JP2014098613A - ジャイロセンサの較正機能を備えた角速度測定装置、較正プログラム及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本装置は、ジャイロセンサの較正用パラメータを所定範囲内の値の組に設定するパラメータ設定手段と、設定された値の組毎に、この値の組を有する較正用パラメータを用いて算出された補正後角速度に基づいて、各時点における向きを算出して、向きの時間履歴である向き転換軌跡を決定する向き推定手段と、設定された値の組毎に、決定された向き転換軌跡上のコーナー位置を決定し、向き転換軌跡上において隣接する2つのコーナー位置の間をなす各軌跡部分と、基準となる基準軌跡部分とを比較することによって、向き転換軌跡の誤差を算出する軌跡評価手段と、算出された誤差が最小又は極小となる値の組を、較正用パラメータの較正結果に決定する較正決定手段とを有する。
【選択図】図2
Description
ジャイロセンサから出力された角速度値を逐次蓄積するログ蓄積手段と、
ジャイロセンサを較正する際の調整対象となる少なくとも1つのパラメータを、所定範囲内の値又は値の組に設定するパラメータ設定手段と、
設定された当該値又は値の組毎に、設定された当該値又は値の組を有する当該少なくとも1つのパラメータを用いて、蓄積された角速度データを補正した補正後角速度を算出し、各時点での当該補正後角速度に基づいて各時点における向きを算出し、当該向きの時間履歴である向き転換軌跡を決定する向き推定手段と、
設定された当該値又は値の組毎に、決定された当該向き転換軌跡上の位置であって当該向きの変化による曲がり角をなすコーナー位置を決定し、該向き転換軌跡上において隣接する2つのコーナー位置の間をなす各軌跡部分と、該向き転換軌跡上において隣接する他の又は同一の2つのコーナー位置の間を結んだ、基準となる基準軌跡部分とを比較することによって、該向き転換軌跡の誤差を算出する軌跡評価手段と、
算出された誤差が最小又は極小となる当該値又は値の組を、当該少なくとも1つのパラメータの較正結果に決定する較正決定手段と
を有する角速度測定装置が提供される。
向き推定手段は、設定されたオフセット及び感度の値の組毎に、当該蓄積された角速度データから当該オフセットの値を差し引いた上で、当該感度の値によって大きさを補正した補正後角速度を算出することも好ましい。
当該向き転換軌跡上において隣接する2つのコーナー位置の間をなす各軌跡部分と、該2つのコーナー位置の間を直線分で結んだ基準軌跡部分とを比較し、当該各軌跡部分における該基準軌跡部分からのずれを直進性誤差として算出する直進性誤差算出手段
を含むことも好ましい。
当該向き転換軌跡上において隣接する2つのコーナー位置の間をなす各軌跡部分と、当該各軌跡部分から該向き転換軌跡上を遡って偶数番目に位置する軌跡部分である基準軌跡部分とを比較し、当該各軌跡部分の向きにおける該基準軌跡部分の向きからのずれを平行性誤差として算出する平行性誤差算出手段
を含むことも好ましい。
当該向き転換軌跡上において隣接する2つのコーナー位置の間をなす各軌跡部分と、当該各軌跡部分から該向き転換軌跡上を遡って奇数番目に位置する軌跡部分である基準軌跡部分とを比較し、当該各軌跡部分の向きにおける該基準軌跡部分の向きに直交する向きからのずれを直交性誤差として算出する直交性誤差算出手段
を含むことも好ましい。
加速度を測定する加速度センサと、
加速度センサから所定時間内に出力された加速度値に基づいてジャイロセンサが静止状態であるか否かを判定する静止判定手段とを更に有し、
少なくとも1つのパラメータは、オフセットを含み、
パラメータ設定手段は、静止判定手段が真の判定を行った際にジャイロセンサから出力される角速度値に基づいて、当該オフセットにおける較正の際の初期値を設定することも好ましい。
地磁気を測定する地磁気センサを更に有し、
向き推定手段は、算出された当該補正後角速度に基づいて各時点における向きを算出する際、当該向きの初期値を、地磁気センサの出力から算出された絶対方位角に基づいて決定することも好ましい。
上記装置は、ジャイロセンサから出力された角速度値を逐次蓄積するログ蓄積手段を有しており、
上記プログラムは、
ジャイロセンサを較正する際の調整対象となる少なくとも1つのパラメータを、所定範囲内の値又は値の組に設定するパラメータ設定手段と、
設定された当該値又は値の組毎に、設定された当該値又は値の組を有する当該少なくとも1つのパラメータを用いて、蓄積された角速度データを補正した補正後角速度を算出し、各時点での当該補正後角速度に基づいて各時点における向きを算出し、当該向きの時間履歴である向き転換軌跡を決定する向き推定手段と、
