JP2014080667A - ガス流量推定装置及びガス流量推定方法 - Google Patents

ガス流量推定装置及びガス流量推定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014080667A
JP2014080667A JP2012230819A JP2012230819A JP2014080667A JP 2014080667 A JP2014080667 A JP 2014080667A JP 2012230819 A JP2012230819 A JP 2012230819A JP 2012230819 A JP2012230819 A JP 2012230819A JP 2014080667 A JP2014080667 A JP 2014080667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
input
ratio
output
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012230819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6060613B2 (ja
Inventor
Shinji Tomiyama
伸司 富山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2012230819A priority Critical patent/JP6060613B2/ja
Publication of JP2014080667A publication Critical patent/JP2014080667A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6060613B2 publication Critical patent/JP6060613B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
  • Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)

Abstract

【課題】計測誤差が系統的誤差を含む場合であってもプロセス開始段階からガス流量を精度高く推定すること。
【解決手段】このガス流量推定装置20では、事前補正係数算出部23が、過去の操業実績毎に排気ガスに含まれるArガス及び炭素の入出量比を算出し、算出された入出量比を用いて排気ガスの流量の計測値に含まれる系統的誤差を補正する事前補正係数kを算出し、事前補正処理部24が、事前補正係数算出部23によって算出された事前補正係数kを用いて排気ガスの流量の計測値を補正する。これにより、計測誤差が系統的誤差を含む場合であってもプロセス開始段階から排気ガスの流量を精度高く推定することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、工業用プロセスから排出されるガスの流量を推定するガス流量推定装置及びガス流量推定方法に関するものである。
一般に、鉄鋼製造プロセス、非鉄金属製造プロセス、化学プロセス、石油精製プロセス等の工業用プロセスでは、各種センサを用いて監視対象量を計測することによってプロセス制御や操業監視が行われている。しかしながら、センサは必ずしも良い計測環境に配設されているとは限らず、監視対象量の計測精度を上げることが困難な場合がある。例えば排気ガスの流量を計測するセンサでは、排気ガスの流量、圧力、及び温度の頻繁な変動や排気ガスが流れる配管の複雑な形状のために、計測誤差が発生しやすい。
このような背景から、化学プロセスや石油精製プロセスでは、プロセスに出入りする物質の保存則やエネルギー保存則を利用することによってセンサの計測誤差を低減する手法が利用されている(非特許文献1参照)。また、特許文献1には、鉄鋼精錬プロセスにおいて、過去の実績値に基づいて排気ガスの流量の計測値を補正する係数を算出し、吹錬処理途中の溶鋼成分の分析結果に基づいて算出された係数を補正し、補正された係数を用いて排気ガスの流量の補正値を算出し、算出された補正値に基づいて溶鋼中の炭素濃度を推定する技術が記載されている。
特開平09−272913号公報
J.Romagnoli, M.C.Sanchez著、Data Processing and Reconciliation for Chemical Process Operations、Vol.2(Process Systems Engineering)、Academic Press
しかしながら、非特許文献1記載の手法は、保存則が成立しやすい定常状態(静定状態)にあるプロセスや長時間安定しているプロセスには適用しやすいが、保存則が成立しにくいダイナミカルプロセスや短時間で処理が完了するバッチプロセスには適用しにくい。また、非特許文献1記載の手法は、センサの計測誤差が偏りを有していない場合はうまく機能するが、計測誤差がバイアス等の偏りを有している場合、すなわち計測誤差が系統的誤差を含んでいる場合には、計測誤差を低減することが難しい。一方、特許文献1記載の技術は、排気ガス中の炭素量と溶鋼中の炭素減少量とに基づいて排気ガスの流量の計測値を補正するため、吹錬処理途中の溶鋼成分を分析した後でないと排気ガスの流量の計測精度を上げることができない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、計測誤差が系統的誤差を含む場合であってもプロセス開始段階からガス流量を精度高く推定可能なガス流量推定装置及びガス流量推定方法を提供することにある。