JP2014097069A - サケ類の肉色改善方法 - Google Patents
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Abstract
類の肉色改善方法、肉色改善用飼料、及び該肉色改善方法により生産されたサケ類及びそ
の魚肉の提供。
【解決手段】アスタキサンチン、フェニコキサンチン、カンタキサンチン及びアドニキサ
ンチンを少なくとも含むカロテノイド色素を混合した飼料でサケ類を飼育することを特徴
とする、穏やかな赤橙色の肉色を有するサケ類を生産する方法。
【選択図】なし
Description
サケ類の肉色改善方法、肉色改善用飼料、及び該肉色改善方法により生産されたサケ類及
びその魚肉に関する。
色の肉色を呈している。養殖のサケ類は、その肉色を天然のサケ類に近い色にするために
通常カロテノイド色素を添加した飼料で飼育される。
飼料に添加するカロテノイド色素として従来からアスタキサンチンの化学合成品が広く
一般に使用されている(Critical Reviews in Food Science and Nutrition, 46: 185-19
6 (2006))。天然由来のカロテノイド色素をサケ類の肉色改善に利用した例としては赤色
酵母Phaffia rhodozymaの生産するアスタキサンチン(特表平8-508885)、藻類Haematoco
ccus pluvialisの生産するアスタキサンチン(米国特許4,871,551)、トウガラシ成分で
あるカプサイシン類(特開2005-27662)が知られている。また、サケ類ではないがマダイ
の体表における色調改善を試験するためにバクテリアParacoccus carotinifaciens E-396
株(FERM BP-4283)の生産するカロテノイド色素が使用された例が知られている(特開平
9-308481)。さらに、カロテノイド化合物を含有する微生物培養沈殿物よりなる飼料添加
用色素含有物も知られている(特開2001-95500)。
ときに赤色度が強すぎることがあり、その色素が化学合成品であるという知識と結びつい
たときに消費者に好ましくない印象を与えることが懸念される。天然志向の消費者に受け
入れられやすいという点において赤色酵母Phaffia rhodozyma及び藻類Haematococcus plu
vialisの生産するカロテノイド色素は有望であるが、これらの酵母及び藻類由来のカロテ
ノイド色素の成分はアスタキサンチンがほとんどであり、魚肉の色調としては合成アスタ
キサンチンを用いて飼育したときと同様な色調しか期待できない。また、トウガラシは赤
色の色素源として有用ではあるが、自然作物であるため天候に左右され易く、安定供給す
ることは困難である。
るサケ類を養殖生産する方法が求められていた。
別名アドニルビン)及びカンタキサンチン及びアドニキサンチンを含むカロテノイド色素
を配合した飼料を給餌することにより、合成アスタキサンチンを用いたときよりも穏やか
で自然な赤橙色の肉色を有するサケ類を生産できることを見出し、本発明を完成させるに
至った。
ンを少なくとも含むカロテノイド色素を混合した飼料でサケ類を飼育することを特徴とす
る、穏やかな赤橙色の肉色を有するサケ類を生産する方法。
チン含有量が5〜80mg/kgである(1)に記載の方法。
の方法。
か1項に記載の方法。
むことを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の方法。
を含むことを特徴とする(5)に記載の方法。
チン含有量の比が5〜80%であることを特徴とする(5)又は(6)に記載の方法。
ン含有量の比が0.5〜20%であることを特徴とする(5)〜(7)のいずれか1項に
記載の方法。
ン含有量の比が0.2〜40%であることを特徴とする(5)〜(8)のいずれか1項に
記載の方法。
いずれか1項に記載の方法。
1)〜(9)のいずれか1項に記載の方法。
であることを特徴とする(10)又は(11)に記載の方法。
基配列を含む、16SリボソームRNAに対応するDNAを有するバクテリアである(1
2)に記載の方法。
ある(14)に記載の方法。
ベニザケ、カラフトマス、サクラマス、シロサケ、サツキマス及びブラウンマスからなる
群から選ばれる少なくとも1種である(1)〜(15)のいずれか1項に記載の方法。
からなる群から選ばれる少なくとも1種である(16)に記載の方法。
チンを少なくとも含むカロテノイド色素を混合してなる、サケ類の養殖用飼料。
ンチン含有量が5〜80mg/kgである(19)に記載の飼料。
に記載の飼料。
いずれか1項に記載の飼料。
の魚肉若しくはその卵。
量の比が5〜80%であることを特徴とする(23)に記載のサケ類又はその魚肉若しく
