JP2008288869A - キャリブレーション装置、キャリブレーション方法及びプログラム - Google Patents

キャリブレーション装置、キャリブレーション方法及びプログラム Download PDF

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央樹 坪井
Satoru Sakakibara
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Abstract

【課題】撮像手段で撮像された画像が画像水平に対して傾いてしまう場合でも、このような傾きを機構的に補正して、高精度のキャリブレーションを行うことのできるキャリブレーション装置、キャリブレーション方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】レンズ2aを備える撮像手段2によって撮像されたチャート像を取得する画像取得部8と、画像取得部8により取得されたチャート像に基づいて、補正量を算出する演算部15と、演算部15による算出結果に基づいて、撮像手段2をレンズ2aの光軸と平行な軸を中心として回転又は移動させる回動手段24と、を備え、回動手段24により撮像手段2を回転又は移動させることにより撮像手段2のキャリブレーションを行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、キャリブレーション装置、キャリブレーション方法及びプログラムに係り、特に撮像手段のキャリブレーションを行うキャリブレーション装置、キャリブレーション方法及びプログラムである。
光学系を用いた撮像手段で対象物を撮像した画像には色収差、歪曲収差等、様々な種類の収差が含まれている。撮像画像のどの部分にどの程度の収差が表れるかが分かれば、撮像画像を収差のない状態に補正することができる。撮像画像から収差を含まない画像を得るためには、このような補正を行うための補正値を求めて撮像手段(カメラ)にキャリブレーション処理を施すことが必要である。
そこで、従来、正方格子模様が描かれた基準物体を撮像装置(撮像手段)で撮像し、基準物体上に描かれた模様の、少なくとも2箇所の設置場所での3次元座標位置と、撮像装置が基準物体上の模様を撮像して得た画像データとに基づいて撮像装置のキャリブレーション処理を行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなキャリブレーション処理に用いられるキャリブレーション装置は、例えば、図21に示すように、撮像手段71を固定する固定部材72、固定部材72に固定された撮像手段71を垂直方向Zに導く垂直方向ガイド部材73、撮像手段71を水平方向Yに導く水平方向ガイド部材74等を備えており、固定部材72は、アクチュエータ又はモータ等によって垂直方向Z、水平方向Yに移動可能となっている。これにより、所望の撮像領域に対象物を投影することのできる位置に撮像手段71を移動させて撮像を行うことができる。
特許第3728900号公報
しかしながら、撮像手段(撮像装置)は、1台ごとに製造誤差や設置誤差等があるため、撮像手段が水平面に対して傾いている場合があり、この場合、撮像手段で撮像された画像は画像水平に対して傾いてしまう。このため、このような撮像手段(撮像装置)の傾きを補正するキャリブレーションを行ってからでなければ、収差を補正するためのキャリブレーションを精密に行うことができない。
この点、上記の技術では、キャリブレーション装置は、撮像手段(撮像装置)を垂直方向及び水平方向にしか移動させることができないため、画像水平に対する傾きは、撮影後に画像処理によって画像を回転させることにより行っていた。しかし、このような画像処理的な補正では、高精度の補正をすることは困難であるとの問題がある。また、画像水平に対する傾きを画像処理的手法のみで修正しようとすると、画像処理による補正量が多くなり、補正情報の量も多くなるため、このような多くの情報を保存できるだけの大容量のメモリを装置側に備える必要があるとの問題もあった。
そこで、本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、撮像手段で撮像された画像が画像水平に対して傾いてしまう場合でも、このような傾きを機構的に補正して、高精度のキャリブレーションを行うことのできるキャリブレーション装置、キャリブレーション方法及びプログラムを提供することである。
請求項1に記載の発明におけるキャリブレーション装置は、
光学系を備える撮像手段によって撮像されたキャリブレーション用2次元画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段により取得されたキャリブレーション用2次元画像に基づいて、補正量を算出する補正量算出手段と、
前記補正量算出手段による算出結果に基づいて、前記撮像手段を前記光学系の光軸と平行な軸を中心として回転又は移動させる回動手段と、を備え、
前記回動手段により前記撮像手段を回転又は移動させることにより前記撮像手段のキャリブレーションを行うことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のキャリブレーション装置において、
前記補正量算出手段は、前記画像取得手段によって取得されたキャリブレーション用2次元画像が画像水平に対してどの程度ずれているかのずれ量を算出する角度算出手段を備え、
前記回動手段は、前記角度算出手段によって算出されたずれ量に応じて、前記キャリブレーション用2次元画像を画像水平に近い角度で撮像できる位置まで、前記撮像手段を回転又は移動させるとともに、当該位置に前記撮像手段を保持することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のキャリブレーション装置において、
前記撮像手段を前記光軸に対して水平方向に移動可能な水平方向移動手段を備えていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のキャリブレーション装置において、
前記撮像手段を前記光軸に対して垂直方向に移動可能な垂直方向移動手段を備えていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のキャリブレーション装置において、
前記撮像手段を前記光軸に沿う方向に移動可能な光軸方向移動手段を備えていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のキャリブレーション装置において、
前記撮像手段を前記光軸に対して垂直な軸を回転軸として回動可能な垂直軸回動手段を備えていることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のキャリブレーション装置において、
前記撮像手段を前記光軸に対して水平な軸を回転軸として回動可能な水平軸回動手段を備えていることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のキャリブレーション装置において、
前記画像取得手段は、2以上の前記撮像手段からキャリブレーション用2次元画像を取得するものであり、
前記角度算出手段は、2以上の前記撮像手段によって取得されたキャリブレーション用2次元画像について、それぞれ画像水平に対してどの程度ずれているかのずれ量を算出するものであって、
前記補正量算出手段は、ある任意の前記撮像手段についてキャリブレーション用2次元画像が画像水平となる回転角度まで回転又は移動させたときの他の撮像手段におけるキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量と、前記各撮像手段についてキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量の合計が最も小さくなる回転角度まで回転又は移動させたときの各撮像手段におけるキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量の合計と、の大きさを比較判断するずれ量比較手段をさらに備え、
前記回動手段は、前記ずれ量比較手段による比較の結果、ずれ量が小さいと判断された回転角度まで前記撮像手段を回転又は移動させることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のキャリブレーション装置において、
前記画像取得手段は、前記撮像手段によって撮像されたキャリブレーション用2次元画像を2枚以上取得することを特徴としている。
請求項10に記載の発明におけるキャリブレーション方法は、
光学系を備える撮像手段によって撮像されたキャリブレーション用2次元画像を取得する画像取得工程と、
前記画像取得工程によって取得されたキャリブレーション用2次元画像が画像水平に対してどの程度ずれているかのずれ量を算出する角度算出工程と、
前記撮像手段を前記光学系の光軸と平行な軸を中心として回転又は移動させる回動工程と、を備え、
前記回動工程は、前記角度算出工程において算出されたずれ量に応じて、前記キャリブレーション用2次元画像を画像水平に近い角度で撮像できる位置まで、前記撮像手段を回転又は移動させるとともに、当該位置に前記撮像手段を保持したままキャリブレーションを行うことを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のキャリブレーション方法において、
