JP2014092432A - 検知装置 - Google Patents

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Masahisa Niwa
正久 丹羽
Kunitaka Okada
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Abstract

【課題】回路の大型化を防ぐとともに、回路を構成する部品の特性のばらつきによる検知誤差を小さくすることのできる検知装置を提供する。
【解決手段】検知対象である変位体の変位量に伴ってそれぞれ電磁気的特性が変化する第1検知コイルL1及び第2検知コイルL2と、各検知コイルL1,L2を一括して電気的に駆動する駆動回路1と、第1検知コイルL1の電磁気的特性値と第2検知コイルL2の電磁気的特性値との相対値を表す第1検知信号を出力する第1検知回路2と、各検知コイルL1,L2全体の電磁気的特性値を表す第2検知信号を出力する第2検知回路3と、各検知信号に基づいて変位体M1の変位量Xを求める信号処理回路4とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、検知対象である変位体の変位量を検知する検知装置に関する。
従来から、検知対象である変位体の変位量を検知する装置が提供されており、例えば特許文献1,2に開示されている。特許文献1に記載の誘導式の位置測定装置は、測定発振器として測定コイルを含む第1の発振器と、基準発振器として基準コイルを含む第2の発振器とを備える。
測定コイルは、可動の測定エレメントによって測定コイルと測定エレメントとの間のオーバーラップの程度に依存して生成されるインダクタンスの変化に起因して、測定発振器のパルス周波数を変化させる。基準コイルは、測定エレメントによって完全にオーバーラップされるか又は完全にカバーされないことにより定義され、基準コイルに所属の基準発振器のパルス周波数は、オーバーラップの程度に依存しない。測定発振器及び基準発振器のパルス周波数は、ディジタルの評価回路においてカウントされる。この位置測定装置では、例えば周辺温度及び構成要素の経年変化や、測定エレメントとコイルとの間の高さ間隔の不所望の変化を補償する。
また、特許文献2に記載の可変差動トランスセンサシステムは、1次巻線と、1次巻線及び1つの2次巻線を含む第1磁気ループと、1次巻線及び他の2次巻線を含む第2の磁気ループとを形成するように配置される1対の2次巻線とを備える。また、1次巻線に結合して1次巻線へ交流電流を供給する交流ドライブと、可動的に配置されて1次巻線とそれぞれの2次巻線との間の磁気結合を変化させるコア手段と、2次コイルに結合される出力回路とを備える。そして、交流ドライブは、定ピーク電圧を有する交流電圧源を含み、且つ選択された周波数で1次巻線のインピーダンスの温度係数を制御し、それにより利得の温度補償を行う発振器を含む。この可変差動トランスセンサシステムでは、システムにおける温度に誘発される誤差を補償する。
特開2008−129025号公報 特開平09−126808号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来例では、測定コイル及び基準コイルを駆動するためにそれぞれ個別に発振器を備える必要がある。したがって、この従来例では、各発振器での特性のばらつきにより、測定コイル及び基準コイルの出力もばらつき、変位量の演算に誤差が生じる虞があるという問題があった。
一方、特許文献2に記載の従来例では、2つの2次巻線が何れも1つの1次巻線が発生する磁束を受ける。このため、純粋にコア手段(変位体)の位置によってのみ各2次巻線のインダクタンスの差が生じ、周囲温度やその他の影響を受け難いという利点がある。しかしながら、この従来例では1次巻線と1対の2次巻線とで計3つのコイルが必要となり、回路が大型化するという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みて為されたもので、回路の大型化を防ぐとともに、回路を構成する部品の特性のばらつきによる検知誤差を小さくすることのできる検知装置を提供することを目的とする。
