JP2014102030A - ヒートポンプ給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】放熱ロスを低減したエネルギー効率の高い給湯装置を提供すること。
【解決手段】圧縮機21、放熱器22、膨張装置23、蒸発器24、を配管で環状に接続し、内部を冷媒が循環する冷媒回路2を有するヒートポンプユニット1と、ヒートポンプユニットによって生成された温水を貯留する貯湯タンク41を有する貯湯タンクユニット4と、を備え、ヒートポンプユニット1は、貯湯タンクユニット4の上方に配設されるとともに、貯湯タンク41とヒートポンプユニット1との間の熱抵抗R1は、貯湯タンク41と貯湯タンクユニット4の側面との間の熱抵抗R2よりも大きいので、貯湯タンク41の上部からの放熱量を減少させて、最小限の断熱強化で、貯湯タンク41からの放熱ロスを抑制したエネルギー効率の高い給湯装置を実現することができる。
【選択図】図1
【解決手段】圧縮機21、放熱器22、膨張装置23、蒸発器24、を配管で環状に接続し、内部を冷媒が循環する冷媒回路2を有するヒートポンプユニット1と、ヒートポンプユニットによって生成された温水を貯留する貯湯タンク41を有する貯湯タンクユニット4と、を備え、ヒートポンプユニット1は、貯湯タンクユニット4の上方に配設されるとともに、貯湯タンク41とヒートポンプユニット1との間の熱抵抗R1は、貯湯タンク41と貯湯タンクユニット4の側面との間の熱抵抗R2よりも大きいので、貯湯タンク41の上部からの放熱量を減少させて、最小限の断熱強化で、貯湯タンク41からの放熱ロスを抑制したエネルギー効率の高い給湯装置を実現することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ヒートポンプを用いて水を加熱する給湯装置に関するものである。
従来、ヒートポンプユニットの放熱器で冷媒の凝縮潜熱を利用して高温の流体(温水)を生成して、生成した湯水を貯湯タンクに蓄える蓄熱運転を行うとともに、生成した湯水を暖房や給湯に利用するヒートポンプ給湯装置が知られている。
このようなヒートポンプ給湯装置として、貯湯タンクユニットの上部にヒートポンプユニットを配設したものがある(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載のヒートポンプ給湯装置を示すものである。図6(a)に示すように、ヒートポンプ給湯装置は、貯湯タンク200ユニットと、ヒートポンプユニット100とを有しており、貯湯タンクユニット200の上部に、ヒートポンプユニット100が配設されている。
ヒートポンプユニット100は、圧縮機110、放熱器120、膨張装置(図示せず)、蒸発器(空気熱交換器)130が、内部を冷媒が流れる冷媒配管により環状に接続されて冷媒回路を構成している。放熱器120は、冷媒回路を流れる冷媒と流体回路230を流れる流体との間で熱交換を行うものである。
貯湯タンクユニット200の内部には貯湯タンク210と、流体回路230の一部と、循環ポンプとが配設されている。流体回路230は、放熱器120、貯湯タンク210、循環ポンプ220が、内部を水などの熱媒体が流れる流体配管によって環状に接続されて構成されている。
また、図6(b)に示すように、ヒートポンプユニット100の蒸発器130の横幅は、貯湯タンクユニット200の横幅に対し、圧縮機110を設置する横幅分だけ短い状態で配設されている。
貯湯タンク210への貯湯を行う蓄熱運転の場合、貯湯タンク210に貯留されている温度の低い流体(水)は、循環ポンプ220により流体回路230を介して、貯湯タンク210からヒートポンプユニット100へ搬送される。ヒートポンプユニット100の放熱器120で加熱されて高温になった熱媒体(温水)は、流体回路230を介してヒートポンプユニット100から流出し、その後、貯湯タンクユニット200へ流入して、貯湯タンク210の上部に接続されている流体回路230から貯留される。
給湯の要求がある場合は、貯湯タンク210の上部の高温の流体が貯湯タンク210から配管(図示せず)を介して流出し、給湯端末へ搬送される。
このように、貯湯タンク210を使用することにより、ヒートポンプユニット100によって高温の流体を生成して貯湯タンク210に蓄熱し、給湯の要求が発生した場合に、貯湯タンク210に蓄えられた高温の熱媒体を利用することが可能となっている。
