JP2014079697A - 塗工装置、電極板の製造方法及び電池の製造方法 - Google Patents

塗工装置、電極板の製造方法及び電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 気泡による塗工不良を防いだ電極ペーストの塗工装置、気泡による塗工不良を防いだ電極板の製造方法、及び、この電極板の製造方法を含んだ電池の製造方法を提供する。
【解決手段】 塗工装置は、電極基体上に電極ペーストを塗布する塗工部と、電極ペーストをそれぞれ貯留可能な複数のタンクと、塗工部と複数のタンクとの間をそれぞれ接続し、複数のタンクから塗工部に向けて電極ペーストを供給する複数の供給路とを備え、複数のいずれの供給路にも、タンクから塗工部への電極ペーストの供給を断続するバルブと、タンクとバルブとの間に設置され、電極ペーストの質量流量を検知する質量流量計とが配設されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数のタンクを有する塗工装置、この塗工装置を用いて製造する電極板の製造方法、及び、この電極板を用いて製造した電池の製造方法に関する。
近年、ハイブリッド自動車、電気自動車などの車両や、ノート型パソコン、ビデオカムコーダなどのポータブル電子機器の駆動用電源に、充放電可能な電池が利用されている。
この電池の電極板を製造する際、電極ペーストを電極基板に塗布する塗工装置を用いる。このような塗工装置に関して、例えば、特許文献1には、塗工部と2つの塗布液タンク及びバッファタンクとを有する塗布液供給装置(塗工装置)が開示されている。この塗布液供給装置では、塗布液タンクから塗工部に送液する前に、塗布液をバッファタンクに一旦貯留して、塗布液から気泡を除去する。
特開2011−189295号公報
ところで、塗布液(電極ペースト)の粘度が比較的高い(700mPa・s以上)場合、この塗布液の内部にある気泡は表面に浮上し難く、内部に残存してしまう。このような塗布液を、前述した特許文献1に記載の塗布液供給装置(塗工装置)に用いた場合について考える。例えば、塗布液タンク内の塗布液の量が少なくなり、塗布液タンク内が空の状態に近づいてくると、塗布液タンクから流れ出る塗布液に空気(気泡)が混入し始める。しかしながら、気泡を含んだ塗布液がバッファタンクに一旦貯留されても、粘度の高い塗布液内から気泡は除去されない。従って、塗布液と共に気泡がバッファタンクから塗工部に移動して、この気泡による塗工不良が生じてしまう虞がある。
なお、特許文献1に記載の塗布液供給装置では、バッファタンクに配置した液面センサを用いて塗布液の量を検知し、バッファタンク内の塗布液が十分少なくなった時点で、塗工部への塗布液の供給元を他のバッファタンクに切り替えている。しかしながら、粘度の高い塗布液では液面が水平になり難いため、液面センサを用いて粘度の高い塗布液の液面を精度良く検知することができない。また、液面センサでは塗工部に供給される塗布液内に気泡が有るか否かは検知できないため、気泡を含んだ塗布液がそのまま塗工部に供給される虞がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、気泡による塗工不良を防いだ電極ペーストの塗工装置、気泡による塗工不良を防いだ電極板の製造方法、及び、この電極板の製造方法を含んだ電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、電極基体上に電極ペーストを塗布する塗工部と、上記電極ペーストをそれぞれ貯留可能な複数のタンクと、上記塗工部と上記複数のタンクとの間をそれぞれ接続し、上記複数のタンクから上記塗工部に向けて上記電極ペーストを供給する複数の供給路と、を備え、上記複数のいずれの供給路にも、上記タンクから上記塗工部への上記電極ペーストの供給を断続するバルブと、上記タンクと上記バルブとの間に設置され、上記電極ペーストの質量流量を検知する質量流量計と、が配設された塗工装置である。
上述の塗工装置は、塗工部と複数のタンクとの間をそれぞれ接続する複数の供給路にはいずれも、バルブと電極ペーストの質量流量を検知する質量流量計とが配設されている。このため、いずれかのタンクから供給路を通じて電極ペーストを塗工部に供給した場合に、この供給路に配設されている質量流量計で電極ペーストの質量流量を検知し、電極ペースト中における気泡の有無を判定することができる。従って、これに基づいて塗工部に気泡を含んだ電極ペーストが供給されないようにするなど、適切に各バルブの断続を行うことができる。
さらに、本発明の他の一態様は、前述した塗工装置を用いて、前記電極基体上に前記電極ペーストを塗布し、塗布された上記電極ペーストを乾燥させて、上記電極基体上に電極活物質層を有する電極板を得る電極板の製造方法であって、前記複数のタンクのうち、1のタンクを第1タンク、他の1のタンクを第2タンクとし、上記第1タンクに貯留された電極ペーストを第1電極ペースト、上記第2タンクに貯留された電極ペーストを第2電極ペーストとし、前記複数の供給路のうち、上記第1タンクに接続する供給路を第1供給路、上記第2タンクに接続する供給路を第2供給路とし、前記バルブのうち、上記第1供給路内に配設されたバルブを第1バルブ、上記第2供給路内に配設されたバルブを第2バルブとし、前記質量流量計のうち、上記第1供給路内に配設された質量流量計を第1流量計としたとき、上記第1バルブ以外のバルブについて前記塗工部への上記電極ペーストの供給が不能の状態とする一方、上記第1バルブについて上記塗工部への上記第1電極ペーストの供給が可能な状態として、粘度が700mPa・s以上の上記第1電極ペーストを、上記第1供給路を通じて上記塗工部に供給する第1供給工程と、上記第1供給工程において、上記第1流量計で検知した上記質量流量である第1流量が、上記第1電極ペーストへの気泡混入を示す第1混入閾値以下となった場合に、上記第2バルブ以外のバルブについて上記塗工部への上記電極ペーストの供給が不能の状態とする一方、上記第2バルブについて上記塗工部への上記第2電極ペーストの供給が可能な状態として、粘度が700mPa・s以上の上記第2電極ペーストを、上記第2供給路を通じて上記塗工部に供給する第2供給工程と、を備える電極板の製造方法である。
700mPa・s以上の比較的高い粘度を有する電極ペーストを、これを貯留するタンクから徐々に流出させる場合、タンク内が空の状態に近づくと、流出する電極ペースト中に空気(気泡)が混入し始め、次第にその混入量が増え、ついには流量がゼロになる挙動を示す。そして、このように流通する電極ペーストについて、質量流量計でその質量流量を検知すると、電極ペースト中の気泡の有無を判定することができることが判ってきた。なぜならば、質量流量計を通過した電極ペースト中に気泡が含まれる場合、気泡を含まない場合に比べて、質量流量計で検知する質量流量の値が小さくなるため、この値の変化から電極ペーストに含まれる気泡の有無及び多寡を判定することができるためである。
