JP2014083627A - ネジ組立て装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸状部材1に設けた雄時ネジ部10と雌ネジ部20とを安定して組み付け可能なネジ組立て装置を提供する。
【解決手段】雄ネジ部10には、ねじ山部12と、先端テーパ部11とを設け、筒状部材2には、雌ネジ部21の先に、挿入口テーパ部20と、ストレート部22とを設け、ネジ組立て装置8が、軸状部材1を筒状部材2の上方側において保持するワーク保持部37と、ワーク保持部37を揺動可能とする揺動部36と、ワーク保持部37を筒状部材2へ向かって下降させたときには、揺動部36から離れて揺動部36を揺動自在とし、ワーク保持部37を筒状部材2から遠ざかるように上昇させたときには、揺動部36に当接して揺動部36を原点位置に固定する姿勢保持部35と、筒状部材2を保持しつつ、所定の方向に回転駆動する回転駆動支持部7と、を具備し、ワーク保持部37を下降させると共に、回転駆動支持部7によって筒状部材2を回転駆動させる。
【選択図】図1A

Description

本発明は、点火プラグ等の軸状部材の先端に設けた雄ネジ部とターミナルキャップ等の筒状部材に設けた雌ネジ部との調芯を図りながら組み付けるネジ組立て装置に関する。
内燃機関の点火に用いられる点火プラグは、長軸状の中心電極とその周囲を覆う略筒状の絶縁碍子と、さらにその外周を覆う略筒状のハウジングと、ハウジングに延設され、絶縁碍子の先端から内燃機関の燃焼室側に露出する中心電極の先端に設けた中心電極放電部と対向する接地電極とによって構成されている。
中心電極の反放電部側の先端には、導電性接着剤を介して接続された中心電極ステム部が設けられ、中心電極ステム部が絶縁碍子から基端側に露出する位置には雄ネジ部が設けられ、さらに、その雄ネジ部には、雌ネジ部を設けたターミナルキャップが螺結されて、外部電源との接続を図るようになっている。
一般的に、点火プラグの製造においては、略筒状の絶縁碍子に放電部を設けた中心電極先端部を挿入し、次いで、導電性接着剤を充填し、導電性接着剤を加熱溶融しながら、中心電極ステム部の先端を溶融状態の導電性接着剤の中に圧入して、導電性接着剤を冷却固化させることによって、中心電極先端部と中心電極ステム部とを電気的に接続しつつ、絶縁碍子内に保持固定した状態としている。
このため、中心電極ステム部を圧入する際に中心電極ステム部に設けた雄ネジ部が屈曲して、点火プラグ全体の中心軸と、雄ネジ部の中心軸との間に芯ズレを生じ、製造上、雄ネジ部の長さに対して±3%の範囲での芯ズレが許容されている。
このような芯ズレを含む雄ネジ部とターミナルキャップとを組み付ける際に、点火プラグの中心軸とターミナルキャップの中心軸とを合わせただけでは、雄ネジ部の中心軸とターミナルキャップの中心軸とが一致せず組み付け不良となるおそれがある。
特に、ターミナルキャップの組み付けは、点火プラグの製造の最終工程で行われるため、このような組み付け不良が発生すると損失が大きい。
しかし、不可避的に発生する雄ネジ部の屈曲をなくすことは困難であるため、組み付け不良の発生を防ぐには、組み付けの際に雄ネジ部と雌ネジ部との調芯を図る必要がある。
特許文献1には、ワークを把持する把持部材と該把持部材をフローティング支持するフローティング機構を有するワーク把持装置において、前記把持部材はフローティング機構を介して駆動部に連結され、また前記フローティング機構は把持部材を任意の方向に揺動可能に保持すると共に把持部材を原位置に復帰するように付勢することを特徴とするワーク把持装置が開示されている。
ところが、特許文献1にあるようなワーク把持装置では、フローティング機構の先にギア等のワークを把持するクランプ部材が設けられる一方で、長尺のロッド状部材を保持するロッド保持部材は、ワーク把持手段から離れた位置に設けられ、ワーク把持手段とロッド保持部材との間にシリンダによって水平方向に伸縮するロッドを保持するためのハウジングが設けられ、さらに、水平方向の移動を可能とするためのフリーベアリングを介してハウジングの上面に当接している。
このため、構造が複雑であるだけでなく、支点となるロッド保持部材のテーパ面とロッド状部材の先端までの距離が長いのに加えて、内側にシリンダを保持し必然的に大きな重量となるハウジングがロッド状部材の長手方向の中心位置に存在し、ワーク保持部材とロッド保持部材との間に作用するモーメントが大きくなり、ワークとロッド状部材との芯合わせに時間を要するおそれがある。
しかし、点火プラグの中心電極ネジ部とターミナルキャップとの組み付けは、2、3秒程度以下の極めて短い時間内に完了することが要求されており、従来のように、ワークとロッド状部材との芯合わせに時間を要する装置を採用することはできない。
さらに、従来のワーク把持装置では、ロッド状部材に大きなモーメントが作用し得るので、ロッド状部材の変形を招いたりするおそれもある。
特に、点火プラグでは、軸状の中心電極を覆う筒状の絶縁碍子には、金属材料に比べて靱性の低いセラミックス材料が用いられているので、ロッド保持部分が揺動したときに大きなモーメントが発生すると、過剰なストレスによる絶縁碍子の損傷を招くおそれがある。
