JP2014093952A - 術後食 - Google Patents

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Abstract

【課題】経口的に栄養補給を必要とする外科手術患者など術後の患者が温かな食事として経口摂取するための術後食を提供すること。
【解決手段】たんぱく質を豊富に含むたんぱく質原料を主成分とし、乳清たんぱく質を34〜40質量%、糖質を38〜56質量%、ビタミンB1を0.5〜10mg/100g、ビタミンB6を0.5〜10mg/100g、亜鉛を0.5〜50mg/100g、銅を0.5〜50mg/100g、レシチンを乳清たんぱく質1質量部に対して0.002〜0.02質量部を含有し、実質的に脂質および食物繊維を含有しない溶解して経口摂取するための粉末スープ状の術後食。
【選択図】なし

Description

本発明は、栄養補給を必要とする外科手術患者などの術後患者がたんぱく質、糖質、ビタミンB1、ビタミンB6、亜鉛、および銅を経口摂取で補給することを目的とした術後食に関する。さらに詳しくは、本発明は、たんぱく質、糖質、ビタミンB1、ビタミンB6、亜鉛、および銅を含有しても風味に影響せずに、温かな食事として経口摂取するための粉末スープ状の術後食に関するものである。
現在、消化器術後患者の治療は、クリニカルパスとして標準化され、多くの医療機関で実践されており、医療の質の向上に寄与している。特に、クリニカルパスにおいて、栄養管理は重要な位置づけと認識されている。具体的には、栄養管理は、管理栄養士をはじめ、医師や看護師、薬剤師等、多職種の医療従事者が連携して栄養サポートチーム(Nutrition Support Team;NST)を作り、個々の患者の病態と栄養状態を評価し、きめ細かな栄養管理を実践している施設も多くみられるようになってきた。さらに急性期病院においては診療費包括請求制度(Diagnosis Procedure Combination;DPC)の導入に伴い、医療の質的向上と術後在院日数の短縮を推進する上で、栄養管理は重要と認識されている。
しかしながら、栄養管理のシステムが充実していく中で、その重要な位置を占める食事については、十分であるとは言いがたい。従来、日本の消化器術後の栄養管理は、主に、重湯、三分粥、五分粥、全粥と言った、いわゆる粥食を中心とした段階食が施行されてきた。この粥食を用いた消化器術後の栄養管理は、日本古来の米を用いて段階的に固形食へとステップアップしていくものであることから、患者は安心感と治癒の経過を実感できると言われている。その一方で粥食は、味覚的、視覚的な問題で摂取量は十分ではないと言われており、また、術後早期に供される普通流動食は、重湯やスープ、果汁など(非特許文献1)水分補給を主とし、十分な栄養量を補給できないと言われている(非特許文献2)。
具体的には、粥食を基にした胃癌切除症例23例に対して、重湯、三分粥、五分粥を供し、術後日数(POD)を追って測定した。すなわち、術前、術後第1病日(以下1PODということもある)、術後第4病日(以下4PODということもある)、術後第7病日(以下7PODということもある)の周術期の栄養状態を鋭敏に反映するとされるRapid Turnover Protein(RTP)である、トランスフェリン、プレアルブミン、レチノール結合蛋白の3項目をこれらの測定ポイントについて測定したところ、術前値に対する7PODの変動率は、それぞれ66.5%、58.3%および52.1%であり(非特許文献3)、同様に濃厚流動食を経口摂取させた場合でも、7PODの変動率は粥食と変わりがなく、回復傾向があまり認められないのが現状である。
このように術後の早期回復の結果として、術後在院日数の短縮や患者のQOL向上には、術後早期から積極的に経口摂取を推進する必要がある。そのためには、不足しているたんぱく質やビタミンおよび微量元素を補給することができる術後に使用するのに好適な食品の開発が望まれていた。
しかしながら、最近では濃厚流動食の栄養素が強化された液状の総合栄養食品が多くのメーカーから発売され、栄養管理のツールとして患者に食事として提供されているが、「甘い」ことから患者の受容性が良いとは言い難いのが実情である。
そこで、温湯または熱湯に難溶解性の乳清たんぱくを容易に溶解でき、温かな食事として経口摂取しやすく、高たんぱく質でビタミンおよび微量元素を効率よく外科手術患者などに摂取させることのできる術後食が要望されていた。
小林澄枝,栄養管理のあり方に関する研究「術後の食事形態」,済生,78,2002,66―74. 本田佳子編,臨床栄養学 食事療法の実習 第5版,医歯薬出版,2004,33. 近藤正男,消化器疾患の術前術後栄養管理,臨床栄養,103,2003,276−280.