しかしながら、前記従来の構成では、ヒートポンプユニット100が、貯湯タンクユニット200の上部に配置され、また、ヒートポンプユニット100と貯湯タンクユニット200とを接続する流体配管が貯湯タンク210の上部に配設されている。
このため、特に、低温の蒸発器130を含むヒートポンプユニット100と、高温の貯湯タンク210の上部との間の熱抵抗(熱通過率の逆数)が小さくなることで、高温となる貯湯タンク210からヒートポンプユニット100の方へ熱移動が生じやすく、その結果、貯湯タンク210からの放熱量が増大して、エネルギー効率が低下するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットとの間の断熱を適切に行うことで貯湯タンクからの放熱ロスを低減し、省エネルギー性能に優れたヒートポンプ給湯装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明は、圧縮機、放熱器、膨張装置、蒸発器、を配管で環状に接続し、内部を冷媒が循環する冷媒回路を有するヒートポンプユニットと、前記ヒートポンプユニットによって生成された温水を貯留する貯湯タンクを有する貯湯タンクユニットと、を備え、前記ヒートポンプユニットは、前記貯湯タンクユニットの上方に配設されるとともに、前記貯湯タンクと前記ヒートポンプユニットとの間の熱抵抗R1は、前記貯湯タンクと前記貯湯タンクユニットの側面との間の熱抵抗R2よりも大きいことを特徴とする、ヒートポンプ給湯装置である。
これにより、より高温となる貯湯タンクユニットの上部とヒートポンプユニットとの間の断熱を適切に行うことで、貯湯タンクからの放熱量を低減することができる。
本発明によれば、蓄熱した貯湯タンクからの放熱量が低減した、エネルギー効率の高いヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
第1の発明は、圧縮機、放熱器、膨張装置、蒸発器、を配管で環状に接続し、内部を冷媒が循環する冷媒回路を有するヒートポンプユニットと、前記ヒートポンプユニットによって生成された温水を貯留する貯湯タンクを有する貯湯タンクユニットと、を備え、前記ヒートポンプユニットは、前記貯湯タンクユニットの上方に配設されるとともに、前記貯湯タンクと前記ヒートポンプユニットとの間の熱抵抗(熱通過率の逆数)R1は、前記貯
湯タンクと前記貯湯タンクユニットの側面との間の熱抵抗R2よりも大きいことを特徴とする、ヒートポンプ給湯装置である。
湯タンクと前記貯湯タンクユニットの側面との間の熱抵抗R2よりも大きいことを特徴とする、ヒートポンプ給湯装置である。
これにより、貯湯タンクの上部とヒートポンプユニットとの間の熱抵抗R1は、貯湯タンクと貯湯タンクユニットの側面との間の熱抵抗R2に対して大きくなる。よって、特に、高温となる貯湯タンクユニット上部と、低温となる蒸発器を搭載したヒートポンプユニットとの間の断熱を適切に行い、貯湯タンクからの放熱量を低減することができるので、貯湯タンクとヒートポンプユニットとの間の最小限の断熱強化によって、エネルギー効率の向上が可能となる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記熱抵抗R1は、前記熱抵抗R2の、1.1〜2.8倍であることを特徴とするものである。
これにより、外気温度が変化する年間を通じて、貯湯タンクと貯湯タンクユニット外部との間で熱流速の均一化を図ることができる。よって、年間を通じて外気温度が変化した場合においても、貯湯タンク全体として放熱ロスを低減して、年間のエネルギー効率の向上が可能となる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記蒸発器は、水平方向に対して前記貯湯タンクユニットの中央に配設されていることを特徴とするものである。
これにより、蒸発器において、空気と蒸発器内を循環する冷媒とが熱交換する面積が増加する。よって、蒸発器における吸熱量を増大させることができ、放熱器における加熱能力を増大させることができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明において、前記ヒートポンプユニットは、冷媒が冷却される冷却部をさらに備え、前記冷却部を、前記蒸発器の下方に配設したことを特徴とするものである。