上述の電極板の製造方法は、第1供給工程と、第1流量計で検知した第1流量が第1混入閾値以下となった場合に、第2バルブ以外のバルブについて塗工部への電極ペーストの供給が不能の状態とする一方、第2バルブについて塗工部への第2電極ペーストの供給が可能な状態として、第2電極ペーストを塗工部に供給する第2供給工程とを備える。このため、第2供給工程では、第1流量計で検知した第1流量に基づいて、気泡が混入し始めた第1電極ペーストに代えて、第2電極ペーストを塗工部に供給することができる。従って、気泡による塗工不良を防いだ電極板を継続して製造することができる。
なお、電極板は、正極電極基体上に、正極活物質粒子を含む正極活物質層を形成した正極板でも良いし、負極電極基体上に、負極活物質粒子を含む負極活物質層を形成した負極板でも良い。或いは、電極基体の一方の主面上に正極活物質層を形成すると共に、他方の主面上に負極活物質層を形成した双極電極板(バイポーラ電極板)でも良い。
また、質量流量計は、液体の質量流量を検知可能な質量流量計であり、例えば、コリオリ式質量流量計が挙げられる。
さらに、上述の電極板の製造方法であって、前記第1供給路において、前記第1電極ペーストが前記第1流量計から前記第1バルブに到達するまでの時間を第1到達時間としたとき、前記第2供給工程では、前記第1流量が前記第1混入閾値以下となってから上記第1到達時間以内に、上記第1バルブについて、前記供給部への上記第1電極ペーストの供給が可能な状態から不能の状態に切り替える電極板の製造方法とすると良い。
上述の電極板の製造方法の第2供給工程では、第1流量が第1混入閾値以下となってから第1到達時間以内に、第1バルブについて、供給部への第1電極ペーストの供給が可能な状態から供給が不能の状態に切り替える。このため、気泡が混入した第1電極ペーストが第1バルブよりも下流側(塗工部側)に移動する前に第1バルブを切り替えることができる。かくして、第1供給路を通じて、気泡を含む第1電極ペーストが塗工部に供給されるのを確実に防ぐことができる。
さらに、上述のいずれかの電極板の製造方法であって、前記塗工装置は、前記電極ペーストを収容可能な収容タンクと、各々の前記バルブと上記収容タンクとの間を接続する分岐路と、を有し、各々の上記バルブは、上記電極ペーストの供給先を、前記塗工部と上記収容タンクとに切替可能なバルブであり、上記分岐路のうち、前記第1バルブに接続する分岐路を第1分岐路としたとき、前記第1供給工程の後、前記第2供給工程と並行して行い、上記第1バルブについて、上記供給先を上記収容タンクに切り替えて、上記第1分岐路を通じ、前記第1タンクに残る前記第1電極ペーストを上記収容タンクに移送する第1移送工程を備える電極板の製造方法とすると良い。
上述の電極板の製造方法は、第1供給工程の後、第2供給工程と並行して、第1バルブを切り替えて、第1タンクに残る第1電極ペーストを収容タンクに移送する第1移送工程を備える。これにより、第1供給工程後、第1タンクから、気泡を含んだ第1電極ペーストを収容タンクに回収することができる。
なお、収容タンク内に回収した第1電極ペーストは、例えば真空脱泡などの脱泡処理を行うことで、電極ペーストとして再利用すると良い。これにより、電極ペーストの利用効率も向上できる。
なお、第1電極ペーストの移送は、第1タンク内を空にするまで行うのが好ましい。第1供給工程後、第1タンクに残っていた第1電極ペーストのほぼ全量を収容タンクに回収することができるためである。第1タンクが空になったか否かは、第1流量計で検知する第1流量の値及びその変化、具体的には流量0が所定時間継続したか否かで判定すると良い。
さらに、上述の電極板の製造方法であって、前記第1移送工程の後で、前記第1電極ペーストが貯留された新たな第1タンクを前記第1供給路に接続した後、前記第2供給工程と並行して、上記新たな第1タンクから前記第1分岐路を通じて、上記第1電極ペーストを前記収容タンクに移送する第2移送工程と、上記第2移送工程において、前記第1流量計で検知した前記第1流量が上記第1電極ペーストへの気泡混入の解消を示した場合に、上記第2供給工程と並行して、上記第1電極ペーストの上記収容タンクへの移送を停止し、前記塗工部への上記第1電極ペーストの供給を待機する待機工程と、を備え、前記質量流量計のうち、前記第2供給路内に配設された質量流量計を第2流量計としたとき、前記第2供給工程において、上記第2流量計で検知した前記質量流量である第2流量が、前記第2電極ペーストへの気泡混入を示す第2混入閾値以下となった場合に、前記第1供給工程を行う電極板の製造方法とすると良い。
上述の電極板の製造方法では、第2移送工程と待機工程とを備え、気泡を含まない新たな第1電極ペーストを塗工部への供給のために待機させる。しかも、第2移送工程及び待機工程を第2供給工程と並行して行う。これにより、第2供給工程で第2流量が第2混入閾値以下となった場合に、再度第1供給工程を行い、気泡を含んだ第2電極ペーストに代えて、気泡を含まない第1電極ペーストを塗工部に確実に供給して塗布を継続することができる。
なお、「第1流量が第1電極ペーストへの気泡混入の解消を示した場合」としては、例えば、第1流量の値及び変化が第1電極ペーストに気泡が混入していない状態になったことを示している場合が挙げられ、さらに具体的には第1流量の値が、前述した第1混入閾値よりも大きな、気泡の混入がないことを示す非混入閾値を所定の期間継続して超えた場合が挙げられる。
さらに、本発明の他の一態様は、電極板を備える電池の製造方法であって、前述したいずれかの電極板の製造方法を含む電池の製造方法である。
上述の電池の製造方法は、前述した第1供給工程と第2供給工程とを備える電極板の製造方法を含むため、電極ペーストへの気泡混入による塗工不良を防止した電極板を備えた電池を適切に製造することができる。
なお、電池は、例えば、各々帯状をなす正極板及び負極板をセパレータを介して互いに重ねて捲回してなる捲回型の電極体を備えるものでも良いし、各々所定形状(例えば矩形状など)をなす複数の正極板及び複数の負極板をセパレータを介して交互に複数積層してなる積層型の電極体を備えるものでも良い。ここで、上述の電極板の製造方法を適用した電極板としては、正極板及び負極板の少なくともいずれかとすれば良い。
実施形態の電池の斜視図である。 実施形態の電池をなす正極板(及び負極板)の斜視図である。 実施形態にかかる製造方法に用いる、塗工装置の説明図である。 実施形態にかかる塗工装置の処理を示すフローチャートである。 実施形態にかかる塗工装置の処理のうち、第1電極ペースト塗布サブルーチンの処理を示すフローチャートである。 実施形態にかかる塗工装置の処理のうち、第2タンク交換処理サブルーチンの処理を示すフローチャートである。 実施形態にかかる塗工装置の処理のうち、第2電極ペースト塗布サブルーチンの処理を示すフローチャートである。 実施形態にかかる塗工装置の処理のうち、第1タンク交換処理サブルーチンの処理を示すフローチャートである。 電極ペーストの質量流量の経時変化を示すグラフである。
