JP2014096888A - 電動モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ストッパの組み付け性の向上を図ると共に部品コストを低減することができる電動モータを提供することを課題とする。
【解決手段】ストッパ90は、板状の部材である。ストッパ90は、板状部分の端部91に設けられ係止爪73に係合する係合部92と、板状部分の端部91に且つ係合部92の下方に設けられる第1の当接片93と、板状部分の端部91に且つ係合部92の上方に設けられる第2の当接片94とからなる。第2の当接片94は、第1の当接片93と対称の部位に形成される。
【効果】ストッパは、板状部分の端部がそのまま係合部を形成するので、ストッパを表裏の向きに関係なくブラシ収納部に組み付けることができる。ストッパの組み付け性の向上を図ることができる。加えて、ストッパは、板状の単純な形状であるので、部品コストを低減することができる。
【選択図】図5
【解決手段】ストッパ90は、板状の部材である。ストッパ90は、板状部分の端部91に設けられ係止爪73に係合する係合部92と、板状部分の端部91に且つ係合部92の下方に設けられる第1の当接片93と、板状部分の端部91に且つ係合部92の上方に設けられる第2の当接片94とからなる。第2の当接片94は、第1の当接片93と対称の部位に形成される。
【効果】ストッパは、板状部分の端部がそのまま係合部を形成するので、ストッパを表裏の向きに関係なくブラシ収納部に組み付けることができる。ストッパの組み付け性の向上を図ることができる。加えて、ストッパは、板状の単純な形状であるので、部品コストを低減することができる。
【選択図】図5
Description
本発明は、電動モータに関し、例えば、車両用ブレーキ液圧制御装置に用いられる電動モータの改良に関する。
ブレーキ液圧制御装置に用いられる電動モータとして、ブラシホルダのブラシ収納部にブラシを収納し、このブラシをブラシスプリングにより整流子へ付勢するものが知られている(例えば、特許文献1(図3)参照。)。
この特許文献1の技術を図面に基づいて以下に説明する。
図8は従来のブラシホルダの基本構成を説明する図であり、ブラシホルダ100にブラシ収納部101が一体的に形成されており、このブラシ収納部101にブラシ102が収納され、このブラシ102の外方にブラシスプリング103が挿入され、このブラシスプリング103の外端がストッパ104により押さえられる。この結果、ブラシ102をブラシホルダ100の中心へ付勢することができる。
図8は従来のブラシホルダの基本構成を説明する図であり、ブラシホルダ100にブラシ収納部101が一体的に形成されており、このブラシ収納部101にブラシ102が収納され、このブラシ102の外方にブラシスプリング103が挿入され、このブラシスプリング103の外端がストッパ104により押さえられる。この結果、ブラシ102をブラシホルダ100の中心へ付勢することができる。
ストッパ104は、段部105、105に係止される爪部106、106と、ブラシスプリング103に挿入されるスプリング用突出部107とを備える。ストッパ104は、爪部106、106により外周方向へ抜けることが防止され、スプリング用突出部107により図奥から手前方向へ抜けることが防止される。
しかし、ストッパ104は、爪部106、106及びスプリング用突出部107を有することにより、表裏の向きが存在する。ストッパ104のブラシ収納部101への組み付け作業は、表裏の向きを揃え且つスプリング用突出部107にブラシスプリング103を嵌める必要が生じるため、組み付け作業が煩雑になる。また、爪部106、106及びスプリング用突出部107により、形状が複雑になるため、ストッパ104の部品コストが高くなる。
すなわち、ストッパの組み付け性の向上を図ると共に部品コストを低減することができる電動モータが求められている。
本発明は、ストッパの組み付け性の向上を図ると共に部品コストを低減することができる電動モータを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、有底筒状のモータケースと、このモータケースの開口部に装着されるブラシホルダと、このブラシホルダに設けられ前記モータケースの周壁部側に開口した挿入口を有するブラシ収納部と、このブラシ収納部に収納され整流子に接触するブラシと、このブラシの一端部に配置され前記ブラシを前記整流子へ付勢するブラシスプリングと、前記挿入口に係止され前記ブラシスプリングを保持するストッパとを備える電動モータにおいて、前記ブラシ収納部は、前記