JP2011142980A - 縦型電気掃除機 - Google Patents

Abstract

【課題】コンパクト性に優れ、隙間ノズルの使い勝手が良い縦型電気掃除機の提供。
【解決手段】塵埃を集塵する集塵部１３を内蔵した掃除機本体１０と、掃除機本体１０の下方に設けられ床面の塵埃を吸引する床用吸込具１９と、床用吸込具１９と集塵部１３とを連通する床側吸込み流路２３と、ホース２４を介して集塵部１３と連通する接続パイプ２５と、接続パイプ２５の一端に着脱自在の隙間ノズル２６とを有し、接続パイプ２５と隙間ノズル２６を共に係止する保持体２７を設けたもので、隙間ノズル２６の使用時に、隙間ノズル２６を手に持つこと無く、接続パイプ２６を保持体２７から取出すだけで、すぐに掃除動作に移ることができ、使い勝手が向上する。また、接続パイプ２５及び隙間ノズル２６を保持体２７に収納する時、保持体２７を共用させている為、接続パイプ２５及び隙間ノズル２６を同時に収納係止させることで収納作業が簡単となり使用性が向上する。
【選択図】図３

Description

本発明は、下方に床用吸込具を有する縦型電気掃除機に関するものである。

従来のこの種の縦型電気掃除機は，特許文献１に記載されているようなものが一般的であった。図７は、上記特許文献１に記載された従来の縦型電気掃除機の側面図、図８は、同縦型電気掃除機の要部断面図である。

図７，８において、従来の縦型電気掃除機の掃除機本体１の下方には、電動送風機２が内蔵され、掃除機本体１の中央には、電動送風機２と連通する集塵部３が配設さている。前記集塵部３には、吸引用のホース４の一端が接続され、ホース４の他端には、接続パイプ５が設けられている。前記接続パイプ５は、掃除機本体１の下方に着脱自在に設けられており、この接続パイプ５は、床用吸込具６と連通されている。

また、接続パイプ５の一端に接続される隙間ノズル７は、掃除機本体１の側面に着脱自在に係止されており、前記接続パイプ５と前記隙間ノズル７は別々に構成されているのが一般的であった。

特開平１０−１２７５３６号公報

しかしながら、上記従来の縦型電気掃除機の構成では、隙間ノズル７を使用する場合、使用者は、掃除機本体１から隙間ノズル７を外し、さらに、接続パイプ５を掃除機本体１から外し、隙間ノズル７と接続パイプ６を嵌合させて使用しなければならず、使い勝手が悪かった。

また、掃除機本体１に隙間ノズル７を収納する場合は、掃除機本体１に設けた係止部８に嵌合させて固定しなければならないこともあり手間がかかるものであった。

さらに、隙間ノズル７は、掃除機本体１の側面に配設されている為、正面から掃除機本体１を見た際、掃除機本体１の幅方向が大きくなりコンパクト性も悪かった。

本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、隙間ノズル７の使用性の向上及び、正面から掃除機本体１を見た際のコンパクト性に優れた縦型電気掃除機を提供することを目的とする。

上記従来の課題を解決するために、本発明の縦型電気掃除機は、塵埃を集塵する集塵部を内蔵した掃除機本体と、前記掃除機本体の下方に設けられ床面の塵埃を吸引する床用吸込具と、前記床用吸込具と前記集塵部とを連通する床側吸込み流路と、ホースを介して前記集塵部と連通する接続パイプと、前記接続パイプの一端に着脱自在の隙間ノズルとを有し、前記接続パイプと前記隙間ノズルを共に係止する保持体を設けたもので、隙間ノズルの使用時に、隙間ノズルが接続された接続パイプを保持体から取出すことにより、隙間ノズルを手に持つこと無く、すぐに掃除動作に移ることができ、使い勝手が向上する。また
、接続パイプ及び、隙間ノズルを保持体に収納する時、保持体を共用させている為、接続パイプ及び、隙間ノズルを同時に収納係止させることで収納作業が簡単となり使用性が向上するものである。

本発明の縦型電気掃除機は、隙間ノズルの使用時もしくは収納時に、隙間ノズルを手に持つこと無く簡単に掃除動作に移れ、使い勝手の良いものである。

本発明の実施の形態１における縦型電気掃除機の全体斜視図 同縦型電気掃除機の断面図 同縦型電気掃除機の背面から見た部分断面図 同縦型電気掃除機の接続パイプと、隙間ノズルを示した斜視図 同縦型電気掃除機から隙間ノズルを取出した時の動作図 同縦型電気掃除機の部分正面図 従来の縦型電気掃除機の側面図 同縦型電気掃除機の要部断面図

