JP2014079206A - 細胞収容装置に用いられる回転装置、回転機構を用いた細胞収容装置および細胞収容方法 - Google Patents

細胞収容装置に用いられる回転装置、回転機構を用いた細胞収容装置および細胞収容方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 細胞を効率良く細胞プレートのウェルに収容可能な細胞収容装置に用いられる回転装置、回転機構を用いた細胞収容装置および細胞収容方法を提供する。
【解決手段】
支持体3は板状部材であり、一対の支持体3が互いに対向するように配置される。支持体3には、遠心力回転軸5が設けられる。遠心力回転軸5は支持体3に対して回転可能である。遠心力回転軸5には、枠体7が接続される。したがって、枠体7は、遠心力回転軸5を軸として回転することができる。枠体7には、枠体7に対して回転可能な慣性力回転軸9が設けられる。慣性力回転軸9は、枠体7と遠心力回転軸5との接続方向に対して、略直交する方向に設けられる。したがって、プレート台11は、枠体7の回転方向に略直交する方向に回転する。
【選択図】図1

Description

本発明は、細胞を細胞プレートに形成されたウェル等に収容するための細胞収容装置に用いられる回転装置、回転機構を用いた細胞収容装置および細胞収容方法に関するものである。
従来、細胞を積み上げることにより、細胞シートを形成する方法が研究されている。このようにして得られる細胞シートにおいては、細胞を所望の形状と厚みに積み上げることで、例えば臓器構造が形成される。このような細胞シートを製造する方法は各種考案されているが、細胞プレートに形成されたウェルに細胞を収容し、ウェルにレーザーを照射することで細胞プレートから細胞を打ち出し、組織テーブル上に細胞シートを形成する方法がある。このような方法においては、細胞プレートのウェルに細胞を効率良く収容する必要がある。
一般的なウェルプレートに対して、微生物等を収容する方法としては、例えば、上面が開放されたシートの透孔内の吸水性素材に微生物含有液を滴下し、液を染み込ませて微生物を保持する方法がある(特許文献1)。
検体細胞に磁気ビーズを結合させ、その磁気ビーズを取り付けた検体細胞を磁気吸引することで、ウェルに検体細胞を吸引する方法が記載されている(特許文献2)。
また、細胞または細胞外基質を含む溶液を塗布してウェルに収納することが記載されている(特許文献3、特許文献4)。
さらに、細胞が蓄えられた容器に接続されたインクジェットヘッドから連続的に搬送される多孔質基材の表面に対して細胞を含む液を一定の量で断続的に供給することができることが記載されている(特許文献5)。
特開2005−118013号公報 特開2012−165738号公報 特表2001−507217号公報 特開2002−320472号公報 特開2009−213421号公報
しかし、前述したような細胞シートの製造に用いられるような細胞プレートは、例えば、最も多い場合には、1枚の細胞プレートに数10万〜100万個のウェルが形成される。また、ウェルの径は約φ30μm程度であり、特許文献1の培養液に含有される細胞を培養液とともに効率良くウェルに収容することは困難である。また、特許文献2の方法では、細胞に磁気ビーズを結合させる必要があり、手間とコストがかかる。特許文献3、特許文献4には、ウェルに細胞や細胞外基質を含む溶液を塗布して収容する方法が記載されているが、細胞は軽いため実際には単に塗布しただけではウェルにうまく収容することが困難である。特許文献5の方法では、インクジェットヘッド内に細胞同士が重なってヘッドが詰まったり、重なった細胞同士が傷ついたりする問題がある。以上のように、何れの方法においても、細胞プレート上に形成されえたウェルに細胞を収納する上で問題がある。したがって、このような多数のウェルに対して、細胞を効率良く収容する方法が望まれている。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、細胞を効率良く細胞プレートのウェルに収容可能な細胞収容装置に用いられる回転装置、回転機構を用いた細胞収容装置および細胞収容方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、細胞プレートのウェルまたは溝内に細胞を収容するための2軸回転装置であって、支持体と、前記支持体に支持される第1の軸と、前記第1の軸に固定され、前記第1の軸によって前記支持体に対して回転可能な枠体と、前記枠体に設けられ、前記第1の軸と直交する第2の軸と、前記第2の軸に固定され、前記第2の軸によって前記枠体に対して回転可能なプレート台とを具備し、前記プレート台は、前記支持体の設置面に対して、互いに直交する2方向に回転することが可能であることを特徴とする細胞収容装置に用いられる回転装置である。
