JP2014100431A - 縦型電気掃除機 - Google Patents

Abstract

【課題】安価な構成で、流路切り換えが容易で使用性の良い縦型電気掃除機の提供。
【解決手段】下方に床用吸込具１９を有する掃除機本体１０に隙間吸引パイプ１８を着脱可能に有し、掃除機本体１０内部の集塵部１５に連通する通路パイプ３１には、床用吸込具１９からの床側吸込み流路２６、隙間吸引パイプ１８からの吸引パイプ側吸込み流路２８を備えた縦型電気掃除機において、床側吸込み流路２６は、下方から前記通路パイプ３１に連通し、吸引パイプ側吸込み流路２８は、上方から通路パイプ３１に連通され、通路パイプ３１近傍に、前記隙間吸引パイプ１８と連通する接続パイプ３０を備え、接続パイプ３０を摺動させることより、床側吸込み流路２６及び吸引パイプ側吸込み流路２８とに切換えるもので、廉価な構成で、流路切り換えが可能で、通路パイプ３１内の清掃も容易で、使い勝手が向上した縦型電気掃除機を提供することができる。
【選択図】図２

Description

本発明は、下方に床用吸込具を有し、ホースと連通する接続パイプを有する縦型電気掃除機に関するものである。

従来のこの種の縦型電気掃除機としては、特許文献１に記載されているようなものが一般的であった。この従来の縦型電気掃除機について図８を用いて説明する。図８は、従来の縦型電気掃除機の後面から見た部分斜視図である。

図８において、従来の縦型電気掃除機の掃除機本体１の後方の壁面に集塵方向切換手段２が具備されている。集塵方向切換手段２は、掃除機本体１の内部に設けた集塵部３に連通する共通流路（図示せず）に配置され、また、床用吸込具４から連通される吸引風及び、ホース５や延長管６から連通される吸引風を集塵方向切換手段２の切換弁７により、吸引通路を切り換える構成となっていた。

また、切換弁７は、集塵方向切換手段２の切換手段本体８に覆われ、掃除機本体１にねじ等（図示せず）で取り付けられており、切換弁７は、作動するためのつまみ９を有し、このつまみ９を摺動することにより空気通路を切り換えるのが一般的な構成であった。

特開平１０−３１４０７４号公報

しかしながら、上記特許文献１に記載されたような従来の縦型電気掃除機の集塵方向切換手段２の構成では、集塵方向切換手段２を覆う切換手段本体８や、切換弁７等々の構成部品が多く複雑な構成となっていた。また、集塵方向切換手段２内部に塵埃が蓄積し、塵埃を取り除く作業をするには、ホース５等々を取り外し大変手間がかかり面倒であった。

本発明は上記従来の課題を解決するものであって、部品点数を増やすことなく廉価な構成で風量切り換えが可能で、通路内の塵埃除去作業が容易で、使い勝手の良い縦型電気掃除機を提供することを目的とする。

上記従来の課題を解決するために、本発明の縦型電気掃除機は、掃除機本体の下方に床用吸込具を有し、前記掃除機本体に隙間吸引パイプを着脱可能に有し、前記掃除機本体内部の集塵部に連通する共通通路には、前記床用吸込具からの床側吸込み流路、前記隙間吸引パイプからの吸引パイプ側吸込み流路を備えた縦型電気掃除機において、前記床側吸込み流路は、下方から前記共通通路に連通し、前記吸引パイプ側吸込み流路は、上方から前記共通通路に連通され、前記共通通路近傍に、前記隙間吸引パイプと連通する接続パイプを備え、前記接続パイプを摺動させることより、前記床側吸込み流路及び前記吸引パイプ側吸込み流路とに切換える構成としたもので、部品点数を増やすことなく廉価な構成で、流路切り換えが可能となり、また、共通通路内に塵埃が堆積した時は、接続パイプを外してやれば、共通通路内の塵埃除去作業が容易となり、使い勝手が向上した縦型電気掃除機を提供することができる。

本発明の縦型電気掃除機は、ホースと連通する接続パイプを備えた縦型電気掃除機で、接続パイプを摺動させることより、簡単に流路切り換えができ、また、接続パイプを外すだけで吸引通路内の清掃が容易にでき、使い勝手の良い縦型電気掃除機を提供することができる。

