JP2014087853A - 工作機械 - Google Patents

工作機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2014087853A
JP2014087853A JP2012237685A JP2012237685A JP2014087853A JP 2014087853 A JP2014087853 A JP 2014087853A JP 2012237685 A JP2012237685 A JP 2012237685A JP 2012237685 A JP2012237685 A JP 2012237685A JP 2014087853 A JP2014087853 A JP 2014087853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
workpiece
turret
unit
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012237685A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5937486B2 (ja
Inventor
Yusaku Mukai
勇作 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsugami Corp
Original Assignee
Tsugami Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsugami Corp filed Critical Tsugami Corp
Priority to JP2012237685A priority Critical patent/JP5937486B2/ja
Publication of JP2014087853A publication Critical patent/JP2014087853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5937486B2 publication Critical patent/JP5937486B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】ワークに対する回転工具の角度調整の精度を良好とし、ワークを任意の形状に輪郭制御加工する。
【解決手段】工作機械1は、回転工具T2が設けられた旋回部72を外周側に有するタレット22と、旋回軸722に固定されたロータ73bを回転させることによって旋回部72を回転させるダイレクトドライブモータ73と、制御手段と、を備える。制御手段は、タレット22を回転させると共にダイレクトドライブモータ73を駆動して旋回部72を連続的に回転させることで、回転工具T2をワークに対して任意の位置及び角度で位置決めし、回転工具T2を回転させてワークを加工する。
【選択図】図4

Description

本発明は、タレットを有する工作機械に関する。
この種の工作機械として、特許文献1には、所定の回転軸周りに回転可能なタレットと、タレット外周部に設けられ、ワークに斜め穴を空けるための回転工具を有する加工ユニットと、回転軸と直交する駆動軸と、を備えた工作機械が開示されている。この加工ユニットは、駆動軸と直交し、回転工具を保持する工具保持軸を有しており、中間軸等の伝達機構を介し、駆動軸の駆動力を伝達し、回転工具を回転させる。また、加工ユニットは、駆動軸に一致する旋回軸周りを旋回可能となっており、この旋回の角度を調整することによって、特許文献1に係る工作機械は、主軸方向に対し、所望の傾きをもって回転工具を固定することができるように構成されている。
特開平10−15703号公報
特許文献1に係る工作機械では、上記のように、加工ユニットを旋回させることが可能であるが、その旋回の角度の調整及び固定は、手動によりタレットに固定された位置決め板に設けられた角度目盛りと加工ユニットのケースに設けられた位置目盛りとを合わせた後、位置決め板にボルトをねじ込むことによって行われる。このような構成では、加工ユニットないしは回転工具の角度調整の精度に欠けるだけでなく、加工ユニットの旋回軸を輪郭制御加工における制御軸として用いることができないため、ワークに対して複雑な加工を施すことができないという問題があった。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、ワークに対する回転工具の角度調整の精度が良好であり、ワークを任意の形状に輪郭制御加工することができる工作機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る工作機械は、
ワークを保持するワーク保持部と、
前記ワークを加工するための回転工具が設けられた旋回部を外周側に有し、回転可能なタレットと、
前記タレットに対して不動であるステータと、前記旋回部の旋回軸に固定され、前記ステータに対して回転するロータとを有し、前記ロータを回転させることによって前記旋回部を回転させる回転駆動手段と、
前記タレット及び前記回転工具の回転動作を制御すると共に、前記回転駆動手段を駆動することで前記旋回部の回転動作を制御する制御手段と、を備え、
前記回転工具は、前記旋回部の外周方向に突出して設けられており、
前記制御手段は、前記タレットを回転させると共に、前記回転駆動手段を駆動して前記旋回部を連続的に回転させることで、前記回転工具を前記ワークに対して任意の位置及び角度で位置決めし、前記回転工具を回転させて前記ワークを加工する、
ことを特徴とする。
前記工作機械において、
前記回転工具は、前記旋回部の回転方向に沿って複数設けられており、
前記制御手段は、前記回転駆動手段を駆動して前記旋回部を連続的に回転させることで、前記旋回部に設けられた複数の回転工具のうちいずれかの工具を前記ワークに対して任意の位置及び角度で位置決めして前記ワークを加工する、ようにしてもよい。
前記工作機械は、
前記ワーク保持部と前記タレットとを相対的に移動させる機構を備え、
前記制御手段は、前記タレットと前記旋回部との回転動作を制御すると共に、前記機構の駆動を制御することで、前記回転工具を前記ワークに対して任意の位置及び角度で位置決めする、ようにしてもよい。
前記工作機械において、
前記ワーク保持部は、前記ワークを回転可能に保持し、
前記ワークの回転軸に沿った軸をZ軸、平面視において前記Z軸と直交する軸をX軸、前記Z軸及び前記X軸と直交する軸をY軸とした場合、前記機構は、前記ワーク保持部と前記タレットとを相対的に、X軸、Y軸、Z軸各々の軸方向に独立して移動させる、ようにしてもよい。
前記工作機械において、