第1の発明によれば、細胞プレートを保持するプレート台が、互いに直交する2方向に回転することができるため、回転テーブル上に設置されたプレート台を、それぞれの方向に傾けることができる。具体的には、回転テーブルの回転中心から径方向の回転軸と、略周方向の回転軸によってそれぞれプレート台を回転可能とすることで、プレート台の細胞プレート設置面を、遠心力および慣性力のそれぞれの生じる方向に対して対向するように傾けることができる。したがって、遠心力および慣性力によって、細胞プレート上の細胞をウェル内に効率良く収容することができるとともに、細胞プレート上の細胞(細胞を保持するゲル)が、回転時に細胞プレートから飛び散ることを防止することができる。
第2の発明は、第1の発明にかかる細胞収容装置に用いられる回転装置を用いた細胞収容装置であって、前記回転装置が遠心機に配置され、前記プレート台は、前記遠心機の回転方向であって前記遠心機の回転軸に垂直な前記第1の軸により前記遠心機の回転速度に応じた傾斜角度で前記遠心機の回転面に対して傾斜可能であり、かつ、前記回転軸および前記第1の軸に垂直な前記第2の軸により前記遠心機の角加速度に応じた傾斜角度で前記遠心機の回転面に対して傾斜可能であることを特徴とする回転機構を用いた細胞収容装置である。
前記回転装置は複数配置され、複数の前記プレート台は、前記遠心機の前記回転軸に対して、互いに対称な位置に配置されることが望ましい。
前記遠心機は容器内に配置され、前記容器内を減圧可能とすることもできる。
前記プレート台には錘が設けられ、前記プレート台は、前記遠心機の回転時における前記錘に付与される力によって前記遠心機に対して傾斜させてもよく、または、前記第1の軸および前記第2の軸それぞれには、前記プレート台を所定の角度回転可能なモーターが設けれ、それぞれのモーターによって、前記プレート台を、前記遠心機に対して傾斜させることもできる。
第2の発明によれば、回転装置が遠心機上に配置されるため、前述したように、遠心機の回転により生じる遠心力および慣性力の方向に対向するように、プレート台を回転させることができる。したがって、これらの力を利用して、細胞をより効率良くウェル内に収容可能であるとともに、細胞(細胞を保持するゲル)が細胞プレートから飛び散ることを防止することができる。
特に、遠心機の回転軸に対して、対称な位置に回転装置を複数配置することで、遠心機の回転が安定し、各回転装置を均一に回転させることができる。
また、遠心機全体が容器内に配置され、容器内を減圧することで、ウェル内の気泡の影響を小さくすることができる。したがって、細胞をより確実にウェル内に収容することができる。
また、プレート台の下部に錘を設けることで、プレート台は、錘に付与される遠心力の大きさと慣性力の大きさに応じた力で回転する。具体的には、回転速度に応じた傾斜角度で略回転方向を軸として傾斜させるとともに、遠心機の角加速度に応じた傾斜角度で径方向を軸として傾斜させることができる。したがって、複雑な制御が不要である。
また、このような傾斜角度の制御は、錘ではなく、各軸を回転軸とするモーターを用いても実現することができる。この場合には、より細かな制御を行うこともできる。
第3の発明は、第2の発明にかかる回転機構を用いた細胞収容装置と、細胞プレートを用い、ゲルおよび細胞が塗布された前記細胞プレートを前記プレート台に設置し、前記遠心機を作動させることで、前記第1の軸により前記遠心機の回転速度に応じた傾斜角度で前記遠心機の回転面に対して傾斜させるとともに、前記第2の軸により前記遠心機の角加速度に応じた傾斜角度で前記遠心機の回転面に対して傾斜させながら、前記細胞プレートに形成されたウェルまたは溝に細胞を収容することを特徴とする回転機構を用いた細胞収容方法である。
前記細胞プレートのウェルまたは溝の形成面には、親水処理がなされているので、ウェルまたは溝に細胞を収容しやすい。前記細胞収容装置によって細胞を前記細胞プレートのウェルまたは溝に収容し、前記細胞プレートの上の余剰ゲルが除去される。
前記プレート台は容器内に配置され、前記遠心機を動作させる際に、前記容器内を減圧した状態で、細胞を前記細胞プレートに収容することができる。
前記遠心機の回転動作開始時または回転動作中、前記遠心機の回転速度を変動させるか、または、前記遠心機を段階的に減速することで、前記細胞プレートに対して、角加速度の変化に伴う慣性力を付与することができる。
第3の発明によれば、細胞を細胞プレートのウェルに対して効率良く収容することができる。細胞プレート上に塗布され、細胞収容後に余剰に残存するゲル状部材は、作業後に除去することができる。
また、遠心機全体が容器内に配置され、容器内を減圧することで、ウェル内の気泡の影響を小さくすることができ、細胞をより確実にウェル内に収容することができる。
