JP2014089931A - 発電システム及び発電システムにおける燃料電池の運転方法 - Google Patents

発電システム及び発電システムにおける燃料電池の運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガスタービンから燃料電池に供給される圧縮空気の圧力を一定に保つこと。
【解決手段】圧縮機21と燃焼器22を有するガスタービン11と、空気極及び燃料極を有するSOFC13と、圧縮機21で圧縮した一部の圧縮空気A2を空気極に供給する第2圧縮空気供給ライン31と、第2圧縮空気供給ライン31に設けられる制御弁61と、第2圧縮空気供給ライン31における制御弁61とSOFC13の空気極との間に設けられて空気極に供給される圧縮空気A2の圧力を検出する検出器63と、検出器63により検出された圧力の変動に応じて空気極に供給される圧縮空気A2の圧力を一定とする態様で制御弁61の開度を制御する制御装置62と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池とガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電システム及び発電システムにおける燃料電池の運転方法に関するものである。
燃料電池としての固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell:以下SOFC)は、用途の広い高効率な燃料電池として知られている。このSOFCは、イオン導電率を高めるために作動温度が高くされているので、ガスタービンの圧縮機から吐出された空気を空気極側に供給する空気(酸化剤)として使用することができる。また、SOFCは、利用できなかった高温の燃料をガスタービンの燃焼器に燃料として使用することができる。
このため、例えば、下記特許文献1に記載されるように、高効率発電を達成することができる発電システムとして、SOFCとガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたものが各種提案されている。この特許文献1に記載されたコンバインドシステムは、SOFCと、このSOFCから排出された排燃料ガスと排出空気とを燃焼するガスタービン燃焼器と、空気を圧縮してSOFCに供給する圧縮機を有するガスタービンとを設けたものである。
特開2009−205930号公報
上述した従来の発電システムの定格運転時において、ガスタービンは、発電状況に応じて運転状態が変動する。この場合、圧縮機の出口圧力が変動する。このため、SOFC側に供給する圧縮空気の圧力が安定しない。SOFCは、空気極と燃料極との圧力を均等に制御して相互間に空気と燃料とが流入しない安定した状態で運転することが好ましく、供給される圧縮空気の圧力が不安定であると、その運転状態が不安定となり、発電効率が損なわれるおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、ガスタービンから燃料電池に供給される圧縮空気の圧力を一定に保つことのできる発電システム及び発電システムにおける燃料電池の運転方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の発電システムは、圧縮機と燃焼器を有するガスタービンと、空気極及び燃料極を有する燃料電池と、前記圧縮機で圧縮した一部の圧縮空気を前記空気極に供給する圧縮空気供給ラインと、前記圧縮空気供給ラインに設けられる圧力制御弁と、前記圧縮空気供給ラインに設けられて前記空気極に供給される圧縮空気の圧力を検出する検出器と、前記検出器により検出された圧力の変動に基づいて前記空気極に供給される圧縮空気の圧力を一定とするように前記圧力制御弁の開度を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
従って、ガスタービンの圧縮機の出口側圧力が変動した場合、圧力制御弁の開度を制御することで、当該圧縮空気の圧力を補償する。そのため、ガスタービンから燃料電池に供給される圧縮空気の圧力が一定に保たれる。その結果、燃料電池は、一定圧力の圧縮空気で稼働されるため、運転状態が安定し、安定した発電を行うことができる。
