JP2014078115A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信システムの処理負荷及び通信負荷が高いことと、通信装置の適切な監視・制御を行うことができないこと、を解決する通信装置を提供する。
【解決手段】本発明の通信装置は、所定のイベントが発生したことを表すトラップを出力するトラップ出力部と、トラップ出力部から出力されたトラップを、ネットワークを介して接続された管理装置に送信するトラップ管理部と、を備え、上記トラップ管理部は、管理装置へのトラップの送信状況を表すトラップ送信状況情報を記憶装置に記憶すると共に、トラップ出力部から出力されたトラップの種別を判別し、当該トラップの種別と記憶装置に記憶されたトラップ送信状況情報とに応じて、管理装置へのトラップの送信を停止する、という構成をとる。
【選択図】図20

Description

本発明は、通信装置にかかり、特に、所定のイベントが発生した場合にその旨の内容を表す情報を管理装置に送信する通信装置に関する。
ルータや情報処理端末などネットワークに接続された通信装置を、管理装置にてネットワーク経由で監視・制御する通信システムが知られている。このような通信システムでは、通信装置は、当該通信装置にて所定のイベントが発生した場合に、その旨を表す情報であるトラップを、所定の通信プロトコルに従って管理装置に送信する。このようなトラップを送信する通信プロトコルとしては、例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)がある。
また、通信装置にて発生した所定のイベントを通知するトラップは、当該通信装置の状態変化を通知するものであるが、例えば、所定の障害が発生したことを表す障害発生トラップ、所定の障害が復旧したことを表す障害復旧トラップ、その他の状態変化を表す情報トラップ、などがある。
特開2011−9931号公報
ところが、上述した通信システムでは、通信装置にてイベントが発生すると常に管理装置にトラップが送信されるため、重複してトラップが送信されるなど、無駄なトラップが送信されることがある。すると、通信装置と管理装置との間の通信負荷が高くなり、また、通信装置及び管理装置の処理負荷も高くなる、という問題が生じる。
一方で、上述した問題を解決するための技術として、特許文献1に開示のものがある。特許文献1では、トラップの発生頻度を検出して、これに応じてトラップの送信を一括で禁止している。
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、全てのトラップの送信を一括で禁止しているため、管理装置側で必要とするトラップの送信を受けることができない場合が生じる。すると、通信装置の適切な監視・制御を行うことができない、という問題が生じる。
このため、本発明の目的は、上述した課題である、通信システムの処理負荷及び通信負荷が高いことと、通信装置の適切な監視・制御を行うことができないこと、を解決することができる通信装置を提供することにある。
本発明の一形態である通信装置は、
所定のイベントが発生したことを表すトラップを出力するトラップ出力部と、
前記トラップ出力部から出力された前記トラップを、ネットワークを介して接続された管理装置に送信するトラップ管理部と、を備え、
前記トラップ管理部は、
前記管理装置への前記トラップの送信状況を表すトラップ送信状況情報を記憶装置に記憶すると共に、
前記トラップ出力部から出力された前記トラップの種別を判別し、当該トラップの種別と前記記憶装置に記憶された前記トラップ送信状況情報とに応じて、前記管理装置への前記トラップの送信を停止する、
という構成をとる。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
管理装置にネットワークを介して接続された通信装置に、
所定のイベントが発生したことを表すトラップを出力するトラップ出力部と、
前記トラップ出力部から出力された前記トラップを前記管理装置に送信するトラップ管理部と、を実現させると共に、
前記トラップ管理部は、
前記管理装置への前記トラップの送信状況を表すトラップ送信状況情報を記憶装置に記憶すると共に、
前記トラップ出力部から出力された前記トラップの種別を判別し、当該トラップの種別と前記記憶装置に記憶された前記トラップ送信状況情報とに応じて、前記管理装置への前記トラップの送信を停止する、
ことを実現させるためのプログラムである。
また、本発明の他の形態である通信方法は、
管理装置にネットワークを介して接続された通信装置にて、
所定のイベントが発生したことを表すトラップを出力し、
前記トラップ出力部から出力された前記トラップを前記管理装置に送信し、
前記管理装置への前記トラップの送信状況を表すトラップ送信状況情報を記憶装置に記憶すると共に、
前記トラップ出力部から前記トラップが出力された場合に、当該トラップの種別を判別し、当該トラップの種別と前記記憶装置に記憶された前記トラップ送信状況情報とに応じて、前記管理装置への前記トラップの送信を停止する、
という構成をとる。
本発明は、以上のような構成をとることにより、通信システムの処理負荷及び通信負荷を抑制しつつ、通信装置の適切な監視・制御を行うことができる通信装置を提供することができる。
本発明における通信システムの全体構成を示すブロック図である。 図1に開示した通信システムを構成する通信装置と管理装置との構成を示すブロック図である。 図2に開示したSNMPエージェントに記憶されている設定ファイルの一例を示す図である。 図2に開示したSNMPエージェントに記憶されるTrapログファイルの一例を示す図である。 図2に開示したSNMPエージェントに記憶されるTrap送信結果ファイルとダイジェストTrapの一例を示す図である。 図2に開示したSNMPエージェントの動作を示すフローチャートである。 図2に開示したSNMPエージェントの動作を示すフローチャートである。 図2に開示したSNMPエージェントの動作を示すフローチャートである。 図2に開示したSNMPエージェントの動作を示すフローチャートである。 図2に開示したSNMPエージェントの動作を示すフローチャートである。 図2に開示したSNMPエージェントの動作を示すフローチャートである。 図2に開示したSNMPエージェントの動作を示すフローチャートである。 図2に開示したSNMPエージェントに記憶されるTrapID個別情報一覧の一例を示す図である。 図2に開示したSNMPエージェントに記憶される障害状態一覧の一例を示す図である。 図2に開示したSNMPエージェントに記憶される抑止Trap一覧の一例を示す図である。 図2に開示したSNMPエージェントに記憶されるSNMPマネージャのタイムアウトイベント表の一例を示す図である。 図2に開示したSNMPエージェントで出力されるトラップ数の一例を示す図である。 図2で開示したSNMPマネージャの状態例を示す図である。 図2で開示したSNMPマネージャの状態例を示す図である。 本発明の付記1における通信装置の構成を示すブロック図である。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図19を参照して説明する。図1乃至図2は、通信システムの構成を示す図である。図3乃至図5は、通信装置に記憶される情報の一例を示す図である。図6乃至図19は、通信システムの動作を説明するための図である。
図1は、通信システムの全体構成を示す図である。この図に示すように、通信システムは、通信装置10と、複数の管理装置20と、がネットワークNを介して接続している。なお、通信装置10は、例えば、ルータや情報処理端末などネットワークに接続されるネットワーク機器であり、管理装置20にて監視・制御される装置である。また、通信装置10と管理装置20とは、SNMP(Simple Network Management Protocol)と呼ばれる通信プロトコルにて通信し、通信装置10はSNMP(Simple
Network Management Protocol)エージェントと呼ばれ、管理装置20はSNMPマネージャと呼ばれる。以下、通信装置10であるSNMPエージェントの構成と、管理装置20であるSNMPマネージャとの構成について説明する。なお、通信装置10と管理装置20とは、いかなる通信プロトコルにて通信を行ってもよい。
上記通信装置10は、所定の演算処理を行う演算装置と、所定の情報を記憶する記憶装置と、を備えた情報処理装置である。そして、図2に示すように、通信装置10は、演算装置にプログラムが読み出されることで構築された、機能部11と、トラップ管理部12と、タイマ通知部13と、トラップ送信部14と、FTPサーバ部15、を備えている。また、通信装置10は、記憶装置内に後述する種々の情報を記憶する記憶部16を備えている。
上記機能部11(トラップ出力部)は、複数設けられており(機能部#1,#2,・・・,#n)、SNMPエージェント10自体の状態変化に応じて発生したイベントを通知するトラップを出力して、トラップ管理部12に通知する。本実施形態では、トラップは、通知するイベントの内容に応じた種別に分類されることとし、例えば、所定の障害が発生したことを表す「障害発生トラップ」、所定の障害が復旧したことを表す「障害復旧トラップ」、その他の状態変化を表す「情報トラップ」の3種類あることとする。