また、所定以上の回転速度になった後、遠心機の回転速度を変動させるか、または、遠心機を段階的に減速することで、細胞プレートに対して、遠心力および慣性力を変動させることができる。したがって、このような変動によって、より確実にウェル内に細胞を収容することができる。
本発明によれば、細胞を効率良く細胞プレートのウェルに収容可能な細胞収容装置に用いられる回転装置、回転機構を用いた細胞収容装置および細胞収容方法を提供することができる。
回転装置1を示す斜視図。 (a)はプレート台11を示す断面図、(b)は細胞プレート13を示す図。 細胞収容装置20を示す平面図。 回転装置1の断面図であり、図3のA−A線断面図。 回転装置1の断面図であり、図3のB−B線断面図。 遠心機21の回転動作パターンの一例を示す図。 細胞が細胞プレート13のウェル35に収容される状態を示す概念図。 回転装置1aの断面図であり、図4に対応する図。 回転装置1aの断面図であり、図5に対応する図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、回転装置1を示す斜視図である。回転装置1は、支持部3、遠心力回転軸5、枠体7、慣性力回転軸9、プレート台11、および錘15等で構成される。
支持部3は板状部材であり、一対の支持部3が互いに対向するように配置される。支持部3には、遠心力回転軸5が回転運動の方向に設けられる。遠心力回転軸5は支持部3に対して回転可能である。遠心力回転軸5には、枠体7が接続される。したがって、枠体7は、一対の支持部3の間で、遠心力回転軸5を軸として回転することができる。なお、枠体7の形状は、図示した例に限られない。以下の例では、枠体が略円形である例について説明する。
枠体7には、枠体7に対して回転可能な慣性力回転軸9が回転の中心方向に設けられる。慣性力回転軸9は、枠体7と遠心力回転軸5との接続方向に対して、略直交する方向に設けられる。なお、遠心力回転軸5と支持部3との回転部と、枠体7と慣性力回転軸9との回転部には、それぞれ、図示を省略したベアリングが設けられる。ここで、本発明においては、特に図示しないが、支持部に固定する回転軸を、慣性力回転軸9とし、枠体に固定する回転軸を遠心力回転軸5として本発明を構成することもでき、このような構成も当然本発明に含むが、以下の説明においては、支持部に固定する回転軸を、遠心力回転軸5(第1の軸)とし、枠体に固定する回転軸を、慣性力回転軸9(第2の軸)として説明する。
慣性力回転軸9には、プレート台11が設けられる。プレート台11は、細胞プレート13を保持する部位である。プレート台11は、慣性力回転軸9を軸として回転可能である。すなわち、プレート台11は、枠体7の回転方向に略直交する方向に回転することができる。プレート台11の下面には錘15が設けられる。すなわち、錘15は、遠心力回転軸5および慣性力回転軸9で構成される面(プレート台11の設置面)に対して、離れた位置に配置される。したがって、通常時は、重力によって錘15の位置が最下部となるように安定するため、プレート台11は細胞プレート13の設置面を上面として、略水平に維持される。
図2(a)は、プレート台11の断面図である。プレート台11の外周部には縁部14が設けられる。縁部14は、上面に突出する段部である。プレート台11の上面には、凹部17が設けられる。凹部17には、細胞プレート13が設置される。縁部14の形状は、プレート台の上面に対して垂直に形成されていれば良く、斜めに徐々に上昇するように形成されても良い。
図2(b)に示すように、細胞プレート13には、多数のウェル19が設けられる。ウェル19は細胞が収容される部位である。すなわち、細胞プレート13は、細胞を保持する細胞保持部として機能する。ウェル19のサイズは、取り扱う対象となる細胞よりもわずかに大きければよく、例えばφ25μm〜φ35μm程度であればよい。また、細胞プレート13としては、例えば樹脂製やガラス製などのものを使用することができる。なお、細胞プレート13の詳細な構造については後述する。
ここで、凹部17に細胞プレート13を設置すると、プレート台11の上面は、略平滑になる。たとえば、細胞プレート13の厚さと、凹部17の深さは略同一である。細胞プレート13上に塗布された細胞含有ゲル状部材は、プレート台11上を流れる場合があるが、縁部14によってプレート台11から外部へ流出することを防止することができる。また、細胞プレート13とプレート台11の上面との境界に段差がないため、細胞プレート13上から縁部14側に流れた細胞含有ゲル状部材を、細胞プレート13上に再度流し戻すこともできる。ここで、図2では、プレート台11に設置される細胞プレート13は、1枚の場合を示したが、細胞プレート13の大きさに応じて複数枚設置することもできる。たとえば、この場合には、プレート台11の凹部を、細胞プレートの数に応じて設ければよい。
