JP2014076841A - 食品用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 食品の冷凍状態であっても、内容器を容易に取り出すことができるようにする。
【解決手段】 樹脂製の容器本体1と、容器本体1の開口4を塞ぐ樹脂製の蓋10と、容器本体1に収容される樹脂製の複数の内容器とを備え、内容器を容器本体1の中心部に上から見て空所23を形成するように連続して載置される複数の第一内容器20と、この複数の第一内容器20によって形成される空所23に配置される第二内容器30とを備えて構成し、第一内容器20の第一開放口21に外向きの第一フランジ22を形成し、第二内容器30の第二開放口31に第一フランジ22の上に支承される外向きの第二フランジ32を形成し、第一フランジ22に第二フランジ32を支承した際、第二内容器30の底壁33と容器本体1の底部2との間を離間させる空間Eを形成した。
【選択図】 図6

Description

本発明は、樹脂製の容器本体に食品を入れた複数の内容器を収容してなる食品用容器に係り、特に、この複数の内容器を容器本体から取り出し易いようにした食品用容器に関する。
従来、この種の食品用容器として、例えば、特開2008−222309号公報(特許文献1)に掲載されたものが知られている。図8及び図9に示すように、この食品用容器Saは、底部101に立設される側部102を有し上解放の開口103を有した樹脂製の矩形状の容器本体100と、この容器本体100の開口103を塞ぐ樹脂製の矩形状の蓋104と、容器本体100に収容される樹脂製の複数の内容器105とを備えている。内容器105は、逆四角錐台状でカップ状に形成され、底壁106が容器本体100の底部101に載置されて行列状に容器本体100内に連続配置される。容器本体100の開口縁103aは、この開口縁103aと内容器105の開口縁105aとの間に空間107が形成されるように拡開方向に傾斜(角度α)形成されている。
そして、この食品用容器Saを用いるときは、食品を内容器105に入れ、この内容器105を容器本体100に隙間なく並べて収容し、それから、容器本体100に蓋104をする。この状態で、そのまま保管し、あるいは、冷蔵庫に入れて保管し、あるいはまた、冷凍庫に入れて食品を凍結して保存する。その後、食品を取り出すときは、蓋104を取って、内容器105を一つずつ取り出し、食品を取り出す。この場合、図9に示すように、容器本体100の開口縁103と内容器105の開口縁105aとの間に空間107が形成されているので、図9(b)に示すように、内容器105の一方側の上部に指先を引っ掛けて軽く容器本体100側に向けて押すと(図中P方向)、内容器105の他方側が浮き上がり、内容器105を容易に取り出すことができるようになる。
特開2008−222309号公報
ところで、上記従来の食品用容器Saにあっては、内容器100の一方側を指で軽く押すことにより、内容器100の他方側を浮き上がらせて、内容器100を容易に取り出すことができるようにしてはいるものの、この食品用容器Saを冷凍した場合には、食品の冷凍状態で内容器105を取り出そうとすると、内容器105の底壁106が容器本体100の底部101に凍りついてくっついてしまうことがあり、その場合には、内容器105の取り出しが困難になるという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、食品の冷凍状態であっても、内容器を容易に取り出すことができるようにした食品用容器を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の食品用容器は、底部に立設される側部を有し上解放の開口を有した樹脂製の容器本体と、該容器本体の開口を塞ぐ樹脂製の蓋と、上記容器本体に収容される樹脂製の複数の内容器とを備えた食品用容器において、
上記内容器を、上記容器本体の中心部に上から見て空所を形成するように連続して該容器本体の底部に載置され上解放の第一開放口を有した複数の第一内容器と、該複数の第一内容器によって形成される空所に配置され上解放の第二開放口を有した第二内容器とを備えて構成し、
上記第一内容器の第一開放口の外周縁に外向きの第一フランジを形成し、
上記第二内容器の第二開放口の外周縁に上記第一内容器の第一フランジの上に支承される外向きの第二フランジを形成し、
上記第一内容器の第一フランジに上記第二内容器の第二フランジを支承した際、該第二内容器の底壁と上記容器本体の底部との間を離間させる空間を形成した構成としている。