本発明の実施の形態１における同縦型電気掃除機の後面から見た全体斜視図 同縦型電気掃除機の断面図 同縦型電気掃除機の後方から見て床側吸込み流路を示した部分断面図 同縦型電気掃除機の後方から見て吸引パイプ側吸込み流路を示した部分断面図 （ａ）同縦型電気掃除機の接続パイプの通常使用時の摺動動作を示す断面図、（ｂ）同接続パイプの隙間吸引パイプ使用時の摺動動作を示す断面図 （ａ）同縦型電気掃除機の通常使用時の閉塞体を示す部分断面図、（ｂ）同縦型電気掃除機の隙間吸引パイプ使用時の閉塞体を示す部分断面図 （ａ）同閉塞体を起毛布としたときの通常使用時の状態を示す部分断面図、（ｂ）同閉塞体を起毛布としたときの隙間吸引パイプ使用時の状態を示す部分断面図 従来の縦型電気掃除機の後面から見た部分斜視図

第１の発明は、掃除機本体の下方に床用吸込具を有し、前記掃除機本体に隙間吸引パイプを着脱可能に有し、前記掃除機本体内部の集塵部に連通する共通通路には、前記床用吸込具からの床側吸込み流路、前記隙間吸引パイプからの吸引パイプ側吸込み流路を備えた縦型電気掃除機において、前記床側吸込み流路は、下方から前記共通通路に連通し、前記吸引パイプ側吸込み流路は、上方から前記共通通路に連通され、前記共通通路近傍に、前記隙間吸引パイプと連通する接続パイプを備え、前記接続パイプを摺動させることより、前記床側吸込み流路及び前記吸引パイプ側吸込み流路とに切換える構成としたもので、部品点数を増やすことなく廉価な構成で、流路切り換えが可能となり、また、共通通路内に塵埃が堆積した時は、接続パイプを外してやれば、共通通路内の塵埃除去作業が容易となり、使い勝手が向上した縦型電気掃除機を提供することができる。

第２の発明は、特に、第１の発明の隙間吸引パイプと接続パイプを連通するホースを備え、前記接続パイプを略Ｌ字状に形成し、床側吸込み流路及び、吸引パイプ側吸込み流路とに切換える前記接続パイプの摺動方向を床面に対し略水平とし、前記接続パイプと前記ホースとが連通接続される開口部を上向きにしたもので、使用者が、隙間吸引パイプを使用する場合、ホースの屈曲角度が鈍角となりホースの加わる曲げ応力が軽減され、ホースが破れにくく耐久性の向上が図れる。

第３の発明は、特に、第１又は第２の発明の床側吸込み流路と、吸引パイプ側吸込み流路との合流位置である共通通路を形成する通路パイプと着脱される接続パイプの内壁を、筒状パイプに形成すると共に、前記筒状パイプの下面に開口を設け、前記開口が前記通路パイプの通路壁と当接する構成としたもので、筒状パイプの下面の開口と、通路パイプの通路壁とのエアー漏れをなくし吸引力の低下を防止することが出来るものである。

第４の発明は、特に、第３の発明の筒状パイプの開口の外周と、合流位置の通路パイプの通路壁とが当接する位置に閉塞体を設けたもので、筒状パイプの側面の開口を密閉することで開口からのごみのこぼれ落ちを防止すると共に開口からのエアー漏れを無くし吸引力の低下を防止することが出来るものである。

第５の発明は、特に、第４の発明の閉塞体を弾性体としたもので、開口の密閉性を確保すると共に接続パイプと通路パイプとの摺動操作性を確保することが出来るものである。

第６の発明は、特に、第４または５の発明の筒状パイプの側面の開口と、合流位置の通路パイプの通路壁と接触する閉塞体の端面を略円弧状に形成したもので、接続パイプと通路パイプとの摺動性の向上を確保することが出来るものである。

第７の発明は、特に、第４〜６のいずれかひとつの発明の閉塞体を起毛布としたもので、接続パイプと通路パイプ操作パイプとの摺動操作性を確保すると共に摺動操作の繰返しによる磨耗等が無く耐久性を確保することが出来るものである。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。

（実施の形態１）
図１は、本発明の実施の形態１における同縦型電気掃除機の後面から見た全体斜視図、図２は、同縦型電気掃除機の断面図、図３は、同縦型電気掃除機の後方から見て床側吸込み流路を示した部分断面図、図４は、同縦型電気掃除機の後方から見て吸引パイプ側吸込み流路を示した部分断面図、図５（ａ）は、同縦型電気掃除機の接続パイプの通常使用時の摺動動作を示す断面図、図５（ｂ）は、同接続パイプの隙間吸引パイプ使用時の摺動動作を示す断面図、図６（ａ）は、同縦型電気掃除機の通常使用時の閉塞体を示す部分断面図、図６（ｂ）は、同縦型電気掃除機の隙間吸引パイプ使用時の閉塞体を示す部分断面図である。

