JP2014084358A - (メタ)アクリレート系組成物、硬化物、及びこれを封止材とする光半導体装置 - Google Patents

(メタ)アクリレート系組成物、硬化物、及びこれを封止材とする光半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高寿命で量産性に優れた光半導体装置の封止材と、かかる封止材を提供できる適度な粘度を有する組成物を提供する。
【解決手段】以下の成分(A)〜(C)を含む樹脂用組成物であって、(A)〜(B)成分の合計を100質量%として、(A)成分が10〜60質量%、(B)成分が40〜90質量%である樹脂用組成物。
(A)炭素数6以上の脂環式炭化水素基がエステル結合した(メタ)アクリレート化合物
(B)脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート化合物
(C)熱ラジカル重合開始剤
【選択図】なし

Description

本発明は、光半導体装置における封止材の原料として好適に用いることができる組成物及びその硬化物、並びにこれらを用いた光半導体装置に関する。
結晶基板の上に成長させた半導体層でp−n接合を形成して、この接合域を発光層とするLED(発光ダイオード)チップを発光素子として備えた光半導体装置(半導体発光装置)が各種ディスプレイ装置、表示用機器等に広く利用されている。
この光半導体装置の例としては、例えば、GaN、GaAlN、InGaN及びInAlGaN等の窒化ガリウム系化合物半導体を用いた可視光発光デバイスや高温動作電子デバイスがあり、最近では、青色発光ダイオード、紫外発光ダイオードの分野で開発が進んでいる。
LEDチップを発光素子として備える光半導体装置は、リードフレームの発光面側にLEDチップを搭載して、LEDチップとリードフレームとをワイヤボンディングにより電気的に接続して、さらに、発光素子の保護及びレンズ機能を兼ねた樹脂により封止されている。LEDチップ等の発光素子を封止する際に用いられる封止材は、透明性、耐熱性、耐光性を具備することが求められる。
かかる封止材の例として、例えば、特許文献1には、炭素数10以上の脂環式アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルを単独重合又は共重合させた重合体が開示されている。
また、特許文献2及び3には、炭素数6以上の脂環式炭化水素基がエステル結合した(メタ)アクリレート化合物を含む組成物を用いた材料が開示されている。
しかし、LED封止材の光学特性を向上させるために添加される蛍光体や光拡散剤等は原料組成物において沈降し均一に分散されない傾向があり、これを防止するには、封止材原料は高粘度であることを要する一方、粘度が高すぎると取り扱いが困難となり量産に適さないという問題がある。
従って、優れた耐熱性及び耐光性を有し、高寿命の封止材と、かかる封止材を提供できる適度な粘度を有する組成物に対する必要性が存在する。
特開平2−67248号公報 国際公開第2007/129536号公報 国際公開第2011/016356号公報
本発明の目的は、高寿命で量産性に優れた光半導体装置の封止材と、かかる封止材を提供できる適度な粘度を有する組成物を提供することである。
本発明によれば、以下の組成物等が提供される。
1.以下の成分(A)〜(C)を含む樹脂用組成物であって、(A)〜(B)成分の合計を100質量%として、(A)成分が10〜60質量%、(B)成分が40〜90質量%である樹脂用組成物。
(A)炭素数6以上の脂環式炭化水素基がエステル結合した(メタ)アクリレート化合物
(B)脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート化合物
(C)熱ラジカル重合開始剤
2.前記(A)成分が、(メタ)アクリレートが有するエステル置換基に、炭素数6以上の脂環式炭化水素基の環を構成する炭素が直接結合した(メタ)アクリレート化合物である1に記載の組成物。
3.前記(A)成分の脂環式炭化水素基が、アダマンチル基、ノルボルニル基、イソボルニル基、ジシクロペンタニル基及びシクロヘキシル基から選択される一種以上である1又は2に記載の組成物。
4.前記(B)成分が、ポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレート化合物、ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリレート化合物、ポリカーボネート系ウレタン(メタ)アクリレート化合物及びポリカプロラクトン系ウレタン(メタ)アクリレート化合物から選択される一種以上である1〜3のいずれかに記載の組成物。
5.1〜4のいずれかに記載の組成物を硬化して得られる硬化物。
6.5に記載の硬化物を用いた封止材。
7.6に記載の封止材を含む光半導体装置又は受光素子。
本発明によれば、高寿命で量産性に優れた光半導体装置の封止材と、かかる封止材を提供できる適度な粘度を有する組成物を提供することができる。
本発明の硬化性樹脂用組成物(以下、「本発明の組成物」という。)は以下の成分(A)〜(C)を含む。
(A)炭素数6以上の脂環式炭化水素基がエステル結合した(メタ)アクリレート化合物
(B)脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート化合物
(C)熱ラジカル重合開始剤