これにより、膨張装置にて減圧される前の、温度の高い冷媒が、蒸発器の下方の冷却部へ流入する。よって、蒸発器の下部が、温度の高い冷媒によって加温された冷却部から伝わる熱によって加熱される。すなわち、冷却部によって貯湯タンクと蒸発器の下部との温度差が低減するので、貯湯タンクから蒸発器への熱移動量が減少し、貯湯タンクからの放熱によるエネルギー損失が減少する。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明において、前記貯湯タンクと前記ヒートポンプユニットとの間の熱抵抗R1は、水平方向において、外方よりも内方の方が大きいことを特徴とするものである。
これにより、熱流束の大きい、高温の貯湯タンクと低温の蒸発器との間の領域の熱抵抗をより大きくすることができる。また、熱抵抗の大きい高価な材料を全体にわたって使用する場合と比べ、熱抵抗の大きい材料の使用量が低減する。よって、貯湯タンクとヒートポンプユニットとの間の熱抵抗を低コストで増大させて、貯湯タンクからの放熱量を低減したエネルギー効率の高いヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ給湯装置の概略構成図である。
図1は、本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ給湯装置の概略構成図である。
ヒートポンプ給湯装置1Aは、ヒートポンプユニット1、流体回路3、貯湯タンクユニット4、ヒートポンプユニット1と貯湯タンクユニット4とを区画する仕切部5とを備えている。仕切部5には第1断熱材として、例えば発泡ポリプロピレンが使用される。
ヒートポンプユニット1は、冷媒を循環させる冷媒回路2を備えており、冷媒としては、例えば、R407Cなどの非共沸混合冷媒、R410Aなどの擬似共沸混合冷媒、R32などの単一冷媒に代表されるHFC系の冷媒や、CO2などの自然冷媒を用いることができる。
貯湯タンクユニット4の内部には、貯湯タンク41が配設され、貯湯タンク41の周囲と貯湯タンクユニット4の外装体7との間には、第2断熱材6(例えば発泡ポリプロピレン)が配設されている。
冷媒回路2は、圧縮機21、放熱器(凝縮器)22、膨張弁やキャピラリーチューブなどの膨張装置23、及び、蒸発器24が配管により順に環状に接続されて構成されている。また、蒸発器24と圧縮機21の間に、気液分離を行うアキュムレータ26が設けられている。また、冷媒回路2には、貯湯タンク41を加熱する蓄熱運転と蒸発器24に生成した霜を除去する除霜運転とを切り替えるための四方弁25が設けられている。
蒸発器24は、貯湯タンクユニット4の上方で、かつ、水平方向に対して、貯湯タンクユニット4の略中央部、すなわち、貯湯タンク41の頂部の延長線上に位置するように配設されている。
放熱器22は冷媒対水熱交換器であり、内部に冷媒が循環する冷媒回路2の一部、および、水やブラインなどの熱媒体が流動する流体流路3の一部が流通し、冷媒と熱媒体との間で熱交換を行う。流体流路3は、内部を水やブラインなどの熱媒体が流動し、ヒートポンプユニット1の放熱器22と貯湯タンクユニット4の貯湯タンク41と循環ポンプ31とを環状に配管で接続して構成されている。流体回路3のうち、放熱器22と循環ポンプ31は、ヒートポンプユニット1内に収容される。
蒸発器24の近傍には、空気吸気口32を介してヒートポンプユニット1へと空気を吸引するための送風機27が備えられている。空気吸気口32からヒートポンプユニットの1内部に送風機27によって吸気された空気は、空気排気口33を介して排出される。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯装置1Aにおいて、貯湯タンク41の湯水の加熱を行う蓄熱運転の動作、作用について説明する。なお、図1には蓄熱運転時の冷媒、および温水(流体)の流れ方向を矢印で示している。
蓄熱運転の要求があると、圧縮機21から吐出された高圧高温ガス冷媒は、冷媒回路2を循環して放熱器22に流入する。また、貯湯タンク41から循環ポンプ31によって圧送される熱媒体が、放熱器22へと供給される。放熱器22にて、高温高圧のガス冷媒が熱媒体を加熱し、冷媒は液化凝縮する。液化凝縮した高圧液冷媒は、放熱器22から流出する。
放熱器22から流出した高圧液冷媒は、膨張装置23によって減圧されて膨張した後に、蒸発器24へ流入する。蒸発器24へ流入した低圧二相冷媒は、空気から吸熱して蒸発し、低圧の二相冷媒または過熱冷媒となって蒸発器24から流出する。さらに、蒸発器24から流出した低圧冷媒は、四方弁25を通過してアキュムレータ26で気液分離が行われた後、気相の冷媒が圧縮機21に吸入される。
