JP2014090563A - パワーコンディショナー - Google Patents

パワーコンディショナー Download PDF

Info

Publication number
JP2014090563A
JP2014090563A JP2012238491A JP2012238491A JP2014090563A JP 2014090563 A JP2014090563 A JP 2014090563A JP 2012238491 A JP2012238491 A JP 2012238491A JP 2012238491 A JP2012238491 A JP 2012238491A JP 2014090563 A JP2014090563 A JP 2014090563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
current
load
output
load current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012238491A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirosada Nakayama
大禎 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Diamond Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Diamond Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Diamond Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Diamond Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2012238491A priority Critical patent/JP2014090563A/ja
Publication of JP2014090563A publication Critical patent/JP2014090563A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】生成した出力電流を有効活用させ得るパワーコンディショナーを提供する。
【解決手段】本実施の形態に係る制御装置150は、負荷電流に略一致するようパワーコンディショナー100からの出力電流Ioutを制御させる。このため、制御回路150では、非正弦波となる負荷電流に対応するよう負荷電流の発生期間についてT1を駆動させ、出力電流の出力期間Trを制御させる。また、出力期間Trでは、T1のオン時間を調整することで、三角波I(t)を負荷電流に一致させ、当該負荷電流に追従するように出力電流Ioutが制御されることとなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、発電システム用のパワーコンディショナーに関し、特に、非正弦波とされた負荷電流の力率改善に用いて好適のものである。
近年、HEMS(Home Energy Management System)又はBEMS(Bill Energy Management System)といった規格策定に向け、エネルギーを効率よく利用する集中管理システムの検討が進められている。かかるシステムでは、太陽光等の自然エネルギーを利用する発電機、また、夜間電力を備蓄させる大容量の蓄電池等が設けられる。
一例として、特開2002−171674号公報(特許文献1)のパワーコンディショナーでは、昇圧チョッパ(一方向コンバータ)と双方向チョッパ(双方向コンバータ)とインバータとから構成されている。当該パワーコンディショナーは、双方向チョッパを充電モードで運転させる場合、ソーラーパネルの発電電力または商用電力を蓄電池へ供給する。このとき、負荷が運転されている場合、先の電力の一部が負荷によって消費される。
一方、双方向コンバータを放電モードで運転させるとき、ソーラーパネルの発電電力または蓄電池の放電電力を負荷で消費させ、残りの電力(余剰電力)を配電線へ逆潮流させる。この場合、インバータでは、配電線に流れる電圧波形(正弦波)のゼロクロスタイミングに同期させ、当該正弦波と相似形の電流を出力させている。このため、インバータの制御回路では、モデルとなる正弦波とキャリア周波数とを比較させることで、インバータ用パワートランジスタのPWM信号を生成している。
特開2002−171674号公報
今後、電力会社による買電価格が低下してしまえば、発電した電力を逆潮流させるよりも、自己の発電システム内で電力消費させた方が電気料金の抑制に資することが予測される。また、自然エネルギーの有効活用により電力会社での発電量を抑えることは、環境問題を克服する上で避けられない社会的要請事項である。
しかしながら、特許文献1に係る技術によれば、インバータから配電線方向へ出力される電流(以下、出力電流Ioutと呼ぶ)は、余剰電力を逆潮流させることを前提としている為、当該出力電流Ioutが正弦波となるよう制御される。このため、自己のシステムに設けられる負荷の力率が低いと、図9に示す如く、パワーコンバータから与えられる出力電流Ioutは、負荷電流I1に対して一部しか活用されず(領域Dc参照)、余剰電流は逆潮流してしまう(領域Da参照)。また、負荷電流I1は、出力電流Ioutによる不足分が買電補充されることとなる(領域Db参照)。
