JP2014101653A - 可動体保持装置、及び、ドアストッパー - Google Patents
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Abstract
【課題】ドア等の可動体の周辺で利用者の受ける制約が軽減される可動体保持装置、及び、ドアストッパーを提供する。
【解決手段】回転機構20は、回転アーム21を備え、回転アーム21における一対の端部を、ドアのキャッチャー10側とドアのストッパー部30側とに出す突出位置と、ドア上の位置である退避位置とに変位させ、キャッチャー10は、キャッチャー10側に突出した端部との係合によりドアを誘導し、ストッパー部30は、前記ストッパー部30側に突出した前記端部との係合により前記ドアを保持する。回転機構20は、ドアがキャッチャー10に誘導されるときに突出位置の端部を退避位置へ制動しながら付勢により変位させ、ドアがストッパー部30へ移動するときに退避位置の端部を突出位置へ変位させる。
【選択図】図1
【解決手段】回転機構20は、回転アーム21を備え、回転アーム21における一対の端部を、ドアのキャッチャー10側とドアのストッパー部30側とに出す突出位置と、ドア上の位置である退避位置とに変位させ、キャッチャー10は、キャッチャー10側に突出した端部との係合によりドアを誘導し、ストッパー部30は、前記ストッパー部30側に突出した前記端部との係合により前記ドアを保持する。回転機構20は、ドアがキャッチャー10に誘導されるときに突出位置の端部を退避位置へ制動しながら付勢により変位させ、ドアがストッパー部30へ移動するときに退避位置の端部を突出位置へ変位させる。
【選択図】図1
Description
本開示の技術は、可動体を誘導する誘導部と該可動体を保持する保持部とを備える可動体保持装置に関し、例えば、ドアフレームに設けられる誘導部と壁面に設けられる保持部とを備え、ドアの誘導とドアの保持とに用いられる可動体保持装置、及び、ドアストッパーに関する。
上記可動体保持装置の一例として、ドアフレームから開放されたドアを壁面に固定するドアストッパーが知られている(例えば、特許文献1、及び、特許文献2参照)。ドアストッパーは、例えば、ドアの回転先になる壁面に固定され、ドアから突き出たフックとドアストッパーとの係合によって、ドアは開放された状態に保たれる。
ところで、ドアストッパーとフックとの配置には、ドアストッパーが壁面に固定され、且つ、フックがドアに固定される形態と、ドアストッパーがドアに固定され、且つ、フックが壁面に固定される形態とが知られている。いずれの配置の形態であっても、ドアストッパーとフックとの係合によってドアは開放された状態に保たれるが、ドアに固定される構造体がドアストッパーであれフックであれ、結局のところ、ドアから突き出た構造体は必要とされる。そして、ドアから突き出た構造体は、ドアが閉じられた状態であってもドアから突き出た状態であるため、ドアが閉じられた状態では、ドアの周辺で利用者が移動したり、ドアの周辺で利用者が物品を運んだりする際に、利用者は動作に対して制約を受けることになる。
本開示の技術は、ドア等の可動体の周辺で利用者の受ける制約が軽減される可動体保持装置、及び、ドアストッパーを提供することを目的とする。
本開示における可動体保持装置の一態様は、可動体を誘導する誘導部と、可動体を保持する保持部と、前記誘導部と前記保持部との間を移動する可動体に設けられる回転機構と、を備える。前記回転機構は、回転アームを備え、前記回転アームにおける一対の端部を、前記可動体の前記誘導部側と前記可動体の前記保持部側とに出す突出位置と、前記突出位置よりも前記可動体に近い位置である退避位置とに変位させる。前記誘導部は、前記誘導部側に突出した前記端部との係合により前記可動体を誘導し、前記保持部は、前記保持部側に突出した前記端部との係合により前記可動体を保持する。そして、前記回転機構は、前記可動体が前記誘導部に誘導されるときに前記突出位置の前記端部を前記退避位置へ制動しながら付勢により変位させ、前記可動体が前記誘導部から前記保持部へ移動するときに前記退避位置の前記端部を前記突出位置へ変位させる。
