JP2016510603A - 多機能型粘度調整剤を含む組成物 - Google Patents

多機能型粘度調整剤を含む組成物 Download PDF

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Abstract

少なくとも1つのタンパク質、上記少なくとも1つのタンパク質以外の少なくとも1つの主要栄養素および微粉化リン酸カルシウムを含む栄養組成物。微粉化リン酸カルシウムは、約0.20マイクロメートルから約1.20マイクロメートルの中央粒径を有し、栄養組成物の粘度を調整することができる。リン酸カルシウムの微粉化は、栄養組成物中におけるカルシウムおよびホスフェートの生物学的利用能の増大と、タンパク質の安定性とを提供することができる。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2013年3月12日に提出された米国仮特許出願第61/777490号の優先権およびあらゆる利益を主張するものであり、その全内容は、参照により本明細書に援用する。
本開示は、タンパク質および微粉化リン酸カルシウムを含む、栄養組成物に関する。微粉化リン酸カルシウムは、栄養組成物の粘度、タンパク質の安定性およびミネラル生物学的利用能に影響し得る。
タンパク質およびミネラルは、液体および再構成済み粉末等の栄養組成物中に一般的に見受けられており、健康上の利益を消費者に提供するためのものである。しかしながら、これらの成分は、溶液中で相互作用して、消費者に許容されない製品特性を生み出す可能性がある。例えば、一部のミネラル、特にカルシウムの溶解度特性は、溶液中のタンパク質の安定性に悪影響する可能性がある。タンパク質が不安定化すると、変性タンパク質が生じることがあり、この変性タンパク質は溶液から沈殿し、この結果、液体送達/再構成容器の側面または底部にこびりつくことになる。この結果、栄養組成物中のタンパク質の少なくとも一部は、実際には消費者によって摂取されない可能性がある。
従来の知見によれば、消費者におけるミネラルの生物学的利用能を最大化するためには、栄養組成物が、不溶性のミネラル源ではなく可溶性のミネラル源を含むべきであると指示されることになる。こうした指示については、市販の母乳強化剤粉末中への可溶性カルシウム源(例えば、グルコン酸カルシウム、カルシウム−βヒドロキシ−β−メチル−ブチレートおよびグリセロリン酸カルシウム)の現行方式による組込みによって支援されている。しかしながら、上記のように、特に可溶性カルシウムにより、栄養組成物中に存在するタンパク質が溶液から出現する恐れがある。
良好な栄養を提供することに加えて、消費者に許容される特性を栄養組成物が有することも重要である。液体の粘度が消費者にとって重要であり得るのと同様に、良好な味および外観も消費者にとって重要であり得る。粘度は、おいしさに影響し得るだけでなく、塩化障害のある個人が液体を飲み込む能力にも影響し得る。従って、典型的には、カラギナン等のチキソトロピー付与剤を商用の栄養組成物に添加して、完成製品に所望される粘度を達成する。しかしながら、チキソトロピー付与剤は、食品添加物としての使用を取り巻く規制強化の対象となってきた。さらに、チキソトロピー付与剤は典型的には、栄養上の顕著な利益をさらに提供することがない。
従って、生物学的利用能が向上したミネラルと組み合わさったタンパク質を含み、加えて、チキソトロピー付与剤を必要とすることなく所望の粘度を実現する、液体状栄養組成物の必要性が依然としてある。さらに、栄養上の利益も同様に提供する粘度調整剤の必要性がある。
本開示は、上記の必要性のすべてを同時に満たす、液体状栄養組成物または再構成可能な栄養組成物を提供する。リン酸カルシウムは不溶性塩であるというのが一般的な認識にも関わらず、驚くべきことに、粘度調整剤として微粉化リン酸カルシウムを栄養組成物中に組み込むことにより、上記必要性が満たされることが発見された。驚くべきことに、特定の中央粒径になるように微粉化された不溶性リン酸カルシウムが、微粉化リン酸カルシウム中に存在するカルシウムの溶解度を増大させる。従って、微粉化リン酸カルシウムを栄養組成物に添加すると、カルシウムの生物学的利用能が増大すると共に、粘度およびタンパク質の安定性も修正される。下記にある本開示の非限定的な実施形態は、最近の上記発見を取り込んだものである。
幾つかの実施形態において、栄養組成物は、少なくとも1つのタンパク質、上記少なくとも1つのタンパク質以外の少なくとも1つの主要栄養素、および、約0.20マイクロメートルから約1.20マイクロメートルの中央粒径を有する微粉化リン酸カルシウムを含み、この結果、上記栄養組成物が、約5センチポアズ「cp」から約5,000センチポアズの粘度を有するようになる。
さらなる実施形態において、安定化されたタンパク質を含む液体状栄養組成物の粘度を調整する方法が、提供される。本方法は、約0.20マイクロメートルから約1.20マイクロメートルの中央粒径を有する微粉化リン酸カルシウムを、少なくとも1つのタンパク質と上記少なくとも1つのタンパク質以外の少なくとも1つの主要栄養素とを含む栄養組成物に添加するステップを含む。得られた組成物、例えば、そのままで摂取可能な型の液体、濃縮液体または再構成済み液体は、約5cpから約5,000cpの粘度を有し得る。
粘度変動低い可溶性カルシウム濃度における粘度変動を示す、プロットである。 高い可溶性カルシウム濃度における粘度変動を示す、プロットである。
様々な実施形態の要素または特徴について、以下で詳細に記述する。
本開示の栄養製品の様々な実施形態は、残存の栄養製品が、本明細書で記述している必要な原材料または特徴のすべてを依然として含有することを条件にして、本明細書で記述した任意のまたは選択された任意の原材料または特徴を「含有しない」または「実質的に含有しない」であり得る。上記の状況において、特段の記載がない限り、「実質的に含有しない」という用語は、選択された栄養製品が、機能を果たせる量より少なくなっている任意の原材料を含有し、典型的には、上記の任意の原材料または選択された原材料の約1重量%未満、例として約0.5重量%未満、例として約0.1重量%未満、さらに例として0重量パーセントになっている任意の原材料を含有することを意味する。