本発明の発電システムでは、前記圧力制御弁が、複数の制御弁を並列して構成されていることを特徴とする。
従って、圧力制御弁の開度を制御する場合、例えば、先に流量調整範囲が小さい制御弁を制御し、その次に流量調整範囲の大きい制御弁を制御する。このように制御することで、流量調整範囲が比較的大きい制御弁の作動開始時での作動が不安定な範囲を、流量調整範囲が小さい制御弁により補うことが可能である。その結果、圧縮空気の圧力を一定にする制御を円滑かつ正確に行うことができる。また、複数の制御弁の流量調整範囲が同じであっても、順次開度を制御することで、圧縮空気の圧力を一定にする制御を円滑かつ正確に行うことができる。
また、本発明の発電システムにおける燃料電池の運転方法は、ガスタービンの圧縮機で圧縮した一部の圧縮空気を燃料電池の空気極に供給する工程と、前記燃料電池に供給される圧縮空気の圧力が変動した場合、前記圧縮空気の圧力を一定とするように前記圧縮空気の流量を調整する工程と、を有することを特徴とする。
従って、ガスタービンの圧縮機の出口側圧力が変動しても、圧縮空気の流量を調整し、当該圧縮空気の圧力を一定にする。そのため、ガスタービンから燃料電池に供給される圧縮空気の圧力が一定に保たれる。その結果、燃料電池は、一定圧力の圧縮空気で稼働されるため、運転状態が安定し、安定した発電を行うことができる。
本発明の発電システム及び発電システムにおける燃料電池の運転方法によれば、ガスタービンの圧縮機の出口側圧力が変動しても、圧縮空気の流量を調整することで、ガスタービンから燃料電池に供給される圧縮空気の圧力を一定に保つことができる。
図1は、本発明の一実施例に係る発電システムにおける圧縮空気の供給ラインを表す概略図である。 図2は、本実施例の発電システムにおける固体酸化物形燃料電池の運転時での圧縮空気の供給のフローチャートである。 図3は、本発明の他の実施例に係る発電システムにおける圧縮空気の供給ラインを表す概略図である。 図4は、本実施例の発電システムを表す概略構成図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る発電システム及び発電システムにおける燃料電池の運転方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
本実施例の発電システムは、固体酸化物形燃料電池(以下、SOFCと称する。)とガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたトリプルコンバインドサイクルシステム(登録商標)である。このトリプルコンバインドサイクルシステムは、ガスタービンコンバインドサイクル発電(GTCC)の上流側にSOFCを設置することにより、SOFC、ガスタービン、蒸気タービンの3段階で電気を取り出すことができるため、極めて高い発電効率を実現することができる。なお、以下の説明では、本発明の燃料電池として固体酸化物形燃料電池を適用して説明するが、この形式の燃料電池に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例に係る発電システムにおける圧縮空気の供給ラインを表す概略図、図2は、本実施例の発電システムにおけるSOFCの運転時での圧縮空気の供給のフローチャート、図3は、本発明の他の実施例に係る発電システムにおける圧縮空気の供給ラインを表す概略図、図4は、本実施例の発電システムを表す概略構成図である。
本実施例において、図4に示すように、発電システム10は、ガスタービン11及び発電機12と、SOFC13と、蒸気タービン14及び発電機15とを有している。この発電システム10は、ガスタービン11による発電と、SOFC13による発電と、蒸気タービン14による発電とを組み合わせることで、高い発電効率を得るように構成したものである。