なお、上記トラップの種類などの情報は、記憶部16に記憶された設定ファイルに予め記述されて設定されている。ここで、設定ファイル(ファイル名:xxxxx.ini)の内容の一例を、図3に示して説明する。図3では、設定ファイルの記述が3つに分割されて図示されているが、実際には、1つのファイルにまとめて記述されている。
まず、設定ファイルに記述されている[Trap送信頻度監視間隔]である「T」は、後述するようにタイマ通知部11がトラップ管理部12に対してタイムアウト通知を送信する間隔である。
また、設定ファイルには、各SNMPマネージャ20の設定情報が記述されている。
[Trap送信先IPアドレス]として設定されている「11.11.11.11」,・・・,「nn.nn.nn.nn」は、各SNMPマネージャ20(管理装置)のIPアドレスである。この情報は、後述するように、SNMPエージェント10がトラップを送信する際に利用される。
[Trap送信イベント発生率の閾値」として設定されている「V1」〜「Vn」は、後述するように、情報トラップの送信を抑止するかどうかを決めるための全トラップのトラップ送信頻度に対する閾値である。
[Trap送信抑止時間]として設定されている「N1×T」〜「Nn×T」は、全トラップのトラップ送信頻度が上記閾値「V1」〜「Vn」を超えたことを検出した際に、各SNMPマネージャ20に対して、その後、情報トラップの抑止を行う時間のことである。なお、上記「N1」〜「Nn」は1以上の整数とする。トラップ抑止時間「N1×T」〜「Nn×T」を経過しても全トラップのトラップ送信頻度が閾値「V1」〜「Vn」を越えている場合は、さらに、トラップ抑止時間「N1×T」〜「Nn×T」の間、情報トラップの送信の抑止を行う。
さらに、設定ファイルには、各トラップの設定情報が記述されている。
[TrapID]は、トラップの識別情報を示す。なお、この「TrapID」は、予めトラップの内容に応じて設定されており、例えば、SNMPエージェント10がSNMPマネージャ20に通知したい障害発生の種類、情報の種類、障害復旧の種類に応じて、それぞれ異なる値が設定されている。
[種別]は、上記トラップの種別が、障害発生トラップ、情報トラップ、障害復旧トラップのいずれに分類されるかを示す。
[Trap送信通知の発生率の閾値]は、それぞれの「TrapID」ごとに、「Trap送信頻度監視間隔T」の時間内で、Trap送信処理が何回発生するかを検出し、その発生率に対する閾値である。そして、Trap送信処理の発生率が「閾値」よりも高い場合は、その「TrapID」についてトラップ送信を抑止する。なお、「閾値」が「−」とあり設定されていない場合は、トラップ送信の抑止はしない。
[重複Trap抑止フラグ]は、その「TrapID」が重複して発生したときに、抑止を行うかどうかを設定する。例えば、後述するように、障害発生トラップであるTrapID:10000が10回連続で発生し、その間に、TrapID:10000の障害を復旧させる障害復旧トラップであるTrapID:70000が一度も発生していない場合に、「重複Trap抑止フラグ」が「On」であると、最初のTrapID:10000の発生に対してはトラップ送信処理を行い、残りの9回分についてはトラップ送信処理を行わない。
[障害復旧TrapID]は、障害状態に対して、どの「TrapID」の障害復旧トラップの発生で復旧するかを示す。なお、1つの障害(障害発生トラップのTrapID)に対して、複数の障害復旧トラップの「TrapID」が示されていることがあるが、これは、1つの障害発生に対して、複数の復旧方法があること(記載されたどれか1つの障害復旧トラップの送信処理内でのシーケンス番号削除の処理で復旧すること)や、数種類の障害復旧トラップの送信処理を全て行うことで障害が復旧すること、を示している。数種類全ての障害復旧トラップの送信処理を行うと障害が復旧する場合には、全ての障害復旧トラップ送信処理が行われるタイミング(最後の障害復旧トラップのTrap送信処理内でのシーケンス番号削除の処理が行われたタイミング)で、障害復旧となる。
また、上記タイマ通知部13は、上述した設定ファイルの[Trap送信頻度監視間隔]の「T」に設定された時間間隔ごとに、トラップ管理部12に、タイムアウト通知を通知する。
上記トラップ管理部12は、機能部11からのトラップ送信通知と、タイマ部13からのタイムアウト通知とを受けて、トラップをSNMPマネージャ20に送信するよう指示する送信通知をトラップ送信部14に通知する。但し、トラップ管理部12は、以下に説明するように、全てのトラップの送信をトラップ送信部14に通知するわけではなく、トラップの種別やこれまでの送信状況、設定ファイルの内容に応じて、送信を停止するものもある。その詳細については後述する。なお、このとき、トラップ管理部12によるトラップの処理内容が、記憶部16内の「Trapログファイル」に記憶される。「Trapログファイル」の一例を図4に示すが、その内容については後述する。
上記トラップ送信部14は、トラップ管理部12からトラップ送信通知を受けとると、各SNMPマネージャ20宛てにトラップを送信し、記憶部16内の「Trap送信結果ファイル」に送信結果を書き込む。なお、「Trap送信結果ファイル」の一例を図5(A)に示すが、その内容については後述する。
上記FTPサーバ部15は、SNMPマネージャ20が、SNMPエージェント10の「Trapログファイル」、「Trap送信結果ファイル」を取得するために起動しており、SNMPマネージャ20からの要求に応じて、各ファイルを送信する。
ここで、各SNMPマネージャ20は、図2に示すように、トラップ受信部21とFTPクライアント部22とを備える。これらは、SNMPマネージャ20の演算装置にプログラムが組み込まれることにより構築されている。そして、トラップ受信部21は、SNMPエージェント10のトラップ送信部14から送信されたトラップを受信する。また、FTPクライアント部22は、SNMPマネージャ20が後述する「ダイジェストトラップ」を受け取ったときや、「トラップ抜け」を検知したときに、SNMPエージェント10の「Trapログファイル」、「トラップ送信結果ファイル」を取得するために用いる。「トラップ抜け」は、SNMPマネージャ20で、SNMPエージェント10が各トラップに設定したシーケンス番号が連続しているかどうかのチェックをすることで確認できる。
続いて、上述したSNMPエージェント10が備えるトラップ管理部12の詳細について、当該トラップ管理部12の処理フローを示す図6から図12のフローチャート等を参照して説明する。
はじめに、トラップ管理部12は、SNMPマネージャTrap頻発フラグ(fi)、個別Trap頻発フラグ(ftrapID)、Trap抑止間隔数現在値(Ki)を初期化する(図6のステップS1)。具体的に、SNMPマネージャ毎に設定されるSNMPマネージャTrap頻発フラグ「f1」〜「fn」を「off」にし、トラップ毎に設定される個別Trap頻発フラグ「ftrapID」を「off」にし、SNMPマネージャ毎に設定されるTrap抑止間隔数現在値「K1」〜「Kn」を「0」にする。
その後、トラップ管理部12は、イベント通知を受信する(図6のステップS2)。このとき、タイマ通知部13からタイムアウト通知を受け取った場合には(図6のステップS3:Yes)、タイムアウトイベント処理を行う(図6のステップS4)。タイムアウトになる前に、機能部11から出力されたトラップ送信通知を受信すると(図6のステップS3:No,ステップS5:Yes)、Trap送信イベント処理を行う(図6のステップS6)。上記Trap送信イベント処理及びタイムアウトイベント処理の詳細について、図7乃至図12のフローチャートを参照して説明する。
図7は、上述した図6のステップS6で示した、トラップ管理部12によるTrap送信イベント処理の詳細なフローである。トラップ管理部12は、機能部11からトラップを受信すると、かかるトラップの種別を判定する(図7のステップS11)。このとき、各トラップにはイベントの内容に応じた識別情報であるTrapIDが含まれており、上述した設定ファイルに記憶されている情報と照合して、トラップの種別を判別する。
なお、記憶部16には、図13に示すように、設定ファイルから取得した各トラップの情報からなるTrapID個別情報一覧が記憶されており、上述したトラップの種別の判定の際には、かかる一覧を参照する。具体的に、TrapID個別情報一覧は、トラップ毎に、設定ファイルから取得した「TrapID」、「種別」、「Trap送信通知の発生率の閾値」、「重複Trap抑止フラグ」の各情報を含んでいる。