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るガス流量推定装置は、工業用プロセスから排出されるガスの流量を推定するガス流量推定装置であって、前記ガスに含まれる少なくとも2つの成分について、工業用プロセスへの入量と工業用プロセスからの出量との比を入出量比として過去の操業実績毎に算出する入出量比算出手段と、前記ガスの流量を計測する流量計測手段と、前記入出量比算出手段によって算出された少なくとも2つの成分の入出量比を用いて前記流量計測手段によって計測されたガスの流量に含まれる系統的誤差を補正する補正係数を算出し、算出された補正係数を用いて前記流量計測手段によって計測されたガスの流量を補正する系統的誤差補正手段と、を備え、前記少なくとも2つの成分は不活性ガス成分を含み、前記入出量比算出手段は、過去の操業実績において不活性ガス成分の入量が所定範囲内にある時間帯を抽出し、抽出された各時間帯における不活性ガス成分の入量及び出量の平均値と該平均値の比とを算出し、算出された比のうち値が最も1に近い比を該操業実績における不活性ガス成分の入出量比とすることを特徴する。
本発明に係るガス流量推定装置は、上記発明において、前記系統的誤差補正手段が、前記入出量比算出手段によって算出された過去の操業実績毎の時系列の入出量比の中から入出量比が所定範囲内にあるものを抽出し、抽出された入出量比を用いて補正係数を算出することを特徴とする。
本発明に係るガス流量推定装置は、上記発明において、前記ガスに含まれる不活性ガス成分の入出量比を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された不活性ガス成分の入出量比が所定条件を満足するか否かを判別する判別手段と、前記判別手段が前記入出量比が所定条件を満足すると判別した場合、前記不活性ガス成分の質量保存則に基づいて前記系統的誤差補正手段によって補正されたガスの流量に含まれるランダム誤差を補正する補正係数を算出し、算出された補正係数を用いて前記系統的誤差補正手段によって補正されたガスの流量を補正するランダム誤差補正手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るガス流量推定装置は、上記発明において、前記算出手段は、不活性ガス成分の入量が所定範囲内にある時間帯を抽出し、抽出された各時間帯における不活性ガス成分の入量及び出量の平均値と該平均値の比とを算出することを特徴とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るガス流量推定方法は、工業用プロセスから排出されるガスの流量を推定するガス流量推定方法であって、前記ガスに含まれる少なくとも2つの成分について、工業用プロセスへの入量と工業用プロセスからの出量との比を入出量比として過去の操業実績毎に算出する入出量比算出ステップと、前記ガスの流量を計測する流量計測ステップと、前記入出量比算出ステップにおいて算出された少なくとも2つの成分の入出量比を用いて前記流量計測ステップにおいて計測されたガスの流量に含まれる系統的誤差を補正する補正係数を算出し、算出された補正係数を用いて前記流量計測ステップにおいて計測されたガスの流量を補正する系統的誤差補正ステップと、を含み、前記少なくとも2つの成分は不活性ガス成分を含み、前記入出量比算出ステップは、過去の操業実績において不活性ガス成分の入量が所定範囲内にある時間帯を抽出し、抽出された各時間帯における不活性ガス成分の入量及び出量の平均値と該平均値の比とを算出し、算出された比のうち値が最も1に近い比を該操業実績における不活性ガス成分の入出量比とするステップを含むことを特徴する。
本発明に係るガス流量推定装置及びガス流量推定方法によれば、過去の操業実績毎にガスに含まれる少なくとも2つの成分の入出量比を算出し、算出された入出量比からガス流量の計測値に含まれる系統的誤差を補正する補正係数を算出し、算出された補正係数を用いてガス流量の計測値を補正するので、計測誤差が系統的誤差を含む場合であってもプロセス開始段階からガス流量を精度高く推定することができる。
図1は、本発明の一実施形態であるガス流量推定装置が適用される転炉吹錬システムの構成を示す模式図である。 図2は、本発明の一実施形態であるガス流量推定装置の構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の一実施形態である事前補正係数算出処理の流れを示すフローチャートである。 図4は、Arガスの入量及び出量の時間変化の一例を示す図である。 図5は、事前補正係数の算出方法を説明するための図である。 図6は、本発明の一実施形態である排ガス流量推定処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態であるガス流量推定装置の構成及びそのガス流量推定方法について説明する。なお、本実施形態は、本発明に係るガス流量推定装置を転炉吹錬プロセスにおいて発生する排気ガスの流量を推定する処理に適用したものである。通常、転炉吹錬プロセスでは、排気ガスの流量はダクト内に設置された流量計を用いて計測される。しかしながら、一般に、ダクト内における流量計の計測環境は悪いために、排気ガスの流量の計測誤差は大きい。そこで、本発明に係るガス流量推定装置を適用することによって転炉吹錬プロセスにおいて発生する排気ガスの流量を精度高く推定することとした。但し、本発明の適用範囲は転炉吹錬プロセスにおいて発生する排気ガスの流量を推定する処理に限定されることはなく、工業用プロセス全般におけるガス流量を推定する処理に適用できることは勿論である。
〔転炉吹錬プロセス〕