上記の一態様によれば、突出位置に配置された回転アームの端部と保持部との係合によって可動体は保持部に保持される一方で、可動体が誘導部に誘導されるときには、回転アームにおける端部は制動されながら付勢によって退避位置に変位する。それゆえに、可動体が誘導部に誘導される状態では、回転アームが突出位置に配置される場合に比べて、可動体の周辺で利用者の受ける制約が軽減される。
本開示における可動体保持装置の他の態様では、前記保持部は、前記端部と前記保持部との係合と、その係合の解除とを切り替える切り替え部と、前記切り替え部における切り替えを操作する操作部と、を備える。
上記他の態様によれば、保持部と回転アームとの係合とその係合の解除とが操作部による操作によって切り替えられるため、保持部における可動体の保持とその解除との確実性を高めることが可能にもなる。
本開示における可動体保持装置の他の態様では、前記回転機構は、前記一対の端部を前記退避位置に向けて付勢する付勢部と、前記一対の端部が前記突出位置に配置されるときに前記付勢を解除する解除部と、を備える。
上記他の態様によれば、可動体が誘導部に誘導されるときに、一対の端部が退避位置に向けて付勢されるため、回転アームにおける端部の退避が付勢力によって補助される。
また、可動体が誘導部から保持部へ移動するときに、一対の端部を退避位置に向けた付勢力が解除されるため、上記付勢が続けられる場合に比べて、回転アームにおける端部の突出が実現されやすくなる。
また、可動体が誘導部から保持部へ移動するときに、一対の端部を退避位置に向けた付勢力が解除されるため、上記付勢が続けられる場合に比べて、回転アームにおける端部の突出が実現されやすくなる。
本開示におけるドアストッパーの一態様は、ドアフレームに設けられる誘導部と、壁面に設けられる保持部と、ドアに設けられる回転機構と、を備える。前記回転機構は、回転アームを備え、前記回転アームにおける一対の端部を、前記ドアの前記誘導部側と前記ドアの前記保持部側とに出す突出位置と、前記ドア上の位置である退避位置とに変位させる。前記誘導部は、前記誘導部側に突出した前記端部との係合により前記ドアを引き寄せ、前記保持部は、前記保持部側に突出した前記端部との係合により前記ドアを保持する。そして、前記回転機構は、前記ドアが前記誘導部に引き寄せられるときに前記突出位置の前記端部を前記退避位置へ制動しながら付勢により変位させ、前記ドアが前記保持部へ移動するときに前記退避位置の前記端部を前記突出位置へ変位させる。
上記の一態様によれば、突出位置に配置された回転アームの端部と保持部との係合によってドアは壁面に保持される一方で、ドアが誘導部に誘導されるときには、回転アームにおける端部が制動されながら付勢によって退避位置に変位する。それゆえに、ドアがドアフレームに誘導される状態では、回転アームが突出位置に配置される場合に比べて、ドアの周辺で利用者が受ける制約が軽減される。
本開示の技術によれば、ドア等の可動体の周辺で利用者の受ける制約が軽減される。
図1から図5を参照して本開示の技術における一実施形態を説明する。図1、図3から図5の各々は、可動体保持装置の一例であるドアストッパーの下面視構造を模式的に表し、ドアフレーム、壁面、及び、可動体としてのドアの各々を二点差線で示す。
なお、本実施形態にて適用されるドアは、ドアフレームの一辺あるいは壁面にヒンジを介して連結された片開きドアである。ドアフレームとドアとの各々において、ヒンジの配置される端は基端として設定され、基端とは反対側の端は先端として設定される。また、ドアにおいてドアフレームと面する側が閉動側として設定され、ドアにおいて壁面と面する側が開動側として設定される。
図1に示されるように、ドアフレームの上辺におけるフレーム下端面WFには、誘導部としてのキャッチャー10が取付けられている。キャッチャー10は、フレーム下端面WFの長軸方向に沿って延びるブロック状に形成されている。キャッチャー10の下面には、誘導制御溝11が形成され、誘導制御溝11は、キャッチャー10の外周面のうちドアと面する側面に開口している。キャッチャー10において誘導制御溝11を区画する溝側面では、押圧面11aと引込面11bとが、この順に開口から連続している。