挿入口から前記周壁部側に突出する係止爪を備え、前記ストッパは、板状であり、この板状部分の端部に、前記係止爪に係合する係合部を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、ストッパは、係合部の下方に係止爪の下部と当接する第1の当接片を備えていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、ストッパは、係合部の上方に且つ第1の当接片と対称の部位に係止爪の上部と当接する第2の当接片を備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ストッパは、板状であり、この板状部分の端部に、ブラシ収納部の係止爪に係合する係合部を備えている。ストッパは、板状部分の端部がそのまま係合部を形成するので、ストッパを表裏の向きに関係なくブラシ収納部に組み付けることができる。結果、ストッパの組み付け性の向上を図ることができる。加えて、ストッパは、板状の単純な形状であるので、部品コストを低減することができる。
請求項2に係る発明では、ストッパは、係合部の下方に係止爪の下部と当接する第1の当接片を備えている。ストッパが外力を受けて上方へ付勢されても、第1の当接片が係止爪に当接するので、ストッパが抜けることを防止できる。
請求項3に係る発明では、ストッパは、係合部の上方に且つ第1の当接片と対称の部位に係止爪の上部と当接する第2の当接片を備えている。ストッパが外力を受けて上方へ付勢されると、第1の当接片が係止爪に当接して抜け止めができるとともに、ストッパが外力を受けて下方へ付勢されると、第2の当接片が係止爪に当接してストッパが下方へ移動することを規制できる。結果、ストッパの上下の向きも関係なくなるので、より一層組み付け性の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
先ず、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、車両用ブレーキ液圧制御装置10は、基体20と、この基体20の一端部21に取り付けられるコントロールハウジング30と、基体20の他端部22に取り付けられる電動モータ40とからなる。
図1に示すように、車両用ブレーキ液圧制御装置10は、基体20と、この基体20の一端部21に取り付けられるコントロールハウジング30と、基体20の他端部22に取り付けられる電動モータ40とからなる。
基体20は、側部23に設けられ電動モータ40を動力源として作動する往復動ポンプ24と、一端部21に設けられる常開型の電磁弁25と、一端部21に設けられる常閉型の電磁弁26と、一端部21に設けられる圧力センサ27と、側部28に設けられるリザーバ29とを備える。
次に電動モータについて説明する。
図2に示すように、電動モータ40は、有底筒状のモータケース41と、このモータケース41の周壁部42に固定される固定子43と、モータケース41に回転可能に支持される回転子51と、モータケース41の開口部44に装着されるブラシホルダ60とを備える。
図2に示すように、電動モータ40は、有底筒状のモータケース41と、このモータケース41の周壁部42に固定される固定子43と、モータケース41に回転可能に支持される回転子51と、モータケース41の開口部44に装着されるブラシホルダ60とを備える。
固定子43は、周壁部42に固定される永久磁石43である。回転子51は、モータケース41の底部45にベアリング46を介して回転可能に支持される回転軸52と、この回転軸52に設けられる複数のコア53と、これらのコア53に巻かれる巻線部54と、回転軸52に設けられる整流子55とからなる。
回転軸52の先端側は、基体20に支持されたベアリング61に回転可能に支持される。さらに回転軸52の先端は、偏心した偏心軸部56を有し、この偏心軸部56にポンプ用ベアリング57が設けられている。このポンプ用ベアリング部57が図1に示した往復動ポンプ24のプランジャに当接することで、偏心カムの作用により往復動ポンプ24のプランジャが往復運動する。
ブラシホルダ60は、整流子55を取り囲むように形成された円盤部62を有し、この円盤部62から棒状の給電部63が突出している。この給電部63は、基体20の貫通孔31を貫通し、給電部63の内部に設けられる給電路64が、コントロールハウジング30の接続端子32に接続されている。
