JP2014088233A - 用紙処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙処理手段を待機位置から用紙処理位置に移動させるとき、その用紙処理手段が動き始めてから待機位置検出手段によって用紙処理手段が検知されなくなった時点まで遅れ時間が生じる場合であっても、用紙処理が行われた用紙の生産性を低下させることなく、高い位置精度で用紙処理を行うことができる用紙処理装置及び画像形成システムを提供する。
【解決手段】ステープラ263の移動経路における待機位置と綴じ位置との間の距離と、ステープラ263が動き始めてからステープラポジションセンサ273によってステープラ263が検知されなくなる時点までの遅れ時間に相当するステープラ263の移動距離(D1A−D1B)とに基づいて、綴じ位置に対する目標移動量を決定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、用紙を処理する用紙処理装置及びその用紙処理装置を備えた画像形成システムに関するものである。
従来、画像形成装置から排出された複数枚の用紙からなる用紙束について、用紙整合手段によって用紙搬送方向および用紙幅方向(用紙搬送方向と直交する方向)に用紙束を整合し、用紙束に対して穿孔や綴じ処理などの所定の用紙後処理を施して排出する用紙処理装置が知られている。このような用紙処理装置において行う綴じ処理としては、例えば用紙処理手段としての綴じ手段であるステープラを固定で配置し、用紙束の1箇所に綴じ処理を行うものや、ステープラが所定の綴じ位置に移動して用紙束の1箇所または2箇所に綴じ処理を行うものが知られている。例えば、特許文献1には、1台のステープラで用紙束の任意の箇所をステープルで綴じることができ、構成を簡素化して紙詰まりの発生を防止する目的でステープラが用紙搬送方向と交差する横方向に移動可能な伝票処理装置が開示されている。
しかしながら、上記従来の用紙処理装置では、ステープラをホームポジション(待機位置)から綴じ位置に移動させる制御において、ステープラが移動している最中の傾き状態については考慮されていない。例えば、ステープラを移動させる構成として、正逆転可能なモータによりタイミングベルトを介してステープラをガイド軸に沿って移動させ、ステープラに取り付けられたフィラー(被検知部)をホームポジションセンサ(待機位置検知手段)で検知する構成が知られている。この構成の用紙処理装置では、ステープラに取り付けられたフィラーがホームポジションセンサの検知位置を抜けると、ホームポジションセンサがステープラを検知しなくなったセンサOFF状態になる。このセンサOFF状態になってから所定の目標移動量だけステープラを移動させることにより、ステープラを所定の綴じ位置に停止させることができる。このような構成では、ガイド軸と、ガイド軸を通すためのステープラ軸受部の遊びやガタツキにより、ステープラが傾く可能性がある。また、ステープラは綴じ動作を行うためのモータや綴じ処理を行うための針シートを備えるため重量があり、移動時に慣性力が大きく働く。そのため、ステープラのタイミングベルトが固定されている駆動箇所と、センサフィラーが配置されている検知箇所とが離れていると、慣性によって、ステープラの駆動箇所と、センサフィラーが配置されている検知箇所とが動き始めるタイミングに差異が生じる。このタイミングの差異は、特にステープラを高速で動かそうとした場合に大きくなる。最初にステープラとタイミングベルトを固定している駆動箇所が動き始め、センサフィラーが配置されている検知箇所は遅れて追従するため、ステープラは一時的に傾くことになる。この傾きにより、ステープラのセンサフィラーが配置されている検知箇所が、ステープラのタイミングベルトが固定されている駆動箇所よりも遅れて移動し始める。このように検知箇所の移動が遅れた状態で、ホームポジションセンサがOFFした時点(以下「センサOFFタイミング」という。)からステープラを所定の目標移動量だけ移動させると、綴じ位置ズレが生じてしまう。すなわち、ステープラの移動を停止して傾きが解消された際、センサOFFタイミングが遅れた分、ステープラが移動する移動量が狙いより多くなり、ステープラの綴じ位置ズレ(用紙処理位置ズレ)が生じてしまう。一方、このステープラの傾きを抑制するためにステープラの移動速度を低くすると、ステープラが綴じ位置に移動するための時間が長くなり、処理済み用紙の生産性が低下してしまう。
なお、前述の用紙処理位置ズレ及び処理済み用紙の生産性の低下という課題は、ステープラ(綴じ手段)以外の用紙処理手段を備えた場合にも同様に発生し得るものである。例えば、前記課題は、綴じ手段以外の穿孔などの他の用紙処理を行う用紙処理手段を待機位置から所定の処理位置に移動させる構成においても同様に発生し得るものである。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、用紙処理手段を待機位置から用紙処理位置に移動させるとき、その用紙処理手段が動き始めてから待機位置検出手段によって用紙処理手段が検知されなくなった時点まで遅れ時間が生じる場合であっても、用紙処理が行われた用紙の生産性を低下させることなく、高い位置精度で用紙処理を行うことができる用紙処理装置及び画像形成システムを提供する。
本発明に係る用紙処理装置は、待機位置と用紙を処理する用紙処理位置との間を移動可能に構成された用紙処理手段と、前記用紙処理手段を前記待機位置と前記用紙処理位置との間で移動させる移動手段と、前記待機位置に位置する前記用紙処理手段を検出する待機位置検出手段と、前記待機位置から前記用紙処理位置に前記用紙処理手段を移動させるとき、前記用紙処理手段が動き始めた後に前記待機位置検出手段によって前記用紙処理手段が検知されなくなった時点から、前記用紙処理位置に対応する目標移動量だけ所定の移動速度V1で前記用紙処理手段を移動させるように、前記移動手段を制御する制御手段と、を備えた用紙処理装置であって、前記制御手段は、前記用紙処理手段の移動経路における前記待機位置と前記用紙処理位置との間の距離と、前記用紙処理手段が動き始めてから前記待機位置検出手段によって前記用紙処理手段が検知されなくなる時点までの遅れ時間に相当する前記用紙処理手段の移動距離とに基づいて、前記用紙処理位置に対する目標移動量を決定することを特徴とするものである。
