JP2014085340A - タイミング遅延検出システム、タイミング遅延検出方法、アフターパルス検出装置、及びpet装置 - Google Patents

タイミング遅延検出システム、タイミング遅延検出方法、アフターパルス検出装置、及びpet装置 Download PDF

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Abstract

【課題】PET撮像に係るタイミング精度の向上。
【解決手段】光検出器は、イベントの検出毎にイベント信号を繰り返し出力する。光検出器には信号経路を介して複数のアフターパルス検出部が接続される。複数のアフターパルス検出部の各々は、光検出器から繰り返し出力されるイベント信号のうちの光子発生イベントに伴うアフターイベントに起因して光検出器により出力されるアフターパルスを検出し、検出されたアフターパルスに応じたアフターイベント信号を出力する。決定処理部は、複数のアフターパルス検出部からアフターイベント信号を繰り返し受信し、複数のアフターパルス検出部からの同一のアフターパルスに起因する複数のアフターイベント信号に基づいて信号経路間の相対的な遅延量を決定する。
【選択図】 図6

Description

本発明の実施形態は、タイミング遅延検出システム、タイミング遅延検出方法、アフターパルス検出装置、及びPET装置に関する。
PET(陽電子放射断層撮影:positron emission tomography)撮像では、放射性医薬品は、注入や吸入、摂取により患者に投与される。その後、放射性医薬品の物理的性質および生体分子的性質により、放射性医薬品が人体内の特定の部位に集中する。医薬品の実際の空間分布や蓄積点、蓄積領域の強度、ならびに投与および捕獲から最終的な排出に至るプロセスの動態は全て臨床的意義を有する。このプロセスで、放射性医薬品に付着された陽電子放射体は、半減期や分岐比などの同位体の物理的性質に従って陽電子を放射する。各陽電子は、被検体の電子と相互作用して対消滅し、実質的に180度離れて進む511keVの2つのガンマ線を発生させる。陽電子と電子との対消滅に伴う一対のガンマ線の発生は、電子−陽電子対消滅イベントと呼ばれている。一対のガンマ線は、PET検出器に含まれるシンチレーション結晶でシンチレーションイベントを発生させ、シンチレーションイベントの発生によりシンチレーション結晶がガンマ線を検出することができる。これら2つのガンマ線の検出位置を結ぶ直線(LOR:line of response)により、対消滅の発生位置が計測される。このプロセスは、対消滅が生じた可能性を有する1本のLORを識別するにすぎないが、複数のLORを蓄積し、当該複数のLORに断層再構成プロセスを施すことにより、本来の分布が有効な精度で推定される。2つのシンチレーションイベントの位置に加えて、正確なタイミング(数百ピコ秒以内)も利用可能な場合、飛行時間の計算により、LORに沿った消滅イベントが起こった可能性の高い位置に関するより多くの情報を追加することができる。スキャナのタイミング分解能の限界により、このLORに沿う位置決め精度が決定する。本来のシンチレーションイベントが生じた位置を決定する際の限界によって、スキャナの最終的な空間分解能が決定する。同位体の特定の特性(例えば、陽電子のエネルギー)は、陽電子の飛程および2つのガンマ線の共直線性により、特定の放射性医薬品の空間分解能の決定に寄与する。
タイミング精度は、重要な要因であるので、信号経路の差異に伴うタイミング差を考慮し対応することが必要である。信号経路の差異によりタイミング差を計測する方法として、放射性同位体などの外部線源から生成された信号を用いる方法が挙げられる。従って、ファントムに含まれる放射線源は、信号経路のタイミングの差異を計測するために用いられる。得られたデータを反復的方法を用いて処理することにより、タイミングが間接的に計測される。この反復的方法には時間がかかりコストもかさむ。
目的は、PET撮像に係るタイミング精度を向上可能なタイミング遅延検出システム、タイミング遅延検出方法、アフターパルス検出装置、及びPET装置を提供することにある。
本実施形態に係るタイミング遅延検出システムは、イベントの検出毎にイベント信号を繰り返し出力する光検出器と、前記光検出器に信号経路を介して接続された複数のアフターパルス検出部であって、前記複数のアフターパルス検出部の各々は、前記光検出器から繰り返し出力されるイベント信号のうちの光子発生イベントに伴うアフターイベントに起因して前記光検出器により出力されるアフターパルスを検出し、前記検出されたアフターパルスに応じたアフターイベント信号を出力する、複数のアフターパルス検出部と、前記複数のアフターパルス検出部からアフターイベント信号を繰り返し受信し、前記複数のアフターパルス検出部からの同一のアフターパルスに起因する複数のアフターイベント信号に基づいて信号経路間の相対的な遅延量を決定する決定処理部と、を具備する。