本明細書で使用される「脂肪」、「油」および「脂質」という用語は、特段の記載がない限り、植物もしくは動物に由来した脂質材料または植物もしくは動物から加工された脂質材料について言及するために相互変換可能に使用される。これらの用語には、合成脂質材料がヒトへの経口投与に適している限りは、合成脂質材料も含まれる。
本明細書で使用される「乳児用調合品」、「製品」、「栄養製品」または「栄養組成物」という用語は、相互変換可能に使用され、特段の記載がない限り、栄養液体、栄養半液体、栄養半固体および栄養粉末を指す。栄養粉末を再構成すると、栄養液体形成することができ、この栄養液体のすべては、脂肪、タンパク質および炭水化物からなる群より選択することができる少なくとも1つの主要栄養素を含んでおり、ヒトによる経口での消費に適してもいる。
本明細書で使用される「栄養液体」は、特段の記載がない限り、本明細書で記述した栄養粉末を再構成した後で使用することによって作製されたそのままで飲める型の液体形態、濃縮形態および栄養液体になっている、栄養製品を指す。
本明細書で相互変換可能に使用される「栄養粉末」または「再構成可能な粉末」は、特段の記載がない限り、水または別の水性液体によって再構成した後で消費され得る流動可能な形態またはすくい上げが可能な形態になった栄養製品を指しており、噴霧乾燥済み粉末と乾燥混合済み/乾燥配合済み粉末の両方を含める。栄養粉末を圧縮すると、「単位用量」の栄養組成物を形成することができ、この「単位用量」の栄養組成物は、再構成前に栄養組成物の計量が必要にならないように個別に包装することもできるし、または錠剤等の固体形態にしておくこともできる。
本明細書で使用される「乳児用調合品」という用語は、乳児による消費用として特別に設計された、栄養製品を指す。
本明細書で使用される「生物学的利用能」という用語は、特段の記載がない限り、ある化合物が個人の血流中に進入して残留し、この結果、当該物質が身体の細胞内に吸収され得るようになる能力を指す。ある化合物の生物学的利用能の度合いが増大するにつれて、当該化合物は、血流中に進入して残留し、この残留箇所で身体により吸収されて利用され得る可能性が、より高くなる。ある化合物の生物学的利用能の度合いが減少するにつれて、当該化合物は、消化管領域に直接入り込んでも血流への進入前に身体から排出されることになる可能性が、より高くなる。
本明細書で使用されるすべての百分率、部および比は、特段の記載がない限り、合計した組成物の重量によるものである。列挙された原材料に関する合計した組成物の重量はすべて、活性レベルに基づいており、従って、特段の記載がない限り、市販の材料中に含まれ得る溶剤または副生成物は含めない。本明細書で使用されるすべての数値範囲は、特段の記載がない限り、「約」という用語が明示的に先行しているか否かに関わらず、「約」という用語が先行することを意図されたものであり、「約」という用語が先行しているとして理解されるものである。
本明細書で使用される数値範囲は、範囲内に含まれるすべての数と数の部分集合とを、具体的に開示されているか否かに関わらず包含することを意図したものである。さらに、上記本明細書で使用される数値範囲は、当該数値範囲内にある任意の数または数の部分集合を対象とした特許請求の範囲の支持を提供するものとして、解釈すべきである。例えば、1から10という開示は、2から8までの範囲、3から7までの範囲、5から6までの範囲、1から9までの範囲、3.6から4.6までの範囲、および3.5から9.9までの範囲等を支持するものとして、解釈すべきである。
本開示における単数の特徴または限定へのあらゆる言及は、特段の記載がない限り、または、言及がなされている文脈により逆の事柄が明確に示されていない限り、相当する複数の特徴または限定を含むものとし、逆の場合も同様なものとする。
本明細書で使用される方法のステップまたは処理のステップにおける任意の組合せは、特段具体的に示されていない限り、または、組合せについて言及している文脈により逆の事柄が明確に示されていない限り、任意の順序で実施することができる。
栄養組成物および方法は、本明細書で記述した開示の要素および特徴、ならびに、本明細書で記述されているまたは栄養に関する用途において有用とされている任意の追加用または任意の原材料、成分または特徴を含み得、これらからなり得、またはこれらから本質的になり得る。
本願で引用されたすべての書類(特許、特許出願および他の刊行物)については、全部分を参照により本明細書に援用する。
製品形態
本開示の栄養組成物は、任意の適切な経口型製品形態にして調合および投与することができる。本明細書で記述した栄養原材料の安全で効果的な個人への経口送達を当該形態が可能にすることを条件にして、任意の液体形態、再構成可能な粉末形態または再構成可能な固体形態(例えば、錠剤)が、これらの形態の組合せまたは変種を含めて、本発明における使用に適している。栄養組成物は、本明細書で記述した原材料のみを含むように調合することもできるし、または任意の原材料によって改質して、幾つかの相異なる製品形態を形成することもできる。
本開示の栄養組成物は、少なくとも1つのタンパク質、上記少なくとも1つのタンパク質以外の少なくとも1つの主要栄養素および微粉化リン酸カルシウムを含む実施形態として本明細書で規定された、規定食型製品の形態として調合することができる。主要栄養素の非限定的な例は、脂肪、タンパク質、炭水化物およびこれらの組合せからなる群より選択することができる。
本開示の栄養組成物は、単独の栄養源または補助的栄養源のいずれかを個人に提供することができる。上記の状況において、単独の栄養源とは、毎日一回または複数回投与すれば、1日当たりでまたは所期の投与期間中に個人が必要とする脂肪、タンパク質、炭水化物、ミネラルおよびビタミンのすべてまたは実質的にすべてを個人に提供する可能性があり得る、栄養源である。補助的栄養源は、単独である可能性のある栄養源を個人に提供しない規定食型供給源として、本明細書で規定されている。本開示の栄養組成物は、任意の適切な液体状基剤によって調合することができる。有用な液体状基剤の非限定的な例には、ミルク主体型液体、ダイズ主体型液体、低pH型液体、透明液体および再構成可能な粉末が挙げられる。
栄養液体