図１〜６において、本実施の形態における縦型電気掃除機の掃除機本体１０の下方には、電動送風機１１を内蔵する電動送風機室１２、この電動送風機１１の上側で、掃除機本体１０の中央には、電源供給用のコード１３が収容されるコードリール１４を備え、このコードリール１４の上側には、塵埃を捕集する集塵部１５が備えられている。掃除機本体１０の上端には、運搬用のハンドル１６が設けられ、掃除機本体１０の上端の後方には、操作用ハンドル１７を兼ね備えた隙間吸引パイプ１８が具備されている。また、掃除機本体１０の下方に上下に首振り回動可能に取り付けられた床用吸込具１９が具備されている。

図２において、隙間吸引パイプ１８には、取付凹部２０が形成され、隙間吸引パイプ１８を、掃除機本体１０の接続開口２１に差し込んだ時、ハンドルレバー２２の係合突出部２３が、隙間吸引パイプ１８の取付凹部２０に係合されるロック機構となっている。このロック機構により係合突出部２３が、上記取付凹部２０にロックされて、隙間吸引パイプ１８は、掃除機本体１０に保持される。

また、ハンドルレバー２２のロックの解除は、掃除機本体１０の上面に設けた解除レバー２４を押すことにより行われる構成となっている。

図２、図３において、床用吸込具１９の吸込み口２５から吸引された塵埃が通る床側吸込み流路２６は、矢印方向で示すように、床用吸込具１９の吸込み口２５から集塵部１５の開口穴２７へと連通されている。

図２、図４において、隙間吸引パイプ１８から吸引された塵埃が通る吸引パイプ側吸込み流路２８は、ホース２９を連通し、接続パイプ３０を介し、集塵部１５の開口穴２７へ連通される。通路パイプ３１は、双方の床側吸込み流路２６と吸引パイプ側吸込み流路２８が合流する共通通路となるものである。

図５、図６において、通路パイプ３１と嵌合される接続パイプ３０の内壁を筒状パイプ３２に形成され、この筒状パイプ３２の下面には開口３３が形成されている。また、接続パイプ３０には、爪３４が形成されており、この爪３４の凸部３５が、掃除機本体１０の凹形状の係止部３６に嵌合することより、掃除機本体１０と着脱自在に構成されている。また、凹形状の係止部３６を図５で示すように長くＡ方向とすることにより、接続パイプ３０は、掃除機本体１０と摺動自在に構成される。

また、図２、図６において、通路パイプ３１の通路壁３７は、接続パイプ３０の筒状パイプ３２の外周を覆い且つ、当接する構成となっている。

上記構成より、図２、図５、図６において、通常の掃除状態の時、接続パイプ３０を、掃除機本体１０側に押込んだ状態させる。この時、接続パイプ３０の筒状パイプ３２と通路パイプ３１の通路壁３７が密閉され、吸引パイプ側吸込み流路２８が遮断される。また、隙間吸引パイプ１８を使用する時、接続パイプ３０を、掃除機本体１０側から離れる方向に摺動させる。この時、接続パイプ３０の筒状パイプ３２の下面の開口３３と、通路パイプ３１の通路壁３７に設けた穴３８が連通され、隙間吸引パイプ１８からの吸引パイプ側吸込み流路２８が形成させる。

この構成より、部品点数を増やすことなく廉価な構成で通路切り換えが可能となる。また、接続パイプ３０を着脱摺動自在にすることにより、通路パイプ３１内に塵埃が詰まった時、接続パイプ３０を掃除機本体１０から外すことより、通路パイプ３１内の塵埃除去が容易に可能となる。

図２、図６において、隙間吸引パイプ１８と連通される接続パイプ３０は、略Ｌ字状３９に形成されており、ホース２９と接続される開口部４０は、掃除機本体１０の上方を向いている。接続パイプ３０は、矢印Ｂで示すように床面に対して略水平に、掃除機本体１０と摺動自在に構成されている。

