JP2014075550A - 光照射装置 - Google Patents

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Yoshifumi Yaoi
善史 矢追
Akihide Shibata
晃秀 柴田
Kenji Komiya
健治 小宮
Takuya Sato
拓也 佐藤
Keiji Watanabe
圭二 渡邉
Takeshi Shiomi
竹史 塩見
Hiroshi Iwata
浩 岩田
Akira Takahashi
明 高橋
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Abstract

【課題】光を拡散させるための光学部品を用いることなく、照射対象物への紫外線照射を均一化できる光照射装置を提供する。
【解決手段】この光照射装置(3)によれば、複数の発光ダイオード(10)が、基板(5)上の第1の電極(6)と第2の電極(7)との間に紫外線を出射する棒状の複数の発光ダイオード(10)が電気的に接続されている。この複数の発光ダイオード(10)は、基板(5)上の予め定められた面状の領域に分散して配置されているので、光を拡散させるための光学部品を用いることなく、照射対象物への紫外線照射を均一化できる。
【選択図】図2

Description

この発明は、発光ダイオードを用いた光照射装置に関する。
従来、発光ダイオードを用いた光照射装置を備えた冷蔵庫が、特許文献1(特開2006‐46813号公報)に記載されている。この冷蔵庫は、製氷室の製氷皿の上方と貯氷容器の上方とにそれぞれ紫外線を照射する発光ダイオードを配置して、上記製氷皿および貯氷容器を紫外線で殺菌している。
ところで、上記冷蔵庫では、上記紫外線を照射する発光ダイオードが点光源であるため、殺菌すべき対象物の表面に照射される光の強度が照射箇所によって不均一になる。このため、殺菌効果が照射箇所によって不均一になるという問題がある。
そこで、光拡散シート等の光学系部材によって、上記発光ダイオードが照射する光を拡散させることで、対象物の表面へ照射される光の強度を均一化することが考えられる。
しかし、上記光拡散シート等の光学系部材としては主にプラスチック部品が使用されるが、上記光が紫外線であることから、上記プラスチック部品である光学系部材が紫外線により劣化するという問題がある。
特開2006−46813号公報
そこで、この発明の課題は、光を拡散させるための光学部品を用いることなく、照射対象物への紫外線照射を均一化できる光照射装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の光照射装置は、
基板と、
上記基板上に形成された第1の電極と、
上記基板上に形成された第2の電極と、
上記第1の電極と第2の電極との間に電気的に接続されていると共に紫外線を出射する板状または棒状の複数の発光ダイオードと
を備え、
上記複数の発光ダイオードは、
上記基板上の予め定められた面状の領域に分散して配置されていることを特徴としている。
上記発光ダイオードは、第1導電型のコア部と、上記第1導電型のコア部の外周面を被覆する第2導電型のシェル部とを有し、上記第1導電型のコア部の外周面の一部が上記第2導電型のシェル部から露出しているものでもよい。
また、上記発光ダイオードは、第1導電型の第1の層と、上記第1の層上に積層されている第2導電型の第2の層とを有し、上記第1の層の一部が上記第2の層から露出しているものでもよい。
また、上記光照射装置を備えた殺菌庫を実現できる。
また、上記殺菌庫は、上記光照射装置から出射される紫外線が入射すると共に入射した紫外線を可視光線に変換して照射対象物へ照射する波長変換フィルタを備えてもよい。上記波長変換フィルタは、着脱自在とすることができる。
また、上記殺菌庫を殺菌室として備えた冷蔵庫を実現できる。
この発明の光照射装置によれば、複数の発光ダイオードが、基板上の予め定められた面状の領域に分散して配置されているので、光を拡散させるための光学部品を用いることなく、照射対象物への紫外線照射を均一化できる。