加えて、点火プラグの基端に設けた雄ネジ部とターミナルキャップに設けた雌ネジ部とを螺結するためには、点火プラグとターミナルキャップとのいずれか一方を固定し、他方を回転させることによって、所定の締め付けトルクを作用させながら組み付けを行う必要がある。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、軸状部材の先端に設けられ、その中心軸に対して芯ズレを伴う雄ネジ部と、筒状部材に設けた雌ネジ部とをねじ締め固定するに当たり、雄ネジ部の中心軸と雌ネジ部の中心軸とを短時間で一致させつつ、精度良く組み付けを行うネジ組立て装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、軸状部材(1)の先端に設けた雄ネジ部(10)と、筒状部材(2)の内側に設けた雌ネジ部(21)とを締結するネジ組立て装置であって、上記雄ネジ部(1)には、ねじ山部(12)と、その先端側に向かって先細りとなる先端テーパ部(11)と、を設け、上記筒状部材(2)には、上記雌ネジ部(21)の先に、上記雄ネジ部(10)が挿入される側の開口端に向かって拡径する挿入口テーパ部(21)と、一定の開口径を有するストレート部(22)とを設け、上記ネジ組立て装置(8、8a)が、少なくとも、上記軸状部材(1)を上記筒状部材(2)の上方側において保持するワーク保持部(37、37a)と、該ワーク保持部(37、37a)を揺動可能とする揺動部(36、36a)と、上記ワーク保持部(37、37a)を上記筒状部材(2)へ向かって下降させたときには、上記揺動部(36、36a)から離れて上記揺動部(36、36a)を揺動自在とし、上記ワーク保持部(37、37a)を上記筒状部材(2)から遠ざかるように上昇させたときには、上記揺動部(36、36a)に当接して上記揺動部(36、36a)を原点位置に固定する姿勢保持部(35、35a)と、上記筒状部材(2)を保持しつつ、所定の方向に回転駆動する回転駆動支持部(7)と、を具備し、上記ワーク保持部(37、37a)を下降させると共に、上記回転駆動支持部(7)によって上記筒状部材(2)を回転駆動することを特徴とする。
請求項2の発明(8)では、装置全体の骨組みとなる架台部(34)に固定され基準面を構成する不動部(33)を設け、その下側に上記姿勢保持部(35)を配設して、上記揺動部(36)を上記不動部(33)と上記姿勢保持部(35)との間に配設せしめた階層構造とし、上記揺動部(36)と上記姿勢保持部(35)とが互いに対向する表面のいずれか一方の表面に、略円錐凹面状に窪んだ姿勢保持ガイド部(361)を設け、他方の表面に該姿勢保持ガイド部(361)に摺動可能に嵌合し略円錐第形状に突出する姿勢保持円錐部(351)を設けた。
請求項3の発明(8a)では、上記姿勢保持部(35a)の内側に略筒状のカバー体(351a、352a)を収容し、さらに該カバー体内(351a、352a)に、上記ワーク保持部(37a)を略筒状に形成して収容すると共に、該ワーク保持部(37a)の複数箇所に、径方向に対して略鍔状に張り出し、軸方向の表面のいずれか一方が球面状に湾曲し他方の面が平面に形成した揺動プレート(360a、372a)を配設して、該揺動プレート(360a、372a)の球面状に湾曲する面に剛球からなるベアリング(395、396)を介して揺動可能に収容した。
請求項4の発明(8、8a)では、上記軸状部材(1)を弾性的に把持するワーク把持手段(38)を、上記ワーク保持部(37、37a)に設けた。
請求項5の発明(8、8a)では、上記ワーク保持部(37、37a)に上記軸状部材(1)の回転を阻止するワーク回転止めガイド部(370、370a)を設けた。
請求項6の発明(8、8a)では、上記回転駆動支持部(7)が、ネジ締め方向とネジ緩み方向とに回転方向を切換可能である。
請求項7の発明(8、8a)では、上記筒状部材が内燃機関用点火プラグ(1)であり、上記筒状部材が中心電極と外部電源との接続を図るターミナルキャップ(2)である。
本発明によれば、上記ワーク保持部(37、37a)を下降させ、上記筒状部材(2)に近づけたときに、上記ワーク保持部(37、37a)を下降させると共に、回転駆動支持部(7)によって上記筒状部材(2)を回転駆動し、上記雄ネジ部(10)の先端が上記筒状部材(2)に到達したときに、上記先端テーパ部(11)が上記挿入口テーパ部(20)に摺動しつつ、その接点を支点として、上記ワーク保持部(37、37a)が上記揺動部(36、36a)と共に任意の方向に揺動する。
このため、上記軸状部材(1)の中心軸に対して上記雄ネジ部(10)の中心軸に±3%以内の芯ズレが生じている場合であっても、上記雄ネジ部(10)の中心軸と上記筒状部材(2)の中心軸とが徐々に一致しながら上記雄ネジ部(10)が筒状部材(2)内に進入し、上記ストレート部(22)内に上記ネジ山部(12)の一部が進入するまでの極めて短時間の間に完全に両者の中心軸を一致させることができる。
この状態で上記筒状部材(2)をネジ締め方向に回転させると、ネジの噛みこみや焼き付き等の組み付け不良を招くことなく上記雄ネジ部(10)と上記雌ネジ部(21)とを螺合させることができる。