上記構成より、隙間吸引パイプ１８を使用する際、ホース２９の屈曲角度が鋭角にならずホース２９が破れるのを抑制し屈曲耐久性の向上が図れる。

また、図２、図６で示すように、床側吸込み流路２６、吸引パイプ側吸込み流路２８が合流する共通通路である通路パイプ３１の通路壁３７と、接続パイプ３０の筒状パイプ３２の外周が当接することより、筒状パイプ３２の開口３３と通路パイプ３１の通路壁３７とのエアー漏れをなくし、吸引力の低下を防止することができる。

図６において、接続パイプ３０の筒状パイプ３２の開口３３の外周には、閉塞体４１が固着されており、この閉塞体４１は、通路パイプ３１の通路壁３７と当接するとともに弾性体で形成されている。

上記構成により、筒状パイプ３２の開口３３と通路パイプ３１の通路壁３７の密閉性を確保すると共に接続パイプ３０と通路パイプ３１との摺動操作性を確保することができる。

また、開口３３と、通路パイプ３１の通路壁３７と当接する閉塞体４１のそれぞれの端面を略円弧状４２にすることにより、さらに接続パイプ３０と通路パイプ３１との摺動性の向上を図ることが可能となる。

また、図７（ａ）及び（ｂ）に示すように、開口３３の外周に固着されるは閉塞体４１
を起毛布４３で形成してもよい。すなわち、図６では、閉塞体４１を弾性体で形成したのに対し、図７では、閉塞体４１を起毛布４３にしたもので、他の構成は同一である。

上記構成より、筒状パイプ３２の開口３３と通路パイプ３１の通路壁３７との摺動操作性を確保すると共に摺動操作の繰返しによる磨耗等が無く耐久性を確保することが可能となる。

以上のように、本発明に係る縦型電気掃除機は、着脱可能な接続パイプを有し、接続パイプを摺動させることより、簡単に流路切り換えができ、廉価で使い勝手の良い縦型電気掃除機を提供することを目的とする。

１０ 掃除機本体
１５ 集塵部
１８ 隙間吸引パイプ
１９ 床用吸込具
２６ 床側吸込み流路
２８ 吸引パイプ側吸込み流路
２９ ホース
３０ 接続パイプ
３１ 通路パイプ（共通通路）
３２ 筒状パイプ
３３ 開口
３７ 通路壁
３９ 略Ｌ字状
４０ 開口部
４１ 閉塞体
４２ 略円弧状
４３ 起毛布

Claims (7)

1. 掃除機本体の下方に床用吸込具を有し、前記掃除機本体に隙間吸引パイプを着脱可能に有し、前記掃除機本体内部の集塵部に連通する共通通路には、前記床用吸込具からの床側吸込み流路、前記隙間吸引パイプからの吸引パイプ側吸込み流路を備えた縦型電気掃除機において、前記床側吸込み流路は、下方から前記共通通路に連通し、前記吸引パイプ側吸込み流路は、上方から前記共通通路に連通され、前記共通通路近傍に、前記隙間吸引パイプと連通する接続パイプを備え、前記接続パイプを摺動させることより、前記床側吸込み流路及び前記吸引パイプ側吸込み流路とに切換える構成としたことを特徴とする縦型電気掃除機。
2. 隙間吸引パイプと接続パイプを連通するホースを備え、前記接続パイプを略Ｌ字状に形成し、床側吸込み流路及び、吸引パイプ側吸込み流路とに切換える前記接続パイプの摺動方向を床面に対し略水平とし、前記接続パイプと前記ホースとが連通接続される開口部を上向きにしたことを特徴とする請求項１に記載の縦型電気掃除機。
3. 床側吸込み流路と、吸引パイプ側吸込み流路との合流位置である共通通路を形成する通路パイプと着脱される接続パイプの内壁を、筒状パイプに形成すると共に、前記筒状パイプの下面に開口を設け、前記開口が前記通路パイプの通路壁と当接する構成とした請求項１または２に記載の縦型電気掃除機。
4. 筒状パイプの開口の外周と、合流位置の通路パイプの通路壁とが当接する位置に閉塞体を設けたことを特徴とする請求項３に記載の縦型電気掃除機。
5. 閉塞体を弾性体とした請求項４に記載の縦型電気掃除機。
6. 筒状パイプの側面の開口と、合流位置の通路パイプの通路壁と接触する閉塞体の端面を略円弧状に形成した請求項４または５に記載の縦型電気掃除機。
7. 閉塞体を起毛布とした請求項４〜６のいずれか１項に記載の縦型電気掃除機。