即ち、パワーコンバータは、逆潮流させるだけのスペックを持合わせながら、出力電流Ioutを負荷電流I1に対して効率よく活用させていないことになる。このことは、買電量の増加によって電気使用量を高騰させるばかりでなく、電力会社への要求発電量を抑えることができなくなる。
本発明は上記課題に鑑み、生成した出力電流を有効活用させ得るパワーコンディショナーの提供を目的とする。そして、大規模集中型の発送電から脱却し、小規模分散型の電力環境を提供するものである。
上記課題を解決するため、第1の発明では次のようなパワーコンディショナーの構成とする。即ち、発電部から供給された第1の直流電力が印加される入力部と、前記第1の直流電力を電力変換させることが可能な電力変換部と、配電線及び負荷の双方へ電気的に接続され前記電力変換部から与えられた出力電流を出力する出力部とを備え、
前記電力変換部は、前記負荷に流れる非正弦波の負荷電流に対応して、前記出力電流の出力期間を制御することとする。
第1の発明について、好ましくは、前記出力電流は、前記負荷電流の電流値以下に制御されることとする。より好ましくは、前記出力電流は、負荷電流の電流値以下であって、前記負荷電流の波形の相似形に制御されることとする。
第2の発明では次のようなパワーコンディショナーの構成とする。即ち、発電部から供給された第1の直流電力が印加される入力部と、前記第1の直流電力を電力変換させることが可能な電力変換部と、配電線及び負荷の双方へ電気的に接続され前記電力変換部から与えられた出力電流を出力する出力部とを備え、
前記電力変換部は、前記負荷に流れる非正弦波の負荷電流に対応して、前記出力電流に重畳される負荷電流用成分の出力期間を制御することとする。
第2の発明について、好ましくは、前記負荷電流用成分は、前記負荷電流の電流値以下に制御されることとする。より好ましくは、前記負荷電流用成分は、負荷電流の電流値以下であって、前記負荷電流用成分の波形の相似形に制御されることとする。
上記第1の発明及び第2の発明について、好ましくは、前記電力変換部は、前記第1の直流電力が入力されこれを第2の直流電力へ変換する一方向コンバータと、放電方向へ第3の直流電力を生成出力させ且つ充電方向へ第4の直流電力を生成出力させる双方向コンバータと、前記第2の直流電力及び前記第3の直流電力の電力変換を実施して非直流電力を出力させるインバータと、前記一方向コンバータ及び前記双方向コンバータ及び前記インバータの各々に設けられた能動素子の制御を行う制御回路とを備え、
前記制御回路は、前記第2の直流電力及び前記第3の直流電力により成る合成電力を生成させる信号と、前記合成電力が形成されているときに前記非直流電力を生成させる信号とを出力することとする。
更に好ましくは、前記制御回路は、前記負荷電流と前記出力電流とに基づいて、前記第3の直流電力の制御を行うこととする。ここで、負荷電流は、前記負荷に接続される配電線へ設けられた電流センサ、又は、前記負荷に接続された電源ラインへ設けられた電流センサ、によって検出されると良い。
本発明に係るパワーコンディショナーによると、制御回路は、負荷電流の発生期間に対応してインバータから出力電流を出力させるよう制御する。これによると、一時的に大きな出力電流を発生させることが可能となり、力率の低い負荷電流の殆どを出力電流Ioutによって賄うことが可能となる。
また、当該制御回路は、負荷電流の波形に追従して出力電流を制御させるので、負荷電流が非正弦波であっても、当該負荷での力率改善に資する出力電流の供給を実現させる。従って、当該パワーコンディショナーは、生成した出力電流の多くを負荷電流として配当させ、電力会社からの買電量を抑えることが可能となる。
太陽光発電システムの構成を説明する図。 パワーコンディショナーの構成を説明する図。 実施の形態に係る出力電流の制御を説明する図。 実施例1に係る信号制御の制御ブロックを説明する図(其の1)。 実施例1に係る信号制御の制御ブロックを説明する図(其の2)。 実施例2に係る信号制御の制御ブロックを説明する図(其の1)。 実施例2に係る信号制御の制御ブロックを説明する図(其の2)。 実施例3に係る出力電流の制御を説明する図。 従来例に係る出力電流の制御を説明する図。
以下、本発明に係る実施の形態につき図面を参照して具体的に説明する。図1は、太陽光発電システムの構成が説明されている。尚、同図には、系統電源に接続される各種配電線が示されている。このうち、高圧配電線ELHは、図示されない変電所を介して電力プラントから電力(商用電源)が供給されている。低圧配電線ELLは、トランスTRを介して高圧配電線ELHに接続されるもので、所定のスマートグリッドへ電力を供給している。この低圧配電線ELLには、リレーRY1を介してホームエリアに配電線ELGが引かれ、当該配電線ELGには、各種負荷LD1〜LD2が接続されている。配電線ELGでは、例えば、U相とW相とに負荷の電極が接続されることで200Vの定格電圧を与える。また、U相とV相(又は、V相とW相)とに負荷電極が接続されることで100Vの定格電圧を与える。