本発明によれば、待機位置から用紙処理位置に用紙処理手段を移動させるとき、用紙処理手段が動き始めた後に待機位置検出手段によって用紙処理手段が検知されなくなった時点から、用紙処理位置に対応する目標移動量だけ移動速度V1で用紙処理手段を移動させる。このときの移動速度V1を、処理済み用紙の生産性を低下させないように高めにすると、用紙処理手段が動き始めてから待機位置検出手段によって用紙処理手段が検知されなくなる時点まで遅れ時間が発生するおそれがある。この遅れ時間が発生している間にも用紙処理手段は用紙処理位置に向かって移動する。このため、用紙処理手段が検知されなくなった時点から用紙処理手段を用紙処理位置まで移動させる目標移動量は、用紙処理手段の移動経路における待機位置と用紙処理位置との間の距離よりも、上記遅れ時間に相当する距離だけ短くなる。そこで、用紙処理手段が検知されなくなった時点からの目標移動量を、用紙処理手段の移動経路における待機位置と用紙処理位置との間の距離と前記遅れ時間に相当する用紙処理手段の移動距離とに基づいて決定する。このように決定した目標移動量だけ、用紙処理手段が検知されなくなる時点から用紙処理手段を上記移動速度V1で移動させることにより、用紙処理位置に用紙処理手段を精度よく位置させることができる。従って、用紙処理手段が動き始めてから待機位置検出手段によって用紙処理手段が検知されなくなった時点までに遅れが生じる場合であっても、用紙処理が行われた用紙の生産性を低下させることなく、高い位置精度で用紙処理を行うことができる。
本発明の実施形態に係る画像形成システムの一構成例を示す概略構成図。 本実施形態の画像形成システムを構成する用紙処理装置の内部及びその周辺の一構成例を示す概略構成図。 (a)〜(d)は用紙処理装置のステープルモードにおける用紙受入れ・整合処理の一例を示す説明図。 用紙処理装置のステープラを移動させる移動手段の一例を示す説明図。 用紙処理装置のステープラの移動制御を行う制御系の要部構成の一例を示すブロック図。 (a)〜(g)はステープラを綴じ位置移動速度V1及び基準速度V2でそれぞれ移動させたときのステープラの挙動について示す説明図。 ステープラの補正用の移動量D1A、D1Bを記憶させるときのより詳細な処理シーケンスを示すフローチャート。 補正用の移動量D1A、D1Bを用いて決定した目標移動量に基づいてステープラ263を所定の綴じ位置に移動させるときの制御の一例を示すフローチャート。 本実施形態の画像形成システムにおける電源ON時の初期動作の制御例を示すフローチャート。 本実施形態の画像形成システムにおける通紙完了後の停止動作の制御例を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システムの一構成例を示す概略構成図である。図1において、本実施形態に係る画像形成システムは、画像形成装置100と用紙処理装置200と画像読み取り装置300とを備えている。
画像形成装置100は、中間転写体を用いた間接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置である。画像形成装置100のほぼ中央部には、トナー像形成手段としての作像部110が配置されている。作像部110は、所定方向に並ぶように配置された4色(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)の作像ステーション111Y,111M,111C,111K(以下、適宜、添え字Y,M,C,Kを省略する。)を有する。また、画像形成装置100は、作像部110の下方に設けられた記録媒体供給手段としての給紙部120と、給紙部120でピックアップされた記録媒体としての用紙を2次転写部140及び定着部150に搬送する給紙搬送路(縦搬送路)130とを備えている。更に、画像形成装置100は、画像(トナー像)が定着された用紙を用紙処理装置200側に搬送する排紙経路160と、第一面(表面)に画像が形成された用紙を反転して第二面(裏面)に画像形成させるための両面搬送路170とを備えている。
作像部110は、作像ステーション111のYMCK各色用の像担持体としての感光体ドラムを備えている。各感光体ドラムの周囲には、その外周に沿って、帯電手段としての帯電ユニットと、現像手段としての現像ユニットと、1次転写ユニットと、クリーニングユニットと、除電手段としての除電ユニットとを備えている。また、作像部110は、露光手段としての図示しない光書き込みユニットと、中間転写体としての中間転写ベルト112とを備えている。光書き込みユニットは、各作像ステーション111の下側に配置され、各色ごとに、画像データに基づいて各感光体ドラムに光を照射して静電潜像を形成する。中間転写ベルト112は、作像ステーション111の上側に配置され、各感光体ドラムに形成された画像(トナー像)が1次転写ユニットによって転写される。
中間転写ベルト112は複数の支持ローラによって回転可能に支持されている。その複数の支持ローラのうちの1つの支持ローラ114は、2次転写部140で中間転写ベルト112を介して2次転写ローラ115と対向している。この2次転写部140で、中間転写ベルト112上の画像(トナー像)が用紙に2次転写される。中間転写ベルト112の上方には、交換可能なトナー収容容器116が配置されている。
