JP2014090299A - 増幅出力制御装置及び増幅出力制御方法 - Google Patents

増幅出力制御装置及び増幅出力制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パワーアンプの出力を安定させる。
【解決手段】増幅出力制御装置は、ドライバアンプからパワーアンプへの入力電力のモニタ値に基づいてパワーアンプのゲイン変動の有無を判定し、パワーアンプのゲイン変動が有ることを判定した場合には、パワーアンプの出力電力のモニタ値に応じてドライバアンプのバイアス電圧を制御するドライバ制御部に、パワーアンプの出力電力のモニタ値を出力してドライバ制御部によるドライバアンプのバイアス電圧の制御を実行させる判定部と、パワーアンプへの入力電力のモニタ値に基づいてパワーアンプのゲイン変動が無いと判定された場合には、パワーアンプの出力電力のモニタ値に基づいて、パワーアンプのゲイン変動の有無を判定し、パワーアンプのゲイン変動が有ることを判定した場合には、パワーアンプのバイアス電圧を制御する制御部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、パワーアンプの出力を制御する増幅出力制御装置及び方法に関する。
携帯電話端末,スマートフォン,携帯タブレット端末等の無線携帯端末では、端末そのもののコストダウン,小型化が一つの課題になっている。それに伴い、無線携帯端末に搭載される無線信号の処理部のコストダウン,小型化が求められている。
無線信号の処理部のコストダウン及び小型化のために、例えば、アンテナ端からの反射波の影響を抑えるためのアイソレータを搭載しない無線信号の処理部が採用されることがある。
特開2009−004843号公報 特開2009−525695号公報 特開2001−332985号公報 特開2000−514976号公報 特開2009−278225号公報
しかしながら、無線信号の処理部にアイソレータが搭載されないと、アンテナ端からの反射波がパワーアンプに戻ってしまい、インピータンス等の負荷が変動してしまうことがある。負荷変動の結果、無線信号の送信品質が劣化してしまうことがある。
本発明の一態様は、パワーアンプの出力を安定させる増幅出力制御装置及び増幅出力制御方法を提供することを目的とする。
本発明の態様の一つは、
ドライバアンプからパワーアンプへの入力電力のモニタ値に基づいて前記パワーアンプのゲイン変動の有無を判定し、前記パワーアンプのゲイン変動が有ることを判定した場合には、前記パワーアンプの出力電力のモニタ値に応じて前記ドライバアンプのバイアス電圧を制御するドライバ制御部に、前記パワーアンプの出力電力のモニタ値を出力して前記ドライバ制御部による前記ドライバアンプのバイアス電圧の制御を実行させる判定部と、
前記パワーアンプへの入力電力のモニタ値に基づいて前記パワーアンプのゲイン変動が無いと判定された場合には、前記パワーアンプの出力電力のモニタ値に基づいて、前記パワーアンプのゲイン変動の有無を判定し、前記パワーアンプのゲイン変動が有ることを判定した場合には、前記パワーアンプのバイアス電圧を制御する制御部と、
を備える増幅出力制御装置である。
本発明の他の態様の一つは、上述した増幅出力制御装置が上述した処理を実行する増幅出力制御方法である。また、本発明の他の態様は、コンピュータを上述した増幅出力制御置として機能させるプログラム、及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含むことができる。コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体には、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって
蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
開示の増幅出力制御装置及び増幅出力制御方法によれば、パワーアンプの出力を安定させることができる。
無線機の一例を示す図である。 無線機の他の一例を示す図である。 図1の無線機と図2の無線機とを組み合わせた無線機の例を示す図である。 第1実施形態における無線機の構成の一例を示す図である。 負荷変動ルックアップテーブルの一例である。 PAバイアスルックアップテーブルの一例を示す図である。 無線機の送信電力制御の処理の一例を示す図である。 APCで実行されるドライバアンプのバイアス電圧制御処理のフローチャートを示す。 PAバイス制御回路によるパワーアンプのバイアス電圧制御処理のフローチャートの一例である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
<無線機の例>
図1は、無線機の一例を示す図である。無線機500は、例えば、携帯電話端末,スマートフォン,タブレット端末等の携帯端末に搭載されている無線信号の処理部である。また、図1では、無線機500の送信処理に係る構成について示されており、受信処理に係る構成については省略されている。