太陽光発電システム10は、太陽光パネルPVP(特許請求の範囲における発電部)と、接続箱PVBと、パワーコンディショナー100と、蓄電池BCとから構成される。接続箱PVBは、太陽光パネルの各モジュールから各々供給された発電電力を結合させ、これを第1の直流電力として出力させる。かかる接続箱PVBは、リレーRY2を介してパワーコンディショナー100の入力部101(以下、発電部用入力部101と呼ぶ)へ電気的に接続され、太陽光パネルPVPから与えられた電力を発電部用入力部101へ印加させる。
一方、低圧配電線ELLは、図示の如く、リレーRY3を介してパワーコンディショナー100の出力部102に接続される。従って、出力部102は、低圧配電線ELLへ電気的に接続されると供に、配電線ELGを介して、負荷LD1〜LD3の各々に電気的に接続される。
また、蓄電池BCは、蓄電池用入力部103を介してパワーコンディショナー100に接続される。この蓄電池BCは、リチウムイオン蓄電池,鉛蓄電池等が用いられる。即ち、蓄電池の選定にあたっては、充放電が可能であること、大容量の蓄電が可能であること等が条件とされる。
パワーコンディショナー100は、一方向コンバータ110と,インバータ120と,双方向コンバータ130と,フィルター回路140とが設けられ、これらの電気的接続部(コネクタ,端子,ケーブル,その他の電気的接点)として、発電部用入力部101,出力部102,及び,蓄電池用入力部103が配備されている。このうち、特許請求の範囲における電力変換部は、一方向コンバータ110,インバータ120,及び,双方向コンバータ130を含めた回路部を指す。
一方向コンバータ110は、昇圧チョッパ回路であって、入力電圧を昇圧させ且つ最大電力追従するよう機能する。この最大電力追従制御とは、所謂、MPPT(Maximum Power Point Tracker)方式による制御を指す。尚、MPPT方式については、例えば、特開2011−101455号公報等で周知の技術であり、其の説明を省略することとする。図示の如く、一方向コンバータ110は、電源ラインL1aにリアクトルLr1及びダイオードD1が介挿入され、電源ラインのL1a〜L1b間にパワートランジスタT1が接続されている。また、ダイオードD1のカソード側では、平滑コンデンサC1a及びC1bより成る直列回路が、パワートランジスタT1に対して並列接続される。当該平滑コンデンサC1a,C1bは、中点t1がV相に接続されることで、使用電力の不平衡を解消させている。周知の如く、一方向コンバータ110では、発電用入力端子101を介して第1の直流電力が入力され、これを昇圧して、第2の直流電力として後段回路(インバータ120又は双方向コンバータ130)へ出力する。
インバータ120は、パワートランジスタT2a及びT2bの直列回路より成る第1アームと、T2c及びT2dの直列回路より成る第2アームとを備え、これらが電源ラインを介して並列接続されている。T2aとT2bの接点t2には、相電源ラインLuが接続され、これを介して低圧配電線ELLのU相ラインに接続されている。同様に、相電源ラインLwは、一端がT2cとT2dの接点t3に接続され、他端が低圧配電線ELLのW相ラインに接続される。かかるインバータ回路120では、各パワートランジスタT2a〜T2dが駆動されると、入力された電力に対してパルス幅変調を実施させ、正負交互に現れる非線形の電力(非直流電力)を生成させ、これに基づき、出力電流Ioutとして出力部Ioutから出力させる。また、インバータ120は、系統電源から蓄電池BCへ電力供給するようにも制御される。即ち、本実施の形態に係るインバータ120は、所謂、双方向インバータとして機能する。
双方向コンバータ130は、リアクトルLr2と、パワートランジスタT3a及びT3bより成る直列回路と、これに並列接続される平滑コンデンサC3とから構成される。ここに配線される電源ラインL3aは、リアクトルLr2を介挿させ、一端が接点t4に接続され、他端が蓄電池用入力部103aに接続される。また、電源ラインL3bは、一端がT3bのエミッタ側に接続され、他端が蓄電池用入力部103bに接続される。このうち、蓄電池用入力部103aには蓄電池BCの陽極端子が接続され、蓄電池用入力部103bに陰極端子が接続される。また、平滑コンデンサC3は、電源ラインL2a及びL2bによって、接点t5と接点t6の間に並列接続され、これにより、平滑コンデンサC1a,C1b,及び,C3より成る合成コンデンサを形成させる。
双方向コンバータ130は、放電モードで運転される場合、T3bにPWM信号を与えることで蓄電池BCを放電させる。以下、インバータ120へ向けて出力される電力の方向を放電方向と呼び、この充電方向で生成出力される電力を第3の直流電力と呼ぶ。
双方向コンバータ130は、充電モードで運転される場合、T3aにPWM信号を与えることで蓄電池BCを充電させる。以下、蓄電池BCへ向けて出力される電力の方向を充電方向と呼び、この充電方向で生成出力される電力を第4の直流電力と呼ぶ。
このように、双方向コンバータ130では、変換した電力を充電方向または放電方向へ選択的に出力させることが可能である。尚、この出力方向を決定する各モードは、後述する制御回路150によって設定される。