また、ブラシホルダ60は、モータケース41の周壁部42側に開口した挿入口65を有するブラシ収納部66が設けられる。このブラシ収納部66にブラシ67が移動可能に収納される。このブラシ67は、ブラシスプリング68により整流子55に付勢され、ブラシ67の先端面が整流子55の外周面に接触する。ブラシホルダ60は、開口部44に嵌め込まれることで、モータケースに固定される。
なお、基体20とモータケース42との間はシール部材11によりシールされ、基体20とコントロールハウジング30との間はシール部材12によりシールされている。
次にブラシホルダについて説明する。
図3に示すように、ブラシホルダ60の中心には、開口したブラシ開口部71が設けられている。ブラシホルダ60は、中心から放射状に4個のブラシ収納部66が設けられる。
図3に示すように、ブラシホルダ60の中心には、開口したブラシ開口部71が設けられている。ブラシホルダ60は、中心から放射状に4個のブラシ収納部66が設けられる。
ブラシ収納部66は、外端部72に設けられ挿入口65から周壁部(図2、符号44)側に突出する係止爪73と、上面74に設けられブラシ開口部71側から切り欠かれた覗き用切り欠き部75とを有する。ブラシ67は摩耗することで短くなるが、覗き用切り欠き部75により、ブラシ67の長さを確認することができる。
ブラシ67の後端付近に給電用のピッグテール76の一端が接続されている。ブラシ67をブラシホルダ60の中心側からブラシ収納部66に挿入し、ブラシスプリング68を挿入口65からブラシ収納部66に挿入する。さらに、ブラシスプリング68を保持するためのストッパ90を挿入口65に係止することで、ブラシスプリング68によりブラシ67を整流子(図2、符号55)へ付勢することができる。
また、給電部63内に配置された給電路64は、ターミナル77の一端に一体的に接続される。ターミナル77の他端は、ブラシホルダ60の図裏側から図表側に突出する。ブラシホルダ60は、チョークコイル78を備え、このチョークコイル78の線条端子79の一端が、ターミナル77の他端に接続される。チョークコイル78の線条端子79の他端は、ブラシホルダ60に設けられたブラシターミナル81に接続される。ブラシターミナル81に、ピッグテール76の他端が接続される。結果、給電路64からブラシ67に給電される。
次にブラシ収納部を断面図に基づいて説明する。
図4に示すように、ブラシ収納部66の側面82に切り欠き部83が設けられる。この切り欠き部83は、図3に示したブラシ開口部71側から切り欠かれ、側面82の途中まで連続して形成される。結果、ピッグテール76は、ブラシ67に伴って移動することができる。
図4に示すように、ブラシ収納部66の側面82に切り欠き部83が設けられる。この切り欠き部83は、図3に示したブラシ開口部71側から切り欠かれ、側面82の途中まで連続して形成される。結果、ピッグテール76は、ブラシ67に伴って移動することができる。
次にストッパの形状とブラシ収納部の作用について説明する。
図5に示すように、ストッパ90は、板状の部材である。ストッパ90は、板状部分の端部91、91に設けられ係止爪73、73に係合する係合部92、92と、板状部分の端部91、91に且つ係合部92、92の下方に設けられる第1の当接片93、93と、板状部分の端部91、91に且つ係合部92、92の上方に設けられる第2の当接片94、94とからなる。
図5に示すように、ストッパ90は、板状の部材である。ストッパ90は、板状部分の端部91、91に設けられ係止爪73、73に係合する係合部92、92と、板状部分の端部91、91に且つ係合部92、92の下方に設けられる第1の当接片93、93と、板状部分の端部91、91に且つ係合部92、92の上方に設けられる第2の当接片94、94とからなる。
第2の当接片94、94は、板状部分の中心線95に対して第1の当接片93、93と対称(線対称)となる部位に形成される。このため、ストッパ90をブラシ収納部66に組み付ける際、ストッパ90の表裏及び上下に関係なく組み付けることができ、ストッパ90の組み付け性が向上し、作業性も改善される。加えて、ストッパ90は、板状の部材であるため、単純な形状であり、部品コストの低減を図ることができる。
図6に示すように、ストッパ90がブラシ収納部66に組み付けられた状態において、係止爪73、73がストッパ90の係合部92、92に掛かっているので、ストッパ90はブラシ67の移動方向への移動が規制される。加えて、仮にストッパ90が上方への外力を受けても、第1の当接片93、93が係止爪73、73の下部に当接するので、ストッパが上方へ移動することはない。同様に、仮にストッパ90が下方への外力を受けても第2の当接片94、94が係止爪73、73の上部に当接するので、ストッパ90が下方へ移動することはない。なお、ストッパ90が下方への外力を受けた場合は、ストッパ90の下端が円盤部(図3、符号62)に当接することによっても、ストッパ90が下方へ移動することはない。
