JP2014078619A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スパッタリング時のアーキングの発生を防止することにより半導体装置特性の劣化を防ぐ。半導体装置の歩留まりを向上させることができる。
【解決手段】半導体基板の主面上に接着層を介して支持基板を貼り付ける工程と、半導体基板と接着層の境界部上に保護膜を形成する工程と、半導体基板の裏面上に、スパッタリング法により第1の膜を形成する工程と、を有する半導体装置の製造方法。
【選択図】図11

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
複数の半導体チップを積層して高機能を実現した半導体装置では、半導体チップを貫通するようにして設けられた貫通電極(hrough ilicon ia:TSV)によって、上下の半導体チップを電気的に接続する構造が用いられる。このような半導体チップでは、最初にシリコン基板の主面側に貫通電極の配線層及び表面バンプを形成する。その後、シリコン基板の表面上に接着層を介して支持基板を貼り付ける。このようにシリコン基板の主面側を保護した状態で、シリコン基板を裏面側から研削して薄板化する。そして、シリコン基板を貫通するように、裏面側から貫通孔を形成する。スパッタリング法により、バリア膜等を形成することにより最終的に貫通電極の裏面バンプを形成する。
特許文献1(特開2002−246344号公報)には、シート状の支持体と、粘着剤層と、支持体と粘着剤層の間に発泡樹脂層とを設けた半導体ウエハ保護用シートが開示されている。特許文献1には、この半導体ウエハ保護用シートにより、半導体ウエハの回路が形成されていない面を研磨する際に半導体ウエハが欠けたり割れたりせず、且つ回路と半導体ウエハ保護用シートとの間に隙間が生じることを防げる、と記載されている(段落[0053])。
特許文献2(特開2002−246344号公報)には、第一金属層と、第一金属層に重ねて配された第二金属層とから構成されたシード層を有する貫通配線基板が開示されている。特許文献2には、第一金属層を構成する柱状形状は緻密に隣接した形態となるため、第一金属層と第二金属層間の境界に生じる隙間が大幅に低減されて、2層間の密着性が著しく改善される、と記載されている(段落[0011])。
特許文献3(特開2003−201450号公報)には、シート状の支持体と、粘着剤層と、支持体と粘着剤層の間にクッション層を有し、クッション層が特定の材料からなる半導体ウエハ保護用シートが開示されている。特許文献3には、電子回路と半導体ウエハ保護用シートとの間に隙間を生じさせないと共に半導体ウエハの電子回路が形成されていない面を研磨する際に半導体ウエハが欠けたり割れたりすることがない、と記載されている(段落[0052])。
特開2002−246344号公報 特開2002−246344号公報 特開2003−201450号公報
しかしながら、従来の貫通電極の形成方法では、スパッタリング法によりバリア膜を形成する際に、アーキング(異常放電)が発生していた。このアーキングは、接着層を介してシリコン基板の主面上に支持基板を貼り付けた際に、接着層とシリコン基板の間に隙間が生じ、この隙間により脱ガスが発生したり電位差が生じたためと考えられる。アーキングが発生すると半導体装置の特性が劣化して不良品を発生させ、歩留まりの低下を招いていた。
一実施形態は、
半導体基板の主面上に接着層を介して支持基板を貼り付ける工程と、
前記半導体基板と接着層の境界部上に保護膜を形成する工程と、
前記半導体基板の裏面上に、スパッタリング法により第1の膜を形成する工程と、
を有する半導体装置の製造方法に関する。
スパッタリング時のアーキングの発生を防止することにより半導体装置特性の劣化を防ぐことができる。この結果、歩留まりを向上させることができる。
