JP2014080274A - トレー式搬送装置 - Google Patents

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務 吉田
Masahiko Yoshida
雅彦 吉田
Masaru Goto
大 後藤
Kenji Umezawa
研二 梅澤
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Abstract

【課題】キャリッジを軽量化しながら、キャリッジ同士を連結する連結部材が結合される支持軸を保持する保持部における該支持軸の保持強度を高めて、キャリッジの耐久性が向上するトレー式搬送装置を提供する。
【解決手段】搬送装置のキャリッジは、前後方向で隣り合うキャリッジ同士を連結する連結部材が結合される支持軸163を保持するヨーク120を備え、複数の前記キャリッジが前記連結部材により連結された状態で走行する。ヨーク120は支持軸163を保持する保持部180を有する。保持部180は、樹脂製の保持本体182と、保持本体182に埋設されて保持本体182を補強する筒状のブッシュ189とを有する。支持軸163は、ブッシュ189に挿入された状態で、ブッシュ189を介して保持本体182に保持されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、物品が載置されるトレーを支持する複数のキャリッジが連結された状態で走行することにより、物品を搬送するトレー式搬送装置に関する。
この搬送装置は、例えば、物品を仕分ける仕分設備に備えられる。
互いに連結された複数のキャリッジを備えるトレー式搬送装置において、軽量化のために、キャリッジを樹脂により形成することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−47412号公報(段落0017〜0026、図1,2)
トレー式搬送装置のキャリッジが、物品が載置されるトレーを支持するトレー支持部材と、前後方向で隣り合うキャリッジ同士を連結する連結部材が結合される支持軸と、支持軸を保持する保持部を有すると共にトレー支持部材を支持するヨークとを備えるとき、支持軸には、連結部材を通じて、キャリッジ同士を連結状態に保つための連結力(例えば、牽引力)が作用する。この連結力は支持軸を通じて保持部にも作用するため、支持軸が挿入されている保持部には、該連結力に起因する応力集中が発生する。このため、キャリッジの軽量化を図るために、ヨークの一部である保持部が樹脂で形成されていると、前記応力集中が繰り返し発生することで、疲労による破損が保持部に発生することがあり、保持部の耐久性、ひいてはキャリッジの耐久性が低下するという問題があった。
また、トレー支持部材やヨークが樹脂製である場合には、キャリッジが軽量化される一方で、その剛性の増大に限界があり、重量物の物品の搬送が困難になるという問題があった。
本発明は、前述の課題を解決するものであって、その目的は、キャリッジを軽量化しながら、キャリッジ同士を連結する連結部材が結合される支持軸を保持する保持部における該支持軸の保持強度を高めて、キャリッジの耐久性が向上するトレー式搬送装置を提供することである。
本発明の他の目的は、さらに、軽量化されたキャリッジの剛性を高めることで、重量が大きい物品の搬送も可能になるなど、搬送される物品の種類が拡大されて、利便性が高まるトレー式搬送装置を提供することである。
請求項1に係る発明は、キャリッジが、物品が載置されるトレーを支持するトレー支持部材と、連結部材が結合される支持軸と、前記トレー支持部材を支持すると共に前記支持軸を保持するヨークとを備え、複数の前記キャリッジが前後方向で隣り合う前記キャリッジ同士を連結する前記連結部材により連結された状態で走行するトレー式搬送装置において、前記ヨークが、前記支持軸を保持する保持部を有し、前記保持部が、樹脂製の保持本体と、前記保持本体に埋設されて前記保持本体を補強する筒状のブッシュとを有し、前記支持軸が、前記ブッシュに挿入された状態で、前記ブッシュを介して前記保持本体に保持されていることにより、前述の課題を解決したものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の構成に加えて、前記ブッシュが、前記保持本体に対して、前記支持軸の軸線に平行な軸線方向に突出している環状の露出部を有し、前記露出部が、前記支持軸における前記連結部材と前記保持本体との軸線方向での間隔を規定するスペーサを構成し、前記露出部に、前記保持部に対する前記支持軸の移動を規制する止め具が取り付けられていることにより、前述の課題を解決したものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明の構成に加えて、前記軸線方向での前記保持本体の両端面の一方の端面には、前記止め具が収容される凹部が形成され、前記凹部が、前後方向および前記軸線方向に直交する直交方向に、前記軸線を含むと共に前記直交方向に平行な平面である軸線平面と交わる位置で、前記保持本体において前記ブッシュが固着されている内周部の内周面から前記直交方向に延びており、前記両端面の他方の端面には、前記軸線平面と交わると共に、前記軸線方向から見て前記凹部と重なる位置に前記軸線方向に隆起する隆起部が、前記内周面から前記直交方向に延びて形成されていることにより、前述の課題を解決したものである。