JP2014099112A - 情報入力装置 - Google Patents

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Yusuke Imamura
雄介 今村
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武彦 稲葉
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Abstract

【課題】ユーザが筆記具を用いて入力した情報を取得可能であり、第一筐体に対する第二筐体の開閉状態を検出可能な情報入力装置を提供すること。
【解決手段】ユーザが筆記具を用いて入力した情報を取得可能な、折りたたみ式の情報入力装置2であって、近接する筆記具の位置を検出可能な第一検出部及び第二検出部と、第一検出部を収容し、冊子状記録媒体100の見開き頁の一方の頁を載置可能な第一筐体8Lと、第二検出部を収容し、見開き頁の他方の頁を載置可能な第二筐体8Rと、一端91が第一筐体8Lに固定され、他端92が第一筐体8Lに対する第二筐体8Rの開閉状態に応じて移動可能に第二筐体8Rに収容された移動部9と、移動部9の他端92の第二筐体8R内の位置が所定範囲にあるか否かを検出する検出部95とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ユーザが筆記具を用いて入力した情報を取得可能な情報入力装置に関する。
ユーザが筆記具を用いて手書きした内容に対応したデータを入力可能な装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の電子筆記装置は、電磁誘導方式のデジタイザであり、見開き状態に開閉可能な可塑性部材からなるシート体を有する。シート体は、互いに直交するX方向とY方向との各々に平行に配置されたループコイル群を備える。電子筆記装置は、シート体に設けられたループコイル群により筆記具の位置を検知する。シート体に重ねて配置された被筆記体にユーザが筆記具を用いて手書きすると、電子筆記装置は筆記具の移動軌跡を表すストロークデータを生成する。電子筆記装置は、ユーザが電源をオンにした場合に起動する。
一方、ヒンジ構造によって開閉可能に連結された2つの筐体を有する折り畳み構造を有する装置において、一方の筐体と他方の筐体との接触を利用して、装置の開閉状態を検出する開閉検出装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の開閉検出装置は、2つの筐体と、ヒンジ構造と、接触部と、検出電極とを備える。ヒンジ構造は、2つの筐体を回動自在に連結する。接触部は、2つの筐体のうちの一方の筐体内の基板と接触し、ヒンジ構造が回動することによって、基板と接触しながら移動する。検出電極は、接触部が接触することによって開閉状態を認識する。開閉検出装置は、検出電極が検出する接触部の位置に応じて、2つの筐体の開閉状態を認識する。
特開2012−14411号公報 特開2002−135386号公報
上記従来の電子筆記装置において、2つ折りされたシート体の開閉状態を把握したいという要望がある。このような要望に対し、特許文献2に記載の開閉検出装置を、特許文献1に記載の電子筆記装置に適用することが考えられる。しかしながら、特許文献1に記載の電子筆記装置において、シート体と重ねられる被筆記体は、様々な厚みのものが用いられる可能性がある。このため、特許文献1に記載の電子筆記装置において、一定範囲の厚みの被筆記体を使用可能な構成にすることを考慮すると、2つのシート体をヒンジ構造で連結することができない。即ち、特許文献2に記載の開閉検出装置を、特許文献1に記載の電子筆記装置に適用することはできない。
本発明は、ユーザが筆記具を用いて入力した情報を取得可能な情報入力装置において、第一筐体に対する第二筐体の開閉状態を検出可能な情報入力装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る情報入力装置は、ユーザが筆記具を用いて入力した情報を取得可能な、折りたたみ式の情報入力装置であって、近接する前記筆記具の位置を検出可能な第一検出部及び第二検出部と、前記第一検出部を収容し、冊子状の記録媒体の見開き頁のうちの一方の頁を載置可能な第一筐体と、前記第二検出部を収容し、前記記録媒体の前記見開き頁のうちの他方の頁を載置可能な第二筐体と、一端が前記第一筐体に固定され、他端が前記第一筐体に対する前記第二筐体の開閉状態に応じて移動可能に前記第二筐体に収容された移動部と、前記移動部の前記他端の前記第二筐体内の位置が所定範囲にあるか否かを検出する検出部とを備えている。
本態様の情報入力装置によれば、記録媒体の厚みが変わった場合でも、記録媒体と一体的に第一筐体と第二筐体とを移動させることができる。情報入力装置の第一筐体に対して第二筐体が開かれた場合と、閉じられた場合とで、第二筐体における移動部の他端の位置が変わる。移動部の他端の位置は、第一筐体に対する第二筐体の開閉状態に応じて変わる。したがって、情報入力装置は、検出部が検出する移動部の他端の位置に基づき、第一筐体に対する第二筐体の開閉状態を把握することができる。
本態様の情報入力装置において、前記検出部が前記移動部の前記他端の前記第二筐体内の位置が前記所定範囲にあることを検出した場合に、前記情報入力装置の電源をオンにする第一スイッチ部をさらに備えてもよい。記録媒体の厚みが変わった場合でも、移動部と、検出部と、第一スイッチ部という比較的簡単な構成によって、移動部の他端の第二筐体内の位置が所定範囲にある場合に、電源を自動的にオンにすることができる。
本態様の情報入力装置において、前記一方の頁の紙面略全体が前記第一検出部と対向する位置に、前記一方の頁を位置決め可能な第一位置決め部と、前記他方の頁の紙面略全体が前記第二検出部と対向する位置に、前記他方の頁を位置決め可能な第二位置決め部とをさらに備えてもよい。この場合の情報入力装置は、第一検出部と第二検出部とが互いに独立しており、且つ、第一検出部には一方の頁が位置決めされ、第二検出部には他方の頁が位置決めされる。したがって情報入力装置は、ユーザが記録媒体へ記入している間に、冊子状の記録媒体が情報入力装置に対して位置ずれすることを抑制できる。
