JP2014094266A - 液体適用装置及び液体適用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】適用する液体の抜けを抑制しかつその含浸の程度を制御しつつ、連続的に搬送されているウェブに一定周期を有する所定の形状パターンで液体を繰り返し適用する。
【解決手段】連続的に搬送されているウェブ7に一定周期を有する所定の形状パターンで液体を繰り返し適用する液体適用装置1は、連続気孔を含む圧縮変形可能な多孔体により形成された少なくとも1つの多孔体ブロック3Bが外周面に周方向に不連続に配置されている適用ロール3と、多孔体ブロックに含浸されるように液体を前記適用ロールに供給する供給器27とを具備する。多孔体ブロックのうちウェブの表面と当接する部分がウェブによって半径方向内向きに押し込まれるように、適用ロールがウェブに対して配置され、ウェブ搬送時に適用ロールが回転することにより、多孔体ブロックに含浸されている液体がウェブに適用される。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸収性物品の製造に用いられる、連続的に搬送されているウェブに液体を適用する液体適用装置及び液体適用方法に関する。
ローションなどの低粘度の液体を、塗工ガンや噴霧装置を用いて、吸収性物品を構成するウェブに適用する方法が開示されている(特許文献1及び2参照)。
特開2004−229959号公報 特表2006−519320号公報
しかしながら、先行文献1に開示されている方法では、適用対象のウェブが薄かったり、局所的な目付けの違いを含むウェブであったり、開口を有するようなウェブであったりした場合には、ウェブからの液体の抜け(液体がウェブを通り抜けてしまうこと)やウェブの厚さ方向への含浸の程度を制御できない。それにより、一方ではウェブの表面に液体が溜ることによって、他方では液体がウェブの裏面に抜けることによって、ウェブへの液体の適用が安定的に行われないおそれがある。その一方で、ウェブが厚い場合や吸収体との積層物等であった場合には、空気加圧流を強くした場合でもウェブ内へ液体を含浸させることができない場合がある。
また、先行文献2に開示されている適用方法では、連続ストリング状で液体を適用する場合には、液体を適用対象のウェブの面に均等に適用することができない。また、ファイバー状に噴霧する場合は、連続ストリング状で液体を適用するよりも全面的に塗布できるが、ウェブからの液体の抜けが発生するおそれがある。さらに、液体の飛散によって製造ラインを汚染するおそれもある。
また、これらの先行文献に開示されている適用方法では、塗工ガンや噴霧装置を用いると、矩形形状パターンでしか液体を適用できない。さらに、バルブによって、塗工ガンや噴霧装置への液送りをオン/オフすることによって、間欠的に液体を適用することができるものの、特に低粘度の液体を適用する場合には、所望の間欠パターンで液体を適用することは困難であった。また、複数の塗工ガンや噴霧装置を用いたとしても、矩形形状を組み合わせた形状パターンでしか液体をウェブに適用することはできない。
したがって、本発明の目的は、適用する液体の抜けを抑制しかつその含浸の程度を制御しつつ、吸収性物品の製造に用いられる、連続的に搬送されているウェブに一定周期を有する所定の形状パターンで液体を繰り返し適用することができる液体適用装置及び液体適用方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明によれば、
吸収性物品の製造に用いられる、連続的に搬送されているウェブに一定周期を有する所定の形状パターンで液体を繰り返し適用する液体適用装置であって、
連続気孔を含む圧縮変形可能な多孔体により形成された少なくとも1つの多孔体ブロックが外周面に周方向に不連続に配置されていると共に回転可能に支持されている適用ロールと、
前記多孔体ブロックに含浸されるように前記液体を前記適用ロールに供給する供給器と、
を具備し、
前記多孔体ブロックのうち前記ウェブの表面と当接する部分が前記ウェブによって半径方向内向きに押し込まれるように、前記適用ロールが前記ウェブに対して配置され、前記ウェブ搬送時に前記適用ロールが回転することにより、前記多孔体ブロックに含浸されている前記液体が前記ウェブに適用される、
液体適用装置が提供される。
さらに、上記課題を解決するために、本発明によれば、
吸収性物品の製造に用いられる、連続的に搬送されているウェブに一定周期を有する所定の形状パターンで液体を繰り返し適用する方法であって、
連続気孔を含む圧縮変形可能な多孔体により形成された少なくとも1つの多孔体ブロックが外周面に周方向に不連続に配置されていると共に回転可能に支持されている適用ロールを用意する段階と、
前記多孔体ブロックに含浸されるように前記液体を前記適用ロールに供給する段階と、
前記多孔体ブロックのうち前記ウェブの表面と当接する部分が前記ウェブによって半径方向内向きに押し込まれるように、前記適用ロールを前記ウェブに対して配置し、前記ウェブ搬送時に前記適用ロールが回転することにより、前記多孔体ブロックに含浸されている前記液体が前記ウェブに適用される段階と、
を含む、
方法が提供される。
本発明により、適用する液体の抜けを抑制しかつその含浸の程度を制御しつつ、吸収性物品の製造に用いられる、連続的に搬送されているウェブに一定周期を有する所定の形状パターンで液体を繰り返し適用することができる。
第一の実施形態の液体適用装置であって、適用ロールが適用位置にありかつ受け皿が退避位置にある、液体適用装置の概略図。 第一の実施形態の液体適用装置であって、適用ロールが非適用位置にありかつ受け皿が退避位置にある、液体適用装置の概略図。 第一の実施形態の液体適用装置であって、適用ロールが非適用位置にありかつ受け皿が作用位置にある、液体適用装置の概略図。 第一の実施形態の液体適用装置の部分斜視図。 図1Aの適用ロールの縦断面図。 図3のIV−IV線断面図。 第一の実施形態の液体適用装置の部分側面図。 図5のVI部の概略拡大図。 適用ロールの多孔体ブロックとウェブとの表面が互いにちょうど当接する高さ位置に適用ロールが配置された状態にある、図6Aに類似する図。 第二の実施形態の液体適用装置の部分側面図。 第三の実施形態の液体適用装置の部分側面図。 第四の実施形態の液体適用装置の部分側面図。 図9のX−X線断面図。 第四の実施形態の液体適用装置の部分斜視図。 第五の実施形態の液体適用装置の部分斜視図。 第五の実施形態の液体適用装置の部分側面図。 図12の半製品の平面図。 図12の多孔体ブロックのウェブ対向面を平面に展開した状態で示す平面図。 図14のXVI−XVI線断面における半製品の表面付近の断面図。 図15のXVII−XVII線断面における多孔体ブロックのウェブ対向面付近の断面図。 図13のXVIII−XVIII線断面における、ヒンジ相当部とヒンジ部とが位置する部分周辺の部分断面図。 図13のXIX−XIX線断面における、ヒンジ相当部とヒンジ部とが位置する部分周辺の部分断面図。 第六の実施形態の液体適用装置の部分概略図。 第六の実施形態の液体適用装置の部分側面図。
(第一の実施形態)
これより図1A〜図6Bを用いて、本発明の液体適用装置1の第一の実施形態の説明をする。
図1A、図1B及び図1Cは、第一の実施形態の液体適用装置1の概略図を示している。これより、図1Aを主に参照して、本発明の第一の実施形態に係る液体適用装置1の全体の構成要素の概略を説明する。