本発明の目的は、上述の状況を鑑みてなされたもので、実質的に脂質および食物繊維を含有しないことから、経口的に栄養補給を必要とする外科手術患者などの術後患者がたんぱく質、糖質、ビタミンB1、ビタミンB6、亜鉛、および銅を補給するために、経口摂取しやすい術後食を提供するものである。
本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、温湯や熱湯に容易に溶解することができ、実質的に脂質および食物繊維を含有しないことから、経口的に栄養補給を必要とする外科手術患者などの術後患者が経口摂取しやすい術後食が得られることを見出し、この知見に基づき本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(3)に示したものである。
(1)乳清たんぱく質を34〜40質量%、糖質を38〜56質量%、ビタミンB1を0.5〜10mg/100g、ビタミンB6を0.5〜10mg/100g、亜鉛を0.5〜50mg/100g、銅を0.5〜5mg/100g、レシチンを乳清たんぱく質1質量部に対して、0.002〜0.02質量部を含有し、実質的に脂質および食物繊維を含有しない、溶解して経口摂取するための粉末スープ状の術後食。
(2)さらに、ビタミンB2、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKからなる群のうち1種以上のビタミンを含有する上記(1)記載の術後食。
(3)さらに、鉄、マンガン、セレン、ヨウ素、クロム、およびモリブデンからなる群のうち1種以上の微量元素を含有する上記(1)または(2)に記載の術後食。
以上述べたように、本発明の術後食は、温湯または熱湯を加えれば、容易に溶解してスープ様の食品となり、また、実質的に脂質および食物繊維を含有しないことから、経口的に栄養補給を必要とする外科手術患者などの術後患者が摂取しやすい術後食を提供することができる。
以下、本発明の術後食を詳細に説明する。
本発明の術後食で使用する乳清たんぱく質は、市販されている脱乳糖ホエイ、低乳糖ホエイ、脱塩ホエイ、乳清たんぱく濃縮物、乳清たんぱく単離物、α−ラクトアルブミン、β−ラクトグロブリンなど、各種乳清たんぱく質の中から1種類ないし数種類を組み合わせて用いることができるが、最も好ましくは、乳清たんぱく質として用いる原料の最終乾燥製品におけるたんぱく質含量が85%以上である乳清たんぱく単離物を使用する。
本発明に使用することのできる乳清たんぱく質として、具体的には、WPI 895
(フォンテラジャパン株式会社)、Lacprodan DI−9224(アーラフーズ
イングレディエンツジャパン株式会社)などが挙げられる。
本発明の術後食で使用する乳清たんぱく質の含有量は、34〜40質量%、好ましくは36〜38質量%である。乳清たんぱく質の含有量が、34質量%より少ないと、必要なたんぱく質の量が確保できないため、好ましくない。また、40質量%より多いと、たんぱく質の量が過多となるため、好ましくない。
本発明の術後食で使用する糖質としては、従来から、食品に慣用されるものでよく、例えば、澱粉、デキストリンやブドウ糖および果糖などの単糖類、マルトースおよび乳糖などの二糖類、砂糖、グラニュー糖、水飴、還元水飴、はちみつ、異性化糖、転化糖、オリゴ糖(イソマルトオリゴ糖、還元キシロオリゴ糖、還元ゲンチオオリゴ糖、キシロオリゴ糖、ゲンチオオリゴ糖、ニゲロオリゴ糖、テアンデオリゴ糖、大豆オリゴ糖など)、粉飴、トレハロース、糖アルコール(マルチトール、エリスリトール、ソルビトール、パラチニット、キシリトール、ラクチトールなど)、砂糖結合水飴(カップリングシュガー)などが挙げられる。これらは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