さらに、TrapID個別情報一覧は、「Trap送信頻度」を含んでいる。このTrap送信頻度は、あるTrap送信頻度監視周期の周期内に、そのTrapIDのTrap送信処理が何回発生したか、つまり、所定時間内において機能部10からの各トラップの出力回数を示す。そして、Trap送信頻度は、Trap送信頻度監視間隔Tごとのタイムアウト処理によりクリアされる。また、TrapID個別情報一覧は、「個別Trap頻発フラグ」を含んでいる。この個別Trap頻発フラグは、各TrapIDごとに、1つ前のTrap送信頻度監視周期でのTrap送信頻度が、予め設定されたTrap送信通知の発生率の閾値を越えていたかどうかを示す。超えていた場合は、個別Trap頻発フラグは「On」になる。
そして、トラップ管理部12は、トラップの種別を判定すると、判定結果に応じた処理を行う。トラップの種別が「障害発生」のときは障害発生トラップ送信処理(図7のステップS12)を、トラップの種別が「情報」のときは情報トラップ送信処理(図7のステップS13)を、トラップの種別が「障害復旧」のときは障害復旧トラップ送信処理(図7のステップS14)を行う。それぞれのトラップの送信処理が終わると、トラップの出力順を表す「シーケンス番号」の現在値に1を加算する(図7のステップS15)。
続いて、上述した各トラップの送信処理についてさらに詳述する。上記障害発生トラップ送信処理(図7のステップS12)の詳細を、図8を参照して説明する。なお、これに伴い、図6のステップS4で示したタイムアウトイベント処理についても、図11及び図12を参照して説明する。その後、上記障害復旧トラップ送信処理(図7のステップS14)及び情報トラップ送信処理(図7のステップS13)の詳細を、図9及び図10を参照して説明する。
図8は、上述したトラップ管理部12による障害発生トラップ送信処理(図7のステップS12)の詳細を示すフローチャートである。トラップ管理部12は、トラップの種別が障害発生トラップである場合には、まず、障害状態一覧内の自身のTrapIDに対応する「障害状態」欄に、シーケンス番号の記載があるかどうかを判定する(図8のステップS21)。ここで、障害状態一覧とは、上述した設定ファイルに基づいて生成され記憶部16に記憶されており、障害発生のトラップと、その障害を復旧させる障害復旧のイベントを表す障害復旧トラップと、を対応付けた情報(障害復旧対応情報)を含んで構成されている。図14に障害状態一覧の一例を示すが、この図に示すように、障害発生トラップのTrapID毎に、障害復旧トラップのTrapIDが対応付けられて記憶されている。そして、障害発生トラップ毎に設定されている「障害状態」欄には、後述するように、障害発生トラップが新たに出力された時に当該障害発生トラップのシーケンス番号が記憶される。
そして、トラップ管理部12は、障害状態一覧の「障害状態」欄にシーケンス番号の記載がない場合には(図8のステップS21:No)、出力された障害発生トラップに対応する障害が新たに発生したことを意味する。このため、対応するTrapIDの「障害状態」欄に、現在のシーケンス番号を記載する(図8のステップS22)。そして、後に障害発生トラップがSNMPマネージャ20に送信されるため、「障害状態」欄にシーケンス番号(障害発生情報)を記載することで、発生した障害に対応する障害発生トラップが送信されたことを示すことができる。つまり、「障害状態」欄に記載されたシーケンス番号(障害発生情報)は、SNMPマネージャ20へのトラップの送信状況を表すトラップ送信状況情報として機能する。
その後、トラップ管理部12は、トラップ送信処理を続行し、図13に示すTrapID個別情報一覧の「Trap送信頻度」を1加算する(図8のステップS24)。続いて、トラップ管理部12は、TrapID個別情報一覧の「個別Trap頻発フラグ」をチェックする(図8のステップS25)。そして、「個別Trap頻発フラグ」が「Off」のときは(図8のステップS25:Off)、各SNMPマネージャ20に対するTrap送信通知を、Trap送信部に通知する(図8のステップS27,S28)。「個別Trap頻発フラグ」が「On」のときは(図8のステップS25:On)、図15に示す抑止Trap一覧の「ALL SNMPマネージャ」の欄に、送信を抑止する障害発生トラップのシーケンス番号を記載する(図8のステップS26)。なお、上記個別Trap頻発フラグや抑止Trap一覧については後述する。
一方、トラップ管理部12による障害状態一覧の「障害状態」欄のチェックにより(図8のステップS21)、障害発生トラップのシーケンス番号の記載がある場合には(図8のステップS21:Yes)、出力された障害発生トラップに対応する障害が過去に発生し、まだ復旧していないことを意味する。つまり、シーケンス番号の記載があることで、過去に障害発生トラップをSNMPマネージャ20へ送信したことを表している。従って、この場合には、再度、障害発生トラップのSNMPマネージャ20に送信されることを抑止する必要がある。具体的に、トラップ管理部12は、障害状態一覧の「障害状態」欄に障害発生トラップのシーケンス番号の記載がある場合には、まず、TrapID個別情報一覧の該当する障害発生トラップの「重複Trap抑止フラグ」をチェックする(図8のステップS23)。そして、「重複Trap抑止フラグ」が「Off」のときは(図8のステップS23:Off)、Trap送信処理を続行する(図8のステップS24)。一方、「重複Trap抑止フラグ」が「On」のときは、Trap送信を抑止し、抑止Trap一覧の「ALL SNMPマネージャ」の欄に、抑止する障害発生トラップのシーケンス番号を記載する(図8のステップS26)。
そして、トラップ管理部12は、上述したように障害発生トラップの送信、あるいは、送信抑止を行った後には、当該障害発生トラップの情報であるTrap情報を、図4に示すようなTrapログファイル(trap.log)に書き出す処理を行い、記憶部16に記憶する。
以上のように、トラップ管理部12は、機能部11から出力されたトラップが障害発生トラップである場合には、まず、当該障害発生トラップがSNMPマネージャ20に送信されたか否かを、障害状態一覧の「障害状態」にシーケンス番号が記載されているか否かで調べることで判別する。そして、記載がない場合には、障害発生トラップをSNMPマネージャ20に送信し、記載がある場合には既に障害発生トラップがSNMPマネージャ20に送信されているものと判断して、送信を抑止する。これにより、SNMPマネージャ20に対して、重要な障害発生トラップを通知することができると共に、当該障害発生トラップの重複した送信を抑制することができる。なお、重複して障害発生トラップを送信することを希望する場合には、図3で示す設定ファイル内で、予め「重複Trap抑止フラグ」を「Off」に設定しておけばよい。
また、一方で、障害状態一覧の「障害状態」にシーケンス番号が記載されていない場合であっても、図13に示すTrapID個別情報一覧の「個別Trap頻発フラグ」(出力頻度情報)が「On」の場合には、障害発生トラップはSNMPマネージャ20に送信されない。これは、同一の障害の発生と復旧が繰り返されるケースなどを想定し、短時間で同一の障害発生トラップが多く出力された場合には、上記「個別Trap頻発フラグ」が「On」となるよう構成しているためであり、これにより、障害発生トラップの送信が抑止される。
なお、「個別Trap頻発フラグ」は、タイマ通知部13からタイムアウト通知がトラップ管理部12になされたときに実行されるタイムアウトイベント処理(図2のステップS4参照)にて設定(更新)される。ここで、トラップ管理部12にて実行されるタイムアウトイベント処理について、図11乃至図12を参照して説明する。
図11に示す処理では、まず、どのシーケンス番号までがTrap送信抑止されたかを表す情報(抑止シーケンス番号最終値)を、図15に示す抑止Trap一覧に記載する(図11のステップS51)。続いて、図13に示すTrapID個別情報一覧に記載された全てのトラップ(TrapID)について、個別Trap頻発フラグ(f trapID)(出力頻度情報、情報トラップ出力頻度情報)の更新処理を行う(図11のステップS52)。具体的に、それぞれのTrapIDについて(図11のステップS53)、Trap送信頻度監視間隔TあたりのTrap送信頻度(Trap個別情報一覧に記載された情報)を1分間あたりのトラップの発生頻度(P trapID)に変換したものと、予め設定されたTrap送信通知の発生率の閾値(V trapID)(Trap個別情報一覧に記載された情報)と、を比較する(図11のステップS54)。なお、上記1分間あたりのトラップの発生頻度(P trapID)は、P TrapID=(TrapID個別情報一覧のTrap送信頻度)/T(Trap送信頻度監視間隔:秒)×60(秒)、で算出する。
上記P TrapIDが、上記閾値V TrapID以上となった場合には(図11のステップS54:No)、個別Trap頻発フラグf trapIDは「On」になる(図11のステップS56)。つまり、同一の障害の発生と復旧が繰り返されるケースなど、短時間で同一の障害発生トラップが多く出力された場合には「個別Trap頻発フラグ」が「On」となり、障害発生トラップの送信が抑止される。一方、上記P TrapIDが上記閾値V TrapIDを超えていない場合には(図11のステップS54:Yes)、個別Trap頻発フラグf trapIDは「Off」になる(図11のステップS55)。なお、上記閾値が「−」の場合は、上述した更新処理は行わない(個別Trap頻発フラグf trapIDは、初期値である「Off」のままとする)。