(実施形態)
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態にかかる電池1について、図1を参照して説明する。
この電池1は、いずれも長手方向DAに延びる帯状の正極板20と負極板30とを帯状のセパレータ(図示しない)を介して捲回した捲回型の電極体10を備えるリチウムイオン二次電池である(図1参照)。この電池1は、さらにこれら電極体10のほか、電極体10を内部に収容する電池ケース80と、正極集電部材91と負極集電部材92とを備える(図1参照)。このうち、アルミニウム製でクランク状に屈曲した板状の正極集電部材91は、電極体10をなす正極板20と接合している。また、銅製でクランク状に屈曲した板状の負極集電部材92は、電極体10をなす負極板30と接合している。
また、電池ケース80は、いずれもアルミニウム製の電池ケース本体81及び封口蓋82を有する。このうち電池ケース本体81は有底矩形箱形であり、この電池ケース80と電極体10との間には、樹脂からなり、箱状に折り曲げた絶縁フィルム(図示しない)が介在させてある。また、封口蓋82は矩形板状であり、電池ケース本体81の開口を閉塞して、この電池ケース本体81に溶接されている。この封口蓋82には、正極集電部材91及び負極集電部材92のうち、それぞれ先端に位置する正極端子部91A及び負極端子部92Aが貫通しており、図1中、上方に向く蓋表面82aから突出している。これら正極端子部91A及び負極端子部92Aと封口蓋82との間には、それぞれ絶縁性の樹脂からなる絶縁部材95が介在し、互いを絶縁している。さらに、この封口蓋82には矩形板状の安全弁97も封着されている。
また、電極体10をなすセパレータ(図示しない)は、ポリプロピレン(PP)製の2枚の多孔質状フィルムの間にポリエチレン(PE)製の1枚の多孔質状フィルムを重ね合わせた3層構造である。
一方、電極体10をなす正極板20は、図2の斜視図に示すように、長手方向DAに延びる帯状で、アルミニウム製の正極箔28と、この正極箔28の両主面28F、28F上にそれぞれ形成された2つの正極活物質層21,21とを有している。このうち、正極活物質層21,21は、後述する塗工装置100を用いて、正極箔28上に正極ペースト21P(後述)を塗布してできている。
また、負極板30は、図2に示すように、長手方向DAに延びる帯状で、銅製の負極箔38と、この負極箔38の両主面38F、38F上にそれぞれ形成された2つの負極活物質層31,31とを有している。
次いで、本実施形態にかかる電池1の製造方法について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態にかかる塗工装置100について説明する。この塗工装置100は、電極板(本実施形態では正極板20)を製造するにあたり、正極箔28上に正極ペースト21Pを塗布する装置である。
この塗工装置100は、正極ペースト21Pを塗布する塗工部110と、正極ペースト21Pをそれぞれ貯留可能な2つのタンク(第1タンク120及び第2タンク130)と、塗工部110及び第1タンク120を接続する第1供給路140と、塗工部110及び第2タンク130を接続する第2供給路150とを備える(図3参照)。また、この塗工装置100は、第1供給路140に配設された第1バルブV1及び第1流量計M1と、第2供給路150に配設された第2バルブV2及び第2流量計M2とを備える。また、正極ペースト21Pを収容可能な収容タンク190と、この収容タンク190及び第1供給路140の第1バルブV1を接続する第1分岐路160と、収容タンク190及び第2供給路150の第2バルブV2を接続する第2分岐路170とを備える。さらに、これらのほか、第1供給路140に配設された第1ポンプP1と、第2供給路150に配設された第2ポンプP2とを備える。
また、この塗工装置100は、各質量流量計(第1流量計M1,第2流量計M2)が検知した質量流量を取得し、各供給路(第1供給路140,第2供給路150)における正極ペースト21Pの流通を制御する制御部180を備える。
このうち、塗工部110は、スリット状のノズル部111を有するダイコータである(図3参照)。このノズル部111を用いて、塗工部110は、第1供給路140または第2供給路150を通じて供給される正極ペースト21Pを正極箔28上に塗布する。
また、第1タンク120は、内部に正極ペースト21Pを貯留するタンクであり、内部の正極ペースト21Pを外部に向けて流出する流出口121を有する。なお、正極ペースト21Pのうち、第1タンク120に貯留したものを第1ペースト21PAと呼ぶこととする。また、本実施形態では、第1タンク120は、脱泡処理が施された第1ペースト21PAを内部に予め充填したカートリッジ式のタンクである。そして、流出口121は、第1供給路140の流入口140Hと脱着可能な形態となっている。即ち、第1タンク120の流出口121と第1供給路140の流入口140Hとを連結させ、第1供給路140を通じて、第1タンク120から塗工部110に第1ペースト21PAを供給する。
また、第2タンク130は、第1タンク120と同様、内部に正極ペースト21Pを貯留するタンクであり、内部の正極ペースト21Pを外部に向けて流出する流出口131を有する。なお、正極ペースト21Pのうち、第2タンク130に貯留したものを第2ペースト21PBと呼ぶこととする。また、本実施形態では、この第2タンク130もまた、第1タンク120と同様、脱泡処理が施された第2ペースト21PBを内部に予め充填されたカートリッジ式のタンクである。そして、流出口131は、第2供給路150の流入口150Hと脱着可能な形態となっている。即ち、第1タンク120と同様に、第2タンク130の流出口131と第2供給路150の流入口150Hとを連結させ、第2供給路150を通じて、第2タンク130から塗工部110に第2ペースト21PBを供給する。
一方、収容タンク190は、第1分岐路160あるいは第2分岐路170を通じて移送される正極ペースト21P(第1ペースト21PA,第2ペースト21PB)を収容するタンクである。なお、本実施形態では、この収容タンク190に回収した正極ペースト21Pを脱泡処理して、第1タンク120あるいは第2タンク130に充填し再利用する。
また、第1分岐路160は、上述した収容タンク190と、第1供給路140に配設された第1バルブV1との間を接続する流路である。一方、第2分岐路170は、収容タンク190と、第2供給路150に配設された第2バルブV2との間を接続する流路である。
また、第1供給路140は、第1タンク120から塗工部110に向けて第1ペースト21PAを、また、第2供給路150は、第2タンク130から塗工部110に向けて第2ペースト21PBをそれぞれ供給する流路である。