図1Aに示すように、第一の実施形態の液体適用装置1は、中空の基部3Bとその外周面に例えばボルト(図示しない)によって基部3Bに固定される多孔体取付具4を用いて配置された圧縮変形可能な2つの多孔体ブロック3Pとから構成される適用ロール3と、支持器である支持ロール5Rとを備える。多孔体取付具4を取り外すことによって多孔体ブロック3Pを基部3Bから取り外すことができる。したがって、多孔体ブロック3Pは交換可能である。適用ロール3と支持ロール5との間において、ウェブ7が搬送方向MD(図2)に搬送される。液体を適用するときには、図1Aに示すように、適用ロール3を適用位置に配置することにより、適用ロール3の多孔体ブロック3Pが、ウェブ7の表面に当接して、半径方向内向きに押し込まれる。このとき、ウェブ7は、支持ロール5Rによって鉛直方向に支持される。
第一の実施形態では、多孔体ブロック3Pは、基部3Bの外周面に、互いに周方向に180度離間して2つ配置されている。その結果、ウェブ7上に一定周期Lp(図2)で繰り返し液体を適用することができる。しかしながら、別の実施形態では、3つ以上の多孔体ブロック3Pが、周方向に等間隔に設置されている。さらに別の実施形態では、複数の多孔体ブロック3Pが、これら多孔体ブロック3P同士の周方向の間隔を一定にせずに基部3B上に設置されている。さらに別の実施形態では、多孔体ブロック3Pは1つのみ設置されている。
ウェブ7は例えば、生理用ナプキンや紙おむつ等である吸収性物品の製造に使用されるシート若しくはこれらシートの積層体、又はこれらシートと吸収体とを組み付けた積層体である。第一の実施形態のウェブ7は、生理用ナプキンのトップシートである。
第一の実施形態の液体適用装置1は、軸体3Aの一方の端部に、軸継手13を介して取り付けられている、適用ロール3を所望の回転速度で回転駆動させることができるモータ11を備える。適用ロール3と軸継手13との間には軸体3Aを支持するベアリング15が配置されている。
さらに、第一の実施形態の液体適用装置1は、軸体3Aの他方の端部に、ロータリジョイント17を備える。
ベアリング15及びロータリジョイント17が懸架台19にバー21によって接続されている。懸架台19は昇降装置(図示しない)によって鉛直方向に上昇及び下降される。それにより、接続されているベアリング15及びロータリジョイント17が鉛直方向に上昇及び下降される。その結果、適用ロール3を所望の高さ位置に配置することができる。
これにより、図1Aに示すような、適用ロール3の多孔体ブロック3Pがウェブ7の表面に当接して、ウェブ7に液体を適用する適用位置と、図1B及び図1Cに示すような、適用ロール3の多孔体ブロック3Pとウェブ7(第一の実施形態では、ウェブ7が取り除かれている場合は、支持ロール5R)の表面とが離間して、適用ロール3の多孔体ブロック3Pがウェブ7の表面と当接しないことにより、液体をウェブ7に適用しない非適用位置とに、適用ロール3を配置することができる。その一方で、支持ロール5Rは所定の位置に回転自在に固定されている。
別の実施形態では、適用ロール3の軸体3Aの高さ位置が固定されており、支持器、すなわち支持ロール5Rが鉛直方向に上昇又は下降する。さらに別の実施形態では、適用ロール3と支持ロール5Rとの両方が鉛直方向に上昇又は下降する。
また、ウェブ7に適用する液体はタンク23に収容されている。タンク23に収容されている液体は、チューブ25を介して供給器であるポンプ27に送られる。第一の実施形態では、タンク23はポンプ27よりも高い位置に配置されており、タンク23に収容されている液体はその自重によってポンプ27に送られる。ポンプ27は、チューブ29,33,35、ロータリジョイント17及び分配器31を介して適用ロール3に、具体的には多孔体ブロック3Pに液体を供給する。
第一の実施形態では、ポンプ27は、液体の供給量をウェブ7に適用される液体量の目標値に基づいて、前記適用ロール3に供給される液体量を調節可能である。適用される液体量の目標値は、ウェブ7の搬送速度や、ウェブ7上の液体の適用範囲、適用する液体の目付け(単位面積当たりの液体の適用重量)等によって決定される値である。
第一の実施形態では、ポンプ27はダイヤル又はツマミ37などを備える。オペレータは、このダイヤル又はツマミ37を操作することによって、ポンプ27からの液体の吐出量を手動で調節することができる。別の実施形態では、ポンプ27は、例えばCPU(マイクロプロセッサ)、メモリ、入力ポート、及び出力ポート等を備えたコンピュータから構成される制御器を備え、ポンプ27からの液体の吐出量が自動で調節される。さらに別の実施形態では、ポンプ27は液体の吐出量を調節する手段を備えない。
第一の実施形態では、液体適用装置1はさらに受け皿39を備える。受け皿39は、例えば金属製のバットのような、鉛直方向上方が開いている容器である。受け皿39は、軸体39Aとその一方の端部において接続されており、軸体39Aによって支持されている。そして、軸体39Aの他方の端部(図示しない)には、例えばラック・アンド・ピニオン式の、線形駆動機構が設けられている。これにより、上記適用位置又は非適用位置にある適用ロール3の回転駆動を妨げない箇所である、図1A及び図1Bに示す退避位置と、上記非適用位置にある適用ロール3の鉛直方向下側である、図1Cに示す作用位置とに、受け皿39を配置することができる。具体的には、第一の実施形態では、受け皿39の上記退避位置は適用ロール3の脇であり、受け皿39は、上記退避位置と作用位置との間を往復移動することができる。受け皿39の作用については、後に説明する。
図2は、第一の実施形態の液体適用装置1の部分斜視図を示す。適用ロール3は、金属等の硬質な材料から作成される中空の円筒形の基部3Bとその周面に多孔体取付具4を用いて配置されたスポンジのような連続気孔を含む圧縮変形可能な2つの多孔体ブロック3Pとから形成されている。多孔体取付具4は、ボルト(図示しない)等によって基部3Bの外周面に取り付けられる。第一の実施形態では、多孔体ブロック3Pの外面3PFOの一部である、ウェブ7と対向するウェブ対向面3PFOpにおいて、連続気孔が露出している。
ウェブ対向面3PFOpは、第一の実施形態では略楕円形状である形状パターンを有する。液体をウェブ7に所望の形状パターンで、例えば円形、矩形、台形、その他の多角形、瓢箪形等の形状、又はこれらの組み合わせの形状で適用できるように、ウェブ対向面3PFOpの形状パターンを任意の形状に形成することができる。
なお、第一の実施形態では、多孔体ブロック3Pのウェブ対向面3PFOpは、軸部3Aを中心とする円筒形の基部3Bの外周面と略同心になっている。別の実施形態(例えば、後述する第四及び第五の実施形態)では、ウェブ対向面3PFOp及び基部3Bの外周面は、同心ではない。
第一の実施形態では、外面3PFOのうちの側面3PFOsに、シリコン等の液体を透過させない変形可能な材料を適用している。それにより、液不透過面を形成して、液体が側面から染み出さないようにしている。その結果、液体がウェブ7に当接する部分以外から染み出すことによって、製造ラインを汚染することを防止できる。別の実施形態では、別のやり方で液不透過面が形成される。例えば、多孔体ブロック3Pの形状に対応する金型を用いて、多孔体ブロック3Pを発泡成形すると、その表面に連続気孔が露出せずに液不透過膜が形成される。この液不透過膜を液不透過面として利用することができる。なお、連続気孔を露出させるには、この液不透過膜を切除、研磨等することによって取り除けばよい。さらに別の実施形態では、液不透過面が多孔体ブロック3Pの外面3PFOに形成されない。