なお、細胞プレート13および凹部17の表面には親水処理が施される。親水処理を施すことで、細胞プレート13と細胞含有ゲル状部材との濡れ性を高めることができる。したがって、細胞をウェル19に収容しやすくなる。
このような親水処理としては、例えば、細胞プレート13に日本油脂株式会社製のMPC系ポリマーをコートすることができる。MPC系ポリマーは、極性部位が代表的なリン脂質であるホスホリルコリン基であり、生体膜表面と同様のホスホリルコリン基が存在することから、単なる親水性でなく、優れた生体適合性を有する。したがって、MPC系ポリマーで被覆することが望ましい。
なお、親水処理方法としては、この他に樹脂の表面改質を行う方法もある。この方法としては、UV照射、コロナ放電、プラズマ処理、プライマー処理などの表面改質方法が知られており、これらの方法を用いることもできる。
次に、回転装置1を用いた細胞収容装置について説明する。図3は、細胞収容装置20を示す概略平面図である。細胞収容装置20は、遠心機21および遠心機21に設置された複数の回転装置1等から構成される。遠心機21は、回転軸23を軸として回転する(図中矢印C)。遠心機21上には、回転軸23を中心として、同心円上に回転装置1が等間隔で配置される。すなわち、回転装置1は、遠心機21上において、回転軸23に対して互いに点対称な位置に配置される。
遠心機21上において、各回転装置1は、回転軸23を中心とする遠心機21の略径方向に慣性力回転軸9が向き、略回転方向に向けて遠心力回転軸5が向くように配置される。遠心機21が回転することで、各回転装置1は、回転軸23を中心に遠心機21上を回転移動する。
各回転装置1の細胞プレート13上には、あらかじめ細胞を含むゲル状部材が塗布される。ゲル状部材としては、例えば生体適合性を有する有機酸塩が用いられる。ゲル状部材は、ある程度の粘度(好ましくは40〜1000mPa・sの範囲であり、より好ましくは200〜600mPa・s程度)を有し、細胞をウェル19内に保持するものである。
なお、ゲル状部材の粘度が低すぎると、細胞プレート13が回転したときに、ゲル状部材が細胞プレート13表面から飛ばされる恐れがある。また、粘度が高すぎると、細胞をウェル19に収容することが困難となる。ゲル状部材としては、細胞に対して影響を与えないものであればよく、好ましくは細胞の栄養としても機能するものであり、例えばアルギン酸ナトリウム等を用いることができる。
ここで、アルギン酸は水に溶けないため、それだけでは増粘剤、ゲル化剤としては機能しない。そこで、アルギン酸を水に溶かすには、アルカリを加えて中和する必要がある。アルギン酸は、ナトリウムやカリウムなど1価の金属イオンと塩を作ることで水に溶けるようになる。したがって、増粘剤、ゲル化剤として使用するアルギン酸の水溶液は、例えばアルギン酸ナトリウムなどの水溶液であることが望ましい。
ここで、アルギン酸ナトリウムにCaイオン(カルシウム水溶液)を加えると容易に粘度を上げることができる。たとえば、細胞をウェル19に収容する際には、Caを加えず粘度の低い状態とする。これに対し、ウェル19に細胞を収容した後にCaイオン(カルシウム水溶液)を吹き付ける。これにより、カルシウムのアルギン酸の陰イオン間を繋げる作用、いわゆるイオン架橋を起こすことができ、ゲル状部材の粘度を高くすることもできる。
細胞収容装置20においては、遠心機21全体が減圧容器25内に配置される。減圧容器25には減圧ポンプ27が接続される。したがって、減圧容器25内を、所定の圧力まで減圧することができる。すなわち、各回転装置1を、減圧下で回転させることができる。このようにすることで、ウェル19内に空気が巻きこまれることを防止し、細胞をウェル19に収容しやすくすることができる。このような目的のため、減圧容器25内の圧力は、適宜決定できるが、たとえば、0.99〜0.5気圧(より好ましくは0.95〜0.8気圧)程度にすればよく、特別大きな高真空を必要とするわけではない。なお、細胞活性を維持するため、細胞プレート13を設置して一旦減圧した後、減圧容器25内を、温度約37℃、湿度50〜60%程度、CO濃度約5%程度の雰囲気とする。
次に、回転装置1の動作について説明する。図4は、図3のA−A線断面図である。図4(a)に示すように、遠心機21の回転が停止した状態では、前述したように、錘15に対する重力によってプレート台11は略水平状態となる。すなわち、遠心力回転軸5および慣性力回転軸9も略水平となる。
