JP2014102382A - 照明光学系および画像投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明光学系にて、面光源からの光束のフライアイレンズでのけられを回避する。
【解決手段】照明光学系は、矩形の発光面を有する光源1からの光束を集光する集光光学系2と、集光光学系からの光束を複数の光束に分割する光束分割系3とを有する。光束分割系3は、第1および第2のフライアイレンズ3a,3bにより構成されている。第1のレンズセルは、該第1のレンズセルを通過した光束を第2のレンズセルよりも被照明面に近い位置に収束させる。互いに対をなす第1および第2のレンズセルに関して、基準軸を含み発光面の長辺および短辺のそれぞれに平行な第1の断面および第2の断面において、 f_fe1/f_col×Y_obj≦H_fe2なる条件を満足する。H_fe2は第2のレンズセルの有効幅の半分、Y_objは発光面の基準軸からの最大高さ、f_colは集光光学系の焦点距離、f_fe1は第1のレンズセルの焦点距離である。
【選択図】図1

Description

本発明は、面光源から放射された光束を用いて被照明面を照明する照明光学系に関し、例えば、被照明面に配置された液晶パネル等の光変調素子からの光束を投射して画像を表示する画像投射装置に好適な照明光学系に関する。
画像投射装置の照明光学系では、光源からの光束をフライアイレンズにより複数の光束に分割し、該複数の光束をコンデンサレンズにより光変調素子(被照明面)上にて互いに重畳させることで、光変調素子を均一に照明する。このような照明光学系において、光源として、従来用いられていた放電ランプに代えて、長寿命化が期待できる発光ダイオード(LED)等の面光源を用いることが提案されている。
特許文献1には、放電ランプを光源として用いた照明光学系が開示されているが、この照明光学系では、ランプから放射された光束をリフレクタにより平行光束に変換してフライアイレンズに光軸と平行な光束を入射させる。このため、フライアイレンズによって光束がけられることなく被照明面を照明することができる。
また、特許文献2には、複数のLEDをアレイ状に配置した光源を用いた照明光学系が開示されている。この照明光学系では、個々のLEDから出射される光の照度分布をグラディエントフィルタにより取り除き、照度分布がない出射光を光変調素子に入射させる。このため、照明光学系のフライアイレンズには光軸と平行な光束が入射し、フライアイレンズによる光束のけられは問題となっていない。
特開2004−325577号公報 特開2007−072172号公報
しかしながら、一般的なLEDを用いる場合には、LEDの光の放射角が広いので、焦点距離が短い集光レンズ(コリメータレンズ)を用いてLEDからの光束を平行光束化してフライアイレンズに導く必要がある。一方、現状のLEDの発光効率は低いため、発光面積を増加させることで画像表示に必要な光量を確保する必要がある。
このように面光源が大きな物体高を有し、焦点距離が短い集光レンズで平行光束化する場合には、大きな物体高から放射された光束が集光レンズから射出した後に大きな画角を有してしまい、フライアイレンズを通過する際にけられが発生し、光量がロスする。これにより、面光源の発光面積を大きくしたにもかかわらず、被照明面に到達する光量を十分に増加させることができないという問題が生ずる。
本発明は、面光源からの光束のフライアイレンズでのけられをほとんど発生させることなく被照明面を照明できるようにした高効率な照明光学系およびこれを用いた画像投射装置を提供する。
本発明の一側面としての照明光学系は、矩形の発光面を有する光源からの光束を集光する集光光学系と、該集光光学系からの光束を複数の光束に分割する光束分割系とを有し、該光束分割系からの複数の光束を被照明面にて互いに重畳させる。光束分割系は、集光光学系側から順に、複数の第1のレンズセルを含む第1のフライアイレンズと、複数の第1のレンズセルのそれぞれと対をなす複数の第2のレンズセルを含む第2のフライアイレンズとにより構成されている。第1のレンズセルは、該第1のレンズセルを通過した光束を第2のレンズセルよりも被照明面に近い位置に収束させる。発光面の中心と集光光学系の中心を通る軸を基準軸とするとき、互いに対をなす第1および第2のレンズセルに関して、基準軸を含み発光面の長辺および短辺のそれぞれに平行な第1の断面および第2の断面において、以下の条件を満足することを特徴とする。
f_fe1/f_col×Y_obj≦H_fe2