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1つに係る発明の構成に加えて、前記ヨークが、前後方向に離隔して配置されていると共に前記トレー支持部材を支持する前支持本体および後支持本体から構成される支持本体と、前記支持本体とは別個の部材であって前記前支持本体および前記後支持本体を連結することにより前記ヨークの剛性を高める補強部材であるヨーク連結体とを有し、前記前支持本体および前記後支持本体が樹脂製部材により構成されることにより、前述の課題を解決したものである。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか1つに係る発明の構成に加えて、前記トレー支持部材が、前記トレーが取り付けられるトレー取付ベースと、前記トレー取付ベースとは別個の部材であると共に前記トレー取付ベースを前記ヨークに対して支持するベース支持体とを有し、前記ベース支持体が樹脂製部材により構成され、前記ベース支持体に取り付けられた前記トレー取付ベースが、前記トレー支持部材の剛性を高める補強部材であることにより、前述の課題を解決したものである。
本発明のトレー式搬送装置は、キャリッジが、物品が載置されるトレーを支持するトレー支持部材と、連結部材が結合される支持軸と、トレー支持部材を支持すると共に支持軸を保持するヨークとを備え、複数のキャリッジが前後方向で隣り合うキャリッジ同士を連結する連結部材により連結された状態で走行することにより、各キャリッジの走行時に、キャリッジ同士の連結状態を維持するために前後方向の連結力を支持軸に作用させる連結部材で互いに連結されて走行する複数のキャリッジが、トレーに載置されている物品を搬送することができるばかりでなく、以下のような本発明に特有の効果を奏する。
すなわち、請求項1に係る本発明のトレー式搬送装置によれば、ヨークが、支持軸を保持する保持部を有し、保持部が、樹脂製の保持本体と、保持本体に埋設されて保持本体を補強する筒状のブッシュとを有し、支持軸が、ブッシュに挿入された状態で、ブッシュを介して保持本体に保持されていることにより、ヨークが有する保持部が樹脂製であるので、ヨークを備えるキャリッジを軽量化することができるうえ、キャリッジの走行時に連結部材を通じて連結力が作用する支持軸は、保持部の補強部材であるブッシュを介して保持本体に保持されるので、保持部での支持軸の保持強度が高められて、保持部の耐久性、ひいてはキャリッジの耐久性を向上させることができる。
請求項2に係る本発明のトレー式搬送装置によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、ブッシュが、保持本体に対して、支持軸の軸線に平行な軸線方向に突出している環状の露出部を有し、露出部が、支持軸における連結部材と保持本体との軸線方向での間隔を規定するスペーサを構成し、露出部に、保持部に対する支持軸の移動を規制する止め具が取り付けられていることにより、ブッシュの露出部は、支持軸における連結部材と保持本体との間に配置されるスペーサとして機能することから、支持軸における連結部材の位置決めが容易になるので、保持部とスペーサとが別個の部材である場合に比べて、キャリッジの組立性を向上させることができる。そして、止め具は、樹脂製の保持本体でなく、補強部材であるブッシュの露出部に取り付けられるので、保持本体に止め具が取り付けられることに起因する保持本体の強度低下が回避されて、止め具が取り付けられる保持部の耐久性を向上させることができ、しかも、露出部がスペーサを兼ねるので、止め具が取り付けられるブッシュを軸線方向で小型化することができる。
請求項3に係る本発明のトレー式搬送装置によれば、請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、軸線方向での保持本体の両端面の一方の端面には、止め具が収容される凹部が形成され、凹部が、前後方向および軸線方向に直交する直交方向に、軸線を含むと共に直交方向に平行な平面である軸線平面と交わる位置で、保持本体においてブッシュが固着されている内周部の内周面から直交方向に延びており、両端面の他方の端面には、軸線平面と交わると共に、軸線方向から見て凹部と重なる位置に軸線方向に隆起する隆起部が、内周面から直交方向に延びて形成されていることにより、止め具が、保持本体に局部的に形成された凹部に収容されるので、軸線方向での保持本体とブッシュとの固着範囲を増加させてブッシュの固着強度を増加させながら、軸線方向での止め具を取り付けるための軸線方向でのスペースを確保できるため、軸線方向で、ブッシュを小型化し、ひいては保持部を小型化することができる。
しかも、凹部に軸線方向で対応する部位に隆起部が形成される分、軸線平面での保持本体の断面積が、少なくとも内周部において増大するので、凹部が形成されたことにより、内周部において軸線平面およびその付近で発生する応力集中よる応力(以下、「集中応力」という。)が減少して、保持部の耐久性を向上させることができる。
請求項4に係る本発明のトレー式搬送装置によれば、請求項1から請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、ヨークが、前後方向に離隔して配置されていると共にトレー支持部材を支持する前支持本体および後支持本体から構成される支持本体と、支持本体とは別個の部材であって前支持本体および後支持本体を連結することによりヨークの剛性を高める補強部材であるヨーク連結体とを有し、前支持本体および後支持本体が樹脂製部材により構成されることにより、トレー支持部材を支持する前支持本体および後支持本体が樹脂製部材であることで、ヨークが軽量化されて、キャリッジを軽量化することができ、しかも、前支持本体および後支持本体を連結するヨーク連結体により、ヨーク、ひいてはキャリッジの剛性が高められるので、キャリッジを軽量化しながら重量が大きい物品の搬送も可能になるなど、搬送される物品の種類が拡大されて、搬送装置の利便性を高めることができる。