この食品用容器を用いるときは、食品を複数の第一内容器及び第二内容器に入れ、先ず、この第一内容器を容器本体に連続して配置して収容する。これにより、これら複数の第一内容器によって、容器本体の中心部に上から見て空所が形成される。次に、この空所に第二内容器を入れ、第二内容器の第二フランジを第一内容器の第一フランジに支承する。そして、容器本体に蓋を被せる。この状態で、この食品の入った食品用容器を、そのまま保管し、あるいは、冷蔵庫に入れて保管し、あるいはまた、冷凍庫に入れて食品を凍結して保存する。その後、食品を取り出すときは、蓋を取って、先ず、第二内容器を取り出す。この場合、第二内容器の第二フランジが第一内容器の第一フランジに支承されて露出しているので、これを指先に引っ掛けて容易に持ち上げることができ、そのため、第二内容器を容易に取り出すことができる。また、この場合、冷凍庫に入れられて食品や容器が凍結していても、第二内容器の底壁と容器本体の底部との間には空間が形成されているので、第二内容器の底壁は容器本体の底部から離間しており、そのため、第二内容器の底壁が容器本体の底部にくっついて離れにくくなる事態がなく、容易に第二内容器を取り出すことができる。第二内容器を取り外した後に、第一内容器を取り出すときは、複数の第一内容器の中央には空所が形成されているので、この空所に指を入れて第一内容器の第一フランジを引っ掛けて持ち上げることができ、そのため、第一内容器を容易に取り出すことができる。
そして、必要に応じ、上記空間を、上記第二内容器の高さを上記第一内容器の高さよりも低くすることにより形成した構成としている。第二内容器の高さを低くするだけで良いので、容易に作成することができる。
また、必要に応じ、上記空間を、上記容器本体の底部の上記第二内容器の底壁に対応する部分に凹所を形成することにより形成した構成としている。樹脂の型成形により、容器本体の底部に凹所を形成するので容易に作成することができる。
更に、必要に応じ、上記第一内容器の空所側の内側の底壁に該内側の底壁下面を外側の底壁下面よりも上位に位置させる段差部を設け、上記容器本体の底部に上記段差部に臨んで上記内側の底壁下面を支持する凸条を設け、該凸条で囲繞される部分を凹所として構成している。段差部が凸条に支持されるので、第一内容器の空所側への移動が規制されるとともに、凸条で囲繞される部分が凹所となるので、第二内容器の底壁と容器本体の底部との間を離間させる空間を確実に形成することができる。
また、必要に応じ、上記蓋の内側面を、上記第一内容器及び第二内容器を上記容器本体に収納して該蓋で該容器本体の開口を被覆したとき、上記第一フランジに接合する第一接合面と、上記第二フランジに接合してこれを押圧する第二接合面とを備えて構成している。
これにより、容器本体の開口を蓋で被覆すると、蓋の第一接合面が第一内容器の第一フランジに接合し、第二接合面が第二内容器の第二フランジに接合してこれを押圧するようになる。そのため、第二内容器の底壁と容器本体の底部との間には空間が形成され、第二内容器の底壁は容器本体の底部から離間しているので、この第二内容器が空間に押し込められるようになることから、第二フランジがこれに支承された第一内容器の第一フランジの当接部分を押圧し、第一内容器にモーメント荷重を作用させることができるようになる。このため、第二内容器の第二フランジを支承していない第一内容器の第一フランジの非当接部分が蓋側に押しつけられるようになり、そのため、第一内容器の第一フランジと蓋とのシール性が向上させられる。この結果、例えば、食品が流動性のものである場合には、隣接する内容器に流動して流れ込むことが防止され、確実に食品を分離して保存しておくことができる。
更に、必要に応じ、上記容器本体の底部に、上記第一内容器が連続する方向の移動を規制するストッパを設けた構成としている。第一内容器がこれらが連続する方向に移動しようとしてもストッパに当接してその移動が規制される。そのため、第一内容器へ入れた食品のぐらつきが抑制され、盛り付けを保持できる。
更にまた、必要に応じ、上記容器本体の開口の内周縁部に、上記第一内容器の第一フランジを支持する支持段部を設けた構成としている。第一内容器の支持が安定し、第一内容器へ入れた食品のぐらつきが抑制され、盛り付けを保持できる。