第１の発明は、塵埃を集塵する集塵部を内蔵した掃除機本体と、前記掃除機本体の下方に設けられ床面の塵埃を吸引する床用吸込具と、前記床用吸込具と前記集塵部とを連通する床側吸込み流路と、ホースを介して前記集塵部と連通する接続パイプと、前記接続パイプの一端に着脱自在の隙間ノズルとを有し、前記接続パイプと前記隙間ノズルを共に係止する保持体を設けたもので、隙間ノズルの使用時に、隙間ノズルが接続された接続パイプを保持体から取出すことにより、隙間ノズルを手に持つこと無く、すぐに掃除動作に移ることができ、使い勝手が向上する。また、接続パイプ及び、隙間ノズルを保持体に収納する時、保持体が共用させている為、接続パイプ及び、隙間ノズルを同時に収納係止させることで収納作業が簡単となり使用性が向上するものである。

第２の発明は、特に、第１の発明の接続パイプと隙間ノズルを共に係止する保持体との嵌合部に、気密性を有するパッキンを設けたもので、ホースを介して接続パイプから吸引する通路に気密性が保たれ、その結果、吸込力を維持すると共にエアー漏れを防止することが可能となる。

第３の発明は、特に、第１又は第２の発明の接続パイプもしくは隙間ノズルのいずれか一方に凸部を形成し、他方に前記凸部が嵌合係止する係止部を設けたもので、隙間ノズルの使用時で、接続パイプを保持体から取出したり、隙間ノズルを使用している時、容易に隙間ノズルと接続パイプが外れることがなく、廉価な構成で、信頼性を向上させることが可能となる。

第４の発明は、特に、第１〜３のいずれか一つの発明の保持体を、掃除機本体の後方で、かつ前記掃除機本体を前方側から見て、前記掃除機本体に隠れる位置に配設したもので、正面から掃除機本体を見た際のコンパクト性を実現することができる。

第５の発明は、特に、第１〜４のいずれか一つの発明の掃除機本体に、ハンドルを備えた延長管を着脱自在に設け、前記延長管の後方に、断面形状が略半円状で、ホースを収納保持するホース保持部を設けたもので、ホースの収納性向上と、正面から掃除機本体を見た際にホースが隠れ、掃除機本体の外観美を向上させることができる。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の
形態によって本発明が限定されるものではない。

（実施の形態１）
本発明の第１の実施の形態における縦型電気掃除機について、図１〜図６を用いて説明する。

図１は、本実施の形態における縦型電気掃除機の全体斜視図、図２は、同縦型電気掃除機の断面図、図３は、同縦型電気掃除機の背面から見た部分断面図、図４は、同縦型電気掃除機の接続パイプと、隙間ノズルを示した斜視図、図５は、同縦型電気掃除機から隙間ノズルを取出した時の動作図で、図６は、同縦型電気掃除機の部分正面図である。

図１、２において、本実施の形態における縦型電気掃除機の掃除機本体１０の下方には、電動送風機１１を内蔵する電動送風機室１２、中央には、集塵部１３をそれぞれ備え、この集塵部１３の上側には、電源供給用のコード１４が収容されるコードリール収容部１５が備えられている。

掃除機本体１０の上端には運搬用ハンドル１６が設けられ、掃除機本体１０の上端の後方には、操作用で延長管１７を兼ね備えたハンドル１８が具備されている。掃除機本体１０の下方に、上下に首振り可能に取り付けられた床用吸込具１９を具備し、この床用吸込具１９は、掃除機本体１０の下方に設けられた接続口２０と着脱自在に設けられている。また接続口２０は、吸引パイプ２１を介して集塵部１３と連通されており、一方は、床用吸込具１９の下面に形成された吸込み口２２と連通されている。

床用吸込具１９の吸込み口２２から吸引された塵埃は、吸引パイプ２１内に形成された床側吸込み流路２３を通って、集塵部１３内に吸引される。

もう一方での、集塵部１３側で、床側吸込み流路２３内には、ホース２４を介して接続パイプ２５から吸引する通路が合流している。

図３、図４において、接続パイプ２５の一端にはテーパー嵌合にて隙間ノズル２６が着脱自在に設けられている。また、この隙間ノズル２６は、伸縮可能で複数の筒状部材２６ａから構成されている。

図３において、接続パイプ２５にテーパー嵌合された隙間ノズル２６は、掃除機本体１０の後方に位置し、接続パイプ２５及び隙間ノズル２６を覆う筒状で気密性の保持体２７に、接続パイプ２５がテーパー嵌合にて係止されている。この保持体２７は、掃除機本体１０の後方に、ビス等で固定されている。

図３において、隙間ノズル２６を使用しない非使用時は、接続パイプ２５及び隙間ノズル２６は、保持体２７とのテーパー嵌合にて気密されており、吸引風は、床用吸込具１９の吸込み口２２から吸引パイプ２１を通り、集塵部１３へと連通される床側吸込み流路２３のみを連通する。

また隙間ノズル２６を使用する時は、図５に示すように、接続パイプ２５及び隙間ノズル２６を覆う筒状の保持体２７より外せば、隙間ノズル２６から吸引される吸引風は、接続パイプ２５を介しホース２４と連通し、集塵部１３へと流れ、床側吸込み流路２３と合流する２つの吸気通路構成となっている。