「個別Trap頻発フラグ」の更新処理(図11のステップS52)が終わると、トラップ管理部12は、SNMPマネージャ20全てについて、SNMPマネージャiのタイムアウトイベント処理を行う(ステップS48,S49)。この処理は、図16に示す記憶部16に予め記憶されたSNMPマネージャiのタイムアウトイベント表に従って処理を行う。この表において、「fi」は、SNMPマネージャTrap頻発フラグ(管理装置別出力頻度情報)である。また、表において「P」は、直前区間つまり直前のTrap送信頻度監視間隔TにおけるTrap送信イベント発生率を示す。「Vi」は、予め設定され設定ファイルに記載されているSNMPマネージャ20ごとのTrap送信イベント発生率の閾値(基準情報)を示す。「Ki」は、Trap抑止間隔数現在値を示し、「Ni」は、Trap抑止間隔数限界値を示す。なお、Kiは、0≦Ki≦Niとなる整数であり、Niは、1以上の整数である。
そして、図12のSNMPマネージャiのタイムアウトイベント表の「SNMPマネージャiの状態判定」に従って、各SNMPマネージャの状態を判定し、当該表の「タイムアウト通知」に記載の設定を行う。かかる表によると、トラップが頻発して、Trap送信イベント発生率「P」が各SNMPマネージャに設定されたTrap送信イベント発生率の閾値「Vi」以上となると、「fi」の値は「On」に設定される。つまり、SNMPマネージャ20毎にとってTrapイベント発生率が高い場合には、そのSNMPマネージャ20の「fi」が「On」となり、後述するように、情報トラップをそのSNMPマネージャ20に送信することが抑止される。
ここで、上述した処理による各SNMPマネージャ20の状態の遷移の一例を、図17乃至図19に示す。まず、図17は、T=10(秒),n=2, N1=2, N2=3 の場合における、各Trap送信頻度監視間隔T毎のトラップ数を示すグラフ図である。図17に示す状況において、Trap送信頻度監視間隔Tごとに、直前の区間の送信頻度を調べ、全トラップのTrap送信頻度が閾値を超えたか否かを判断する。そして、トラップ送信の抑止は、その時刻からTrap抑止時間N1×TまたはN2×Tの間、Trap頻発フラグf1またはf2を「on」にすることで行われる。
そして、図18は、上述したトラップ数グラフの場合におけるSNMPマネージャ(1)の状態例を示す図であり、図19は、別のSNMPマネージャ(2)の状態例を示す図である。なお、これらについては、後の実施例で説明する。
上述したタイムアウトイベント処理の後に、トラップ管理部12は、さらに図12に示す残りのタイムアウトイベント処理であるダイジェストTrap送信に関連した処理も行う。なお、ダイジェストTrapに記載する内容は、図15に示す抑止Trap一覧に記載されている情報である。
まず、トラップ管理部12は、抑止Trap一覧に、抑止されたトラップのシーケンス番号の記載があるかどうかを判定する(図12のステップS61)。記載がない場合は(図12のステップS61:No)、ダイジェストTrapの送信は行わない。記載がある場合は(図12のステップS61:Yes)、抑止Trap一覧の内容を元に、図5(B)に示すように、ダイジェストTrap(送信停止トラップ情報)の内容を整形する(図12のステップS62)。なお、ダイジェストTrapの詳細については後述する。
続いて、全てのSNMPマネージャ20へダイジェストTrapを送信するために、Trap送信通知をトラップ送信部14に通知する(図12のステップS63,S64)。ダイジェストTrapのTrap送信通知が終わると、図13に示すTrapID個別情報一覧と図15に示す抑止Trap一覧の更新処理を行う(図12のステップS65)。具体的に、TrapID個別情報一覧のTrap送信通知実行回数をクリアし、抑止Trap一覧のシーケンス番号記載をクリアする。そして、抑止シーケンス番号開始値に、抑止シーケンス番号最終値に1加算した値を代入する。
ここで、上記抑止Trap一覧の内容について、図15を参照して説明する。まず、抑止Trap一覧は、Trap送信頻度監視間隔Tごとに情報をクリアして更新される。「抑止シーケンス番号開始値」は、ある監視周期の周期内で、最初に出力されたTrapのシーケンス番号を示す。「抑止シーケンス番号最終値」は、ある監視周期の周期内で、最後に出力されたTrapのシーケンス番号を示す。「ALL SNMPマネージャ」の欄は、ある監視周期の周期内で、TrapID個別情報一覧の重複Trap抑止フラグあるいは個別Trap頻発フラグが「On」であることにより送信が抑止されたトラップ(障害発生トラップ、障害復旧トラップ、情報トラップ)のシーケンス番号を示す。それぞれの「SNMPマネージャ」の欄は、ある監視周期の周期内で、SNMPマネージャTrap頻発フラグfiが「On」であることにより抑止された情報トラップのシーケンス番号を示す。なお、障害復旧トラップや情報トラップを抑止Trap一覧に記憶する処理については後述する。
次に、トラップ管理部12によるTrap送信イベント処理の説明に戻り、図7のステップS14に示す障害復旧トラップ送信処理の詳細を、図9のフローチャートを参照して説明する。
トラップ管理部12は、トラップの種別が障害復旧トラップである場合には、まず、復旧可能な障害発生トラップがあるかどうかを判定する(図9のステップS31)。ここで、復旧可能とは、障害復旧トラップ自体のTrapIDが、図14に示す障害状態一覧の「障害復旧」欄に記載されており、かつ、対応する「障害状態」欄にシーケンス番号の記載がある場合をいう。
なお、障害状態一覧の障害復旧欄では、1つの障害(障害発生トラップのTrapID)について、複数の障害復旧トラップのTrapIDが示されていることがあるが、これは、1つの障害発生に対して、複数の復旧方法があること(記載されたどれか1つの障害復旧トラップの送信処理内でのシーケンス番号削除の処理で復旧すること)や、数種類の障害復旧トラップの送信処理を全て行うことで障害が復旧すること、を示している。数種類全ての障害復旧トラップの送信処理を行うと障害が復旧する場合、全ての障害復旧Trap送信処理が行われるタイミング(最後の障害復旧トラップのTrap送信処理内でのシーケンス番号削除の処理が行われたタイミング)で、障害復旧となるので、それ以前の障害復旧トラップのTrap送信処理のタイミングでは、復旧可能なシーケンス番号の記載なしの処理ルートで処理を行う。
また、1つの障害復旧トラップのTrapIDで、複数の障害を復旧するケースもあるので、復旧可能なシーケンス番号の記載があるかどうかの判定(図9のステップS31)は、障害状態一覧の障害状態欄に、どれか1種類の障害でも、復旧可能なシーケンス番号の記載があるかどうかを意味する。
そして、トラップ管理部12は、障害状態一覧の「障害状態」欄にシーケンス番号の記載がある場合には(図9のステップS31:Yes)、過去に障害が発生したがまだ復旧していない状態で、障害復旧トラップのTrap送信処理が行われていることを表している。つまり、発生した障害が復旧したことを意味しているため、障害状態一覧内において復旧させる障害全てについて、「障害状態」欄のシーケンス番号を削除する(図9のステップS32)。なお、後述するように、後に障害復旧トラップがSNMPマネージャ20に送信されるため、「障害状態」欄からシーケンス番号(障害発生情報)を削除することで、復旧した障害に対応する障害復旧トラップが送信されたことを表すこととなる。つまり、「障害状態」欄から削除されるシーケンス番号(障害発生情報)は、SNMPマネージャ20へのトラップの送信状況を表すトラップ送信状況情報として機能する。
その後、トラップ管理部12は、トラップ送信処理を続行し、図13に示すTrapID個別情報一覧の「Trap送信頻度」を1加算する(図8のステップS24)。続いて、トラップ管理部12は、TrapID個別情報一覧の「個別Trap頻発フラグ」をチェックする(図9のステップS34)。そして、「個別Trap頻発フラグ」が「Off」のときは(図9のステップS35:Off)、各SNMPマネージャ20に対するTrap送信通知を、Trap送信部14に通知する(図9のステップS37,S38)。一方、「個別Trap頻発フラグ」が「On」のときは(図9のステップS35:On)、短時間で障害の発生と復旧を繰り返している場合があるためTrap送信を抑止し、図15に示す抑止Trap一覧の「ALL SNMPマネージャ」の欄に、送信を抑止する障害復旧トラップのシーケンス番号を記載する(図9のステップS36)。
