JP2014085638A - ハードコートフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材の少なくとも一方の面にハードコート層を設けたハードコートフィルムにおいて、前記ハードコート層が
(a)電離放射線により重合する化合物
(b)電離放射線により重合する疎水性の多官能高分子樹脂
(c)物理気相合成法により作製した真球状シリカ粒子
を少なくとも含有する塗液を基材に塗布乾燥した後、電離放射線を照射することで硬化してなるハードコート層であることを特徴とするハードコートフィルム。
さらには、前記真球状シリカ粒子の平均粒径が10nm〜30nmであることを特徴とするハードコートフィルム。
【選択図】 なし
Description
このようなハードコートフィルムは、操作者が直接手で触れる部分に使われるため、皮脂汚れ、特に指紋が付着して、画像が見難くなったり、見映えが悪くなったりすることがある。
(a)電離放射線により重合する化合物
(b)電離放射線により重合する疎水性の多官能高分子樹脂
(c)物理気相合成法により作製した真球状シリカ粒子
を少なくとも含有する塗液を基材に塗布乾燥した後、電離放射線を照射することで硬化してなるハードコート層であることを特徴とするハードコートフィルムである。
第2発明は、前記真球状シリカ粒子の平均粒径が10nm〜30nmであることを特徴とする第1発明記載のハードコートフィルムである。
第3発明は、前記真球状シリカ粒子の含有量がハードコート層中の5重量%〜35重量%であることを特徴とする第1および第2発明記載のハードコートフィルムである。
第4発明は、前記疎水性の多官能高分子樹脂がポリブタジエン骨格を有するウレタンアクリレ−トであることを特徴とする第1〜第3発明記載のハードコートフィルムである。
5リットルの4つ口フラスコにポリブタジエングリコ−ル(日本曹達製、商品名NISSO PB G−3000、数平均分子量2600〜3200)を1943重量部、ジラウリン酸ジ−n−ブチル錫を0.2重量部、2,6−ジ−ターシャリブチル−4−メチルフェノ−ルを0.7重量部入れ、50℃で攪拌しつつ、イソホロンジイソシアネ−ト(住友バイエル社製、商品名デスモジュ−ルI)289重量部を4時間にわたって滴下した。
珪素原料を消費アノード電極とし、カソード電極からアーク放電により生じたアルゴンガスのプラズマフレームを発生させ、前記珪素原料を加熱蒸発させ、そのプラズマ状態の珪素を酸化、冷却する方法(直流アークプラズマ法)により、平均粒子径が25nmの真球状シリカ粒子Bを作製した。また、加熱温度を変更することで平均粒子径が10nmの真球状シリカ粒子Cを作製した。
アーク放電式プラズマ発生装置を用い、アーク放電により生じたプラズマフレームで、アノードとしてチャンバー内に設置したアルミニウム金属棒を蒸発させ、発生したアルミニウム蒸気を酸化して、α−アルミナ粒子粉末を得た。次いで、ロータリーキルンを用いて、上記のγ−アルミナ粒子粉末を1250℃の温度で20分間焼成し、平均粒径が30nmの真球状アルミナ粒子Dを作製した。
上記で合成したポリブタジエン骨格を有するウレタンアクリレートAと物理気相合成法により作製した真球状シリカ粒子BもしくはCを用いて、ハードコート層の固形分比率として表1に示す配合比率となるよう各ハードコート塗液を調整し、厚さ100μmの光学PETの片面に表1の各ハードコート塗液を塗布乾燥した後、それぞれ積算光量500mj/cm2の紫外線を照射し、塗膜を硬化させて厚み7μmのハードコート層 を形成して、実施例1〜8と比較例1〜4のハードコートフィルムを作製した。
表中の各成分の材料名
※1:A−9550(ジペンタエリストールヘキサアクレート 新中村化学製)とUA−53(ウレタンアクリレートオリゴマー 新中村化学製)の1:1混合物
※2:ポリブタジエン骨格を有するウレタンアクリレートA
※3:物理気相合成法により作製した真球状シリカ粒子B 平均粒径25nm
※4:物理気相合成法により作製した真球状シリカ粒子C 平均粒径10nm
※5:湿式法により作製したシリカ(MEK−ST 日産化学製) 平均粒径15nm
※6:物理気相合成法により作製した真球状アルミナ粒子D 平均粒径25nm
※7:高温加水分解法により得られる気相法シリカ(アエロジル130 日本アエロジル製) 平均粒径16nm
※8:イルガキュア184(光開始剤、チバスペシャリティケミカル製)
ハードコ−ト層面上に右手人差し指の指先を押しあてて指紋をつけ、黒地にのせて目視で指紋の付着度合いを確認した。指先を押し付ける順番により指紋の濃淡差が発生することを避けるために、指先をハードコ−ト面上に押し付ける前に、必ず右手人差し指と右手の他の指先又は左手の掌を擦り合わせた。評価基準は、下記の通りである。
○:指紋が目立たない。
△:指紋がほとんど目立たない。
△×:指紋が若干目立つ。
×:指紋が目立つ。
視認性評価と同様の方法で、ハードコート層面上に指紋をつけた。次いで、綿布で拭き取りを行い、拭き取り後の指紋の残り度合いで拭取りやすさを評価した。評価基準は下記の通りである。
○:指紋が見えない。
△:指紋が若干残っている。
×:指紋が残っている。
日本電色工業製ヘイズメーターNDH2000を用い、JIS−K7361−1:1997に基づき測定した。なお、光はハードコート層面側から入射させて測定した。
日本電色工業製ヘイズメーターNDH2000を用い、JIS−K7105:1981に基づき測定した。なお、光はハードコート層面側から入射させて測定した。
スチールウール(#0000)に、500gf/cm2の加重をかけ、ハードコ−ト層上をストロ−ク幅30mmで、14秒間に10往復させた後、ハードコ−ト層の傷を評価した。評価基準は、下記の通りである。
○:傷跡が全く見えない
△:傷跡が薄く見える
×:傷跡がはっきり見える
JIS−K5600−5−4に基づき、ハードコート層の鉛筆硬度を測定した。
Claims (4)
- 基材の少なくとも一方の面にハードコート層を設けたハードコートフィルムにおいて、前記ハードコート層が
(a)電離放射線により重合する化合物
(b)電離放射線により重合する疎水性の多官能高分子樹脂
(c)物理気相合成法により作製した真球状シリカ粒子
を少なくとも含有する塗液を基材に塗布乾燥した後、電離放射線を照射することで硬化してなるハードコート層であることを特徴とするハードコートフィルム。 - 前記真球状シリカ粒子の平均粒径が10nm〜30nmであることを特徴とする請求項1記載のハードコートフィルム。
- 前記真球状シリカ粒子の含有量がハードコート層中の5重量%〜35重量%であることを特徴とする請求項1および2記載のハードコートフィルム。
- 前記疎水性の多官能高分子樹脂がポリブタジエン骨格を有するウレタンアクリレ−トであることを特徴とする請求項1〜3記載のハードコートフィルム。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2012
- 2012-10-26 JP JP2012237045A patent/JP2014085638A/ja active Pending
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