ただし、H_fe2は第2のレンズセルの有効幅の半分であり、Y_objは発光面の基準軸からの最大高さであり、f_colは集光光学系の焦点距離であり、f_fe1は第1のレンズセルの焦点距離である。
なお、上記照明光学系と、被照明面に配置され、該照明光学系からの光束を変調する光変調素子とを有し、該光変調素子からの光を被投射面に投射して画像を表示する画像投射装置も、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、面光源を用いた場合でも、光束分割系による光束のけられを回避し、高い照明効率で被照明面を均一に照明することが可能な照明光学系を実現することができる。そして、この照明光学系を用いることで、高いコントラストを有する明るい画像を表示可能な画像投射装置を実現することができる。
本発明の実施例1である照明光学系の構成を示す断面図。 実施例1の照明光学系における面光源とコリメータレンズとの関係を示す図。 比較例としての照明光学系における光束分割系を説明する図。 実施例1の照明光学系における光束分割系を説明する図。 実施例1の光束分割系の構成を示す断面図。 本発明の実施例2である照明光学系の構成を示す断面図。 実施例2の照明光学系における光束分割系の構成を示す断面図。 本発明の実施例3である照明光学系の構成を示す断面図。 実施例1〜3の照明光学系に用いられるLEDの斜視図。 実施例2の照明光学系における光束分割系の構成を示す断面図。 本発明の実施例4である照明光学系における光束分割系と偏光変換素子を示す断面図。 上記偏光変換素子の断面図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である照明光学系の構成を示している。この照明光学系は、画像投射装置としての液晶プロジェクタに用いられる。また、表1には、本実施例に対応する数値例1を示す。
図1において、1は面光源としての面発光型LED(以下、単にLEDという)であり、アスペクト比が4:3の矩形の発光面を有する。図1には、LED1および後述する反射型液晶パネル7の長辺に平行な断面(後述する第1の断面であり、照明光学系の光軸を含む断面)を示している。
本発明の実施例1である照明光学系の構成LED1からの光束は、複数(ここでは3つ)の透過型光学素子である集光レンズ(コリメータレンズ)2a,2b,2cにより構成される集光光学系2によって平行光束に変換された後、光束分割系3に入射する。集光光学系2は、1つの透過型光学素子により構成されてもよいし、ミラー等の反射型光学素子を含んでいてもよい。光束分割系3は、集光光学系側から順に、第1のフライアイレンズ3aと第2のフライアイレンズ3bとにより構成されている。
第1のフライアイレンズ3aは、二次元配列された複数(水平方向に6つ、垂直方向に8つの計48)の第1のマイクロレンズセルを有する。また、第2のフライアイレンズ3bは、第1のフライアイレンズ3aのそれぞれの第1のマイクロレンズセルと対をなす複数(水平方向に6つ、垂直方向に8つの計48)の第2のマイクロレンズセルを有する。なお、各フライアイレンズにおけるマイクロレンズセルの数は例に過ぎず、他の数のマイクロレンズセルを有していてもよい。以下の説明において、第1および第2のマイクロレンズセルは、単に第1および第2のレンズセルという。
対をなす第1および第2のレンズセルとは、ある1つの第1のレンズセルから射出した光束が、1つの第2のレンズセルに入射するときのこれら第1および第2のレンズセルを意味する。
第1のフライアイレンズ3a(第1のレンズセル)から射出した複数の光束はそれぞれ、第2のフライアイレンズ3b(第2のレンズセル)を通過した後に収束し、その収束点に面光源(LED1)の中間像を形成する。該収束点の近傍(第2のフライアイレンズ3bと被照明面との間)には後述する偏光変換素子4が配置されており、第2のフライアイレンズ3bからの光束が細く収束した状態で偏光変換素子4に入射する。
偏光変換素子4は、LED1から射出された無偏光光のうちP偏光成分をそのまま通過させ、S偏光成分をP偏光に変換する機能を有する。これにより、偏光変換素子4を射出した光束は、全てP偏光としての直線偏光光になる。
