JP2014090106A - 筐体構造,容器,及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】大きなコストアップとならずに高い防滑性が得られる筐体構造を提供する。
【解決手段】本体部(1)と、本体部(1)の一面側に取り付けられ、開口部(3a)を有する蓋体(3)と、蓋体(3)を本体部(1)に取り付けた状態で蓋体(3)と本体部(1)との間に配置され、開口部(3a)を覆うシート部(2a)、シート部(2a)の外縁に沿って枠状に形成された基部(2k)、及び基部(2k)から外方に向けて突出する脚部(2d)を有するシール部材(2)と、を備える。本体部(1)又は蓋体(3)の少なくとも一方は、脚部(2d)が挿通可能な切り欠き又は孔からなる挿通部(1g)を有する。
【選択図】図2
【解決手段】本体部(1)と、本体部(1)の一面側に取り付けられ、開口部(3a)を有する蓋体(3)と、蓋体(3)を本体部(1)に取り付けた状態で蓋体(3)と本体部(1)との間に配置され、開口部(3a)を覆うシート部(2a)、シート部(2a)の外縁に沿って枠状に形成された基部(2k)、及び基部(2k)から外方に向けて突出する脚部(2d)を有するシール部材(2)と、を備える。本体部(1)又は蓋体(3)の少なくとも一方は、脚部(2d)が挿通可能な切り欠き又は孔からなる挿通部(1g)を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、筐体構造,容器,及び電子機器に係り、特に、外部から内部空間への水の浸入又は内部空間から外部への水の漏出を防止するシール構造を有する筐体構造,容器,及び電子機器に関する。
内部空間と外部との間の水の出入り、具体的には、内部空間から外部への水の漏出又は外部から内部空間への水の浸入を防止するシール構造を有する容器や筐体構造を有する装置が知られている。その装置の一例として、特許文献1に記載された電子機器がある。
この電子機器は、電子部品を収容する箱状の本体部と、本体部の一面側を覆いその内側への水の浸入を防止する柔軟なシール部材と、シール部材を間に挟んで本体部に取り付けられる蓋体と、を有する筐体構造を有し、浴室内等での使用に好適なものとされている。
ところで、特許文献1に記載された電子機器は、筐体が樹脂材で形成され、少なくとも使用時に浴室内の台や棚などに置かれることが想定されたものである。
浴室内の台や棚は、水はけを良くするために手前側が低くなるように傾斜している場合が多い。また、入浴時には、台や棚における物を置く載置面は、水道水や石けん水などで濡れ、乾燥状態よりも滑り易い状態となっている。
浴室内の台や棚は、水はけを良くするために手前側が低くなるように傾斜している場合が多い。また、入浴時には、台や棚における物を置く載置面は、水道水や石けん水などで濡れ、乾燥状態よりも滑り易い状態となっている。
そのため、電子機器は、本体部の底面にゴム脚などが取り付けられて、載置面の傾斜の有無あるいは載置面が乾いているか濡れているかに拘わらず、載置面上で滑らずに載置できるようになっているのがより良い。
しかしながら、ゴム脚などを取り付けた場合、電子機器のコストは、その部品代と取り付け作業の工数の分、顕著に上昇してしまう。
そこで、大きなコストアップとならずに、棚などの載置面に置いた電子機器が滑る虞なく安定的に載置できることが望まれる。すなわち、高い防滑性を備えていることが望まれる。
高い防滑性は、容器や筐体を有する電子機器以外の装置に対しても同様に望まれる。
そこで、大きなコストアップとならずに、棚などの載置面に置いた電子機器が滑る虞なく安定的に載置できることが望まれる。すなわち、高い防滑性を備えていることが望まれる。
高い防滑性は、容器や筐体を有する電子機器以外の装置に対しても同様に望まれる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、大きなコストアップとならずに高い防滑性が得られる筐体構造,容器,及び電子機器を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は次の1)及び2)のいずれかの構成を有する。
1) 本体部(1)と、
前記本体部(1)の一面側に取り付けられ、開口部(3a)を有する蓋体(3)と、
前記蓋体(3)を前記本体部(1)に取り付けた状態で前記蓋体(3)と前記本体部(1)との間に配置され、前記開口部(3a)を覆うシート部(2a)、前記シート部(2a)の外縁に沿って枠状に形成された基部(2k)、及び前記基部(2k)から外方に向けて突出する脚部(2d)を有するシール部材(2)と、
を備え、
前記本体部(1)又は前記蓋体(3)の少なくとも一方は、前記脚部(2d)が挿通可能な切り欠き又は孔からなる挿通部(1g)を有することを特徴とする筐体構造(K1)である。
2) 本体部(11)と、
前記本体部(11)の一面側に取り付けられ、開口部(12a)を有する蓋体(12)と、
前記蓋体(12)を前記本体部(11)に取り付けた状態で前記蓋体(12)と前記本体部(11)との間に配置され、前記開口部(12a)を覆うシート部(14a)、前記シート部(14a)の外縁に沿って形成された枠状の基部(14k)、及び前記基部(14k)から外方に向けて突出する脚部(14b)を有するシール部材(14)と、
前記本体部(11)と前記シール部材(14)によって保持された外部機器(KS)を電気的に接続する接続端子と、
を備え、
前記本体部(11)又は前記蓋体(12)の少なくとも一方は、前記脚部(14b)が挿通可能な切り欠き又は孔からなる挿通部(12c)を備えることを特徴とする電子機器(52)である。
1) 本体部(1)と、
前記本体部(1)の一面側に取り付けられ、開口部(3a)を有する蓋体(3)と、
前記蓋体(3)を前記本体部(1)に取り付けた状態で前記蓋体(3)と前記本体部(1)との間に配置され、前記開口部(3a)を覆うシート部(2a)、前記シート部(2a)の外縁に沿って枠状に形成された基部(2k)、及び前記基部(2k)から外方に向けて突出する脚部(2d)を有するシール部材(2)と、
を備え、
