JP2014093591A - 無線通信システムおよび制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】新たな種別の基地局およびゲートウェイを備える無線通信システムを実現する。
【解決手段】無線通信システムCSが、ユーザ装置UEと第1基地局eNBと第2基地局PhNBと第1ゲートウェイSAEGWと第2ゲートウェイPhGWと交換局MMEとを備える。交換局MMEが、ユーザ装置UEが実行する通信において経由すべきゲートウェイが第2ゲートウェイPhGWであるか否かを判定する。ユーザ装置UEが実行する通信において経由すべきゲートウェイが第2ゲートウェイPhGWであると判定した場合に、交換局MMEは、上りリンクの第1ユーザ経路PhB−Uおよび無線経路である第2ユーザ経路DRB2を確立するように制御を実行する。第2基地局PhNBは、下りリンクの第1ユーザ経路PhB−Dを確立するように制御を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信システムおよび制御方法に関する。
3GPP(Third Generation Partnership Project)規格に従う様々な無線通信システムが活用されている。3GPP規格のうちLTE/SAE(Long Term Evolution / System Architecture Evolution)規格に従う無線通信システムにおいて、ユーザ装置は、基地局であるeNB(evolved Node B)およびゲートウェイ(SAE Gateway)を経由して外部ネットワーク(インターネット等)と通信を実行する。
以上の通信は、無線通信システム内のノード間に確立される論理経路を介して実行される。より詳細には、ユーザ装置は、ユーザ装置と基地局(eNB)とに確立される論理経路であるデータ無線ベアラ、および基地局(eNB)とゲートウェイとに確立される論理経路であるS1−Uベアラを介して、外部ネットワークとユーザデータ(音声データ、画像データ等)を送受信する。ユーザデータ通信に用いられる論理経路はユーザプレーン経路(Uプレーン経路)と称される。ユーザプレーン経路の制御(確立、変更、解放等)は、交換局であるMME(Mobile Management Entity)の主導の下に実行される。例えば、S1−Uベアラは、そのS1−Uベアラの端点となる基地局(eNB)およびゲートウェイを交換局が制御する(制御信号を送受信する)ことにより確立される。制御信号の送受信は、ノード間に確立される制御用の論理経路である制御プレーン経路(Cプレーン経路)を介して実行される。
3GPP TS 36.300 V10.6.0 (2011-12), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall description; Stage 2 (Release 10)
無線通信システムが、以上の基地局(eNB)およびゲートウェイに加えて、ユーザ装置に対するCプレーン経路を有さない新たな種別の基地局および以上の基地局に対応する新たなゲートウェイを備えることを想定する。当然に理解されるように、従来の3GPP規格には、以上の新たな基地局およびゲートウェイが規定されていない。また、新たな基地局およびゲートウェイに確立される論理経路(Uプレーン経路、Cプレーン経路)も規定されていない。したがって、従来の3GPP規格に従う無線通信システムにおいては、以上のような新たな種別の基地局およびゲートウェイを備えるシステムを実現することが困難である。
以上の事情を考慮して、本発明は、新たな種別の基地局およびゲートウェイを備える無線通信システムを実現することを目的とする。
本発明の第1態様の無線通信システムは、ユーザ装置と、前記ユーザ装置の無線リソース制御を制御経路を介して実行可能である第1基地局と、前記ユーザ装置の無線リソース制御を実行しない第2基地局とを含む複数の基地局と、前記第1基地局に接続される第1ゲートウェイと、前記第2基地局に接続される第2ゲートウェイとを含む複数のゲートウェイと、ノード間のユーザ経路の確立を制御する交換局とを備え、前記交換局は、前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第2ゲートウェイであるか否かを判定する交換局判定部と、前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第2ゲートウェイであると前記交換局判定部が判定した場合に、前記第2基地局から前記第2ゲートウェイへの上りリンクの第1ユーザ経路を確立するように前記第2基地局と前記第2ゲートウェイとを制御し、前記ユーザ装置と前記第2基地局とに無線経路である第2ユーザ経路を確立するように前記第1基地局と前記第2基地局とを制御する交換局制御部を備え、前記第1基地局は、前記交換局制御部による制御に基づき、前記第2ユーザ経路を確立するように前記ユーザ装置を制御する第1基地局制御部を備え、前記第2基地局は、前記第2ゲートウェイから前記第2基地局への下りリンクの第1ユーザ経路を確立するように当該第2基地局と前記第2ゲートウェイとを制御する第2基地局制御部を有する。
本発明の好適な態様において、前記交換局制御部は、前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第2ゲートウェイであると前記交換局判定部が判定した場合に、前記第1ユーザ経路および前記第2ユーザ経路を含む論理セッションを前記ユーザ装置に確立することを要求するセッション確立要求メッセージを前記第2ゲートウェイに送信し、前記第2ゲートウェイは、前記交換局から前記セッション確立要求メッセージを受信すると、前記上りリンクの前記第1ユーザ経路を識別する上り経路識別子を生成し、前記上り経路識別子を含むセッション確立応答メッセージを前記交換局に送信する第2ゲートウェイ制御部を備え、前記交換局制御部は、前記第2ゲートウェイから前記セッション確立応答メッセージを受信すると、前記第2ユーザ経路を識別する無線経路識別子を生成し、前記無線経路識別子と前記セッション確立応答メッセージに含まれる前記上り経路識別子とを含み、前記第1ユーザ経路を確立することを要求する第1ユーザ経路確立要求メッセージを前記第2基地局に送信し、前記第2基地局制御部は、前記第1ユーザ経路確立要求メッセージを受信すると、前記第1ユーザ経路確立要求メッセージに含まれる前記無線経路識別子を記憶し、前記下りリンクの前記第1ユーザ経路を識別する下り経路識別子を生成し、前記第1ユーザ経路確立要求メッセージに含まれる前記上り経路識別子を用いて前記上りリンクの前記第1ユーザ経路を確立し、前記無線経路識別子を含む第1ユーザ経路確立完了メッセージを前記交換局に送信する。
本発明の好適な態様において、前記交換局制御部は、前記第2基地局から前記第1ユーザ経路確立完了メッセージを受信すると、前記無線経路識別子を含み前記第2ユーザ経路を確立することを要求する第2ユーザ経路確立要求メッセージを前記第1基地局に送信し、前記第1基地局制御部は、前記交換局から前記第2ユーザ経路確立要求メッセージを受信すると、前記無線経路識別子を含み、前記ユーザ装置と前記第2基地局とに前記第2ユーザ経路を確立することを要求する無線設定メッセージを前記ユーザ装置に送信し、前記ユーザ装置は、前記第1基地局から前記無線設定メッセージを受信すると、当該無線設定メッセージに含まれる前記無線経路識別子を用いて前記第2ユーザ経路を確立するユーザ装置制御部を備える。
本発明の好適な態様において、前記第2基地局制御部は、前記第1ユーザ経路確立要求メッセージを受信すると、または、前記第2ユーザ経路が確立されると、前記上り経路識別子と前記無線経路識別子とを関連付けると共に、前記下り経路識別子と前記無線経路識別子とを関連付けることにより、前記第1ユーザ経路と前記第2ユーザ経路とを関連付け、前記下り経路識別子を含み、前記下りリンクの前記第1ユーザ経路を確立することを要求するローカル接続要求メッセージを前記第2ゲートウェイに送信し、前記第2ゲートウェイ制御部は、前記第2基地局から前記ローカル接続要求メッセージを受信すると、前記下り経路識別子を用いて前記下りリンクの前記第1ユーザ経路を確立し、前記下りリンクの前記第1ユーザ経路が確立されたことを示すローカル接続応答メッセージを前記第2基地局に送信する。
本発明の好適な態様において、前記ユーザ装置と前記第1基地局とに無線経路である第3ユーザ経路が確立されている場合、前記上りリンクの前記第1ユーザ経路および前記下りリンクの前記第1ユーザ経路が確立されることにより前記第1ユーザ経路が確立された後に、前記第3ユーザ経路が解放される。
本発明の第2態様の無線通信システムは、ユーザ装置と、前記ユーザ装置の無線リソース制御を制御経路を介して実行可能である第1基地局と、前記ユーザ装置の無線リソース制御を実行しない第2基地局とを含む複数の基地局と、前記第1基地局に接続される第1ゲートウェイと、前記第2基地局に接続される第2ゲートウェイとを含む複数のゲートウェイと、ノード間のユーザ経路の確立を制御する交換局とを備え、前記交換局は、前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第1ゲートウェイであるか否かを判定する交換局判定部と、前記ユーザ装置が、前記第2ゲートウェイと前記第2基地局とに確立されている第1ユーザ経路および前記第2基地局と前記ユーザ装置とに確立されている第2ユーザ経路を含む論理セッションを介して通信を実行している場合であって、前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第1ゲートウェイであると前記交換局判定部が判定したときに、前記第2ユーザ経路を解放すると共に前記ユーザ装置と前記第1基地局とに第3ユーザ経路を確立するように、前記第1基地局を制御する交換局制御部を備え、前記第1基地局は、前記交換局制御部による制御に基づき、前記第3ユーザ経路を確立するように前記ユーザ装置を制御する第1基地局制御部を備え、さらに、前記交換局制御部は、前記第3ユーザ経路が確立されると、前記第1ユーザ経路を解放するように前記第2ゲートウェイと前記第2基地局とを制御する。
