JP2014094753A - 飲料水供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 仮に飲料水供給装置が転倒した場合であっても、飲料水供給装置内の飲料水の漏水を抑止できる飲料供給装置を提供する。
【解決手段】 本発明に係るウォータサーバは、飲料水タンク900内へ挿入される突起部310を有し、突起部310に気体を通過及び停止のいずれか一方が選択される気体送出部150と、飲料水が供給される供給口と、供給口から飲料水の供給および停止を操作する給水レバー850と、を含み、給水レバー850は、供給の操作に連動して気体送出部150の気体の通過を選択し、停止の操作に連動して気体送出部150の気体の停止を選択する。
【選択図】図4

Description

本発明は、清浄な飲料水を供給する飲料水供給装置に関する。
従来から、ミネラルウォータなどの飲料水を貯留し、貯留された飲料水の温度を用途に応じて調節することができるウォータサーバが知られている。
例えば、特許文献1(特開2010−52772号公報)には、タンク内に貯留する飲料水に対し紫外線を効率的に照射して、飲料水に混入する細菌を殺菌し、且つオゾンの発生を極力抑えて、味覚の低下を防止できる給水装置について開示されている。
特許文献1(特開2010−52772号公報)記載の給水装置においては、装置本体内に飲料水を貯留するタンクを備え、該タンク内に紫外線を照射して飲料水を殺菌し、給水する給水装置において、タンクは大気と連通する空気孔を有する容器で構成され、紫外線を照射する照射部を制御する制御手段を備え、該制御手段はタンクから飲料水が排出される時又は排出された後に照射部を照射制御するものである。
特開2010−52772号公報
以上のように、近年、飲料水供給装置の殺菌処理は高いニーズが求められている。
その一方で、近年の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の際には、飲料水供給装置の転倒により飲料水供給装置から水が大量に漏水するなど、大きな問題になっている。
本発明の目的は、仮に飲料水供給装置が転倒した場合であっても、飲料水供給装置内の飲料水の漏水を抑止できる飲料供給装置を提供することである。
本発明の他の目的は、容易に殺菌処理を行うことができるとともに、仮に飲料水供給装置が転倒した場合であっても、飲料水供給装置内の飲料水の漏水を抑止できる飲料供給装置を提供することである。
(1)
一局面に従う飲料水供給装置は、飲料水タンク内へ挿入される挿入部を有し、挿入部に気体を通過及び通過停止のいずれか一方が選択される気体送出部と、飲料水が供給される供給口と、供給口から飲料水の供給および供給停止を操作する操作部と、を含み、操作部は、供給の操作に連動して気体送出部の気体の通過を選択し、操作部は、供給停止の操作に連動して気体送出部の気体の通過停止を選択することを特徴とするものである。
飲料水供給装置においては、操作部により供給口から飲料水の供給および供給停止が操作され、挿入部が飲料水タンク内へ挿入される。気体送出部により挿入部へ気体を通過及び通過停止のいずれか一方が選択される。
この場合、操作部の供給の操作に連動して気体送出部の気体の通過が選択されるので、飲料水タンク内に気体が送出され、飲料水タンク内の飲料水を供給口側へ供給することができる。
一方、操作部の供給停止の操作に連動して気体送出部の気体の停止が選択されるので、飲料水タンク内に気体が送出されず、飲料水タンク内の飲料水が供給口側へ供給されにくくなる。
その結果、仮に飲料水供給装置が転倒した場合であっても、操作部の操作が供給停止の場合には、飲料水が供給されにくいため、飲料水タンク内の飲料水の漏れを防止することができる。
(2)
第2の発明にかかる飲料水供給装置は、一局面に従う飲料水供給装置において、気体送出部は、挿入部を有し、かつ飲料水タンクを設置するための飲料水タンク設置部と、飲料水タンク設置部と別に設けられ、かつ気体を吸引する吸引部と、吸引部から吸引した気体を、飲料水タンク設置部の挿入部に送る送気チューブと、を含み、操作部は、供給の操作に連動して送気チューブを開放することにより気体の通過を行い、供給停止の操作に連動して送気チューブを閉塞することにより気体の停止を行なってもよい。
この場合、飲料水タンク設置部と吸引部とが別個に設けられ、間を送気チューブで連通するので、容易に飲料水タンク設置部における挿入部に気体を送出することができる。
また、飲料水タンク設置部と吸引部との間に設けられた送気チューブを閉塞することで容易に飲料水タンク側へ気体の送出を停止することができる。
(3)
第3の発明にかかる飲料水供給装置は、一局面または第2の発明にかかる飲料水供給装置において、操作部は、給水解除部と、給水解除部の解除を制御する解除制御部とを有し、解除制御部の操作に連動して送気チューブを開放し、操作に連動して送気チューブを閉塞してもよい。
この場合、操作部は、給水解除部と、給水解除部の解除を制御する解除制御部とを有する。給水解除部とは、例えば、給水レバー等であり、解除制御部とは、例えば、チャイルドロック等である。したがって、例えば、解除制御部であるチャイルドロックの操作に連動して送気チューブが開放されるので、給水解除部である給水レバーを操作する際に、円滑に供給口から給水を行なうことができる。
(4)
第4の発明にかかる飲料水供給装置は、一局面または第2の発明にかかる飲料水供給装置において、操作部は、給水解除部と、給水解除部の解除を制御する解除制御部とを有し、給水解除部の操作に連動して送気チューブを開放し、操作に連動して送気チューブを閉塞してもよい。
この場合、操作部は、給水解除部と、給水解除部の解除を制御する解除制御部とを有する。給水解除部とは、例えば、給水レバー等であり、解除制御部とは、例えば、チャイルドロック等である。したがって、例えば、解除制御部であるチャイルドロックが解除された状態のまま放置される場合に飲料水供給装置が転倒しても、給水解除部である給水レバーの操作が停止の場合には、飲料水が供給されにくいため、飲料水タンク内の飲料水の漏れを防止することができる。
(5)
第5の発明にかかる飲料水供給装置は、一局面から第4の発明にかかる飲料水供給装置において、気体送出部に殺菌装置が設けられ、操作部の操作に連動
して殺菌装置が稼動してもよい。
この場合、気体送出部に殺菌装置が設けられるので、気体送出部における外部から吸気する気体の殺菌を行なうことができる。また、気体送出部の飲料水タンク設置部に対して殺菌を行なうことができる。
(6)