無線機500は、ドライバ制御回路501,ドライバアンプ504,パワーアンプ(PA)506,方向性結合器507,アンテナ508を備える。
ドライバアンプ504及びパワーアンプ506は、それぞれ所定のゲインで送信信号を増幅する。ドライバアンプ504のゲインは設定により変更可能で、ドライバアンプ504のゲインを調整することによって、無線機500の出力電力を所望の値に調整することができる。ただし、ドライバアンプのゲインは、使用時には所定の値に設定されている。パワーアンプ506は、ゲインが所定の値に固定されている仕様のものである。
ドライバアンプ504及びパワーアンプ506を含むアンプは、ゲインが大きくなると出力電力は大きくなり、ゲインが小さくなると出力電力は小さくなる。また、アンプのゲインは、アンプ内のインピータンス等の負荷変動、温度変化等の外的要因によって変動する。また、アンプは、温度が上がるとゲインが下がり、温度が下がるとゲインが上がる特性を有する。
方向性結合器507は、パワーアンプ506の出力電力の一部を取り出し、パワーアンプの出力電力のモニタ値として、ドライバ制御回路501に出力する。
ドライバ制御回路501は、ドライバアンプ504にバイアス電圧を供給する。ドライバ制御回路501は、TPC(Transmission Power Control) 502とAPC(Auto Power Control) 503とを含む。TPC 502は、基地局からの指示によって、アン
テナ508からの出力電力が一定となるように、ドライバアンプのバイアス電圧を制御する。
APC 503は、パワーアンプ506及びドライバアンプ504のゲイン変動に応じた出力電力の変動を制御する。APC 503は、パワーアンプ506の出力電力のモニタ値から、パワーアンプ506のゲインの変動を検出する。APC 503は、パワーアンプ506のゲインの変動に応じた出力電力の変動を補正するために、TPC 502とは独立して、TPC 502の補足的に、ドライバアンプ504のバイアス電圧を制御する。具体的には、APC 503は、TPC 502から出力されるバイアス電圧に加算するための、パワーアンプ506の出力電力のモニタ値に応じた補正値を出力する。ドライバアンプ504のバイアス電圧が制御されることによって、パワーアンプ506の入力電力が制御され、パワーアンプ506のゲイン変動に応じた出力電力の変動を補正することができる。
例えば、APC 503は、パワーアンプ506の出力電力のモニタ値が下がった場合に、ドライバアンプ504のバイアス電圧を上げるような制御を行う。ドライバアンプ504のバイアス電圧を上げることによって、ドライバアンプ504の出力電力、すなわち、パワーアンプ506の入力電力が大きくなる。また、ドライバアンプ504のバイアス電圧を上げることによって、温度変化等の外的要因によるゲインの低下に応じて低下したドライバアンプ504の出力電力を補填することができる。パワーアンプ506の入力電力が大きくなることによって、パワーアンプ506の出力電力が大きくなり、温度変化等の外的要因によるゲインの低下に応じて低下したパワーアンプ506の出力電力を補填することができる。
以上のように、APC 503は、ドライバアンプ504のバイアス電圧を制御することによって、無線機500の出力電力を制御する。また、APC 503によるドライバアンプ504のバイアス電圧の制御は、温度変化等の外的要因によるパワーアンプ506及びドライバアンプのゲインの変動によって無線機500の出力電力が変動してしまう場合に、より有効である。
図2は、無線機の他の一例を示す図である。アイソレータを搭載しない場合には、アンテナからの反射波によってパワーアンプ内のインピータンス等の負荷変動にともなってパワーアンプのゲインが変動する。例えば、パワーアンプのゲインが小さくなると、パワーアンプの出力電力が小さくなり、隣接チャネルの漏えい電力の影響を受けて送信品質が劣化することがある。図2に示される無線機600は、アイソレータを搭載せず、アンテナ605からの反射波による送信品質の劣化を抑えるために、パワーアンプ602のバイアス電圧を制御する。
無線機600は、パワーアンプ602の入力側と出力側とに方向性結合器601,604,パワーアンプ602のバイアス電圧を制御するPAバイアス制御回路603を備える。PAバイアス制御回路603は、方向性結合器601,604から、それぞれ、入力電力のモニタ値と出力電力のモニタ値を得て、これらよりパワーアンプ602の利得を算出し、該利得に応じてパワーアンプ602のバイアス電圧を制御する。すなわち、PAバイアス制御回路603は、パワーアンプ602のバイアス電圧を制御することによって、無線機600の出力電力を制御する。
図3は、図1の無線機500と図2の無線機600とを組み合わせた無線機の例を示す図である。APCを備えることによって、温度変化等の外的要因によるパワーアンプのゲインの変動に対処することができる。また、PAバイアス制御回路を備えることによって、アンテナからの反射波の負荷変動によるゲインの変動に対処することができる。無線機
