JP2014092461A - 画像処理装置および方法、画像処理システム、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】限られた空間でステレオカメラのキャリブレーションを実行する。
【解決手段】チャートパタン12に鏡32を設けて、ステレオカメラを構成する撮像部21−1,21−2のそれぞれにより、チャートパタン12に含まれるパタン31からなる特徴点と、鏡32に映り込むチャートパタン13のパタンとを撮像させる。キャリブレーション部14は、この距離の異なる特徴点となるパタンを含む画像から撮像部21−1,21−2の撮像方向のずれを補正する補正パラメタを算出し、ステレオカメラ11に記憶させる。デプス検出部15は、ステレオカメラ11により撮像された画像を、ステレオカメラ11に記憶された補正パラメタで補正して、補正した画像に基づいて、ディスパリティを求める。本技術は、3次元画像を撮像するステレオカメラに適用することができる。
【選択図】図1
【解決手段】チャートパタン12に鏡32を設けて、ステレオカメラを構成する撮像部21−1,21−2のそれぞれにより、チャートパタン12に含まれるパタン31からなる特徴点と、鏡32に映り込むチャートパタン13のパタンとを撮像させる。キャリブレーション部14は、この距離の異なる特徴点となるパタンを含む画像から撮像部21−1,21−2の撮像方向のずれを補正する補正パラメタを算出し、ステレオカメラ11に記憶させる。デプス検出部15は、ステレオカメラ11により撮像された画像を、ステレオカメラ11に記憶された補正パラメタで補正して、補正した画像に基づいて、ディスパリティを求める。本技術は、3次元画像を撮像するステレオカメラに適用することができる。
【選択図】図1
Description
本技術は、画像処理装置および方法、画像処理システム、並びにプログラムに関し、特に、ステレオ画像を撮像する複数のカメラのキャリブレーションを少ないスペースで、容易に、かつ、高精度に実現できるようにした画像処理装置および方法、画像処理システム、並びにプログラムに関する。
複数のカメラを利用して、3次元の画像を撮像できるようにする技術が一般に普及している。
3次元の画像を生成する手法としては、異なる2視点のカメラを設置してステレオカメラを構成し、このステレオカメラにより撮像されたステレオ画像に基づいて、視差を求め、この視差を利用して3次元の画像を生成するといったものが一般的な手法として知られている。
ところで、ここで使用される異なる2視点のカメラについては、適切な方向に設置されることが前提となるが、どのように設置してもある程度の物理的なずれが発生することが知られている。そこで、一般的には、2視点のカメラのそれぞれの撮像方向について、チャートパタンからなる画像を撮像し、撮像結果を用いて、キャリブレーションにより補正パラメタを求めておくことで、実際の撮像結果は、この補正パラメタにより補正されて使用される。
このステレオカメラのキャリブレーション方法としては、位置関係が既知である複数の特徴点が印字されたチャートパタンを、視点を変えながら複数毎撮像するなどして射影変換パラメタを求め、キャリブレーションを実現するものがある(例えば、非特許文献1参照。)
しかしながら、この手法においては、異なる視点で複数枚のチャートパタンを撮像するために、チャートパタンを移動させるか、またはカメラを移動させる必要があり、これにより調整工数が増大してしまうことがあった。
そこで、非特許文献1における調整工数を増大させないように、一回の撮像のみでキャリブレーションを行う方法として、透過性を有する2枚のキャリブレーションチャートパタンを重ね、奥行が異なる2枚以上のチャートパタンを同時に撮像し、補正パラメタを求める方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、非特許文献1、および特許文献1におけるいずれの技術においても、エピポーラライン(ベースライン)に対するカメラ(撮像面)のずれ角度を推定・補正するにあたり、奥行が異なる2点以上の特徴点の幾何学的な位置関係をサブピクセル精度で計測する必要があった。
そこで、平面チャートパタンと異なる奥行を含んだテクスチャ画像を同時に撮像し、その左右画像のステレオマッチングのエラー量を最小化することによって、1枚(1の奥行)の平面検出のみでは補正することができない補正対象カメラのベースラインの方向(=左右カメラのエピポーラライン)に対する左右カメラ撮像面の傾きを、容易で、かつ、高精度に補正できるようにする技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
A Flexible New Technicque for Camera Calibration http://research.microsoft.com/~zhang
特開2006−250889号公報
特開2011−253376号公報
しかしながら、特許文献1,2における手法では、異なる奥行きの画像を撮像するにあたって、奥行き方向の空間を十分に確保しなければならず、工場で生産されたステレオカメラに対して、キャリブレーションを実行するのに十分な広さのスペースを確保する必要があるため、製造コストが上昇してしまうことがあった。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、特に、1枚のチャートパタンに鏡(鏡面)を設け、チャートパタン上のパタンと、鏡に映り込んだパタンとを含む画像より求められる、異なる奥行の特徴点から、エピポーラライン(ベースライン)に対する異なる2のカメラ(撮像面)のずれ角を推定し、推定したずれ角に基づいて補正パラメタを求められようにするものである。
本技術の第1の側面の画像処理装置は、ステレオカメラを構成し、複数の特徴点となるパタンと、鏡面とを含む第1のチャートパタンを撮像する複数の撮像部と、前記複数の撮像部により撮像された第1のチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出部とを含む。