放熱器22で加熱された熱媒体は、温水となって放熱器22から流出し、流体回路3を介して貯湯タンク41へ流入する。これにより、貯湯タンク41に蓄熱が行われる。
次に、蓄熱運転を行っている場合の、ヒートポンプ給湯装置の各部位の温度について具体例を用いて以下に説明する。
図1において、室温条件下(例えば20℃)にヒートポンプ給湯装置1Aが設置され、蓄熱運転が行われると、貯湯タンク41には高温水が貯湯され、蒸発器24は低温(氷点下)状態となる。ここで、貯湯タンク41の温度(例えば55℃)と蒸発器24の温度(例えば−10℃)との温度差dT1(65K)は、貯湯タンク41の側面表面と貯湯タンクユニット4の側面表面の温度(例えば20℃)との温度差dT2(=35K)に対して約2倍程度大きくなる。
本実施の形態では、貯湯タンク41の上部とヒートポンプユニット1との間の熱抵抗R1(熱通過率の逆数)は、貯湯タンク41と貯湯タンクユニット4の側面(外装体7)との間の熱抵抗R2に対して大きく設定する。ここで、例えば、熱抵抗R1を熱抵抗R2の約2倍とすると、貯湯タンク41から蒸発器24への熱流束(単位面積当たりの熱移動量)q1(=dT1/R1)は、貯湯タンク41の側面表面から貯湯タンクユニット4の側面表面への熱流束q2(=dT2/R2)とほぼ同等となる。
このとき、貯湯タンクユニット4の上面の面積をA1とすると、面積A1は、貯湯タンクユニット4の側面の面積A2に対して小さいため、高温の貯湯タンク41と低温の蒸発器24間の熱移動量Q1(=q1・A1)は、貯湯タンク41と貯湯タンクユニット4の側面との間の熱移動量Q2(=q2・A2)に対して小さくなる。したがって、高温であるために、熱流束が大きい貯湯タンク41の上部からの放熱量を低減させ、エネルギー効率を向上させることができる。
ここで、仕切部5として、熱伝導率K1、厚さL1の第1断熱材を用い、貯湯タンク41と貯湯タンクユニット4の外装体7との間の第2断熱材として、熱伝導率K2、厚さL2のものを用いると、熱抵抗R1およびR2はそれぞれ、L1/K1、L2/K2として表現することができる。よって、L1、R1、L2、R2、を適宜調整することで、熱抵抗R1よびR2を所望の値に設定する。
仕切部5の第1断熱材や、第2断熱材6としては、発泡ポリプロピレンの他に発泡ポリスチレンなどの発泡樹脂や、グラスウール、グラスファイバーなどの繊維材料、または、真空断熱材を用いることができる。これらの断熱材を、単体として、または、複合して用い、また、断熱材の間に空気の層を形成して配設することで熱抵抗R1およびR2を所望の値に設定する。
なお、熱抵抗R1は、仕切部5として用いられる第1断熱材との熱抵抗と、貯湯タンク41の上部に配設される第2断熱材6との熱抵抗を合わせて調整することができ、ヒートポンプユニット1の内部にて、蒸発器24の下方にさらに断熱材を配置した場合には、その断熱材の熱抵抗を合わせて、調整することができる。
また、貯湯タンク41の上方における熱抵抗R1を、貯湯タンク41の側方の熱抵抗R2と比較して過大に設定すると、貯湯タンク41に蓄熱された熱量は、熱抵抗の低い、貯湯タンク41の側方へと伝熱し、放熱されてしまうことで、貯湯タンクユニット4全体としての放熱量を有効に低減することができない。よって、貯湯タンク41の上方の熱抵抗R1と、貯湯タンク41の側方の熱抵抗R2との関係を適切に調整して、貯湯タンク41
の周囲の熱流束を均一化させる必要がある。
の周囲の熱流束を均一化させる必要がある。
さらに、ヒートポンプ給湯装置1Aを使用する外気温度、環境温度や貯湯温度は年間を通じて変化するため、年間の温度変化に適応するように、熱抵抗R1と熱抵抗R2との関係を設定して、貯湯タンクの周囲の熱流束を均一化させる必要がある。その方法について以下に説明する。
ヒートポンプ給湯装置1Aを使用する外気温度、環境温度や貯湯温度は年間を通じて変化するため、温度差dT1とdT2も変化する。ここで、熱流束q1=q2とすると、外気温度が変化した場合に、dT1/dT2=R1/R2も変化する。
ここで、ヒートポンプ給湯装置1Aが設置される室温を欧州規格EN16147に準拠して20℃とし、放熱器22にて加熱されて貯湯タンク41に蓄えられる湯の温度を、HFC冷媒を用いて熱媒体を加熱する場合と、CO2冷媒を用いて熱媒体を加熱する場合とを想定して、50℃〜90℃とし、蒸発器24の温度と外気温度との差ΔTを5K〜15Kとすると、熱抵抗比R1/R2と外気温度との関係は、図2に示すようになる。
