JP2014077657A - 避難誘導装置および避難誘導方法 - Google Patents

避難誘導装置および避難誘導方法 Download PDF

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Abstract

【課題】避難方向を判り易く提示することができる携帯型の避難誘導装置および避難誘導方法を提供する。
【解決手段】本発明の一形態の携帯電話50は、ユーザーが現在位置に到るまでの足跡ルートと、避難場所までの避難ルートとに重複する重複ルートを特定した後、重複ルート内に在る所定の陸標を初期誘導地点として抽出して、ユーザーに何分前に通過した当該初期誘導地点まで引き返すようにという指示を提示することにより、ユーザーを初期誘導する。
【選択図】図1

Description

本発明は、避難誘導装置および避難誘導方法に関し、より詳細には、ユーザーの現在位置から避難場所までの避難ルートを検索して、ユーザーを誘導する、携帯型の避難誘導装置、および避難誘導方法に関するものである。
災害発生時における避難誘導案内方法として、公共放送、または、自治体の防災放送により地域住民等に通知する方法のほかに、携帯電話機等の端末装置が現在地を知り得る機能(例えばGPS)を具備して現在位置を取得し、現在位置近辺の避難場所を検索して、避難場所まで端末装置のユーザーを誘導する方法が知られている。端末装置を用いる誘導案内方法は、人的手段による誘導に伴う伝達遅延や情報不足などの事態を招くことなく、迅速且つ正確な誘導を実現することができることから、その重要性が注目されている。
例えば、特許文献1には、案内ホスト装置が、位置検出手段を有するGPS付携帯電話機から避難誘導の要求と所在置の情報を受信すると、その位置情報からデータベースに記憶された災害情報データベース、地図情報データベースを検索して、所在地近くの避難場所への危険の少ない経路を見つけ出し、GPS付携帯電話機に地図情報と共に避難場所への誘導案内を通知する技術が記載されている。
また、特許文献2には、携帯端末のユーザーが過去に滞在したことがある場所を避難先候補として検索する技術が記載されている。具体的には、通常時において、一定の時間間隔で携帯端末から送られる時空間情報を受信して、これを順次、滞在履歴情報データベースに蓄積する。一方、災害発生後において、携帯端末から避難場所検索コマンドが到来した場合に、当該携帯端末の現在位置を表す時空間情報を受信して、この受信された携帯端末の現在位置に対し予め設定された距離以内にあり、且つ、設定した時間以上連続して一定の範囲内から位置が変化しなかった時空間情報を上記滞在履歴情報データベースから検索する。そして、この検索した時空間情報の位置に存在する施設のうち、臨時避難所として利用可能な民間の避難候補施設を表す情報を地図情報データベースから避難先候補として検索し、この避難先候補の情報を地図上にマーキングして携帯端末へ送信する。
特開2005−17027号公報(2005年1月20日公開) 特開2009−140259号公報(2009年6月25日公開)
上述の特許文献2の技術は、地理に不慣れな被災者に対して適切な避難支援情報を提供することを目的としている。すなわち、被災者が過去に滞在したことがある施設を避難場所として提示することにより、避難場所へ比較的円滑に且つ短時間に移動することを可能にしている。
しかしながら、たとえ特許文献2の方法により避難場所の情報が提供されても、地理に不慣れな被災者は、取り急ぎどちらの方向に一歩を踏み出せば良いのか判らない。そもそも、土地勘が無い者にとって、携帯端末の画面に提示された地図を見て瞬時に進行方向を定めることは容易なことではない。特に、被災した状況あるいは津波など危機迫る状況では尚更である。
すなわち、周知の方法では、土地勘が無い被災者に対する避難誘導は未だ十分とは言い切れない。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、避難方向を判り易く提示することができる避難誘導装置および避難誘導方法を提供することにある。
そこで、上記の課題を解決するために、本発明に係る避難誘導装置は、
ユーザーを現在位置から避難誘導する携帯型の避難誘導装置であって、
上記ユーザーの現在位置を検出する現在位置検出手段と、
上記現在位置検出手段の検出結果を時間経過に沿って複数回取得して、上記避難誘導装置のユーザーが上記現在位置に到るまでの足跡ルートを特定する足跡ルート特定手段と、
ハザードマップと上記現在位置検出手段が取得した現在位置とに基づいて、上記ユーザーが避難すべき避難場所を特定する避難場所特定手段と、
上記現在位置から上記避難場所までの避難ルートを検索する避難ルート検索手段と、
上記避難ルートと上記足跡ルートとが重なる重複ルート内に在る所定の陸標を抽出する陸標抽出手段と、
ユーザーが上記足跡ルートを通って現在位置に到るまでに、上記陸標抽出手段によって抽出された上記所定の陸標を通過した通過時刻を特定する通過時刻特定手段と、
上記通過時刻特定手段の上記通過時刻と、現時点との時間差を算出する時間差算出手段と、
上記時間差と、上記陸標抽出手段によって抽出された上記所定の陸標と、上記足跡ルートを戻るようにという指示内容とを提示する提示手段と、
を備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る避難誘導方法は、上記の課題を解決するために、
避難誘導装置において行なわれる避難誘導方法であって、
ユーザーの現在位置を検出する現在位置検出工程と、
上記現在位置検出工程の検出結果を時間経過に沿って複数回取得して、上記避難誘導装置のユーザーが上記現在位置に到るまでの足跡ルートを特定する足跡ルート特定工程と、
ハザードマップと上記現在位置検出工程が取得した現在位置とに基づいて、上記ユーザーが避難すべき避難場所を特定する避難場所特定工程と、
上記現在位置から上記避難場所までの避難ルートを検索する避難ルート検索工程と、
上記避難ルートと上記足跡ルートとが重なる重複ルート内に在る所定の陸標を抽出する陸標抽出工程と、
ユーザーが上記足跡ルートを通って現在位置に到るまでに、上記陸標抽出工程によって抽出された上記所定の陸標を通過した通過時刻を特定する通過時刻特定工程と、
上記通過時刻特定工程の上記通過時刻と、現時点との時間差を算出する時間差算出工程と、
上記時間差と、上記陸標抽出工程によって抽出された上記所定の陸標と、上記足跡ルートを戻るようにという指示内容とを提示する提示工程と、