設定された当該値又は値の組毎に、決定された当該向き転換軌跡上の位置であって当該向きの変化による曲がり角をなすコーナー位置を決定し、該向き転換軌跡上において隣接する2つのコーナー位置の間をなす各軌跡部分と、該向き転換軌跡上において隣接する他の又は同一の2つのコーナー位置の間を結んだ、基準となる基準軌跡部分とを比較することによって、該向き転換軌跡の誤差を算出する軌跡評価手段と、
算出された誤差が最小又は極小となる当該値又は値の組を、当該少なくとも1つのパラメータの較正結果に決定する較正決定手段と
してコンピュータを機能させるジャイロセンサ較正プログラムが提供される。
ジャイロセンサ較正方法は、ジャイロセンサから出力された角速度値を逐次蓄積するログ蓄積手段を用いて較正を行うものであり、
ジャイロセンサを較正する際の調整対象となる少なくとも1つのパラメータを、所定範囲内の値又は値の組に設定する第1のステップと、
設定された当該値又は値の組毎に、設定された当該値又は値の組を有する当該少なくとも1つのパラメータを用いて、蓄積された角速度データを補正した補正後角速度を算出し、各時点での当該補正後角速度に基づいて各時点における向きを算出し、当該向きの時間履歴である向き転換軌跡を決定する第2のステップと、
設定された当該値又は値の組毎に、決定された当該向き転換軌跡上の位置であって当該向きの変化による曲がり角をなすコーナー位置を決定し、該向き転換軌跡上において隣接する2つのコーナー位置の間をなす各軌跡部分と、該向き転換軌跡上において隣接する他の又は同一の2つのコーナー位置の間を結んだ、基準となる基準軌跡部分とを比較することによって、該向き転換軌跡の誤差を算出する第3のステップと、
算出された誤差が最小又は極小となる当該値又は値の組を、当該少なくとも1つのパラメータの較正結果に決定する第4のステップと
を有するジャイロセンサ較正方法が提供される。
a)ジャイロセンサ100を較正する際の調整対象となる少なくとも1つの較正用パラメータを、所定範囲内の値又は値の組に設定する。
ここで、較正用パラメータは、オフセットOf及び感度Stとすることができる。
b)設定された値又は値の組毎に、設定された値又は値の組を有する少なくとも1つのパラメータを用いて、蓄積部に蓄積された角速度データを補正した補正後角速度を算出し、各時点での補正後角速度に基づいて各時点における向きを算出し、向きの時間履歴である「向き転換軌跡」を決定する。
ここで、オフセットOf及び感度Stを較正用パラメータとした場合は、設定されたオフセット及び感度の値の組(Ofi,Stj)毎に、蓄積された角速度データωkからオフセットOfiを差し引いた上で、感度Stjによって大きさを補正した補正後角速度ωk’を算出する。
c)設定されたパラメータの値又は値の組毎に、決定された「向き転換軌跡」上の位置であって向きの変化による曲がり角をなすコーナー位置Pmを決定し、「向き転換軌跡」上において隣接する2つのコーナー位置Pmの間をなす各「軌跡部分」と、「向き転換軌跡」上において隣接する他の又は同一の2つのコーナー位置Pmの間を結んだ、基準となる「基準軌跡部分」とを比較することによって、「向き転換軌跡」の「誤差」を算出する。
ここで、「向き転換軌跡」の「誤差」の形態としては、後に説明するように、
1)直進性誤差、 2)平行性誤差、 3)直交性誤差
が挙げられる。
d)算出された「誤差」が最小又は極小となる値又は値の組を、較正用パラメータの較正結果に決定する。
この較正用パラメータの較正結果は、ジャイロ制御部114に出力され、ジャイロ制御部114は、この較正結果を用いて、その後のジャイロセンサ100から出力される角速度値をより正確な値に調整する。
図2は、本発明による携帯端末1の一実施形態を示す機能構成図である。
a)設定された較正用パラメータの値又は値の組毎に、決定された向き転換軌跡上の位置であって向きの変化による曲がり角をなすコーナー位置を決定するコーナー決定部112aと、
b)向き転換軌跡上において隣接する2つのコーナー位置の間をなす各軌跡部分と、向き転換軌跡上において隣接する他の又は同一の2つのコーナー位置の間を結んだ、基準となる基準軌跡部分とを比較することによって、向き転換軌跡の誤差を算出する誤差算出部112bと
を有している。
最初に、図3(A)に示したような向き転換軌跡を生成するための手順を説明する。まず、ジャイロセンサ100を較正する際の調整対象となるオフセットOf及び感度St(較正用パラメータ)の初期値(探索開始値)を決定する。
(1) |a|=(ax 2+ay 2+az 2)0.5