熱流束q1=q2の場合、寒冷地における極低温の外気温度を想定した外気温度−20℃〜20℃の範囲では、R1/R2=dT1/dT2は外気温度の変化に対して、1.1〜2.8の範囲にある。
その結果、R1/R2=1.1〜2.8のときは、貯湯タンク41から蒸発器24への熱流束q1は、貯湯タンク41から貯湯タンクユニット4の側面への熱流束q2と同等となり、貯湯タンク41の周囲の熱流束が均一化される。
したがって、外気温度が変化する年間を通じて、熱流束の均一化を図ることができるので、年間を通じて外気の温度が変化した場合においても、貯湯タンク41上部からの放熱量を低減できる。
また、蒸発器24を貯湯タンクユニット4の上方で、水平方向に対して貯湯タンクユニット4の略中央部に配設すると、貯湯タンクユニット4が直方形状に形成される場合は、図3(a)、(b)に示すように、蒸発器24を貯湯タンクユニット4の横幅、または、対角線の長さとなるように形成することができ、貯湯タンクユニット4が円柱形状に形成される場合は、図3(c)に示すように、蒸発器24を直径の長さとなるように形成することができる。よって、空気と蒸発器24を循環する冷媒とが熱交換する面積を大きくすることができ、その結果、蒸発器24における吸熱量を増大させて、放熱器22における加熱能力を増大させることができる。
また、図4に示すように、仕切部5の熱抵抗R1は、ヒートポンプユニット1および貯湯タンクユニット4の側面側である外方よりも内方のほうが大きい構成とすることができる。より具体的には、蒸発器24の下方に熱抵抗の大きい領域S1が配設される。これにより、高温となる貯湯タンク41の頂部と、低温の蒸発器24とが位置する領域に、熱抵抗の大きい領域S1が配置され、S1の周囲に、仕切部5のうち、熱抵抗の小さい領域S2が配置される。
これにより、熱抵抗の大きい材料を仕切部5の全体に使用する場合と比べ、熱抵抗の大きい材料の使用量が低減し、貯湯タンク41からの放熱量の低減を、低コストで行うことができる。
以上のように、本実施の形態においては、ヒートポンプユニット1と貯湯タンクユニッ
ト4とを区画する仕切部5とを備え、貯湯タンク41の上部とヒートポンプユニット1との間の熱抵抗R1を、貯湯タンク41と貯湯タンクユニット4の側面との間の熱抵抗R2よりも大きくすることにより、以下の作用が生じる。
ト4とを区画する仕切部5とを備え、貯湯タンク41の上部とヒートポンプユニット1との間の熱抵抗R1を、貯湯タンク41と貯湯タンクユニット4の側面との間の熱抵抗R2よりも大きくすることにより、以下の作用が生じる。
すなわち、放熱量の大きい、貯湯タンク41の上方の熱抵抗R1を、貯湯タンク41の側面の熱抵抗R2よりも大きくして、貯湯タンク41周囲の熱流束の均一化を図ることで、貯湯タンク41の上部の断熱強化のみにて放熱ロスを低減させ、エネルギー効率を向上させることができる。
また、熱抵抗R1を、熱抵抗R2に対して、1.1〜2.8倍とすることにより、外気温度が変化する年間を通じて、貯湯タンク41周囲の熱流束を均一化することができ、外気の温度が変化した場合においても、貯湯タンク41からの放熱量を低減して、年間のエネルギー効率向上が可能となる。
また、蒸発器24を貯湯タンクユニット4の上方かつ、水平方向に対して貯湯タンクユニット4の略中央部に配設したことにより、空気と蒸発器24を循環する冷媒とが熱交換する面積を大きくすることができ、その結果、蒸発器24における吸熱量を増大させて、放熱器22における加熱能力を増大させることができる。
また、仕切部5の熱抵抗R1が、仕切部5の周辺部よりも中央部が大きくなるように構成されることにで、熱抵抗の大きい領域S1は、高温の貯湯タンク41と低温の蒸発器24との間の領域に限定される。よって、熱抵抗の大きい材料を仕切部5の全体に使用する場合と比較して、熱抵抗の大きい材料の使用量が低減するので、貯湯タンク41からの放熱量低減を、より低コストで行うことができる。
