JP2014084855A - 配管の交換方法及び蒸気タービン - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接による熱変形を抑制しつつ、配管を好適に取り替えることが可能な配管の交換方法及び蒸気タービンを提供する。
【解決手段】蒸気タービンの下部車室ケーシングの外面に形成されるグランド取付面から下部車室ケーシングの壁体を貫通して下部車室ケーシングの内部に亘って設けられるシール用蒸気を供給する配管の交換方法であって、旧配管とグランド取付面との接合を切断し、旧配管と下部車室ケーシングの貫通部位との接合を切断して、旧配管を下部車室ケーシングから除去する旧配管除去工程S11と、複数の分割配管を旧配管の位置に対応させて管軸方向に並べて配置する新配管配置工程S12と、並べて配置された複数の分割配管同士を溶接して新配管とする分割配管溶接工程S13と、新配管とグランド取付面とを溶接し、新配管と貫通部位とを溶接して、新配管を車室に取り付ける新配管取付工程S14とを備える。
【選択図】図14

Description

本発明は、蒸気タービンに設けられる配管の交換方法及び蒸気タービンに関するものである。
従来、タービンロータを収容する低圧車室の外部車室が、外部車室上半と外部車室下半とに分割される蒸気タービンの車室構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−231691号公報
ところで、蒸気タービンには、外部車室とタービンロータとの間からの蒸気の漏れを抑制するために、グランドケーシングが外部車室に取り付けられる場合がある。つまり、外部車室の外面にはグランドケーシングを取り付けるためのグランド取付面が形成されている。この場合、グランドケーシング内には、シール蒸気が供給される。シール蒸気は、蒸気供給配管から供給される。蒸気供給配管は、グランド取付面に接続されると共に、グランド取付面から外部車室の壁体を貫通して外部車室の内部に亘って設けられている。
ここで、蒸気供給配管は、経時的に減肉して劣化することから、交換する必要が生じる。従来、蒸気供給配管を交換する場合、蒸気供給配管は長尺であることから、長尺の蒸気供給配管を取り扱うための作業スペースを確保するために、外部車室の一部を溶接によって切断して貫通穴を形成していた。このため、蒸気供給配管の交換が終了すると、貫通穴を再び溶接により閉じることとなる。しかしながら、外部車室には、溶接によって溶接熱が与えられるため、外部車室が熱変形し、外部車室上半と外部車室下半とを合わせる車室合わせ面が歪む可能性がある。
そこで、本発明は、溶接による熱変形を抑制しつつ、配管を好適に取り替えることが可能な配管の交換方法及び蒸気タービンを提供することを課題とする。
本発明の配管の交換方法は、車室合わせ面を境に分割される蒸気タービンの車室の外面に形成されるグランド取付面に接続され、グランド取付面から車室の壁体を貫通して車室の内部に亘って設けられるシール用エアーを供給するための配管を交換する配管の交換方法であって、交換前の配管となる旧配管は、グランド取付面に接合されると共に、車室の壁体の貫通部位に接合されており、旧配管とグランド取付面との接合を切断すると共に、旧配管と貫通部位との接合を切断して、旧配管を車室から除去する旧配管除去工程と、交換後の配管となる新配管を分割した複数の分割配管を、旧配管の位置に対応させて管軸方向に並べて配置する新配管配置工程と、管軸方向に並べて配置された複数の分割配管同士を溶接して新配管とする分割配管溶接工程と、新配管とグランド取付面とを溶接により接合すると共に、新配管と貫通部位とを溶接により接合して、新配管を車室に取り付ける新配管取付工程と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の蒸気タービンは、上記の配管の交換方法により旧配管から新配管に交換された蒸気タービンであって、車室合わせ面を境に分割され、外面にグランド取付面が形成される車室と、グランド取付面から車室の壁体を貫通して車室の内部に亘って設けられるシール用エアーを供給するための新配管と、を備え、新配管は、複数の分割配管同士を溶接した溶接部を有していることを特徴とする。
また、本発明の他の蒸気タービンは、車室合わせ面を境に分割され、外面にグランド取付面が形成される車室と、グランド取付面から車室の壁体を貫通して車室の内部に亘って設けられるシール用エアーを供給するための配管と、を備え、交換前の配管となる旧配管は、交換後の配管となる新配管に交換され、新配管は、複数の溶接部が形成されていることを特徴とする。
この場合、配管は、複数の分割配管を含み、複数の分割配管同士が溶接されることで、複数の溶接部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、旧配管が接合される部位のみを切断することで、旧配管を除去することができる。また、新配管を複数の分割配管とすることで、長尺となる新配管を設置するための作業スペースを小さくすることができる。このため、車室の壁体を溶接により切断して貫通穴を形成する必要がなく、車室に対して余分な溶接を行う必要がない。以上から、車室に対して与えられる溶接熱を低減することができるため、車室の熱変形を抑制することができることから、車室合わせ面の歪みを抑制することができる。これにより、新配管への交換後においても、車室合わせ面において分割される蒸気タービンの車室を好適に面合わせすることができるため、蒸気の漏れを抑制することができる。なお、シール用エアーとしては、例えば、シール用蒸気が用いられる。