これに対し、図4(b)に示すように、遠心機21が回転を開始すると、回転装置1には、遠心力が生じる。したがって、回転装置1の重心に対し、遠心機21の回転外周方向へ向かうように力が付与される。ここで、前述したように、枠体7およびプレート台11等に対して、錘15の重心は、遠心力回転軸5および慣性力回転軸9の下方に離れている。このため、遠心機21の外方に向かって生じる遠心力(図中矢印F方向)が、錘15に付与され、錘15が遠心力回転軸5よりも外方に移動する。このため、枠体7全体が遠心力回転軸5を軸として回転する。したがって、錘15とは反対側に配置される細胞プレート13が遠心機21の回転中心側に向くように、プレート台11を傾けることができる。なお、錘15は遠心力又は慣性力に対応して回動する重さであれば良く、適宜設計できるが、たとえば、細胞プレートの重量に対して10倍〜100倍程度とすることができる。また、この状態において、慣性力回転軸9による回転については図示を省略し、後述する。
遠心力回転軸5による回転角度(図中G)は、遠心機21の回転速度に比例する。すなわち、回転速度が大きくなると、より大きな遠心力が付与され、プレート台11の上面が、遠心機21の回転軸23方向に向くように傾く。このようにプレート台11が傾くことで、細胞プレート13上の細胞含有ゲル状部材が、遠心機21の外方に飛び散ることを防止することができる。したがって、回転時における遠心力と重力とのバランスにより、細胞プレート13上の細胞含有ゲル状部材が、細胞プレート13上から飛び散ることを防止することができる。
また、遠心力は、細胞プレート13の面に垂直な方向に力が作用されるため、細胞が細胞プレート13上に押し付けられる。これにより、効率良くウェル19内に細胞を収容することができる。
図5は、図3のB−B線断面図であり、図4に対して直交する方向から見た図である。図5(a)に示すように、遠心機21の回転が停止した状態では、前述したように、錘15に対する重力によってプレート台11は略水平状態となる。すなわち、遠心力回転軸5および慣性力回転軸9も略水平となる。
これに対し、図5(b)に示すように、遠心機21が回転を開始し、回転速度が上昇すると(図中矢印C方向)、錘15には、その場にとどまろうとする慣性力が生じる(図中矢印D方向)。このため、遠心機21の回転方向とは逆方向の力が錘15に付与される。このため、錘15が慣性力回転軸9に対して回転後方側に移動する。この際、プレート台11は、慣性力回転軸9を軸として錘15が後方側に移動するように回転する。すなわち、錘15とは反対側に配置される細胞プレート13が遠心機21の回転前方側に向くように、プレート台11を傾けることができる。なお、この状態において、遠心力回転軸5による回転については図示を省略する。
慣性力回転軸9による回転角度(図中E)は、遠心機21の角加速度に比例する。すなわち、角加速度が大きくなると、より大きな慣性力が付与され、プレート台11は、遠心機21の回転方向に向くように傾く。このようにプレート台11が傾くことで、細胞プレート13上の細胞含有ゲル状部材が、遠心機21の回転方向の後方に飛び散ることを防止することができる。したがって、回転時における慣性力と重力とのバランスにより、細胞プレート13上の細胞含有ゲル状部材が、細胞プレート13上から飛び散ることを防止することができる。
また、慣性力は、細胞プレート13の面に垂直な方向への力に分解される。このため、細胞が細胞プレート13上に押し付けられて、より効率良くウェル19内に細胞を収容することができる。
図6は、遠心機21の回転状態に対する、回転装置1に付与される遠心力および慣性力の関係を示す概念図である。図6の最上段の図に示すように(図中実線H)、遠心機21を停止状態から徐々に回転させ、一定速度まで回転独度を上昇させる。この際の角加速度は、二段目の図(図中実線I)となる。すなわち、回転初期には、角加速度が上昇し、等加速度で回転速度が上昇する間では、所定の角加速度で一定となり、その後一定回転速度となると、角加速度は0となる。ここで、一定回転速度の値は、収納する細胞の種類や大きさなどに応じて適宜設定できるが、たとえば、500〜3000rpmとすることができる。また、もちろん回転速度をこれ以上に大きくすることも可能であるが、細胞が受ける回転による負荷を考慮すると、この程度の値にする方が良い。
この際の遠心力は、回転速度の2乗に比例(F:遠心力、m:質量、v:速度、r:半径、とした場合に、F=mv/r)する(図中実線J)する。したがって、回転速度の増加に伴い、遠心力は増加する。この状態では、遠心力回転軸5を軸として、細胞プレート13は遠心力に応じた角度となる(図4(b))。本発明では、この遠心力に応じて、細胞プレート13の面が遠心力に対向する向きとなるように細胞プレート13を回転させるため、細胞含有ゲル状部材が遠心力によって細胞プレート13から飛び散ることを防止することができる。
また、同様に、慣性力は、角加速度の増加に伴い、回転方向とは逆方向に増加する(図中実線K)。この状態では、慣性力回転軸9を軸として、細胞プレート13は慣性力に応じた角度となる(図5(b))。本発明では、この慣性力に応じて、細胞プレート13の面が慣性力に対向する向きとなるように細胞プレート13を回転させるため、細胞含有ゲル状部材が慣性力によって細胞プレート13から飛び散ることを防止することができる。