前記補正パラメタ算出部には、2の前記撮像部の3軸方向のずれ、および前記2の撮像部のベースラインに対する回転角のずれを補正する補正パラメタを算出させるようにすることができる。
前記2の撮像部のベースラインに対する回転角のずれには、前記ベースラインに対して垂直であって、かつ、前記撮像部における撮像方向を軸としたときの回転角のずれ、および前記ベースラインに対して垂直であって、かつ、前記撮像部における撮像方向に対して垂直方向を軸としたときの回転角のずれを含ませるようにすることができる。
前記補正パラメタ算出部には、前記撮像部から前記第1のチャートパタンまでの距離、前記撮像部から前記第1のチャートパタンに設けられた鏡面までの距離、および前記第1のチャートパタンと前記第2のチャートパタンとの距離を既知の視差として利用して、2の前記撮像部の3軸方向のずれ、および前記2の撮像部のベースラインに対する回転角のずれを補正する補正パラメタを算出させるようにすることができる。
前記複数の撮像部には、前記第1のチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込む第2のチャートパタンに含まれるパタンを撮像させるようにすることができる。
前記第2のチャートパタンには、鏡面により構成され、前記複数の撮像部は、前記第1のチャートパタンに含まれるパタン、および前記第1のチャートパタンにおける鏡面に映り込む、前記第2のチャートパタンを構成する鏡面に映り込む、前記第1のチャートパタンに含まれるパタンを撮像させるようにすることができる。
本技術の第1の側面の画像処理方法は、ステレオカメラを構成する複数の撮像部が、複数の特徴点となるパタンと、鏡面とを含む第1のチャートパタンを撮像する撮像処理をし、前記複数の撮像処理により撮像されたチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の前記撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出処理をするステップを含む。
本技術の第1の側面のプログラムは、ステレオカメラを構成する複数の撮像部が、複数の特徴点となるパタンと、鏡面とを含む第1のチャートパタンを撮像する撮像ステップと、前記複数の撮像ステップの処理により撮像されたチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出ステップとを含む処理をコンピュータに実行させる。
本技術の第2の側面の画像処理システムは、複数の撮像部を含む画像処理装置と、前記撮像部の撮像方向をキャリブレーションするためのチャートパタンとからなる画像処理システムであって、前記チャートパタンは、前記複数の撮像部に対して対向する位置に設けられ、複数の特徴点となるパタンと、前記鏡面とを含み、前記画像処理装置は、ステレオカメラを構成し、前記チャートパタンを撮像する複数の撮像部と、前記複数の撮像部により撮像されたチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出部とを含む。
本技術の第1の側面においては、ステレオカメラを構成する複数の撮像部により、複数の特徴点となるパタンと、鏡面とを含む第1のチャートパタンが撮像され、前記複数の撮像部により撮像されたチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の撮像部のずれを補正する補正パラメタが算出される。
本技術の第2の側面においては、前記画像処理装置により、ステレオカメラが構成される複数の撮像部により、複数の特徴点となるパタンと、鏡面とを含むチャートパタンが撮像され、前記複数の撮像部により撮像されたチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の撮像部のずれを補正する補正パラメタが算出される。
本技術の第1、および第2の側面の画像処理装置、および画像処理システムは、独立した装置およびシステムであっても良いし、画像処理を行うブロックであっても良い。
本技術の第1、および第2の側面によれば、限られた空間においても、容易で、かつ、高精度にステレオカメラのキャリブレーションを実現させることが可能となる。
<画像処理システムの外観の構成例>
図1は、本技術を適用した画像処理システムの一実施の形態の外観の構成例を示している。図1の画像処理システムは、まず、ステレオカメラ11の撮像部21−1,21−2が、パタン31−1乃至31−Nを含み、さらに、鏡32が設けられたチャートパタン12を撮像する。このとき、ステレオカメラ11の撮像部21−1,21−2は、チャートパタン12のパタン31−1乃至31−Nに加えて、鏡32に映り込むチャートパタン12以外のパタン、またはテクスチャからなるチャートパタン13を撮像し、キャリブレーション部14に供給する。
図1は、本技術を適用した画像処理システムの一実施の形態の外観の構成例を示している。図1の画像処理システムは、まず、ステレオカメラ11の撮像部21−1,21−2が、パタン31−1乃至31−Nを含み、さらに、鏡32が設けられたチャートパタン12を撮像する。このとき、ステレオカメラ11の撮像部21−1,21−2は、チャートパタン12のパタン31−1乃至31−Nに加えて、鏡32に映り込むチャートパタン12以外のパタン、またはテクスチャからなるチャートパタン13を撮像し、キャリブレーション部14に供給する。
そこで、キャリブレーション部14が、撮像部21−1,21−2により撮像された2枚の画像に基づいて、撮像部21−1,21−2のずれを補正する補正パラメタを算出してステレオカメラ11に記憶させる。さらに、デプス検出部15が、ステレオカメラ11を用いてデプス検出処理を実施する際、補正パラメタを使用して、ステレオカメラ11の撮像部21−1,21−2により撮像された画像を補正して、ディスパリティ画像(奥行画像)を検出する。
