JP2006347558A - 飲料ディスペンサ - Google Patents
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Abstract
【課題】飲料の流路を短時間で加熱殺菌することができ、しかも加熱殺菌により飲料の味を低下させることなく、さらに販売機会を逃すことなく、省エネルギー化を図ることのできる飲料ディスペンサを提供する。
【解決手段】電磁弁54を開放させると、各パイプ51,52,53によって温水タンク20内の加熱された飲料を循環可能な流路が形成されるので、ポンプ20を作動させることにより、温水タンク20によって加熱された飲料を流通させて各パイプ51,52,53内を加熱殺菌することができる。
【選択図】図3
【解決手段】電磁弁54を開放させると、各パイプ51,52,53によって温水タンク20内の加熱された飲料を循環可能な流路が形成されるので、ポンプ20を作動させることにより、温水タンク20によって加熱された飲料を流通させて各パイプ51,52,53内を加熱殺菌することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えばミネラルウォーターを収容した飲料容器が着脱自在に装着され、飲料容器から供給されるミネラルウォーターを加熱または冷却して吐出弁から任意に吐出させる飲料ディスペンサに関するものである。
従来、この種の飲料ディスペンサとしては、飲料容器が飲料注出口を下方に向けて着脱自在に連結される飲料注入口と、飲料容器から供給される飲料を加熱して貯溜可能な第1貯溜部と、飲料容器から供給される飲料を冷却して貯溜可能な第2貯溜部と、飲料注入口から第1貯溜部に飲料を流通させる第1連通管と、第1連通管の飲料注入口側から第2貯溜部に飲料を流通させる第2連通管と、第1貯溜部から第2貯溜部に飲料を流通させる第3連通管と、第3連通管の途中に設けられ、第3連通管内の飲料を第2貯溜部側に流通させるポンプとを備え、ポンプによって第1貯溜部内で加熱された飲料を第2貯溜部及び各連通管に流通させることにより、各連通管内を加熱殺菌するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−190577号公報
しかしながら、前記飲料ディスペンサでは、各連通管内を加熱殺菌できるが、加熱殺菌をする際に第2貯溜部で冷却されていた飲料を加熱する必要があるので、加熱殺菌に長時間を要するという問題点があった。また、加熱殺菌後は一度加熱された飲料が第2貯溜部によって再度冷却されるので、第2貯溜部の飲料の味が低下するという問題点もあった。さらに、第2貯溜部の飲料は繰返し冷却及び加熱されるので、販売に適した温度に冷却されるまでの間は飲料を吐出することができず、販売機会を逃すという問題点もあった。また、冷却及び加熱の繰返しにより省エネルギー化に反するという問題点もあった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、飲料の流路を短時間で加熱殺菌することができ、しかも加熱殺菌により飲料の味を低下させることなく、さらに販売機会を逃すことなく、省エネルギー化を図ることのできる飲料ディスペンサを提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、飲料容器が着脱自在に連結され、飲料容器内に連通する少なくとも一つの飲料注入口と、飲料容器から供給される飲料を加熱して貯溜可能な貯溜部と、飲料容器内の飲料を吐出可能な第1吐出弁と、貯溜部内の飲料を吐出可能な第2吐出弁とを備えた飲料ディスペンサにおいて、飲料注入口に連結された飲料容器と他の飲料容器とを収容して冷却可能な冷却庫と、前記飲料注入口から第1吐出弁に飲料を流通可能な第1流路と、第1流路から貯溜部に飲料を流通可能な第2流路と、貯溜部から第2流路よりも第1吐出弁側の第1流路に飲料を流通可能な第3流路と、飲料注入口と第2流路との間の第1流路に設けられ、飲料注入口側への飲料の流通を規制可能な流通規制弁と、各流路のうち何れかの流路に設けられた飲料流通用のポンプと、第1吐出弁が閉鎖している際にポンプを作動させることにより、第3流路、第3流路と第2流路との間の第1流路及び第2流路に貯溜部内の飲料を流通させる制御手段とを備えている。