700は、無線機500と無線機600との双方の構成を有することで、温度変化等の外的要因と、反射波による負荷変動とによるゲインの変動に対処する。
無線機700は、ドライバアンプ701,ドライバ制御回路702,パワーアンプ705,PAバイアス制御回路706,方向性結合器707−709,アンテナ710を備える。ドライバ制御回路702は、TPC 703とAPC 704とを備える。ドライバアンプ701,ドライバ制御回路702,方向性結合器709は、図1の無線機500のドライバアンプ504,ドライバ制御回路501,方向性結合器507に相当する。PAバイアス制御回路,方向性結合器707,708は、図2の無線機600のPAバイアス制御回路603,方向性結合器601,604に相当する。
無線機700では、APC 704による温度変化等によるドライバアンプ701のバイアス電圧の制御と、PAバイアス制御回路706によるパワーアンプ705のバイアス電圧の制御とが、それぞれ独立して行われる。これによって、例えば、以下のような事象が発生する可能性がある。
パワーアンプ705の出力電力が下がった場合には、パワーアンプ705の出力電力が大きくなるように、ドライバ制御回路702(APC 704)によってドライバアンプ701のバイアス電圧が制御される。この一方で、PAバイアス制御回路706も、パワーアンプ705の出力電力を大きくするために、パワーアンプ705のバイアス電圧を制御する。すなわち、APC 704とPAバイアス制御回路706との双方でパワーアンプ705の出力電力を大きくするための制御がそれぞれ独立して実行される。パワーアンプ705の出力電力を上げる制御が二重で行われることによって、パワーアンプ705の出力電力が過剰に上昇してしまうことがある。
これと同様に、パワーアンプの705の出力電力が上がった場合には、APC 704とPAバイアス制御回路706とでパワーアンプ705の出力電力を小さくするための制御が二重に実行される。そのため、パワーアンプ705の出力電力が過剰に低下してしまうことがある。
このように、単に、APC 704によるドライバアンプ701のバイアス電圧の制御と、PAバイアス制御回路706によるパワーアンプ705のバイアス電圧の制御とを組み合わせた場合には、パワーアンプ705の出力電力において、矛盾が生じる場合がある。すなわち、温度変化等の外的要因によるゲイン変動に対応する制御(APCによる制御)と、反射波の負荷変動によるゲイン変動に対応する制御(PAバイアス制御回路による制御)と、を実行することによって、パワーアンプの出力電力が逆に不安定になる場合がある。
<第1実施形態>
第1実施形態では、無線機は、反射波の負荷変動によるゲイン変動に対応する制御と、温度変化等の外的要因によるゲイン変動に対応する制御との双方を、出力電力を不安定にすることなく、実行する。具体的には、第1実施形態では、無線機は、パワーアンプの入力電力のモニタ値に基づいて、温度変化等の外的要因によるゲイン変動があるか否かを判定する。温度変化等の外的要因によるゲイン変動があると判定した場合には、無線機は、ドライバアンプのバイアス電圧を制御することによって、出力電力を制御する。温度変化等の外的要因によるゲイン変動でないと判定した場合には、無線機は、次に、パワーアンプの出力電力のモニタ値に基づいて、反射波の負荷変動によるゲイン変動の有無を判定する。反射波の負荷変動によるゲイン変動があると判定した場合には、無線機は、ドライバアンプのバイアス電圧を制御せずに、パワーアンプのバイアス電圧を制御することによって出力電力を制御する。
図4は、第1実施形態における無線機の構成の一例を示す図である。無線機100は、例えば、携帯電話端末,スマートフォン,携帯タブレット端末等の無線通信機能を備える携帯端末に搭載される無線信号の処理部である。また、図4では、無線機100の送信側の構成が示されており、受信側の構成は省略されている。無線機100は、“増幅出力制御装置”の一例である。
無線機100は、モニタ判定回路1,入力電力モニタ回路2,出力電力モニタ回路3,方向性結合器4A,4B,パワーアンプ5,デュプレクサ(図中、DUP)6,ドライバアンプ7,ドライバ制御回路8,スイッチ(図中、SW)9,アンテナ10を備える。
ドライバアンプ7は、ゲインを調整可能なアンプである。ドライバアンプ7のゲインを調整することによって無線機100の送信電力を所望の値に調整することができる。ドライバ制御回路8は、ドライバアンプ7のバイアス電圧を制御する。ドライバ制御回路8は、TPC 81とAPC 82とを含み、これらによって、ドライバアンプ7のバイアス電圧を制御する。TPC 81は、基地局からの指示に基づいてドライバアンプ7のバイアス電圧の制御を行う。APC 82は、パワーアンプ5の出力電力の変動に基づいて、TPC 81の補足的に、ドライバアンプ7のバイアス電圧の制御を行う。ドライバ制御回路8、APC 82は、“ドライバ制御部”の一例である。