栄養液体には、濃縮液体製品形態およびそのままで摂取可能な型の液体製品形態を含める。本発明における使用に適した液体製品形態の非限定的な例には、液体乳児用調合品(そのままで摂取可能な型の調合品と濃縮調合品の両方を含める。)、液体幼児用調合物(そのままで摂取可能な型の調合品と濃縮調合品の両方を含める。)、液体母乳強化剤(そのままで摂取可能な型の調合品と濃縮調合品の両方を含める。)、スナックおよび食品代替製品、温飲料または清涼飲料、炭酸飲料または非炭酸飲料、ジュースまたは他の酸性化飲料、シェーク、コーヒー、茶ならびに経腸供給式組成物等が挙げられる。これらの液体組成物は、最も典型的には懸濁液またはエマルションとして調合されるが、透明液体溶液および液体ゲル等、任意の適切な他の形態にして調合することもできる。本開示による栄養液体は、約5cpから約5,000cpの粘度、約5cpから約2,000cpの粘度、約5cpから約1,000cpの粘度、約5cpから100cpの粘度、約10cpから約80cpの粘度、約10cpから約50cpの粘度、または約15cpから約40cpの粘度を有する。
本開示の栄養液体飲料は、早生児、乳児、幼児、小児、および、高齢者の患者も含めた成人用の栄養ドリンクとしても使用することができる。液体飲料は、吸収不良、消化不良および他の消化管異常に罹った患者における栄養上の必要性に適う半消化態調合物(semi−elemental formula)としても使用することができる。
使用に適した栄養エマルションは、タンパク質、脂肪、炭水化物およびこれらの組合せを含む、水性エマルションであってよい。こうした栄養エマルションは、一般には、約1℃から約25℃において流動可能な液体または飲むことが可能な液体であり、典型的には、水中油型エマルション、油中水型エマルションまたは複合型水性エマルションの形態であるが、このようなエマルションは最も典型的には、連続的な水性相および不連続的な油相を有する水中油型エマルションの形態である。
栄養エマルションは、常温保存可能であり得るし、常温保存可能になっているのが典型的でもある。栄養エマルションは典型的には、栄養エマルションの最大約95重量%の水を含有し、例として約50重量%から約95重量%の水を含有し、さらに例として約60重量%から約90重量%の水を含有し、さらに例として約70重量%から約88重量%の水を含有する。栄養エマルションは、様々な製品密度を有し得るが、最も典型的には、約1.03g/ml超の密度、例として約1.04g/ml超の密度、例として約1.055g/ml超の密度、例として約1.06g/mlから約1.12g/mlの密度、さらに例として約1.085g/mlから約1.10g/mlの密度を有し得る。
栄養エマルションは、最終的な使用者の栄養上の必要性に適合されたカロリー密度を有し得るが、大抵の場合はエマルションが240ml当たり約100kcalから約500kcalを占め、例として240ml当たり約150kcalから約350kcalを占め、さらに例として240ml当たり約200kcalから約320kcalを占める。
幾つかの実施形態において、栄養エマルションは、約6.5kcal/fl oz(52.8kcal/240ml)のカロリー密度を有する低カロリー栄養エマルションであってよい。幾つかの実施形態において、栄養エマルションは、約7.1kcal/fl oz(57.6kcal/240ml)のカロリー密度を有する。幾つかの実施形態において、栄養エマルションは、約7.7kcal/fl oz(62.4kcal/ml)のカロリー密度を有する。
栄養エマルションは、約6.6から約7.0の範囲のpHを有し得る。
栄養エマルションの一人前分量は、幾つかの変数に応じて変動し得るが、典型的な一人前分量は、約100mlから約300mlの範囲であり、例として約150mlから約250mlの範囲であり、例として約190mlから約240mlの範囲である。栄養エマルションが母乳強化剤として使用される実施形態において、典型的な単回の一人前分量は、約5.0mlである。
栄養固体
栄養固体は、任意の固体形態であり得るが、典型的には、流動可能なまたは実質的に流動可能な粒子状の組成物、または少なくとも粒子状の組成物の形態である。特に適切な栄養固体型製品形態には、噴霧乾燥された粉末組成物、凝集された粉末組成物、または乾燥配合された粉末組成物が挙げられる。幾つかの実施形態においては、続いて、上記栄養固体型製品を圧縮して、錠剤等の単位用量形態にすることができ、この単位用量形態を水等の水性液体に添加して再構成すると、液体状栄養製品を形成することができる。粉末組成物は、スプーンまたは他の類似器具を用いて容易にすくい上げることもできるし、計量することもでき、この場合には、粉末組成物は、所期の使用者により適切な水性液体、典型的には水を用いて容易に再構成して、経口または経腸による即時使用のための栄養調合品を形成することができる。上記の状況において、「即時」使用とは一般に、再構成から約48時間以内、最も典型的には再構成から約24時間以内、好ましくは再構成からの直後を意味する。
栄養粉末は、最終的な使用者の栄養上の必要性に適合されたカロリー密度になるように使用前に水によって再構成することができるが、大抵の場合には粉末を水によって再構成すると、240ml当たり約100kcalから約500kcalを占める組成物、例として240ml当たり約150kcalから約350kcalを占める組成物、さらに例として240ml当たり約200kcalから約320kcalを占める組成物が形成する。
代替的実施形態において、栄養粉末を水によって再構成すると、約52.8kcal/240mlのカロリー密度を有する低カロリー組成物を形成することができる。別の実施形態において、栄養粉末は、約57.6kcal/240mlのカロリー密度を有する。一実施形態において、栄養粉末は、約62.4kcal/240mlのカロリー密度を有する。
再構成済み栄養液体の一人前分量は、幾つかの変数に応じて変動し得るが、典型的な一人前分量は、約100mlから約300mlの範囲であり、例として約150mlから約250mlの範囲であり、例として約190mlから約240mlの範囲である。
幾つかの実施形態において、再構成済み栄養液体は、ヒトミルク強化剤として使用することができる。上記幾つかの実施形態において、典型的な単回の一人前分量は、ヒトミルク約25mlから約50ml当たり約0.9グラムの粉末を含む。
本開示による再構成済み栄養液体は、約5cpから約5,000cpの粘度、約5cpから約2,000cpの粘度、約5cpから約1,000cpの粘度、約5cpから100cpの粘度、約10cpから約80cpの粘度、約10cpから約50cpの粘度、または約15cpから約40cpの粘度を有する。
製造方法