これにより、第1吐出弁が閉鎖している際に制御部によってポンプを作動させることにより、飲料貯溜部内の飲料が第3流路、第3流路と第2流路との間の第1流路及び第2流路に流通し、また、貯溜部内の飲料は加熱されていることから、各流路に加熱された飲料を流通させて各流路を加熱殺菌することができる。このとき、飲料注入口と第2流路との間の第1流路には流通規制弁が設けられていることから、ポンプによって飲料を流通させても加熱された飲料が第2流路よりも飲料注入口側の第1流路に流入することがない。即ち、加熱された飲料がポンプの作動によって飲料容器内に流入することがなく、飲料容器内の飲料がポンプの作動によって第2流路側に流出することがない。さらに、冷却庫は飲料注入口に連結されていない他の飲料容器を冷却可能であることから、飲料注入口に連結されている飲料容器が空になった際に冷却された他の飲料容器に交換することができる。
本発明によれば、各流路に加熱された飲料を流通させて各流路を加熱殺菌することができ、また、飲料容器内の飲料がポンプの作動によって第2流路側に流出することがないので、加熱殺菌をする際に飲料容器内の冷却された飲料を加熱する必要がなく、各流路を短時間で加熱殺菌することができる。また、加熱された飲料がポンプの作動によって飲料容器内に流入することがないので、飲料容器内の飲料は加熱後に再度冷却されることがなく、飲料容器内の飲料の味を低下させることなく各流路の加熱殺菌を行うことができる。また、各流路の加熱殺菌のみなので、加熱殺菌が短時間で終了して販売機会を逃すことがなく、且つ、省エネルギー化を図ることができる。さらに、飲料注入口に連結されている飲料容器が空になった際に冷却された他の飲料容器に交換することができるので、飲料容器の交換直後でも冷却された飲料を吐出することができる。
図1乃至図6は本発明の第1の実施形態を示すもので、図1は飲料ディスペンサの構成図、図2は冷却庫の一部断面正面図、図3は加熱殺菌をする際の飲料ディスペンサの動作説明図、図4は飲料ディスペンサのブロック図、図5及び図6は制御部の動作を示すフローチャートである。
本実施形態の飲料ディスペンサは、飲料容器としてのボトル1が着脱自在に連結される差込管10と、ボトル1に着脱自在に取付けられ、飲料容器内に空気を流通させるエアフィルタ11と、差込管10から供給される飲料を加熱して貯溜可能な貯溜部としての温水タンク20と、ボトル1内の飲料を吐出可能な第1吐出弁としての冷水ノズル30と、温水タンク20内の飲料を吐出可能な第2吐出弁としての温水ノズル40と、差込管10から冷水ノズル30に飲料を流通可能な第1流路としての第1パイプ51と、第1流路51から温水タンク20に飲料を流通可能な第2流路としての第2パイプ52と、温水タンク20から第2パイプ52よりも冷水ノズル30側の第1パイプ51に飲料を流通可能な第3流路としての第3パイプ53と、第3パイプ53に設けられた周知の電磁弁54と、差込管10と第2パイプ52との間の第1パイプ51に設けられ、差込管10側への飲料の流通を規制可能な流通規制弁としての周知の逆止弁60と、第3パイプ53に設けられた飲料流通用の周知のポンプ61と、差込管10に連結されたボトル1を収容して冷却可能な冷却庫70と、冷水ノズル30、電磁弁54及びポンプ61を制御するための制御部80とを備えている。
ボトル1はミネラルウォーター等の飲料を収容して販売されている汎用のプラスチック製の容器であり、上端の開口部に蓋部材2が着脱自在に取付けられている。また、蓋部材2はその中央部に差込部2aを有しており、差込部2aは蓋部材2の中央部が他の部分よりも薄く形成されて成る。
差込管10は上端部が斜めに切断された金属製パイプからなり、その上端部が冷却庫70内の底面から上方に延びるように設けられ、その下端部が冷却庫70の下端面から下側に延びるように設けられている。即ち、ボトル1の蓋部材2を下方に向けるとともに、そのボトル1を差込管10の上方から冷却庫70内に載置すると、蓋部材2の差込部2aに差込管10が差込まれる。また、蓋部材2に差込まれた差込管10はボトル1内に連通する。
エアフィルタ11は、下端部が斜めに切断された金属製パイプからなるパイプ11aと、パイプ11aの上端に設けられた中空糸膜からなるフィルタ部11bとを備えている。即ち、パイプ11aの下端部を差込管10に連結されているボトル1に上方から差込むことにより、エアフィルタ11がボトル1に取付けられる。これにより、フィルタ部11b及びパイプ11aを介してボトル1内に除菌された空気が流入する。
温水タンク20は両端部を閉鎖された円筒状に形成され、貯溜している飲料を加熱するための周知の電熱ヒータ21と、貯溜している飲料の温度を検出可能な温度センサ22と、飲料の量が所定の量以下になったことを検知可能な空焚き防止センサ23と、第3パイプ53の温水タンク20側から下方に伸びるドレンパイプ24と、ドレンパイプ24を開閉するための排水バルブ25とを備えている。ここで、電熱ヒータ21は温度センサ22の検出結果に基づき制御され、温水タンク20内の飲料を所定の温度に維持するようになっている。ドレンパイプ24の排出口の下方には排水容器26が設けられている。