はその卵。
の比が0.5〜20%であることを特徴とする(23)又は(24)に記載のサケ類又は
その魚肉若しくはその卵。
の比が0.2〜40%であることを特徴とする(23)〜(25)のいずれか1項に記載
のサケ類又はその魚肉若しくはその卵。
キサンチンを少なくとも含むカロテノイド色素を混合してなる飼料が提供される。本発明
の飼料でサケ類を飼育すると、穏やかで自然な赤橙色の肉色を有するサケ類を生産するこ
とができる。
ンチンを少なくとも含むカロテノイド色素を混合してなるサケ類の生産用飼料であり、穏
やかな赤橙色の肉色を有するサケ類を生産するためのものである。また、本発明は、その
ような飼料を用いてサケ類を飼育することにより、穏やかな赤橙色の肉色を有するサケ類
を生産する方法に関する。
大西洋サケ属(Salmo属)に属する魚類のことである。太平洋サケ属に属するサケとして
は、例えばニジマス(Oncorhynchus mykiss)、ギンザケ(Oncorhynchus kisutch)、キ
ングサーモン(Oncorhynchus tshawytscha)、ベニザケ(Oncorhynchus nerka)、カラフ
トマス(Oncorhynchus gorbuscha)、シロサケ(Oncorhynchus keta)、サクラマス(Onc
orhynchus masou masou)及びサツキマス(Oncorhynchus masou macrostomus)が例示さ
れ、大西洋サケ属に属するサケとしては、例えばアトランティックサーモン(Salmo sala
r)及びブラウンマス(Salmo trutta)が例示される。中でもアトランティックサーモン
、ニジマス、ギンザケ及びキングサーモンが本発明におけるサケ類の好適な例として挙げ
られる。本発明においては、サケ類は海面養殖に用いられる降海型であっても淡水養殖で
用いられる陸封型であってもよく、養殖の態様は特に限定されない。
るが、天然品に化学合成品を混合してもよい。本発明の飼料は、天然品としてアスタキサ
ンチン、フェニコキサンチン、カンタキサンチン及びアドニキサンチンを少なくとも含む
ものである限り特に限定されないが、バクテリア、酵母又は藻類が産生するカロテノイド
色素、植物由来のカロテノイド色素、あるいはエビやカニなど甲殻類から得られるカロテ
ノイド色素を、単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。天然品は、
バクテリアの発酵により生産されたものが好ましい。
いることが好ましい。Paracoccus属に属するバクテリア由来の色素は、カロテノイド色素
の生産性が高い点でより好ましい。またバクテリアの16SリボソームRNAに対応する
DNAの塩基配列が、配列番号1に記載の塩基配列と実質的に相同である塩基配列を含む
ようなリボソームRNAを有するバクテリアの色素を用いることも好ましい。
し98%以上の相同性を有することを意味する。Paracoccus carotinifaciens E-396株(
FERM BP-4283)又はその変異株由来のカロテノイド色素を用いることが特に好適な例とし
て挙げられる。
ることもできるが、色素を生体とともに乾燥した粉末を使用することもできる。「色素を
生体とともに乾燥した粉末」としては、例えば、色素を生産する微生物を培養して得られ
た色素と微生物を含む培養液をそのまま乾燥したもの、色素をもともと含有する植物をそ
のまま乾燥して粉末化したものなどが挙げられる。カロテノイド色素を含む生物や培養液
をそのまま乾燥して粉末としたものでもよく、そこから有機溶媒などで色素を抽出したも
の、あるいは、抽出したものをさらに分離精製して純度を高くしたものでもよい。
ニキサンチンを含む飼料である限り、成形状態が限定されるものではない。飼料の成形状
態としては、例えばペレット状、粉状、練り餌状などが挙げられ、その他押出成形ペレッ
ト、モイストペレット、マッシュなどが例示される。飼料の大きさはサケ類の成長に合わ
せて何段階かに変化させることが好ましいが特に限定はない。カロテノイド色素以外の飼
料原料は添加物として使用することができ、例えば魚粉等の飼料の主原料に、小麦粉、大
豆油糟、コーングルテンミール、ビタミン類、ミネラル類、魚油などの添加物を添加する
ことができる。これらの添加物は、通常サケ類の飼育に使用されるものであれば、その種
類及び配合量は特に限定されない。カロテノイド色素は、飼料製造工程における熱失活を
考慮して添加することができ、押出成形ペレットの場合には押出成形処理の前に添加して
も後に添加してもよい。
ンチン及びアドニキサンチンの量は特に限定されない。例えば、穏やかな赤橙色の肉色を
有するサケ類を生産するために飼料中のアスタキサンチン含有量は、好ましくは20mg/kg