前記本体部(1)又は前記蓋体(3)の少なくとも一方は、前記脚部(2d)が挿通可能な切り欠き又は孔からなる挿通部(1g)を有することを特徴とする筐体構造(K1)である。
2) 本体部(11)と、
前記本体部(11)の一面側に取り付けられ、開口部(12a)を有する蓋体(12)と、
前記蓋体(12)を前記本体部(11)に取り付けた状態で前記蓋体(12)と前記本体部(11)との間に配置され、前記開口部(12a)を覆うシート部(14a)、前記シート部(14a)の外縁に沿って形成された枠状の基部(14k)、及び前記基部(14k)から外方に向けて突出する脚部(14b)を有するシール部材(14)と、
前記本体部(11)と前記シール部材(14)によって保持された外部機器(KS)を電気的に接続する接続端子と、
を備え、
前記本体部(11)又は前記蓋体(12)の少なくとも一方は、前記脚部(14b)が挿通可能な切り欠き又は孔からなる挿通部(12c)を備えることを特徴とする電子機器(52)である。
本発明によれば、大きなコストアップとならず高い防滑性が得られる、という効果が得られる。
本発明の実施の形態に係る容器,筐体構造,及び電子機器を、好ましい実施例及びその変形例により図1〜図20を参照して説明する。
<実施例1>
まず、実施例1について図1〜図4を参照して説明する。
実施例1は、電子機器を含む一般的な装置51の筐体構造K1である。
図1は、装置51の斜視図である。図2は図1におけるS1−S1断面図である。図1、図2は装置51を伏せた姿勢で記載してある。図3は、装置51に用いるシール部材2の斜視図である。図4は、装置51の載置状態を示す側面図である。
まず、実施例1について図1〜図4を参照して説明する。
実施例1は、電子機器を含む一般的な装置51の筐体構造K1である。
図1は、装置51の斜視図である。図2は図1におけるS1−S1断面図である。図1、図2は装置51を伏せた姿勢で記載してある。図3は、装置51に用いるシール部材2の斜視図である。図4は、装置51の載置状態を示す側面図である。
装置51は、一面側が開放された略箱状の本体部1と、本体部1の開放面を覆うシール部材2と、本体部1に対してシール部材2を挟むようにして取り付けられる蓋体3と、を有している。
本体部1と蓋体3とは、フラップ係止部4により一体化及び分離が可能になっている。具体的には、蓋体3は回動するフラップ4aを備え、本体部1はフラップ4aを係止可能な係止部(図示せず)を備え、蓋体3は、フラップ4aを回動させ係止部における係止及び解除を行うことで本体部1に対して着脱可能とされている。
本体部1と蓋体3とは、フラップ係止部4により一体化及び分離が可能になっている。具体的には、蓋体3は回動するフラップ4aを備え、本体部1はフラップ4aを係止可能な係止部(図示せず)を備え、蓋体3は、フラップ4aを回動させ係止部における係止及び解除を行うことで本体部1に対して着脱可能とされている。
本体部1及び蓋体3は樹脂材で形成されている。シール部材2は、柔軟性を有し、他部材との間の摩擦係数が高い材料(例えばシリコーンゴム)で形成されている。詳しくは、シール部材2の材料は、一部材との間の摩擦係数が、少なくとも、一般的な樹脂材とその一部材との間の摩擦係数よりも高くなるものが選択される。
各部材の詳細は次のとおりである。
本体部1は、中央部分に設けられた凹部1aと、凹部1aの底に相当する底部1bと、凹部1aの側壁となるべく底部1bから立ち上げられた周リブ1cと、周リブ1cの外側に形成された外凹部1dと、を有して概ね直方体の箱状に形成されている。
四つの外側面の内の一つの外側面1eには、突出部1fが脚として突出形成されている。この例では、突出部1fは、外側面1eの左右両隅部それぞれに形成されている。
本体部1は、中央部分に設けられた凹部1aと、凹部1aの底に相当する底部1bと、凹部1aの側壁となるべく底部1bから立ち上げられた周リブ1cと、周リブ1cの外側に形成された外凹部1dと、を有して概ね直方体の箱状に形成されている。
四つの外側面の内の一つの外側面1eには、突出部1fが脚として突出形成されている。この例では、突出部1fは、外側面1eの左右両隅部それぞれに形成されている。
シール部材2は、矩形枠状の基部2kと、基部2kに周縁部が接続し凹部1aを覆うに十分な大きさ及び形状の平坦部分である略矩形のシート部2aと、シート部2aを囲むように基部2kに形成された凹部2bと、凹部2bを囲むようにその周囲に形成された周リブ部2cと、を有して形成されている。
基部2kの一つの辺に相当する辺部2c1には、シート部2aの延在面に沿って外方に突出する脚部2dが複数箇所設けられている。この例では、2箇所である。
基部2kの一つの辺に相当する辺部2c1には、シート部2aの延在面に沿って外方に突出する脚部2dが複数箇所設けられている。この例では、2箇所である。
蓋体3は、シール部材2のシート部2aの大部分を臨める大きさ及び形状の開口部3aを有して枠状に形成されている。
本体部1側となる面には、開口部3aを囲む周リブ3bが形成されている。周リブ3bは、シール部材2の凹部2bに嵌着するように形成されている。すなわち、シール部材2の凹部2bに蓋体3の周リブ3bが嵌め合わされる様に形成されている。
フラップ係止部4は、一般的ないわゆる弁当箱に多用されている周知の構造で形成されている。
本体部1側となる面には、開口部3aを囲む周リブ3bが形成されている。周リブ3bは、シール部材2の凹部2bに嵌着するように形成されている。すなわち、シール部材2の凹部2bに蓋体3の周リブ3bが嵌め合わされる様に形成されている。
フラップ係止部4は、一般的ないわゆる弁当箱に多用されている周知の構造で形成されている。
この筐体構造K1は、例えば次の手順で組み立てられる。
まず、シール部材2のシート部2aを本体部1の周リブ1cの頂部に載置する。
このときシール部材2の凹部2bを本体部1の外凹部1dに、若干の強嵌合となるなかで嵌め込む。すなわち、シール部材2は、若干引っ張られるようにして、本体部1の周リブ1cを取り囲むように嵌め込みまれる。
次に、蓋体3をシール部材2の上に載せる。載せる位置は、周リブ3bが凹部2bに嵌入できる位置とする。
位置決めがされたら蓋体3を本体部1側に押し込み、各フラップ4aをフラップの係止部に係止させ、蓋体3と本体部1とをフラップ係止部の係止により一体化させる。