本発明の検知装置は、直列又は並列に接続され、且つ検知対象である変位体の変位量に伴ってそれぞれ電磁気的特性が変化する第1検知コイル及び第2検知コイルと、各検知コイルを一括して電気的に駆動する駆動回路と、第1検知コイルの電磁気的特性値と第2検知コイルの電磁気的特性値との相対値を表す第1検知信号を出力する第1検知回路と、各検知コイル全体の電磁気的特性値を表す第2検知信号を出力する第2検知回路と、各検知信号に基づいて変位体の変位量を求める信号処理回路とを備えることを特徴とする。
この検知装置において、各検知コイルを直列に接続し、第1検知回路及び第2検知回路は、第1検知コイル及び第2検知コイルで発生する電圧に基づいてそれぞれ第1検知信号及び第2検知信号を生成することが好ましい。
この検知装置において、各検知コイルはコンデンサと共に共振回路を構成し、駆動回路は、共振回路の発振を持続させる発振回路から成ることが好ましい。
この検知装置において、発振回路は、共振回路の発振電圧の振幅が一定となるように自身の負性コンダクタンスを負帰還制御することが好ましい。
この検知装置において、駆動回路は各検知コイルにパルスを供給し、各検知コイルに起因する過渡応答から第1検知信号及び第2検知信号を生成することが好ましい。
本発明は、1つの駆動回路で各検知コイルを一括して電気的に駆動している。このため、本発明では、従来のようにコイル毎に発振器を用意する必要がないため、各発振器での特性のばらつきにより各コイルの出力がばらついて変位量の演算に誤差が生じるという問題が生じない。したがって、本発明では、回路を構成する部品の特性のばらつきによる検知誤差を小さくすることができる。また、本発明では、各検知コイルの電磁気的特性を示す値の相対値と、各検知コイル全体の電磁気的特性を示す値とに基づいて変位体の変位量を求めている。このため、本発明では、2つの検知コイルを用いて変位体の変位量を求めることができ、3つのコイルを用いる必要がなく、回路が大型化することがない。
本発明に係る検知装置の実施形態1を示す図で、(a)はブロック図で、(b)は変位体及び各検知コイルの配置を示す概略図である。 本発明に係る検知装置の実施形態2における変位体及び各検知コイルの配置を示す図で、(a)はz方向から見た平面図で、(b)はy方向から見た平面図である。 本発明に係る検知装置の実施形態3を示す図で、(a)はブロック図で、(b)は各検知コイルの等価回路図である。 本発明に係る検知装置の実施形態4を示すブロック図である。 同上の検知装置の動作を示すタイムチャート図である。
(実施形態1)
以下、本発明に係る検知装置の実施形態1について説明する。本実施形態は、図1(a)に示すように、第1検知コイルL1及び第2検知コイルL2と、駆動回路1と、第1検知回路2と、第2検知回路3と、信号処理回路4とを備える。
第1検知コイルL1は、例えば図1(b)に示すように、ボビンB1の外周に導線を巻き回して成る。また、第2検知コイルL2は、同じく図1(b)に示すように、ボビンB1の外周に導線を巻き回して成る。なお、第1検知コイルL1と第2検知コイルL2とは、直列に接続している。また、各検知コイルL1,L2は同種のコイルを用いており、したがって各検知コイルL1,L2は同一の性能を有するものとする。
ボビンB1の内側の空洞部内では、検知対象である変位体M1がボビンB1の軸方向に沿って変位量する。変位体M1は、例えば鉄系材料で形成された棒状の部材である。なお、変位体M1は導電体であっても磁性体であってもよい。そして、変位体M1の移動に伴って、各検知コイルL1,L2の電磁気的特性(本実施形態では、インダクタンス)が変化する。
駆動回路1は、例えば一定振幅の正弦波状の電流を各検知コイルL1,L2に供給することで、各検知コイルL1,L2を駆動する。本実施形態では、各検知コイルL1,L2の直列回路に正弦波状の電流を供給するので、1つの駆動回路1で各検知コイルL1,L2を一括して駆動することができる。
第1検知回路2は、ピークホールド回路及び減算器から成る。ピークホールド回路は、各検知コイルL1,L2で発生する電圧のピーク値を出力する。減算器は、第1検知コイルL1で発生する電圧のピーク値と、第2検知コイルL2で発生する電圧のピーク値との差分を出力する。各検知コイルL1,L2のインダクタンスは、変位体M1の移動に伴ってそれぞれ変化する。このため、例えば第1検知コイルL1のインダクタンスの変化を求めることで変位体M1の変位量Xを求めることができるが、それはあくまで周囲温度などの環境に変化がない場合に限られる。なお、変位量Xとは、変位体M1の任意の基準位置からの変位量を指す。変位体M1の基準位置は、例えば変位体M1の長手方向の中心位置がボビンB1の長手方向の中心位置に一致する位置であってもよい。