図3は、図1Aの適用ロール3の縦断面図を示す。チューブ33,35によって適用ロール3内部に導入された液体は、基部3Bの内部に設置されている分配器41に供給される。第一の実施形態では、分配器41は、液体が通過する通路41C部分になる中空部分を有する樹脂から作成されている。分配器41の通路41Cが、基部3Bに設けられた孔3BHにそれぞれ接続している。以上の構成により、チューブ33,35を介して導入された液体が、通路41Cと孔3HBとを介して多孔体ブロック3Pの内面3PFIに供給される。このようにして、ポンプ27(図1A)が、液体を多孔体ブロック3Pの内面3PFIに供給する。その結果、液体を多孔体ブロック3Pに含浸させることができる。
図3では、分配器41の通路41Cが、適用ロール3の幅方向に2列に分岐している様子が示されている。しかしながら、別の実施形態では、さらに液体を多孔体ブロック3Pに均等に分布させるために、分配器41の通路41Cが幅方向に3列以上に分岐する。さらに別の実施形態では、通路41Cは適用ロール3の幅方向には分岐しない。
図4は図3のIV−IV線断面図を示す。図4では、各分配器41の通路41Cが適用ロール3の周方向に4列に分岐している様子が示されている。しかしながら、別の実施形態では、さらに液体を多孔体ブロック3Pに均等に分布させるために、通路41Cが適用ロール3の周方向に5列以上に分岐する。さらに別の実施形態では、通路41Cは、3列又は2列に分岐する。さらに別の実施形態では、通路41Cは適用ロール3の周方向には分岐しない。
第一の実施形態では、分配器41は適用ロール3内に2つのみ設けられている。別の実施形態では、適用ロール3に設置される多孔体ブロック3Pの数に応じて、分配器41が設けられる。
図5は、第一の実施形態の液体適用装置1の部分側面図を示す。図5では、上述したように、上記適用位置に配置された適用ロール3と支持ロール5との間において、ウェブ7が搬送方向MDに搬送されている様子が示されている。
上述したように、第一の実施形態では、液体適用装置1はモータ11(図1A)を具備する。適用ロール3は、モータ11によって、ウェブ7の表面速度と同じ又はほぼ同じ速度の表面速度で回転している。別の実施形態では、液体適用装置1はモータ11を具備せず、適用ロール3は、搬送方向MDに搬送されているウェブ7と多孔体ブロック3Pとの間の摩擦力によって回転駆動される。
図6Aは、図5のVI部の概略拡大図である。図6Aに示されているように、適用ロール3は、支持ロール5Rに支持されているウェブ7によって、適用ロール3の半径方向内向きに多孔体ブロック3Bが押し込まれて変形するように配置される。このとき、ウェブ7も同様に鉛直方向、つまりウェブ7の厚さ方向に圧縮されて変形することになる。
ここで、図6Bを用いて、多孔体ブロック3Pとウェブ7との総変形量Vの定義を説明する。図6Bは、図6Aに類似する図であって、適用ロール3の多孔体ブロック3Pとウェブ7との表面が互いにちょうど当接する高さ位置に適用ロール3が配置された状態を示している。図6Bの状態では、多孔体ブロック3B及びウェブ7はそれぞれ、適用ロール3の半径方向内向きに及びウェブ7の厚さ方向に、すなわちここでは略鉛直方向に圧縮されておらず変形もしていない。ここで、総変形量Vは、本明細書及び特許請求の範囲において、適用ロール3の半径方向内向きの多孔体ブロック3Bの変形量とウェブ7の厚さ方向の変形量とを足したものと定義される。したがって、図6Bの状態においては、総変形量Vは0[mm]である。なお、このときのウェブ7の表面の高さ位置、すなわちウェブ7と当接している多孔体ブロック3Pのウェブ対向面3PFOp部分の高さ位置をL1と画定する。
ここで、図6Aに戻ると、図6Bとは異なり、多孔体ブロック3B及びウェブ7はそれぞれ、これらが当接する位置において、適用ロール3の半径方向内向き及びウェブ7の厚さ方向に圧縮されて変形している。このときの、多孔体ブロック3Bが仮に変形しなかった場合(このときの、多孔体ブロック3Bの輪郭線を点線で示す。)に、ウェブ対向面3PFOpが達することになる高さ位置をL2と画定する。この場合、上において定義された総変形量Vを以下の式で表すことができる。
V=L1−L2[mm]
なお、この総変形量Vは、図6Aと図6Bとの状態の間における適用ロール3の半径方向の軸体3Aの変位と同じである。
図6Aのように、ウェブ7によって適用ロール3の半径方向内向きに多孔体ブロック3Pが押し込まれて変形することによって、多孔体ブロック3P内部に含浸されている液体が、多孔体ブロック3Pの表面に染み出す。その結果、染み出した液体がウェブ7に適用される。さらに、一方では、総変形量Vを大きくすることによって、ウェブ7の厚さ方向に液体を含浸させて、ウェブ7のより奥まで液体を適用することができる。他方では、総変形量Vを小さくすることによって、ウェブ7の厚さ方向への液体の含浸を抑制して、液体の抜けを抑制することができる。以上のように、ウェブ7への液体の含浸の程度及び液体の抜けを、総変形量Vを調節することによって制御することができる。その他にも、液体のウェブ7への適用量はポンプ27による液体の供給量によって主に決定されるものではあるが、総変形量Vを調節することによって、ウェブ7に適用する液体の量を調節することもできる。
ここでは、上述のようにウェブ対向面3PFOpは、基部3Bの円筒面と同心になっているので、総変形量Vが全体的に一定になる。その結果、ウェブ7に均等に液体を適用することができる。ここで図2を参照すると、第一の実施形態の液体適用装置1によって一定間隔Lpをもって適用された、液体の適用跡Lqを見ることができる。なお、液体の適用跡Lqにおける点の密度が適用した液体の目付けを示し、図2においても液体の目付けが一定になるように液体が適用されていることが示されている。
総変形量Vは1〜10mmであると好ましい。これよりも総変形量Vが小さいと、液体をウェブ7に適切に含浸させることができない。また、総変形量Vが10mmよりも大きいと、多孔体ブロック3Pの変形が大きくなりすぎて、繰り返し変形に対する多孔体ブロック3Pの耐久性に支障が出るおそれがある。
多孔体ブロック3Pは、ウェブ7搬送時に回転することによってその表面部分が、繰り返し圧縮変形される。そして、圧縮状態から元の状態に戻るときに、その圧縮変形した部分は、毛細管現象と適用ロール3の回転による遠心力とによって内部に含浸されている液体を多孔体ブロック3Pのウェブ対向面3PFOpの方向に移動させることができる。それにより、多孔体ブロック3P内部の液体の分布をほぼ均等に保つことができる。
第一の実施例の液体は、少なくともウェブ7に適用される時点において、0.05〜4Pa・sの範囲の粘度を有する低粘度の液体である。例えば、液体は、20〜25℃、1気圧において、0.05〜4Pa・sの範囲の粘度を有する。別の実施形態では、液体はこの範囲よりも高い粘度を有する液体である。さらに別の実施形態では、液体はこの範囲よりも低い粘度を有する液体である。
なお、液体の粘度は以下のように検出される。所望の温度において、JIS K 2283に準じてキャノン−フェンスケ粘度計により動粘度を検出し、さらにJIS K 2249に準じて振動式密度計により密度を検出する。上記結果より、以下の式を用いてその温度における粘度を算出する。
粘度(Pa・s)=動粘度(m/s)×密度(kg/m
第一の実施形態では、液体は、経血をトップシートから吸収体へ速やかに移行させるための改質剤である。しかしながら、別の実施形態では、スキンケア剤、PH調整剤、抗菌剤、芳香剤、香料等である。