本発明によれば、食品を取り出すときは、蓋を取って、先ず、第二内容器を取り出すが、この場合、第二内容器の第二フランジが第一内容器の第一フランジに支承されて露出しているので、これを指先に引っ掛けて容易に持ち上げることができ、そのため、第二内容器を容易に取り出すことができる。また、この場合、冷凍庫に入れられて食品や容器が凍結していても、第二内容器の底壁と容器本体の底部との間には空間が形成されているので、第二内容器の底壁は容器本体の底部から離間しており、そのため、第二内容器の底壁が容器本体の底部にくっついて離れにくくなる事態がなく、容易に第二内容器を取り出すことができる。第二内容器を取り外した後に、第一内容器を取り出すときは、複数の第一内容器の中央には空所が形成されているので、この空所に指を入れて第一内容器の第一フランジを引っ掛けて持ち上げることができ、そのため、第一内容器を容易に取り出すことができる。
本発明の実施の形態に係る食品用容器を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る食品用容器を示し、第一内容器及び第二内容器に食品を入れるとともにこれらを容器本体内に収容した状態を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る食品用容器の容器本体を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る食品用容器の第一内容器を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の実施の形態に係る食品用容器において、第一内容器及び第二内容器を容器本体内に収容するときの状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る食品用容器において、第一内容器及び第二内容器を容器本体内に収容するとともに蓋を被せた状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る食品用容器において、容器本体に蓋を被せた状態を示す要部拡大断面図である。 従来の食品用容器の一例を示す分解斜視図である。 従来の食品用容器の一例において、内容器を取り出すときの状態を示す要部断面図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る食品用容器について詳細に説明する。
図1乃至図7には、本発明の実施の形態に係る食品用容器Sを示している。この食品用容器Sは、樹脂製の容器本体1と、容器本体1の開口4を塞ぐ樹脂製の蓋10と、容器本体1に収納される樹脂製の複数の内容器とを備えて構成されている。内容器は、複数(実施の形態では3つ)の樹脂製の第一内容器20と、1つの第二内容器30とからなる。
容器本体1は、図1乃至図3,図5乃至図7に示すように、非透明な樹脂製であり、略円形の底部2及び底部2に立設される略円筒状の側壁3からなり、上開放の開口4を有している。図3,図5乃至図7に示すように、開口4を形成する開口縁部5には、上開放の溝6が形成されており、溝6は、外側部5aと内側部5bとから構成され、外側部5aは内側部5bに対して薄肉部5cを介して一体に設けられている。図1乃至図3に示すように、外側部5aにはツマミ7が突設されており、このツマミ7を引っ張ることにより、外側部5aは薄肉部5cで切断されて切り離し可能に形成されている。また、図7に示すように、外側部5aの溝6側下部には、周方向に沿って形成され後述の蓋10の係合凸部13が係合する係合凹部8が形成されている。
蓋10は、図1,図2,図6及び図7に示すように、透明な樹脂製であって円盤状に形成され、図6及び図7に示すように、その周縁部11には、下開放で上記容器本体1の開口縁部5の内側部5bが嵌入される溝部12が形成されており、溝部12は、外側体11aと内側体11bとから構成され、外側体11aは上記容器本体1の開口縁部5の溝6に挿入される。この外側体11aの先端縁には、周方向に沿って外向きに突設され容器本体1の係合凹部8に係合する係合凸部13が形成されている。
第一内容器20は、図1,図2,図4乃至図6に示すように、透明な樹脂製であって上解放の第一開放口21を有し、上から見て略扇形に形成されている。第一内容器20は、実施の形態では3つ設けられ、容器本体1の中心部に空所23を形成するように容器本体1の側壁3に沿って連続配置されるとともに、容器本体1の底部2に載置される。また、第一内容器20の第一開放口21の外周縁には、外向きの第一フランジ22が形成されている。即ち、この第一内容器20は、第一内容器20の第一開放口21が上から見て扇形に形成され、その第一フランジ22も上から見て枠状の扇形に形成され、連続配置されたとき中央に上から見て円形の空所23を形成する。また、容器本体1の開口4の内周縁部には、第一内容器20の第一フランジ22を支持する支持段部24が設けられている。
第二内容器30は、図1,図2,図5及び図6に示すように、3つの第一内容器20によって形成される空所23に配置され上解放の第二開放口31を有し、上から見て円形に形成されている。