(A)成分の炭素数6以上の脂環式炭化水素基がエステル結合した(メタ)アクリレート化合物の脂環式炭化水素基としては、シクロヘキシル基、2−デカヒドロナフチル基、アダマンチル基、1−メチルアダマンチル基、2−メチルアダマンチル基、ビアダマンチル基、ジメチルアダマンチル基、ノルボルニル基、1−メチル−ノルボルニル基、5,6−ジメチル−ノルボルニル基、イソボルニル基、テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシル基、9−メチル−テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシル基、ボルニル基、ジシクロペンタニル基等が挙げられ、耐熱性の観点から、これらの中で、アダマンチル基、ノルボルニル基、イソボルニル基、ジシクロペンタニル基及びシクロヘキシル基が好ましい。なかでもアダマンチル基がさらに好ましく、1−アダマンチル基が特に好ましい。
(A)成分の前記(メタ)アクリレート化合物としては、(メタ)アクリレートが有するエステル置換基に、炭素数6以上の脂環式炭化水素基の環を構成する炭素が直接結合した(メタ)アクリレート化合物であることが好ましい。
(A)成分の前記(メタ)アクリレート化合物としては、前記の脂環式炭化水素基をもつ(メタ)アクリレート、例えば、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、1−アダマンチル(メタ)アクリレート、2−メチル−2−アダマンチル(メタ)アクリレート、2−エチル−2−アダマンチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ−1−アダマンチル(メタ)アクリレート、ノルボルニル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。本発明においては、(A)成分として、前記(メタ)アクリレート化合物を一種用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明においては、脂環式炭化水素基の炭素数が6以上のものを用いることにより優れた耐熱性が得られる。また、エステル置換基が脂環式炭化水素基であり、芳香族等を含有しないので紫外線による劣化を引き起こしにくい。
本発明の組成物は、(A)成分及び(B)成分(及び存在する場合は後述する(D)成分)の合計を基準として、(A)成分が通常10〜60質量%、好ましくは20〜50質量%である。(A)成分を10質量%以上とすることで、剛性、耐熱性、透明性が優れた硬化物が得られる。また、(A)成分を60質量%よりも多くすると、硬化物が脆くなり割れやすくなったり、硬化物を光半導体装置の封止材として用いた場合、硬度が高くなりすぎ、ボンディングワイヤーが断線し易くなるといったことが懸念される。
(B)成分の脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート化合物は、芳香族基を含まない脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート化合物である。芳香族基を含まない脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート化合物とは、ウレタン(メタ)アクリレートの置換基、及び主鎖骨格が芳香族基ではなく、アルカン、アルケン、アルキンといった炭化水素基である、ウレタン(メタ)アクリレート化合物のことを指す。上記の炭化水素基はカルボキシル基、カルボニル基、水酸基等の芳香族性を有さない官能基を含んでもよく、直鎖、分岐、環状等、非芳香環の形状で存在するものが挙げられる。
脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート化合物の具体例としては、ポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリレート、ポリカーボネート系ウレタン(メタ)アクリレート、ポリカプロラクトン系ウレタン(メタ)アクリレートが挙げられ、これらの中でポリエステル系ウレタン(メタ)アクリレート、ポリカーボネート系ウレタン(メタ)アクリレート、ポリカプロラクトン系ウレタン(メタ)アクリレートが好ましい。
(B)成分の脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート化合物の分子量は、硬化物の硬度・靱性や(A)成分との混合性の観点から1,000〜40,000、好ましくは、2,000〜30,000であり、より好ましくは、3,000〜20,000である。
また、(B)成分の脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート化合物のアクリル当量は、硬化収縮の観点から、500〜20,000g/eq、好ましくは1,000〜15,000g/eq、より好ましくは、1,500〜10,000g/eqである。アクリル当量(g/eq)とは、(メタ)アクリレート官能基一つ当りの分子量である。官能基数の多い(=アクリル当量の小さい)ウレタン(メタ)アクリレートは、硬化収縮が大きく、また硬度が高く、本発明には不適である。
本発明の組成物は、(A)成分及び(B)成分(及び存在する場合は後述する(D)成分)の合計を基準として、(B)成分が通常40〜90質量%、好ましくは50〜80質量%である。
(B)成分を40質量%以上とすることで、組成物に適度な粘度を付与することができる。即ち、高粘度とすることで、LED封止材の光学特性を向上させるため組成物に蛍光体や光拡散剤等を添加した場合でも、沈降を防止でき、均一に分散させることができる。また、90質量%以下とすることで、取り扱いが困難となるほど粘度が高くなることがなく、量産に適したものとすることができる。