より具体的には、図1の画像処理システムは、ステレオカメラ11、チャートパタン12、チャートパタン13、キャリブレーション部14、およびデプス検出部15より構成される。ステレオカメラ11は、水平方向に所定の間隔で配置され、同一方向の画像を撮像する撮像部21−1,21−2を備えている。ステレオカメラ11は、キャリブレーション処理において、撮像部21−1,21−2のそれぞれにより、鏡32が設けられたチャートパタン12を撮像し、撮像した2枚の画像をキャリブレーション部14に供給する。そして、ステレオカメラ11は、キャリブレーション部14により2枚の画像に基づいてキャリブレーション処理により算出された補正パラメタを記憶する。
また、ステレオカメラ11は、デプス検出処理において、撮像部21−1,21−2のそれぞれにより画像を撮像し、デプス検出部15に画像を供給すると共に、キャリブレーション処理において記憶された補正パラメタを画像に併せてデプス検出部15に供給する。デプス検出部15は、ステレオカメラ11により撮像された画像を補正パラメタで補正した後、補正された2枚の画像に基づいてディスパリティ画像を検出する。
チャートパタン12は、図2で示されるように、ステレオカメラ11に対して対向する位置に撮像部21−1,21−2が設けられている面に対して平行に設けられており、ステレオカメラ11に対して略正面の位置に鏡32が設けられている。また、ステレオカメラ11の背後には、チャートパタン12に対して対向する位置であって、かつ、平行にチャートパタン13が設けられている。チャートパタン13は、図3で示されるように、パタン41が設けられている。このような構成により、ステレオカメラ11の撮像部21−1,21−2は、チャートパタン12のパタン31−1乃至31−Nを撮像すると共に、チャートパタン12に設けられた鏡32に映り込んでいる、ステレオカメラ11の背面に設けられた、図3で示されるようなパタン41を含むチャートパタン13を撮像する。このようにして撮像された画像には、チャートパタン12上に設けられたパタン31と、鏡32に映り込んだパタン41とが含まれることにより、撮像部21−2,21−2からの距離が異なるパタンが1枚の画像に含まれることになる。結果として、距離の異なるパタンをそれぞれ別の画像として撮像する必要がなくなる。
ステレオカメラ11の撮像部21−1,21−2の撮像方向は、図4で示されるように、ステレオカメラ11を構成する筐体に対して垂直方向となる方向DXに対して平行であって、かつ、撮像部21−1,21−2がそれぞれ設置されている位置を結ぶ直線状のベースラインBに対して垂直方向となる方向PLX,PRXとなる。尚、以降においては、撮像部21−1,21−2の設置間隔は、ベースラインBに沿った距離bであるものとする。また、図2で示されるように、ステレオカメラ11の撮像部21−1,21−2の撮像面とチャートパタン12までの距離が距離Z0であり、ステレオカメラ11の撮像部21−1,21−2の撮像面と鏡32までの距離が距離Z1であり、鏡32の表面とチャートパタン13までの距離が距離Z2であるものとする。
キャリブレーション部14は、キャリブレーション処理を実行し、ステレオカメラ11より供給されてくる画像に基づいて、撮像部21−1,21−2の撮像方向を補正する補正パラメタを算出し、ステレオカメラ11に記憶させる。
デプス検出部15は、ステレオカメラ11により撮像された画像を取得すると共に、ステレオカメラ11より供給されてくるキャリブレーション処理により算出された補正パラメタを取得する。そして、デプス検出部15は、ステレオカメラ11より供給されてくる画像を、補正パラメタを用いて補正し、補正した画像に基づいて画素単位で距離を求め、ディスパリティ画像(奥行画像)を検出する。
<画像処理システムの各構成を実現するための機能>
次に、図5の機能ブロック図を参照して、図1の画像処理システムの各構成を実現するための機能について説明する。尚、図5の上段の構成は、ステレオカメラ11およびキャリブレーション部14におけるキャリブレーション処理が実行されるときの構成を示しており、図5の下段の構成は、ステレオカメラ11およびデプス検出部15におけるデプス検出処理が実行されるときの構成を示している。
次に、図5の機能ブロック図を参照して、図1の画像処理システムの各構成を実現するための機能について説明する。尚、図5の上段の構成は、ステレオカメラ11およびキャリブレーション部14におけるキャリブレーション処理が実行されるときの構成を示しており、図5の下段の構成は、ステレオカメラ11およびデプス検出部15におけるデプス検出処理が実行されるときの構成を示している。
ステレオカメラ11は、撮像部21−1,21−2、およびパラメタ記憶部61を備えている。撮像部21−1,21−2は、CCD(Charge Coupled Device)、やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子からなる。撮像部21−1,21−2は、水平方向に所定の距離bの間隔で配置され、撮像部21−1,21−2の設置位置を結ぶ直線からなるベースラインBに対して、同一方向の、鏡32を備えたチャートパタン12を撮像し、撮像した画像をキャリブレーション処理時には、キャリブレーション部14に供給する。また、デプス検出処理においては、撮像部21−1,21−2は、撮像した画像をデプス検出部15に供給する。尚、撮像部21−1,21−2のそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、撮像部21と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
パラメタ記憶部61は、キャリブレーション部14のキャリブレーション処理により算出された補正パラメタを記憶すると共に、デプス検出処理においては、記憶している補正パラメタを撮像した画像と共にデプス検出部15に供給する。
キャリブレーション部14は、特徴点座標検出部101、パラメタ推定部102、およびパラメタ保存部103を備えている。
特徴点座標検出部101は、ステレオカメラ11より供給されてくる画像におけるパタンの交点などからなる特徴点の座標をサブピクセルのオーダーで検出してパラメタ推定部102に供給する。
パラメタ推定部102は、特徴点の情報に基づいて、ステレオカメラ11の撮像部21−1,21−2におけるキャリブレーションに必要とされる補正パラメタを推定し、推定した補正パラメタを、パラメタ保存部103に供給する。