本実施形態に係るアフターパルスの一例を示すグラフを示す図。 本実施形態に係るアフターパルス検出回路の一例を示す図。 本実施形態に係るタイミング遅延検出システムの一例を示す図。 本実施形態に係る区画(トリガゾーン)からのアフターパルスのタイミングスペクトルを示すグラフを示す図。 本実施形態に係るタイミング遅延検出システムの他の例を示す図。 本実施形態に係るタイミング遅延検出システムによる処理の典型的な流れを示す図。 本実施形態に係るコンピュータシステムの一例を示す図。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係わるタイミング遅延検出システム、タイミング遅延検出方法、アフターパルス検出装置、及びPET装置を説明する。
本実施形態に係るタイミング遅延検出システムは、被検体に投与された放射性医薬品に含まれる陽電子放射対の空間分布を表現する画像を発生するPET装置に組み込まれている。本実施形態に係るタイミング遅延検出システムは、PET装置におけるガンマ線検出に係るタイミング精度を向上させることができる。本実施形態に係るタイミング遅延検出システムは、アフターパルス検出装置を搭載している。本実施形態に係るタイミング遅延検出システムは、後述するように、アフターパルス(after-pulse)を利用してガンマ線の検出タイミングの向上を実現する。
本実施形態に係るタイミング遅延検出システムは、イベントの検出毎にイベント信号を繰り返し出力する光検出器と、前記光検出器に信号経路を介して接続された複数のアフターパルス検出部であって、前記複数のアフターパルス検出部の各々は、前記光検出器から繰り返し出力されるイベント信号のうちの光子発生イベントに伴うアフターイベントに起因して前記光検出器により出力されるアフターパルスを検出し、前記検出されたアフターパルスに応じたアフターイベント信号を出力する、複数のアフターパルス検出部と、前記複数のアフターパルス検出部からアフターイベント信号を繰り返し受信し、前記複数のアフターパルス検出部からの同一のアフターパルスに起因する複数のアフターイベント信号に基づいて信号経路間の相対的な遅延量を決定する決定処理部と、を具備する。
図1は、光検出器からのアナログ出力信号を示す。光検出器は、複数のシンチレーション結晶と複数の光センサとを含んでいる。シンチレーション結晶は、当該シンチレーション結晶に入射されたガンマ線を、当該ガンマ線の強度に応じた光子量の蛍光に変換する。対消滅により発生されたガンマ線の検出に関するイベントを主イベントと呼ぶことにする。光センサは、シンチレーション結晶から蛍光を繰り返し受光し、各受光された蛍光を電気信号(以下、イベント信号と呼ぶ)に変換する。図1は、より詳細には、各光センサからのイベント信号の波高値の時間変化曲線を示している。光センサは、PMT(光電子増倍管:photomultiplier tube)であっても、シリコン光電子増倍管(SiPM)であってもよい。信号経路の差によって発生する光センサ間のタイミング差に関する情報は、図1に示すアフターパルス10から決定することができる。
アフターパルスは1種のノイズであり、PMT及びSiPMで発生する。アフターパルスは、主イベントの後に発生するアフターイベント(after-event)である。アフターイベントは、PMTにおいてはイオンフィードバックにより発生され、SiPMにおいては正孔および電子捕捉剤により発生される。このイベントには、主イベント、すなわち、十分な光子量の蛍光を発生可能な如何なるイベントであっても良い。例えば、LYSO(Lu1.80.2SiO5(Ce))結晶のルテチウム(Lu)バックグラウンドからのベータ崩壊は、PMTからアフターパルスをトリガする。
さらに、アフターイベントによって生じるアフターパルス10は自然発生的であり、外部光源を追加する必要なく発生する。図1に示すように、アフターパルス10は、ガンマ線の検出に起因する主パルス15の発生から一定の遅延期間が経過した後に発生する。アフターパルス10は、例えば、光センサからシンチレーション結晶に陽電子等が逆行し、当該陽電子がシンチレーション結晶により蛍光に変換され、当該蛍光が光センサによりイベント信号(アフターパルス10)に変換される。これらのタイプのアフターパルス10は、主パルス15の直後に発生する。アフターパルス10は急峻な立ち上がりエッジを有するので、アフターパルス10はタイミングの決定に有用である。アフターパルスは、急峻な前縁を有し、持続時間が短い。そのため、アフターパルスの時間に関する積分値は比較的小さい。
急峻な前縁かつ相対的に高い波高値は、閾値を超えるトリガ信号を生成するアフターパルスによって良好なタイミング情報を提供する。また、アフターパルスの小さな積分値は、フィルタリングによりアフターパルスから他の信号を除去するための特性となる。