この場合、旧配管除去工程後、車室を構成する車室部材の車室合わせ面が形成される部位の厚みを厚肉にする厚肉加工工程を、さらに備えることが好ましい。
また、この場合、車室は、車室合わせ面が形成される車室部材を有し、配管の交換方法では、旧配管除去工程後、車室合わせ面における車室部材の厚みを厚肉にする厚肉加工工程が実行され、車室部材の厚みは、交換前に比して交換後のほうが厚肉となっていることが好ましい。
この構成によれば、車室合わせ面における車室部材の厚みを厚肉にすることができるため、車室部材の剛性を高めることができ、車室合わせ面を歪み難くすることができる。
この場合、厚肉加工工程では、車室部材の車室合わせ面が形成される部位の厚みを一様に厚肉にしていることが好ましい。
また、この場合、車室合わせ面における車室部材の厚みは、交換後において、一様に厚肉となっていることが好ましい。
この構成によれば、車室合わせ面における車室部材の厚みを一様に厚肉にすることで、厚肉にするための加工を簡易なものにすることができるため、加工コストを抑制することができる。
この場合、厚肉加工工程では、少なくとも車室部材の車室合わせ面が形成されるグランド取付面周りの部位の厚みを厚肉にしていることが好ましい。
また、この場合、車室合わせ面における車室部材の厚みは、交換後において、少なくともグランド取付面周りの一部が厚肉となっていることが好ましい。
この構成によれば、最低限の加工で、車室部材の剛性を高め、車室合わせ面を歪み難くすることができるため、加工コストを抑制することができる。
この場合、旧配管除去工程後、車室を構成する車室部材のグランド取付面が形成される部位の厚みを薄肉にする薄肉加工工程を、さらに備えることが好ましい。
また、この場合、車室は、グランド取付面が形成される車室部材を有し、配管の交換方法では、旧配管除去工程後、グランド取付面における車室部材の厚みを薄肉にする薄肉加工工程が実行され、車室部材の厚みは、交換前に比して交換後のほうが薄肉となっていることが好ましい。
この構成によれば、グランド取付面における車室部材の厚みを薄肉にすることができるため、溶接熱による熱変形を、薄肉にした車室部材において吸収することができ、車室合わせ面を歪み難くすることができる。
この場合、薄肉加工工程では、車室部材のグランド取付面が形成される部位の厚みを一様に薄肉にしていることが好ましい。
また、この場合、車室合わせ面における車室部材の厚みは、交換後において、一様に薄肉となっていることが好ましい。
この構成によれば、グランド取付面における車室部材の厚みを一様に薄肉にすることで、薄肉にするための加工を簡易なものにすることができるため、加工コストを抑制することができる。
この場合、薄肉加工工程では、少なくとも車室部材のグランド取付面が形成される配管の接続部周りの部位の厚みを薄肉にしていることが好ましい。
また、この場合、グランド取付面における車室部材の厚みは、交換後において、少なくとも配管の接続部周りの一部が薄肉となっていることが好ましい。
この構成によれば、最低限の加工で、車室部材により熱変形を吸収することができ、車室合わせ面を歪み難くすることができるため、車室部材の剛性の低下を抑制しつつ、加工コストを抑制することができる。
この場合、旧配管除去工程後、車室合わせ面の歪みを矯正するための矯正部材を車室の内部に配置する矯正部材配置工程をさらに備えることが好ましい。
また、この場合、配管の交換方法では、旧配管除去工程後、車室合わせ面の歪みを矯正するための矯正部材を配置する矯正部材配置工程が実行され、車室の内部には、交換後において、矯正部材が配置されていることが好ましい。
この構成によれば、矯正部材により車室合わせ面の歪みを矯正することができる。このため、配管の交換後においても、車室合わせ面において二分割される蒸気タービンの車室を好適に面合わせすることができるため、蒸気の漏れをさらに抑制することができる。
図1は、実施例1に係る蒸気タービンの概略構成図である。 図2は、下部車室ケーシングの側面視断面図である。 図3は、下部車室ケーシングの平面視断面図である。 図4は、実施例1に係る配管の交換方法に関する一例の説明図である。 図5は、実施例1に係る配管の交換方法に関する一例の説明図である。 図6は、実施例1に係る配管の交換方法に関する一例の説明図である。 図7は、実施例1に係る配管の交換方法に関する一例の説明図である。 図8は、実施例1に係る配管の交換方法に関する一例の説明図である。 図9は、実施例1に係る配管の交換方法に関する一例の説明図である。 図10は、実施例1に係る配管の交換方法に関する一例の説明図である。 図11は、実施例1に係る配管の交換方法に関する一例の説明図である。 図12は、実施例1に係る配管の交換方法に関する一例の説明図である。 図13は、実施例1に係る配管の交換方法に関する一例の説明図である。 図14は、配管の交換方法に関するフローチャートである。 図15は、実施例2の蒸気タービンに係る下部車室ケーシングの斜視図である。 図16は、実施例3の蒸気タービンに係る下部車室ケーシングの斜視図である。 図17は、実施例4の蒸気タービンに係る下部車室ケーシングの斜視図である。