適用する液体の目付けは、1〜15g/mにするのが好ましい。1g/mよりも適用量が少ないと、液体が繊維の交点にのみ適用されてしまい、ウェブ7に均等に液体を適用することができなくなるおそれがある。その一方で、適用量が15g/mよりも多い場合は、液体の適用量が多すぎてしまい、液体の抜けやライン汚染などが発生してしまうおそれがある。
第一の実施形態の多孔体ブロック3Pには、以下の範囲の性状のウレタン樹脂素材から作成されるいわゆるスポンジを使用することができる。
気孔径[μm]: 10〜1000、好ましくは10〜30
気孔率[%]: 50〜95、好ましくは75〜90
保水率[%]: 300〜500
見掛密度[g/m]: 0.1〜0.25
硬度[アスカーC]: 7〜15
気孔径は、ASTM(Desirnation:D4404−84)に基づいて測定される値である。
気孔率は、以下の式によって導かれる値である。
気孔率[%]=(見掛体積−真体積)/見掛体積×100
保水率[%]は、多孔体の自重に対する保水された水の重量%を示す値である。
見掛密度[g/m]は、JIS−K7222によって定義されている密度である。
硬度[アスカーC]は、日本ゴム協会標準規格(SRIS1010)によって定義されている硬度である。
こうした性状の多孔体は、工業用の絞り、拭き取り用途向けに広く供給されており、任意の形状に容易に加工でき、かつ比較的安価に入手することができる。また、耐摩耗性や液体への耐薬品性にも優れている。
第一の実施形態の液体適用装置1によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)塗工ガンや噴霧装置を使用せずに、液体を含浸させた多孔体ブロック3Pを当接させることによって液体をウェブ7に適用するので、一方ではウェブ7表面への液溜まりが発生しづらく、他方ではウェブ7に開口部分があったとしても裏側への過剰な液体抜けも発生しづらい。その結果、ウェブ7の搬送速度が高速であっても液体が飛散することもなく、ひいては製造ラインが汚染されない。
(2)適用ロール3の外周面に配置された、所望の形状パターンを有する多孔体ブロック3Pを用いて液体をウェブ7に適用することによって、一定周期Lpを有する所望の形状パターンで液体をウェブ7に繰り返し適用することができる。
(3)ポンプ27(供給器)から供給される液体の量を、ダイヤル又はツマミ37によって、ウェブ7の搬送速度や、ウェブ7上の液体の適用範囲、適用する液体の目付け等によって決定される目標値に制御することができる。それにより、液体をウェブ7に連続して安定的に適用することができる。
(4)安定した量の液体を適用できるので、適用する液体量の目標値よりも余分に液体を適用する必要がなく、無駄な液体の消費を防ぐことができる。
(5)液体が適用ロール3の内部から供給され、ひいては多孔体ブロック3Pの内面3PFIに供給されるので、製造ラインに液体が飛散するおそれがなく、ウェブ7に適用される液体の目標値に相当する液体量を多孔体ブロック3Pに確実に供給することができる。
(6)様々な粘度の液体や適用する液体の目付けに適合させるように、多孔体ブロック3Pの素材の性状を選択することによって、搬送速度が変化するような状況においても液体をウェブ7に安定的に均等に適用することができる。
(7)支持ロール5R(支持器)の作用により、ウェブ7の鉛直方向の高さ位置を一定に保つことができる。それにより、ウェブ7によって多孔体ブロック3Pが押し込まれて変形し、液体をウェブ7に適用することができる。
(8)適用ロール3は、モータ11によって、ウェブ7の表面速度と同じ又はほぼ同じ速度の表面速度で回転しているので、多孔体ブロック3Pには周方向にほぼ力が加わらない。その結果、多孔体ブロック3Pの表面にはほぼ摩擦力が印加されず、多孔体ブロック3Pの耐久性が向上する。
(9)総変形量Vを調節することによって、ウェブ7への液体の含浸の程度を調節することができ、さらにはウェブ7に適用する液体の量を調節することもできる。
なお、第一の実施形態では、液体適用装置1は支持ロール5Rを備えるが、別の実施形態では、支持ロール5Rを備えない。総変形量Vが小さい場合においては、支持ロール5Rがなくとも、ウェブ7に付与されている張力によって多孔体ブロック3Pを押し込むことができるからである。
(アイドリング段階)
ここで、第一の実施形態では、液体をウェブ7に適用し始める前に、あらかじめ液体を多孔体ブロック3P内部に実質的に均等になるように含浸させると好ましい。これにより、所望の液体量をウェブ7に適用することができる。つまり、ウェブ7に液体を適用するときに、多孔体ブロック3Pに含浸された液体の量がその内部で偏っていると、所望の液体量をウェブ7のそれぞれの液体適用箇所に適切に適用することができないおそれがある。その結果、不良製品が製造されることになり、このことは製造コストの観点から好ましくない。
そこで、液体をウェブ7に適用し始める前に、図1B及び図1Cに示すように、適用ロール3を多孔体ブロック3Pがウェブ7の表面に当接しない非適用位置に配置して、上述のように、液体をタンク23から多孔体ブロック3Pに供給しつつ、適用ロール3を回転させる。それにより、液体を多孔体ブロック3P内部に均等に含浸させることができる。適用ロール3を回転させることにより、液体の自重によって液体が一定の方向に偏ることを防ぐことができるからである。
しかしながら、適用ロール3を回転させると、液体が遠心力によって多孔体ブロック3Pの内部からウェブ対向面3PFOp方向に移動することにより、多孔体ブロック3Pから染み出す場合がある。この場合、適用ロール3の下に位置するウェブ7の部分に、又はウェブ7が適用ロール3の下から取り除かれているときは支持ロール5Rに液体が滴下して、製造ラインを汚染するおそれがある。このような製造ラインの汚染を防ぐために、図1Cに示すように、受け皿39を上記非適用位置にある適用ロール3の鉛直方向下側である作用位置に配置しておくと好ましい。その結果、受け皿39によって多孔体ブロック3Pから染み出した液体を受け取ることにより、製造ラインの汚染を防ぐことができる。
また、吸収性物品の製造中に、場合により、例えば一部の製造工程に不具合が発生した場合に、液体適用装置1の液体適用作用を一時的に停止させる必要がある。この場合、通常は、タンク23からの多孔体ブロック3Pへの液体の供給とウェブ7の搬送とを停止し、図1Bに示すように、適用ロール3を上記非適用位置に移動させる。このとき、適用ロール3の回転駆動を停止させると、多孔体ブロック3Pに含浸されていた液体が自重により鉛直方向下側に移動することになる。ひいては、多孔体ブロック3Pから液体が、その下に位置するウェブ7の部分に、又はウェブ7が適用ロール3の下から取り除かれた場合では支持ロール5Rに滴下して、その結果、製造ラインの汚染を引き起こすおそれがある。
したがって、このような製造ラインの汚染を防ぐために、液体適用装置1の液体適用作用を短時間(例えば1時間)停止する場合は、タンク23からの多孔体ブロック3Pへの液体の供給を停止させて、適用ロール3の回転駆動を停止せずに継続する。これにより、液体が鉛直方向下側に移動することを抑制することができる。
なお、このときの適用ロール3の回転速度は、液体をウェブ7に適用させるときの回転速度(例えば600〜1500回転/分)よりも低速(例えば、30回転/分)であると好ましい。多孔体3P内部から染み出す液体の量を減少させることができるからである。
しかしながら、適用ロール3の回転駆動を継続したとしても、上述のように、場合により、液体が多孔体ブロック3Pから遠心力によって染み出す場合がある。したがって、このような場合においても、製造ラインが汚染されないように、図1Cに示すように、受け皿39を上記作用位置に移動させると好ましい。その結果、受け皿39によって多孔体ブロック3Pから染み出した液体を受け取ることにより、製造ラインの汚染を防ぐことができる。