また、トレー支持部材、前支持本体、後支持本体およびヨーク連結体が別個の部材であることから、これら部材の組合せにより、搬送される物品の種類、製造コスト、使用環境などに応じて種々のキャリッジの製造が可能になるので、キャリッジの設計の自由度を大きくすることができる。
請求項5に係る本発明のトレー式搬送装置によれば、請求項1から請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、トレー支持部材が、トレーが取り付けられるトレー取付ベースと、トレー取付ベースとは別個の部材であると共にトレー取付ベースをヨークに対して支持するベース支持体とを有し、ベース支持体が樹脂製部材により構成され、ベース支持体に取り付けられたトレー取付ベースが、トレー支持部材の剛性を高める補強部材であることにより、ベース支持体に取り付けられるトレー取付ベースは、ベース支持体を補強する補強部材であるので、トレー取付ベースを利用することで専用の補強部材が不要となること、および、ベース支持体が樹脂製部材であることにより、トレー支持部材、ひいてはキャリッジを軽量化することができ、しかも、トレー支持部材の剛性を高めることができる。
本発明の実施例を示し、キャリッジを備えるトレー式搬送装置の要部側面図。 図1のII矢視図。 図1のキャリッジの斜視図。 図1のキャリッジの平面図。 図1のキャリッジの保持部を中心とした要部の図。 図4のVI−VI線での保持部の断面図。 図6のVII−VII矢視での要部の図。
本発明のトレー式搬送装置は、キャリッジが、物品が載置されるトレーを支持するトレー支持部材と、連結部材が結合される支持軸と、トレー支持部材を支持すると共に支持軸を保持するヨークとを備え、複数のキャリッジが前後方向で隣り合うキャリッジ同士を連結する連結部材により連結された状態で走行し、ヨークが、支持軸を保持する保持部を有し、保持部が、樹脂製の保持本体と、保持本体に埋設されて保持本体を補強する筒状のブッシュとを有し、支持軸が、ブッシュに挿入された状態で、ブッシュを介して保持本体に保持されていることにより、キャリッジを軽量化しながら、キャリッジ同士を連結する連結部材が結合される支持軸を保持する保持部における該支持軸の保持強度を高めて、キャリッジの耐久性が向上するものであれば、その具体的な態様はいかなるものであっても構わない。
例えば、本発明のトレー式搬送装置のトレー支持部材は、ヨークに傾動可能に支持されたもの、またはヨークに傾動不能に支持されたものであってよい。
本発明のトレー式搬送装置において、支持軸が延びている方向は、上下方向および上下方向以外の方向のいずれでもよい。
本発明のトレー式搬送装置のキャリッジは、鉛直方向での位置が変化しない一次元または二次元の走行路、および、鉛直方向での位置が変化する三次元の走行路のいずれを走行するものであってもよい。
本発明のトレー式搬送装置は、物品の仕分設備に備えられてもよく、また単に搬送装置として使用されてもよい。
本発明の実施例を、図1〜図7を参照して説明する。
図1,図2を参照すると、実施例において、トレー式搬送装置100は、該搬送装置100により搬送される物品10の搬出部としてのシュート20、および、傾動作動装置30と共に、物品10を仕分ける仕分設備に備えられる。
図1〜図3を参照すると、搬送装置100は、物品10が載置される複数のトレー101と、それぞれがトレー101を支持する複数のキャリッジ102と、キャリッジ102が走行する走行路(以下、「走行路」という。)を形成する走行レール103と、キャリッジ102を走行させる電気式の駆動装置としてのリニアモータ104とを備える。
搬送装置100の運転時に、すべてのキャリッジ102は、前後方向で隣り合うキャリッジ102同士が互いに連結された状態で、リニアモータ104により駆動されて走行路上を走行方向に一斉に走行する。
なお、図1,図2では、図の繁雑化を避けるために、図3に示される樹脂製部材に形成されているリブなどが省略されている。また、樹脂とは、合成樹脂を意味し、樹脂製部材とは、少なくとも一部が樹脂で形成されている部材を意味する。
キャリッジ102は、樹脂製のトレー101を支持するトレー支持部材110と、トレー支持部材110を傾動可能に支持するヨーク120(または、ボディ)と、ヨーク120に対するトレー支持部材110の傾動および非傾動を設定するインデックス部材150と、ヨーク120に支持されると共にキャリッジ102を走行レール103に沿って走行させる走行ユニット160と、前後方向で隣り合うキャリッジ102同士を連結する連結部材170とを備える。
リニアモータ104は、キャリッジ102を走行させる駆動力を発生する駆動力発生部としての1次側であるコイル部104aと、前記駆動力が作用する駆動力作用部としての2次側であるリアクションプレート104bとを有する。
なお、前後方向は、走行方向における前後方向であり、左右方向は、走行方向に向いているときの左右方向であり、上下方向は、走行方向に直交する平面上で左右方向に直交する方向であり、それぞれ図1,図2に示される方向である。上下方向は、走行方向および左右方向が水平方向であるときの鉛直方向である。
トレー支持部材110は、トレー101が結合手段としてのボルト(図示されず)により着脱可能に取り付けられるトレー取付ベース111と、該トレー取付ベース111とは別個の部材であると共にトレー取付ベース111に結合されるベース支持体115とを有する。