始めに、図1を参照して、本発明の一実施形態であるガス流量推定装置が適用される転炉吹錬プロセスについて説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態であるガス流量推定装置が適用される転炉吹錬プロセスでは、転炉100内の溶鋼101上にランス102が配置され、ランス102の先端部から溶鋼101に向かって高圧酸素が噴出される。この高圧酸素によって溶鋼101内の不純物成分は酸化されてスラグ103内に取り込まれる(吹錬処理)。転炉100の上部には、排気ガス導煙用のダクト104が設置されており、ダクト104の内部には吹錬処理に伴い排出される排気ガスの成分(例えばCO,CO,O,N,HO,Ar等)の濃度を検出するための排気ガス検出部105と排気ガスの流量を計測するための排気ガス流量計106とが設けられている。
転炉100内の溶鋼101には、転炉100の底部に形成された通気孔107を介して不活性ガスであるArガスが吹き込まれ、Arガスによって溶鋼101を攪拌することにより、高圧酸素と溶鋼101との反応が促進されるようになっている。溶鋼101の温度や成分は吹錬処理途中で一度計測され、計測された情報に基づいて高圧酸素の供給量(送酸量)及び供給速度(送酸速度)やArガスの吹き込み流量(Arガス流量)等が決められる。また、吹錬処理開始直前と吹錬処理終了後には、溶鋼101の温度と成分との分析が行われる。
〔転炉吹錬制御システムの構成〕
次に、図1を参照して、本発明の一実施形態であるガス流量推定装置が適用される転炉吹錬制御システムの構成について説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態であるガス流量推定装置が適用される転炉吹錬制御システムは、制御端末10、ガス流量推定装置20、入力装置30、及び表示装置40を主な構成要素として備えている。制御端末10は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置によって構成されている。制御端末10は、溶鋼101の成分濃度が所望の範囲内になるように送酸量、送酸速度、Arガス流量、ランス102の高さ(ランス高さ)、及び副原料投入量を制御すると共に、送酸量、送酸速度、Arガス流量、ランス高さ、及び副原料投入量の実績値のデータを操作量実績として収集する。
ガス流量推定装置20は、制御端末10によって収集された操作量実績と排気ガス検出部105及び排気ガス流量計106によって計測された排気ガスの成分濃度及び流量(排ガス実績)とに基づいて排気ガスの流量の補正値を推定し、推定結果を制御端末10や表示装置40に出力する。ガス流量推定装置20の詳細な構成については後述する。入力装置30は、キーボードやマウスポインタ等の入力装置によって構成され、後述する事前補正係数算出処理や排ガス流量推定処理に関する各種情報を入力する際に操作される。表示装置40は、CRTや液晶ディスプレイ等の表示装置によって構成され、ガス流量推定装置20によって推定された排気ガスの流量の補正値等のガス流量推定装置20の各種処理結果を表示する。
〔ガス流量推定装置の構成〕
次に、図2を参照して、ガス流量推定装置20の構成について説明する。
図2に示すように、ガス流量推定装置20は、マスタ情報データベース(マスタ情報DB)21、操業データベース(操業DB)22、事前補正係数算出部23、事前補正処理部24、物質バランス処理判定部25、及び物質バランス算出部26を備えている。マスタ情報DB21は、排気ガスの流量の補正値を算出するために必要な物理定数、閾値、設定パラメータ(例えば装置の起動タイミング)等のデータを格納している。操業DB22は、吹錬処理が完了したチャージ(バッチ)に関する時系列及び時系列以外の実績情報と吹錬処理を実行中のチャージに関する時系列及び時系列以外の実績情報を格納している。
時系列の実績情報は、操作量実績に関するデータ(送酸量、送酸速度、Arガス流量、ランス高さ、及び副原料投入量の時系列情報)と排ガス実績に関するデータ(排気ガスの成分濃度及び流量の時系列情報)とを含む。時系列以外の実績情報は、総送酸量の実績値と吹錬処理前後及び吹錬処理中の溶鋼の成分濃度及び温度に関するデータとを含む。なお、本実施形態では成分濃度の単位は無次元とする。すなわち、成分濃度が10%である場合、その値を0.1として扱うこととする。事前補正係数算出部23、事前補正処理部24、物質バランス処理判定部25、及び物質バランス算出部26は、ガス流量推定装置20を構成する情報処理装置内部の演算処理装置が、コンピュータプログラムを実行することによって実現される。これら各部の機能については後述する。
このような構成を有するガス流量推定装置20は、以下に示す事前補正係数算出処理及び排ガス流量推定処理を実行することによって、排気ガスの流量の補正値を精度高く推定する。以下、図3及び図6に示すフローチャートを参照して、事前補正係数算出処理及び排ガス流量推定処理を実行する際のガス流量推定装置20の動作について説明する。
〔事前補正係数算出処理〕
始めに、図3を参照して、事前補正係数算出処理を実行する際のガス流量推定装置20の動作について説明する。
図3は、本発明の一実施形態である事前補正係数算出処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すフローチャートは、処理対象チャージの吹錬処理が開始される前に開始となり、事前補正係数算出処理はステップS1の処理に進む。
ステップS1の処理では、事前補正係数算出部23が、操業DB22から吹錬処理が完了している過去のチャージの実績情報を読み出す。なお、操業DB22に実績情報が格納されている過去のチャージ数が多い場合、事前補正係数算出部23は、所定の条件を満足する過去のチャージの実績情報のみを読み出してもよい。例えば、事前補正係数算出部23は、以下に示す数式(1)を用いて処理対象チャージと過去のチャージとの差異Dを算出し、算出された差異Dが所定値以下、換言すれば処理対象チャージとの類似度が高い過去のチャージの実績情報のみを読み出してもよい。なお、数式(1)中、パラメータxiは、処理対象チャージにおける溶鋼の計測情報(重量、成分、温度、送酸予定量、副原料投入予定量等)であり、パラメータx’iは、過去のチャージにおける溶鋼の計測情報であり、i(=1〜n。n:計測情報の数)は各計測情報に付与された固有の識別番号である。これにより、ステップS1の処理は完了し、事前補正係数算出処理はステップS2の処理に進む。