なお、上記構成の画像形成装置(間接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置)の画像形成プロセスは公知であり、本発明の要旨とは直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
定着部150で定着処理された定着済みの用紙は、搬送ローラ162で搬送され、その搬送方向が搬送路切り換え部材161により切り換えられる。これにより、定着済みの用紙は、分岐排紙経路160又は両面搬送路170に搬送される。
図2は、本実施形態の画像形成システムを構成する用紙処理装置200の内部及びその周辺の一構成例を示す概略構成図である。
用紙処理装置200は、用紙搬送方向上流側から、入口ローラ対201と排紙搬送路202とシフト排紙ローラ対204とステープルトレイ219とを備える。更に、用紙処理装置200は、用紙搬送方向下流側に向けて、叩きコロ211と後端基準フェンス220とジョガーフェンス212と排紙ローラ206と排紙ガイド板205と排紙トレイ203とを備える。すなわち、用紙処理装置200の用紙受入れ部には、画像形成装置100の分岐排紙経路160から用紙を受入れる入口ローラ対201が設けられている。入口ローラ対201で受入れた用紙は、排紙搬送路202を介してシフト排紙ローラ対204側に搬送される。シフト排紙ローラ対204は、排紙トレイ203に用紙をシフトして排紙する機能を有する。入口ローラ対201およびシフト排紙ローラ対204は、駆動源としてのステッピングモータからなる入口モータ216によって回転駆動される。これにより、排紙搬送路202に沿って用紙が搬送される。
また、排紙搬送路202には、用紙検知手段としての入口センサ207が配置されている。この入口センサ207により、排紙搬送路202に沿って搬送される用紙の先端と後端とが検知される。この用紙の先端及び後端の検知タイミングと、ステッピングモータからなる入口モータ216及び後述の排紙モータ217の駆動ステップ数とにより、各用紙処理を行う際のタイミングが制御されている。
ステープルトレイ219の排紙ローラ206側の端部には、用紙の詰まり(ジャム)を検知する用紙詰まり検知手段としてのジャムセンサ210が設けられている。また、ステープルトレイ219の後端基準フェンス220側の端部には、処理対象の用紙を検知する用紙センサ213が設けられている。また、ステープルトレイ219と後端基準フェンス220との間には、処理対象の用紙の搬送方向における整合性を保つ戻しコロ214が設けられている。
叩きコロ211は、図中の実線の位置と破線の位置との間で上下動可能に設けられ、駆動源としての排紙モータ217の駆動力により所定のタイミングで回転駆動される。
排紙トレイ203は、用紙排出方向下流側の固定部208aと、用紙処理装置本体側の可動部208bとを有する。可動部208bは、駆動源としてのDCモータ221aによって回転駆動されるカム221に連結され、揺動軸221cを中心に揺動するように制御可能になっている。例えば排紙方向後端部(図中の右側の端部)に綴じ処理した用紙束が複数排紙される場合、その用紙束の排紙方向後端部が嵩張って上方の反るおそれがある。その場合は、DCモータ221aを駆動することにより、可動部208bの用紙処理装置本体側を下げるように、揺動軸221cを中心に時計方向に揺動させる。これにより、排紙方向後端部に綴じ処理した用紙束を複数排紙する場合でも、その用紙束の最上面が上方に反るのを防止できる。また、可動部208b上に排紙される用紙束の用紙処理装置本体側の排紙方向後端部は、ソレノイド218で揺動可能な押えレバー209の先端部で押さえることができる。
上記構成の用紙処理装置200は、画像形成装置100の本体制御部から通知される通紙モードに基づいて、用紙に対して綴じ処理などの所定の処理を施し、排紙トレイ203に用紙を排紙する。なお、本実施形態における「通紙モード」としては、用紙を搬送方向と直交する方向に仕分けして排紙するシフトモードと、複数枚の用紙を綴じて排紙するステープルモードとがあるが、これらのモードに限定されるものではない。
図3(a)〜(d)は用紙処理装置200のステープルモードにおける用紙受入れ・整合処理の一例を示す説明図である。
図3(a)はステープルモードで使用するステープルトレイ219、ステープラ263およびその周辺の主要な構成と、用紙受入・整合処理の動作とを示したものである。ここで、「ステープルモード」は、用紙を排紙する際に所定枚数毎に綴じ処理手段としてのステープラ263によって綴じ、綴じた用紙束を排紙するモードである。
前述の図2で示した排紙搬送路202の最下流に設けられたシフト排紙ローラ対204と、排紙トレイ203に排紙する直前に設けられた排紙ガイド板との間には、叩きコロ211が配置されている。叩きコロ211は例えばステッピングモータからなる排紙モータ217により上下方向に駆動される。より詳しくは、叩きコロ211は、上下動するレバー部分とコロ部分とからなり、コロ部分は排紙モータ217により用紙搬送方向(図中の左方向である排紙方向)とは逆方向に用紙を搬送するように回転駆動される。
用紙受入れ時は、図3(b)に示すように、あらかじめステープラ263を待機位置に移動させ、ジョガーフェンス212を用紙受入れ位置に退避させておき、画像形成装置100から用紙Pを受入れる。用紙後端がシフト搬送ローラ対204を通過したタイミングで叩きコロ211を下降させ、叩きコロ211のコロ部分で用紙Pをステープルトレイ219に押し付ける。更に、叩きコロ211のコロ部分を回転させ、用紙Pの後端の端面e1が後端基準フェンス220に突き当たるまでスイッチバックさせる。ここで、叩きコロ211のコロ部分の回転駆動は、排紙モータ217によって行われ、排紙ローラ206と同一駆動である。