第6の発明にかかる飲料水供給装置は、一局面から第4の発明にかかる飲料水供給装置において、供給口は、飲料水を供給するための給水チューブを有し、操作部は、給水チューブを閉塞することにより前記飲料水の供給を停止してもよい。
この場合、給水チューブを閉塞することにより飲料水の供給を停止することができるので、簡易な構造により給水の停止を行なうことができる。
(7)
第7の発明にかかる飲料水供給装置は、第6の発明にかかる飲料水供給装置において、給水チューブは、断面が、周方向における肉厚が変化する略矩形断面、円断面または略楕円断面からなってもよい。
この場合、給水チューブは、断面が、周方向における肉厚が変化する略矩形断面、円断面、または略楕円断面からなるので、給水チューブが閉塞され続けた場合であっても、肉厚の大きい部分と小さい部分との弾性力の差が生じるので、給水チューブが元の形に戻り易くなる。
なお、給水チューブは、断面が異形、8の字型(雪だるま型)、内周部に突起を設けた形、その他任意の形であってもよい。
(8)
第8の発明にかかる飲料水供給装置は、第6または第7の発明にかかる飲料水供給装置において、操作部は、給水解除部および解除制御部の少なくとも一方と連動して給水チューブを原形の幅で挟持する挟持装置をさらに含んでもよい。
この場合、操作部の挟持装置により、給水解除部および解除制御部の少なくとも一方と連動して給水チューブを原形の幅で挟持するので、給水チューブが閉塞され続けた場合であっても、挟持装置により給水チューブを元の形に確実に戻すことができる。
(9)
第9の発明にかかる飲料水供給装置は、第2から第8の発明にかかる飲料水供給装置において、送気チューブは、断面が、周方向における肉厚が変化する略矩形断面、円断面または略楕円断面からなってもよい。
この場合、送気チューブは、断面が、周方向における肉厚が変化する略矩形断面、円断面、または略楕円断面からなるので、送気チューブが閉塞され続けた場合であっても、肉厚の大きい部分と小さい部分との弾性力の差が生じるので、送気チューブが元の形に戻り易くなる。
なお、送気チューブは、断面が異形、8の字型(雪だるま型)、内周部に突起を設けた形、その他任意の形であってもよい。
(10)
第10の発明にかかる飲料水供給装置は、第3から第9の発明にかかる飲料水供給装置において、給水解除部および解除制御部の少なくとも一方と連動して送気チューブを原形の幅で挟持する挟持装置をさらに含んでもよい。
この場合、挟持装置により、給水解除部および解除制御部の少なくとも一方と連動して送気チューブを原形の幅で挟持するので、送気チューブが閉塞され続けた場合であっても、挟持装置により送気チューブを元の形に確実に戻すことができる。
以上のように、本発明の飲料水供給装置によって、仮に転倒した場合であっても飲料タンクからの漏水を防止することができる。
ウォータサーバの外観の一例を示す模式的斜視図である。 図1のウォータサーバの構造の一例を示す模式図である。 飲料タンクを収容した気体送出部及び給水レバーを含むウォータサーバの要部の一例を示す模式的斜視図である。 気体送出部における送気チューブの送気制御における動作の一例を示すウォータサーバの要部の模式的断面図(a)および気体送出部における送気チューブの送気制御における動作の他の一例を示すウォータサーバの要部の模式的断面図(b)である。 吸気装置の一例を示す模式図である。 フォーセットの一例を示す模式的断面図である。 送気チューブの他の例を示す模式的断面図(a)及び(b)である。 送気チューブの送気制御における動作の他の例を示す模式的断面図(a),〜,(e)である。 送気チューブの送気制御における動作のさらに他の例を示す模式的断面図である。 フォーセットの他の例を示す模式的断面図である。 ウォータサーバの要部の他の例を示す模式的断面図である。 ウォータサーバの要部のさらに他の例を示す模式的断面図である。 吸気装置の他の例を示す模式図である。 フォーセットのさらに他の例を示す模式的断面図である。 ウォータサーバの要部のさらに他の例を示す模式的断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[第1実施形態]
<ウォータサーバの全体構成>
図1は、第1の実施の形態に係るウォータサーバ100の外観の一例を示す模式的斜視図であり、図2は、図1のウォータサーバ100の構造の一例を示す模式図である。
また、図3は、飲料水タンク900を収容した気体送出部150及び給水レバー850を含むウォータサーバ100の要部の一例を示す模式的斜視図である。
図1および図2に示すように、ウォータサーバ100は、主に筐体110、気体送出部150、飲料水タンク受け部300、吸気装置350、注出部400、冷水貯留部500、冷却装置550、温水貯留部600、加熱装置650およびポンプ700からなる。なお、本実施の形態においては、ポンプ700を設ける場合について説明するが、特に自重で水が流れる場合には、ポンプ700を設けなくてもよい。
また、ウォータサーバ100は、飲料水タンク900を収容可能な構造を有する。以下、ウォータサーバ100の概略について説明した後、各詳細の説明を行う。
図1に示すように、筐体110の上下方向中央部には、ウォータサーバ100から飲料水を注出するための注出部400が設けられている。注出部400は、コップなどの容器を置くための載置皿410と、注出時にこぼれるなどした飲料水を受けるための水受け容器420と、冷水、常温水または熱湯を注出するフォーセット800(図2参照)とを備えている。
図2に示すように、本実施の形態においてフォーセット800は、冷水用フォーセット800cおよび温水用フォーセット800hを備える。冷水用フォーセット800cおよび温水用フォーセット800hは、それぞれ、冷水用の給水レバー850cおよび温水用の給水レバー850hを備える。冷水用の給水レバー850cおよび温水用の給水レバー850hは、いずれも、押下操作により水の供給操作(すなわち給水停止状態から給水状態への解除)を行う。冷水用の給水レバー850c及び温水用の給水レバー850hは、図1に示すように、筐体110から露出して設けられている。
さらに、図2に示すように、フォーセット800はチャイルドロック855を有する。チャイルドロック855は、冷水用の給水レバー850cおよび温水用の給水レバー850hによる給水停止状態から給水状態への解除を制御することによって、冷水用の給水レバー850cおよび温水用の給水レバー850hの誤操作を防止する。
ユーザは、カップを載置皿410に載置する。ユーザは、チャイルドロック855を解除し、冷水用レバー850cまたは温水用レバー850hを押下操作することによって、各フォーセット800からカップ内に所定温度の飲料用の水を注ぐことができる。