ここで、第1検知コイルL1と第2検知コイルL2とは同じ環境下に存在するため、環境の変化に依るインダクタンスの変化量は何れの検知コイルL1,L2も近似すると考えられる。したがって、第1検知コイルL1のインダクタンスと第2検知コイルL2のインダクタンスとの差分を求めることで、環境の変化によるノイズを低減した変位体M1の変位量Xを求めることができる。各検知コイルL1,L2のインダクタンスは、それぞれ各検知コイルL1,L2で発生する電圧のピーク値に比例するので、本実施形態では、第1検知回路2は、各検知コイルL1,L2で発生する電圧のピーク値の差分を表す第1検知信号を出力する。
第2検知回路3は、ピークホールド回路及び加算器から成る。ピークホールド回路は、各検知コイルL1,L2で発生する電圧のピーク値を出力する。なお、ピークホールド回路は、各検知回路2,3で共用する構成であってもよい。加算器は、第1検知コイルL1で発生する電圧のピーク値と、第2検知コイルL2で発生する電圧のピーク値との和を出力する。この各検知コイルL1,L2のインダクタンスの和は、変位体M1の移動だけでなく、例えば周囲温度やノイズなどの本実施形態が置かれる環境が変化した場合に変化する。すなわち、この各検知コイルL1,L2のインダクタンスの差分及びインダクタンスの和の連立方程式を解くことで、周囲温度やノイズなどの本実施形態が置かれる環境の変動分を求めることができる。本実施形態では、第2検知回路3は、各検知コイルL1,L2で発生する電圧のピーク値の和を表す第2検知信号を出力する。連立方程式を解く代わりに、信号処理は、たとえばルックアップテーブルを参照するなどの手段であってもよい。
信号処理回路4は、第1検知回路2から出力される第1検知信号と第2検知回路3から出力される第2検知信号とに基づいて、環境の変化を排除した変位体M1の変位量Xを示す変位量信号と、本実施形態の置かれる環境の変化を示す環境信号とを出力する。これら変位量信号及び環境信号を利用することで、例えば制御装置などの外部の装置では、変位体M1の真の移動と、変位体M1の置かれる環境の変化とを把握することができる。
上述のように、本実施形態では、1つの駆動回路1で各検知コイルL1,L2を一括して電気的に駆動している。このため、本実施形態では、従来のようにコイル毎に発振器を用意する必要がないため、各発振器での特性のばらつきにより各コイルの出力がばらついて変位量の演算に誤差が生じるという問題が生じ難い。したがって、本実施形態では、回路を構成する部品の特性のばらつきによる検知誤差を小さくすることができる。
また、本実施形態では、信号処理回路4が、各検知コイルL1,L2のインダクタンスの差分を表す第1検知信号と、各検知コイルL1,L2のインダクタンスの和を表す第2検知信号とに基づいて変位体M1の変位量を求めている。すなわち、本実施形態では、各検知コイルL1,L2の電磁気的特性を示す値の相対値と、各検知コイルL1,L2全体の電磁気的特性を示す値とに基づいて変位体M1の変位量を求めている。このため、本実施形態では、2つの検知コイルL1,L2を用いて環境の変化をより低減した変位体M1の変位量Xを求めることができ、3つのコイルを用いる必要がない。したがって、本実施形態では、回路が大型化することがない。
ところで、特許文献2に記載の従来例では、各2次巻線で発生する電圧を大きくするためには1次巻線に供給する電流を大きくする必要があり、消費電力が大きくなるという問題があった。一方、本実施形態では、特許文献2に記載の従来例とは異なり、各検知コイルL1,L2に電流を流すことで各検知コイルL1,L2を直接駆動している。したがって、本実施形態では、特許文献2に記載の従来例と比較して、同じ電流を流した場合の各検知コイルL1,L2で発生する電圧が大きくなるため、消費電力を抑えることができる。