まず、シール部材2のシート部2aを本体部1の周リブ1cの頂部に載置する。
このときシール部材2の凹部2bを本体部1の外凹部1dに、若干の強嵌合となるなかで嵌め込む。すなわち、シール部材2は、若干引っ張られるようにして、本体部1の周リブ1cを取り囲むように嵌め込みまれる。
次に、蓋体3をシール部材2の上に載せる。載せる位置は、周リブ3bが凹部2bに嵌入できる位置とする。
位置決めがされたら蓋体3を本体部1側に押し込み、各フラップ4aをフラップの係止部に係止させ、蓋体3と本体部1とをフラップ係止部の係止により一体化させる。
この状態で、シール部材2は、本体部1と蓋体3との間に、より詳しくは、周リブ1cと周リブ3bとの間にL字状の断面形状で挟まって強嵌合状態で介装される。
従って、本体部1の凹部1aとシール部材2とに囲まれて形成された空間V1に外部から水が浸入することはなく、装置51は、空間V1において水に対する高い封止性を有する。
従って、本体部1の凹部1aとシール部材2とに囲まれて形成された空間V1に外部から水が浸入することはなく、装置51は、空間V1において水に対する高い封止性を有する。
ここで、本体部1には、脚部2dの位置と形状に対応した開口部となる切り欠き部1gが形成されている。
そして、脚部2dは、本体部1の外側面1eから切り欠き部1gを通して外部に突出するようになっている。また、蓋体3の外側面3cと本体部1の外側面1eとは、ほぼ同一面となっているので、脚部2dは、蓋体3の外側面3cからも外部に突出するようになっている。
脚部2dの、外側面1eからの突出量は、突出部1fの外側面1eからの突出量と概ね同じとされている。
従って、図4に示されるように、装置51を、外側面1e及び外側面3cを下側として棚Tなどの載置面Taに載置した際には、載置面Taに突出部1fと脚部2dとが脚として当接するようになっている。
そして、脚部2dは、本体部1の外側面1eから切り欠き部1gを通して外部に突出するようになっている。また、蓋体3の外側面3cと本体部1の外側面1eとは、ほぼ同一面となっているので、脚部2dは、蓋体3の外側面3cからも外部に突出するようになっている。
脚部2dの、外側面1eからの突出量は、突出部1fの外側面1eからの突出量と概ね同じとされている。
従って、図4に示されるように、装置51を、外側面1e及び外側面3cを下側として棚Tなどの載置面Taに載置した際には、載置面Taに突出部1fと脚部2dとが脚として当接するようになっている。
突出部1fは樹脂材で形成されている本体部1の一部である。また、脚部2dは、樹脂材よりも摩擦係数の高い材料で形成されているシール部材2の一部である。
従って、装置51は、仮に突出部1fだけで当接する構造とした場合と比べ、載置面Taとの間に高い静止摩擦力及び動摩擦力が働き、載置面Taの傾斜の有無、あるいは乾いているか濡れているかに拘わらず、載置面Ta上で滑り出し難くなっている。また、仮に滑り出しでも滑りが継続し難くなっている。
すなわち、装置51は高い防滑性を有する。
また、脚部2dは、別部材ではなく、元々備えられていた部材(シール部材2)に一体的に形成されているので、顕著なコストアップにはならない。
従って、装置51は、仮に突出部1fだけで当接する構造とした場合と比べ、載置面Taとの間に高い静止摩擦力及び動摩擦力が働き、載置面Taの傾斜の有無、あるいは乾いているか濡れているかに拘わらず、載置面Ta上で滑り出し難くなっている。また、仮に滑り出しでも滑りが継続し難くなっている。
すなわち、装置51は高い防滑性を有する。
また、脚部2dは、別部材ではなく、元々備えられていた部材(シール部材2)に一体的に形成されているので、顕著なコストアップにはならない。
実施例1の装置51は、上述した構成のものに限らず、種々変形が可能である。
例えば、脚部2dの数、形状、突出量は限定されるものではない。
また、脚部2dは、シール部材2に設けられ、筐体となる本体部1及び蓋体3の少なくとも一方の、側面に設けられた開口部から突出するように形成されていればよい。開口部は、切り欠き部1gのような縁部から抉られた切り欠きに限らず、孔であってもよい。
例えば、脚部2dの数、形状、突出量は限定されるものではない。
また、脚部2dは、シール部材2に設けられ、筐体となる本体部1及び蓋体3の少なくとも一方の、側面に設けられた開口部から突出するように形成されていればよい。開口部は、切り欠き部1gのような縁部から抉られた切り欠きに限らず、孔であってもよい。
<実施例2>
次に、実施例2について図5〜図19を参照して説明する。
実施例2は筐体を含む電子機器52である。
この電子機器52は、具体的には、携帯音楽再生、携帯音楽録音装置、携帯画像表示装置、携帯撮影装置、携帯電話、などの外部機器である携帯装置を、防滴又は防沫状態で保持可能とし、保持した携帯装置からの音声出力を、内蔵したスピーカによって再生することができる音声再生装置である。
また、電子機器52は、マイクを備え、マイクから出力された音声信号を、内部に保持した電子機器に入力させることができる音声再生装置である。
また、電子機器52は、浴室,洗面所,又は台所などの水を扱う場所の棚などに載置されて使用されることが想定されたものである。
以下の説明における上下左右前後の各方向は、図5及び図6に矢印で示された方向で規定する。この各方向は、電子機器52の使用状態の姿勢において規定したものである。
次に、実施例2について図5〜図19を参照して説明する。
実施例2は筐体を含む電子機器52である。
この電子機器52は、具体的には、携帯音楽再生、携帯音楽録音装置、携帯画像表示装置、携帯撮影装置、携帯電話、などの外部機器である携帯装置を、防滴又は防沫状態で保持可能とし、保持した携帯装置からの音声出力を、内蔵したスピーカによって再生することができる音声再生装置である。
また、電子機器52は、マイクを備え、マイクから出力された音声信号を、内部に保持した電子機器に入力させることができる音声再生装置である。
また、電子機器52は、浴室,洗面所,又は台所などの水を扱う場所の棚などに載置されて使用されることが想定されたものである。
以下の説明における上下左右前後の各方向は、図5及び図6に矢印で示された方向で規定する。この各方向は、電子機器52の使用状態の姿勢において規定したものである。