また、本実施の形態においては、図2に示す飲料水タンク受け部300から冷水貯留部500に水を供給することとしているが、これに限定されず、飲料水タンク受け部300から直接温水貯留部600に供給する配管を設けてもよい。
<飲料水タンク900>
飲料水タンク900は、バッグタイプおよびボトルタイプなどがあり、それぞれ可撓性容器および硬質性容器からなる。図3に示すように、本実施の形態においては、飲料水タンク900はボトルタイプの硬質性容器である。本実施の形態においては、飲料水タンク900、差込口910および包袋920を有する。飲料水タンク900の包袋920内には、飲料用の水が貯留される。
後述する飲料水タンク受け部300の突起部310が飲料水タンク900の差込口910に挿入され、飲料水タンク900内の水がウォータサーバ100に供給される。
また、図1から図3のウォータサーバ100においては、飲料水タンク900内の水が空になった場合、別の新たな飲料水タンク900に取り替えることができる。
<ウォータサーバ100の内部構造>
図2に示すように、飲料水タンク900から飲料水タンク受け部300に飲料用の水が供給される。飲料水タンク受け部300から冷水貯留部500に飲料用の水が供給され、貯留される。
また、冷水貯留部500内に貯留された飲料用の水は、冷却装置550により冷却される。
冷却装置550は、温度制御装置(図示省略)により冷却素子の制御が行われる。例えば、冷却素子としては、2つの金属電極の重ね合わせ構造のペルチェ素子などが用いられる。また、本実施の形態においては、詳細に説明を行わないが、公知の熱交換器(冷媒含む)、冷却ファン、循環ポンプ、ラジエータなどを用いてもよい。
冷水貯留部500から供給管750が冷水用フォーセット800cに接続され、チャイルドロック855が解除された後に冷水用フォーセット800cの給水レバー850cがユーザにより押下操作されることにより、冷水が注出される。
一方、冷水貯留部500に貯留された水が、所定量温水貯留部600に供給される。ここで、温水貯留部600は、冷水貯留部500から供給される飲料水を貯留するタンクを有する。当該タンク内には、貯留された飲料水を加熱するための加熱装置650を備える。なお、本実施の形態においては、加熱装置650を内部に設ける場合について説明するが、加熱装置650を温水貯留部600の外周部に設けてもよい。
本実施の形態に係る温水貯留部600は、例えば、上側および下側が気密に閉塞された有底円筒状からなる。また、温水貯留部600の上壁には、圧力を調整するための圧力調整弁が設けられている。圧力調整弁は、例えば、自力式圧力調整弁などが用いられる。また、加熱装置650には、ヒータおよび温度センサなどが設けられる。また、本実施の形態においては、詳細に説明を行わないが、公知のシーズヒータ、バンドヒータ、IHヒータなどを用いてもよい。
このように、温水貯留部600の貯留された水に対して、加熱装置650により加熱が行われる。チャイルドロック855が解除された後に温水用フォーセット800hがユーザにより押下操作されることにより、温水が注出される。
<気体送出部150>
以下、気体送出部150の詳細について説明を行う。本実施の形態においては、それぞれ独立した冷水用の給水レバー850cおよび温水用の給水レバー850hを有するが、冷水用の給水レバー850cおよび温水用の給水レバー850hのいずれも同形状および同構造であるため、両者をまとめて単に給水レバー850として説明を行う。
図4(a)及び図4(b)は、飲料水タンク受け部300に飲料水タンク900が備えられた気体送出部150を含むウォータサーバ100の要部の一例を示す模式的断面図であり、そのうち図4(a)は気体送出部150における動作の一例を示す模式的断面図であり、図4(b)は気体送出部150における動作の他の一例を示す模式的断面図である。
図3に示すように、気体送出部150は、飲料水タンク受け部300、吸気装置350、飲料水タンク受け部300と吸気装置350とを連結する送気チューブ360、および送気制御部370を含む。
<飲料水タンク受け部300>
図3および図4に示すように、飲料水タンク受け部300は、飲料水タンク900の差込口910の内部に挿入される突起部310と、突起部310の内部に設けられた導入管320と、飲料水タンク900の包袋920を支持する支持部340とを含む。
飲料水タンク900の差込口910に飲料水タンク受け部300の突起部310が挿入され、飲料水タンク900内の飲料水が突起部310から導入管320内を通過して下方に供給される。図4に示すように、飲料水タンク900は、飲料水タンク受け部300の支持部340の上に載置される。
<送気チューブ360>
図3および図4に示すように、送気チューブ360は、飲料水タンク受け部300と吸気装置350とを連結する。図4(a)に示すように、送気チューブ360は、一端が吸気装置350内部に連通され、他端が飲料水タンク受け部300の導入管320内に連通されて設けられる。これによって、吸気装置350に吸入された空気Airが送気チューブ360および導入管320を介して突起部310を通過し、飲料水タンク受け部300の包袋920内に送出される。さらに、包袋920内に送出された空気Airに代わり、包袋920内の飲料水Wが導入管320内に取り込まれ、供給口へ向かって送液される。
本実施形態においては、送気チューブ360は、可撓性を有する樹脂からなる。可撓性を有する樹脂としては、例えば、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタラート(PET)及びポリオレフィン樹脂からなる群から選ばれる軟質樹脂が挙げられる。
<送気制御部370>
図2および図3に示すように、送気チューブ360には送気制御部370が備えられている。送気制御部370は、連動部870によって給水レバー850と連結され、給水レバー850による供給操作及び供給停止操作に連動して駆動するように設けられる。さらに、図2に示すように、送気制御部370は、連動部875によってチャイルドロック855と連結され、チャイルドロック855による解除操作及びロック操作に連動して駆動するように設けられる。
送気制御部370は、より具体的には、図4(a)に示す一対の閉塞部材371を含む。一対の閉塞部材371は、それらの間に送気チューブ360が介在し且つ互いに近接及び離間するように設けられる。
<送気チューブ360の送気制御−給水レバー850との連動>
閉塞部材371は、連動部870によって給水レバー850と連結されているため、給水レバー850の操作に連動して駆動することができる。