この第二内容器30は、第一内容器20とは異なる材質の半透明な樹脂製である。例えば、第一内容器20をポリエチレンテレフタレートで形成し、第二内容器30を、ポリプロピレンで形成している。材質が異なるので、熱伝導度の違い等に起因させて冷凍具合に差を出すことができる。
また、第二内容器30の第二開放口31の外周縁には、第一内容器20の第一フランジ22の上に支承される外向きの第二フランジ32が形成されている。即ち、第二内容器30の第二開放口31を上から見て円形に形成するとともにその第二フランジ32も枠状の円形に形成される。
そして、本食品用容器Sは、第一内容器20の第一フランジ22に第二内容器30の第二フランジ32を支承した際、第二内容器30の底壁33と容器本体1の底部2との間を離間させる空間E(図6)を形成している。この空間Eは、第二内容器30の高さh2を、第一内容器20の高さh1よりも低くすることにより形成されている。また、空間Eは、容器本体1の底部2の第二内容器30の底壁33に対応する部分に凹所34を形成することによっても形成されている。詳しくは、第一内容器20の空所23側の内側の底壁20aに、内側の底壁20a下面を外側の底壁20b下面よりも上位に位置させる段差部25を設け、容器本体1の底部2に、段差部25に臨んで内側の底壁20a下面を支持する凸条35を設け、この凸条35で囲繞される部分を凹所34として構成している。
また、図1及び図3に示すように、容器本体1の底部2には、第一内容器20が連続する方向の移動を規制するストッパ36が設けられている。詳しくは、ストッパ36は、凸条35の外側に形成される円周溝37に、第一内容器20の円周方向側壁に当接して第一内容器20の周方向の移動を規制するよう突出形成されている。
更に、図6及び図7に示すように、蓋10の内側面には、第一内容器20及び第二内容器30を容器本体1に収納して蓋10で容器本体1の開口4を被覆したとき、第一フランジ22に接合する第一接合面40と、第二フランジ32に接合してこれを押圧する第二接合面41とが備えられている。
従って、この実施の形態に係る食品用容器Sを使用するときは、図2,図5及び図6に示すように、食品を複数の第一内容器20及び第二内容器30に入れ、先ず、この第一内容器20を容器本体1に連続して配置して収容する。これにより、これら複数の第一内容器20によって、容器本体1の中心部に上から見て円形の空所23が形成される。次に、この空所23に第二内容器30を入れ、第二内容器30の第二フランジ32を第一内容器20の第一フランジ22に支承する。この場合、第一内容器20がこれらが連続する方向に移動しようとしてもストッパ36に当接してその移動が規制されるので、第一内容器20へ入れた食品のぐらつきが抑制され、盛り付けを保持できる。また、容器本体1の開口4の内周縁部にある支持段部24に、第一内容器20の第一フランジ22が支持されるので、第一内容器20の支持が安定し、第一内容器20へ入れた食品のぐらつきが抑制され、この点でも盛り付けを保持できる。
そして、容器本体1に蓋10を被せる。この場合、図7に示すように、蓋10の周縁部11の溝部12に容器本体1の開口縁部5の内側部5bを嵌入するとともに、蓋10の周縁部11の外側体11aを容器本体1の開口縁部5の溝6に挿入する。これにより、外側体11aの先端縁の係合凸部13が容器本体1の係合凹部8に係合し、蓋10は容器本体1にロックされる。この状態で、この食品の入った食品用容器Sを、そのまま保管し、あるいは、冷蔵庫に入れて保管し、あるいはまた、冷凍庫に入れて食品を凍結して保存する。
この場合、図6に示すように、容器本体1の開口を蓋10で被覆すると、蓋10の第一接合面40が第一内容器20の第一フランジ22に接合し、第二接合面41が第二内容器30の第二フランジ32に接合してこれを押圧するようになる。そのため、第二内容器30の底壁33と容器本体1の底部2との間には空間Eが形成され、第二内容器30の底壁33は容器本体1の底部2から離間しているので、この第二内容器30が空間Eに押し込められるようになることから、第二フランジ32がこれに支承された第一内容器20の第一フランジ22の当接部分を押圧し、第一内容器20にモーメント荷重を作用させることができるようになる。このため、第二内容器30の第二フランジ32を支承していない第一内容器20の第一フランジ22の非当接部分が蓋10側に押しつけられるようになり、そのため、第一内容器20の第一フランジ22と蓋10とのシール性が向上させられる。この結果、例えば、食品が流動性のものである場合には、隣接する内容器に流動して流れ込むことが防止され、確実に食品を分離して保存しておくことができる。