本態様の情報入力装置において、前記移動部は、可撓性を有する樹脂によって帯状に形成されてもよい。この場合の情報入力装置は、移動部の厚みを薄くすることが可能であり、移動部の厚みを薄くすることで、移動部の厚みが厚い場合に比べ、移動部の他端を収容する第二筐体の厚みを小さくすることが可能である。
本態様の情報入力装置において、前記第二筐体は、前記移動部の移動経路を規定するガイド部を備え、前記移動部の前記他端には、前記移動部の前記他端の前記第二筐体内の位置が前記所定範囲にある場合に、前記ガイド部に案内されて移動して前記検出部に前記第二筐体の厚み方向と直交する方向において接触する接触部を備え、前記検出部は、前記移動部の前記接触部が接触した場合に、前記移動部の前記他端の前記第二筐体内の位置が前記所定範囲にあることを検出してもよい。この場合の情報入力装置は、検出部の厚み方向において接触する接触部を備える場合に比べ、移動部の他端を収容する第二筐体の厚みを薄くすることが可能である。
本態様の情報入力装置において、前記検出部が前記移動部の前記他端の前記第二筐体内の位置が前記所定範囲にないことを検出した場合に、前記情報入力装置の電源をオフにする第二スイッチ部をさらに備えてもよい。この場合の情報入力装置は、記録媒体の厚みが変わった場合でも、移動部と、検出部と、第二スイッチ部という比較的簡単な構成によって、移動部の他端の第二筐体内の位置が所定範囲にない場合に、電源を自動的にオフにすることができる。
筐体8L,8Rを開いた状態の情報入力装置2の斜視図である。 情報入力装置2の分解図である。 情報入力装置2の筐体8L,8Rを閉じた状態に配置した場合と、左右方向に見開き状態に配置した場合とを正面から見た図である。 移動部9の接触部93が検出部95のレバー96と離間している状態を底面側から見た説明図である。 移動部9の接触部93が検出部95のレバー96と当接している状態を底面側から見た説明図である。 情報入力装置2の電気的構成を示すブロック図である。 第二実施形態の情報入力装置102の説明図である。 第三実施形態の情報入力装置202の説明図である。 第四実施形態の情報入力装置202の説明図である。
以下、本発明の第一から第四実施形態について、図面を参照して順に説明する。参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
図1から5を参照して、第一実施形態に係る情報入力装置2の物理的構成を説明する。以下の説明では、図1の左上側、右下側、上側、下側、右上側、及び左下側を、各々、情報入力装置2の左側、右側、上側、下側、後側、及び前側と定義して説明する。情報入力装置2が備える部材の位置及び方向は、図1のように情報入力装置2の筐体8L,8Rが開いた状態を基準として説明する。情報入力装置2の左右方向及び前後方向を各々、X方向及びY方向ともいう。
情報入力装置2は、ユーザが電子ペン3を用いて、情報入力装置2に装着された紙媒体100に情報を記入した際に、電子ペン3の位置を経時的に検出して電子化する、薄型軽量の手書き入力装置である。図1及び図2に示すように、情報入力装置2は、筐体8L,8R,移動部9,フレキシブルケーブル97,第一センサ71,第二センサ72,センサ制御基板28,29,及びメイン基板20を主に備える。
筐体8L,8Rは各々、樹脂製の矩形薄板状であり、図3の上部に示すように筐体8L,8Rを折り畳んだ状態と、図3の下部及び図1に示すように左右方向に見開いた状態とに配置を変更可能である。即ち、筐体8L,8Rとは、筐体8Lに対する筐体8Rの開閉状態を変更可能、且つ、互いに近接及び離間する方向に移動可能である。図2に示すように、筐体8Lは、第一カバー80L及び第二カバー81Lを備える。第二カバー81Lには、第一カバー80Lと第二カバー81Lとの厚み方向の間隔を維持するとともに、筐体8Lの強度を高めるための複数のリブ83LがX方向及びY方向に形成されている。筐体8Lは、冊子状の紙媒体100の見開き頁のうちの一方の頁を載置可能である。筐体8Lは、第一センサ71,センサ制御基板28を収容する。
同様に、筐体8Rは、第一カバー80R及び第二カバー81Rを備える。第二カバー81Rには、第一カバー80Rと第二カバー81Rとの厚み方向の間隔を維持するとともに、筐体8Rの強度を高めるための複数のリブ83RがX方向及びY方向に形成されている。複数のリブ83Rのうち、メイン基板20の前側部には、移動部9の移動経路を規定するガイド部84が形成されている。筐体8Rは、中央部に、バッテリー装着部82を備える。バッテリー装着部82は、第二カバー81Rの下面から若干後方に突出している。バッテリー装着部82は、第二カバー81Rの後面において開口する装着口を有する。ユーザは第二カバー81Rの後方側から、情報入力装置2に電源を供給するバッテリー19(図6参照)を着脱できる。筐体8Rは、紙媒体100の見開き頁のうちの他方の頁を載置可能である。筐体8Rは、第二センサ72,センサ制御基板29,及びメイン基板20を収容する。
移動部9は、可撓性を有する樹脂によって帯状に形成された部材である。移動部9の左端91は筐体8Lの内部に固定され、移動部9の右端92は筐体8Lに対する筐体8Rの開閉状態に応じて移動可能に筐体8Rに収容されている。移動部9の中央部は、情報入力装置2の軸線AX側にあり、筐体8L,8Rの外部に露出している。情報入力装置2の軸線AXは、紙媒体100の背表紙の中心線に対応する、筐体8L,8Rの仮想的な移動基準線である。移動部の右端92側のメイン基板20と対向する側の面は、筐体8Rの厚み方向(上下方向)に延設された接触部93が形成されている。接触部93は、筐体8Lに対して筐体8Rが閉じられた状態から開かれた場合に、筐体8Rのガイド部84に案内されながら移動して、図3から図5を参照して後述する検出部95のレバー96に筐体8Rの厚み方向(上下方向)と直交する方向(前後方向)において接触する。フレキシブルケーブル97は、センサ制御基板28,29を電気的に接続するケーブルであり、筐体8Lと筐体8Rとの位置関係に応じて、伸縮可能に構成されている。