本発明の好適な態様において、前記交換局制御部は、前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第2ゲートウェイであると前記交換局判定部が判定したときに、前記第2ユーザ経路を解放することを要求する第2ユーザ経路修正要求メッセージを前記第1基地局に送信し、前記第1基地局制御部は、前記第2ユーザ経路修正要求メッセージを受信すると、前記第2ユーザ経路を解放することを要求する無線設定メッセージを前記ユーザ装置に送信し、前記ユーザ装置は、前記無線設定メッセージを受信すると、前記第2ユーザ経路を解放し、前記第2ユーザ経路が解放されたことを示し前記第3ユーザ経路を確立することを要求する無線設定完了メッセージを前記第1基地局に送信するユーザ装置制御部を備え、前記第1基地局制御部は、当該第1基地局と前記ユーザ装置とに前記第3ユーザ経路を確立し、前記第3ユーザ経路が確立されたことを示す第2ユーザ経路修正応答メッセージを前記交換局に送信する。
本発明の好適な態様において、前記交換局制御部は、前記第2ユーザ経路修正応答メッセージを受信すると、前記第1ユーザ経路を含む前記論理セッションを解放することを要求するセッション削除要求メッセージを前記第2ゲートウェイに送信し、前記第2ゲートウェイは、前記セッション削除要求メッセージを受信すると、前記第1ユーザ経路を解放することを要求する第1ユーザ経路解放要求メッセージを前記第2基地局に送信する第2ゲートウェイ制御部を備え、前記第2基地局は、前記第1ユーザ経路解放要求メッセージを受信すると、前記第1ユーザ経路と前記第2ユーザ経路との関連付けを解消し、第1ユーザ経路解放応答メッセージを前記第2ゲートウェイに送信する第2基地局制御部を備え、前記第2ゲートウェイ制御部は、前記第1ユーザ経路解放応答メッセージを受信すると、前記第1ユーザ経路を解放する。
本発明の第1態様の制御方法は、ユーザ装置と、前記ユーザ装置の無線リソース制御を制御経路を介して実行可能である第1基地局と、前記ユーザ装置の無線リソース制御を実行しない第2基地局とを含む複数の基地局と、前記第1基地局に接続される第1ゲートウェイと、前記第2基地局に接続される第2ゲートウェイとを含む複数のゲートウェイと、ノード間のユーザ経路の確立を制御する交換局とを備える無線通信システムの制御方法であって、前記交換局において、前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第2ゲートウェイであるか否かを判定することと、前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第2ゲートウェイであると判定された場合に、前記第2基地局から前記第2ゲートウェイへの上りリンクの第1ユーザ経路を確立するように前記第2基地局と前記第2ゲートウェイとを制御することと、前記ユーザ装置と前記第2基地局とに無線経路である第2ユーザ経路を確立するように前記第1基地局と前記第2基地局とを制御することと、前記第1基地局において、前記交換局による制御に基づき、前記第2ユーザ経路を確立するように前記ユーザ装置を制御することと、前記第2基地局において、前記第2ゲートウェイから前記第2基地局への下りリンクの第1ユーザ経路を確立するように当該第2基地局と前記第2ゲートウェイとを制御することとを備える。
本発明の第2態様の制御方法は、ユーザ装置と、前記ユーザ装置の無線リソース制御を制御経路を介して実行可能である第1基地局と、前記ユーザ装置の無線リソース制御を実行しない第2基地局とを含む複数の基地局と、前記第1基地局に接続される第1ゲートウェイと、前記第2基地局に接続される第2ゲートウェイとを含む複数のゲートウェイと、ノード間のユーザ経路の確立を制御する交換局とを備える無線通信システムの制御方法であって、前記交換局において、前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第1ゲートウェイであるか否かを判定することと、前記ユーザ装置が、前記第2ゲートウェイと前記第2基地局とに確立されている第1ユーザ経路および前記第2基地局と前記ユーザ装置とに確立されている第2ユーザ経路を含む論理セッションを介して通信を実行している場合であって、前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第1ゲートウェイであると判定されたときに、前記第2ユーザ経路を解放すると共に前記ユーザ装置と前記第1基地局とに第3ユーザ経路を確立するように、前記第1基地局を制御することと、前記第1基地局において、前記交換局による制御に基づき、前記第3ユーザ経路を確立するように前記ユーザ装置を制御することと、前記第3ユーザ経路が確立されると、前記第1ユーザ経路を解放するように前記第2ゲートウェイと前記第2基地局とを制御することとを備える。
本発明によれば、第1基地局とは異なる新たな種別の第2基地局と、第2基地局に対応する第2ゲートウェイとを備える無線通信システムが実現される。特に、本発明の第1態様によれば、ユーザ装置が第2ゲートウェイを経由して通信を実行すべきと判定された場合に、通信に必要な第1ユーザ経路と第2ユーザ経路とが確立されるから、第2ゲートウェイを経由した通信が実現される。また、本発明の第2態様によれば、ユーザ装置が第1ゲートウェイを経由して通信を実行すべきと判定された場合に、通信に必要な第3ユーザ経路が確立されるから、第1ゲートウェイSAEGWを経由した通信が実現される。
本発明の第1実施形態に係る無線通信システムを示すブロック図である。 第1実施形態のUプレーン経路の確立動作の一例を示す図である。 無線通信システムの論理経路の状態を示す図である。 無線通信システムの論理経路の状態を示す図である。 無線通信システムの論理経路の状態を示す図である。 無線通信システムの論理経路の状態を示す図である。 無線通信システムの論理経路の状態を示す図である。 無線通信システムの論理経路の状態を示す図である。 ユーザ装置の構成を示すブロック図である。 第1基地局の構成を示すブロック図である。 第2基地局の構成を示すブロック図である。 交換局の構成を示すブロック図である。 第1ゲートウェイの構成を示すブロック図である。 第2ゲートウェイの構成を示すブロック図である。 第2実施形態のUプレーン経路の確立動作の一例を示す図である。 無線通信システムの論理経路の状態を示す図である。 無線通信システムの論理経路の状態を示す図である。 無線通信システムの論理経路の状態を示す図である。 無線通信システムの論理経路の状態を示す図である。 各基地局が形成するセルの構成を示す説明図である。 本発明の他の例に係る無線通信システムを示すブロック図である。
1. 第1実施形態
1(1). 無線通信システムの構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る無線通信システムCSの構成を示すブロック図である。無線通信システムCSは、ユーザ装置UEと、第1基地局eNBと、第2基地局PhNBと、第1ゲートウェイSAEGWと、第2ゲートウェイPhGWと、交換局MMEとを備える。また、ネットワークNWは、無線通信システムCSが備える以上の要素のうちユーザ装置UE以外の要素を全て備える。
無線通信システムCS内の要素は、所定のアクセス技術(Access Technology)、例えば3GPP規格(Third Generation Partnership Project)に含まれるLTE/SAE(Long Term Evolution / System Architecture Evolution)規格に従って通信を実行する。3GPP規格に規定された用語に従うと、ユーザ装置UEはUser Equipmentであり、第1基地局eNBはevolved Node Bであり、交換局MMEはMobile Management Entityであり、第1ゲートウェイSAEGWはSAE Gateway(System-Architecture-Evolution Gateway)である。本実施形態では、原則として、無線通信システムCSがLTE/SAEに従って動作する形態を例示して説明するが、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではない。本発明は、必要な設計上の変更を施した上で、他のアクセス技術にも適用可能である。
第2基地局PhNBは、第1基地局eNBとは異なる新たな種別の基地局である。第2ゲートウェイPhGWは、第1ゲートウェイSAEGWとは異なる新たな種別のゲートウェイである。第2基地局PhNBおよび第2ゲートウェイPhGWの詳細は後述される。
ユーザ装置UEは、第1基地局eNBおよび第2基地局PhNBと無線通信することが可能である。ユーザ装置UEと各基地局(eNB,PhNB)との無線通信の方式は任意である。例えば、下りリンクではOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が採用され得、上りリンクではSC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)が採用され得る。また、第1基地局eNBが用いる無線通信の方式と、第2基地局PhNBが用いる無線通信の方式が異なる構成も採用可能である。