あるいは、液体適用装置1の液体適用作用を長時間(例えば1日以上)停止する場合には、通常は、エネルギーコスト又は安全等の観点から、適用ロール3の回転駆動を停止させることが求められる。このように、適用ロール3の回転駆動を停止させた場合、上述のように液体が多孔体ブロック3Pから染み出して、その下に滴下する。したがって、上述の場合と同様に、図1Cに示すように、受け皿39を上記作用位置に移動させて、受け皿39によって染み出した液体を受け取ることによって、製造ラインの汚染が発生することを防ぐことが必要となる。
以上により、ウェブ7に液体を適用する前に、適用ロール3を上記非適用位置に配置して、必要に応じて液体をタンク23から多孔体ブロック3Pに供給しつつ、適用ロール3を回転させると好ましい。その結果、液体を多孔体ブロック3P内部に実質的に均等に含浸させることができる。
第一の実施形態では、以上において説明した、ウェブ7に液体を適用する前に液体を多孔体3P内部に実質的に均等に含浸させる段階を「アイドリング段階」と呼ぶこととする。別の実施形態では、このアイドリング段階を行わずに、液体をタンク23から多孔体3Pに供給して、多孔体3Pをウェブ7に当接させて、多孔体3Pが押し込まれることによって、液体をウェブ7に適用する。
(第二の実施形態)
これより図7を用いて、本発明の液体適用装置の第二の実施形態について説明する。なお、第二の実施形態については、第一の実施形態との差異点のみを説明する。
図7は、第二の実施形態の液体適用装置1の部分側面図を示している。第二の実施形態の多孔体ブロック3Pは、互いに多孔体素材の性状の異なる内側多孔体3PLIと外側多孔体3PLOとから構成される。したがって、適用ロール3の基部3Bの孔3BHから導入された液体はまず、内側多孔体3PLIの内面に供給される。次いで、上述したように毛細管現象や遠心力によって液体が外側多孔体3PLOに移動する。そして、外側多孔体3PLOがウェブ7に押し込まれることによって、ウェブ7に液体が適用される。
内側多孔体3PLIには、外側多孔体3POLよりも気孔径及び/又は気孔率が大きい素材が選ばれると好ましい。それにより、内側多孔体3PLIの内面に供給された液体を、より迅速に多孔体ブロック3P全体にわたって含浸させることができるので有利である。
また、外側多孔体3POLには、内側多孔体3PLIよりも硬度の低い素材が選ばれると好ましい。それにより、ウェブ7によって外側多孔体3POL部分を容易に押し込むことができるので有利である。
(第三の実施形態)
これより図8を用いて、本発明の液体適用装置の第三の実施形態について説明する。なお、第三の実施形態については、第一の実施形態との差異点のみを説明する。
図8は、第三の実施形態の液体適用装置1の部分側面図を示している。第三の実施形態では、ウェブ7は、厚物ウェブであり、吸収性物品を構成する複数のウェブ、例えばトップシート、吸収体、バックシート等が組付けられているウェブである。
また、第三の実施形態では、液体適用装置1は支持器として、支持ロール5Rではなくベルトコンベア5Bを具備する。ウェブ7が厚物ウェブである場合、第一の実施形態のように、ウェブ7を一定の高さ位置に支持する、湾曲面形状をなす支持面5RS(図6A及び図6B)を含む支持ロール5R(図2等)を使用して、ウェブ7を支持すると、図6Aに示されているようにウェブ7が湾曲して、支持ロール5Rに貼り付いてしまう。したがって、この貼り付きを防ぐために、ウェブ7が厚物である場合は平面形状の支持面5BSを有するベルトコンベア5Bを使用することが好ましい。別の実施形態では、液体適用装置1はベルトコンベア5Bの代わりに、平面形状の支持面を含む板である受け板を具備する。
この構成により、上述したようなウェブ7の貼り付きを考慮することなく、任意の総変形量Vを適用することができるので、効果的に液体をウェブ7に含浸させることができる。その結果、ウェブ7の厚さ方向の奥まで液体を適用することができるので有利である。
(第四の実施形態)
これより図9及び図10を用いて、本発明の液体適用装置の第四の実施形態について説明する。なお、第四の実施形態については、第三の実施形態との相違点のみを説明する。
図9は、第四の実施形態の液体適用装置1の部分側面図を示しており、図10は、図9のX−X線断面図を示している。第四の実施形態の多孔体ブロック3Pは、適用ロール3の基部3Bの外面と同心でないウェブ対向面3PFOpを有する。(図9では、基部3Bと同心の場合のウェブ対向面3PFOpの輪郭線が点線で示されている。)具体的には、これらの図から、この多孔体ブロック3Pは、そのウェブ対向面3PFOpの周方向及び幅方向の中央部に、他の部分よりも多孔体ブロック3Pが厚くなっている凸部3PPを有することが理解できる。これに対して、凸部3PPと比較して多孔体ブロック3Pが薄くなっている凹部3PRが、凸部3PPの周りの周縁部に形成される。すなわち、多孔体ブロック3Pのウェブ対向面3PFOpに凸部3PP及び凹部3PRが形成されている。
このように、多孔体ブロック3Pを形成することによって、凸部3PPにおける総変形量Vが凹部3PRにおける総変形量Vよりも大きくなるので、凸部3PPが当接したウェブ7部分の液体の目付けが、凹部3PRが当接したウェブ7部分よりも多くなる。つまり、凸部3PPと凹部3PRとの間の厚さの差を調節することによって、局所的に総変形量Vを変えることができ、その結果、ウェブ7の部分によって液体の目付けを選択的かつ局所的に調節することができるので有利である。
図11は、第四の実施形態の液体適用装置1の部分斜視図である。図11を参照すると、第四の実施形態の液体適用装置1によって一定間隔Lpをもって適用された、液体の適用跡Lqを見ることができる。なお、点が密集している部分ほど適用した液体の目付けが多いことを示す。これにより、第四の実施形態の場合では、液体の適用跡Lqの中央部における液体の目付けが、縁部の目付けよりも多くなっていることが理解できる。
第四の実施形態では、凸部3PPをウェブ対向面3PFOpの中央部に1箇所のみ配置したが、別の実施形態では、ウェブ対向面3PFOpの複数の箇所に複数の凸部3PPが形成される。それにより、液体の目付けを複数箇所で局所的に多くすることができる。さらに別の実施形態では、1又は複数の凹部3PRが設けられる。それにより、液体の目付けを局所的に少なくすることができる。
(第五の実施形態)
これより、図12〜図19を用いて、本発明の液体適用装置の第五の実施形態について説明する。なお、第五の実施形態については、第三の実施形態との差異点のみを説明する。
図12及び図13はそれぞれ、第五の実施形態の液体適用装置1の部分斜視図及び部分側面図を示す。第五の実施形態のウェブ7は、生理用ナプキンの、トップシート、吸収体、バックシート、ナプキンをショーツに粘着するための粘着剤及びその粘着剤の剥離紙を少なくとも含む半製品7Nが搬送方向に連続している半製品連続体である。半製品7Nは、ウェブ7上に一定の間隔で配置されている。この半製品連続体は、吸収性物品の製品の形状に切断することによって使用可能な製品にすることができる状態のものである。この半製品連続体に液体を適用する工程は、製品の形状に半製品連続体を製品の形状に切断する工程の直前に行われるものである。この段階で液体を適用することにより、ウェブ7に適用された液体が別の吸収性物品の構成要素を組付ける工程の装置や製造ライン等に付着することが避けられるので好ましい。