特に、本実施形態では、各検知コイルL1,L2を直列に接続しているので、各検知コイルL1,L2は電流値を共通のパラメータとして有していることになる。そして、本実施形態では、各検知回路2,3は、各検知コイルL1,L2で発生する電圧に基づいてそれぞれ第1検知信号及び第2検知信号を生成しているので、電流検知用の抵抗が不要となる。したがって、本実施形態では、各検知信号を取り扱い易く、且つ回路構成を簡略化することができる。
なお、本実施形態では、各検知コイルL1,L2のインダクタンスの変化に着目しているが、インピーダンスやコンダクタンス等のインダクタンス以外の物理量の変化に着目してもよい。すなわち、各検知コイルL1,L2の電磁気的特性を示す値の変化に着目すればよい。
また、本実施形態では、第1検知回路2において各検知コイルL1,L2で発生する電圧の差分を演算しているが、各検知コイルL1,L2で発生する電圧の比率を演算し、当該比率を第1検知信号として生成してもよい。すなわち、第1検知回路2では、第1検知コイルL1の電磁気的特性を示す値と、第2検知コイルL2の電磁気的特性を示す値との相対値を演算すればよい。
なお、本実施形態における各検知コイルL1,L2及び変位体M1の構成は上記の構成に限定される必要はなく、各検知コイルL1,L2の電磁気的特性が変位体M1の移動に伴って変化するものであれば、他の構成でもよい。
(実施形態2)
以下、本発明に係る検知装置の実施形態2について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の構成のうち実施形態1と同じ構成については、図示及び説明を省略する。また、以下の説明では、図2(a),(b)に示す矢印によりx方向、y方向、z方向を定めるものとする。本実施形態は、図2(a),(b)に示すように、変位体M1と対向配置される第1検知コイルL1及び第2検知コイルL2と、各検知コイルL1,L2が実装される平板状の基板P1とを備える。なお、駆動回路1、第1検知回路2、第2検知回路3、信号処理回路4の図示は省略する。
第1検知コイルL1は、基板P1の一面(図2(b)における上面)に形成されるコイルパターンから成る。同じく、第2検知コイルL2は、基板P1の一面に形成されるコイルパターンから成る。変位体M1は、例えば金属板であり、基板P1の各検知コイルL1,L2と対向する形でx方向に沿って移動自在に配設されている。また、変位体M1と各検知コイルL1,L2との間には、ギャップGが空けられている。
変位体M1は、z方向において各検知コイルL1,L2と重なり合うように移動する。各検知コイルL1,L2のインダクタンスは、変位体M1とz方向においてオーバーラップする量に基づいて変化する。本実施形態では、変位体M1が近付くにつれて第1検知コイルL1のインダクタンスが小さくなる。変位体M1の移動範囲は、第1検知コイルL1に対するオーバーラップ量が0%〜100%となる範囲である。この移動範囲において、変位体M1の第2検知コイルL2に対するオーバーラップ量は常に100%であるとする。したがって、第2検知コイルL2のコンダクタンスは、変位体M1のx方向の変位量によっては変化しない。なお、変位体M1の第2検知コイルL2に対するオーバーラップ量は100%である必要はないが、変位体M1の移動範囲の全体に亘ってオーバーラップ量が常に一定となるようにすることが望ましい。
ここで、ギャップGが一定である場合、変位体M1の変位量は第1検知信号に基づいて求めることができる。一方、ギャップGが変化する場合、各検知コイルL1,L2のインダクタンスは、それぞれ変位体M1の変位量XとギャップGとの関数で表すことができる。したがって、第1検知信号及び第2検知信号をそれぞれ変位量X及びギャップGの2変数で表すことができるので、これらの連立方程式を解くことで、変位量XとギャップGとを求めることができる。
信号処理回路4は、第1検知信号及び第2検知信号に基づいて変位量X及びギャップGを演算し、ギャップGの変化を排除した変位体M1の変位量Xを示す変位量信号と、ギャップGの変化を示す環境信号とを出力する。
上述のように、本実施形態では、実施形態1と同様に、第1検知信号と第2検知信号とに基づいて変位体M1の変位量Xを求めることができる。また、本実施形態では、第1検知信号と第2検知信号とに基づいて、変位体M1と各検知コイルL1,L2との間のギャップGも更に求めることができる。