(B)成分を適正な範囲で添加することにより、得られる硬化物に適度な硬度と靭性を付与することができる。
また、芳香族基を含まない脂肪族(メタ)アクリレートを使用することで、硬化物をLED封止材として用いた場合、耐光性に優れる。
本発明の組成物の粘度は、好ましくは、1,000〜100,000mPa・sであり、より好ましくは、2,000〜10,000mPa・sである。
(C)成分の熱ラジカル重合開始剤としては、公知のものが使用できる。
具体的にはメチルエチルケトンパーオキサイド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類、ジイソブチリルパーオキサイド、ビス−3,5,5−トリメチルヘキサノールパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、m−トルイルベンゾイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキセン等のジアルキルパーオキサイド類、1,1−ジ(t−ブチルペルオキシ−3,5,5−トリメチル)シクロヘキサン、1,1−ジ−t−ブチルペルオキシシクロヘキサン、2,2−ジ(t−ブチルペルオキシ)ブタン等のパーオキシケタール類、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシネオジカーボネート、α−クミルペルオキシネオジカーボネート、t−ブチルペルオキシネオジカーボネート、t−ヘキシルペルオキシピバレート、t−ブチルペルオキシピバレート、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−アミルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシイソブチレート、ジ−t−ブチルペルオキシヘキサヒドロフタレート、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサネート、t−アミルペルオキシ3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシアセテート、t−ブチルペルオキシベンゾエート、ジブチルペルオキシトリメチルアジペート等のアルキルパーエステル類、ジ−3−メトキシブチルペルオキシジカーボネート、ビス(1,1−ブチルシクロヘキサオキシジカーボネート)、ジイソプロピルオキシジカーボネート、t−アミルペルオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート、1,6−ビス(t−ブチルペルオキシカルボキシ)ヘキサン等のパーオキシカーボネート類等が挙げられる。
(C)成分の熱ラジカル重合開始剤は、単独で使用してもよく、また、複数の熱ラジカル重合開始剤を併用してもよい。(C)成分の量は、(A)〜(B)成分(及び存在する場合は後述する(D)成分)の合計100質量部に対して、通常0.01〜10質量部、好ましくは0.1〜5.0質量部である。
本発明の組成物には、粘度の調整、硬化物硬度の調整、LED構造基材(銀メッキ電極、リフレクター等)への密着性付与、硬化速度の調整等、必要に応じて、(D)成分として、(A)成分及び(B)成分以外の芳香族基を持たない(メタ)アクリレート化合物を配合することができる。このような(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、単官能化合物として、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、カプロラクトン(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート、n−ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルジグリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、2−アクリロイルオキシエチルコハク酸、2−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2−アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2官能化合物として、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、2−メチル−1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールアクリル酸付加物、2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシプロピル(メタ)アクリレート、エトキシ化水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、多官能化合物として、グリセリントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化グリセリン(メタ)アクリレート、プロポキシ化グリセリン(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エトキシ化イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、ε−カプロラクトン変性トリス(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレート等が挙げられる。