押圧面11aは、誘導制御溝11の開口からキャッチャー10の内側、且つ、基端側に向けて傾斜する傾斜面であって、誘導制御溝11の開口から入る誘導対象物を開口から基端側に向けて変位させながらキャッチャー10の内部に受け入れる。引込面11bは、押圧面11aから基端側に向けて延びる溝側面であって、押圧面11aに沿って受け入れられた誘導対象物を先端側から基端側に向けて変位させる。
ドアにおける上側ドア端面DFには、回転機構20が取り付けられている。回転機構20に備えられる回転アーム21は、水平面内にて略V字状をなす板状体であって、キャッチャー10の下方を通ることの可能な高さに配置されている。上側ドア端面DFには、上下方向に沿って延びる回転軸Aが固定され、回転アーム21は回転軸Aを中心として水平面内で回転する。回転アーム21は、回転軸Aを中心とした回転を通じて、その全体が上側ドア端面DF上に配置されることの可能な大きさと形状とを有する。
回転アーム21は、回転軸Aから閉動側に延びる誘導用アーム片21aと、回転軸Aから開動側に延びる保持用アーム片21bとを備えている。回転アーム21は、回転軸Aを中心とした回転を通じて、実線で示される突出位置と、二点鎖線で示される退避位置とに変位する。突出位置では、誘導用アーム片21aが上側ドア端面DFから開動側にはみ出し、且つ、保持用アーム片21bが上側ドア端面DFから閉動側にはみだす。退避位置では、回転アーム21の全てが上側ドア端面DF上に配置される。
誘導用アーム片21aの先端には、誘導用アーム片21aの先端から上方に向けて延びる被誘導ピンPCが固定されている。被誘導ピンPCは、キャッチャー10に形成された誘導制御溝11の開口に進入することの可能な高さに配置されている。
保持用アーム片21bの先端には、上下方向に延びるピン挿入孔21cが貫通している。保持用アーム片21bにおける回転軸A側の端部には、回転軸Aを中心とした円弧片状をなす作動用アーム片21dが形成され、作動用アーム片21dは、回転軸Aよりも開動側に配置されている。
作動用アーム片21dには、作動用アーム片21dから上方に向けて延びる付勢制御ピンP1と、同じく、作動用アーム片21dから上方に向けて延びる制動制御ピンP2とが固定されている。付勢制御ピンP1と制動制御ピンP2との各々は、作動用アーム片21dと同じく、回転軸Aよりも開動側に配置され、且つ、付勢制御ピンP1の先端側に制動制御ピンP2が配置されている。
回転アーム21の基端側には、付勢伝達部22が連結され、付勢伝達部22は、付勢ばね等から構成される付勢部材23によって基端側から先端側に向けて付勢されている。付勢伝達部22には、閉動側から開動側に向けて延びる折れ線状をなす付勢制御溝22Gが形成されている。付勢制御溝22Gは、閉動側の溝端部を最も基端側に有し、開動側の溝端部を最も先端側に有し、閉動側の溝端部から開動側の溝端部に向けて先端側への変位が緩やかになる折れ線状をなす。こうした形状をなす付勢制御溝22Gには、作動用アーム片21dに固定された付勢制御ピンP1が差し込まれている。
そして、回転アーム21が突出位置に配置されるとき、基端側から先端側に向く付勢方向Dに沿って付勢部材23から付勢伝達部22に付勢力が加えられると、付勢制御溝22Gにおける基端側の溝側壁は付勢制御ピンP1を押圧する。
この際に、付勢制御溝22Gにおける閉動側の溝部分に付勢制御ピンP1は配置され、付勢制御ピンP1に対し開動方向への外力が加えられない限り、すなわち、回転アーム21に回転力が加えられない限りは、回転アーム21は突出位置に保たれる。本実施形態では、これら付勢制御溝22Gにおける閉動側の溝部分と付勢制御ピンP1とが解除部を構成する。
一方で、例えば、誘導用アーム片21aが先端側から基端側に向けて押されると、こうした押圧力は、突出位置から退避位置に向けた回転力として回転アーム21に加わり、結果として、付勢制御ピンP1は、付勢制御溝22Gにおける閉動側の溝部分に沿って変位する。そして、付勢制御溝22Gにおける基端側の溝部分が付勢制御ピンP1を押圧し、付勢制御ピンP1が付勢制御溝22Gにおける開動側の溝部分に沿って変位する続けることによって、回転アーム21は退避位置まで回転する。なお、付勢制御溝22Gの形状に追従して付勢制御ピンP1が回転するため、付勢制御ピンP1の先端側への変位の速度は、回転アーム21が退避位置に近づくほど緩やかになる。本実施形態では、付勢制御溝22Gにおける開動側の溝部分と、付勢制御ピンP1と、付勢部材23とによって、付勢部が構成されている。