となる。所定時間Ta内に検出されたk個のサンプルである加速度値をai(i=1,2,・・・,k)とし、aiの大きさの平均値をav|a|とすると、次式
(2) (Σi(|ai|−av|a|)2/k)0.5≦V
の条件が成立する際、静止判定部116は、静止状態であると判定することができる。ここで、Σiは、iについての総和(Summation)である。
(3) Of0−ΔOf≦Ofi≦Of0+ΔOf、及び
(4) St0−ΔSt≦Stj≦St0+ΔSt
を満たすオフセット及び感度の値の組(Ofi,Stj)(i=0,1,・・・,no,j=0,1,・・・,ns)を設定する。次いで、設定された組(Ofi,感度Stj)毎に、向き転換軌跡TRijを生成する。
次いで、設定された組(Ofi,Stj)毎に、向き転換軌跡TRijが生成される。向き転換軌跡TRijの生成においては、最初に、設定された組(Ofi,Stj)を用いて、サンプリング時刻tk(k=0,1,2,・・・,nt)に紐付けられて蓄積された角速度データωkから補正後角速度ωk’を算出する。具体的には、kサンプル目の補正後角速度ωk’を、次式
(5) ωk’=(ωk−Ofi)/Stj
を用いて算出する。
(6) dk=dk−1+ωk’/f
を用いて算出する。ここで、f(Hz)は、サンプリングレートである。
最初に、時間軸上において、kを中心とするウィンドウ{k−W,・・・,k+W}を指定し、このウィンドウ内の相対方位角dk−W,・・・,dk+Wの標準偏差をskとする。ここで、Wは、指定ウィンドウの幅の半分であり、kサンプル目を中心として(k−W)サンプル目の位置pk−Wから(k+W)サンプル目の位置pk+Wまでの範囲を決定するパラメータである。
(11) sk>sk−1、且つsk>sk+1
(skが極大値である)
(12) sk=max(sk−W,・・・,sk+W)
(skが指定ウィンドウ内で最大値である)
(13) sk>Dth
(skがDthよりも大きい)
次いで、コーナー位置Pmが決定された向き転換軌跡TRijにおける誤差を算出・評価する。本実施形態では、この際の評価値として、
(a)直進性誤差:直進に相当すべき軌跡部分が、直線分からずれる程度としての誤差
(b)平行性誤差:平行になるべき2つの軌跡部分が、平行からずれる程度としての誤差
(c)直交性誤差:直交すべき2つの軌跡部分が、直交からずれる程度としての誤差
のうちの少なくとも1つを採用する。即ち、最終的な誤差(評価値)は、上記(a)〜(c)のうちの1つ又は複数の合計値とすることができる。
図4は、直進性誤差を説明するための向き転換軌跡TRijの概略図である。
(14) pM=(Pa+Pb)/2
とすると、この軌跡部分の直進性誤差ESmは、
(15) ESm=|pM−pc|/|Pb−Pa|
と定義される。
(16) ES=(ES1+ES2+・・・+ESnc−1)/(nc−1)
となる。
図5及び図6は、平行性誤差を説明するための向き転換軌跡TRijの概略図である。
(17) φ=arccos((a・b)/(|a||b|))
(式(17)中、・は内積を示す)
とすると、この軌跡部分の平行性誤差EPmは、
(18) EPm=φ (φ≦90(°)の場合)
EPm=180−φ (その他の場合)
と定義される。尚、EPm=φとなる場合を図5(A)に示しており、EPm=180−φとなる場合を図5(B)に示している。
(19) (PB1,PB2)=(P1,P2) (mが奇数の場合)
(PB1,PB2)=(P2,P3) (mが偶数の場合)
と設定されることができる。
(20) EP=(EP1+EP2+・・・+EPnc−1)/(nc−1)
となる。
図7及び図8は、直交性誤差を説明するための向き転換軌跡TRijの概略図である。
(21) EOm=|arccos((a・b)/(|a||b|))−90|
(式(21)内の単位は、°(度))
と定義される。
(22) (PB1,PB2)=(P2,P3) (mが奇数の場合)
(PB1,PB2)=(P1,P2) (mが偶数の場合)
と設定されることができる。
(23) EO=(EO1+EO2+・・・+EOnc−1)/(nc−1)
となる。
(24) E=ES+EP+EO
とすることができる。
較正決定部113(図2)は、以上に説明した転換軌跡TRijの誤差Eが、最小又は極小となる所定範囲内のオフセット及び感度の値の組(Ofi,Stj)(i=0,1,・・・,no,j=0,1,・・・,ns)を、オフセット及び感度の較正結果に決定する。
a)直進性誤差と、
b)所定の角度θTの向き転換からの誤差と