(D)成分は一種を使用してもよく、また複数種を併用してもよい。(D)成分の配合量は、(A)、(B)及び(D)成分の合計100質量部に対して、通常1〜40質量部、好ましくは10〜30質量部である。
本発明の組成物においては、必要に応じてさらに公知の酸化防止剤や光安定剤を含有させてもよい。
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤、ビタミン系酸化防止剤、ラクトン系酸化防止剤及びアミン系酸化防止剤等が挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸ステアリルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、トリス[(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−t−ブチルベンジル)イソシアヌレート等が挙げられ、例えば、Irganox 1010、Irganox 1035、Irganox 1076、Irganox 1098、Irganox 1135、Irganox 1330、Irganox 1425 WL、Irganox 1520 L、Irganox 1726、Irganox 245、Irganox 259、Irganox 3114、Irganox 3125、Irganox 3790、Irganox 5057、Irganox s565、(以上、BASF社製)、アデカスタブ AO−20、アデカスタブ AO−30、アデカスタブ AO−40、アデカスタブ AO−50、アデカスタブ AO−60、アデカスタブ AO−80(以上、ADEKA社製)、BHT(武田薬品工業社製)、CYANOX1790(Cytec社製)、SUMILIZER GP、SUMILIZER GM、SUMILIZER GS、及びSUMILIZER GA−80(以上、住友化学社製)等の市販品を使用することができる(いずれも商品名)。
リン系酸化防止剤としては、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、2−[[2,4,8,10−テトラキス(1,1−ジメチルエチル)ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサフォスフェピン6−イル]オキシ]−N,N−ビス[2−[[2,4,8,10−テトラキス(1,1ジメチルエチル)ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサフォスフェピン−6−イル]オキシ]−エチル]エタナミン、サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト等が挙げられ、例えば、IRGAFOS 168、IRGAFOS 12、IRGAFOS 38(以上、BASF社製)、アデカスタブ 329K、アデカスタブ PEP−36、アデカスタブ PEP−8、アデカスタブ
HP−10、アデカスタブ 2112、アデカスタブ 260、アデカスタブ 522A、(以上、ADEKA社製)、Sandstab P−EPQ(クラリアント社製)、Weston 618、Weston 619G、Weston 624(以上、GE社製)等の市販品を使用することができる(いずれも商品名)。
イオウ系酸化防止剤としては、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス(3−ドデシルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)等が挙げられ、例えば、アデカスタブ AO−412S、アデカスタブ AO−23、アデカスタブ AO−503A(以上、ADEKA社製)、DSTP「ヨシトミ」、DLTP「ヨシトミ」、DLTOIB、DMTP「ヨシトミ」(以上、エーピーアイコーポレーション社製)、Seenox 412S(シプロ化成社製)、Cyanox 1212(サイアナミド社製)、SUMILIZER TP−D、SUMILIZER TPS、SUMILIZER TPM、SUMILIZER TPL−R(住友化学社製)等の市販品を使用することができる(いずれも商品名)。
ビタミン系酸化防止剤としては、トコフェロール、2,5,7,8−テトラメチル−2(4’,8’,12’−トリメチルトリデシル)クマロン−6−オール等が挙げられ、例えば、IRGANOX E201(BASF社製)等の市販品を使用することができる。
ラクトン系酸化防止剤としては、特開平7−233160号公報、特開平7−247278号公報に記載されているものを使用できる。また、HP−136(商品名、BASF社製、化合物名:5,7−ジ−t−ブチル−3−(3,4−ジメチルフェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン)等を使用することもできる。
アミン系酸化防止剤としては、IRGASTAB FS 042(BASF社製)、GENOX EP(クロンプトン社製、化合物名:ジアルキル−N−メチルアミンオキサイド)等の市販品を挙げることができる(いずれも商品名)。
これらの酸化防止剤は、単独で、又は二種以上を組み合わせて、使用することができる。