また、トラップ管理部12は、障害状態一覧の「障害状態」欄に、復旧可能なシーケンス番号の記載がない場合には(図8のステップS21:No)、出力された障害復旧トラップにて復旧可能な障害がないことを意味する。つまり、シーケンス番号の記載がないことで、過去に障害復旧トラップをSNMPマネージャ20へ送信したことを表している。従って、この場合には、再度、障害復旧トラップのSNMPマネージャ20に送信されることを抑止する必要がある。具体的に、障害状態一覧の「障害状態」欄に障害復旧トラップのシーケンス番号の記載がない場合には、まず、TrapID個別情報一覧の該当する障害復旧トラップの「重複Trap抑止フラグ」をチェックする(図9のステップS33)。そして、「重複Trap抑止フラグ」が「Off」のときは(図9のステップS33:Off)、Trap送信処理を続行する(図9のステップS34)。一方、「重複Trap抑止フラグ」が「On」のときは、Trap送信を抑止し、抑止Trap一覧の「ALL SNMPマネージャ」の欄に、抑止するTrapのシーケンス番号を記載する(図9のステップS36)。
そして、トラップ管理部12は、上述したように障害復旧トラップの送信、あるいは、送信抑止を行った後には、当該障害復旧トラップの情報であるTrap情報を、図4に示すようなTrapログファイル(trap.log)に書き出す処理を行い、記憶部16に記憶する。
以上のように、トラップ管理部12は、機能部11から出力されたトラップが障害復旧トラップである場合には、まず、当該障害復旧トラップがSNMPマネージャ20に送信されたか否かを、障害状態一覧の「障害状態」にシーケンス番号が記載されているか否かで調べることで判定する。そして、記載がある場合には、障害復旧トラップをSNMPマネージャ20に送信し、記載がない場合には既に障害復旧トラップがSNMPマネージャ20に送信されているものと判断して、送信を抑止する。これにより、SNMPマネージャ20への障害復旧トラップの重複した送信を抑制することができる。なお、重複して障害復旧トラップを送信することを希望する場合には、図3で示す設定ファイル内で、予め「重複Trap抑止フラグ」を「Off」に設定しておけばよい。
また、一方で、障害状態一覧の「障害状態」にシーケンス番号が記載されている場合であっても、図13に示すTrapID個別情報一覧の「個別Trap頻発フラグ」(出力頻度情報)が「On」の場合には、障害復旧トラップはSNMPマネージャ20に送信されない。これは、同一の障害の発生と復旧が繰り返されるケースなどを想定し、短時間で同一の障害復旧トラップが多く出力された場合には、上記「個別Trap頻発フラグ」が「On」となり、障害発生トラップの送信が抑止される。
次に、トラップ管理部12によるTrap送信イベント処理である、図7のステップS13に示す情報トラップ送信処理の詳細を、図10のフローチャートを参照して説明する。
トラップ管理部12は、トラップの種別が情報トラップである場合には、図13に示すTrapID個別情報一覧の「Trap送信頻度」を1加算する(図10のステップS41)。続いて、トラップ管理部12は、SNMPマネージャ20の数だけ(図10のステップS42)、Trap頻発フラグ「fi」の値を調べる(図10のステップS43)。「fi」が「On」の場合は(図10のステップS43:On)、対応するSNMPマネージャ20にとってトラップが頻発していることを表しており、当該SNMPマネージャ20に対するTrap送信を抑止する。そして、抑止Trap一覧で、該当する「SNMPマネージャ」の欄に、抑止する情報トラップのシーケンス番号を記載する(図10のステップS45)。
また、トラップ管理部12は、Trap頻発フラグ「fi」が「Off」の場合は(図11のステップS43:Off)、TrapID個別情報一覧の個別Trap頻発フラグをチェックする(図10のステップS44)。個別Trap頻発フラグが「Off」のときは、各SNMPマネージャ20に対するTrap送信通知を、Trap送信部14に通知する(図10のステップS46)。一方、個別Trap頻発フラグが「On」のときは(図10のステップS44:On)、同一の情報トラップが短時間で頻発していることを表しているため、当該情報トラップの送信を停止し、抑止Trap一覧で、該当するSNMPマネージャの欄に、抑止するTrapのシーケンス番号を記載する(図10のステップS45)。
そして、トラップ管理部12は、上述したように情報トラップの送信、あるいは、送信抑止を行った後には、当該情報トラップの情報であるTrap情報を、図4に示すようなTrapログファイル(trap.log)に書き出す処理を行い、記憶部16に記憶する。
以上のように、トラップ管理部12は、機能部11から出力されたトラップが情報トラップである場合には、SNMPマネージャ毎に対するトラップ送信状況や、同一トラップの送信状況を表す各フラグの設定に応じて、情報トラップをSNMPマネージャ20に送信したり、あるいは、送信を抑止する。これにより、SNMPマネージャ20に情報トラップが常に送信されることを抑制することができる。
ここで、上述したようにトラップ管理部12にて記憶部16に記憶されるTrapログファイル(trap.log)の内容の一例を、図4を参照して説明する。Trapログファイルは、各トラップのログ情報を記載したファイルであり、図4は、シーケンス番号1,2,・・・,100,・・・,150,・・・のTrapが処理されたときの例である。シーケンス番号100は、個別Trap頻発フラグにより、全てのSNMPマネージャへのTrap送信が抑止されたTrapである。シーケンス番号150は、SNMPマネージャTrap頻発フラグfiにより、SNMPマネージャ 22.22.22.22へのTrap送信が抑止されたTrapである。
また、図5(A)に、Trap送信結果ファイル(trap_result.log)の一例を示す。Trap送信結果ファイルは、各トラップが送信できたかどうかを記載したファイルである。この例は、シーケンス番号1のトラップが、SNMPマネージャ11.11.11.11, 22.22.22.22, …, nn.nn.nn.nnに送信できて、シーケンス番号2のトラップが、SNMPマネージャ11.11.11.11に送信でき、22.22.22.22に送信できなかった場合の例である。
上記Trapログファイル(trap.log)とTrap送信結果ファイル(trap_result.log)を分けている理由は、SNMPエージェント10の処理が重くなった場合、Trap送信部14でTrap送信するのに時間がかかり、Trap送信通知を保持しておくキューがあふれる場合や、Trap送信用のポートがリンクダウンしている場合などに、Trap送信部14がTrap送信しなかったことを確認するためである。本来送るはずだったTrap情報のみを記載したTrapログファイル(trap.log)と、Trap送信部が送信できたか結果のみを記載したTrap送信結果ファイル(trap_result.log)の両方を確認すれば、どのSNMPマネージャにどんなTrapを送信したのか把握できる。
また、図5(B)に、ダイジェストTrap(送信停止トラップ情報)の一例を示す。ダイジェストTrapは、上述したように、障害発生トラップ、情報トラップ、障害復旧トラップの送信が抑止された場合に、SNMPエージェント10のTrap送信部14からSNMPマネージャ20のトラップ受信部21に送られる。ダイジェストTrapは、Trap抑止で送られなかったトラップのシーケンス番号を記載しているので、SNMPマネージャ20の保守者は、FTPクライアント部22で取得したTrapログファイル(trap.log)を確認し、抑止されたトラップの中身を確認することができる。ここでは、送信頻度監視間隔Tの間に、トラップ管理部12が、Trap送信処理イベントを受信した全て(シーケンス番号100〜200)のうち、シーケンス番号100,101,105,106,…が、全てのSNMPマネージャに送信されず、かつ、シーケンス番号150-200は、22.22.22.22のIPアドレスのSNMPマネージャ20に送信されなかったということを示している。なお、シーケンス番号106の後を、「…」としているのは、ダイジェストTrapの中身として…が記載されるということではなく、例として記載したため、106以降の番号の記載を省略しただけである。
なお、上述したTrapログファイルやTrap送信結果ファイルの送受信は、FTP以外の形態、例えばe-MAILやHTTPでも可能である。また、トラップ管理部12からトラップ送信部14へのTrap送信通知は、SNMPマネージャ10つに1トラップを送るごとに発生しているが、Trap送信通知の数を減らすため、トラップ管理部12が、1つのTrap送信通知内に、複数のTrap送信先SNMPマネージャを設定してもよい。
<実施例>
次に、上述した構成の通信システムの実施例を説明する。ここでは、通信システムを構成するSNMPエージェント10が、あるTrap送信周期の間に、シーケンス番号100〜200番のトラップの送信通知の処理を、トラップ管理部12で行うこととする。
トラップ管理部12によるトラップの処理により、シーケンス番号100,101,105,106,…は、個別Trap頻発フラグにより、全てのSNMPマネージャ20へのTrap送信が抑止されたトラップとする。シーケンス番号150〜200は、SNMPマネージャTrap頻発フラグfiにより、SNMPマネージャ22.22.22.22へのTrap送信が抑止されたトラップとする。なお、シーケンス番号106の後を、「…」としているのは、106以降の番号の記載を省略したものである。