ここで、本発明では、図6に示した実線のように遠心機21を回転させて、逆の工程で回転を停止することもできるが、点線で示したように、一定回転速度まで上昇後(または回転動作開始時、回転動作中)、遠心機21の回転速度を増減しても良い。または、回転速度を低下させる際に、階段状に低下させても良い。このようにすることで、この回転速度の変化に応じて、遠心力および慣性力を変動させることができる。このような力の変動により、細胞含有ゲル状部材を細胞プレート13上で揺動させることができる。したがって、細胞をより効率良くウェル19に収容することができる。
図7は、細胞を含むゲル状部材39内の細胞37がウェル19に収容される状態を示す概念図である。図7(a)に示すように、細胞プレート13上に細胞を含むゲル状部材39を塗布したままでは、細胞を含むゲル状部材39の粘性や、ウェル19内に僅かに巻き込まれる空気等の影響で、細胞37をウェル19内に効率良く収容することは困難である。
これに対し、本発明では、図7(b)に示すように、遠心力および慣性力に対向するように細胞プレート13を傾けるため、細胞プレート13の面に対する力が付与される(図中矢印L)。したがって、この力によって、効率良く細胞37をウェル19内に収容することができる。また、前述したように、力を変動させることで、図7(b)の状態で、細胞プレート13の面に平行な方向への力も変動する。したがって、細胞プレート13を左右に揺らすのと同様の効果により、細胞37を空いたウェル19に移動させて効率良く収容することができる。本発明では、以上の工程の終了後に、細胞プレート13上の余剰の細胞含有ゲル状部材を除去することで、細胞プレート13への細胞37の収容が終了する。この際、ウェル19の大きさは、細胞37が収容可能な程度に細胞37よりもわずかに大きく、それらのサイズは大きく相違しない。したがって、一度ウェル19内に収容された細胞37は、ウェル19から再度抜け出ることが難しい。
なお、細胞プレート13としては、一般的なウェルプレートでもよいが、図示したように、透明プレート29、光吸収体31、プレート33を順に積層して形成することもできる。透明プレート29上には、光吸収体31が配置される。また、光吸収体31上には、プレート33が設けられる。透明プレート29は、光吸収体31およびプレート33を保持し、上方からのレーザー光を透過するものである。透明プレート29としては、例えば0.2mm厚さ程度の石英ガラスや透明樹脂を用いることができる。
光吸収体31は、光の吸収率が30〜70%程度であり、それ以外は透過または反射する。また、光吸収体31の膜厚は数10nm〜数100nmであって、レーザーを照射するとレーザーの一部が吸収されて熱を発生するものである。光吸収体31としては、例えば、チタン、酸化チタン、酸化ケイ素、金、白金、酸化タンタル等の薄膜又は微粒子を使用することができるが、好ましくは酸化チタン、金等の薄膜を使用する。
プレート33は、例えば、厚さ0.1〜0.3mm程度の石英ガラス製の基材上に光吸収体31(厚さ数10nm〜300nmの薄膜)を形成し、さらにその上に樹脂製のウェル19(30μmの穴のあいたシート)を接着して形成することができる。また、基材を樹脂製とし、光吸収体31を薄膜形成することもできる。また、ガラス基材に対して、ウェル19をエッチングにより形成し、その上(ウェル19の底面)に光吸収体31を被覆することもできる。
以上、本実施の形態によれば、細胞プレート13のウェル19内に、効率良く細胞37を収容することができる。この際、遠心機21の回転時において細胞プレート13に対して付与される力に対向する方向に細胞プレート13の面を向けるため、細胞プレート13上の細胞含有ゲル状部材が外部に飛び散ることを防止することができる。特に、細胞プレート13は、回転方向およびこれと直交する方向の2方向に回転することができるため、遠心力および慣性力の両者に対して、上述の効果を発揮することができる。
また、回転装置1を遠心機21に複数配置することで作業効率が良い。この際、回転装置1を遠心機21の回転軸23に対して点対称な位置となるように配置することで、遠心機21の回転、およびこれにより生じる各回転装置1へ付与される力を安定させることができる。
また、遠心機21全体が減圧されるため、ウェル19内への気泡残りなどを防止でき、ウェル19内への細胞37の収容が容易となる。また、プレート台11に錘15を設けるのみであるため、細かな制御が不要であり、遠心機21の回転状態に応じて生じる力に対して、プレート台11を適切な向きとなるように容易に制御することができる。