本発明の術後食で使用する糖質の含有量は、38〜56質量%、好ましくは45〜56質量%である。糖質の含有量が、38質量%より少ないと、エネルギー生産が十分でないため、好ましくない。また、56質量%より多いと、エネルギー過多となるため、好ましくない。
本発明の術後食で使用するビタミンB1は、従来から、食品に慣用されるものでよく、例えば、チアミン塩酸塩、チアミン硝酸塩、ベンゾイルチアミンなどが挙げられる。ビタミンB1の含有量としては、術後食100gあたり、0.5〜10mgが適当である。ビタミンB1の含有量が、100gあたり、0.5mgより少ないと、糖質からエネルギー生産を助けるビタミンB1の効果が十分発揮できないため、好ましくない。また、10mgより多いと、ビタミンB1の風味が強くなるため、好ましくない。
本発明の術後食で使用するビタミンB6は、従来から、食品に慣用されるものでよく、例えば、ピリドキシン塩酸塩が挙げられる。ビタミンB6の含有量としては、100gあたり、0.5〜10mgが適当である。ビタミンB6の含有量が、術後食100gあたり、0.5mgより少ないと、たんぱく質の代謝に関与するビタミンB6の効果が十分発揮できないため、好ましくない。また、10mgより多いと、ビタミンB6の風味が強くなるため、好ましくない。
本発明の術後食で使用する亜鉛は、供給源としては、従来から、食品に慣用されるものでよく、例えば、グルコン酸亜鉛、硫酸亜鉛、および亜鉛酵母が挙げられる。亜鉛の含有量としては、100gあたり、0.5〜50mgが適当である。亜鉛の含有量が、術後食100gあたり、0.5mgより少ないと、たんぱく質の代謝に関与する亜鉛の効果が十分発揮できないため、好ましくない。また、50mgより多いと、亜鉛の風味が強くなるため、好ましくない。
本発明の術後食で使用する銅は、供給源としては、従来から、食品に慣用されるものでよく、例えば、グルコン酸銅、硫酸銅、および銅酵母が挙げられる。銅の含有量としては、術後食100gあたり、0.5〜5mgが適当である。銅の含有量が、100gあたり、0.5mgより少ないと、多くの体内酵素の正常な働きを助ける銅の効果が十分発揮できないため、好ましくない。また、5mgより多いと、亜鉛の吸収と拮抗するため、好ましくない。
本発明の術後食で使用するレシチンは、乳化性、可溶化性、分散性を示すため食品、化粧品、医薬品をはじめ幅広い分野で使用されており、これらの分野で使用実績のあるものが好ましい。レシチンの由来としては、油糧種子または動物があり、代表的には大豆、菜種、卵黄があるが、いずれの由来でもよいが、特に大豆レシチンが好ましい。大豆レシチンは、ペースト状のクルード品でもよいが、油分を除きリン脂質含量を高めた高純度精製レシチン、粉末レシチン、酵素分解レシチンの機能性改質レシチンが好ましい。具体的には、サンレシチンA−1(太陽化学株式会社)、レシオンP、レシオンLP−1、レシマールEL(理研ビタミン株式会社)、ソレックR、ソレックF、ソレックFP40(株式会社光洋商会)などがある。
本発明の術後食で使用するレシチンの含有量は、乳清たんぱく質1質量部に対して、0.002〜0.02質量部、好ましくは、0.0025〜0.015質量部が本発明の術後食に一般に温湯や熱湯と呼ばれる70〜100℃の水を加えたときに「ままこ」や「だま」と呼ばれる塊になることなく容易に溶解できることから適当である。レシチンの含有量が、乳清たんぱく質1質量部に対して0.002質量部より少ないと、粉末の溶解性を改善する効果が不十分となるため、好ましくない。また、0.02質量部より多いと、経口摂取する術後食として風味が悪くなるため、好ましくない。
また、本発明の術後食で使用する乳清たんぱく質とレシチンは、たんぱく質1質量部に対して0.002〜0.02質量部の範囲でレシチンが予め添加された市販の乳清たんぱく質でも良い。具体的には、エンラクトSAT(日本新薬株式会社)などがある。
本発明の術後食は、実質的に脂質および食物繊維を含有しないが、各原料由来の夾雑物など、少量の脂質および食物繊維の含有を排除するものではなく、従来の栄養強化用食品として使用されているものはいずれも本発明の主旨を逸脱しない範囲で許容される。実質的な量にまで脂質および食物繊維を含有すると、消化器外科手術患者では手術後の腸閉塞の原因となり、手術後の回復が遅れる可能性がある。