図14は、図12の半製品7Nの平面図である。図14を参照すると、半製品7Nにはその表面7Nsに、ウェブ7の凹部7NRとなるヒンジ部7NRhと有底開口部7NRoとが形成されている。つまり、ウェブ7に凹部7NRがウェブ7の搬送方向MDに間欠的に形成されている。これまでの実施形態の多孔体ブロック3Pでは、このような局所的に配置された凹部7NRの内面に液体を適用することは困難である。
図15は、図12の多孔体ブロック3Pのウェブ対向面3PFOpを平面に展開した状態で示す平面図である。そして、図16は、図14のXVI−XVI線断面における半製品7Nの表面7Ns付近の断面図を示し、図17は、図15のXVII−XVII線断面における多孔体ブロック3Pのウェブ対向面3PFOp付近の断面図を示す。第五の実施形態では、凹部7NRの内面に液体を適用するために、多孔体ブロック3Pのウェブ対向面3PFOpには、ウェブ7の凹部7NRの内面に当接することのできる形状を有する凸部3PPが形成されている。具体的には、多孔体ブロック3Pのウェブ対向面3PFOpには、ヒンジ部7NRhの内面に当接することのできるヒンジ相当部3PPhと、有底開口部7NRoの内面に当接することのできる有底開口相当部3PPoとが形成されている。ウェブ対向面3PFOpに、凸部3PPが形成されることに伴って、それ以外の部分に凹部3PRが形成されることになる。
これより、ウェブ7の凹部7NRの内面に、多孔体ブロック3Pの凸部3PPを用いて液体を適用する機構について、ヒンジ部7NRh及びヒンジ相当部3PPhが当接するときの一連の動作を例として説明する。なお、第五の実施形態では、第一の実施形態と同様に、適用ロール3は、モータ11によって、ウェブ7の表面速度と同じ又はほぼ同じ速度の表面速度で回転している。加えて、多孔体ブロック3Pの凸部3PPの形状パターンと半製品7Nの凹部7NRの形状パターンとが互いに係合するように、互いの位置関係が同期している。
図18は、図13のXVIII−XVIII線断面における、ヒンジ相当部3PPhとヒンジ部7NRhとが位置する部分周辺の部分断面図である。図18の断面では、ヒンジ相当部3PPhの頂部3PPhtが、ヒンジ部7NRhの内面のうちの底部7NRhbにちょうど当接している。第五の実施形態では、図18の断面において、ヒンジ相当分3PPhの側部3PPHsもまた、ヒンジ部7NRhの側部7NRhsにちょうど当接するようにヒンジ相当部3PPhが形成されている。別の実施形態では、ヒンジ相当分3PPhの側部3PPHsは、ヒンジ部7NRhの側部7NRhsに当接せず、若干の隙間がある。
図18を参照すると、このとき、多孔体ブロック3Pの凹部3PRは、未だに半製品7Nの表面7Nsに当接していないことが理解できるであろう。
その後、図18の断面におけるヒンジ部7NRh及びヒンジ相当部3PPhはそれぞれ、ウェブ7の搬送方向及び適用ロール3の回転方向に移動して、図19の断面位置に到ることになる。
図19は、図13のXIX−XIX線断面において、ヒンジ相当部3PPhとヒンジ部7NRhとが位置する部分周辺の部分断面図である。図19の断面では、多孔体ブロック3Pのウェブ対向面3PFOpがウェブ7の厚さ方向、この場合では鉛直方向を向いており、したがってこのとき総変形量Vが最も大きい。
ヒンジ相当部3PPhは、図18の断面から図19の断面に進む間に、ヒンジ部7NRhの底部7NRhbによって押し込まれる。それにより、液体をヒンジ部7NRhの底面に適用することができる。そのため、図18に記載されている自然状態(ウェブ7に押し込まれていない状態)におけるヒンジ相当部3PPhの周辺の凹部3PRからの突出高さH183PPh(図18)は、図19の断面ではヒンジ相当部3PPhがウェブ7に、つまりここではヒンジ部7NRhの底部7NRhbによって押し込まれて圧縮されることにより低くなる(H183PPh>H193PPh)。この突出高さH183PPhは、当該部分における総変形量Vに応じて、つまりヒンジ部7NRhの底部7NRhbへの液体の適用量に応じて決定される。
また、上述のようにヒンジ相当部3PPhが、ヒンジ部7NRhの空間に対して押し込まれるので、ヒンジ相当部3PPhが押し込み方向に対して垂直な方向にヒンジ相当部3PPhが拡がることになる。それにより、ヒンジ相当部3PPhの側部3PPhsも、ヒンジ部7NRhの側部7NRhsに向かって押し付けられることになる。その結果、ヒンジ部7NRhの側面にも液体が適用される。なお、ヒンジ相当部3PPhの拡がりの程度は、多孔体ブロック3Pの硬度などの性状によって異なるので、このために必要に応じて多孔体ブロック3Pの性状を選択することができる。
以上に説明した作用により、ヒンジ部7NRhの底面及び側面、つまり第五の実施形態では内面全体に液体を適用することができる。別の実施形態では、図19の断面において、ヒンジ部7NRhの側部7NRhsとヒンジ相当部3PPhの側部3PPhsとが当接しないようにヒンジ相当部3PPhを形成する。それにより、ヒンジ部7NRhの底面のみに液体を適用する。
有底開口部7NRoに関しても、多孔体ブロック3Pの有底開口相当部3PPoによる、ヒンジ相当部3PPhと同様の作用によって、有底開口部7NRoの内面に液体を適用することができる。
また、図19を参照すると、これまでの実施形態と同様に、多孔体ブロック3Pの凹部3PRもまた、半製品7Nの凹部7NRではない部分の表面7Nsと当接して、押し込まれることが理解できる。その結果、半製品7Nの表面7Ns全体に液体が適用される。
以上により、多孔体ブロック3Pの凸部3PPが、半製品7Nの凹部7NR内面に当接して該内面に液体を適用することができるように形成されていることが理解できる。その結果、ウェブ7上に凹部が存在していても、所望するようにウェブ7に液体を適用することができることが理解できる。
第五の実施形態では、半製品7Nの凹部7NRの全ての内面に液体を適用したが、別の実施形態では、選択的に多孔体ブロック3Pのウェブ当接面3PFOpに凸部3PPを形成することによって、凹部7NRの一部の内面のみに液体を適用する。
第五の実施形態では、多孔体ブロック3Pの適用ロール3の基部3B表面からの高さは、多孔体ブロック3Pが半製品7Nの表面7Nsに当接する全域にわたって総変形量Vが同じになるように調節されている。その結果、半製品7Nの表面7Nsの全域にわたって液体の目付けを均一にすることができる。別の実施形態では、一部の凸部3PPの突出高さがその他の凸部3PPと異なっている。その結果、凹部7NRの内面に対する液体の適用量を選択的に調節することができる。
(第六の実施形態)
これより図20及び図21を用いて、本発明の液体適用装置1の第六の実施形態について説明する。なお、第六の実施形態については、第一の実施形態との差異点のみを説明する。
図20及び図21はそれぞれ、第六の実施形態の液体適用装置1の部分概略図及び部分側面図をそれぞれ示している。第六の実施形態では、液体は適用ロール3ではなく、適用ロール3の多孔体ブロック3Pの外面3PFOと当接して押し込まれるように構成されている外部供給ロール51に供給される。外部供給ロール51は、その軸体51Aと軸体51Aの周囲を覆うように形成された供給多孔体51Pとから構成される。外部供給ロール51は、支柱53によって回転自在に支持されている。
第六の実施形態では、チューブ29は、ポンプ27を、第一の実施形態とは異なり、分配器31とではなく、ロータリジョイント55を介して外部供給ロール51の軸体51Aと接続する。軸体51Aは中空であるとともに、供給多孔体51Pと接触する部分に、軸体51Aの中空部分に貫通する複数の孔(図示しない)を有している。ポンプ27はまず、軸体51Aの中空部分に液体を供給する。次いで、軸体51Aの複数の孔を介して供給多孔体51Pの内面から軸体51Aの中空部分の液体を、供給多孔体51Pに供給する。その結果、供給多孔体51Pに液体が含浸される。