ガスタービン11は、圧縮機21、燃焼器22、タービン23を有しており、圧縮機21とタービン23は、回転軸24により一体回転可能に連結されている。圧縮機21は、空気取り込みライン25から取り込んだ空気Aを圧縮する。燃焼器22は、圧縮機21から第1圧縮空気供給ライン26を通して供給された圧縮空気A1と、第1燃料ガス供給ライン27から供給された燃料ガスL1とを混合して燃焼する。タービン23は、燃焼器22から排ガス供給ライン28を通して供給された排ガス(燃焼ガス)Gにより回転する。なお、図示しないが、タービン23は、圧縮機21で圧縮された圧縮空気A1が車室を通して供給され、この圧縮空気A1を冷却空気として翼などを冷却する。発電機12は、タービン23と同軸上に設けられており、タービン23が回転することで発電することができる。なお、ここでは、燃焼器22に供給する燃料ガスL1として、例えば、液化天然ガス(LNG)を用いている。
SOFC13は、還元剤としての高温の燃料ガスと酸化剤としての高温の空気(酸化性ガス)が供給されることで、所定の作動温度にて反応して発電を行うものである。このSOFC13は、圧力容器内に空気極と固体電解質と燃料極が収容されて構成される。空気極に圧縮機21で圧縮された圧縮空気A2が供給され、燃料極に燃料ガスが供給されることで発電を行う。なお、ここでは、SOFC13に供給する燃料ガスL2として、例えば、液化天然ガス(LNG)、水素(H)および一酸化炭素(CO)、メタン(CH)などの炭化水素ガス、石炭など炭素質原料のガス化設備により製造したガスを用いている。また、SOFC13に供給される酸化性ガスは、酸素を略15%〜30%含むガスであり、代表的には空気が好適であるが、空気以外にも燃焼排ガスと空気の混合ガスや、酸素と空気の混合ガスなどが使用可能である(以下、SOFC13に供給される酸化性ガスを空気という)。
このSOFC13は、第1圧縮空気供給ライン26から分岐した第2圧縮空気供給ライン(圧縮空気供給ライン)31が連結され、圧縮機21が圧縮した一部の圧縮空気A2を空気極の導入部に供給することができる。この第2圧縮空気供給ライン31は、供給する空気量を調整可能な制御弁32と、圧縮空気A2を昇圧可能なブロワ33とが空気の流れ方向に沿って設けられている。制御弁32は、第2圧縮空気供給ライン31における空気の流れ方向の上流側に設けられ、ブロワ33は、制御弁32の下流側に設けられている。SOFC13は、空気極で用いられた排空気A3を排出する排空気ライン34が連結されている。この排空気ライン34は、空気極で用いられた排空気A3を外部に排出する排出ライン35と、燃焼器22に連結される圧縮空気循環ライン36とに分岐される。排出ライン35は、排出する空気量を調整可能な制御弁37が設けられ、圧縮空気循環ライン36は、循環する空気量を調整可能な制御弁38が設けられている。
また、SOFC13は、燃料ガスL2を燃料極の導入部に供給する第2燃料ガス供給ライン41が設けられている。第2燃料ガス供給ライン41は、供給する燃料ガス量を調整可能な制御弁42が設けられている。SOFC13は、燃料極で用いられた排燃料ガスL3を排出する排燃料ライン43が連結されている。この排燃料ライン43は、外部に排出する排出ライン44と、燃焼器22に連結される排燃料ガス供給ライン45とに分岐される。排出ライン44は、排出する燃料ガス量を調整可能な制御弁46が設けられ、排燃料ガス供給ライン45は、供給する燃料ガス量を調整可能な制御弁47と、燃料を昇圧可能なブロワ48が燃料の流れ方向に沿って設けられている。制御弁47は、排燃料ガス供給ライン45における燃料ガスL3の空気の流れ方向の上流側に設けられ、ブロワ48は、制御弁47の燃料ガスL3の流れ方向の下流側に設けられている。
また、SOFC13は、排燃料ライン43と第2燃料ガス供給ライン41とを連結する燃料ガス再循環ライン49が設けられている。燃料ガス再循環ライン49は、排燃料ライン43の排燃料ガスL3を第2燃料ガス供給ライン41に再循環する再循環ブロワ50が設けられている。
