JP2014102259A - マルチレイヤ基板構造を用いた発光センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マルチレイヤ構造は、第1の材料で構成された少なくとも一つの第1の層(2a)と、第2の材料(2b)で構成された第2の層とを有する。前記第1の材料は、発光プローブに対して第1の結合能力を有し、前記第2の材料は、発光プローブに対して第2の結合能力を有し、第1の結合能力は、第2の結合能力とは異なっている。本発明による発光センサ(2)では、励起と検出の組み合わせ効率が最も高くなる位置に、好適な結合サイトが提供されるため、本発明による発光センサ(2)は、高い感度を示す。
【選択図】図2
Description
前記マルチレイヤ基板構造は、第1の材料で構成された少なくとも一つの第1の層と、第2の材料で構成された少なくとも一つの第2の層とを有し、
前記第1の材料は、前記開口に存在する発光プローブに対して第1の結合能力を示し、前記第2の材料は、前記開口に存在する、例えば傾向プローブのような発光プローブに対して第2の結合能力を示し、前記第1の結合能力は、前記第2の結合能力よりも強いことを特徴とする発光センサが提供される。
−例えば負に帯電されたDNAにおいて、材料が正に帯電されている場合、この電荷により、DNAに対して、このDNAを材料の方に誘引する力が生じ、分子が材料表面に結合する機会が増える。従って、これを利用して、例えば蛍光プローブのような発光プローブに対してより大きな結合性を示す層2aを構成することにより、好適な結合が得られる。同様に、材料が負に帯電され、この電荷が、DNAに対して、このDNAを材料の方から遠ざけるように誘導すると、DNAは、この材料に結合されにくくなる。従って、負に帯電された材料は、DNAが材料に結合されることを抑制するため、そのような材料を使用して、層2bを構成することにより、例えば蛍光プローブのような発光プローブに対して、弱い結合能力を得ることができる。
−材料の「自然な」電荷を用いる代わりに、電気的な電圧で材料を帯電させることも可能である。このため、第1の材料を有する結合性の層または第1の層と、第2の材料を有する非結合性の層または第2の層との間に、導電性の材料層が挿入される。これにより、第1の材料または結合性の材料を正に帯電させ、第2の材料または非結合性の材料を負に帯電させることが可能となる。従って、適当な材料は、例えば導電性がある材料であり、本願の例では、例えば半導体または金属のような材料が使用できる。
−また、化学反応により好適な結合を得ることも可能である。例えば、いくつかの材料は、容易に酸化され、いくつかの材料は、酸化されにくい。この効果を用いて、これらの材料の一つに対して、好適な結合を得ても良い。
−いくつかの種類の生物分子の結合に適した材料は、刊行物「診断用バイオセンサポリマー」、アズマーニら(A. M. Asmani、N. Akmal)編、アメリカンケミカルソサイエティ(American Chemical Society)、1994年に示されている。
Claims (8)
- 少なくとも一つの発光粒子を有する媒体と、
励起放射線を発生する光源と、
ワイヤの間に形成されたスリットを有するワイヤグリッドを備える第1の多孔質マルチレイヤ基板構造であって、各スリットは、前記媒体における励起放射線の回折限界よりも小さな最小寸法を有し、前記第1の多孔質マルチレイヤ基板構造が前記励起放射線で照射された際に、スリット内にエバネッセント場が生じ、前記発光粒子が励起される、第1の多孔質マルチレイヤ基板構造と、
を有する発光センサであって、
前記励起された発光粒子は、前記スリット内に発光放射線を放射し、前記ワイヤグリッドの各ワイヤは、第1の材料で構成された少なくとも一つの第1の層、および第2の材料で構成された少なくとも一つの第2の層を有し、
前記第1の材料は、前記スリットに存在する前記発光粒子に対して第1の結合能力を示し、前記第2の材料は、前記スリットに存在する前記発光粒子に対して第2の結合能力を示し、前記第2の結合能力は、前記第1の結合能力よりも弱く、
当該発光センサは、
前記発光放射線を検出する検出器
を有し、
当該センサは、さらに、第2の基板構造を有し、
該第2の基板構造は、前記発光粒子に対して実質的に結合能力を示さない材料で構成され、
前記第2の基板構造は、前記第1のマルチレイヤ基板構造の上部に配置され、
前記第1のマルチレイヤ基板構造は、第1の平面にあり、第1の方向に延伸するスリットを有し、
前記第2の基板構造は、第2の平面にあり、第2の方向に延伸するスリットを有し、
前記第1の平面は、前記第2の平面と実質的に平行であり、
前記第1の方向は、前記第2の方向と実質的に垂直であることを特徴とする発光センサ。 - 少なくとも一つの発光粒子を有する媒体と、
励起放射線を発生する光源と、
ワイヤの間に形成されたスリットを有するワイヤグリッドを備える第1の多孔質マルチレイヤ基板構造であって、各スリットは、前記媒体における励起放射線の回折限界よりも小さな最小寸法を有し、前記第1の多孔質マルチレイヤ基板構造が前記励起放射線で照射された際に、スリット内にエバネッセント場が生じ、前記発光粒子が励起される、第1の多孔質マルチレイヤ基板構造と、
を有する発光センサであって、
前記励起された発光粒子は、前記スリット内に発光放射線を放射し、前記ワイヤグリッドの各ワイヤは、第1の材料で構成された少なくとも一つの第1の層、および第2の材料で構成された少なくとも一つの第2の層を有し、
前記第1の材料は、前記スリットに存在する前記発光粒子に対して第1の結合能力を示し、前記第2の材料は、前記スリットに存在する前記発光粒子に対して第2の結合能力を示し、前記第2の結合能力は、前記第1の結合能力よりも弱く、
当該発光センサは、
前記発光放射線を検出する検出器
を有し、
当該センサは、さらに、第2の基板構造を有し、
該第2の基板構造は、前記発光粒子に対して実質的に結合能力を示さない材料で構成され、
前記第2の基板構造は、前記第1のマルチレイヤ基板構造の上部に配置され、
前記第1の層は、前記第2の層の上部に配置されることを特徴とする、発光センサ。 - 前記第1の多孔質マルチレイヤ基板構造は、別の第2の層を有し、前記第1の層は、前記第2の層と前記別の第2の層との間に挟まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の発光センサ。
- 前記励起放射線源は、当該センサの第1の側に配置され、
前記検出器は、当該センサの第2の側に配置され、
前記第1および第2の側は、相互に反対側にあることを特徴とする請求項1または2に記載の発光センサ。 - 前記励起放射線源および前記検出器は、当該センサの同じ側に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の発光センサ。
- 当該発光センサが被検流体と接している際、当該発光センサと当該発光センサに接する流体との間で反応が生じないような化学組成を有する、少なくとも一つの層を有することを特徴とする請求項1または2に記載の発光センサ。
- 当該発光センサは、発光バイオセンサであることを特徴とする請求項1または2に記載の発光センサ。
- 前記発光バイオセンサは、蛍光バイオセンサであることを特徴とする請求項7に記載の発光センサ。
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