前記制御手段は、前記ワーク保持部の駆動も制御し、前記ワークの回転制御、前記タレットの回転制御、前記旋回部の回転制御、及び前記機構の駆動制御を同時に行う、ようにしてもよい。
前記工作機械は、
前記旋回部と一体に回転する所定部位との摩擦力により前記旋回部を前記タレットに対して回転不能に固定することで前記回転工具を位置決めし、位置決めされた回転工具による前記ワークの加工中に、前記旋回部を前記タレットに対して回転不能とする固定手段をさらに備えていてもよい。
前記工作機械は、
前記旋回部の回転位置を検出する回転位置検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記回転位置検出手段によって検出された回転位置に基づいて前記旋回部が目標位置で停止するように前記回転駆動手段と前記固定手段とを制御してもよい。
前記工作機械において、
前記タレットは、外周に、前記タレットの回転軸と直交する方向に向く複数の面を有し、前記複数の面のうち所定の面上に前記旋回部が設けられ、前記複数の面のうち前記旋回部が設けられていない面上には、前記ワークを加工するための1又は複数の工具が設けられている、ようにしてもよい。
本発明によれば、ワークに対する回転工具の角度調整の精度が良好であり、ワークを任意の形状に輪郭制御加工することができる。
本発明の一実施形態に係る工作機械の平面図である。 図1に示す工作機械の側面図である。 図1に示す工作機械の正面図である。 工作機械の図2に示すI−I線概略断面図である。 図4のタレット近傍の拡大図である。 (a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係る工作機械によって可能な加工を説明するための図である。 変形例に係る工作機械が備える背面主軸等を説明するための平面図である。
本発明の一実施形態に係る工作機械について、図面を参照して説明する。
以下の説明では、工作機械の構成の理解を容易にするため、工作機械における鉛直方向を「Y軸方向」とし、ワークWの中心線に沿った水平方向を「Z軸方向」とし、Y軸及びZ軸方向に垂直な水平方向を「X軸方向」とする。また、図1〜図5、及び図7の図中には、X、Y、Z軸の各々の方向を示す矢印を示した。これら矢印が示す各方向において、矢印が向く方向を+側、その反対側の方向を−側として、適宜、工作機械を構成する各部を説明する。
本実施形態に係る工作機械1は、被加工物(ワーク)Wを加工する多機能旋盤として構成され、図1〜図5に示すように、工作機械1全体の台であるベッドSと、ワーク保持部10と、タレット装置20と、スライド機構30と、工作機械1全体を制御する制御部40と、操作部41と、を備える。
ワーク保持部10は、ワークW(例えば、円筒形)を保持して回転させるものであり、図1、図2等に示すように、主軸11と、主軸11を回転可能に支持する主軸台12と、を備える。
なお、図1は、工作機械1の平面図(+Y軸方向から見た図)である。図1では、後述のタレット22が有する複数の工具T1を省略している。また、図2は、工作機械1の側面図(+Z軸方向から見た図)である。図2では、ワーク保持部10を見えやすくするため、タレット装置20をワークW加工時の位置よりも+X軸方向にずらしている。
主軸11は、図示しないチャックでワークWを把持する。主軸台12には、ワーク回転用モータ(図示せず)が内蔵されており、このワーク回転用モータによって主軸11をC軸周りに回転させる。C軸は、Z軸と平行、且つ、ワークWの中心を通る回転軸として規定される。これにより、ワーク保持部10は、ワークWをC軸周りに回転させることができる。本実施形態では、主軸台12は、ベッドSに対して不動に固定されている。
タレット装置20は、ワークWを加工するための工具T1、回転工具T2を有するものであり、主に図4及び図5に示すように、ハウジング21と、ハウジング21に回転可能に支持されたタレット22と、旋回機構70と、を備える。
なお、図4は、工作機械1の図2に示すI−I線断面図である。また、図5は、図4のタレット22近傍の拡大図である。図4及び図5では、一部の構成において断面を示すハッチングを省略している。
タレット22は、図2に示すように、正多角形(本実施形態では、正八角形)に形成された部材であり、図3に示すタレット旋回用モータ220の駆動力によって、B軸周りに回転する。B軸は、Z軸と平行、且つ、タレット22の正八角形状の中心を通る回転軸として規定される。具体的には、タレット旋回用モータ220は、Z軸と平行な回転軸周りに回転する駆動軸(図示せず)を有しており、この駆動軸が、図示しない連結部材と、図4及び図5に示す歯車2210とを介して、旋回軸22aに連結されている。これにより、旋回軸22aは、タレット旋回用モータ220の動力によりB軸周りに回転する。タレット22は、旋回軸22aに対して不動であり、旋回軸22aと共にB軸周りに回転する。旋回軸22aは、ハウジング21に軸受け21a、21bを介して、B軸周りに回転可能に支持されている。
なお、図3は、工作機械1の正面図(−X軸方向から見た図)である。図3では、ワーク保持部10の一部を破線で表している。
タレット22の外周面は、主に図2に示すように、複数の工具T1を保持する工具保持部221として構成されている。具体的には、この実施形態では、タレット22の正八角形状を形作る八個の外周面のうち七個の外周面が工具保持部221として構成されている。複数の工具T1は、ワークWを加工するためのバイト、ドリル等からなり、図2に示すように、タレット22の正八角形状を形作る八個の外周面のうち七個の外周面にホルダH1を介して取り付けられている。複数の工具T1は、例えば、タレット22に対して、不動であり、着脱可能となっている。
タレット22の正八角形状を形作る八個の外周面のうち、工具T1が取り付けられていない外周面(工具保持部221以外の外周面)には、タレット22の外周方向に向かって延びるハウジング71が設けられている。このハウジング71は、後述する旋回部72を回転可能に支持する。
旋回機構70は、主に図4及び図5に示すように、ハウジング71と、ハウジング71に回転可能に支持された旋回部72と、旋回部72を回転させるダイレクトドライブモータ(ビルトインモータ)73と、旋回部72を回転不能に固定するブレーキ機構50と、工具回転機構60と、を備える。
旋回部72は、複数の回転工具T2を保持する回転工具保持部721と、この回転工具保持部721に連結され、ハウジング71に回転可能に軸支された旋回軸722と、を有する。旋回部72は、ダイレクトドライブモータ73の駆動力によって、A軸周りに回転する。A軸は、B軸と直交し、旋回軸722の軸中心を通る回転軸として規定される。
旋回軸722のタレット22側(図4及び図5中、上側)には、ブレーキ板51が取付けられている。ブレーキ板51は、旋回軸722からフランジ状に凸となるディスク形状に形成され、旋回軸722と一体に回転する。
