JP2014092634A - 位置調整装置、および位置調整方法 - Google Patents

位置調整装置、および位置調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係の調整を、高精度かつ短時間で行う。
【解決手段】位置調整装置は、検出パターン(101)と、位置調整用画像の中心を基準としたコントラストの非対称性に基づいて、撮像レンズ(201)と撮像素子(202)との相対的な位置ズレを調整する位置ズレ調整部(102)とを備えており、検出パターン(101)は、各々、位置調整用画像における複数の像高のいずれかに写るように、かつ、対応する像高毎に、撮像レンズ(201)に対する物体距離が異なるように配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係を調整する位置調整装置、および位置調整方法に関する。
昨今、急速に進むカメラモジュールの高解像化に伴い、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係を高精度に調整する実装技術が求められている。
ここで、従来、カメラモジュールの外形および外観を基準として、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係を調整する技術が知られている。その一例として、特許文献1には、アクチュエータを撮像装置で撮像し、その光沢や色等に基づいて、撮像レンズの光軸と撮像素子の中心との相対的な位置関係を調整する技術が開示されている。
しかしながら、近年では、特許文献1に開示されているようなカメラモジュールの外形および外観を基準とした調整よりも、さらに高精度の調整を行うことが要求されている。
特許文献2には、カメラモジュール本体を調整枠に配置し、カメラモジュール本体から得られた検査用撮像素子の画像信号に基づいてカメラモジュール本体の位置を調整し、調整した状態のままカメラモジュール本体を調整枠に接着固定する技術が開示されている。
特許文献3には、測定用チャートを撮像し、この撮像した画像のマーク位置情報に基づいて、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係を調整する技術が開示されている。なお、特許文献3では、基準レンズおよび撮像素子を用いて測定用チャートを撮像することで、撮像素子の姿勢制御を行うと共に、撮像レンズおよび基準撮像素子を用いて測定用チャートを撮像することで、撮像レンズの姿勢制御を行っている。
特許文献2および3に開示されている技術ではいずれも、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係の調整に、画像信号を用いているものの、カメラモジュールの完成品に搭載されない撮像素子を用いる必要がある。この結果、特許文献2および3に開示されている技術ではいずれも、カメラモジュールの製造プロセスが複雑化する虞がある。カメラモジュールの製造プロセスが複雑化すると、撮像レンズに(カメラモジュールの完成品に搭載すべき)撮像素子を搭載する際に、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係に誤差が生じることが懸念される。
そこで、撮像素子として、カメラモジュールの完成品に搭載される撮像素子のみを用いて撮像を行いながら、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係を直接調整する技術が知られている。このような技術が、例えば特許文献4および5に開示されている。
特許文献4には、撮像レンズの光軸方向に沿って複数設定された複数の測定位置に撮像レンズを移動させながら測定位置毎の撮像信号を取得し、この撮像信号から、撮像素子の光軸方向の位置と光軸に直交する2軸の傾きとを自動調整する技術が開示されている。
特許文献5には、撮像レンズの光軸方向に沿って移動する測定用チャートを固定された撮像素子で複数回撮像したチャートの撮像データから、撮像素子の傾きを定量的に検出する技術が開示されている。
特許文献4および5に開示されている技術はいずれも、撮像レンズの像面の傾きを高精度に調整するため、カメラモジュールの構成に好適な高精度の調整を行うことができる技術であると言える。
特開2012−27063号公報(2012年2月9日公開) 特開2011−175019号公報(2011年9月8日公開) 特開2011−133509号公報(2011年7月7日公開) 特開2009−302837号公報(2009年12月24日公開) 特開2006−319544号公報(2006年11月24日公開) 特開2005−86659号公報(2005年3月31日公開)