偏光変換素子4から射出した複数の光束(P偏光)は、2つのコンデンサレンズ5a,5bからなるコンデンサ光学系5により集光され、偏光ビームスプリッタ6を介して被照明面に配置された反射型液晶パネル(光変調素子)7上にて互いに重畳される。LED1から放射される光束はガウス形状の配光分布を有するが、その光束を光束分割系3によって複数(48)に分割した後に反射型液晶パネル7上で重畳させることにより、該液晶パネル7を均一な輝度分布にて照明することができる。反射型液晶パネル7のアスペクト比は4:3である。反射型液晶パネル7は、不図示の制御回路によって画像信号に応じて駆動され、その画素ごとに入射した光束を反射するとともに変調する。液晶プロジェクタは、この反射型液晶パネル7により変調された光束を、投射光学系8を介してスクリーン等の被投射面9に投射し、これにより被投射面9上に画像を表示する。
なお、第2のフライアイレンズ3bの各第2のレンズセルとコンデンサ光学系5とによって、第1のフライアイレンズ3aの各第1のレンズセルと液晶パネル7とに光学的に共役な関係が与えられている。
図2には、LED1からの光束が集光光学系2を通過する様子を模式的に示している。LED1から放射された光束は、集光光学系2で結合され、さらに該集光光学系2により平行光束に変換される。ここで、LED1の矩形の発光面の中心と集光光学系2の中心とを通る軸AXを、照明光学系の基準軸としての光軸という。LED1の発光面の中心と集光光学系2の中心とが光軸AX上にあるため、LED1の発光面の端から放射された光束は、集光光学系2によって平行光束に変換されるが、その進行方向は光軸AXに対して平行にならない。すなわち、集光光学系2から射出した光束が画角を持つ。
ここで、面光源(LED1)の発光面における各点の光軸AXからの高さ(物体高)をY_obj(mm)とし、集光光学系2の焦点距離をf_col(mm)とする。このとき、集光光学系2から射出される平行光束の画角θ(rad)は(1)式で表わされる。
画角θは、面光源上での物体高Y_objが高いほど、また集光光学系2の焦点距離f_colが短いほど大きくなる。
また、LEDは一般に半値全幅50deg以上の広い放射角を有している。本実施例に対応する数値例1におけるLED1は、放射角の半値全幅が60degのLEDであり、かなり広い放射角を有している。このような広い放射角を有する面光源から放射された光束を効率良く結合するためには、集光光学系2の焦点距離f_colを短くして、面光源からの光束の取込み角を大きくする必要がある。その一方、集光光学系2の焦点距離f_colを短くすると、面光源の発光面の端から放射された光束の画角をより増加させる結果となる。
図3には、本実施例の比較例としての照明光学系のうち、面光源(LED1)から光束分割系3までの部分とそこでの光路を模式的に示している。図3には、LED1の発光面上の複数の点から放射されて集光光学系2から平行光束として射出した複数の光束であり、第1のフライアイレンズ3aにおける1つの第1のレンズセル3a_1に入射する光束を示している。また図3では、第1のレンズセル3a_1を開口絞りとし、第1のレンズセル3a_1の中央を通過する光線を主光線として一点鎖線で示し、第1のレンズセル3a_1の端を通過する光線をマージナル光線として実線で示している。さらに、図3には、第2のフライアイレンズ3およびこれを構成する第2のレンズセル3b_1を破線で示しており、第1のレンズセル3a_1を通過した光束が第2のレンズセル3b_1に向かう様子を示している。H_fe2およびY_fe1の意味については、図4での説明中に示す。
LED1の発光面の中央から放射された光束は、集光光学系2から射出した後に照明光学系の光軸AXと平行となるが、発光面の端から放射された光束は、集光光学系2から射出した後に光軸に対して角度(画角)を有する。これらの光束の主光線は第1のレンズセル3a_1の中央で交わり、それぞれの画角を維持したまま第1のレンズセル3a_1を通過する。一方、各光束のマージナル光線は、該光束の主光線上にある第1のレンズセル3a_1による該光束の収束点c1に向かって進む。
このとき、集光光学系2から射出した大きな画角を持つ光束は、その一部が第2のレンズセル3b_1を通過することができず、けられてしまう。特に、図1に示したように偏光変換素子4を用いる照明光学系では、該偏光変換素子4の近傍に中間結像点を形成することが好ましい。このためには、第1のレンズセル3a_1による光束の収束点を第2のレンズセル3b_1よりも像側に形成する必要があり、この結果、上記けられが顕著となる。
そこで、本実施例では、50deg以上の広い放射角を有する面光源を用いた場合においても、光束分割系(第2のフライアイレンズ3b)での光束のけられの発生を回避して、高い照明効率が得られる照明光学系を実現する。