なお、錘15に代えて、モーターを用いることもできる。例えば、遠心力回転軸5および慣性力回転軸9の少なくとも一方または両者の回転部に、モーターを設け、モーターによって各回転軸を所定の角度に回転させることもできる。このようにすることで、より細かな角度制御を行うこともできる。
また、細胞プレート13の表面に親水処理を施すことで、細胞を含むゲル状部材39と細胞プレート13(ウェル19内面)との間の濡れ性を向上させることができる。したがって、より効率良く細胞37をウェル19内に収容することができる。
また、遠心機21の回転状態を一定ではなく変動させることで、細胞プレート13上において細胞を含むゲル状部材39を細かく移動させることができる。このため、より効率良く細胞37をウェル19内に収容することができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。図8、図9は、第2の実施の形態にかかる回転装置1aを示す図であり、それぞれ図4、図5に対応する図である。なお、以下の説明において、回転装置1と同様の機能を奏する構成については、図1等と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
回転装置1aは回転装置1と略同様であるが、プレート台11の配置が異なる。回転装置1aでは、慣性力回転軸9に対してプレート台11が直接接続されるのではなく、フレーム45を介して、慣性力回転軸9とプレート台11とが接合される。フレーム45の下方には、プレート台11が設置される。プレート台11の下部には錘15が設けられる。すなわち、回転装置1aでは、プレート台11が錘15に近い位置に配置される。
フレーム45の内部であってプレート台11の上方には、細胞保持部47が設けられる。細胞保持部47内には、細胞およびゲル状部材が充填される。細胞保持部47の下方はプレート台11に近付くにつれて拡径され、下面には多数の孔が形成される。
図8(a)に示すように、遠心機21の回転が停止した状態では、前述したように、錘15に対する重力によってプレート台11は略水平状態となる。すなわち、遠心力回転軸5および慣性力回転軸9も略水平となる。これに対し、図8(b)に示すように、遠心機21が回転を開始すると、回転装置1aには、遠心力が生じる。したがって、遠心機21の外方に向かって生じる遠心力(図中矢印F方向)が、錘15に付与され、錘15が外方に移動するように遠心力回転軸5を軸として回転する。
また、細胞保持部47内の細胞に対しても、同様に遠心力が付与される。したがって、細胞(およびゲル状部材)が、細胞保持部47の孔から細胞プレート13上に均一に噴出する(図中矢印P方向)。これにより、細胞が常に細胞プレート13上に補充されて細胞がウェル19内に収容される。また、プレート台11が傾いているため、細胞プレート13上に噴出した細胞含有ゲル状部材が、遠心機21の外方に飛び散ることを防止することができる。
図9は、図5に対応する図であり、図8に対して直交する方向から見た図である。図9(a)に示すように、遠心機21の回転が停止した状態では、前述したように、錘15に対する重力によってプレート台11は略水平状態となる。すなわち、遠心力回転軸5および慣性力回転軸9も略水平となる。
これに対し、図9(b)に示すように、遠心機21が回転を開始し、回転速度が上昇すると(図中矢印C方向)、錘15には、その場にとどまろうとする慣性力が生じる(図中矢印D方向)。このため、遠心機21の回転方向とは逆方向の力が錘15に付与され、錘15が回転後方に移動するように慣性力回転軸9を軸として回転する。
また、細胞保持部47内の細胞に対しても、同様に慣性力が付与される。したがって、細胞(およびゲル状部材)が、細胞保持部47の孔から細胞プレート13上に噴出する。これにより、細胞が常に細胞プレート13上に補充されて細胞がウェル19内に収容される。また、プレート台11が傾いているため、細胞プレート13上に噴出した細胞含有ゲル状部材が、遠心機21の回転方向の後方に飛び散ることを防止することができる。
第2の実施の形態にかかる回転装置1aによれば、回転装置1と同様の効果を得ることができる。また、プレート台11が錘15に近いため、遠心力等によって、プレート台11は遠心機21の回転軸23からより遠い位置を回転する。したがって、プレート台11上にはより大きな遠心力が付与されるため、細胞37が細胞プレート13表面に押し付けられる力をより大きくすることができる。
また、細胞保持部47を用いることで、細胞を適宜細胞プレート13上に供給することができる。したがって、予め細胞プレート13上に細胞含有ゲル状部材を塗布する必要がない。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、上述した各構成はそれぞれ適宜組み合わせることができることは言うまでもない。