なお、第2検知信号には、実際にはギャップGの情報の他に、周囲温度などの環境の変化の情報も含まれる。したがって、より正確にギャップGの情報を得たい場合には、周囲温度を検知する温度センサを別途設け、その検知結果から周囲温度の変動分を補正すればよい。
(実施形態3)
以下、本発明に係る検知装置の実施形態3について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の構成のうち実施形態2と同じ構成については、図示及び説明を省略する。また、本実施形態における各検知コイルL1,L2及び変位体M1の構成は、実施形態2と同様とする。本実施形態は、図3(a)に示すように、第1検知コイルL1及び第2検知コイルL2と、コンデンサC0と、発振回路5と、周波数検知回路6と、第1ピークホールド回路7及び第2ピークホールド回路8と、差動増幅器OP1とを備える。
発振回路5は、各検知コイルL1,L2及びコンデンサC0で構成される共振回路RES1に帰還電流を供給することで、共振回路RES1の発振を持続させる。本実施形態では、発振回路5は、自身の負性コンダクタンスを負帰還制御することで、共振回路RES1の発振電圧のピーク値が一定となるように制御する。
周波数検知回路6は、例えば周波数カウンタから成り、共振回路RES1の発振周波数を求める。
変位体M1が検知すべき方向(図3(a)の矢印参照)に移動すると、各検知コイルL1,L2のインダクタンス比が変化する。共振回路RES1の発振電圧のピーク振幅は負帰還により一定であるため、差動増幅器OP1からの検波出力差によってギャップGの変化や周囲温度の変化などのノイズを含む変位量を検出できる。なお、本実施形態では、変位体M1の移動により、各検知コイルL1,L2のインダクタンスが変化し、各検知コイルL1,L2のインダクタンスの和も変化する。したがって、共振回路RES1の発振周波数も変化する。
一方、この共振回路RES1の発振周波数は、各検知コイルL1,L2と変位体M1との間のギャップGが変化した場合も変動する。すなわち、本実施形態では、共振回路RES1の発振周波数が各検知コイルL1,L2全体の電磁気的特性値であり、検波出力差が各検知コイルL1,L2の電磁気的特性値の相対値信号である。したがって、本実施形態では、共振回路RES1の発振周波数と検波出力差とから、ギャップGの変化や周囲温度の変化などの環境変化と、環境変化によるノイズを除いた変位体M1の変位量とを求めることができる。
本実施形態では、発振回路5及び周波数検知回路6は、実施形態1の第2検知回路3に相当する。そして、周波数検知回路6は、共振回路RES1の発振周波数を表す第2検知信号を出力する。
第1ピークホールド回路7は、第1検知コイルL1で発生する電圧のピーク値V1を出力する。第2ピークホールド回路8は、第2検知コイルL2で発生する電圧のピーク値V2を出力する。誤差増幅器OP1は、各ピークホールド回路7,8で求めた各ピーク値V1,V2の差分を出力する。この各ピーク値V1,V2の差分は、実施形態2と同様に、変位体M1が検知すべき方向に沿って移動すると変動する。
すなわち、本実施形態では、この各ピーク値V1,V2の差分を各検知コイルL1,L2の電磁気的特性の相対値として求めることで、変位体M1の変位量Xを求めることができる。このため、各ピークホールド回路7,8及び誤差増幅器OP1は、実施形態1の第1検知回路2に相当する。そして、誤差増幅器OP1は、各検知コイルL1,L2で発生する電圧のピーク値V1,V2の差分を表す第1検知信号を出力する。
信号処理回路4は、第1検知信号及び第2検知信号に基づいて、ギャップGや周囲温度等の環境変化を排除した変位体M1の変位量Xを示す変位量信号と、ギャップGや周囲温度等の変化を示す環境信号とを演算し、出力する。
上述のように、本実施形態では、実施形態2と同様に、第1検知信号と第2検知信号とに基づいて変位体M1の変位量Xを求めることができる。また、本実施形態では、実施形態2と同様に、第1検知信号と第2検知信号とに基づいて、変位体M1と各検知コイルL1,L2との間のギャップGも更に求めることができる。