以下に、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、実施例1に係る蒸気タービンの概略構成図である。実施例1の蒸気タービンは、低圧蒸気によって回転する低圧蒸気タービンに適用される。なお、実施例1の蒸気タービンは、低圧蒸気タービンに限らず、後述するシール用蒸気を供給する配管41が設けられるタービンであれば、いずれであってもよい。
図1に示すように、本実施例の蒸気タービン10は、車室ケーシング21と、車室ケーシング21の内部に設けられるタービンロータ(以下、「ロータ」という)12と、グランドケーシング22とを備えている。
車室ケーシング21は、ロータ12の軸方向の周囲に設けられている。車室ケーシング21には、ロータ12が挿通される円形開口の挿通孔24が、ロータ12の軸方向の両側に形成されている。このため、ロータ12は、軸方向の中央部が、車室ケーシング21の内部に収容される。一方で、ロータ12は、軸方向の両端部が、両側の挿通孔24から車室ケーシング21の外側にそれぞれ位置する。車室ケーシング21の上部には、軸方向の中央に蒸気供給口23が設けられており、蒸気供給口23を介して、車室ケーシング21の内部に蒸気が供給される。
車室ケーシング21は、挿通孔24を挟んで上下に分割可能となっており、車室合わせ面P1(図2参照)を境にして、上部車室ケーシング21aと、下部車室ケーシング21bとに分割される。この車室合わせ面P1は、ロータ12の軸中心を通る水平面となっている。このため、車室合わせ面P1において上部車室ケーシング21aと下部車室ケーシング21bとが面合わせされることで、挿通孔24が形成されると共に、車室ケーシング21が形成される。
また、車室ケーシング21には、グランドケーシング22を取り付けるためのグランド取付面P2(図2参照)が形成されている。グランド取付面P2は、車室ケーシング21の外面に形成されており、円形開口の挿通孔24の縁部に沿って円環状に形成されている。このグランド取付面P2は、ロータ12の軸方向に直交する面となっている。このため、車室合わせ面P1とグランド取付面P2とは直交する。
グランドケーシング22は、車室ケーシング21の挿通孔24と、挿通孔24に挿通されたロータ12との間を覆っており、挿通孔24からの蒸気のリークを抑制している。グランドケーシング22は、グランド取付面P2に沿って円環状に形成されている。そして、グランドケーシング22は、車室ケーシング21のグランド取付面P2に面合わせした状態で取り付けられる。
グランドケーシング22は、挿通孔24を挟んで上下に分割可能となっており、車室合わせ面P1を境にして、上部グランドケーシング22aと、下部グランドケーシング22bとに分割される。このため、車室合わせ面P1において上部グランドケーシング22aと下部グランドケーシング22bとが面合わせされることで、グランドケーシング22が形成される。
ロータ12は、回転軸31と、複数のタービン翼(図示省略)とを有する。ロータ12は、ロータ12を回転自在に軸支する軸受32によって支持されている。軸受32は、車室ケーシング21の外側に設けられており、コンクリート等からなる基礎台35の上に設けられる軸受台36に支持されている。
このように構成された蒸気タービン10を定期点検等により分解する場合、先ず、グランドケーシング22を車室ケーシング21のグランド取付面P2から取り外す。そして、取り外したグランドケーシング22を、上部グランドケーシング22aと下部グランドケーシング22bとに分割して、回転軸31から取り外す。この後、車室ケーシング21の下部車室ケーシング21bに対し、上部車室ケーシング21aを取り外す。そして、下部車室ケーシング21bからロータ12を取り出すことで、蒸気タービン10が分解される。ここで、後述する配管の交換方法は、分解後の下部車室ケーシング21bに対して行われる。なお、蒸気タービン10を組み立てる場合は、上記した分解の手順と逆の手順で組み立てる。
次に、図2及び図3を参照して、下部車室ケーシング21bについて説明する。図2は、下部車室ケーシングの側面視断面図である。図3は、下部車室ケーシングの平面視断面図である。
図2及び図3に示すように、下部車室ケーシング21bは、回転軸31の軸線Iを中心として、軸方向の両端部が、軸方向の外側に向かって拡がると共に、径方向の外側に向かって拡がるテーパ形状となっている。下部車室ケーシング21bは、その上面が車室合わせ面P1となっている。また、下部車室ケーシング21bは、回転軸31の軸方向の両端面がグランド取付面P2となっている。なお、車室合わせ面P1において分割される下部車室ケーシング21bのグランド取付面P2は、半円環形状となっている。
この下部車室ケーシング21bのグランド取付面P2には、グランドケーシング22の内部にシール用蒸気(シール用エアー)を供給するための配管41が接続されている。また、下部車室ケーシング21bの内部には、配管41が接続される接続管42が設けられている。つまり、配管41は、その一方の端部がグランド取付面P2に接続され、その他方の端部が接続管42に接続されている。よって、配管41は、グランド取付面P2から、下部車室ケーシング(車室部材)21bのテーパ形状となる壁体を貫通して、下部車室ケーシング21bの内部に亘って設けられる。