前記画像取得工程は、2以上の前記撮像手段からキャリブレーション用2次元画像を取得するものであり、
前記角度算出工程は、2以上の前記撮像手段によって取得されたキャリブレーション用2次元画像について、それぞれ画像水平に対してどの程度ずれているかのずれ量を算出するものであって、
前記補正量算出工程は、ある任意の前記撮像手段についてキャリブレーション用2次元画像が画像水平となる回転角度まで回転又は移動させたときの他の撮像手段におけるキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量と、前記各撮像手段についてキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量の合計が最も小さくなる回転角度まで回転又は移動させたときの各撮像手段におけるキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量の合計と、の大きさを比較判断するずれ量比較工程をさらに備え、
前記回動工程において、前記ずれ量比較工程における比較の結果、ずれ量が小さいと判断された回転角度まで前記撮像手段を回転又は移動させることを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項10又は請求項11に記載のキャリブレーション方法において、
前記角度算出工程及び前記ずれ量比較工程は、2枚以上のキャリブレーション用2次元画像に基づいて前記ずれ量の算出及び前記比較判断を行うことを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項10から請求項12のいずれか一項に記載のキャリブレーション方法において、
前記回動工程において前記撮像手段を回動させる際の回動中心を算出する回動中心算出工程をさらに備えていることを特徴としている。
請求項14に記載の発明におけるプログラムは、
光学系を備える撮像手段によって取得されたキャリブレーション用2次元画像が画像水平に対してどの程度ずれているかを算出する角度算出機能と、
前記角度算出機能により算出されたずれ量に応じて、前記キャリブレーション用2次元画像を画像水平に近い角度で撮像できる位置まで、前記撮像手段を前記光学系の光軸と平行な軸を中心として回転又は移動させるとともに、当該位置に前記撮像手段を保持したままキャリブレーションを行うように前記撮像手段の回転又は移動を制御する自動制御機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴としている。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載のプログラムにおいて、
前記角度算出機能は、2以上の前記撮像手段によって取得されたキャリブレーション用2次元画像について、それぞれ画像水平に対してどの程度ずれているかのずれ量を算出するものであり、
ある任意の前記撮像手段についてキャリブレーション用2次元画像が画像水平となる回転角度まで回転又は移動させたときの他の撮像手段におけるキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量と、前記各撮像手段についてキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量の合計が最も小さくなる回転角度まで回転又は移動させたときの各撮像手段におけるキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量の合計と、の大きさを比較判断するずれ量比較機能をさらにコンピュータに実現させるものであって、
前記回動制御機能は、前記ずれ量比較機能による比較の結果、ずれ量が小さいと判断された回転角度まで前記撮像手段を回転又は移動させるように前記撮像手段の回転又は移動を制御することを特徴としている。
請求項16に記載の発明は、請求項14又は請求項15に記載のプログラムにおいて、
前記角度算出機能及び前記ずれ量比較機能は、2枚以上のキャリブレーション用2次元画像に基づいて前記ずれ量の算出及び前記比較判断を行うことを特徴としている。
請求項17に記載の発明は、請求項14から請求項16のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記撮像手段を回動させる際の回動中心を算出する回動中心算出機能をさらに備えていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、撮像手段を回動させる手段を備えているので、撮像された画像が画像水平に対して傾いてしまう場合でも、このような傾きを機構的に補正することができ、高精度のキャリブレーションを行うことができるという効果を奏する。
請求項2、請求項10及び請求項14に記載の発明によれば、キャリブレーション用2次元画像が画像水平に対してどの程度ずれているかのずれ量に応じて、キャリブレーション用2次元画像を画像水平に近い角度で撮像できる位置まで、撮像手段を回転又は移動させるとともに、当該位置に撮像手段を保持したままキャリブレーションを行うので、一旦角度の補正を行うと、補正された状態で高精度のキャリブレーションを行うことができるという効果を奏する。
請求項3に記載の発明によれば、撮像手段を回動させる手段に加えて撮像手段を光軸に対して水平方向に移動可能な水平方向移動手段を備えているので、撮像手段の位置を機構的に補正することができ、高精度のキャリブレーションを行うことができるという効果を奏する。
請求項4に記載の発明によれば、撮像手段を回動させる手段に加えて撮像手段を光軸に対して垂直方向に移動可能な垂直方向移動手段を備えているので、撮像手段の位置を機構的に補正することができ、高精度のキャリブレーションを行うことができるという効果を奏する。
請求項5に記載の発明によれば、撮像手段を回動させる手段に加えて撮像手段を光軸に沿う方向に移動可能な光軸方向移動手段を備えているので、撮像手段の位置を機構的に補正することができ、高精度のキャリブレーションを行うことができるという効果を奏する。
請求項6に記載の発明によれば、撮像手段を回動させる手段に加えて撮像手段を光軸に対して垂直な軸を回転軸として回動可能な垂直軸回動手段を備えているので、対象物を複数枚撮像してキャリブレーションを行う場合に、撮像手段の角度を変化させて撮像を行うことができ、キャリブレーションの精度をより向上させることができるという効果を奏する。
請求項7に記載の発明によれば、撮像手段を回動させる手段に加えて撮像手段を光軸光軸に対して水平な軸を回転軸として回動可能な水平軸回動手段を備えているので、対象物を複数枚撮像してキャリブレーションを行う場合に、撮像手段の角度を変化させて撮像を行うことができ、キャリブレーションの精度をより向上させることができるという効果を奏する。
複数の撮像手段を用いて撮影を行う場合には、いずれかの撮像手段の角度を合わせても他の撮像手段の角度はずれてしまうため、全ての撮像手段について角度を合わせることはできない。したがって、角度を合わせられなかった分は画像処理的に補正することが必要となり、画像処理的に補正するための情報は、撮像手段、キャリブレーション装置等のメモリに一旦保存されることとなる。そして、補正量が多いほど保存すべき補正情報の量も多くなるため、メモリ容量が大きくなり、ひいては撮像手段、キャリブレーション装置等自体が大型化してしまう。
この点、請求項8、請求項11及び請求項15に記載の発明によれば、画像処理的に補正しなければならないずれ量の最小のものを採用してキャリブレーションを行うため、画像処理的に補正するための情報を最小限に抑えることができ、上記の問題を最小限に抑えることができるという効果を奏する。
請求項9、請求項12及び請求項16に記載の発明によれば、複数枚のキャリブレーション用2次元画像を取得してキャリブレーションを行うので、より高精度のキャリブレーションを行うことができるという効果を奏する。
請求項13及び請求項17に記載の発明によれば、回動中心を算出することができるので、複数の撮像手段を備える場合の回動中心が不明な場合でも適切にキャリブレーションを行うことができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施形態及び図示例に限定されるものではない。
[第1の実施形態]
図1から図10を参照しつつ、キャリブレーション装置の第1の実施形態について説明する。
本実施形態におけるキャリブレーション装置1は、対象物(被写体)Pを撮像する撮像手段2によって取得されたキャリブレーション用2次元画像について画像処理を行い、当該撮像手段2についてキャリブレーションを行うものである。
図1(a)及び図1(b)に示すように、キャリブレーション装置1は、撮像手段2(図2(a)及び図2(b)参照)を固定する撮像手段固定部材3、撮像手段固定部材3を垂直方向Z(図1(a)及び図1(b)において上下方向)に案内する垂直方向ガイド部材4、及び撮像手段固定部材3を垂直方向Zと直交する水平方向Yに案内する水平方向ガイド部材5を備えている。
垂直方向ガイド部材4は、垂直方向Zに延在するレール状の部材であり、撮像手段固定部材3の撮像手段2を固定する面とは反対側の面に係止されている。撮像手段固定部材3は、例えば各種アクチュエータ、モータ等で構成される垂直方向移動手段21(図4参照)により、垂直方向ガイド部材4に沿って垂直方向Zに移動可能となっている。