給水レバー850が供給操作の状態にある場合、図4(a)に示すように、一対の閉塞部材371は互いに離間し、前述のように、吸気装置350に吸入された空気Airが突起部310を通過して包袋920内に送出され、包袋920内の飲料水Wが導入管320内に取り込まれる。
給水レバー850が供給操作の状態から供給停止操作の状態へ動作した場合、給水レバー850の当該動作に連動し、図4(b)に示すように、一対の閉塞部材371は図中D1の方向へ移動することによって互いに近接する。これによって、送気チューブ360は、対向する内壁が互いに接触するように変形することによって閉塞される。このため、吸気装置350に吸入された空気Airの送気チューブ360内の送気が停止する。これに伴い、突起部310から飲料水タンク受け部300の包袋920内への空気の通過も停止する。このように包袋920内への空気の送出が停止するため、包袋920内へ送出される空気と置換されるべき飲料水の流れも停止する。その結果、包袋920内の飲料水の導入管320内への取り込みおよび供給口への送液も停止する。
この動作は、チャイルドロック855が解除状態およびロック状態のいずれの状態であっても行われる。
<送気チューブ360の送気制御−チャイルドロック855との連動>
閉塞部材371は、連動部875によってチャイルドロック855と連結され(図2参照)、チャイルドロック855の操作に連動して駆動してもよい。チャイルドロック855が解除の状態にある場合、図4(a)に示すように、一対の閉塞部材371は互いに離間し、吸気装置350に吸入された空気Airが突起部310を通過して包袋920内に送出され、包袋920内の飲料水Wが導入管320内に取り込まれる。チャイルドロック855がロック状態にある場合、図4(b)に示すように、一対の閉塞部材371は図中D1の方向へ移動することによって互いに近接し、包袋920内の飲料水Wの導入管320内への取り込みおよび供給口への送液が停止する。
上記説明においては、一対の閉塞部材371の両方が可動であるように設けられることにより、一対の閉塞部材371を互いに近接及び離間させる際、その両方が移動する態様について述べた。しかしながらこの態様に限られず、たとえば、一対の閉塞部材371の一方が不可動に固定され、他方が可動であるように設けられることにより、一対の閉塞部材371を互いに近接及び離間させる際、他方のみが移動する態様であってもよい。
なお、送気制御機構としては、上記の送気チューブ360を閉塞部材371で閉塞及び解放する機構に限定されない。例えば、飲料水タンク受け部300と吸気装置350との間が送気チューブ360ではなく硬質樹脂からなる送気パイプで連結され、送気パイプ内に設けられた弁体を作動させることによって送気制御する機構であってもよい。
さらに、本実施の形態における各チューブにおいても、例えば、硬質樹脂からなるパイプおよび弁体を作動させる機構であってもよい。
<吸気装置350>
図5は、吸気装置350の一例を示す模式図である。
吸気装置350は、主にカバー351、受け部355、および高性能(HEPA)フィルタ356からなる。
吸気装置350のカバー351には、通気孔352が設けられており、吸気装置350のカバー351内には円形シートからなるHEPAフィルタ356が取り付けられる。HEPAフィルタ356が取り付けられることにより、吸気装置350は空気清浄機能を有する。
吸気装置350は、受け部355に対して、HEPAフィルタ356が取り付けられたカバー351が覆われることにより組み立てられる。
<冷水用フォーセット800c、温水用フォーセット800h>
次に、図6は、供給操作の状態にあるフォーセット800の一例を示す模式的断面図である。
以下、本実施の形態においては、それぞれ独立した冷水用フォーセット800c、温水用フォーセット800hを有するが、冷水用フォーセット800c、温水用フォーセット800hのいずれも同形状および同構造であるため、両者をまとめて単にフォーセット800として説明を行う。
図6に示すフォーセット800は、給水チューブ821(具体的には温給水チューブおよび冷給水チューブ)、給水レバー850、連動部870、軸871,872および一対の閉塞部材861を有する。給水レバー850と連動部870とは、一体成形されている。軸871には、一対の閉塞部材861のうち一方が取り付けられている。給水チューブ821は、上述の送気チューブ360と同様の可撓性を有する樹脂からなる。一対の閉塞部材861は、それらの間に給水チューブ821が介在し且つ互いに近接及び離間するように設けられる。
<給水チューブ821の送液制御>
閉塞部材861は、給水レバー850(図1参照)の供給操作及び供給停止操作に連動して駆動する。
給水レバー850が押下操作による供給操作を行った場合、給水レバー850の押下操作に連動し、以下の動作が行われる。
軸872を支点として、軸871が上方向に持ち上げられる。これにより、軸871に取り付けられた一方の閉塞部材861が上方向に持ち上げられる。その結果、図6に示すように、一対の閉塞部材861が互いに離間した状態となり、介在する給水チューブ821が連通し、供給口822から水が供給される。
給水レバー850が図中R1の方向への押戻による供給停止操作が行われた場合、給水レバー850の押戻に連動し、以下の動作が行われる。
軸872を支点として、軸871が下方向に下がる。これにより、軸871に取り付けられた一方の閉塞部材861が下方向(図中F1の方向)に押下げられ、一対の閉塞部材861が互いに近接した状態となる。その結果、介在する給水チューブ821は変形を受け、対向する内壁が互いに接触し、閉塞される。これにより、給水チューブ821内の飲料水の流れが阻止され、供給口822からの飲料水の注出が停止する。
その他、本実施の形態において詳細説明をしない部材としては、公知の部材を適宜使用することができる。
なお、液体の供給手段としては、上記のフォーセットに限定されず、上記以外のフォーセット、蛇口、その他水の供給を行うことができるいかなるものも含まれる。
上記以外のフォーセットの例として、たとえば、温水供給パイプおよび冷水供給パイプを有するフォーセットであって、且つ液体の供給を、それぞれのパイプに対する圧力によって制御する機構を有するものであってもよい。
上記以外のフォーセットの他の例として、供給管を有し且つ給水制御用の弁体を内蔵する筐体であって、レバーを用いて弁体を作動させる機構を有するものであってもよい。
フォーセットは、取り外し可能な冷水用フォーセットおよび温水用フォーセットの対であってもよいし、冷水タンク及び温水タンクのそれぞれと一体型である冷水用フォーセットおよび温水用フォーセットの対であってもよい。