この配管41は、その一方の端部がグランド取付面P2に溶接により接合され、その他方の端部が接続管42に溶接により接合され、一方の端部と他方の端部との間の部位が下部車室ケーシング21bの壁体の貫通部位45に溶接により接合される。このため、配管41は、計3箇所において溶接により接合されることで支持されている。
ここで、図2に示す配管41は、交換前の旧配管となっている。この配管41は、2重管となっており、内側の蒸気供給管41aと、外側の保護管41bとを有している。蒸気供給管41aは、その一方の端部がグランド取付面P2に接続され、その他方の端部が接続管42に接続されることで支持されている。一方で、保護管41bは、その一方の端部がグランド取付面P2に接続され、その他方の端部が貫通部位45に接続されることで支持されている。よって、貫通部位45では、保護管41bが下部車室ケーシング21bの壁体に溶接される一方で、蒸気供給管41aが溶接されていない。
このように、溶接によって支持される配管41は、切断後、ガス溶接等の溶接を行って交換される。配管41の交換時において、下部車室ケーシング21bに溶接による溶接熱が与えられると、下部車室ケーシング21bが熱変形することで、車室合わせ面P1が歪む可能性がある。このため、下部車室ケーシング21bに取り付けられる配管41は、上記した3箇所の接合部分にのみ溶接を行うことで、下部車室ケーシング21bに与える溶接熱を抑制しつつ、配管41を交換している。以下、図4から図14を参照して、配管41の交換方法について説明する。図4から図13は、実施例1に係る配管の交換方法に関する一例の説明図である。図14は、配管の交換方法に関するフローチャートである。なお、図4から図13では、回転軸31の軸線Iにおいて、下部車室ケーシング21bの一方側の部位を図示したものである。
定期点検時において、蒸気タービン10が分解され、下部車室ケーシング21bに取り付けられている旧配管41が、経時的に減肉して劣化していると判断されると、旧配管41の交換を実行する。先ず、図4に示すように、旧配管41は、溶接により接合された3箇所の溶接部分を切断する(旧配管除去工程:図14のステップS11)。具体的に、旧配管41は、その一方の端部とグランド取付面P2とが切断される。また、旧配管41は、その他方の端部と接続管42とが切断される。さらに、旧配管41は、その貫通部位45に位置する部位と、下部車室ケーシング21bの壁体の貫通部位45とが切断される。これにより、旧配管41は、下部車室ケーシング21bから切り離される。
なお、切り離される旧配管41は、上記した3箇所の溶接部分の切断時に相前後して、管軸方向に複数に分割されるように切断することが好ましい。この場合、旧配管除去工程S11により切り離される旧配管41を下部車室ケーシング21b外に取り出す場合に、分割した状態で取り出すことが可能となるため、旧配管除去工程S11の作業時に必要となる作業スペースを小さくすることが可能となる。
続いて、旧配管除去工程S11の後、図5から図9に示すように、旧配管41が除去された位置に、新配管41を設置する(新配管配置工程:図14のステップS12)。ここで、交換後の配管41となる新配管41は、複数の分割配管51を管軸方向に並べて接合されることで形成される。実施例1において、複数の分割配管51は、例えば、3つであり、グランド取付面P2に接続される第1分割配管51aと、接続管42に接続される第3分割配管51cと、第1分割配管51aと第3分割配管51cとを接続する第2分割配管51bとを有している。なお、各分割配管51については、適宜後述する。
図5に示すように、新配管配置工程S12では、先ず、第2分割配管51bが、下部車室ケーシング21bの貫通部位45と接続管42との間に亘って配置されるように、下部車室ケーシング21bに入れられる。これにより、第2分割配管51bを退避させることができるため、後述する第1分割配管51aが入ってくるスペースを確保できる。この第2分割配管51bは、内側に設けられる蒸気供給管41aの中間部と、外側に設けられる保護管41bの下部とで構成されている。
続いて、図6に示すように、第1分割配管51aが、下部車室ケーシング21bのテーパ状の壁体の外面に沿って入れられる。この第1分割配管51aは、内側に設けられる蒸気供給管41aの上部と、外側に設けられる保護管41bの上部とで構成されている。
次に、図7に示すように、第1分割配管51aがグランド取付面P2に仮合わせされる。具体的に、第1分割配管51aは、蒸気供給管41aの上部の一方の端部がグランド取付面P2に仮接続される。一方で、第1分割配管51aは、保護管41bの上部がグランド取付面P2に接続されずに自由状態となる。このとき、保護管41bの上部は、グランド取付面P2側に寄せて配置される。
この後、図8に示すように、第2分割配管51bが第1分割配管51aに仮合わせされる。具体的に、第2分割配管51bは、蒸気供給管41aの中間部の一方の端部が、第1分割配管51aの蒸気供給管41aの上部の他方の端部に仮接続される。