本開示の栄養組成物は、選択された製品の液体形態、粉末形態または固体形態を調製するための任意の公知なまたは効果的な製造技法により、調製することができる。数多くのこうした製造技法が、任意の所与の製品用として公知であり、当業者ならば、本明細書で記述した栄養組成物に対して容易に適用することができる。
例えば、適切な一製造方法において、脂肪中タンパク質型(PIF)スラリー、炭水化物−ミネラル(CHO−MIN)スラリー、水中タンパク質型(PIW)スラリーを含めて、少なくとも3つの別個のスラリーが調製される。PIFスラリーは、油(例えば、キャノーラ油、トウモロコシ油等)を加熱して混合し、次いで、加熱と撹拌を続けながら乳化剤(例えば、レシチン)、脂溶性ビタミン、および合計したタンパク質の一部(例えば、ミルクタンパク質濃縮物等)とを添加することにより、形成される。
CHO−MINスラリーが、加熱撹拌しながら微粉化リン酸カルシウム、他のミネラル(例えば、クエン酸カリウム、リン酸二カリウム、クエン酸ナトリウム等)、微量のミネラルおよび超微量のミネラル(TM/UTMプレミックス)、ならびに任意の追加用の増粘剤または懸濁剤(例えば、Avicel(R)(FMC Biopolymer(Philadelphia、PA)、ジェランガム、カラギナン))を水に添加することにより、形成される。得られたCHO−MINスラリーには、加熱と撹拌を続けながら10分保持した後、追加用ミネラル(例えば、塩化カリウム、炭酸マグネシウム、ヨウ化カリウム等)、および/または炭水化物(例えば、フルクトオリゴ糖、スクロース、コーンシロップ等)を添加する。残存のタンパク質がもし存在するならば、次いで、加熱と撹拌をしながら残存のタンパク質を混合することにより、PIWスラリーが形成される。
得られたスラリーを次いで、加熱撹拌しながら混ぜ合わせ、pHを6.6−7.0に調製し、この後で、組成物に高温短時間(HTST)加工を施すが、この高温短時間加工の間に、組成物が熱処理され、乳化され、均一化され、次いで冷却される。水溶性ビタミンおよびアスコルビン酸を添加し、必要ならばpHも所望の範囲に調整し、矯味剤を添加し、水を添加して、所望の合計した固形分レベルを達成する。次いで、組成物を無菌包装すると、無菌包装された栄養エマルションが形成する。次いで、栄養エマルションをさらに希釈し、熱処理し、包装すると、そのままで摂取可能な型の液体もしくは濃縮液体を形成することもできるし、または、栄養エマルションを熱処理し、続いて、再構成可能な粉末として加工および包装することもでき、例えば、噴霧乾燥させ、乾燥混合し、凝集させることもできる。さらなる実施形態において、次いで、粉末を圧縮して、錠剤等の単位用量形態にすることができる。
実質的に透明な液体飲料が所望される場合には、上記で記述した製造方法は、CHO−MINスラリーとPIWスラリーとのみを配合して栄養液体飲料を形成するように修正される。
栄養製品を製造するための適切な他の方法については、例えば、米国特許第6365218号(Borschelら)、米国特許第6589576号(Borschelら)、米国特許第6306908号(Carlsonら)および米国特許第6811801号(Nguyenら)で記述されており、これらの米国特許の記述は、本明細書と両立する範囲で、参照により本明細書に援用する。
栄養組成物の成分
微粉化リン酸カルシウム
約0.20μmから約1.20μmの中央粒径、約0.20μmから約1.0μmの中央粒径、約0.20μmから約1.0μmの中央粒径、または約0.40μmから約0.80μmの中央粒径を有する、任意の適切な微粉化リン酸カルシウムを、本栄養組成物中に利用することができる。有用な微粉化リン酸カルシウムの非限定的な例は、リン酸三カルシウム、リン酸二カルシウム、ヒドロキシアパタイトおよびこれらの組合せからなる群より選択することができる。
所望の中央粒径を有する微粉化リン酸カルシウムは、任意の適切な方法を用いて調製することができる。有用な一方法は、液体状冷却材を用いてリン酸カルシウムに凍結粉砕を施すことである。幾つかの因子が、液体状栄養組成物中の微粉化リン酸カルシウムの所望のレベルを決定し得る。このような因子の非限定的な例には、製品粘度、タンパク質の安定性およびリン酸カルシウムの生物学的利用能が挙げられる。約5cpから約5,000cpの製品粘度を達成するのに有用な微粉化カルシウムの範囲には、栄養組成物のkgに対する微粉化リン酸カルシウムのグラムという観点において、約1g/kgから約5g/kgを挙げることができ、または約1g/kgから約3g/kgを挙げることができる。幾つかの実施形態において、微粉化リン酸カルシウムは、約0.001重量%から約1.0重量%、約0.005重量%から約0.50重量%、または約0.10重量%から約0.40重量%栄養組成物中に存在する。
本開示による微粉化リン酸カルシウムの中央粒径は、合計した理論的なカルシウムに対して約0.1%から約95%の可溶性カルシウム濃度、約1%から約50%の可溶性カルシウム濃度、または約5%から約30%の可溶性カルシウム濃度を実現し得る。理論的なカルシウムは、分子式に従って計算されたカルシウム濃度である。例えば、化学的にはヒドロキシアパタイトとして知られている商用のリン酸三カルシウム(TCP)に関しては、分子式がCaHO13であり、分子量が502.31である。従って、理論的なカルシウム濃度は、(5×40.08)/502.31=39.90w/w%である。栄養組成物中に存在する微粉化リン酸カルシウムは、合計したカルシウムおよび合計したホスフェートに寄与するものであり、従って、栄養組成物の粘度を調整すると共にさらなる栄養価も付加する。微粉化リン酸カルシウムの他にもさらなるカルシウムが栄養組成物に添加される場合には、または、さらなるカルシウムが栄養製品の他の成分中に先天的に見受けられる場合には、さらなるカルシウムは、合計したカルシウムに寄与し得る。上記成分の非限定的な例は、カルシウムカゼイネート、Fibrim(R)(Essex Grain Products,Inc.、Linden、NJ)、Maltrin(R)M100(R)(GPC(商標)、Muscatine、IA)、およびフルクトースからなる群より選択することができる。
合計したカルシウムは、栄養組成物に対して、約0.02重量%から約0.20重量%、約0.03重量%から0.18重量%、または約0.04重量%から0.15重量%、栄養組成物中に存在し得る。合計したリンは、栄養組成物に対して、約0.01重量%から約0.50重量%、約0.02重量%から0.40重量%、または約0.03重量%から約0.30重量%栄養組成物中に存在し得る。