[他の例]
<送気チューブ360aおよび送気チューブ360b>
図7(a)及び図7(b)は、送気チューブ360の他の例を示す模式的断面図である。図7(a),(b)における送気チューブ360a,360bが図3及び図4におけるものと異なる点についてのみ説明する。
図7(a)に示す送気チューブ360aは、断面の形状が、周方向における肉厚が変化する略矩形状である。具体的には、送気チューブ360aの対向する一対の厚肉はより薄い肉厚t1を有し、対向する他の一対の厚肉はより厚い肉厚t2を有する。従って、閉塞部材371(図4(b)参照)で図中D2の方向へ力を加えることによって送気チューブ360aを閉塞し、その後、送気チューブ360aを開放(図4(a)参照)する際、より厚い肉厚t2を有する厚肉の方がより薄い肉厚t1を有する厚肉より大きい弾性力を有するため、送気チューブ360aが元の形に戻り易い。
図7(b)に示す送気チューブ360bは、断面の形状が8の字型である。具体的には、送気チューブ360bは、より薄い肉厚t3と、より厚い肉厚t4とを有する。従って、閉塞部材371(図4(b)参照)で図中D3の方向へ力を加えることによって送気チューブ360bを閉塞し、その後、送気チューブ360bを開放(図4(a)参照)する際、より厚い肉厚t4を有する厚肉の方がより薄い肉厚t3を有する厚肉より大きい弾性力を有するため、送気チューブ360bが元の形に戻り易い。
なお、上述の送気チューブ360a及び送気チューブ360bは、長手方向の全部において図7(a)及び図7(b)に示した形状の断面を有しなくてもよい。たとえば、送気チューブ360a及び送気チューブ360bは、閉塞部材371(図4(b)参照)で閉塞される部分においてのみ図7(a)及び図7(b)に示した形状の断面を有し、他の部分においては送気チューブ360(後述図8参照)のように周方向における肉厚が変化しない形状の断面を有してもよい。
<挟持部材372を用いた送気チューブ360の送気制御>
図8(a),〜,(e)は、送気チューブ360の送気制御における動作の他の例を示す模式的断面図である。図8(a),〜,(e)における送気チューブ360の送気制御における動作が図4(a)及び図4(b)におけるものと異なる点についてのみ説明する。
図8(a),〜,(e)に示す機構は、送気制御部370(図3参照)として、一対の閉塞部材371のほかに、一対の挟持部材372をさらに有する。
一対の挟持部材372は、それらの対向方向が、一対の閉塞部材371の対向方向と略直交するように設けられる。これにより、一対の閉塞部材371と一対の挟持部材372とは、それらの間に、同一の送気チューブ360を介在させる。
また、一対の挟持部材372は、それぞれが互いに近接及び離間するように設けられる。一対の閉塞部材371それぞれが互いに近接する距離が、送気チューブ360の対向する内壁を接触させて完全閉鎖を可能とする程度(具体的には送気チューブ360の肉厚の2倍弱程度)であることに対し、一対の挟持部材372それぞれが互いに近接する距離は、送気チューブ360の外径と同じ程度である。
さらに、一対の挟持部材372は、連動部(図示せず)によって給水レバー850(図4(a)及び図4(b)参照)と連結され、給水レバー850の供給操作及び供給停止操作に連動して駆動するように設けられる。それに代えて、又はそれに加えて、一対の挟持部材372は、連動部(図示せず)によってチャイルドロック855(図2参照)と連結され、チャイルドロック855の解除操作及びロック操作に連動して駆動するように設けられる。
図8(a)から図8(b)への動作は、上述の図4(a)から図4(b)への動作として上述した通りである。その後一対の閉塞部材371が図中D1と反対の方向へ移動した際に、図8(c)に示すように、送気チューブ360が閉塞部材371による力から解放されたにも関わらず、その断面形状が閉塞された状態をほぼ維持するために元に戻りにくい場合がある。この場合、図8(d)に示すように、挟持部材372が、図中D1と略直角の方向(図中D4の方向)へ移動し、ほぼ閉塞された状態を維持していた送気チューブ360を押し広げる。一対の挟持部材372が、原形の送気チューブ360の外径(幅)まで互いに近接することにより、図8(e)に示すように、送気チューブ360が原形に戻る。これによって、上述の図4(b)の状態から図4(a)の状態へ戻る。
なお、上記説明においては、閉塞部材371が閉塞する送気チューブ360の位置と、挟持部材372が挟持する送気チューブ360の位置とが、送気チューブ360の長手方向において同じである場合について述べた。しかしながらこの態様に限定されるのではなく、閉塞部材371が閉塞する送気チューブ360の位置と、挟持部材372が挟持する送気チューブ360の位置とが、送気チューブ360の長手方向において異なってもよい。具体的には、それぞれの位置は、閉塞状態に近い状態を維持した送気チューブ360を、挟持部材372で挟持することで原形に戻すことが可能な程度に近接していればよい。
図9は、閉塞部材371および挟持部材372の送気制御における動作の他の例を示す模式的断面図である。図9における閉塞部材371aおよび挟持部材372aならびにそれらの動作が図8におけるものと異なる点についてのみ説明する。
一対の閉塞部材371aのそれぞれは、軸375aを中心として図中R2の方向に可動となるように支持される。一対の挟持部材372aのそれぞれは、軸376aを中心として図中R3の方向に可動となるように支持される。閉塞部材371a及び挟持部材372aは、送気チューブ360の長手方向において互いに近傍の位置に配設される。
まず、一対の閉塞部材371aが軸375aを中心として図中R2の方向に移動することによって、送気チューブ360は、対向する内壁が接触して閉塞される。その後、一対の閉塞部材371aが軸375aを中心として図中R2と反対の方向に移動し、さらに、閉塞された状態をほぼ維持した送気チューブ360に対し、一対の挟持部材372aが、軸376aを中心として図中R3の方向に移動する。一対の挟持部材372aの送気チューブ360に接する面が、図中破線で示した位置に達するまで移動すると、送気チューブ360の断面は原形に戻る。これによって、上述の図4(b)の状態から図4(a)の状態へ戻る。
なお、上記説明においては、閉塞部材371と挟持部材372とを組み合わせて使用する態様および閉塞部材371aと挟持部材372aとを組み合わせて使用する態様を述べた。しかしながらこれらの態様に限定されず、閉塞部材371と挟持部材372aとを組み合わせて使用してもよいし、閉塞部材371aと挟持部材372とを組み合わせて使用してもよい。