このうち、第1供給路140は、第1供給路140に配設された第1バルブV1と第1タンク120との間に位置する第1上流部141と、第1バルブV1と塗工部110との間の第1下流部142とからなる。この第1下流部142は、そのうち塗工部110側に、第2供給路150の第2下流部152(後述)の一部も兼ねた兼用下流部162を含む。この兼用下流部162には、第1ペースト21PAのほかに、第2ペースト21PBも流通する。
一方、第1上流部141には、第1ポンプP1と第1流量計M1とが配設されている。具体的には、第1上流部141のうち、第1タンク120側に第1ポンプP1、第1ポンプP1よりも下流側に第1流量計M1をそれぞれ配置している。このうち、第1ポンプP1は、第1上流部141内の第1ペースト21PAを、第1タンク120側から第1バルブV1側に圧送する。
また、第1流量計M1は、自身を通過する第1ペースト21PAの質量流量(以下、第1流量D1ともいう)を検知可能なコリオリ式質量流量計である。
また、第1供給路140に配接された第1バルブV1は、第1ペースト21PAの供給先を、塗工部110と収容タンク190とに切替可能なバルブである。即ち、第1バルブV1は、第1上流部141と第1分岐路160との間を遮断し、かつ、第1上流部141と第1下流部142とを連通した状態(以下、第1供給状態という)と、第1上流部141と第1下流部142の間とを遮断し、かつ、第1上流部141と第1分岐路160とを連通した状態(以下、第1回収状態という)とを切り替えることができる。
また、第2供給路150は、この第2供給路150に配設された第1バルブV1と第2タンク130との間に位置する第2上流部151と、第2バルブV2と塗工部110との間の第2下流部152とからなる。この第2下流部152は、そのうち塗工部110側に、前述した兼用下流部162を含む。
一方、第2上流部151には、第2ポンプP2と第2流量計M2とが配設されている。具体的には、第2上流部151のうち、第2タンク130側に第2ポンプP2を、この第2ポンプP2よりも下流側に第2流量計M2をそれぞれ配置している。このうち、第2ポンプP2は、第2上流部151内の第2ペースト21PBを、第2タンク130側から第2バルブV2側に圧送する。
また、第2流量計M2は、前述した第1流量計M1と同様の、コリオリ式質量流量計であり、第2ペースト21PBの質量流量(以下、第2流量D2ともいう)を検知する。
また、第2供給路150に配接された第2バルブV2は、第2ペースト21PBの供給先を、塗工部110と収容タンク190とに切替可能なバルブである。即ち、第2バルブV2は、第2上流部151と第2分岐路170との間を遮断し、かつ、第2上流部151と第2下流部152とを連通した状態(以下、第2供給状態という)と、第2上流部151と第2下流部152との間を遮断し、かつ、第2上流部151と第2分岐路170とを連通した状態(以下、第2回収状態という)とを切り替えることができる。
また、塗工装置100の制御部180は、所定のプログラムによって作動するマイクロコンピュータ(図示しない)を含む。この制御部180は、前述した第1流量計M1及び第2流量計M2が検知した正極ペースト21Pの質量流量の値を取得し、これに基づいて、各バルブ(第1バルブV1,第2バルブV2)の切替制御、及び、各ポンプ(第1ポンプP1,第2ポンプP2)の駆動制御を行う。
なお、本実施形態では、制御部180は、図4〜8に示すフローチャートに従って、塗工装置100の駆動処理を行う。
図4に示すメインルーチンにおいて、まず、第1電極ペースト塗布サブルーチンS1に進む。この第1電極ペースト塗布サブルーチンS1(図5参照)では、第1タンク120に貯留した第1ペースト21PAを、第1供給路140を通じて塗工部110に供給し、この第1ペースト21PAを正極箔28上に塗布する。なお、第1ペースト21PAの粘度は、700〜6500mPa・sである。
具体的に、まず、ステップS11では、後述する第2タンク交換処理サブルーチンS50の開始を指示する。次いで、ステップS12では、第2バルブV2を、前述した第2回収状態、即ち、第2上流部151と第2下流部152との間を遮断し、かつ、第2上流部151と第2分岐路170とを連通した状態に切り替える。さらに、第1バルブV1を、前述した第1供給状態、即ち、第1上流部141と第1分岐路160との間を遮断し、かつ、第1上流部141と第1下流部142とを連通した状態に切り換える(ステップS13)。
その後、ステップS14では、第1ポンプP1を起動する。これにより、第1タンク120から第1供給路140(第1上流部141及び第1下流部142)を通じて、第1ペースト21PAが塗工部110に供給される。
これにより塗工部110では、正極箔28上に第1ペースト21PAを継続して塗布する(ステップS15)。
その後、メインルーチン(図4参照)のステップS2では、第1流量計M1で検知した、第1ペースト21PAの第1流量D1の値が、第1混入閾値Q1以下かどうかを判別する。本実施形態では、第1混入閾値Q1を、気泡の混入がない場合の第1ペースト21PAの第1流量D1の値(D1X)よりも1割小さい値に設定した(Q1=(1−0.1)×D1X)。
ここで、NO、即ち第1流量D1の値が第1混入閾値Q1よりも大きい場合、ステップS2を繰り返す。一方、YES、即ち第1流量D1の値が第1混入閾値Q1以下となった場合には、第2電極ペースト塗布サブルーチンS3に進む。
この第2電極ペースト塗布サブルーチンS3(図7参照)では、第2タンク130に貯留した第2ペースト21PBを、第2供給路150を通じて塗工部110に供給し、この第2ペースト21PAを正極箔28上に塗布する。なお、第2ペースト21BPの粘度は、700〜6500mPa・sである。
具体的に、まず、ステップS31では、後述する第1タンク交換処理サブルーチンS60の開始を指示する。次いで、ステップS32では、第1バルブV1を、前述した第1回収状態、即ち、第1上流部141と第1下流部142の間とを遮断し、かつ、第1上流部141と第1分岐路160とを連通した状態に切り替える。
なお、本実施形態では、第1ペースト21PAが第1流量計M1から第1バルブV1に到達するまでの時間を第1到達時間T1としたとき、第1流量D1が第1混入閾値Q1以下(ステップS2で「YES」)となってから、第1到達時間T1以内に、上述したステップS32による第1バルブV1の切替を行う。
続くステップS33では、第2バルブV2を、前述した第2供給状態、即ち、第2上流部151と第2分岐路170との間を遮断し、かつ、第2上流部151と第2下流部152とを連通した状態に、第2バルブV2を切り換える。
その後ステップS34で、第2ポンプP2を起動する。これにより、第2タンク130から第2供給路150(第2上流部151及び第2下流部152)を通じて、第2ペースト21PBが塗工部110に供給される。
これにより塗工部110では、正極箔28上に第2ペースト21PBを継続して塗布する(ステップS35)。