なお、本実施形態に係るアフターパルスはダークパルスであっても良い。ダークパルスは、PMTの欠陥によって発生する。PMT内部の少量の残留ガスは、電子が当該PMT内部を通過することによりイオン化する。発生された陽イオンは、逆方向に移動し、一部はシンチレーション結晶に戻る。シンチレーション結晶は、陽イオンを蛍光に変換し、光センサは、当該蛍光に応じたイベント信号をダークパルスとして発生する。陽イオンは比較的低速であるので、ダークパルスは、典型的には、アフターパルスの後に発生する。ダークパルスの波高値が小さいため、典型的には、タイミングを決定することに用いない方が良い。しかしながら、タイミングを決定することダークパルスを用いても良い。
図2は、アフターパルス検出回路の一例を示す。アフターパルス検出回路は、アフターパルスの存在を検出し、アフターパルスが検出された旨の信号(以下、アフターイベント信号と呼ぶ)を出力する。
なお、アフターパルス検出回路は、アフターパルスに先行するイベントを検出するように設計された別のイベント検出器による主イベントの検出によってトリガされても良い。そのようなトリガの結果として、アフターパルス検出回路は、主イベントの結果として生じる信号の処理を回避することができる。アフターパルス検出回路は、アフターパルスが検出された後でオフにされる。
アフターパルス検出回路は、ハードウェアのみにより実現されても良いし、ソフトウェアとハードウェアとの組合せにより実現されても良い。具体的には、アフターパルス検出回路は、光センサから出力された信号をサンプリングするアナログデジタル(A/D)変換器によってアナログ信号を発生する。サンプリングされたデジタル信号は、イベント信号がアフターパルスであるか否かを決定するために積分およびフィルタリングを用いて処理される。デジタルタイプのアフターパルス検出回路は、タイミング差に関して信号を比較できるように、各信号のタイミングも常時追跡する。
図2に示すように、アフターパルス検出回路は積分器21を含む。積分器21は、光センサからイベント信号を繰り返し受信し、各イベント信号を時間に亘って積分し、積分値に応じた電気信号(以下、積分信号と呼ぶ)を発生する。アフターパルス信号は、ガンマ線検出イベントに由来する主信号と比較すると、小さな時間積分値を有する。積分器21からの積分信号は比較器22に入力される。比較器22は、第2閾値Vref2 23より大きい又は等しい積分値を有するイベントをフィルタリングにより除去する。例えば、閾値Vref2は、100keV(アフターパルスに関連する所定の閾値)と等価な値より高い値に設定される。閾値Vref2は、アフターパルスが検出される特定の光センサとの一致度を向上させるために較正することができる。比較器22は、イベント信号の波高値に対する閾値Vref2の比較結果を示す信号(比較結果信号)を出力する。比較結果信号は、具体的には、処理対象のイベント信号の波高値が閾値Vref2よりも大きい又は等しい旨の信号または処理対象のイベント信号の波高値が閾値Vref2よりも小さい旨の信号である。
本実施形態に係るアフターパルス検出回路は、アフターパルスより大きい時間積分値を有するイベント信号をフィルタリングにより除去することに加えて、他の閾値を超えない波高値を有するイベント信号もフィルタリングにより除去する。例えば、本実施形態に係るアフターパルス検出回路は、比較器24を有する。比較器24は、ノイズに由来するイベント信号の波高値を超えるがアフターパルスの平均波高値より低い値に設定した第1閾値Vref1 25に対してイベント信号を比較する。比較器24は、イベント信号の波高値に対する閾値Vref1の比較結果を示す信号(比較結果信号)を出力する。比較結果信号は、具体的には、処理対象のイベント信号の波高値が閾値Vref1よりも大きい旨の信号または処理対象のイベント信号の波高値が閾値Vref1よりも小さい旨の信号である。
比較器22からの比較結果信号と比較器24からの比較結果信号とは、ANDゲート26に入力される。ANDゲート26は、比較器22による比較結果と比較器24による比較結果とに応じて、処理対象のイベント信号がアフターパルスであるか否かを判断する。ANDゲート26は、処理対象のイベント信号がアフターパルスである場合、アフターパルスが検出された旨の信号(以下、アフターパルス信号)を出力する。ANDゲート26は、処理対象のイベント信号がアフターパルスでない場合、アフターパルス信号を出力しない。具体的には、ANDゲート26は、時間積分値が閾値Vref2よりも小さく、波高値が閾値Vref1を超えない場合、アフターパルス信号を出力する。
図3は、本実施形態に係るタイミング遅延検出システムの一例を示す図である。図3に示すように、複数の光センサは、複数の区画に割り当てられる。以下、区画をトリガゾーンと呼ぶことにする。図3に示すように、光センサとして、光センサP1と光センサP2とが例示されている。複数のトリガゾーンは、オーバラップするように設定される。すなわち、光センサは、二つのトリガゾーンに割り当てられても良い。例えば、図3に示すように、第1トリガゾーンが光センサ31と光センサ32とを含んでいるが、光センサ31と光センサ32とは第2トリガゾーンにも含まれている。各トリガゾーンに含まれる複数の光センサは、当該トリガゾーンに対応する電子回路に接続されている。第1トリガゾーンに属する複数の光センサは、信号経路38を介して第1トリガゾーンの電子回路33に接続される。