ジョガーフェンス212は、用紙Pのスイッチバックが完了するまで、搬送中およびスイッチバック中の用紙と接触しない位置で待機している。そして、用紙Pのスイッチバックが完了すると、叩きコロ211を上昇させ、ジョガーフェンス212を図3(c)のように用紙幅方向に移動させる。これにより、ジョガーフェンス212の側面が用紙Pの端面e2、e3に当接して用紙Pを基準位置に揃えて整合させることができる。
戻しコロ214は、そのローラ軸214aの外周にスポンジ部材214bを設けたスポンジコロである。戻しコロ214は入口モータ216により回転駆動され、ステープルトレイ219上にスタックされた用紙Pに当接し、後端基準フェンス220側への搬送力を与えることで、用紙Pの搬送方向の整合性を保つ。
用紙Pの整合が完了すると、図3(d)に示すように、ジョガーフェンス212は次用紙の受入れに備えて用紙と接触しない位置まで退避する。
以降、整合・退避を繰り返し、指定枚数の用紙の搬送動作、スイッチバック動作、及び整合処理が完了した後、ステープラ263によって綴じ処理される。
図4は、用紙処理装置200の綴じ手段としてのステープラ263を移動させる移動手段の一例を示す説明図である。ステープラ263は、正逆転可能なステープラ移動モータ271によりタイミングベルト272を介して駆動される。この駆動により、ステープラ263は、用紙Pの端面e1の1箇所もしくは複数箇所(一般には2箇所)を綴じるため、ガイド軸275に沿って用紙幅方向に移動可能に構成される。ステープラ移動モータ271およびタイミングベルト272がステープラ263の移動手段として機能し、ステープラ263は少なくとも後端基準フェンス220によって支持される端面e1の全幅に渡って移動可能となっている。ここで、ステープラ263の一部に設けられた被ガイド部263Bは、例えばガイド軸275に沿ってスライドするように構成されている。この被ガイド部263Bを間にしたステープラ263の両端部のうち、タイミングベルト272側の一方の端部側に設けられた被駆動部263Aが、タイミングベルト272に固定されている。そして、ステープラ263のもう一方の端部側に、後述の被検知部としてのセンサフィラー274が設けられている。
ステープラ263の移動範囲の一端部側(図中の左側)には、ステープラ263の待機位置(ホームポジション)を検知する待機位置検知手段としてのステープラホームポジションセンサ(以下、「ステープラHPセンサ」という。)273が設けられている。また、ステープラ263には、ステープラHPセンサ273で検知される被検知部としてのセンサフィラー274が設けられている。ステープラHPセンサ273がステープラ263のセンサフィラー274を検知することにより、ステープラ263の待機位置(ホームポジション)を検出することができる。用紙Pの幅方向における所定の綴じ位置へステープラ263を移動させる制御は、センサフィラー274がステープラHPセンサ273の検知部を抜けた時点を基準にして行われる。すなわち、ステープラ263が動き始めた後にステープラHPセンサ273によってステープラ263のセンサフィラー274が検知されなくなった時点を基準にして行われる。つまり、センサフィラー274がステープラHPセンサ273の検知部を抜けてからステープラ263を所定の目標移動量だけ移動させるように制御する。いいかえると、ステープラ263が動き始めた後にステープラHPセンサ273によってステープラ263のセンサフィラー274が検知されなくなってから、ステープラ263を所定の目標移動量だけ移動させるように制御する。以上のようにステープラ263の移動を制御することにより、待機位置のステープラ263を、用紙Pの幅方向における所定の綴じ位置へ移動させることができる。
図5は、本実施形態の用紙処理装置200のステープラ263の移動制御を行う制御系の要部構成の一例を示すブロック図である。用紙処理装置200は、制御手段として、CPU401、ROM402、RAM403、シリアルI/F404などを内蔵した制御手段としての制御部400を備えている。制御のためのプログラムコードはROM402に格納される。CPU401はプログラムコードをRAM403に展開し、制御に必要なデータをRAM403に記憶し、RAM403をワークエリアとして使用しながら前記プログラムコードによって定義される制御を実行する。これにより、ステープラ263の移動を制御することができる。
画像形成装置100と用紙処理装置200とは、シリアルI/F404を介して互いに通信できるように制御される。この通信制御により、画像形成装置100から通紙される用紙サイズ情報や用紙処理装置200の動作完了通知など、用紙処理に必要なコマンドをやり取りする。
なお、本実施形態では、ステープラ263を綴じ処理時の所定の移動速度(以下「綴じ位置移動速度」という。)V1で移動させたときの移動量を記憶する第1の記憶部しては、例えばRAM403が用いられる。また、ステープラ263を綴じ位置移動速度V1よりも低い後述の基準速度V2で移動させたときの移動量を記憶する第2の記憶部についても、例えばRAM403が用いられる。すなわち、ステープラ263を綴じ位置移動速度V1で移動させたときの移動量及び基準速度V2で移動させたときの移動量それぞれは、RAM403に設定された所定の記憶領域に記憶することができる。なお、上記移動量を記憶する記憶手段としては、RAM403のほか、制御部400に設けられた他の内蔵メモリ、着脱自在のメモリカードやUSBメモリなどの外部記憶媒体、磁気ディスクや光ディスクなどの外部記憶装置などを用いてもよい。また、CPU401は、上記RAMなどの第1の記憶部及び第2の記憶部に記憶された移動量を比較する比較手段としても機能する。
図6(a)〜(g)はステープラ263を綴じ位置移動速度V1及び基準速度V2でそれぞれ移動させたときのステープラ263の挙動について示す説明図である。