冷水ノズル30は第1パイプ51の一端に接続されるとともに、下方に延びるように形成された吐出用パイプ31を備えている。また、冷水ノズル30は内部に図示しない周知の電磁弁が設けられ、吐出用パイプ31の下方に配置されるコップCAに飲料を吐出するようになっている(図1参照)。さらに、冷水ノズル30には第1吐出センサ32が設けられ、第1吐出センサ32によって吐出用パイプ31からの飲料の吐出の有無を検知可能になっている。
温水ノズル40は温水タンク20内に連通する第4パイプ55の一端に接続され、下方に延びるように形成された吐出用パイプ41を備えている。また、温水ノズル40は内部に図示しない周知の電磁弁が設けられ、吐出用パイプ41の下方に配置されるコップCAに任意に飲料を吐出するようになっている(図1参照)。さらに、温水ノズル40には第2吐出センサ42が設けられ、第2吐出センサ42によって吐出用パイプ41からの飲料の吐出の有無を検知可能になっている。
第1パイプ51は、一端が冷水ノズル30に連通するとともに、他端が差込管10に連通している。
第2パイプ52は、一端が第1パイプ51に連通するとともに、他端が温水タンク20内に上方から連通している。
第3パイプ53は、一端が温水タンク20内に下方から連通するとともに、他端が第2パイプ52と冷水ノズル30との間の第1パイプ51に連通している。
冷却庫70は全面に図示しない開口用の扉が設けられ、周知の冷却器によって内部が冷却される。また、冷却庫70は差込管10にボトル1を連結した状態で、他のボトル1をさらに収容することができる。即ち、冷却庫70は差込管10に連結されたボトル1を収容して冷却しながら他のボトル1を収容して冷却可能である。従って、差込管10に連結されているボトル1が空になった際に冷却された他のボトル1に交換することができ、ボトル1の交換直後でも冷水ノズル30から冷却された飲料を吐出することができる。
制御部80は周知のマイクロコンピュータからなり、入力部81と、飲料ディスペンサの内部の殺菌を行うための第1及び第2のプログラムが記憶された記憶部82とを備えている。また、制御部80は、冷水ノズル30、温水ノズル40、各吐出センサ32,42、電磁弁54及びポンプ61に接続されている。制御部80は、入力部81の指示に応じて何れかのプログラムを選択し、そのプログラムに基づき冷水ノズル30、温水ノズル40、電磁弁54及びポンプ61を制御するようになっている。
このように構成された飲料ディスペンサにおいて、第1のプログラムに基づき内部の殺菌を行う場合について、制御部80の動作を示すフローチャート(図5)を参照しながら説明する。ここで、殺菌を行う前は電磁弁54が閉鎖されており、ポンプ61は停止している。
先ず、各ノズル30,40及び排水バルブ25が閉鎖されている状態において、制御部80内の内部時計が設定された所定の時刻になると(S1)、電磁弁54を開放させるとともにポンプ61を作動させる(S2)。これにより、第3パイプ53、第3パイプ53と第2パイプ52との間の第1パイプ51及び第2パイプ52に温水タンク20内の加熱された飲料を流通させ、各パイプ51,52,53内の加熱殺菌を行うことができる(図3参照)。即ち、所定の時刻になると各パイプ51,52,53内が加熱殺菌される。このとき、第1流路には逆止弁60が設けられているので、加熱された飲料が差込管10側に流通することがない。また、各ノズル30,40及び排水用バルブ25は閉鎖されているので、ボトル1から第1パイプ51に飲料が流出することがない。
続いて、ポンプ61を作動させてから所定時間(例えば30分)が経過すると(S3)、ポンプ61を停止させるとともに、電磁弁54を閉鎖させる(S4)。
次に、第2のプログラムに基づき殺菌を行う場合について、制御部80の動作を示すフローチャート(図6)を参照しながら説明する。ここで、殺菌を行う前は電磁弁54が閉鎖されており、ポンプ61は停止している。また、排水バルブ25は閉鎖されている。
先ず、各吐出センサ32,42によって飲料の吐出が検出されなくなってから所定時間(例えば2時間)が経過すると(S11)、電磁弁54を開放させるとともに、ポンプ61を作動させる(S12)。これにより、第3パイプ53、第3パイプ53と第2パイプ52との間の第1パイプ51及び第2パイプ52に温水タンク20内の加熱された飲料を流通させ、各パイプ51,52,53内の加熱殺菌を行うことができる。即ち、各吐出センサ32,42によって飲料の吐出が検出されなくなってから所定時間(例えば2時間)が経過すると、各パイプ51,52,53内が加熱殺菌される。このとき、第1流路には逆止弁60が設けられているので、加熱された飲料が差込管10側に流通することがない。また、各ノズル30,40及び排水用バルブ25は閉鎖されているので、ボトル1から第1パイプ51に飲料が流出することがない。