なお、本実施の形態では、空気をヒートポンプユニット1の上部の空気吸気口32から流入させているが、ヒートポンプユニット1の側面から流入させてもよい。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2におけるヒートポンプ給湯装置の概略構成図である。本実施の形態において、実施の形態1と同一の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5は、本発明の実施の形態2におけるヒートポンプ給湯装置の概略構成図である。本実施の形態において、実施の形態1と同一の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態のヒートポンプ給湯装置1Aは、ヒートポンプユニット1の蒸発器24をフィンチューブ熱交換器とし、蒸発器24は、蒸発部24aと、冷媒を冷却させる冷却部24bを備えている。ここで、冷却部24bは、蒸発器24の下方に配設されている。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯装置1Aの動作、作用について説明する。
蓄熱運転の要求があると、圧縮機21から吐出された高圧高温ガス冷媒は、冷媒回路2を循環して放熱器22に流入し、冷媒は放熱してする。液化凝縮した高圧液冷媒は、放熱器22から流出し、冷却部24bに流入する。冷却部24bで空気と熱交換して冷却された冷媒は、冷却部24bから流出し、膨張装置23によって減圧されて膨張した後、蒸発部24aに流入して、空気と熱交換を行うことで蒸発する。さらに、蒸発器24から流出した低圧冷媒は、四方弁25を通過してアキュムレータ26で気液分離が行われた後、気相の冷媒が圧縮機21に吸入されて圧縮され、再度、放熱器22に流入する。
ここで、膨張装置23にて減圧される前の冷媒は、外気空気と比べ比較的温度が高く、この冷媒が蒸発器24の下方に配置された冷却部24bへ流入する。
その結果、蒸発器24の下部は、放熱器22から流出した比較的温度の高い冷媒によって加温され、冷媒は、冷却部24bにて空気に放熱して冷却される。
これにより、蒸発器24の下部の温度が上昇し、高温の貯湯タンク41の上部と、蒸発器24のうち、特に、低温となる蒸発部24aとの温度差が減少する。また、冷却部24bによって冷媒を過冷却状態にすることができるので、蒸発器におけるエンタルピー差を大きくすることができる。
よって、貯湯タンク41から蒸発器24への熱移動量が減少するので、貯湯タンク41からの放熱ロスが低減するとともに、蒸発器24を最大限に利用してエネルギー効率を向上させることができる。
本発明は、ヒートポンプユニットによって流体を加熱し、その流体を暖房や給湯に利用するヒートポンプ給湯装置に特に有用である。
1 ヒートポンプユニット
2 冷媒回路
4 貯湯タンクユニット
5 仕切部
1A ヒートポンプ給湯装置
21 圧縮機
22 放熱器
23 膨張弁(膨張装置)
24 蒸発器
24a 蒸発部
24b 冷却部
41 貯湯タンク
2 冷媒回路
4 貯湯タンクユニット
5 仕切部
1A ヒートポンプ給湯装置
21 圧縮機
22 放熱器
23 膨張弁(膨張装置)
24 蒸発器
24a 蒸発部
24b 冷却部
41 貯湯タンク
Claims (5)
- 圧縮機、放熱器、膨張装置、蒸発器、を配管で環状に接続し、内部を冷媒が循環する冷媒回路を有するヒートポンプユニットと、
前記ヒートポンプユニットによって生成された温水を貯留する貯湯タンクを有する貯湯タンクユニットと、を備え、
前記ヒートポンプユニットは、前記貯湯タンクユニットの上方に配設されるとともに、
前記貯湯タンクと前記ヒートポンプユニットとの間の熱抵抗R1は、前記貯湯タンクと前記貯湯タンクユニットの側面との間の熱抵抗R2よりも大きいことを特徴とする、ヒートポンプ給湯装置。 - 前記熱抵抗R1は、前記熱抵抗R2の、1.1〜2.8倍であることを特徴とする、請求項1に記載のヒートポンプ給湯装置。
- 前記蒸発器は、水平方向に対して前記貯湯タンクユニットの中央に配設されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のヒートポンプ給湯装置。
- 前記ヒートポンプユニットは、冷媒が冷却される冷却部をさらに備え、
前記冷却部を、前記蒸発器の下方に配設したことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯装置。 - 前記貯湯タンクと前記ヒートポンプユニットとの間の熱抵抗R1は、水平方向において、外方よりも内方の方が大きいことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯装置。
Priority Applications (5)
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