なお、回転アーム21が退避位置に配置される状態にて、付勢部材23の付勢に抗した力が回転力として回転アーム21に作用すると、付勢制御ピンP1が付勢制御溝22Gにおける開動側の溝部分から閉動側の溝部分へ変位して、回転アーム21は突出位置へ変位する。そして、付勢制御溝22Gにおける閉動側の溝部分を付勢制御ピンP1が開動側へ移動できる程度に、回転アーム21に回転力が加えられるまで、回転アーム21は突出位置に保たれる。
回転アーム21の先端側には、制動部としてのダンパー25に連結された制動伝達部24が配置されている。制動伝達部24には、閉動側から開動側に向けて延びる折れ線状をなす制動制御溝24Gが形成されている。制動制御溝24Gは、基端側が凸となる折れ線状をなし、こうした形状をなす付勢制御溝22Gには、作動用アーム片21dに固定された制動制御ピンP2が差し込まれている。
そして、回転アーム21が突出位置から退避位置に向けて回転するとき、制動制御溝24Gにおける先端側の溝側面が制動制御ピンP2に押圧され、回転アーム21の回転が制動される。なお、回転アーム21が退避位置から突出位置に向けて回転するとき、制動制御溝24Gにおける基端側の溝側面が制動制御ピンP2に押圧されが、回転アーム21が退避位置から突出位置に向けて回転する際には、ダンパー25は制動機能を発現しない。
壁面Wには、保持部としてのストッパー部30が取り付けられている。ストッパー部30には、ストッパー部30の作動の状態の切り替えを操作する操作部31が設けられている。
図2に示されるように、ストッパー部30の筐体32の下部には、操作部31が取り付けられ、操作部31には、上下方向に延びるストッパーピンP3が組み付けられている。ストッパーピンP3の周囲には、操作部31と筐体32とに挟まれるコイルばねSPが巻き回され、ストッパーピンP3の上端部は、筐体32の上壁を上下方向に沿って貫通している。操作部31には、上下方向に延びる係止突起31aが設けられ、係止突起31aは、筐体32に固定された切り替え部としてのラッチ33と係合している。本実施形態では、ストッパーピンP3の先端部のみが筐体32から突き出ている状態が、ストッパー部30の初期状態として設定されている。
そして、上述の初期状態から操作方向PRに沿って操作部31が押されるとき、操作部31は、コイルばねSPの付勢に抗して筐体32の内部に入り込み、ストッパーピンP3は、その長軸方向の中間まで筐体32から突き出る。操作部31の係止突起31aは、ラッチ33の内部に入り込み、ラッチ33は、入り込んだ係止突起31aの配置を保つ。これによって、操作部31の配置の状態、すなわち、ストッパーピンP3の半分が筐体32から突き出る状態が保たれる。
次いで、操作部31が操作方向PRに沿って再び押されるとき、操作部31は、コイルばねSPの付勢に抗して筐体32の内部にさらに入り込み、ストッパーピンP3は、筐体32からさらに突き出る。そして、操作部31の係止突起31aは、ラッチ33の内部にさらに入り込み、ラッチ33は、入り込んだ係止突起31aの配置の保持を解除する。これによって、ストッパー部30は初期状態に戻される。
図3から図5を参照して上記ドアストッパーの作用について説明する。
図3に示されるように、回転アーム21が突出位置に配置された状態にて、ドアが閉動方向R1に沿って回転すると、被誘導ピンPCは誘導制御溝11の内部に進入してキャッチャー10の押圧面11aと被誘導ピンPCとが当接する。この際に、被誘導ピンPCは、ドアの慣性力に相当する反力を押圧面11aから押圧力として受け、押圧面11aに沿って強制的に変位し、次いで、引込面11bに沿って基端側に変位する。結果として、付勢制御溝22Gにおける閉動側の溝部分を付勢制御ピンP1が溝部分に沿って移動できる程度に、回転アーム21には回転力が加えられ、突出位置から退避位置に向けた回転が回転アーム21にて開始される。そして、付勢部材23の付勢力によって回転アーム21の回転が続けられると、回転アーム21の回転力は、キャッチャー10が回転アーム21を引込む力に変換される。すなわち、回転アーム21の回転力は、ドアがドアフレームに引き寄せられる力に変換される。