ダイレクトドライブモータ73は、旋回部72をA軸周りに回転させるものであり、同期電動機や誘導電動機などの周知のモータで構成され、全体がハウジング71内に設けられている。ダイレクトドライブモータ73は、ハウジング71の内壁に固定されたステータ73aと、旋回軸722の外壁に直接取り付けられたロータ73bとを備える。
このダイレクトドライブモータ73では、ギヤなどを介することなく旋回軸722に直接にロータ73bが取り付けられるダイレクトドライブとしているから、ギヤなどによるエネルギ損失や騒音、振動を防止して、ダイレクトドライブモータ73からの出力によって効率よく旋回部72を回転させることができると共に、装置全体を小型化することができる。また、ダイレクトドライブモータ73は、回転位置検出器75を備える。
回転位置検出器75は、ロータ73bの回転位置、つまり、旋回部72の回転位置を検出するものである。回転位置検出器75としては、例えば、旋回部72の旋回軸722に形成された凹凸パターンを光学的に読み込んで旋回部72の回転位置を検出するロータリーエンコーダや、電磁ピックアップ式、レゾルバなど、種々のセンサを用いることができる。
ブレーキ機構50は、ブレーキ板51と、ハウジング71内に設けられたピストン52と、ピストン52にブレーキ板51を固定する(クランプする)ための付勢力を作用させるバネ53と、ピストン52をブレーキ板51に対して開放する(アンクランプする)ための空気圧を作用させる空気圧機構54と、を備える。
ピストン52は、環状に形成され、ブレーキ板51の+X軸方向側に位置する。また、ピストン52とハウジング71の内壁面との間には、空気圧室76が構成されている。
空気圧機構54は、例えば電動ポンプなどによって空気圧を発生させ、空気圧を継手55から空気圧室76に作用させるように構成されている。
ブレーキ機構50では、空気圧機構54から空気圧室76に空気圧を作用させていないときには、バネ53の付勢力によってピストン52がブレーキ板51に近付く方向に付勢され、ブレーキ板51がピストン52に押しつけられる。これにより、ブレーキ板51とピストン52とに摩擦力が作用し、ブレーキ板51及び旋回部72はハウジング71に対して回転不能に固定される(クランプ状態)。
一方、空気圧機構54から空気圧室76に空気圧を作用させたときには、バネ53の付勢力に抗してピストン52がブレーキ板51から離れる方向に移動され、ピストン52とブレーキ板51とは接しない。これにより、ブレーキ板51にはピストン52から力は作用せず、ブレーキ板51及び旋回部72はハウジング71に対して自由に回転できる状態となる(アンクランプ状態)。
工具回転機構60は、図4に示すように、ドライブシャフト61と、スピンドル62と、ドライブシャフト61を回転させる回転工具用モータ63と、を備える。
回転工具用モータ63は、タレット装置20のハウジング21の−Z軸方向側端部に位置し、+Z軸方向に向く回転軸63aを有する。回転工具用モータ63は、回転軸63aをB軸周りに回転させる。
ドライブシャフト61の一端部(−Z軸方向側の端部)は、回転軸63aと結合又は係合されている。これにより、ドライブシャフト61は、回転軸63aの回転に伴ってB軸周りに回転する。ドライブシャフト61は、その両端部各々の近傍で、ハウジング21に対して不動な軸受け64,65に回転可能に軸支されている。ドライブシャフト61の他端部(+Z軸方向側の端部)には、スパイラルマイタ等からなる第1ギヤ部61aが設けられている。第1ギヤ部61aは、スピンドル62の一端部(B軸に近い端部)に設けられたスパイラルマイタ等からなる第2ギヤ部62aと締結している。また、スピンドル62は、その両端部が、ハウジング71に対して不動な軸受け66、67に回転可能に軸支されている。
このような第1ギヤ部61aと第2ギヤ部62aとにより、ドライブシャフト61のB軸周りの回転動力がスピンドル62に伝搬され、スピンドル62は、A軸周りに回転する。
スピンドル62の他端部(B軸から離れる側の端部)は、例えばドリルからなる回転工具T2を保持するホルダH2の端部と、ギヤ機構により、係合されている。
旋回部72の回転工具保持部721は、ホルダH2を介して、複数の回転工具T2を保持する。具体的には、図3に示すように、この実施形態では、回転工具T2は4つあり、十字状に位置する。つまり、隣り合う回転工具T2が直交した配置関係となっている(隣り合う回転工具T2のうち、一方の回転工具T2が向く方向と他方の回転工具T2が向く方向とのなす角が90度の関係)。
これら4つの回転工具T2は、スピンドル62の回転に伴って、全て同時に回転する。具体的には、回転工具用モータ63の回転動力が、ドライブシャフト61等を介して、スピンドル62に伝搬され、スピンドル62がA軸周りに回転すると、複数の回転工具T2は、それぞれが延びる方向を回転軸として、これらの全てが回転する。
また、前述したように、旋回部72は、ダイレクトドライブモータ73の駆動力によって、A軸周りに回転可能である。この旋回部72の回転によって、回転工具保持部721に保持された4つの回転工具T2のうち、いずれかがワークWを加工するための工具として割り出される(選択される)。そして、4つの回転工具T2は、回転工具用モータ63の回転動力により、各々回転する。このようにして、工作機械1では、回転工具T2によりワークWを加工することが可能となっている。
スライド機構30は、タレット装置20をX、Y、Z軸各々の方向に移動させる機構であり、図1等に示すように、Z軸スライド機構31、X軸スライド機構32、及びY軸スライド機構33から構成されている。
Z軸スライド機構31は、タレット装置20をZ軸方向に移動させるための機構であり、ベッドS上に取り付けられた軸受部311と、この軸受部311に軸支されてZ軸方向に伸びるボールねじ312と、このボールねじ312を回転させるZ軸モータ313と、Z軸スライド部314と、を備える。
Z軸スライド部314は、Z軸方向に移動する台状の部材であり、ボールねじ312と嵌合し、ボールねじ312の回転によりZ軸方向に移動するナット(図示せず)と、ベッドS上に設けられたZ軸方向に伸びるレール部Rzと係合するガイド溝Gzと、を有する。Z軸スライド機構31は、Z軸モータ313でボールねじ312を回転させることで、ナットを移動させる(つまり、Z軸スライド部314を移動させる)。Z軸スライド部314は、移動する際に、レール部Rzに案内され、安定してZ軸方向に移動することができる。このような機構により、Z軸スライド機構31は、タレット装置20をZ軸方向に移動させる。
X軸スライド機構32は、タレット装置20をX軸方向に移動させるための機構であり、Z軸スライド部314上に取り付けられた軸受部(図示せず)と、この軸受部に軸支されてX軸方向に伸びるボールねじ322(図3参照)と、このボールねじ322を回転させるX軸モータ323と、X軸スライド部324と、を備える。