を含むことを特徴としている。
本発明によれば、避難方向を判り易く提示することができ、ユーザーに土地勘が無くともスムーズな避難誘導を実現することができる避難誘導装置および避難誘導方法を提供することができる。
本発明に係る避難誘導装置の一形態である携帯電話の要部構成を示すブロック図である。 本発明に係る避難誘導方法の一形態を示すフローチャート図である。 本発明に係る避難誘導方法の一形態の或る段階を模式的に示す図である。 本発明に係る避難誘導方法の一形態の或る段階を模式的に示す図である。 本発明に係る避難誘導方法の一形態の或る段階を模式的に示す図である。 本発明に係る避難誘導方法の一形態の或る段階を模式的に示す図である。 本発明に係る避難誘導方法の一形態の或る段階を模式的に示す図である。 本発明に係る避難誘導方法の一形態の或る段階を模式的に示す図である。 本発明に係る避難誘導方法の一形態の或る段階を模式的に示す図である。
本発明に係る避難誘導装置および避難誘導方法の一実施形態について、図1から図9に基づいて説明する。
なお、本実施形態では、本発明に係る避難誘導装置として携帯電話を例示して説明するが、本発明に係る避難誘導装置は携帯電話に限定されるものではない。
(本実施形態の携帯電話の利用形態)
図1は、本実施形態の携帯電話50の要部構成を示すブロック図である。本実施形態の携帯電話50は、公共機関などから発表される緊急地震速報や津波警報などの警報を、サーバーを介して、受信することができる。そして、携帯電話50は、警報を受信した場合に、携帯電話50のユーザーを避難誘導する携帯端末装置である。特徴的な点としては、携帯電話50のユーザーが現在位置に到るまでに通ったルート(足跡ルート)を検出し、その足跡ルートを、現在位置から避難場所までの避難ルートと照合して重複するルートを検出し、その重複ルート内に在る一つの陸標にユーザーを(初期)誘導する点にある。なお、本発明では、重複ルート内に在る一つの陸標まで一先ずユーザーを初期誘導することに特徴があり、初期誘導によって(重複ルート内に在る)当該一つの陸標に到ったユーザーは、その地点から(最終的な)避難場所まで、携帯電話50に搭載された従来周知のナビゲーションシステムによって誘導される。よって、以下の説明では、重複ルート内に在る一つの陸標を初期誘導地点と称し、また、ユーザーを初期誘導地点まで誘導することを初期誘導と称することがある。この初期誘導を行なうことによって、土地勘の無いユーザーであっても避難行動を迅速に開始することができる。
これを実現するために、本実施形態の携帯電話50は、図1に示すように、警報受信部1と、格納部2と、現在位置検出部3と、足跡ルート特定部4と、避難場所特定部5と、避難ルート検索部6と、陸標抽出部7と、通過時刻特定部8と、時差算出部9と、情報作成部10と、スピーカー部11と、表示部12とを備えている。以下に、これらの構成について説明する。
(携帯電話の構成)
・警報受信部1
警報受信部1は、公共機関などから発表される緊急地震速報や津波警報などの警報を、サーバーを介して、受信する。警報受信部1の具体的構成は従来周知の通信手段を用いることができる。
警報受信部1は、警報を受信すると、足跡ルート特定部4と、避難場所特定部5とに信号を送信する。信号には、警報内容として、警戒対象、警戒対象の発生箇所および警戒レベルなどを含むが、これらに限定されるものではない。ここで、警戒対象とは、地震、噴火、洪水などである。警戒対象の発生箇所とは、震源、火山の位置、河川名などである。
なお、本実施形態では、外部から送信された警報を受信することによって初期誘導地点の検索が開始する態様、つまり自動的に検索を開始する態様について説明する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ユーザーが例えば地震を体感した場合などに携帯電話50の図示しない操作部をユーザー自身が操作して、その操作要求に応じて初期誘導地点の検索が開始する態様、つまり手動で検索を開始する態様であってもよい。
・格納部2
格納部2には、地方自治体や民間企業などが提供するハザードマップと、所望の陸標の情報とが格納されている。
ハサードマップは、自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものである。予測される災害の発生地点、被害の拡大範囲および被害程度、更には避難経路、避難場所などの情報が既存の地図上に図示されている。ハザードマップを利用することにより、災害発生時に住民などは迅速・的確に避難を行うことができ、また二次災害発生予想箇所を避けることができるため、災害による被害の低減にあたり非常に有効である。
なお、格納部2に格納されているハザードマップは、定期的またはユーザーの任意のタイミングで更新可能である。
なお、本実施形態では、ユーザーが過去にサーバーなどから入手して格納部2に格納していたハザードマップを用いるか、あるいは、携帯電話50に標準装備されているハザードマップを用いて警報受信後の誘導動作について説明する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、警報受信後の誘導動作中に、携帯電話50がサーバーにアクセスしてハザードマップを入手する態様であってもよい。
所定の陸標とは、人が視認した場合にその人の印象に比較的残り易い建造物などをいい、例えば、コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、スーパーマーケット、百貨店、駅舎、ガソリンスタンド、スクランブル交差点、急カーブ、三車線道路、ロータリー、時計台、銅像などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
これら陸標は、複数の種類に区分されている。例えば、上で例示した陸標でいえば、コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、スーパーマーケット、百貨店、駅舎およびガソリンスタンドは「店舗」という種類に区分され、スクランブル交差点、急カーブ、三車線道路およびロータリーは「交通」という種類に区分され、時計台および銅像は「モニュメント」という種類に区分されている。なお、これらの区分に限定されるものではない。