本発明の一実施形態を説明する図である。 第1実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。 第1実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。 第1実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。 第1実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。 第1実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。 第1実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。 第1実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。 第1実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。 第1実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。 第1実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。 第1実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。 第1実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。 第1実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。 第2実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。 第2実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。 第1実施例の半導体装置の製造方法を説明する図である。
図1は、本発明の半導体装置の製造方法の一実施形態を説明する図である。図1を参照して、本発明の一実施形態を説明する。まず、半導体基板2の主面2a上に接着層22を介して支持基板24を貼り付ける。半導体基板2と接着層22の境界部43上に保護膜23を形成する。この後、半導体基板2の裏面2b上に、スパッタリング法により第1の膜(図示していない)を形成する。この第1の膜の成膜の際、半導体基板2と接着層22の境界部43上には保護膜23が形成されており、接着層22と半導体基板2間の隙間は保護膜23で被覆され、保護されている。このため、接着層22と半導体基板2間の隙間に起因して、脱ガスが発生したり電位差が生じて、アーキング(異常放電)が発生することを防止できる。この結果、半導体装置の特性が劣化して不良品となることを防いで、歩留まりを向上させることができる。
以下に、図面を参照して、本発明に係る半導体装置を説明する。なお、これらの実施例は、本発明のより一層の深い理解のために示される具体例であって、本発明は、これらの具体例に何ら限定されるものではない。
また、以下の実施例では、便宜上、その必要があるときは、複数のセクションまたは実施例に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明などの関係にある。
(第1実施例)
図2〜13を参照して、本実施例の、貫通電極を備えた半導体装置の製造方法について説明する。
図2に示すように、シリコン(Si)からなる半導体基板(ウェハ)2を用意する。半導体基板2の主面(おもて面)2aには、後述するように、MISトランジスタ等の素子や層間絶縁膜を設ける。フォトリソグラフィー技術を使用したドライエッチングにより、半導体基板2の主面2aにリング状の開口を形成する。リング状の開口の深さは、最終的に研削して形成する半導体基板2の厚さに応じて設定する。リング状の開口幅は例えば、2〜3μmに設定する。
CVD法により、リング状の開口の内壁を覆うように窒化シリコン膜を形成する。この後にCVD法を用いて、リング状の開口内を酸化シリコン膜で充填する。半導体基板2の表面2a上の窒化シリコン膜および酸化シリコン膜をエッチングによって除去し、リング状の開口内にのみ窒化シリコン膜および酸化シリコン膜を残存させる。これにより絶縁リング3を形成する。絶縁リング3は、半導体基板2の所定の領域を囲むように形成される。後述するように、この所定の領域上に、表面バンプ等の貫通電極の一部が形成される。すなわち、所定の領域は、貫通電極の一部の下方に位置する。
STI法を用いて、半導体基板2の表面に、活性領域を区画するための素子分離領域4を形成する。活性領域に、トランジスタ等の素子1を形成する。スピンナ法でSOD膜(Spin On Directrics:ポリシラザン等の塗布系絶縁膜)を堆積した後に、高温の水蒸気(H2O)雰囲気中でアニール処理を行い、固体の堆積膜を改質して第1の層間絶縁膜5を形成する。この際、第1の層間絶縁膜5の形成前に、半導体基板2の主面2a上に、耐酸化性を備えた窒化シリコン膜などによりライナー膜を形成しても良い。ライナー膜を形成することにより、SOD膜のアニール処理に際して、すでに形成されている下層の素子が酸化されてダメージを受けることを防止できる。なお、SOD膜の代わりに、CVD法で形成した酸化シリコン膜を形成してもよい。