図4には、実施例1の照明光学系のうち面光源(LED1)から光束分割系3までの部分とそこでの光路を模式的に示している。本実施例では、第1のレンズセル3a_1による光束の収束点c1を、第2のレンズセル3b_1よりも像側(すなわち被照明面に近い位置)に形成する。これは、第1レンズセル3a_1による光束の収束点c1を、第2のレンズセル3b_1よりも物体側(光源に近い側)に配置すると、光束が第2のレンズセル3b_1に入射する時点でマージナル光線が広がり、けられるためである。
また、集光光学系2から射出され、照明光学系の光軸AXに対して最大角度(最大画角)を有する光束の第1のレンズセル3a_1による収束点c1の該第1のレンズセル3a_1の光軸ax1からの高さを、第2のレンズセル3b_1の有効幅の半分以下とする。有効幅の半分を、有効半径ともいう。これらの条件は、それぞれ照明光学系の光軸AXを含み、矩形の発光面の長辺に平行な第1の断面とその短辺に平行な第2の断面の双方において満足されるべきである。
具体的には、第1および第2の断面のそれぞれにおいて、第1のレンズセル3a_1の焦点位置(光束の収束点c1)の第1のレンズセル3a_1の光軸ax1からの高さをY_fe1(mm)とする。また、第2のレンズセル3b_1の有効幅の半分をH_fe2(mm)とする。このとき、以下の(2)式の条件を満足する。
Y_fe1≦H_fe2 ...(2)
Y_fe1は、第1のレンズセル3a_1の焦点距離f_fe1(mm)を用いて表現すると
Y_fe1=f_fe1×tanθ ...(3)
となり、さらに(1)式より、
Y_fe1 = f_fe1 / f_col×Y_obj ...(4)
となる。ここでのY_objは、発光面の照明光学系の光軸AXからの最大高さ(最大物体高)である。そして、(2)式および(4)式から以下の(5)式が成り立つ。
f_fe1/f_col×Y_obj≦H_fe2 ...(5)
また、第1のレンズセル3a_1の焦点距離f_fe1(mm)と第2のレンズセル3b_1の焦点距離f_fe2(mm)との間には、以下の(6)式の関係が成り立つ。
f_fe1>f_fe2 ...(6)
このように、本実施例では、面光源(LED1)からの光束の第2のフライアイレンズ3bでのけられをほとんどなくして高効率の照明光学系を得るために、上記(5)式と(6)式を満足するように照明光学系を構成している。
表1に示した数値例1では、f_fe1=29.2mm、f_col=29.6mm、Y_obj=2.00mmであり、これを(4)式に代入すると、Y_fe1=1.98mmである。このとき、H_fe2=2.00mmであるので(5)式の条件を満足する。また、f_fe2=27.6mmであるので、(6)式の条件を満足する。
図5には、本実施例の照明光学系の第1のフライアイレンズ3aにおける第1のレンズセル3a_1とは別の第1のレンズセル3a_2による結像の様子を示す。この図において、Y_fe1(mm)は、第1のレンズセル3a_2による光束の収束点c2の該第1のレンズセル3a_2の光軸ax2からの高さである。この図では、第2のフライアイレンズ3bを破線で示すとともに、その光学的作用は示さず、第2のフライアイレンズ3bの位置と第1のレンズセル3a_2と対をなす第2のレンズセル3b_2の有効幅の半分H_fe2(mm)を示している。
本実施例の照明光学系においても、第1レンズセル3a_2の収束点c2は第2のレンズセル3b_2よりも1.45mmだけ像側に位置している。
最大画角θ=3.90degの光束の第1のレンズセル3a_2による収束点c2の第1のレンズセル3a_2の光軸ax2からの高さY_fe1は1.97mmである。また、第2レンズセル3b_2の有効半径H_fe2は2.00mmである。このため、上記(5),(6)式の条件を満足する。つまり、第1のレンズセル3a_2を通過した光束はほぼ全て、これと対をなす第2レンズセル3b_2によりけられることなく該第2レンズセル3b_2を通過することができる。
このように、本実施例によれば、面光源を用いた場合においても光束分割系3(第2のフライアイレンズ3b)での光束のけられの発生をほぼ回避することができる。
また、本実施例で用いた面発光型LEDの配光分布は、発光面の法線方向での光量が最も多く、法線方向からの傾きが大きくなるほど光量が低下する。このため、発光面の法線方向を中心とした広い角度で光束を取り込むことが重要である。この点について、本実施例では、集光光学系2を透過型光学素子のみで構成しているので、面発光型LEDの法線方向の光量を効率良く取り込むことができる。しかも、集光光学系2の焦点距離f_colを、例えば数値例1のように29.6mmと短く設定し、光束の取込角も±29.8degと大きくしているので、結合効率が高い集光光学系2を実現している。