図4を併せて参照すると、ベース支持体115を介してヨーク120に傾動可能に支持されるトレー取付ベース111は、トレー101が取り付けられる平板状のベース本体112と、該ベース本体112に連なると共にベース本体112の左右両側で下方に向かって屈曲して形成された1対の平板状の側板113とが一体成形された部材であり、かつその全体がほぼ一様な厚みを有する1つの板状部材としての薄板である。
トレー取付ベース111は、金属(例えば、鉄または軽金属(一例として、アルミニウム))または樹脂(例えば、繊維強化樹脂)により形成されており、本実施例では鉄製である。
ベース本体112は、トレー101が前記ボルトにより結合される部分である1以上の、ここでは4つのトレー用結合部112tと、ベース支持体115が結合される部分である1以上の、ここでは2つの前支持用結合部112aおよび後支持用結合部112bから構成される支持用結合部とを有する。
ベース支持体115は、ヨーク120の前支持本体130および後支持本体140にそれぞれ傾動可能に支持されると共に、前後方向で離隔して配置されていて、互いに別個の部材であると共にいずれも樹脂製の前ベース支持体116および後ベース支持体117から構成される。前ベース支持体116は、前支持用結合部112aに結合される前ベース側結合部116a(図4において、網掛けが施されている。)と、前支持本体130に傾動可能に結合される前ヨーク側結合部116bとを有する。同様に、前ベース支持体116と同様に後ベース支持体117は、後支持用結合部112bに結合される後ベース側結合部117a(図4において、網掛けが施されている。)と、後支持本体140に傾動可能に結合される後ヨーク側結合部117bとを有する。
前ベース側結合部116aおよび後ベース側結合部117aは、ベース支持体115のベース側結合部を構成し、前ヨーク側結合部116bおよび後ヨーク側結合部117bは、ベース支持体115のヨーク側結合部を構成する。各ヨーク側結合部116b,117bは、前支持本体130または後支持本体140に設けられた枢支部としての支持ピン129に、トレー支持部材110の傾動中心線Lt(図2)が前後方向に平行となるように枢着されている。
トレー取付ベース111と各ベース支持体116,117とは、インサート成形により、各支持用結合部112a,112bに設けられている貫通孔(図示されず)を通じて流入した樹脂によりベース本体112の上面112cおよび下面112dを部分的に覆って形成された各結合部116a,117aにおいて、一体に結合されている。
前後方向に平行に延びて配置されているトレー取付ベース111は、前ベース支持体116および後ベース支持体117を連結することによりトレー支持部材110の剛性を高める補強部材でもある。
走行ユニット160により走行路に沿って走行するヨーク120は、トレー支持部材110を支持する支持本体121と、該支持本体121とは別個の部材であって支持本体121に結合されてヨーク120の剛性を高める補強部材としてのヨーク連結体122と、支持ピン129とを有する。
支持本体121は、前後方向で離隔して配置されていている前支持本体130および後支持本体140から構成される。樹脂製部材である各支持本体130,140は、樹脂製の本体形成部131,141と、本体形成部131,141を補強する補強部材としての円柱状のロッドからなる芯材132,142(図1)と、筒状である円筒状のブッシュ189(図6も参照)とから構成される。
各支持本体130,140の本体形成部131,141を形成している樹脂は、例えば繊維強化樹脂、ポリアミド樹脂であり、本実施例では繊維強化樹脂である。芯材132,142は、上下方向に延びている状態で、その少なくとも一部が本体形成部131,141に埋設されている。
本体形成部131は、前ベース支持体116を傾動可能に支持する前支持部133と、リアクションプレート104bが固定される前駆動用支持部134と、走行ユニット160を支持する二股状部分である保持本体182および保持部181を有する走行ユニット支持部135と、第1,第2前結合部137,138から構成される前結合部とを有する。同様に、本体形成部141は、後ベース支持体117を傾動可能に支持する後支持部143と、リアクションプレート104bが固定される後駆動用支持部144と、前記前結合部と同数の第1,第2後結合部147,148から構成される後結合部とを有する。
ヨーク連結体122は、第1前結合部137および第1後結合部147において両支持本体130,140を連結する円柱状の第1ヨーク連結体123と、第2前結合部138および第2後結合部148において両支持本体130,140を連結する円柱状の第2ヨーク連結体124とを有する。
それぞれが直線状の1つのロッドから構成される第1,第2ヨーク連結体123,124は、左右方向で各支持本体130,140の中央部に、かつ前後方向に平行に延びて配置され、さらに、上下方向および左右方向で、芯材132,142の埋設領域において芯材132,142により強度が高められた部位に設けられた両前結合部137,138および両後結合部147,148にそれぞれ結合されている。これにより、ヨーク120の剛性を一層高めることができる。芯材132が貫通している第1ヨーク連結体123はパイプ材から構成される。
第1,第2ヨーク連結体123,124、芯材132,142、ブッシュ189および支持ピン129は、本体形成部131,141の形成材料である樹脂よりも強度が高い形成材料(金属または樹脂)により形成されており、本実施例では金属(例えば、鉄)により形成されている。各本体形成部131,141と、第1,第2ヨーク連結体123,124、芯材132,142、ブッシュ189および支持ピン129とは、結合手段としてのインサート成形により一体に結合されている。