以上、各コンバータ及びインバータには、出力電流を制御させるパワートランジスタ(特許請求の範囲における能動素子)が設けられる。ここで用いられるパワートランジスタは、IGBT又はMOSFETといったゲート式の素子であることが好ましい。本実施例では、パワートランジスタの寄生ダイオードを利用して回路構成されるからである。
図2には、負荷LD1の回路構成が示されており、ダイオードブリッジ11と、配電線ELG又はこれに接続する電源ラインに設けられた電流センサ12と、モータ又は照明等の事実上の負荷機器13とが構成されている。電流センサ12は、負荷機器13で電力が消費されると、配電線ELGへ分枝した電源ラインに流れる電流(負荷電流)を検出し、これに比例する検出信号SGxを出力させる。このように、本実施の形態では、配電線ELL及び配電線ELGの分枝点と、負荷機器13との間の電源ラインに電流センサ12が設けられるので、負荷電流が直接的に検出されることとなる。また、本実施の形態にあっては、負荷LD1は力率改善回路を内部に配しておらず、低力率の性質を有するものとする。尚、図1と同様、同図にはパワーコンディショナーの回路構成が示されているが、一方向コンバータ110については便宜的に図示省略されている。
また、インバータ120とコンバータ110,130との接続部には、電圧検出回路160が設けられ、当該電圧検出回路160では、C1a,C1b,C3に係る合成コンデンサの両端電圧(以下、内部電圧と呼ぶ)を検出し、これに比例する信号を検出信号SGyとして出力する。
制御回路150は、図2に示す如く、パワーコンディショナー100に設けられるものであって、CPU,メモリ回路,AD変換回路,及び,クロック回路等が内部構成として配備される。また、制御回路150に設けられた入力ポートには、信号ラインLxを介して負荷電流を現す検出信号SGxと、信号ラインLyを介して内部電圧を現す検出信号SGyとが入力される。また、メモリ回路には各種プログラムが記録され、このプログラムがCPU内のレジスタへフェッチされることにより、これらハードウェア資源とソフトウェア資源とが協同して後述する機能的処理を構築させる。
これにより、制御回路150では、コンバータ制御部151と,インバータ制御部152と,信号検出部153とが構築される。信号検出部153は、検出信号SGx及びSGyについてデータレジスタへのデータ作成を実施させ、これをメモリ回路へ記憶させる。コンバータ制御部151は、駆動信号Sp,Scを生成出力させ、図示されないパワートランジスタT1,又は,パワートランジスタT3a,T3bの駆動制御を行う。また、インバータ制御部152は、駆動信号Sqを生成出力させ、パワートランジスタT2a〜T2dの駆動制御を行う。
夜間の場合、制御回路150は、負荷LD1〜LD3への電力供給不足とならない範囲でパワートランジスタT3aのDUTYを決定し、蓄電池BCを充電させる。このとき、インバータ120にあっては、蓄電池BCへ電力供給できるよう、適宜にパワートランジスタT2a〜T2dを駆動させる。また、一方向コンバータ110は、太陽光パネルPVPから電力供給がないので、T1が駆動されることはない。
昼間の場合、太陽光パネルPVPが電力を生成する場面なので、制御回路150は、一方向コンバータ110を駆動するよう信号Scを出力させると供に、インバータ120から所望の出力電流Ioutを供給できるよう信号Sqを出力させる。また、制御回路150では、インバータ120からの出力電流Ioutが不十分である場合、双方向コンバータ130を放電モードで運転させ、一方向コンバータ110から出力される第2の直流電力と、双方向コンバータ130から出力される第3の直流電力とを合わせてインバータ110へ供給させる。
説明を簡単にするため、先ず、太陽光パネルPVPの発電エネルギーによって負荷LD1での消費エネルギーが全て賄われこととし、便宜上、これ以外の負荷で電力消費されていないこととする。かかる場合、本実施の形態に係る制御装置150は、図3(a)に示す如く、負荷電流に略一致するようパワーコンディショナー100からの出力電流Ioutを制御させる。このため、制御回路150では、負荷電流の発生期間についてパワートランジスタを駆動させ、出力電流の出力期間Trを制御させる。尚、同図のVo(破線による正弦波)は、商用電源の電圧波形を示している。
出力期間Trでは、図3(b)に示す如く、T1のオン時間を調整することで、三角波I(t)を負荷電流に一致させ、当該負荷電流に追従するように出力電流Ioutが制御されることとなる。従って、図3(c)に示す如く、制御回路150は、電流の出力期間TrについてPWM信号を出力させ、その他の期間TuではPWM信号の出力が行われない。また、出力期間Trで制御されるPWM信号は、負荷電流の大きさに応じて各々のDUTY比が制御され、これにより、出力電流Ioutが負荷電流に追従する。
上述の如く、本実施の形態に係るパワーコンディショナー100によると、制御回路150は、負荷電流の発生期間に対応して出力電流Ioutを出力させるよう制御する。これによると、一時的に大きな出力電流を発生させることが可能となり、非正弦波とされた負荷電流の殆どを出力電流Ioutによって賄うことが可能となる。