特許文献4および5に開示されている技術ではいずれも、撮像レンズのフォーカスシフト位置に対するカメラモジュールの解像力の関係、すなわち、デフォーカス特性を取得する必要がある。この結果、特許文献4および5に開示されている技術ではいずれも、各フォーカスシフト位置への移動制御を行うと共に、フォーカスシフト位置毎に撮像素子の出力信号を得る必要がある。特に、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係を高精度に調整する必要があるカメラモジュールにおいては、調整時に扱うデータ量が膨大となる。
この結果、特許文献4および5に開示されている技術においては、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係を高精度に調整する際に、測定時間、ひいては調整時間が長くなるという問題が発生する。
本発明は、上記の問題に鑑みて為されたものであり、その目的は、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係の調整を、高精度かつ短時間で行うことを可能とする位置調整装置、および位置調整方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る位置調整装置は、上記の問題を解決するために、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係を調整する位置調整装置であって、複数の測定用物体と、上記撮像レンズおよび上記撮像素子を用いて上記複数の測定用物体を撮像して得られた画像である位置調整用画像の中心を基準としたコントラストの非対称性に基づいて、上記撮像レンズと上記撮像素子との相対的な位置ズレを調整する位置ズレ調整部とを備えており、上記複数の測定用物体は、各々、上記位置調整用画像における複数の像高のいずれかに写るように、かつ、対応する上記像高毎に、上記撮像レンズに対する物体距離が異なるように配置されていることを特徴としている。
本発明の一態様に係る位置調整方法は、上記の問題を解決するために、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係を調整する位置調整方法であって、上記撮像レンズおよび上記撮像素子を用いて複数の測定用物体を撮像して得られた画像である位置調整用画像の中心を基準としたコントラストの非対称性に基づいて、上記撮像レンズと上記撮像素子との相対的な位置ズレを調整し、上記複数の測定用物体を、各々、上記位置調整用画像における複数の像高のいずれかに写るように、かつ、対応する上記像高毎に、上記撮像レンズに対する物体距離が異なるように配置することを特徴としている。
本発明の一態様によれば、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係の調整を、高精度かつ短時間で行うことが可能であるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る位置調整装置の概略構成を示す上面図である。 カメラモジュールの概略構成例を示す断面図である。 複数の検出パターンの配置を、撮像レンズの光軸の方向に見た図である。 dxを求める手法を説明するグラフである。 図3に示すアラインメントマーク付測定用チャート、dx、および傾き量θの相互関係を示した図である。
(カメラモジュールの構成)
図2は、カメラモジュールの概略構成例を示す断面図である。
図2に示すカメラモジュール200は、撮像レンズ201と、撮像素子202とを備えている。
撮像レンズ201は、カメラモジュール200が撮像を行う物体の結像を行うものである。なお、撮像レンズ201は、レンズの枚数が3枚であるが、撮像レンズにおけるレンズの枚数は、2枚以下であってもよいし4枚以上であってもよい。また、撮像レンズ201は、レンズバレル203に収容されているが、レンズバレル203のかわりにレンズホルダ(図示しない)に収容されていてもよいし、撮像レンズ201がレンズバレル203に収容され、さらにレンズバレル203がレンズホルダに収容されていてもよい。
撮像素子202は、撮像レンズ201を通過した光を受光面204にて受光し、受光した光を電気信号に変換するものである。撮像素子202としては、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化膜半導体)等を利用することができる。
カメラモジュール200は、撮像レンズ201および撮像素子202を用いて物体の撮像を行うものである。