<挟持部材372を用いた給水チューブ821の送液制御>
なお、挟持部材372は、送気チューブ360に対して設けられる上述の場合と同様に、給水チューブ821(図6参照)に対して設けられてよい。これによって、閉塞部材861によって変形した給水チューブ821に対しても同様に挟持部材372を機能させ、給水チューブ821を確実に原形に戻すことができる。
<フォーセット800a>
図10は、図6に示したフォーセット800の他の例を示す模式的断面図である。図10におけるフォーセット800aが図6におけるものと異なる点についてのみ説明する。
図10に示すように、給水チューブ821aは、筐体110内に収容されている部分が水平に配設されている。これに伴い、一対の閉塞部材861aそれぞれの、給水チューブ821aに接するべき面も水平となるように形成されている。さらに、給水チューブ821aは、筐体110外に露出した部分において供給口822が斜め下方を向くように屈曲している。
<気体送出部150a>
図11は、図4(a)及び図4(b)に示した飲料水タンク900が備えられた気体送出部150を含むウォータサーバ100の要部の他の例を示す模式的断面図である。図11における当該要部が図4(a)及び図4(b)におけるものと異なる点についてのみ説明する。
図11における気体送出部150aは、飲料水タンク受け部300aの突起部310aに、紫外線LED200が設けられる。
飲料水タンク受け部300aの突起部310aは、紫外線を効率良く導く素材からなる。例えば、透明性樹脂からなる。なお、本実施の形態においては、透明性樹脂としてアクリル樹脂を例示したが、これに限定されず、透明性樹脂の表面がさらに導光加工された部材であってもよい。
ここで、透明性樹脂として、アクリル樹脂に限定されるものではなく、ポリスチレン(PS)樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、その他耐熱性樹脂等、任意の樹脂を用いることができる。
紫外線LED200は、波長域250nm以上380nm以下に主発光ピークを有する発光チップおよび集光レンズを備える。その結果、図11の破線で示した領域(以下、紫外線の照射領域AR1と記載する)に対して紫外線を照射することができる。
この場合、紫外線LED200により飲料水タンク受け部300aの紫外線の照射領域AR1を殺菌することができる。
また、紫外線LED200を360nm以上380nm以下の波長域に主ピークを有するようにしてもよい。
例えば、特許第4771402号公報に記載されているように、殺菌効果が極めて低いと考えられている波長領域にある360nm以上380nm以下の紫外線を使用し、さらに、この紫外線の照射強度が極めて弱くなる部分の殺菌効果を飛躍的に向上できることがわかっている。
また、主発光ピークを365nm、半値幅を10nm、放射強度が50%となる角度が中心線に対して50度となる指向特性の紫外線LEDを使用し、紫外線LEDから2cm離れた紫外線の直接照射部分であって紫外線強度を250mW/cmとする直接照射部分の大腸菌の殺菌率は、5分後、15分後、30分後、60分後において、順番に約50%、80%、100%、100%と極めて優れた殺菌効果が実現されることがわかっている。この特許第4771402号公報に記載の紫外線LEDを用いた場合でも、飲料水タンク受け部300の殺菌を行うことができる。
なお、本発明においては、特許第4771402号公報の権利範囲にしばられるものではなく、効果の一例として列挙していることは、いうまでもない。
<紫外線LED200の稼働制御>
さらに、図11において、紫外線LED200は、連動部873によって給水レバー850と連結され、給水レバー850の供給操作及び供給停止操作に連動して駆動するように設けられる。それに代えて、又はそれに加えて、紫外線LED200は、連動部(図示せず)によってチャイルドロック855(図2参照)と連結され、チャイルドロック855の解除操作及びロック操作に連動して駆動するように設けられる。
給水レバー850が供給停止操作の状態にある場合、図11に示すように、紫外線LED200が照射される。給水レバー850が供給停止操作の状態から供給操作の状態へ動作した場合、給水レバー850の当該動作に連動し、紫外線LED200の照射が停止する。
<気体送出部150b>
図12は、図4(a)及び図4(b)に示した飲料水タンク900が備えられた気体送出部150を含むウォータサーバ100の要部のさらに他の例を示す模式的断面図である。図12における当該要部が図4(a)及び図4(b)におけるものと異なる点についてのみ説明する。
図12における気体送出部150bは、飲料水タンク受け部300bの突起部310bに紫外線LED200が設けられ、吸気装置350bに紫外線LED250が設けられている。
飲料水タンク受け部300bの突起部310bに設けられた紫外線LED200及びその作用効果については、図11に基づいて上述したものと同じである。
吸気装置350bに設けられた紫外線LED250は、上述した紫外線LED200と同一の波長を有する。紫外線LED250により、図12の破線で示した領域(以下、紫外線の照射領域AR2と記載する)に対して紫外線を照射することができる。吸気装置350bは、紫外線の照射領域AR2内に配設されるので、紫外線LED250による紫外線照射を受ける。その結果、吸気装置350b内に設けられた光触媒セラミック(後述)により、有害物質、悪臭物質、細菌、ウイルスなどを酸化し、最終的に分解して除去することができる。
<吸気装置350b>
図13に、吸気装置350bの模式図を示す。図13に示す吸気装置350bが図5に示す吸気装置350と異なる点についてのみ説明する。
さらに、吸気装置350bは、光触媒セラミック353と、紫外線LED250a、紫外線LED250b及び/又は紫外線LED250cとを有する。
光触媒セラミック353は、HEPAフィルタ356の下方に設けられる。光触媒セラミック353は、多孔質体であり、例えば、多孔質セラミックに酸化チタンをコーティングなどにより担持させたものである。
紫外線LED250a、250b及び/又は250cは、上述した紫外線LED200と同一の波長を有する。
具体的には、吸気装置350bにおけるHEPAフィルタ356と光触媒セラミック353との間に紫外線LED250aを設けてよい。
また、光触媒セラミック353の周囲にリング状の紫外線LED250bを設けてもよく、光触媒セラミック353の下方に紫外線LED250cを設けてもよい。