次に、第1の層間絶縁膜5内に、トランジスタ1の不純物拡散層に到達するコンタクトプラグ7を形成する。この後、窒化タングステン(WN)およびタングステン(W)を順次、堆積した積層膜を形成しパターニングすることで、コンタクトプラグ7と接続された局所配線8aを形成する。この際、同時に貫通電極形成領域(絶縁リング3、絶縁リング3で囲まれた半導体基板2内の領域、並びに、これらの領域の上方及び下方の領域)にも、局所配線8bを形成する。
局所配線8bは、図示していない部分で他の局所配線と導通していてもかまわない。局所配線8bは、後の工程で形成する貫通電極プラグと接続するためのパッドとして機能する。次に、局所配線8b上を覆うように、SOD膜を用いて、第2の層間絶縁膜6を形成する。第2の層間絶縁膜6は、CVD法によって形成しても良い。
この後に、局所配線8bに接続する局所コンタクトプラグ15Aを、タングステン等の金属膜で形成する。次に、局所コンタクトプラグ15Aに接続するように、アルミニウム(Al)や銅(Cu)等で上層の第1配線14Aを形成する。第1配線14Aを覆うように、第3の層間絶縁膜9を、酸化シリコン膜等で形成する。第3の層間絶縁膜9内に、第1配線14Aに接続する第1コンタクトプラグ15Bを、タングステン等の金属膜で形成する。
次に、第3の層間絶縁膜9上に、第1コンタクトプラグ15Bに接続するように、アルミニウム(Al)や銅(Cu)等で第2配線14Bを形成する。第2配線14Bを覆うように、第4の層間絶縁膜10を、酸化シリコン膜等で形成する。第4の層間絶縁膜10内を貫通して第2配線14Bに接続するように、第2コンタクトプラグ15Cを、タングステン等の金属膜で形成する。
次に、第2コンタクトプラグ15Cに接続されるように、第3配線14Cをアルミニウム等で形成する。第3配線14Cは最上層の配線層であり、表面にバンプ電極を形成する際のパッドを兼ねるので、銅等の自然酸化されやすい金属膜を避けることが好ましい。第3配線14Cを覆うように表面に、シリコン酸窒化膜(SiON)11を形成する。なお、第2配線14Bや第3配線14Cを形成する際に、デュアルダマシン法やアルミリフロー法を用いて、各配線の下面に接続するコンタクトプラグの形成と配線層の形成を同時に行ってもよい。
この後、酸窒化シリコン膜11上にポリイミド膜12を形成した後、パターニングする。ポリイミド膜12をマスクに用いたエッチングにより、第3配線14Cの上面を露出させるように酸窒化シリコン膜内に第1の開口50を形成する。スパッタにより、半導体基板2の主面2a側に、チタン(Ti)膜上に銅を積層したシード膜13を形成する。
図3に示すように、半導体基板2の主面2a側のシード膜13上にフォトレジスト21を形成した後、パターニングを行って、第1の開口50内に設けたシード膜13を露出させるように第2の開口51を形成する。電界メッキ法により、第1の開口50内のシード膜13上に順に銅バンプ16、Cuの拡散防止用のNi膜17、及びNiの酸化防止用のAu膜18を形成する。この銅バンプ16、Ni膜17、及びAu膜18から表面バンプが構成される。
図4に示すように、半導体基板2の外周部を研削して、半導体基板2の径を後の工程で貼り付ける支持基板の径よりも小さくする。なお、図4において、20は一つのチップ形成するチップ領域を表す。例えば、径が300mmの半導体基板では、研削により298.5mmとする。これにより、支持基板への張合わせのずれや、支持基板から接着層がはみ出るのを防ぐことができる。更に、研削後の基板外周のナイフエッジ化を低減できる。
図5に示すように、フォトレジスト21を除去した後、半導体基板の主面2a側に、接着層22を介して、アクリル樹脂または石英等の支持基板からなる支持基板24を貼り付ける。図5Aはこの状態を表す一部の断面図、図5Bは半導体基板2、接着層22、及び支持基板24の関係が明確となるように図5Aよりも広い、基板の端部付近を簡略化して示した断面概略図を表す。
以下では、場合によって、断面図、断面概略図、又はこれらの図の両方を用いて、本実施例の製造工程を説明する。また、断面概略図を示す場合には、説明する内容に応じて、主面、又は裏面が図の上側となるように示す。第2実施例も同様である。
