JP2014078316A - 角形密閉電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】封口板に形成された安全弁として作動する部分の開放面積が大きくなるようにして、電池内部のガスの排出強度が小さくなるようにすると共に排出時間で排出されるようにした、安全性に優れた角形密閉電池を提供すること。
【解決手段】本発明の角形密閉電池は、封口板16Aに、電池内部の圧力が上昇した際に安全弁として作動する開裂部となる溝状の第1の薄肉部20と、この溝状の第1の薄肉部の開裂タイミングを早めたり、開裂したときの開口面積を大きくしたりするように形成された第2の薄肉部21が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、角形密閉電池に関し、特に、ガス発生による内圧の上昇が生じた際に、封口板に形成された安全弁として作動する部分の開放面積が大きくなるようにして、電池内部のガスの排出強度が小さくなるようにすると共に短時間で排出されるようにした、安全性に優れた角形密閉電池に関する。
今日の携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ、携帯型音楽プレイヤー等の携帯型電子機器の駆動電源として、高エネルギー密度を有し、高容量であるリチウムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池が広く利用されている。中でも、負極活物質として黒鉛粒子を用いた非水電解質二次電池は、安全性が高く、かつ、高容量であるために広く用いられている。この種の非水電解質二次電池が使用される機器においては、電池を収容するスペースが角形形状であることが多いことから、偏平な巻回電極体ないし積層電極体を角形の外装缶に密閉状態で収容した角形密閉電池が多く使用されている。
ところで、非水電解質二次電池は、高温にさらされた場合や、適正でない充放電が行われた場合には、電極と電解液とが異常反応することにより電解液が分解しガスを発生することがあり、このときは電池内部の圧力(以下、電池内圧と呼ぶことがある)が上昇する。電池内圧の上昇が過度に進行すると、電池の破裂が起こりうる。そのため、非水電解質二次電池においては、円筒形のものであれ角形のものであれ、電池の内圧が所定値以上になった場合にこの内圧を外部に放出するために安全弁を設けることが行われている。
このような安全弁は、封口板に成形するタイプと、缶に成形するタイプに大別できる。封口板に成形するタイプの安全弁は、封口板上に配置される端子や注液構造を避けて配置する必要があり、安全弁の開放面積に対する制約が大きいが、近年の角形密閉電池の更なる薄型化及び幅広化の進展に伴い、ますます安全弁の開放面積を確保することが難しくなっている。一方、外装缶に成形するタイプの安全弁は、安全弁の開放面積が確保し易い利点がある反面、絞り加工により成形された電池外装缶の一面に加工する必要があるため、安全弁の機能に対する影響因子が複雑であるため、適正な安全弁の形成方法の適用を考慮する必要があり、しかも、安全弁の製造工程が複雑となるため、量産部品としては封口板へ安全弁を形成することが望まれている。
例えば、下記特許文献1及び2には、角形密閉電池の内圧の上昇を抑制するために、封口板に安全弁を形成した角形密閉電池が開示されている。ここで、下記特許文献1及び2に開示されている角形密閉電池を図7及び図8を用いて説明する。なお、図7Aは下記特許文献1に開示されている角形密閉電池の封口板側から見た平面図であり、図7Bは図7AのVIIB−VIIB線に沿った断面図である。図8Aは下記特許文献2に開示されている角形密閉電池の封口板側から見た平面図であり、図8Bは図8AのVIIIB−VIIIB線に沿った断面図である。また、図9Aは下記特許文献3に開示されている角形密閉電池の封口板側から見た平面図であり、図9Bは図9AのIXB−IXB線に沿った拡大断面図である。
下記特許文献1に開示されている角形密閉電池50は、図7に示したように、外装缶51と、金属製の封口板52とを有し、外装缶51内に発電要素(図示省略)が挿入されている。封口板52は外装缶51の開口部に溶接されており、この封口板52に形成された透孔に絶縁部材53を介して端子54が配置されている。そして、封口板52には、封口板52の短辺方向の一方側の端部において、封口板52の長辺方向に沿った中央部に、図7Bに示すように断面V字状の薄肉溝部55が形成されている。この角形密閉電池50によれば、電池内部の内圧が上昇して外装缶51が僅かに膨れると、薄肉溝部55に亀裂が入って開口が形成され、電池内部のガスが容易に外部に放出されるため、電池の破裂を防止でき、安全性の向上を図ることができるというものである。