その結果、吸気装置350bのカバー351bおよび受け部355bについて、紫外線を透過しない透明性樹脂により製作することができる。また、吸気装置350bの光触媒セラミック353に強い紫外線を供給することができ、消臭および殺菌作用を高めることができる。
なお、吸気装置350bにおいては、紫外線LED250a、紫外線LED250b、紫外線LED250cの全てが設けられる必要はなく、紫外線LED250a、紫外線LED250bおよび紫外線LED250cから選ばれるいずれか1個または複数個が設けられてよい。また、紫外線LED250bの形状はリング状に限定されず、他の任意の形状であってもよい。また、リング状の紫外線LEDを複数個のチップ状の紫外線LEDで代用してもよい。紫外線LED250aおよび紫外線LED250cそれぞれの形状についても、チップ状に限定されず、同様に、他の任意の形状であってもよい。
なお、吸気装置350bには、紫外線LED250a、紫外線LED250b、及び/又は紫外線LED250cが設けられているが、吸気装置350bが、飲料水タンク受け部300の突起部310に設けられた紫外線LED200による紫外線の照射領域AR1(図12参照)の内部に配設される場合は、紫外線LED250a、紫外線LED250b、及び紫外線LED250cはいずれも設けられなくてもよい。この場合、吸気装置350bのカバー351bおよび受け部355bは、紫外線を透過する透明性樹脂からなる。
<フォーセット800d>
図14は、フォーセット800のさらに他の例を示す模式的断面図である。図14におけるフォーセット800dが図6におけるものと異なる点についてのみ説明する。
フォーセット800dの給水チューブ821d外周の、一対の閉塞部材861より供給口822側に、リング状の紫外線LED201dが設けられる。これによって、供給口822近傍の殺菌を行うことができる。
図15は、図4(a)及び図4(b)に示した飲料水タンク900が備えられた気体送出部150を含むウォータサーバ100の要部のさらに他の例を示す模式的断面図である。図15における当該要部が図4(a)及び図4(b)におけるものと異なる点についてのみ説明する。
図15に示す気体送出部150eにおいて、飲料水タンク受け部300eが図4(a)及び図4(b)に示す飲料水タンク受け部300と異なる点についてのみ説明する。図15の飲料水タンク受け部300eは、図4(a)及び図4(b)の飲料水タンク受け部300に対して、突起部310の底裏面に、紫外線LED210eをさらに有する。紫外線LED210eにより突起部310の根元の底面に滞留する水に対して殺菌を行うことができる。特に、突起部310の根元の底面に滞留する水は、温度管理がされない部分であるため、当該部分に対して、効率良く殺菌を行うことができる。
また、突起部310の根元に対して紫外線LEDによる熱を伝達することができるので、突起部310の根元の底面に滞留する水の蒸発または拡散を促進することができる。
なお、他の例においては、チップ状の紫外線LED210eを用いることとしたが、これに限定されず、リング状の紫外線LEDを用いてもよく、1または複数個の紫外線LEDを用いてもよい。
また、突起部310の根元部分に紫外線LEDを埋設させてもよく、防水性の紫外線LEDを突起部310の根元に配設させてもよい。
本発明のウォータサーバ100においては、給水レバー850,850c,850hの供給の操作に連動して気体送出部150,150a,150b,150eの気体の通過が選択されるので、飲料水タンク900内に気体が送出され、飲料水タンク900内の飲料水を供給口822側へ供給することができる。
一方、給水レバー850,850c,850hの供給停止の操作に連動して気体送出部150,150a,150b,150eの気体の通過停止が選択されるので、飲料水タンク900内に気体が送出されず、飲料水タンク900内の飲料水が供給口822側へ供給されにくくなる。
その結果、仮にウォータサーバ100が転倒した場合であっても、給水レバー850,850c,850hの操作が供給停止の場合には、飲料水が供給されにくいため、飲料水タンク900内の飲料水の漏れを防止することができる。
本発明のウォータサーバ100においては、飲料水タンク受け部300,300a,300b,300eと吸気装置350,350bとが別個に設けられ、間を送気チューブ360,360a,360bで連通するので、容易に飲料水タンク受け部300,300a,300b,300eにおける突起部310,310a,310bに気体を送出することができる。
また、飲料水タンク受け部300,300a,300b,300eと吸気装置350,350bとの間に設けられた送気チューブ360,360a,360bを閉塞部材371,371aによって閉塞することで、容易に飲料水タンク900側への気体の送出を停止することができる。
本発明のウォータサーバ100においては、例えば、給水解除部である給水レバー850,850c,850hと解除制御部であるチャイルドロック855とが設けられている場合、チャイルドロック855の操作に連動して送気チューブ360,360a,360bが開放されるので、給水レバー850,850c,850hを操作する際に、円滑に供給口822から給水を行なうことができる。
あるいは、本発明のウォータサーバ100においては、例えば、給水解除部である給水レバー850,850c,850hと解除制御部であるチャイルドロック855とが設けられている場合、チャイルドロック855が解除された状態のまま放置される場合にウォータサーバ100が転倒しても、給水レバー850,850c,850hの操作が供給停止の場合には、飲料水が供給されにくいため、飲料水タンク900内の飲料水の漏れを防止することができる。
気体送出部150a,150b,150eを有する本発明のウォータサーバにおいては、気体送出部150a,150b,150eに紫外線LED200,210e,250,250a,250b,250cが設けられるので、気体送出部150a,150b,150eにおける外部から吸気する気体の殺菌を行うことができる。また、気体送出部150a,150b,150eの飲料水タンク受け部300a,300b,300eに対して殺菌を行なうことができる。
給水チューブ821,821a,821dを有する本発明のウォータサーバにおいては、給水チューブ821,821a,821dを閉塞部材861,861aによって閉塞することにより飲料水の供給を停止することができるので、簡易な構造により給水の停止を行なうことができる。