なお、カメラモジュール200としては、撮像レンズ201および撮像素子202を備えている周知のカメラモジュールが挙げられる。そして、カメラモジュール200は、撮像素子202の受光面204を保護するカバーガラス、撮像レンズ201を(撮像レンズ201の)光軸201aの方向に変位させることでオートフォーカス機能を実現する機構、撮像レンズ201を光軸201aに対して垂直な方向に変位させることで手ぶれ補正機能を実現する機構(いずれも図示しない)等をさらに備えていてもよい。
カメラモジュール200において、撮像レンズ201および撮像素子202は例えば、撮像素子202の受光面204の中心204cが撮像レンズ201の光軸201aを延伸させた直線上に配置され、かつ、受光面204が光軸201aに対して垂直に配置されるのが理想である。
以下の実施の形態に係る位置調整装置は、カメラモジュール200において、上記の理想の、撮像レンズ201と撮像素子202との位置関係を実現すべく、撮像レンズ201と撮像素子202との相対的な位置関係を調整するものである。
(位置調整装置の構成)
図1は、本実施の形態に係る位置調整装置の概略構成を示す上面図である。
図1に示す位置調整装置は、複数の検出パターン(測定用物体)101と、位置ズレ調整部102とを備えている。位置ズレ調整部102は、画像取得部103と、dx演算部104と、傾き量演算部105と、部材変位部106と、軸ズレ量演算部107とを備えている。
1つの検出パターン101は例えば、測定用チャートに設けられた1つのアラインメントマークである。便宜上詳細な図示は省略したが、各検出パターン101は例えば、光軸201aに対して略垂直に設けられた、互いに平行な複数の線からなる。該複数の線は、水平方向に設けられたもの、鉛直方向に設けられたもの、またはこれらの組み合わせ等、多彩なものを適用することができる。
ここで、複数の検出パターン101は、各々、後述する位置調整用画像における複数の像高のいずれかに写るように、かつ、対応するこの像高毎に、撮像レンズ201に対する物体距離が異なるように配置されている。
より具体的に、複数の検出パターン101は、同一の球面101s上に配置されており、この球面101sを構成する球体の中心101cが、光軸201aを延伸させた直線上に位置する。
なお、本願明細書において「像高」とは、撮像した画像の中心からの高さを示す指標であり、特に、画像の中心までの、光軸201aに対して垂直な方向における水平方向(x方向)における間隔を示している。
図3は、複数の検出パターン101の配置を、光軸201aの方向に見た図である。
図3に示すとおり、各検出パターン101は例えば、アラインメントマーク付測定用チャート301に形成されている。好ましくは、アラインメントマーク付測定用チャート301が、球面101sの一部を構成するように丸めて配置されている。
そして、複数の検出パターン101は、図1に示すように、上面から見た場合、その中心101cが光軸201aを延伸させた直線上にある球体の、球面101s上に配置されている。一方、複数の検出パターン101は、図3に示すように、光軸201aの方向に見た場合、x方向に並んでいる。換言すれば、複数の検出パターン101は、鉛直方向の高さが互いに同じとなっている。
本実施の形態では、複数の検出パターン101に対し、図3の紙面左側にあるものから順に、x−2、x−1、x0、x1、そしてx2なる符号を付している。
なお、本実施の形態では、検出パターン101が5個である例について説明しているが、検出パターン101の個数は5個に限定されず、4個以下であってもよいし6個以上であってもよい。
複数の検出パターン101は、撮像レンズ201により結像される。このとき、撮像素子202は、撮像レンズ201を通過した光(複数の検出パターン101を撮像レンズ201により結像した光)を受光し、電気信号に変換する。すなわち、複数の検出パターン101が、カメラモジュール200(但し、撮像レンズ201と撮像素子202との相対的な位置関係が未調整である未完成品)により撮像される。撮像素子202は、この電気信号を、位置ズレ調整部102の画像取得部103に供給する。
画像取得部103は、撮像素子202から供給された電気信号に対して周知の所定の画像処理を施し、画像データを生成する。
特に、画像取得部103は、撮像レンズ201および撮像素子202を用いて撮像した、複数の検出パターン101の画像の画像データを生成する。画像取得部103は、この画像データを位置調整用画像として取得し、位置ズレ調整部102のdx演算部104に供給する。
dx演算部104は、位置調整用画像を用いて、下記の処理を行う。
dx演算部104は、位置調整用画像に写る各検出パターン101の画像の、像高とコントラストとの関係を曲線により近似し、該曲線に基づいて値dxを求める。