まず、ステープラ263が待機位置であるホームポジション(HP)から脱出する方向にステープラ移動モータ271を回転駆動させ、タイミングベルト272を回転させる。すると、図6(a)に示したタイミングベルト272の取り付け部である被駆動部263Aが動かされ、ステープラ263移動し始める。
ここで、用紙処理装置200の生産性を高くするため、ステープラ263を高速である綴じ位置移動速度V1で移動させる。このように高速移動すると、ステープラ263にかかる慣性力により、タイミングベルト272の取り付け部(被駆動部)263Aの動きにステープラ263が全体としては追従しきれず、図6(b)に示すようにステープラ263は傾いた状態で移動する。
ステープラ263が傾いた状態で移動し始める場合は、傾きがない状態で移動し始める場合よりも、ステープラHPセンサ273でステープラ263を検知しなくなるOFFタイミングが遅れることになる。この傾きはステープラ263の移動を停止した際に解消される。そのため、ステープラHPセンサ273がOFFしてから(すなわち、ステープラ263を検知しなくなってから)、所定の目標移動量D1だけ移動させて(図6(c)参照)、ステープラ263の移動を停止したとき、ステープラ263が移動し過ぎた状態になる。つまり、ステープラ263の傾きによってステープラHPセンサ273のOFFタイミングが遅れた分に相当する進み過ぎ移動量D1xが生じてしまう。(図6(d)参照)。
そこで、上記進み過ぎ移動量D1xを求めるために、綴じ位置移動速度V1で任意の補正用目標移動量D1だけ移動させたときの位置から、ステープラ263に傾きを生じないよう綴じ位置移動速度V1よりも低速に設定した基準速度V2で移動を開始する。この移動開始からステープラHPセンサ273がONして待機位置(ホームポジション)に復帰したときまでの移動量D1A(図6(e)参照)を得る。
ここで、上記「基準速度」V2は、ステープラ263の移動開始時にステープラ263に傾きを生じないように低速に設定されたステープラ263の移動速度である。つまり、言い換えると、上記「基準速度」V2は、ステープラ263が動き始めてからステープラHPセンサ273によってステープラ263が検知されなくなる時点までの遅れ時間が発生しないように低速に設定された移動速度である。この基準速度V2でステープラ263を移動させた場合は、例えばステープラ263の移動時間と基準速度V2との積から、ステープラ263が実際に移動した移動量(図6(e)の例では移動量D1A)がわかる。
次に、センサ遅れによる進み過ぎ移動量D1xを求める際の基準となる移動量を得るために、基準速度V2で動作させて、ステープラHPセンサ273のOFFタイミングから所定の補正用目標移動量D1だけ移動させる(図6(f)参照)。この位置から、基準速度V2でホームポジションに復帰させたときの移動量を得て、これを基準となる移動量D1Bとする(図6G)。
図7は、上記ステープラ26の補正用の移動量D1A、D1Bを記憶させるときのより詳細な処理シーケンスを示すフローチャートである。
まず、ステープラ移動モータ271を駆動させ、待機位置であるホームポジションに待機しているステープラ263を、綴じ位置移動速度V1でホームポジションから脱出する方向に移動開始する(S000)。移動開始後、ステープラHPセンサ273がOFFになるまで移動を継続し(S001)、ステープラHPセンサ273がOFFになったら、さらにステープラ263を、所定の補正用目標移動量D1だけ移動させる(S002)。この補正用目標移動量D1だけ移動した位置でステープラ移動モータ271の駆動を一旦停止させ(S003)、さらにホームポジションに復帰する方向に、ステープラ263に傾きが生じない基準速度V2でステープラ263を移動させる(S004)。ステープラHPセンサ273がONになるまで移動を継続し(S005)、ステープラHPセンサ273がONになったらステープラ移動モータ271の駆動を停止させる(S006)。そして、ホームポジションへの復帰を開始してから、ステープラHPセンサ273がONになるまで移動した移動量D1Aを、RAM403上に確保された領域である第1の記憶部に記憶する(S007)。
次に、ホームポジションに復帰したステープラ263を、ステープラ263に傾きが生じない基準速度V2で、ホームポジションから脱出する方向に移動開始する(S010)。移動開始後、ステープラHPセンサ273がOFFになるまで移動を継続し(S011)、ステープラHPセンサ273がOFFになったら、さらにステープラ263を、所定の補正用目標移動量D1だけ移動させる(S012)。この補正用目標移動量D1だけ移動した位置でステープラ移動モータ271の駆動を一旦停止させ(S013)、さらにホームポジションに復帰する方向に基準速度V2で移動させる(S014)。ステープラHPセンサ273がONになるまで移動を継続し(S015)、ステープラHPセンサ273がONになったらステープラ移動モータ271の駆動を停止させる(S016)。そして、ホームポジションへの復帰を開始してから、ステープラHPセンサ273がONになるまでに移動した移動量D1Bを、RAM403上に確保された領域である第2の記憶部に記憶する(S017)。
以上の制御により、ステープラ263を所定の綴じ位置に移動させる際の目標移動量を決定するための情報(移動量D1A、D1B)を記憶することができる。
図8は、上記補正用の移動量D1A、D1Bを用いて決定した目標移動量に基づいてステープラ263を所定の綴じ位置に移動させるときの制御の一例を示すフローチャートである。
まず、ステープラ263の目標移動量D11は、画像形成装置100からシリアルI/F404を介して通知される用紙サイズ情報および綴じ位置情報により決定される(S100、S101)。この目標移動量D11は、ステープラ263の移動経路におけるホームポジション(待機位置)と綴じ位置との間の距離に対応する。