蒸気タービン14は、排熱回収ボイラ(HRSG)51で生成された蒸気によりタービン52を回転するものである。この排熱回収ボイラ51は、ガスタービン11(タービン23)からの排ガスライン53が連結されており、空気と高温の排ガスGとの間で熱交換を行うことで、蒸気Sを生成する。蒸気タービン14(タービン52)は、排熱回収ボイラ51との間に蒸気供給ライン54と給水ライン55が設けられている。そして、給水ライン55は、復水器56と給水ポンプ57が設けられている。発電機15は、タービン52と同軸上に設けられており、タービン52が回転することで発電することができる。なお、排熱回収ボイラ51で熱が回収された排ガスGは、有害物質を除去されてから大気へ放出される。
ここで、本実施例の発電システム10の作動について説明する。発電システム10を起動する場合、ガスタービン11、蒸気タービン14、SOFC13の順に起動する。
まず、ガスタービン11にて、圧縮機21が空気Aを圧縮し、燃焼器22が圧縮空気A1と燃料ガスL1とを混合して燃焼し、タービン23が排ガスGにより回転することで、発電機12が発電を開始する。次に、蒸気タービン14にて、排熱回収ボイラ51により生成された蒸気Sによりタービン52が回転し、これにより発電機15が発電を開始する。
続いて、SOFC13では、まず、圧縮空気A2を供給して昇圧を開始すると共に加熱を開始する。排出ライン35の制御弁37と圧縮空気循環ライン36の制御弁38を閉止し、第2圧縮空気供給ライン31のブロワ33を停止した状態で、制御弁32を所定開度だけ開放する。すると、圧縮機21で圧縮した一部の圧縮空気A2が第2圧縮空気供給ライン31からSOFC13側へ供給される。これにより、SOFC13側は、圧縮空気A2が供給されることで圧力が上昇する。
一方、SOFC13では、燃料極側に燃料ガスL2を供給して昇圧を開始する。排出ライン44の制御弁46と排燃料ガス供給ライン45の制御弁47を閉止し、ブロワ48を停止した状態で、第2燃料ガス供給ライン41の制御弁42を開放すると共に、燃料ガス再循環ライン49の再循環ブロワ50を駆動する。すると、燃料ガスL2が第2燃料ガス供給ライン41からSOFC13側へ供給されると共に、排燃料ガスL3が燃料ガス再循環ライン49により再循環する。これにより、SOFC13側は、燃料ガスL2が供給されることで圧力が上昇する。
そして、SOFC13の空気極側の圧力が圧縮機21の出口圧力になると、制御弁32を全開にすると共に、ブロワ33を駆動する。それと同時に制御弁37を開放してSOFC13からの排空気A3を排出ライン35から排出する。すると、圧縮空気A2がブロワ33によりSOFC13側へ供給される。それと同時に制御弁46を開放してSOFC13からの排燃料ガスL3を排出ライン44から排出する。そして、SOFC13における空気極側の圧力と燃料極側の圧力が目標圧力に到達すると、SOFC13の昇圧が完了する。
その後、SOFC13の反応(発電)が安定し、排空気A3と排燃料ガスL3の成分が安定したら、制御弁37を閉止する一方、制御弁38を開放する。すると、SOFC13からの排空気A3が圧縮空気循環ライン36から燃焼器22に供給される。また、制御弁46を閉止する一方、制御弁47を開放してブロワ48を駆動する。すると、SOFC13からの排燃料ガスL3が排燃料ガス供給ライン45から燃焼器22に供給される。このとき、第1燃料ガス供給ライン27から燃焼器22に供給される燃料ガスL1を減量する。
ここで、ガスタービン11の駆動による発電機12での発電、SOFC13での発電、蒸気タービン14の駆動により発電機15での発電が全て行われることとなり、発電システム10が定常運転となる。
ところで、一般的な発電システムでは、ガスタービン11は、発電状況に応じて運転状態が変動する。この場合、圧縮機21の出口圧力が変動する。例えば、系統の周波数が下がったとき、周波数を戻すためにガスタービン11の出力を上げる。つまり、燃料ガスL1の投入量を増やす。そうすると、タービン23の入口温度が上がる。これに応じて圧縮機21の出口圧力が上がることになる。このため、SOFC13側に供給する圧縮空気A2の圧力が安定しない。SOFC13は、空気極と燃料極との圧力を均等に制御して相互間に空気と燃料とが流入しない安定した状態で運転することが好ましく、供給される圧縮空気A2の圧力が不安定であると、その運転状態が不安定となり、発電効率が損なわれるおそれがある。