Figure 2014080667
ステップS2の処理では、事前補正係数算出部23が、ステップS1の処理によって読み出された実績情報を用いて各過去チャージにおけるArガスの時系列の入出量比(出量/入量)を算出する。具体的には、事前補正係数算出部23は、実績情報に含まれる時系列のArガス流量をArガスの入量とし、実績情報に含まれる時系列の排気ガスの流量に排気ガス中の時系列のArガス濃度を乗算した値を時系列のArガスの出量とする。なお、時系列のArガスの出量を算出する際、事前補正係数算出部23は、Arガスが溶鋼に吹き込まれてからArガスが排気ガス検出部105及び排気ガス流量計106に到達するまでの時間を考慮する。
すなわち、事前補正係数算出部23は、Arガスが吹き込まれてから所定時間経過した後の排気ガスの流量及び排気ガス中のAr濃度を用いてArガスの入量に対応するArガスの出量を算出する。そして、事前補正係数算出部23は、Arガスの入量と出量との比を算出する。なお、排気ガスの全体流量に対するArガスの流量の割合は非常に小さいため、排気ガス検出部105の計測誤差は大きくなることが多い。このため、時系列のArガスの入出量比を算出する際には、全時系列情報ではなく、排気ガス検出部105の計測精度が高い時間範囲内の時系列情報を使用することが望ましい。
図4は、Arガスの入量及び出量の時間変化の一例を示す図である。図4に示すように、Arガスの流量が一定になっている静定状態の時間帯T3では、Arガスの入量と出量とが等しくなり、Arガスの入出量比は1に近い値になりやすい。これに対して、Arガスの流量が変化している時間帯T1,T2では、ダイナミクスのためにArガスの入量と出量とが必ずしも同じにならず、Arガスの入出量比は1に近い値になりにくい。
このため、事前補正係数算出部23は、実績情報に基づいてArガスの流量が所定範囲内に入っている時間帯を複数抽出し、各時間帯におけるArガスの入出量の平均値及びその比(出量平均値/入量平均値)を算出し、値が最も1.0に近い(1.0との差の絶対値が0に近い)入出量比をそのチャージのArガスの入出量比とすることが望ましい。例えば、図4に示す時間帯T1〜T3におけるArガスの入出量比がそれぞれ1.2,0.6,1.02と算出された場合、事前補正係数算出部23は、時間帯T3におけるArガスの入出量比1.02をそのチャージにおけるArガスの入出量比とする。このような処理によれば、保存則が成立しにくいダイナミカルプロセスや短時間で処理が完了するバッチプロセスにも適応できる。これにより、ステップS2の処理は完了し、事前補正係数算出処理はステップS3の処理に進む。
ステップS3の処理では、事前補正係数算出部23が、ステップS1の処理によって読み出された実績情報を用いて各過去チャージにおける炭素(C)の入出量比(出量/入量)を算出する。具体的には、炭素は、Arガスとは異なり時々刻々プロセスに供給されるわけではなく、吹錬処理前の溶鋼中に含まれる炭素及び吹錬処理前と吹錬処理中に溶鋼中に投入される副原料に含まれる炭素として供給される。このため、炭素の入出量比は2回の溶鋼成分分析結果を使って算出することができる。本実施形態では吹錬処理前と吹錬処理途中との2回の分析結果を用いて炭素の入出量比を算出する。
すなわち、事前補正係数算出部23は、吹錬処理前の溶鋼中に含まれる炭素量と途中の成分分析までに投入された副原料に含まれる炭素量との和から途中成分分析時の溶鋼中の炭素量を減算した値を炭素の入量とする。また、事前補正係数算出部23は、以下に示す数式(2)によって算出される値を炭素の出量とする。数式(2)中、パラメータTは吹錬処理開始から吹錬処理途中の成分分析時までの時間を表している。また、時系列周期とは、時系列情報をサンプリングする時間間隔を意味する。また、パラメータαは、排気ガス中のCO及びCOに含まれる炭素量を重量に換算するための係数であり、体積が常温で計算された値(単位:Nm3)である場合、α=12.0/22.4で炭素重量(kg)に単位変換することができる。これにより、ステップS3の処理は完了し、事前補正係数算出処理はステップS4の処理に進む。
Figure 2014080667
ステップS4の処理では、事前補正係数算出部23が、排気ガスの流量及びArガスの濃度の計測値に含まれる系統的誤差を補正するための係数を事前補正係数として算出する。すなわち、計測誤差には、誤差が入っても計測値の平均値が真値の平均値と大きく変わらないランダム誤差と誤差が入ることによって計測値の平均値が真値の平均値から離れる系統的誤差(システマティックエラー)とがある。事前補正係数は、系統的誤差を補正するための係数である。具体的には、排気ガスの流量の計測値V’をk×V(V:排気ガスの流量の真値)とし、排気ガス中のArガスの濃度d’をk×d(d:Arガスの濃度の真値)とすると、事前補正係数算出部23は、パラメータk,kを計測値から推定して事前補正係数とする。以下、パラメータk,kの算出方法(1),(2)について説明する。なお以下では、簡単のため、炭素濃度の計測誤差は、排気ガスの流量及び排気ガス中のArガスの濃度の計測誤差と比較して小さいものとする。これにより、ステップS4の処理は完了し、事前補正係数算出処理はステップS5の処理に進む。
[パラメータk,kの算出方法(1)]