そして、図9に示すように、第3分割配管51cが第2分割配管51bと接続管42との間に配置されると共に仮合わせされる。この第3分割配管51cは、内側に設けられる蒸気供給管41aの下部で構成されている。具体的に、第3分割配管51c、つまり、蒸気供給管41aの下部は、その一方の端部が、蒸気供給管41aの中間部の他方の端部に仮接続される。
図5から図9に示すように、第1分割配管51a、第2分割配管51b及び第3分割配管51cが仮合わせされることで、分割した複数の分割配管51が、旧配管41の配置に対応させて管軸方向に並べて配置される。これで、新配管配置工程S12による新配管41の設置が完了する。
新配管配置工程S12の後、図10に示すように、管軸方向に並べて配置された複数の分割配管同士を溶接して新配管41とする(分割配管溶接工程:図14のステップS13)。なお、図10では、複数の分割配管51のうち、内側の蒸気供給管41aの各部が溶接により接合されている。具体的に、先ず、第3分割配管51cの蒸気供給管41aの下部の他方の端部と接続管42とが溶接により接合されて溶接部M1を形成する。この後、第3分割配管51cの蒸気供給管41aの下部の一方の端部と、第2分割配管51bの蒸気供給管41aの中間部の他方の端部とが溶接により接合されて溶接部M2を形成する。そして、第2分割配管51bの蒸気供給管41aの中間部の一方の端部と、第1分割配管51aの蒸気供給管41aの上部の他方の端部とが溶接により接合されて溶接部M3を形成する。これにより、蒸気供給管41aの各部が溶接により接合されることで、蒸気供給管41aが一体に形成される。
分割配管溶接工程S13の後、図11から図13に示すように、新配管41を下部車室ケーシング21bに溶接により取り付ける(新配管取付工程:図14のステップS14)。なお、図11から図13では、複数の分割配管51のうち、外側の保護管41bの各部を溶接する分割配管溶接工程S13も含まれている。
図11に示すように、蒸気供給管41aの各部が溶接により接合されると、保護管41bの上部をグランド取付面P2から離れる方向に移動させる。そして、蒸気供給管41aの上部の一方の端部と、グランド取付面P2とが溶接により接合されて溶接部M4を形成する。このとき、蒸気供給管41aとグランド取付面P2とは、隅肉溶接により接合される。
続いて、図12に示すように、保護管41bの上部をグランド取付面P2側に移動させる。そして、保護管41bの上部の一方の端部と、グランド取付面P2とが溶接により接合されて溶接部M5を形成する。このとき、保護管41bとグランド取付面P2とは、隅肉溶接により接合される。
この後、図13に示すように、保護管41bの上部と保護管41bの下部との間に、保護管41bの中間部を配置する。保護管41bの中間部は、曲管(エルボ管)となっている。そして、保護管41bの上部の他方の端部と、保護管41bの中間部の一方の端部とが溶接により接合されて溶接部M6を形成する。また、保護管41bの中間部の他方の端部と、保護管41bの下部の一方の端部とが溶接により接合されて溶接部M7を形成する。これにより、保護管41bの各部が溶接されることで、保護管41bが一体に形成される。これで、分割配管溶接工程S13による複数の分割配管51の接合が完了する。
次に、保護管41bの下部の他方の端部と、下部車室ケーシング21bの貫通部位45とが溶接により接合されて溶接部M8を形成する。このとき、保護管41bと貫通部位45とは、隅肉溶接により接合される。これで、新配管取付工程S14による新配管41の下部車室ケーシング21bへの取付が完了し、これをもって、配管41の交換方法が完了する。
新配管41への交換後、蒸気タービン10に取り付けられた新配管41は、複数の分割配管51同士が溶接された溶接部M2、M3、M6、M7が形成される。
以上のように、実施例1の構成によれば、旧配管41が接合される3箇所の溶接部分のみを溶接により切断することで、旧配管41を除去することができる。また、新配管41を複数の分割配管51とすることで、長尺となる新配管41を設置するための作業スペースを小さくすることができる。このため、下部車室ケーシング21bの壁体を溶接により切断して貫通穴を形成する必要がないことから、下部車室ケーシング21bに対して余分な溶接を行う必要がない。以上から、下部車室ケーシング21bに対して与えられる溶接熱を低減することができるため、下部車室ケーシング21bの熱変形を抑制することができ、車室合わせ面P1の歪みを抑制することができる。これにより、新配管41への交換後においても、車室合わせ面P1において二分割される蒸気タービン10の車室ケーシング21を好適に面合わせすることができるため、蒸気の漏れを抑制することができる。
次に、図15を参照して、実施例2に係る蒸気タービン60及び配管41の交換方法について説明する。図15は、実施例2の蒸気タービンに係る下部車室ケーシングの斜視図である。なお、実施例2では、実施例1と重複する記載を避けるべく、実施例1と異なる部分についてのみ説明する。実施例2の配管41の交換方法では、実施例1の工程に加えて、厚肉加工工程と薄肉加工工程とを実行している。このため、実施例2の蒸気タービン60は、新配管41への交換後において、厚肉加工が施される部位と薄肉加工が施される部位とが形成される。以下、実施例2に係る配管41の交換方法について説明する。