そこで、本実施例の発電システム10では、図1に示すように、SOFC13に供給される圧縮空気A2の圧力を一定とするため、第2圧縮空気供給ライン31におけるブロワ33と制御弁32との間に制御弁(圧力制御弁)61を設け、制御装置(制御部)62は、制御弁61の開度を制御するようにしている。なお、制御弁61は、第2圧縮空気供給ライン31におけるブロワ33の上流側(ブロワ33よりもSOFC13側)に設けられていてもよい。
即ち、制御弁61の開度を絞ると、SOFC13に供給される圧縮空気A2の流量が減少して圧力が下がる傾向となり、制御弁61の開度を開けると、SOFC13に供給される圧縮空気A2の流量が増加して圧力が上がる傾向となる。この制御を行うため、第2圧縮空気供給ライン31における制御弁32の下流側であって、制御弁32と圧縮機21との間に、圧縮空気A2の第1圧力を検出する第1検出器63aが設けられている。さらに、第2圧縮空気供給ライン31における制御弁61の上流側であって、制御弁61とブロワ33との間に、圧縮空気A2の第2圧力を検出する第2検出器63bが設けられている。そして、制御装置62は、この検出器63a,63bが検出した圧力に基づいて制御弁61の開度を制御する。なお、SOFC13が定格運転されている状態で基準となる圧力は、SOFC13に設けられている検出器(SOFC検出器)64により検出され、制御装置62に入力される。この検出器64は、SOFC13の空気極における圧力を検出する。
ここで、上述した制御装置62による制御であって、本実施例の発電システム10におけるSOFC13の運転方法について説明する。
制御装置62は、SOFC13が定格運転となったとき、SOFC13に設けられている検出器64により予め検出された圧力を基準圧力として記憶する。そして、この基準圧力となるように、検出器63a,63bが検出した圧縮空気A2の圧力が所定圧力となるように制御弁61の開度を制御する。このとき、制御装置62は、第1検出器63aが検出した圧縮空気A2の圧力が所定圧力となるように制御弁61の開度を制御し、第2検出器63b検出した圧縮空気A2の圧力にて第1検出器63aが検出した圧力の確認を行う。
即ち、図2に示すように、SOFC13の定格運転時において、第1検出器63aが検出した圧縮空気A2の圧力に変動があった場合(ステップS1:Yes)、制御装置62は、この検出された圧力に基づき制御弁61の開度を制御する(ステップS2)。一方、第1検出器63aが検出した圧縮空気A2の圧力に変動がなければ(ステップS1:No)、制御装置62は、第1検出器63aが検出した圧縮空気A2の圧力を再び入力して監視を行う。そして、制御弁61の開度を制御した結果、第1検出器63aが検出した圧縮空気A2の圧力が所定圧力となれば(ステップS3:Yes)、制御装置62は、本制御を終了し、ステップS1に戻って第1検出器63aが検出した圧縮空気A2の圧力を再び入力して監視を行う。一方、第1検出器63aが検出した圧縮空気A2の圧力が所定圧力でなければ(ステップS3:No)、制御装置62は、ステップS2に戻って、第1検出器63aで検出された圧力に基づき制御弁61の開度を制御する。
このように本実施例の発電システム10にあっては、圧縮機21と燃焼器22を有するガスタービン11と、空気極及び燃料極を有するSOFC13と、圧縮機21で圧縮した一部の圧縮空気A2を空気極に供給する第2圧縮空気供給ライン31と、第2圧縮空気供給ライン31に設けられる制御弁61と、第2圧縮空気供給ライン31に設けられて空気極に供給される圧縮空気A2の圧力を検出する検出器63aと、検出器63aにより検出された圧力の変動に基づいて空気極に供給される圧縮空気A2の圧力を一定とするように制御弁61の開度を制御する制御装置62と、を有する。
従って、SOFC13の空気極に供給される圧縮空気A2の圧力が変動した場合、制御弁61の開度を制御することで、当該圧縮空気A2の圧力を一定にする。そのため、ガスタービン11からSOFC13に供給される圧縮空気A2の圧力が一定に保たれる。その結果、SOFC13は、一定圧力の圧縮空気A2で稼働されるため、運転状態が安定し、安定した発電を行うことができる。