次に、制御部400にあらかじめ記憶された、綴じ位置移動速度V1で移動した際の移動量D1Aと基準速度V2で移動した際の移動量D1Bとが比較され、移動量D1Aと移動量D1Bとの差分情報を得る。そして、上記目標移動量D11と、移動量D1Aと移動量D1Bとの差分情報とにより、ステープラ263を所定の綴じ位置に実際に移動する際の補正済目標移動量D11Aが決定される(S102)。例えば、補正済目標移動量D11Aは、D11−(D1A−D1B)の計算により決定される。
補正済移動量D11Aを決定したら、綴じ位置移動速度V1でステープラ263を移動開始し、ステープラHPセンサ273がOFFになるまで移動を継続する(S104)。ステープラHPセンサ273がOFFになったら、さらにステープラ263を、補正済目標移動量D11Aだけ移動させる(S105)。ステープラ263が補正済み目標移動量D11Aだけ移動した位置でステープラ移動モータ271の駆動を停止させることで(S106)、ステープラ263の綴じ位置への移動が完了する。
図9は、本実施形態の画像形成システムにおける電源ON時の初期動作の制御例を示すフローチャートである。
まず、用紙処理装置200は、電源ON後、I/Oポートやタイマ・カウンタ等のCPU初期設定を行う(S200)。その後、シリアルI/F404によって画像形成装置100との通信が確立されると(S201)、画像形成装置100からイニシャル動作(初期動作)の許可が通知されるのを待つ(S202)。イニシャル動作が許可されると、各種負荷の初期動作を開始し(S203)、用紙処理装置200の各センサや負荷が正常に機能していることを確認する。このとき、前述の制御部400(第1の記憶部および第2の記憶部)に補正用移動量D1A、D1Bのデータを記憶させる制御(図7のS000〜S017)をあわせて実施する。そして、これらの補正用移動量D1A、D1Bのデータを記憶させて初期動作を完了する(S204)。
図10は、本実施形態の画像形成システムにおける通紙完了後の停止動作の制御例を示すフローチャートである。
まず、用紙処理装置200にステープルモードで通紙された用紙に対して、ステープラ263による綴じ処理を行う。そして、用紙束を排紙トレイ203に排出した後、画像形成装置100は用紙処理装置200に、シリアルI/F404を介して、装置を停止するよう通知する(S300)。停止の通知を受け付けた用紙処理装置200は、用紙処理を行うに駆動させた部材や装置などの各種負荷を所定の待機位置であるホームポジションに復帰させるためのホーミング動作を実行する(S301)。このホーミング動作の後、次回のステープルモードで通紙されたときのために、前述の制御部400(第1の記憶部および第2の記憶部)に前述の補正用移動量D1A、D1Bのデータを記憶させる制御(図7のS000〜S017)を実施する。そして、これらの補正用移動量D1A、D1Bのデータを記憶させて、停止制御を完了する(S302)。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
ホームポジションなどの待機位置と用紙を処理する綴じ位置などの用紙処理位置との間を移動可能に構成された綴じ手段(ステープラ263)などの用紙処理手段と、前記用紙処理手段を待機位置と用紙処理位置との間で移動させるステープラ移動モータ271及びタイミングベルト272などの移動手段と、待機位置に位置する用紙処理手段を検出するステープラホームポジションセンサ273などの待機位置検出手段と、待機位置から用紙処理位置に用紙処理手段を移動させるとき、用紙処理手段が動き始めた後に待機位置検出手段によって用紙処理手段が検知されなくなった時点から、用紙処理位置に対応する目標移動量だけ所定の移動速度V1で用紙処理手段を移動させるように、前記移動手段を制御する制御部400などの制御手段と、を備えた用紙処理装置200であって、前記制御手段は、用紙処理手段の移動経路における待機位置と用紙処理位置との間の距離D11と、用紙処理手段が動き始めてから待機位置検出手段によって用紙処理手段が検知されなくなる時点までの遅れ時間に相当する用紙処理手段の移動距離(D1A−D1B)とに基づいて、用紙処理位置に対する目標移動量を決定する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、待機位置から用紙処理位置に用紙処理手段を移動させるとき、用紙処理手段が動き始めた後に待機位置検出手段によって用紙処理手段が検知されなくなった時点から、用紙処理位置に対応する目標移動量だけ移動速度V1で用紙処理手段を移動させる。このときの移動速度V1を、処理済み用紙の生産性を低下させないように高めにすると、用紙処理手段が動き始めてから待機位置検出手段によって用紙処理手段が検知されなくなる時点まで遅れ時間が発生するおそれがある。この遅れ時間が発生している間にも用紙処理手段は用紙処理位置に向かって移動する。このため、用紙処理手段が検知されなくなった時点から用紙処理手段を用紙処理位置まで移動させる目標移動量は、用紙処理手段の移動経路における待機位置と用紙処理位置との間の距離よりも、上記遅れ時間に相当する距離だけ短くなる。そこで、用紙処理手段が検知されなくなった時点からの目標移動量を、用紙処理手段の移動経路における待機位置と用紙処理位置との間の距離と前記遅れ時間に相当する用紙処理手段の移動距離とに基づいて決定する。このように決定した目標移動量だけ、用紙処理手段が検知されなくなる時点から用紙処理手段を上記移動速度V1で移動させることにより、用紙処理位置に用紙処理手段を精度よく位置させることができる。