図15に示すように、旧配管除去工程S11の後、下部車室ケーシング21bには、厚肉加工工程が実行される。なお、厚肉加工工程は、旧配管除去工程S11の後で、新配管配置工程S12の前に行うことが好ましい。厚肉加工工程では、下部車室ケーシング21bの車室合わせ面P1が形成される部位L1の厚みを厚肉に形成している。つまり、車室合わせ面P1が形成される部位L1とは、厚み方向の一方の面が車室合わせ面P1となり、厚み方向の他方の面が下部車室ケーシング21bの内面となる部位である。
具体的に、厚肉加工工程では、下部車室ケーシング21bの部位L1の内面に、締結ボルト等を用いて板状の補強材61を固定することにより、部位L1の厚みを厚肉にしている。このとき、板状の補強材61の厚みは、部位L1の厚みの0.2〜1.0倍の厚みとなっている。このため、厚肉加工工程後の部位L1の厚みは、1.2〜2.0倍の厚みとなる。これにより、厚肉加工工程後の部位L1の厚みとなる、車室合わせ面P1から補強材61の下面(実線)までの厚みは、厚肉加工工程前の部位L1の厚みとなる、車室合わせ面P1から下部車室ケーシング21bの内面(点線)までの厚みよりも厚肉となる。
なお、実施例2の厚肉加工工程では、下部車室ケーシング21bの部位L1の内面に、締結ボルト等を用いて補強材61を固定することにより、部位L1の厚みを厚肉としたが、この構成に限らない。例えば、下部車室ケーシング21bの部位L1の内面に、補強材61を溶接により固定することで、部位L1の厚みを厚肉としてもよい。また、下部車室ケーシング21bの部位L1自体を厚肉のものに交換してもよい。
また、図15に示すように、旧配管除去工程S11の後、下部車室ケーシング21bには、薄肉加工工程が実行される。なお、薄肉加工工程は、厚肉加工工程と同様に、旧配管除去工程S11の後で、新配管配置工程S12の前に行うことが好ましい。薄肉加工工程では、下部車室ケーシング21bのグランド取付面P2が形成される部位L2の厚みを薄肉に形成している。つまり、グランド取付面P2が形成される部位L2とは、厚み方向の一方の面がグランド取付面P2となり、厚み方向の他方の面が下部車室ケーシング21bの内面となる部位である。
具体的に、薄肉加工工程では、下部車室ケーシング21bの部位L2を切り欠くことで、部位L2の厚みを薄肉にしている。例えば、薄肉加工工程では、下部車室ケーシング21bの部位L2を、グランド取付面P2側から、または下部車室ケーシング21bの内面側から、溶接切断して切り欠いてもよい。または、薄肉加工工程では、下部車室ケーシング21bの部位L2を、切削加工により切り欠いてもよい。これにより、薄肉加工工程後の部位L2の厚みとなる、グランド取付面P2から切り欠き後の下部車室ケーシング21bの内面(実線)までの厚みは、薄肉加工工程前の部位L2の厚みとなる、グランド取付面P2から下部車室ケーシング21bの内面(点線)までの厚みよりも薄肉となる。
なお、実施例2の薄肉加工工程では、グランドケーシング22が取り付け可能に、グランド取付面P2の歪みが生じないように、薄肉加工とすることが好ましい。また、下部車室ケーシング21bの部位L2自体を薄肉のものに交換してもよい。
以上のように、実施例2の構成によれば、厚肉加工工程を行うことで、車室合わせ面P1における下部車室ケーシング21bの部位L1の厚みを厚肉にすることができるため、下部車室ケーシング21bの部位L1の剛性を高めることができ、車室合わせ面P1を歪み難くすることができる。
また、実施例2の構成によれば、薄肉加工工程を行うことで、グランド取付面P2における下部車室ケーシング21bの部位L2の厚みを薄肉にすることができるため、溶接熱による熱変形を、部位L2において吸収することができ、車室合わせ面P1を歪み難くすることができる。
なお、実施例2の厚肉加工工程では、部位L1の厚みを、一様な厚みとすることが好ましい。この構成によれば、部位L1の厚みを一様に厚肉にすることで、厚肉にするための加工を簡易なものにすることができるため、加工コストを抑制することができる。
また、実施例2の薄肉加工工程では、部位L2の厚みを、一様な厚みとすることが好ましい。この構成によれば、部位L2の厚みを一様に薄肉にすることで、薄肉にするための加工を簡易なものにすることができるため、加工コストを抑制することができる。
次に、図16を参照して、実施例3に係る蒸気タービン70及び配管41の交換方法について説明する。図16は、実施例3の蒸気タービンに係る下部車室ケーシングの斜視図である。なお、実施例3では、実施例2と重複する記載を避けるべく、実施例2と異なる部分についてのみ説明する。実施例3の配管41の交換方法では、実施例2の厚肉加工工程において一部の部位L1のみ厚肉加工し、実施例2の薄肉加工工程において一部の部位L2のみ薄肉加工している。このため、実施例3の蒸気タービン70は、新配管41への交換後において、厚肉加工が施される一部の部位L1と薄肉加工が施される一部の部位L2とが形成される。以下、実施例3に係る配管41の交換方法について説明する。