この発明の光照射装置の第1実施形態を備えた殺菌庫の断面を模式的に示す図である。 上記第1実施形態の要部を示す平面図である。 上記第1実施形態が備える棒状構造の発光ダイオードの側面図である。 上記棒状構造の発光ダイオードの製造方法の工程図である。 図4Aに続く棒状構造の発光ダイオードの製造方法の工程図である。 図4Bに続く発光ダイオードの製造方法の工程図である。 複数の上記棒状構造の発光ダイオードが基板上に形成された電極間に接続された様子を示す平面図である。 隣り合う電極間の配線が形成された様子を示す平面図である。 この発明の光照射装置の第2実施形態が備える板状構造の発光ダイオードの製造工程を説明する断面図である。 上記板状構造の発光ダイオードの製造工程を説明する平面図である。 上記板状構造の発光ダイオードの製造工程を説明する図である。 複数の上記板状構造の発光ダイオードが基板上に形成された電極間に接続された様子を示す平面図である。 この第2実施形態の平面図である。 図5EのC‐C線断面図である。 上記第1実施形態の光照射装置の等価回路を示す図である。 上記第1実施形態の光照射装置を駆動する駆動波形の一例を示す波形図である。 上記第1実施形態の変形例の光照射装置の製造工程を説明する平面図である。 上記第1実施形態の変形例の光照射装置の平面図である。 上記第1実施形態の変形例の等価回路を示す図である。 上記第1実施形態の変形例を駆動する駆動波形の一例を示す波形図である。 上記第1実施形態の変形例を駆動する駆動波形の他の一例を示す波形図である。 この発明の光照射装置の第3実施形態を備えた殺菌庫の断面を模式的に示す断面図である。 上記第3実施形態の断面を模式的に示す図である。 上記第3実施形態の光照射装置で構成した流体殺菌装置を模式的に示す図である。 上記第3実施形態の光照射装置を有する殺菌室を備えた冷蔵庫を模式的に示す図である。 上記殺菌室の断面を模式的に示す断面図である。 上記殺菌室の壁部の断面図である。 上記殺菌室の変形例の断面を模式的に示す図である。 上記第3実施形態の光照射装置が有する発光ダイオードの斜視図である。 図16に示す発光ダイオードの製造工程を説明する断面図である。 図17Aに続く発光ダイオードの製造方法の工程図である。 図17Bに続く発光ダイオードの製造方法の工程図である。 図17Cに続く発光ダイオードの製造方法の工程図である。 図17Dに続く発光ダイオードの製造方法の工程図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、この発明の光照射装置の第1実施形態を備えた殺菌庫の断面を模式的に示す図である。この殺菌庫は、ケース1と、ケース1内の底付近に設置される載置台2と、ケース1内の天井付近に設置される光照射装置3とを備える。上記載置台2には、例えば、食品トレイ15,16が載置される。なお、この殺菌庫は、図示しない扉を有し、この扉でケース1の開口1Aを開閉できる。
図2は、上記光照射装置3の要部を示す平面図である。この光照射装置3は、絶縁基板5と、この絶縁基板5上に形成された第1の電極6と、上記絶縁基板5上に形成された第2の電極7とを備える。
上記第1の電極6と第2の電極7との間に複数の中間電極8が2列に配列されている。この中間電極8は、長手方向の両端と中央に突部8Aを有し、この突部8Aは短手方向の両側に形成されている。また、上記第1の電極6は長手方向に予め定められた間隔を隔てて複数の突部6Aを有し、上記第2の電極7は長手方向に予め定められた間隔を隔てて複数の突部7Aを有する。
図2において、上段の列をなす複数の発光ダイオード10が、上記第1の電極6の突部6Aと上記中間電極8の突部8Aとの間に配列されている。この上段の列をなす複数の発光ダイオード10は、アノードAが第1の電極6の突部6Aに電気的に接続され、カソードKが中間電極8の突部8Aに電気的に接続されている。
また、図2において、中段の列をなす複数の発光ダイオード10が、1列目の複数の中間電極8と2列目の複数の中間電極8との間に配列されている。この中段の列をなす複数の発光ダイオード10は、アノードAが一列目の中間電極8の突部8Aに電気的に接続され、カソードKが2列目の中間電極8の突部8Aに電気的に接続されている。
また、図2において、下段の列をなす複数の発光ダイオード10が、2列目の複数の中間電極8と第2の電極7との間に配列されている。この下段の列をなす複数の発光ダイオード10は、アノードAが2列目の中間電極8の突部8Aに電気的に接続され、カソードKが第2の電極7の突部7Aに電気的に接続されている。
図3に示すように、上記発光ダイオード10は、N型AlGaNで作製されたコア部11と、P型AlGaNで作製されたシェル部12とを有する。このシェル部12は、上記コア部11の外周面を被覆していて、上記コア部11の外周面11Aの一部が上記シェル部12から露出している。このシェル部12から露出したコア部11がカソードKをなし、上記シェル部12がアノードAをなす。また、上記発光ダイオード10は、上記シェル部12の外周面を被覆する透明電極13を有する。この透明電極13は、ITO(酸化インジウム錫)で作製されている。この発光ダイオード10は、紫外線を出射する。