その後、メインルーチン(図4参照)のステップS4では、第2流量計M2で検知した、第2ペースト21PBの第2流量D2の値が、第2混入閾値Q2以下かどうかを判別する。なお、本実施形態では、第2混入閾値Q2は前述した第1混入閾値Q1と同じ値に設定している(Q2=Q1)。
このステップS4で、NO、即ち第2流量D2の値が第2混入閾値Q2よりも大きい場合、ステップS4を繰り返す。一方、YES、即ち第2流量D2の値が第2混入閾値Q2以下となった場合には、再び第1電極ペースト塗布サブルーチンS1に戻って、この第1電極ペースト塗布サブルーチンS1を再度行う。これにより、気泡が混入し始めた第2ペースト21PBに代えて、第1ペースト21PAを塗工部110に供給できる。従って、正極ペースト21Pを継続して塗工することができる。
なお、第1電極ペースト塗布サブルーチンS1を再度行う場合、本実施形態では、第2ペースト21PBが第2流量計M2から第2バルブV2に到達するまでの時間を第2到達時間T2としたとき、第2流量D2が第2混入閾値Q2以下(ステップS4で「YES」)となってから、第2到達時間T2以内に、第1電極ペースト塗布サブルーチンS1のうちステップS12による第2バルブV2の切替を行う。
加えて、本実施形態では、制御部180は、前述した第1電極ペースト塗布サブルーチンS1と並行して、第2タンク交換処理サブルーチンS50(図6参照)を、また、前述した第2電極ペースト塗布サブルーチンS3と並行して、第1タンク交換処理サブルーチンS60(図8参照)をそれぞれ行う。
このうち、第1タンク交換処理サブルーチンS60は、第1分岐路160を通じて、第1タンク120に残る第1ペースト21PAを収容タンク190に移送して、第1タンク120を取り外す。そして、第1ペースト21PAが貯留された新たな第1タンク120を第1供給路140に接続した後、まず第1ペースト21PAを収容タンク190に移送する。移送開始後、第1流量計M1で検知した第1流量D1が第1ペースト21PAへの気泡混入の解消を示した場合に、第1ペースト21PAの移送を停止して、塗工部110への第1ペースト21PAの供給を待機させる。
具体的には、まず、ステップS61では、第1バルブV1が第1回収状態、即ち、第1上流部141と第1下流部142との間を遮断し、かつ、第1上流部141と第1分岐路160とを連通した状態に切り替わっているかどうかを判定する。本実施形態では、第1タンク交換処理サブルーチンS60を、第2電極ペースト塗布サブルーチンS3と並行して行うため、ステップS61の方が前述したステップS12よりも先に実行される場合がある。そこで、第1タンク交換処理サブルーチンS60には、このようなステップS61を設けている。
ここで、NO、即ち第1バルブV1が第1回収状態に切り替わっていない場合、ステップS61を繰り返して、第1バルブV1が第1回収状態に切り替わるまで待つ。一方、YES、即ち、第1バルブV1が第1回収状態に切り替わっている場合には、ステップS62に進む。
次に、ステップS62では、第1流量計M1で検知した第1流量D1の値に基づいて、第1タンク120が空になったかどうかを判定する。
図9には、タンク内が空の状態に近づいてから空になるまでの、比較的高い粘度(700mPa・s以上)を有する電極ペーストの質量流量の経時変化を示すグラフを示す。このグラフによれば、タンクから流出する電極ペースト中に空気(気泡)が混入し始めると、質量流量の値は単調に減少するのではなく、流量大と流量小とを小刻みに繰り返し、やがて流量0に落ち着く。これは、高い粘度の電極ペーストでは、タンク内の電極ペーストが少量になると、大きな気泡が混入しやすくなるので、泡のある場合とない場合とで電極ペーストの質量流量が極端に変動するためと考えられる。
なお、この電極ペーストでは、たとえ質量流量の値が一旦0になっても、その後にも流量大となる状態が生じている。このことから、高い粘度の電極ペーストに関し、ある程度の期間質量流量の値が継続して0になった場合に、タンク内が空の状態であると判定すると良いことが判る。
以上の知見に基づいて、ステップS62では、第1流量D1=0の状態が第1期間TM1(本実施形態では1分間)以上継続したかどうかを判定する。
ここで、NO、即ち第1流量D1=0が第1期間TM1以上継続していない場合には、ステップS62を繰り返し、第1ペースト21PAを流す。一方、YES、即ち第1流量D1=0が第1期間TM1以上継続した場合には、ステップS63に進み、第1ポンプP1を停止する。
次いで、ステップS64では、第1タンク120が、第1ペースト21PAが貯留された新たな第1タンク120に交換されたかどうかを判定する。具体的には、空になった第1タンク120の流出口121を第1供給路140の流入口140Hから取り外し、新たな第1タンク120の流出口121を第1供給路140の流入口140Hに取り付ける。制御部180は、第1供給路140の流入口140Hに設けられた図示しないセンサを用いて、新たな第1タンク120が取り付けられたかどうかを判定する。
ここで、NO、即ち第1タンク120の交換がまだ完了していない場合、ステップS64を繰り返して第1タンク120の交換が完了するまで待つ。一方、YES、即ち、第1タンク120の交換が完了した場合には、ステップS65に進み、第1ポンプP1を起動する。これにより、第1タンク120から第1分岐路160を通じて、第1ペースト21PAが収容タンク190に移送される。
ステップS66では、第1流量計M1で検知した、第1ペースト21PAの第1流量D1の値として、第3閾値Q3を超える値が第2期間TM2(本実施形態では、30秒間)以上継続して得られたか否かを判別する。なお、第3閾値Q3は、気泡の混入がないことを示す非混入閾値であり、前述した第1混入閾値Q1よりも大きな値である(Q4>Q1)。
ここで、NO、即ち第1流量D1として第3閾値Q3を超える値(D1>Q3)が第2期間TM2以上継続して得られない場合、ステップS66を繰り返す。一方、YES、即ち第1流量D1として第3閾値Q3を超える値(D1>Q3)が第2期間TM2以上継続して得られた場合には、ステップS66に進み、第1ポンプP1を停止する。これにより、第1ペースト21PAの回収タンク190への移送を止めて、第1供給路140の第1上流部141には、気泡を含まない新たな第1ペースト21PAを塗工部110に供給できる状態に待機させることができる。
また、この第2タンク交換処理サブルーチンS50は、第2分岐路170を通じ、第2タンク130に残る第2ペースト21PBを収容タンク190に移送して、第2タンク130を取り外す。
第2タンク130を取り外した後、第2ペースト21PBが貯留された新たな第2タンク130を第2供給路150に接続して、まず第2ペースト21PBを収容タンク190に移送する。移送開始後、第2流量計M2で検知した第2流量D2が第2ペースト21PBへの気泡混入の解消を示した場合に、第2ペースト21PBの移送を停止して、塗工部110への第2ペースト21PBの供給を待機させる。