このときの設定ファイルの一例が図3に示すものであるとする。また、このときのTrapログファイルの一例が、図4に示すものであるとする。さらに、このときのTrap送信結果ファイルの一例が、図5(A)に示すものであるとする。そして、抑止シーケンス番号最終値を取得して、当該抑止シーケンス番号最終値として200を抑止Trap一覧に記載してから、図12のステップS65で抑止シーケンス番号開始値を取得し、抑止Trap一覧に記載するまでの間の状態を示している。
また、このときのダイジェストTrapの一例が図5(B)に示すものである。「抑止シーケンス番号最終値を取得し、抑止Trap一覧に記載」の処理で、抑止シーケンス番号最終値として200を記載した後、「SNMPマネージャiに対するダイジェストTrapのTrap送信通知をトラップ送信部16に通知する」処理により、送信されるダイジェストTrapの内容を示している。
また、このときの抑止Trap一覧の一例が、図15に示すものである。シーケンス番号106の後を、「…」としているのは、抑止Trap一覧の中身として「…」が記載されるということではなく、例として記載したため、106以降の番号の記載を省略しただけである。
また、このときの障害状態一覧の一例が、図14に示すものである。TrapID:10001 の障害がシーケンス番号10のトラップで発生し、未復旧である状態を示している。さらに、TrapID:10000の障害と、TrapID:10002の障害は復旧していることを示している。また、このときのTrapID個別情報一覧の一例が、図13に示すものである。
続いて、全トラップのTrap送信頻度が閾値を超えたときの情報トラップの抑止について、図16乃至図19に示すT=10(秒), n=2, N1=2, N2=3の場合のTrap抑止、ダイジェストTrap送信の例を用いて説明する。
時刻0〜10は、Trap送信頻度P<V1<V2で、SNMPマネージャ(1)、SNMPマネージャ(2)ともに情報トラップが出力される。
時刻10では、SNMPマネージャ(1)は状態V、SNMPマネージャ(2)は状態Vである。
時刻10〜20は、前の10秒間(時刻0〜10)がTrap送信頻度P<V1<V2だったので、どちらも情報トラップが出力される。
時刻20では、SNMPマネージャ(1)は状態V→VII、SNMPマネージャ(2)は状態V→VIIになる。
時刻20〜30では、前の10秒間(時刻10〜20)がV1<V2<Trap送信頻度Pだったので、どちらも情報トラップは出力されない(抑止される)。
時刻30では、SNMPマネージャ(1)は状態VII→III、SNMPマネージャ(2)は状態VII→IIIになる。前の10秒間でTrap抑止されていたので、ダイジェストトラップが送信される。
時刻30〜40は、前の10秒間(時刻20〜30)がV1<V2<Trap送信頻度Pだったので、どちらも情報トラップは出力されない(抑止される)。
時刻40では、SNMPマネージャ(1)は状態III→IV、SNMPマネージャ(2)は状態III→IIになる。前の10秒間でTrap抑止されていたので、ダイジェストトラップが送信される。
時刻40〜50は、前の10秒間(時刻30〜40)がV1<Trap送信頻度P<V2だったので、SNMPマネージャ(1)には情報トラップは出力されず、SNMPマネージャ(2)には情報トラップが出力される。
時刻50では、SNMPマネージャ(1)は状態IV→I、SNMPマネージャ(2)は状態II→Vになる。前の10秒間でTrap抑止されていたので、ダイジェストトラップが送信される。
時刻50〜60は、前の10秒間(時刻40〜50)がTrap送信頻度P<V1<V2だったので、SNMPマネージャ(1)、SNMPマネージャ(2)ともに情報トラップが出力される。
時刻60では、SNMPマネージャ(1)は状態I→V、SNMPマネージャ(2)は状態V→Vになる。
時刻60〜70は、前の10秒間(時刻50〜60)がTrap送信頻度P<V1<V2だったので、SNMPマネージャ(1)、SNMPマネージャ(2)ともに情報トラップが出力される。
時刻70では、SNMPマネージャ(1)は状態V→VII、SNMPマネージャ(2)は状態V→Vになる。
時刻70〜80は、前の10秒間(時刻60〜70)がTrap送信頻度V1<Trap送信頻度P<V2だったので、SNMPマネージャ(1)には情報トラップは出力されず、SNMPマネージャ(2)には情報トラップが出力される。
時刻80では、SNMPマネージャ(1)は状態VII→III、SNMPマネージャ(2)は状態V→Vになる。前の10秒間でTrap抑止されていたので、ダイジェストTrapが送信される。
時刻80〜90は、前の10秒間(時刻70〜80)がTrap送信頻度V1<Trap送信頻度P<V2だったので、SNMPマネージャ(1)には情報トラップは出力されず、SNMPマネージャ(2)には情報トラップが出力される。
時刻90では、SNMPマネージャ(1)は状態III→IV、SNMPマネージャ(2)は状態V→VIIになる。前の10秒間でTrap抑止されていたので、ダイジェストTrapが送信される。
時刻90〜100は、前の10秒間(時刻80〜90)がV1<V2<Trap送信頻度Pだったので、SNMPマネージャ(1)、SNMPマネージャ(2)ともに情報Trapは出力されない。
時刻100では、SNMPマネージャ(1)は状態IV→III、SNMPマネージャ(2)は状態VII→IIIになる。前の10秒間でTrap抑止されていたので、ダイジェストTrapが送信される。
時刻100〜110は、前の10秒間(時刻90〜100)がV1<V2<Trap送信頻度Pだったので、SNMPマネージャ(1)、SNMPマネージャ(2)ともに情報Trapは出力されない。
時刻110では、SNMPマネージャ(1)は状態III→IV、SNMPマネージャ(2)は状態III→IIIになる。前の10秒間でTrap抑止されていたので、ダイジェストTrapが送信される。
時刻110〜120は、前の10秒間(時刻100〜110)がV1<V2<Trap送信頻度Pだったので、SNMPマネージャ(1)、SNMPマネージャ(2)ともに情報トラップは出力されない。
時刻120では、SNMPマネージャ(1)は状態IV→III、SNMPマネージャ(2)は状態III→IVになる。前の10秒間でTrap抑止されていたので、ダイジェストTrapが送信される。
時刻120〜130は、前の10秒間(時刻110〜120)がV1<V2<Trap送信頻度Pだったので、SNMPマネージャ(1)、SNMPマネージャ(2)ともに情報トラップは出力されない。
以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。
第1の効果は、障害状態を、障害発生トラップ、障害復旧トラップで対応付けて、SNMPマネージャ20が管理できることである。
第2の効果は、障害の発生、復旧状態を、SNMPエージェントが管理することで、すでに障害発生している障害について、重複して障害発生のトラップを送信することを避け、また、すでに障害復旧している障害について、重複して障害復旧のトラップを出力することを避けることができ、SNMPエージェント、SNMPマネージャ双方の処理負荷を削減することができることである。
第3の効果は、障害の発生と復旧、すなわち障害発生トラップと障害復旧トラップの送信が断続的に続く場合や、特定の情報トラップの送信が断続的に続く場合、TrapID単位でTrap送信の頻度をSNMPエージェントが管理し、抑止することで、SNMPエージェント、SNMPマネージャ双方の処理負荷を削減することである。なお、特定の障害発生トラップあるいは障害復旧トラップの送信を抑止する場合は、その障害の発生、復旧の対応付けはできなくなる。
第4の効果は、トラップが頻出する場合、トラップ管理部12でTrap送信を抑止しているので、SNMPエージェントとSNMPマネージャとの間のネットワーク機器が中継するTrapの量が大幅に減り、ネットワーク機器の負荷が低減できることである。
第5の効果は、トラップが頻出し、抑止される場合、全てのSNMPマネージャにダイジェストTrapを送信しているので、SNMPマネージャ全てが、SNMPエージェントがTrap抑止していることを確認できることである。
第6の効果は、本来トラップは、UDP(User Datagram Protocol)で到達性が保証されないが、Trap情報をTrapログファイル、送信結果をTrap送信結果ファイルに保存し、それらのファイルをSNMPマネージャが取得して確認しているので、内容を確認できることである。
第7の効果は、本来トラップで順序性が保証されないが、トラップにシーケンス番号を付与していることで、順序性を保証していることである。