図2に示すように、上記複数の発光ダイオード10は、上記第1の電極6と第2の電極7に対して極性を揃えて電気的に接続されている。また、上記複数の発光ダイオード10は、上記絶縁基板5上の上記第1の電極6と第2の電極7との間の面状の領域にほぼ均一に分散して配置されている。これにより、この光照射装置3は、面状光源を構成している。
図7Aは、この光照射装置3の等価回路である。この光照射装置3は、図7Bに示すように、第1の電極6と第2の電極7との間に第1の電極6の電位V1が第2の電極7の電位V2よりも高くなるような直流電圧が印加されることで、分散配置されて面状光源を構成している複数の発光ダイオード10が発光して紫外線を照射する。
したがって、この光照射装置3によれば、ケース1内の載置台2に載置された食品トレイ15,16内の食品に紫外線照射を均一に照射でき、食品の殺菌処理を効率良く行える。また、光を拡散させるための光学部品が不要であるので、光学部品が紫外線で劣化する現象は発生せず、光学部品の信頼性が低下するという現象は起こらない。
また、上記発光ダイオード10は、有機成分を主成分としていないので、紫外線に起因する素子自体の低下を防止することが可能となる。
次に、図4A〜図4Eを順に参照して、上記光照射装置3の製造工程を説明する。
まず、図4Aに示すように、AlN基板21上にAlNバッファ層22を形成してから、N型AlGaN層23を形成し、次に、エッチングにより、上記N型AlGaN層23を棒状に形成する。このN型AlGaN層23の棒状部分23Aがコア部11になされる。尚、上記AlNバッファ層22上にN型AlGaN層を形成し、このN型AlGaN層状にドット状の触媒(例えば、Ni)を形成し、このドット状の触媒を核にしてN型AlGaNの棒状部分を形成してもよい。
次に、図4Aに示すように、P型AlGaN層25、ITO膜26を順次堆積する。
次に、図4Bに示すように、エッチングにより、棒状部分23Aを被覆している部分のP型AlGaN層25およびITO膜26を除去して、棒状部分23Aの先端部23A‐1を露出させる。ITO膜26は、カソード電極をなす。また、上記先端部23A‐1は、アノードをなす。
次に、ウエットエッチングによって、上記N型AlGaN層23の棒状部分23Aとこの棒状部分23Aを被覆しているP型AlGaN層25およびITO膜26が構成している棒状の部分を、AlN基板21,AlNバッファ層22,N型AlGaN層23が積層されている部分から刈り取る(分離する)。この刈り取った棒状の部分が、発光ダイオード10となる。
尚、上記棒状の部分の刈り取りは、レーザーアブレーションを用いて行ってもよいし、超音波(例えば数10KHz)を用いて基板を基板平面に沿って振動させることにより、上記棒状の部分を根元から折り曲げる力で上記棒状の部分を加えることで実施してもよい。
次に、図4Cに示すように、上述のようにして刈り取った複数の棒状の発光ダイオード10を、液体(例えば、純水、IPA(イソプロピルアルコール))にほぼ均一に混ぜる。
次に、図4Dに示す絶縁基板5を用意し、この絶縁基板5上に上記複数の棒状の発光ダイオード10を含んだ液体を流す。この絶縁基板5上には、第1の電極6と第2の電極7とが形成されている。また、この絶縁基板5上には、上記第1の電極6の複数の突部6Aに対向する複数の突部31Aを有する中間電極31と、上記第2の電極7の複数の突部7Aに対向する複数の突部32Aを有する中間電極32が形成されている。
また、上記中間電極31と中間電極32との間に予め設定された間隔を隔てて一対の中間電極33,34が形成されている。この中間電極33は、予め設定された間隔を隔てて複数の突部33Aが形成されており、上記中間電極34は、上記複数の突部33Aに対向するように形成された複数の突部34Aを有する。
ここで、上記第1の電極6の突部6Aの幅は、上記中間電極31の突部31Aの幅よりも広い。すなわち、上記第1の電極6の突部6Aの幅は、上記発光ダイオード10のシェル部12の直径よりも大きく、上記中間電極31の突部31Aの幅は、上記発光ダイオード10のシェル部12の直径よりも小さい。
また、上記中間電極33の突部33Aの幅は、上記中間電極34の突部34Aの幅よりも広い。すなわち、上記中間電極33の突部33Aの幅は、上記発光ダイオード10のシェル部12の直径よりも大きく、上記中間電極34の突部34Aの幅は、上記発光ダイオード10のシェル部12の直径よりも小さい。