酸化防止剤の含有量は、(A)、(B)及び(C)成分(及び存在する場合は(D)成分)の合計100質量部に対して、通常0.01〜10質量部、好ましくは0.01〜5質量部、より好ましくは0.02〜2質量部である。
光安定剤としては、紫外線吸収剤やヒンダードアミン系光安定剤等、公知のものを使用することができるが、好ましくはヒンダードアミン系光安定剤である。ヒンダードアミン系光安定剤の具体例としては、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]ブチルマロネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、メチル1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−N,N’−ジホルミルヘキサメチレンジアミン、ジブチルアミン・1,3,5−トリアジン・N,N’−
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,6−ヘキサメチレンジアミンとN−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミンの重縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールの重合物、オレフィン(C20−24)・無水マレイン酸・4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン共重合物等が挙げられ、例えば、アデカスタブ LA−77、アデカスタブ LA−57、アデカスタブ LA−52、アデカスタブ LA−62、アデカスタブ LA−67、アデカスタブ LA−68、アデカスタブ LA−63、アデカスタブ LA−94、アデカスタブ LA−94、アデカスタブ LA−82、アデカスタブ LA−87、アデカスタブ LA−502 XP、アデカスタブ LA−63 P、アデカスタブ LA−81(以上、ADEKA社製)、Tinuvin 111 FDL、Tinuvin 123、Tinuvin 144、Tinuvin 440、Tinuvin 662、Tinuvin 744、Tinuvin 765、Tinuvin 770DF、Tinuvin 783 FDL、Tinuvin 791 FB、Tinuvin XT 833、Tinuvin XT 850 FF、Tinuvin XT 855 FF、Chimassorb 2020、Chimassorb 119、Chimassorb 944、Uvinul 4050 FF、Uvinul 5050 H(以上、BASF社製)、Hostavin N30(Hoechst社製)、CYASORB UV−3346、CYASORB UV−3526(以上、Cytec社製)、Uval 299(GLC社製)、及びSanduvor PR−31(Clariant社製)等の市販品を使用することができる(いずれも商品名)。
紫外線吸収剤の具体例としては、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル−6−(tert−ブチル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−(tert−ペンチル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール、2,2’−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]、3−(3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートとポリエチレングリコール300の反応生成物、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−ドデシル−4−メチルフェノール、2,2−ビス{[2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイルオキシ]メチル}プロパン−1,3−ジイル−ビス(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリラート)、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸エチル、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルへキシル、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−(ヘキシルオキシ)−フェノール、オクタベンゾン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’− テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−エチルへキシル−4−メトキシシンナマート、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等が挙げられ、例えば、アデカスタブ LA−31、アデカスタブ LA−32、アデカスタブ LA−36、アデカスタブ LA−29、アデカスタブ LA−46、アデカスタブ LA−F70、アデカスタブ 1413(以上、ADEKA社製)、Tinuvin P、Tinuvin 234、Tinuvin 326、Tinuvin 328、Tinuvin 329、Tinuvin 360、Tinuvin 213、Tinuvin 571、Uvinul 3030、Uvinul 3035、Uvinul 3039、Tinuvin B 75、Tinuvin PUR 866、Tinuvin 1577 ED、Chimassorb 81、Uvinul 3049、Uvinul 3050、Uvinul 3088、Tinuvin 120(以上、BASF社製)等の市販品を使用することができる(いずれも商品名)。