合計したリンに対する合計したカルシウムの重量比が、栄養学的な重要性を帯びることがある。例えば、リンに対するカルシウムのモル比は、大半の栄養製品の場合には、典型的には1に近い。カルシウムに対して過剰なリンは、栄養上の観点から望ましくない可能性がある。組成物中の合計したリンに対する合計したカルシウムの重量比は、約0.5から約3.0であり得、または約0.8から約2.20であり得、または約1.0から約2.0であり得る。組成物中の合計したカルシウムに対する合計したタンパク質の重量比は、約10:1から約100:1であり得、または約20:1から約90:1であり得、または約25:1から約85:1であり得る。
可溶性カルシウムは、栄養組成物に対して、約0.001重量%から約0.100重量%、約0.005重量%から0.050重量%、または約0.010重量%から0.030重量%栄養組成物中に存在し得る。ホスフェートに対する可溶性カルシウムの重量比は、ホスフェートがカルシウムに対する強力な結合剤になっており、この結果、ホスフェートの濃度が増大するにつれて可溶性カルシウムが減少していくと予想されるため、重要であり得る。上記栄養組成物中の合計したホスフェートに対する可溶性カルシウムの有用な重量比は、約0.003から約1.00であり、約0.01から約0.50であり、または約0.02から約0.20である。
栄養組成物は、用時調製状態における栄養組成物1kg当たり約0.5gから約10gの範囲、または用時調製状態における栄養組成物1kg当たり約1.0gから約5.0gの範囲、または用時調製状態における栄養組成物1kg当たり約2.0gから約4.0gの範囲という、リン酸カルシウムによる強化用の比率を備え得る。
幾つかの実施形態において、約0.20μmから約1.20μmの中央粒径を有する本開示による微粉化リン酸カルシウムが、栄養組成物中の唯一の粘度調整剤であり得る。言い換えると、栄養組成物は、限定されるわけではないがカラギナン、キサンタンガム、ジェランガム、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース等を含めて、粘度調整剤を実質的に含有しないまたは含有しない可能性がある。
タンパク質
本開示の栄養組成物は、少なくとも1つのタンパク質を含む。タンパク質は、「カルシウム感受性」であり得、「カルシウム感受性」ということは、タンパク質が、溶液中でのカルシウムによる不安定化に影響を受けやすいものであり得ることを意味する。タンパク質のグラムについては、用時調製状態における栄養組成物1キログラム当たり約5g/kgから約100g/kgで存在し得る。幾つかの実施形態において、栄養組成物は、カルシウム感受性ではないタンパク質を実質的に含有しないまたは含有しない可能性がある。
栄養組成物における使用のための適切なタンパク質またはタンパク質源の非限定的な例は、加水分解されたタンパク質またはタンパク質源、部分加水分解されたタンパク質またはタンパク質源、加水分解されていないタンパク質またはタンパク質源およびこれらの組合せからなる群より選択することができる。タンパク質は、限定されるわけではないがミルク、動物(例えば、肉、魚)、穀物(例えば、コメ、トウモロコシ)、野菜(例えば、ダイズ)、またはこれらの組合せを含めて、任意の公知な供給源または適切な供給源に由来し得る。植物性タンパク質の非限定的な例は、ダイズタンパク質単離物、ダイズタンパク質濃縮物、ダイズタンパク質加水分解物およびこれらの混合物からなる群より選択することができる。
幾つかの実施形態において、本開示の栄養組成物のタンパク質成分についてのタンパク質源は、加水分解されたカゼインから少なくとも一部が構成され得る。幾つかの実施形態において、栄養組成物のタンパク質成分についてのタンパク質源は、加水分解されたカゼインから全体が構成されており、この結果、生成物が低アレルギー性になる。追加用のタンパク質源(即ち、加水分解されたタンパク質源以外の1つ以上のタンパク質源)が、加水分解されたカゼインと共に栄養組成物中に使用されることになる(即ち、上記栄養組成物のタンパク質補強用タンパク質源が、100%まで加水分解されたカゼインではない)実施形態において、栄養組成物は、限定されるわけではないがダイズタンパク質加水分解物、乳清タンパク質加水分解物、コメタンパク質加水分解物、ジャガイモタンパク質加水分解物、魚肉タンパク質加水分解物、卵白加水分解物、ゼラチンタンパク質加水分解物、エンドウ豆タンパク質加水分解物、豆類タンパク質加水分解物、動物性タンパク質加水分解物と植物性タンパク質加水分解物との組合せおよびこれらの組合せが挙げられる、追加用の低アレルギー性タンパク質を含ませることにより、依然として低アレルギー性の状態にしておくことができる。
液体飲料中に使用される場合には、栄養液体飲料中の合計したタンパク質濃度は、栄養液体飲料の約0.5重量%から約40重量%の範囲であり得、例として約0.5重量%から約30重量%の範囲であり得、例として約1重量%から約15重量%の範囲であり得、さらに例として約1重量%から約10重量%の範囲であり得、さらに例として約1重量%から約7重量%の範囲であり得る。特定の一実施形態において、タンパク質は、栄養エマルションの約6.0重量%の量で、栄養エマルション中に存在する。
栄養粉末または他の製品等、固体状栄養製品中に使用される場合には、固体状栄養製品中の合計したタンパク質濃度は、固体状栄養製品の約1.0重量%から約50重量%の範囲であり得、例として約10重量%から約50重量%の範囲であり得、さらに例として約10%から約30%の範囲であり得る。特定の一実施形態において、タンパク質は、噴霧乾燥済み栄養粉末の約19重量%の量で、噴霧乾燥済み栄養粉末中に存在する。
栄養組成物中の合計した可溶性カルシウムに対する合計したタンパク質の重量比は、溶液中のタンパク質の安定性にとって重要である。例えば、重量比が小さすぎる場合には、タンパク質が溶液から出現する恐れがある。従って、本開示の幾つかの実施形態において、上記栄養組成物中の可溶性カルシウムに対する合計したタンパク質の重量比は、約700:1より小さく、約200:1から約700:1であり得、約300:1から約650:1であり得、または約400:1から約600:1であり得る。