事前補正係数算出部23は、始めに、ステップS1の処理により実績情報が読み込まれたチャージのうち、Arガス及び炭素の入出量比が所定条件(例えば入出量比が所定範囲内に入っている、値が1に近い等)を満足するものを抽出する。そして、事前補正係数算出部23は、抽出されたチャージの炭素の入出量比の平均値をパラメータkとして算出し、排気ガスの流量の計測値V’、パラメータk、排気ガス中のAr濃度の計測値d’、及び抽出されたチャージにおけるArガスの入量の平均値を以下に示す数式(3)に代入することによってパラメータkを算出する。
Figure 2014080667
[パラメータk,kの算出方法(2)]
事前補正係数算出部23は、始めに、ステップS1の処理により実績情報が読み込まれたチャージのうち、Arガス及び炭素の入出量比が所定条件(例えば入出量比が所定範囲内に入っている、値が1に近い等)を満足するものを抽出する。次に、事前補正係数算出部23は、図5に示すように、Arガスの入出量比と炭素の入出量比とをそれぞれx軸及びy軸とした2次元平面に抽出されたチャージのArガス及び炭素の入出量比の実績値をプロットし、実績値のプロットP1から原点を通る回帰直線L1(y=ax)を算出する。次に、事前補正係数算出部23は、算出された回帰直線L1の傾きaの逆数1/aをパラメータkとして算出し、炭素の入出量比の平均値が1になるように以下に示す数式(4)を用いてパラメータkを算出する。ここで、数式(4)中、パラメータNchはステップS1の処理により実績情報が読み込まれたチャージの総数を示し、パラメータyiはi番目のチャージにおける炭素の入出量比を示している。
Figure 2014080667
なお、炭素濃度の計測誤差が大きい場合には、以下に示すようにして事前補正係数を算出するとよい。すなわち、この場合、排気ガス中のCO及びCOの濃度合計値の計測値C’をk×C(C:濃度合計値の真値)とし、事前補正係数算出部23は、パラメータk,k,kを計測値から推定して事前補正係数とする。具体的には、事前補正係数算出部23は、始めに、ステップS1の処理により実績情報が読み込まれたチャージのうち、Arガス及び炭素の入出量比が所定条件(例えば入出量比が所定範囲内に入っている、値が1に近い等)を満足するものを抽出する。
次に、事前補正係数算出部23は、以下に示す数式(5)により表される評価関数が最小になるようにパラメータk,k,kの最適化問題を解く。数式(5)により表される評価関数は、各チャージでArガス及び炭素の入出量比が1に近づくようにパラメータk,k,kを調整することによって0に近づく二乗誤差値である。この最適化問題は準ニュートン法等の非線形最適化法を用いて解くことができる。詳しくは、参考文献(茨木俊秀、福島雅夫著、最適化の手法、情報数学講座第14巻、共立出版、1993年)を参照のこと。
Figure 2014080667
ステップS5の処理では、事前補正係数算出部23が、ステップS4の処理によって算出された事前補正係数k,kを用いて以下に示す数式(6),(7)によりステップS1の処理によって実績情報が読み込まれたチャージにおける排気ガスの流量及びArガスの濃度の補正値V”,d”を算出する。これは、Arガスの濃度が補正されることによって図5に示す実績値のプロットP1がプロットP2に変換され、排気ガスの流量が補正されることによってプロットP2がプロットP3に変換され、図5に示す回帰直線L1が傾き1の回帰直線L2に変換されたことを意味する。そして、事前補正係数算出部23は、排気ガスの流量及びArガスの濃度の補正値V”,d”の標準偏差を偏差基準量σ,σdArとして算出する。これにより、ステップS5の処理は完了し、一連の事前補正係数算出処理は終了する。
Figure 2014080667
Figure 2014080667
〔排ガス流量推定処理〕
次に、図6を参照して、排ガス流量推定処理を実行する際のガス流量推定装置20の動作について説明する。
図6は、本発明の一実施形態である排ガス流量推定処理の流れを示すフローチャートである。図6に示すフローチャートは、事前補正係数k,kを算出済みの処理対象チャージの吹錬処理が開始されたタイミングで開始となり、排ガス流量推定処理はステップS11の処理に進む。
ステップS11の処理では、事前補正処理部24が、処理対象チャージにおける排気ガス中のArガス濃度の実績値、排気ガスの流量の実績値、及びArガス流量の実績値を読み込む。これにより、ステップS11の処理は完了し、排ガス流量推定処理はステップS11の処理に進む。
ステップS12の処理では、物質バランス処理判定部25が、事前補正係数算出処理におけるステップS2の処理と同様の方法により、処理対象チャージにおける時系列の実績情報を用いてArガスの入出量の平均値の比が所定範囲内にある時間帯を静定時間帯として抽出する。これにより、ステップS12の処理は完了し、排ガス流量推定処理はステップS13の処理に進む。
ステップS13の処理では、事前補正処理部24が、事前補正係数算出処理において算出された事前補正係数k,kを用いてステップS11の処理によって読み込まれた排気ガスの流量及びArガス濃度の実績値を補正する。これにより、ステップS13の処理は完了し、排ガス流量推定処理はステップS14の処理に進む。
ステップS14の処理では、物質バランス処理判定部25が、ステップS12の処理によって抽出された静定時間帯のうち、Arガスの入出量の平均値の比が最も1に近い時間帯について、比の値と1との差が所定範囲±ε内に入っているか否かを判定する。判定の結果、比の値と1との差が所定範囲±ε内に入っていない場合、物質バランス処理判定部25は、処理対象チャージにおける排気ガスの流量の計測精度が十分でないと判断し、排ガス流量推定処理を終了する。一方、比の値と1との差が所定範囲±ε内に入っている場合には、物質バランス処理判定部25が、現在のチャージにおける排気ガスの流量の計測精度は十分であると判断し、排ガス流量推定処理をステップS15の処理に進める。