本発明の第1の実施形態におけるネジ組立て装置8の全体概要を示す構成図。 本発明の第1の実施形態におけるネジ組立て装置8の要部であるフローティング機構部3の概要を示す縦断面図。 図1Bの平面図。 フローティング機構部3の作動を示す縦断面図。 フローティング機構部3の詳細な挙動を示す縦断面図。 図3Aの平面図。 本発明の第1の実施形態におけるネジ組立て装置8に用いられるワーク供給回転機構部7の一例を示す断面図。 図4Aの平面図。 本発明のネジ組立て装置8によってネジ組立てをいったときの様子を、(a)から(e)の順を追って示す断面図。 本発明の第2の実施形態におけるネジ組立て装置8aのフローティング機構部3aの要部を示す展開斜視図。 図6Aのフローティング機構部3aの全体概要を示すX方向側面図。 図6Aのフローティング機構部3aの全体概要を示すY方向側面図。 図6Aのフローティング機構部3aのX方向要部断面図。 図6Aのフローティング機構部3aのY方向要部断面図。 図6Aのフローティング機構部3aの作動を示すX方向要部断面図。 図6Aのフローティング機構部3aの作動を示すY方向要部断面図。
以下に、本発明の実施形態におけるネジ組立て装置8の概要について説明する。
本発明のネジ組立て装置8は、軸状部材1の先端に設けられ、軸状部材1との間に一定の範囲(±3%以内)の芯ズレを含む雄ネジ部10の中心軸と、筒状部材2に設けた雌ネジ部21の中心軸とを短時間で合わせつつ、組み付けするものである。
本発明のネジ組立て装置8の効果を有効に発揮させるための前提条件として、雄ネジ部10には、ねじ山部12と、その先端側に向かって先細りとなる先端テーパ部11とが設けられ、筒状部材2には、雌ネジ部21の先に、雄ネジ部10が挿入される側の開口端に向かって拡径する挿入口テーパ部20と、ねじ山部12が摺動可能な一定の開口径を有するストレート部22とを設けてある。
ネジ組立て装置8は、少なくとも、軸状部材1を筒状部材2の上方側において保持するワーク保持部37と、ワーク保持部37を揺動可能とする揺動部36と、ワーク保持部37を筒状部材2へ向かって下降させたときには、揺動部36から離れて揺動部36を揺動自在とし、ワーク保持部37を筒状部材2から遠ざかるように上昇させたときには、揺動部36に当接して揺動部36を原点位置に固定する姿勢保持部35と、筒状部材2を保持しつつ、所定の方向に回転駆動する回転駆動支持部7と、を具備する。
ネジ組立て装置8は、ワーク保持部37を下降させると共に、回転駆動支持部7によって筒状部材2を回転駆動し、雄ネジ部10の先端が筒状部材2に到達したときに、先端テーパ部11が挿入口テーパ部20に摺動しつつ、その接点を支点として、ワーク保持部37が揺動部36と共に揺動しながら、雄ネジ部10の中心軸と筒状部材2の中心軸とが徐々に一致しながら筒状部材2内に進入し、ストレート部22内にねじ山部12の一部が進入すると完全に中心軸が一致した状態となる。
この状態で筒状部材2をネジ締め方向に回転させると、組み付け不良を招くことなく雄ネジ部10と雌ネジ部21とを螺合させることができる。
以下の説明においては、内燃機関の点火に用いられる点火プラグ1を軸状部材1とし、外部電源と中心電極との接続を図るターミナルキャップ2を筒状部材2として、点火プラグ1の先端に設けた雄ネジ部10とターミナルキャップ2の雌ネジ部21との組み付けを行う場合を例とし、図1Aを参照して本発明の第1の実施形態におけるネジ組立て装置8の全体概要について説明する。
本実施形態におけるネジ組立て装置8は、フローティング機構部3と、ロック開閉機構部4と、昇降装置5と、ワーク搬送部6と、回転駆動支持部7とによって構成されている。
ネジ組立て装置8は、本発明の要部であるフローティング機構部3によって、内燃機関用点火プラグ1を揺動可能に保持して、点火プラグ10の基端に設けた雄ネジ部10の中心軸と、ターミナルキャップ2に設けた雌ネジ部21の中心軸とを速やかに一致させて、精度良く組み付けを行うものである。
フローティング機構部3の詳細については、図1B、図1Cを参照して後述する。
雄ネジ部10は、中心電極1が絶縁碍子101の基端側に露出する位置において略軸状に設けられ、その先端には先細りとなる先端テーパ部11が形成され、その外周には、所定のピッチで、ねじ山部12が形成されている。
ターミナルキャップ2は、略筒状に形成され、雄ネジ部10に対向する側に、挿入孔テーパ部20が形成され、内周には、雄ネジ部10と螺合する雌ネジ部21が形成され、挿入孔テーパ部20と雌ネジ部21との間には、ねじ山部11の一部が摺動して挿入されたときに、雄ネジ部10の軸心と、ターミナルキャップ2の軸心とを一致させるためのストレート部22が形成されている。
なお、ターミナルキャップ2を組み付け後に点火プラグ1が完成するため、厳密には、ターミナルキャップ2の組み付け前の状態では、点火プラグ未完成品とでも称すべきであるが、以下の説明においては、便宜上ターミナルキャップ2の組み付け前後において区別せず、いずれも点火プラグ1と称する。
ロック開閉機構部4は、ロックロック開放ピン400とロック開放ピン連結プレート40とロック開放ピン昇降シリンダ41とによって構成され、ロック開放ピン昇降シリンダ41を上下動させることによってロックロック開放ピン400を昇降させ、フローティング機構部3の所定位置で点火プラグ1を弾性的に保持するワーククランパ380の開閉を行う。