所定の陸標、および区分の種類は、ユーザーが過去にサーバーからダウンロードすることができるほか、携帯電話50に標準装備される形態としてもよい。また、定期的またはユーザーの任意のタイミングでこれらは更新可能である。
また、所定の陸標の情報には、各陸標の位置座標情報も含まれる。そのため、地図(ハザードマップあるいはそれ以外のマップ)上に図示することも可能である。
・現在位置検出部3
現在位置検出部3は、携帯電話50の自位置の位置座標を検出する。つまり、ユーザーの所在地を検出することができる。現在位置検出部3は、例えばGPSなどの周知の構成によって実現することができる。
現在位置検出部3は、3分毎、5分毎など定期的に位置座標情報を検出する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく不定期に位置座標情報を検出してもよい。また、例えば、ICタグを電柱、曲がり角あるいは陸標などに設置する一方、ICタグ・リーダーを携帯電話50に配設して、ICタグをICタグ・リーダーが検知してIDと検知時刻(ユーザーの通過時刻)とを現在位置検出部3が検出するようにしてもよい。
現在位置検出部3は、検出した位置座標情報を、足跡ルート特定部4と、避難場所特定部5と、避難ルート検索部6とに送信する。
・足跡ルート特定部4
足跡ルート特定部4は、現在位置検出部3の検出結果に基づいて、現在位置に到るまでの携帯電話50の移動経路、すなわちユーザーの足跡を辿った足跡ルートを特定する。
ここで、本実施形態では、上述の現在位置検出部3が、位置座標情報を足跡ルート特定部4に時間経過に沿って複数回送信する。足跡ルート特定部4は、現在位置検出部3から送信される複数の位置座標情報を用いて足跡ルートを特定する。なお、本発明はこれに限定されるものではなく、現在位置検出部3は、足跡ルート特定部4などからの要求信号を受けて、位置座標情報を生成して、応答信号として足跡ルート特定部4などに送信する態様であってもよい。
足跡ルート特定部4は、特定した足跡ルートの情報を、避難場所特定部5と、避難ルート検索部6とに送信する。
・避難場所特定部5
避難場所特定部5は、警報受信部1から信号を受信すると、当該信号の警報内容と、現在位置検出部3によって検出された位置座標情報と、足跡ルート特定部4によって特定された足跡ルートとに基づいて、ユーザーが避難すべき避難場所を特定する。
避難場所は、ハザードマップに登録されている多数の避難場所の中から、警報内容、ユーザーの現在位置、足跡ルートに基づいて適切な少なくとも一箇所の避難場所を特定する。
・避難ルート検索部6
避難ルート検索部6は、避難場所特定部5によって特定された避難場所へのルート(避難ルート)を検索する。
避難ルート検索部6の特徴は、足跡ルート特定部4によって特定された足跡ルートのうちの、現在位置を含む一部分のルートを、避難ルートの開始点から一部分のルートとして組み込む点にある。すなわち、避難ルートの開始点から一部分のルートは、ユーザーが比較的最近通って来たルートである。
具体的には、避難ルート検索部6は、まず、足跡ルート特定部4によって特定された足跡ルートと、避難場所特定部5によって特定された避難場所とを入力として受け取る。そして、避難ルート検索部6は、足跡ルートと、格納部2に格納された所望の陸標の情報とに基づいて、足跡ルート内にある陸標を抽出する。続いて、避難ルート検索部6は、抽出した各陸標から避難場所までの最短経路を個々に求める。続いて、求めた各最短経路のなかで最も経路長の短い(最短経路)の経路を抽出する。ここで、この抽出した経路の起点である陸標を最短陸標と称する。この抽出した最短経路(最短陸標と避難場所までの経路)と、現在位置から最短陸標までの経路(この経路は足跡ルートの一部)とを繋ぎ合わせて、これを避難ルートとする。
避難ルート検索部6は、検索した避難ルートを陸標抽出部7に送信する。
・陸標抽出部7
陸標抽出部7は、避難ルート検索部6が検索した避難ルートと、足跡ルート特定部4によって特定された足跡ルートと、格納部2に格納された所望の陸標の情報とに基づいて、ユーザーを最初に誘導する場所となる陸標を抽出する。なお、最初に誘導する場所となる陸標とは、初期誘導場所(地点)であり、(最終的な)避難場所とは異なる。
陸標抽出部7は、先ず、避難ルートと足跡ルートとに共通するルート、すなわち、両ルートで重複するルート(以下、重複ルートと記載)を特定する。そして、陸標抽出部7は、重複ルート内に在る所定の陸標を抽出する。
ここで、陸標抽出部7が複数の陸標を抽出する場合が考えられる。そこで、陸標抽出部7は、後述するアルゴリズムに従って、最終的に、一つの所定の陸標を特定する。この一つの所定の陸標が、初期誘導場所(地点)である。
陸標抽出部7が特定した所定の陸標の情報は、通過時刻特定部8と、情報作成部10とに送信される。
なお、本実施形態では、陸標抽出部7が特定した所定の陸標を初期誘導場所としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、避難ルート検索部6において求めた最も経路長の短い(最短経路)の経路の起点である最短陸標を、初期誘導場所としてもよい。最短陸標を初期誘導場所とする場合には、この最短陸標の情報が、通過時刻特定部8と、情報作成部10とに送信される。
・通過時刻特定部8
通過時刻特定部8は、ユーザーが足跡ルートを通って現在位置に到るまでに、陸標抽出部7が特定した所定の陸標をユーザーがいつ通過したか、その通過時刻を特定する。
特定方法としては、足跡ルート特定部4が特定した足跡ルートに基づいて特定することができ、必要に応じて、足跡ルートから通過時刻を算出してもよい。
通過時刻特定部8は、特定した通過時刻を時差算出部9に送信する。
・時差算出部9
時差算出部9は、陸標抽出部7が特定した所定の陸標をユーザーが現時点からどのくらい前に通過したかを特定する。具体的には、現時点と、通過時刻特定部8が特定した通過時刻との時間差を算出する。
時差算出部9は、算出した時間差の情報を情報作成部10に送信する。
・情報作成部10
情報作成部10は、時差算出部9が算出した時間差の情報と、陸標抽出部7が特定した所定の陸標の情報とに基づいて、初期誘導場所(地点)にユーザーを誘導するための初期誘導情報を作成する。
具体的には、情報作成部10は、時間差と、所定の陸標(初期誘導場所)と、足跡ルートを戻るようにという指示内容とを、この順で組み合わせた音声データを作成する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、時間差と、所定の陸標(初期誘導場所)と、足跡ルートを戻るようにという指示内容とが含まれた、ユーザーに提示するデータを作成すれば、ユーザーへの提示方法は特に限定されない。例えば、画像データを作成して、表示部12に表示する方法もある。