を算出し、評価することが可能となる。但し、b)角度θTの向き転換誤差においては、向き転換軌跡TRijにおける基準軌跡部分aは、隣接する2つのコーナー位置Pa及びPbの間をなす軌跡部分bから、向き転換軌跡TRij上を遡って次に位置する(隣接する)軌跡部分となる。このように、1回の(理想的には角度θTに想定される)向き転換を経た後の軌跡部分の誤差が、この1回の向き転換前の(理想的には角度θTだけ異なる方向を有するべき)軌跡部分を基準として、評価可能となる。
図9は、本発明によるジャイロセンサ較正方法の一実施形態を示すフローチャートである。
(S901)パラメータ探索ループ(ステップS901〜S909)を開始する。このループでは、最初、オフセットOfの初期値Of0をOdefとし、感度Stの初期値St0をSdefとし、次に、順次、所定範囲内におけるオフセット及び感度の値の組(Ofi,Stj)(i=0,1,・・・,no,j=0,1,・・・,ns)を設定していく。
(S904)kサンプル目の相対方位角dk=dk−1+ωk’/fを算出する。
(S905)向き転換軌跡空間での位置pk=pk−1+(sin(dk),cos(dk))を算出する。
(S906)k=0,1,2,・・・,ntの各k値についてループを実行し、k=ntのループが終了すれば、向き変換軌跡TRij生成ループを終了とする。
(S908)生成された向き変換軌跡TRij(コーナー位置Pm)の誤差(評価値)Eを算出する。
(S909)極小値をとる誤差Eを有する向き変換軌跡TRijが決定した段階で向き変換軌跡TRij生成ループを終了する。
(S911)較正結果として決定されたオフセット及び感度の値の組(Ofi,Stj)をもって、ジャイロセンサを較正する。
100 ジャイロセンサ
101 ログ蓄積部
102 加速度センサ
103 地磁気センサ
11 ジャイロ較正部
110 パラメータ設定部
111 向き推定部
112 軌跡評価部
112a コーナー決定部
112b 誤差算出部
112bl 直進性誤差算出部
112bo 直交性誤差算出部
112bp 平行性誤差算出部
113 較正決定部
114 ジャイロ制御部
116 静止判定部
120 センサ出力処理部
Claims (9)
- ジャイロセンサを備えた角速度測定装置であって、
前記ジャイロセンサから出力された角速度値を逐次蓄積するログ蓄積手段と、
前記ジャイロセンサを較正する際の調整対象となる少なくとも1つのパラメータを、所定範囲内の値又は値の組に設定するパラメータ設定手段と、
設定された当該値又は値の組毎に、設定された当該値又は値の組を有する当該少なくとも1つのパラメータを用いて、蓄積された角速度データを補正した補正後角速度を算出し、各時点での当該補正後角速度に基づいて各時点における向きを算出し、当該向きの時間履歴である向き転換軌跡を決定する向き推定手段と、
設定された当該値又は値の組毎に、決定された当該向き転換軌跡上の位置であって当該向きの変化による曲がり角をなすコーナー位置を決定し、該向き転換軌跡上において隣接する2つのコーナー位置の間をなす各軌跡部分と、該向き転換軌跡上において隣接する他の又は同一の2つのコーナー位置の間を結んだ、基準となる基準軌跡部分とを比較することによって、該向き転換軌跡の誤差を算出する軌跡評価手段と、
前記算出された誤差が最小又は極小となる当該値又は値の組を、当該少なくとも1つのパラメータの較正結果に決定する較正決定手段と
を有することを特徴とする角速度測定装置。 - 前記少なくとも1つのパラメータは、オフセット及び感度であり、
前記向き推定手段は、設定されたオフセット及び感度の値の組毎に、当該蓄積された角速度データから当該オフセットの値を差し引いた上で、当該感度の値によって大きさを補正した補正後角速度を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の角速度測定装置。 - 前記軌跡評価手段は、
当該向き転換軌跡上において隣接する2つのコーナー位置の間をなす各軌跡部分と、該2つのコーナー位置の間を直線分で結んだ基準軌跡部分とを比較し、当該各軌跡部分における該基準軌跡部分からのずれを直進性誤差として算出する直進性誤差算出手段
を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の角速度測定装置。 - 前記軌跡評価手段は、
当該向き転換軌跡上において隣接する2つのコーナー位置の間をなす各軌跡部分と、当該各軌跡部分から該向き転換軌跡上を遡って偶数番目に位置する軌跡部分である基準軌跡部分とを比較し、当該各軌跡部分の向きにおける該基準軌跡部分の向きからのずれを平行性誤差として算出する平行性誤差算出手段