図5は、電子機器52を前方やや右上方から見た斜視図であり、図6は、電子機器52を後方やや左上方から見た斜視図であり、図7は携帯装置の収容のために蓋体12を開けた状態を示す斜視図であり、本体部11に対して蓋体12を開状態とした図である。図7ではシール部材14は不図示としてある。図8はシール部材14の全体図である。
図5〜図8に示されるように、電子機器52は、筐体構造K2として、電子部品DBを内部に収容した本体部11と、開口部12aを有して枠状に形成され、フラップ13aが回動可能として複数箇所に設けられると共に本体部11に対して矢印DR12方向の回動により開閉するよう連結された蓋体12と、蓋体12を閉じた状態で本体部11との間に介装され、蓋体12の開口部12aを内側から塞ぐシート部14aを有するシール部材14と、を備えて構成されている。
以下の説明において、蓋体12を本体部11に対して閉じた状態を閉状態と称し、開けた状態を開状態と称する。
以下の説明において、蓋体12を本体部11に対して閉じた状態を閉状態と称し、開けた状態を開状態と称する。
本体部11は、前方面側を載置部11bとする箱状に形成されており、棚等への載置姿勢において、載置部11bが、上方に向かうに従って後方側に傾斜するように形成されている。
そのため、電子機器52は、より安定して載置されるように、下方側に向かうに従って、前後方向の幅が広がる外形形状とされている(図10及び図11参照)。
そのため、電子機器52は、より安定して載置されるように、下方側に向かうに従って、前後方向の幅が広がる外形形状とされている(図10及び図11参照)。
蓋体12に取り付けられたフラップ13aは、蓋体12の閉状態において本体部11側に回動させた際に、本体部11側に設けられた係止部11aに先端部が係止されるようになっている。この係止により、蓋体12の本体部11に対する蓋締めがなされる。
蓋体12は、開口部12aの周囲に、本体部11側に向け突出した周壁部12bが形成されている。また、周壁部12bの外側には、周壁部12bを取り囲む周リブ12dが形成されている(図12参照)。
蓋体12は、開口部12aの周囲に、本体部11側に向け突出した周壁部12bが形成されている。また、周壁部12bの外側には、周壁部12bを取り囲む周リブ12dが形成されている(図12参照)。
詳細は後述するが、シール部材14は、周壁部12bの外縁側の側面に当接し、かつ周リブ12dに係合して取り付けられようになっている。また、取り付けられた状態で開口部12aがシート部14aで塞がれるようになっている。
本体部1及び蓋体12は、熱可塑性樹脂の射出成形により形成されている。熱可塑性樹脂の例は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂である。
シール部材14は、ゴム(例えばシリコーンゴム)により形成され、開口部12aを塞ぐシート部14aは、外部から内部が透けて見えるように、即ち、シート部14aの一方側から他方側が透けて見えるようにその材質の仕様と厚さとが設定されている。
シール部材14は、ゴム(例えばシリコーンゴム)により形成され、開口部12aを塞ぐシート部14aは、外部から内部が透けて見えるように、即ち、シート部14aの一方側から他方側が透けて見えるようにその材質の仕様と厚さとが設定されている。
この筐体構造K2は、蓋体12の閉状態において、シール部材14のシート部14aと対向する載置部11bとの間の空間V2に、携帯装置KSを、シール部材14が弾性的に延びることによって挟んで保持することが可能となっている。すなわち、シール部材14と載置部11bとの間の空間V2は、間に携帯装置KSが挟持された際に、シート部14aの伸張により体積が拡張する〔図16(b)参照〕。
シール部材14は蓋体12に対して強嵌合で装着されており、閉状態で、フラップ係止部4の係止によって蓋体12がシール部材14と共に本体部11に押し付けられるので、空間V2は、外部から水が浸入しない水に対する封止状態になっている。
シール部材14は蓋体12に対して強嵌合で装着されており、閉状態で、フラップ係止部4の係止によって蓋体12がシール部材14と共に本体部11に押し付けられるので、空間V2は、外部から水が浸入しない水に対する封止状態になっている。
本体部1の載置部11bには、種々の携帯装置KS(図16(b)参照)が載置され得るように、載置可能とした種々の携帯装置KSの内の最大の装置の投影形状よりも大きな形状で形成されている。
載置された携帯装置KSは、蓋体12の閉状態においてシール部材14によって弾性的に載置部11b側に押し付けられ、これにより空間V2内に保持される。
載置された携帯装置KSは、蓋体12の閉状態においてシール部材14によって弾性的に載置部11b側に押し付けられ、これにより空間V2内に保持される。
図7に示されるように、載置部11bには、保持された携帯装置KSに接続するためのプラグ(接続端子)付きコード81が設けられている。このプラグ付きコード81は、不使用時には載置部11bに形成された溝11b1内に収められている。そして、使用時には、溝11b1から引き出して保持された携帯装置KSに接続することができるようになっている。
また、載置部11bには、指などにより開閉可能な電池蓋82が設けられている。この電池蓋82は、本体部1内に設けられ電子機器52の電源となる電池を収容する電池収容部を83塞ぐ蓋であり、電池交換等の際に使用者により開閉される。
また、載置部11bには、指などにより開閉可能な電池蓋82が設けられている。この電池蓋82は、本体部1内に設けられ電子機器52の電源となる電池を収容する電池収容部を83塞ぐ蓋であり、電池交換等の際に使用者により開閉される。
載置部11bにおける周縁部には、概ね全周に渡って主リブ11cが立設されている。主リブ11cの高さは、図7において、上方側と、左右側方の下方側を除いた範囲が高く、下方側と左右側方の下方側が低く形成されている。
また、主リブ11cの内側には、左右側部の中央部分を除いて副リブ11dが上下で一つずつ形成されている。
また、主リブ11cの内側には、左右側部の中央部分を除いて副リブ11dが上下で一つずつ形成されている。