第1基地局eNBは、交換局MMEおよび第1ゲートウェイSAEGWと接続される。第2基地局PhNBは、交換局MMEおよび第2ゲートウェイPhGWと接続される。交換局MMEは、第1基地局eNBおよび第2基地局PhNBの他、第1ゲートウェイSAEGWおよび第2ゲートウェイPhGWと接続される。第1ゲートウェイSAEGWは、第1基地局eNBおよび交換局MMEと接続される他、無線通信システムCSの外部ネットワークであるインターネットINに接続される。第2ゲートウェイPhGWは、第2基地局PhNBおよび交換局MMEと接続される他、インターネットINに接続される。すなわち、第1ゲートウェイSAEGWおよび第2ゲートウェイPhGWの各々は、外部ネットワークとの接続点(アクセスポイント)として機能する。以上の接続は典型的には有線接続であるが、以上の接続の全部または一部が無線接続であってもよい。
1(2). インタフェースおよび論理経路
図1において、実線がユーザ信号(音声データ、画像データ等のユーザデータを示す信号)の送受信に用いられる経路を示し、破線が制御信号の送受信に用いられる経路を示す。すなわち、実線はUプレーン(ユーザプレーン,User Plane)のインタフェースを示し、破線はCプレーン(制御プレーン,Control Plane)のインタフェースを示す。Uプレーンのインタフェースを介してUプレーン経路が確立され、Cプレーンのインタフェースを介してCプレーン経路が確立される。なお、図1に示される通り、ユーザ装置UEと第2基地局PhNBとの間にはCプレーンのインタフェースが存在しない。
無線通信システムCS内においては、論理的な経路であるベアラ(Bearer)を介して信号が送受信される。ベアラは、必要に応じて確立され解放される動的な論理経路である。例えば、Uプレーンに関して、ユーザ装置UEと第1基地局eNBとにデータ無線ベアラDRB1が確立される。第1基地局eNBと第1ゲートウェイSAEGWにS1−UベアラS1Bが確立される。新たな要素である第2基地局PhNBおよび第2ゲートウェイPhGWを介して確立されるベアラについては後述される。
無線通信システムCS内のノードは、それぞれが固有の識別情報を有する。識別情報には、そのノードのIPアドレス、TEID(トンネルエンドポイント識別子)、ネットワークアドレス等が含まれ得る。また、第1基地局eNBおよび第2基地局PhNBの識別情報には、その基地局が形成するセルCを識別するための物理セルID(Physical Cell ID)が含まれ得る。IPアドレスは、無線通信システムCS内でそのノードを一意に識別するアドレス値である。TEIDは、ノード間を論理的に接続するベアラ(GTPトンネル)の端点を識別する識別子である。ネットワークアドレスは、無線通信システムCSが複数のサブネットに分割されている場合に、そのノードが属するサブネットを識別するアドレス値である。無線通信システムCS内のノードは、他のノードの識別情報に基づいて他のノードを識別し、識別したノードと信号を送受信することが可能である。
1(3). 第2基地局および第2ゲートウェイを介したUプレーン経路の確立
図2を参照して、第2基地局PhNBおよび第2ゲートウェイPhGWを介したUプレーン経路の確立動作の一例を説明する。図2の動作を概説すると、ユーザ装置UEは、当初、第1基地局eNBおよび第1ゲートウェイSAEGWを介してインターネットINと通信を実行している。その後、第2基地局PhNBおよび第2ゲートウェイPhGWを介してUプレーン経路が確立される。以上の動作が完了すると、ユーザ装置UEは、確立されたUプレーン経路を利用して、第2基地局PhNBおよび第2ゲートウェイPhGWを経由してインターネットINと通信を実行することが可能となる。
図3は、図2の動作の開始時における論理経路の状態を示す図である。Uプレーン経路については、ユーザ装置UEと第1基地局eNBとに第1データ無線ベアラDRB1が確立され、第1基地局eNBと第1ゲートウェイSAEGWとにS1−UベアラS1Bが確立されている。他方、Cプレーン経路については、ユーザ装置UEと第1基地局eNBとにシグナリング無線ベアラSRBが確立され、第1基地局eNBと交換局MMEとに制御ベアラS1−MMEが確立され、第2基地局PhNBと交換局とに制御ベアラPh−MMEが確立され、第1ゲートウェイSAEGWと交換局MMEとに制御ベアラS11が確立され、第2ゲートウェイPhGWと交換局MMEとに制御ベアラPh−S11が確立されている。論理経路の確立に関する制御メッセージは、以上のCプレーン経路を通して送受信される。
1(3)−1. 上りリンクPhベアラの確立
ユーザ装置UEは、第2ゲートウェイPhGWを経由して通信を実行することを要求するPDN接続要求メッセージ(PDN Connectivity Request message)を、第1基地局eNBを介して交換局MMEに送信する(S110)。PDN接続要求メッセージには、外部ネットワークへの接続点となるゲートウェイのアクセスポイント名(Access Point Name,APN)が含まれる。したがって、本例のPDN接続要求メッセージには、第2ゲートウェイPhGWを示すアクセスポイント名が含まれる。
ユーザ装置UEからPDN接続要求メッセージを受信すると、交換局MMEは、PDN接続要求メッセージに含まれるアクセスポイント名に基づいて、そのユーザ装置UEが実行する通信において経由すべきゲートウェイが第2ゲートウェイPhGWであると判定し、そのユーザ装置UEと第2ゲートウェイPhGWとに割り当てられるべき論理セッション(EPSベアラ)の識別子(EPSベアラID)を生成する(S120)。後述するように、以上の論理セッションには、ユーザ装置UEと第2基地局PhNBとに確立される第2データ無線ベアラDRB2と、第2基地局PhNBと第2ゲートウェイPhGWとに確立されるPhベアラPhBとが含まれる。ステップS120の後、交換局MMEは、論理セッションをユーザ装置UEに確立することを要求するセッション確立要求メッセージ(Create Session Request message)を第2ゲートウェイPhGWに送信する(S130)。
交換局MMEからセッション確立要求メッセージを受信すると、第2ゲートウェイPhGWは、ユーザ装置UEにIPアドレスを割り当てると共に、上りリンクPhベアラPhB−UのTEIDを生成する(S140)。なお、上りリンクPhベアラPhB−Uは、第2基地局PhNBと第2ゲートウェイPhGWとに確立されるべきPhベアラPhBのうち、上りリンク経路(第2基地局PhNBから第2ゲートウェイPhGWへの経路)に相当する。そして、第2ゲートウェイPhGWは、ユーザ装置UEのIPアドレス、EPSベアラID、および上りリンクPhベアラPhB−UのTEIDを含むセッション確立応答メッセージ(Create Session Response message)を交換局MMEに送信する(S150)。以上の識別情報はUプレーン経路の確立に使用される。
第2ゲートウェイPhGWからセッション確立応答メッセージを受信すると、交換局MMEは、第2データ無線ベアラDRB2を識別するデータ無線ベアラ識別子DRBIDを生成した後、PhベアラPhBを確立することを要求するベアラ確立要求メッセージ(Bearer Setup Request message)を第2基地局PhNBに送信する(S160)。ベアラ確立要求メッセージは、交換局MMEが生成したデータ無線ベアラ識別子DRBID、セッション確立応答メッセージに含まれる上りリンクPhベアラPhB−UのTEID、および第2ゲートウェイPhGWのIPアドレスを含む。
交換局MMEからベアラ確立要求メッセージを受信すると、第2基地局PhNBは、(a)メッセージに含まれるデータ無線ベアラ識別子DRBIDを記憶し、(b)下りリンクPhベアラPhB−DのTEIDを生成し、(c)メッセージに含まれる上りリンクPhベアラPhB−UのTEIDを用いて上りリンクPhベアラPhB−Uを確立する(S170)。
図4は、上りリンクPhベアラPhB−Uが確立された後の論理経路の状態を示す。図4の状態において、第2基地局PhNBは、上りリンクPhベアラPhB−Uを介して第2ゲートウェイPhGWに上りデータ信号(上りパケット)を送信することが可能である。ただし、図4の状態では、第2基地局PhNBとユーザ装置UEとのUプレーン経路は確立されていないから、ユーザ装置UEは第2基地局PhNBおよび第2ゲートウェイPhGWを介して通信を実行することはできない。
1(3)−2. 第2データ無線ベアラの確立
ステップS170が終了すると、第2基地局PhNBは、ベアラ確立完了メッセージ(Bearer Setup Complete message)を交換局MMEに送信する(S180)。ベアラ確立完了メッセージは、データ無線ベアラ識別子DRBIDおよび第2基地局PhNBの無線設定を示すアクセス層設定メッセージ(AS-Configuration message)を含む。アクセス層設定メッセージには、ユーザ装置UEと第2基地局PhNBとが同期するために必要なランダムアクセスチャネル(Random Access Channel,RACH)のタイミング情報等が含まれる。