1、1a………回転装置
3………支持部
5………遠心力回転軸
7………枠体
9………慣性力回転軸
11………プレート台
13、13a、13b………細胞プレート
14………縁部
15………錘
17………凹部
19………ウェル
20………細胞収容装置
21………遠心機
23………回転軸
25………減圧容器
27………減圧ポンプ
29………透明プレート
31………光吸収体
33………プレート
37………細胞
39………ゲル状部材
45………フレーム
47………細胞保持部

Claims (11)

  1. 細胞プレートのウェルまたは溝内に細胞を収容するための2軸回転装置であって、
    支持体と、
    前記支持体に支持される第1の軸と、
    前記第1の軸に接続され、前記第1の軸によって前記支持体に対して回転可能な枠体と、
    前記枠体に設けられ、前記第1の軸と直交する第2の軸と、
    前記第2の軸に接続され、前記第2の軸によって前記枠体に対して回転可能なプレート台と、
    を具備し、
    前記プレート台は、前記支持体の設置面に対して、互いに直交する2方向に回転することが可能であることを特徴とする細胞収容装置に用いられる回転装置。
  2. 請求項1記載の細胞収容装置に用いられる回転装置を用いた細胞収容装置であって、
    前記回転装置が遠心機に配置され、
    前記プレート台は、前記遠心機の略回転方向であって前記遠心機の回転軸に略垂直な前記第1の軸により前記遠心機の回転速度に応じた傾斜角度で前記遠心機の回転面に対して傾斜可能であり、かつ、前記回転軸および前記第1の軸に垂直な前記第2の軸により前記遠心機の角加速度に応じた傾斜角度で前記遠心機の回転面に対して傾斜可能であることを特徴とする回転機構を用いた細胞収容装置。
  3. 前記プレート台は複数配置され、
    複数の前記プレート台は、前記遠心機の前記回転軸に対して、互いに対称な位置に配置されることを特徴とする請求項2記載の回転機構を用いた細胞収容装置。
  4. 前記プレート台は容器内に配置され、前記容器内を減圧可能であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の回転機構を用いた細胞収容装置。
  5. 前記プレート台には錘が設けられ、
    前記プレート台は、前記遠心機の回転時における前記錘に付与される力によって前記遠心機に対して傾斜することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の回転機構を用いた細胞収容装置。
  6. 前記第1の軸および前記第2の軸それぞれには、前記プレート台を遠心力又は慣性力に対応した角度に回転可能なモーターが設けられ、それぞれのモーターによって、前記プレート台は前記遠心力又は慣性力に対して傾斜することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の細胞収容装置。
  7. 請求項2から請求項6のいずれかに記載の回転機構を用いた細胞収容装置と、細胞プレートを用い、
    ゲルおよび細胞が塗布された前記細胞プレートを前記プレート台に載置し、前記遠心機を作動させることで、前記第1の軸により前記遠心機の回転速度に応じた傾斜角度で前記遠心機の回転面に対して傾斜させるとともに、前記第2の軸により前記遠心機の角加速度に応じた傾斜角度で前記遠心機の回転面に対して傾斜させながら、前記細胞プレートに形成されたウェルまたは溝に細胞を収容することを特徴とする回転機構を用いた細胞収容方法。
  8. 前記細胞プレートのウェル側の表面は親水処理が成されていることを特徴とする請求項7に記載の回転機構を用いた細胞収容方法。
  9. 前記細胞収容装置によって細胞を前記細胞プレートのウェルまたは溝に収容し、前記細胞プレートの上の余剰ゲルを除去することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の回転機構を用いた細胞収容方法。
  10. 前記プレート台は容器内に配置され、前記遠心機を動作させる際に、前記容器内を減圧した状態で、細胞を前記細胞プレートに収容することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかに記載の回転機構を用いた細胞収容方法。
  11. 前記遠心機の回転動作開始時または回転動作中、前記遠心機の回転速度を変動させるか、または、前記遠心機を段階的に減速することで、前記細胞プレートに対して、角加速度の変化に伴う慣性力を付与することを特徴とする請求項7から請求項10のいずれかに記載の回転機構を用いた細胞収容方法。
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