別の実施形態では、ポンプ27は、外部供給ロール51の軸体51A及びロータリジョイント55を介さず、外部供給ロール51に直接、例えば噴射又は滴下することによって液体を供給する。
このようにして液体が含浸された供給多孔体51Pが、適用ロール3の多孔体ブロック3Pと当接して押し込まれることによって、供給多孔体51Pに含浸されている液体が染み出す。次いで、この染み出した液体が多孔体ブロック3Pの外面3PFOに供給される。このようにして、ポンプ27(供給器)が、液体を多孔体ブロック3Pの外面3PFOに液体を供給する。
このように、多孔体ブロック3Pの外面3PFOから液体を供給すると、多孔体ブロック3P全体に液体を含浸させる必要がなく、ウェブ7の表面と当接してウェブ7に液体を適用する多孔体ブロック3Pの部分に、液体を確実に供給することができるので有利である。また、適用ロール3の内部に分配器等の液体を供給する構成要素を設ける必要がなく、適用ロール3の構成を簡素化することができるので有利である。
なお、本明細書、図面及び特許請求の範囲から当業者によって理解されることのできるような全ての特徴は、これらの特徴が特定の他の特徴に関連してのみ組み合わされて説明されたとしても、それらの特徴が明確に除外されない限り、又は技術的な態様が不可能な若しくは意味のない組み合わせにならない限りにおいて、独立して、またさらに、ここで開示された他の特徴又は特徴の複数の群と任意に組み合わせて、結合されることができるものとする。
例えば、本発明は、以下に示すような変形実施形態も含む。
第三〜第五の実施形態では、支持器にはベルトコンベア5Bを使用した。しかしながら、上述したようなウェブ7の支持ロール5Rへの貼り付き等の問題が発生しないのであれば、これらのウェブに対してベルトコンベア5Bではなく支持ロール5Rを使用してもよい。それとは逆に、別の実施形態では、支持器に支持ロール5Rを使用する実施形態に関して、支持ロール5Rの代わりにベルトコンベア5Bを使用する。
また、第二の実施形態において説明した、内側多孔体3PLIと外側多孔体3PLOとから構成される多孔体ブロック3Pを、その他の実施形態の適用ロール3の多孔体ブロック3Pとして使用してもよい。このとき、多孔体ブロック3Pが凸部3PPを有する場合は、凸部3PPは、外側多孔体3PLOに形成される。
さらに、別の実施形態では、第六の実施形態の外部適用ロール51を、その他の実施形態の液体適用装置1に設けることによって、液体を多孔体ブロック3Pの外面3PFOに供給する。
また、別の実施形態では、第四及び第五の実施形態の凸部3PP及び凹部3PRが形成されている多孔体ブロック3Pを有する適用ロール3を、その他の実施形態の適用ロール3として使用する。
また、別の実施形態では、第五の実施形態のウェブ7である半製品連続体をその他の実施形態のウェブ7として使用する。例えば、第三の実施形態の場合は、半製品7Nの経血の吸収が予定されている箇所に任意の形状パターンでもって、改質剤である液体を選択的に適用することができるので有利である。第四の実施形態の場合はさらに、半製品7Nの中央部、例えば一般的に中高部と呼ばれる部分における液体の目付けを多くすることができる。こうすることで、経血が最も多く排泄される生理用ナプキンの部分に、液体をより多く適用することによって、経血をより速やかにトップシートから吸収体に移行させることができるので有利である。
また、第一の実施形態において説明した「アイドリング段階」を、第二〜第六の実施形態においても、ウェブ7に液体を適用する前に行うことができ、さらに液体適用装置1に受け皿39を設けることができる。そして、第二〜第六の実施形態においても、適用ロール3を上記適用位置及び非適用位置に配置することができ、かつ、受け皿39を上記退避位置及び作用位置に配置することができる。このとき、第六の実施形態では、適用ロール3は、上記非適用位置にあるときにも多孔体3Pに液体を適用できるように、液体適用装置1に別の外部供給ロールを備えてもよい。あるいは、第六の実施形態では、上記適用位置及び非適用位置にある適用ロール3の多孔体3Pのいずれにも液体を供給できるように、外部供給ロール51を移動できるように設けてもよい。
本発明は、以下のように規定される。
(1) 吸収性物品の製造に用いられる、連続的に搬送されているウェブに一定周期を有する所定の形状パターンで液体を繰り返し適用する液体適用装置であって、
連続気孔を含む圧縮変形可能な多孔体により形成された少なくとも1つの多孔体ブロックが外周面に周方向に不連続に配置されていると共に回転可能に支持されている適用ロールと、
前記多孔体ブロックに含浸されるように前記液体を前記適用ロールに供給する供給器と、
を具備し、
前記多孔体ブロックのうち前記ウェブの表面と当接する部分が前記ウェブによって半径方向内向きに押し込まれるように、前記適用ロールが前記ウェブに対して配置され、前記ウェブ搬送時に前記適用ロールが回転することにより、前記多孔体ブロックに含浸されている前記液体が前記ウェブに適用される、
液体適用装置。
(2) さらに、前記ウェブを介して前記適用ロールと対向する位置に設けられた、前記ウェブを支持する支持面を含む支持器を備え、
前記支持器の前記ウェブを支持する前記支持面が湾曲面形状又は平面形状である、
(1)に記載の液体適用装置。
(3) 各多孔体ブロックの前記ウェブに対向するウェブ対向面に凹部及び凸部が形成される、
(1)又は(2)に記載の液体適用装置。
(4) 前記ウェブに凹部が前記ウェブの搬送方向に間欠的に形成されており、
前記多孔体ブロックの前記凸部が、前記ウェブの前記凹部内面に当接して該内面に前記液体を適用するように形成されている、
(3)に記載の液体適用装置。
(5) 前記供給器が、前記適用ロールに供給される液体量を調節可能である、
(1)〜(4)のいずれか1つに記載の液体適用装置。
(6) 前記供給器が、前記液体を前記多孔体ブロックの内面に供給する、
(1)〜(5)のいずれか1つに記載の液体適用装置。
(7) 前記供給器が、前記液体を前記多孔体ブロックの外面に供給する、
(1)〜(6)のいずれか1つに記載の液体適用装置。
(8) さらに、前記適用ロールを回転駆動させるモータを備え、
前記モータによって、前記適用ロールが前記ウェブの搬送速度と同じ速度の表面速度で回転される、
(1)〜(7)のいずれか1つに記載の液体適用装置。
(9) 前記液体を前記ウェブに適用するときに、前記多孔体ブロックの前記ウェブ対向面以外の外面の少なくとも一部に、液不透過面が形成されている、
(1)〜(8)のいずれか1つに記載の液体適用装置。
(10) 前記液体が、0.05〜4Pa・sの範囲の粘度を有する、
(1)〜(9)のいずれか1つに記載の液体適用装置。
(11) 前記ウェブに適用された前記液体の目付けが、1〜15g/mである、
(1)〜(10)のいずれか1つに記載の液体適用装置。
(12) 前記多孔体ブロックと前記ウェブとの総変形量が1〜10mmである、
(1)〜(11)のいずれか1つに記載の液体適用装置。
(13) 前記適用ロールを、前記液体を前記ウェブに適用しない非適用位置に配置することができ、
前記非適用位置にある前記適用ロールの鉛直方向下側である作用位置と、前記適用ロールの回転駆動を妨げない箇所である退避位置とに配置することができる受け皿をさらに備える、
(1)〜(12)のいずれか1つに記載の液体適用装置。