本実施形態では、情報作成部10は、作成した音声データをスピーカー部11に送信する。
・スピーカー部11
スピーカー部11は、情報作成部10が作成した音声データを出力する。ユーザーは、出力された音声を聴くことによって、初期誘導場所(地点)への移動を開始することができる。
・表示部12
表示部12は、表示パネルであり、液晶表示パネルや有機ELパネルなどの従来周知の構成することができる。
なお、上述のように、初期誘導場所(地点)から最終的な避難場所への誘導方法は、従来周知のナビゲーションシステムを採用することができ、このときのユーザーへのルートの提示方法は、スピーカー部11を用いた音声による方法であってもよく、および/または、表示部12を用いた表示による方法であってもよい。
以上が本実施形態の携帯電話50に具備される各構成の詳細であるが、携帯電話50は、上述した構成以外にも他の構成を具備してもよい。例えば、電話機能を実現するための各種構成や、ユーザーによって操作される操作部などを具備する。操作部は、例えばボタンの形態で実現される。ユーザーは、このボタンを押下することによって所望の操作を実現することができる。しかしながら、本発明はボタンの形態に限定されるものではなく、タッチパネルの形態であってもよい。
(携帯電話の初期誘導フロー(避難誘導方法))
上述した構成を備えた本実施形態の携帯電話50は、最終的な避難場所までユーザーを誘導する過程で、その初期に、ユーザーを今来たルート上に在る陸標まで当該ルートを戻るよう誘導する点を特徴としている。これを実現するために、本実施形態の携帯電話50は、外部から警戒情報を警報受信部1が受信する受信工程と、現在位置を現在位置検出部3が検出する現在位置検出工程と、上記現在位置検出工程により経時的に現在位置を取得してユーザーの足跡ルートを足跡ルート特定部4が特定する足跡ルート特定工程と、上記受信工程により上記警戒情報を受信すると、上記ハザードマップと上記現在位置検出工程が取得した現在位置とに基づいて、上記ユーザーが避難すべき避難場所を避難場所特定部5が特定する避難場所特定工程と、上記現在位置から上記避難場所までの避難ルートを避難ルート検索部6が検索する避難ルート検索工程と、上記避難ルートと上記足跡ルートとが重なる重複ルート内に在る上記所定の陸標を陸標抽出部7が抽出する陸標抽出工程と、ユーザーが上記足跡ルートを通って現在位置に到るまでに、上記陸標抽出工程によって抽出された上記所定の陸標を通過した通過時刻を通過時刻特定部8が特定する通過時刻特定工程と、上記通過時刻特定工程の上記通過時刻と、現時点との時間差を時差算出部9が算出する時間差算出工程と、上記時間差と、上記陸標抽出工程によって抽出された上記所定の陸標と、上記足跡ルートを戻るようにという指示内容とをスピーカー部11を通じてユーザーに提示する提示工程と、を含む。なお、上述したように、本実施形態の携帯電話50は、上記陸標抽出工程によって抽出された上記所定の陸標に辿り着いた(初期誘導された)ユーザーを、従来周知のナビゲーションシステムを使用して(最終的な)避難場所まで誘導する。
以下に、携帯電話50が行なう初期誘導フロー(避難誘導方法)について、図2を用いて説明する。
初期誘導フローは、公共機関などから発表される緊急地震速報や津波警報などの警報を、サーバーを介して、図1に示した警報受信部1が受信するところから始まる(図2のステップS1、受信工程)。ステップS1において警報を受信した警報受信部1は、現在位置検出部3、足跡ルート特定部4、避難場所特定部5に信号を送信する。
警報受信部1から信号を受信した現在位置検出部3は、現在位置を検出する(ステップS2、現在位置検出工程)。
警報受信部1から信号を受信した避難場所特定部5は、ステップS2において検出した現在位置に基づいて、ハザードマップから(最終的な)避難場所を特定する(ステップS3、避難場所特定工程)。
警報受信部1から信号を受信した足跡ルート特定部4は、蓄積していた位置座標情報を用いて、ユーザーが現在位置に到るまでの足跡ルートを特定する(ステップS4、足跡ルート特定工程)。
なお、ステップS2(現在位置検出工程)は、初期誘導フローとは別フローで実行されていてもよい。つまり、初期誘導とは別の目的で携帯電話50が現在位置検出部3に現在位置を検出させていて、警報を受信したタイミングで、現在位置検出部3によって検出されていた現在位置情報を取得してもよい。同じく、ステップS4(足跡ルート特定工程)も、初期誘導フローとは別フローで実行されていてもよい。初期誘導とは別の目的で携帯電話50が足跡ルート特定部4に足跡ルートを特定させていて、警報を受信したタイミングで、足跡ルート特定部4が特定していた足跡ルート情報を取得してもよい。したがって、現在位置検出工程(ステップS2)および足跡ルート特定工程(ステップS4)は図2に示すステップS1である受信工程よりも前に実行されていてもよい。また、図2では、足跡ルート特定工程(ステップS4)は、ステップS3(避難場所特定工程)の後工程で行なっているがこれに限定されず、避難場所特定工程よりも前に実行されていてもよい。
次に、ステップS2(現在位置検出工程)において検出された現在位置から、ステップS3(避難場所特定工程)において特定された避難場所までの避難ルートを検索する(ステップS5、避難ルート検索工程)。ステップS5(避難ルート検索工程)において検索された避難ルートをハザードマップ上に重ね合わせた図を図3に示す。
なお、検索方法は従来周知のナビゲーション方法を使用すればよいが、上述したように、避難ルート検索部6は、足跡ルート特定部4によって特定された足跡ルートのうちの、現在位置を含む一部分のルートを、避難ルートの開始点からの一部分のルートとして組み込む。
次に、ステップS5(避難ルート検索工程)において検索された避難ルートと、ステップS4(足跡ルート特定工程)において特定された足跡ルートとを照合して、重複しているルートを特定する(ステップS6、重複ルート特定工程)。図4は、避難ルートと足跡ルートとをハザードマップ上に重ね合わせた図である。図4において2本のルートが重なっている部分が、重複ルートである。