また、水平方向ガイド部材5は、垂直方向ガイド部材4と直交する水平方向Yに延在するレール状の部材である。垂直方向ガイド部材4の下方端部には、水平方向ガイド部材5に係止される移動支持部材6が設けられており、垂直方向ガイド部材4は、移動支持部材6によって水平方向ガイド部材5に係止される。移動支持部材6は、例えば各種アクチュエータ、モータ等で構成される水平方向移動手段22(図4参照)により水平方向ガイド部材5に沿って水平方向Yに移動可能となっており、移動支持部材6が水平方向ガイド部材5に沿って移動することにより、垂直方向ガイド部材4上に係止された撮像手段固定部材3は、水平方向Yに移動可能となっている。
なお、撮像手段固定部材3を垂直方向Zに移動させるための構成及び水平方向Yに移動させるための構成は、ここに例示したものに限定されない。
また、図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態において、撮像手段固定部材3には、撮像手段2を支持するとともに撮像手段2により撮像される対象物に対して直交する軸を中心として回動可能な回動支持部材7が取り付けられている。
回動支持部材7は、例えば各種アクチュエータ、モータ等で構成される回動手段24(図4参照)により回動可能となっており、回動支持部材7が回動することにより、撮像手段固定部材3上に固定された撮像手段2は、図2(a)及び図2(b)に示すように、撮像手段2のレンズ2aの光軸と平行する軸を中心として回転又は移動(以後「回動」と称する。)するようになっている。
なお、撮像手段固定部材3を回動させるための構成は、ここに例示したものに限定されない。例えば、回動支持部材7が撮像手段固定部材3と一体となった構成でもよい。
さらに、図3に示すように、撮像手段2から対象物(図3では、チャートT)に向かう方向は光軸方向Xとなっており、キャリブレーション装置1は、後述する光軸方向移動手段23によって撮像手段2を光軸方向Xに方向に移動可能となっている。撮像手段2を光軸方向Xに沿って移動させることにより光軸方向Xにおける撮像手段2から対象物までの距離を変更することができる。
本実施形態において撮像手段固定部材3上に固定される撮像手段2は、チャートTを撮像して基準となる画像と補正対象画像とを取得するものである。撮像手段2は、図2(a)及び図2(b)に示すように単眼のカメラであり、撮像素子2b(光電変換素子)とこの撮像素子2bの結像面に被写体光像を結像させる光学系としてのレンズ2aとを備えている(図4参照)。撮像素子2bは、例えばCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等のイメージセンサであり、撮像素子2bは、レンズ2aを透過した入射光を電気信号に光電変換して取り込むとともに、被写体光像を画像信号として後述する画像取得部8に出力するようになっている。本実施形態において撮像手段2は、撮像によって取得した画像について画像処理を行う画像処理部(図示せず)を備えており、画像処理後の画像が画像取得部8に出力される。なお、画像処理部は撮像手段2に備えられている場合に限定されない。
次に、図4を参照しつつ、本実施形態におけるキャリブレーション装置1の制御構成について説明する。
図4に示すように、キャリブレーション装置1は、撮像手段2によって撮像された撮像画像を取得する画像取得部8と、装置各部を制御する制御装置10とを備えている。
ここで撮像画像は、撮像手段2によりチャートTを撮像することによって得られたキャリブレーション用2次元画像としてのチャート像(対象物像)41(図5参照)を含む画像である。画像取得部8は、撮像手段2から取得した画像を制御装置10に出力するようになっている。なお、基準画像は撮像手段2で撮像されるものに限定されず、別の装置で撮影された画像が画像取得部8に転送されることにより画像取得部8が画像を取得するものであってもよい。
制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置(図示せず)と、システムプログラム、後述するキャリブレーション処理を行うためのキャリブレーションプログラム等、各種の制御プログラム等を格納するROM11(Read Only Memory)、各種データを一時記憶するRAM12(Random Access Memory)等の記憶部とで構成されており、装置各部を制御して画像の収差を補正するキャリブレーション処理を行うコンピュータである。
制御装置10は、画像取得部8によって取得された画像に基づいて演算処理を行う演算部15と、演算部15による演算結果に基づいて各部の動作制御を行う動作制御部20とを備えている。
また、制御装置10は、撮像手段2を回動させる際の回動中心を算出する回動中心算出機能を有している。
演算部15には、撮像手段2によって撮像された画像から対象物を検出して、この対象物の位置や回転角等に基づいて撮像手段2のキャリブレーション処理を行うための補正量を算出する補正量算出手段として機能する。演算部15は、各撮像ごとの撮像手段2の垂直方向Z、水平方向Y、光軸方向Xの移動量を決定する移動量決定部18及び1枚目の撮像画像におけるチャート像41の回転角に基づいて撮像手段2を回動させる回動角度(補正量)を算出する角度算出部19を備えている。
動作制御部20は、キャリブレーション装置1各部の動作制御を行うものであり、演算部15によって算出された補正量に基づいて撮像手段2の垂直方向Zの位置、水平方向Yの位置及び撮像手段2と対象物との間の光軸方向Xにおける距離を調整する移動制御部16と、演算部15によって算出された補正量に基づいて撮像手段2を回動させ撮像手段2の角度を調整する回動制御部17とを備えている。
また、キャリブレーション装置1は、例えば各種アクチュエータ、モータ等で構成され撮像手段2を移動させる垂直方向移動手段21、水平方向移動手段22、光軸方向移動手段23を備えている。
移動制御部16は、垂直方向移動手段21を動作させることにより、撮像手段固定部材3を垂直方向ガイド部材4に沿って垂直方向Zに移動させる。
また、移動制御部16は、水平方向移動手段22を動作させることにより、移動支持部材6を水平方向ガイド部材5に沿って水平方向Yに移動させるようになっており、移動支持部材6が水平方向ガイド部材5に沿って移動することにより、垂直方向ガイド部材4上に係止された撮像手段固定部材3は、水平方向Yに移動する。
さらに、移動制御部16は、光軸方向移動手段23を動作させることによって、撮像手段2を光軸方向Xに沿って移動させるようになっている。
また、キャリブレーション装置1は、例えば各種アクチュエータ、モータ等で構成され撮像手段2を回動させて撮像角度を調整する回動手段24を備えている。
回動制御部17は、回動手段24を動作させることにより、撮像手段2のレンズ2aの光軸と平行する軸を中心として、撮像手段2を後述する角度算出部19によって算出されたずれ量に応じて、チャート像(キャリブレーション用2次元画像)41を画像水平に近い角度で撮像できる位置まで回動させるようになっている。
また、回動手段24は、一旦撮像手段2を回転させて撮像角度を調整すると、キャリブレーヨン処理を行う間、当該位置(角度)に撮像手段2を保持するようになっている。
なお、キャリブレーションの際に、撮像手段2によりチャート像41を撮像した撮像画像を何枚用いてキャリブレーション処理を行うかは特に限定されないが、撮像領域40内の様々な位置にチャート像41を配置(投影)した画像を多く撮像し、多くの撮像画像に基づいてキャリブレーションを行う方がより正確な処理を行うことができる。このため、少なくとも2枚以上の画像を撮像することが好ましい。
また、画像の歪曲収差は撮像領域40の端部に現れやすく、また、歪曲収差は撮像領域40内にほぼ左右上下対称に現れる傾向にある。このため、正確なキャリブレーションを行うためには、できるだけ撮像領域40の端部に対象物であるチャートTを寄せて撮像を行う必要があり、撮像領域40の対角上の2つの角部にチャートTを寄せて撮影した画像を含む2枚(例えば、図5(a)と図5(i))以上の撮像画像を取得することが好ましい。本実施形態においては、図5に示すように、撮像領域40の各角部にチャートTを寄せて撮影したチャート像41を含む撮像画像(図5(a)、図5(c)、図5(g)、図5(i))を含む9枚の画像を撮像手段2により撮像し、キャリブレーションを行うようになっている。
このため、移動量決定部18は、各撮影ごとに撮像されたチャート(対象物)Tの位置と、次の撮影におけるチャート(対象物)Tの適切な位置との差分を算出し、撮像手段2を垂直方向Z、水平方向Y、光軸方向Xにおいてどの方向にどの程度移動させるべきかの移動量を決定する。例えば、1枚目の撮像において図5(a)に示す位置にチャートTがある状態を撮像し、2枚目ではチャートTが図5(b)に示す位置にある状態を撮像する場合には、移動量決定部18は、チャート像41が撮像画像中図5(b)に示す位置に映るように、撮像手段2の垂直方向Zの位置を決定し、必要な移動量を算出する。また、例えば、3枚目の撮像において図5(c)に示す位置にチャート(対象物)Tがある状態を撮像し、4枚目ではチャート(対象物)Tが図5(f)に示す位置にある状態を撮像する場合には、移動量決定部18は、チャート像41が撮像画像中図5(f)に示す位置に映るように、撮像手段2の水平方向Yの位置を決定し、必要な移動量を算出する。なお、本実施形態においては、光軸方向Xの位置は固定とし、特に調整を行わない場合を例として説明する。