第一センサ71及び第二センサ72は、近接する電子ペン3の位置を検出可能な、電子誘導方式の位置検出センサである。第一センサ71及び第二センサ72は、X軸方向及びY軸方向の各々に、所定の間隔で列設された複数の細長いループコイルを備える。センサ制御基板28は、第一センサ71を制御して、後述するスキャンを実行させるASIC281(図6参照)を搭載する。センサ制御基板29は、第二センサ72を制御して、後述するスキャンを実行させるASIC291(図6参照)を搭載する。
メイン基板20は、制御部25(図6参照)、無線通信部24(図6参照)及び検出部95を搭載する。制御部25は、情報入力装置2の制御を司る。無線通信部24は、制御部25からの指令に基づき外部機器(例えば、PC、携帯端末)との間で無線通信を実行させる。検出部95は、移動部9の接触部93と接触しているか否かに応じて位置が突出位置と、退避位置とに切り替わるレバー96(図4参照)を備える。突出位置は、レバー96が検出部95の筐体の外部に突出している位置である。退避位置は、レバー96が検出部95の筐体の内部に押し込まれている位置である。検出部95は、レバー96によって検出される移動部9の右端92の筐体8R内の所定範囲PR(図3参照)にあるか否かを検出する。所定範囲PRは、移動部9の接触部93がレバー96と接触して、レバー96が退避位置にある範囲である。所定範囲PRは、検出した所定範囲PRに基づく操作、情報入力装置2の使用形態、並びに情報入力装置2に装着されると想定される紙媒体100の大きさ及び厚み等を考慮して予め設定される。第一実施形態では、所定範囲PRは、筐体8Lに対して筐体8Rが所定角度開かれたと想定される範囲とする。筐体8Lに対する筐体8Rの角度は、筐体8Lの装着面(上面)と筐体8Rの装着面(上面)とがなす角度のうち、紙媒体100が装着される側の角度である。情報入力装置2は、移動部9の右端92が所定範囲PRにあるか否かを検出して、情報入力装置2の使用状態を把握し、情報入力装置2の電源のオン/オフを切り替える。
図3から図5を参照して、検出部95が出力するオン/オフ信号に従って、情報入力装置2の電源のオン/オフを切り替える動作について説明する。前述のように移動部9は、左端91が筐体8Lに固定され、右端92は筐体8Lに対する筐体8Rの開閉状態に応じて移動可能に筐体8Rに収容されている。移動部9に移動経路は、筐体8Rのガイド部84によって規定されている。筐体8L,8Rが互いに折り畳まれた状態である場合、図3の上部及び図4に示すように、移動部9の右端92は検出部95よりも軸線AX側にあり、接触部93と、検出部95のレバー96とは接触していない。筐体8L,8Rが互いに折り畳まれた状態である場合、レバー96は突出位置にあり、検出部95は、CPU21にオフ信号を出力する。CPU21は、検出部95がオフ信号を出力している期間は、情報入力装置2の電源をオフにする。情報入力装置2の電源がオフにされた場合、センサ制御基板28,29に電力を供給するサブ電源がオフにされ、後述するスキャン処理が実行不能なスリーブ状態となる。情報入力装置2の電源がオフである場合にも制御部25には、バッテリー19から電力が供給される。情報入力装置2の電源がオンからオフに切り替えられた場合にも、制御部25には電力が供給されているので、情報入力装置2は、起動状態からスリーブ状態に切り替える際に必要な処理を実行した後、スリーブ状態に切り替えることができる。
筐体8L,8Rを左右方向に見開いた状態に配置した場合、図3の下部及び図5に示すように、接触部93と、検出部95のレバー96とは接触して、レバー96は退避位置に押し込まれている。検出部95は、レバー96が退避位置にある場合、CPU21にオン信号を出力する。CPU21は、検出部95がオン信号を出力している期間は、情報入力装置2の電源をオンにする。情報入力装置2の電源がオンにされた場合、センサ制御基板28,29に電力を供給するサブ電源がオンにされ、後述するスキャン処理が実行可能な起動状態となる。本実施形態の所定範囲PRに対応する筐体8Lに対する筐体8Rの角度は、160度から180度の範囲の角度である。本実施形態ではユーザが情報入力装置2を使用する場合、図3の下部及び図1に示すように筐体8Lに対する筐体8Rの角度が180度付近にあると想定し、所定範囲PRが設定されている。所定範囲PRを一定の幅を有する範囲の角度とすることで、紙媒体100の厚みが変わった場合にも、筐体8Lに対する筐体8Rの角度が180度付近にあるか否かを検出可能としている。即ち、レバー96が突出位置から退避位置に切り替えられるときの、筐体8Lに対する筐体8Rの角度は、紙媒体100の厚みに応じて異なるが、180度付近の角度となる。
図1に示す電子ペン3は、公知の電磁誘導式の電子ペンであり、筒体30,芯体31,コイル32,可変容量コンデンサ33,基板34,コンデンサ35,及びインク収納部36を備える。筒体30は、円柱状の形状を有し、芯体31の一部、コイル32,可変容量コンデンサ33,基板34,コンデンサ35,及びインク収納部36を内部に収容する。芯体31は、電子ペン3の先端部に設けられている。芯体31は図示外の弾性部材によって、電子ペン3の先端側に付勢されている。芯体31の先端部は、筒体30の外に突出している。芯体31の後端側は、インクが収納されているインク収納部36に接続されている。インク収納部36は、芯体31にインクを供給する。ユーザが電子ペン3を用いて筆記すると、筆記されたキャラクタ(文字、数値、及び図形等)がインクで形成される。
コイル32は、インク収納部36の周囲に巻回された状態で、芯体31と可変容量コンデンサ33との間に保持されている。可変容量コンデンサ33は、基板34によって電子ペン3の内部に固定されている。基板34には、コンデンサ35が搭載されている。コンデンサ35及び可変容量コンデンサ33は、コイル32に並列に接続され、周知の共振(同調)回路を構成する。