本発明の術後食は、乳清たんぱく質10gあたり70〜100℃の水100mLを用いて攪拌すると容易に溶解することができる。70℃より低い水100mLを用いると、温かな食事として経口摂取しやすい術後食を提供できないため、好ましくない。
本発明の術後食は、乳清たんぱく質10gあたり70〜100℃の水100mLを用いて、回転数500rpm、30秒間攪拌した後、「ままこ」や「だま」と呼ばれる塊の加熱乾燥後の質量が0.1g以下となる。「ままこ」や「だま」と呼ばれる塊の加熱乾燥後の質量が0.1gより多いと、ざらつきが多く、経口摂取しにくいため、好ましくない。
本発明の術後食を製造する際には、ビタミンB1、ビタミンB6以外のビタミン、亜鉛、銅以外の微量元素を必要に応じて適宜含有することができる。
本発明の術後食に用いるビタミンとしては、ビタミンB2、ナイアシン、葉酸、ビタミンB12、ビオチン、パントテン酸、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンD、ビタミンKなどが挙げられ、これら複数をできる限り組み合わせて含有するのが好ましい。
ビタミンB1、ビタミンB6以外のビタミンの含有量としては、術後食100gあたり、ビタミンB2は、0.1〜12mg、ビタミンB12は、0.2〜60μg、ナイアシンは、1.5〜60mg、パントテン酸は、0.6〜30mg、葉酸は、20〜200μg、ビオチンは、3〜500μg、ビタミンCは、10〜1000mg、ビタミンAは、60〜600μg、ビタミンDは、0.3〜5μg、ビタミンEは、1〜150mg、ビタミンKは、2〜700μgの範囲が適当である。
本発明の術後食に用いる微量元素としては、鉄、マンガン、セレン、クロム、ヨウ素、モリブデンなどが挙げられ、これら複数をできる限り組み合わせて含有するのが好ましい。
亜鉛、銅以外の微量元素の含有量としては、術後食100gあたり、鉄は、0.1〜10mg、マンガンは、0.01〜8mg、セレンは、0.1〜35μg、クロムは、0.1〜35μg、ヨウ素は、0.1〜150μg、モリブデンは、0.1〜25μgの範囲が適当である。
以上、本発明の術後食について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、上記の成分の他に、製品の種類に応じて、通常食品の分野で広く用いられている成分を適宜使用することができる。例えば、糖類、甘味料、高甘味度甘味料、油脂、起泡性素材、酸味料、調味料、中和剤、カラメル、色素、香料、果汁、ピューレ、保存料、エキス、pH調整剤、糊料なども、本発明の効果を損なわない範囲で任意に添加することができる。
また、公知もしくは将来知られうる甘味成分も糖類の代わりに用いることができる。具体的には、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、アリテーム、ネオテーム、カンゾウ抽出物(グリチルリチン)、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビア抽出物、ステビア末などの甘味成分を用いても良い。
本発明において得られる術後食は、その後に使用される水溶液での腐敗を考慮すると保存剤あるいは防腐剤などを添加することができる。保存剤あるいは防腐剤の添加方法としては、術後食の製造時にあらかじめ添加しておくか、あるいは本発明の造粒工程中でバインダー液中に添加することができ、水溶性のものであれば直接添加でよいが、水懸濁性のものであれば、術後食の製造工程中で懸濁するか懸濁液を添加する方法、あるいは、本発明の造粒工程におけるバインダー液調製段階でバインダー液に懸濁する方法が使用できる。また、揮発性を有するものや耐熱性に劣るものを使用する場合は、乳化させてマイクロカプセル化したものを懸濁させる方が好ましい。