を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の角速度測定装置。 - 前記軌跡評価手段は、
当該向き転換軌跡上において隣接する2つのコーナー位置の間をなす各軌跡部分と、当該各軌跡部分から該向き転換軌跡上を遡って奇数番目に位置する軌跡部分である基準軌跡部分とを比較し、当該各軌跡部分の向きにおける該基準軌跡部分の向きに直交する向きからのずれを直交性誤差として算出する直交性誤差算出手段
を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の角速度測定装置。 - 加速度を測定する加速度センサと、
前記加速度センサから所定時間内に出力された加速度値に基づいて前記ジャイロセンサが静止状態であるか否かを判定する静止判定手段と
を更に有し、
前記少なくとも1つのパラメータは、オフセットを含み、
前記パラメータ設定手段は、前記静止判定手段が真の判定を行った際に前記ジャイロセンサから出力される角速度値に基づいて、当該オフセットにおける較正の際の初期値を設定する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の角速度測定装置。 - 地磁気を測定する地磁気センサを更に有し、
前記向き推定手段は、算出された当該補正後角速度に基づいて各時点における向きを算出する際、当該向きの初期値を、前記地磁気センサの出力から算出された絶対方位角に基づいて決定する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の角速度測定装置。 - ジャイロセンサを備えた装置に搭載されたコンピュータを機能させるジャイロセンサ較正プログラムであって、
前記装置は、前記ジャイロセンサから出力された角速度値を逐次蓄積するログ蓄積手段を有しており、
前記プログラムは、
前記ジャイロセンサを較正する際の調整対象となる少なくとも1つのパラメータを、所定範囲内の値又は値の組に設定するパラメータ設定手段と、
設定された当該値又は値の組毎に、設定された当該値又は値の組を有する当該少なくとも1つのパラメータを用いて、蓄積された角速度データを補正した補正後角速度を算出し、各時点での当該補正後角速度に基づいて各時点における向きを算出し、当該向きの時間履歴である向き転換軌跡を決定する向き推定手段と、
設定された当該値又は値の組毎に、決定された当該向き転換軌跡上の位置であって当該向きの変化による曲がり角をなすコーナー位置を決定し、該向き転換軌跡上において隣接する2つのコーナー位置の間をなす各軌跡部分と、該向き転換軌跡上において隣接する他の又は同一の2つのコーナー位置の間を結んだ、基準となる基準軌跡部分とを比較することによって、該向き転換軌跡の誤差を算出する軌跡評価手段と、
前記算出された誤差が最小又は極小となる当該値又は値の組を、当該少なくとも1つのパラメータの較正結果に決定する較正決定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とするジャイロセンサ較正プログラム。 - 角速度を測定するジャイロセンサを較正するジャイロセンサ較正方法であって、
前記ジャイロセンサ較正方法は、前記ジャイロセンサから出力された角速度値を逐次蓄積するログ蓄積手段を用いて較正を行うものであり、
前記ジャイロセンサを較正する際の調整対象となる少なくとも1つのパラメータを、所定範囲内の値又は値の組に設定する第1のステップと、
設定された当該値又は値の組毎に、設定された当該値又は値の組を有する当該少なくとも1つのパラメータを用いて、蓄積された角速度データを補正した補正後角速度を算出し、各時点での当該補正後角速度に基づいて各時点における向きを算出し、当該向きの時間履歴である向き転換軌跡を決定する第2のステップと、
設定された当該値又は値の組毎に、決定された当該向き転換軌跡上の位置であって当該向きの変化による曲がり角をなすコーナー位置を決定し、該向き転換軌跡上において隣接する2つのコーナー位置の間をなす各軌跡部分と、該向き転換軌跡上において隣接する他の又は同一の2つのコーナー位置の間を結んだ、基準となる基準軌跡部分とを比較することによって、該向き転換軌跡の誤差を算出する第3のステップと、
前記算出された誤差が最小又は極小となる当該値又は値の組を、当該少なくとも1つのパラメータの較正結果に決定する第4のステップと
を有することを特徴とするジャイロセンサ較正方法。
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