本体部11の内部には電子部品であるスピーカSPが一対配設されている。この一対のスピーカSPは、電子部品DBの内の音声回路から供給された音声信号を音声として出力する。
そして、一対のスピーカSPから出力された音声は、本体部11の後面に設けられた、複数の小孔の集合領域である放音部11eを通してそれぞれ外部に出力される。
本体部11の天面11fには、スピーカSPから出力される音声の音量や音質を調節するボタン(タクトスイッチ)などの操作部VNが設けられている。
本体部11の左上の隅部には、三角柱状の収音部84が設けられている。この収音部84の詳細は後述する。
そして、一対のスピーカSPから出力された音声は、本体部11の後面に設けられた、複数の小孔の集合領域である放音部11eを通してそれぞれ外部に出力される。
本体部11の天面11fには、スピーカSPから出力される音声の音量や音質を調節するボタン(タクトスイッチ)などの操作部VNが設けられている。
本体部11の左上の隅部には、三角柱状の収音部84が設けられている。この収音部84の詳細は後述する。
図8は、シール部材14を、それが取り付けられる蓋体12側から見た斜視図である。図中の各方向は、電子機器52の使用姿勢に対応した方向である。
シール部材14は、枠状の基部14kと、厚みが極薄のシート状に形成され周縁部が基部14kに接続されたシート状のシート部14aと、基部14kの下方の辺部14k1に互いに離隔した位置に設けられ、下方に向け突出した一対の脚部14bと、を有している。
基部14kには、各辺の幅方向(例えば辺部14k1においては上下方向)の中央部に、基部14kを一周する周溝部14k2が形成されている。周溝部14k2は、蓋体12の周リブ12dに嵌着可能となっている。
シール部材14は、枠状の基部14kと、厚みが極薄のシート状に形成され周縁部が基部14kに接続されたシート状のシート部14aと、基部14kの下方の辺部14k1に互いに離隔した位置に設けられ、下方に向け突出した一対の脚部14bと、を有している。
基部14kには、各辺の幅方向(例えば辺部14k1においては上下方向)の中央部に、基部14kを一周する周溝部14k2が形成されている。周溝部14k2は、蓋体12の周リブ12dに嵌着可能となっている。
図9は脚部14bの拡大図である。図9中の各方向は、電子機器52の使用姿勢に対応した方向である。
脚部14bは、基部14kの辺部14k1に対し、後方側はほぼ同面に形成され、前方側は、高さH1だけ張り出した張り出し部14b1を有して厚肉の樹脂塊として形成されている。
また、脚部14bの先端側には、左右方向に縮幅する段部14b2が形成されている。縮幅した先端部分は、縮幅部14b3である。
また、縮幅部14b3の先端面14b4は、後方側ほど突出高さが小さくなるように傾斜した面となっている。この傾斜角度は、載置部11bの傾斜角度と対応している。
脚部14bは、基部14kの辺部14k1に対し、後方側はほぼ同面に形成され、前方側は、高さH1だけ張り出した張り出し部14b1を有して厚肉の樹脂塊として形成されている。
また、脚部14bの先端側には、左右方向に縮幅する段部14b2が形成されている。縮幅した先端部分は、縮幅部14b3である。
また、縮幅部14b3の先端面14b4は、後方側ほど突出高さが小さくなるように傾斜した面となっている。この傾斜角度は、載置部11bの傾斜角度と対応している。
図10は、電子機器52を下方側(底面側)から見た斜視図である。
本体部11の底面11gには、その左右両端部に近い位置に、それぞれ前後方向に延在するリブ状の突出部11hが脚として形成されている。
また、蓋体12には、本体部11に対する回動支点となっている一対の回動軸部KJ,KJの各近傍において、前方側に向かって抉るように矩形の切り欠き部12cが形成されている。
切り欠き部12cには脚部14bが挿通され、切り欠き部12cからは、シール部材14の一部として形成された脚部14bの内の縮幅部14b3が突出するようになっている。
従って、電子機器52は、使用姿勢での棚への載置において、突出部11hと脚部14bの縮幅部14b3との両方が載置面に脚として当接するようになっている。
本体部11の底面11gには、その左右両端部に近い位置に、それぞれ前後方向に延在するリブ状の突出部11hが脚として形成されている。
また、蓋体12には、本体部11に対する回動支点となっている一対の回動軸部KJ,KJの各近傍において、前方側に向かって抉るように矩形の切り欠き部12cが形成されている。
切り欠き部12cには脚部14bが挿通され、切り欠き部12cからは、シール部材14の一部として形成された脚部14bの内の縮幅部14b3が突出するようになっている。
従って、電子機器52は、使用姿勢での棚への載置において、突出部11hと脚部14bの縮幅部14b3との両方が載置面に脚として当接するようになっている。
図11は、この電子機器52の使用姿勢での載置状態を示す側面図である。図11において、電子機器52は、棚Tの載置面Taに載せられている。
図11からも明らかなように、電子機器52は、突出部11hと脚部14bとが載置面Taに当接して載置されるので、突出部11hのみが当接するとした場合と比べて、電子機器52と載置面Taとの間により高い静止摩擦力及び動摩擦力が働くようになっている。
従って、電子機器52は、載置面Taの傾斜の有無、あるいは乾いているか濡れているかに拘わらず、滑り出し難くなっている。また、仮に外部から大きな力が加わって滑り出した場合も高い動摩擦力によりその滑りが継続し難くなっている。
図11からも明らかなように、電子機器52は、突出部11hと脚部14bとが載置面Taに当接して載置されるので、突出部11hのみが当接するとした場合と比べて、電子機器52と載置面Taとの間により高い静止摩擦力及び動摩擦力が働くようになっている。
従って、電子機器52は、載置面Taの傾斜の有無、あるいは乾いているか濡れているかに拘わらず、滑り出し難くなっている。また、仮に外部から大きな力が加わって滑り出した場合も高い動摩擦力によりその滑りが継続し難くなっている。