なお、本実施形態においては、ロック開閉機構部4のロックロック開放ピン400を点火プラグ1の軸方向に対して上下動することによって、ワーククランパ380の開閉を行う例を示したが、ロックロック開放ピン400を点火プラグ1の軸方向に対して水平な方向に向かって前後してワーククランパ380を開閉するように構成しても良い。
昇降装置5は、昇降シリンダ50と、フローティング機構3のアッパプレート300に接続された連結部51とによって構成され、アッパプレート300を軸方向に上下動させるために昇降手段として用いられるものである。
昇降シリンダ50は、アッパプレート300を一定の範囲で上下動させることができれば如何なるものであっても良く、例えば、エアシリンダ、又は、油圧シリンダとリニアガイドを組み合わせたり、サーボモータとボールネジとを組み合わせたりすることによって直線運動を行うようにした公知の昇降装置を用いることができる。
ワーク搬送部6は、点火プラグ1の供給と排出を行うプラグ供給排出部60と、ターミナルキャップの供給を行うターミナル供給部61とによって構成されている。
プラグ供給排出部60は、供給側(S)と、組立て側(A)との間で横移動と上下移動とが可能で、供給側(S)に置かれたターミナルキャップ2を装着する前の点火プラグ1を把持して、フローティング機構部3の中心の組立て側(A)に移動させて、フローティング機構部3の所定位置に配置し、一旦供給側(S)に退避し、ターミナルキャップ2の組付が完了した後に、組立て側(A)にある点火プラグ1を把持して、フローティング機構部3から排出する。
本発明において、プラグ供給排出部60の具体的な構成を特に限定するものではなく、点火プラグ1の供給と排出を行うことができれば、如何なる構成のものでも良い。
ターミナル供給部61は、供給側(S)にあるターミナルキャップ2を把持して、フローティング機構部3に配置されたターミナル回転機構部7の中心の組立て側(A)に移動させ、ターミナルキャップ2がターミナル回転機構部7によって保持されたらターミナルキャップ2を離して、供給側(S)に退避する。
本実施形態における回転機構支持部7は、2つの駆動ローラ70、71と、駆動ローラ70、71へ動力を伝達しつつ、駆動ローラ70、71を保持する動力伝達部72と、駆動ローラ70、71の動力源となる回転モータ73と、駆動ローラ70、71を前後させる駆動ローラ前後シリンダ74と、ターミナルキャップ2を保持しつつ駆動ローラ70、71の回転にしたがって回転する追従ローラ75と、追従ローラ75を回転可能に保持する追従ローラ支持部76と、追従ローラ75を前後させる追従ローラ前後シリンダ76と、によって構成され、ターミナルキャップ2の中心軸を垂直に維持した状態で、装置の所定位置において、回転可能に保持する筒状部材回転保持手段として用いられるものである。
回転駆動支持部7は、ネジ締め方向とネジ緩み方向とに回転方向を切換可能となっている。
図1B、図1Cを参照して、本実施形態におけるネジ組立て装置8の要部であるフローティング機構部3について説明する。
フローティング機構部3は、少なくとも、装置全体の骨組みとなる架台部34に固定され基準面を構成する不動部33と、その下側に姿勢保持部35を配設して、揺動部36を不動部33と姿勢保持部35との間に配設した階層構造によって構成されている。
より具体的には、昇降手段5によって昇降駆動される駆動力伝達手段30と、駆動伝達手段30と姿勢保持開放手段とを連動させるつり下げ連結部31と、当該連結部31が上下動する際の直進性を安定させると共に、姿勢保持部35を水平な状態に保つ直進性補助部32と、装置全体の基準となる面を構成し、各部材を固定するための不動部33と、当該不動部33を固定する架台部34と、原点位置において揺動部36の姿勢を保持する姿勢保持部35と、点火プラグ1を揺動可能に保持する揺動部36と、当該揺動部36に設けられ、点火プラグ1を揺動部36の所定の範囲内に保持するワーク保持部37と、点火プラグ1に対して弾性的な把持力を作用させて、点火プラグ1をワーク保持部37に弾性的に把持するワーク把持手段38とによって構成されている。
駆動力伝達部30として設けられたアッパプレート300は、略平板状に形成されている。
アッパプレート300は、連結部51を介して、昇降シリンダ50に接続され、軸方向に対して上下動するようになっている。
アッパプレート300には、つり下げ連結部31として、アッパプレート300の長手方向に対して左右両側に振り分けて、2本のガイドシャフト310が固定されている。
ガイドシャフト310の一方の端はアッパプレート300に固定され、他方の端はアンダプレート350に固定されている。
ガイドシャフト310は、ステンレス等からなる中実又は中空のシャフトが用いられ、表面が滑らかに加工されている。
リニアガイド311は、略筒状で、一端が不動部33を構成するベースプレート330に固定されている。
リニアガイド311の内部には、図略のリニアベアリングが収容され、リニアベアリングを介してガイドシャフト310を摺動可能に保持している。
ガイドシャフト310を介してアッパプレート300に連結されたアンダプレート350は、アッパプレート300に連動して上下動する。
直進性補助部32として、それぞれのガイドシャフト310の両側には、スプリングシャフト320とスプリング321とが配設されている。
スプリングガイドシャフト320は、一端がベースプレート330に固定され、他端がアッパプレート300に摺動可能に保持されている。