X軸スライド部324は、X軸方向に移動する台状の部材であり、ボールねじ322と嵌合し、ボールねじ322の回転によりX軸方向に移動するナット(図示せず)と、Z軸スライド部314上に設けられたX軸方向に伸びるレール部Rxと係合するガイド溝Gxと、を有する。X軸スライド機構32は、X軸モータ323でボールねじ322を回転させることで、ナットを移動させる(つまり、X軸スライド部324を移動させる)。X軸スライド部324は、移動する際に、レール部Rxに案内され、安定してX軸方向に移動することができる。このような機構により、X軸スライド機構32は、タレット装置20をX軸方向に移動させる。
Y軸スライド機構33は、タレット装置20をY軸方向に移動させるための機構であり、X軸スライド部324上に取り付けられた軸受部331と、この軸受部331に軸支されてY軸方向に伸びるボールねじ332(図3参照)と、このボールねじ332を回転させるY軸モータ333と、Y軸スライド部334と、を備える。
Y軸スライド部334は、Y軸方向に移動する台状の部材であり、ボールねじ332と嵌合し、このボールねじ332の回転によりY軸方向に移動するナット(図示せず)と、X軸スライド部324上に設けられたY軸方向に伸びるレール部Ryと係合するガイド溝Gy(図1参照)と、を有する。Y軸スライド機構33は、Y軸モータ333でボールねじ332を回転させることで、ナットを移動させる(つまり、Y軸スライド部334を移動させる)。Y軸スライド部334は、移動する際に、レール部Ryに案内され、安定してY軸方向に移動することができる。このような機構により、Y軸スライド機構33は、タレット装置20をY軸方向に移動させる。
このように、ベッドSに対してZ軸方向に移動可能であるがX及びY軸方向には不動なZ軸スライド部314と、このZ軸スライド部314に対してX軸方向に移動可能であるがY軸方向には不動なX軸スライド部324と、このX軸スライド部324に対してY軸方向に移動可能なY軸スライド部334と、を備えるスライド機構30により、Y軸スライド部334に取り付けられたタレット装置20は、X、Y、Z軸各々の方向に移動可能となっている。
タレット装置20は、図1、図4に示すように、Y軸スライド部334の−X軸方向側端部に取り付けられている。
制御部40は、工作機械1全体を制御するものであり、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、CPU(Central Processing Unit)と、を備える。なお、制御部40及び操作部41は、図1にのみ示した。
制御部40は、操作部41から供給されたNC(Numerical Control)プログラムに従い、各部を制御する。制御部40には、例えば回転位置検出器75から旋回部72の回転位置が入力されるなど、工作機械1の制御に必要な各種情報が入力され、ワーク回転用モータ、ダイレクトドライブモータ73、空気圧機構54、回転工具用モータ63、Z、X及びY軸モータ313、323及び333などに制御信号を送信する。
これにより、工作機械1は、ワークWとタレット22が保持する工具T1、または、ワークWと旋回部72が保持する回転工具T2との相対的位置関係を適当に設定し、ワークWを加工することができる。
操作部41は、オペレータからの操作情報、入力情報を受け付けるものであり、操作情報、入力情報を受け付けるための操作パネル(図示せず)を備える。操作パネルは、起動スイッチと、停止スイッチと、テンキー等を備える。起動スイッチは、工作機械1を起動するときに操作されるスイッチであり、停止スイッチは、起動を停止するときに操作されるスイッチである。テンキーは、数値を手動で入力するためのキーである。操作部41は、起動スイッチ、停止スイッチが操作されると、この操作情報を受け付ける。また、操作部41は、NCプログラム(加工シーケンス)のデータが入力されると、このデータを入力情報として受け付ける。NCプログラムは、ワークWと工具T1、または、ワークWと回転工具T2との相対的位置関係を適当に設定し、ワークWを加工するためのプログラムであり、オペレータによって作成される。
次に、以上のように構成された工作機械1を用いたワークWの加工について説明する。
なお、タレット22をB軸周りに回転させて工具T1を割り出し、工具T1でワークWを加工する手法は、公知の手法によるため、以下では、回転工具T2によるワークWの加工について説明する。
まず、タレット装置20及び旋回部72による回転工具T2の割り出し(選択、変更)について説明する。
(回転工具T2の割り出し)
ワークWを加工する回転工具T2を割り出すときには、オペレータの操作部41への指令に基づいて、制御部40は、タレット22をB軸周りに回転させて、旋回部72を、ワークWに対して所望の位置に配置させる。また、制御部40は、空気圧機構54を駆動し、空気圧室76に空気圧を作用させ、アンクランプ状態とする。つまり、ピストン52とブレーキ板51とが接していない状態となるようにブレーキ機構50を駆動する。これにより、ブレーキ板51及び旋回部72は、ハウジング71に対して自由に回転することができる。
続いて、制御部40は、ダイレクトドライブモータ73を駆動して旋回部72を回転させる。このとき、制御部40は、回転位置検出器75によって検出されたダイレクトドライブモータ73のロータ23bの回転位置(つまり、旋回部72の回転位置)に基づいて、所望の回転工具T2がワークWを加工するための位置(目標位置)に割り出されて停止するように旋回部72をA軸周りに回転させる。
そして、旋回部72が目標とする回転位置に至ったら、制御部40は、空気圧機構54を制御し、空気圧室76に空気圧を作用させないようにする。これにより、バネ53の付勢力によってブレーキ板51がピストン52に押しつけられる。すると、旋回部72が目標位置に割り出された状態で、ピストン52とブレーキ板51との摩擦力によってブレーキ板51及び旋回部72が回転不能に固定される。
旋回部72によって回転工具T2を割り出したときに、割り出された回転工具T2の位置にズレが生じていたときには、オペレータによる操作部41へ指令に基づいて、制御部40は、旋回部72の回転位置を微調整する。
ここで、本実施形態に係る工作機械1は、ブレーキ板51をピストン52で押しつけ、摩擦力により旋回部72を回転不能に固定するものであり、回転工具T2を割り出して固定するときに、旋回部72とハウジング71の一方に形成された凹部と他方に形成された凸部とを係合させることで旋回部72を回転不能に固定するものではない(つまり、例えば旋回部72とハウジング71に形成された係合歯同士を係合させてカップリングにより旋回部72を回転不能に固定するものではない)。そのため、本実施形態に係る工作機械1によれば、任意の角度で旋回部72を固定することができ、ワークWを加工するときのワークWと回転工具T2との位置を微調整することができる。