図5Bに示すように、図4の工程で研削により半導体基板2の径を小さくしたため、支持基板24は、半導体基板2の半径方向の外周側に向って半導体基板2よりも突出している。そして、支持基板24の突出した部分上にも接着層22が設けられ、接着層22は露出している。図6は、半導体基板2の裏面2b側からこれらの構造を見た平面図である。
図7に示すように、研磨パッド及び研磨剤を用いた研磨や、CMP処理などにより半導体基板2の裏面2b側を研削して、絶縁リング3の底部が露出する所定の厚さまで薄膜化する。研削後の半導体基板2は例えば、40〜50μmとする。ブラシ又は薬液により、半導体基板2を洗浄する。半導体基板2の裏面側を覆うように窒化シリコン膜26を、200〜400nmの膜厚に形成する。この窒化シリコン膜26は、後の工程で形成する貫通電極プラグに使用する銅が製造工程中に半導体基板2の裏面2b側から内部に拡散して、素子特性に悪影響を与えることを防止する(ゲッタリング効果)。
図7Aに示すように、半導体基板2の裏面2b側に、厚さが3〜10μmのフォトレジスト膜を形成した後、リソグラフィー技術を用いて、表面バンプに対応するチップ領域上に開口を有するフォトレジスト膜のパターン30を形成する。この際、図7Bに示すように、半導体基板2と接着層22の境界部43上にもフォトレジスト膜(保護膜)30aが残留するように、リソグラフィー技術を適用する。図8は、半導体基板2の裏面2b側からこれらの構造を見た平面図であり、環状のフォトレジスト膜(保護膜)30aが半導体基板と接着層の境界部43上に形成されている。図7Aに示すように、フォトレジスト膜のパターン30をマスクに用いた異方性ドライエッチングにより、貫通電極形成領域に配置した局所配線8bの裏面2b側が露出するように、第3の開口(貫通孔)27を形成する。第3の開口27は、局所配線8bをストッパとして、窒化シリコン膜26、半導体基板2、及び第1の層間絶縁膜5を貫通するように形成され、その底部において、局所配線8bの裏面側が露出する。第3の開口27を形成するドライエッチングに際しては、半導体基板2のシリコンエッチングと、第1の層間絶縁膜5のエッチングを分けて、2段階のステップで実施してもよい。
図9に示すように、環状のフォトレジスト膜30a上に遮蔽板25を配置した上で、アッシング処理を行う。図17は、このアッシング時の遮蔽板25と半導体基板2の位置関係を表す図である。図17Aはアッシング装置のチャンバー40内に遮蔽板25と半導体基板2を配置した状態を表す断面図、図17Bは図17Aの点線で囲まれた部分の拡大断面図、図17Cは遮蔽板25と半導体基板2の位置関係を表す上面図である。なお、図17では、接着層や支持基板などは省略している。また、図17Cでは、実線で示された部分が遮蔽板25、点線で示された部分が半導体基板2を表す。図17Aに示すように、半導体基板2は、アッシング装置のチャンバー40内のステージ41上に配置されている。図17に示すように、半導体基板2の半径方向の端部の主面2aおよび裏面2bを覆うように、遮蔽板25が配置されている。例えば、遮蔽板25は、半導体基板2の主面2aにおける半径方向の1.0〜2.0mmの部分を覆うように配置される。このアッシング処理では、環状のフォトレジスト膜30aは遮蔽板25によりアッシング用のガスに対して露出しないようになっているため、灰化しない。これに対して、フォトレジスト膜30はアッシング用のガスに曝されて灰化される。アッシング処理の方式は特に限定されないが、例えば、酸素ガス等のアッシング用のガスを高周波などによりプラズマ化させ、そのプラズマを利用してフォトレジスト膜を剥離させるプラズマアッシング処理を行うことができる。
図10に示すように、このアッシング処理により、灰化したフォトレジスト膜30を除去した後、フォトレジスト膜30aに対して100〜150℃程度の接着層が劣化しない温度で、脱ガス処理を行う。これにより、フォトレジスト膜30aを硬化させる。