続いて、ポンプ61を作動させてから所定時間(例えば30秒)が経過すると(S13)、冷水ノズル30を所定時間(例えば4秒間)だけ開放する(S14)。これにより、冷水ノズル30と第3パイプ53との間の第1パイプ51及び吐出用パイプ31に加熱された飲料が流通する。
続いて、ポンプ61を作動させてから所定時間(例えば30分)が経過すると(S15)、ポンプ61を停止させるとともに、電磁弁54を閉鎖させる(S16)。
このように、本実施形態によれば、電磁弁54を開放させると、各パイプ51,52,53によって温水タンク20内の加熱された飲料を循環可能な流路が形成されるので、ポンプ20を作動させることにより、温水タンク20によって加熱された飲料を流通させて各パイプ51,52,53内を加熱殺菌することができる。
また、加熱殺菌をする際に各ノズル30,40及び排水バルブ25が閉鎖され、ボトル1内の冷却された飲料が第1パイプ51に流出することがないので、加熱殺菌をする際にボトル1内の冷却された飲料を加熱する必要がなく、加熱殺菌を短時間で行うことができる。さらに、各パイプ51,52,53の加熱殺菌のみなので、短時間で加熱殺菌が完了して販売機会を逃すことがなく、且つ、省エネルギー化を図ることができる。
さらに、第1流路には逆止弁60が設けられているので、加熱された飲料が差込管10側に流通することがないので、ボトル1内の飲料の味を低下させることなく各流路51,52,53内の加熱殺菌を行うことができる。
また、差込管10に連結されたボトル1に上方からエアフィルタ11を差込み、エアフィルタ11を介してボトル1内に除菌された空気が流入するようにしたので、
ボトル1内の飲料への塵埃等の混入を防ぐことができる。
ボトル1内の飲料への塵埃等の混入を防ぐことができる。
さらに、所定の時刻になると制御部80によって電磁弁54及びポンプ61を制御して加熱殺菌を行うようにしたので、加熱殺菌を人手によらず行うことができ、加熱殺菌を簡単かつ確実に行うことができる。
また、飲料の吐出が検出されなくなってから所定時間(例えば2時間)が経過すると、制御部80によって開閉弁54及びポンプ61を制御して加熱殺菌を行うようにしたので、使用頻度に応じて加熱殺菌を行うことができ、加熱殺菌を効率的に行う上で極めて有利である。
さらに、加熱殺菌のためにポンプ61を作動させている間に所定時間(例えば4秒間)だけ冷水ノズル30を開放し、冷水ノズル30と第3パイプ53との間の第1パイプ51及び吐出用パイプ31を加熱殺菌するようにしたので、飲料の殺菌をより確実に行うことができる。このとき、冷水ノズル30をわずかな時間だけ開放させるようにしたので、ボトル1から第1パイプ51に流出する冷却された飲料の量はわずかであり、加熱殺菌のために各流路51,52,53内を流通している飲料の温度を低下させることはない。
また、差込管10を上端部が斜めに切断された金属製パイプから形成し、冷却庫70内の底面から上方に突出するように設けたので、ボトル1を差込管10の上方から冷却庫70内に載置することにより、差込管10をボトル1に差込むことができ、差込まれた差込管10はボトル1内に連通する。従って、飲料注入口としての差込管10をボトル1内に容易に連通させることができ、ボトル1の交換時間を短縮する上で極めて有利である。
尚、本実施形態では、差込管10と第2パイプ52との間の第1パイプ51に逆止弁60を設けたものを示したが、逆止弁60の代わりに周知の電磁弁をもうけることも可能である。また、第1パイプ51と第2パイプ52との分岐箇所に周知の3方電磁弁を設けることも可能である。さらに、冷水ノズル30と第3パイプ53との間の第1パイプ51及び吐出用パイプ31を加熱殺菌しないものならば、冷水ノズル30及び温水ノズル40は手動式のものでもよい。
図7乃至図9は本発明の第2の実施形態を示すもので、図7は冷却庫の一部断面正面図、図8及び図9は差込管が連通するボトルを変更する際の動作説明図である。尚、第1の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