その後、食品を取り出すときは、先ず、蓋10を取る。この場合、容器本体1の開口縁部5において、外側部5aに設けたツマミ7を円周方向に引っ張っていくと、外側部5aが薄肉部5cで切断されて内側部5bから切り離される。これにより、係合凹部8がある外側部5aが切り取られてなくなるので、蓋10は、蓋10の溝部12と容器本体1の内側部5bとの嵌入のみで保持されることになるので、蓋10を開方向に持ち上げると、この嵌入が解除されて蓋10が取り外される。そして、先ず、第二内容器30を取り出す。この場合、第二内容器30の第二フランジ32が第一内容器20の第一フランジ22に支承されて露出しているので、これを指先に引っ掛けて容易に持ち上げることができ、そのため、第二内容器30を容易に取り出すことができる。また、この場合、冷凍庫に入れられて食品や容器が凍結していても、第二内容器30の底壁33と容器本体1の底部2との間には空間Eが形成されているので、第二内容器30の底壁33は容器本体1の底部2から離間しており、そのため、第二内容器30の底壁33が容器本体1の底部2にくっついて離れにくくなる事態がなく、容易に第二内容器30を取り出すことができる。第二内容器30を取り外した後に、第一内容器20を取り出すときは、複数の第一内容器20の中央には空所23が形成されているので、この空所23に指を入れて第一内容器20の第一フランジ22を引っ掛けて持ち上げることができ、そのため、第一内容器20を容易に取り出すことができる。
食品を取り出した後、もし食品が残っていれば、再び、食品の入った第一内容器20を容器本体1内に配置して収容し、次に、食品の入った第二内容器30を入れ、第二内容器30の第二フランジ32を第一内容器20の第一フランジ22に支承する。そして、容器本体1に蓋10を被せる。この場合、蓋10の周縁部11の溝部12に容器本体1の開口縁部5の内側部5bを嵌入する。蓋10は、溝部12と内側部5bとの嵌入による保持なので、繰り返して開閉できる。
尚、上記実施の形態においては、第一内容器20の数は3つにしてあるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、2つ、あるいは4つ以上になるようにして良く、適宜変更して差し支えない。また、容器本体1は円形にしたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、矩形であっても良い。この場合には、中央に空所23ができるように第一内容器20を形成し、この空所23に収まるように第二内容器30を形成すればよい。
S 食品用容器
1 容器本体
2 底部
3 側壁
4 開口
5 開口縁部
5a 外側部
5b 内側部
5c 薄肉部
6 溝
7 ツマミ
8 係合凹部
10 蓋
11 周縁部
11a 外側体
11b 内側体
12 溝部
13 係合凸部
20 第一内容器
20a 内側の底壁
20b 外側の底壁
21 第一開放口
22 第一フランジ
23 空所
24 支持段部
25 段差部
30 第二内容器
31 第二開放口
32 第二フランジ
33 底壁
E 空間
34 凹所
35 凸条
36 ストッパ
37 円周溝
40 第一接合面
41 第二接合面
従来、この種の食品用容器として、例えば、特開2008−222309号公報(特許文献1)に掲載されたものが知られている。図8及び図9に示すように、この食品用容器Saは、底部101に立設される側部102を有し上開放の開口103を有した樹脂製の矩形状の容器本体100と、この容器本体100の開口103を塞ぐ樹脂製の矩形状の蓋104と、容器本体100に収容される樹脂製の複数の内容器105とを備えている。内容器105は、逆四角錐台状でカップ状に形成され、底壁106が容器本体100の底部101に載置されて行列状に容器本体100内に連続配置される。容器本体100の開口縁103aは、この開口縁103aと内容器105の開口縁105aとの間に空間107が形成されるように拡開方向に傾斜(角度α)形成されている。
このような目的を達成するための本発明の食品用容器は、底部に立設される側部を有し上開放の開口を有した樹脂製の容器本体と、該容器本体の開口を塞ぐ樹脂製の蓋と、上記容器本体に収容される樹脂製の複数の内容器とを備えた食品用容器において、
上記内容器を、上記容器本体の中心部に上から見て空所を形成するように連続して該容器本体の底部に載置され上開放の第一開放口を有した複数の第一内容器と、該複数の第一内容器によって形成される空所に配置され上開放の第二開放口を有した第二内容器とを備えて構成し、