パラメタ保存部103は、キャリブレーション部14より供給されてきた補正パラメタをステレオカメラ11のパラメタ記憶部61に保存して記憶させる。
デプス検出部15は、パラメタ取得部121、補正部122、およびステレオマッチング部123を備えている。パラメタ取得部121は、ステレオカメラ11のパラメタ記憶部61に記憶されている補正パラメタを読み出して取得し、補正部122に供給する。
補正部122は、デプス検出処理において、ステレオカメラ11の撮像部21−1,21−2によりそれぞれ撮像された2枚の画像を取得し、パラメタ取得部121より供給されてきた、補正パラメタを用いて補正し、補正画像をステレオマッチング部123に供給する。
ステレオマッチング部123は、ステレオマッチング処理により、補正された2枚の画像から画素単位で距離を求め、デプス検出結果としてディスパリティ画像を生成して出力する。
<キャリブレーション処理>
次に、図6のフローチャートを参照して、キャリブレーション処理について説明する。
次に、図6のフローチャートを参照して、キャリブレーション処理について説明する。
ステップS11において、ステレオカメラ11は、撮像部21−1,21−2をそれぞれ使用して、2枚の左右画像からなるステレオ画像を撮像し、キャリブレーション部14に供給する。このとき、キャリブレーション部14の特徴点座標検出部101は、ステレオカメラ11より供給されてくる画像を取得する。
ステップS12において、特徴点座標検出部101は、取得した左右画像からそれぞれのパタンとなる特徴点の座標を検出し、パラメタ推定部102に供給する。すなわち、例えば、左右画像が、図7の画像PL,PRであるような場合、特徴点座標検出部101は、対応する「+」状のパタンPTL,PTRの交点の位置をサブピクセルのオーダーで検出し(XL,YL)および(XR,YR)として検出する。
ここで、左右カメラに対応する撮像部21−1,21−2で撮像した各特徴点のピクセル単位の座標(xL,yL)および(xR,yR)は、仮想的にレンズの焦点距離を1としたときの撮像面上の距離は、撮像部21−2,21−2のピクセルピッチをp[mm/ピクセル]、および焦点距離をf[mm]とすると、以下の式(1)乃至式(4)で示される。
そこで、以下の説明では、特徴点座標に関して、特に断りが無い場合、上記のように焦点距離を仮想的に1とした場合の撮像面上の座標で表すものとする。また、レンズ歪による座標ずれなどに関しては必要に応じて、ピンホールカメラモデルとなるように、補正するものとし、理想的な座標を入力するものとする。
尚、図7で示される例においては、対応関係を理解し易くするために、パタンが1である場合について示されているが、チャートパタン12,13は、実際には、例えば、図8の上段で示されるように、それぞれ格子点などからなる、複数のパタンを含む構成とされている。そして、図8のチャートパタン12,13においては、図8の下段で示されるように、白色マスと黒色マスとのエッジ部の交点となるコーナCの位置が特徴点座標として検出される。
また、図8の上段においては、チャートパタン12よりもチャートパタン13の方が白色マスおよび黒色マスが大きく設定されている。これは、ステレオカメラ11の撮像部21−2,21−2の撮像位置からチャートパタン12までの距離がAであるような場合、チャートパタン13は、鏡32により映り込んだ状態でステレオカメラ11の撮像部21−1,21−2により撮像されるので、実質的にステレオカメラ11から距離が略2Aの位置に存在するチャートパタンとして撮像されることになるため、チャートパタン12のパタンよりも大きく設定されている。尚、ステレオカメラ11とチャートパタン12までの距離については、様々な距離を設定することができる。また、チャートパタン12,13の大きさについても、図8の上段で示されるものに限るものではない。
図9には、このようにして特徴点座標検出部101により求められた、図8のチャートパタン12,13を利用してステレオカメラ11により撮像された画像から求められた特徴点座標の検出結果が示されている。すなわち、図9の画像PL’,PR’は、図8のチャートパタン12,13を用いて、ステレオカメラ11の撮像部21−1,21−2のそれぞれにより撮像された画像PL,PRより求められた特徴点座標を「+」印からなる画像PL’,PR’として示したものである。水平方向の数値が画像中心を原点としたX方向の画素位置を示す座標値であり、垂直方向の数値が画像中心を原点としたY方向の画素位置を示す座標値である。また、領域ZL,ZRは、それぞれの画像PL’,PR’内における鏡32に映り込んだ、チャートパタン13のパタンにより求められた特徴点座標である。
従って、領域ZL,ZR内の特徴点座標は、領域ZL,ZR外の特徴点座標よりも撮像部21−1,21−2の撮像面からの距離が遠い位置のパタンの座標となる。逆に、領域ZL,ZR外の特徴点座標は、領域ZL,ZR内の特徴点座標よりも撮像部21−1,21−2の撮像面からの距離が近い位置のパタンの座標となる。
ステップS13において、パラメタ推定部102は、特徴点座標の情報に基づいて、キャリブレーションに用いられる補正パラメタ(θ,φ,α,φbase,αbase)を推定し、推定した補正パラメタ(θ,φ,α,φbase,αbase)をパラメタ保存部103に供給する。
ここで、補正パラメタ(θ,φ,α,φbase,αbase)の推定方法について具体的に説明するに当たり、以下の座標系について定義する。すなわち、図10で示されるように、撮像部21−1,21−2により撮像される画像の撮像面Fの中心位置を原点として、水平方向の右方向を正としてX軸を定義し、垂直方向の上方向を正としてY軸を定義し、撮像面Fに対して、離れる方向を正としてZ軸を定義する。