炭水化物
栄養組成物は、経口栄養製品における使用に適しており、経口栄養製品の要素および特徴と適合する、任意の炭水化物をさらに含んでいてもよい。栄養液体飲料中の炭水化物濃度は例えば、栄養液体飲料の約5重量%から約40%の範囲であり得、例として約7重量%から約30重量%の範囲であり得、例として約10重量%から約25重量%の範囲であり得る。特定の一実施形態において、炭水化物は、栄養エマルションの約10.20重量%の量で、栄養エマルション中に存在する。
固体状栄養組成物中の炭水化物濃度は、固体状栄養組成物の約10重量%から約90重量%の範囲であり得、例として約20重量%から約80重量%の範囲であり得、さらに例として約40重量%から約60重量%の範囲であり得る。特定の一実施形態において、炭水化物は、噴霧乾燥済み栄養粉末の約58重量%の量で、噴霧乾燥済み栄養粉末中に存在する。
本明細書で記述した栄養組成物における使用のための適切な炭水化物または炭水化物源の非限定的な例は、マルトデキストリン、加水分解または変性されたデンプンまたはコーンスターチ、グルコースポリマー、コーンシロップ、コーンシロップ固形分、コメ由来炭水化物、エンドウ豆由来の炭水化物、ジャガイモ由来の炭水化物、タピオカ、スクロース、グルコース、フルクトース、ラクトース、高フルクトース型コーンシロップ、蜂蜜、糖アルコール(例えば、マルチトール、エリトリトール、ソルビトール)、人工甘味料(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、ステビア)およびこれらの組合せからなる群より選択することができる。特に望ましい炭水化物は、デキストロース当量(DE)が小さいマルトデキストリンである。
脂肪
栄養組成物は、最も典型的には、乳化された脂肪となっている、脂肪をさらに含んでいてもよい。脂肪は、栄養エマルションの0重量%から約30重量%の量、例として1重量%から約30重量%の量、例として約1重量%から約20重量%の量、例として約1重量%から約15重量%の量、さらに例として約1.5重量%から約5重量%の量で、栄養液体エマルション飲料中に存在し得る。特定の一実施形態において、栄養エマルションは、栄養エマルションの約1.6重量%の量の脂肪を含む。
当業者ならば、幾つかの実施形態において、実質的に透明な液体飲料中等では、栄養組成物が、脂肪を実質的に含有しない点を認識すべきである。
固体状栄養組成物中に使用される場合には、脂肪は、固体状栄養組成物の約1重量%から約35重量%の量、例として約1重量%から約20重量%の量、例として約1重量%から約15重量%の量、さらに例として約5.0重量%から約10重量%の量で存在し得る。特定の一実施形態において、噴霧乾燥済み栄養粉末は、噴霧乾燥済み栄養粉末の約7.5重量%の量の脂肪を含む。
本発明における使用のための適切な脂肪源には、経口用栄養製品における使用に適しており、経口用栄養製品の要素および特徴と適合する、任意の脂肪または脂肪源を含める。
本明細書で記述した栄養組成物における使用のための適切な脂肪または脂肪源の非限定的な例は、ヤシ油、分別蒸留ヤシ油、ダイズ油、トウモロコシ油、オリーブ油、ベニバナ油、高オレイン酸ベニバナ油、MCT油(中鎖トリグリセリド)、ヒマワリ油、高オレイン酸ヒマワリ油、パーム油およびパーム核油、パームオレイン、キャノーラ油、マリンオイル、綿実油、ならびにこれらの組合せからなる群より選択することができる。
任意の他の原材料
カルシウム感受性タンパク質および本開示の微粉化リン酸カルシウムのうち少なくとも1つを有する、本明細書で開示された栄養組成物、例として乳児用調合品は、栄養組成物の物理的特性、化学的特性、美観的特性または加工特性を修正することができ、または、対象とした集団に使用された場合に医薬用の栄養成分または追加用の栄養成分として機能することができる、任意の他の成分をさらに含んでいてもよい。数多くのこうした任意の原材料が、公知になっており、または、医療食品または他の栄養製品もしくは医薬用の剤形における使用に適しており、加えて、数多くのこうした任意の原材料は、任意の原材料が経口投与用として安全であることと、選択された製品形態中の他の原材料と適合することとを条件にして、本明細書の組成物中に使用することもできる。
上記の任意の原材料の非限定的な例は、保存剤、抗酸化剤、乳化剤、バッファー、フルクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、母乳オリゴ糖および他のプレバイオティクス、医薬活性物質、本明細書で記述した追加用の栄養素、着色料、矯味剤、増粘剤および安定剤、乳化剤、潤滑剤、ならびにこれらの組合せからなる群より選択することができる。
本開示の組成物中に含まれ得る適切なHMOの例は、ラクト−N−テトラオース、ラクト−N−ネオテトラオース、ラクト−N−フコペンタオースI、ラクト−N−フコペンタオースII、ラクト−N−フコペンタオースIII、ラクト−N−フコペンタオースV、ラクト−N−ヘキサオース、パラ−ラクト−N−ヘキサオース、ラクト−N−ネオヘキサオース、パラ−ラクト−N−ネオヘキサオース、モノフコシルラクト−N−ヘキサオースII、異性体フコシル化ラクト−N−ヘキサオース(1)、モノフコシルラクト−N−ヘキサオース、異性体フコシル化ラクト−N−ヘキサオース(3)、異性体フコシル化ラクト−N−ヘキサオース(2)、ジフコシル−パラ−ラクト−N−ネオヘキサオース、ジフコシル−パラ−ラクト−N−ヘキサオース、ジフコシルラクト−N−ヘキサオース、ラクト−N−ネオオカタオース、パラ−ラクト−N−オクタンオース、イソ−ラクト−N−オクタオース、ラクト−N−オクタオース、モノフコシルラクト−ネオオカタオース、モノフコシルラクト−N−オカタオース、ジフコシルラクト−N−オクタオースI、ジフコシルラクト−N−オクタオースII、ジフコシルラクト−N−ネオオカタオースII、ジフコシルラクト−N−ネオオカタオースI、ラクト−N−デカオース、トリフコシルラクト−N−ネオオクタオース、トリフコシルラクト−N−オクタオース、トリフコシル−イソ−ラクト−N−オクタオースおよびこれらの組合せからなる群より選択することができる。上記HMOは、米国特許出願第2009/0098240号でより十分に記述されており、米国特許出願第2009/0098240号については、全部分を参照により本明細書に援用する。本開示の組成物中に含まれ得るHMOの他の適例には、ラクト−N−ジフコ−ヘキサオースII、シアリルα(2−3)ラクトース、シアリルα(2−6)ラクトース、シアリル−ラクト−N−テトラオースa、シアリル−ラクト−N−テトラオースb、シアリル−ラクト−N−テトラオースc、シアリル−フコシル−ラクト−N−テトラオースI、シアリル−フコシル−ラクト−N−テトラオースII、ジシアリル−ラクト−N−テトラオースおよびこれらの組合せが挙げられる。