また、本実施形態では、各検知コイルL1,L2を含む共振回路RES1に発振回路5から帰還電流を供給することで各検知コイルL1,L2を駆動している。すなわち、本実施形態では、発振回路5が実施形態1の駆動回路1に相当する。このように、本実施形態ではLC共振を利用して各検知コイルL1,L2を駆動しているので、駆動電力を低減することができる。また、実施形態1のように生成が難しい正弦波状の電流を供給することなく各検知コイルL1,L2を駆動できるため、安価に回路を構成することができる。さらに本実施形態では、発振回路5を負帰還制御することで、変位体M1の変位量や環境変化によって変化する各検出コイルL1,L2のインダクタンスの変化に関わらず、発振回路5の発振を維持することができる。すなわち、本実施形態では発振回路5の発振停止を抑制できるため、連続的に第1検知信号及び第2検知信号を得ることができる。
なお、実施形態2と同様に、第2検知信号には、実際にはギャップGの情報の他に、周囲温度などの環境の変化の情報も含まれる。したがって、より正確にギャップGの情報を得たい場合には、周囲温度を検知する温度センサを別途設け、その検知結果から周囲温度の変動分を補正すればよい。
ところで、本実施形態では、各検知コイルL1,L2で発生する電圧のピーク値の差分に着目して第1検知信号を生成しているが、各検知コイルL1,L2で発生する電圧の位相差に着目して第1検知信号を生成してもよい。また、本実施形態では、図3(a)に示すように、各検知コイルL1,L2の直列回路と並列にコンデンサC0を接続しているが、図3(b)に示すように、各検知コイルL1,L2と並列にそれぞれコンデンサC1,C2を接続する構成でもよい。なお、同図における「R1」,「R2」は、それぞれ検知コイルL1,L2の寄生抵抗である。
(実施形態4)
以下、本発明に係る検知装置の実施形態4について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の構成のうち実施形態2と同じ構成については、図示及び説明を省略する。また、本実施形態における各検知コイルL1,L2及び変位体M1の構成は、実施形態2と同様とする。本実施形態は、本実施形態は、図4に示すように、第1検知コイルL1及び第2検知コイルL2と、駆動回路1と、マルチプレクサMP1と、コンパレータCOM1と、タイマ回路9と、レジスタ10と、信号処理回路4とを備える。
第1検知コイルL1と第2検知コイルL2とは並列に接続されている。また、第1検知コイルL1には抵抗R3を、第2検知コイルL2には抵抗R4を直列に接続している。各抵抗R3,R4の抵抗値は同じであるものとする。
駆動回路1は、例えば一定振幅の駆動パルスを第1検知コイルL1及び抵抗R3の直列回路と、第2検知コイルL2及び抵抗R4の直列回路とに印加することで、各検知コイルL1,L2を駆動する。本実施形態では、第1検知コイルL1及び抵抗R3の直列回路と、第2検知コイルL2及び抵抗R4の直列回路との並列回路に駆動パルスを印加するので、1つの駆動回路1で各検知コイルL1,L2を一括して駆動することができる。
マルチプレクサMP1は、その入力端子に抵抗R3の一端部と、抵抗R4の一端部とを接続しており、抵抗R3の両端電圧V10と、抵抗R4の両端電圧V20との何れかを選択して出力するものである。マルチプレクサMP1は、駆動回路1が出力する1パルス毎に選択を切り替える。
コンパレータCOM1は、その非反転入力端子にマルチプレクサMP1の出力電圧を入力し、反転入力端子に閾値電圧V0を入力している。コンパレータCOM1は、マルチプレクサMP1の出力電圧が閾値電圧V0を上回るとハイレベル、下回るとローレベルの2値信号をタイマ回路9に向けて出力する。
タイマ回路9は、外部から入力されるクロックパルスを用いて、コンパレータCOM1の出力する2値信号のパルス幅を計測する。ここで、マルチプレクサMP1が抵抗R3の両端電圧V10を選択して出力している場合の2値信号のパルス幅を「第1パルス幅T1」、抵抗R4の両端電圧V20を選択して出力している場合の2値信号のパルス幅を「第2パルス幅T2」と呼ぶ。タイマ回路9は、計測した各パルス幅T1,T2のデータをレジスタ10に格納する。