さらに、図11の左部で示されるように、撮像部21−1,21−2のX軸(ベースラインBを含む)の正の方向を観測者に向けた中心として反時計回りを正としたときのそれぞれの回転(tilt)角度をθR,θLと定義する。また、図11の中央部で示されるように、撮像部21−1,21−2のY軸の正の方向を観測者に向けた中心として反時計回りを正としたときのそれぞれの回転(pan)角度をφR,φLと定義する。さらに、図11の右部で示されるように、撮像部21−1,21−2のZ軸の正の方向を観測者に向けた中心として反時計回りを正としたときのそれぞれの回転(rot)角度をαR,αLと定義する。
すなわち、ステレオカメラ11のキャリブレーションの目的は、各軸の回転角(θL,θR,φL,φR,αL,αR)を推定することで、ベースラインBをエピポーララインとしたときのエピポーラ拘束を満たし、左右間特徴点が同一ベースライン上(エピポーラ線)に設定されるように補正パラメタを求めることである。
ただし、X軸回りの回転角であるθLとθRに関しては、ベースラインBに対する拘束は無く、左右間の相対角(θL−θR)を求めればよい。
以上を整理し、左右の撮像部21−1,21−2間の相対角(XYZ軸回りの左右の撮像部21−1,21−2間の回転角の差)をθ,φ,αとし、ベースラインBを基準とした(YZ軸回り)絶対角を、φ_base,α_baseのように表すものとすると、それぞれ以下の式(5)乃至式(9)で表現できることになる。
ここで、θ,φ,αは、撮像部21−1,21−2間の相対的な角度を表すパラメタとなる。具体的には、θは、撮像部21−1,21−2の上下ずれを表現するパラメタとなる。φは、撮像部21−1,21−2の絶対距離のずれを表現するパラメタとなる。αは、撮像部21−1,21−2の回転ずれを表現するパラメタとなる。さらに、φ_base,α_baseは、いずれもベースラインBに対して拘束される絶対的角度を表すパラメタとなる。すなわち、φ_baseは、ベースラインBに対するY軸周りの絶対角であり、α_baseは、ベースラインBに対するZ軸周りの絶対角、すなわち、視差によって異なるYずれ量である。
パラメタ推定部102は、これらの補正パラメタ(θ,φ,α,φbase,αbase)を以下のように推定する。
すなわち、いずれか未処理の特徴点pの絶対座標を(X,Y,Z)とし、ベースラインBの撮像部21−2,21−2間の距離をbとするとき、実際の左右の撮像部21−1,21−2での座標(x_L,y_L,z_L),(x_R,y_R,z_R)は、それぞれ以下の式(10),式(11)のように表現される。
ここで、Rx,Ry,Rzは、それぞれX,Y,Z軸周りの回転行列であり、以下の式(12)乃至式(14)のように表現される。
また、このとき(XL,YL)および(XR,YR)は以下の式(15),式(16)のように表現される。
パラメタ推定部102は、撮像面で観測される上記YL,YRのずれ量に基づいて、各軸の回転角(θ,φ,α,φbase,αbase)を推定する。
ここで、『学会誌「情報処理」1990年5月号 Vol.31 No.5 「ステレオカメラのセルフキャリブレーション」,富田文明、高橋裕信著』(以下、参考文献とも称する)における式(14)と式(5)乃至式(9)より、左右の撮像部21−1,21−2により撮像された画像内における特徴点のY座標の差分(YL−YR)は、左右間のレンズの拡大率の差が無いものと仮定すると、以下の式(17)のような近似式で表現することが可能となる。
ここで、左右特徴点(XL,YL),(XR,YR)の中点を、X=0.5×(XL−XR)、およびY=0.5×(YL−YR)と置き、特徴点(XL,YL),(XR,YR)の差分を、ΔX=(XL−XR)およびΔY=(YL−YR)とおくと、式(17)は、以下の式(18)のように変形することができる。
式(18)における記載を各軸回転量で表現すると、以下の式(19)で表現される。
式(19)におけるΔYは、エピポーラ拘束を満たしキャリブレーションが合っているときにはΔY≒0となるので、キャリブレーションされたときのΔX、すなわち理想的な視差d_calibratedが既知であるとすると、式(19)は、以下の式(20)のように近似することができる。
ここで、図2に示すような、チャートパタン12,13の奥行は、既知(それぞれZ0,Z0+Z1)であるので、それぞれの理想的な視差(d_calibrated)は、焦点距離を1と仮定すると、以下の式(21),式(22)で表現されるような、既知のパラメタとして計算することができる。
よって、Y座標の差分(YL−YR)は、これを、パタンの奥行に応じて、式(20)に代入することで、左右カメラ特徴点座標の中点(X,Y)と、ステレオカメラ11の回転パラメタであるθ,φ,α,φ_base,α_baseを用いて表現することができる。すなわち、以下の式(23)で示されるように、各特徴点でのエラー関数eを定義することができる。
パラメタ推定部102は、各特徴点に関して式(23)で定義されるエラー関数eを最小化するような、θ,φ,α,φ_base,α_baseを推定する。尚、このエラー関数の最小化に関しては、ノイズに対するロバスト性を確保するために、多数の特徴点を用いて行うのがよいことが知られている。これら複数変数の推定法としては、例えば、Levenberg-Marquardt法などを適用することが知られている。
ここで、フローチャートの説明に戻る。
ステップS14において、パラメタ保存部103は、パラメタ推定部102より供給されてきた補正パラメタ(θ,φ,α,φbase,αbase)をステレオカメラ11のパラメタ記憶部61に保存して記憶させる。
以上の処理により、図1のように、鏡を設けたことにより、キャリブレーション時における撮像部21−1,21−2の撮像方向に関し、物理的に必要な奥行量を抑えつつ、異なる奥行きを持ったチャートパタン12,13を利用したキャリブレーションを実現することができる。結果として、少ないスペースでキャリブレーションを行うことができるため、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、ベースラインにより拘束される絶対的回転成分となるφ_base,α_baseと、撮像部21−1,21−2間の相対的な回転角のずれ成分となる相対的回転成分θ,φ,αとを分離したパラメタにより表現することで、式(17)で示したような近似式を用いて、左右間のYずれ(ベースラインBに対する垂直方向の誤差)を元に補正パラメタ(角度)を推定することが可能となる。