ここで、dxとは、位置調整用画像の中心に対応する球面101s上の位置と、位置調整用画像の中心と同じコントラストを有する該中心以外の任意の像高に対応する球面101s上の位置との、光軸201aに対して垂直な方向における離間距離である。特に、dxは、複数の検出パターン101が並んでいる方向における距離を示しており、図3に示すように、複数の検出パターン101がx方向に並んでいる場合、dxはx方向における距離を示す。
なお、本願明細書において「コントラスト」とは、画像の鮮明さを示す指標であり、分解能(解像力)を意味している。カメラモジュールにより撮像した画像のコントラストは、該カメラモジュールが備えている撮像レンズに対する物体距離や、画像における像高等に依存して変化するのは言うまでも無い。
図4は、複数の検出パターン101のうち、検出パターン101(x0)を位置調整用画像の中心に写した場合に、dxを求める手法を説明するグラフである。
図4に示す例において、位置調整用画像の中心に写っている検出パターン101(x0)のコントラストをC0とする。
検出パターン101(x−2)、検出パターン101(x−1)、検出パターン101(x1)、および検出パターン101(x2)は、検出パターン101(x0)に対してx方向にシフトした位置に設けられている。この結果、位置調整用画像に写る、検出パターン101(x−2)、検出パターン101(x−1)、検出パターン101(x1)、および検出パターン101(x2)の像高は、検出パターン101(x0)と異なる。
ここで、上述したとおり、複数の検出パターン101は、各々、位置調整用画像における対応する像高毎に、撮像レンズ201に対する物体距離が異なるように配置されている。これは、検出パターン101(x0)を除く各検出パターン101は、位置調整用画像における異なる像高に写っているもの同士は、該物体距離が互いに異なっているということを意味している。
複数の検出パターン101間で、位置調整用画像における像高および撮像レンズ201に対する物体距離が異なっているので、位置調整用画像に写っている各検出パターン101の、像高とコントラストとの分布が得られる。
図4では、検出パターン101(x−2)に関する、像高とコントラストとの関係を示す点をxc−2としている。また、図4では、検出パターン101(x−1)に関する、像高とコントラストとの関係を示す点をxc−1としている。また、図4では、検出パターン101(x0)に関する、像高とコントラストとの関係を示す点をxc0としている。また、図4では、検出パターン101(x1)に関する、像高とコントラストとの関係を示す点をxc1としている。また、図4では、検出パターン101(x2)に関する、像高とコントラストとの関係を示す点をxc2としている。
そして、dx演算部104は、図4に示す5点xc−2、xc−1、xc0、xc1、およびxc2を参照して、位置調整用画像に写る複数の検出パターン101の、像高とコントラストとの関係を曲線により近似する。
なお、上記曲線による近似は、周知の最小二乗法等により容易に行うことができる。また、近似曲線は、連続的な曲線を描く関数を有するものであれば特に限定されない。
そして、dx演算部104は、位置調整用画像に写る複数の検出パターン101の、像高とコントラストとの関係を示す近似曲線(図4参照)から、位置調整用画像の中心以外にコントラストC0が得られる像高を1点特定する。ここでは、位置調整用画像の中心以外にコントラストC0が得られる像高をxaとしている。
そして、dx演算部104は、位置調整用画像の中心に対応する球面101s上の位置(すなわち、検出パターン101(x0)がある位置)と、像高xaに対応する球面101s上の位置との、x方向における離間距離を求め、これをdxとする。なお、dxは、撮像レンズ201により結像を行われる物体側での実際の離間距離である。
dx演算部104は、以上で求めたdxを、傾き量演算部105における演算用の数として傾き量演算部105に供給する。
傾き量演算部105は、中心101cと球面101sとの距離、すなわち、球体の半径をRとすると、下記数式(1)
Figure 2014092634
により、撮像レンズ201に対する、撮像素子202の受光面204の、光軸201a方向への傾き量θを求める。
ここで、傾き量θは、複数の検出パターン101が並んでいる方向を傾き量θ=0°(傾き無)とした場合の、受光面204の光軸201a方向への傾斜角度を示しており、図3に示すように、複数の検出パターン101がx方向に並んでいる場合、x方向を基準とした光軸201a方向への傾斜角度を示している。
図3に示すアラインメントマーク付測定用チャート301、dx、および傾き量θの相互関係を示した図を、図5に示している。図5は、アラインメントマーク付測定用チャート301を上面から見た図であり、その目線は図1と同じとなっている。