また、下記特許文献2に開示されている角形密閉電池60は、図8に示したように、外装缶61と、金属製の封口板62とを有し、外装缶61内に発電要素(図示省略)が挿入されている。封口板62は、外装缶61の開口部に溶接されており、中央部に端子取出し部63が形成されている。そして、封口板62の溶接部の近傍には、封口板62の短辺方向の一方側の端部において、封口板62の長辺方向に沿った中央部に、薄肉部64が形成されている。なお、図8Bにおける一点鎖線部分は角形密閉電池60が膨化した際の形状を示している。この角形密閉電池60によれば、電池内部の内圧が上昇して外装缶61が僅かに膨れると、薄肉部64に亀裂が入って開口が形成され、電池内部のガスが容易に外部に放出されるため、電池の破裂を防止でき、安全性の向上を図ることができるというものである。
さらに、下記特許文献3に開示されている角形密閉電池70は、図9に示したように、外装缶71と、金属製の封口板72とを有し、外装缶71内に発電要素(図示省略)が挿入されている。封口板72は、外装缶71の開口部に溶接されており、中央部に端子73が形成されている。そして、封口板72の長辺方向の一方の端部側で、短辺方向の中央部には、開放孔74が形成されており、この開放孔74内に封口板72と一体に形成された薄肉の弁体からなる安全弁75が形成されている。この安全弁75は、平面形状が例えば小判状となされており、電池外側方向に膨らんでドーム形状をなすドーム状部76が2個形成されており、これらのドーム状部76の周囲には断面形状がV字状の破砕溝77が形成されており、また,二つのドーム状部76間で安全弁75の中央部には、封口板の短辺に沿って断面形状がV字状の直線状の破砕補助溝78が形成されている。この角形密閉電池70によれば、電池内部の内圧が上昇すると、安全弁の破砕溝77が開口して電池内部のガスが容易に外部に放出されるため、電池の破裂を防止でき、安全性の向上を図ることができるというものである。
実開平 5− 87814号公報 特開2001−307705号公報 特開2003−187774号公報
上記特許文献1〜3に開示されている角形密閉電池によれば、電池内圧が上昇したときには、封口板に形成された薄肉部ないし安全弁に開口が形成されるため、一応、電池内部のガスが容易に外部に放出され、電池の破裂を防止でき、安全性の向上を図ることができる。しかしながら、いずれの構造の角形密閉電池でも薄肉部や安全弁に形成された開口の面積が小さ過ぎてガスの排出強度が大きく、しかもガスの放出時間が長くなるので、安全性の確保が十分ではないという課題が存在している。
ここで、従来の角形密閉電池の内圧の上昇による外装缶の膨化現象を図10を用いて説明する。なお図10Aは従来の角形密閉電池の正面断面図であり、図10Bは電池内圧が上昇して変形した際の模式正面図であり、図10Cは図10BのXC部分拡大断面図である。なお、図10においては、封口板及び角形外装缶以外の構成は図示省略してある。
図10Aに示すように、角形密閉電池80は、角形の外装缶81の開口部に平板状の封口板82が嵌合され、この嵌合部がレーザ溶接された構成を備えている。このような角形密閉電池80においては、内圧が大きくなって外装缶81が膨化する際、外装缶81の面積の広い側面83が電池外側に向かって膨化するのに伴い、面積の広い側面の周囲の辺が図10Bや図10Cに示すようにくびれるように変形し、それが外装缶81及び封口板82の面積の広い側面以外の面積の狭い側面81aや82aを谷ゾリに反らせる。
そのため、角形密閉電池の封口板に形成する安全弁としては、図10に示したような電池の変形を考慮して、電池内圧が増加して安全弁が作動した場合には、安全弁の開口面積が大きくなるようにして、電池内部のガスの排出強度(ガス排出の勢い)が小さくなるようにすると共に、電池内部のガスの排出が短時間で行われるようにすることが要望される。