また、それぞれ性質の異なる回転角成分を分離表現することで、互いの干渉が軽減されることにより、よりロバストに補正パラメタを推定することが可能となる。
さらに、絶対的回転成分の推定において、撮像部21−1,21−2からチャートパタン12,13までの奥行を既知として視差を与えて補正パラメタを推定することにより、特徴点検出誤差の影響などを軽減することが可能となり、よりロバストに回転角を推定することが可能となる。
尚、以上においては、チャートパタン12,13の奥行きを既知として、視差d_calibratedを与えて、回転角推定を行う例について説明してきたが、上述した参考文献に記載の手法により、特徴点の座標情報のみから推定するようにしても良い。
また、特許文献2に記載されているような、異なる奥行きのテクスチャ面を撮像して、ステレオマッチングエラー量を補正パラメタの評価関数に用いるなどして、評価関数が最小となるような回転角を推定するようにしても良い。
<デプス検出処理>
次に、図12のフローチャートを参照して、デプス検出処理について説明する。
次に、図12のフローチャートを参照して、デプス検出処理について説明する。
ステップS31において、ステレオカメラ11は、撮像部21−1,21−2を利用して、左右の画像を撮像して、デプス検出部15に供給する。デプス検出部15の補正部122は、ステレオカメラ11より供給されてきた左右の画像を取得する。
ステップS32において、パラメタ取得部121は、ステレオカメラ11のパラメタ記憶部61にアクセスし、記憶されている補正パラメタ(θ,φ,α,φbase,αbase)を読み出して取得し、補正部122に供給する。
ステップS33において、補正部122は、取得した左右の画像を、補正パラメタ(θ,φ,α,φbase,αbase)により補正して、補正した画像をステレオマッチング部123に供給する。すなわち、補正パラメタ(θ,φ,α,φbase,αbase)によるずれがキャンセルされるように画像が補正される。この結果、例えば、図13の上部で示される撮像部21−1,21−2のそれぞれで撮像された画像より抽出された特徴点の座標からなる画像PL111,PR111が、補正パラメタにより補正されることで、図13の下部で示される画像PL111’,PR111’のように補正される。
ステップS34において、ステレオマッチング部123は、補正された左右の画像に基づいて、ステレオマッチング処理を実行して、画素単位での距離を求め、デプス処理結果として、画素単位での距離に基づいた画素値からなるディスパリティ画像を生成して出力する。尚、ステレオマッチング処理の詳細については、例えば、Yuichi Ohta, Takeo Kanade Stereo by Intra- and Inter-Scanline Search Using Dynamic Programming IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence,1985などを参照されたい。
以上の処理により、鏡を含めたチャートパタンを用いたキャリブレーション処理により求められた補正パラメタを利用して、デプス検出処理を実現することが可能となる。
また、限られた狭い空間でも、適切に、ステレオカメラ11の撮像部21−1,21−2の撮像方向を補正することが可能となるので、ステレオカメラ11の製造コストを低減しつつ、高精度のディスパリティ画像を取得することが可能となる。
尚、以上においては、デプス検出部15によりデプス検出処理を行うことを目的として補正パラメタが求められる例について説明してきたが、その他の画像の撮像を目的としたステレオカメラに対する補正パラメタを求めるようにしても良い。また、以上においては、左右の撮像部21−1,21−2からなる2の撮像部21を補正するための補正パラメタを求める例について説明してきたが、2よりも多くの複数の撮像部を利用するものであってもよい。
また、以上においては、図2で示されるように、ステレオカメラ11が、チャートパタン12,13の間に配設される例について説明してきたが、奥行きの異なるチャートパタン、またはテクスチャが撮像できれば、その他の構成であっても良い。例えば、図14の左部で示されるように、チャートパタン13に代えて、撮像部21−1,21−2のそれぞれに対応する位置に穴部13’a−1,13’a−2を設けたチャートパタン13’をステレオカメラ11の撮像部21−1,21−2に接続させた状態でステレオカメラ11とチャートパタン12の間に設けるようにしてもよい。また、図14の右部で示されるように、チャートパタン13の全面に鏡132を設けるようにして、光路L1で示される画像と、奥行きが異なる光路が光路L2−1乃至L2−3の和となる画像とを撮像できるようにしても良い。
以上によれば、複数の撮像部からなるステレオカメラにおける撮像部の撮像方向を、限られた空間でも適切に補正することが可能となり、ステレオカメラを利用した撮像を高精度に実現することが可能となる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図15は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタ-フェイス1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
