JP2014100617A - カーボン系触媒の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】原料化合物として、化学組成に炭素と、炭素、水素および酸素以外の異種元素とを含み、少なくとも一部に環構造を有する環式化合物を用意すること、この原料化合物を含む液中でプラズマを発生させることにより原料化合物を重合させること、を含む、カーボン系触媒の製造方法とする。
【選択図】図8
Description
しかしながら、上記の製造方法では、少なくとも、炭素質材料と含異種元素化合物との重合または複合化の工程と、熱処理による炭化の工程とが必要であり、熱処理にて導入した異種元素が脱離してしまうなどの問題がある。また、工業的には、より簡便な触媒の製造方法が求められる。さらに、カーボン材料を主体とした触媒の新しい機能物性の発現等の可能性を開く為にも、全く新しいカーボン系触媒の製造方法の開発が望まれてもいる。
なお、本願明細書において、環構造を有する化合物とは、化学構造において構成原子が環状に結合した化合物の一群を意味する。したがって、この環式化合物には、一つの分子中に一つの環が存在する単環化合物や、一より多くの環が存在する多環化合物、また、環を構成する元素が1種類の単素環式化合物や、2種以上の元素により環が構成される複素環式化合物等の多様な環式化合物が含まれる。
炭素(C)は原子番号6の元素であり、例えばグラフェンシートにおける炭素サイトには、元素周期律表で炭素の両隣りに位置するホウ素(原子番号5)または窒素(原子番号7)が比較的安定して存在できるとともに、グラフェンの活性化に効果的に寄与し得る。したがって、異種元素として、ホウ素や窒素等を含む環式化合物を用い、これが重合された形態のカーボン材料を形成することで、活性の高いカーボン系触媒を製造することができる。
本発明で得られるカーボン系触媒は、原料化合物である環式化合物の構造を基本として、これがいくつか重合された化学構造を有していると考えられる。ここで、窒素等の異種元素は、例えば、一例として、グラフェンシートの端部において、6員環のピリジン型の構造や、5員環のピロール型の構造を形成しつつ存在することができる。したがって、本発明で用いる原料化合物においても、5員環または6員環の環構造を有するものであると、異種元素を好適に構造内に導入することができるために好ましい。かかる環式化合物は、環構造が炭素のみで構成された環式化合物であってもよいし、環構造に炭素以外の元素を含む複素環式化合物であってもよい。
かかる構成によると、上記の窒素含有環式化合物をモノマー成分とし、これを重合および炭素化した構成のカーボン系触媒を得ることができる。
かかる構成によると、線状電極間に生じるジュール熱によって液中に発生する気泡の大部分を水面に向かって浮上させることなく、液中に安定した状態で維持することができ、この気泡中に安定した状態でプラズマを発生させることが可能となる。これにより、より効率よく安定した状態でカーボン系触媒を製造することができる。
液中で発生されるプラズマは、火花放電、コロナ放電、グロー放電、アーク放電の形態であり得る。なかでも、液中プラズマのより好ましい形態としてグロー放電プラズマをカーボン系触媒の製造に利用することができる。これにより、非平衡な低温プラズマを発生させることができ、原料化合物の有する構造を破壊することなく、効率的にカーボン系触媒の合成を行うことができる。
液中のグロー放電プラズマは、液中に配置した電極間に高周波数の電圧を印加することで発生させることができる。かかる構成によると、電極間に発生するジュール熱により液相中に発生される気相の内部に、グロー放電プラズマを定常的に発生させることができる。すなわち、液相/気相/プラズマ相の界面が安定に形成され、プラズマ相で発生された活性種が気相を介して気液界面に供給されるため、カーボン系触媒を高効率で生成することが可能となる。
上記のカーボン系触媒は、ORR反応に対する活性を示し、また、酸素の4電子還元を実現するものであり得る。したがって、かかるカーボン系触媒は、例えば、固体高分子形燃料電池用のカソード用触媒として好適に用いることができる。
