JP2014095356A - 還元剤供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポンプにより圧送される液体還元剤の一部を貯蔵タンクに戻すために還元剤通路から分岐して設けられたリターン通路の途中に、前記液体還元剤の回収制御時において、前記還元剤通路内に生じる負圧によって弁体がその自重に抗して上方に移動して前記リターン通路を遮断状態とする一方、その後前記ポンプを非駆動状態にしたときに前記弁体がその自重により下方に移動して前記リターン通路を連通状態とする前記弁部を備える。
【選択図】図2
Description
前記負圧によって前記弁体が上方に移動したときに、前記弁体によって前記第1ポートが塞がれることが好ましい。
なお、各図において同じ符号が付されているものは同じ構成要素を表しており、適宜説明が省略されている場合がある。
1.還元剤供給装置の全体的構成
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる還元剤供給装置20の構成を説明するために示す図である。
図1において、還元剤供給装置20が備えられた排気浄化装置10は、排気中のNOXを浄化するための装置であり、図示しないディーゼルエンジン等の内燃機関の排気通路3に設けられている。排気浄化装置10は、排気通路3の途中に介装された還元触媒13と、還元触媒13よりも上流側の排気通路3内に液体還元剤を供給するための還元剤供給装置20とを備えている。
なお、貯蔵タンク21にはエアブリザード等が設けられることにより、内部の圧力が大気圧で保たれるように構成されている。
(1)構成
図2(a)〜(c)は、本実施の形態にかかる還元剤供給装置20の弁部50を説明するために示す図である。それぞれの図の上側が第2の還元剤通路28に接続され、下側が貯蔵タンク21に接続されている。
図2(a)〜(c)に示す弁部50の動作について説明すると、電動ポンプ23によって液体還元剤が吐出されている状態では、図2(a)に示すように、弁体51はその自重によって落下するとともに、第2の還元剤通路28内の液体還元剤の圧力によって弁体51が落下した状態で維持される。すなわち、弁通路55が開放され、リターン通路29は連通状態となる。したがって、第2の還元剤通路28内の液体還元剤の一部がリターン通路29を介して貯蔵タンク21に戻される。このとき、弁部50よりも第2の還元剤通路28側に設けられたオリフィス通路57が絞りとして機能するために、第2の還元剤通路28内の圧力を保持することができるようになっている。
図3は、液体還元剤の回収制御の開始時点から終了時点までの第2の還元剤通路28内の圧力の推移を説明するためのタイムチャート図を示している。図3には、内燃機関のキースイッチのオンオフ状態、電動ポンプ23の出力(駆動デューティ比)、流路切換弁33の通電のオンオフ状態、還元剤噴射弁25の駆動デューティ比、圧力センサ31により検出される第2の還元剤通路28内の圧力が、それぞれ時間の経過に沿って示されている。また、本実施の形態の弁部50を備えている場合において、還元剤噴射弁25の詰まりが生じない場合の圧力の推移を一点鎖線で示し、還元剤噴射弁25の詰まりが生じた場合の圧力の推移を実線で示し、さらに、従来のリリーフ弁を備えている場合において還元剤噴射弁25の詰まりが生じた場合の圧力の推移を二点鎖線で示している。
本発明の第2の実施の形態にかかる還元剤供給装置は、リターン通路29に設けられる弁部の構成が第1の実施の形態にかかる還元剤供給装置20に設けられた弁部50とは異なっている。
図5及び図6(a)〜(c)は、本実施の形態にかかる還元剤供給装置20のリターン通路29に設けられた弁部60の構成について説明するために示す図である。
この弁部60は、上面及び底面にそれぞれ開口部が設けられた弁ハウジング61と、弁ハウジング61内を上下方向に移動可能に配置された弁体63とを備えている。弁ハウジング61の上面の開口部は、その面積がリターン通路29の流路面積よりも小さくされており、オリフィス通路65としての機能を有している。
図6(a)〜(c)に示す弁部60の動作について説明すると、電動ポンプ23によって液体還元剤が吐出されている状態では、図6(a)に示すように、弁体63はその自重によって落下するとともに、第2の還元剤通路28内の液体還元剤の圧力によって弁体63が落下した状態で維持される。すなわち、オリフィス通路65が開放され、リターン通路29は連通状態となる。したがって、第2の還元剤通路28内の液体還元剤の一部がリターン通路29を介して貯蔵タンク21に戻される。このとき、オリフィス通路65が絞りとして機能するために、第2の還元剤通路28内の圧力を保持することができるようになっている。