図16に示すように、厚肉加工工程では、下部車室ケーシング21bの車室合わせ面P1が形成される部位L1のうち、グランド取付面P2近傍の部位L1の厚みを厚肉に形成している。ここで、グランド取付面P2近傍の部位L1とは、グランド取付面P2から軸線Iの軸方向における所定の厚みを含んだ部位であり、より具体的には、グランド取付面P2から、軸方向のおいてグランド取付面P2と対向する面までの厚みを含む部位である。
また、図16に示すように、薄肉加工工程では、下部車室ケーシング21bのグランド取付面P2が形成される部位L2のうち、配管41の接続部71近傍の部位L2の厚みを薄肉に形成している。ここで、配管41の接続部71近傍の部位L2とは、配管41の接続部71と下部車室ケーシング21bの挿通孔24の内面との間における部位である。
以上のように、実施例3の構成によれば、厚肉加工工程において、グランド取付面P2近傍の部位L1を厚肉加工することで、最低限の加工で、下部車室ケーシング21bの剛性を高めることができる。このため、熱変形し易いグランド取付面P2近傍の車室合わせ面P1を歪み難くすることができるため、加工コストを抑制することができる。
また、実施例3の構成によれば、薄肉加工工程において、配管41の接続部近傍の部位L2を薄肉加工することで、最低限の加工で、下部車室ケーシング21bにより熱変形を吸収することができる。このため、熱変形の吸収による影響を受け難い部位で、熱変形を吸収することができるため、車室合わせ面P1を歪み難くすることができ、下部車室ケーシング21bの剛性の低下を抑制しつつ、加工コストを抑制することができる。
次に、図17を参照して、実施例4に係る蒸気タービン80及び配管41の交換方法について説明する。図17は、実施例4の蒸気タービンに係る下部車室ケーシングの斜視図である。なお、実施例4では、実施例1と重複する記載を避けるべく、実施例1と異なる部分についてのみ説明する。実施例4の配管41の交換方法では、実施例1の工程に加えて、矯正部材配置工程を実行している。このため、実施例4の蒸気タービン80は、新配管41への交換後において、下部車室ケーシング21bの内部に矯正部材81が配置される。以下、実施例4に係る配管41の交換方法について説明する。
図17に示すように、旧配管除去工程S11の後、下部車室ケーシング21bには、矯正部材配置工程が実行される。なお、矯正部材配置工程は、旧配管除去工程S11の後であれば、いずれの工程後であってもよい。矯正部材配置工程では、グランド取付面P2の反対側となる下部車室ケーシング21bの内面を押圧するように、矯正部材81が配置される。ここで、矯正部材81は、例えば、伸張する棒体であり、その一方の端部がグランド取付面P2の反対側となる下部車室ケーシング21bの内面P3を押圧し、その他方の端部が内面P3と対向する面P4を押圧する。そして、矯正部材81は、内面P3を押圧することで、内面P3の溶接熱による熱変形を抑制している。このため、矯正部材81は、内面P3の熱変形に伴って変形する車室合わせ面P1の変形を抑制することが可能となる。
なお、矯正部材81は、一方の端部がグランド取付面P2の反対側となる下部車室ケーシング21bの内面P3を押圧すれば、他方の端部はいずれの位置であってもよい。例えば、矯正部材81の他方の端部は、下部車室ケーシング21bのテーパ状の壁体の内面を押圧してもよい。また、矯正部材81は、溶接熱による熱変形を抑制可能な配置であれば、内面P3を押圧せずともよい。
以上のように、実施例4の構成によれば、矯正部材81により内面P3の溶接熱による熱変形を抑制することで、内面P3の熱変形に伴って変形する車室合わせ面P1の変形を抑制することができる。このため、矯正部材81により車室合わせ面P1の歪みを矯正することができる。よって、配管41の交換後においても、車室合わせ面P1において二分割される蒸気タービン10の車室ケーシング21を好適に面合わせすることができるため、蒸気の漏れをさらに抑制することができる。
10 蒸気タービン
12 ロータ
21 車室ケーシング
21a 上部車室ケーシング
21b 下部車室ケーシング
22 グランドケーシング
22a 上部グランドケーシング
22b 下部グランドケーシング
23 蒸気供給口
24 挿通孔
31 回転軸
32 軸受
35 基礎台
36 軸受台
41 配管
41a 蒸気供給管
41b 保護管
42 接続管
45 貫通部位
51 分割配管
51a 第1分割配管
51b 第2分割配管
51c 第3分割配管
60 蒸気タービン(実施例2)
70 蒸気タービン(実施例3)
80 蒸気タービン(実施例4)
81 矯正部材
P1 車室合わせ面
P2 グランド取付面
L1 部位
L2 部位

Claims (18)

  1. 車室合わせ面を境に分割される蒸気タービンの車室の外面に形成されるグランド取付面に接続され、前記グランド取付面から前記車室の壁体を貫通して前記車室の内部に亘って設けられるシール用エアーを供給するための配管を交換する配管の交換方法であって、
    交換前の前記配管となる旧配管は、前記グランド取付面に接合されると共に、前記車室の壁体の貫通部位に接合されており、
    前記旧配管と前記グランド取付面との接合を切断すると共に、前記旧配管と前記貫通部位との接合を切断して、前記旧配管を前記車室から除去する旧配管除去工程と、
    交換後の前記配管となる新配管を分割した複数の分割配管を、前記旧配管の位置に対応させて管軸方向に並べて配置する新配管配置工程と、