(14) 前記適用ロールの表面に複数の前記多孔体ブロックが形成されており、前記供給器がこれらの多孔体ブロックに前記液体を供給して、前記多孔体ブロックが前記ウェブに液体を適用する、
(1)〜(13)のいずれか1つに記載の液体適用装置。
(15)前記ウェブは、吸収性物品の半製品が搬送方向に連続している半製品連続体である、
(1)〜(14)のいずれか1つに記載の液体適用装置。
(16) 吸収性物品の製造に用いられる、連続的に搬送されているウェブに一定周期を有する所定の形状パターンで液体を繰り返し適用する液体適用方法であって、
連続気孔を含む圧縮変形可能な多孔体により形成された少なくとも1つの多孔体ブロックが外周面に周方向に不連続に配置されていると共に回転可能に支持されている適用ロールを用意するロール用意段階と、
前記多孔体ブロックに含浸されるように前記液体を前記適用ロールに供給する液体供給段階と、
前記多孔体ブロックのうち前記ウェブの表面と当接する部分が前記ウェブによって半径方向内向きに押し込まれるように、前記適用ロールを前記ウェブに対して配置し、前記ウェブ搬送時に前記適用ロールが回転することにより、前記多孔体ブロックに含浸されている前記液体が前記ウェブに適用される液体適用段階と、
を含む、
液体適用方法。
(17) 前記液体適用段階の前に、前記適用ロールを、前記液体を前記ウェブに適用しない非適用位置に配置して回転させるアイドリング段階をさらに含む、
(16)に記載の液体適用方法。
(18) 前記アイドリング段階における前記適用ロールの回転速度は、前記液体適用段階における前記適用ロールの回転速度よりも低い、
(17)に記載の液体適用方法。
1 液体適用装置
3 適用ロール
3P 多孔体ブロック
7 ウェブ
27 ポンプ(供給器)

Claims (18)

  1. 吸収性物品の製造に用いられる、連続的に搬送されているウェブに一定周期を有する所定の形状パターンで液体を繰り返し適用する液体適用装置であって、
    連続気孔を含む圧縮変形可能な多孔体により形成された少なくとも1つの多孔体ブロックが外周面に周方向に不連続に配置されていると共に回転可能に支持されている適用ロールと、
    前記多孔体ブロックに含浸されるように前記液体を前記適用ロールに供給する供給器と、
    を具備し、
    前記多孔体ブロックのうち前記ウェブの表面と当接する部分が前記ウェブによって半径方向内向きに押し込まれるように、前記適用ロールが前記ウェブに対して配置され、前記ウェブ搬送時に前記適用ロールが回転することにより、前記多孔体ブロックに含浸されている前記液体が前記ウェブに適用される、
    液体適用装置。
  2. さらに、前記ウェブを介して前記適用ロールと対向する位置に設けられた、前記ウェブを支持する支持面を含む支持器を備え、
    前記支持器の前記ウェブを支持する前記支持面が湾曲面形状又は平面形状である、
    請求項1に記載の液体適用装置。
  3. 各多孔体ブロックの前記ウェブに対向するウェブ対向面に凹部及び凸部が形成される、
    請求項1又は2に記載の液体適用装置。
  4. 前記ウェブに凹部が前記ウェブの搬送方向に間欠的に形成されており、
    前記多孔体ブロックの前記凸部が、前記ウェブの前記凹部内面に当接して該内面に前記液体を適用するように形成されている、
    請求項3に記載の液体適用装置。
  5. 前記供給器が、前記適用ロールに供給される液体量を調節可能である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体適用装置。
  6. 前記供給器が、前記液体を前記多孔体ブロックの内面に供給する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体適用装置。
  7. 前記供給器が、前記液体を前記多孔体ブロックの外面に供給する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体適用装置。
  8. さらに、前記適用ロールを回転駆動させるモータを備え、
    前記モータによって、前記適用ロールが前記ウェブの搬送速度と同じ速度の表面速度で回転される、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の液体適用装置。
  9. 前記液体を前記ウェブに適用するときに、前記多孔体ブロックの前記ウェブ対向面以外の外面の少なくとも一部に、液不透過面が形成されている、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の液体適用装置。
  10. 前記液体が、0.05〜4Pa・sの範囲の粘度を有する、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の液体適用装置。
  11. 前記ウェブに適用された前記液体の目付けが、1〜15g/mである、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の液体適用装置。
  12. 前記多孔体ブロックと前記ウェブとの総変形量が1〜10mmである、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の液体適用装置。
  13. 前記適用ロールを、前記液体を前記ウェブに適用しない非適用位置に配置することができ、
    前記非適用位置にある前記適用ロールの鉛直方向下側である作用位置と、前記適用ロールの回転駆動を妨げない箇所である退避位置とに配置することができる受け皿をさらに備える、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の液体適用装置。
  14. 前記適用ロールの表面に複数の前記多孔体ブロックが形成されており、前記供給器がこれらの多孔体ブロックに前記液体を供給して、前記多孔体ブロックが前記ウェブに液体を適用する、
    請求項1〜13のいずれか1項に記載の液体適用装置。
  15. 前記ウェブは、吸収性物品の半製品が搬送方向に連続している半製品連続体である、
    請求項1〜14のいずれか1項に記載の液体適用装置。
  16. 吸収性物品の製造に用いられる、連続的に搬送されているウェブに一定周期を有する所定の形状パターンで液体を繰り返し適用する液体適用方法であって、
    連続気孔を含む圧縮変形可能な多孔体により形成された少なくとも1つの多孔体ブロックが外周面に周方向に不連続に配置されていると共に回転可能に支持されている適用ロールを用意するロール用意段階と、
    前記多孔体ブロックに含浸されるように前記液体を前記適用ロールに供給する液体供給段階と、
    前記多孔体ブロックのうち前記ウェブの表面と当接する部分が前記ウェブによって半径方向内向きに押し込まれるように、前記適用ロールを前記ウェブに対して配置し、前記ウェブ搬送時に前記適用ロールが回転することにより、前記多孔体ブロックに含浸されている前記液体が前記ウェブに適用される液体適用段階と、
    を含む、
    液体適用方法。
  17. 前記液体適用段階の前に、前記適用ロールを、前記液体を前記ウェブに適用しない非適用位置に配置して回転させるアイドリング段階をさらに含む、
    請求項16に記載の液体適用方法。
  18. 前記アイドリング段階における前記適用ロールの回転速度は、前記液体適用段階における前記適用ロールの回転速度よりも低い、
    請求項17に記載の液体適用方法。
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