ステップS15の処理では、物質バランス算出部26が、転炉吹錬プロセス内におけるArガスの質量保存則に基づいて排気ガスの流量及びArガス濃度の計測値中に含まれるランダム誤差を補正する。具体的には、物質バランス算出部26は、静定時間帯におけるArガスの入出量比を用いて排気ガスの流量及びArガス濃度の計測値中に含まれるランダム誤差を補正する。そして、物質バランス算出部26は、ランダム誤差が補正された排気ガスの流量及びArガス濃度に関する情報を制御端末10や表示装置40に出力する。以後、排気ガスの流量の補正値に基づいて溶鋼内の炭素濃度、溶鋼内金属の酸化量、発生熱量等を推定し、推定結果に基づいて転炉吹錬プロセスを制御する。これにより、溶鋼の品質や歩留まりを向上させることができる。以下、ランダム誤差の補正方法(1),(2)について説明する。これにより、ステップS15の処理は完了し、一連の排ガス流量推定処理は終了する。
[ランダム誤差の補正方法(1)]
事前補正係数kによって補正された排ガスの流量の計測値V”をV+αV,t(V:排ガスの流量の真値)、事前補正係数kによって補正されたArガス濃度の計測値d”をd+αd,t(d:Arガス濃度の真値)とすると、パラメータαV,t,αd,tの値は、時間に応じて変化し、0である時にランダム誤差はゼロになる。本方法では、以下に示す数式(9)により表される物質バランス条件のもとに以下の数式(8)により表される評価関数を最小化するパラメータV,dを算出する最小化問題を解くことによって、ランダム誤差を除去した排ガスの流量及びArガス濃度の真値(補正値)を算出する。なお、数式(8)中、パラメータσ,σdArは、パラメータV,dの標準偏差推定値を示している。
Figure 2014080667
Figure 2014080667
[ランダム誤差の補正方法(2)]
事前補正係数kによって補正された排ガスの流量の計測値V”を(1+α)V(V:排ガスの流量の真値)、事前補正係数kによって補正されたArガス濃度の計測値d”を(1+α)d(d:Arガス濃度の真値)とすると、パラメータα,αの値は、処理対象チャージ内ではランダム誤差の入り方は同じであるとの仮定に基づいて時間によらず一定値としており、0である時にランダム誤差はゼロになる。本方法では、以下に示す数式(11)により表される物質バランス条件のもとに以下の数式(10)により表される評価関数を最小化するパラメータα,αを算出する最小化問題を解くことによって、ランダム誤差を除去した排ガスの流量及びArガス濃度の真値を算出する。
なお、数式(10)中、パラメータT,Tはそれぞれ静定時間帯の開始時間及び終了時間を示し、パラメータσα ,σα はそれぞれパラメータα,αの標準偏差推定値を示している。また、数式(11)中、パラメータV”aveは静定時間帯における排気ガス流量の平均値を示し、パラメータd”aveは静定時間帯におけるArガス濃度の平均値を示し、パラメータVinArは静定時間帯におけるArガス流量を示す。上記2つの最小化問題は逐次二次最適化法等を用いて解くことができる。詳しくは、参考文献(茨木俊秀、福島雅夫著、最適化の手法、情報数学講座第14巻、共立出版、1993年)を参照のこと。
Figure 2014080667
Figure 2014080667
以上の説明から明らかなように、本発明の一実施形態であるガス流量推定装置20では、事前補正係数算出部23が、過去の操業実績毎に排気ガスに含まれるArガス及び炭素の入出量比を算出し、算出された入出量比を用いて排気ガスの流量の計測値に含まれる系統的誤差を補正する事前補正係数kを算出し、事前補正処理部24が、事前補正係数算出部23によって算出された事前補正係数kを用いて排気ガスの流量の計測値を補正する。これにより、計測誤差が系統的誤差を含む場合であってもプロセス開始段階から排気ガスの流量を精度高く推定することができる。
また、本発明の一実施形態であるガス流量推定装置20では、事前補正係数算出部23が、過去の操業実績においてArガスの入量が所定範囲内にある時間帯を抽出し、抽出された各時間帯におけるArガスの入量及び出量の平均値と平均値の比とを算出し、算出された比のうち値が最も1に近い比をその操業実績のArガスの入出量比とする。これにより、保存則が成立しにくいダイナミカルプロセスや短時間で処理が完了するバッチプロセスにおいても排気ガスの流量を精度高く推定できる。
また、本発明の一実施形態であるガス流量推定装置20では、物質バランス処理判定部25がArガスの入出量比が所定条件を満足すると判定した場合、物質バランス算出部26が、Arガスの質量保存則に基づいて系統的誤差が補正されたガス流量の計測値に含まれるランダム誤差を補正する補正係数αを算出し、算出された補正係数αを用いて系統的誤差が補正されたガス流量の計測値を補正する。これにより、排気ガスの流量をより精度高く推定することができる。
また、本発明の一実施形態であるガス流量推定装置20では、物質バランス処理判定部25が、Arガスの入量が所定範囲内にある時間帯を抽出し、抽出された各時間帯におけるArガスの入量及び出量の平均値と平均値の比とを算出する。これにより、保存則が成立しにくいダイナミカルプロセスや短時間で処理が完了するバッチプロセスにおいても排気ガスの流量を精度高く推定できる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例、及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
10 制御端末
20 ガス流量推定装置
21 マスタ情報データベース(マスタ情報DB)
22 操業データベース(操業DB)
23 事前補正係数算出部
24 事前補正処理部