ここで、図5に示すように、抵抗R3の両端電圧V10及び抵抗R4の両端電圧V20は、駆動パルスがハイレベルからローレベル、又はローレベルからハイレベルに切り換わる際に過渡的に変化する。この抵抗R3の両端電圧V10の過渡応答の時定数は、第1検知コイルL1のインダクタンス及び抵抗R3の抵抗値によって決定される。同様に、抵抗R4の両端電圧V20の過渡応答の時定数は、第2検知コイルL2のインダクタンス及び抵抗R4の抵抗値によって決定される。抵抗R3の抵抗値は固定値であるので、抵抗R3の両端電圧V10が閾値電圧V0に達するまでの時間(第1パルス幅T1)を計測することで、間接的に第1検知コイルL1のインダクタンスを求めることができる。同様に、抵抗R4の抵抗値は固定値であるので、抵抗R4の両端電圧V20が閾値電圧V0に達するまでの時間(第2パルス幅T2)を計測することで、間接的に第2検知コイルL2のインダクタンスを求めることができる。
各パルス幅T1,T2から各検知コイルL1,L2のインダクタンスを求めることができるため、各パルス幅T1,T2の差分が第1検知信号に相当し、各パルス幅T1,T2の和が第2検知信号に相当する。すなわち、本実施形態では、抵抗R3,R4と、マルチプレクサMP1と、コンパレータCOM1と、タイマ回路9と、レジスタ10とが実施形態1の第1検知回路2及び第2検知回路3に相当する。
信号処理回路4は、レジスタ10に格納された各パルス幅T1,T2から得られる第1検知信号及び第2検知信号に基づいて変位量X及びギャップGを演算する。そして、信号処理回路4は、ギャップGの変化を排除した変位体M1の変位量Xを示す変位量信号と、ギャップGの変化を示す環境信号とを出力する。
上述のように、本実施形態では、各パルス幅T1,T2に基づいて変位体M1の変位量Xを求めることができる。また、本実施形態では、各パルス幅T1,T2に基づいて変位体M1と各検知コイルL1,L2との間のギャップGも更に求めることができる。また、本実施形態では、駆動回路1が各検知コイルL1,L2にパルスを供給し、抵抗R3,R4の両端電圧V10,V20の過渡応答、すなわち各検知コイルL1,L2に起因する過渡応答から第1検知信号及び第2検知信号を生成している。したがって、本実施形態では、駆動回路1や信号処理回路4等の回路をディジタル回路で構成することができるので、安価に構成することができる。
なお、本実施形態では、抵抗R3,R4の両端電圧V10,V20を監視することで間接的に各検知コイルL1,L2のインダクタンスを求めているが、抵抗R3,R4の代わりにコンデンサやインダクタを用いてもよい。また、本実施形態では、駆動回路1は一定振幅の駆動パルスを出力するものであるが、一定振幅の正弦波を出力するものであってもよい。
1 駆動回路
2 第1検知回路
3 第2検知回路
4 信号処理回路
L1 第1検知コイル
L2 第2検知コイル
M1 変位体

Claims (5)

  1. 直列又は並列に接続され、且つ検知対象である変位体の変位量に伴ってそれぞれ電磁気的特性が変化する第1検知コイル及び第2検知コイルと、前記各検知コイルを一括して電気的に駆動する駆動回路と、前記第1検知コイルの電磁気的特性値と前記第2検知コイルの電磁気的特性値との相対値を表す第1検知信号を出力する第1検知回路と、前記各検知コイル全体の電磁気的特性値を表す第2検知信号を出力する第2検知回路と、前記各検知信号に基づいて前記変位体の変位量を求める信号処理回路とを備えることを特徴とする検知装置。
  2. 前記各検知コイルを直列に接続し、前記第1検知回路及び前記第2検知回路は、前記第1検知コイル及び前記第2検知コイルで発生する電圧に基づいてそれぞれ前記第1検知信号及び前記第2検知信号を生成することを特徴とする請求項1記載の検知装置。
  3. 前記各検知コイルはコンデンサと共に共振回路を構成し、前記駆動回路は、前記共振回路の発振を持続させる発振回路から成ることを特徴とする請求項1又は2記載の検知装置。
  4. 前記発振回路は、前記共振回路の発振電圧の振幅が一定となるように自身の負性コンダクタンスを負帰還制御することを特徴とする請求項3記載の検知装置。
  5. 前記駆動回路は前記各検知コイルにパルスを供給し、前記各検知コイルに起因する過渡応答から前記第1検知信号及び前記第2検知信号を生成することを特徴とする請求項1記載の検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114076562A (zh) * 2020-08-20 2022-02-22 雅马哈株式会社 位移量检测装置、位移量检测方法及操作件的操作信息输出装置

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