スプリング321は、スプリングガイドシャフト320を通してアッパプレート300とベースプレート330との間に配設され、アッパプレート300を上方に向かって付勢し、アッパプレート300の上下動の安定化を図っている。
直進性補助部材32によって、アッパプレート300とアンダプレート350とが互いに平行を保った状態で上下動するようになっている。
不動部33として設けたベースプレート330は、略平板状で、装置全体の骨組みとなる架台部34として設けた本体フレーム340に固定され、基準面を構成し、内側に、プレート開口部331が形成されている。
ベースプレート330には、リニアガイド311が固定され、リニアガイド311には、ベースプレート330を貫通するようにガイドシャフト310が摺動可能に保持されている。
架台部34は、地上から所定の高さでベースプレート330を支持するように本体フレーム340を組み付けてある。
姿勢保持部35として設けられたアンダプレート350の表面側の所定位置には、円錐状に突出する姿勢保持円錐部351が設けられている。
アンダプレート350の中心には、点火プラグ1を挿入固定するためのワーク挿入孔353が穿設され、アンダプレート350の下面側には、ワーク挿入孔352に連通して、略筒状のワークガイド352が突設されている。
揺動部36は、不動部33と姿勢保持部35との間に設けられ、揺動部36を構成する揺動プレート360は、アンダプレート350とベースプレート330との間で揺動可能に保持されている。
揺動プレート360の下面側には、その一部を略円錐凹面状に窪ませた姿勢保持ガイド361が形成されている。
なお、本実施形態においては、揺動プレート360側に姿勢保持ガイド部361を形成し、アンダプレート350側に姿勢保持円錐部351を形成した例を示したが、揺動部プレート360とアンダプレート350とが互いに対向する表面のいずれに、略円錐凹面状に窪んだ姿勢保持ガイド部361を設け、他方の表面に姿勢保持ガイド部361に摺動可能に嵌合し略円錐第形状に突出する姿勢保持円錐部351を設けるかは適宜選択可能である。
本実施形態においては、揺動プレート360を揺動可能とするために、ガイドシャフト310に対して充分なクリアランス(例えば、片側公差2.0mm〜2.5mm)を設けたシャフト挿通孔362が穿設されている。
揺動プレート360の中心には、点火プラグ1の絶縁碍子101が通過可能でハウジング102の六角部が係止される程度の内径を有するワーク挿入孔363が穿設されている。
揺動プレート360の上面には、ワーク保持部37として、点火プラグ1のハウジング102の六角部が当接して回り止めの役割を果たすワーク回転止ガイド部370が突設されている。
さらに、揺動プレート360の上面には、点火プラグ1を両側から弾性的に押圧して把持するようにワーク把持手段38が設けられている。
ワーク把持手段38は、点火プラグ1を両側から把持するワーククランパ380と、ワーククランパ380を閉じ方向に付勢するバネ381と、バネ381を固定するバネ固定部382とによって構成されている。
ワーククランパ380は、ロック開閉機構部4によって開閉駆動される。
図1B、図1Cに示すように、ロック開放ピン400を上昇させてワーククランパ380の一方の端をロック開放ピン400の先端に設けたテーパ面に沿って移動させると、ワーククランパ380が開いて、ワーク把持手段38への点火プラグ1の供給と排出とが可能となり、ロック開放ピン400を下降させてワーククランパ380から切り離すと、バネ381によって押圧されて、ワーククランパ380が閉じ、点火プラグ1を両側から弾性的に把持した状態となる。
アッパプレート300とアンダプレート350とが上昇位置にある原点位置においては、揺動プレート360は、ベースプレート330の裏面とアンダプレート350の上面とで挟まれた状態となり、かつ、姿勢保持円錐部351が姿勢保持ガイド部361内に打ち込まれて嵌合した状態となっている。
このため、揺動プレート360は、ベースプレート330及びアンダプレート350と平行な状態を保ち、かつ、ガイドシャフト310とシャフト挿通孔362とのクリアランスが均等な状態となり、ベースプレート330及びアンダプレート350と同心位置に保持されることになる。
原点位置において、ワーク保持部37に点火プラグ1を供給し、ワーク把持手段38によって弾性的に把持する。
一方、ターミナルキャップ2は、図4A、図4Bに示すように、ターミナル供給部61によって、供給側(S)から、ターミナル回転機構部7の中心に位置する組立て側(A)に移動され、2つの駆動ローラ70、71と追従ローラ75がそれぞれ、後退位置(B)から前進位置(F)に移動して、回転可能に保持される。
この状態では、図1A、図1B、図1Cに示すように、点火プラグ1全体の中心軸と、姿勢保持部35の中心軸と、揺動手段36の中心軸と、ワーク保持部37の中心軸と、ターミナルキャップ2の中心軸とが一致し、点火プラグ10の先端に設けた雄ネジ部10の中心軸は、±3%の範囲で芯ズレを生じた状態となっている。
次いで、図2、及び、図3Aに示すように、アッパプレート300に連動してアンダプレート350が押し下げると、雄ネジ部10の先端がターミナルキャップ2の先端に当接し、姿勢保持円錐部351と姿勢保持ガイド部361との嵌合が外れる。