25 物質バランス処理判定部
26 物質バランス算出部
30 入力装置
40 表示装置
100 転炉
101 溶鋼
102 ランス
103 スラグ
104 ダクト
105 排気ガス検出部
106 排気ガス流量計
107 通気孔

Claims (5)

  1. 工業用プロセスから排出されるガスの流量を推定するガス流量推定装置であって、
    前記ガスに含まれる少なくとも2つの成分について、工業用プロセスへの入量と工業用プロセスからの出量との比を入出量比として過去の操業実績毎に算出する入出量比算出手段と、
    前記ガスの流量を計測する流量計測手段と、
    前記入出量比算出手段によって算出された少なくとも2つの成分の入出量比を用いて前記流量計測手段によって計測されたガスの流量に含まれる系統的誤差を補正する補正係数を算出し、算出された補正係数を用いて前記流量計測手段によって計測されたガスの流量を補正する系統的誤差補正手段と、
    を備え、
    前記少なくとも2つの成分は不活性ガス成分を含み、前記入出量比算出手段は、過去の操業実績において不活性ガス成分の入量が所定範囲内にある時間帯を抽出し、抽出された各時間帯における不活性ガス成分の入量及び出量の平均値と該平均値の比とを算出し、算出された比のうち値が最も1に近い比を該操業実績における不活性ガス成分の入出量比とすること
    を特徴するガス流量推定装置。
  2. 前記系統的誤差補正手段は、前記入出量比算出手段によって算出された過去の操業実績毎の時系列の入出量比の中から入出量比が所定範囲内にあるものを抽出し、抽出された入出量比を用いて補正係数を算出することを特徴とする請求項1に記載のガス流量推定装置。
  3. 前記ガスに含まれる不活性ガス成分の入出量比を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された不活性ガス成分の入出量比が所定条件を満足するか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段が前記入出量比が所定条件を満足すると判別した場合、前記不活性ガス成分の質量保存則に基づいて前記系統的誤差補正手段によって補正されたガスの流量に含まれるランダム誤差を補正する補正係数を算出し、算出された補正係数を用いて前記系統的誤差補正手段によって補正されたガスの流量を補正するランダム誤差補正手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス流量推定装置。
  4. 前記算出手段は、不活性ガス成分の入量が所定範囲内にある時間帯を抽出し、抽出された各時間帯における不活性ガス成分の入量及び出量の平均値と該平均値の比とを算出することを特徴とする請求項3に記載のガス流量推定装置。
  5. 工業用プロセスから排出されるガスの流量を推定するガス流量推定方法であって、
    前記ガスに含まれる少なくとも2つの成分について、工業用プロセスへの入量と工業用プロセスからの出量との比を入出量比として過去の操業実績毎に算出する入出量比算出ステップと、
    前記ガスの流量を計測する流量計測ステップと、
    前記入出量比算出ステップにおいて算出された少なくとも2つの成分の入出量比を用いて前記流量計測ステップにおいて計測されたガスの流量に含まれる系統的誤差を補正する補正係数を算出し、算出された補正係数を用いて前記流量計測ステップにおいて計測されたガスの流量を補正する系統的誤差補正ステップと、
    を含み、
    前記少なくとも2つの成分は不活性ガス成分を含み、前記入出量比算出ステップは、過去の操業実績において不活性ガス成分の入量が所定範囲内にある時間帯を抽出し、抽出された各時間帯における不活性ガス成分の入量及び出量の平均値と該平均値の比とを算出し、算出された比のうち値が最も1に近い比を該操業実績における不活性ガス成分の入出量比とするステップを含むこと
    を特徴するガス流量推定方法。
JP2012230819A 2012-10-18 2012-10-18 ガス流量推定装置及びガス流量推定方法 Active JP6060613B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012230819A JP6060613B2 (ja) 2012-10-18 2012-10-18 ガス流量推定装置及びガス流量推定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012230819A JP6060613B2 (ja) 2012-10-18 2012-10-18 ガス流量推定装置及びガス流量推定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014080667A true JP2014080667A (ja) 2014-05-08
JP6060613B2 JP6060613B2 (ja) 2017-01-18

Family

ID=50785122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012230819A Active JP6060613B2 (ja) 2012-10-18 2012-10-18 ガス流量推定装置及びガス流量推定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6060613B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019183227A (ja) * 2018-04-11 2019-10-24 日本製鉄株式会社 転炉パラメータ導出装置、転炉パラメータ導出方法、およびプログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS501771A (ja) * 1972-11-30 1975-01-09