従って、用紙処理手段が動き始めてから待機位置検出手段によって用紙処理手段が検知されなくなった時点までに遅れが生じる場合であっても、用紙処理が行われた用紙の生産性を低下させることなく、高い位置精度で用紙処理を行うことができる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、前記綴じ手段(ステープラ263)などの用紙処理手段の移動量を記憶する制御部400のRAM403など記憶手段を備え、制御部400などの制御手段は、用紙処理手段が動き始めた後に待機位置検出手段によって用紙処理手段が検知されなくなった時点を基準にして、待機位置から任意の補正用目標移動量D1だけ移動速度V1で用紙処理手段を移動させ、その移動後の位置から、前記遅れ時間が発生しない程度まで移動速度V1よりも低く設定した基準速度V2で待機位置まで用紙処理手段を移動させたときの移動量D1Aを、前記記憶手段に記憶させ、用紙処理手段が動き始めた後に待機位置検出手段によって用紙処理手段が検知されなくなった時点を基準にして、待機位置から前記補正用目標移動量D1だけ基準速度V2で用紙処理手段を移動させ、その移動後の位置から、前記遅れ時間が発生しない程度まで前記移動速度V1よりも低く設定した基準速度V2で待機位置まで用紙処理手段を移動させたときの移動量D1Bを、前記記憶手段に記憶させ、前記記憶手段に記憶している移動量D1Aと移動量D1Bとの差分に基づいて、前記遅れ時間に相当する用紙処理手段の移動距離(D1A−D1B)を算出する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、前記待機位置から任意の補正用目標移動量D1だけ移動速度V1で用紙処理手段を移動させたときの移動量は、前記遅れ時間に相当する用紙処理手段の移動距離を含む。この移動量は、移動後の位置から上記低速の基準速度V2で待機位置まで用紙処理手段を移動させたときの移動量D1Aに対応する。一方、前記待機位置から任意の補正用目標移動量D1だけ上記低速の基準速度V2で用紙処理手段を移動させたときの移動量は、前記遅れ時間に相当する用紙処理手段の移動距離を含まない。この移動量は、移動後の位置から上記低速の基準速度V2で待機位置まで用紙処理手段を移動させたときの移動量D1Bに対応する。これらの移動量D1Aと移動量D1Bとの差分(D1A−D1B)により、前記遅れ時間に相当する用紙処理手段の移動距離(D1A−D1B)を精度よく算出できる。以上のように、用紙処理手段を待機位置から任意の補正用目標移動量D1だけ移動させ待機位置に戻す動作を2回繰り返す用紙処理手段の簡易な動作により、前記遅れ時間に相当する用紙処理手段の移動距離(D1A−D1B)を精度よく算出できる。
(態様C)
上記態様Bにおいて、前記制御部400などの制御手段は、前記移動量D1A及び移動量D1Bの情報を取得してRAM403など記憶手段に記憶させる動作を、当該用紙処理装置の電源ON時に実行する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、用紙処理装置の使用開始時から、用紙処理が行われた用紙の生産性を低下させることなく高い位置精度で用紙処理を行うことができるようになる。また、電源ONした後、前記移動量D1A及び移動量D1Bを記憶させる動作を、その動作のために個別に設定したタイミングで実行させる必要がない。
(態様D)
上記態様Bにおいて、前記制御部400などの制御手段は、前記移動量D1A及び移動量D1Bの情報を取得してRAM403など記憶手段に記憶させる動作を、前記用紙の処理が完了した後の停止制御時に実行する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、前記用紙の処理が完了するたびに、前記移動量D1A及び移動量D1Bを記憶させる動作を行って更新することができる。従って、前記遅れ時間に相当する用紙処理手段の移動距離(D1A−D1B)が経時的に変化する場合でも、その移動距離(D1A−D1B)を精度よく算出できる。また、前記移動量D1A及び移動量D1Bを記憶させる動作を、その動作のために個別に設定したタイミングで実行させる必要がない。
(態様E)
上記態様A、B、C又はDにおいて、前記移動手段は、ステープラ263などの用紙処理手段の移動を案内するガイド軸275などの案内部材と、用紙処理手段の案内部材で案内される位置とは異なる位置を駆動するように設けられたステープラ移動モータ271やタイミングベルト272などの駆動手段と、を備え、前記ステープラホームポジションセンサ273などの待機位置検出手段は、用紙処理手段が待機位置に位置するとき、用紙処理手段の案内部材で案内される位置を間にして前記駆動手段で駆動される被駆動部263Aとは反対側に設けられたセンサフィラー274などの被検知部を検知するように設けられている。
これによれば、上記実施形態について説明したように、用紙処理手段の案内部材で案内される位置を間にして、駆動手段による駆動部が、用紙処理手段の一方の端部に位置し、待機位置検出手段で検知される被検知部、用紙処理手段のもう一方の端部に位置する。このような構成の用紙処理手段を上記移動速度V1で移動し始めるとき、用紙処理手段に作用する慣性力により、被駆動部の動きに用紙処理手段が全体としては追従しきれず、用紙処理手段が傾いた状態で移動する。このため、用紙処理手段が移動し始めてから被検知部が検知されなくなるまでの遅れ時間が発生しやすい。このように遅れ時間が発生しやすい構成においても、用紙処理が行われた用紙の生産性を低下させることなく、高い位置精度で用紙処理を行うことができる。
(態様F)
上記態様A、B、C、D又はEにおいて、前記用紙処理手段は、複数の用紙からなる用紙束に綴じ処理を行う綴じ手段である。これによれば、上記実施形態について説明したように、綴じ処理が行われた用紙の生産性を低下させることなく、高い位置精度で綴じ処理を行うことができる。
(態様G)