すると、揺動プレート360は、雄ネジ部10の先端に設けた先端テーパ部11とターミナルキャップ2の基端に設けた挿入口テーパ部20とが接する部分を支点として任意の方向に揺動可能となる。
このとき、駆動ローラ70、71を回転駆動し、ターミナルキャップ2を回転させつつ、アンダプレート350を下降させると、先端テーパ部11が挿入孔テーパ部20を滑り込みながら、揺動プレート360の揺動によって、徐々に雄ネジ部10の中心軸とターミナルキャップ2の中心軸とが一致するように雄ネジ部10がターミナルキャップ2内に進入していく。
さらに、ターミナルキャップ2を回転させることにより、雄ネジ部10との摩擦により、点火プラグ1がターミナルキャップ2の回転方向と逆方向に回転しようとするが、ハウジング102の六角部が、ワーク回転止部370に当接するので点火プラグ1が回転することはない。
なお、雄ネジ部10の芯ズレ度合いによっては、揺動プレート360の揺動だけでは、雄ネジ部10の中心軸とターミナルキャップ2の中心軸とが平行となっても、軸中心が完全には一致しない場合があり得るが、点火プラグ1は、クランパ380によって弾性的に把持されているため、図3A、3Bに示すように、バネ381が伸縮して軸中心のズレを吸収するように、点火プラグ1が、ワーク部37内を平行移動する。
さらに、ターミナルキャップ2の挿入口テーパ部20と雌ネジ部21との間には、直円筒状のストレート部22が形成されているため、雄ネジ部10の中心軸が垂直となった状態でターミナルキャップ2内に挿入され、中心軸が完全に一致した状態となる。
図5(a)から(e)に示すように、点火プラグ1の下降に伴って、雄ネジ部10の中心軸がターミナルキャップ2の中心軸と徐々に一致しながらターミナルキャップ2内に進入していく。
このとき、図5(b)、(c)に示すように、点火プラグ1の下降を開始した直後は、ターミナルキャップ2の回転方向をネジ緩み方向となるように逆回転させるのが望ましい。
これにより、雄ネジ部10の中心軸とターミナルキャップ2の中心軸が完全に一致する前に、ねじ山12が雌ネジ部21とが咬み合うことがなく、組み付け不良を確実に回避することができる。
図5(c)に示すように、テーパ部11とねじ山部12の一部がストレート部22内に進入して、完全に中心軸が一致したら、図5(d)に示すように、ターミナルキャップ2の回転方向を正回転に変え、ターミナルキャップ2の雄ネジ部10への締め付けを開始する。
さらに、図5(e)に示すように、駆動ローラ70、71の正回転を続けると、雄ネジ部10へのターミナルキャップ2の締め付けが完了する。
なお、雄ネジ部10の芯ズレの程度が低い場合には、初めから駆動ローラ70、71をネジ締め方向に正回転させるようにしても良い。
図6A,図6B、図6C、図7A、図7B、図8A、図8Bを参照して、本発明の第2の実施形態におけるネジ組立て装置8aの要部であるフローティング機構部3aについて説明する。
上記実施形態においては、フローティング機構部3を、少なくとも、不動部33と、姿勢保持部35と、揺動部36とを順に並べた階層構造によって形成した構成を示したが、本実施形態においては、フローティング機構部3aとして、姿勢保持部35aとして設けたアンダプレート350a内に収容固定され、アッパカバー352aとアンダカバー351aとからなる略筒状のカバー体内に、略筒状に形成したワーク保持部37aを収容し、ワーク保持部材37aの複数箇所に略鍔状に張り出し、軸方向の表面のいずれか一方が球面状に湾曲し他方の面が平面に形成した揺動プレート360a、372aを配設して、該揺動プレート360a、372aの球面状に湾曲する面に剛球からなるベアリング395、396を介して、揺動可能に収容し、点火プラグ1に作用するモーメントをできるだけ小さくした点が相違する。
なお、上記実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、相違する構成については類似の符号にaの枝番を付したので、上記実施形態と同一の構成については、詳細な説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
本実施形態における姿勢保持部35aを構成するアンダプレート350aは、上記実施形態と同様、駆動力伝達部30を介して駆動力電筒部30を構成するアッパプレート300に連結されている。
さらに、アンダプレート350aは、アンダカバー351aと、アッパカバー352aとからなる略筒状のカバー体を収容している。
アンダカバー351aには、点火プラグ1を装着したとき、雄ネジ部10、及び、絶縁碍子101の一部が露出すると共に、雄ネジ部10の中心軸と雌ネジ部21の中心軸を一致させる際に点火プラグ1が揺動するため十分なクリアランスを設けたワーク挿入孔353aが穿設されている。
さらに、アンダカバー351aには、アッパカバー352aと勘合する勘合部354aが設けられている。
アッパカバー352aには、アンダカバー351aと勘合する勘合部358aが設けられている。
アッパカバー352aには、ワーク保持部370の一部が露出しつつ、揺動可能とために十分なクリアランスを設けた、開口部357aが穿設されている。
アッパカバー352aの内側には、揺動手段収容空間356aが区画されている。