発明者等は、上述の従来技術の問題点を解決すべく種々検討を重ねた結果、単に封口板の長辺方向に沿った中央部において、短辺方向の一方側の端部に、溝状の薄肉部を形成するだけでなく、封口板の短辺方向の中央部に上述のような従来の溝状の薄肉部よりも幅広の彫り込み部を形成することにより解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、高温にさらされた場合や、適正でない充放電が行われた場合等において、ガス発生による過度の内圧の上昇が生じた際に、封口板に形成された安全弁として作動する部分の開放面積が大きくなるようにして、電池内部のガスの排出強度が小さくなるようにすると共に、従来例のものと同等の排出時間ないしより短い排出時間で排出される、安全性に優れた角形密閉電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の角形密閉電池は、開口部を備える角形有底の外装缶と、前記開口部を封口する封口板と、前記外装缶内に配置された電極体及び非水電解液と、を備える角形密閉電池において、
前記封口板はそれぞれ一対の長辺と短辺とを有しており、
前記封口板の表面側又は裏面側には、前記封口板の一方側の長辺に沿って、開裂部として作動する溝状の第1の薄肉部が形成されており、
前記封口板の前記短辺の少なくとも一方側における前記一対の長辺間に、第2の薄肉部が形成されていることを特徴とする。
本発明の角形密閉電池においては、封口板の表面側又は裏面側には、封口板の一方側の長辺に沿って、かつ一対の短辺間の間に、開裂部として作動する溝状の第1の薄肉部が形成されており、また、封口板の短辺の少なくとも一方側における一対の長辺間に第2の薄肉部が形成されている。このうち、溝状の第1の薄肉部は、電池の膨れが大きくなると溝の底から開裂して開口部が形成されて安全弁として作動する。また、第2の薄肉部が形成された箇所は、この第2の薄肉部の周囲部分よりも強度が弱くなるため、電池の膨れが大きくなると変形し易い。なお、第2の薄肉部は、角形密閉電池の大きさによって短辺の両側における一対の長辺間に設けてもよいが、角形密閉電池の強度が低下するため、好ましくない。
したがって、本発明の角形密閉電池においては、電池内部の圧力が高くなると、外装缶の面積の広い側面が膨れると共にその周囲の面積の狭い側面が谷反りし、封口板が第2の薄肉部において大きく変形するため、第2の薄肉部の形態により、従来例の場合に比して、溝状の第1の薄肉部の開裂タイミングを早めたり、開裂したときの開口面積を大きくすることができる。そのため、本発明の角形密閉電池によれば、電池内部の圧力が高くなって溝状の第1の薄肉部が開裂して安全弁として作動したとき、電池内部のガスの排出強度が低下し、しかも、電池内部のガスは従来例のものと同等の排出時間ないしより短い排出時間で排出されるようになるので、従来例のものよりも安全性が確保された角形密閉電池が得られる。
なお、本発明においては、封口板の「表面」とは電池の外部側の面を意味し、同じく「裏面」とは電池の内部側の面を意味するものとして使用されている。すなわち、本発明の角形密閉電池においては、第1及び第2の薄肉部は、それぞれ封口板の表面及び裏面のいずれに形成されていてもよく、両者とも同一面側でも、それぞれ異なる面側に形成されていてもよい。
また、本発明の角形密閉電池においては、前記溝状の第1の薄肉部は、前記封口板の長辺の長さの1/3以上であることが好ましい。
溝状の第1の薄肉部の長さが封口板の長辺の長さの1/3未満であると、電池内部の圧力が高くなって溝状の薄肉部が安全弁として作動した際、形成される開口の大きさが小さくなるので、ガスの排出強度が高くなると共にガスの排出時間も長くなるため、安全性が低下してしまう。なお、溝状の薄肉部は、一対の短辺に跨って形成されていてもよい。
また、本発明の角形密閉電池においては、前記第2の薄肉部は、前記溝状の第1の薄肉部と交差するように形成されていることが好ましい。
第2の薄肉部が前記溝状の第1の薄肉部と交差するように形成されていると、第2の薄肉部と前記溝状の第1の薄肉部との交差部で溝状の第1の薄肉部が開裂し易くなると共に、第2の薄肉部に沿って封口板が変形し易くなる。これにより、本発明の角形密閉電池によれば、電池内部の圧力が高くなって溝状の第1の薄肉部が安全弁として作動したとき、より電池内部のガスの排出強度が低下し、しかも、電池内部のガスは従来例のものよりも短い排出時間で排出されるようになるので、より安全性が確保された角形密閉電池が得られる。