同様に、第2トリガゾーンに属する複数の光センサは、信号経路39を介して第2トリガゾーンの電子回路34に接続され、第3トリガゾーンに属する複数の光センサは、信号経路40を介して第3トリガゾーンの電子回路35に接続される。従って、同一イベントが複数の光センサにより検出されるが、光センサと電子回路との間の信号経路に差があるため、当該イベントの記録時間が電子回路により異なる。具体的には、光センサ31と光センサ32とにより単一イベントが検出された場合、当該イベントに関するイベント信号は、信号経路38を介して電子回路33に入力され、信号経路39を介して電子回路34に入力される。信号経路38と信号経路39とは経路長等が異なるため、電子回路33による当該イベントの記録時間と電子回路34による当該イベントの記録時間に差が生じる。信号経路は、光学素子を含むことができる。
各電子回路33、電子回路34、及び電子回路35は、図2に示すアフターパルス検出回路を含む。
図4は、複数の電子回路により受信されるアフターイベント信号の受信タイミングを比較するための、トリガゾーンからのアフターパルスのタイミングスペクトルを示すグラフである。図4に示すように、同一のアフターパルスに起因する複数のアフターイベント信号は異なる時刻で出力される。例えば、単一のアフターパルスが光センサ31と光センサ32とから発生されたとする。この場合、各アフターパルス信号が別個の信号経路を介して電子回路33と電子回路34とに供給される。電子回路33は、主イベントの約150ns後に、当該アフターパルスに対応するアフターイベント信号41を出力し、ゾーン電子回路34は、主イベントの約225ns後に当該アフターパルスに対応するアフターイベント信号42を出力する。この場合、信号経路間のタイミング差Δtは75nsである。
電子回路33と電子回路34とは、トリガゾーンの境界上にあり、2つのトリガゾーンに含まれ2セットの電子回路に接続された単一の光センサ(例えば、光センサ31又は光センサ32)に接続される。その結果、2つのトリガゾーン内の残りの光センサの少なくとも幾つかは複数の電子回路に接続されず、単一の電子回路に接続されても良い。
あるいは、複数の光センサ31と光センサ32との各々は、複数の電子回路(例えば、電子回路33と電子回路34)に接続されても良い。この場合、光センサからの信号は、同じアフターパルスイベントを表す同じアフターイベント信号が2つの電子回路で確実に比較されるようにするために、合計されたり、遅延させられたり、またはフィルタリングされたりする。
同一のアフターパルス信号は、電子回路内で複数の信号経路を利用して、異なる時点で複数回記録することができる。上記のように、タイミング差は、電子回路によりタイミングスペクトルによって計測される。
例えば、PET装置の設計において、隣接するトリガゾーンの間で光センサが共有されることがある。1つのアフターパルスに起因する同一のアフターイベント信号は、隣接するトリガゾーン(例えば、第1トリガゾーンと第2トリガゾーン)をトリガし、従って電子回路により2回記録される。これらの2つの記録されたアフターイベント信号の時間差は、2つのトリガゾーン間の相対的タイミングオフセットの測定値である。図4に示すように、時間に関する積分値が小さいため、時間差測定値の広がり(半値全幅)も非常に小さい。この直接的な方法は、迅速な計算により正確な相対的タイミングオフセットを提供する。
本実施形態に係るタイミング遅延検出システムは、光学部品からのタイミングオフセットの絶対値の計測には用いられないが、電子回路の相対的タイミングオフセットを非常に高速で効率的に推定することができる。これらの時間差は、電子経路に差があるために、光学部品による実際の時間差より大きい。正確なタイミング試験/較正を実行する前の初期設定として相対的タイミングオフセットを用いることにより、較正プロセスが著しく短縮され、較正精度が向上する。
図5は、本実施形態に係るタイミング遅延検出システムの他の例を示す図である。この例では、光センサにより発生されたイベント信号は、複数の電子回路に送信され、従って、いずれの相対的な時間差は、アフターパルスによってトリガされる隣接するトリガゾーン間の時間差を分析することによって推定される。例えば、第1トリガゾーンと第2トリガゾーンとの両方は光センサ51と光センサ52とを含み、第2トリガゾーンと第3トリガゾーンとの両方は光センサ53と光センサ54とを含む。第1トリガゾーンの電子回路または第2トリガゾーンの電子回路がアフターパルスの鋭い立ち上がりを検出すると、アフターイベント信号が出力される。第1トリガゾーンの電子回路からのアフターイベント信号と第2トリガゾーンの電子回路からのアフターイベント信号との出力のタイミング差は、光センサ51と第1トリガゾーンの電子回路との間の信号経路と、光センサ52と第2トリガゾーンの電子回路との間の信号経路との間の相対的な遅延量を決定するために用いられる。