方向性結合器4A,4Bは、それぞれ、パワーアンプ5の入力電力,出力電力を入力電力モニタ回路2,出力モニタ回路3に分岐させる。方向性結合器4A,4Bは、カプラとも呼ばれる。
方向性結合器4A,4Bによって分岐された入力電力,出力電力は、電圧が低い。入力モニタ回路2,出力モニタ回路3は、それぞれ、方向性結合器4A,4Bによって分岐された入力電力,出力電力を、アナログデジタル変換可能なレベルにまで増幅及び整形する回路である。入力モニタ回路2,出力モニタ回路3から出力された信号は、モニタ判定回路1に入力される。入力モニタ回路2及び出力モニタ回路3は、例えば、ディテクタ回路である。
入力モニタ回路2,出力モニタ回路3から出力された信号の電力は、以降、それぞれ、入力電力モニタ値,出力電力モニタ値と称する。入力電力モニタ値、出力電力モニタ値は、所定の周期で計測され、それぞれ、モニタ判定回路1に含まれる入力電力モニタ値用、出力電力モニタ値用のバッファ(図示せず)に格納される。また、出力電力モニタ値用のバッファには、前回の計測値と今回の計測値の2つがバッファされる。入力電力モニタ値、出力電力モニタ値が計測される所定の周期は、例えば、APC 82の制御処理の実行タイミングである660マイクロ秒である。
デュプレクサ6は、アンテナ10を介した無線信号の送信と受信とを切り換える。スイッチ9は、無線機100が複数の無線システム(3G,LTE、WiMAX等)の無線部を備えている場合や、複数の周波数それぞれに対する無線部を備えている場合に、アンテナ10に接続される無線部を切り換える。
モニタ判定回路1は、負荷変動ルックアップテーブル(LUT)11,負荷判定回路12,PAバイアス制御回路13,PAバイアスルックアップテーブル(LUT)14,アナログデジタル変換器15,17,デジタルアナログ変換器16を含む。
負荷変動ルックアップテーブル11は、所定条件におけるパワーアンプ5の入力電力モニタ値の基準値を格納する。所定条件とは、例えば、基準温度であり、基準値は、基準温
度におけるパワーアンプ5の入力電力モニタ値である。基準温度は、例えば、25℃である。負荷変動ルックアップテーブル11は、例えば、モニタ判定回路1に含まれる不揮発性メモリの記憶領域の一部に格納される。負荷変動ルックアップテーブル11の詳細は、後述の図5において説明する。負荷変動ルックアップテーブル11は、“格納部”の一例である。
負荷判定回路12は、入力電力モニタ値が負荷変動ルックアップテーブル11に格納される基準値から変動したか否かを判定することによって、温度変化等の外的要因によるパワーアンプ5及びドライバアンプ7のゲイン変動を検出する。パワーアンプ5と同様に、パワーアンプ5の前段に位置するドライバアンプ7も温度変化等の外的要因によってゲインが変動する。また、パワーアンプ5のゲイン変動は、温度変化等の外的要因以外の要因(例えば、アンテナ端からの反射波による負荷変動)によっても変動する。一方、後段のパワーアンプ5によって負荷変動によるゲイン変動は吸収されるので、ドライバアンプ7のゲイン変動は、温度変化等の外的要因以外の要因によるものは微少である。そのため、無線機100では、ドライバアンプ5からの出力電力、すなわち、入力電力モニタ値の変動を検出することによって温度変化等の外的要因によるゲイン変動を検出する。
入力電力モニタ値が負荷変動ルックアップテーブル11に格納される基準値から変動している場合には、温度が基準温度から変動したことによってドライバアンプ7及びパワーアンプ5のゲインが変動したことが検出される。この場合には、APC 82にドライバアンプ7のバイアス電圧の制御をさせるために、負荷判定回路12は、出力電力モニタ値をAPC 82にフィードバックする。また、この場合には、負荷判定回路12は、PAバイアス制御回路13を駆動しない。負荷判定回路12は、“判定部”の一例である。
APC 82は、例えば、基準温度における出力電力モニタ値の基準値と、出力電力モニタ値に応じたTPC 81によるドライバアンプ7のバイアス電圧に対する補正値を格納するリファレンステーブルとを保持している。基準温度は、例えば、25℃である。また、APC 82は、負荷判定回路12から入力された出力電力モニタ値を格納するバッファを有している。
APC 82は、出力電力モニタ値が基準値から変動している場合に、TPC 81によるドライバアンプ7のバイアス電圧に対する補正値を制御する。APC 82は、リファレンステーブルから出力電力モニタ値に応じた補正値を得て出力する。TPC 81からのドライバアンプ7のバイアス電圧はこの補正値と加算され、補正値が加算されたバイアス電圧がドライバアンプ7に入力される。例えば、出力電力モニタ値が小さくなると、温度が上がり、ゲインが下がったと判断され、ドライバアンプ7及びパワーアンプ5の出力電力を大きくするために、補正値はより大きな値になる。出力電力モニタ値が大きくなると、温度が下がりゲインが上がったと判断され、ドライバアンプ7及びパワーアンプ5の出力電力を小さくするために、補正値はより小さい値になる。