これらの光安定剤は、一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
光安定剤の使用量は、(A)、(B)及び(C)成分(及び存在する場合は(D)成分)の合計100質量部に対して、通常、0.005〜5質量部であり、好ましくは0.02〜2質量部である。
本発明の組成物には、前記の酸化防止剤及び光安定剤の他に、さらに必要に応じて任意の追加成分を配合してもよい。追加成分としては、例えば、滑剤、可塑剤、帯電防止剤、無機充填剤、着色剤、離型剤、難燃剤、レベリング剤、消泡剤等が挙げられる。
本発明の組成物は、例えば、90%重量以上、95重量%以上、98重量%以上、99重量%以上、100重量%が、(A)、(B)、(C)成分及び任意に(D)成分からなってもよい。
本発明の組成物は、(A)〜(C)成分及び存在する場合は他の追加成分を、所定の量比で混合して調製することができる。混合方法は特に限定されず、撹拌機(ミキサー)等の任意の公知手段を使用できる。また、常温、冷却下、又は加熱下にて、常圧、減圧下、又は加圧下にて混合することができる。
本発明の組成物は、(C)成分からラジカルが発生する温度以上に加熱処理することにより、硬化物を与える。硬化条件は、開始剤の分解特性を勘案して適宜決定することができる。
本発明の組成物を硬化して得られる硬化物は、封止材やレンズの材料として好適に用いることができる。本発明の硬化物は、可視光領域の透過率が高く、かつ耐熱性及び耐光性に優れ黄変が少ない。また、硬化成形時に組成物の収縮率が少ないため、ボンディングワイヤーが断線しにくく、光半導体装置の基材との密着性にも優れる。
封止材としては、光半導体装置における光半導体用封止材や受光素子用封止材が挙げられ、封止される素子としては、例えば、LEDチップ、半導体レーザー、フォトダイオード、フォトインタラプタ、フォトカプラ、フォトトランジスタ、エレクトロルミネッセンス素子、CCD、太陽電池等が挙げられる。
レンズとしては、半導体分野用のレンズや光学分野用のレンズが挙げられる。
以下に本発明の実施例を挙げてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例、比較例において得られた組成物及び硬化物の評価方法は以下のとおりである。
(1)粘度
溶融粘弾性装置(Physica MCR 301、Anton Paar社製)を用いて、以下の条件にて、実施例、比較例において得られた組成物の粘度(複素粘度)を測定した。
測定法:コーン−プレート
プレート径:25mmφ、温度:25℃、せん断速度:100s−1
粘度の測定値が1,000〜100,000mPa・sの範囲内にある場合を○(良)、1,000mPa・s未満又は100,0000mPa・sを超える場合を×(不良)と評価した。
粘度が1,000〜100,000mPa・sの範囲内にある場合、LED封止材の光学特性を向上させるため組成物に蛍光体や光拡散剤等を添加した場合でも、沈降を防止でき、均一に分散させることができる。また、取り扱いが困難となるほど粘度が高くなることがなく、量産に適したものとすることができる。
一方、組成物の粘度が100,000Pa・sを超えると、光半導体装置の封止工程時に、ディスペンサーからの吐出量が均一にならず、同一品質の封止材が成形できない等の懸念がある。
(2)LED通電試験
PCB基板上に回路を形成し、青色LED発光素子(品番:B2424−DCI0、波長450〜460nm、0.61mm×0.61mm、Genelite社製)をボンディングしたパッケージ(リフレクター:セラミック製)を実装し、実施例、比較例において得られた硬化物を封止材として用いて試験用基板とした。
試験用基板をオーブン(品番:SPHH−101、エスペック社製)の中で60℃雰囲気下に設置しながら、定電流電源(品番:AD−8724、エー・アンド・デイ社製)より0.15Aの電流を通電し、連続点灯した。
試験後の青色LEDの光束量を全光束測定装置(品番:MCPD−3700、大塚電子社製)によって測定し、光束量の減少を計測した。
光束量が通電開始から30%減少するまでの時間を測定し、168時間以上の場合を○(良)、168時間未満の場合を×(不良)と評価した。
実施例1
(A)成分として、1−アダマンチルメタクリレート(出光興産株式会社、商品名:アダマンテートM−104)40質量部、(B)成分として、UN−9000PEP(ポリカーボネート系ウレタンアクリレート、重量平均分子量:5,000、粘度(25℃):200万mPa・s以上、推定平均アクリル当量:2,500、根上工業株式会社)60質量部、(C)成分として、パーヘキサHC(日油株式会社)1質量部を使用し、これらを混合して組成物を得た。
この組成物を窒素気流下130℃にて2時間硬化させて硬化物を得た。
組成物及び硬化物の評価結果を表1に示す。
実施例2
(B)成分として、UN−9101(ポリカーボネート系ウレタンアクリレート、重量平均分子量:7,600、粘度(25℃):200万mPa・s以上、推定平均アクリル当量:3,800、根上工業株式会社)60質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物及び硬化物を得た。評価結果を表1に示す。