アッパカバー352aには、バネ部材393を収容保持するための溝部355aが穿設されている。
アッパカバー352aの上面には、開閉可能でワークを弾性的に把持するワーク把持手段38aが設けられている。
ワーク把持手段38aは、ワーククランパ380aと、バネ部材381aと、バネ固定部382aとで構成されている。
バネホルダ390は、略円筒状で、アッパカバー352aとの間にバネ393を配設するためのバネ収容孔394が穿設されている。
バネホルダ390には、ワーク保持部37aを揺動可能に配設するための十分なクリアランスを設けてワークホルダ挿入孔391が穿設されている。
バネホルダ390とアンダカバー351aとの間には第1の揺動プレート360aが剛球からなるベアリング395を介して収容されている。
本実施形態における揺動部36aを構成する第1の揺動プレート360aは、略環状で、上面側が球面状に湾曲し、下面側が平面状に形成され、周方向の対向する一部を切り欠いて回転止切欠部362aが形成されている。
バネ393は、バネホルダ390、及び、ベアリング395を介して第1の揺動プレート360aを下方に押圧するように付勢している。
回転止ピン394は、第1の揺動プレート360aに設けた回転止部362aに係合して第1の揺動プレート360aが周方向に回転するのを防いでいる。
ワーク保持部37aは、段付き略筒状に形成され、中心に点火プラグ1を挿入保持するためのワーク挿入孔371aが穿設されており、基端側には、点火プラグ1が周方向に回転するのを阻止するワーク回転止めガイド部370aが形成され、先端側には、径方向に向かって鍔状に張り出し、上面側が球面状に湾曲し下面側が平面に形成された第2の揺動プレート372aが形成され、周方向の回転を防ぐために第2の揺動プレート372aの一部を切り欠いて回転止側面部373aが形成されている。
第1の揺動プレート360aと第2の揺動プレート372aとの間には剛球からなるベアリング396が配設されており、不動部33aには、姿勢保持プレート361aが固定されている。アンダカバー351aは、姿勢保持機能の一部を担う。
アンダプレート350aが上昇し、ワーク保持部37aの一方の端に設けたワーク回転止めガイド部370aの末部が姿勢保持プレート361aに当接すると、ワーク保持部37aの他方の端部において鍔状にせり出す第2の揺動プレート372aの下面がアンダカバー351aの上面に当接し、姿勢保持プレート361aとアンダカバー351aとによって、ワークホル37aが上下から挟まれて、原点位置に保持される。
アンダプレート350aが下降すると、ワークホルダ37aに設けたワーク回転止めガイド部370aの末部が姿勢保持プレート361aから離れ、ワークホルダ37aの中腹に配設された第1の揺動プレート360aと、ワークホルダ37aの下端に鍔状に張り出すように延設された第2の揺動プレート372aとは、ベアリング395、396、及び、バネホルダ390を介してバネ393によって弾性的に保持された状態となり、ワークホルダ37a内に収容された点火プラグ1が雄ネジ部10の先端とターミナルキャップ2とが接する点を支点として揺動可能となる。
このとき、図8Aに示すように、第2の揺動プレート372aの球面状の表面に接するベアリング396の転がりによって、第2の揺動プレと372aがX方向に自由に揺動でき、図8Bに示すように、第1の揺動プレート360aの球面状の表面に接するベアリング395の転がりによって、第1の揺動プレート360aがY方向に自由に揺動できるため、ワーク保持部37aに収容した点火プラグ1はX方向にも、Y方向にも自由に揺動可能となる。
したがって、上記実施形態と同様、本実施形態においても、雄ネジ部10と雌ネジ部21とに芯ズレが生じていても、ワーク保持部37aが自由に揺動するので、軸芯を一致させながら、雄ネジ部10と雌ネジ部21との締結が可能となる。
さらに、上記実施形態においては、揺動プレート36が比較的大きいため雄ネジ部10の先端に作用する荷重が大きくなる虞があるが、本実施形態では第1の揺動プレート360a、及び、第2の揺動プレート372aは、アッパカバー352a、アンダカバー351a内に収容される程度に小型に形成されているので、雄ネジ部10に作用する荷重を小さくし、より自在に揺動できるようになる。
なお、アンダカバー351aの353aの一部を内側に向かって鍔状にせり出させて、第2の揺動プレート372aの下面との間に第2の揺動プレート372aを上方に向かって付勢するバネ部材を介装しても良い。
当然のことながら、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、フローティング機構として、姿勢保持部と軸状部材を弾性的に保持するワーク把持部とを設けて、軸状部材を揺動可能に保持して、軸状部材の先端に設けた雄ネジ部と雌ネジ部とを有する筒状部材との芯ズレを解消しながら締結する本発明の趣旨に反しない限りにおいて適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態において、回転駆動支持部7を3つのローラによって構成した例を示したが、ターミナルキャップ2の中心軸を正中に維持した状態で、回転可能に保持できるものであれば良く、いわゆるコレットチャック等を用いても良い。