図3に示されるように、回転アーム21が突出位置に配置された状態にて、ドアが閉動方向R1に沿って回転すると、被誘導ピンPCは誘導制御溝11の内部に進入してキャッチャー10の押圧面11aと被誘導ピンPCとが当接する。この際に、被誘導ピンPCは、ドアの慣性力に相当する反力を押圧面11aから押圧力として受け、押圧面11aに沿って強制的に変位し、次いで、引込面11bに沿って基端側に変位する。結果として、付勢制御溝22Gにおける閉動側の溝部分を付勢制御ピンP1が溝部分に沿って移動できる程度に、回転アーム21には回転力が加えられ、突出位置から退避位置に向けた回転が回転アーム21にて開始される。そして、付勢部材23の付勢力によって回転アーム21の回転が続けられると、回転アーム21の回転力は、キャッチャー10が回転アーム21を引込む力に変換される。すなわち、回転アーム21の回転力は、ドアがドアフレームに引き寄せられる力に変換される。
図4に示されるように、ドアがドアフレームに到達すると、回転アーム21は退避位置に到達する。この際に、ドアの上側ドア端面DFとフレーム下端面WFとの間に回転アーム21の全体が収容されるため、誘導用アーム片21aや保持用アーム片21bが、上側ドア端面DFとフレーム下端面WFとの間から突き出る場合に比べて、ドアの周辺で利用者の受ける制約が軽減される。
なお、ドアがドアフレームに到達した状態からドアが開けられると、被誘導ピンPCは、引込面11bに沿って先端側に変位し、これに伴って、付勢制御ピンP1は、付勢制御溝22Gにて閉動側に変位する。そして、被誘導ピンPCが押圧面11aに到達すると、付勢制御ピンP1は付勢制御溝22Gにおける閉動側の端部に到達し、回転アーム21は突出位置に配置される。これによって、回転アーム21に対する付勢力が制御された状態で、回転アーム21がキャッチャー10から引き出される。
図5に示されるように、回転アーム21が突出位置に配置された状態にて、ドアが開動方向R2に沿って回転すると、上側ドア端面DFの開動側に突き出る保持用アーム片21bの先端部は、ストッパー部30の直上に到達する。この際に、初期状態のストッパー部30にて、操作方向PRに沿って操作部31が押し込まれると、ストッパー部30の筐体32からストッパーピンP3が突出し、突出したストッパーピンP3は、保持用アーム片21bに形成されたピン挿入孔21cに挿入される。結果として、ストッパーピンP3と保持用アーム片21bとが係合してドアの閉動が規制され、ドアが壁面Wに保持される。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(1)回転アーム21が突出位置に配置されるとき、保持用アーム片21bがドアの開動側に突き出るため、保持用アーム片21bとストッパー部30との係合が可能であって、ドアを壁面Wに保持することが可能となる。
(1)回転アーム21が突出位置に配置されるとき、保持用アーム片21bがドアの開動側に突き出るため、保持用アーム片21bとストッパー部30との係合が可能であって、ドアを壁面Wに保持することが可能となる。
(2)回転アーム21がキャッチャー10の内部へ誘導された状態では、誘導用アーム片21aと保持用アーム片21bとの双方が退避位置に配置されるため、回転アーム21が突出位置に配置される場合に比べて、ドアの周辺で利用者の受ける制約が軽減される。
(3)そして、ドアが閉じられる際にドアをドアフレームまで誘導するドアクローザーとしての機能と、ドアを壁面Wに保持するドアストッパーとしての機能との両方の機能が、回転機構20における1つの回転アーム21の回転を通じ、簡易な構成によって実現される。
(4)ストッパー部30と回転アーム21との係合とその係合の解除とが操作部31による操作によって切り替えられるため、ストッパー部30におけるドアの保持とその解除との確実性を高めることが可能にもなる。
(5)回転アーム21がキャッチャー10の内部へ誘導された状態では、回転アーム21の全体が上側ドア端面DFとフレーム下端面WFとの間に収容されるため、ドアの周辺で利用者の受ける制約がさらに軽減される。そのうえ、ドアが閉じられた状態ではフック等の構造体がドアから突き出る従来の形態と比べて、上側ドア端面DFとフレーム下端面WFとの間に回転アーム21が隠れるため、ドアやドアフレームの見栄えが向上される。