また、角度算出部19は撮像手段2によって取得されたキャリブレーション用2次元画像が画像水平に対してどの程度ずれているかのずれ量を算出する角度算出手段であり、1枚目の撮像において得られたチャート像41の回転角から撮像手段2が適正な設置角度からどの程度ずれているかを算出する。撮像手段2は、その製造段階や設置段階において取り付け角度等が適正位置からずれることがあり得る。このようなずれのある状態で撮像を行うと正確な画像を得ることができない。このため、チャート像(キャリブレーション用2次元画像)41を画像水平に近い角度で撮像できる位置まで、撮像手段2を回動させる必要があり、角度算出部19は撮像手段2を回動させる角度を算出するものである。
演算部15が補正量を算出するのに必要な情報を取得する手法、すなわち、撮像された画像からチャート像(対象物像)41を検出して撮像されたチャート像41の位置や回転角等を算出する手法は、撮像された画像からチャート像41の位置や回転角等を取得することのできる手法であれば特に限定されず、例えば、一般化ハフ変換を用いた手法、パターンマッチングによる手法、ジャイロセンサを用いた手法等、を適用することが可能である。本実施形態においては、以下、一般化ハフ変換を用いた手法によって補正量を算出するのに必要な情報を取得する場合を例として説明する。
ここで、演算部15が補正量を算出するのに必要な情報を取得する手法である一般化ハフ変換について説明する。
一般化ハフ変換は、ある検出したい物体が画像中のどの位置に、どの大きさで、どの角度を持って存在しているかを検出するアルゴリズムである。一般化ハフ変換は、基準物体像(例えば図6(a)の基準物体像30)を基に当該基準物体像の幾何学情報のテーブルを作成する。
その後、パラメータ空間である拡大縮小率S、回転角θを設定する。ここでの設定とは各値(拡大縮小率S、回転角θ、平行移動位置(tx,ty))の許容範囲と、許容範囲における分割幅を設定することである。例えば、拡大縮小率Sの許容範囲を1.0の±0.1、分割幅を0.1と設定し、回転角θの許容範囲を0度の±10度、分割幅を5度と設定する。これにより、拡大縮小率Sは0.9、1.0、1.1の3通り、回転角θは−10度、−5度、0度、5度、10度の5通りとなり、全ての組み合わせは15通りとなる。平行移動位置(tx,ty)は基本的には画像サイズに設定するが、画像サイズから変更したものに設定してもよい。ここでは、320×240画像サイズに設定する場合を例示する。この場合、320×240個の投票箇所があるため、総投票数は、1152000個(=15通り×320×240)となる。
次に投票作業を行う。基準物体像30が撮影された画像の幾何学情報を取得し、デーブル作成時と同様に、幾何学情報の各点の濃淡勾配ベクトルωを算出する。これを拡大縮小率S、回転角θの全ての組み合わせに対して行い、濃淡勾配ベクトルω、回転角θに対応するテーブルを参照して、(L(φ・θ),α(φ・θ))を求める(例えば図7(b))。ここで平行移動ベクトル(平行移動位置tx,ty)とし、各点の座標値をX,Yとすると、以下の式(1),(2)で平行移動ベクトルを求め、その拡大縮小率S、回転角θ、平行移動位置(tx,ty)の投票度数を1増やす。
tx=X+L(φ・θ)×S×cos(α(φ・θ)+θ)・・・(1)
ty=X+L(φ・θ)×S×sin(α(φ・θ)+θ)・・・(2)
この投票作業で投票度数が最も極大値を示しているパラメータの組み合わせ(S,θ,(tx,ty))が基準物体像30の拡大縮小率S、回転角θ、平行移動位置(tx、ty)を示すことになる、一般化ハフ変換によってこれらを同時に算出することができる。
ここで、画像を撮影した際、取得した画像にはレンズにより歪曲収差が影響することになる。歪曲収差には、半径方向の歪みと接線方向の歪みが存在している。具体的に、図7を参照し、同一のレンズを使用したカメラAとカメラBの各歪みを比較すると、カメラAの半径方向の歪曲収差と、カメラBの半径方向の歪曲収差とでは多少変化はあるものの同一の特性があることが分かる。それに対し、接線方向の歪曲収差には、同一のレンズを使用しているにもかかわらず、明らかに特性に違いがあることが分かる。さらに、半径方向の歪曲収差の方が接線方向の歪曲収差に比べ大きな歪みを持っていることも分かる。
ところで、上記の一般化ハフ変換であると、画像の歪曲収差の影響までも考慮できていないために、拡大縮小率Sや回転角θ、平行移動位置(tx,ty)を正確に算出できないのが現状であった。そこで、本発明においては暫定歪曲収差補正を施すことで、半径方向の歪みを補正し、歪みの少ない画像を生成する。
ここで、暫定歪曲収差補正には、補正対象画像撮影時の撮影条件(レンズ中心や焦点距離、座標軸の成す角度等)が既知でなければならない。しかし、補正前の時点ではこれらのパラメータが未知であるので、これら未知のパラメータに対しても一般化ハフ変換の原理に基づいて算出することで、誤差の少ない暫定歪曲収差を実現する。
また、例えば暫定的に歪曲収差を補正しても、図8に示すように補正対象画像31の四隅32については大きな歪みが残る可能性が非常に高い。四隅32に大きな歪みが残る場合には当該四隅32に予めマスク領域(図8中、斜線部)を設定することで、投票に参加させない領域を設定し、投票の精度を高くする。
図9(a)は、撮像領域40内にチャート像41が存在する状態を示した図であり、図9(b)は、図9(a)における太枠内を拡大したものである。
上記のような一般化ハフ変換の手法をキャリブレーション処理における補正量を算出するのに必要な情報を取得するのに用いる場合には、撮像手段2により、例えば、図9(a)に示すような既知のチャートTを撮影し、得られたチャート像41内の格子点である特徴点42(図9(b)参照)を抽出することによりチャート像(対象物像)41が撮像画像中のどの位置に、どの大きさで、どのような角度を持って存在しているかを検出する。なお、ここでいう特徴点42とは図9中の円弧43により囲まれた点である。
具体的には、演算部15において、予めチャート像41の幾何学情報のテーブルを作成しているとともに、画像取得部8がチャート像41を含む画像を取得し、これらの画像に基づき、前記一般化ハフ変換の手法を用いてチャート像(対象物像)41の検出処理を行う。これにより、チャート像41の位置情報(拡大縮小率、回転角、平行移動位置、レンズ中心)を推定する。
次に、図10を参照しつつ、本実施形態におけるキャリブレーション方法について説明する。なお、このキャリブレーション方法におけるキャリブレーション処理は、コンピュータである制御装置10と、キャリブレーションプログラムとが協働することにより実現されるものである。
撮像手段2のキャリブレーション処理を行う場合には、まず、撮像手段2のY軸方向の位置、Z軸方向の位置を1枚目の撮像を行うのに適した撮像位置に調整する(ステップS1)。例えば、1枚目の撮像において図5のAの位置にチャート41(対象物)がある状態を撮像する場合には、チャート41(対象物)が撮像領域の最も左上角部に寄るように撮像手段2の撮像位置を調整する。また、制御装置10により撮像手段2を回動させる際の回動中心が算出される。なお、制御装置10による回動中心の算出は必須の工程ではない。
そして、撮像手段2の位置が適切な撮像位置に調整されると、チャートTを撮像し、チャート像(キャリブレーション用2次元画像)41を含む1枚目の撮像画像を取得する(ステップS2)。
取得された撮像画像は、演算部15に送られ、前記一般化ハフ変換の手法を用いることにより撮像画像中のチャート像(キャリブレーション用2次元画像)41のY軸方向(水平方向)の位置、Z軸方向(垂直方向)の位置及び回転角が検出される(ステップS3)。
次に、角度算出部19により、撮像画像中のチャート像(キャリブレーション用2次元画像)41の回転角が画像水平から何度ずれているか、画像水平に対する撮像角度θ(図9(a)参照)を算出する(ステップS4)。算出された結果は、回動制御部17に送られ、回動制御部17が回動手段24を制御することにより撮像手段2を角度θだけ回動させ(回動制御部17による撮像手段2の回動の自動制御)、回動手段24は当該回動させた位置で撮像手段2の角度を維持する(ステップS5)。
次に、制御装置10は、撮像枚数Nを8と設定し(ステップS6)、撮像手段2のY軸方向の位置、Z軸方向の位置を2枚目の撮像を行うのに適した撮像位置に調整する(ステップS7)。例えば、2枚目に対象物が図5(b)に示す位置にある状態を撮像する場合には、チャート41(対象物)が撮像領域の最も左端中央部に寄るように撮像手段2の撮像位置を調整する。
そして、撮像手段2の位置が適切な撮像位置に調整されると、チャートTを撮像し、チャート像(キャリブレーション用2次元画像)41を含む2枚目の撮像画像を取得する(ステップS8)。
演算部15は、2枚目の撮像画像についても上記一般化ハフ変換の手法を用いて撮像画像中のチャート像(キャリブレーション用2次元画像)41のY軸方向(水平方向)の位置、Z軸方向(垂直方向)の位置及び回転角を検出する(ステップS9)。そして、演算部15は、検出結果に基づいてチャート像(キャリブレーション用2次元画像)41が本来あるべき位置及び角度からどの程度ずれているかのずれ量を算出する(ステップS10)。これにより当該撮像領域40に映った撮像画像の歪曲収差がどの程度であるかが明らかとなるので、制御装置10は、本来あるべき位置及び撮像角度からのずれ量を当該撮像領域40の補正量としてRAM12等に記憶させる。