入出力インタ-フェイス1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011ら読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU1001が、例えば、記憶部1008に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース1005及びバス1004を介して、RAM1003にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU1001)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア1011に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア1011をドライブ1010に装着することにより、入出力インタフェース1005を介して、記憶部1008にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部1009で受信し、記憶部1008にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM1002や記憶部1008に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
尚、本技術は、以下のような構成も取ることができる。
(1) ステレオカメラを構成し、複数の特徴点となるパタンと、鏡面とを含む第1のチャートパタンを撮像する複数の撮像部と、
前記複数の撮像部により撮像された第1のチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出部と
を含む画像処理装置。
(2) 前記補正パラメタ算出部は、2の前記撮像部の3軸方向のずれ、および前記2の撮像部のベースラインに対する回転角のずれを補正する補正パラメタを算出する
(1)に記載の画像処理装置。
(3) 前記2の撮像部のベースラインに対する回転角のずれは、前記ベースラインに対して垂直であって、かつ、前記撮像部における撮像方向を軸としたときの回転角のずれ、および前記ベースラインに対して垂直であって、かつ、前記撮像部における撮像方向に対して垂直方向を軸としたときの回転角のずれを含む
(2)に記載の画像処理装置。
(4) 前記補正パラメタ算出部は、前記撮像部から前記第1のチャートパタンまでの距離、前記撮像部から前記第1のチャートパタンに設けられた鏡面までの距離、および前記第1のチャートパタンと前記第2のチャートパタンとの距離を既知の視差として利用して、2の前記撮像部の3軸方向のずれ、および前記2の撮像部のベースラインに対する回転角のずれを補正する補正パラメタを算出する
(2)に記載の画像処理装置。
(5) 前記複数の撮像部は、前記第1のチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込む第2のチャートパタンに含まれるパタンを撮像する
(1)に記載の画像処理装置。
(6) 前記第2のチャートパタンは、鏡面により構成され、
前記複数の撮像部は、前記第1のチャートパタンに含まれるパタン、および前記第1のチャートパタンにおける鏡面に映り込む、前記第2のチャートパタンを構成する鏡面に映り込む、前記第1のチャートパタンに含まれるパタンを撮像する
(5)に記載の画像処理装置。
(7) ステレオカメラを構成する複数の撮像部が、複数の特徴点となるパタンと、鏡面とを含む第1のチャートパタンを撮像する撮像処理をし、
前記複数の撮像処理により撮像されたチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の前記撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出処理をする
ステップを含む画像処理方法。
(8) ステレオカメラを構成する複数の撮像部が、複数の特徴点となるパタンと、鏡面とを含む第1のチャートパタンを撮像する撮像ステップと、
前記複数の撮像ステップの処理により撮像されたチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出ステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
(9) 複数の撮像部を含む画像処理装置と、前記撮像部の撮像方向をキャリブレーションするためのチャートパタンとからなる画像処理システムにおいて、
前記チャートパタンは、
前記複数の撮像部に対して対向する位置に設けられ、複数の特徴点となるパタンと、前記鏡面とを含み、
前記画像処理装置は、
前記複数の撮像部が、ステレオカメラを構成すると共に、前記チャートパタンを撮像し、
前記複数の撮像部により撮像されたチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出部を含む
画像処理システム。
(1) ステレオカメラを構成し、複数の特徴点となるパタンと、鏡面とを含む第1のチャートパタンを撮像する複数の撮像部と、
前記複数の撮像部により撮像された第1のチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出部と
を含む画像処理装置。
(2) 前記補正パラメタ算出部は、2の前記撮像部の3軸方向のずれ、および前記2の撮像部のベースラインに対する回転角のずれを補正する補正パラメタを算出する
(1)に記載の画像処理装置。
(3) 前記2の撮像部のベースラインに対する回転角のずれは、前記ベースラインに対して垂直であって、かつ、前記撮像部における撮像方向を軸としたときの回転角のずれ、および前記ベースラインに対して垂直であって、かつ、前記撮像部における撮像方向に対して垂直方向を軸としたときの回転角のずれを含む
(2)に記載の画像処理装置。
(4) 前記補正パラメタ算出部は、前記撮像部から前記第1のチャートパタンまでの距離、前記撮像部から前記第1のチャートパタンに設けられた鏡面までの距離、および前記第1のチャートパタンと前記第2のチャートパタンとの距離を既知の視差として利用して、2の前記撮像部の3軸方向のずれ、および前記2の撮像部のベースラインに対する回転角のずれを補正する補正パラメタを算出する
(2)に記載の画像処理装置。
(5) 前記複数の撮像部は、前記第1のチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込む第2のチャートパタンに含まれるパタンを撮像する
(1)に記載の画像処理装置。
(6) 前記第2のチャートパタンは、鏡面により構成され、
前記複数の撮像部は、前記第1のチャートパタンに含まれるパタン、および前記第1のチャートパタンにおける鏡面に映り込む、前記第2のチャートパタンを構成する鏡面に映り込む、前記第1のチャートパタンに含まれるパタンを撮像する