図5に示すように、複数の電子回路には時間遅延処理回路59が接続されている。時間遅延処理回路59は、複数の電子回路からのアフターイベント信号を繰り返し受信し、複数の電子回路からの同一のアフターパルスに起因する複数のアフターイベント信号に関する信号経路間の相対的な遅延量を決定する。そして時間遅延処理回路59は、決定された相対的な遅延量を記録する。時間遅延処理回路59は、信号経路間の遅延量が抑制させるように複数の電子回路との接続が設計される。
図6は、本実施形態に係るタイミング遅延検出システムの典型的な処理の流れを示す図である。
ステップS100において、隣接するトリガゾーンの境界にある光センサによりイベント信号が繰り返し発生される。光センサは、トリガゾーンに関連付けられた特定の電子回路に接続されている。アフターパルスは、光センサにおいて、主イベントが発生した後に発生する。
ステップS101において、イベント信号が光センサにより発生される。発生されたイベント信号は、光センサから接続先の一対の電子回路に送信される。光センサは、電子回路にイベント信号を繰り返し送信する。光センサは、ガンマ線とシンチレータ結晶との相互作用によって生じる蛍光に由来する大量の光子量の蛍光を検出した後、アフターパルス信号を付随的に発生する。
ステップS102において、各イベント信号が一対の電子回路により受信される。各電子回路は、各イベント信号を分析し、繰り返し受信されるイベント信号の中からアフターパルスを検出する。
ステップS103において、一対の電子回路により、アフターパルスの検出に応答してアフターイベント信号が出力される。アフターイベント信号は、一対の電子回路から時間遅延処理回路に供給される。
ステップS104において、時間遅延処理回路により、同一のトリガゾーンに接続された2つの電子回路から出力された2つのアフターイベント信号のタイムスタンプが、当該トリガゾーンにより検出された特定のアフターパルスに対して比較される。2つのアフターイベント信号のタイムスタンプの相対的な時刻差は、各アフターイベント信号が経由した信号経路間のタイミングの相対的な遅延量に対応する。
ステップS105において、時間遅延処理回路により、2つのアフターイベント信号のタイムスタンプの相対的な遅延量が記憶部に記録される。より詳細には、記憶部は、相対的な遅延量を、当該相対的な遅延量に係るアフターイベント信号の供給元のアフターパルス検出部の識別情報に関連づけて記憶する。
ステップS106において、記録された相対的な遅延量が、タイミング差を補正するために用いられる補正アルゴリズムに入力される。
ステップS107において、当該相対的な遅延量が検出回路に送信される。当該検出回路は、イベントを検出するために用いられるシステムタイミングオフセットの較正を調整する。
かくして、本実施形態によれば、PET撮像に係るタイミング精度を向上することができる。
本実施形態に係る処理の特定の部分は、何らかの形態のコンピュータプロセッサを用いて実施することができる。当業者が認識するように、コンピュータプロセッサは、離散論理ゲートとして、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他の複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)として実施することができる。FPGAまたはCPLDの実装は、VHDL、Verilog、または他の任意のハードウェア記述言語でコーディングすることができ、そのコードは、FPGAまたはCPLD内の電子メモリに直接格納しても、または別の電子メモリに格納してもよい。さらに、電子メモリは、ROM、EPROM、EEPROM、またはフラッシュメモリなど、不揮発性であってもよい。電子メモリは、スタティックRAMまたはダイナミックRAMなど、揮発性であっても、マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサなどのプロセッサは、電子メモリならびにFPGAまたはCPLDと電子メモリの間の相互作用を管理するために設けられてもよい。
あるいは、コンピュータプロセッサは、本実施形態に係る機能を実現するための1組のコンピュータ可読命令を含むコンピュータプログラムを実行することができ、このプログラムは、上述の一時的でない電子メモリの何れかおよび/またはハードディスクドライブ、CD、DVD、フラッシュドライブ、もしくは他の任意の知られている記憶媒体に格納される。さらに、コンピュータ可読命令は、米国のIntelのXeonプロセッサ又は米国のAMDのOpteronプロセッサなどのプロセッサ、及びMicrosoft VISTA(登録商標)、UNIX(登録商標)、Solaris、LINUX(登録商標)、Apple、MAC−OSXなどのオペレーティングシステム、および当業者に知られているその他のオペレーティングシステムと共に実行する、ユーティリティアプリケーション、バックグラウンドデーモン、またはオペレーティングシステムの構成要素、またはそれらの組合せとして提供されてもよい。