保存剤あるいは防腐剤としては、エタノール、グリシン、グルコノデルタラクトン、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸、デヒドロ酢酸、次亜塩素酸およびその塩類、低級脂肪酸エステル、ポリリジン、プロタミン、リゾチーム、芥子抽出物、ワサビ抽出物、晒粉、キトサンなどを用いるのが適当である。
また、穀粉・野菜パウダーのうち、穀粉としては、コーンパウダー、小麦粉などのように、穀物を粉砕し、乾燥して得られる粉末が挙げられ、食用のものであれば任意に使用することができる。野菜パウダーとしては、キャベツ、オニオン、ネギ、ニンジンなどのホールパウダーや各種エキスパウダー、さらにはパンプキンパウダー、ポテトパウダー、魚介エキス、魚介パウダー、チキンエキスなどを挙げることができる。
次に、本発明で用いる食塩や調味料などは、通常の料理・調理に使用されているものであれば、好みに応じて任意に使用することができる。また、これらの使用量も常法に従えば良い。
本発明に係る術後食の製造方法としては、常法により製造できる。例えば、流動層造粒法、流動層多機能型造粒法、噴霧乾燥造粒法、転動造粒法、撹拌造粒法などがあり、乳清たんぱく質を含む原料にバインダー液を噴霧して、粉体にバインダー液成分を被覆できる方法が挙げられる。なかでも流動層造粒法により製造するのが好ましい。
流動層造粒法による製造方法として、以下の方法を例示することができる。例えば、たんぱく質含量が85%以上である乳清たんぱく質を造粒機にいれ、下方から熱風を送り込むことで、粉体を流動させる。この流動層にレシチンを乳清たんぱく質1質量部に対して、0.002〜0.02質量部になるように溶解したバインダー液をノズル噴霧し、粉体表面に均一に界面活性剤液を付着させ、凝集粒をつくり、これを乾燥させる。これに、糖質、ビタミンなどを混合することにより術後食を製造する方法を挙げることができる。
バインダー液は、界面活性剤とこれらを溶解あるいは懸濁させる溶媒により構成され
る。使用される溶媒としては、水単独が好ましいが、エチルアルコールなどの水溶性の溶剤を添加してもよい。
本発明の術後食にビタミンまたは微量元素を混合する方法としては、乳清たんぱく質と一緒に造粒機に入れ、混合したり、界面活性剤と一緒にバインダー液に溶解して、噴霧したり、また、バインダー液を噴霧後または乾燥後、混合する方法が挙げられる。
このようにして得られた術後食は、難溶解性の乳清たんぱく質を含有する術後食を70〜100℃の水に容易に溶解することを可能とし、栄養補給を必要とする外科手術患者や高齢者あるいは低栄養状態の患者などが経口摂取しやすくすることができる。
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
表1に示した配合で術後食を製造した。乳清たんぱく質(商品名:WPI895、フォンテラジャパン株式会社、たんぱく質含有93%)10.76kgを流動造粒乾燥機にいれ、入口温度70℃、排風温度60℃、造粒時間5分間の条件下で、粉体を流動させる。この流動層にレシチン(商品名:サンレシチンA−1、太陽化学株式会社、レシチン含有33%)0.150kgを水1.5kgに溶解したバインダー液をノズル噴霧し、粉体表面に均一に界面活性剤液を付着させ、凝集粒をつくり、これを25分間乾燥処理を行った。その後、デキストリン、砂糖、ビタミンミックス(表2)、アスコルビン酸ナトリウム、食塩、L−グルタミン酸ナトリウム、クエン酸第一鉄ナトリウム、グルコン酸亜鉛、グルコン酸銅、クロム酵母、モリブデン酵母、マンガン酵母、セレン酵母、ヨウ素酵母、酵母エキス、オニオンパウダー、チキンパウダー、香辛料粉末、カラメル色素、香料、表2に示すビタミンミックス、を流動造粒乾燥機にいれ、5分間混合処理を行った。1包当たりの内容量を26.8gとして充填後、コンソメスープ風の術後食を得た。このとき、乳清たんぱく質は37質量%、糖質は54質量%(糖質には、デキストリンと砂糖の他に、酵母エキス、オニオンパウダー及びチキンパウダー等の原料に由来するものも含む。)であった。