前支持本体130および後支持本体140を前後方向に貫通している第1ヨーク連結体123は、後支持本体140から後方に延出している延出部123eを有する。延出部123eには、連結部材170が取り付けられている。
前後方向で隣り合うキャリッジ同士の連結間隔であるピッチP(図1参照)は、第1ヨーク連結体123と、連結部材170とにより規定される。第1ヨーク連結体123は、長さが異なる別の第1ヨーク連結体との交換によりピッチPの変更が可能な部材である。
図1〜図4を参照すると、ヨーク120に対してトレー支持部材110を傾動させることにより、トレー101を傾動させるトレー傾動部材であるインデックス部材150は、後ベース支持体117に上下方向に揺動可能に支持されている。
インデックス部材150は、非作動位置(図1に実線で示される。)および作動位置(図1に二点鎖線で示される。)との間で移動するインデックス本体としてのレバー151と、ヨーク120に設けられたロッド状のカムガイド153と、レバー151に設けられると共に非作動位置と作動位置との間での揺動するレバー151をカムガイド153との係合により案内するカム154と、レバー151を非作動位置に向けて付勢する付勢部材であるばね155と、後ベース支持体117に保持された状態でレバー151を揺動可能に支持する支持部としての支持ピン156とを有する。
非作動位置は、レバー151がトレー取付ベース111に当接しない位置であり、レバー151が非作動位置を占めるときに、トレー支持部材110は傾動(または、傾斜)していない基本位置(または、非傾動位置)を占める。この基本位置において、ベース本体112は、上下方向に直交する平面にほぼ平行(例えば、水平状態)になる。
作動位置は、レバー151がトレー取付ベース111に当接する位置である。
レバー151は、その当接部151cにおいて、トレー取付ベース111に対して、左右方向での一方側としての左側で当接可能である(図4参照)。このため、レバー151がトレー取付ベース111に当接することで、トレー支持部材110は、ヨーク120に対して、左右方向での他方側としての右側に傾動する(図2参照)。
トレー支持部材110の最大傾動量は、ベース支持体115が支持本体121に設けられたストッパ(図示されず)と当接することにより規制される。
カムガイド153は、第2ヨーク連結部材124により構成される。カム154は、カムガイド153を収容可能な凹形状を有し(図2参照)、カムガイド153に対して、非作動位置で係合し、作動位置で係合解除される。
カム154は、カムガイド153との係合により、ばね155が非作動位置にあるレバー151を付勢する状態で、トレー支持部材110が基本位置を維持する。なお、傾動位置にあるレバー151は、トレー101またはトレー支持部材110が走行路に沿って間隔を置いて配置された戻しガイド(図示されず)と当接することにより、トレー支持部材110が前記基本位置に向かって回動する際に、カムガイド153に当接するカム154に案内されて非作動位置に戻る。
キャリッジ102において前支持本体130のみに支持される走行ユニット160は、走行路上を移動する走行体としての走行ローラを構成する1対の走行ローラ161と、走行路に沿ってヨーク120を案内する走行案内体としてのガイドローラを構成する1対のガイドローラ162と、走行ユニット支持部135に上下方向に平行に保持される支持軸163と、円柱状の支持軸163に回動可能に支持される走行支持体164とを有する。
1対の走行ローラ161は、走行支持体164に回転可能に支持されて、走行レール103を転動する。また、1対のガイドローラ162は、走行ユニット支持部135に回転可能に支持されて、走行レール103のガイド面である側面を転動する。
走行ローラ161の回転中心線は、左右方向および前後方向に平行な平面に含まれる。
そして、走行支持体164は、上下方向に平行な回動中心線Lr(図4参照)を中心に回動することにより、各走行ローラ161が回動中心線Lrを中心に回動して(図4に二点鎖線で示される。)、曲線状の走行路に沿って、キャリッジ102の走行方向が変更される。
図1,図3,図4を参照すると、連結部材170は、前結合部としての支持軸163と、後支持本体140よりも後方に配置される後結合部としての延出部123eとに結合される。連結部材170は、後方に連結されるキャリッジ102である後キャリッジ102Bの支持軸163に揺動可能に、かつ着脱可能に取り付けられる第1ジョイントである球面滑り軸受171と、延出部123eに着脱可能で、かつ延出部123eに対して移動不能の状態で取り付けられる第2ジョイント172と、球面滑り軸受171および第2ジョイント172を連結する連結部材としての連結ロッド173とを有する。軸受171の上方への移動は、支持軸163に装着されるクリップ168により上方への移動が規制されるリング状のワッシャ169(図7も参照)により規制される。
連結ロッド173は、前後方向での長さが調整可能な部材であり、球面滑り軸受171から構成される軸受の外輪171aと一体に形成されて結合された第1連結部材173aと、第2ジョイント172に結合される第2連結部材173bとから構成される。
第1,第2連結部材173a,173bは、互いにねじ結合されており、相対的に回動させることにより、前後方向での長さが調整可能である。
また、支持軸163には、各キャリッジ102の、加速および減速を伴う走行時に、キャリッジ102同士の連結状態を維持するために、連結部材170を通じて、主に前後方向に平行な連結力が作用する。