(6)回転アーム21がキャッチャー10の内部へ誘導された状態では、付勢制御溝22Gにおける開動側の溝部分と付勢制御ピンP1との係合によって、回転アーム21が退避位置に向けて付勢されるため、回転アーム21の退避位置への変位が付勢力によって補助される。
(7)回転アーム21がキャッチャー10から離れるとき、付勢制御溝22Gにおける閉動側の溝部分に付勢制御ピンP1が配置され、これによって、回転アーム21を退避位置に向ける付勢が解除される。それゆえに、回転アーム21を退避位置に向ける付勢が回転アーム21に作用し続ける場合に比べて、回転アーム21の突出位置への変位が実現されやすくなる。
(8)回転アーム21の回転がダンパー25によって制動されるため、回転アーム21に対する付勢によって回転アーム21が急激に回転することが抑えられる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・回転機構では、回転アームを作動させる作動部が付勢ばね等の付勢部材以外であってもよく、例えば、各種のアクチュエーターによって回転アームが作動される構成であってもよい。この際に、上記付勢部材23や付勢制御ピンP1と同様に、可動体が誘導部に誘導されたか否かを機械的あるいは電気的に検出する検出部を備え、誘導されたことを検出部が検出したときに各種のアクチュエーターが回転アームを退避位置へ付勢する構成であればよい。また、可動体が保持部へ移動しているか否かを機械的あるいは電気的に検出する検出部を備え、移動していることを検出部が検出したときに各種のアクチュエーターが回転アームに対する付勢を解除する構成であればよい。
要するに、ドア等の可動体が誘導部に誘導されたことを条件とし、該条件が成立するときに回転アームの端部を退避位置に向けて付勢し、且つ、可動体が保持部へ移動することを条件とし、該条件が成立するときに回転アームに対する付勢を解除する構成であればよい。
・回転アームの端部を退避位置に向けて付勢する構成は、例えば、可動体が誘導部に誘導されることによって誘導部に押下される機械的あるいは電気的なスイッチと、該スイッチが押下によって作動する付勢部とを回転機構が備える構成であってもよい。
・回転アームの端部に対する付勢を解除する構成は、例えば、可動体が誘導部から保持部へ移動することによって誘導部による押下が解除される機械的あるいは電気的なスイッチと、該スイッチが押下によって作動を停止する付勢部とを回転機構が備える構成であってもよい。
・退避位置では、回転アームの全てが可動体の内部に収容されてもよく、あるいは、回転アームの一部が可動体の外部に配置されてもよい。要するに、退避位置では、突出位置よりも回転アームが可動体に近い状態であればよい。
・保持部は、例えば、ピン挿入孔21cに掛け止めされるフックやピンであってもよく、操作部が省略された構成であってもよい。
・回転アームにおける誘導アーム片は、対象物を捕捉するキャッチャーとしての機能を備え、誘導部は、対象物としてのストライカーであってもよい。要するに、誘導部は、可動体における誘導部側に突出した端部との係合によって誘導部に対して可動体を相対的に誘導する構成であればよい。
・回転アームにおける誘導アーム片は、対象物を捕捉するキャッチャーとしての機能を備え、誘導部は、対象物としてのストライカーであってもよい。要するに、誘導部は、可動体における誘導部側に突出した端部との係合によって誘導部に対して可動体を相対的に誘導する構成であればよい。
・回転アームは、1つ以上の板状部材の連結体として構成されてもよい。特に、保持用アーム片21bが交換されることの可能な構成であれば、保持部の構造や配置に合わせた保持用アーム片21bを利用者に選択させることが可能にもなる。
・回転機構の設けられる可動体は、住宅のドア、自動車のドア、什器の扉や蓋、各種の機器の扉や蓋など、各種の可動体を利用することができる。また、可動体における移動の形態は、回転であってもよく、並進であってもよい。