図7は、本実施形態に係るコンピュータベースのシステム1000を示す図である。図7に示すように、コンピュータ1000は、情報を通信するためのバスBまたは他の通信機構と、このバスBと結合された、情報を処理するためのプロセッサ(CPU)1004とを含む。コンピュータ1000は、バスBに結合された、CPU1004によって実行する情報および命令を格納するための、ランダムアクセスメモリ(RAM)または他の動的記憶デバイス(例えば、ダイナミックRAM(DRAM)、スタティックRAM(SRAM)、およびシンクロナスDRAM(SDRAM))などの記憶部1003も含む。さらに、記憶部1003は、CPU1004による命令の実行中に一時変数または他の中間情報を格納するために用いることができる。コンピュータ1000は、バスBに結合された、CPU1004のための静的情報および命令を格納するための読み取り専用メモリ(ROM)または他の静的記憶デバイス(例えば、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、および電気的消去可能PROM(EEPROM))をさらに含んでも良い。
コンピュータ1000は、大容量記憶装置1002などの、情報および命令を格納するための1つまたは複数の記憶デバイスを制御するための、バスBに結合されたディスクコントローラと、駆動装置1006(例えば、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、読み取り専用コンパクトディスクドライブ、読み取り/書き込みコンパクトディスクドライブ、コンパクトディスクジュークボックス、テープドライブ、及びリムーバブル光磁気ドライブ)も含むことができる。記憶装置は、適切なデバイスインタフェース(例えば、small computer system interface(SCSI)、integrated device electronics(IDE)、拡張IDE(E−IDE)、直接メモリアクセス(DMA)、またはウルトラDMA)を用いてコンピュータ1000に追加することができる。
コンピュータ1000は、特殊目的論理デバイス(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))または構成可能な論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))も含むことができる。
コンピュータ1000は、コンピュータユーザに情報を表示するための陰極線管(CRT)などのディスプレイを制御するための、バスBに結合されたディスプレイコントローラも含むことができる。コンピュータシステムは、コンピュータユーザと対話してプロセッサに情報を提供するための、キーボード及びポインティングデバイスなどの入力デバイスを含む。ポインティングデバイスは、例えば、プロセッサに方向情報及びコマンド選定を通信するための、及びディスプレイ上のカーソル移動を制御するための、マウス、トラックボール、又はポインティングスティックであってもよい。さらに、プリンタは、コンピュータシステムによって格納および/または生成されるデータの印刷されたリストを提供することができる。
コンピュータ1000は、記憶部1003などのメモリに含まれる1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスをCPU1004が実行したことを受けて、処理ステップの少なくとも一部分を行う。このような命令は、大容量記憶装置1002又はコンピュータ可読媒体1001からメモリユニットに読み込んでもよい。マルチプロセッシング装置内の1つまたは複数のプロセッサは、記憶部1003に含まれる命令のシーケンスを実行するために用いてもよい。あるいは、ハードワイヤード回路は、ソフトウェア命令の代わりに、またはソフトウェア命令と組み合わせて用いることができる。従って、本実施形態は、ハードウェア回路およびソフトウェアのいかなる特定の組合せにも限定されない。
上述のように、コンピュータ1000は、実施形態の教示に従ってプログラムされた命令を保持するための、およびデータ構造、テーブル、レコード、または本明細書で説明する他のデータを含むための、少なくとも1つの可読媒体1001又はメモリを含む。コンピュータ可読媒体の例は、コンパクトディスク、ハードディスク、フロッピーディスク、テープ、光磁気ディスク、PROM(EPROM、EEPROM、フラッシュEPROM)、DRAM、SRAM、SDRAM、または他の任意の磁気媒体、コンパクトディスク(たとえば、CD−ROM)、またはコンピュータが読み取り可能な他の任意の媒体である。
本実施形態は、任意の1つのコンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読媒体の組合せに格納された、CPU1004を制御するための、実施形態を実施するために1つまたは複数のデバイスを駆動するための、及びCPU1004が人間のユーザと対話することを可能にするための、ソフトウェアを含む。このようなソフトウェアとしては、限定するものではないが、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、開発ツール、およびアプリケーションソフトウェアがある。このようなコンピュータ可読媒体としては、さらに、実施形態を実施する際に行われる処理のすべてまたは一部分(処理が分散される場合)を行うための本実施形態のコンピュータプログラム製品がある。