図5〜図7を主に参照し、図1,図2〜図4を適宜参照すると、支持軸163は、前支持本体130の一部である1対の保持部180,181(図2,図3)に保持される。前後方向でのヨーク120の端部としての前端部である両保持部180,181は、支持軸163の軸線Lc(支持軸163の中心軸線であり、回動中心線Lrと一致する。)に平行な軸線方向(本実施例では、上下方向でもある。)で軸受171に近い保持部である上保持部180と、軸受171から上保持部180よりも遠方で下方に位置する下保持部181とから構成される。
支持軸163は、止め具としてのネジ190により、上保持部180に対して、抜け止めされ、軸線方向で位置決めされる。
上保持部180は、走行ユニット支持部135の一部である樹脂製の保持本体182と、該保持本体182に埋設されて保持本体182を補強する補強部材であるブッシュ189とを有する。保持本体182は、前支持本体130において、前方に向かって突出する突出部である。支持軸163は、ブッシュ189内に貫通状態で挿入されて保持本体182に挿入され、ブッシュ189を介して保持本体182に保持されている。
ブッシュ189は、保持本体182から軸線方向に突出していて、保持本体182に対して露出している1対の環状の露出部189a,189bを有する。露出部189a,189bは、軸線方向での連結部材170の軸受171と当接する上露出部189aと、走行支持体164を支持軸163に回動可能にするための滑り軸受からなる軸受165のスラスト受け部165aに当接する下露出部189bとから構成される。このため、ブッシュ189は、支持軸163上での軸受171の、上保持部180に対する軸線方向での位置決め部材を兼ねる。そして、上露出部189aは、支持軸163における保持本体182と軸受171との間の軸線方向での間隔を規定するスペーサを構成する。
両露出部189a,189bの一方である上露出部189aには、上保持部180に対する支持軸163の移動、ここでは軸線方向での移動を規制するネジ190が、軸線平面Eと交わる位置で、ブッシュ189に設けられたネジ孔にねじ込まれて取り付けられている。ブッシュ189は、インサート成形により、保持本体182の内周部182aの内周面182iに不動に固着されている。ネジ190は、ブッシュ189を貫通して、支持軸163の係合部である環状溝163cに進入した状態で、軸線方向で環状溝163cと係合する。
ここで、軸線平面Eとは、軸線Lcを含むと共に左右方向に平行な平面である。
軸線方向での保持本体182の両端面183,184の一方の端面としての上端面183には、ネジ190が収容される凹部としての溝185が形成されている。溝185は、前後方向および軸線方向に直交する直交方向である左右方向に、軸線平面Eと交わる位置で、保持本体182の内周面182iから保持本体182の外周面182oに亘って左右方向に直線状に延びている。
両端面183,184の他方の端面としての下端面184には、軸線平面Eと交わると共に、軸線方向から見て溝185と重なる位置に、本実施例では、溝185の全体と重なる位置に、軸線方向に下方に隆起する隆起部186が、内周面182iから外周面182oに亘って左右方向に直線状に延びて形成されている。
隆起部186の前後方向隆起幅W2は、溝185の前後方向溝幅W1よりも大きい。軸線方向での隆起部186の最大突出量H2は、本実施例では、軸線方向での溝185の最大深さD以下であるが、該最大深さDよりも大きくてもよく、最大突出量H2が大きいほど、軸線平面Eでの保持本体182の断面積が大きくなるので、内周部182aを含めて、保持本体182において軸線平面E上またはその付近で発生する応力集中による応力(以下、「集中応力」という。)を小さくすることができる。
図1,図2を参照すると、キャリッジ102は、さらに、仕分設備が備える位置センサ(例えば、磁歪センサ)により検出される被検出部(例えば、磁石)191(図1)を備える。前記位置センサは、例えばリアクションプレート104bに設けられる被検出部191を通じて、キャリッジ102が、走行路において、シュート20が配置された仕分位置に位置することを検出する。
そして、前記位置センサにより、予め仕分位置が指定された物品10が載置されたトレー101を支持するキャリッジ102が前記指定された所定位置に到達したことが検出されたときに、仕分位置に配置された傾動作動装置30が作動して、レバー151の操作部151aと当接する。これにより、レバー151は、トレー取付ベース111のベース本体112に向かって揺動し、当接部151cにおいてトレー取付ベース111に当接して、トレー支持部材110、したがってトレー101を傾動させる。そして、トレー101に載置された物品10は、傾動したトレー101からシュート20に投下され、該シュート20により搬送された後にコンテナに収容される。
次に、前述のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
仕分設備に備えられる搬送装置100は、物品10が載置されるトレー101を傾動可能に支持する複数のキャリッジ102と、該キャリッジ102を走行させるリニアモータ104とを備え、各キャリッジ102は、前後方向で隣り合うキャリッジ102同士を連結する連結部材170と、連結部材170が結合される支持軸163と、トレー101を支持するトレー支持部材110を傾動可能に支持すると共に支持軸163を保持するヨーク120とを備え、前記複数のキャリッジ102は、連結部材170により連結された状態で走行路上を走行する。