また、本実施の形態に係る制御回路150は、負荷電流の波形に追従して出力電流を制御するので、負荷電流が非正弦波であっても、当該負荷での力率改善に資する出力電流の供給を実現させる。従って、当該パワーコンディショナーは、生成した出力電流の多くを負荷電流として配当させ、電力会社からの買電量を抑えることが可能となる。
尚、本実施の形態では、負荷電流が負荷LD1でのみ発生するものとして説明を行った。しかし、各負荷の近傍に電流センサを設けてこれらの信号を制御回路150へ与えるようにしておけば、制御回路150では、全ての負荷電流を賄い得る合成電流(出力電流)をインバータ120から出力させることが可能である。この場合、インバータ120から出力された出力電流Ioutは、各負荷へと適宜に配当され、当該負荷で消費されることとなる。
また、本実施の形態では、出力電流Ioutの全てが負荷で消費されることとしている。しかし、出力電流Ioutへ余剰電流に相当する電流成分を合成させておくことで、パワーコンバータ100から配電線へ電力を逆潮流させることも可能である。この場合、出力電流Ioutには、余剰電流に係る電流成分と、負荷電流に係る電流成分(負荷電流用成分)とが重畳されることとなる。
図4には、コンバータ制御部151で機能する制御処理151CNと、インバータ制御部152で機能する制御処理152CNとが示されている。インバータに係る制御処理152CNは、先ず、差分演算部152aにて、負荷電流Ireq(信号SGxに基づくデータ)と出力電流Iins(インバータの出力電流)との差分値ΔIを算出させる。
その後、出力電圧換算処理152bでは、差分値ΔIに基づいてPI制御を実施させ、負荷電流Ireqと出力電流Iinsとの差を低下(ΔI→0)させるよう、インバータ100で設定されるべき相電圧V1を決定する。この相電圧V1は、モデル関数によって推定されるものであり、当該モデル関数は、三角関数又は多項式関数等を合成させるなどして負荷電流に応じて設定される。
更に後、PWM信号生成処理152cでは、先に設定された相電圧V1とキャリア周波数とを比較させ、これに基づき、パワートランジスタT2a〜T2dのPWM信号を各々生成する。このように、インバータに係る制御処理152CNでは、出力電流Ioutと負荷電流との差を低減するようPWM信号を生成し、これにより、インバータの出力電流Ioutを負荷電流に追従させる。
本実施例に係るコンバータ制御処理151CNは、MPPT方式による制御が実施され、併せて、出力電流Ioutを出力可能な程度に平滑コンデンサでの両端電圧(以下、要求電圧Vreqと呼ぶ)が設定される。そして、差分演算処理151aでは、平滑コンデンサで発生すべき要求電圧Vreqと実際の両端電圧Vins(SGyに基づくデータ)とを比較させ、出力電圧換算処理151bでは、差分値ΔVに相当する電圧値Vcを設定し、PWM信号生成処理151cでは、設定電圧Vcをキャリア周波数と比較させ、T1のPWM信号を生成させる。
また、図5に示す如く、PWM信号生成処理151cでは、一方向コンバータ110と双方向コンバータ130との双方から平滑コンデンサへ電力を出力させるようにしても良い。即ち、制御装置150は、T1及びT3bへPWM信号を生成出力させ、これにより、第2の直流電力および第3の直流電力を合成(合成電力)させると良い。このようにすることで、太陽光パネルの出力電力だけでは設定電圧Vcを形成できないとき、双方向コンバータ130から電力がアシストされることとなる。
このように、アシスト電力を発生させるには、負荷電流Ireqと出力電流Iinsとの差異を検出することで、負荷電流に対して出力電流が十分足りているかを知ることができる。このため、制御回路150では、この両者に基づき、双方向コンバータ130からアシスト電力(第3の直流電力)を発生させるか否かを判定させ、必要に応じてアシスト電力を供給させると良い。
尚、このようなコンバータの制御が実施されている間、インバータ制御処理152CNでは、パワートランジスタT2a〜T2dに駆動信号Sqを与え、コンバータの合成電力に基づいてインバータから非直流電力が生成される。このため、インバータからの出力電力Ioutは、負荷電流相当の電流とされ、商用電力の使用を抑えることが可能となる。
図6は、先に説明した制御処理の変更例が示されている。本実施例に係るインバータ制御処理152CNでは、予め定められた要求電流Ireqに基づいて、インバータ側のパワートランジスタへPWM信号を与える。この場合、要求電流Ireqを設定するモデル関数は、一定のDUTYを設定させる定数であっても良く、単なる正弦波であっても良い。
一方、コンバータ制御処理151CNでは、要求電流Ireqとしてインバータの出力電流Ioutが用いられ、検出電流Iinsとして負荷電流の検出値が用いられる。そして、コンバータ制御処理151CNでは、この両者の差分値ΔIを零へ収束させるよう、PWM信号を生成させる。このように、本実施例では、コンバータ側のトランジスタを適宜制御することにより、インバータの出力電流Ioutが負荷電流に追従制御される。また、上述同様、インバータ制御処理151CNは、一方向コンバータと双方向コンバータとの両方を駆動させ、双方向コンバータからアシスト電力を出力させるようにしても良い(図7参照)。尚、本実施例に係るコンバータ制御処理151CNにあっても、MPPT方式制御を導入させることが可能である。但し、負荷電流の制御とMPPT制御との関係は、場合によって、何れかが優先されることも起こり得よう。