制御装置10は、設定枚数である8枚の撮像が終了したかを判断し(ステップS11)、8枚の撮像が完了したと判断すると(ステップS11;YES)、撮像手段2のキャリブレーション処理を終了する。他方、8枚の撮像が終了していないと判断すると(ステップS11;NO)、制御装置10は、ステップS7に戻って、撮像手段2が次の撮影位置に位置するように調整し、S8からS11の処理を繰り返す。
以上のように、本実施形態によれば、1枚目の撮像によって得られた撮像画像中のチャート像(キャリブレーション用2次元画像)41のY軸方向(水平方向)の位置、Z軸方向(垂直方向)の位置及び回転角の情報に基づいて、チャート像(キャリブレーション用2次元画像)41を画像水平に近い角度で撮像できる位置(角度)まで撮像手段2を回動させ、この位置(角度)を維持したまま以降のキャリブレーション処理を行う。これにより、製造段階や設置段階において撮像手段2の取り付け角度等が適正位置からずれている場合でも、機構的にこれを修正した上でキャリブレーションを行うことができ、単に撮像後画像処理によって画像の角度を調整する場合と比較して高精度のキャリブレーションを行うことができる。
なお、チャートTを撮像領域のどの位置に寄せるかは本実施形態に例示したものに限定されない。また、本実施形態では、図5(a)から図5(i)までの画像を順に撮像する場合を例として説明したが、撮像する順序はこれに限定されない。例えば、1枚目には、比較的歪曲収差の現れにくい中央部分にチャートTを寄せて撮像を行い、撮像手段2の角度を補正するようにしてもよい。
その他、本発明が上記実施形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
[第2の実施形態]
次に、図11から図14を参照しつつ、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
図11(a)は、本実施形態におけるキャリブレーション装置80を示した斜視図であり、図11(b)は、キャリブレーション装置80とこれに取り付けられた撮像手段2を示した斜視図である。
本実施形態においてキャリブレーション装置80は、図11に示すように、第1の実施形態と同様、撮像手段2を固定する撮像手段固定部材3、撮像手段固定部材3を垂直方向Zに案内する垂直方向ガイド部材4、及び撮像手段固定部材3を垂直方向Zと直交する水平方向Yに案内する水平方向ガイド部材5を備えている。また、垂直方向移動手段21、水平方向移動手段22、(図12参照)により、撮像手段固定部材3に固定された撮像手段51を垂直方向Z、水平方向Yに移動可能となっている。
また、撮像手段2から図示しない対象物(例えば、第1の実施形態に示したチャート)に向かう方向は光軸方向Xとなっており、キャリブレーション装置80は、光軸方向Xに延在する光軸方向ガイド部材81と、垂直方向ガイド部材4の下端に設けられ光軸方向ガイド部材81に係止される移動支持部材82とを備えている。移動支持部材82は、例えば各種アクチュエータ、モータ等で構成される光軸方向移動手段23(図12参照)により光軸方向ガイド部材81に沿って光軸方向Xに移動可能となっており、移動支持部材82が光軸方向ガイド部材81に沿って移動することにより、垂直方向ガイド部材4上に係止された撮像手段固定部材3は、光軸方向Xに移動可能となっている。これにより撮像手段2を光軸方向Xに沿って移動させることにより光軸方向Xにおける撮像手段2から対象物までの距離を変更可能となっている。
なお、撮像手段固定部材3を光軸方向Xに移動させるための構成は、ここに例示したものに限定されない。
さらに、撮像手段2は、第1の実施形態と同様の回動手段24(図12参照)により、撮像手段2のレンズ2a(図12参照)の光軸と平行する軸を中心として回動するようになっている。
また、図11(a)及び図11(b)に示すように、本実施形態において、撮像手段固定部材3には、固定支持部材83が取り付けられており、固定支持部材83の上端面には垂直軸回動部材84が光軸(光軸方向X)に対して垂直な軸(図11においてYaw軸)を回転軸として回動可能に取り付けられている。さらに、垂直軸回動部材84の一側面には、水平軸回動部材85が光軸(光軸方向X)に対して水平な軸(図11においてPitch軸)を回転軸として回動可能に取り付けられている。なお、図11(b)においては、水平軸回動部材85は垂直軸回動部材84の右側面に取り付けられているが、水平軸回動部材85を取り付ける位置はこれに限定されず、例えば垂直軸回動部材84の左側面に取り付けられてもよい。
垂直軸回動部材84は、例えば各種アクチュエータ、モータ等で構成される垂直軸回動手段86(図12参照)により光軸に対して垂直な軸(Yaw軸)を回転軸として回動可能となっており、垂直軸回動部材84が回動することにより、撮像手段固定部材3上に固定された撮像手段2は、図13に示すように、撮像手段2のレンズ2aの光軸に対して垂直な軸(Yaw軸)を回転軸として回動するようになっている。
水平軸回動部材85は、例えば各種アクチュエータ、モータ等で構成される水平軸回動手段87(図12参照)により光軸に対して水平な軸(Pitch軸)を回転軸として回動可能となっており、水平軸回動部材85が回動することにより、撮像手段固定部材3上に固定された撮像手段2は、図14に示すように、撮像手段2のレンズ2aの光軸に対して水平な軸(Pitch軸)を回転軸として回動するようになっている。
なお、撮像手段2を光軸に対して垂直な軸(Yaw軸)又は光軸に対して水平な軸(Pitch軸)を回転軸として回動させるための構成は、ここに例示したものに限定されない。例えば、固定支持部材83、垂直軸回動部材84、水平軸回動部材85のすべて、又はその一部を撮像手段固定部材3と一体に形成する構成としてもよい。
また、水平軸回動部材85の対象物に対向する側の面には、撮像手段2を支持するとともに撮像手段2によりレンズ2aの光軸と平行な軸を中心として回動可能な回動部材88が設けられている。回動部材88は、例えば各種アクチュエータ、モータ等で構成される回動手段24(図12参照)により回動可能となっており、回動部材88が回動することにより、撮像手段固定部材3上に固定された撮像手段2は、撮像手段2のレンズ2aの光軸と平行する軸を中心として回動するようになっている。
なお、撮像手段2を回動させるための構成は、ここに例示したものに限定されない。
なお、その他の構成は、第1の実施形態に示したものとほぼ同様であるため、同一部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、本実施形態におけるキャリブレーション方法について説明する。なお、このキャリブレーション方法におけるキャリブレーション処理は、第1の実施形態と同様に、コンピュータである制御装置10と、キャリブレーションプログラムとが協働することにより実現されるものである。
撮像手段2のキャリブレーション処理を行う場合には、まず、撮像手段2のY軸方向の位置、Z軸方向の位置、X軸方向の位置、及びYaw軸・Pitch軸を回転軸とする撮像角度を1枚目の撮像を行うのに適した撮像位置に調整する。
そして、撮像手段2の位置が適切な撮像位置に調整されると、チャートを撮像し、チャート像(キャリブレーション用2次元画像)を含む1枚目の撮像画像を取得する。
取得された撮像画像は、演算部15に送られ、前記一般化ハフ変換の手法を用いることにより撮像画像中のチャート像(キャリブレーション用2次元画像)のY軸方向(水平方向)の位置、Z軸方向(垂直方向)の位置及び回転角が検出される。
次に、角度算出部19により、撮像画像中のチャート像(キャリブレーション用2次元画像)の回転角が画像水平から何度ずれているか、画像水平に対する撮像角度が算出される。算出された結果は、回動制御部17に送られ、回動制御部17が回動手段24を制御することにより撮像手段2を角度算出部19により算出された角度だけ回動させ(回動制御部17による撮像手段2の回動の自動制御)、回動手段24は当該回動させた位置で撮像手段2の角度を維持する。
次に、制御装置10は、撮像枚数Nを8と設定し、撮像手段2のY軸方向の位置、Z軸方向の位置、X軸方向の位置、及びYaw軸・Pitch軸を回転軸とする撮像角度を2枚目の撮像を行うのに適した撮像位置に調整する。そして、撮像手段2の位置が適切な撮像位置に調整されると、チャートを撮像し、チャート像(キャリブレーション用2次元画像)を含む2枚目の撮像画像を取得する。
演算部15は、2枚目の撮像画像についても上記一般化ハフ変換の手法を用いて撮像画像中のチャート像(キャリブレーション用2次元画像)のY軸方向(水平方向)の位置、Z軸方向(垂直方向)の位置及び回転角を検出する。そして、演算部15は、検出結果に基づいてチャート像(キャリブレーション用2次元画像)が本来あるべき位置及び角度からどの程度ずれているかのずれ量を算出する。これにより当該撮像領域に映った撮像画像の歪曲収差がどの程度であるかが明らかとなるので、制御装置10は、本来あるべき位置及び撮像角度からのずれ量を当該撮像領域の補正量としてRAM12等に記憶させる。