以上、より好ましくは30mg/kg以上、さらに好ましくは40mg/kg以上であり、好ましくは10
0mg/kg以下、より好ましくは90mg/kg以下、さらに好ましくは80mg/kg以下に調製する。
くは5 mg/kg以上、より好ましくは10 mg/kg以上、さらに好ましくは15 mg/kg以上であり
、好ましくは80mg/kg以下、より好ましくは70mg/kg以下、さらに好ましくは60mg/kg以下
である。カンタキサンチン及びアドニキサンチンは魚肉に橙系の色を付与するために有効
である。本発明においては、飼料中のアスタキサンチン含有量が20〜100mg/kgであり、か
つ、フェニコキサンチン含有量が5〜80mg/kgとすることが好ましい。
/kg以上、さらに好ましくは1.5 mg/kg以上であり、25mg/kg以下、より好ましくは20mg/kg
以下、さらに好ましくは15mg/kg以下である。飼料中のアドニキサンチン含有量は好まし
くは0.2mg/kg以上、より好ましくは1.0 mg/kg以上、さらに好ましくは2.0 mg/kg以上であ
り、40mg/kg以下、より好ましくは30mg/kg以下、さらに好ましくは20mg/kg以下である。
体重になるまで淡水で飼育した稚魚を海面生簀に放流し、1日1回の飽食給餌を魚が出荷
サイズになるまで継続する方法を例示することができる。本発明の飼料は海面生簀におけ
る給餌の全期間で使用することが好ましいが、本飼料を部分的に使用して他の期間は別の
飼料で飼育することも可能であり、また、淡水における稚魚の飼育に本飼料を用いてもよ
い。陸封型のサケ類の淡水養殖に本発明の方法を適用することもできる。
値化することができる。ここでL*は明度、a*は赤色度、b*は黄色度を示し、a*/b*が大き
ければ赤味が強いことを、小さければ橙色味が強いことを示す。本発明の方法により生産
したサケ類の肉色は合成アスタキサンチン添加飼料で飼育したサケ類に比較してa*/b*が
小さい傾向を示し、より自然な赤橙色を呈する。
し分析する方法を用いることができる。カロテノイド色素は化合物により異なる色調を有
している。本発明に利用される4種のカロテノイド化合物を赤色度の高いものから橙色度
の高いものへと順に並べると、アスタキサンチン、フェニコキサンチン、カンタキサンチ
ン、アドニキサンチンになる。したがって、これらカロテノイド色素の魚肉中の含有量を
分析することにより肉色を推測することができる。
を含有することが好ましい。また、アスタキサンチン及びフェニコキサンチンに加えて、
カンタキサンチン又はアドニキサンチンのうち1種又は両方が魚肉中に含有することがよ
り好ましい。「魚肉」とは、ヒトが通常食する魚体の肉を意味し、生鮮肉及び加工肉の両
者を含む。加工肉としては、たとえば切り身、干物、スモークサーモン、塩サケ、新巻サ
ケ、缶詰肉などが挙げられる。また、本発明の方法により生産したサケ類の卵も穏やかな
赤橙色を呈するので産業上有用である。
は、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上、さらに好ましくは15%以上であり、好ま
しくは80%以下、より好ましくは70%以下、さらに好ましくは60%以下である。魚肉中のア
スタキサンチン含有量に対するカンタキサンチン含有量の比は、好ましくは0.5%以上、よ
り好ましくは1%以上、さらに好ましくは1.5%以上であり、好ましくは20%以下、より好ま
しくは15%以下、さらに好ましくは10%以下である。アスタキサンチン含有量に対するアド
ニキサンチン含有量の比は、好ましくは0.2%以上、より好ましくは1.0%以上、さらに好ま
しくは2.0%以上であり、好ましくは40%以下、より好ましくは30%以下、さらに好ましくは
20%以下である。
定されるものではない。
C)を用いて行った。カラムはWakosil-II 5 SIL-100 φ4.6×250mm(和光純薬社製)を
2本連結して使用した。n−ヘキサン:テトラヒドロフラン:メタノール(40:20:
1)混合液を移動相とし一定室温にて1.0ml/minの流速で、検出は波長470nmで行っ
た。飼料又は魚肉を粉砕後、テトラヒドロフラン:メタノール(20:1)混合液で色素
を抽出し、移動相で適当に希釈してHPLC分析を行った。
℃、15分間加熱滅菌した。これにParacoccus carotinifaciens E−396株(FER
M BP−4283)を1白金耳植菌し、28℃で2日間振とう培養を行った。
日間200rpmの攪拌培養を行った。次にこの培養液10Lを表2に示す組成の培地が
300L入った600L容量の発酵槽に植菌し、28℃、通気量1.0vvm、溶存酸素
濃度が最低2.5ppmを維持するように攪拌回転数を自動制御し、pHを7.1以上に