第2基地局PhNBからベアラ確立完了メッセージを受信すると、交換局MMEは、第2データ無線ベアラDRB2を確立することを要求するUEコンテキスト設定要求メッセージ(UE Context Setup Request message)を、PDN接続応答メッセージ(PDN Connectivity Accept message)と共に第1基地局eNBに送信する(S190)。UEコンテキスト設定要求メッセージおよびPDN接続応答メッセージは、それぞれ独立したメッセージとして送信されてもよいし、いずれか一方が他の一方に埋め込まれた形式のメッセージとして送信されてもよい。UEコンテキスト設定要求メッセージは、データ無線ベアラ識別子DRBID、アクセス層設定メッセージ、および上りリンクPhベアラPhB−UのTEIDを含む。PDN接続応答メッセージは、ユーザ装置UEのIPアドレス、EPSベアラID、および第2ゲートウェイPhGWのアクセスポイント名を含む。
交換局MMEからUEコンテキスト設定要求メッセージを受信すると、第1基地局eNBは、第2基地局PhNBに対する第2データ無線ベアラDRB2を確立することを要求する無線設定メッセージ(RRC Connection Reconfiguration message)をユーザ装置UEに送信する(S200)。無線設定メッセージは、データ無線ベアラ識別子DRBID、EPSベアラID、ユーザ装置UEのIPアドレス、およびアクセス層設定メッセージを含む。
第1基地局eNBから無線設定メッセージを受信すると、ユーザ装置UEは、無線設定メッセージに含まれるデータ無線ベアラ識別子DRBIDを用いて、第2基地局PhNBに対する第2データ無線ベアラDRB2を確立する(S210,S220)。より具体的には、ユーザ装置UEは、アクセス層メッセージが示す情報(タイミング情報等)に基づいて、データ無線ベアラ識別子DRBIDによって特定される第2基地局PhNBに対して同期を実行し、ランダムアクセスチャネルを介して第2基地局PhNBにアクセスする(S210)。以上の第2基地局PhNBへのアクセスが成功すると、第2データ無線ベアラDRB2が確立される(S220)。第2データ無線ベアラDRB2が確立された後の論理経路の状態を、図5に示す。
第2データ無線ベアラDRB2が確立されると、ユーザ装置UEは、無線設定完了メッセージ(RRC Connection Reconfiguration Complete message)を第1基地局eNBに送信する(S230)。無線設定完了メッセージを受信すると、第1基地局eNBは、UEコンテキスト設定完了メッセージ(UE Context Setup Complete message)を、PDN接続完了メッセージ(PDN Connectivity Complete message)と共に交換局MMEに送信する(S240)。
1(3)−3. 下りリンクPhベアラの確立
第2データ無線ベアラDRB2が確立されると、第2基地局PhNBは、上りリンクPhベアラPhB−UのTEIDと下りリンクPhベアラPhB−DのTEIDとの各々と、データ無線ベアラ識別子DRBIDを関連付ける(S250)。以上の関連付けにより、PhベアラPhBと第2データ無線ベアラDRB2とが関連付けられる。なお、以上から理解されるように、ベアラ同士の関連付けは識別子(TEID,DRBID)同士を関連付けることにより実行される。したがって、あるベアラ自体が確立されていなくても、その確立されるべきベアラの識別子が既に生成されていれば、その確立されるべきベアラを他のベアラに関連付けることが可能である。ステップS250の時点では、下りリンクPhベアラPhB−D自体はまだ確立されていないが、下りリンクPhベアラPhB−DのTEIDは第2基地局PhNBにより既に生成されている。したがって、第2基地局PhNBは、下りリンクPhベアラPhB−Dを第2データ無線ベアラDRB2に関連付けることが可能であると理解できる。
ステップS250が終了すると、第2基地局PhNBは、下りリンクPhベアラPhB−Dを確立することを要求するローカル接続要求メッセージ(Create eLA (enhanced Local Access) Session Request message)を第2ゲートウェイPhGWに送信する(S260)。ローカル接続要求メッセージは、下りリンクPhベアラPhB−DのTEIDを含む。第2基地局PhNBからローカル接続要求メッセージを受信すると、第2ゲートウェイPhGWは、メッセージに含まれる下りリンクPhベアラPhB−DのTEIDを用いて下りリンクPhベアラPhB−Dを確立する(S270)。下りリンクPhベアラPhB−Dが確立された後の論理経路の状態を、図6に示す。
ステップS270が終了すると、第2ゲートウェイPhGWは、下りリンクPhベアラPhB−Dが確立されたことを示すローカル接続応答メッセージ(Create eLA session Response message)を第2基地局PhNBに送信する(S280)。送信されたローカル接続応答メッセージが成功裏に第2基地局PhNBに受信されると、PhベアラPhBが確立される(S290)。PhベアラPhBが確立された後の論理経路の状態を、図7に示す。図7の状態において、ユーザ装置UEは、第2データ無線ベアラDRB2およびPhベアラPhBを介して(すなわち、第2基地局PhNBおよび第2ゲートウェイPhGWを経由して)、インターネットINとデータ信号を送受信することが可能である。
1(3)−4. 第1データ無線ベアラの解放
PhベアラPhBの確立が完了すると、ユーザ装置UEと第1基地局eNBとに確立されている第1データ無線ベアラDRB1が解放される(S300)。第1データ無線ベアラDRB1が解放された後の論理経路の状態を、図8に示す。第1データ無線ベアラDRB1の解放動作は、任意の手順にて実行され得る。例えば、PhベアラPhBが確立されたことを示すメッセージを第2基地局PhNBが交換局MMEに送信し、交換局MMEが第1基地局eNBとユーザ装置UEとを制御して第1データ無線ベアラDRB1を解放してもよい。また、図21に示すように、第1基地局eNBと第2基地局PhNBとが接続されている場合には、第2基地局PhNBが直接的にPhベアラPhBが確立されたことを示すメッセージを第1基地局eNBに送信し、第1基地局eNBが自局およびユーザ装置UEを制御して第1データ無線ベアラDRB1を解放してもよい。なお、第1データ無線ベアラDRB1が解放されず、第1基地局eNBを経由してインターネットINに接続する経路と、第2基地局PhNBを経由してインターネットINに接続する経路とが併存する構成も採用可能である。
ステップS300において第1データ無線ベアラDRB1が解放されても、ユーザ装置UEと第1基地局eNBとに確立されているシグナリング無線ベアラSRBは解放されない。前述の通り、ユーザ装置UEと第2基地局PhNBとにはCプレーン経路(シグナリング無線ベアラSRB)が確立されない。したがって、ユーザ装置UEとネットワークNW側とが制御信号を送受信するための経路が確保されていることが好ましいからである。
1(4). 各要素の構成
1(4)−1. ユーザ装置の構成
図9は、第1実施形態に係るユーザ装置UEの構成を示すブロック図である。ユーザ装置UEは、無線通信部110と制御部120と記憶部130とを備える。音声・映像等を出力する出力装置およびユーザからの指示を受け付ける入力装置等の図示は便宜的に省略されている。無線通信部110は、第1基地局eNBおよび第2基地局PhNBと無線通信を実行するための要素であり、送受信アンテナと、無線信号(電波)を受信して電気信号に変換する受信回路と、制御信号、ユーザ信号等の電気信号を無線信号(電波)に変換して送信する送信回路とを含む。
制御部120は、通信制御部122とデータ送受信部124とを備える。通信制御部122は、ユーザ装置UEと各基地局(eNB,PhNB)との通信を制御する要素であり、無線通信部110を介して第1基地局eNBと制御信号(制御メッセージ)を送受信する。すなわち、通信制御部122はCプレーン上の通信を実行する。例えば、通信制御部122は、受信した無線設定メッセージに基づいてデータ無線ベアラDRBを確立した後、無線設定完了メッセージを送信する。データ送受信部124は、データ信号を処理するための要素であり、データ無線ベアラDRB(DRB1,DRB2)を介して各基地局(eNB,PhNB)とユーザ信号を送受信する。すなわち、データ送受信部124はUプレーン上の通信を実行する。制御部120および制御部120に含まれる以上の要素は、ユーザ装置UE内の不図示のCPU(Central Processing Unit)が、記憶部130に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。記憶部130は、以上のコンピュータプログラムの他、通信制御に関する情報、例えば、無線接続先である基地局(eNB,PhNB)のデータ無線ベアラ識別子DRBIDを記憶する。
1(4)−2. 第1基地局の構成
図10は、第1実施形態に係る第1基地局eNBの構成を示すブロック図である。第1基地局eNBは、無線通信部210とネットワーク通信部220と制御部230と記憶部240とを備える。無線通信部210は、ユーザ装置UEと無線通信を実行するための要素であり、ユーザ装置UEの無線通信部110と同様の構成を有する。ネットワーク通信部220は、ネットワークNW内の他ノード(交換局MME、第1ゲートウェイSAEGW等)と通信を実行するための要素であり、他ノードと電気信号を送受信する。