次に、ステップS6(重複ルート特定工程)において特定した重複ルート内およびその周辺に在る所定の陸標を検索し、陸標抽出部7が、検索した中から初期誘導地点となる一つの陸標を抽出する(ステップS7、陸標抽出工程)。ステップS7(陸標抽出工程)について以下に詳述する。
ステップS7(陸標抽出工程)では、まず、上述したように図1に示した格納部2に予め格納されている陸標の情報に含まれる位置座標情報に基づいて、地図(ハザードマップあるいはそれ以外のマップ)上に特定された重複ルート上およびその近傍に在る所定の陸標を検索する(検索工程)。検索結果と、避難ルートと、足跡ルートとを地図上で重ねたものを図5に示す。図5では、所定の陸標として、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、ファミリーレストランAおよびファミリーレストランBが図示されている。
次に、そのなかから、初期誘導地点候補を選別する(選別工程)。選別方法は、重複ルート内にある所定の陸標を初期誘導地点候補とする。図6は、図5で示した所定の陸標から初期誘導地点候補を選別した状態を示している。
ここで、本実施形態では、初期誘導地点候補として選別された陸標が、図6に示すように、ガソリンスタンド、コンビニエンスストアおよびのファミリーレストランAの三つであるが、選別される陸標の数が常に一定でないことは言うまでもない。そのため、本実施形態では、陸標抽出部7が、以下の三つのアルゴリズムの何れかを用いて、初期誘導地点候補の中から一つを選択し、選択した一つを初期誘導地点として抽出する(抽出工程)。
すなわち、ステップS7(陸標抽出工程)は、上述した検索工程、選別工程および抽出工程を含む。
以下に、三つのアルゴリズムについて説明する。
[アルゴリズム(1)]
選別工程により選別された初期誘導地点候補が一つのみの場合は、抽出工程では、この一つの初期誘導地点候補の陸標をステップS7(陸標抽出工程)の抽出結果として抽出する。
[アルゴリズム(2)]
図6に示すように、選別工程により選別された初期誘導地点候補が複数在る場合は、抽出工程では、そのなかの一つの初期誘導地点候補を抽出(選択)する。
そこで、アルゴリズム(2)に沿った抽出(選択)方法では、上述した区分ごとに印象度を設定し、選別工程により選別された複数の初期誘導地点候補(陸標)の中から印象度が最も高い所定の陸標を選別し、その中で更に、現在位置から最も近い一つをステップS7(陸標抽出工程)の抽出結果として抽出する。
印象度が高い区分としては、例えば「店舗」という種類の区分がある。「店舗」の区分に属する24時間営業のコンビニエンスストアやファミリーレストラン、ガソリンスタンドなどは印象に残り易い。これに対して、上述した「交通」や「モニュメント」という種類に区分される陸標は、夜間に視認し難い場合などがあり、必ずしも印象に残り易いとは言い切れないので、その印象度は「店舗」という種類に区分される陸標の印象度よりも低く設定される。なお、この印象度の高低は一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
図7は、本実施形態のアルゴリズム(2)について示す図である。図7に示すように、「店舗」という種類に区分されるコンビニエンスストアやファミリーレストラン、ガソリンスタンドには印象度「2」が設定されている。一方、「交通」に区分される三車線道路には印象度「1」が設定されている。そこで、本実施形態のアルゴリズム(2)では、印象度「2」が設定されている陸標が初期誘導地点候補(陸標)になり、その中で現在位置に最も近い位置にあるファミリーレストランAを、ステップS7(陸標抽出工程)の抽出結果として抽出する。
[アルゴリズム(3)]
アルゴリズム(3)は、アルゴリズム(2)と同様に、図6に示すように、選別工程により選別された初期誘導地点候補が複数在る場合に、抽出工程においてそのなかの一つの初期誘導地点候補を抽出(選択)するためのアルゴリズムである。アルゴリズム(3)は、アルゴリズム(2)と同様に印象度に基づいて選別するが、アルゴリズム(2)との相違点は、互いに異なる区分のもので近接している陸標について、印象度を足し合わせるという処理を行なう点にある。
本実施形態のアルゴリズム(3)では、「店舗」あるいは「モニュメント」という種類の区分の印象度に、「交通」という種類の区分の印象度を足し合わせることを行なう。
図8は、本実施形態のアルゴリズム(3)について示す図である。図8に示すように、「店舗」という種類に区分されるコンビニエンスストアやファミリーレストラン、ガソリンスタンドには印象度「2」が設定されている。一方、「交通」に区分される三車線道路には印象度「1」が設定されている。そこで、本実施形態のアルゴリズム(3)では、三車線道路に面している位置に在るガソリンスタンドとコンビニエンスストアについて、その印象度を、店舗の印象度「2」に「交通」の印象度「1」を足し合わせた印象度「3」とする。すると、図8において初期誘導地点候補(陸標)となっていた4つ(三車線道路、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、ファミリーレストランA)のうち、アルゴリズム(3)によって、2つ(ガソリンスタンド、コンビニエンスストア)の印象度が「3」になる。
そして、この2つ(ガソリンスタンド、コンビニエンスストア)のうち、各々の位置座標情報から、現在位置に最も近い位置にあるコンビニエンスストアが、図9に示すように、ステップS7(陸標抽出工程)の抽出結果として抽出する。
ステップS7(陸標抽出工程)の抽出結果として抽出された一つの初期誘導地点の情報は、通過時刻特定部8に送信される。
通過時刻特定部8は、取得した一つの初期誘導地点である陸標をユーザーがいつ通過したか、その日時を特定する(ステップS8、通過時刻特定工程)。日時の特定方法は、ステップS4において特定した足跡ルートから特定する。
続いて、時差算出部9によって、ステップS8において特定した(一つの初期誘導地点の)通過時刻と、現時点との時間差を算出する(ステップS9、時間差算出工程)。ここで「現時点」とは、現在位置においてユーザーが初期誘導地点への移動を開始しようとしている時刻である。算出される時間差は、現時点から何分前に一つの初期誘導地点を通過したかを示す。