Figure 2014093952
Figure 2014093952
(実施例2)
表3に示した配合で術後食を製造した。乳清たんぱく質(商品名:Lacprodan DI−9224、アーラフーズイングレディエンツジャパン株式会社、たんぱく質含有88%)11.36kgおよび表2に示した配合でミネラルミックス(表2)を流動造粒乾燥機にいれ、入口温度70℃、排風温度60℃、造粒時間5分間の条件下で、粉体を流動させる。この流動層にレシチン(酵素分解レシチン製剤、商品名:レシオンP−1、理研ビタミン株式会社、レシチン含有70%)0.071kgを水1500gに溶解したバインダー液をノズル噴霧し、粉体表面に均一に界面活性剤液を付着させ、凝集粒をつくり、これを25分間乾燥処理を行った。その後、表1に示したデキストリン、砂糖、食塩、ビタミンミックス(表2)、粉末醤油、かつおぶしエキス、酵母エキス、配合調味料、香料を流動造粒乾燥機にいれ、5分間混合処理を行った。1包当たりの内容量を26.8gとして充填後、コーンスープ風の術後食を得た。このとき、乳清たんぱく質は37質量%、糖質は50質量%(糖質には、デキストリンと砂糖の他に、酵母エキス、オニオンパウダー及びチキンパウダー等の原料に由来するものも含む。)であった。
Figure 2014093952
(実施例3)
表4に示した配合で術後食を製造した。ポリ袋内で予め混合したデキストリン0.650kg、ビタミンミックス、アスコルビン酸ナトリウム、食塩、グルコン酸亜鉛、グルコン酸銅、クロム酵母、モリブデン酵母、マンガン酵母、セレン酵母、ヨウ素酵母、酵母エキス、かつおぶしエキス、香料をデキストリン2.600kgの入った混合機に入れて、回転させる。次に、砂糖、グルタミン酸ナトリウム、粉末醤油、配合調味料を入れて、回転させる。さらに乳清たんぱく質(商品名:エンラクトSAT、日本新薬株式会社、たんぱく質含有89%、レシチン含有1%)11.24kgを入れて、回転させる。最後に、残りのデキストリンを入れて回転および前後振動で20分間混合する。1包当たりの内容量を26.8gとして充填後、おすまし風の術後食を得た。このとき、乳清たんぱく質は37質量%、糖質は54質量(糖質には、デキストリンと砂糖の他に、かつおぶしエキス及び酵母エキス等の原料に由来するものも含む。)%であった。
Figure 2014093952
(試験例)
対象は、大腸癌26例(S状結腸癌、直腸癌)、胃癌14例(胃切、胃全摘)、肝臓癌8例、その他4例(膵臓癌、食道癌)とした。男性34例、女性18例、平均年齢は65歳(44〜80歳)であった。これらの症例に対して、栄養管理方法は、術後第1病日(1POD)から第7病日(7POD)にかけて、実施例1の術後食を供した。
患者へ供した食事の総熱量は、1POD〜2PODが900kcal/day、3POD〜4PODが1200〜1400kcal/day、5POD〜7PODが1600kcal/dayとした。熱量の糖質は、甘味の少ないマルトデキストリン(パインデックス#2;松谷化学工業株式会社)を用いてゼリー食を作成し、1PODから3PODまでの期間、患者へ供した。このプロトコールに従って、対象に実施例1〜3の術後食を以下のように供した。
術後早期からの術後食に対する抵抗感と、術後食の味、術後食の食べ続けられる期間について次の通り試験を実施した。消化器術後患者52名を対象に、実施例1〜3の術後食を溶解した後、食事と共に患者に供した。その後、専用のアンケート用紙を用いて管理栄養士が患者に聞き取り式で記入し、集計した。