制御部230は、通信制御部232とデータ送受信部234とを備える。通信制御部232は、上位ノード(交換局MME等)からの指示(制御メッセージ)に基づいてユーザ装置UEの無線リソースを制御する要素であり、制御ベアラS1−MMEを介して交換局MMEと制御信号を送受信し、シグナリング無線ベアラSRBを介してユーザ装置UEと制御信号を送受信する。すなわち、通信制御部232はCプレーン上の通信を実行する。例えば、通信制御部232は、交換局MMEから受信したUEコンテキスト設定要求メッセージに基づいて、データ無線ベアラDRBを確立するようにユーザ装置UEを制御する。また、第1基地局eNBと第2基地局PhNBとが接続される場合、通信制御部232は、ネットワーク通信部220を介して第2基地局PhNBとも制御信号を送受信し得る。データ送受信部234は、第1データ無線ベアラDRB1を介してユーザ装置UEとユーザ信号を送受信(中継)すると共に、S1−UベアラS1Bを介して第1ゲートウェイSAEGWとユーザ信号を送受信(中継)する。すなわち、データ送受信部234はUプレーン上の通信を実行する。制御部230および制御部230に含まれる以上の要素は、第1基地局eNB内の不図示のCPUが、記憶部240に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。記憶部240は、以上のコンピュータプログラムの他、通信制御に関する情報、例えば、接続先であるユーザ装置UEおよび第1ゲートウェイSAEGWの識別情報を記憶する。
1(4)−3. 第2基地局の構成
図11は、第1実施形態に係る第2基地局PhNBの構成を示すブロック図である。第2基地局PhNBは、無線通信部310とネットワーク通信部320と制御部330と記憶部340とを備える。無線通信部310は、ユーザ装置UEと無線通信を実行するための要素であり、第1基地局eNBの無線通信部210と同様の構成を有する。ネットワーク通信部320は、ネットワークNW内の他ノード(交換局MME、第2ゲートウェイPhGW等)と通信を実行するための要素であり、第1基地局eNBのネットワーク通信部220と同様の構成を有する。
制御部330は、通信制御部332とデータ送受信部334とを備える。通信制御部332は、上位ノード(交換局MME等)からの指示(制御メッセージ)または自らの判断に基づいて他ノードとの通信(例えば、Uプレーン経路の確立)を制御する要素であり、ネットワーク通信部320を介して交換局MMEおよび第2ゲートウェイPhGWと制御信号を送受信する。すなわち、通信制御部332はCプレーン上の通信を実行する。例えば、通信制御部332は、交換局MMEから受信したベアラ確立要求メッセージに基づいて上りリンクPhベアラPhB−Uを確立したり、下りリンクPhベアラPhB−Dの確立を要求するローカル接続要求メッセージを第2ゲートウェイPhGWに送信したりする。なお、通信制御部332は、ユーザ装置UEに対して制御信号を送信しない(すなわち、ユーザ装置UEの無線リソース制御を実行しない)。また、第1基地局eNBと第2基地局PhNBとが接続される場合、通信制御部332は、ネットワーク通信部320を介して第1基地局eNBとも制御信号を送受信し得る。データ送受信部334は、第2データ無線ベアラを介してユーザ装置UEとユーザ信号を送受信(中継)すると共に、PhベアラPhBを介して第2ゲートウェイPhGWとユーザ信号を送受信(中継)する。すなわち、データ送受信部334はUプレーン上の通信を実行する。制御部330および制御部330に含まれる以上の要素は、第2基地局PhNB内の不図示のCPUが、記憶部340に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。記憶部340は、以上のコンピュータプログラムの他、通信制御に関する情報、例えば、接続先であるユーザ装置UEおよび第2ゲートウェイPhGWの識別情報を記憶する。
1(4)−4. 交換局の構成
図12は、第1実施形態に係る交換局MMEの構成を示すブロック図である。交換局MMEは、ネットワーク通信部410と制御部420と記憶部430とを備える。ネットワーク通信部410は、ネットワークNW内の他ノード(第1基地局eNB、第2基地局PhNB、第1ゲートウェイSAEGW、第2ゲートウェイPhGW等)と通信を実行するための要素であり、第1基地局eNBのネットワーク通信部220と同様の構成を有する。
制御部420は、判定部422と通信制御部424とを備える。判定部422は、ユーザ装置UEが通信を実行すべきゲートウェイGWを判定するための要素であり、例えば、前述のステップS120において、PDN接続要求メッセージに基づいて、ユーザ装置UEが第2ゲートウェイPhGWを経由して通信を実行すべきと判断する。通信制御部424は、ノード間の論理経路(特にUプレーン経路)の確立を制御する要素であり、第1基地局eNB、第2基地局PhNB、第1ゲートウェイSAEGW、第2ゲートウェイPhGW等とネットワーク通信部410を介して前述のような制御信号を送受信する。すなわち、制御部420は、Cプレーン上の通信を実行してノード間の論理経路の確立を制御する。なお、交換局MME(制御部420)はUプレーン上の通信を実行しない。制御部420は、交換局MME内の不図示のCPUが、記憶部430に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。記憶部430は、以上のコンピュータプログラムの他、通信制御に関する情報、例えば、接続先である基地局(eNB,PhNB)およびゲートウェイ(SAEGW,PhGW)の識別情報を記憶する。
1(4)−5. 第1ゲートウェイの構成
図13は、第1実施形態に係る第1ゲートウェイSAEGWの構成を示すブロック図である。第1ゲートウェイSAEGWは、ネットワーク通信部510と外部ネットワーク通信部520と制御部530と記憶部540とを備える。ネットワーク通信部510は、ネットワーク内の他ノード(第1基地局eNB、交換局MME等)と通信を実行するための要素であり、第1基地局eNBのネットワーク通信部220と同様の構成を有する。外部ネットワーク通信部520は、インターネットINと通信を実行するための要素であり、必要に応じて電気信号(データ信号)のプロトコル変換を実行する。
制御部530は、通信制御部532とデータ送受信部534とを備える。通信制御部532は、無線通信システムCSの通信制御を実行する要素であり、交換局MME等とネットワーク通信部510を介して制御信号を送受信する。データ送受信部534は、ネットワーク通信部510を介して受信したユーザ装置UE発のデータ信号を、外部ネットワーク通信部520を介してインターネットIN(インターネットIN内の外部サーバ)に送信(中継)するとともに、外部ネットワーク通信部520を介してインターネットIN(インターネットIN内の外部サーバ)から受信したデータ信号を、ネットワーク通信部510を介してユーザ装置UEに送信(中継)する。制御部530及び制御部530に含まれる以上の各要素は、第1ゲートウェイSAEGW内の不図示のCPUが、記憶部540に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。記憶部540は、以上のコンピュータプログラムの他、通信制御に関する情報、例えば、接続先である第1基地局eNBおよび交換局MMEの識別情報を記憶する。
1(4)−6. 第2ゲートウェイの構成
図14は、第1実施形態に係る第2ゲートウェイPhGWの構成を示すブロック図である。第2ゲートウェイPhGWは、ネットワーク通信部610と外部ネットワーク通信部620と制御部630と記憶部640とを備える。ネットワーク通信部610は、ネットワークNW内の他ノード(第2基地局PhNB、交換局MME等)と通信を実行するための要素であり、第1基地局eNBのネットワーク通信部220と同様の構成を有する。外部ネットワーク通信部620は、インターネットINと通信を実行するための要素であり、第1ゲートウェイSAEGWの外部ネットワーク通信部520と同様の構成を有する。
制御部630は、通信制御部632とデータ送受信部634とを備える。通信制御部632は、他ノード(交換局MME、第2基地局PhNB等)からの指示(制御メッセージ)または自らの判断に基づいて他ノードとの通信(例えば、Uプレーン経路の確立)を制御する要素であり、ネットワーク通信部610を介して交換局MMEおよび第2基地局PhNBと制御信号を送受信する。すなわち、通信制御部632はCプレーン上の通信を実行する。例えば、通信制御部632は、交換局MMEから受信したセッション確立要求メッセージに基づいて上りリンクPhベアラPhB−UのTEIDを生成し、セッション確立応答メッセージに搭載して交換局MMEに送信する。また、例えば、通信制御部632は、第2基地局PhNBから受信したローカル接続要求メッセージに基づいて下りリンクPhベアラPhB−Dを確立する。データ送受信部634は、第1ゲートウェイSAEGWのデータ送受信部534と同様の構成要素であり、ユーザ装置UEとインターネットINとの間のデータ信号の送受信を中継する。制御部630及び制御部630に含まれる以上の各要素は、第2ゲートウェイPhGW内の不図示のCPUが、記憶部640に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。記憶部640は、以上のコンピュータプログラムの他、通信制御に関する情報、例えば、接続先である第2基地局PhNBおよび交換局MMEの識別情報を記憶する。
1(5). 本実施形態の効果
以上に説明した第1実施形態によれば、第1基地局eNBとは異なる新たな種別の第2基地局PhNBと、第2基地局PhNBに対応する第2ゲートウェイPhGWとを備える無線通信システムCSが実現される。以上の構成によれば、ユーザ装置UEが第2ゲートウェイPhGWを経由して通信を実行すべきと判定された場合に、通信に必要な第2データ無線ベアラDRB2とPhベアラPhBとが確立される。したがって、第2ゲートウェイPhGWを経由した通信が実現される。