回転工具T2の位置の微調整としては、例えば、オペレータが制御部40にズレを補正するための角度を入力して制御部40が入力された角度に応じて旋回部72を回転させたり、制御部40が旋回部72をゆっくりと回転させてオペレータが停止指令を制御部40に入力したりする等、種々の方法を用いることができる。
なお、こうして回転工具T2の位置の微調整が完了したときには、制御部40は、旋回部72の回転位置を記憶して、割り出した回転工具T2の位置を記憶することが望ましい。また、複数の回転工具T2を用いて連続してワークWを加工する際には、予め全ての回転工具T2に対してこうした調整を行って結果を記憶し、その後、記憶した情報を用いて制御部40がワークWを加工すれば、加工精度を高めることができると共にスムーズに加工を行うことができる。
続いて、タレット装置20及び旋回部72によって割り出された回転工具T2によるワークWの加工全体の流れについて説明する。
(ワークWの加工の流れ)
ワークWを加工するときには、例えば、オペレータが、ワーク保持部10のチャックにワークWを配置してチャックによりワークWを保持させる。
続いて、オペレータの操作部41への指令に基づいて、制御部40がワーク回転用モータを駆動してワークWを回転させる。
次に、前記指令に基づいて、制御部40は、Z、X及びY軸モータ313、323及び333を駆動して(つまり、スライド機構30を駆動して)、タレット装置20を、X、Y、Z軸の各々の方向に、適宜、移動させ、回転工具T2をワークWに当接させる。これにより、回転するワークWに回転工具T2が当てられてワークWが加工される。
ここで、制御部40は、前記指令に基づいて、回転工具用モータ63を駆動し、回転工具T2を回転させる。この場合、制御部40は、ワーク回転用モータを駆動しないことでワークWを回転させなくともよいし、ワークWを回転させるとともに回転工具T2を回転させてもよい。
ワークWの加工において、例えば、図6(b)に示すように、ワークWに任意の角度の穴E(斜め穴、偏心穴等)を空けたい場合、制御部40は、ダイレクトドライブモータ73を駆動して旋回部72を回転させ、ワークWに対する回転工具T2の位置を適宜変化させた上で、主軸11や回転工具T2を回転させる。なお、図3、図6(a)に示すように、4ポジションに位置する回転工具T2としては、ドリルの他、タップ、エンドミル等が採用でき、偏心タップ加工、斜めタップ加工等も行うことが可能である。また、制御部40は、A軸とC軸の同時制御が可能であり、図6(a)に示すように、複雑なミーリング加工等を行うことも可能である。
ここで、比較例として、例えば旋回部72の旋回軸722の係合歯とカップリング機構の係合歯に従った角度で旋回部72が固定される構成の工作機械を想定した場合、このような構成の工作機械では、ワークWに対する回転工具T2の位置が、間欠な位置になってしまうため、ワークに任意の角度で加工を施すことができない。一方、本実施形態に係る工作機械1では、ダイレクトドライブモータ73を採用し、比較例に係る工作機械のようにカップリング機構の係合歯に従った角度で旋回部72が固定されることがないため、ワークWに任意の角度で加工を施すことが可能である。
なお、所望の形状でワークWを形成すべく、ワークWに対する回転工具T2の位置を適宜変化させた後(つまり、旋回部72が目標とする回転位置に至り、ワークWに対して回転工具T2が位置決めされたら)、その都度、前述と同様に、制御部40は、空気圧機構54を制御し、空気圧室76に空気圧を作用させないようにする。これにより、クランプ状態となり、旋回部72が目標位置に位置決めされた状態で、ピストン52とブレーキ板51との摩擦力によってブレーキ板51及び旋回部72が回転不能に固定される。
ワークWの加工が終了したら、制御部40は、Z、X及びY軸モータ313、323及び333を駆動して(つまり、スライド機構30を駆動して)、タレット装置20をワークWから遠ざからせる。
その後、制御部40はワーク回転用モータを停止し、オペレータがワーク保持部10によるワークWの保持を解除する。
以上説明した本実施形態に係る工作機械1は、ワークWを保持するワーク保持部10と、ワークWを加工するための回転工具T2が設けられた旋回部72を外周側に有し、回転可能なタレット22と、タレット22に対して不動であるステータ73aと、旋回部72の旋回軸722に固定され、ステータ73aに対して回転するロータ73bとを有し、ロータ73bを回転させることによって旋回部72を回転させるダイレクトドライブモータ73と、タレット22及び回転工具T2の回転動作を制御すると共に、ダイレクトドライブモータ73を駆動することで旋回部72の回転動作を制御する制御部40と、を備え、タレット22の回転軸(B軸)と旋回部72の回転軸(A軸)とは直交し、回転工具T2は、旋回部72の外周方向に突出して設けられており、制御部40は、タレット22を回転させると共に、ダイレクトドライブモータ73を駆動して旋回部72を連続的に回転させることで、回転工具T2をワークWに対して任意の位置及び角度で位置決めし、回転工具T2を回転させてワークWを加工する。
このようにしたから、前述したようにワークWに任意の角度で加工を施すことが可能である。また、ワークWを任意の形状に輪郭制御加工することができる。また、回転工具T2の割り出しのための回転と、回転工具T2の輪郭制御における加工のための回転とを、1つのダイレクトドライブモータ73で実現し、両役割を共用したことから、部品点数を少なくすることが可能である。さらには、旋回部72の旋回軸722にダイレクトドライブモータ73のロータ73bを直接に取付けるダイレクトドライブとしたから、i)歯車やベルトなどの間接的機構部品を必要とせず、これによっても部品点数を少なくすることができ、工作機械全体を小型化したり、工作機械の製造コストを低減したりすることができる。ii)また、ダイレクトドライブモータ73で回転工具T2の割り出しを行うことにより、歯車やベルト等の連結部材を設けずに済むため、連結部材間のバックラッシ(隙間)がないので、旋回部72の回転位置を適正に制御することができ、加工精度を高めることもできる。
また、工作機械1では、回転工具T2は、旋回部72の回転方向に沿って複数(例えば、4つ)設けられており、制御部40は、ダイレクトドライブモータ73を駆動して旋回部72を連続的に回転させることで、旋回部72に設けられた複数の回転工具T2のうちいずれかの工具をワークWに対して任意の位置及び角度で位置決めしてワークWを加工する。
このようにしたから、所望の加工毎に、回転工具T2を着脱して交換する回数を減らすことができるため、加工時間を短縮することが可能である。