送気チューブ360a,360bと同様の給水チューブ821,821a,821dを有する本発明のウォータサーバにおいては、給水チューブ821,821a,821dの断面の周方向における肉厚が変化するため、給水チューブ821,821a,821dが閉塞され続けた場合であっても、肉厚の大きい部分と小さい部分との弾性力の差が生じるので、給水チューブ821,821a,821dが元の形に戻り易くなる。
給水チューブ821,821a,821dに対する挟持部材372,372aを有する本発明のウォータサーバにおいては、挟持部材372,372aにより、給水レバー850およびチャイルドロック855の少なくとも一方と連動して給水チューブ821,821a,821dを原形の幅で挟持するので、給水チューブ821,821a,821dが閉塞され続けた場合であっても、挟持部材372,372aにより給水チューブ821,821a,821dを元の形に確実に戻すことができる。
送気チューブ360a,360bを有する本発明のウォータサーバにおいては、送気チューブ360a,360bの断面の周方向における肉厚が変化するため、送気チューブ360a,360bが閉塞され続けた場合であっても、肉厚の大きい部分と小さい部分との弾性力の差が生じるので、送気チューブ360a,360bが元の形に戻り易くなる。
送気チューブ360に対する挟持部材372,372aを有する本発明のウォータサーバにおいては、挟持部材372,372aにより、給水レバー850およびチャイルドロック855の少なくとも一方と連動して送気チューブ360を原形の幅で挟持するので、送気チューブ360が閉塞され続けた場合であっても、挟持部材372により送気チューブ360を元の形に確実に戻すことができる。
本実施の形態においては、ウォータサーバ100が「飲料水供給装置」に相当し、飲料水タンク900が「飲料水タンク」に相当し、突起部310,310a,310bが「挿入部」に相当し、気体送出部150,150a,150b,150eが「気体送出部」に相当し、供給口822が「供給口」に相当し、飲料水タンク受け部300,300a,300b,300eが「飲料水タンク設置部」に相当し、吸気装置350,350bが「吸引部」に相当し、送気チューブ360,360a,360bが「送気チューブ」に相当し、給水レバー850,850c,850hが「給水解除部」に相当し、紫外線LED200,210e,201d,250,250a,250b,250cが「殺菌装置」に相当し、給水チューブ821,821a,821dが「給水チューブ」に相当し、挟持部材372,372aが「挟持装置」に相当する。
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
100 ウォータサーバ
150,150a,150b,150e 気体送出部
200,210e,201d,250,250a,250b,250c 紫外線LED
300,300a,300b,300e 飲料水タンク受け部
310,310a,310b 突起部
350,350b 吸気装置
353 光触媒セラミック
360,360a,360b 送気チューブ
371,371a 閉塞部材
372,372a 挟持部材
821,821a,821d 給水チューブ
822 供給口
850,850c,850h 給水レバー
861,861a 閉塞部材
900 飲料水タンク
AR 紫外線の照射領域

Claims (10)

  1. 飲料水供給装置であって、
    飲料水タンク内へ挿入される挿入部を有し、前記挿入部に気体を通過及び通過停止のいずれか一方が選択される気体送出部と、
    飲料水が供給される供給口と、
    前記供給口から前記飲料水の供給および供給停止を操作する操作部と、を含み、
    前記操作部は、前記供給の操作に連動して前記気体送出部の気体の通過を選択し、
    前記操作部は、前記供給停止の操作に連動して前記気体送出部の気体の通過停止を選択することを特徴とする飲料水供給装置。
  2. 前記気体送出部は、
    前記挿入部を有し、かつ前記飲料水タンクを設置するための飲料水タンク設置部と、
    前記飲料水タンク設置部と別に設けられ、かつ前記気体を吸引する吸引部と、
    前記吸引部から吸引した気体を、前記飲料水タンク設置部の前記挿入部に送る送気チューブと、を含み、
    前記操作部は、前記供給の操作に連動して前記送気チューブを開放することにより気体の通過を行い、前記供給停止の操作に連動して前記送気チューブを閉塞することにより気体の通過停止を行うことを特徴とする請求項1記載の飲料水供給装置。
  3. 前記操作部は、給水解除部および前記給水解除部の解除を制御する解除制御部を有し、
    前記解除制御部の操作に連動して前記送気チューブを開放し、前記操作に連動して前記送気チューブを閉塞することを特徴とする請求項1または2記載の飲料水供給装置。
  4. 前記操作部は、給水解除部および前記給水解除部の解除を制御する解除制御部を有し、
    前記給水解除部の操作に連動して前記送気チューブを開放し、前記操作に連動して前記送気チューブを閉塞することを特徴とする請求項1または2記載の飲料水供給装置。
  5. 前記気体送出部に殺菌装置が設けられ、
    前記操作部の操作に連動して殺菌装置が稼動することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の飲料水供給装置。
  6. 前記供給口は、前記飲料水を供給するための給水チューブを有し、
    前記操作部は、前記給水チューブを閉塞することにより前記飲料水の供給を停止することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の飲料水供給装置。
  7. 前記給水チューブは、断面が、周方向における肉厚が変化する略矩形断面、円断面、または略楕円断面からなることを特徴とする請求項6記載の飲料水供給装置。
  8. 前記操作部は、前記給水解除部および前記解除制御部の少なくとも一方と連動して前記給水チューブを原形の幅で挟持する挟持装置をさらに含むことを特徴とする請求項6または7に記載の飲料水供給装置。
  9. 前記送気チューブは、断面が、周方向における肉厚が変化する略矩形断面、円断面、または略楕円断面からなることを特徴とする請求項2から8のいずれか1項に記載の飲料水供給装置。
  10. 前記給水解除部および前記解除制御部の少なくとも一方と連動して前記送気チューブを原形の幅で挟持する挟持装置をさらに含むことを特徴とする請求項3から9のいずれか1項に記載の飲料水供給装置。



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