制御装置10は、設定枚数である8枚の撮像が終了したかを判断し、8枚の撮像が完了するまで処理を繰り返す。この際、制御装置10は、移動制御部16により垂直軸回動手段86、水平軸回動主手段87のうちいずれか又は双方を動作させることにより、8枚のうちのすべて又は一部の撮像において、Yaw軸を回転軸とする撮像角度、Pitch軸を回転軸とする撮像角度のうちのいずれか又は双方を変更して撮像角度の異なる撮像を行うようにする。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、1枚目の撮像によって得られた撮像画像中のチャート像(キャリブレーション用2次元画像)に関する演算結果に基づいて、チャート像(キャリブレーション用2次元画像)を画像水平に近い角度で撮像できる位置(角度)まで撮像手段2を回動させ、この位置(角度)を維持したまま以降のキャリブレーション処理を行う。これにより、製造段階や設置段階において撮像手段2の取り付け角度等が適正位置からずれている場合でも、機構的にこれを修正した上でキャリブレーションを行うことができ、単に撮像後画像処理によって画像の角度を調整する場合と比較して高精度のキャリブレーションを行うことができる。
また、キャリブレーションに用いる画像を複数枚撮像する場合に、撮像角度がすべて同じであるとキャリブレーションの精度が十分に上がらないとの問題があるが、本実施形態では、複数枚撮像を行う場合に、そのうち少なくとも一部を撮像角度を変えて撮像するので、キャリブレーションの精度を十分に向上させることができる。
なお、本実施形態では、撮像手段2のY軸方向の位置、Z軸方向の位置、X軸方向の位置と、Yaw軸・Pitch軸を回転軸とする撮像角度、及び光軸と平行な軸を中心とした回転角とを自在に変化させることができるように構成し、撮像において調整可能な自由度を6自由度としたが、これら全ての自由度を備える装置でなくてもよい。例えば、撮像角度は、Yaw軸を回転軸とする撮像角度、Pitch軸を回転軸とする撮像角度のうちいずれか一方のみを調整可能な構成としてもよい。また、X軸方向の位置は固定とし、調整のための構成を備えない装置構成としてもよい。
また、本実施形態では、固定支持部材83、垂直軸回動部材84、水平軸回動部材85を組み合わせることにより、Yaw軸・Pitch軸を回転軸とする撮像角度、及び光軸と平行な軸を中心とした回転角とを自在に変化させることができるように構成したが、撮像角度及び回転角を変化させる構成はここに示したものに限定されない。
また、本実施形態では、Yaw軸を回転軸とする回転動作を行うための垂直軸回動手段86、Pitch軸を回転軸とする回転動作を行うための水平軸回動手段87及び光軸と平行な軸を中心とした回転動作を行う回動手段24をそれぞれ設けることとしたが、例えば、切替機構、ギアボックス等を設けることにより1つのアクチュエータ又はモータでYaw軸・Pitch軸を回転軸とする回転動作、及び光軸と平行な軸を中心とした回転動作を行う回動手段のうちいずれか2以上を兼用してもよい。
その他、本発明が本実施の形態に限られないことは、第1の実施形態と同様である。
[第3の実施形態]
次に、図15から図20を参照しつつ、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態は、撮像手段の構成及び補正量の算出手法が第1の実施形態及び第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態及び第1の実施形態と異なる点について説明する。
図15は、本実施形態におけるキャリブレーション装置50及びこれに取り付けられた撮像手段51を示した斜視図である。
本実施形態において、キャリブレーション装置50には、レンズ51aと撮像素子51bとを備える撮像手段51が2つ設けられている(図16参照)。2つの撮像手段51は一体として1つのカメラ52を形成している。なお、撮像手段51は一体として設けられている場合に限定されず、それぞれ単体でキャリブレーション装置50に搭載されていてもよい。但し、この場合でも2つの撮像手段51の位置関係は固定されているものとする。
キャリブレーション装置50は、第1の実施形態と同様の撮像手段固定部材3、垂直方向ガイド部材4、水平方向ガイド部材5等を備えており、また、垂直方向移動手段21、水平方向移動手段22、光軸方向移動手段23(図16参照)により、撮像手段固定部材3に固定された撮像手段51を垂直方向Z、水平方向Y、光軸方向Xに移動可能となっている。さらに、撮像手段51は、第1の実施形態と同様の回動手段24(図16参照)により、撮像手段51のレンズ51aの光軸と平行する軸を中心として回転又は移動(以後「回動」と称する。)するようになっている。なお、第1の実施形態と同様の部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図16を参照しつつ、本実施形態におけるキャリブレーション装置50の制御構成について説明する。
図16に示すように、キャリブレーション装置1は、撮像手段51によって撮像されたチャート像(キャリブレーション用2次元画像)を含む撮像画像を取得する画像取得部8を備えている。画像取得部8は、撮像手段2から取得した画像を制御装置60に出力するようになっている。
制御装置60は、第1の実施形態と同様に、CPU等の処理装置(図示せず)、システムプログラム、後述するキャリブレーション処理を行うためのキャリブレーションプログラム等、各種の制御プログラム等を格納するROM62、各種データを一時記憶するRAM63等を備えて構成され、装置各部を制御して画像の収差を補正するキャリブレーション処理を行うコンピュータである。
制御装置60は、撮像手段2の補正量を算出する補正量算出手段としての演算部61、演算部61によって算出された補正量に基づいて装置各部の動作制御を行う動作制御部69、ROM62、ROM63といった記憶部等を備えて構成されている。動作制御部69は、撮像手段51の垂直方向Zの位置、水平方向Yの位置及び撮像手段2と対象物との間の光軸方向Xにおける距離を調整する移動制御部64と、演算部61によって算出された補正量に基づいて撮像手段51を回動させ撮像手段51の角度を調整する回動制御部65とを備えている。
また、キャリブレーション装置50は、第1の実施形態と同様、例えば各種アクチュエータ、モータ等で構成され撮像手段2を移動させる垂直方向移動手段21、水平方向移動手段22、光軸方向移動手段23及び回動手段24を備えている。
演算部61は、撮像手段51によって撮像された画像からキャリブレーション用2次元画像であるチャート像(対象物像)を検出して、このチャート像の位置や回転角等に基づいて撮像手段51のキャリブレーション処理を行うための補正量を算出するものである。
演算部61が補正量を算出するのに必要な情報を取得する手法、すなわち、撮像された画像から対象物を検出して撮像された対象物の位置や回転角等を算出する手法は、第1の実施形態と同様、特に限定されず、例えば、一般化ハフ変換を用いた手法、パターンマッチングによる手法、ジャイロセンサを用いた手法等、を適用することが可能である。
演算部61は、各撮像ごとの撮像手段51の垂直方向Z、水平方向Y、光軸方向Xの移動量を決定する移動量決定部66、1枚目の撮像画像におけるチャート像の回転角に基づいて後述する2種類の修正手法により撮像手段51を回動させる回動角度を算出する角度算出部67、及び角度算出部67において2種類の手法により算出された結果について、ずれ量の大きさを比較するずれ量比較手段としてのずれ量比較部68を備えている。
角度算出部67は、一般化ハフ変換を用いた手法等により算出された撮像画像中のチャート像の回転角に基づいて、チャート像の回転角が画像水平から何度ずれているかを算出し、撮像手段51をどの程度回転させればチャート像を画像水平に最も近づけることができるか、撮像手段51を回転させる補正量を算出する角度算出手段である。
本実施形態では、キャリブレーション装置50に撮像手段51が2つ搭載されているため、各撮像手段51によって撮像されたチャート像の回転角の画像水平からのずれ量が異なる場合があり得る。このため、角度算出部67は、下記の2種類の手法により撮像手段51を回転させる補正量を算出する。
例えば図17に示すように、カメラ52の上方に位置する撮像手段51を左眼、カメラ52の下方に位置する撮像手段51を右眼とし、左眼のレンズ51a(図16参照)の中心と右眼のレンズ51a(図16参照)の中心とを結ぶ直線を基線とし、基線の長さを基線長Bとしたとき、左眼を座標CLx、CLzで表すと右眼(座標CRx、CRz)は座標CLx、CLz−Bで表すことができる。
以下においては、左眼の撮像手段51による撮像によって得られたチャート像の回転角が画像水平からθだけずれており、右眼の撮像手段51による撮像によって得られたチャート像の回転角が画像水平からθだけずれている場合について説明する。
角度算出部67による補正量算出の第1の手法は、ある任意の撮像手段51についてチャート像が画像水平となる回転角まで回動させた場合の補正量(回動量)を算出する手法である。
この手法によれば、左眼の撮像手段51、右眼の撮像手段51のうちいずれか一方のみについて補正を行い、他方の撮像手段51については全く補正を行わない。
図18(a)は回動前の状態を示したものであり、図18(b)は回動後の状態を示したものである。この手法によれば、図18(b)に示すように、回転中心(XRoll,ZRoll)を中心として、左眼の撮像手段51によって得られたチャート像が画像水平となる回転角θだけ、左眼の撮像手段51、右眼の撮像手段51をカメラ52全体として回動させる。この場合、回動後の左眼の撮像手段51の画像水平からのずれ量θL1は、画像水平と等しくなり、他方、右眼の撮像手段51の画像水平からのずれ量θR1は、回動前のずれ量であるθに回動した角度θを加算したθ+θとなる。