交換局MMEは、第2基地局PhNBに対する第2データ無線ベアラDRB2の確立を、第1基地局eNBを経由してユーザ装置UEに要求する。したがって、以上の構成においては、第2基地局PhNBとユーザ装置UEとの間にCプレーン経路(シグナリング無線ベアラSRB)が存在しないにも関わらず、第2基地局PhNBに対するUプレーン経路(第2データ無線ベアラDRB2)が確立される。
2. 第2実施形態
本発明の第2実施形態を以下に説明する。以下に例示する各実施形態において、作用、機能が第1実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の説明を適宜に省略する。
2(1). 第1基地局を介したUプレーン経路の確立
図15を参照して、第1基地局eNBを介したUプレーン経路の確立動作の一例を説明する。図15の動作を概説すると、ユーザ装置UEは、当初、第2基地局PhNBおよび第2ゲートウェイPhGWを介してインターネットINと通信を実行している。その後、第1基地局eNBを介してUプレーン経路(第1データ無線ベアラDRB1)が確立される。ユーザ装置UEは、確立されたUプレーン経路を利用して、第1基地局eNBおよび第2ゲートウェイPhGWを経由してインターネットINと通信を実行することが可能となる。
図16は、図15の動作の開始時における論理経路の状態を示す図である。Uプレーン経路については、ユーザ装置UEと第2基地局PhNBとに第2データ無線ベアラDRB2が確立され、第2基地局PhNBと第2ゲートウェイPhGWとにPhベアラPhBが確立されている。すなわち、ユーザ装置UEと第2ゲートウェイPhGWとに、第2データ無線ベアラDRB2およびPhベアラPhBを含む論理セッション(EPSベアラ)が確立されている。また、第1基地局eNBと第1ゲートウェイSAEGWとにS1−UベアラS1Bが確立されている。以上のS1−UベアラS1Bは、図15の動作の開始時にはユーザ装置UEの通信に利用されていない。他方、Cプレーン経路については、前述の図3の説明と同様に確立されている。以上から理解されるように、図15の動作(第2実施形態の動作)の開始時の論理経路の状態は、図2の動作(第1実施形態の動作)の終了時の状態(図8)と同様である。
2(1)−1. 第2データ無線ベアラの解放と第1データ無線ベアラの確立
ユーザ装置UEは、第1ゲートウェイSAEGWを経由して通信を実行することを要求するPDN接続要求メッセージ(PDN Connectivity Request message)を、第1基地局eNBを介して交換局MMEに送信する(S410)。第1実施形態と同様に、PDN接続要求メッセージには、外部ネットワークへの接続点となるゲートウェイのアクセスポイント名が含まれる。したがって、本例のPDN接続要求メッセージには、第1ゲートウェイSAEGWを示すアクセスポイント名が含まれる。
ユーザ装置UEからPDN接続要求メッセージを受信すると、交換局MME(判定部422)は、PDN接続要求メッセージに含まれるアクセスポイント名に基づいて、そのユーザ装置UEが実行する通信において経由すべきゲートウェイが第1ゲートウェイSAEGWであると判定する。そして、交換局MME(通信制御部424)が、そのユーザ装置UEを介して確立されている第2データ無線ベアラDRB2を解放し、そのユーザ装置UEと第1基地局eNBとに第1データ無線ベアラDRB1を確立することを決定する(S420)。ステップS420の後、交換局MME(通信制御部424)は、第2データ無線ベアラDRB2を解放することを要求する無線ベアラ修正要求メッセージ(Modify Radio Bearer Request message)を、PDN接続応答メッセージ(PDN Connectivity Accept message)と共に第1基地局eNBに送信する(S430)。
交換局MMEから無線ベアラ修正要求メッセージを受信すると、第1基地局eNB(通信制御部232)は、第2データ無線ベアラDRB2を解放することを要求する無線設定メッセージ(RRC Connection Reconfiguration message)を、ユーザ装置UEに送信する(S440)。第1基地局eNBから無線設定メッセージを受信すると、ユーザ装置UE(通信制御部122)は、第2データ無線ベアラDRB2を解放する(S450)。第2データ無線ベアラDRB2が解放された後の論理経路の状態を、図17に示す。
ステップS450の後、ユーザ装置UE(通信制御部122)は、第2データ無線ベアラDRB2が解放されたことを示し第1データ無線ベアラDRB1を確立することを要求する無線設定完了メッセージ(RRC Connection Reconfiguration Complete message)を、第1基地局eNBに送信する(S460)。ユーザ装置UEから無線設定完了メッセージを受信すると、第1基地局eNB(通信制御部232)は、ユーザ装置UEと第1基地局eNBとに第1データ無線ベアラDRB1を確立する。より具体的には、第1基地局eNB(通信制御部232)は、第1データ無線ベアラDRB1に対応するデータ無線ベアラ識別子DRBIDをS1−UベアラS1Bに関連付ける(S470)ことにより、第1データ無線ベアラDRB1を確立する(S480)。第1データ無線ベアラDRB1が確立された後の論理経路の状態を、図18に示す。
第1データ無線ベアラDRB1が確立されると、第1基地局eNB(通信制御部232)は、無線ベアラ修正応答メッセージ(Modify Radio Bearer Response message)を、PDN接続完了メッセージ(PDN Connectivity Complete message)と共に交換局MMEに送信する(S490)。
2(1)−2. Phベアラの解放
無線ベアラ修正応答メッセージを受信すると、交換局MME(通信制御部424)は、PhベアラPhBを含む論理セッション(EPSベアラ)を解放することを要求するセッション削除要求メッセージ(Delete eLA Session Request message)を、第2ゲートウェイPhGWに送信する(S500)。セッション削除要求メッセージを受信すると、第2ゲートウェイPhGW(通信制御部632)は、PhベアラPhBを解放することを要求するアクセスベアラ解放要求メッセージ(Release Access Bearer Request message)を、第2基地局PhNBに送信する(S510)。
アクセスベアラ解放要求メッセージを受信すると、第2基地局PhNB(通信制御部332)は、PhベアラPhBと第2データ無線ベアラDRB2との関連付けを解消し(S520)、アクセスベアラ解放完了メッセージ(Release Access Bearer Complete message)を第2ゲートウェイPhGWに送信する(S530)。アクセスベアラ解放完了メッセージを受信すると、第2ゲートウェイPhGW(通信制御部632)は、PhベアラPhBを解放し、論理セッション(EPSベアラ)を解放する(S540)。PhベアラPhBが解放された後の論理経路の状態を、図19に示す。
ステップS540が完了すると、第2ゲートウェイPhGW(通信制御部632)は、PhベアラPhBおよび論理セッションが解放されたことを示すセッション削除応答メッセージ(Delete eLA Session Response message)を、交換局MMEに送信する(S550)。
2(2). 本実施形態の効果
以上に説明した第2実施形態によれば、第1基地局eNBとは異なる新たな種別の第2基地局PhNBと、第2基地局PhNBに対応する第2ゲートウェイPhGWとを備える無線通信システムCSが実現される。以上の構成によれば、ユーザ装置UEが第1ゲートウェイSAEGWを経由して通信を実行すべきと判定された場合に、通信に必要な第1データ無線ベアラDRB1が確立される。したがって、第1ゲートウェイSAEGWを経由した通信が実現される。
3. 変形例
以上の実施の形態は多様に変形される。具体的な変形の態様を以下に例示する。以上の実施の形態および以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない限り適宜に併合され得る。
3(1). 変形例1
以上の実施形態では、第1ゲートウェイSAEGWは、3GPP規格に規定されるSAE Gatewayである。3GPP規格に規定されるように、SAE GatewayはServing Gatewayの機能およびPacket-Data-Network Gatewayの機能を含む要素であり、Serving GatewayとPacket-Data-Network Gatewayとが別々に設けられてもよい。したがって、以上の実施形態において、第1ゲートウェイSAEGWが、複数の装置(例えば、1台のServing Gateway装置および1台のPacket-Data-Network Gateway)として構成されてもよい。
3(2). 変形例2
第1実施形態では、1つのPhベアラPhBが確立される。以上のベアラ確立は、新たにPhベアラPhBが確立される際にも採用可能であるし、既にPhベアラPhBが確立されている場合において、さらに新たなPhベアラPhBが確立される際にも採用可能である。また、第1実施形態では、第1データ無線ベアラDRB1が確立されていることが前提となっているが、いずれのデータ無線ベアラDRBも確立されていない場合にも、第1実施形態のデータ無線ベアラ確立が適用され得る。
3(3). 変形例3