また、制御部40の制御のもと、スライド機構30は、ワーク保持部10に対してタレット22を、X軸、Y軸、Z軸各々の軸方向に独立して移動させることが可能であり、ダイレクトドライブモータ73は、ロータ73bを連続的に回転させることによって旋回部72を連続的に回転させることができる。そのため、旋回部72のA軸周りの連続回転制御と、その他の制御軸X、Y、Z軸とを同時に(並行して)輪郭制御することができ、ワークWに対する工具Tの位置を自由に制御できる。つまり、本実施形態に係る工作機械1によれば、ワークWを所望の形状に加工可能である。さらには、工作機械1では、上記制御軸に加え、主軸11の回転軸(C軸)も、同時に(並行して)輪郭制御することができるため、より自由な加工が可能である。
さらに、工作機械1では、ブレーキ板51をピストン52で押しつけた際の摩擦力によって旋回部72をタレット22に対して回転不能に固定することにより、旋回部72に取付けられた回転工具T2のうちの1つの工具TとワークWとを位置決めすると共に、位置決めされた回転工具T2によるワークWの加工中に旋回部72がタレット22に対して回転することを禁止するから、旋回部72を任意の角度で固定することができ、ワークWを加工するときに旋回部72の回転工具T2とワークWとの位置を細かく調整することができる。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、実施形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。以下に変形の一例を示す。
工作機械1は、図7に示すように、背面主軸81と背面主軸台82とを有するワーク保持部80と、ワーク保持部80を、例えばX、Z軸各々の方向に移動させるスライド機構90と、をさらに備えていてもよい。このようにした場合、旋回部72の回転角度は制限がないため(旋回部72は、360°回転可能)、正面加工(主軸11に保持されたワークWの加工であり、ワークWの+Z方向側の端部に施される加工)及び背面加工(背面主軸81に保持されたワークWの加工であり、ワークWの−Z方向側の端部に施される加工)を旋回部72を備えたタレット装置20で行える。つまり、正面加工及び背面加工を1ユニットで行うことができる。なお、スライド機構90は、スライド機構30と同様の機構により、ワーク保持部80を移動させる。
また、以上の説明では、タレット22の回転軸(B軸)と旋回部72の回転軸(A軸)とが直交し、ワークWの回転軸(C軸)とタレット22の回転軸(B軸)とが平行である例を示したが、これに限られない。
例えば、タレット22の回転軸(B軸)と旋回部72の回転軸(A軸)とを平行にし、ワークWの回転軸(C軸)とタレット22の回転軸(B軸)とを直交させるようにしてもよい。このようにしても、図6(a)に示したようなワークWと回転工具T2との相対的位置関係を実現できる。さらには、輪郭制御のしやすさを損なわない限りにおいては、A軸、B軸、C軸のうちいずれかの軸が他の軸と直交でも平行でもなく斜めになるように設定したり、A軸、B軸、C軸の全ての軸が斜めに交差するように設定することも可能である。つまり、これら制御軸の各々同士の相対的な軸方向の角度は、輪郭制御のしやすさを損なわない限りにおいては、目的に応じて適宜変更可能である。
また、上述した工作機械1では、ワーク保持部10がベッドSに固定され、スライド機構30により、タレット装置20をワーク保持部10に対してX、Y、Z軸方向に移動させる構成としたが、これに限られない。ワーク保持部10とタレット装置20とが相対的にX、Y、Z軸方向に移動する構成であれば、工作機械1の構成を適宜変更可能である。例えば、タレット装置20がX、Y軸の2軸に移動し、ワーク保持部10がZ軸に移動する構成や、タレット装置20がベッドSに固定され、ワーク保持部10がタレット装置20に対してX、Y、Z軸方向に移動する構成であってもよい。
また、上記説明では、ワーク保持部10とタレット装置20とを相対的に移動させる制御軸を各々直交する3軸(X、Y、Z軸)としたが、ワーク保持部10とタレット装置20とが相対的に3次元的に移動できれば、制御軸は各々直交するX、Y、Z軸に限られない。このような制御軸である3軸が互いに交差していればよい。
上述した工作機械1では、タレット22の外周面(工具保持部221)が8面で構成された例を示したが、任意の数の面で構成されてもよい。また、旋回部72の回転工具保持部721には、回転工具T2が4ポジションに取り付けられている例を示したが、3ポジションでも5ポジションでもよく、任意の数でよい。また、旋回部72は、タレット22の外周面のうち一つの面上に設けられているが、複数の面上に設けてもよい。
上述したブレーキ機構50では、バネ53の付勢力でクランプ状態を実現しているが、空気圧機構54から空気圧を作用させることでクランプ状態を実現してもよい。また、ブレーキ機構50におけるクランプ状態又はアンクランプ状態を実現させる流体は、空気に限られない。空気でなく油を作用させてもよいし、油圧と空圧を併用するものでもよい。さらには、流体を用いる機構に代えてまたは加えて、電磁的な機構によってピストン52をブレーキ板51に押し当てる構成としてもよい。
上記説明では、ワークWを加工するときには、例えば、オペレータが、ワーク保持部10のチャックにワークWを配置してチャックによりワークWを保持させるものとしたが、これに限られない。工作機械1がワークを自動で供給及び排出する装置をさらに備え、ワークの保持や解除を自動で行うようにしてもよい。
以上の説明では、本発明の理解を容易にするために、重要でない公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
1 工作機械
10 ワーク保持部
20 タレット装置
22 タレット
221 工具保持部
T1 工具
70 旋回機構
72 旋回部
721 回転工具保持部
T2 回転工具
722 旋回軸
73 ダイレクトドライブモータ
73a ステータ
73b ロータ
75 回転位置検出器
50 ブレーキ機構
51 ブレーキ板
52 ピストン
53 バネ
54 空気圧機構
60 工具回転機構
61 ドライブシャフト
62 スピンドル
63 回転工具用モータ
30 スライド機構
40 制御部

Claims (8)

  1. ワークを保持するワーク保持部と、
    前記ワークを加工するための回転工具が設けられた旋回部を外周側に有し、回転可能なタレットと、
    前記タレットに対して不動であるステータと、前記旋回部の旋回軸に固定され、前記ステータに対して回転するロータとを有し、前記ロータを回転させることによって前記旋回部を回転させる回転駆動手段と、