本発明の第3の実施の形態にかかる還元剤供給装置は、リターン通路29に設けられる弁部の構成が第1及び第2の実施の形態にかかる還元剤供給装置20に設けられた弁部50,60とは異なっている。
図7及び図8(a)〜(c)は、本実施の形態にかかる還元剤供給装置20のリターン通路29に設けられた弁部70の構成について説明するために示す図である。
この弁部70は、上面及び底面にそれぞれ開口部が設けられた弁ハウジング71と、弁ハウジング71内を上下方向に移動可能に配置された弁体73とを備えている。弁体73の中央には軸方向に貫通するオリフィス通路75が設けられている。このオリフィス通路75は、その断面積がリターン通路29の流路面積よりも小さくされており、絞りとしての機能を有している。
図8(a)〜(c)に示す弁部70の動作について説明すると、電動ポンプ23によって液体還元剤が吐出されている状態では、図8(a)に示すように、弁体73はその自重によって落下するとともに、第2の還元剤通路28内の液体還元剤の圧力によって弁体73が落下した状態で維持される。すなわち、通路77及びオリフィス通路75が開放され、リターン通路29は連通状態となる。したがって、第2の還元剤通路28内の液体還元剤の一部がリターン通路29を介して貯蔵タンク21に戻される。このとき、オリフィス通路75が絞りとして機能するために、第2の還元剤通路28内の圧力を保持することができるようになっている。
Claims (4)
- 貯蔵タンク内の液体還元剤を吸い上げて圧送するポンプと、前記ポンプにより圧送される前記液体還元剤を内燃機関の排気通路に噴射する還元剤噴射弁と、前記ポンプと前記還元剤噴射弁とを接続する還元剤通路と、前記ポンプにより圧送される前記液体還元剤の一部を前記貯蔵タンクに戻すために前記還元剤通路から分岐して設けられたリターン通路と、を備え、
前記内燃機関の運転時には前記ポンプにより前記液体還元剤を前記還元剤噴射弁側に圧送し、前記内燃機関の停止時には前記ポンプにより前記液体還元剤を吸い戻して前記貯蔵タンクに回収する制御が実行されるように構成された還元剤供給装置において、
前記リターン通路の途中に、前記液体還元剤の回収制御時において、前記還元剤通路内に生じる負圧によって弁体がその自重に抗して上方に移動して前記リターン通路を遮断状態とする一方、その後前記ポンプを非駆動状態にしたときに前記弁体がその自重により下方に移動して前記リターン通路を連通状態とする前記弁部を備えることを特徴とする還元剤供給装置。 - 前記弁部は、前記還元剤通路側に連通する第1ポート、及び、前記貯蔵タンク側に連通する第2ポートを有する弁ハウジングと、前記弁ハウジング内に重力方向に移動可能に保持された前記弁体と、からなることを特徴とする請求項1に記載の還元剤供給装置。
- 前記弁ハウジングの前記第1ポートは流路面積が絞られた絞り通路として形成され、
前記負圧によって前記弁体が上方に移動したときに、前記弁体によって前記第1ポートが塞がれることを特徴とする請求項1又は2に記載の還元剤供給装置。 - 前記弁体には通路孔又は通路溝が設けられており、前記通路孔又は前記通路溝は流路面積が絞られた絞り通路として形成され、
前記負圧によって前記弁体が上方に移動したときに、前記通路孔又は通路溝が塞がれることを特徴とする請求項1又は2に記載の還元剤供給装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108625958A (zh) * | 2018-08-01 | 2018-10-09 | 凯龙高科技股份有限公司 | 一种无空气辅助的尿素泵 |
CN109630242A (zh) * | 2017-10-09 | 2019-04-16 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于输送流体的输送模块 |
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JP2008101564A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Denso Corp | エンジンの排気浄化装置 |
JP2011117440A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-06-16 | Bosch Corp | 還元剤噴射弁の異常検出装置及び異常検出方法、並びに内燃機関の排気浄化装置 |
JP2012127308A (ja) * | 2010-12-17 | 2012-07-05 | Bosch Corp | 還元剤供給装置及び内燃機関の排気浄化装置 |
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