また、電子機器52は、後方側において本体部11の突出部11hが載置面Taに当接し、前方側においてシール部材14の一部である脚部14bがその縮幅部14b3にて当接するようになっている。その場合、脚部14bの突出位置は、蓋体12側である前方側に偏倚した位置で突出するようになっているとよい。
例えば、予期せぬ外部からの力によって電子機器52が前方に倒れそうに傾いた場合、後方側の突出部11hは載置面Taから離れるが、前方側の縮幅部14b3は常に接触しており、かつ電子機器52の質量が全て縮幅部14b3に加わる。
これにより、載置面Taとの間の静止摩擦力がより高まり、脚部14bが無い場合と比べてより滑り出し難く、また、より倒れにくくなる、というメリットが得られる。
このように、電子機器52は、高い防滑性を有する。
例えば、予期せぬ外部からの力によって電子機器52が前方に倒れそうに傾いた場合、後方側の突出部11hは載置面Taから離れるが、前方側の縮幅部14b3は常に接触しており、かつ電子機器52の質量が全て縮幅部14b3に加わる。
これにより、載置面Taとの間の静止摩擦力がより高まり、脚部14bが無い場合と比べてより滑り出し難く、また、より倒れにくくなる、というメリットが得られる。
このように、電子機器52は、高い防滑性を有する。
次に、シール部材14の蓋体12への取り付け、及び蓋体12の本体部11への取り付けについて、図12〜図15を参照して説明する。
図12及び図13は、シール部材14を蓋体12に取り付けた状態を示す断面図である。図12の断面位置は、脚部14b以外の部位であり、例えば、上側の断面図である。図13の断面位置は脚部14bの部位である。
図12及び図13は、シール部材14を蓋体12に取り付けた状態を示す断面図である。図12の断面位置は、脚部14b以外の部位であり、例えば、上側の断面図である。図13の断面位置は脚部14bの部位である。
図12及び図13のいずれの断面位置においても、シール部材14は、その基部14kの周溝部14k2が蓋体12の周リブ12dに嵌り込むようにして蓋体12に装着される。
このとき、基部14kは、蓋体12の周壁部12bの外側面と周リブ12dの内側面及び外側面とに弾性変形しつつ密着するので、外部空間G側からシール部材14を越えて内側に水が浸入することがない。
このとき、基部14kは、蓋体12の周壁部12bの外側面と周リブ12dの内側面及び外側面とに弾性変形しつつ密着するので、外部空間G側からシール部材14を越えて内側に水が浸入することがない。
シール部材14を蓋体12に取り付けた状態の、回動軸部KJの近傍が、図14に部分斜視図として示されている。
図14に示されるように、蓋体12には、回動軸部KJの一部として、本体部11に対して回動するための腕部12eが一対形成されている。
また、一対の腕部12eには、一対の回動軸部KJの本体部11側において、互いに接近する方向に突出形成された一対の軸凸部11jにそれぞれ係合する孔12e1が形成されている。
シール部材14を取り付けた蓋体12を、本体部11に対して開状態(概ね図7の状態)に相当する姿勢にし、腕部12eの孔12e1に軸凸部11jが嵌るように概ね位置決めして矢印DR1方向に押し込むと、一対の腕部12eが互いに接近する方向に撓んで両者の係合が行われ回動可能状態となる。
図14に示されるように、蓋体12には、回動軸部KJの一部として、本体部11に対して回動するための腕部12eが一対形成されている。
また、一対の腕部12eには、一対の回動軸部KJの本体部11側において、互いに接近する方向に突出形成された一対の軸凸部11jにそれぞれ係合する孔12e1が形成されている。
シール部材14を取り付けた蓋体12を、本体部11に対して開状態(概ね図7の状態)に相当する姿勢にし、腕部12eの孔12e1に軸凸部11jが嵌るように概ね位置決めして矢印DR1方向に押し込むと、一対の腕部12eが互いに接近する方向に撓んで両者の係合が行われ回動可能状態となる。
一方、シール部材14が、正しい嵌着位置まで入り込んでいない浮いた状態のまま回動可能状態にすると、脚部14bの位置が図15の一点鎖線で示される「A」の位置に浮いていることになる。
この状態で、蓋体12を閉状態に向け回動させると、その回動途中で浮いた脚部14bが本体部11側に当接し、回動が禁止されて蓋体12を閉じることができなくなるようになっている。
すなわち、脚部14bによって、シール部材14が正しく取り付けられていない状態での使用、すなわち、水についての十分な封止が得られない状態での使用が未然に防止される。
この状態で、蓋体12を閉状態に向け回動させると、その回動途中で浮いた脚部14bが本体部11側に当接し、回動が禁止されて蓋体12を閉じることができなくなるようになっている。
すなわち、脚部14bによって、シール部材14が正しく取り付けられていない状態での使用、すなわち、水についての十分な封止が得られない状態での使用が未然に防止される。
次に、副リブ11dの作用について、図16及び図17を用いて説明する。
図16(a),(b)は、図5におけるS2−S2位置での断面図であり、蓋体12の閉状態での、本体部1における載置部11b,シール部材14,及び蓋体12の各一部が記載されている。図16(a)は、携帯装置KSが載置部11bに載置されていない状態を示し、図16(b)は、載置された携帯装置KSを保持した状態を示している。
図17は、図16(b)に対し、載置部11bが上方を向いた姿勢で蓋体12を開けた状態が示されている。
図16(a),(b)は、図5におけるS2−S2位置での断面図であり、蓋体12の閉状態での、本体部1における載置部11b,シール部材14,及び蓋体12の各一部が記載されている。図16(a)は、携帯装置KSが載置部11bに載置されていない状態を示し、図16(b)は、載置された携帯装置KSを保持した状態を示している。
図17は、図16(b)に対し、載置部11bが上方を向いた姿勢で蓋体12を開けた状態が示されている。
図16(a)及び図16(b)において、周リブ12d,基部14k,及び載置部11bの一部、詳しくは、二点鎖線Bで示された領域には、外部からの水滴や水沫による水が浸入可能となっている。
この状態から蓋体12を開ける(矢印DR3方向)と、封止境界近傍の水の一部が、水滴Wとして載置部11bに残る場合がある。従って、この水滴Wの携帯装置KS側への移動をするための、副リブ11dが形成されている。