これら分割光学系3でのけられの回避と集光光学系2の高い結合効率とにより、本実施例の照明光学系は、非常に高い効率を実現している。そして、この照明光学系を用いることで、高いコントラストを有する明るい画像を表示可能な液晶プロジェクタを実現することができる。
なお、集光光学系2の焦点距離は、第1および第2の断面において30mm以下であることが好ましい。
図6には、本発明の実施例2である照明光学系の構成を示している。この図でも、図1と同様に、LED1および反射型液晶パネル7の長辺に平行な第1の断面を示している。
また、表2には、本実施例に対応する数値例2を示す。本実施例は、実施例1に比べて、集光光学系2の焦点距離を短縮して光束の取込角度を大きくし、面発光型LED1から放射される光束の結合効率を高めている。なお、照明光学系の基本構成は実施例1と同じであるので、以下の説明において、実施例1と構成要素と共通する機能を有する構成要素には実施例1と同符号を付す。また、本実施例でも、LED1の発光面および液晶パネル7のアスペクト比は、4:3である。
実施例1(数値例1)における集光光学系2の焦点距離f_colは29.6mmであるが、本実施例(数値例2)における集光光学系2の焦点距離f_colは20.4mmと短くなっている。また、取込角度も、実施例1では±29.8degであるが、本実施例では±39.8degと大きくなっている。
これにより、LED1から放射された半値全幅60degのガウス形状の配光分布を有する光束の結合効率は、実施例1での39.3%に対して、本実施例では59.1%と約1.5倍に向上し、取り込める光量が増加している。
ただし、LED1の端から放射された光束は、実施例1よりも大きな画角を有して第1のフライアイレンズ3aに入射する。集光光学系2から射出した平行光束の最大画角は、実施例1でのθ=3.91degに対して、本実施例ではθ=5.82degと大きくなっている。この場合、最大画角の光束の主光線が第2のフライアイレンズ3bの有効径内に収まらないという問題が発生する。
そこで、本実施例では、第1のフライアイレンズ3aと第2のフライアイレンズ3bとの間隔を狭めて、少なくとも最大画角の主光線が第2のフライアイレンズ3bを構成する第2のレンズセル3b_1の有効径内に収まるように構成している。
また、第1のフライアイレンズ3aにおける第1のレンズセル3a_1による光束の収束点c1の該第1のレンズセル3a_1の光軸ax1からの高さY_fe1が、第2のレンズセル3b_1の有効幅の半分H_fe2以下となるように構成している。なお、第1のレンズセル3a_1の収束点c1は、実施例1と同様に、第2のレンズセル3b_1よりも像側に位置させている。
図7には、本実施例の照明光学系の第1のフライアイレンズ3aにおける第1のレンズセル3a_1とは別の第1のレンズセル3a_2による結像の様子を示す。本実施例では、第1レンズセル3a_2による光束の収束点c2の該第1のレンズセル3a_2の光軸ax2からの高さY_fe1を1.93mmとしている。そして、これが、第2のレンズセル3b_1の有効幅の半分H_fe2=2.00mm以下となるように構成している。また、第1のレンズセル3a_2による光束の収束点c2を、第2のレンズセル3b_2より2.89mmだけ像側に配置している。
本実施例でも、第1および第2の断面において上記(5),(6)式の条件を満足することで、各第1のレンズセルを通過した光束(マージナル光線)を、これと対をなす第2のレンズセルによってほとんどけられずにこれを通過させることができる。また、集光光学系2の結合効率もきわめて高い。これにより、高効率な照明光学系を実現することができる。
図8には、本発明の実施例3である照明光学系の構成を示している。この図では、LED1およびと液晶パネル7の短辺に平行な第2の断面を示している。また、表3には、本実施例に対応する数値例3を示す。なお、照明光学系の基本構成は、偏光ビームスプリッタ6がないことを除いて、実施例1と同じであるので、以下の説明において、実施例1と構成要素と共通する機能を有する構成要素には実施例1と同符号を付す。
本実施例(数値例3)における液晶パネル7は、アスペクト比が4:3の透過型液晶パネルである。一方、図9に示すように、面光源である面発光型LED1の発光面1aのアスペクト比は8:3である。具体的には、水平方向幅が5.66mmで、垂直方向幅が2.12mmの発光面1aを有する。この8:3は、液晶パネル7のアスペクト比4:3に対して長辺方向の幅を2倍としたアスペクト比である。また、LED1の発光面積を実施例1および実施例2と同等の12mm2とするため、発光面1aの水平方向および垂直方向の幅を上記のように設定した。