続いて、時差算出部9により算出(特定)された時間差の情報と、ステップS7(陸標抽出工程)において抽出された一つの初期誘導地点の情報とを、情報作成部10に送信する。情報作成部10では、時間差の情報と、初期誘導地点の情報と、足跡ルートを戻るようにという指示内容とを、この順で組み合わせた音声データを作成する。例えば、「3分前に通ったコンビニエンスストアまで引き返してください」という音声データを作成し、この音声データを、スピーカー部11から出力する(ステップS10、提示工程)。ユーザーは、スピーカー部11から出力された音声を聴くことによって、初期誘導場所(地点)への移動を開始することができる。
ユーザーが初期誘導地点に誘導(初期誘導)されたことは、現在位置検出部3によって確認することができる(ステップS11、初期誘導確認工程)。
以上までで初期誘導フローが完了する。実際には、ステップS11に続いて、初期誘導地点への誘導完了を確認すると、従来周知のナビゲーションシステムによって、初期誘導地点をスタート地点として、最終的な避難場所までのルートが表示部12に表示される(ステップS12)。ユーザーは、表示部12に表示されたルートに従って最終的な避難場所まで移動する。最終的な避難場所に辿り着いたことを現在位置検出部3によって確認して(ステップS13)、全体的な避難誘導フローは終了する。
(プログラムおよび記録媒体)
最後に、携帯電話50に含まれる各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち携帯電話50は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、このプログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Random Access Memory)、および、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても、達成できる。
この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話50のプログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。この記録媒体を供給することにより、コンピュータとしての携帯電話50(またはCPUやMPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すればよい。
プログラムコードを携帯電話50に供給する記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
また、携帯電話50を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介して携帯電話50に供給する。この通信ネットワークは携帯電話50にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえばインターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえばIEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
(本実施形態の作用効果)
本実施形態によれば、避難方向を判り易く提示することができる携帯電話50を提供することができる。具体的には、警報を携帯電話50が受信すると、陸標抽出部によって抽出された所定の陸標と、その所定の陸標を今から何分前に通過したかを示す情報と、来た道を引き返すように指示する内容とが提示される。そのため、ユーザーは、現在位置およびその周辺に土地勘が無くとも、一先ず、来た道(足跡ルート)を戻り、通過時に認識したであろう陸標を目指すことができる。そのため、ユーザーの不安を軽減することができ、また、適切な避難誘導を行なうことができる。
なお、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。
〔まとめ〕
そこで、上記の課題を解決するために、本発明に係る避難誘導装置は、
ユーザーを現在位置から避難誘導する携帯型の避難誘導装置であって、
上記ユーザーの現在位置を検出する現在位置検出手段と、
上記現在位置検出手段の検出結果を時間経過に沿って複数回取得して、上記避難誘導装置のユーザーが上記現在位置に到るまでの足跡ルートを特定する足跡ルート特定手段と、
ハザードマップと上記現在位置検出手段が取得した現在位置とに基づいて、上記ユーザーが避難すべき避難場所を特定する避難場所特定手段と、
上記現在位置から上記避難場所までの避難ルートを検索する避難ルート検索手段と、
上記避難ルートと上記足跡ルートとが重なる重複ルート内に在る所定の陸標を抽出する陸標抽出手段と、
ユーザーが上記足跡ルートを通って現在位置に到るまでに、上記陸標抽出手段によって抽出された上記所定の陸標を通過した通過時刻を特定する通過時刻特定手段と、
上記通過時刻特定手段の上記通過時刻と、現時点との時間差を算出する時間差算出手段と、
上記時間差と、上記陸標抽出手段によって抽出された上記所定の陸標と、上記足跡ルートを戻るようにという指示内容とを提示する提示手段と、
を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、避難方向を判り易く提示することができる携帯型の避難誘導装置を提供することができる。
具体的には、上記の構成によれば、重複ルート内に抽出された所定の陸標をユーザーが通過した通過時刻を特定し、特定された時刻と、現時点との時間差を算出して、当該時間差と、陸標抽出手段によって抽出された所定の陸標とを、ユーザーに提示する。
これにより、携帯型の避難誘導装置は、ユーザーが避難しなければならない状況になると、ユーザーが今来たルート(足跡ルート)の途中に在る陸標を提示するとともに、その陸標と現在位置との距離をユーザーがイメージし易いように、その陸標を何分前に通過したのかという時間差を提示する。
そのため、ユーザーに土地勘が無くとも、一先ず来た道(足跡ルート)を戻り、通過時に認識したであろう陸標を目指せば良い。
したがって、本発明に係る避難誘導装置によれば、ユーザーの不安を軽減することができ、また、適切な避難誘導を行なうことができる。
また、本発明に係る避難誘導装置の一形態は、上記の構成に加えて、
上記所定の陸標は複数あり、
上記陸標抽出手段は、複数の上記所定の陸標のうち、現在位置から最も近い位置にある陸標を抽出し、