また、本発明のネジ組立て装置は、内燃機関用点火プラグの雄ネジ部10とターミナルキャップ2との組付に特に優れた効果を発揮するものであるが、用途を点火プラグのネジ組立てに限定するものではなく、撓みによってネジ部との芯ズレを生じ易い長尺のシャフトの先端に設けたネジ部にナットを組み付けるような用途に用いることも可能である。
さらに、より速やかに雄ネジ部10の中心軸とターミナルキャップ2の中心軸とが一致するように、つるまきバネ等の弾性部材を介して、揺動プレート360を弾性的に持ち上げたり、アンダプレート350に複数の細孔を設けてその細孔からエアを噴出させ、揺動プレート360との間にエアを流したりすることによって、揺動プレート360の重量をキャンセルして、雄ネジ部10の先端がターミナルキャップ2に当接したときに、点火プラグ1の自重だけ作用するようにしても良い。
1 軸状部材(点火プラグ)
10 雄ネジ部
11 先端テーパ部
12 ねじ山部
2 筒状部材(ターミナルキャップ)
20 挿入口テーパ部
21 雌ネジ部
22 ストレート部
34 架台部
33 不動部
35、35a 姿勢保持部
351 姿勢保持円錐部
351a、352a カバー体
36、36a 揺動部
360a、372a 揺動プレート
361 姿勢保持ガイド部
370、370a ワーク回転止めガイド部
37、37a ワーク保持部
38 ワーク把持手段
395、396 ベアリング
7 回転駆動支持部
8、8a ネジ組立て装置
特開平7−214431号公報

Claims (7)

  1. 軸状部材(1)の先端に設けた雄ネジ部(10)と、筒状部材(2)の内側に設けた雌ネジ部(21)とを締結するネジ組立て装置であって、
    上記雄ネジ部(1)には、ねじ山部(12)と、その先端側に向かって先細りとなる先端テーパ部(11)と、を設け、
    上記筒状部材(2)には、上記雌ネジ部(21)の先に、上記雄ネジ部(10)が挿入される側の開口端に向かって拡径する挿入口テーパ部(20)と、一定の開口径を有するストレート部(22)とを設け、
    上記ネジ組立て装置(8、8a)が、
    少なくとも、
    上記軸状部材(1)を上記筒状部材(2)の上方側において保持するワーク保持部(37、37a)と、
    該ワーク保持部(37、37a)を揺動可能とする揺動部(36、36a)と、
    上記ワーク保持部(37、37a)を上記筒状部材(2)へ向かって下降させたときには、上記揺動部(36、36a)から離れて上記揺動部(36、36a)を揺動自在とし、上記ワーク保持部(37、37a)を上記筒状部材(2)から遠ざかるように上昇させたときには、上記揺動部(36、36a)に当接して上記揺動部(36、36a)を原点位置に固定する姿勢保持部(35、35a)と、
    上記筒状部材(2)を保持しつつ、所定の方向に回転駆動する回転駆動支持部(7)と、を具備し、
    上記ワーク保持部(37、37a)を下降させると共に、上記回転駆動支持部(7)によって上記筒状部材(2)を回転駆動することを特徴とするネジ組立て装置(8、8a)。
  2. 装置全体の骨組みとなる架台部(34)に固定され基準面を構成する不動部(33)を設け、
    その下側に上記姿勢保持部(35)を配設して、
    上記揺動部(36)を上記不動部(33)と上記姿勢保持部(35)との間に配設せしめた階層構造とし、
    上記揺動部(36)と上記姿勢保持部(35)とが互いに対向する表面のいずれか一方の表面に、略円錐凹面状に窪んだ姿勢保持ガイド部(361)を設け、他方の表面に該姿勢保持ガイド部(361)に摺動可能に嵌合し略円錐第形状に突出する姿勢保持円錐部(351)を設けた請求項1に記載のネジ組立て装置(8)。
  3. 上記姿勢保持部(35a)の内側に略筒状のカバー体(351a、352a)を収容し、さらに該カバー体内(351a、352a)に、上記ワーク保持部(37a)を略筒状に形成して収容すると共に、
    該ワーク保持部(37a)の複数箇所に、径方向に対して略鍔状に張り出し、軸方向の表面のいずれか一方が球面状に湾曲し他方の面が平面に形成した揺動プレート(360a、372a)を配設して、
    該揺動プレート(360a、372a)の球面状に湾曲する面に剛球からなるベアリング(395、396)を介して揺動可能に収容した請求項1に記載のネジ組立て装置(8a)。
  4. 上記軸状部材(1)を弾性的に把持するワーク把持手段(38)を、上記ワーク保持部(37、37a)に設けた請求項1ないし3のいずれかに記載のネジ組立て装置(8、8a)。
  5. 上記ワーク保持部(37、37a)に上記軸状部材(1)の回転を阻止するワーク回転止めガイド部(370、370a)を設けた請求項1ないし4のいずれかに記載のネジ組立て装置(8、8a)。
  6. 上記回転駆動支持部(7)が、ネジ締め方向とネジ緩み方向とに回転方向を切換可能とした請求項1ないし5のいずれかに記載のネジ組立て装置(8、8a)。
  7. 上記筒状部材が内燃機関用点火プラグ(1)であり、上記筒状部材が中心電極と外部電源との接続を図るターミナルキャップ(2)である請求項1ないし6のいずれかに記載のネジ組立て装置。
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