すなわち、図5において、位置調整用画像の中心に対応する球面101s上の位置である点301sに対して、像高xaに対応する球面101s上の位置である点301aが右側(換言すれば、θ=0°の側)にある場合、dxは正の値となる。一方、図5において、点301sに対して、点301aが左側(換言すれば、θ=180°の側)にある場合、dxは負の値となる。図5には、このようなdxと傾き量θとの関係であって、dxが負の値の場合とdxが正の値の場合とのそれぞれにおける関係を概念的に示している。
部材変位部106は、傾き量演算部105から傾き量θを示す情報が供給されると、この情報に基づいて、傾き量θを補正するように、撮像レンズ201および/または撮像素子202を変位させるものである。
また、図1に示すように、位置ズレ調整部102は、軸ズレ量演算部107を備えていてもよい。
軸ズレ量演算部107は、dx演算部104および傾き量演算部105とは別に、位置調整用画像を用いた演算により、撮像レンズ201の光軸201aと撮像素子202の受光面204の中心204cとの相対的な位置ズレを求めるものである。より具体的に、軸ズレ量演算部107は、中心204cから受光面204に対して垂直な方向に延びる直線と、光軸201aとの相対的な位置ズレを求める。
軸ズレ量演算部107は例えば、位置調整用画像に写る少なくとも1つの検出パターン101の、理想的な配置に対するズレ量を演算し、この演算結果に対応する、光軸201aと中心204cとの相対的な位置ズレ量を求めることになる。このように位置ズレを求める技術は、周知の技術でも実現可能なものである。また、このとき、部材変位部106は、軸ズレ量演算部107から供給された、撮像レンズ201の光軸201aと撮像素子202の受光面204の中心204cとの相対的な位置ズレ量を示す情報に基づいて、この位置ズレ量を補正するように、撮像レンズ201および/または撮像素子202を変位させてもよい。
なお、本実施の形態では、複数の検出パターン101がx方向に並んでいる例について説明を行ったが、複数の検出パターン101の、光軸201aに対して垂直な方向に関する並びの方向は、いずれの方向であってもよい。値dx、傾き量θは、図5に示す関係に準じて、複数の検出パターン101の、光軸201aに対して垂直な方向に関する並びの方向に対応して変化することになる。
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る位置調整装置は、上記の問題を解決するために、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係を調整する位置調整装置であって、複数の測定用物体(検出パターン101)と、上記撮像レンズおよび上記撮像素子を用いて上記複数の測定用物体を撮像して得られた画像である位置調整用画像の中心を基準としたコントラストの非対称性に基づいて、上記撮像レンズと上記撮像素子との相対的な位置ズレを調整する位置ズレ調整部とを備えており、上記複数の測定用物体は、各々、上記位置調整用画像における複数の像高のいずれかに写るように、かつ、対応する上記像高毎に、上記撮像レンズに対する物体距離が異なるように配置されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、位置調整用画像の像高毎に、撮像レンズに対する物体距離が異なるように、測定用物体が配置されている。これにより、測定用物体、撮像レンズ、撮像素子等の位置制御を行ったり、フォーカスシフト位置毎に撮像素子の出力信号を得たりするまでもなく、簡易的な、撮像レンズのフォーカスシフト位置に対するカメラモジュールの解像力の関係(デフォーカス特性)が反映された位置調整用画像を得ることができる。
この結果、上記位置調整装置によれば、調整時に扱うデータ量を従来より減らすことができるため、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係の調整を、短時間で行うことが可能である。
また、上記の構成によれば、撮像素子として、カメラモジュールの完成品に搭載される撮像素子のみを用いて撮像を行いながら、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係を直接調整することができるため、調整を高精度に行うことができる。
また、本発明の一態様に係る位置調整装置は、上記複数の測定用物体が、同一の球面上に配置されており、上記球面を構成する球体の中心が、上記撮像レンズの光軸を延伸させた直線上に位置するのが好ましい。
さらに、本発明の一態様に係る位置調整装置は、上記球体の半径をRとし、上記位置調整用画像の中心に対応する上記球面上の位置と、上記位置調整用画像の中心と同じコントラストを有する該中心以外の任意の像高に対応する上記球面上の位置との、上記撮像レンズの光軸に対して垂直な方向における離間距離をdxとすると、上記位置ズレ調整部は、上述した数式(1)により、上記撮像レンズに対する、上記撮像素子の受光面の、該撮像レンズの光軸方向への傾き量θを求める傾き量演算部を備えているのが好ましい。