実施例3
(B)成分として、UN−9200A(ポリカーボネート系ウレタンアクリレート、平均分子量:15,000、粘度(25℃):200万mPa・s以上、推定平均アクリル当量:7,500、根上工業株式会社)60質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物及び硬化物を得た。評価結果を表1に示す。
実施例4
(B)成分として、UX−4101(ポリエステル系ウレタンアクリレート、重量平均分子量:6,500、粘度(60℃):40Pa・s、推定平均アクリル当量:3,250、日本化薬株式会社)60質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物及び硬化物を得た。評価結果を表1に示す。
実施例5
(A)成分として、イソボルニルメタクリレート(共栄社化学株式会社、商品名:ライトエステルIB−X)40質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物及び硬化物を得た。評価結果を表1に示す。
実施例6
(A)成分として、ジシクロペンタニルメタクリレート(日立化成工業株式会社、商品名:ファンクリルFA−513M)40質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物及び硬化物を得た。評価結果を表1に示す。
実施例7
(B)成分として、UN−9101を50質量部用い、さらに(D)成分として、ラウリルアクリレート(サートマー社、商品名:SR335)10質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物及び硬化物を得た。評価結果を表1に示す。
実施例8
(B)成分として、UN−9101を50質量部用い、さらに(D)成分として、グリシジルメタクリレート(共栄社化学株式会社、商品名:ライトエステルG)10質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物及び硬化物を得た。評価結果を表1に示す。
比較例1
(B)成分の代わりに、芳香族ウレタンアクリレート(サートマー社、商品名:CN9783)60質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物及び硬化物を得た。評価結果を表1に示す。
比較例2
(A)成分として、1−アダマンチルメタクリレート(出光興産株式会社、商品名:アダマンテートM−104)70質量部、(B)成分として、UN−9000PEPを30質量部用いた以外は実施例1と同様にして組成物及び硬化物を得た。評価結果を表1に示す。
比較例3
(A)成分として、1−アダマンチルメタクリレート(出光興産株式会社、商品名:アダマンテートM−104)5質量部、(B)成分として、UN−9200Aを95質量部用いた以外は実施例1と同様にして組成物及び硬化物を得た。評価結果を表1に示す。
Figure 2014084358
本発明の硬化物を封止材として用いたLEDは、長時間使用しても輝度が低下せず、長寿命を有する。
比較例1において、(B)成分の代わりに芳香族ウレタンアクリレートを使用した場合、得られる硬化物は耐光性が劣り、これを封止材として用いたLEDは長時間使用すると輝度が低下した。
本発明の組成物は、封止材の量産性のために適する粘度を有し、優れた耐熱性及び耐光性と高寿命とを有する硬化物を提供できる。本発明の硬化物は、光半導体装置における発光素子や受光素子などの封止材として好適に使用することができる。

Claims (7)

  1. 以下の成分(A)〜(C)を含む樹脂用組成物であって、(A)〜(B)成分の合計を100質量%として、(A)成分が10〜60質量%、(B)成分が40〜90質量%である樹脂用組成物。
    (A)炭素数6以上の脂環式炭化水素基がエステル結合した(メタ)アクリレート化合物
    (B)脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート化合物
    (C)熱ラジカル重合開始剤
  2. 前記(A)成分が、(メタ)アクリレートが有するエステル置換基に、炭素数6以上の脂環式炭化水素基の環を構成する炭素が直接結合した(メタ)アクリレート化合物である請求項1に記載の組成物。
  3. 前記(A)成分の脂環式炭化水素基が、アダマンチル基、ノルボルニル基、イソボルニル基、ジシクロペンタニル基及びシクロヘキシル基から選択される一種以上である請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記(B)成分が、ポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレート化合物、ポリエステル系ウレタン(メタ)アクリレート化合物、ポリカーボネート系ウレタン(メタ)アクリレート化合物及びポリカプロラクトン系ウレタン(メタ)アクリレート化合物から選択される一種以上である請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の組成物を硬化して得られる硬化物。
  6. 請求項5に記載の硬化物を用いた封止材。
  7. 請求項6に記載の封止材を含む光半導体装置又は受光素子。
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