次に、角度算出部67による補正量算出の第2の手法は、各撮像手段51についてチャート像の画像水平とのずれ量の合計が最も小さくなる回転角まで回動させた場合の補正量(回動量)を算出する手法である。この手法によれば、左眼の撮像手段51、右眼の撮像手段51の双方について補正を行い、いわばチャート像の画像水平とのずれ量を平均化することにより最適化を図ることとなる。
図19(a)は回動前の状態を示したものであり、図19(b)は回動後の状態を示したものである。この手法によれば、図19(b)に示すように、回転中心(XRoll,ZRoll)を中心として、左眼の撮像手段51によって得られたチャート像の画像水平とのずれ量と右眼の撮像手段51によって得られたチャート像の画像水平とのずれ量との合計が最も小さくなる回転角θだけ、カメラ52全体として回動させる。この場合、回動後の左眼の撮像手段51の画像水平からのずれ量θL2は、回動前のずれ量であるθに回動した角度θを加算したθ+θとなり、他方、右眼の撮像手段51の画像水平からのずれ量θR2は、回動前のずれ量であるθに回動した角度θを加算したθ+θとなる。
ずれ量比較部68は、角度算出部67によって算出された第1の手法による場合の回動後の右眼の撮像手段51の画像水平からのずれ量θR1と、第2の手法による場合の回動後の左眼の撮像手段51の画像水平からのずれ量θL2と右眼の撮像手段51の画像水平からのずれ量θR2との合計とを比較するものである。
ずれ量比較部68は、比較の結果、θR1≦(θL2+θR2)である場合には、角度算出部67によって算出された第1の手法による補正量(θ)をキャリブレーション処理における補正量として採用する。他方、θR1>(θL2+θR2)である場合には、角度算出部67によって算出された第1の手法による補正量(θ)をキャリブレーション処理における補正量として採用する。ずれ量比較部68によって採用された補正量は、回動制御部65に送られ、回動制御部65は当該補正量に応じて回動手段24を動作させ、撮像手段51,51を回動させるようになっている。
なお、その他の構成は、第1の実施形態及び第2の実施形態に示したものとほぼ同様であるため、その説明を省略する。
次に、図20を参照しつつ、本実施形態におけるキャリブレーション方法について説明する。なお、このキャリブレーション方法におけるキャリブレーション処理は、コンピュータである制御装置60と、キャリブレーションプログラムとが協働することにより実現されるものである。
撮像手段51,51のキャリブレーション処理を行う場合には、第1の実施形態と同様に、まず、撮像手段2のY軸方向の位置、Z軸方向の位置を1枚目の撮像を行うのに適した撮像位置に調整し、キャリブレーション用2次元画像であるチャート像(対象物像)を含む1枚目の撮像画像を取得する(ステップS31)。
取得された撮像画像は、制御装置60に送られ、前記一般化ハフ変換の手法を用いることにより撮像画像中のチャート像のY軸方向(水平方向)の位置、Z軸方向(垂直方向)の位置及び回転角が検出される(ステップS32)。
次に、角度算出部67は、第1の手法により撮像手段51を回動させる補正量(回動量)を算出する(ステップS33)。本実施形態においては、第1の手法により算出される補正量(回動量)は、θとなる。さらに角度算出部67は、第2の手法により撮像手段51を回動させる補正量(回動量)を算出する(ステップS34)。第2の手法により算出される補正量(回動量)は、θとなる。
次に、ずれ量比較部68により、角度算出部67によって算出された第1の手法による場合の回動後の右眼の撮像手段51の画像水平からのずれ量θR1と、第2の手法による場合の回動後の左眼の撮像手段51の画像水平からのずれ量θL2と右眼の撮像手段51の画像水平からのずれ量θR2との合計との比較を行い、θR1>(θL2+θR2)であるか否かを判断する(ステップS35)。
そして、θR1>(θL2+θR2)でない場合(ステップS35;NO)には、ずれ量比較部68は、第1の手法による補正量(θ)をキャリブレーション処理における補正量として採用し(ステップS36)、回動制御部65に補正量(θ)を出力する。これにより、回動制御部65は、当該補正量(θ)に応じて回動手段24を動作させ、撮像手段51,51をθだけ回動させる(ステップS37)。他方、θR1>(θL2+θR2)である場合(ステップS35;YES)には、ずれ量比較部68は、第2の手法による補正量(θ)をキャリブレーション処理における補正量として採用し(ステップS38)、回動制御部65に補正量(θ)を出力する。これにより、回動制御部65は、当該補正量(θ)に応じて回動手段24を動作させ、撮像手段51,51をθだけ回動させる(ステップS39)。
そして、撮像手段51,51の位置(角度)を回動位置に維持したまま、2枚目から9枚目まで順に画像を撮像し、キャリブレーション処理を実行する(ステップS40)。なお、2枚目以降のキャリブレーション処理は第1の実施形態で説明したものと同様であるため、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、画像処理的に補正しなければならないずれ量の最小のものを採用してキャリブレーションを行う。複数の撮像手段を用いて撮影を行う場合には、いずれかの撮像手段の角度を合わせても他の撮像手段の角度はずれてしまうため、全ての撮像手段について角度を合わせることはできない。したがって、角度を合わせられなかった分は画像処理的に補正することが必要となり、画像処理的に補正するための情報は、撮像手段、キャリブレーション装置等のメモリに一旦保存されることとなる。そして、補正量が多いほど保存すべき補正情報の量も多くなるため、メモリ容量が大きくなる。
この点、本実施形態によれば、画像処理的に補正するための情報を最小限に抑えることができ、上記の問題を最小限に抑えることができる。
なお、本実施形態においても、第2の実施形態に示したように、撮像手段2のY軸方向の位置、Z軸方向の位置、X軸方向の位置と、Yaw軸・Pitch軸を回転軸とする撮像角度、及び光軸と平行な軸を中心とした回転角とを自在に変化させることができるように構成し、撮像において調整可能な自由度を6自由度としてもよい。
なお、本発明が本実施の形態に限られないことは、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様である。
第1の実施形態に係るキャリブレーション装置の要部構成を示す斜視図であり、(a)は回動支持部材を取り外した状態を示す斜視図、(b)は(a)に示す回動支持部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 (a)は図1に示すキャリブレーション装置に第1の実施形態における撮像手段を搭載した状態を示す斜視図であり、(b)は撮像手段が回動した状態を示す斜視図である。 図1に示すキャリブレーション装置を背面側から見た斜視図である。 第1の実施形態に係るキャリブレーション装置の制御構成を表す要部ブロック図である。 (a)から(i)は本実施形態の撮像領域内のチャート像の位置を示す図である。 一般化ハフ変換のアルゴリズムを説明するための説明図であり、(a)は基準物体像の一例を示す概念図、(b)はテーブルの一例を表す図である。 同一のレンズを使用したカメラAとカメラBとの半径方向の歪曲収差、接線方向の歪曲収差各歪みを比較した説明図である。 本実施形態の補正対象画像にマスク領域を設定した場合を一例を示す説明図である。 (a)は本実施形態のチャート像の一例を示す図であり、(b)は(a)の太枠内の拡大図である。 第1の実施形態に係る対象物体像の検出処理における流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るキャリブレーション装置の要部構成を示す斜視図であり、(a)は撮像手段を取り外した状態を示す斜視図、(b)は(a)に示すキャリブレーション装置に撮像手段を搭載した状態を示す斜視図である。 第2の実施形態に係るキャリブレーション装置の制御構成を表す要部ブロック図である。 図11(b)に示すキャリブレーション装置をYaw軸を回転軸として回動させた状態を示す斜視図である。 図11(b)に示すキャリブレーション装置をPitch軸を回転軸として回動させた状態を示す斜視図である。 (a)はキャリブレーション装置に第3の実施形態における撮像手段を搭載した状態を示す斜視図であり、(b)は撮像手段が回動した状態を示す斜視図である。 第3の実施形態に係るキャリブレーション装置の制御構成を表す要部ブロック図である。 第3の実施形態に係るキャリブレーション装置に搭載された撮像手段の正面図である。 図17に示すキャリブレーション装置において撮像手段を回動させる第1の手法を説明するための説明図であり、(a)は回動前の状態を示す説明図、(b)は回動後の状態を示す説明図説明図である。 図17に示すキャリブレーション装置において撮像手段を回動させる第2の手法を説明するための説明図であり、(a)は回動前の状態を示す説明図、(b)は回動後の状態を示す説明図説明図である。 第3の実施形態に係るキャリブレーション処理の流れを示すフローチャートである。 従来のキャリブレーション装置の要部構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 キャリブレーション装置
2 撮像手段
2a レンズ
2b 撮像素子
3 撮像手段固定部材
4 垂直方向ガイド部材
5 水平方向ガイド部材
6 移動支持部材
7 回動支持部材
8 画像取得部
10 制御装置
11 ROM
12 RAM