具体的には、まず、ステップS51では、第2バルブV2が第2回収状態、即ち、第2上流部151と第2下流部152との間を遮断し、かつ、第2上流部151と第2分岐路170とを連通した状態に切り替わっているかどうかを判定する。ここで、NO、即ち第2バルブV2が第2回収状態に切り替わっていない場合、ステップS51を繰り返して、第2バルブV2が第2回収状態に切り替わるまで待つ。一方、YES、即ち、第2バルブV2が第2回収状態に切り替わっている場合には、ステップS52に進む。
次に、ステップS52では、第2流量計M2で検知した第2流量D2=0の状態が第1期間TM1以上継続したか否かを判定する。
ここで、NO、即ち第2流量D2=0が第1期間TM1以上継続していない場合、ステップS52を繰り返し、第2ペースト21PBを流す。一方、YES、即ち第2流量D2=0が第1期間TM1以上継続した場合には、ステップS53に進み、第2ポンプP2を停止する。
次いで、ステップS54では、第2タンク130が新たな第2タンク130に交換されたかどうかを判定する。具体的には、空になった第2タンク130の流出口131を第2供給路150の流入口150Hから取り外し、新たな第2タンク130の流出口131を第2供給路150の流入口150Hに取り付ける。制御部180は、第2供給路150の流入口150Hに設けられた図示しないセンサを用いて、新たな第2タンク130が取り付けられたかどうかを判定する。
ここで、NO、即ち第2タンク130の交換がまだ完了していない場合、ステップS54を繰り返して第2タンク130の交換が完了するまで待つ。一方、YES、即ち、第2タンク130の交換が完了した場合には、ステップS55に進み、第2ポンプP2を起動する。これにより、第2タンク130から第2分岐路170を通じて、第2ペースト21PBが収容タンク190に移送される。
ステップS56では、第2流量計M2で検知した、第2ペースト21PBの第2流量D2の値として、第4閾値Q4を超える値が第2期間TM2以上継続して得られたか否かを判別する。なお、本実施形態では、第4閾値Q4は、前述した第3閾値Q3と同じ値に設定している(Q4=Q3)。
ここで、NO、即ち第2流量D2として第4閾値Q4を超える値(D2>Q4)が第2期間TM2以上継続して得られない場合、ステップS56を繰り返す。一方、YES、即ち第2流量D2として第4閾値Q4を超える値(D2>Q4)が第2期間TM2以上継続して得られた場合には、ステップS56に進み、第2ポンプP2を停止する。これにより、第2ペースト21PBの回収タンク190への移送を止めて、第2供給路150の第2上流部151には、気泡を含まない新たな第2ペースト21PBを塗工部110に供給できる状態に待機させることができる。
なお、上述の第2タンク交換処理サブルーチンS50を、初回の第1電極ペースト塗布サブルーチンS1と並行して行う際には、ステップS51〜S53、即ち、第2タンク130から収容タンク190への第2ペースト21PBの移送、及び、第2タンク130の取り外しについては行わない。
また、本実施形態では、制御部180が制御手段に、制御部180が実行する第1正極ペースト塗布サブルーチンS1のステップS12〜S14が第1供給手段に、第2正極ペースト塗布サブルーチンS3のステップS32〜S34が第2供給手段に、それぞれ対応している。また、第2正極ペースト塗布サブルーチンS3のステップS32が時間内切替手段に、第1タンク交換処理サブルーチンS60のステップS61〜S63が第1移送手段に、第1タンク交換処理サブルーチンS60のステップS64,S65が第2移送手段に、ステップS66,S67が待機手段に、それぞれ対応している。
以上で説明した塗工装置100を用いて、電池1を製造する。
まず、塗工装置100を用いて、正極板20を作製する。具体的には、塗工装置100を用いて、帯状の正極箔28の両主面28F,28F上に片側ずつ正極ペースト21P(第1ペースト21PA,第2ペースト21PB)を塗布する(図3参照)。
なお、正極板20の作製では、本実施形態にかかる電池1(正極板20)の製造方法の各工程(第1供給工程、第2供給工程、第1移送工程、第2移送工程及び待機工程)をそれぞれ行っている。
このうち、第1供給工程は、第2バルブV2について塗工部110への第2ペースト21PBの供給が不能の状態とする一方、第1バルブV1について塗工部110への第1ペースト21PAの供給が可能な状態として、第1ペースト21PAを、第1供給路140を通じて塗工部110に供給する工程である。
また、第2供給工程は、上述した第1供給工程において、第1流量計M1で検知した第1流量D1が第1混入閾値Q1以下となった場合に、第1バルブV1について塗工部110への第1ペースト21PAの供給が不能の状態とする一方、第2バルブV2について塗工部110への第2ペースト21PBの供給が可能な状態として、第2ペースト21PBを、第2供給路150を通じて塗工部110に供給する工程である。
また、第1移送工程は、第1供給工程の後、第2供給工程と並行して行い、第1バルブV1について、供給先を収容タンク190に切り替えて、第1分岐路160を通じ、第1タンク120に残る第1ペースト21PAを収容タンク190に移送する工程である。一方、第2移送工程は、第1移送工程の後で、新たな第1タンク120を第1供給路140に接続した後、第2供給工程と並行して、新たな第1タンク120から第1分岐路160を通じて、第1ペースト21PAを収容タンク190に移送する工程である。さらに、待機工程は、第2移送工程において、第1流量計M1で検知した第1流量D1が第1ペースト21PAへの気泡混入の解消を示した場合に、第1供給工程と並行して、第1ペースト21PAの収容タンク190への移送を停止して、塗工部110への第1ペースト21PAの供給を待機する工程である。
本実施形態では、塗工装置100の制御部180が各工程に対応するステップを実行して、各工程をそれぞれ行う。具体的には、制御部180が前述した第1正極ペースト塗布サブルーチンS1(図5参照)のうちステップS12〜S14を実行して、塗工装置100における第1供給工程を行う。また、前述した第2正極ペースト塗布サブルーチンS3(図7参照)のステップS32〜S34を実行して、第2供給工程を行う。
また、前述した第1タンク交換処理サブルーチンS60(図8参照)のステップS61〜S63を実行して、第1移送工程を行う。一方、第1タンク交換処理サブルーチンS60のステップS64,S65を実行して第2移送工程を、さらに、ステップS66,S67を実行して待機工程をそれぞれ行う。
正極箔28上に塗布した正極ペースト21P(第1ペースト21PA,第2ペースト21PB)は、正極箔28と共に、既知の乾燥炉で乾燥される。正極箔28の両主面28F,28Fについて塗布及び乾燥を行い、ロールプレスで高密度化して、前述の正極板20ができあがる(図2参照)。