図7(a)はブラシ収納部を外周方向から見た正面図であり、正面視、ブラシスプリング68はストッパ90の範囲にある。結果、ストッパ90を係合爪73、73に係合すると同時に、ストッパ90によりブラシスプリング68全体を支持することができる。
また、第1の当接片93、93の上部から第2の当接片94、94の下部までの距離は、係止爪73、73の上下方向の長さより大きい。このため、第1の当接片93、93及び第2の当接片94、94と、係止爪73、73との間に若干の隙間が生じるため、ストッパ90のブラシ収納部66への組み付けを容易に行うことができる。
図7(b)は図7(a)のb矢視図であり、ブラシ67の後端部67aを覗き用切り欠き部75から目視することができる。結果、ブラシ67の摩耗量を容易に確認することができる。
尚、実施の形態では、本発明に係る電動モータを車両用ブレーキ液圧制御装置に使用したが、これに限定されず、電動モータを他の装置に使用しても差し支えない。
本発明の電動モータは、車両用ブレーキ液圧制御装置を作動させるための電動モータに好適である。
10…車両用ブレーキ液圧制御装置、40…電動モータ、41…モータケース、42…モータケースの周壁部、44…モータケースの開口部、55…整流子、60…ブラシホルダ、65…挿入口、66…ブラシ収納部、67…ブラシ、68…ブラシスプリング、73…係止爪、90…ストッパ、91…ストッパの端部、92…係合部、93…第1の当接片、94…第2の当接片。
Claims (3)
- 有底筒状のモータケースと、
このモータケースの開口部に装着されるブラシホルダと、
このブラシホルダに設けられ前記モータケースの周壁部側に開口した挿入口を有するブラシ収納部と、
このブラシ収納部に収納され整流子に接触するブラシと、
このブラシの一端部に配置され前記ブラシを前記整流子へ付勢するブラシスプリングと、
前記挿入口に係止され前記ブラシスプリングを保持するストッパとを備える電動モータにおいて、
前記ブラシ収納部は、前記挿入口から前記周壁部側に突出する係止爪を備え、
前記ストッパは、板状であり、この板状部分の端部に、前記係止爪に係合する係合部を備えていることを特徴とする電動モータ。 - 請求項1記載の電動モータにおいて、
前記ストッパは、前記係合部の下方に前記係止爪の下部と当接する第1の当接片を備えていることを特徴とする電動モータ。 - 請求項2記載の電動モータにおいて、
前記ストッパは、前記係合部の上方に且つ前記第1の当接片と対称の部位に前記係止爪の上部と当接する第2の当接片を備えていることを特徴とする電動モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012246247A JP2014096888A (ja) | 2012-11-08 | 2012-11-08 | 電動モータ |
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JP2014096888A true JP2014096888A (ja) | 2014-05-22 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20180017641A (ko) * | 2016-08-10 | 2018-02-21 | 엘지이노텍 주식회사 | 브러시 케이스 및 이를 포함하는 모터 |
CN110581620A (zh) * | 2019-02-28 | 2019-12-17 | 广东德昌电机有限公司 | 电刷组件、包含该电刷组件的电机和电动助力转向系统 |
-
2012
- 2012-11-08 JP JP2012246247A patent/JP2014096888A/ja active Pending
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KR102637238B1 (ko) * | 2016-08-10 | 2024-02-19 | 엘지이노텍 주식회사 | 브러시 케이스 및 이를 포함하는 모터 |
CN110581620A (zh) * | 2019-02-28 | 2019-12-17 | 广东德昌电机有限公司 | 电刷组件、包含该电刷组件的电机和电动助力转向系统 |
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