上記の構成によれば、簡単な操作で定量的に、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置ズレを、傾き量θとして求めることができる。
また、本発明の一態様に係る位置調整装置の、上記位置ズレ調整部は、上記位置調整用画像に写る各上記測定用物体の画像の、像高とコントラストとの関係を曲線により近似し、該曲線に基づいて上記dxを求めるdx演算部を備えているのが好ましい。
上記の構成によれば、上記の値dxを容易に求めることができる。
また、本発明の一態様に係る位置調整方法は、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係を調整する位置調整方法であって、上記撮像レンズおよび上記撮像素子を用いて複数の測定用物体を撮像して得られた画像である位置調整用画像の中心を基準としたコントラストの非対称性に基づいて、上記撮像レンズと上記撮像素子との相対的な位置ズレを調整し、上記複数の測定用物体を、各々、上記位置調整用画像における複数の像高のいずれかに写るように、かつ、対応する上記像高毎に、上記撮像レンズに対する物体距離が異なるように配置することを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明の各態様に係る位置調整装置と同様の効果を奏する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係を調整する位置調整装置、および位置調整方法に利用することができる。
101 検出パターン(測定用物体)
101c 球体の中心
101s 球面
102 位置ズレ調整部
104 dx演算部
105 傾き量演算部
200 カメラモジュール
201 撮像レンズ
201a 光軸
202 撮像素子
204 受光面

Claims (5)

  1. 撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係を調整する位置調整装置であって、
    複数の測定用物体と、
    上記撮像レンズおよび上記撮像素子を用いて上記複数の測定用物体を撮像して得られた画像である位置調整用画像の中心を基準としたコントラストの非対称性に基づいて、上記撮像レンズと上記撮像素子との相対的な位置ズレを調整する位置ズレ調整部とを備えており、
    上記複数の測定用物体は、
    各々、上記位置調整用画像における複数の像高のいずれかに写るように、かつ、
    対応する上記像高毎に、上記撮像レンズに対する物体距離が異なるように配置されていることを特徴とする位置調整装置。
  2. 上記複数の測定用物体が、同一の球面上に配置されており、
    上記球面を構成する球体の中心が、上記撮像レンズの光軸を延伸させた直線上に位置することを特徴とする請求項1に記載の位置調整装置。
  3. 上記球体の半径をRとし、
    上記位置調整用画像の中心に対応する上記球面上の位置と、上記位置調整用画像の中心と同じコントラストを有する該中心以外の任意の像高に対応する上記球面上の位置との、上記撮像レンズの光軸に対して垂直な方向における離間距離をdxとすると、
    上記位置ズレ調整部は、下記数式(1)
    Figure 2014092634
    により、上記撮像レンズに対する、上記撮像素子の受光面の、該撮像レンズの光軸方向への傾き量θを求める傾き量演算部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の位置調整装置。
  4. 上記位置ズレ調整部は、上記位置調整用画像に写る各上記測定用物体の画像の、像高とコントラストとの関係を曲線により近似し、該曲線に基づいて上記dxを求めるdx演算部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の位置調整装置。
  5. 撮像レンズと撮像素子との相対的な位置関係を調整する位置調整方法であって、
    上記撮像レンズおよび上記撮像素子を用いて複数の測定用物体を撮像して得られた画像である位置調整用画像の中心を基準としたコントラストの非対称性に基づいて、上記撮像レンズと上記撮像素子との相対的な位置ズレを調整し、
    上記複数の測定用物体を、
    各々、上記位置調整用画像における複数の像高のいずれかに写るように、かつ、
    対応する上記像高毎に、上記撮像レンズに対する物体距離が異なるように配置することを特徴とする位置調整方法。
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