A…回転軸、D…付勢方向、W…壁面、DF…上側ドア端面、P1…付勢制御ピン、P2…制動制御ピン、P3…ストッパーピン、PC…被誘導ピン、PR…操作方向、R1…閉動方向、R2…開動方向、SP…コイルばね、WF…フレーム下端面、10…キャッチャー、11…誘導制御溝、11a…押圧面、11b…引込面、20…回転機構、21…回転アーム、21a…誘導用アーム片、21b…保持用アーム片、21c…ピン挿入孔、21d…作動用アーム片、22…付勢伝達部、22G…付勢制御溝、23…付勢部材、24…制動伝達部、24G…制動制御溝、25…ダンパー、30…ストッパー部、31…操作部、31a…係止突起、32…筐体、33…ラッチ。
Claims (4)
- 可動体を誘導する誘導部と、
可動体を保持する保持部と、
前記誘導部と前記保持部との間を移動する可動体に設けられる回転機構と、を備え、
前記回転機構は、回転アームを備え、前記回転アームにおける一対の端部を、前記可動体の前記誘導部側と前記可動体の前記保持部側とに出す突出位置と、前記突出位置よりも前記可動体に近い位置である退避位置とに変位させ、
前記誘導部は、前記誘導部側に突出した前記端部との係合により前記可動体を誘導し、
前記保持部は、前記保持部側に突出した前記端部との係合により前記可動体を保持し、
前記回転機構は、
前記可動体が前記誘導部に誘導されるときに前記突出位置の前記端部を前記退避位置へ制動しながら付勢により変位させ、前記可動体が前記誘導部から前記保持部へ移動するときに前記退避位置の前記端部を前記突出位置へ変位させる
可動体保持装置。 - 前記保持部は、
前記端部と前記保持部との係合と、その係合の解除とを切り替える切り替え部と、
前記切り替え部における切り替えを操作する操作部と、を備える
請求項1に記載の可動体保持装置。 - 前記回転機構は、
前記一対の端部を前記退避位置に向けて付勢する付勢部と、
前記一対の端部が前記突出位置に配置されるときに前記付勢を解除する解除部と、を備える
請求項1及び2に記載の可動体保持装置。 - ドアフレームに設けられる誘導部と、
壁面に設けられる保持部と、
ドアに設けられる回転機構と、を備え、
前記回転機構は、回転アームを備え、前記回転アームにおける一対の端部を、前記ドアの前記誘導部側と前記ドアの前記保持部側とに出す突出位置と、前記ドア上の位置である退避位置とに変位させ、
前記誘導部は、前記誘導部側に突出した前記端部との係合により前記ドアを引き寄せ、
前記保持部は、前記保持部側に突出した前記端部との係合により前記ドアを保持し、
前記回転機構は、
前記ドアが前記誘導部に引き寄せられるときに前記端部を制動しながら前記退避位置へ変位させ、前記ドアが前記誘導部から前記保持部へ移動するときに前記端部を前記突出位置へ変位させる
ドアストッパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012253115A JP2014101653A (ja) | 2012-11-19 | 2012-11-19 | 可動体保持装置、及び、ドアストッパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012253115A JP2014101653A (ja) | 2012-11-19 | 2012-11-19 | 可動体保持装置、及び、ドアストッパー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014101653A true JP2014101653A (ja) | 2014-06-05 |
Family
ID=51024398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012253115A Pending JP2014101653A (ja) | 2012-11-19 | 2012-11-19 | 可動体保持装置、及び、ドアストッパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014101653A (ja) |
-
2012
- 2012-11-19 JP JP2012253115A patent/JP2014101653A/ja active Pending
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