    前記タレット及び前記回転工具の回転動作を制御すると共に、前記回転駆動手段を駆動することで前記旋回部の回転動作を制御する制御手段と、を備え、
    前記回転工具は、前記旋回部の外周方向に突出して設けられており、
    前記制御手段は、前記タレットを回転させると共に、前記回転駆動手段を駆動して前記旋回部を連続的に回転させることで、前記回転工具を前記ワークに対して任意の位置及び角度で位置決めし、前記回転工具を回転させて前記ワークを加工する、
    ことを特徴とする工作機械。
  2. 前記回転工具は、前記旋回部の回転方向に沿って複数設けられており、
    前記制御手段は、前記回転駆動手段を駆動して前記旋回部を連続的に回転させることで、前記旋回部に設けられた複数の回転工具のうちいずれかの工具を前記ワークに対して任意の位置及び角度で位置決めして前記ワークを加工する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記ワーク保持部と前記タレットとを相対的に移動させる機構を備え、
    前記制御手段は、前記タレットと前記旋回部との回転動作を制御すると共に、前記機構の駆動を制御することで、前記回転工具を前記ワークに対して任意の位置及び角度で位置決めする、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械。
  4. 前記ワーク保持部は、前記ワークを回転可能に保持し、
    前記ワークの回転軸に沿った軸をZ軸、平面視において前記Z軸と直交する軸をX軸、前記Z軸及び前記X軸と直交する軸をY軸とした場合、前記機構は、前記ワーク保持部と前記タレットとを相対的に、X軸、Y軸、Z軸各々の軸方向に独立して移動させる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の工作機械。
  5. 前記制御手段は、前記ワーク保持部の駆動も制御し、前記ワークの回転制御、前記タレットの回転制御、前記旋回部の回転制御、及び前記機構の駆動制御を同時に行う、
    ことを特徴とする請求項4に記載の工作機械。
  6. 前記旋回部と一体に回転する所定部位との摩擦力により前記旋回部を前記タレットに対して回転不能に固定することで前記回転工具を位置決めし、位置決めされた回転工具による前記ワークの加工中に、前記旋回部を前記タレットに対して回転不能とする固定手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の工作機械。
  7. 前記旋回部の回転位置を検出する回転位置検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記回転位置検出手段によって検出された回転位置に基づいて前記旋回部が目標位置で停止するように前記回転駆動手段と前記固定手段とを制御する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の工作機械。
  8. 前記タレットは、外周に、前記タレットの回転軸と直交する方向に向く複数の面を有し、前記複数の面のうち所定の面上に前記旋回部が設けられ、前記複数の面のうち前記旋回部が設けられていない面上には、前記ワークを加工するための1又は複数の工具が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の工作機械。
JP2012237685A 2012-10-29 2012-10-29 工作機械 Active JP5937486B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012237685A JP5937486B2 (ja) 2012-10-29 2012-10-29 工作機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012237685A JP5937486B2 (ja) 2012-10-29 2012-10-29 工作機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014087853A true JP2014087853A (ja) 2014-05-15
JP5937486B2 JP5937486B2 (ja) 2016-06-22

Family

ID=50790235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012237685A Active JP5937486B2 (ja) 2012-10-29 2012-10-29 工作機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5937486B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104827053A (zh) * 2015-05-05 2015-08-12 何小平 轴类零件的径向切削变化弧度的车床
WO2015152192A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 シチズンホールディングス株式会社 工具装着部、該工具装着部を備えた工作機械の刃物台及び工作機械
WO2015152200A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 シチズンホールディングス株式会社 タレット刃物台及び該タレット刃物台を備えた工作機械
JP2020157465A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 シチズン時計株式会社 回転工具装置および工作機械
WO2020258348A1 (zh) * 2019-06-25 2020-12-30 苏州迈卡孚工业科技有限公司 一种可快速更换的工业刀具
WO2023181638A1 (ja) * 2022-03-23 2023-09-28 村田機械株式会社 工作機械
CN117023189A (zh) * 2023-10-08 2023-11-10 四川省江油市蜀玉实业有限公司 一种石粉加工中粉料输送装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003136369A (ja) * 2001-11-05 2003-05-14 Citizen Watch Co Ltd 数値制御工作機械の制御方法および制御装置とそれを組み込んだ数値制御工作機械
JP2008087089A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Star Micronics Co Ltd 回転工具ユニット及びそれを備えた工作機械