維持するよう苛性ソーダで自動制御しながら120時間の培養を行った。シュークロース
は生育とともに消費されるため、培養1日目及び2日目に4.5kgずつ追加した。培養
液を連続遠心分離機で処理して得られた濃縮液を、スプレードライヤーを用いて乾燥しカ
ロテノイド色素を含む発酵品を得た。発酵品を魚粉などと混合した後ペレット状とし、魚
油でコーティングすることによりサケ用の飼料を調製した。また、比較のために市販のア
スタキサンチン合成品を混合した飼料を調製した。調製した飼料中のカロテノイド色素を
HPLCを用いて分析したところ、表3に示す組成であった。
簀で行った。6ヶ月間飼育後に各試験区10尾の供試魚の体重を測定し、その平均値を表
4に示した。魚は延髄切断により即殺し冷凍保存した。解凍後、魚肉をコーヒーミルで粉
砕し、一部をポリエチレン袋に入れてミノルタ分光測色計CM−508iで色調を測定し
、10尾の分析値の平均値を表4に示した。また、粉砕した魚肉の一部から色素を抽出し
、HPLCによりカロテノイド色素の含量分析を行い10尾の平均値を表5に示した。
合成品区の魚肉は不自然な赤色であるのに対し、発酵品区の魚肉は穏やかな赤橙色を呈
していた。
N'-nitro-N-nitrosoguanidineで変異処理し、濃い赤色のコロニーを選択した。これら菌
株の培養液中のカロテノイド色素を分析し、アスタキサンチンの生産性が向上した変異株
を選択した。表1に示す組成の培地100mlを500mL容量の綿栓付きフラスコに入
れ、121℃、15分間加熱滅菌した。これに上記変異株を1白金耳植菌し、28℃で2
日間振とう培養を行った。
、28℃で1日間200rpmの攪拌培養を行った。次に、この培養液10Lを表2に示
す組成の培地が300L入った600L容量の発酵槽に植菌し、28.5℃、通気量1.
0vvm、溶存酸素濃度が最低2.5ppmを維持するように攪拌回転数を自動制御し、
pHを7.1以上に維持するようアンモニア水で自動制御しながら120時間の培養を行
った。シュークロースは生育とともに消費されるため、培養1日目及び2日目に4.5k
gずつ追加した。培養液を連続遠心分離機で処理して得られた濃縮液を、スプレードライ
ヤーを用いて乾燥しカロテノイド色素を含む発酵品を得た。発酵品を魚粉などと混合後ペ
レット状とし、魚油でコーティングすることによりサケ用の飼料を調製した。また、比較
のために市販のアスタキサンチン合成品を混合した飼料を調製した。調製した飼料中のカ
ロテノイド色素を、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて分析したところ、
表6に示す組成であった。
飽食給餌を淡水で行った。飼育3ヶ月後に各試験区12尾の体重を測定し、その平均値を
表7に示した。魚は延髄切断により即殺し、分光測色計で肉色を測定した12尾の分析値
の平均値を表7に示した。また、測定後の肉を冷凍保存し、解凍後各試験区12尾の魚肉
についてカロテノイド色素の含量分析を行い、その平均値を表8に示した。
赤橙色を呈していた。
を魚粉などと混合後ペレット状とし、魚油でコーティングすることによりサケ用の飼料を
調製した。また、比較のために市販のアスタキサンチン合成品を混合した飼料を調製した
。調製した飼料中のカロテノイド色素を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用い
て分析したところ、表9に示す組成であった。
い12ヶ月間の飽食給餌を海面生簀で行った。各試験区20尾について飼育12ヶ月後に
水揚げして体重を測定し、その平均値を表10に示した。魚を延髄切断により即殺し、分
光測色計で色調を測定し20尾の分析値の平均値を表10に示した。測定後1ヶ月間冷凍
保存し、解凍後各試験区20尾の魚肉についてカロテノイド色素の含量分析を行い、その
平均値を表11に示した。
な赤橙色を呈していた。
を魚粉などと混合後ペレット状とし、魚油でコーティングすることによりサケ用の飼料を
調製した。また、比較のために市販のアスタキサンチン合成品を混合した飼料を調製した
。調製した飼料中のカロテノイド色素を、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用
いて分析したところ、表12に示す組成であった。
の飽食給餌を海面生簀で行った。飼育3ヶ月後に各試験区15尾をサンプリングして体重
を測定し、その平均値を表13に示した。魚を延髄切断により即殺し、分光測色計で肉色
を測定した15尾の分析値の平均値を表13に示した。測定後魚肉を1ヶ月間冷凍保存し
、解凍後各試験区15尾の魚肉についてカロテノイド色素の含量分析を行い、その平均値
を表14に示した。
な赤橙色を呈していた。