本実施形態の媒体上のコンピュータコード要素は、スクリプト、解釈可能なプログラム、ダイナミックリンクライブラリ(DLL)、Java(登録商標)クラス、および完全実行可能プログラム(complete executable program)を含むがこれらに限定されない、任意の解釈可能または実行可能なコードメカニズムであってもよい。さらに、本実施形態の処理の一部は、性能の向上、信頼性の向上、および/またはコストの削減のために分散することができる。
本明細書で用いる「コンピュータ可読媒体」という用語は、実行のためにCPU1004に命令を提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピュータ可読媒体は、不揮発性媒体および揮発性媒体を含むがこれらに限定されない、多くの形態をとることができる。不揮発性媒体としては、たとえば、大容量記憶装置1002または可読媒体1001などの、光ディスク、磁気ディスク、および光磁気ディスクがある。揮発性媒体としては、記憶部1003などのダイナミックメモリがある。
コンピュータ可読媒体の種々の形態は、実行のために1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスをCPU1004に伝送することに関係してもよい。例えば、命令は、最初はリモートコンピュータの磁気ディスクに収容されてもよい。バスBに結合された入力は、データを受信し、バスBによりデータが搬送される。バスBはデータを記憶部1003に伝送し、CPU1004は記憶部1003から命令を取り込んで実行する。記憶部1003により受信される命令は、任意選択で、CPU1004による実行の前または後のどちらかで、大容量記憶装置1002に記憶されてもよい。
コンピュータ1000は、バスBに結合された通信インタフェース1005も含む。通信インタフェース1005は、たとえば、ローカルエリアネットワーク(LAN)に、またはインターネットなどの別の通信ネットワークに接続されたネットワークと結びついた双方向データ通信を提供する。たとえば、通信インタフェース1005は、任意のパケット交換LANにアタッチするためのネットワークインタフェースカードであってもよい。別の例として、通信インタフェース1005は、対応するタイプの通信回線にデータ通信接続を提供するための、非対称デジタル加入者回線(ADSL)カード、総合サービスデジタル通信網(ISDN)カード、又はモデムであってもよい。また、ワイヤレスリンクを実装してもよい。通信インタフェース1005は、種々のタイプの情報を表すデジタルデータストリームを運ぶ電気信号、電磁信号、又は光信号を送受信する。
ネットワークは、典型的には、1つまたは複数のネットワークを介して他のデータデバイスにデータ通信を提供する。たとえば、ネットワークは、ローカルネットワーク(たとえば、LAN)を介して、または通信ネットワークを介して通信サービスを提供するサービスプロバイダによって運用される機器を介して、別のコンピュータへの接続を提供することができる。ローカルネットワークおよび通信ネットワークは、たとえば、デジタルデータストリームを運ぶ電気信号、電磁信号、または光信号と、関連する物理層(たとえば、CAT5ケーブル、同軸ケーブル、光ファイバーなど)とを用いる。さらに、ネットワークは、携帯情報端末(PDA)ラップトップコンピュータまたは携帯電話などのモバイルデバイスへの接続を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…アフターパルス、15…主パルス、21…積分器、22…比較器、23…第2閾値、24…比較器、25…第1閾値、26…ANDゲート、31、32、36、37…光センサ、33、34、35…電子回路、38、39、40…信号経路、59…時間遅延処理回路

Claims (13)

  1. イベントの検出毎にイベント信号を繰り返し出力する光検出器と、
    前記光検出器に信号経路を介して接続された複数のアフターパルス検出部であって、前記複数のアフターパルス検出部の各々は、前記光検出器から繰り返し出力されるイベント信号のうちの光子発生イベントに伴うアフターイベントに起因して前記光検出器により出力されるアフターパルスを検出し、前記検出されたアフターパルスに応じたアフターイベント信号を出力する、複数のアフターパルス検出部と、
    前記複数のアフターパルス検出部からアフターイベント信号を繰り返し受信し、前記複数のアフターパルス検出部からの同一のアフターパルスに起因する複数のアフターイベント信号に基づいて信号経路間の相対的な遅延量を決定する決定処理部と、
    を具備するタイミング遅延検出システム。