この構成により、各キャリッジ102の走行時に、キャリッジ102同士の連結状態を維持するために前後方向の連結力を支持軸163に作用させる連結部材170で互いに連結されて走行する複数のキャリッジ102が、トレー101に載置されている物品10を搬送して、予め設定された仕分位置において物品10を仕分けることができる。
ヨーク120は支持軸163を保持する上保持部180を有し、該上保持部180は、樹脂製の保持本体182と、保持本体182に埋設されて保持本体182を補強する筒状のブッシュ189とを有し、支持軸163は、ブッシュ189に挿入された状態で、ブッシュ189を介して保持本体182に保持されている。
これにより、ヨーク120が有する上保持部180が樹脂製であるので、ヨーク120を備えるキャリッジ102を軽量化することができるうえ、キャリッジ102の走行時に連結部材170を通じて連結力が作用する支持軸163は、上保持部180の補強部材であるブッシュ189を介して保持本体182に保持されるので、上保持部180での支持軸163の保持強度が高められて、上保持部180の耐久性、ひいてはキャリッジ102の耐久性を向上させることができる。
ブッシュ189は、支持軸163の軸線方向に突出している環状の上露出部189aを有し、上露出部189aは、支持軸163における連結部材170と保持本体182との軸線方向での間隔を規定するスペーサを構成し、上露出部189aに、上保持部180に対する支持軸163の移動を規制するネジ190が取り付けられている。
これにより、上露出部189aは、支持軸163における連結部材170と保持本体182との間に配置されるスペーサとして機能することから、支持軸163における連結部材170の位置決めが容易になるので、上保持部180とスペーサとが別個の部材である場合に比べて、キャリッジ102の組立性を向上させることができる。
そして、ネジ190は、樹脂製の保持本体182でなく、補強部材であるブッシュ189の上露出部189aに取り付けられるので、ブッシュ189へのネジ190の組付が容易であると共に、保持本体182にネジ190が取り付けられることに起因する保持本体182の強度低下が回避されて、ネジ190が取り付けられる上保持部180の耐久性を向上させることができ、しかも、上露出部189aがスペーサを兼ねるので、ネジ190が取り付けられるブッシュ189を軸線方向で小型化することができる。
軸線方向での保持本体182の上端面183には、ネジ190が収容される溝185が形成され、溝185は、前後方向および軸線方向に直交する直交方向に、軸線平面Eと交わる位置で、保持本体182においてブッシュ189が固着されている内周部182aの内周面182iから外周面182oまで左右方向に延びており、下端面184には、軸線平面Eと交わると共に、軸線方向から見て、溝185と重なる位置に軸線方向に隆起する隆起部186が、内周面182iから外周面182oまで左右方向に延びて形成されている。
これにより、ネジ190が、保持本体182に局部的に形成された溝185に収容されるので、軸線方向での保持本体182とブッシュ189との固着範囲を増加させてブッシュ189の固着強度を増加させながら、軸線方向でのネジ190を取り付けるための軸線方向でのスペースを確保できるため、軸線方向で、ブッシュ189を小型化し、ひいては上保持部180を小型化することができる。
しかも、溝185に軸線方向で対応する部位に隆起部186が形成される分、軸線平面Eでの保持本体182の断面積が、少なくとも内周部182aにおいて増大するので、溝185が形成されたことにより、内周部182aにおいて軸線平面Eおよびその付近で発生する応力集中よる応力(以下、「集中応力」という。)が減少して、上保持部180の耐久性を向上させることができる。
ヨーク120は、前後方向に離隔して配置されていると共にトレー支持部材110を支持する前支持本体130および後支持本体140から構成される支持本体121と、支持本体121とは別個の部材であって前支持本体130および後支持本体140を連結することによりヨーク120の剛性を高める補強部材である第1,第2ヨーク連結体123,124とを有し、前支持本体130および後支持本体140が樹脂製部材により構成される。
この構成により、トレー支持部材110を直接支持する前支持本体130および後支持本体140が樹脂製であることで、ヨーク120が軽量化されて、キャリッジ102を軽量化することができるので、リニアモータ104での消費エネルギである消費電力を削減することができる。
しかも、前支持本体130および後支持本体140を連結する第1,第2ヨーク連結体123,124により、ヨーク120、キャリッジ102の剛性が高められるので、キャリッジ102を軽量化しながら、重量が大きい物品10の搬送も可能になるなど、搬送される物品10の種類が拡大されて、搬送装置100の利便性を高めることができる。
また、トレー支持部材110、前支持本体130、後支持本体140および第1,第2ヨーク連結体123,124が別個の部材であることから、これら部材の組合せにより、搬送される物品10の種類、製造コスト、使用環境などに応じて種々のキャリッジ102の製造が可能になるので、キャリッジ102の設計の自由度を大きくすることができる。
トレー支持部材110が、トレー101が取り付けられるトレー取付ベース111と、トレー取付ベース111とは別個の部材であると共にトレー取付ベース111を両支持本体130,140に対してそれぞれ支持するベース支持体115とを有し、ベース支持体115が、前支持本体130に支持される前ベース支持体116および後支持本体140に支持される後ベース支持体117から構成され、前ベース支持体116および後ベース支持体117が、樹脂製部材により構成され、トレー取付ベース111が、前ベース支持体116および後ベース支持体117を連結することによりトレー支持部材110の剛性を高める補強部材である。