入力電力モニタ値の負荷変動ルックアップテーブル11に格納される基準値からの変動が検出されない場合には、負荷判定回路12は、PAバイアス制御回路13を駆動する。また、負荷判定回路12は、APC 82によるドライバアンプ7のバイアス電圧の制御を行わせないために、APC 82に、待機信号又は基準温度における出力電力モニタ値の基準値を送信する。入力電力モニタ値が該基準値から変動しない場合には、温度変化等によるパワーアンプ5のゲイン変動は発生していないと判定されるからである。
PAバイアス制御回路13は、出力電力モニタ値が、パワーアンプ5の出力電力の基準値から変動したか否かを判定することによって、反射波の負荷変動によるパワーアンプ5のゲイン変動を検出する。第1実施形態では、パワーアンプ5の出力電力の基準値は、前
回の出力電力モニタ値とする。反射波の負荷変動によるパワーアンプ5のゲイン変動を検出した場合には、PAバイアス制御回路13は、出力電力モニタ値に応じてパワーアンプ5のバイアス電圧を決定し、パワーアンプ5に供給する。以降、パワーアンプ5のバイアス電圧を、PAバイアス電圧と称する。PAバイアス制御回路13は、“制御部”の一例である。
PAバイアスルックアップテーブル14には、パワーアンプ5の出力電力モニタ値に基づいたPAバイアス電圧が格納される。PAバイアスルックアップテーブル14は、例えば、モニタ判定回路1に含まれる不揮発性メモリの記憶領域に格納される。PAバイアスルックアップテーブル14の詳細は、後述の図6において説明される。PAバイアスルックアップテーブル14は、“第2の格納部”の一例である。
モニタ判定回路1は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)上で構築
される。また、モニタ判定回路1は、例えば、ベースバンドプロセッサのような制御用のICチップであってもよい。また、モニタ判定回路1の負荷判定回路12、PAバイアス制御回路13の処理は、プロセッサのメモリに格納されたプログラムの実行によるソフトウェア処理であってもよい。
図5は、負荷変動ルックアップテーブル11の一例である。負荷変動ルックアップテーブル11は、所定条件における入力電力モニタ値の基準値を格納する。図5に示される負荷変動ルックアップテーブル11は、基準温度を25℃,PAバイアス電圧の基準値を3.5Vとした場合のアンテナ10の出力電力(dBm)に応じた入力電力モニタ値(コード)を予め取得して作成されたものである。また、負荷変動ルックアップテーブル11は、アンテナ端からの反射波等によるパワーアンプ5以降の負荷変動はないものを前提として作成される。入力電力モニタ値の単位“コード”は、アナログデジタル15によってアナログデジタル変換された後の入力電力に対応する電圧が、例えば、プロセッサ等が読みとるために所定の方法で変換されたものに対する単位である。
例えば、ドライバ制御回路8が、アンテナ10の出力電力24dBmを目標としてドライバアンプ7のバイアス電圧を制御している場合には、負荷判定回路12は、負荷変動ルックアップテーブル11から、アンテナ出力電力24dBmに対応する入力電力モニタ値のコード“40”を得る。この入力電力モニタ値のコード“40”が、基準温度25℃において、ドライバ制御回路8がアンテナ10の出力電力24dBmを目標としてドライバアンプ7のバイアス電圧を制御している場合における入力電力モニタ値の基準値となる。
入力電力モニタ回路2によって得られる入力電力モニタ値のコードが、例えば、“35”である場合には、基準値のコード“40”から変動しているため、負荷判定回路12は、APC 82に出力電力モニタ値を出力する。APC 82では、出力電力モニタ値に応じて、アンテナ10の出力電力が目標の24dBmとなるように、TPC 81のドライバアンプ7のバイアス電圧の補正値を決定する。この場合には、入力電力モニタ値が基準値よりも小さいために、ドライバアンプ7のゲインが下がり、温度が上がったことが予測されるので、ドライバアンプ7のバイアス電圧は、より大きくなるように制御される。
図6は、PAバイアスルックアップテーブル14の一例を示す図である。PAバイアスルックアップテーブル14は、出力電力モニタ値に基づくPAバイアス電圧を格納する。図6に示されるPAバイアスルックアップテーブル14では、出力電力モニタ値の前回の値からの変化量に応じたPAバイアス電圧が格納される。図6に示されるPAバイアスルックアップテーブル14は、基準温度を25℃、PAバイアス電圧の基準値を3.5Vとした場合のアンテナ出力に応じたPAバイアス電圧を予め取得して作成されたテーブルである。図6では、図に向かって右側にコードで示された出力電力モニタ値の変化量が示さ
れる。図に向かって左側に、コードで示された出力電力モニタ値の変化量に応じた、dBで示された出力電力の変化量が示される。なお、PAバイアスルックアップテーブル14は、温度変化がないことを前提として作成される。