15 演算部(補正量算出手段)
16 移動制御部
17 回動制御部
18 移動量決定部
19 角度算出部
20 動作制御部
21 垂直方向移動手段
22 水平方向移動手段
23 光軸方向移動手段
24 回動手段
41 チャート像(キャリブレーション用2次元画像)
51 撮像手段
67 角度算出部
68 ずれ量比較部
B 基線長
T チャート
X 光軸方向
Y 水平方向
Z 垂直方向

Claims (17)

  1. 光学系を備える撮像手段によって撮像されたキャリブレーション用2次元画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段により取得されたキャリブレーション用2次元画像に基づいて、補正量を算出する補正量算出手段と、
    前記補正量算出手段による算出結果に基づいて、前記撮像手段を前記光学系の光軸と平行な軸を中心として回転又は移動させる回動手段と、を備え、
    前記回動手段により前記撮像手段を回転又は移動させることにより前記撮像手段のキャリブレーションを行うことを特徴とするキャリブレーション装置。
  2. 前記補正量算出手段は、前記画像取得手段によって取得されたキャリブレーション用2次元画像が画像水平に対してどの程度ずれているかのずれ量を算出する角度算出手段を備え、
    前記回動手段は、前記角度算出手段によって算出されたずれ量に応じて、前記キャリブレーション用2次元画像を画像水平に近い角度で撮像できる位置まで、前記撮像手段を回転又は移動させるとともに、当該位置に前記撮像手段を保持することを特徴する請求項1に記載のキャリブレーション装置。
  3. 前記撮像手段を前記光軸に対して水平方向に移動可能な水平方向移動手段を備えていることを特徴する請求項1又は請求項2に記載のキャリブレーション装置。
  4. 前記撮像手段を前記光軸に対して垂直方向に移動可能な垂直方向移動手段を備えていることを特徴する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のキャリブレーション装置。
  5. 前記撮像手段を前記光軸に沿う方向に移動可能な光軸方向移動手段を備えていることを特徴する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のキャリブレーション装置。
  6. 前記撮像手段を前記光軸に対して垂直な軸を回転軸として回動可能な垂直軸回動手段を備えていることを特徴する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のキャリブレーション装置。
  7. 前記撮像手段を前記光軸に対して水平な軸を回転軸として回動可能な水平軸回動手段を備えていることを特徴する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のキャリブレーション装置。
  8. 前記画像取得手段は、2以上の前記撮像手段からキャリブレーション用2次元画像を取得するものであり、
    前記角度算出手段は、2以上の前記撮像手段によって取得されたキャリブレーション用2次元画像について、それぞれ画像水平に対してどの程度ずれているかのずれ量を算出するものであって、
    前記補正量算出手段は、ある任意の前記撮像手段についてキャリブレーション用2次元画像が画像水平となる回転角度まで回転又は移動させたときの他の撮像手段におけるキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量と、前記各撮像手段についてキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量の合計が最も小さくなる回転角度まで回転又は移動させたときの各撮像手段におけるキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量の合計と、の大きさを比較判断するずれ量比較手段をさらに備え、
    前記回動手段は、前記ずれ量比較手段による比較の結果、ずれ量が小さいと判断された回転角度まで前記撮像手段を回転又は移動させることを特徴する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のキャリブレーション装置。
  9. 前記画像取得手段は、前記撮像手段によって撮像されたキャリブレーション用2次元画像を2枚以上取得することを特徴する請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のキャリブレーション装置。
  10. 光学系を備える撮像手段によって撮像されたキャリブレーション用2次元画像を取得する画像取得工程と、
    前記画像取得工程によって取得されたキャリブレーション用2次元画像が画像水平に対してどの程度ずれているかのずれ量を算出する角度算出工程と、
    前記撮像手段を前記光学系の光軸と平行な軸を中心として回転又は移動させる回動工程と、を備え、
    前記回動工程は、前記角度算出工程において算出されたずれ量に応じて、前記キャリブレーション用2次元画像を画像水平に近い角度で撮像できる位置まで、前記撮像手段を回転又は移動させるとともに、当該位置に前記撮像手段を保持したままキャリブレーションを行うことを特徴するキャリブレーション方法。
  11. 前記画像取得工程は、2以上の前記撮像手段からキャリブレーション用2次元画像を取得するものであり、
    前記角度算出工程は、2以上の前記撮像手段によって取得されたキャリブレーション用2次元画像について、それぞれ画像水平に対してどの程度ずれているかのずれ量を算出するものであって、
    前記補正量算出工程は、ある任意の前記撮像手段についてキャリブレーション用2次元画像が画像水平となる回転角度まで回転又は移動させたときの他の撮像手段におけるキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量と、前記各撮像手段についてキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量の合計が最も小さくなる回転角度まで回転又は移動させたときの各撮像手段におけるキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量の合計と、の大きさを比較判断するずれ量比較工程をさらに備え、
    前記回動工程において、前記ずれ量比較工程における比較の結果、ずれ量が小さいと判断された回転角度まで前記撮像手段を回転又は移動させることを特徴する請求項10に記載のキャリブレーション方法。
  12. 前記角度算出工程及び前記ずれ量比較工程は、2枚以上のキャリブレーション用2次元画像に基づいて前記ずれ量の算出及び前記比較判断を行うことを特徴する請求項10又は請求項11に記載のキャリブレーション方法。
  13. 前記回動工程において前記撮像手段を回動させる際の回動中心を算出する回動中心算出工程をさらに備えていることを特徴する請求項10から請求項12のいずれか一項に記載のキャリブレーション方法。
  14. 光学系を備える撮像手段によって取得されたキャリブレーション用2次元画像が画像水平に対してどの程度ずれているかを算出する角度算出機能と、
    前記角度算出機能により算出されたずれ量に応じて、前記キャリブレーション用2次元画像を画像水平に近い角度で撮像できる位置まで、前記撮像手段を前記光学系の光軸と平行な軸を中心として回転又は移動させるとともに、当該位置に前記撮像手段を保持したままキャリブレーションを行うように前記撮像手段の回転又は移動を制御する自動制御機能と、
    をコンピュータに実現させることを特徴するコンピュータ読取可能なプログラム。
  15. 前記角度算出機能は、2以上の前記撮像手段によって取得されたキャリブレーション用2次元画像について、それぞれ画像水平に対してどの程度ずれているかのずれ量を算出するものであり、
    ある任意の前記撮像手段についてキャリブレーション用2次元画像が画像水平となる回転角度まで回転又は移動させたときの他の撮像手段におけるキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量と、前記各撮像手段についてキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量の合計が最も小さくなる回転角度まで回転又は移動させたときの各撮像手段におけるキャリブレーション用2次元画像の画像水平とのずれ量の合計と、の大きさを比較判断するずれ量比較機能をさらにコンピュータに実現させるものであって、
    前記回動制御機能は、前記ずれ量比較機能による比較の結果、ずれ量が小さいと判断された回転角度まで前記撮像手段を回転又は移動させるように前記撮像手段の回転又は移動を制御することを特徴する請求項14に記載のコンピュータ読取可能なプログラム。
  16. 前記角度算出機能及び前記ずれ量比較機能は、2枚以上のキャリブレーション用2次元画像に基づいて前記ずれ量の算出及び前記比較判断を行うことを特徴する請求項14又は請求項15に記載のコンピュータ読取可能なプログラム。
  17. 前記撮像手段を回動させる際の回動中心を算出する回動中心算出機能をさらに備えていることを特徴する請求項14から請求項16のいずれか一項に記載のコンピュータ読取可能なプログラム。
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