ここに開示されるカーボン系触媒の製造方法においては、原料化合物として、化学組成に炭素と、炭素、水素および酸素以外の異種元素とを含み、少なくとも一部に環構造を有する環式化合物を用意し、この環式化合物を含む液中でプラズマを発生させる、との手法を採用することで、原料化合物を重合させたカーボン材料を、異種元素を導入しつつ、生成する。
異種元素としては、炭素、水素および酸素以外の各種の元素を考慮することができ、例えば、カーボン系触媒をナノシェル化したり、カーボン系触媒にドープ可能で、カーボン系触媒の結晶構造に特殊な「乱れ」を生じさせ得るものを特に制限なく採用することができる。かかる異種元素としては、例えば、鉄(Fe)、コバルト(Co)等に代表される遷移金属、ホウ素(B)やケイ素(Si)、リン(P)に代表される半金属、窒素(N)や硫黄(S)に代表される非金属等を考慮することができる。より高い触媒活性を示すカーボン系触媒を製造するためには、異種元素として、ホウ素または窒素の何れか、あるいはその両方を含む環式化合物を用いるのが好ましい。
また、環式化合物としては、以上の構造式(a)〜(s)に代表される環式化合物を構造の一部に含む形態のものであっても良い。例えば、構造式(g)に示されるピリジンを構造の一部に含むビピリジン化合物やフェニルピリジン化合物等のような化合物であってよい。また、例えば、構造式(a)に示されるピロールや構造式(d)に示されるチオフェンが、それぞれ複数結合した形態のポリピロールやポリチオフェン等に代表されるポリマー等であってよい。
以上のことからも明らかなように、本発明における原料化合物には、異種元素としてでなければ、水素および酸素が当然のものとして含まれ得る。
かかる重合および炭素化において、カーボン系触媒に異種元素が導入されることにより、結晶構造に特殊な「乱れ」が生じると考えられ、酸素還元反応に対する活性を備えたものとなる。かかる酸素還元反応は、例えば、白金触媒と同様の4電子系反応によるものとなり得る。
図1は、液(液相)2中でソリューションプラズマ4を発生させるためのソリューションプラズマ発生装置10の概略を示す図である。この実施形態において、原料化合物を含む液2は、ガラス製のビーカーなどの容器5に入れられている。また、プラズマを発生させるための一対の電極6は所定の間隔を以て液2中に配設され、絶縁部材9を介して容器5に保持されている。電極6は外部電源8に接続されており、この外部電源8から所定の条件のパルス電圧が印加される。これによって、一対の電極6間に、定常的にソリューションプラズマ4を発生させることができる。
かかる液2は、安定したソリューションプラズマの発生を可能とするために、電気伝導度は300μS・cm−1〜3000μS・cm−1程度の範囲であるのが好ましい。電気伝導度が300μS・cm−1未満であると、ソリューションプラズマの発生に多くの電力を要し、好適にソリューションプラズマを発生し難くなるために好ましくない。また、電気伝導度が3000μS・cm−1を超過する場合は、プラズマ発生のために電極間に投入した電力がイオン電流として消費されてしまい、定常的にプラズマを発生させるのが困難となるために好ましくない。
次に、本発明に関するいくつかの実施例を説明するが、本発明をかかる実施例に示すものに限定することを意図したものではない。
原料化合物として、常温で液体の(a)ピリジン(和光純薬工業(株)製、有機合成用ピリジン(脱水))と(b)アニリン(和光純薬工業(株)製、試薬一級)とを用意し、これらを原料化合物含有液(a)(b)として用いた。