紙媒体100は、表紙110Lと表紙110Rとの間に複数の用紙120が綴じられた、左右方向に見開き可能な冊子状である。つまり、紙媒体100では、一対の表紙(表紙110L及び表紙110R)と複数の用紙120とが、各々の縁部の一部で綴じられている。紙媒体100は、表紙110Lが筐体8Lの装着面(上面)に載置され、且つ、表紙110Rが筐体8Rの装着面(上面)に載置されるように、情報入力装置2上に装着される。第一実施形態では、紙媒体100は、両面テープ及び粘着性を有する樹脂フィルム等によって、紙媒体100が情報入力装置2に位置決めされた状態で装着される。即ち、筐体8L,8Rは各々、表紙110L,110Rと一体的に移動する。第一センサ71には左頁が位置決めされ、第二センサ72には右頁が位置決めされる。ユーザが電子ペン3を用いて用紙120に情報を記入すると、用紙120に対向する第一センサ71及び第二センサ72のいずれかによって、用紙120に情報を記入する電子ペン3の位置情報が検出される。
図6を参照して、情報入力装置2の電気的構成を説明する。情報入力装置2は、メイン基板20,第一センサ71,第二センサ72,及びセンサ制御基板28,29を主に備える。
メイン基板20は、制御部25,検出部95,及び無線通信部24を備えている。制御部25は、CPU21,フラッシュROM22,及びRAM23を備える。フラッシュROM22,RAM23及び無線通信部24は、CPU21に電気的に接続されている。CPU21は、情報入力装置2の制御を司る。フラッシュROM22には、CPU21が情報入力装置2を制御するために実行する各種プログラムが記憶されている。さらに、フラッシュROM22には、用紙120に情報を記入する電子ペン3の軌跡を示すストロークデータが記憶される。ストロークデータは、第一センサ71及び第二センサ72によって経時的に検出された電子ペン3の複数の位置情報(例えば、座標情報)によって、用紙120に情報を記入する電子ペン3の軌跡を特定する。RAM23は、演算データ等の各種データを一時的に記憶する。検出部95は、バッテリー19から供給される電力のオン/オフ信号をCPU21に入力する。バッテリー装着部82(図2参照)に装着されたバッテリー19は、メイン基板20に電気的に接続される。バッテリー19から供給される電力は、検出部95のオン/オフ信号に従い、CPU21によって制御される。無線通信部24は、外部の電子機器と近距離無線通信を実行するためのコントローラである。
第一センサ71及び第二センサ72は各々、ASIC281,291と電気的に接続している。ASIC281,291は各々、CPU21からの指令に基づき、第一センサ71及び第二センサ72を制御する。ASIC281,291のうち、マスター側のASIC291はCPU21に直接接続され、スレーブ側のASIC281はASIC291を介してCPU21に接続されている。
次に、第一センサ71及び第二センサ72が電子ペン3の位置を検出する処理(スキャン処理)の原理を、概略的に説明する。CPU21はASIC281,291を制御して、第一センサ71及び第二センサ72の各々のループコイルに、一本ずつ特定の周波数の電流(励磁用送信電流)を流す。これにより、第一センサ71及び第二センサ72の各々のループコイルから磁界が発生する。この状態で、例えばユーザが電子ペン3を用いて情報入力装置2に装着された紙媒体100に情報を記入すると、電子ペン3が第一センサ71又は第二センサ72に近接する。そのため、電子ペン3の共振回路は電磁誘導によって共振し、誘導磁界を生じる。
次に、ASIC281,291は、各々第一センサ71及び第二センサ72のループコイルからの磁界の発生を停止させる。さらに、電子ペン3の共振回路から発せられる誘導磁界を、第一センサ71及び第二センサ72の各々のループコイルで受信する。CPU21は、第一センサ71及び第二センサ72の各々のループコイルに流れる信号電流(受信電流)を検出する。この動作を全てのループコイルについて一本ずつ実行され、磁気誘導によって発生した信号は、ASIC281,291によって増幅、振幅検波された後、検出結果として随時CPU21に入力される。CPU21は、入力された信号を振幅、即ち電圧値に対応したデジタル信号に変換し、デジタル信号に基づいて電子ペン3の位置を検出する。
ここで、電子ペン3が紙媒体100に情報を記入している状態では、電子ペン3の芯体31に筆圧が付与される。芯体31に付与される筆圧に応じて、コイル32のインダクタンスが変化する。これにより、電子ペン3の共振回路の共振周波数が変化する。CPU21はこの共振周波数の変化(位相変化)を検出して、電子ペン3に付与された筆圧を特定する。つまりCPU21は、電子ペン3から特定した筆圧によって、紙媒体100に情報が記入されているか否かを判断できる。CPU21は、紙媒体100に情報が記入されていると判断した場合、ストロークデータを取得して、フラッシュROM22に保存する。
上記情報入力装置2において、第一センサ71及び第二センサ72は各々、本発明の第一検出部及び第二検出部とに相当する。筐体8L,8Rは各々、本発明の第一筐体及び第二筐体に相当する。移動部9は、本発明の移動部に相当する。左端91及び右端92は各々、本発明の移動部の一端及び他端に相当する。接触部93は、本発明の接触部に相当する。ガイド部84は、本発明のガイド部に相当する。検出部95は、本発明の検出部に相当する。CPU21は、本発明の第一スイッチ部及び第二スイッチ部に相当する。紙媒体100は、本発明の記録媒体に相当する。