また、蓋体12が閉じられた図16(b)の状態において、仮に、水が、圧力がかかるなどしてシール部材14の基部14kと載置部11bとの密着面Mを通して空間V2側に浸入しても、副リブ11dにより携帯装置KSへの移動が阻止される。
この状態から蓋体12を開ける(矢印DR3方向)と、封止境界近傍の水の一部が、水滴Wとして載置部11bに残る場合がある。従って、この水滴Wの携帯装置KS側への移動をするための、副リブ11dが形成されている。
また、蓋体12が閉じられた図16(b)の状態において、仮に、水が、圧力がかかるなどしてシール部材14の基部14kと載置部11bとの密着面Mを通して空間V2側に浸入しても、副リブ11dにより携帯装置KSへの移動が阻止される。
電子機器52の使用姿勢では、この副リブ11dによって携帯装置KS側への移動が阻止された水は、自重によって副リブ11dの外側を伝って下方に移動する。この水の流れの経路は、図7において矢印DR4(二箇所)により示される。
図7に示されるように、副リブ11dは、回動軸部KJに対応した部分が欠落して不連続部11d1とされているので、下方に移動してきた水滴は、不連続部11d1から回動軸部KJを通過して外部に排出される(図15の矢印DR5参照)。
このように、保持された携帯装置KSに水が接触することはなく、電子機器52は、保持した携帯装置KSに対する優れた防滴性・防沫性を有している。
図7に示されるように、副リブ11dは、回動軸部KJに対応した部分が欠落して不連続部11d1とされているので、下方に移動してきた水滴は、不連続部11d1から回動軸部KJを通過して外部に排出される(図15の矢印DR5参照)。
このように、保持された携帯装置KSに水が接触することはなく、電子機器52は、保持した携帯装置KSに対する優れた防滴性・防沫性を有している。
次に、図5において示された収音部84について図18及び図19を主に参照して説明する。図18は、マイクユニット84Mの斜視図であり、図19は、収音部84の分解図である。
収音部84は、マイクユニット84Mと、マイクユニット84Mを収容するための収容部11k1を有するユニットポケット部11kと、により構成されている。ユニットポケット部11kは、この例では本体部11と一体的に形成されている(図19では本体部11から分離した状態が示されている)。
マイクユニット84Mは、マイク本体84sと、マイク本体84sを収容する収容部84a1を一端側に有するユニットホルダ84aと、マイク本体84sを収容したユニットホルダ84aに対して被せるように装着されるケース84bと、により構成されている。
ユニットホルダ84aには、マイク本体84sから延出するコード84s1を挿通するスリット84a2が設けられており、コード84s1は、スリット84a2を通して本体部11側に引き出される。
上述の構成のマイクユニット84Mをユニットポケット部11kの収容部11k1に収め、引き出されたコード84s1に対し所定の配線処理を施して収音部84の本体部11への組み込みが完了する。
ユニットホルダ84aには、マイク本体84sから延出するコード84s1を挿通するスリット84a2が設けられており、コード84s1は、スリット84a2を通して本体部11側に引き出される。
上述の構成のマイクユニット84Mをユニットポケット部11kの収容部11k1に収め、引き出されたコード84s1に対し所定の配線処理を施して収音部84の本体部11への組み込みが完了する。
ケース84bには、マイク本体84sに対応した位置に、収音孔84b1が形成されている。
収音孔84b1は、マイクユニット84Mがユニットポケット部11kに収められた状態で、電子機器52の前方側に開口するようになっている。
収音孔84b1は、マイクユニット84Mがユニットポケット部11kに収められた状態で、電子機器52の前方側に開口するようになっている。
収音部84は、マイク本体84sを包む部材として、ユニットホルダ84a,ケース84b,及びユニットポケット部11kの三つの部材が存在している。すなわち、収音部84は三重構造を有している
ユニットホルダ84a及びケース84bは、それぞれ制振性材料で形成されている。具体例としては、ゴム、エラストマである。
ユニットホルダ84a及びケース84bは、それぞれ制振性材料で形成されている。具体例としては、ゴム、エラストマである。
電子機器52は、収音部84のマイク本体84sから出力された音声信号を、収容した携帯装置KSに対して供給する、あるいは、外部出力端子(図示せず)を介して外部へ出力するなど、の処理を行うようになっている。
本発明の各実施例及び変形例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において別の変形例としてもよいのは言うまでもない。
実施例1の装置51において、シール部材2を、シール部材2における脚部2dと同様の脚部2Adを有し、かつシール部材2おけるシート部2aがない枠状の基部2Akを有するシール部材2Aにすると共に、蓋体3を、開口部3aのない鍋蓋状の蓋体3Aにした変形例の装置51Aとしてもよい。
図20は、この装置51Aを説明するための断面図であり、図2と対比が可能な図である。
装置51Aでは、外部から水が浸入しない封止された空間は、本体部1の凹部1aと蓋体3Aの内側の面3Aaと枠状のシール部材2Aとにより囲まれた空間V1Aである。また、シール部材2Aは、脚部2Ad以外は、外部に露出しない構造となっている。
この装置51Aは、内部に構造物等を備えずに、単に水に対して封止された空間V1Aを有する容器であってももちろんよい。また、容器51Aとしては、空間V1A内に液体等を外部に漏出しないように収容するものであってもよい。
図20は、この装置51Aを説明するための断面図であり、図2と対比が可能な図である。
装置51Aでは、外部から水が浸入しない封止された空間は、本体部1の凹部1aと蓋体3Aの内側の面3Aaと枠状のシール部材2Aとにより囲まれた空間V1Aである。また、シール部材2Aは、脚部2Ad以外は、外部に露出しない構造となっている。