上述した制御処理では、負荷電流として配分される出力電流Ioutが負荷電流I1に一致するよう制御させている。しかし、蓄電池BCから出力された電力を逆潮流させたくない事情がある場合、図8に示す如く、出力電圧Ioutが負荷電流I1を必ず下回るよう、制御処理で設定される要求電流Ireqの設定値を若干低減させると良い。例えば、設定係数η(92.2%≦η≦95%)を設定し、「Ireq=η・I1」となるよう要求電流Ireqを設定すると良い。即ち、負荷電流I1として配分される出力電流Ioutは、負荷電流の電流値以下に制御され、且つ、負荷電流波形の相似形とされるのが好ましい。これにより、インバータからの出力電流Ioutは、其の全てが負荷で消費され、配電線へ逆潮流することもなくなる。
以上、実施の形態及び実施例に基づき本発明を具体的に説明してきたが、特許請求の範囲に記載の発明は、かかる事項によって限定されるものでなく、当該発明の技術的思想に基づいて適宜変更が可能である。例えば、実施の形態にあっては、発電部として太陽光パネルが用いられている。しかし、この発電部なる用語の意義は、これに限らず、燃料電池,風力発電機等、自然エネルギーを用いて発電し得る機器に及ぶものである。
10 発電システム, 12電流センサ, PVP 太陽光パネル, PVB 接続箱, BC 蓄電池, RY1〜RY3 リレー, LD1〜LD3 負荷, 100 パワーコンディショナー, 101 発電部用入力部, 102 出力部, 103 蓄電池用入力部, Iout 出力電流, I1 負荷電流, ELH 高圧配電線, ELL 低圧配電線, 110 一方向コンバータ, 120 インバータ, 130 双方向コンバータ。

Claims (9)

  1. 発電部から供給された第1の直流電力が印加される入力部と、前記第1の直流電力を電力変換させることが可能な電力変換部と、配電線及び負荷の双方へ電気的に接続され前記電力変換部から与えられた出力電流を出力する出力部と、を備え、
    前記電力変換部は、前記負荷に流れる非正弦波の負荷電流に対応して、前記出力電流の出力期間を制御することを特徴とするパワーコンディショナー。
  2. 前記出力電流は、前記負荷電流の電流値以下に制御されることを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナー。
  3. 前記出力電流は、前記負荷電流の波形の相似形に制御されることを特徴とする請求項2に記載のパワーコンディショナー。
  4. 発電部から供給された第1の直流電力が印加される入力部と、前記第1の直流電力を電力変換させることが可能な電力変換部と、配電線及び負荷の双方へ電気的に接続され前記電力変換部から与えられた出力電流を出力する出力部と、を備え、
    前記電力変換部は、前記負荷に流れる非正弦波の負荷電流に対応して、前記出力電流に重畳される負荷電流用成分の出力期間を制御することを特徴とするパワーコンディショナー。
  5. 前記負荷電流用成分は、前記負荷電流の電流値以下に制御されることを特徴とする請求項4に記載のパワーコンディショナー。
  6. 前記負荷電流用成分は、前記負荷電流の波形の相似形に制御されることを特徴とする請求項5に記載のパワーコンディショナー。
  7. 前記電力変換部は、前記第1の直流電力が入力されこれを第2の直流電力へ変換する一方向コンバータと、放電方向へ第3の直流電力を生成出力させ且つ充電方向へ第4の直流電力を生成出力させる双方向コンバータと、前記第2の直流電力及び前記第3の直流電力の電力変換を実施して非直流電力を出力させるインバータと、前記一方向コンバータ及び前記双方向コンバータ及び前記インバータの各々に設けられた能動素子の制御を行う制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記第2の直流電力及び前記第3の直流電力により成る合成電力を生成させる信号と、前記合成電力が形成されているときに前記非直流電力を生成させる信号と、を出力することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のパワーコンディショナー。
  8. 前記制御回路は、前記負荷電流と前記出力電流とに基づいて、前記第3の直流電力の制御を行うことを特徴とする請求項7に記載のパワーコンディショナー。
  9. 前記負荷電流は、前記負荷に接続される配電線へ設けられた電流センサ、又は、前記負荷に接続された電源ラインへ設けられた電流センサ、によって検出されることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載のパワーコンディショナー。
JP2012238491A 2012-10-30 2012-10-30 パワーコンディショナー Pending JP2014090563A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012238491A JP2014090563A (ja) 2012-10-30 2012-10-30 パワーコンディショナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012238491A JP2014090563A (ja) 2012-10-30 2012-10-30 パワーコンディショナー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014090563A true JP2014090563A (ja) 2014-05-15