図11に示すように、スパッタリング法により、半導体基板2の裏面2b上の全面にチタン(Ti)膜又はタンタル(Ta)膜からなるバリア膜(第1の膜)28aを形成する。次に、スパッタリング法により、半導体基板2の裏面2b側の全面に、銅(Cu)膜を積層させて、シード膜(第1の膜)28bを形成する。この際、半導体基板2と接着層22の境界部43上にはフォトレジスト膜(保護膜)30aが形成されており、接着層22と半導体基板2間の隙間は、保護膜30aで保護されている。このため、接着層22と半導体基板2間の隙間に起因して、脱ガスが発生したり電位差が生じて、アーキング(異常放電)が発生することを防止できる。この結果、アーキングが、半導体基板2上に予め設けたMOSトランジスタ等の素子1の劣化を防ぐことができる。また、微細化を行い第3の開口27の径が小さくなった場合であっても、カバレッジ効率の高い高周波スパッタリングを使用することができ、優れたカバーレッジ性を有するバリヤ膜及びシード膜を形成することができる。
半導体基板2の裏面2b側に、第3の開口27と同じ位置に開口を有するフォトレジストパターン45を形成する。電気めっき法により、第3の開口27内に順に銅バンプ29、及び半田膜(SnAg膜)31を形成する。半田膜31はSnAg膜に限定されるわけではなく、例えば、Ni上にAuを堆積したAu/Ni膜を使用することもできる。このバリア膜28a、シード膜28b、銅バンプ29、及び半田膜31の3層により、裏面バンプ(貫通電極の残部)が形成される。
図12に示すように、アッシングにより、フォトレジストパターン45を除去する。この際、フォトレジストパターン45と共にフォトレジスト膜30aも除去されるようにアッシング条件を設定する。リフローにより、半田膜31の表面を凸状とする。なお、後述する図13の半導体基板2から支持基板24を剥離させる工程において同時に、フォトレジスト膜30aを除去しても良い。
図13に示すように、バリア膜28a及びシード膜28bの露出した部分を除去する。窒化シリコン膜26に接するようにダイシングテープ(図示していない)を貼り付ける。半導体基板2の主面2a側(支持基板を設けた側)から、支持基板を介して接着層にレーザを照射した後、半導体基板2から支持基板24を剥離させる。半導体基板2に付着した接着層22を除去した後、半導体基板2に対してダイシングを行う。このようにして半導体チップが得られる。図13Aは半導体チップを主面(おもて面)2a側から見た平面図、図13Bは半導体チップを裏面2b側から見た平面図であるが、図13A及びBでは貫通電極など主要な構造しか示していない。また、図13Cは、図13A及びBのA−A方向の断面図を表す。図13に示すように、半導体チップは、MISトランジスタ等の素子が形成された素子領域Xと、複数の貫通電極が形成された貫通電極領域Yを有する。貫通電極は、上端および下端に接続用のバンプ(突起電極)を備えており、複数の半導体チップを積層する際に、貫通電極を介して上下に配置された半導体チップ間が電気的に接続される。貫通電極は、半導体基板2を貫通する貫通プラグ(表面バンプ、裏面バンプ)と、半導体基板2上の複数の層間絶縁膜を貫通するコンタクトプラグおよび配線層34で構成されている。貫通電極の半導体基板2の中に埋設されている部分の周囲には絶縁リング3が設けられており、これによって、個々の貫通電極と、他の貫通電極および素子との絶縁が確保される。
半導体基板2の裏面2b側における貫通電極の端部には、裏面バンプが形成されている。裏面バンプは、バリア膜28a,シード膜28b、銅バンプ29、及び半田膜31の3層により形成されている。半導体基板の主面2a側における貫通電極の端部には、表面バンプが形成されている。表面バンプは、シード膜13、銅バンプ16、Ni膜17及びAu膜18により形成されている。裏面バンプと表面バンプは、コンタクトプラグおよび配線層34によって接続されている。裏面バンプは、複数の半導体チップを積層する際に、下層のチップに設けられた表面バンプと接合する。なお、図示していないが、貫通電極は、表面バンプと裏面バンプ間が接続されると共に、局所配線、第1配線14A、第2配線14B、及び第3配線14Cのいずれかを用いて、MISトランジスタ等の素子と電気的に接続する内部配線を有していてもよい。
図14に示すように、異なる半導体チップの表面バンプと裏面バンプが互いに接するようにして、複数の半導体チップ32a、32bなどをマウントする。リフローにより、それぞれの表面バンプと裏面バンプを接合する。半導体チップ間にアンダーフィル35を充填した後、複数の半導体チップを、パッケージ基板39上にマウントする。この後、モールドレジン37によってモールドすることにより、本実施例の半導体装置が完成する。本実施例の半導体装置としては、例えば、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ等の記憶デバイスや、MPU、DSP等の演算処理デバイスを挙げることができる。