この装置51Aは、内部に構造物等を備えずに、単に水に対して封止された空間V1Aを有する容器であってももちろんよい。また、容器51Aとしては、空間V1A内に液体等を外部に漏出しないように収容するものであってもよい。
装置(容器)51Aは、脚部2Adを設けた側面を鉛直下方側とした姿勢で棚Tの載置面Taに載置したときに、載置面Taに突出部1fのみが当接している場合と比べて載置面Taとの間に高い静止摩擦力及び動摩擦力が働き、載置面Taの傾斜の有無、あるいは乾いているか濡れているかに拘わらず、滑り出し難く、また仮に滑り出してもその滑りが継続し難くなるのは装置51と同様である。
脚部2d,14bが進入する切り欠き部1g,12cなどの開口部は、蓋体3,12側に設けられた物に限らず、本体部1,11側に設けられていてもよい。
また、本体部1,11と蓋体3,12との両方に跨って設けられていてもよい。
シール部材2,14は、蓋体3,12に嵌合させる構成に限らず、本体部1,11側に嵌合するよう構成されていてもよい。
脚部2d,14bが進入する切り欠き部1g,12cなどの開口部は、蓋体3,12側に設けられた物に限らず、本体部1,11側に設けられていてもよい。
また、本体部1,11と蓋体3,12との両方に跨って設けられていてもよい。
シール部材2,14は、蓋体3,12に嵌合させる構成に限らず、本体部1,11側に嵌合するよう構成されていてもよい。
1 本体部
1a 凹部、 1b 底部、 1c 周リブ、 1d 外凹部
1e 外側面、 1f 脚部、 1g 切り欠き部
2,2A シール部材
2a シート部、 2b 凹部、 2c 周リブ部、 2c1 辺部
2d,2Ad 脚部、 2k,2Ak 基部
3,3A 蓋体
3a 開口部、 3Aa 面、 3b 周リブ、 3c 外側面
4 フラップ係止部、 4a フラップ
11 本体部
11a 係止部、 11b 載置部、 11b1 溝
11c 主リブ、 11d 副リブ、 11d1 不連続部
11e 放音部、 11f 天面、 11g 底面、 11h 脚部
11j 軸凸部、 11k ユニットポケット部
11k1 収容部
12 蓋体
12a 開口部、 12b 周壁部、 12c 切り欠き部(挿通部)
12d 周リブ、 12e 腕部、 12e1 孔
13a フラップ
14 シール部材
14a シート部、 14b 脚部、 14b1 張り出し部
14b2 段部、 14b3 縮幅部、 14b4 先端面
14k 基部、 14k1 辺部、 14k2 周溝部
51 装置、 51A 装置(容器)、 52 電子機器
81 プラグ(接続端子)付きコード、 82 電池蓋、 83 電池収容部
84 収音部
84a ユニットホルダ、 84a1 収容部、 84a2 スリット
84b ケース、 84b1 収音孔、 84M マイクユニット
84s マイク本体、 84s1 コード
DB 電子部品
G 外部空間
H1 高さ
KJ 回動軸部
KS 携帯装置(外部機器)
K1,K2 筐体構造
SP スピーカ
T 棚、 Ta 載置面、 Tb 壁面
VN 操作部
V1,V2,V1A 空間
1a 凹部、 1b 底部、 1c 周リブ、 1d 外凹部
1e 外側面、 1f 脚部、 1g 切り欠き部
2,2A シール部材
2a シート部、 2b 凹部、 2c 周リブ部、 2c1 辺部
2d,2Ad 脚部、 2k,2Ak 基部
3,3A 蓋体
3a 開口部、 3Aa 面、 3b 周リブ、 3c 外側面
4 フラップ係止部、 4a フラップ
11 本体部
11a 係止部、 11b 載置部、 11b1 溝
11c 主リブ、 11d 副リブ、 11d1 不連続部
11e 放音部、 11f 天面、 11g 底面、 11h 脚部
11j 軸凸部、 11k ユニットポケット部
11k1 収容部
12 蓋体
12a 開口部、 12b 周壁部、 12c 切り欠き部(挿通部)
12d 周リブ、 12e 腕部、 12e1 孔
13a フラップ
14 シール部材
14a シート部、 14b 脚部、 14b1 張り出し部
14b2 段部、 14b3 縮幅部、 14b4 先端面
14k 基部、 14k1 辺部、 14k2 周溝部
51 装置、 51A 装置(容器)、 52 電子機器
81 プラグ(接続端子)付きコード、 82 電池蓋、 83 電池収容部
84 収音部
84a ユニットホルダ、 84a1 収容部、 84a2 スリット
84b ケース、 84b1 収音孔、 84M マイクユニット
84s マイク本体、 84s1 コード
DB 電子部品
G 外部空間
H1 高さ
KJ 回動軸部
KS 携帯装置(外部機器)
K1,K2 筐体構造
SP スピーカ
T 棚、 Ta 載置面、 Tb 壁面
VN 操作部
V1,V2,V1A 空間
Claims (4)
- 本体部と、
前記本体部の一面側に取り付けられ、開口部を有する蓋体と、
前記蓋体を前記本体部に取り付けた状態で前記蓋体と前記本体部との間に配置され、前記開口部を覆うシート部、前記シート部の外縁に沿って形成された枠状の基部、及び前記基部から外方に向けて突出する脚部を有するシール部材と、
を備え、
前記本体部及び前記蓋体の少なくとも一方は、前記脚部が挿通可能な切り欠き又は孔からなる挿通部を有することを特徴とする筐体構造。 - 前記シール部材は前記本体部より摩擦係数の高い素材で一体成型されていることを特徴とする請求項1記載の筐体構造。
- 請求項1又は2の筐体構造を有し、前記本体部と前記シール部材とによって外部機器が保持されることを特徴とする容器。
- 本体部と、
前記本体部の一面側に取り付けられ、開口部を有する蓋体と、
前記蓋体を前記本体部に取り付けた状態で前記蓋体と前記本体部との間に配置され、前記開口部を覆うシート部、前記シート部の外縁に沿って形成された枠状の基部、及び前記基部から外方に向けて突出する脚部を有するシール部材と、
前記本体部と前記シール部材によって保持された外部機器を電気的に接続する接続端子と、
を備え、
前記本体部及び前記蓋体の少なくとも一方は、前記脚部が挿通可能な切り欠き又は孔からなる挿通部を備えることを特徴とする電子機器。
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-
2012
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