上記通過時刻特定手段は、ユーザーが上記足跡ルートを通って現在位置に到るまでに、上記陸標抽出手段によって抽出された上記最も近い位置にある陸標を通過した通過時刻を特定する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、陸標抽出手段が、ユーザーの現在位置から最も近い位置にある陸標を抽出するので、ユーザーにとってその陸標は、記憶に新しく、且つ、容易にたどり着くことができるものであることから、ユーザーの不安を軽減して、判りやすい避難誘導を実現することができる。
また、本発明に係る避難誘導装置の一形態は、上記の構成に加えて、
上記所定の陸標は複数あり、
上記複数の所定の陸標は、複数の種類に区分することができ、且つ、当該種類ごとに各陸標にはメトリックスとして印象度が予め定められており、
上記陸標抽出手段は、上記複数の所定の陸標のうち、最も印象度が高い候補のなかで現在位置から最も近い位置にある陸標を抽出し、
上記通過時刻特定手段は、ユーザーが上記足跡ルートを通って現在位置に到るまでに、上記陸標抽出手段によって抽出された、上記最も印象度が高い候補のなかで現在位置から最も近い位置にある陸標を通過した通過時刻を特定する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、複数の陸標は、種類ごとにメトリックスとして印象度が予め定められている。ユーザーにとってより印象深い陸標の場合は印象度を高く設定しておく。印象度が高い陸標としては、コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、ガソリンスタンド、スーパーマーケット、百貨店などがある。これらは、ユーザーにとって印象に残り易く、立ち寄っている可能性も高い場所である。そこで、そのような印象深い場所を、初期誘導地点として一先ずユーザーを誘導するようにすれば、ユーザーにとって避難行動をとり易い。
また、本発明に係る避難誘導装置の一形態は、上記の構成に加えて、
上記所定の陸標は複数あり、
上記複数の所定の陸標は、複数の種類に区分することができ、且つ、当該種類ごとに各陸標にはメトリックスとして印象度が予め定められており、
上記区分には、店舗を区分するものと、道路および交差点を区分するものとがあり、
上記陸標抽出手段は、上記複数の所定の陸標のうち、上記道路および交差点に区分される陸標の印象度を、上記店舗に区分される陸標の印象度と足し合わせて、足し合わせた後の印象度が最も高い候補のなかで現在位置から最も近い位置にある陸標を抽出し、
上記通過時刻特定手段は、ユーザーが上記足跡ルートを通って現在位置に到るまでに、上記陸標抽出手段によって抽出された上記足し合わせた後の印象度が最も高い候補のなかで現在位置から最も近い位置にある陸標を通過した通過時刻を特定する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、複数の陸標は、種類ごとにメトリックスとして印象度が予め定められている。ユーザーにとってより印象深い陸標の場合は印象度を高く設定しておく。印象度が高い陸標としては、コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、ガソリンスタンド、スーパーマーケット、百貨店などがある。更に、これらの陸標のうち、大きな道路(例えば三車線道路)や、交差点に在るものはより一層印象深い。そこで、上記の構成によれば、道路および交差点を区分する陸標の印象度を、店舗に区分される陸標する印象度と足し合わせて、足し合わせた後の印象度が最も印象度が高い候補のうち、現在位置から最も近い位置にある陸標を抽出し、これをユーザーに提示する。そのような印象深い場所を、初期誘導地点として一先ずユーザーを誘導するようにすれば、ユーザーにとって避難行動をとり易い。
また、本発明に係る避難誘導装置の一形態は、上記の構成に加えて、
上記提示手段は、表示部を有しており、
上記時間差と、上記陸標抽出手段によって抽出された上記所定の陸標とを、上記表示部に表示することが好ましい。
上記の構成によれば、ユーザーは表示部に表示された内容を視認し、それに従って避難を開始することができる。
また、本発明に係る避難誘導装置の一形態は、上記の構成に加えて、
上記提示手段は、スピーカー部を有しており、
上記時間差と、上記陸標抽出手段によって抽出された上記所定の陸標とを、音声として上記スピーカー部から出力することが好ましい。
上記の構成によれば、ユーザーはスピーカー部から出力された音声に従って避難を開始することができる。
また、本発明に係る避難誘導方法は、上記の課題を解決するために、
避難誘導装置において行なわれる避難誘導方法であって、
ユーザーの現在位置を検出する現在位置検出工程と、
上記現在位置検出工程の検出結果を時間経過に沿って複数回取得して、上記避難誘導装置のユーザーが上記現在位置に到るまでの足跡ルートを特定する足跡ルート特定工程と、
ハザードマップと上記現在位置検出工程が取得した現在位置とに基づいて、上記ユーザーが避難すべき避難場所を特定する避難場所特定工程と、
上記現在位置から上記避難場所までの避難ルートを検索する避難ルート検索工程と、
上記避難ルートと上記足跡ルートとが重なる重複ルート内に在る所定の陸標を抽出する陸標抽出工程と、
ユーザーが上記足跡ルートを通って現在位置に到るまでに、上記陸標抽出工程によって抽出された上記所定の陸標を通過した通過時刻を特定する通過時刻特定工程と、
上記通過時刻特定工程の上記通過時刻と、現時点との時間差を算出する時間差算出工程と、
上記時間差と、上記陸標抽出工程によって抽出された上記所定の陸標と、上記足跡ルートを戻るようにという指示内容とを提示する提示工程と、
を含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、避難方向を判り易く提示することができる。
具体的には、上記の構成によれば、重複ルート内に抽出された所定の陸標をユーザーが通過した通過時刻を特定し、特定された時刻と、現時点との時間差を算出して、当該時間差と、陸標抽出工程によって抽出された所定の陸標とを、ユーザーに提示する。
これにより、携帯型の避難誘導装置は、ユーザーが避難しなければならない状況になると、ユーザーが今来たルート(足跡ルート)の途中に在る陸標を提示するとともに、その陸標と現在位置との距離をユーザーがイメージし易いように、その陸標を何分前に通過したのかという時間差を提示する。
そのため、ユーザーに土地勘が無くとも、一先ず来た道(足跡ルート)を戻り、通過時に認識したであろう陸標を目指せば良い。