画像形成システムにおいて、用紙に画像を形成する画像形成装置100と、画像形成装置100で画像が形成された用紙を処理可能な上記態様態様A、B、C、D、E又はFの用紙処理装置200とを備える。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像が形成された用紙を処理した処理済みの用紙の生産性を低下させることなく、画像が形成された用紙に対して高い位置精度で綴じ処理を行うことができる。
なお、上記実施形態では、用紙処理手段として用紙束に綴じ処理を行う綴じ手段(ステープラ)を備えた場合について説明したが、本発明は、綴じ処理以外の用紙処理を行う用紙処理手段を備えた用紙処理装置及び画像形成システムについても適用できる。例えば、本発明は、待機位置から用紙処理位置に移動してパンチ孔あけ処理(穿孔処理)などを行う用紙処理手段を備えた用紙処理装置及び画像形成システムについても適用できる。
また、上記実施形態では、画像形成装置100としてタンデム型カラー画像形成装置を備えた画像形成システムの場合について説明したが、本発明は、他のタイプのカラー画像形成装置やモノクロ画像形成装置を備えた画像形成システムについても適用できる。また、本発明は、用紙処理装置と組み合わせる画像形成装置の種類に限定されることなく適用することができ、例えば、画像形成装置が複写機、プリンタ、FAX、複合機などである場合にも適用できる。
100 画像形成装置
110 作像部
111 作像ステーション
120 給紙部
130 給紙搬送路
150 定着部
200 用紙処理装置
263 ステープラ
263A 被駆動部(タイミングベルトの取り付け部)
263B 被ガイド部
271 ステープラ移動モータ
272 タイミングベルト
273 ステープラホームポジションセンサ(ステープラHPセンサ)
274 センサフィラー
400 制御部
実開昭62−035863号公報

Claims (7)

  1. 待機位置と用紙を処理する用紙処理位置との間を移動可能に構成された用紙処理手段と、
    前記用紙処理手段を前記待機位置と前記用紙処理位置との間で移動させる移動手段と、
    前記待機位置に位置する前記用紙処理手段を検出する待機位置検出手段と、
    前記待機位置から前記用紙処理位置に前記用紙処理手段を移動させるとき、前記用紙処理手段が動き始めた後に前記待機位置検出手段によって前記用紙処理手段が検知されなくなった時点から、前記用紙処理位置に対応する目標移動量だけ所定の移動速度V1で前記用紙処理手段を移動させるように、前記移動手段を制御する制御手段と、を備えた用紙処理装置であって、
    前記制御手段は、前記用紙処理手段の移動経路における前記待機位置と前記用紙処理位置との間の距離と、前記用紙処理手段が動き始めてから前記待機位置検出手段によって前記用紙処理手段が検知されなくなる時点までの遅れ時間に相当する前記用紙処理手段の移動距離とに基づいて、前記用紙処理位置に対する目標移動量を決定することを特徴とする用紙処理装置。
  2. 請求項1の用紙処理装置において、
    前記用紙処理手段の移動量を記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記用紙処理手段が動き始めた後に前記待機位置検出手段によって前記用紙処理手段が検知されなくなった時点を基準にして、前記待機位置から任意の補正用目標移動量D1だけ前記移動速度V1で前記用紙処理手段を移動させ、その移動後の位置から、前記遅れ時間が発生しない程度まで前記移動速度V1よりも低く設定した基準速度V2で前記待機位置まで前記用紙処理手段を移動させたときの移動量D1Aを、前記記憶手段に記憶させ、
    前記用紙処理手段が動き始めた後に前記待機位置検出手段によって前記用紙処理手段が検知されなくなった時点を基準にして、前記待機位置から前記補正用目標移動量D1だけ前記基準速度V2で前記用紙処理手段を移動させ、その移動後の位置から前記基準速度V2で前記待機位置まで前記用紙処理手段を移動させたときの移動量D1Bを、前記記憶手段に記憶させ、
    前記記憶手段に記憶している前記移動量D1Aと前記移動量D1Bとの差分に基づいて、前記遅れ時間に相当する前記用紙処理手段の移動距離を算出することを特徴とする用紙処理装置。
  3. 請求項2の用紙処理装置において、
    前記制御手段は、前記移動量D1A及び移動量D1Bを前記記憶手段に記憶させる動作を、当該用紙処理装置の電源ON時に実行することを特徴とする用紙処理装置。
  4. 請求項2の用紙処理装置において、
    前記制御手段は、前記移動量D1A及び移動量D1Bを前記記憶手段に記憶させる動作を、前記用紙の処理が完了した後の停止制御時に実行することを特徴とする用紙処理装置。
  5. 請求項1、2、3又は4の用紙処理装置において、
    前記移動手段は、前記用紙処理手段の移動を案内する案内部材と、前記用紙処理手段の前記案内部材で案内される位置とは異なる位置を駆動するように設けられた駆動手段と、を備え、
    前記待機位置検出手段は、前記用紙処理手段が前記待機位置に位置するとき、前記用紙処理手段の前記案内部材で案内される位置を間にして前記駆動手段で駆動される駆動部とは反対側に設けられた被検知部を検知するように設けられていることを特徴とする用紙処理装置。
  6. 請求項1、2、3、4又は5の用紙処理装置において、
    前記用紙処理手段は、複数の用紙からなる用紙束に綴じ処理を行う綴じ手段であることを特徴とする用紙処理装置。
  7. 用紙に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置で画像が形成された用紙を処理可能な請求項1、2、3、4、5又は6の用紙処理装置と、を備えたことを特徴とする画像形成システム。
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