また、本発明の角形密閉電池においては、前記第2の薄肉部は、前記溝状の第1の薄肉部と交差しないように形成されていてもよい。
第2の薄肉部が溝状の第1の薄肉部と交差しないように形成されていても、第2の薄肉部が形成されていない場合と比すると、第2の薄肉部の部分で封口板が変形し易くなる。これにより、本発明の角形密閉電池によれば、電池内部の圧力が高くなった際に溝状の第1の薄肉部が安全弁として大きく開口し、第2の薄肉部が形成されていない場合に比すると、電池内部のガスの排出強度が低下し、しかも、電池内部のガスは短い排出時間で排出されるようになるので、安全性が確保された角形密閉電池が得られる。
また、本発明の角形密閉電池においては、前記第2の薄肉部は、前記溝状の第1の薄肉部よりも幅広に形成されていることが好ましい。
前記第2の薄肉部が溝状の第1の薄肉部よりも封口板の短辺方向や長辺方向において幅広に形成されていると、封口板は第2の薄肉部で大きく変形し、開口が大きくなる。これにより、本発明の角形密閉電池によれば、より上記の本発明の効果が良好に奏される角形密閉電池が得られるようになる。
一方、第2の薄肉部の面積を過度に大きくすると角形密閉電池の強度が低下する可能性がある。、そこで本発明の角形密閉電池においては、前記第2の薄肉部は、第1の薄肉部と交差する細い溝状部分と、前記細い溝状部分よりも幅広でかつ第1の薄肉部と交差しない彫り込み部からなり、互いに少なくとも部分的に重畳するように形成されていることが好ましい。
本発明の角形密閉電池によれば、第2の薄肉部が、第1の薄肉部と交差する細い溝状部分と、この細い溝状部分よりも幅広でかつ第1の薄肉部と交差しない彫り込み部の両者を備えているので、第1の薄肉部と交差する細い溝状部により開裂のタイミングが早くなり、第1の薄肉部と交差しない彫り込み部により開口の大きさが大きくなり、角形密閉電池の強度の低下を抑制しながら上記本発明の効果が特に顕著に奏される角形密閉電池が得られるようになる。
図1Aは各実施例及び比較例に共通する角形密閉電池の内部を表面側から透視して表した模式図であり、図1Bは図1AのIB−IB線に沿った模式断面図である。 実施例1〜3および比較例1に共通する角形密閉電池の斜視図である。 図3Aは実施例1の角形密閉電池の封口板の側面図であり、図3Bは同じ底面図である。 図4Aは実施例2の角形密閉電池の封口板の側面図であり、図4Bは同じ底面図である。 図5Aは実施例3の角形密閉電池の封口板の側面図であり、図5Bは同じ底面図である。 図6A〜図6Cはそれぞれ実施例1〜3の角形密閉電池の封口板の加熱試験後の状態の概略を示す斜視図であり、図6Dは比較例1の角形密閉電池の加熱試験後の変形状態の概略を示す斜視図である。 図7Aは第1の従来例の角形密閉電池の封口板側から見た平面図であり、図7Bは図7AのVIIB−VIIB線に沿った断面図である。 図8Aは第2の従来例の角形密閉電池の封口板側から見た平面図であり、図8Bは図8AのVIIIB−VIIIB線に沿った断面図である。 図9Aは第3の従来例の角形密閉電池の封口板側から見た平面図であり、図9Bは図9AのIXB−IXB線に沿った拡大断面図である。 図10Aは従来の角形密閉電池の正面断面図であり、図10Bは電池内圧が上昇して変形した際の模式正面図であり、図10Cは図10BのXC部分拡大断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を用いて詳細に説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための角形密閉電池を例示すものであって、本発明をこの実施形態に特定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行ったものにも均しく適用し得るものである。なお、この明細書における説明のために用いられた各図面においては、各部材を図面上で明確に認識できる程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法に比例して表示されているものではない。
まず、各実施例及び比較例に共通する角形密閉電池の概略構成を図1を用いて説明する。なお、図1Aは各実施例及び比較例に共通する角形密閉電池の内部を表面側から透視して表した模式図であり、図1Bは図1AのIB−IB線に沿った模式断面図である。