また、本実施例の発電システムでは、図3に示すように、制御弁61が、複数(本実施例では2つ)の制御弁61a,61bを並列して構成されていることが好ましい。例えば、制御弁61aは流量調整範囲が比較的大きく、制御弁61bは流量調整範囲が比較的小さい。従って、制御弁61の開度を制御する場合、制御装置62は、先に流量調整範囲が小さい制御弁61bを制御し、その次に流量調整範囲の大きい制御弁61aを制御する。このように制御することで、流量調整範囲が比較的大きい制御弁61aの作動開始時での作動が不安定な範囲を、流量調整範囲が比較的小さい制御弁61bにより補うことが可能である。その結果、圧縮空気A2の圧力を一定にする制御を円滑かつ正確に行うことができる。なお、複数の制御弁61a,61bは、必ずしも流量調整範囲が異なっていなくてもよく、順次開度を制御することで、圧縮空気A2の圧力を一定にする制御を円滑かつ正確に行うことができる。
また、本実施例の発電システムにおける燃料電池の運転方法にあっては、ガスタービン11の圧縮機21で圧縮した一部の圧縮空気A2をSOFC13の空気極に供給する工程と、SOFC13に供給される圧縮空気A2が変動した場合、圧縮空気A2の圧力を一定とするように圧縮空気A2の流量を調整する工程と、を有する。
従って、SOFC13の空気極に供給される圧縮空気A2の圧力が変動しても、圧縮空気A2の流量を調整し、当該圧縮空気A2の圧力を一定にする。そのため、ガスタービン11からSOFC13に供給される圧縮空気A2の圧力が一定に保たれる。その結果、SOFC13は、一定圧力の圧縮空気A2で稼働されるため、運転状態が安定し、安定した発電を行うことができる。
10 発電システム
11 ガスタービン
12 発電機
13 SOFC(固体酸化物形燃料電池:燃料電池)
14 蒸気タービン
15 発電機
21 圧縮機
22 燃焼器
23 タービン
31 第2圧縮空気供給ライン(圧縮空気供給ライン)
61 制御弁(圧力制御弁)
61a,61b 制御弁
62 制御装置(制御部)
63 検出器
64 検出器
A1 圧縮空気
A2 圧縮空気
本実施例の発電システムは、固体酸化物形燃料電池(以下、SOFCと称する。)とガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたトリプルコンバインドサイクル(Triple Combined Cycle:登録商標)である。このトリプルコンバインドサイクルは、ガスタービンコンバインドサイクル発電(GTCC)の上流側にSOFCを設置することにより、SOFC、ガスタービン、蒸気タービンの3段階で電気を取り出すことができるため、極めて高い発電効率を実現することができる。なお、以下の説明では、本発明の燃料電池として固体酸化物形燃料電池を適用して説明するが、この形式の燃料電池に限定されるものではない。

Claims (3)

  1. 圧縮機と燃焼器を有するガスタービンと、
    空気極及び燃料極を有する燃料電池と、
    前記圧縮機で圧縮した一部の圧縮空気を前記空気極に供給する圧縮空気供給ラインと、
    前記圧縮空気供給ラインに設けられる圧力制御弁と、
    前記圧縮空気供給ラインに設けられて前記空気極に供給される圧縮空気の圧力を検出する検出器と、
    前記検出器により検出された圧力の変動に基づいて応じて前記空気極に供給される圧縮空気の圧力を一定とするように前記圧力制御弁の開度を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする発電システム。
  2. 前記圧力制御弁が、複数の制御弁を並列して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の発電システム。
  3. ガスタービンの圧縮機で圧縮した一部の圧縮空気を燃料電池の空気極に供給する工程と、
    前記燃料電池に供給される圧縮空気の圧力が変動した場合、前記圧縮空気の圧力を一定とするように前記圧縮空気の流量を調整する工程と、
    を有することを特徴とする発電システムにおける燃料電池の運転方法。
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