JPS544206A (en) * 1977-06-13 1979-01-12 Kawasaki Steel Co Measuring method of flow rate of exhaust gas by analyzing exhaust gas in oxygen converter
JPS60169717A (ja) * 1984-02-14 1985-09-03 Sumitomo Metal Ind Ltd 排ガス流量計測値の補正方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS501771A (ja) * 1972-11-30 1975-01-09
JPS544206A (en) * 1977-06-13 1979-01-12 Kawasaki Steel Co Measuring method of flow rate of exhaust gas by analyzing exhaust gas in oxygen converter
JPS60169717A (ja) * 1984-02-14 1985-09-03 Sumitomo Metal Ind Ltd 排ガス流量計測値の補正方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019183227A (ja) * 2018-04-11 2019-10-24 日本製鉄株式会社 転炉パラメータ導出装置、転炉パラメータ導出方法、およびプログラム
JP7069999B2 (ja) 2018-04-11 2022-05-18 日本製鉄株式会社 転炉パラメータ導出装置、転炉パラメータ導出方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6060613B2 (ja) 2017-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI553123B (zh) 轉爐吹煉設備的控制裝置和控制方法
JP5854171B2 (ja) 補正装置、補正方法及び鉄鋼精錬方法
US20220091597A1 (en) Analysis system and analysis method
RU2539501C2 (ru) Управление конвертерным процессом посредством сигналов отходящего газа
Liu et al. Comprehensive economic index prediction based operating optimality assessment and nonoptimal cause identification for multimode processes
JP5853723B2 (ja) リン濃度予測装置及び吹錬制御方法
JP2017008349A (ja) 溶湯状況推定装置および溶湯状況推定方法
JP6060613B2 (ja) ガス流量推定装置及びガス流量推定方法
JP6376200B2 (ja) 溶湯状況推定装置、溶湯状況推定方法、及び溶湯の製造方法
JP2005242818A (ja) 品質影響要因解析方法、品質予測方法、品質制御方法、品質影響要因解析装置、品質予測装置、品質制御装置、品質影響要因解析システム、品質予測システム、品質制御システム、及びコンピュータプログラム
JP5821656B2 (ja) 生石灰濃度予測装置及び吹錬制御方法
EP3795702A1 (en) Melt component estimation device, melt component estimation method, and method for producing melt
JP6098553B2 (ja) 復燐量予測装置および復燐量予測方法、ならびに転炉脱燐制御方法
CN116258087A (zh) 冰铜品位软测量方法、装置、电子设备及存储介质
JP2017008363A (ja) 高炉内の層厚分布の推定方法、高炉の操業方法、および高炉内の層厚分布の推定装置
JP2010097501A (ja) プラント監視制御装置、その制御方法及びその制御プログラム
JP2012149341A (ja) 溶湯成分推定方法及び溶湯成分推定装置
JP2007238982A (ja) 転炉吹錬終点制御方法
JP2020105606A (ja) 転炉吹錬制御装置、転炉吹錬制御方法およびプログラム
Lennox et al. Detection of faults in Batch Processes: Application to an industrial fermentation and a steel making process
JP2024005899A (ja) 統計モデル構築装置、方法及びプログラム、並びに溶鋼中りん濃度推定装置、方法及びプログラム
JP5211600B2 (ja) 工業プロセスの制御方法および装置
JP2011202252A (ja) 溶鋼中の燐濃度を精度よく推定する方法
Shishebori et al. The effect of gauge measurement capability on MC p and its statistical properties
JP2022163677A (ja) 演算装置、パラメータ推定方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6060613

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250