この非水電解質二次電池10は、正極タブ11を有する正極極板と負極タブ12を有する負極極板とがセパレータを介して巻回された偏平状の巻回電極体13を有し、この偏平状の巻回電極体13が角形の外装缶14内に収容されている。偏平状の巻回電極体13の上部には、絶縁性材料からなるスペーサ15が配置され、更に角形の外装缶14の開口部は、内面に絶縁板18が形成されている封口板16が嵌合され、角形の外装缶14と封口板16との嵌合部が例えばレーザ溶接により溶接され、密閉されている。
この偏平状の巻回電極体13からは、正極タブ11及び負極タブ12が同一方向(図1A及び図1Bにおいて上方向)に突出され、負極タブ12は、スペーサ15に形成されたスリット状の開口(図示省略)内を通され、絶縁板18上の負極リード部(図示省略)を経て負極端子17に電気的に接続されている。また、正極タブ11は、スペーサ15と外装缶14との間を通され、スペーサ15及び絶縁板18との間で折り曲げ部11'(図1B参照)が形成され、端部が外装缶14と封口板16との間に挟まれて外装缶14及び封口板16と一体に溶接されている。なお、正極タブ11の折り曲げ部11'は、非水電解質二次電池10に衝撃が加わった場合、偏平状の巻回電極体13が外装缶14内部で動いたとしても、正極タブ11にかかる衝撃を吸収するために形成されるものである。
なお、各実施例及び比較例に共通する偏平状の巻回電極体13は次のようにして作製した。まず、コバルト酸リチウムを94質量部、導電剤を3質量部、結着剤を3質量部、N−メチルピロリドンに分散させたスラリーをアルミ箔の両面に塗布し、乾燥後に圧延ロールを用いて所定の充填密度となるまで圧延し、所定寸法に切断して正極極板を得た。また、黒鉛粉末を95質量部、増粘剤を3質量部、結着剤を2質量部、水に分散させたスラリーを銅箔の両面に塗布し、乾燥後に圧延ロールを用いて所定の充填密度となるまで圧延し、所定寸法に切断して負極極板を得た。次に、正極極板及び負極極板をポリオレフィン系樹脂からなる微多孔膜のセパレータを介在させて巻き取り機により巻回し、絶縁性の巻き止めテープを取り付け、プレスして偏平状の巻回電極体13を完成させた。
この偏平状の巻回電極体13の上に樹脂製のスペーサ15を設置し、スペーサの一つの透孔に負極タブ12を通し、封口板16の負極端子17に溶接した。また、スペーサ15のもう片方の透孔上で正極タブ11を折り曲げ、封口板16側面に正極タブ11を沿わせ、それを有底角形の外装缶14内に挿入し、封口板16と外装缶14の嵌合部に正極タブ11を挟みこみ、レーザ溶接にて封口した。そして、エチレンカーボネート30vol%、エチルメチルカーボネート50vol%、ジエチルカーボネート20vol%となるように混合溶媒を調製し、これにLiPFを1mol/L溶解して電解質とした電解液を封口板16の注液口(図示省略)より所定量注入し、注液口に封止栓を挿入し、レーザ溶接にて固定した。
なお、封口板16の厚みは0.8mmであり、外装缶のアルミニウム合金材の厚さは0.20mmであり、作製した電池のサイズは、全て厚み:4.5mm×幅:44mm×高さ:56mmである。そのため、封口板16の幅(短辺の長さ)は4.1mmであり、長さ(長辺の長さ)は43.6mmである。
[比較例1、比較例2]
比較例1の角形密閉電池10Dの構成を図2を用いて説明する。なお、図2は以下で説明する実施例1〜3と共通する角形密閉電池の斜視図である。比較例1の角形密閉電池10Dとしては、封口板16Dの裏面側、すなわち電池の内部側に、封口板16Dの一方側の長辺に沿って一対の短辺間の中央部に、開裂部として作動する溝状の第1の薄肉部20を形成し、第2の薄肉部を形成しないものを用いた。この第1の溝状の薄肉部20は、封口板16の一方の長辺端部に長さが37mm、幅が0.1mm、深さ0.7mm(残肉部の厚さ0.1mm)となるように形成されている。この第1の溝状の薄肉部20は、電池内部の圧力が上昇した際に安全弁として作動する開裂部となる。また、比較例2の角形密閉電池(図示省略)としては、比較例1の角形密閉電池において、封口板16の一方の短辺側に上記特許文献3に開示されているのと類似の形状(図9参照)であるが、ドーム状部が電池内側に膨出しており、V字状破砕溝が電池内部側に形成された安全弁を用いた。この安全弁は、1.9mm×5.2mmの楕円形状の薄肉部からなりその残肉部の厚さは0.04mmである。
[実施例1〜3]