一方、電極体10をなす負極板30を公知の手法で作製した(図2参照)。
その後、上述した正極板20及び負極板30を、図示しないセパレータと共に捲回して電極体10とした。さらに、正極板20及び負極板30にそれぞれ正極集電部材91及び負極集電部材92を溶接する。その後、電極体10を電池ケース本体81に収容し、封口蓋82で電池ケース本体81を溶接で封口する。そして、図示しない注液孔から電解液を注液し、その注液孔を封止して、電池1を完成させた(図1参照)。
本実施形態にかかる正極板20の製造方法は、第1供給工程と、第1流量計M1で検知した第1流量D1が第1混入閾値Q1以下となった場合に、第1バルブV1を前述の第1回収状態に切り替える一方、第2バルブV2を前述の第2供給状態に切り替えて、第2ペースト21PBを塗工部110に供給する第2供給工程とを備える。このため、第2供給工程では、第1流量計M1で検知した第1流量D1に基づいて、気泡が混入し始めた第1ペースト21PAに代えて、第2ペースト21PBを塗工部110に供給することができる。従って、気泡による塗工不良を防いだ正極板20を継続して製造することができる。
また、第2供給工程では、第1流量D1が第1混入閾値Q1以下となってから第1到達時間T1以内に、第1バルブV1を第1回収状態に切り替える。このため、気泡が混入した第1ペースト21PAが第1バルブV1よりも下流側(塗工部110側)に移動する前に第1バルブV1を切り替えることができる。かくして、第1供給路140を通じて、気泡を含む第1ペースト21PAが塗工部110に供給されるのを確実に防ぐことができる。
また、本実施形態にかかる正極板20の製造方法は、第1供給工程の後、第2供給工程と並行して、第1バルブV1を第1回収状態に切り替えて、第1タンク120に残る第1ペースト21PAを収容タンク190に移送する第1移送工程を備える。これにより、第1供給工程後、第1タンク120から、気泡を含んだ第1ペースト21PAを収容タンク190に回収することができる。
なお、本実施形態では、収容タンク190内に回収した第1ペースト21PAは、例えば真空脱泡などの脱泡処理を行うことで、第1ペースト21PA(あるいは第2ペースト21PB)として再利用するため、正極ペースト21P(第1ペースト21PA,第2ペースト21PB)の利用効率も向上できる。
また、第2移送工程と待機工程とを備え、気泡を含まない新たな第1ペースト21PAを塗工部110への供給のために待機させる。しかも、第2移送工程及び待機工程を第2供給工程と並行して行う。これにより、第2供給工程で第2流量D2が第2混入閾値Q2以下となった場合に、再度第1供給工程を行い、気泡を含んだ第2ペースト21PBに代えて、気泡を含まない第1ペースト21PAを塗工部110に確実に供給して塗布を継続することができる。
また、本実施形態にかかる電池1の製造方法は、前述した第1供給工程と第2供給工程とを備える正極板20の製造方法を含むため、正極ペースト21P(第1ペースト21PA,第2ペースト21PB)への気泡混入による塗工不良を防止した正極板20を備えた電池1を適切に製造することができる。
一方、本実施形態にかかる塗工装置100は、塗工部110と複数のタンク(第1タンク120,第2タンク130)との間をそれぞれ接続する複数の供給路(第1供給路140,第2供給路150)にはいずれも、バルブ(第1バルブV1,第2バルブV2)と質量流量計(第1流量計M1,第2流量計M2)とが配設されている。このため、いずれかのタンク(第1タンク120又は第2タンク130)から供給路(第1供給路140又は第2供給路150)を通じて電極ペースト(第1ペースト21PA又は第2ペースト21PB)を塗工部110に供給した場合に、この供給路110に配設されている質量流量計(第1流量計M1又は第2流量計M2)で電極ペースト(第1ペースト21PA又は第2ペースト21PB)の質量流量を検知し、電極ペースト(第1ペースト21PA又は第2ペースト21PB)中における気泡の有無を判定することができる。従って、これに基づいて塗工部110に気泡を含んだ電極ペースト(第1ペースト21PA,第2ペースト21PB)が供給されないようにするなど、適切に各バルブ(第1バルブV1,第2バルブV2)の断続を行うことができる。
また、制御手段である制御部180は第1供給手段(ステップS12〜S14)と第2供給手段(ステップS22〜S24)とを有しており、第2供給手段により、第1流量D1に基づき、気泡が混入し始めた第1ペースト21PAに代えて、第2ペースト21PBを塗工部110に供給することができる。従って、気泡による塗工不良を防いで正極ペースト21P(第1ペースト21PA,第2ペースト21PB)を継続して塗工し続けられる塗工装置100とすることができる。
また、塗工装置100は、第2供給手段(ステップS22〜S24)が上述の時間内切替手段(ステップS22)を含むため、気泡が混入した第1ペースト21PAが第1バルブV1よりも下流側(塗工部110側)に移動する前に第1バルブV1を切り替えることができる。かくして、第1供給路140を通じて、気泡を含む第1ペースト21PAが塗工部110に供給されるのを確実に防ぐことができる。
また、制御部180が、第1供給手段(ステップS12〜S14)の実行後、第2供給手段(ステップS22〜S24)と並行して実行し、第1バルブV1を切り替えて、第1タンク120に残る第1ペースト21PAを収容タンク190に移送する第1移送手段(ステップS61〜S63)を有する。このため、第1供給手段の実行後、第1タンク120から、気泡を含んだ第1ペースト21PAを収容タンク190に回収することができる。
なお、本実施形態では、収容タンク190内に回収した第1ペースト21PAは、脱泡処理を行うので、第1ペースト21PA或いは第2ペースト21PBとして再利用でき、正極ペースト21Pの利用効率も向上できる。
また、塗工装置100は、第2移送手段(ステップS64,S65)と待機手段(ステップS66,S67)とを備えるので、気泡を含まない新たな第1ペースト21PAを塗工部110への供給のために待機させることができる。しかも、第2移送手段及び待機手段を第2供給手段(ステップS22〜S24)と並行して実行するため、第2供給手段の実行中に第2流量D2が第2混入閾値Q2以下となった場合に、再度第1供給手段(ステップS12〜S14)を実行し、気泡を含んだ第2ペースト21PBに代えて、気泡を含まない第1ペースト21PAを塗工部110に確実に供給して、塗布を継続することができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、前述した実施形態では、電極ペーストをそれぞれ貯留可能なタンクを2つ(第1タンク及び第2タンク)備える塗工装置を示したが、このようなタンクを3つ以上備える塗工装置としても良い。