集光光学系2は実施例2と同じ構成を有するが、水平方向においてLED1の物体高が高くなっていることから、集光光学系2を通過した後の光束の最大画角もθ=8.618degと実施例2に比べてかなり大きくなっている。このため、本実施例では、第1のフライアイレンズ3aと第2フライアイレンズ3bとの間隔を、実施例2よりもさらに狭めて10.0mmとしている。
図10には、本実施例の照明光学系の第1のフライアイレンズ3aにおける第1のレンズセル3a_2による結像の様子を示す。本実施例では、第1レンズセル3a_2の収束点c2を、第2のレンズセル3b_2よりも1.89mmだけ像側に配置している。また、第1のレンズセル3a_2による光束の収束点c2の該第1のレンズセル3a_2の光軸ax2からの高さY_fe1は2.00mmであり、第2のレンズセル3b_1の有効幅の半分H_fe2=2.00mmと同じとなるように構成している。
本実施例でも、第1および第2の断面において上記(5),(6)式の条件を満足している。これにより、第1のレンズセルを通過したほぼ全ての光束が、これと対をなす第2のレンズセルによりけられることなくこれを通過することができる。したがって、物体高が高い面光源を用いても光束分割系によりほとんど光束がけられることがない、高効率な照明光学系を実現することができる。
図11には、第2の断面における光束分割系3から偏光変換素子4までの光路を示している。各レンズセルは、水平方向の有効幅が4.00mmで垂直方向の有効幅が3.00mmの矩形形状を有する。すなわち、液晶パネル7と同じアスペクト比4:3(8:6)を有する。
これに対して、LED1の発光面のアスペクト比は8:3であるため、垂直方向においては、光束分割系3による光束の収束点cの近傍ではほぼ半分のエリアを光束が占め、他のエリアは光束が到達しないように構成することができる。
図12に、偏光変換素子4の構成を模式的に示している。偏光変換素子4は、偏光分離面(誘電体膜)4aと反射面4bとが垂直方向に交互に配置された構成を有する。また、偏光分離面4aで反射した光の射出面には、1/2波長板4cが設けられている。
偏光変換素子4に入射した無偏光光のうちS偏光成分(第1の偏光方向を有する第1の偏光成分)は、偏光分離面4aにて反射され、反射面4bにて反射された後、1/2波長板4cにてその偏光方向が90度回転されることで、P偏光に変換される。偏光分離面4aでのS偏光成分の反射方向は、LED1の発光面の短辺が延びる方向(垂直方向)である。
一方、偏光変換素子4に入射した無偏光光のうちP偏光成分(第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向を有する第2の偏光成分)は、偏光分離面4aを透過してそのまま偏光変換素子4から射出する。これにより、偏光変換素子4に入射した無偏光光が、P偏光としての直線偏光光に変換される。
偏光変換素子4からのP偏光は、液晶パネル7に入射する前にP偏光のみを通過させる不図示の偏光板を通過する。これにより、液晶パネル7での透過率を高めることができる。
本実施例では、光変調素子として透過型液晶パネルを用いているが、実施例1,2のように反射型液晶パネルを用いた場合においても偏光ビームスプリッタ6が偏光板の機能を兼ねており、同等の効果が得られる。
ここで、図12に示したように、偏光変換素子4ではS偏光成分の光路を確保する必要があるため、少なくとも1つの断面では、光束が占める割合を50%程度に抑える必要がある。
本実施例では、液晶パネル7の短辺に対する長辺の長さの割合Aは1.33(=4/3)であるのに対して、LED1の発光面1aの短辺に対する長辺の長さの割合Bは、2.67(=8/3)である。つまり、液晶パネル7の縦横比Aに対して、LED1の発光面1aの縦横比Bが2倍となるように設定している。これにより、図11に示したように、光束分割系3による光束の収束点cの近傍において、発光面1aの短辺方向に相当する垂直方向での光束が占める割合をほぼ50%とすることができる。
そして、光束分割系3の収束点cの近傍に偏光変換素子4を配置し、S偏光成分を垂直方向に反射する構成とすることで、偏光変換素子4におけるS偏光成分の光路を確保することができる。これにより、液晶パネル7における光量損失が回避され、さらに照明効率を高めることができる。
なお、液晶パネル7の縦横比AとLED1の発光面1aの縦横比Bとが、
2A≦B≦5A ...(7)