第1実施形態では、ユーザ装置UEがPDN接続要求メッセージを交換局MMEに送信することにより、第2基地局PhNBおよび第2ゲートウェイPhGWを介したUプレーン経路の確立が開始する。以上の形態では、任意のイベントに基づいてPDN接続要求メッセージの送信がトリガされ得る。例えば、ユーザ装置UEと無線接続中の第1基地局eNBは、そのユーザ装置UEから受信した測定報告メッセージ(Measurement Report message)に基づいて、第2基地局PhNBへのハンドオーバ指示(RRC Connection Reconfiguration message)をそのユーザ装置UEに送信し得る。ユーザ装置UEは、以上のハンドオーバ指示をトリガとして、第2ゲートウェイPhGWを示すアクセスポイント名を含んだPDN接続要求メッセージを交換局MMEに送信し得る。また、ユーザ装置UE以外のノードが、第1実施形態のUプレーン経路の確立をトリガしてもよい。例えば、交換局MMEが、第1ゲートウェイSAEGWの輻輳をトリガとして、第1実施形態のUプレーン経路の確立を開始することを判断してもよい。すなわち、第1実施形態のUプレーン経路の確立の開始となるトリガは任意である。第2実施形態のUプレーン経路の確立の開始についても同様である。
3(4). 変形例4
第1実施形態において、下りリンクPhベアラPhB−Dの確立動作(ステップS250以降)が、第2データ無線ベアラDRB2の確立後ではなく、ベアラ確立要求メッセージの受信後(ステップS160の後)に開始してもよい。以上の場合には、ステップS170からステップS240までの動作と、ステップS250からステップS290までの動作が並行して実行され得る。したがって、より迅速に第1実施形態のUプレーン経路の確立が実現される。
3(5). 変形例5
以上の実施形態においては、様々な名称の制御メッセージ(例えば、ベアラ確立要求メッセージ、アクセスベアラ解放完了メッセージ等)が用いられる。しかし、各制御メッセージの名称は任意であることは当然に理解される。各制御メッセージは、同等の機能を有する任意の制御信号を包摂する概念である。
3(6). 変形例6
以上の実施形態では、各基地局(eNB,PhNB)がその周囲に形成するセルC(電波が有効に到達する範囲)の大きさは任意である。例えば、第1基地局eNBの無線送信能力(平均送信電力、最大送信電力等)が第2基地局PhNBの無線送信能力と比較して大きく、第1基地局eNBが形成するセル(マクロセルC1)の大きさが第2基地局PhNBが形成するセル(スモールセルC2)の大きさを上回る構成が採用され得る。以上の構成においては、例えば、図20に示すように、スモールセルC2がマクロセルC1の内部に重層的に形成される(オーバレイされる)と好適である(作図の便宜上、マクロセルC1が示される平面とスモールセルC2が示される平面とが相違しているが、実際には、同一の平面(地表等)上にマクロセルC1とスモールセルC2とが重畳され得る)。一方で、第1基地局eNBと第2基地局PhNBとが略同一の大きさのセルCを形成する構成も採用可能である。
3(7). 変形例7
第1基地局eNBが送信する電波の周波数帯と第2基地局PhNBが送信する電波の周波数帯とが相違する構成も採用可能である。例えば、第1基地局eNBが第1周波数帯(例えば、2GHz帯)を用いて無線通信し、第2基地局PhNBが第1周波数帯より高い第2周波数帯(例えば、3.5GHz帯)を用いて無線通信する構成を想定する。周波数が高いほど伝搬損失が大きくなることから、第2周波数帯を用いた無線通信よりも第1周波数帯を用いた無線通信の方が安定性が高い場合が多い。以上の実施形態にて説明した通り、ユーザ装置UEとの制御信号(制御メッセージ)の送受信(Cプレーンの通信)は第1基地局eNBが実行する。したがって、この変形例の構成を採用すれば、より安定性の高い第1周波数帯にて制御信号の送受信(Cプレーンの通信)が実行されるので、より確実なユーザ装置UEの制御が実現され得る。
3(8). 変形例8
以上の実施形態においては、第1基地局eNBは、3GPP規格に規定されるevolved Node Bである。しかし、第1基地局eNBは任意の無線基地局であり得る。例えば、第1基地局eNBが前述のスモールセルC2を形成する基地局であってもよい。
3(9). 変形例9
以上の実施形態では、第2基地局PhNBはユーザ装置UEと制御信号を送受信しない。しかしながら、第2基地局PhNBが下位レイヤ(例えば、L1レイヤ,L2レイヤ)の制御信号を送受信可能な構成も採用可能である。以上の構成においても、第2基地局PhNBは、無線リソース制御に関する信号(RRCレイヤの制御信号)を送受信しない。
3(10). 変形例10
ユーザ装置UEは、第1基地局eNBおよび第2基地局PhNBと無線通信が可能な任意の装置である。ユーザ装置UEは、例えば、フィーチャーフォンまたはスマートフォン等の携帯電話端末でもよく、デスクトップ型パーソナルコンピュータでもよく、ノート型パーソナルコンピュータでもよく、UMPC(Ultra-Mobile Personal Computer)でもよく、携帯用ゲーム機でもよく、その他の無線端末でもよい。
3(11). 変形例11
無線通信システムCS内の各要素(ユーザ装置UE、第1基地局eNB、第2基地局PhNB、交換局MME、第1ゲートウェイSAEGW、第2ゲートウェイPhGW)においてCPUが実行する各機能は、CPUの代わりに、ハードウェアで実行してもよいし、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルロジックデバイスで実行してもよい。
UE……ユーザ装置、110……無線通信部、120……制御部、122……通信制御部、124……データ送受信部、130……記憶部、eNB……第1基地局、210……無線通信部、220……ネットワーク通信部、230……制御部、232……通信制御部、234……データ送受信部、240……記憶部、PhNB……第2基地局、310……無線通信部、320……ネットワーク通信部、330……制御部、332……通信制御部、334……データ送受信部、340……記憶部、MME……交換局、410……ネットワーク通信部、420……制御部、422……判定部、424……通信制御部、430……記憶部、SAEGW……第1ゲートウェイ、510……ネットワーク通信部、520……外部ネットワーク通信部、530……制御部、532……通信制御部、534……データ送受信部、540……記憶部、PhGW……第2ゲートウェイ、610……ネットワーク通信部、620……外部ネットワーク通信部、630……制御部、632……通信制御部、634……データ送受信部、640……記憶部、C……セル、C1……マクロセル、C2……スモールセル、CS……無線通信システム、DRB(DRB1,DRB2)……データ無線ベアラ、DRBID……データ無線ベアラ識別子、GW……ゲートウェイ、IN……インターネット、NW……ネットワーク、Ph−MME,Ph−S11,S1−MME,S11……制御ベアラ、PhB……Phベアラ、PhB−D……下りリンクPhベアラ、PhB−U……上りリンクPhベアラ、S1B……S1−Uベアラ、SRB……シグナリング無線ベアラ。

Claims (10)

  1. ユーザ装置と、
    前記ユーザ装置の無線リソース制御を制御経路を介して実行可能である第1基地局と、
    前記ユーザ装置の無線リソース制御を実行しない第2基地局と
    を含む複数の基地局と、
    前記第1基地局に接続される第1ゲートウェイと、
    前記第2基地局に接続される第2ゲートウェイと
    を含む複数のゲートウェイと、
    ノード間のユーザ経路の確立を制御する交換局とを備え、
    前記交換局は、
    前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第2ゲートウェイであるか否かを判定する交換局判定部と、
    前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第2ゲートウェイであると前記交換局判定部が判定した場合に、前記第2基地局から前記第2ゲートウェイへの上りリンクの第1ユーザ経路を確立するように前記第2基地局と前記第2ゲートウェイとを制御し、前記ユーザ装置と前記第2基地局とに無線経路である第2ユーザ経路を確立するように前記第1基地局と前記第2基地局とを制御する交換局制御部を備え、
    前記第1基地局は、
    前記交換局制御部による制御に基づき、前記第2ユーザ経路を確立するように前記ユーザ装置を制御する第1基地局制御部を備え、
    前記第2基地局は、
    前記第2ゲートウェイから前記第2基地局への下りリンクの第1ユーザ経路を確立するように当該第2基地局と前記第2ゲートウェイとを制御する第2基地局制御部を有する
    無線通信システム。
  2. 前記交換局制御部は、
    前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第2ゲートウェイであると前記交換局判定部が判定した場合に、前記第1ユーザ経路および前記第2ユーザ経路を含む論理セッションを前記ユーザ装置に確立することを要求するセッション確立要求メッセージを前記第2ゲートウェイに送信し、
    前記第2ゲートウェイは、
    前記交換局から前記セッション確立要求メッセージを受信すると、前記上りリンクの前記第1ユーザ経路を識別する上り経路識別子を生成し、
    前記上り経路識別子を含むセッション確立応答メッセージを前記交換局に送信する第2ゲートウェイ制御部を備え、
    前記交換局制御部は、
    前記第2ゲートウェイから前記セッション確立応答メッセージを受信すると、前記第2ユーザ経路を識別する無線経路識別子を生成し、
    前記無線経路識別子と前記セッション確立応答メッセージに含まれる前記上り経路識別子とを含み、前記第1ユーザ経路を確立することを要求する第1ユーザ経路確立要求メッセージを前記第2基地局に送信し、
    前記第2基地局制御部は、
    前記第1ユーザ経路確立要求メッセージを受信すると、前記第1ユーザ経路確立要求メッセージに含まれる前記無線経路識別子を記憶し、