術後早期からの術後食に対する抵抗感については、「全くない」が15名、「特にない」が14名、「ややあった」が5名、「あった」が6名、「無回答」が12名であった。次に、味については、「美味しく食べられる」が17名、「食べられる」が8名、「何とか食べられる」が7名、「どちらとも言えない」が6名、「食べられない」が2名、「無回答」が12名であった。同様に、食べ続けられる期間については、「1日」が10名、「2日」が4名、「3日」が19名、「5日」が1名、「1週間」4名、「1週間以上」が1名、「無回答」が13名であった。経腸栄養剤と比べて、「よかった」が1名、「どちらかと言えばよかった」が2名、「同じくらい」が9名、「どちらかと言えばよくない」が1名、「無回答」が39名であった。術後食の量は、「多過ぎる」が5名、「少し多い」が14名、「丁度良い」が8名、「無回答」が25名であった。
1POD〜2PODまでは、術後に供される1日3回の術後食(コーンスープ風、コンソメスープ風、おすまし風)のいずれかを100mLの水(約70℃)に溶解混合した後、十分に溶解させ、適時適温で患者に供した。3PODでは、五分粥食を含む1日4回の食事と共に、実施例1〜3の術後食を100mLに十分に溶解させ、適時適温で患者に供した。3PODでは、五分粥食を含む1日6回の食事の内、2回だけ実施例1〜3の術後食を100mLの水(約70℃)に十分に溶解させ、適時適温で患者に供した。4POD〜7PODでは、全粥食を含む1日6回の食事の内、1回だけ実施例1〜3の術後食を水(約70℃)100mLに十分に溶解させ、適時適温で患者に供した。評価項目は、完遂率、術後在院日数とした。完遂率は、1〜3PODにおいて提供された術後食を50%以上喫食できた症例を全症例で割った値である。完遂率は、79.2%(大腸85.0%、胃76.9%、肝臓87.5%、その他50%)であった。入院時から、これら患者状態をもとに退院許可が認められた日までを術後在院日数とした場合、術後在院日数は、症例では13.7日(大腸癌9.7日、胃癌13.9日、肝臓癌11.6日、その他13日)であった。
完遂率の結果から、1PODからのたんぱく質とビタミンおよび微量元素から構成される術後食の経口摂取は安全に行えた。また、術後早期からの経口摂取において重篤な合併症が経験されなかったことからも、その安全性が確認された。また、術後在院日数も10.1日であったことから、疾患に対する実施例1〜3の術後食の有用性が示された。
本発明は、たんぱく質を豊富に含むたんぱく質原料を主成分とし、乳清たんぱく質を34〜40質量%、糖質を38〜56質量%、ビタミンB1を0.5〜10mg/100g、ビタミンB6を0.5〜10mg/100g、亜鉛を0.5〜50mg/100g、銅を0.5〜50mg/100g、レシチンを乳清たんぱく質1質量部に対して0.002〜0.02質量部を含有し、実質的に脂質および食物繊維を含有しない溶解して経口摂取するための粉末スープ状の術後食に関するものであって、産業上十分に利用できるものである。

Claims (3)

  1. たんぱく質を豊富に含むたんぱく質原料を主成分とし、乳清たんぱく質を34〜40質量%、糖質を38〜56質量%、ビタミンB1を0.5〜10mg/100g、ビタミンB6を0.5〜10mg/100g、亜鉛を0.5〜50mg/100g、銅を0.5〜5mg/100g、レシチンを乳清たんぱく質1質量部に対して、0.002〜0.02質量部を含有し、実質的に脂質および食物繊維を含有しないことを特徴とする、溶解して経口摂取するための粉末スープ状の術後食。
  2. さらに、ビタミンB2、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチ
    ン、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKからなる群のうち1種以上のビタミンを含有する請求項1に記載の術後食。
  3. さらに、鉄、マンガン、セレン、ヨウ素、クロム、およびモリブデンからなる群のうち1種以上の微量元素を含有する請求項1または2に記載の術後食。
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