本組成物は、甘味料をさらに含んでいてもよく、好ましくは、マルチトール、エリトリトール、ソルビトール、キシリトール、マンノトール、イソルマルトおよびラクチトール等、少なくとも1つの糖アルコールが挙げられ、同様に好ましくは、アセスルファムK、アスパルテーム、スクラロース、サッカリン、ステビアおよびタガトース等、少なくとも1つの人工甘味料または強力甘味料が挙げられる。特に糖アルコールと人工甘味料との組合せになっているときの上記甘味料は、所望の風味プロファイル(favor profile)を有する本開示の液体飲料実施形態を調合する際に特に有用である。こうした甘味料の組合せは、液体飲料への植物性タンパク質の添加に時折伴われる望ましくない風味を隠す際に特に効果的である。栄養製品中の任意の糖アルコール濃度は、栄養組成物の少なくとも約0.01重量%までの範囲であり得、例として0.1重量%から約10重量%の範囲であり得、さらに例として約1重量%から約6重量%の範囲であり得る。任意の人工甘味料濃度は、栄養組成物の約0.01重量%までの範囲であり得、約0.05重量%から約5重量%の範囲であり得、さらに例として約0.1重量%から約1.0重量%の範囲であり得る。
流動促進剤または凝固防止剤が、粉末の経時的な凝集または凝固を抑制するため、および、粉末実施形態を容器から容易に流れ出るようにするために、本明細書で記述した栄養粉末等の栄養組成物中に含まれていてもよい。公知になっているまたは栄養粉末もしくは製品形態における使用に適している、任意の公知な流動促進剤または凝固防止剤が、本発明における使用に適しており、こうした流動促進剤または凝固防止剤の非限定的な例は、ホスフェート、シリケートおよびこれらの組合せから選択することができる。有用なホスフェートの非限定的な例は、リン酸三カルシウムであり、リン酸三カルシウムは、化学的には、ヒドロキシアパタイトであるとして考えられる。栄養組成物中の流動促進剤または凝固防止剤の濃度は、製品形態、選択された他の原材料、および所望の流動特性等に応じて変動するが、最も典型的には栄養組成物の約0.1重量%から約4重量%の範囲であり、例として約0.5重量%から約2重量%の範囲である。
本開示の幾つかの実施形態において、粘度調整剤、安定剤および/または増粘剤として作用する物質が、栄養組成物中に含まれていてもよい。粘度調整剤、安定剤および/または増粘剤であって、公知になっているまたは栄養製品における使用に適している、任意の物質もまた、本発明における使用に適しており、こうした任意の物質の非限定的な幾つかの例には、キサンタンガム等のゴムが挙げられる。安定剤は、栄養組成物の約0.1重量%から約5.0重量%に相当し得、例として約0.5重量%から約3重量%に相当し得、例として約0.7重量%から約1.5重量%に相当し得る。しかしながら、幾つかの実施形態において、栄養組成物は、栄養組成物中に存在する微粉化リン酸カルシウムを別にすれば、粘度調整剤、安定剤および/または増粘剤である物質を含有しないまたは実質的に含有しない可能性がある。言い換えると、微粉化リン酸カルシウムは、栄養組成物中にあるまたは栄養組成物に添加された唯一の物質であり得、この唯一の物質は、粘度調整剤、安定剤および/または増粘剤である。
上記栄養組成物は、様々な他の任意のビタミンまたは関連の栄養素をさらに含んでいてもよく、こうしたビタミンまたは栄養素の非限定的な例は、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、チアミン、リボフラビン、ピリドキシン、ビタミンB12、カロテノイド(例えば、βカロテン、ゼアキサンチン、ルテイン、リコペン)、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC、コリン、イノシトール、これらの塩および誘導体、ならびにこれらの組合せからなる群より選択することができる。
上記栄養組成物は、様々な他の任意の追加用ミネラルをさらに含んでいてもよく、こうした追加用ミネラルの非限定的な例には、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガン、銅、ナトリウム、カリウム、モリブデン、クロム、塩化物およびこれらの組合せが挙げられる。
方法
液体状栄養組成物中の合計した可溶性カルシウム濃度が、次のとおりに測定される。液体状栄養組成物の試料に、31,000×gでの高速遠心分離を20℃で4時間施す。得られた上澄み中の可溶性カルシウムを、熱量測定法により測定し、上澄み1kg当たりの可溶性カルシウムのgとして報告する。
リン酸三カルシウム(「TCP」)の水性懸濁液中の合計した可溶性カルシウムを、次のとおりに測定する。最初に、pH6.5になった0.10M PIPESバッファー中のTCPの懸濁液を調製し、10分間激しく撹拌する。懸濁液のアリコートを、シリンジフィルターによりろ過し、ろ液中のカルシウムを、クレゾールフタレイン式熱量測定法によって定量化する。Beckman Model DU640という分光光度計を用いて、570nmの可視吸収において、ろ液のカルシウムを測定する。
液体状栄養組成物の試料に31,000×gでの高速遠心分離を20℃で4時間施した後、サイズ排除クロマトグラフィー(HPSEC)を用いて、液体状栄養組成物の合計した可溶性タンパク質濃度を測定する。
Brookfield LV(低粘度)系列の粘度計を用いて、液体状栄養組成物の粘度を室温(22.5℃±0.5℃)で測定する。Brookfield LV系列のダイヤルメモリ型粘度計には、60rpmのLV#1型スピンドルが付いたLVFが挙げられる。上記液体状栄養組成物の粘度を測定する前には、上記液体状栄養組成物を手で10秒撹拌する。上記液体状栄養組成物については、最上面内径64mm、高さ119mmの目盛付きポリプロピレン製ピッチャーに入っているときに測定する。