    前記下りリンクの前記第1ユーザ経路を識別する下り経路識別子を生成し、
    前記第1ユーザ経路確立要求メッセージに含まれる前記上り経路識別子を用いて前記上りリンクの前記第1ユーザ経路を確立し、前記無線経路識別子を含む第1ユーザ経路確立完了メッセージを前記交換局に送信する
    請求項1の無線通信システム。
  3. 前記交換局制御部は、
    前記第2基地局から前記第1ユーザ経路確立完了メッセージを受信すると、前記無線経路識別子を含み前記第2ユーザ経路を確立することを要求する第2ユーザ経路確立要求メッセージを前記第1基地局に送信し、
    前記第1基地局制御部は、
    前記交換局から前記第2ユーザ経路確立要求メッセージを受信すると、前記無線経路識別子を含み、前記ユーザ装置と前記第2基地局とに前記第2ユーザ経路を確立することを要求する無線設定メッセージを前記ユーザ装置に送信し、
    前記ユーザ装置は、
    前記第1基地局から前記無線設定メッセージを受信すると、当該無線設定メッセージに含まれる前記無線経路識別子を用いて前記第2ユーザ経路を確立するユーザ装置制御部を備える
    請求項2の無線通信システム。
  4. 前記第2基地局制御部は、
    前記第1ユーザ経路確立要求メッセージを受信すると、または、前記第2ユーザ経路が確立されると、
    前記上り経路識別子と前記無線経路識別子とを関連付けると共に、前記下り経路識別子と前記無線経路識別子とを関連付けることにより、前記第1ユーザ経路と前記第2ユーザ経路とを関連付け、
    前記下り経路識別子を含み、前記下りリンクの前記第1ユーザ経路を確立することを要求するローカル接続要求メッセージを前記第2ゲートウェイに送信し、
    前記第2ゲートウェイ制御部は、
    前記第2基地局から前記ローカル接続要求メッセージを受信すると、前記下り経路識別子を用いて前記下りリンクの前記第1ユーザ経路を確立し、
    前記下りリンクの前記第1ユーザ経路が確立されたことを示すローカル接続応答メッセージを前記第2基地局に送信する
    請求項2または請求項3の無線通信システム。
  5. 前記ユーザ装置と前記第1基地局とに無線経路である第3ユーザ経路が確立されている場合、
    前記上りリンクの前記第1ユーザ経路および前記下りリンクの前記第1ユーザ経路が確立されることにより前記第1ユーザ経路が確立された後に、前記第3ユーザ経路が解放される
    請求項4の無線通信システム。
  6. ユーザ装置と、
    前記ユーザ装置の無線リソース制御を制御経路を介して実行可能である第1基地局と、
    前記ユーザ装置の無線リソース制御を実行しない第2基地局と
    を含む複数の基地局と、
    前記第1基地局に接続される第1ゲートウェイと、
    前記第2基地局に接続される第2ゲートウェイと
    を含む複数のゲートウェイと、
    ノード間のユーザ経路の確立を制御する交換局とを備え、
    前記交換局は、
    前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第1ゲートウェイであるか否かを判定する交換局判定部と、
    前記ユーザ装置が、前記第2ゲートウェイと前記第2基地局とに確立されている第1ユーザ経路および前記第2基地局と前記ユーザ装置とに確立されている第2ユーザ経路を含む論理セッションを介して通信を実行している場合であって、前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第1ゲートウェイであると前記交換局判定部が判定したときに、前記第2ユーザ経路を解放すると共に前記ユーザ装置と前記第1基地局とに第3ユーザ経路を確立するように、前記第1基地局を制御する交換局制御部を備え、
    前記第1基地局は、
    前記交換局制御部による制御に基づき、前記第3ユーザ経路を確立するように前記ユーザ装置を制御する第1基地局制御部を備え、
    さらに、前記交換局制御部は、
    前記第3ユーザ経路が確立されると、前記第1ユーザ経路を解放するように前記第2ゲートウェイと前記第2基地局とを制御する
    無線通信システム。
  7. 前記交換局制御部は、
    前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第2ゲートウェイであると前記交換局判定部が判定したときに、前記第2ユーザ経路を解放することを要求する第2ユーザ経路修正要求メッセージを前記第1基地局に送信し、
    前記第1基地局制御部は、
    前記第2ユーザ経路修正要求メッセージを受信すると、前記第2ユーザ経路を解放することを要求する無線設定メッセージを前記ユーザ装置に送信し、
    前記ユーザ装置は、
    前記無線設定メッセージを受信すると、前記第2ユーザ経路を解放し、前記第2ユーザ経路が解放されたことを示し前記第3ユーザ経路を確立することを要求する無線設定完了メッセージを前記第1基地局に送信するユーザ装置制御部を備え、
    前記第1基地局制御部は、
    当該第1基地局と前記ユーザ装置とに前記第3ユーザ経路を確立し、前記第3ユーザ経路が確立されたことを示す第2ユーザ経路修正応答メッセージを前記交換局に送信する
    請求項6の無線通信システム。
  8. 前記交換局制御部は、
    前記第2ユーザ経路修正応答メッセージを受信すると、前記第1ユーザ経路を含む前記論理セッションを解放することを要求するセッション削除要求メッセージを前記第2ゲートウェイに送信し、
    前記第2ゲートウェイは、
    前記セッション削除要求メッセージを受信すると、前記第1ユーザ経路を解放することを要求する第1ユーザ経路解放要求メッセージを前記第2基地局に送信する第2ゲートウェイ制御部を備え、
    前記第2基地局は、
    前記第1ユーザ経路解放要求メッセージを受信すると、前記第1ユーザ経路と前記第2ユーザ経路との関連付けを解消し、第1ユーザ経路解放応答メッセージを前記第2ゲートウェイに送信する第2基地局制御部を備え、
    前記第2ゲートウェイ制御部は、
    前記第1ユーザ経路解放応答メッセージを受信すると、前記第1ユーザ経路を解放する
    請求項7の無線通信システム。
  9. ユーザ装置と、
    前記ユーザ装置の無線リソース制御を制御経路を介して実行可能である第1基地局と、
    前記ユーザ装置の無線リソース制御を実行しない第2基地局と
    を含む複数の基地局と、
    前記第1基地局に接続される第1ゲートウェイと、
    前記第2基地局に接続される第2ゲートウェイと
    を含む複数のゲートウェイと、
    ノード間のユーザ経路の確立を制御する交換局とを備える無線通信システムの制御方法であって、
    前記交換局において、
    前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第2ゲートウェイであるか否かを判定することと、
    前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第2ゲートウェイであると判定された場合に、
    前記第2基地局から前記第2ゲートウェイへの上りリンクの第1ユーザ経路を確立するように前記第2基地局と前記第2ゲートウェイとを制御することと、
    前記ユーザ装置と前記第2基地局とに無線経路である第2ユーザ経路を確立するように前記第1基地局と前記第2基地局とを制御することと、
    前記第1基地局において、
    前記交換局による制御に基づき、前記第2ユーザ経路を確立するように前記ユーザ装置を制御することと、
    前記第2基地局において、
    前記第2ゲートウェイから前記第2基地局への下りリンクの第1ユーザ経路を確立するように当該第2基地局と前記第2ゲートウェイとを制御することとを備える
    制御方法。
  10. ユーザ装置と、
    前記ユーザ装置の無線リソース制御を制御経路を介して実行可能である第1基地局と、
    前記ユーザ装置の無線リソース制御を実行しない第2基地局と
    を含む複数の基地局と、
    前記第1基地局に接続される第1ゲートウェイと、
    前記第2基地局に接続される第2ゲートウェイと
    を含む複数のゲートウェイと、
    ノード間のユーザ経路の確立を制御する交換局とを備える無線通信システムの制御方法であって、
    前記交換局において、
    前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第1ゲートウェイであるか否かを判定することと、
    前記ユーザ装置が、前記第2ゲートウェイと前記第2基地局とに確立されている第1ユーザ経路および前記第2基地局と前記ユーザ装置とに確立されている第2ユーザ経路を含む論理セッションを介して通信を実行している場合であって、前記ユーザ装置が実行する通信において経由すべきゲートウェイが前記第1ゲートウェイであると判定されたときに、前記第2ユーザ経路を解放すると共に前記ユーザ装置と前記第1基地局とに第3ユーザ経路を確立するように、前記第1基地局を制御することと、
    前記第1基地局において、
    前記交換局による制御に基づき、前記第3ユーザ経路を確立するように前記ユーザ装置を制御することと、
    前記第3ユーザ経路が確立されると、前記第1ユーザ経路を解放するように前記第2ゲートウェイと前記第2基地局とを制御することとを備える
    制御方法。
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