  2. 前記相対的な遅延量に基づいて前記信号経路間のタイミングを較正するように構成されたタイミング較正器をさらに備える、請求項1記載のタイミング遅延検出システム。
  3. 前記複数のアフターパルス検出部の各々は、前記アフターパルス以外のイベント信号をフィルタリングにより除去するように構成された積分フィルタを含む、請求項1記載のタイミング遅延検出システム。
  4. 前記複数のアフターパルス検出部の各々は、前記イベント信号の積分信号が100keVより大きい場合、前記イベント信号をアフターパルスとして検出せず、前記積分信号が100keVより小さい場合、前記イベント信号をアフターパルスとして検出する、請求項3記載のタイミング遅延検出システム。
  5. 前記光検出器は、複数の光センサを含み、前記複数の光センサの各々はイベントの検出毎にイベント信号を繰り返し出力する、請求項1記載のタイミング遅延検出システム。
  6. 前記複数の光センサは、複数の区画に割り当てられる、請求項5記載のタイミング遅延検出システム。
  7. 前記複数の光センサのうちの少なくとも1つは、前記複数の区画のうちの2つの区画に割り当てられる、請求項6記載のタイミング遅延検出システム。
  8. 前記複数のアフターパルス検出部の各々は、前記複数の区画のうちの対応する区画に関連付けられる、請求項6記載のタイミング遅延検出システム。
  9. 前記相対的な遅延量をアフターパルス検出部の識別情報に関連づけて記憶する記憶部、をさらに備える、請求項1記載のタイミング遅延検出システム。
  10. 光検出器からイベントの検出毎にイベント信号を出力し、
    前記光検出器に信号経路を介して接続された複数のアフターパルス検出部の各々により、前記光検出器から繰り返し出力されるイベント信号のうちの光子発生イベントに伴うアフターイベントに起因して前記光検出器により出力されるアフターパルスを検出し、前記検出されたアフターパルスに応じたアフターイベント信号を出力し、
    決定処理部により前記複数のアフターパルス検出部からアフターイベント信号を繰り返し受信し、前記複数のアフターパルス検出部からの同一のアフターパルスに起因する複数のアフターイベント信号に基づいて信号経路間の相対的な遅延量を決定する、
    ことを具備するタイミング遅延検出方法。
  11. 光検出器に接続されたアフターパルス検出装置であって、
    前記光検出器からイベント信号を繰り返し受信し、前記受信されたイベント信号の積分信号を繰り返し出力する積分器と、
    前記光検出器からイベント信号を繰り返し受信し、前記受信されたイベント信号の強度を第1の基準値に対して比較する第1の比較器と、
    前記積分信号を第2の基準値に対して比較する第2の比較器と、
    前記第1の比較器による比較結果と前記第2の比較器による比較結果とに応じて、アフターパルスが検出された旨の信号を出力する出力器と、
    を具備するアフターパルス検出装置。
  12. 検出器に接続されたアフターパルス検出装置であって、
    前記光検出器からイベント信号を受信し、前記イベント信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、
    前記A/D変換器から出力された前記デジタル信号を受信し、前記デジタル信号の積分信号を出力する積分部と、
    前記A/D変換器から前記デジタル信号を受信し、前記デジタル信号を第1の基準値に対して比較する第1の比較部と、
    前記積分部から前記積分信号を受信し、前記積分信号を第2の基準値に対して比較する第2の比較部と、
    前記第1の比較部により前記デジタル信号が前記第1の基準値より大きいことが決定され、前記第2の比較部により前記積分信号が前記第2の基準値より小さいことが決定されたことに応答して、アフターパルスが検出された旨の信号を出力する出力部と、
    を具備するアフターパルス検出装置。
  13. 被検体に投与された放射性医薬品に含まれる陽電子放射対の空間分布を表現する画像を発生するPET装置であって、
    イベントの検出毎にイベント信号を繰り返し出力する光検出器と、
    前記光検出器に信号経路を介して接続された複数のアフターパルス検出部であって、前記複数のアフターパルス検出部の各々は、前記光検出器から繰り返し出力されるイベント信号のうちの光子発生イベントに伴うアフターイベントに起因して前記光検出器により出力されるアフターパルスを検出し、前記検出されたアフターパルスに応じたアフターイベント信号を出力する、複数のアフターパルス検出部と、
    前記複数のアフターパルス検出部からアフターイベント信号を繰り返し受信し、前記複数のアフターパルス検出部からの同一のアフターパルスに起因する複数のアフターイベント信号に基づいて信号経路間の相対的な遅延量を決定する決定処理部と、
    を具備することを特徴とするPET装置。
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