第8の効果は、SNMPエージェントが高負荷の場合(Trap送信処理に時間がかかり、トラップ送信部14が、処理しきれないTrap送信通知をためるキューがあふれて、あふれたTrap送信処理を破棄してしまう場合)でも、全てのTrap情報を、Trapログファイル(送信していないTrapを含む全てのTrap情報)、Trap送信結果ファイル(実際にTrap送信されたかどうかを表す)から確認できることである。これは、特に、Trap抑止するためのTrap送信率閾値が大きすぎる値でTrap抑止機能が働かない場合に、効果を発揮する。
第9の効果は、SNMPマネージャ個々に、全Trap送信頻度の閾値を設定し、SNMPマネージャの性能に見合った情報トラップの抑止ができることである。
第10の効果は、TrapID個々に、Trap送信頻度の閾値や、閾値越えの際のTrap抑止の可否を設定できることである。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における通信装置(図20参照)、プログラム、通信方法の構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
所定のイベントが発生したことを表すトラップを出力するトラップ出力部101と、
前記トラップ出力部101から出力された前記トラップを、ネットワークを介して接続された管理装置200に送信するトラップ管理部102と、を備え、
前記トラップ管理部102は、
前記管理装置200への前記トラップの送信状況を表すトラップ送信状況情報を記憶装置103に記憶すると共に、
前記トラップ出力部101から出力された前記トラップの種別を判別し、当該トラップの種別と前記記憶装置103に記憶された前記トラップ送信状況情報とに応じて、前記管理装置200への前記トラップの送信を停止する、
通信装置100。
(付記1)
付記1に記載の通信装置であって、
前記トラップ管理部は、前記トラップ出力部から出力された前記トラップの種別が、障害発生のイベントを表す障害発生トラップであるか、障害復旧のイベントを表す障害復旧トラップであるか、を判別すると共に、前記トラップ送信状況情報に基づいて、前記管理装置へ既に送信された前記障害発生トラップと前記障害復旧トラップとの送信を停止する、
通信装置。
(付記3)
付記2に記載の通信装置であって、
前記障害発生トラップ毎に、当該障害発生トラップにて表される障害を復旧させる障害復旧のイベントを表す前記障害復旧トラップを対応付けた障害復旧対応情報を予め記憶装置に記憶しており、
前記トラップ管理部は、
前記トラップ出力部から前記障害発生トラップが出力された場合に、当該障害発生トラップを特定する障害発生情報を記憶装置に記憶して当該障害発生トラップを前記管理装置に送信すると共に、既に前記障害発生情報が記憶装置に記憶されているときには前記障害発生トラップの送信を停止し、
前記トラップ出力部から前記障害復旧トラップが出力された場合に、前記障害復旧対応情報に基づいて前記障害復旧トラップに対応付けられた前記障害発生トラップを特定する前記障害発生情報が記憶装置に記憶されているときには、当該障害発生情報を記憶装置から削除して前記障害復旧トラップを前記管理装置に送信すると共に、対応付けられた前記障害発生トラップを特定する前記障害発生情報が記憶装置に記憶されていないときには当該障害復旧トラップの送信を停止する、
通信装置。
(付記4)
付記2又は3に記載の通信装置であって、
前記トラップ管理部は、前記障害発生トラップ及び前記障害復旧トラップ毎に、予め設定された時間内における前記トラップ出力部から出力された回数に基づく情報を表す出力頻度情報を記憶装置に記憶すると共に、前記トラップ出力部から前記障害発生トラップ又は前記障害復旧トラップが出力された場合に、当該障害発生トラップ又は障害復旧トラップに対応する前記出力頻度情報に基づいて、前記管理装置への前記障害発生トラップ又は前記障害復旧トラップの送信を停止する、
通信装置。
(付記5)
付記3に記載の通信装置であって、
前記トラップ管理部は、
前記障害発生トラップ及び前記障害復旧トラップ毎に、予め設定された時間内における前記トラップ出力部から出力された回数に基づく情報を表す出力頻度情報を記憶装置に記憶すると共に、
前記トラップ出力部から前記障害発生トラップが出力された場合に、前記障害発生トラップを特定する障害発生情報が記憶装置に記憶されていないときでも、当該障害発生トラップに対応する前記出力頻度情報に基づいて当該障害発生トラップの前記管理装置への送信を停止し、
前記トラップ出力部から前記障害復旧トラップが出力された場合に、前記障害復旧対応情報に基づいて前記障害復旧トラップに対応付けられた前記障害発生トラップを特定する前記障害発生情報が記憶装置に記憶されているときでも、当該障害復旧トラップに対応する前記出力頻度情報に基づいて当該障害復旧トラップの前記管理装置への送信を停止する、
通信装置。
(付記6)
付記2乃至5のいずれかに記載の通信装置であって、
前記トラップ管理部は、予め設定された時間内における前記トラップ出力部から出力された全ての前記トラップの回数と、複数接続された前記管理装置毎に予め設定された基準情報と、に基づく情報を表す管理装置別出力頻度情報を記憶装置に記憶すると共に、前記トラップ出力部から前記情報トラップが出力された場合に、前記管理装置別出力頻度情報に基づいて、前記各管理装置への前記情報トラップの送信を停止する、
通信装置。
(付記7)
付記2乃至6のいずれかに記載の通信装置であって、
前記トラップ管理部は、前記情報トラップ毎に、予め設定された時間内における前記トラップ出力部から出力された回数に基づく情報を表す情報トラップ出力頻度情報を記憶装置に記憶すると共に、前記トラップ出力部から前記情報トラップが出力された場合に、当該情報トラップに対応する前記情報トラップ出力頻度情報に基づいて、前記管理装置への前記情報トラップの送信を停止する、
通信装置。
(付記8)
付記1乃至7のいずれかに記載の通信装置であって、
前記トラップ管理部は、前記管理装置への送信を停止した前記トラップを特定する送信停止トラップ情報を記憶装置に記憶すると共に、予め設定された周期で前記送信停止トラップ情報を前記管理装置に送信する、
通信装置。
(付記9)
管理装置にネットワークを介して接続された通信装置に、
所定のイベントが発生したことを表すトラップを出力するトラップ出力部と、
前記トラップ出力部から出力された前記トラップを前記管理装置に送信するトラップ管理部と、を実現させると共に、
前記トラップ管理部は、
前記管理装置への前記トラップの送信状況を表すトラップ送信状況情報を記憶装置に記憶すると共に、
前記トラップ出力部から出力された前記トラップの種別を判別し、当該トラップの種別と前記記憶装置に記憶された前記トラップ送信状況情報とに応じて、前記管理装置への前記トラップの送信を停止する、
ことを実現させるためのプログラム。
(付記10)
付記9に記載のプログラムであって、
前記トラップ管理部は、前記トラップ出力部から出力された前記トラップの種別が、障害発生のイベントを表す障害発生トラップであるか、障害復旧のイベントを表す障害復旧トラップであるか、を判別すると共に、前記トラップ送信状況情報に基づいて、前記管理装置へ既に送信された前記障害発生トラップと前記障害復旧トラップとの送信を停止する、
プログラム。
(付記11)
付記10に記載のプログラムであって、
前記通信装置は、前記障害発生トラップ毎に、当該障害発生トラップにて表される障害を復旧させる障害復旧のイベントを表す前記障害復旧トラップを対応付けた障害復旧対応情報を予め記憶装置に記憶しており、
前記トラップ管理部は、
前記トラップ出力部から前記障害発生トラップが出力された場合に、当該障害発生トラップを特定する障害発生情報を記憶装置に記憶して当該障害発生トラップを前記管理装置に送信すると共に、既に前記障害発生情報が記憶装置に記憶されているときには前記障害発生トラップの送信を停止し、
前記トラップ出力部から前記障害復旧トラップが出力された場合に、前記障害復旧対応情報に基づいて前記障害復旧トラップに対応付けられた前記障害発生トラップを特定する前記障害発生情報が記憶装置に記憶されているときには、当該障害発生情報を記憶装置から削除して前記障害復旧トラップを前記管理装置に送信すると共に、対応付けられた前記障害発生トラップを特定する前記障害発生情報が記憶装置に記憶されていないときには当該障害復旧トラップの送信を停止する、
プログラム。
(付記12)
管理装置にネットワークを介して接続された通信装置にて、
所定のイベントが発生したことを表すトラップを出力し、
前記トラップ出力部から出力された前記トラップを前記管理装置に送信し、
前記管理装置への前記トラップの送信状況を表すトラップ送信状況情報を記憶装置に記憶すると共に、
前記トラップ出力部から前記トラップが出力された場合に、当該トラップの種別を判別し、当該トラップの種別と前記記憶装置に記憶された前記トラップ送信状況情報とに応じて、前記管理装置への前記トラップの送信を停止する、
通信方法。
(付記13)
付記12に記載の通信方法であって、
前記トラップ出力部から前記トラップが出力された場合に、当該トラップの種別が、障害発生のイベントを表す障害発生トラップであるか、障害復旧のイベントを表す障害復旧トラップであるか、を判別すると共に、前記トラップ送信状況情報に基づいて、前記管理装置へ既に送信された前記障害発生トラップと前記障害復旧トラップとの送信を停止する、