上記情報入力装置2では、筐体8L,8Rは、紙媒体100の表紙110L,110Rと一体的に移動可能に紙媒体100に対して位置決めされている。情報入力装置2は、移動部9と、検出部95という比較的簡単な構成によって、移動部9の右端92の筐体8R内の位置が所定範囲PRにある場合に電源を自動的にオンにし、移動部9の右端92の筐体8R内の位置が所定範囲PRにない場合に電源を自動的にオフにすることができる。移動部9の右端92の筐体8R内の位置が所定範囲PRにある場合は、筐体8Lに対して筐体8Rが所定角度開かれた場合に相当する。ユーザは情報入力装置2を使用する場合、筐体8Lに対して筐体8Rを開き、情報入力装置2の使用を終了する場合、筐体8Lに対して筐体8Rを閉じる。したがって、情報入力装置2は、筐体8Lに対して筐体8Rが開かれ、使用状態にあると想定される場合に、電源を自動的にオンにし、筐体8Lに対して筐体8Rが閉じられ、使用状態にないと想定される場合に、電源を自動的にオフにすることができる。ユーザは使用開始時に電源のオン/オフを切り替える手間を省くことができ、いち早く入力操作を実行することができる。また情報入力装置2は、ユーザが情報入力装置2の電源を切り忘れることにより、バッテリー19の電力を無駄に消費する可能性を低減させることができる。
移動部9は、可撓性を有する樹脂によって帯状に形成されているので移動部9の厚みを薄くすることが可能である。情報入力装置2は、移動部9の厚みを薄くすることで、移動部9の厚みが厚い場合に比べ、移動部9の左端91を固定する筐体8L及び移動部9の右端92を収容する筐体8Rの厚みを薄くし、情報入力装置2を軽量化することが可能である。情報入力装置2は、検出部95の厚み方向において接触する接触部を備える場合に比べ、移動部9の右端92を収容する筐体8Rの厚みを小さくすることが可能である。
図7を参照して第二実施形態の情報入力装置102について説明する。第二実施形態の情報入力装置102は、位置決め用の延長部150L,150R,連結穴151L,152L,151R,及び152Rを有する紙媒体200を装着可能である。情報入力装置102は、筐体8L,8Rに代えて、筐体108L,108Rを備える点において、第一実施形態の情報入力装置2と異なり、他の物理的構成及び電気的構成は情報入力装置2と互いに同じである。以下情報入力装置2と互いに異なる点について説明する。
筐体108Lは、第一カバー180L,及び情報入力装置2と互いに同様の第二カバー81Lを備える。筐体108Rは、第一カバー180R,及び情報入力装置2と互いに同様の第二カバー81Rを備える。第一カバー180Lは装着面(上面)に、挿入ピン171L,172L及び挟持板173L,174Lを備える。挿入ピン171L,172Lは各々、第一カバー180Lの矢印161で示す開放側に設けられた(図7では左後隅部及び左前隅部)から上方に突出するピンである。挟持板173L,174Lは各々、挿入ピン171L,172Lに対して開放側(図7では左側)に隣接して設けられた、上方に突出する板状部材である。挿入ピン171L,172L及び挟持板173L,174Lは、紙媒体200の表紙210Lの紙面略全体が第一センサ71と対向するように、表紙210Lを位置決めする。
同様に、第一カバー180Rは装着面(上面)に、挿入ピン171R,172R及び挟持板173R,174Rを備える。挿入ピン171R,172Rは各々、第一カバー180Rの矢印162で示す開放側に設けられた(図7では右後隅部及び右前隅部)から上方に突出するピンである。挟持板173R,174Rは各々、挿入ピン171R,172Rに対して開放側(図7では右)に隣接して設けられた、上方に突出する板状部材である。挿入ピン171R,172R及び挟持板173R,174Rは、紙媒体200の表紙210Rの紙面略全体が第二センサ71と対向するように、表紙210Rを位置決めする。
情報入力装置102において、移動部9の左端91は筐体108Lの内部に固定され、移動部9の右端92は筐体108Lに対する筐体108Rの開閉状態に応じて移動可能に筐体108Rに収容されている。第一実施形態と同様に、検出部95は、移動部9の右端92の筐体8R内の位置が所定範囲PRにあるか否かを検出する。CPU21は、検出部95が出力するオン/オフ信号に従って、情報入力装置102の使用状態を把握し、情報入力装置102の電源のオン/オフを切り替える。
ユーザが紙媒体200を情報入力装置102に取り付ける場合、連結穴151L,152Lに各々挿入ピン171L,172Lを挿入する。これにより、紙媒体200の表紙210Lの延長部150Lのうちで連結穴151Lよりも矢印161で示す開放側の部分が、挿入ピン171L及び挟持板173Lによって挟持される。延長部150Lのうちで連結穴152Lよりも開放側の部分が、挿入ピン172L及び挟持板174Lによって挟持される。したがって、表紙210Lが、第一センサ71に対して位置決めされる。
さらにユーザは、連結穴151R,152Rに各々挿入ピン171R,172Rを挿入する。これにより、紙媒体200の表紙210Rの延長部150Rのうちで連結穴151Rよりも矢印162で示す開放側の部分が、挿入ピン171R及び挟持板173Rによって挟持される。延長部150Rのうちで連結穴152Rよりも開放側の部分が、挿入ピン172R及び挟持板174Rによって挟持される。したがって、表紙210Rが、第二センサ72に対して位置決めされる。
挿入ピン171L,17LR及び挟持板173L,174Lは各々、第一位置決め部に相当する。挿入ピン171R,172R及び挟持板173R,174Rは各々、第二位置決め部に相当する。第二実施形態の情報入力装置102では、第一実施形態の情報入力装置2の効果に加え、以下の効果が得られる。第二実施形態の情報入力装置102では、挿入ピン171R,172R及び挟持板173R,174Rによって、紙媒体200の表紙210L,210Rの各々と、筐体108L,108Rとを位置決めする。このため情報入力装置102は、両面テープ等を介して、紙媒体の表紙と筐体とが接着して位置決めされる場合に比べ、繰り返し使用した場合にも、筐体を傷める可能性を低減させることができる。情報入力装置102は、筐体108L,108Rが互いに独立しており、且つ、各筐体108L,108Rに各々表紙210L,210Rが位置決めされる。したがって情報入力装置102は、ユーザが記録媒体へ記入している間に、紙媒体200が情報入力装置102に対して位置ずれすることを抑制できる。