本実施形態の飲料ディスペンサは、第1の実施形態と同様のエアフィルタ11、温水タンク20、ドレンパイプ24、排水バルブ25、冷水ノズル30、温水ノズル40、各パイプ51,52,53、電磁弁54、逆止弁60、ポンプ61、冷却庫70及び制御部80と、ボトル1に差込可能な差込管90と、冷却庫70内に設けられた支持部材100と、冷却庫70において支持部材100の下方に設けられた回動レバー110とを備えている。
差込管90は、一端が上方に向かって延びるとともに、他端が下方に向かって延びる屈曲した金属製パイプからなり、一端が斜めに切断されている。また、差込管90の他端は第1パイプ51の他端に連通している。
支持部材100は平板状に形成され、冷却庫70内に取付けられている。また、支持部材100には複数の取付孔101が設けられ、各取付孔101は支持部材100を上下方向に挿通している。各取付孔101は蓋部材2の外径よりも大きい内径に形成されるとともに、ボトル1の外径よりも小さい内径に形成されている。即ち、各取付孔101に蓋部材2を下方に向けたボトル1を上方から挿入すると、蓋部材2が支持部材100の下方に突出するとともに、ボトル1が支持部材100に支持される。
回動レバー110は円柱状の部材からなり、内部に中空部111が設けられている。また、中空部111は回動レバー110の長手方向に延びるように形成されている。中空部111には差込管90の中央部が挿通し、差込管90の一端が回動レバー110の上方に突出し、差込管90の他端が回動レバー110の下方に突出している。即ち、差込管90は一端が上方に突出するように回動レバー110に支持されている。また、回動レバー110は、一端が上下方向及び水平方向に回動するように、他端が支持機構112によって支持されている。
支持機構112は、冷却庫70の底面に固定された固定軸112aと、固定軸112aの上端部から上方に延びるように設けられ、固定軸112aに回動自在に支持された回動軸112bとから構成されている。また、回動軸112bの上端部に回動レバー110の他端が上下方向に回動自在に連結している。即ち、回動レバー110の一端が上下方向に回動するようになっている(図8参照)。また、回動軸112bの回動により回動レバー110の一端が水平方向に回動するようになっている(図9参照)。
これにより、回動レバー110の一端を水平方向に回動させることにより、差込管90の一端を支持部材100によって支持された各タンク1の下方に配置することができる。また、差込管90の一端が飲料容器の下方に配置された状態で回動レバー110の一端を上方に回動させることにより、差込管90の一端をボトル1の蓋部材2に差込むことができる。即ち、差込管90をボトル1内に連通させることができる。
このように、本実施形態によれば、回動レバー110の一端を上下方向及び水平方向に回動させることにより、差込管90が連通するボトル1を変更することができるので、ボトル1の交換作業を短時間で行うことができる。
尚、本実施形態では、蓋部材2を下方に向けた状態でボトル1を支持部材100に支持するようにしたものを示したが、図10乃至図11に示すように、蓋部材2を上方に向けた状態で支持部材100に載置するボトル3を用いることも可能である。
この場合に用いるボトル3は、上端の開口部に蓋部材4が螺合によって着脱自在に取付けられているプラスチック製の容器であり、底面の中央部に外方に向かって立設した環状の凸状部3aが設けられている。また、凸状部3aは断面円形状に形成されている。また、各ボトル3は差込管90が凸状部3aの中央部に差込まれるように載置される。一方、差込管90の一端側の外周面にOリングなどの可撓性のシール部材91を設ける。シール部材91は差込管90の外径よりもわずかに小さい内径に形成されるとともに、凸状部3aの内径よりもわずかに大きい外径に形成されている。
これにより、回動レバー110の一端を水平方向及び上下方向に回動させることにより、差込管90をボトル3に差込むことができる。このとき、シール部材91の外周部が凸状部3aの内周面に径方向に当接し、ボトル3内の飲料が下方に漏れることを防止することができる。また、差込管90が差込まれたボトル3の蓋部材4にエアフィルタ11を取付けることにより、フィルタ部11b及びパイプ11aを介してボトル3内に除菌された空気が流入する。
また、図12に示すように、冷却庫70内に空気を流入するためのエアフィルタ71を設けるとともに、冷却庫70内に紫外線灯72を設ける場合は、ボトル3の蓋部材4を緩めることにより、ボトル3内に除菌された空気を流入させることもできる。即ち、ボトル3内に空気を流入させるためのフィルタ11を用いる必要がなく、ボトル3の交換作業を簡素化することができる。