上記構成より、隙間ノズル２６を使用する場合、図３、図５で示すように、使用者は、接続パイプ２５を保持体２７から引出すことにより、接続パイプ２５と嵌合された隙間ノ
ズル２６も同時に引き抜かれ、隙間ノズル２６は、手に触れること無く、すぐに掃除動作に移行できるので、使い勝手が向上する。

また、接続パイプ２５及び隙間ノズル２６を、保持体２７に同時収納させていることにより、接続パイプ２５及び隙間ノズル２６の収納動作が簡素化され使用性が向上する。また、図３に示すように、接続パイプ２５と保持体２７のテーパー嵌合部で、保持体２７の内周面にパッキン２８が固着されている。

上記構成により、ホース２４を介して接続パイプ２５から吸引する通路は、確実に気密性が保たれる。

その結果、通常の掃除状態で、隙間ノズル２６を使用しない状態は、床用吸込具１９からの床側吸込み流路２３内の吸引力が低下することなく、ホース２４、接続パイプ２５内のエアー漏れを防止させることが可能となる。

また、図４において、接続パイプ２５もしくは隙間ノズル２６のいずれか一方（本実施の形態では、隙間ノズル２６）に、凸部２９を形成し、他方（本実施の形態では、接続パイプ２５）の前記凸部２９に相対する位置に、端部３０が開口された略Ｌ状の切り欠き部３１が形成されている。

接続パイプ２５と、隙間ノズル２６の嵌合係止は、前記接続パイプ２５又は隙間ノズル２６のいずれか一方に設けた凸部２９と、他方に設けた略Ｌ状の切り欠き部３１とが、互いに前記略Ｌ状の切り欠き部３１の平面部３２で嵌合係止するよう構成されている。すなわち、本実施の形態では、平面部３２が、凸部２９と嵌合すると共に、凸部２９を係止する係止部となっている。

その結果、隙間ノズル２６の使用時で、接続パイプ２５を保持体２７から外す時、容易に隙間ノズル２７と接続パイプ２５が外れることなく、廉価な構成で確実に隙間ノズル２６と接続パイプ２５の嵌合保持が図れる。

また、図３、図６において、保持体２７は、掃除機本体１０の後方で、掃除機本体１０の前方から見て、掃除機本体１０に隠れるように配設されている。

このことより、正面から掃除機本体１０を見た際、保持体２７が掃除機本体１０から隠れ、幅方向でのコンパクト化が可能となる。

また、本実施の形態では、図１、図３、図５、図６に示すように、掃除機本体１０の上方で、延長管１７の後方には、断面形状が略半円状であるホース保持部３３が配設され、このホース保持部３３にホース２４が収納配置されている。

以上のように、本実施の形態における縦型電気掃除機の構成により、ホース２４の収納性が向上すると共に、正面から掃除機本体１０を見た際に極力ホース２４が隠れ外観美が損なわれることがなくなる。

以上のように、本発明に係る縦型電気掃除機は、使い勝手、コンパクト性に優れたもので、家庭用、業務用の各種縦型電気掃除機に適用できる。

１０ 掃除機本体
１３ 集塵部
１７ 延長管
１８ ハンドル
１９ 床用吸込具
２３ 床側吸込み流路
２４ ホース
２５ 接続パイプ
２６ 隙間ノズル
２７ 保持体
２８ パッキン
２９ 凸部
３２ 平面部（係止部）
３３ ホース保持部

Claims (5)

1. 塵埃を集塵する集塵部を内蔵した掃除機本体と、前記掃除機本体の下方に設けられ床面の塵埃を吸引する床用吸込具と、前記床用吸込具と前記集塵部とを連通する床側吸込み流路と、ホースを介して前記集塵部と連通する接続パイプと、前記接続パイプの一端に着脱自在の隙間ノズルとを有し、前記接続パイプと前記隙間ノズルを共に係止する保持体を設けたことを特徴とする縦型電気掃除機。
2. 接続パイプと隙間ノズルを共に係止する保持体との嵌合部に、気密性を有するパッキンを設けた請求項１に記載の縦型電気掃除機。
3. 接続パイプもしくは隙間ノズルのいずれか一方に凸部を形成し、他方に前記凸部が嵌合係止する係止部を設けた請求項１または２に記載の縦型電気掃除機。
4. 保持体を、掃除機本体の後方で、かつ前記掃除機本体を前方側から見て、前記掃除機本体に隠れる位置に配設した請求項１〜３のいずれか１項に記載の縦型電気掃除機。
5. 掃除機本体に、ハンドルを備えた延長管を着脱自在に設け、前記延長管の後方に、断面形状が略半円状で、ホースを収納保持するホース保持部を設けた請求項１〜４のいずれか１項に記載の縦型電気掃除機。