図8を参照して第三実施形態の情報入力装置202について説明する。第三実施形態の情報入力装置202は、媒体保持シート5L,5Rを介して、紙媒体100を装着可能である。図8に示すように、第三実施形態の情報入力装置202は、筐体8L,8Rに代えて、筐体208L,208Rを備える点において、第一実施形態の情報入力装置2と異なり、他の物理的構成及び電気的構成は情報入力装置2と互いに同じである。以下情報入力装置2と互いに異なる点について説明する。
筐体208Lは、第一カバー280L,及び情報入力装置2と互いに同様の第二カバー81Lを備える。筐体208Rは、第一カバー280R,及び情報入力装置2と互いに同様の第二カバー81Rを備える。第一カバー280Lは装着面(上面)に、挿入ピン271L,272Lを備える。挿入ピン271L,272Lは各々、第一カバー280Lの矢印261で示す開放側に設けられた(図8では左後隅部及び左前隅部)から上方に突出するピンである。挿入ピン271L,272Lは、紙媒体100の表紙110Lの紙面略全体が第一センサ71と対向するように、媒体保持シート5Lを介して、表紙110Lを位置決めする。
同様に、第一カバー280Rは装着面(上面)に、挿入ピン271R,272Rを備える。挿入ピン271R,272Rは各々、第一カバー280Rの矢印262で示す開放側に設けられた(図7では右後隅部及び右前隅部)から上方に突出するピンである。挿入ピン271R,272Rは、紙媒体200の表紙210Rの紙面略全体が第二センサ71と対向するように、媒体保持シート5Rを介して、表紙110Rを位置決めする。
情報入力装置202において、移動部9の左端91は筐体208Lの内部に固定され、移動部9の右端92は筐体208Lに対する筐体208Rの開閉状態に応じて移動可能に筐体208Rに収容されている。第一実施形態と同様に、検出部95は、移動部9の右端92の筐体8R内の位置が所定範囲PRにあるか否かを検出する。CPU21は、検出部95が出力するオン/オフ信号に従って、情報入力装置202の使用状態を把握し、情報入力装置202の電源のオン/オフを切り替える。
媒体保持シート5L,5Rは、表紙110L,110Rを情報入力装置2の装着面(上面)に固定するための樹脂板である。媒体保持シート5L,5Rは、紙媒体100の用紙サイズ毎に用意されている。第三実施形態の媒体保持シート5L,5Rは、ISO規格のA5サイズの紙媒体100専用であり、A5サイズの表紙110L,110Rの略全体を貼り付け可能な大きさを有する。媒体保持シート5L,5Rは、各々表紙110L,110Rが第一カバー280L,280Rの装着面に面接触して固定可能である。
媒体保持シート5Lには、略Lの字型の板状体である位置決め部51L,52Lと、上下方向に貫通する二つの連結穴53L,54Lとが設けられている。連結穴53Lは、媒体保持シート5Lの左後隅部に設けられる。連結穴54Lは、媒体保持シート5Lの左前隅部に設けられる。連結穴53L,54Lには、各々先述の挿入ピン271L,272Lが連結固定される。
位置決め部51L,52Lは、各々、装着面50Lにおける連結穴53L,54Lの右側に設けられる。位置決め部51Lは、表紙110Lの左後隅部を位置決めするための部材である。位置決め部52Lは、表紙110Lの左前隅部を位置決めするための部材である。第三実施形態では、位置決め部51L,52LがA5サイズの表紙110Lの左後隅部及び左前隅部に対応する位置に設けられている。表紙110Lは、位置決め部51L,52Lよりも右側の領域に位置決めされた状態で、第一カバー280Lに貼り付けられる。
同様に、媒体保持シート5Rには、略Lの字型の板状体である位置決め部51R,52Rと、上下方向に貫通する二つの連結穴53R,54Rとが設けられている。連結穴53Rは、媒体保持シート5Rの右後隅部に設けられる。連結穴54Rは、媒体保持シート5Rの右前隅部に設けられる。連結穴53R,54Rには、挿入ピン271R,272Rが連結固定される。
位置決め部51R,52Rは、各々、装着面50Rにおける連結穴53R,54Rの左側に設けられる。位置決め部51Rは、表紙110Rの右後隅部を位置決めするための部材である。位置決め部52Rは、表紙110Rの右前隅部を位置決めするための部材である。本実施形態では、位置決め部51R,52RがA5サイズの表紙110Rの右後隅部及び右前隅部に対応する位置に設けられている。表紙110Rは、位置決め部51R,52Rよりも左側の領域に位置決めされた状態で、装着面50Rに貼り付けられる。
挿入ピン271L,272Lは各々、第一位置決め部に相当する。挿入ピン271R,272Rは各々、第二位置決め部に相当する。第三実施形態の情報入力装置202では、第一実施形態の情報入力装置2の効果に加え、以下の効果が得られる。情報入力装置2は、挿入ピン271R,272Rによって、紙媒体100の表紙110L,110Rの各々と、筐体208L,208Rとを位置決めする。このため情報入力装置202は、両面テープ等を介して、紙媒体の表紙と筐体とが接着して位置決めされる場合に比べ、繰り返し使用した場合にも、筐体を傷める可能性を低減させることができる。情報入力装置202では、筐体208L,208Rの各々は媒体保持シート5L,5Rを介して表紙110L,110Rに対して位置決めされている。したがって情報入力装置202は、ユーザが記録媒体へ記入している間に、紙媒体100が情報入力装置202に対して位置ずれすることを抑制できる。さらに情報入力装置202は、媒体保持シート5L,5Rを介して、紙媒体と筐体とが位置決めされるため、延長部150L,150Rを有しない汎用の紙媒体にも適用可能である。紙媒体の大きさに合わせた媒体保持シート5L,5Rを選択することによって、複数種類の大きさの紙媒体を装着することができる。