実施例1〜3の角形密閉電池の構成を図2〜図5を用いて説明する。なお、図2は実施例1〜3と上述の比較例1に共通する角形密閉電池の斜視図である。図3Aは実施例1の角形密閉電池の封口板の側面図であり、図3Bは同じく底面図である。図4Aは実施例2の角形密閉電池の封口板の側面図であり、図4Bは同じく底面図である。図5Aは実施例3の角形密閉電池の封口板の側面図であり、図5Bは同じく底面図である。また、図2〜図5においては、図1に記載した角形密閉電池と同一の構成部分には同一の参照符号を付与して、その詳細な説明は省略する。
実施例1〜3の角形密閉電池10A〜10Cは、それぞれ角形の外装缶14と、角形の外装缶14の開口に溶接された封口板16と、封口板16のほぼ中央部に形成された負極端子17とを備えている。そして、封口板16には、裏面側、すなわち電池の内部側に、封口板16の一方側の長辺に沿って一対の短辺間の中央部に、開裂部として作動する溝状の第1の薄肉部20が形成されている。この第1の溝状の薄肉部20は、実施例1〜3の角形密閉電池10A〜10Cの封口板16A〜16Cに共通に形成されている構成であり、比較例1と同様に、封口板16の一方の長辺から0.2mm離間した位置に長さが37mm、幅が0.1mm、深さ0.7mm(残肉部の厚さ0.1mm)となるように形成されている。この第1の溝状の薄肉部20は、電池内部の圧力が上昇した際に安全弁として作動する開裂部となる。
実施例1の角形密閉電池10Aにおける封口板16Aは、図3に示したように、溝状の第1の薄肉部20と実質的に交差するように、かつ、封口板16Aの長辺間に跨るように、封口板16Aの中心から一方の短辺側に13.5mm離間した位置が中心となるように、幅1mm、残肉部の厚さ0.4mmの溝状の第2の薄肉部21が形成されている。なお、上記の13.5mmという寸法は、電池の膨れが大きくなった従来の多くの角形密閉電池の観測結果から導き出された、封口板16Aが変形しやすい位置に該当する寸法を採用したものである。
また、実施例2の角形密閉電池10Bにおける封口板16Bは、図4に示したように、溝状の第1の薄肉部20とほぼ並行に、かつ、封口板16Aの長辺間の中央部に、封口板16Bの中心から一方の短辺側に13.5mm離間した位置が中心となるように、長径5.5mm、短径2.2mm、残肉部の厚さ0.1mmの楕円形状の彫り込み部22が形成されている。この彫り込み部22が本発明の第2の薄肉部に対応する。
さらに、実施例3の角形密閉電池10Cにおける封口板16Cは、図3に示したように、実施例1の溝状の第2の薄肉部21と実施例2の彫り込み部22とを組み合わせた形状の第2の薄肉部23が形成されている。すなわち、溝状の第1の薄肉部20と実質的に交差するように、かつ、封口板16Cの長辺間に跨るように、封口板16Cの中心から一方の短辺側に13.5mm離間した位置が中心となるように、幅1mm、残肉部の厚さ0.4mmの溝状の薄肉部24が形成され、また、溝状の第1の薄肉部20とほぼ並行に、かつ、封口板16Cの長辺間の中央部に、封口板16Cの中心から一方の短辺側に13.5mm離間した位置が中心となるように、長径5.5mm、短径2.2mm、残肉部の厚さ0.1mmの彫り込み部25が形成されている。これらの溝状の薄肉部24及び彫り込み部25が実施例3の角形密閉電池の第2の薄肉部23を構成する。
[作動圧の測定]
最初に、電解液を注入しない以外は実施例1〜3、比較例1及び2の角形密閉電池と同様にして作製されたダミー電池について、外装缶14の底部に穴を開け、この穴から窒素ガスを注入し、実施例1〜3、及び、比較例1の各ダミー電池については溝状の第1の薄肉部20が開裂する際の圧力を、また、比較例2のダミー電池については、安全弁(図9参照)が開裂する際の圧力を、それぞれ測定した。なお、作動圧の測定値は、それぞれの場合について5個ずつ測定した平均値である。結果をまとめて表1に示した。
[加熱試験]
上述のようにして作製された実施例1〜3、比較例1及び2の角形密閉電池について、250℃に維持されたホットプレート上に1個づつ載置して加熱した。そして、それぞれの角形密閉電池の一部が開裂し、内部のガスが排出された際の勢い及び排出時間を測定した。なお、加熱試験の測定値は、それぞれの場合について5個ずつ測定した平均値である。結果をまとめて表1に示した。
Figure 2014078316