本実施例では、半導体基板2と接着層22の境界部43上にフォトレジスト膜(保護膜)30aを形成した状態で貫通孔の内壁上に、スパッタリング法により、バリア膜28a及びシード膜28b(第1の膜)を形成する。このバリア膜28a及びシード膜28bの成膜の際、接着層22と半導体基板2間の隙間は保護膜30aで保護されているため、接着層22と半導体基板2間の隙間に起因して、脱ガスが発生したり電位差が生じて、アーキング(異常放電)が発生することを防止できる。この結果、半導体装置の特性が劣化して不良品となることを防いで、歩留まりを向上させることができる。
(第2実施例)
第1実施例では、図7及び8の工程で半導体基板2の裏面2b側にフォトレジスト膜30及び30aを形成し、異方性エッチングにより第3の開口27を形成した後、アッシング処理により、フォトレジスト膜30を除去した。これに対して本実施例では、第3の開口27を形成する異方性エッチング(ドライエッチング)時に、フォトレジスト膜30を除去する点が異なる。以下では、本実施例の製造方法を説明するが、第1実施例と同様の工程についてはその説明を省略する。
第1実施例の図2〜6の工程を行った後、図15に示すように、半導体基板2の裏面2b側にフォトレジスト膜を形成した後、リソグラフィー技術を用いて、表面バンプに対応する領域に開口を有するフォトレジスト膜のパターン30と、接着層22と半導体基板2の境界部43上に環状のフォトレジスト膜30aを形成する。次に、フォトレジスト膜30a上に遮蔽板25を配置した状態で異方性エッチング(ドライエッチング)を行う。遮蔽板25の配置は、第1実施例の図17に示したものと同じ配置とする。また、この際、エッチングの条件は、半導体基板2及び第1の層間絶縁膜5のエッチングと共に、フォトレジスト膜30も除去される条件に設定する。具体的には、C48ガスを用いたエッチング用保護膜の成膜と、SF6ガスを用いたエッチングを交互に行うボッシュ方式のエッチングを行う。なお、局所配線8bをストッパとしてエッチングを行い、フォトレジスト膜30が除去されるまでオーバーエッチングを行っても良い。この際、環状のフォトレジスト膜30aは遮蔽板25によりエッチング用のガスに対して露出しないようになっているため、異方性エッチング時にも除去されずに残留する。図16は、異方性エッチング後の状態を表す図である。
この後、フォトレジスト膜30aに対して100〜150℃程度の接着層が劣化しない温度で、脱ガス処理を行ってフォトレジスト膜30aを硬化させる。これ以降は、第1実施例の図11〜14の工程を実施する。
本実施例では、第1実施例の図9及び10のようなフォトレジスト膜30除去のための追加工程を設ける必要がなく、同一のチャンバー内で第3の開口27を形成するエッチング時に同時にフォトレジスト膜30も除去することができる。このため、スループットを向上させて、生産コストを低減することができる。
1 素子
2 半導体基板
2a 主面
2b 裏面
3 絶縁リング
4 素子分離領域
5 第1の層間絶縁膜
6 第2の層間絶縁膜
7 コンタクトプラグ
8a、8b 局所配線
9 第3の層間絶縁膜
10 第4の層間絶縁膜
11 酸窒化シリコン膜(SiON)
12 ポリイミド膜
13 シード膜
14A 第1配線
14B 第2配線
14C 第3配線
15A 局所コンタクトプラグ
15B 第1コンタクトプラグ
15C 第2コンタクトプラグ
16 銅バンプ
17 Ni膜
18 Au膜
20 チップ領域
21 フォトレジスト
22 接着剤
23 保護膜
24 支持基板
25 遮蔽板
26 窒化シリコン膜
27 第3の開口
28a バリア膜
28b シード膜
29 銅バンプ
30 フォトレジストパターン
30a 保護膜
31 半田膜(SnAg膜)
32a、32b 半導体チップ
34 コンタクトプラグおよび配線層
35 アンダーフィル
37 モールドレジン
39 パッケージ基板
40 チャンバー
41 ステージ
43 境界部
45 フォトレジストパターン
50 第1の開口
51 第2の開口
X 素子領域
Y 貫通電極領域

Claims (13)

  1. 半導体基板の主面上に接着層を介して支持基板を貼り付ける工程と、
    前記半導体基板と接着層の境界部上に保護膜を形成する工程と、