次いで、以下の装置を用い、これら原料化合物含有液(a)(b)中でプラズマを発生させた。図1は、液中でプラズマを発生させるためのソリューションプラズマ発生装置10の概略を示す図である。この実施形態において、上記で用意した(a)(b)の原料化合物含有液2は、それぞれガラス製のビーカーからなる容器5に入れ、マグネチックスターラーからなる撹拌装置7により撹拌を行っている。また、プラズマを発生させるための一対の電極6は所定の間隔を以て原料化合物含有液2中に配設され、絶縁部材9を介して容器5に保持されている。この実施形態においては、電界を局所的に集中させることが可能な針状の電極6を用いた。電極6は、直径が1.0mmのタングステンワイヤー(ニラコ社製)で構成し、電極間距離を0.3mmに設定した他、電界集中を妨げる余分な電流を抑えるために先端部(例えば、数mm程度)のみを露出させて、後の部分はフッ素樹脂からなる絶縁部材9で絶縁した。この実施形態では、絶縁部材9は電極6を容器5に固定するとともに、電極6と容器5との水密を保つための栓をも兼ねた構成となっている。電極6は外部電源8に接続されており、この外部電源8から所定の条件のパルス電圧が印加される。外部電源8としては、バイポーラパルス電源(株式会社栗田製作所製、MPS−R06K02C−WP1F)を用いた。
原料化合物含有液(a)(b)はいずれも無色透明であったが、ソリューションプラズマの発生直後から黄色みを帯び、約5分後には褐色に変色し、約10分後には黒色で不透明に変化した。この変色は、原料化合物であるピリジンおよびアニリンが重合してグラファイト骨格を形成したためであると考えられる。このようなソリューションプラズマによる処理の後、溶液を約100℃で乾燥させると、ビーカーの底に黒色の粉末が得られた。原料化合物含有液(a)(b)中で約30分間ずつソリューションプラズマを発生させることにより、約0.74gずつの黒色粉末を得た。この粉末を乳鉢で粉砕して微細化し、下記の分析に供した。以下、ピリジン溶液から得られた黒色粉末を(a)p−カーボン、アニリン溶液から得られた黒色粉末を(b)a−カーボンと称する。
上記で得られた(a)p−カーボンおよび(b)a−カーボンについて、KBr錠剤法によるフーリエ変換赤外吸収分光測定(FT−IR;(株)島津製作所製,FTIR8400S、制御ソフトウェア;IRPrestige−21)を行い、分子構造の同定を行った。得られたFT−IRスペクトルを図3に示した。図3中の(a)はp−カーボンから、(b)はa−カーボンから取得された、4000〜500cm−1の領域のスペクトルである。
図3に示された通り、(a)(b)何れのスペクトルにも、2100〜2300cm−1付近に原料化合物には見られないCとNとの三重結合(ニトリル結合)の伸縮振動に帰属される吸収が観測された。全体としては、(a)p−カーボンはCとNとの三重結合に帰属するピークが優勢であり、(b)a−カーボンはCとNとの二重結合(C=O)に帰属するピークが優勢である。これらのことから、(a)p−カーボンの方が(b)a−カーボンよりも、表面により多くの窒素(N)が存在していると考えられる。
上記で得られた黒色粉末からなる(a)p−カーボンおよび(b)a−カーボンを触媒として、三電極電気化学セル法により電気化学的特性の評価を行った。本CV測定では、酸性溶液中の溶存酸素の還元反応についての触媒作用を評価した。測定用触媒電極(作用極)は、次の手順で用意した。すなわち、(a)p−カーボンまたは(b)a−カーボンの粉末5.0mgと、バインダとしてのナフィオン(登録商標)溶液50μLと、溶媒としてのエタノール50μLを混合し、超音波にて15分間撹拌して触媒ペーストを調製した。この触媒ペーストをグラッシーカーボン電極の表面に25μL滴下して乾燥させることで触媒層を形成し、測定用触媒電極とした。
作用極 :グラッシーカーボンと、(a)p−カーボンまたは(b)a−カーボン
参照極 :Ag/AgCl(飽和KCl)
対極 :Pt
支持電解質:0.5M硫酸
図4Aおよび4Bから明らかなように、(a)p−カーボンを触媒とした場合は−0.05Vに、(b)a−カーボンを触媒とした場合は0.4Vに還元ピークが観測され、(a)p−カーボンおよび(b)a−カーボンがORR活性を示すことが確認された。また、CV測定結果に基づくKoutecky‐Levichプロットの勾配から得られる触媒反応の反応電子数(n)から、(a)p−カーボンおよび(b)a−カーボンによる酸素還元反応は下式(1)で表わされる4電子系反応であり、これらのカーボンのいずれもがPEFCのカソード触媒として機能し得ることが明らかとなった。