第1実施形態では、負荷判定回路12によって入力電力モニタ値の基準値からの変動が無いと判定された場合に、PAバイアス制御回路13は、前回の出力電力モニタ値からの今回の出力電力モニタ値の変化量(出力電力モニタ値の変化量)を取得する。PAバイアス制御回路13は、PAバイアスルックアップテーブル14から、出力電力モニタ値の変化量に応じたPAバイアス電圧を取得する。
例えば、前回の出力電力モニタ値がコード“40”、今回の出力電力モニタ値がコード“35”である場合には、PAバイアス制御回路13は、出力電力モニタ値の変化量がコード“−5”であることを得る。図6に示されるPAバイアスルックアップテーブル14では、出力電力モニタ値の変化量のコード“−5”に応じたPAバイアス電圧は“3.6V”である。したがって、PAバイアス制御回路13は、パワーアンプ5に3.6VのPAバイアス電圧を供給する。
<処理の流れ>
図7A,図7B,図7Cは、無線機100の送信電力制御の処理の一例を示す図である。図7Aに示されるフローチャートは、例えば、無線機100が送信処理を実行中に、APC 82の制御処理の実行タイミングである660マイクロ秒毎に実行される。
OP1では、負荷判定回路12は、負荷変動ルックアップテーブル11から入力電力モニタ値の基準値を読み出す。OP2では、負荷判定回路12は、入力電力モニタ回路2によって入力された入力電力モニタ値を、例えば、入力電力モニタ値用のバッファから読み出す。
OP3では、負荷判定回路12は、入力電力モニタ値が基準値から変動しているか否かを判定する。入力電力モニタ値が該基準値から変動している場合には(OP3:Yes)、処理が図7Bに示されるAPC 82によるドライバアンプ7のバイアス電圧の制御処理に移る。これは、入力電力モニタ値が変動したことによって、温度変化等の外的要因によってパワーアンプ5及びドライバアンプ7のゲインが変動したと判定されるためである。
入力電力モニタ値が該基準値から変動してない場合には(OP3:No)、処理が図7Cに示されるPAバイアス制御回路13によるPAバイアス電圧の制御処理に移る。これは、入力電力モニタ値が変動していないことによって、温度変化等の外的要因によるパワーアンプ5及びドライバアンプ7のゲイン変動がないと判定されるためである。PAバイアス制御回路13によるPAバイアス電圧制御処理が実行される場合には、ドライバアンプ7のバイアス電圧制御処理は実行されない。そのため、負荷判定回路12は、APC 82の処理を待機させるため、例えば、待機信号をAPC 82に出力する。
図7Bは、APC 82で実行されるドライバアンプ7のバイアス電圧制御処理のフローチャートを示す。図7Bに示される処理は、APC 82に負荷判定回路12から出力電力モニタ値が入力されることによって開始される。
OP11では、APC 82は、基準温度における出力電力モニタ値の基準値と、リファレンステーブルを読み出す。基準温度における出力電力モニタ値の基準値は、例えば、図5に示される負荷変動ルックアップテーブル11のような、基準温度を25℃、PAバイアス電圧の基準値を3.5Vとした場合に予め取得されるアンテナ10の出力電力のテ
ーブルから得られる。リファレンステーブルには、例えば、出力電力モニタ値に応じた、TPC 81によるドライバアンプ7のバイアス電圧に対する補正値を格納するリファレンステーブルを保持している。OP12では、APC 82は、出力電力モニタ値を読み出す。
OP13では、APC 82は、出力電力モニタ値が、OP11において読み出した基準値から変動しているか否かを判定する。出力電力モニタ値が該基準値から変動していない場合には(OP13:不変)、パワーアンプ5及びドライバアンプ7のゲイン変動は認められないため、図7Bに示される処理は終了する。
出力電力モニタ値が該基準値より大きい場合には(OP13:大きい),処理がOP14に進む。出力電力モニタ値が該基準値より大きい場合には、温度が基準温度よりも低くなり、パワーアンプ5及びドライバアンプ7のゲインが大きくなったことが判定される。そのため、パワーアンプ5及びドライバアンプ7の出力電力が小さくなるように、ドライバアンプ7のバイアス電圧は小さくなるよう制御される。したがって、OP14では、APC 82は、リファレンステーブルから、より小さい値の補正値を得る。その後、処理がOP16に進む。
出力電力モニタ値が該基準値より小さい場合には(OP13:小さい),処理がOP15に進む。出力電力モニタ値が該基準値より小さい場合には、温度が基準温度よりも高くなり、パワーアンプ5及びドライバアンプ7のゲインが小さくなったことが判定される。そのため、パワーアンプ5及びドライバアンプ7の出力電力が大きくなるように、ドライバアンプ7のバイアス電圧は大きくなるよう制御される。したがって、OP15では、APC 82は、リファレンステーブルから、より大きい値の補正値を得る。その後、処理がOP16に進む。
OP16では、APC 82は、OP14又はOP15で取得した補正値を出力し、TPC 81から出力されるドライバアンプ7のバイアス電圧に加算する。その後、図7Bに示される処理が終了する。