なる条件を満足するとよい。つまり、LED1の発光面1aの縦横比Bが、液晶パネル7の縦横比Aの2倍以上5倍以下であることが好ましい。Bが(7)式の範囲の下限を下回ると、偏光変換素子4においてS偏光成分の光路とP偏光成分の光路との干渉を回避することが困難となる。また、Bが(7)式の範囲の上限を上回ると、LED1の発光面積が小さくなり、光量が低下したり、LED1の長辺方向(水平方向)での物体高が大きくなって必要以上に集光光学系2を射出した光束の画角が大きくなったりして、好ましくない。
このように、(7)式の条件を満足するように液晶パネル7とLED1の発光面1aの縦横比を設定し、かつ偏光変換素子4の偏光分離面4aにてS偏光成分を発光面1aの短辺が延びる方向に反射させることで、高効率な照明光学系を実現することができる。
なお、上記各実施例では光変調素子として液晶パネルを用いた画像投射装置について説明したが、マイクロミラーデバイス等、液晶パネル以外の光変調素子を用いてもよい。
また、上記各実施例では、画像投射装置に用いられる照明光学系について説明したが、他の装置に照明光学系を用いてもよい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
画像投射装置等に好適な照明光学系を提供できる。
1 面発光型LED
2 集光光学系
3 光束分割系
7 液晶パネル(被照明面)

Claims (5)

  1. 矩形の発光面を有する光源からの光束を集光する集光光学系と、前記集光光学系からの前記光束を複数の光束に分割する光束分割系とを有し、該光束分割系からの前記複数の光束を被照明面にて互いに重畳させる照明光学系であって、
    前記光束分割系は、前記集光光学系側から順に、複数の第1のレンズセルを含む第1のフライアイレンズと、前記複数の第1のレンズセルのそれぞれと対をなす複数の第2のレンズセルを含む第2のフライアイレンズとにより構成されており、
    前記第1のレンズセルは、該第1のレンズセルを通過した光束を前記第2のレンズセルよりも前記被照明面に近い位置に収束させ、
    前記発光面の中心と前記集光光学系の中心を通る軸を基準軸とするとき、互いに対をなす前記第1および第2のレンズセルに関して、前記基準軸を含み前記発光面の長辺および短辺のそれぞれに平行な第1の断面および第2の断面において、以下の条件を満足することを特徴とする照明光学系。
    f_fe1/f_col×Y_obj≦H_fe2
    ただし、H_fe2は前記第2のレンズセルの有効幅の半分であり、Y_objは前記発光面の前記基準軸からの最大高さであり、f_colは前記集光光学系の焦点距離であり、f_fe1は前記第1のレンズセルの焦点距離である。
  2. 前記第2のフライアイレンズと前記被照明面との間に、該第2のフライアイレンズからの無偏光光である前記複数の光束をそれぞれ直線偏光光に変換する偏光変換素子を有し、
    該偏光変換素子は、前記無偏光光のうち第1の偏光方向を有する第1の偏光成分を反射し、該第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向を有する第2の偏光成分を透過する偏光分離面を有しており、
    矩形である前記被照明面の長辺に対する短辺の長さの割合をAとし、
    前記発光面の長辺に対する短辺の長さの割合をBとするとき、
    2A≦B≦5A
    を満足し、かつ前記偏光分離面は、前記第1の偏光成分を前記発光面の短辺が延びる方向に反射することを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。
  3. 前記集光光学系が、1または複数の透過型光学素子により構成されており、
    該集光光学系の焦点距離が、前記第1および第2の断面において30mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の照明光学系。
  4. 前記発光面からの光束の放射角の半値全幅が50deg以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の照明光学系。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の照明光学系と、
    前記被照明面に配置され、前記照明光学系からの光束を変調する光変調素子とを有し、
    該光変調素子からの光を被投射面に投射して画像を表示することを特徴とする画像投射装置。
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