通信方法。
(付記14)
付記13に記載の通信方法であって、
前記通信装置が、前記障害発生トラップ毎に、当該障害発生トラップにて表される障害を復旧させる障害復旧のイベントを表す前記障害復旧トラップを対応付けた障害復旧対応情報を予め記憶装置に記憶しており、
前記トラップ出力部から前記障害発生トラップが出力された場合に、当該障害発生トラップを特定する障害発生情報を記憶装置に記憶して当該障害発生トラップを前記管理装置に送信すると共に、既に前記障害発生情報が記憶装置に記憶されているときには前記障害発生トラップの送信を停止し、
前記トラップ出力部から前記障害復旧トラップが出力された場合に、前記障害復旧対応情報に基づいて前記障害復旧トラップに対応付けられた前記障害発生トラップを特定する前記障害発生情報が記憶装置に記憶されているときには、当該障害発生情報を記憶装置から削除して前記障害復旧トラップを前記管理装置に送信すると共に、対応付けられた前記障害発生トラップを特定する前記障害発生情報が記憶装置に記憶されていないときには当該障害復旧トラップの送信を停止する、
通信方法。
なお、上述したプログラムは、記憶装置に記憶されていたり、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
10 SNMPエージェント(通信装置)
11 機能部
12 トラップ管理部
13 タイマ通知部
14 トラップ送信部
15 FPTサーバ部
16 記憶部
20 SNMPマネージャ(管理装置)
21 トラップ受信部
22 FTPクライアント部
100 通信装置
101 トラップ出力部
102 トラップ管理部
103 記憶装置
200 管理装置

Claims (10)

  1. 所定のイベントが発生したことを表すトラップを出力するトラップ出力部と、
    前記トラップ出力部から出力された前記トラップを、ネットワークを介して接続された管理装置に送信するトラップ管理部と、を備え、
    前記トラップ管理部は、
    前記管理装置への前記トラップの送信状況を表すトラップ送信状況情報を記憶装置に記憶すると共に、
    前記トラップ出力部から出力された前記トラップの種別を判別し、当該トラップの種別と前記記憶装置に記憶された前記トラップ送信状況情報とに応じて、前記管理装置への前記トラップの送信を停止する、
    通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記トラップ管理部は、前記トラップ出力部から出力された前記トラップの種別が、障害発生のイベントを表す障害発生トラップであるか、障害復旧のイベントを表す障害復旧トラップであるか、を判別すると共に、前記トラップ送信状況情報に基づいて、前記管理装置へ既に送信された前記障害発生トラップと前記障害復旧トラップとの送信を停止する、
    通信装置。
  3. 請求項2に記載の通信装置であって、
    前記障害発生トラップ毎に、当該障害発生トラップにて表される障害を復旧させる障害復旧のイベントを表す前記障害復旧トラップを対応付けた障害復旧対応情報を予め記憶装置に記憶しており、
    前記トラップ管理部は、
    前記トラップ出力部から前記障害発生トラップが出力された場合に、当該障害発生トラップを特定する障害発生情報を記憶装置に記憶して当該障害発生トラップを前記管理装置に送信すると共に、既に前記障害発生情報が記憶装置に記憶されているときには前記障害発生トラップの送信を停止し、
    前記トラップ出力部から前記障害復旧トラップが出力された場合に、前記障害復旧対応情報に基づいて前記障害復旧トラップに対応付けられた前記障害発生トラップを特定する前記障害発生情報が記憶装置に記憶されているときには、当該障害発生情報を記憶装置から削除して前記障害復旧トラップを前記管理装置に送信すると共に、対応付けられた前記障害発生トラップを特定する前記障害発生情報が記憶装置に記憶されていないときには当該障害復旧トラップの送信を停止する、
    通信装置。
  4. 請求項2又は3に記載の通信装置であって、
    前記トラップ管理部は、前記障害発生トラップ及び前記障害復旧トラップ毎に、予め設定された時間内における前記トラップ出力部から出力された回数に基づく情報を表す出力頻度情報を記憶装置に記憶すると共に、前記トラップ出力部から前記障害発生トラップ又は前記障害復旧トラップが出力された場合に、当該障害発生トラップ又は障害復旧トラップに対応する前記出力頻度情報に基づいて、前記管理装置への前記障害発生トラップ又は前記障害復旧トラップの送信を停止する、
    通信装置。
  5. 請求項3に記載の通信装置であって、
    前記トラップ管理部は、
    前記障害発生トラップ及び前記障害復旧トラップ毎に、予め設定された時間内における前記トラップ出力部から出力された回数に基づく情報を表す出力頻度情報を記憶装置に記憶すると共に、
    前記トラップ出力部から前記障害発生トラップが出力された場合に、前記障害発生トラップを特定する障害発生情報が記憶装置に記憶されていないときでも、当該障害発生トラップに対応する前記出力頻度情報に基づいて当該障害発生トラップの前記管理装置への送信を停止し、
    前記トラップ出力部から前記障害復旧トラップが出力された場合に、前記障害復旧対応情報に基づいて前記障害復旧トラップに対応付けられた前記障害発生トラップを特定する前記障害発生情報が記憶装置に記憶されているときでも、当該障害復旧トラップに対応する前記出力頻度情報に基づいて当該障害復旧トラップの前記管理装置への送信を停止する、
    通信装置。
  6. 請求項2乃至5のいずれかに記載の通信装置であって、
    前記トラップ管理部は、予め設定された時間内における前記トラップ出力部から出力された全ての前記トラップの回数と、複数接続された前記管理装置毎に予め設定された基準情報と、に基づく情報を表す管理装置別出力頻度情報を記憶装置に記憶すると共に、前記トラップ出力部から前記情報トラップが出力された場合に、前記管理装置別出力頻度情報に基づいて、前記各管理装置への前記情報トラップの送信を停止する、
    通信装置。
  7. 請求項2乃至6のいずれかに記載の通信装置であって、
    前記トラップ管理部は、前記情報トラップ毎に、予め設定された時間内における前記トラップ出力部から出力された回数に基づく情報を表す情報トラップ出力頻度情報を記憶装置に記憶すると共に、前記トラップ出力部から前記情報トラップが出力された場合に、当該情報トラップに対応する前記情報トラップ出力頻度情報に基づいて、前記管理装置への前記情報トラップの送信を停止する、
    通信装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の通信装置であって、
    前記トラップ管理部は、前記管理装置への送信を停止した前記トラップを特定する送信停止トラップ情報を記憶装置に記憶すると共に、予め設定された周期で前記送信停止トラップ情報を前記管理装置に送信する、
    通信装置。
  9. 管理装置にネットワークを介して接続された通信装置に、
    所定のイベントが発生したことを表すトラップを出力するトラップ出力部と、
    前記トラップ出力部から出力された前記トラップを前記管理装置に送信するトラップ管理部と、を実現させると共に、
    前記トラップ管理部は、
    前記管理装置への前記トラップの送信状況を表すトラップ送信状況情報を記憶装置に記憶すると共に、
    前記トラップ出力部から出力された前記トラップの種別を判別し、当該トラップの種別と前記記憶装置に記憶された前記トラップ送信状況情報とに応じて、前記管理装置への前記トラップの送信を停止する、
    ことを実現させるためのプログラム。
  10. 管理装置にネットワークを介して接続された通信装置にて、
    所定のイベントが発生したことを表すトラップを出力し、
    前記トラップ出力部から出力された前記トラップを前記管理装置に送信し、
    前記管理装置への前記トラップの送信状況を表すトラップ送信状況情報を記憶装置に記憶すると共に、
    前記トラップ出力部から前記トラップが出力された場合に、当該トラップの種別を判別し、当該トラップの種別と前記記憶装置に記憶された前記トラップ送信状況情報とに応じて、前記管理装置への前記トラップの送信を停止する、
    通信方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015230674A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 日本電気株式会社 管理対象装置、管理装置及びネットワーク管理システム
JP2016153941A (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及び情報処理プログラム

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