    管軸方向に並べて配置された複数の前記分割配管同士を溶接して前記新配管とする分割配管溶接工程と、
    前記新配管と前記グランド取付面とを溶接により接合すると共に、前記新配管と前記貫通部位とを溶接により接合して、前記新配管を前記車室に取り付ける新配管取付工程と、を備えることを特徴とする配管の交換方法。
  2. 前記旧配管除去工程後、前記車室を構成する車室部材の前記車室合わせ面が形成される部位の厚みを厚肉にする厚肉加工工程を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の配管の交換方法。
  3. 前記厚肉加工工程では、前記車室部材の前記車室合わせ面が形成される部位の厚みを一様に厚肉にしていることを特徴とする請求項2に記載の配管の交換方法。
  4. 前記厚肉加工工程では、少なくとも前記車室部材の前記車室合わせ面が形成される前記グランド取付面周りの部位の厚みを厚肉にしていることを特徴とする請求項2に記載の配管の交換方法。
  5. 前記旧配管除去工程後、前記車室を構成する車室部材の前記グランド取付面が形成される部位の厚みを薄肉にする薄肉加工工程を、さらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の配管の交換方法。
  6. 前記薄肉加工工程では、前記車室部材の前記グランド取付面が形成される部位の厚みを一様に薄肉にしていることを特徴とする請求項5に記載の配管の交換方法。
  7. 前記薄肉加工工程では、少なくとも前記車室部材の前記グランド取付面が形成される前記配管の接続部周りの部位の厚みを薄肉にしていることを特徴とする請求項5に記載の配管の交換方法。
  8. 前記旧配管除去工程後、前記車室合わせ面の歪みを矯正するための矯正部材を前記車室の内部に配置する矯正部材配置工程をさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の配管の交換方法。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の配管の交換方法により前記旧配管から前記新配管に交換された蒸気タービンであって、
    前記車室合わせ面を境に分割され、外面に前記グランド取付面が形成される前記車室と、
    前記グランド取付面から前記車室の壁体を貫通して前記車室の内部に亘って設けられるシール用エアーを供給するための前記新配管と、を備え、
    前記新配管は、複数の前記分割配管同士を溶接した溶接部を有していることを特徴とする蒸気タービン。
  10. 前記車室は、前記車室合わせ面が形成される車室部材を有し、
    前記配管の交換方法では、前記旧配管除去工程後、前記車室合わせ面における前記車室部材の厚みを厚肉にする厚肉加工工程が実行され、
    前記車室部材の厚みは、交換前に比して交換後のほうが厚肉となっていることを特徴とする請求項9に記載の蒸気タービン。
  11. 前記車室合わせ面における前記車室部材の厚みは、交換後において、一様に厚肉となっていることを特徴とする請求項10に記載の蒸気タービン。
  12. 前記車室合わせ面における前記車室部材の厚みは、交換後において、少なくとも前記グランド取付面周りの一部が厚肉となっていることを特徴とする請求項10に記載の蒸気タービン。
  13. 前記車室は、前記グランド取付面が形成される車室部材を有し、
    前記配管の交換方法では、前記旧配管除去工程後、前記グランド取付面における前記車室部材の厚みを薄肉にする薄肉加工工程が実行され、
    前記車室部材の厚みは、交換前に比して交換後のほうが薄肉となっていることを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載の蒸気タービン。
  14. 前記グランド取付面における前記車室部材の厚みは、交換後において、一様に薄肉となっていることを特徴とする請求項13に記載の蒸気タービン。
  15. 前記グランド取付面における前記車室部材の厚みは、交換後において、少なくとも前記配管の接続部周りの一部が薄肉となっていることを特徴とする請求項13に記載の蒸気タービン。
  16. 前記配管の交換方法では、前記旧配管除去工程後、前記車室合わせ面の歪みを矯正するための矯正部材を配置する矯正部材配置工程が実行され、
    前記車室の内部には、交換後において、前記矯正部材が配置されていることを特徴とする請求項9から15のいずれか1項に記載の蒸気タービン。
  17. 車室合わせ面を境に分割され、外面にグランド取付面が形成される車室と、
    前記グランド取付面から前記車室の壁体を貫通して前記車室の内部に亘って設けられるシール用エアーを供給するための配管と、を備え、
    交換前の前記配管となる旧配管は、交換後の前記配管となる新配管に交換され、
    前記新配管は、複数の溶接部が形成されていることを特徴とする蒸気タービン。
  18. 前記新配管は、複数の前記分割配管を含み、複数の前記分割配管同士が溶接されることで、複数の前記溶接部が形成されていることを特徴とする請求項17に記載の蒸気タービン。
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