Family

ID=50792015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012238491A Pending JP2014090563A (ja) 2012-10-30 2012-10-30 パワーコンディショナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014090563A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016006273A1 (ja) * 2014-07-08 2016-01-14 住友電気工業株式会社 電力変換装置及び三相交流電源装置
WO2016027560A1 (ja) * 2014-08-20 2016-02-25 日本電気株式会社 制御装置、発電制御方法および制御プログラム
JP2016082751A (ja) * 2014-10-17 2016-05-16 住友電気工業株式会社 変換装置
WO2016103818A1 (ja) * 2014-12-25 2016-06-30 株式会社村田製作所 パワーコンディショナ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04127844A (ja) * 1990-09-18 1992-04-28 Fuji Electric Co Ltd インバータ制御回路
JP2002171674A (ja) * 2000-12-04 2002-06-14 Japan Storage Battery Co Ltd 電力貯蔵型太陽光発電システム
JP2007261589A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Nippon Oil Corp 燃料供給システム
JP2012157106A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Sanyo Electric Co Ltd 電力制御装置および電力システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04127844A (ja) * 1990-09-18 1992-04-28 Fuji Electric Co Ltd インバータ制御回路
JP2002171674A (ja) * 2000-12-04 2002-06-14 Japan Storage Battery Co Ltd 電力貯蔵型太陽光発電システム
JP2007261589A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Nippon Oil Corp 燃料供給システム
JP2012157106A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Sanyo Electric Co Ltd 電力制御装置および電力システム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016006273A1 (ja) * 2014-07-08 2016-01-14 住友電気工業株式会社 電力変換装置及び三相交流電源装置
JP2016019367A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 住友電気工業株式会社 電力変換装置及び三相交流電源装置
US20170133921A1 (en) * 2014-07-08 2017-05-11 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Power conversion device and three-phase ac power supply device
US10193434B2 (en) * 2014-07-08 2019-01-29 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Power conversion device and three-phase AC power supply device
WO2016027560A1 (ja) * 2014-08-20 2016-02-25 日本電気株式会社 制御装置、発電制御方法および制御プログラム
JP2016082751A (ja) * 2014-10-17 2016-05-16 住友電気工業株式会社 変換装置
WO2016103818A1 (ja) * 2014-12-25 2016-06-30 株式会社村田製作所 パワーコンディショナ