上記第一内容器の第一開放口の外周縁に外向きの第一フランジを形成し、
上記第二内容器の第二開放口の外周縁に上記第一内容器の第一フランジの上に支承される外向きの第二フランジを形成し、
上記第一内容器の第一フランジに上記第二内容器の第二フランジを支承した際、該第二内容器の底壁と上記容器本体の底部との間を離間させる空間を形成した構成としている。
第一内容器20は、図1,図2,図4乃至図6に示すように、透明な樹脂製であって上開放の第一開放口21を有し、上から見て略扇形に形成されている。第一内容器20は、実施の形態では3つ設けられ、容器本体1の中心部に空所23を形成するように容器本体1の側壁3に沿って連続配置されるとともに、容器本体1の底部2に載置される。また、第一内容器20の第一開放口21の外周縁には、外向きの第一フランジ22が形成されている。即ち、この第一内容器20は、第一内容器20の第一開放口21が上から見て扇形に形成され、その第一フランジ22も上から見て枠状の扇形に形成され、連続配置されたとき中央に上から見て円形の空所23を形成する。また、容器本体1の開口4の内周縁部には、第一内容器20の第一フランジ22を支持する支持段部24が設けられている。
第二内容器30は、図1,図2,図5及び図6に示すように、3つの第一内容器20によって形成される空所23に配置され上開放の第二開放口31を有し、上から見て円形に形成されている。
この第二内容器30は、第一内容器20とは異なる材質の半透明な樹脂製である。例えば、第一内容器20をポリエチレンテレフタレートで形成し、第二内容器30を、ポリプロピレンで形成している。材質が異なるので、熱伝導度の違い等に起因させて冷凍具合に差を出すことができる。
また、第二内容器30の第二開放口31の外周縁には、第一内容器20の第一フランジ22の上に支承される外向きの第二フランジ32が形成されている。即ち、第二内容器30の第二開放口31を上から見て円形に形成するとともにその第二フランジ32も枠状の円形に形成される。

Claims (7)

  1. 底部に立設される側部を有し上解放の開口を有した樹脂製の容器本体と、該容器本体の開口を塞ぐ樹脂製の蓋と、上記容器本体に収容される樹脂製の複数の内容器とを備えた食品用容器において、
    上記内容器を、上記容器本体の中心部に上から見て空所を形成するように連続して該容器本体の底部に載置され上解放の第一開放口を有した複数の第一内容器と、該複数の第一内容器によって形成される空所に配置され上解放の第二開放口を有した第二内容器とを備えて構成し、
    上記第一内容器の第一開放口の外周縁に外向きの第一フランジを形成し、
    上記第二内容器の第二開放口の外周縁に上記第一内容器の第一フランジの上に支承される外向きの第二フランジを形成し、
    上記第一内容器の第一フランジに上記第二内容器の第二フランジを支承した際、該第二内容器の底壁と上記容器本体の底部との間を離間させる空間を形成したことを特徴とする食品用容器。
  2. 上記空間を、上記第二内容器の高さを上記第一内容器の高さよりも低くすることにより形成したことを特徴とする請求項1記載の食品用容器。
  3. 上記空間を、上記容器本体の底部の上記第二内容器の底壁に対応する部分に凹所を形成することにより形成したことを特徴とする請求項1または2記載の食品用容器。
  4. 上記第一内容器の空所側の内側の底壁に該内側の底壁下面を外側の底壁下面よりも上位に位置させる段差部を設け、上記容器本体の底部に上記段差部に臨んで上記内側の底壁下面を支持する凸条を設け、該凸条で囲繞される部分を凹所として構成したことを特徴とする請求項3記載の食品用容器。
  5. 上記蓋の内側面を、上記第一内容器及び第二内容器を上記容器本体に収納して該蓋で該容器本体の開口を被覆したとき、上記第一フランジに接合する第一接合面と、上記第二フランジに接合してこれを押圧する第二接合面とを備えて構成したことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の食品用容器。
  6. 上記容器本体の底部に、上記第一内容器が連続する方向の移動を規制するストッパを設けたことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の食品用容器。
  7. 上記容器本体の開口の内周縁部に、上記第一内容器の第一フランジを支持する支持段部を設けたことを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載の食品用容器。
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