微粉化リン酸カルシウムの粒径分布は、Sympatec HELOS Model 1005を用いたレーザー回折によって測定される。025/0.45、87.5μmというR2の測定範囲が使用される。中央粒径は、x50値として報告する。Karcher VacuumおよびSympatec Windox version 5 Softwareを用いながら、Sympatec RODOS乾式分散装置を次の設定、即ち、50から60%の供給速度における振動、85から90psiという流入空気の圧力、3.5barの一次側空気圧RODOS、4mm型噴射装置、および、およそ90の減圧にして利用する。
粘度調整剤としての微粉化リン酸カルシウムの開示された使用は、液体状栄養組成物の粘度を増大させるという可溶性カルシウムの能力と、栄養組成物中の可溶性、即ち、生物学的利用能のあるカルシウムおよびホスフェートを増大させるという、所与の中央粒径の微粉化リン酸カルシウムの能力とに基づいている可能性がある。これらの因子については、実施例1および実施例2で実証されている。
[実施例1]
TCPを市販の液体乳児用調合品に添加する。液体乳児用調合品中のTCPのロットを各試料において、可溶性カルシウムの寄与が増大するように選択しておいた。得られた液体乳児用調合品の粘度を測定し、結果を表Iに提示する。
Figure 2016510603
データのプロットを、図1および2に示している。図1では、TCP由来の可溶性カルシウムの寄与が、調合物1L当たり約140mg未満のTCPになっているとき、液体乳児用調合品の粘度が変化しないことが実証されている。図2では、液体乳児用調合品の粘度が、調合物1L当たり約149mgの可溶性カルシウムで急激に増大することが実証されている。
[実施例2]
減少していく中央粒径を有する微粉化TCP1L当たり3.50gの水性懸濁液を作製する。得られた試料中の可溶性カルシウムを測定し、表IIに結果を記載している。
Figure 2016510603
表IIから見て取ることができるように、驚くべきことに、可溶性カルシウムの百分率が、TCP中央粒径の減少に伴って増大し、1.553μm未満では特に増大することが発見された。さらに、水中懸濁液の環境pHが、中央粒径と一緒に増大することも見て取ることができる。従って、懸濁液のpHは、栄養組成物中への他の成分の添加前では、典型的には約6.6から約7.0の範囲に調整される。
上記で開示された発見に基づけば、TCPによる強化用の比率、および微粉化TCPの中央粒径については、Abbott Nutrition(Columbus、OH)からそれぞれ入手可能になっている4種の市販の栄養調合物中において合計したタンパク質/可溶性カルシウム比(w/w)が可溶性カルシウムの寄与により200から700の範囲になるように、設定される。上記事項のデータについては、表IIIに記載している。
Figure 2016510603

Claims (20)

  1. 少なくとも1つのタンパク質、該少なくとも1つのタンパク質以外の少なくとも1つの主要栄養素、および、約0.20マイクロメートルから約1.20マイクロメートルの中央粒径を有する微粉化リン酸カルシウムを含む栄養組成物であって、約5センチポアズから約5,000センチポアズの粘度を有する、栄養組成物。
  2. 微粉化リン酸カルシウムが、約0.40マイクロメートルから約1.00マイクロメートルの中央粒径を有する、請求項1に記載の栄養組成物。
  3. 微粉化リン酸カルシウムが、約0.40マイクロメートルから約0.80マイクロメートルの中央粒径を有する、請求項1に記載の栄養組成物。
  4. 微粉化リン酸カルシウムが、微粉化リン酸三カルシウム、微粉化リン酸二カルシウム、微粉化ヒドロキシアパタイトおよびこれらの組合せからなる群より選択される、請求項1に記載の栄養組成物。
  5. 約5センチポアズから約3,000センチポアズの粘度を有する、請求項1に記載の栄養組成物。
  6. 約10センチポアズから約80センチポアズの粘度を有する、請求項5に記載の栄養組成物。
  7. 約0.001重量%から約0.100重量%の可溶性カルシウムを含む、請求項1に記載の栄養組成物。
  8. 約0.5重量%から約40重量%の合計したタンパク質を含む、請求項1に記載の栄養組成物。
  9. 合計した可溶性カルシウムに対する合計したタンパク質の重量比が、約700:1より小さい、請求項1に記載の栄養組成物。
  10. 合計した可溶性カルシウムに対する合計したタンパク質の重量比が、約200:1から約700:1である、請求項9に記載の栄養組成物。
  11. 微粉化リン酸カルシウムが、約0.001重量%から約1.0重量%で、栄養組成物中に存在する、請求項1に記載の栄養組成物。
  12. 合計したリンに対する合計したカルシウムの重量比が、約0.50から約3.0である、請求項1に記載の栄養組成物。
  13. 合計したホスフェートに対する可溶性カルシウムの重量比が、約0.003から約1.00である、請求項1に記載の栄養組成物。
  14. 微粉化リン酸カルシウムが、液体状栄養組成物に添加される唯一の粘度調整剤である、請求項1に記載の栄養組成物。
  15. カラギナン、キサンタンガム、ジェランガム、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロースおよびこれらの組合せからなる群より選択される粘度調整剤を実質的に含有しない、請求項1に記載の栄養組成物。
  16. 請求項1に記載の栄養組成物であって、該組成物の約0.02重量%から約0.20重量%の合計したカルシウムを含む、栄養組成物。
  17. 用時調製状態における栄養組成物1kg当たり約0.5gから約10gのリン酸カルシウムという、リン酸カルシウムによる強化用の比率を備える、請求項1に記載の栄養組成物。
  18. 栄養組成物が、液体、再構成可能な粉末または錠剤から選択される、請求項1に記載の栄養組成物。
  19. 約0.20マイクロメートルから約1.20マイクロメートルの中央粒径を有する微粉化リン酸カルシウムを、少なくとも1つのタンパク質と該少なくとも1つのタンパク質以外の少なくとも1つの主要栄養素とを含む栄養組成物に添加するステップを含む、液体状栄養組成物の粘度を調整する方法。
  20. 微粉化リン酸カルシウムが、液体状栄養組成物に添加される唯一の粘度調整剤である、請求項19に記載の方法。
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