O2+4H++4e−=2H2O …(1)
次いで、上記のCV測定1における支持電解質を0.1M水酸化カリウムに代え、その他の条件は同様にして、セルの電気化学的特性の評価を行った。得られたサイクリックボルタモグラムを図5に示した。図5中の(a)は触媒としてp−カーボンを用いた場合の、(b)はa−カーボンを用いた場合のサイクリックボルタモグラムである。
図5に示されるように、(a)p−カーボンを触媒とした場合には、−0.5Vと−1.0Vに還元ピークが観測され、p−カーボンがORR活性を示すことが確認された。また、Koutecky‐Levichプロットの勾配から得られた触媒反応の反応電子数(n)から、この系における酸素還元反応は、2電子系反応を含む下式(2)で表わされる2段階での酸素還元である。
H2O2+2H++2e−=H2O
(2電子系反応)
O2+2H++2e−=H2O2 …(2)
一方、(b)a−カーボンを触媒として用いた場合には、ORR活性が発現されないことがわかった。
原料化合物含有液として、(c)上記実施形態1で用いたピリジンに、1.0質量%のトリアジン(1,3,5―トリアジン、東京化成工業(株)製)を加えた混合液(以下、「pyri+tri」等と示す場合がある。)と、(d)上記実施形態1で用いたピリジンとアニリンとを等量ずつ混合した混合液(以下、「pyri+ani」等と示す場合がある。)とを用意した。
実施形態1と同じ条件で、混合液(c)(d)中でソリューションプラズマを発生させることにより、各混合液から約0.74gずつのカーボン触媒(c)(d)を得た。
上記で得られたカーボン触媒(c)(d)について元素分析を行い、カーボン触媒中の窒素(N)および水素(H)の含有量を調べた。窒素(N)および水素(H)の含有量は、CHN元素分析装置により測定することで測定した。その結果を、図6に示した。なお、参考のために、実施形態1で得られた(a)p−カーボンおよび(b)a−カーボンについての分析結果も併せて図6に示した。
図6から、原料化合物として環構造中に窒素元素(N)を含む含窒素環式化合物であるピリジンやトリアジンを用いた方が、環構造中に窒素を含まない単素環式化合物であるアニリンを用いた場合よりも、得られるカーボン触媒に取り込まれる窒素量が多くなることが確認できた。
上記で得られたカーボン触媒(c)(d)を用い、三電極電気化学セル法により電気化学的特性の評価を行った。測定用触媒電極(作用極)は、次の手順で用意した。すなわち、カーボン触媒(c)(d)の粉末5.0mgと、バインダとしてのナフィオン(登録商標)溶液50μLと、溶媒としてのエタノール50μLを混合し、超音波にて15分間撹拌して触媒ペーストを調製した。この触媒ペーストをグラッシーカーボン電極の表面に25μL滴下して乾燥させることで触媒層を形成し、測定用触媒電極とした。
作用極 :グラッシーカーボンと、カーボン触媒(c)または(d)
参照極 :Ag/AgCl(飽和KCl)
対極 :Pt
支持電解質:0.1M水酸化カリウム
図7(A)および(B)から明らかなように、カーボン触媒(c)および(d)の何れを用いた場合であっても、2電子系反応に由来するORR活性が確認できた。ピーク電位については、(a)p−カーボンおよび(b)a−カーボンと比較していずれも大きな差はなかったが、電流値については、(a)p−カーボン単体よりも、カーボン触媒(c)すなわちpyri+triの方がORR活性が上昇することから、元素Nがより多くカーボン構造中に組込まれていると考えられる。
上記で得られたカーボン触媒(c)(d)について、KBr錠剤法によるフーリエ変換赤外吸収分光測定(FT−IR;(株)島津製作所製,FTIR8400S、制御ソフトウェア;IRPrestige−21)を行い、分子構造の同定を行った。得られたFT−IRスペクトルを図8に示した。図8中の(c)および(d)は、それぞれカーボン触媒(c)および(d)から取得された、4000〜500cm−1の領域のFT−IRスペクトルである。比較のために、(a)として、ピリジンのみを原料化合物として得られたp−カーボンについての結果も併せて示した。