これにより、前ベース支持体116および後ベース支持体117を連結している板状部材であるトレー取付ベース111は、互いに離隔している前ベース支持体116および後ベース支持体117を補強する補強部材としても機能するので、トレー取付ベース111を利用することで専用の補強部材が不要となること、および、前ベース支持体116および後ベース支持体117が樹脂製であることにより、トレー支持部材110、ひいてはキャリッジ102を軽量化することができ、しかも、トレー支持部材110の剛性を高めることができる。
さらに、トレー取付ベース111が板状部材であるので、トレー支持部材110の構造が簡単化されて、トレー支持部材110、ひいては搬送装置100のコストを削減することができ、またトレー支持部材110、ひいてはキャリッジ102を軽量化することができる。
樹脂製部材である前支持本体130および後支持本体140と補強部材である金属製の第1,第2ヨーク連結体123,124とがインサート成形により一体に結合され、樹脂製部材である前ベース支持体116および後ベース支持体117と、補強部材である金属製のトレー取付ベース111とがインサート成形により一体に結合されるので、コストを削減することができる。また、補強部材である第1,第2ヨーク連結体123,124およびトレー取付ベース111が、いずれも前後方向に延びているので、前後方向に平行な平面内におけるヨーク120、または、ヨーク120およびトレー支持部材110の曲げ剛性を高めることができる。
以下、前述した実施例の一部の構成を変更した実施例について、変更した構成に関して説明する。
傾動作動装置30およびインデックス部材150は、傾動中心線Ltに対して、トレー支持部材110が左側に傾動するように右側に配置されてもよく、さらに、左側および右側に配置されてもよい。
100・・・搬送装置
101・・・トレー
102・・・キャリッジ
110・・・トレー支持部材
111・・・トレー取付ベース
115〜117・・・ベース支持体
120・・・ヨーク
121・・・支持本体
122〜124・・・ヨーク連結体
163・・・支持軸
170・・・連結部材
180・・・上保持部
182・・・保持本体
182a・・・内周部
182i・・・内周面
183・・・上端面
185・・・溝
186・・・隆起部
189・・・ブッシュ
189a・・・上露出部
190・・・ネジ
Lc ・・・軸線
E ・・・軸線平面

Claims (5)

  1. キャリッジが、物品が載置されるトレーを支持するトレー支持部材と、連結部材が結合される支持軸と、前記トレー支持部材を支持すると共に前記支持軸を保持するヨークとを備え、複数の前記キャリッジが前後方向で隣り合う前記キャリッジ同士を連結する前記連結部材により連結された状態で走行するトレー式搬送装置において、
    前記ヨークが、前記支持軸を保持する保持部を有し、
    前記保持部が、樹脂製の保持本体と、前記保持本体に埋設されて前記保持本体を補強する筒状のブッシュとを有し、
    前記支持軸が、前記ブッシュに挿入された状態で、前記ブッシュを介して前記保持本体に保持されていることを特徴とするトレー式搬送装置。
  2. 前記ブッシュが、前記保持本体に対して、前記支持軸の軸線に平行な軸線方向に突出している環状の露出部を有し、
    前記露出部が、前記支持軸における前記連結部材と前記保持本体との軸線方向での間隔を規定するスペーサを構成し、
    前記露出部に、前記保持部に対する前記支持軸の移動を規制する止め具が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のトレー式搬送装置。
  3. 前記軸線方向での前記保持本体の両端面の一方の端面には、前記止め具が収容される凹部が形成され、
    前記凹部が、前後方向および前記軸線方向に直交する直交方向に、前記軸線を含むと共に前記直交方向に平行な平面である軸線平面と交わる位置で、前記保持本体において前記ブッシュが固着されている内周部の内周面から前記直交方向に延びており、
    前記両端面の他方の端面には、前記軸線平面と交わると共に、前記軸線方向から見て前記凹部と重なる位置に前記軸線方向に隆起する隆起部が、前記内周面から前記直交方向に延びて形成されていることを特徴とする請求項2に記載のトレー式搬送装置。
  4. 前記ヨークが、前後方向に離隔して配置されていると共に前記トレー支持部材を支持する前支持本体および後支持本体から構成される支持本体と、前記支持本体とは別個の部材であって前記前支持本体および前記後支持本体を連結することにより前記ヨークの剛性を高める補強部材であるヨーク連結体とを有し、
    前記前支持本体および前記後支持本体が樹脂製部材により構成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のトレー式搬送装置。
  5. 前記トレー支持部材が、前記トレーが取り付けられるトレー取付ベースと、前記トレー取付ベースとは別個の部材であると共に前記トレー取付ベースを前記ヨークに対して支持するベース支持体とを有し、
    前記ベース支持体が樹脂製部材により構成され、
    前記ベース支持体に取り付けられた前記トレー取付ベースが、前記トレー支持部材の剛性を高める補強部材であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のトレー式搬送装置。
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