Claims (26)
- アスタキサンチン、フェニコキサンチン、カンタキサンチン及びアドニキサンチンを少
なくとも含むカロテノイド色素を混合した飼料でサケ類を飼育することを特徴とする、穏
やかな赤橙色の肉色を有するサケ類を生産する方法。 - 飼料中のアスタキサンチン含有量が20〜100mg/kgであり、かつ、フェニコキサンチン含
有量が5〜80mg/kgである請求項1に記載の方法。 - 飼料中のカンタキサンチン含有量が0.5〜25mg/kgである請求項1又は2に記載の方法。
- 飼料中のアドニキサンチン含有量が0.2〜40mg/kgである請求項1〜3のいずれか1項に
記載の方法。 - 生産したサケ類が、その魚肉中にアスタキサンチン及びフェニコキサンチンを含むこと
を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。 - 生産したサケ類が、その魚肉中にカンタキサンチン及び/又はアドニキサンチンを含む
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。 - 生産したサケ類の魚肉におけるアスタキサンチン含有量に対するフェニコキサンチン含
有量の比が5〜80%であることを特徴とする請求項5又は6に記載の方法。 - 生産したサケ類の魚肉におけるアスタキサンチン含有量に対するカンタキサンチン含有
量の比が0.5〜20%であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の方
法。 - 生産したサケ類の魚肉におけるアスタキサンチン含有量に対するアドニキサンチン含有
量の比が0.2〜40%であることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の方
法。 - 飼料中のカロテノイド色素が天然品を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1
項に記載の方法。 - 飼料中のカロテノイド色素が天然品及び化学合成品を含むことを特徴とする請求項1〜
9のいずれか1項に記載の方法。 - カロテノイド色素に含まれる天然品がバクテリアの発酵により生産されたものであるこ
とを特徴とする請求項10又は11に記載の方法。 - バクテリアがParacoccus属に属するバクテリアである請求項12に記載の方法。
- バクテリアは、配列番号1に記載の塩基配列と98%以上の相同性を有する塩基配列を
含む、16SリボソームRNAに対応するDNAを有するバクテリアである請求項12に
記載の方法。 - バクテリアが、E−396株(FERM BP−4283)又はその変異株である請求
項14に記載の方法。 - サケ類がアトランティックサーモン、ニジマス、ギンザケ、キングサーモン、ベニザケ
、カラフトマス、サクラマス、シロサケ、サツキマス及びブラウンマスからなる群から選
ばれる少なくとも1種である請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。 - サケ類がアトランティックサーモン、ニジマス、ギンザケ及びキングサーモンからなる
群から選ばれる少なくとも1種である請求項16に記載の方法。 - 請求項1〜17のいずれか1項に記載のサケ類を生産するための飼料。
- アスタキサンチン、フェニコキサンチン、カンタキサンチン及びアドニキサンチンを少
なくとも含むカロテノイド色素を混合してなる、サケ類の養殖用飼料。 - 飼料中のアスタキサンチン含有量が20〜100mg/kgであり、かつ、フェニコキサンチン含
有量が5〜80mg/kgである請求項19に記載の飼料。 - 飼料中のカンタキサンチン含有量が0.5〜25mg/kgである請求項19又は20に記載の飼
料。 - 飼料中のアドニキサンチン含有量が0.2〜40mg/kgである請求項19〜21のいずれか1
項に記載の飼料。 - 請求項1〜17のいずれか1項に記載の方法により生産されたサケ類又はその魚肉若し
くはその卵。 - 魚肉又は卵におけるアスタキサンチン含有量に対するフェニコキサンチン含有量の比が
5〜80%であることを特徴とする請求項23に記載のサケ類又はその魚肉若しくはその
卵。 - 魚肉又は卵におけるアスタキサンチン含有量に対するカンタキサンチン含有量の比が0
.5〜20%であることを特徴とする請求項23又は24に記載のサケ類又はその魚肉若
しくはその卵。 - 魚肉又は卵におけるアスタキサンチン含有量に対するアドニキサンチン含有量の比が0
.2〜40%であることを特徴とする請求項23〜25のいずれか1項に記載のサケ類又
はその魚肉若しくはその卵。
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