DE102009022815B3 (de) * 2009-05-27 2010-11-04 Emag Holding Gmbh Werkzeugrevolver mit angetriebenen Werkzeugen
JP2012161902A (ja) * 2011-02-09 2012-08-30 Tsugami Corp 工作機械

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003136369A (ja) * 2001-11-05 2003-05-14 Citizen Watch Co Ltd 数値制御工作機械の制御方法および制御装置とそれを組み込んだ数値制御工作機械
JP2008087089A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Star Micronics Co Ltd 回転工具ユニット及びそれを備えた工作機械
DE102009022815B3 (de) * 2009-05-27 2010-11-04 Emag Holding Gmbh Werkzeugrevolver mit angetriebenen Werkzeugen
JP2012161902A (ja) * 2011-02-09 2012-08-30 Tsugami Corp 工作機械

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10213887B2 (en) 2014-03-31 2019-02-26 Citizen Watch Co., Ltd. Turret tool post and machine tool equipped with turret tool post
WO2015152192A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 シチズンホールディングス株式会社 工具装着部、該工具装着部を備えた工作機械の刃物台及び工作機械
WO2015152200A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 シチズンホールディングス株式会社 タレット刃物台及び該タレット刃物台を備えた工作機械
JPWO2015152200A1 (ja) * 2014-03-31 2017-04-13 シチズン時計株式会社 タレット刃物台及び該タレット刃物台を備えた工作機械
JPWO2015152192A1 (ja) * 2014-03-31 2017-04-13 シチズン時計株式会社 工具装着部、該工具装着部を備えた工作機械の刃物台及び工作機械
KR101900655B1 (ko) 2014-03-31 2018-09-19 시티즌 도케이 가부시키가이샤 터릿 공구대 및 그 터릿 공구대를 구비한 공작 기계
CN104827053A (zh) * 2015-05-05 2015-08-12 何小平 轴类零件的径向切削变化弧度的车床
JP2020157465A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 シチズン時計株式会社 回転工具装置および工作機械
JP7285107B2 (ja) 2019-03-28 2023-06-01 シチズン時計株式会社 回転工具装置および工作機械
WO2020258348A1 (zh) * 2019-06-25 2020-12-30 苏州迈卡孚工业科技有限公司 一种可快速更换的工业刀具
WO2023181638A1 (ja) * 2022-03-23 2023-09-28 村田機械株式会社 工作機械
CN117023189A (zh) * 2023-10-08 2023-11-10 四川省江油市蜀玉实业有限公司 一种石粉加工中粉料输送装置
CN117023189B (zh) * 2023-10-08 2023-12-26 四川省江油市蜀玉实业有限公司 一种石粉加工中粉料输送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5937486B2 (ja) 2016-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5937486B2 (ja) 工作機械
CN102791411B (zh) 齿轮加工机械
US10773313B2 (en) Turret tool rest and machine tool
US9914180B2 (en) Method for producing and/or processing a gear and gear cutting machine
JP5891107B2 (ja) 工作機械
JP2010179456A (ja) 工作機械内にクランプされた加工品を生成機械加工するための装置およびギアを有する加工品を製造するための方法
JP2009101480A (ja) 旋回装置およびそれを備えた円筒研削盤
JP2018518379A (ja) 1回の緊締でワークの外輪郭および内輪郭を研削する方法および研削盤
JP2006062077A (ja) 加工物のプロファイルの研削方法及び研削装置
CN103072011B (zh) 一种切削加工用双坐标盘定位装置
JP5125391B2 (ja) 旋回装置およびそれを備えた円筒研削盤
TW201943983A (zh) 工作機械
WO2019123699A1 (ja) 工具保持装置及び工作機械
KR20160015678A (ko) 머시닝 센터용 툴포트 선회장치
JP5557587B2 (ja) 中空ワークの内面加工装置
JP2012115978A (ja) 工作機械
JP3207090U (ja) 歯車加工装置及び歯車ワークの位相合わせ装置
KR20110070105A (ko) 각도조절장치가 형성된 크로스공구대
JP2001315015A (ja) 円弧加工装置および円弧加工方法
JP5242314B2 (ja) 据えぐり加工機のアタッチメントクランプ装置
KR20170118547A (ko) Cnc 복합 연삭기
JP6310999B1 (ja) Ncフライス盤のスピンドルケース構造
JP5121361B2 (ja) 中空ワークの内面加工装置
JP5815462B2 (ja) 旋盤におけるワークの芯ずれ補正機構。
JP2012161902A (ja) 工作機械

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160512

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5937486

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250