したがって、本発明に係る避難誘導装置によれば、ユーザーの不安を軽減することができ、また、適切な避難誘導を行なうことができる。
本発明は、携帯型の情報端末を利用した緊急避難支援機構に好適に用いることができる。
1 警報受信部
2 格納部
3 現在位置検出部(現在位置検出手段)
4 足跡ルート特定部(足跡ルート特定手段)
5 避難場所特定部(避難場所特定手段)
6 避難ルート検索部(避難ルート検索手段)
7 陸標抽出部(陸標抽出手段)
8 通過時刻特定部(通過時刻特定手段)
9 時差算出部(時間差算出手段)
10 情報作成部(提示手段)
11 スピーカー部(提示手段)
12 表示部(提示手段)
50 携帯電話(避難誘導装置)

Claims (7)

  1. ユーザーを現在位置から避難誘導する携帯型の避難誘導装置であって、
    上記ユーザーの現在位置を検出する現在位置検出手段と、
    上記現在位置検出手段の検出結果を時間経過に沿って複数回取得して、上記避難誘導装置のユーザーが上記現在位置に到るまでの足跡ルートを特定する足跡ルート特定手段と、
    ハザードマップと上記現在位置検出手段が取得した現在位置とに基づいて、上記ユーザーが避難すべき避難場所を特定する避難場所特定手段と、
    上記現在位置から上記避難場所までの避難ルートを検索する避難ルート検索手段と、
    上記避難ルートと上記足跡ルートとが重なる重複ルート内に在る所定の陸標を抽出する陸標抽出手段と、
    ユーザーが上記足跡ルートを通って現在位置に到るまでに、上記陸標抽出手段によって抽出された上記所定の陸標を通過した通過時刻を特定する通過時刻特定手段と、
    上記通過時刻特定手段の上記通過時刻と、現時点との時間差を算出する時間差算出手段と、
    上記時間差と、上記陸標抽出手段によって抽出された上記所定の陸標と、上記足跡ルートを戻るようにという指示内容とを提示する提示手段と、
    を備えていることを特徴とする避難誘導装置。
  2. 上記所定の陸標は複数あり、
    上記陸標抽出手段は、複数の上記所定の陸標のうち、現在位置から最も近い位置にある陸標を抽出し、
    上記通過時刻特定手段は、ユーザーが上記足跡ルートを通って現在位置に到るまでに、上記陸標抽出手段によって抽出された上記最も近い位置にある陸標を通過した通過時刻を特定する、ことを特徴とする請求項1に記載の避難誘導装置。
  3. 上記所定の陸標は複数あり、
    上記複数の所定の陸標は、複数の種類に区分することができ、且つ、当該種類ごとに各陸標にはメトリックスとして印象度が予め定められており、
    上記陸標抽出手段は、上記複数の所定の陸標のうち、最も印象度が高い候補のなかで現在位置から最も近い位置にある陸標を抽出し、
    上記通過時刻特定手段は、ユーザーが上記足跡ルートを通って現在位置に到るまでに、上記陸標抽出手段によって抽出された、上記最も印象度が高い候補のなかで現在位置から最も近い位置にある陸標を通過した通過時刻を特定する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の避難誘導装置。
  4. 上記所定の陸標は複数あり、
    上記複数の所定の陸標は、複数の種類に区分することができ、且つ、当該種類ごとに各陸標にはメトリックスとして印象度が予め定められており、
    上記区分には、店舗を区分するものと、道路および交差点を区分するものとがあり、
    上記陸標抽出手段は、上記複数の所定の陸標のうち、上記道路および交差点に区分される陸標の印象度を、上記店舗に区分される陸標の印象度と足し合わせて、足し合わせた後の印象度が最も高い候補のなかで現在位置から最も近い位置にある陸標を抽出し、
    上記通過時刻特定手段は、ユーザーが上記足跡ルートを通って現在位置に到るまでに、上記陸標抽出手段によって抽出された上記足し合わせた後の印象度が最も高い候補のなかで現在位置から最も近い位置にある陸標を通過した通過時刻を特定する、ことを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の避難誘導装置。
  5. 上記提示手段は、表示部を有しており、
    上記時間差と、上記陸標抽出手段によって抽出された上記所定の陸標とを、上記表示部に表示する、ことを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の避難誘導装置。
  6. 上記提示手段は、スピーカー部を有しており、
    上記時間差と、上記陸標抽出手段によって抽出された上記所定の陸標とを、音声として上記スピーカー部から出力する、ことを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載の避難誘導装置。
  7. 避難誘導装置において行なわれる避難誘導方法であって、
    ユーザーの現在位置を検出する現在位置検出工程と、
    上記現在位置検出工程の検出結果を時間経過に沿って複数回取得して、上記避難誘導装置のユーザーが上記現在位置に到るまでの足跡ルートを特定する足跡ルート特定工程と、
    ハザードマップと上記現在位置検出工程が取得した現在位置とに基づいて、上記ユーザーが避難すべき避難場所を特定する避難場所特定工程と、
    上記現在位置から上記避難場所までの避難ルートを検索する避難ルート検索工程と、
    上記避難ルートと上記足跡ルートとが重なる重複ルート内に在る所定の陸標を抽出する陸標抽出工程と、
    ユーザーが上記足跡ルートを通って現在位置に到るまでに、上記陸標抽出工程によって抽出された上記所定の陸標を通過した通過時刻を特定する通過時刻特定工程と、
    上記通過時刻特定工程の上記通過時刻と、現時点との時間差を算出する時間差算出工程と、
    上記時間差と、上記陸標抽出工程によって抽出された上記所定の陸標と、上記足跡ルートを戻るようにという指示内容とを提示する提示工程と、
    を含むことを特徴とする避難誘導方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023148961A1 (ja) * 2022-02-07 2023-08-10 日本電気株式会社 防災支援装置、防災支援システム、防災支援方法、および記録媒体

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