表1に示した結果から以下のことが分かる。作動圧力は、第2の薄肉部を形成しない比較例1の角形密閉電池を基準とすると、従来の安全弁を形成した比較例2の角形密閉電池が最も作動圧が低かったが、実施例1〜3の角形密閉電池10A〜10Cでも作動圧は低下していた。このうち実施例1及び2の測定結果を対比すると、実施例1の角形密閉電池10Aの作動圧は実施例2のものよりも低くなっている。このような結果は、実施例2の第2の薄肉部に対応する彫り込み部22は溝状の第1の薄肉部20とは交差していないのに対し、実施例1の溝状の第2の薄肉部20Aは溝状の第1の薄肉部20と実質的に交差するようにかつ封口板16Aの長辺間に跨るように形成されているため、実施例1の角形密閉電池10Aでの封口板16Aは、溝状の第1の薄肉部20と溝状の第2の薄肉部21の交差部で、溝状の第1の薄肉部20が開裂し易くなり、また、溝状の第2の薄肉部21に沿って曲がり易くなったためと思われる。
これに対し、実施例1の溝状の第2の薄肉部21及び実施例2の彫り込み部22の両方の構成を備えている実施例3の角形密閉電池10Cでは、最も作動圧が低くなっている。この結果は、実施例1の結果と実施例2の結果が相乗的に表れたものと思われる。
また、加熱試験結果によれば、実施例1〜3及び比較例2のいずれの構成によっても、封口板に第2の薄肉部を形成しない比較例1の場合と比すると、角形密閉電池の破裂防止効果が奏されている。しかしながら、角形密閉電池における内部燃焼時に発生するガスの量が膨大なため、比較例2のような従来形状の安全弁では、ガス排出の勢いが強く、しかも、安全弁の開放面積が約11mmと狭いため、ガス排出時間は3秒程度と長くなった。
加熱試験後の実施例1〜3の封口板16A〜16Cに形成された開口の状態をそれぞれ図6A〜図6Cに示し、封口板16に第2の薄肉部を形成しない比較例1の角形密閉電池10Dでの加熱試験後の形状を図6Dに示す。比較例1の角形密閉電池10Dでは、封口板16の変形にともない溝状の第1の薄肉部20が開裂して開放部26Dを形成するものの、開放面積は約10mmであり、ガスの排出強度は最も強く、ガスの排出時間も3.5秒と最も長かった。
これに対し、溝状の第2の薄肉部を形成した実施例1〜3の角形密閉電池では、比較例1のものよりも、ガスの排出強度が低下するとともにガスの排出時間も短くなっている。しかしながら、実施例1の角形密閉電池10Aでは、封口板16に形成された溝状の第1の薄肉部20は開裂し易いが、溝状の第2の薄肉部21の面積が狭いため、封口板16の曲がり変形への寄与が小さく、図6Bに示したような形状に開放部26Aが形成された。実施例1の角形密閉電池10Aでは、この開放部26Aの面積は約14mmと比較例1及び2の場合より僅かにしか大きくなく、ガスの排出強度は比較例1及び比較例2の場合よりも弱かったが、ガスの排出時間は従来の安全弁を設けた比較例2の場合と同様の3秒となった。
また、実施例2の角形密閉電池10Bでは、第2の薄肉部の面積が実施例1の場合よりは広いため、図6Cに示したような形状に開放部26Bが形成された。実施例2の角形密閉電池10Bでは、封口板16は実施例1の場合より曲がりの程度が大きいため、開放部26Bの面積が約150mmと実施例1の場合よりも大幅に大きくなり、ガスの排出強度が弱くなり、ガスの排出時間も1.5秒と短くなった。さらに、実施例1の第2の薄肉部と実施例2の第2の薄肉部とを組み合わせた実施例3の角形密閉電池10Cでは、封口板16は実施例1の場合より曲げやすくなり、しかも、溝状の第1の薄肉部20は開裂し易いため、開放部26Cの面積が約155mmと実施例2の場合よりもさらに大きくなり、ガスの排出強度も弱くなり、ガスの排出時間も1.0秒と最も短くなった。
したがって、封口板に溝状の第1の薄肉部だけでなく、第2の薄肉部を適宜形成することにより、溝状の第1の薄肉部の開裂に必要な圧力を小さくすることができ、しかも、開放面積も大きくできるため、ガスの排出強度を弱くすることができるとともにガスの排出時間を短くすることができ、角形密閉電池の安全性向上の効果が良好に奏されることが分かる。ただし、表1に示した結果からすると、第2の薄肉部は、実施例1の角形密閉電池10Aのように溝状にして溝状の第1の薄肉部20と交差するように形成するよりも、実施例2の角形密閉電池10Bのように溝状の第1の薄肉部20と交差しなくても広い面積となるように形成した方がよい。