図9を参照して、第四実施形態の情報入力装置202について説明する。第四実施形態の情報入力装置202は、第三実施形態の情報入力装置202が、媒体保持シート5L,5R,及び外装カバー4を介して、紙媒体100を装着する場合である。外装カバー4は、上三辺がシールされた、折り曲げられていない状態で左右方向に長い矩形状の袋体である。外装カバー4は、収容口40を有する。収容口40は、外装カバー4が折り曲げられていない状態で左右方向に延びる。外装カバー4は、例えば合成皮革及びナイロン素材等の外力に応じて変形可能な柔軟性を有する素材によって形成される。
情報入力装置202の筐体208L,208Rは、収容口40を介して外装カバー4の内部に、互いに離間して収容される。このとき、筐体208Lは、外装カバー4の左側部分4Lに配置される。筐体208Rは、外装カバー4の右側部分4Rに配置される。筐体208Lと筐体208Rとの間に形成される隙間は、外装カバー4の左右方向の中央部分4Mに位置する。移動部9の筐体208L,208Rの外の部分は、中央部分4Mに配置される。したがって、外装カバー4では、中央部分4Mを中心にして、右側部分4R及び左側部分4Lを開閉可能である。
言い換えると、筐体208L,208Rの可動範囲は、次のように定義できる。筐体208L,208Rは、各々の対向する辺同士(つまり、筐体208Lの右辺及び筐体208Rの左辺)が平行に延びるように、外装カバー4内に並んで配置される。筐体208L,208Rの間には、各々の対向する辺同士の間を延びる軸線AX(具体的には、筐体208L。207Rの間を前後方向に延びる線)に沿って隙間が生じている。そのため、筐体208L,208Rは、紙媒体100の開閉動作に追従して、回動可能であり、且つ、互いに近接又は離間する方向に移動可能である。このような筐体208L,208Rの可動範囲は、後述の第一センサ71及び第二センサ72の可動範囲と同義である。
左側部分4Lの装着面41Lと右側部分4Rの装着面41Rとは、外装カバー4が閉じられると左右方向に対向する。装着面41Lの左上部分及び左下部分には、各々、左右方向に長い貫通穴であるガイド穴42L,43Lが設けられている。つまり、ガイド穴42L,43Lは、装着面41Lにおいて閉鎖側端部(中央部分4M)から最も離間した開放側端部の上下両側に設けられている。装着面41Rの右上部分及び左下部分には、左右方向に長い貫通穴であるガイド穴42R,43Rが設けられている。つまり、ガイド穴42R,43Rは、装着面41Rにおいて閉鎖側端部(中央部分4M)から最も離間した開放側縁部の上下両側に設けられている。装着面41Rにおけるガイド穴42Rの下側には、上下方向に長い矩形状の切り欠きであるセンサ窓44が設けられている。
図示しないが、右側部分4Rの後面には、開閉カバーが設けられている。後面の中央位置には、略正方形の切り欠きであるバッテリー着脱口が設けられている。開閉カバーは、少なくともバッテリー着脱口を覆う。バッテリー19を着脱する際には、ユーザは、開閉カバーを開いて,バッテリー着脱口を外部に露出させた状態にする。
上記第四実施形態において、第三実施形態の効果に加え、以下の効果が得られる。外装カバー4は、内部に収納された一対の第一センサ71及び第二センサ72を、例えば外部からの衝撃から保護できる。第一センサ71及び第二センサ72は、可撓性の外装カバー4に収納された状態で、表紙110L,110Rに追従して動くことができる。情報入力装置202では、筐体208L,208Rの各々は、媒体保持シート5L,5R,及び外装カバー4を介して、表紙110L,110Rに対して位置決めされている。したがって情報入力装置202は、ユーザが記録媒体へ記入している間に、紙媒体100が情報入力装置202に対して位置ずれすることを抑制できる。移動部9は外装カバー4によって保護されるので、移動部9を外部の物体に引っかけてしまう等の理由により、移動部9の右端92の筐体8R内の位置が所定範囲PRにあるか否かを適切に検出できないという事態を回避することができる。
本発明の情報入力装置は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更が加えられてもよい。例えば、以下の(1)から(6)までの変形が適宜加えられてもよい。
(1)情報入力装置2は、2つのセンサとして、第一センサ71及び第二センサ72を備えていたが、センサの数は3以上であってもよい。筐体8L,8Rの形状、及び大きさ等は適宜変更されてよい。
(2)情報入力装置2は、第一センサ71及び第二センサ72の各々のループコイルから磁界を発生させ、電子ペン3の共振回路を電磁誘導によって共振させていたが、電池を内蔵するタイプの電子ペン3に対しては、電子ペン3の共振回路を電磁誘導によって共振させなくてもよい。情報入力装置2は、電子ペン3の筆圧を検出可能であったが、筆圧は検出不能であってもよいし、筆圧を考慮せずに検出結果をフラッシュROM22等の記憶機器に記憶させてもよい。情報入力装置2の電気的構成は適宜変更されてよい。情報入力装置2は電磁誘導以外の方法で電子ペン3の位置を検出してもよい。例えば情報入力装置はタッチパネルを備えてもよい。タッチパネルの駆動方式は、抵抗膜方式であることが好ましい。タッチパネル上に紙媒体100が置かれてもよい。CPU21は、電子ペン3によって紙媒体100の用紙120に情報を記入する動作が行われた場合、タッチパネルを介して筆圧が加えられた位置を検出してもよい。
(3)第三及び第四実施形態において、紙媒体100または媒体保持シート5L,5Rを情報入力装置202に取り付ける構成(取付部という。)は、挿入ピン271L,272Lに限定されない。以下では、媒体保持シート5Lを情報入力装置202に取り付ける変形例を例示するが、紙媒体100及び媒体保持シート5Rを情報入力装置202に取り付ける場合も、下記と同様に変形可能であることは言うまでもない。
例えば、情報入力装置202の取付部は、雌型ホックでもよい。この場合、媒体保持シート5Lの連結穴53L,54Lに代えて、各々雄型ホックを設ける。ユーザは媒体保持シート5Lの雄型ホックを、取付部の雌型ホックに嵌めることで、媒体保持シート5Lを筐体208Lに固定できる。