尚、本実施形態では、飲料容器としてプラスチック製のボトル1を例示したが、それ以外に例えば可撓性の袋状部材から成る容器(例えばBag In Box)を用いることも可能である。この場合には、容器内の飲料の減少に応じて容器が変形するので、ボトル1にエアフィルタ11を取付ける必要がなく、装置を簡素化して製造コストの低減を図ることができる。
1…ボトル、2…蓋部材、3…ボトル、3a…凹状部、4…蓋部材、10…差込管、11…エアフィルタ、20…温水タンク、24…ドレンパイプ、25…排水バルブ、30…冷水ノズル、32…第1吐出センサ、40…温水ノズル、42…第2吐出センサ、51…第1パイプ、52…第2パイプ、53…第3パイプ、54…電磁弁、60…逆止弁、61…ポンプ、70…冷却庫、80…制御部、81…入力部、82…記憶部、90…差込管、91…シール部材、100…支持部材、101…取付孔、110…回動レバー、111…中空部、112…支持機構、CA…カップ。
Claims (7)
- 飲料容器が着脱自在に連結され、飲料容器内に連通する少なくとも一つの飲料注入口と、飲料容器から供給される飲料を加熱して貯溜可能な貯溜部と、飲料容器内の飲料を吐出可能な第1吐出弁と、貯溜部内の飲料を吐出可能な第2吐出弁とを備えた飲料ディスペンサにおいて、
飲料注入口に連結された飲料容器と他の飲料容器とを収容して冷却可能な冷却庫と、
前記飲料注入口から第1吐出弁に飲料を流通可能な第1流路と、
第1流路から貯溜部に飲料を流通可能な第2流路と、
貯溜部から第2流路よりも第1吐出弁側の第1流路に飲料を流通可能な第3流路と、
飲料注入口と第2流路との間の第1流路に設けられ、飲料注入口側への飲料の流通を規制可能な流通規制弁と、
各流路のうち何れかの流路に設けられた飲料流通用のポンプと、
第1吐出弁が閉鎖している際にポンプを作動させることにより、第3流路、第3流路と第2流路との間の第1流路及び第2流路に貯溜部内の飲料を流通させる制御手段とを備えた
ことを特徴とする飲料ディスペンサ。 - 前記飲料容器に着脱自在に取付けられ、飲料容器内に空気を流通させるエアフィルタを備えた
ことを特徴とする請求項1記載の飲料ディスペンサ。 - 前記制御手段を、所定の時刻に所定の時間だけポンプを作動させるように構成した
ことを特徴とする請求項1または2記載の飲料ディスペンサ。 - 前記第1吐出弁からの飲料の吐出の有無を検知可能な第1吐出センサと、
第2吐出弁からの飲料の吐出の有無を検知可能な第2吐出センサとを備え、
制御手段を、各吐出センサによって飲料の吐出が検知されなくなってから所定の時間が経過すると所定の時間だけポンプを作動させるように構成した
ことを特徴とする請求項1または2記載の飲料ディスペンサ。 - 前記制御手段を、ポンプを作動させている間に所定の時間だけ第1吐出弁を開放させるように構成した
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の飲料ディスペンサ。 - 前記飲料注入口を、上端部が飲料容器に差込まれて飲料容器内に連通する差込管から形成した
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の飲料ディスペンサ。 - 前記冷却庫内に設けられ、複数の飲料容器をその下方から差込管を差込可能にそれぞれ支持する支持部材と、
支持部材に支持された各飲料容器の下方に上下方向及び水平方向に回動可能に設けられ、前記差込管を上端部が上方に突出するように支持する回動レバーとを備え、
回動レバーを水平方向に回動して差込管の上端部を任意の飲料容器の下方に配置するとともに、回動レバーを上方に回動して差込管の上端部を飲料容器に下方から差込むことにより、差込管が飲料容器に連結されるように構成した
ことを特徴とする請求項6記載の飲料ディスペンサ。
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-
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- 2005-06-13 JP JP2005172670A patent/JP2006347558A/ja active Pending
Cited By (6)
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JP2009249033A (ja) * | 2008-04-11 | 2009-10-29 | Hokuei:Kk | 飲料水ディスペンサー |
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