(5)に記載の画像処理装置。
(7) ステレオカメラを構成する複数の撮像部が、複数の特徴点となるパタンと、鏡面とを含む第1のチャートパタンを撮像する撮像処理をし、
前記複数の撮像処理により撮像されたチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の前記撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出処理をする
ステップを含む画像処理方法。
(8) ステレオカメラを構成する複数の撮像部が、複数の特徴点となるパタンと、鏡面とを含む第1のチャートパタンを撮像する撮像ステップと、
前記複数の撮像ステップの処理により撮像されたチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出ステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
(9) 複数の撮像部を含む画像処理装置と、前記撮像部の撮像方向をキャリブレーションするためのチャートパタンとからなる画像処理システムにおいて、
前記チャートパタンは、
前記複数の撮像部に対して対向する位置に設けられ、複数の特徴点となるパタンと、前記鏡面とを含み、
前記画像処理装置は、
前記複数の撮像部が、ステレオカメラを構成すると共に、前記チャートパタンを撮像し、
前記複数の撮像部により撮像されたチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出部を含む
画像処理システム。
11 ステレオカメラ, 12,13 チャートパタン, 14 キャリブレーション部, 15 デプス検出部, 21,21−1,21−2 撮像部, 31 パタン, 32 鏡, 41 パタン, 61 パラメタ記憶部, 101 特徴点座標検出部, 102 パラメタ推定部, 103 パラメタ保存部, 121 パラメタ取得部, 122 補正部, 123 ステレオマッチング部
Claims (9)
- ステレオカメラを構成し、複数の特徴点となるパタンと、鏡面とを含む第1のチャートパタンを撮像する複数の撮像部と、
前記複数の撮像部により撮像された第1のチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出部と
を含む画像処理装置。 - 前記補正パラメタ算出部は、2の前記撮像部の3軸方向のずれ、および前記2の撮像部のベースラインに対する回転角のずれを補正する補正パラメタを算出する
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記2の撮像部のベースラインに対する回転角のずれは、前記ベースラインに対して垂直であって、かつ、前記撮像部における撮像方向を軸としたときの回転角のずれ、および前記ベースラインに対して垂直であって、かつ、前記撮像部における撮像方向に対して垂直方向を軸としたときの回転角のずれを含む
請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記補正パラメタ算出部は、前記撮像部から前記第1のチャートパタンまでの距離、前記撮像部から前記第1のチャートパタンに設けられた鏡面までの距離、および前記第1のチャートパタンと前記第2のチャートパタンとの距離を既知の視差として利用して、2の前記撮像部の3軸方向のずれ、および前記2の撮像部のベースラインに対する回転角のずれを補正する補正パラメタを算出する
請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記複数の撮像部は、前記第1のチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込む第2のチャートパタンに含まれるパタンを撮像する
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記第2のチャートパタンは、鏡面により構成され、
前記複数の撮像部は、前記第1のチャートパタンに含まれるパタン、および前記第1のチャートパタンにおける鏡面に映り込む、前記第2のチャートパタンを構成する鏡面に映り込む、前記第1のチャートパタンに含まれるパタンを撮像する
請求項5に記載の画像処理装置。 - ステレオカメラを構成する複数の撮像部が、複数の特徴点となるパタンと、鏡面とを含む第1のチャートパタンを撮像する撮像処理をし、
前記複数の撮像処理により撮像されたチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の前記撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出処理をする
ステップを含む画像処理方法。 - ステレオカメラを構成する複数の撮像部が、複数の特徴点となるパタンと、鏡面とを含む第1のチャートパタンを撮像する撮像ステップと、
前記複数の撮像ステップの処理により撮像されたチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出ステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。 - 複数の撮像部を含む画像処理装置と、前記撮像部の撮像方向をキャリブレーションするためのチャートパタンとからなる画像処理システムにおいて、
前記チャートパタンは、
前記複数の撮像部に対して対向する位置に設けられ、複数の特徴点となるパタンと、前記鏡面とを含み、
前記画像処理装置は、
前記複数の撮像部が、ステレオカメラを構成すると共に、前記チャートパタンを撮像し、
前記複数の撮像部により撮像されたチャートパタンに含まれるパタン、および前記鏡面に映り込むパタンに基づいて、前記複数の撮像部のずれを補正する補正パラメタを算出する補正パラメタ算出部を含む
画像処理システム。
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