図8に示された通り、(a)ピリジンに対して、トリアジンを加えた(c)のスペクトルは、CとNとの三重結合に帰属するピークが高くなり、Nの増加が確認できた。一方の(a)ピリジンに対して、アニリンを加えた(d)はCとNとの三重結合に帰属するピークが減少し、CとNとの二重結合(C=O)および芳香族C−N結合に帰属するピークが優勢となることが確認できた。
以上のことから、原料化合物として、炭素環からなる単素環式化合物を用いるよりも、異種元素および炭素から環構造が構成されている複素環式化合物を用いた方が、ORR活性の高いカーボン系触媒を得られること、さらに、環構造中に異種元素がより多く含まれる複素環式化合物を用いた方がさらにORR活性の高いカーボン系触媒が得られることが確認できた。
原料化合物含有液として、上記実施形態1で用いたピリジンに、実施形態2で用いたトリアジンを、0.25質量%、0.5質量%、0.75質量%、5質量%の4通りの添加量で混合した混合液を用意した。これらの混合液中で、実施形態1と同じ条件でソリューションプラズマを発生させることにより、各混合液から約0.74gずつのカーボン触媒を得た。
得られたカーボン触媒の各々について実施形態2と同様に元素分析を行い、カーボン触媒中の窒素(N)および水素(H)の含有量を調べた。その結果を、図9に示した。なお、参考のために、実施形態1および2で得られた(a)p−カーボンおよび(c)カーボン触媒(トリアジン添加量1.0質量%)についての分析結果も併せて図9に示した。
図9に示されるように、原料化合物含有液中に添加するトリアジン量を増やすほど、得られるカーボン系触媒中に導入される窒素元素(N)量も増大することから、環構造中に異種元素が多く含まれる複素環式化合物を原料化合物として用いることで、より効果的にカーボン触媒中に異種元素を導入できることが確認できた。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。ここで開示される発明には上述の具体例を様々に変形、変更したものが含まれ得る。
3 気相
4 ソリューションプラズマ(プラズマ相)
5 容器
6 電極
7 撹拌装置
8 外部電源
9 絶縁部材
10 ソリューションプラズマ発生装置
Claims (9)
- 原料化合物として、化学組成に炭素と、炭素、水素および酸素以外の異種元素とを含み、少なくとも一部に環構造を有する環式化合物を用意すること、
前記原料化合物を含む液中でプラズマを発生させることにより前記原料化合物を重合させること、
を含む、カーボン系触媒の製造方法。 - 前記環式化合物は、前記異種元素としてホウ素または窒素あるいはその両方を含む、請求項1に記載のカーボン系触媒の製造方法。
- 前記環式化合物は、5員環または6員環あるいはその両方を化学構造に有する、請求項1または2に記載のカーボン系触媒の製造方法。
- 前記環式化合物は、アニリン、ピリジン、ピラジン、トリアジン、あるいはこれらの誘導体のうちのいずれか1種または2種以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のカーボン系触媒の製造方法。
- 前記環式化合物は、少なくともトリアジンまたはその誘導体を含む、請求項4に記載のカーボン系触媒の製造方法。
- 前記液中に一対の線状電極を配置し、
前記プラズマは、前記電極間にパルス幅が0.1μs〜5μsで、周波数が103〜105Hzの直流パルス電圧を印加することで発生させる、請求項1〜5のいずれか1項に記載のカーボン系触媒の製造方法。 - 前記プラズマは、グロー放電プラズマである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のカーボン系触媒の製造方法。
- 前記グロー放電プラズマは、前記液中に発生した気相中に形成される、請求項7に記載のカーボン系触媒の製造方法。
- 固体高分子形燃料電池用の触媒であって、
請求項1〜8のいずれか1項に記載の製造方法により製造される、カーボン系触媒。
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