JPWO2016103818A1 (ja) * 2014-12-25 2017-08-31 株式会社村田製作所 パワーコンディショナ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Benlahbib et al. Experimental investigation of power management and control of a PV/wind/fuel cell/battery hybrid energy system microgrid
Bhatti et al. Electric vehicles charging using photovoltaic: Status and technological review
Verma et al. Grid to vehicle and vehicle to grid energy transfer using single-phase bidirectional AC-DC converter and bidirectional DC-DC converter
Jain et al. An integrated hybrid power supply for distributed generation applications fed by nonconventional energy sources
US9853452B2 (en) Power control apparatus, power control method, program, and energy management system
Kumar et al. PV based off-grid charging station for electric vehicle
US10340702B2 (en) Optimizer battery PV energy generation systems
US10447070B2 (en) Solar energy system with built-in battery charger and its method
Bao et al. Battery charge and discharge control for energy management in EV and utility integration
JP2013161139A (ja) 電力供給システムおよび電源装置
Shen et al. Transformer-less three-port grid-connected power converter for distribution power generation system with dual renewable energy sources
JP2023549695A (ja) 太陽光発電システムのバスバー電圧を制御する方法及び装置
AU2018277085B2 (en) Control system and method for an energy storage system
JP2014090563A (ja) パワーコンディショナー
JP2014117086A (ja) 系統連系システム
Sahoo et al. A SoC based voltage control strategy for DC microgrid
Bogno et al. 230 VDC elementary block in off-grid PV systems
KR101281079B1 (ko) 전력 품질이 개선된 태양광 발전시스템 및 그 운용 방법
PavanKumar et al. Power management of hybrid AC-DC microgrid with li-ion battery for pulse loads
Singh Intelligent control of SPV-battery-hydro based microgrid
Darbali-Zamora et al. Development of a state-space average nanogrid model for DC microgrid power management applications
Marinescu et al. PV-battery system with enhanced control for microgrid integration
Ahsan et al. An Improved PWM Integrated Solar Mini Pump Controller with Perturb and Observe-Based MPPT Topology to Extract Maximum Energy from PV Array throughout the Day
Moradi et al. Study of a DC micro-gird configuration to produce hydrogen (DCMG-H2)
Bhattacharya et al. Control and operation of grid-connected solar photovoltaic for DC microgrid application

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160905

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170221