    前記半導体基板の裏面上に、スパッタリング法により第1の膜を形成する工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  2. 前記保護膜はフォトレジスト膜である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記保護膜を形成する工程は、
    前記半導体基板と接着層の境界部上に前記フォトレジスト膜を形成する工程と、
    前記フォトレジスト膜に熱処理を行うことにより、前記フォトレジスト膜を硬化させる工程と、
    を有する、請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記フォトレジスト膜を硬化させる工程では、
    前記フォトレジスト膜に100〜150℃の熱処理を行う、請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記支持基板を貼り付ける工程の後に、
    前記半導体基板の裏面の方から、前記半導体基板を薄膜化する工程と、
    前記半導体基板の裏面上に、前記半導体基板と接着層の境界部及び前記半導体基板のチップ領域の一部を覆うフォトレジスト膜のパターンを形成する工程と、
    フォトレジスト膜のパターンをマスクに用いて、前記半導体基板の裏面の方から、前記半導体基板のチップ領域内に貫通孔を形成する工程と、
    を有し、
    前記保護膜を形成する工程の後に、
    前記貫通孔内に貫通電極を形成する工程と、
    を有する、請求項2〜4の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記貫通電極を形成する工程は、
    前記スパッタリング法により、前記貫通孔の内壁上に、前記第1の膜としてバリア膜及びシード膜をこの順に形成する工程を有する、請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記バリア膜は、チタン(Ti)膜又はタンタル(Ta)膜であり、
    前記シード膜は、銅(Cu)膜である、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記貫通孔を形成する工程の後に更に、
    前記半導体基板と接着層の境界部上のフォトレジスト膜が残留するように、前記半導体基板のチップ領域上のフォトレジスト膜に対して選択的にアッシング処理を行うことにより、前記チップ領域上のフォトレジスト膜を除去する工程を有する、請求項5〜7の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記チップ領域上のフォトレジスト膜を除去する工程では、
    前記半導体基板と接着層の境界部上に位置するフォトレジスト膜に対して遮蔽板を配置することにより、前記境界部上のフォトレジスト膜がアッシング用のガスに対して露出しないように前記アッシング処理を行う、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記貫通孔を形成する工程では、
    前記貫通孔を形成すると共に、前記半導体基板と接着層の境界部上のフォトレジスト膜が残留し、且つ前記チップ領域上のフォトレジスト膜が選択的に除去されるようにドライエッチングを行う、請求項5〜7の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記貫通孔を形成する工程では、
    前記半導体基板と接着層の境界部上に位置するフォトレジスト膜に対して遮蔽板を配置することにより、前記境界部上のフォトレジスト膜がドライエッチング用のガスに対して露出しないように前記ドライエッチングを行う、請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記貫通電極を形成する工程の後に更に、
    前記半導体基板と接着層の境界部上のフォトレジスト膜を除去する工程と、
    前記半導体基板にダイシングを行い、半導体チップを形成する工程と、
    を有する、請求項5〜11の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 更に、複数の前記半導体チップをマウントする工程を有する、請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
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