情報入力装置202の取付部は、雌型のネジ穴でもよい。この場合、ユーザは媒体保持シート5Lの連結穴53L,54Lを介して、取付部に図示外のネジを螺合することで、媒体保持シート5Lを筐体208Lに固定できる。
情報入力装置202の取付部は、先端に回転体が設けられた回転止め具でもよい。この場合、ユーザは連結穴53L,54Lに取付部を挿入し、さらに取付部の回転体を回転させる。これにより、連結穴53L,54Lから取付部が抜けることが抑制されて、媒体保持シート5Lを筐体208Lに固定できる。
情報入力装置202の取付部は、可動体によってスライド固定する機構でもよい。例えば、ユーザは連結穴53L,54Lに取付部を挿入し、さらに挿入ピン271L,272Lの可動体を移動させる。これにより、連結穴53L,54Lから取付部が抜けることが抑制されて、媒体保持シート5Lを筐体208Lに固定できる。
(4)移動部の材質及び形状は適宜変更されてよい。例えば、移動部は、弾性を有する板バネであってもよいし、ワイヤであってもよい。他の例では、移動部が帯状に形成される場合、前後方向の長さは適宜変更されてよく、筐体8L,8Rと略同じ長さでもよい。移動部9の接触部93は、筐体8Rの厚み方向(上下方向)と直交する方向(前後方向)において検出部95と接触していたが、筐体8Rの厚み方向において検出部95と接触してもよい。上記実施形態の移動部9の右端92は、筐体8R,108R及び208Rから退出可能な形状であった。しかし、移動部9が2つの筐体を連結する部材を兼ねる場合等には、上記実施形態の移動部9の右端92又は右端92付近の形状を筐体8R,108R及び208Rから退出不能な形状としてもよい。このようにすれば、情報入力装置が記録媒体に対して位置決めされていない状態等において、移動部が第二筐体から退出してしまう事態を回避することができる。
(5)検出部95は、移動部9の右端92の筐体8R内の位置が所定範囲PRにあるか否かを検出し、所定範囲PRにある場合には電源をオンにし、所定範囲PRにない場合には電源をオフにしていた。しかし、検出部95は、移動部9の右端92の筐体8R内の位置が所定範囲PRにあるか否かに基づき、どちらか一方の処理のみを実行してもよいし、別の処理が実行されてもよい。検出部95は、レバー96を備え、移動部9の右端92の筐体8R内の位置が所定範囲PRにあるか否かを機械的に検出していたが、検出部95の構成は適宜変更されてよい。例えば、検出部は光学センサ及び磁気センサ等のセンサによって、移動部の位置を検出してもよい。
(6)紙媒体100のサイズ、フォーマット、及び材質等は、上記実施形態に限定されない。媒体保持シート5L,5Rは、少なくとも紙媒体100を取り付け可能なサイズであればよい。情報入力装置2は、紙媒体100に貼り付けられた媒体保持シート5L,5Rを取り付け可能なサイズ、又は少なくとも紙媒体100を取り付け可能なサイズであればよい。
2,102,202 情報入力装置
8L,8R,108L,108R,208L,208R 筐体
9 移動部
20 メイン基板
21 CPU
22 フラッシュROM
23 RAM
28,29 センサ制御基板
71 第一センサ
72 第二センサ
84 ガイド部
91 左端
92 右端
93 接触部
95 検出部
96 レバー
171R,172R,271R,272R 挿入ピン
173R,174R 挟持板

Claims (6)

  1. ユーザが筆記具を用いて入力した情報を取得可能な、折りたたみ式の情報入力装置であって、
    近接する前記筆記具の位置を検出可能な第一検出部及び第二検出部と、
    前記第一検出部を収容し、冊子状の記録媒体の見開き頁のうちの一方の頁を載置可能な第一筐体と、
    前記第二検出部を収容し、前記記録媒体の前記見開き頁のうちの他方の頁を載置可能な第二筐体と、
    一端が前記第一筐体に固定され、他端が前記第一筐体に対する前記第二筐体の開閉状態に応じて移動可能に前記第二筐体に収容された移動部と、
    前記移動部の前記他端の前記第二筐体内の位置が所定範囲にあるか否かを検出する検出部と
    を備えたことを特徴とする情報入力装置。
  2. 前記検出部が前記移動部の前記他端の前記第二筐体内の位置が前記所定範囲にあることを検出した場合に、前記情報入力装置の電源をオンにする第一スイッチ部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報入力装置。
  3. 前記一方の頁の紙面略全体が前記第一検出部と対向する位置に、前記一方の頁を位置決め可能な第一位置決め部と、
    前記他方の頁の紙面略全体が前記第二検出部と対向する位置に、前記他方の頁を位置決め可能な第二位置決め部と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報入力装置。
  4. 前記移動部は、可撓性を有する樹脂によって帯状に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の情報入力装置。
  5. 前記第二筐体は、前記移動部の移動経路を規定するガイド部を備え、
    前記移動部の前記他端には、前記移動部の前記他端の前記第二筐体内の位置が前記所定範囲にある場合に、前記ガイド部に案内されて移動して前記検出部に前記第二筐体の厚み方向と直交する方向において接触する接触部を備え、
    前記検出部は、前記移動部の前記接触部が接触した場合に、前記移動部の前記他端の前記第二筐体内の位置が前記所定範囲にあることを検出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の情報入力装置。
  6. 前記検出部が前記移動部の前記他端の前記第二筐体内の位置が前記所定範囲にないことを検出した場合に、前記情報入力装置の電源をオフにする第二スイッチ部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の情報入力装置。
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