また、安全弁として作動する溝状の第1の薄肉部20の長さは、角形密閉電池のサイズによっても変化するが、封口板の長さの1/3以上で封口板の長さまでとすればよい。また第1の薄肉部20の封口板短辺方向の位置は、上記実施例のように封口板の長辺の端部(すなわち封口板端部が階段状になる状態)であってもよく、長辺端部から短辺の長さの1/3までの間に設けてもよい。また、第1の薄肉部の幅は0.05mm〜短辺長さの1/3がこのましい。さらに溝状の第1の薄肉部の溝の深さは、底部の肉厚が0.05mm〜封口板の厚さの1/2程度となるようにすればよい。なお、封口板の平面視の形状は必ずしも方形状である必要はなく、短辺部が曲線状に形成されていてもよい。
また、第2の薄肉部は、封口板の長辺側端部から長辺長さの1/3〜1/7等分した位置に中心が位置するように、溝状の第1の薄肉部20と交差する場合には、封口板短辺方向は0.1mm〜封口板短辺と同じ長さ、封口板長辺方向は0.5mm〜封口板の長辺長さの1/3程度に形成すればよく、溝状の第1の薄肉部20と交差しない場合には、封口板長辺方向は1mm〜封口板の長さの1/2程度の長さ、封口板短辺方向は1mm〜封口板の長辺端(長辺上)から0.5mmの位置となるまで形成することができる。さらに、第2の薄肉部の残肉部の厚みは封口板の厚さの1/2〜1/20となるようにすればよい。この第2の薄肉部の形状は、彫り込み部として形成する場合には、楕円形状だけでなく、長穴形状や、方形状としてもよい。
また、溝状の第1の薄肉部20及び第2の薄肉部は、封口板の中心から長辺方向に向かって左右両方に設けてもよいし、左右の一方側のみでもよく、さらには、封口板の裏面及び表面のどちらでもよく、表面及び裏面の両方に設けてもよい。ただし、溝状の第1の薄肉部20及び第2の薄肉部は、それぞれの溝ないし彫り込み部が封口板の同一側に形成されるようにしたほうがよい。
また、外装缶や封口板の材料は外装缶に収納する極板や電解質の電気化学的特性を考慮して種々の金属やその合金を選択可能であるが、アルミニウムやアルミニウム合金は加工が比較的容易で本発明の効果が得られやすいので好ましい。
10…非水電解質二次電池 10A〜10D…角形密閉電池 11…正極タブ 11'…折り曲げ部 12…負極タブ 13…偏平状の巻回電極体 14…外装缶 15…スペーサ 16、16A〜16D…封口板 17…負極端子 18…絶縁板 20…第1の薄肉部 21…溝状の第2の薄肉部 22…彫り込み部 23…第2の薄肉部 24…溝状の薄肉部 25…彫り込み部 26A〜26D…開放部

Claims (6)

  1. 開口部を備える角形有底の外装缶と、前記開口部を封口する封口板と、前記外装缶内に配置された電極体及び非水電解液と、を備える角形密閉電池において、
    前記封口板はそれぞれ一対の長辺と短辺とを有しており、
    前記封口板の表面側又は裏面側には、前記封口板の一方側の長辺に沿って、安全弁として作動する溝状の第1の薄肉部が形成されており、
    前記封口板の前記短辺の少なくとも一方側における前記一対の長辺間に、第2の薄肉部が形成されていることを特徴とする角形密閉電池。
  2. 前記溝状の第1の薄肉部は、前記封口板の長辺の長さの1/3以上の長さに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の角形密閉電池。
  3. 前記第2の薄肉部は、前記溝状の第1の薄肉部と交差するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の角形密閉電池。
  4. 前記第2の薄肉部は、前記溝状の第1の薄肉部と交差しないように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の角形密閉電池。
  5. 前記第2の薄肉部は、前記溝状の第1の薄肉部よりも幅広に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の角形密閉電池。
  6. 前記第2の薄肉部は、第1の薄肉部と交差する細い溝状部分と、前記細い溝状部分よりも幅広の第1の薄肉部と交差しない彫り込み部からなり、互いに少なくとも部分的に重畳するように形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の角形密閉電池。
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