図7Cは、PAバイス制御回路13によるパワーアンプ5のバイアス電圧制御処理のフローチャートの一例である。図7Cに示される処理は、負荷判定回路12が入力電力モニタ値が基準値から変動していないことを判定した場合に、負荷判定回路12からの指示によって開始される。
OP21では、PAバイアス制御回路13は、PAバイアスルックアップテーブル14を読み出す。OP22では、PAバイアス制御回路13は、例えば、出力電力モニタ値用のバッファから、出力電力モニタ値を読み出す。
OP23では、PAバイアス制御回路13は、出力電力モニタ値が前回の出力電力モニタ値から変動したか否かを判定する。出力電力モニタ値が変動していない場合には(OP23:No)、パワーアンプ5のゲインは変動していないことが認められるので、PAバイアス電圧の制御は行われず、図7Cに示される処理が終了する。
出力電力モニタ値が前回の出力電力モニタ値から変動している場合には(OP23:Yes)、パワーアンプ5のゲインの変動が判定される。この場合には、処理がOP24に進み、PAバイアス制御回路13は、PAバイアス電圧の制御を行う。具体的には、PAバイアス制御回路13は、PAバイアスルックアップテーブル14から、出力電力モニタ値の変化量に応じたPAバイアス電圧を取得し、パワーアンプ5に供給する。その後、図7Cに示される処理が終了する。
<作用及び効果>
(1)温度変化等の外的要因によるゲイン変動の場合
温度変化等の外的要因によるゲイン変動が発生した場合には、入力電力モニタ値が基準値から変動する。そのため、図7Aに示される処理において、負荷判定回路12によって、入力電力モニタ値が基準値から変動していることが判定され、温度変化等の外的要因によるゲイン変動があることが判定される。また、図7Cに示されるPAバイアス制御回路13によるPAバイアス電圧の制御処理は実行されず、APC 82に出力電力モニタ値が出力され、図7Bに示されるドライバアンプ7のバイアス電圧の制御処理が実行される。図7Bに示される処理において、APC 82によって、入力電力モニタ値の変動に応じたTPC 81のバイアス電圧の補正値が求められ、ドライバアンプ7のバイアス電圧が制御される。これによって、温度変化等の外的要因によるゲイン変動に応じた出力電力の変動が補正される。
(2)反射波の負荷変動によるゲイン変動の場合
反射波の負荷変動によるゲイン変動が発生しており、温度変化等の外的要因によるゲイン変動は発生していない場合には、入力電力モニタ値の基準値からの変動はない。また、この場合には、出力電力モニタ値が変動する。そのため、図7Aに示される処理において、負荷判定回路12によって、入力電力モニタ値が基準値から変動していないことが判定され、負荷変動によるゲイン変動と判定される。また、図7Bに示されるAPC 82によるドライバアンプ7のバイアス電圧の制御処理は行われず、図7Cに示されるPAバイアス制御回路13によるPAバイアス電圧の制御処理が行われる。PAバイアス制御回路13によって、出力電力モニタ値の変化量に応じたPAバイアス電圧が求められ、PAバイアス電圧が制御される。これによって、反射波の負荷変動によるゲイン変動に応じた出力電力の変動が補正される。
(3)温度変化等の外的要因によるゲイン変動と反射波の負荷変動によるゲイン変動との双方が発生する場合
温度変化等の外的要因によるゲイン変動と反射波の負荷変動によるゲイン変動とが発生する場合には、入力電力モニタ値の基準値からの変動が生じ、さらに、出力電力モニタ値の変動も生じる。そのため、まず図7Aに示される処理において、負荷判定回路12によって、入力電力モニタ値が基準値から変動していることが判定され、図7Bに示されるドライバアンプ7のバイアス電圧の制御処理が実行される。
図7A及び図7Bに示されるドライバアンプ7のバイアス電圧制御処理が、1回又は複数回実行されることによって、温度変化等の外的要因によるゲイン変動に応じた出力電力の変動が補正されると、入力電力モニタ値が基準値に安定する。
その後、図7Aに示される処理において、入力電力モニタ値の基準値からの変動が無いことが判定され、図7Cに示されるPAバイアス制御回路13によるPAバイアス電圧制御処理が行われる。これによって、PAバイアス制御回路13によって、PAバイアス電圧が制御され、反射波の負荷変動によるゲイン変動に応じた出力電力の変動が補正され、出力電力モニタ値が所定の値に安定する。
以上のように、第1実施形態では、無線機100は、まず、入力電力モニタ値に基づいて、温度変化等の外的要因によるゲイン変動の有無を判定する。温度変化等の外的要因によるゲイン変動が有ると判定した場合には、無線機100は、例えば、図7Bに示されるドライバアンプ7のバイアス電圧制御処理のような、温度変化等の外的要因によるゲイン変動に対応した制御を実行する。無線機100は、温度変化等の外的要因によるゲイン変動が無いと判定した場合には、出力電力モニタ値から反射波の負荷変動によるゲイン変動