また、電極板(電池)の製造方法のうち待機工程では、第1バルブV1を第1回収状態(即ち、第1上流部141と第1下流部142との間を遮断し、かつ、第1上流部141と第1分岐路160とを連通した状態)のまま、第1ポンプP1を停止し、第1ペースト21PAの供給を待機させた。しかし、第1ポンプP1を停止した後、第1バルブV1を第1供給状態(即ち、第1上流部141と第1分岐路160との間を遮断し、かつ、第1上流部141と第1下流部142とを連通した状態)にした上で、第1ペースト21PAの供給を待機させても良い。
また、実施形態には、タンク(第1タンク120,第2タンク130)と塗工部110との間に、バッファタンクを設けない形態の塗工装置100を示した。しかし、塗工装置の形態として、タンクと塗工部との間にバッファタンクを設置した形態が挙げられる。
さらに、タンク(第1タンク120,第2タンク130)には、カートリッジ式のタンクを示したが、このほか、例えば、供給路の流入口にタンクを組みつけても良い。この場合、各タンクに電極ペーストをロット毎など所定量毎に投入するようにしても良い。
1 電池
20 正極板(電極板)
21 正極活物質層(電極活物質層)
21P 正極ペースト(電極ペースト)
21PA 第1ペースト(第1電極ペースト)
21PB 第2ペースト(第2電極ペースト)
28 正極箔(電極基体)
100 塗工装置
110 塗工部
120 第1タンク(タンク)
130 第2タンク(タンク)
140 第1供給路(供給路)
150 第2供給路(供給路)
160 第1分岐路(分岐路)
170 第2分岐路(分岐路)
180 制御部(制御手段)
190 収容タンク
D1 第1流量(質量流量)
D2 第2流量(質量流量)
M1 第1流量計(質量流量計)
M2 第2流量計(質量流量計)
Q1 第1混入閾値
Q2 第2混入閾値
V1 第1バルブ(バルブ,第2バルブ以外のバルブ)
V2 第2バルブ(バルブ,第1バルブ以外のバルブ)
T1 第1到達時間

Claims (6)

  1. 電極基体上に電極ペーストを塗布する塗工部と、
    上記電極ペーストをそれぞれ貯留可能な複数のタンクと、
    上記塗工部と上記複数のタンクとの間をそれぞれ接続し、上記複数のタンクから上記塗工部に向けて上記電極ペーストを供給する複数の供給路と、を備え、
    上記複数のいずれの供給路にも、
    上記タンクから上記塗工部への上記電極ペーストの供給を断続するバルブと、上記タンクと上記バルブとの間に設置され、上記電極ペーストの質量流量を検知する質量流量計と、が配設された
    塗工装置。
  2. 請求項1に記載の塗工装置を用いて、前記電極基体上に前記電極ペーストを塗布し、塗布された上記電極ペーストを乾燥させて、上記電極基体上に電極活物質層を有する電極板を得る
    電極板の製造方法であって、
    前記複数のタンクのうち、1のタンクを第1タンク、他の1のタンクを第2タンクとし、
    上記第1タンクに貯留された電極ペーストを第1電極ペースト、上記第2タンクに貯留された電極ペーストを第2電極ペーストとし、
    前記複数の供給路のうち、上記第1タンクに接続する供給路を第1供給路、上記第2タンクに接続する供給路を第2供給路とし、
    前記バルブのうち、上記第1供給路内に配設されたバルブを第1バルブ、上記第2供給路内に配設されたバルブを第2バルブとし、
    前記質量流量計のうち、上記第1供給路内に配設された質量流量計を第1流量計としたとき、
    上記第1バルブ以外のバルブについて前記塗工部への上記電極ペーストの供給が不能の状態とする一方、上記第1バルブについて上記塗工部への上記第1電極ペーストの供給が可能な状態として、粘度が700mPa・s以上の上記第1電極ペーストを、上記第1供給路を通じて上記塗工部に供給する第1供給工程と、
    上記第1供給工程において、上記第1流量計で検知した上記質量流量である第1流量が、上記第1電極ペーストへの気泡混入を示す第1混入閾値以下となった場合に、上記第2バルブ以外のバルブについて上記塗工部への上記電極ペーストの供給が不能の状態とする一方、上記第2バルブについて上記塗工部への上記第2電極ペーストの供給が可能な状態として、粘度が700mPa・s以上の上記第2電極ペーストを、上記第2供給路を通じて上記塗工部に供給する第2供給工程と、を備える
    電極板の製造方法。
  3. 請求項2に記載の電極板の製造方法であって、
    前記第1供給路において、前記第1電極ペーストが前記第1流量計から前記第1バルブに到達するまでの時間を第1到達時間としたとき、
    前記第2供給工程では、
    前記第1流量が前記第1混入閾値以下となってから上記第1到達時間以内に、上記第1バルブについて、前記供給部への上記第1電極ペーストの供給が可能な状態から不能の状態に切り替える
    電極板の製造方法。
  4. 請求項2または請求項3に記載の電極板の製造方法であって、
    前記塗工装置は、
    前記電極ペーストを収容可能な収容タンクと、
    各々の前記バルブと上記収容タンクとの間を接続する分岐路と、を有し、
    各々の上記バルブは、
    上記電極ペーストの供給先を、前記塗工部と上記収容タンクとに切替可能なバルブであり、
    上記分岐路のうち、前記第1バルブに接続する分岐路を第1分岐路としたとき、
    前記第1供給工程の後、前記第2供給工程と並行して行い、上記第1バルブについて、上記供給先を上記収容タンクに切り替えて、上記第1分岐路を通じ、前記第1タンクに残る前記第1電極ペーストを上記収容タンクに移送する第1移送工程を備える
    電極板の製造方法。
  5. 請求項4に記載の電極板の製造方法であって、
    前記第1移送工程の後で、前記第1電極ペーストが貯留された新たな第1タンクを前記第1供給路に接続した後、前記第2供給工程と並行して、上記新たな第1タンクから前記第1分岐路を通じて、上記第1電極ペーストを前記収容タンクに移送する第2移送工程と、
    上記第2移送工程において、前記第1流量計で検知した前記第1流量が上記第1電極ペーストへの気泡混入の解消を示した場合に、上記第2供給工程と並行して、上記第1電極ペーストの上記収容タンクへの移送を停止し、前記塗工部への上記第1電極ペーストの供給を待機する待機工程と、を備え、
    前記質量流量計のうち、前記第2供給路内に配設された質量流量計を第2流量計としたとき、
    前記第2供給工程において、上記第2流量計で検知した前記質量流量である第2流量が、前記第2電極ペーストへの気泡混入を示す第2混入閾値以下となった場合に、前記第1供給工程を行う
    電極板の製造方法。
  6. 電極板を備える
    電池の製造方法であって、
    請求項2〜5のいずれか1項に記載の電極板の製造方法を含む
    電池の製造方法。
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