の有無を判定する。反射波の負荷変動によるゲイン変動が有ると判定した場合には、無線機100は、例えば、図7Cに示されるPAバイアス電圧制御処理のような、反射波の負荷変動によるゲイン変動に対応した制御を実行する。
以上のように、無線機100は、温度変化等の外的要因によるゲイン変動に対応した制御を実行する場合には、反射波の負荷変動によるゲイン変動に対応した制御を実行しない。また、無線機100は、反射波の負荷変動によるゲイン変動に対応した制御を実行する場合には、温度変化等の外的要因によるゲイン変動に対応した制御処理を実行しない。これによって、無線機100は、出力電力を上げるための処理又は下げるための処理を二重に行うことがなく、過剰にパワーアンプの出力電力を上げすぎたり下げ過ぎたりすることがない。結果、無線機100は、パワーアンプの出力電力を安定させることができる。
<その他>
第1実施形態では、パワーアンプの出力がアンテナを介して送信される無線機について説明した。ただし、第1実施形態において説明された技術を適用可能な装置は、第1実施形態の無線機100のようなアンテナに接続されるパワーアンプを備える無線機に限定されない。第1実施形態において説明された技術は、例えば、ドライバアンプとパワーアンプとを備え、反射波を発生するような装置にパワーアンプが接続される装置であれば、適用可能である。
1 モニタ判定回路
2 入力電力モニタ回路
3 出力電力モニタ回路
4A,4B 方向性結合器
5 パワーアンプ
8 ドライバ制御回路
11 負荷変動ルックアップテーブル
12 負荷判定回路
13 PAバイアス制御回路
14 PAバイアスルックアップテーブル
82 APC
100 無線機

Claims (6)

  1. ドライバアンプからパワーアンプへの入力電力のモニタ値に基づいて前記パワーアンプのゲイン変動の有無を判定し、前記パワーアンプのゲイン変動が有ることを判定した場合には、前記パワーアンプの出力電力のモニタ値に応じて前記ドライバアンプのバイアス電圧を制御するドライバ制御部に、前記パワーアンプの出力電力のモニタ値を出力して前記ドライバ制御部による前記ドライバアンプのバイアス電圧の制御を実行させる判定部と、
    前記パワーアンプへの入力電力のモニタ値に基づいて前記パワーアンプのゲイン変動が無いと判定された場合には、前記パワーアンプの出力電力のモニタ値に基づいて、前記パワーアンプのゲイン変動の有無を判定し、前記パワーアンプのゲイン変動が有ることを判定した場合には、前記パワーアンプのバイアス電圧を制御する制御部と、
    を備える増幅出力制御装置。
  2. 前記ドライバアンプから前記パワーアンプへの入力電力のモニタ値の基準値を格納する格納部をさらに備え、
    前記判定部は、前記パワーアンプへの入力電力のモニタ値と前記基準値とを比較し、前記パワーアンプへの入力電力のモニタ値と前記基準値とが異なる場合には、前記パワーアンプのゲイン変動が有ることを判定する、
    請求項1に記載の増幅出力制御装置。
  3. 前記判定部は、前記パワーアンプへの入力電力のモニタ値に基づいて前記パワーアンプのゲイン変動が無いと判定した場合には、前記ドライバ制御部へ、前記ドライバアンプのバイアス電圧の制御を待機させる待機指示を送信する、
    請求項1又は2に記載の増幅出力制御装置。
  4. 前記制御部は、前記パワーアンプの出力電力のモニタ値の所定の基準値からの変動の有無を判定し、前記パワーアンプの出力電力のモニタ値の前記所定の基準値からの変動が有る場合には、前記パワーアンプのゲイン変動が有ることを判定する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の増幅出力制御装置。
  5. 前記パワーアンプの出力電力の変化量に応じた前記パワーアンプのバイアス電圧を格納する第2の格納部をさらに備え、
    前記制御部は、前記パワーアンプの出力電力のモニタ値の変化量に応じた前記パワーアンプのバイアス電圧を前記第2の格納部から取得する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の増幅出力制御装置。
  6. 増幅出力制御装置が、
    ドライバアンプからパワーアンプへの入力電力のモニタ値に基づいて前記パワーアンプのゲイン変動の有無を判定し、前記パワーアンプのゲイン変動が有ることを判定した場合には、前記パワーアンプの出力電力のモニタ値に応じて前記ドライバアンプのバイアス電圧を制御するドライバ制御部に、前記パワーアンプの出力電力のモニタ値を出力して前記ドライバ制御部による前記ドライバアンプのバイアス電圧の制御を実行させ、
    前記パワーアンプへの入力電力のモニタ値に基づいて前記パワーアンプのゲイン変動が無いと判定された場合には、前記パワーアンプの出力電力のモニタ値に基づいて、前記パワーアンプのゲイン変動の有無を判定し、前記パワーアンプのゲイン変動が有ることを判定した場合には、前記パワーアンプのバイアス電圧を制御する、
    増幅出力制御方法。
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