また、上記中間電極32の突部32Aの幅は、上記第2の電極7の突部7Aの幅よりも広い。すなわち、上記中間電極32の突部32Aの幅は、上記発光ダイオード10のシェル部12の直径よりも大きく、上記第2の電極7の突部7Aの幅は、上記発光ダイオード10のシェル部12の直径よりも小さい。
次に、上記第1の電極6と上記中間電極31との間に交流電圧を印加する。また、上記一対の中間電極33,34の間に交流電圧を印加する。また、上記中間電極32と第2の電極7との間に交流電圧を印加する。これにより、上記第1の電極6の突部6Aと上記中間電極31の突部31Aとの間に発光ダイオード10が配列される。また、上記一対の中間電極33,34の突部33A,34A間に発光ダイオード10が配列される。また、上記中間電極32の突部32Aと第2の電極7の突部7Aとの間に発光ダイオード10が配列される。
ここで、上記第1の電極6の突部6Aの幅が中間電極31の突部31Aの幅よりも広いので、発光ダイオード10のアノードAをなすシェル部12は、中間電極31の突部31Aよりも第1の電極6の突部6Aに強く引かれる。このため、上記発光ダイオード10は、上記第1の電極6の突部6AにアノードAが接続され、中間電極31の突部31AにカソードKが接続されるように極性が揃えられる。
また、上記中間電極33の突部33Aの幅が中間電極34の突部34Aの幅よりも広いので、発光ダイオード10のアノードAをなすシェル部12は、中間電極34の突部34Aよりも中間電極33の突部33Aに強く引かれる。このため、上記発光ダイオード10は、中間電極33の突部33AにアノードAが接続され、中間電極34の突部34AにカソードKが接続されるように極性が揃えられる。
また、上記中間電極32の突部32Aの幅が第2の電極7の突部7Aの幅よりも広いので、発光ダイオード10のアノードAをなすシェル部12は、第2の電極7の突部7Aよりも中間電極32の突部32Aに強く引かれる。このため、上記発光ダイオード10は、中間電極32の突部32AにアノードAが接続され、第2の電極7の突部7AにカソードKが接続される。
次に、フォトリソグラフィー技術により、図4Eに示すように、上記中間電極31と中間電極33とを電気的に接続する配線部35と、上記中間電極34と中間電極32とを電気的に接続する配線部36とを形成する。次に、上記配線部35で接続された中間電極31と中間電極33を、エッチングにより、分割して、図2に示すように、1列目の5つの中間電極8を形成する。また、上記配線部36で接続された中間電極34と中間電極32を、エッチングにより、分割して、図2に示すように、2列目の5つの中間電極8を形成する。
以上の製造工程によって、上述の如く、複数の発光ダイオード10が絶縁基板5上に極性が揃った状態で分散配置されて面状光源を構成する光照射装置3を作製できる。
尚、上記エッチングにより分割を行わずに、中間電極31と中間電極33が配線部35で接続された状態であると共に中間電極34と中間電極32が配線部36で接続された状態のままで光照射装置としてもよい。
(第1実施形態の変形例)
上述の光照射装置3の製造工程において、図4Dに示す絶縁基板5に替えて、図8Aに示す絶縁基板55を用いてもよい。この絶縁基板55上には、第1の電極56と第2の電極57とが形成されている。また、この絶縁基板55上には、上記第1の電極56の複数の突部56Aに対向する複数の突部81Aを有する中間電極81と、上記第2の電極57の複数の突部57Aに対向する複数の突部82Aを有する中間電極82が形成されている。
また、上記中間電極81と中間電極82との間に予め設定された間隔を隔てて一対の中間電極83,84が形成されている。この中間電極83は、予め設定された間隔を隔てて複数の突部83Aが形成されており、上記中間電極84は、上記複数の突部83Aに対向するように形成された複数の突部84Aを有する。
ここで、上記第1の電極56の突部56Aの幅は、上記中間電極81の突部81Aの幅と略等しく、上記中間電極83の突部83Aの幅は、上記中間電極84の突部84Aの幅と略等しい。また、上記中間電極82の突部82Aの幅は、上記第2の電極57の突部57Aの幅と略等しい。
次に、上記第1の電極56と上記中間電極81との間に交流電圧を印加する。また、上記一対の中間電極83,34の間に交流電圧を印加する。また、上記中間電極82と第2の電極57との間に交流電圧を印加する。これにより、上記第1の電極56の突部56Aと上記中間電極81の突部81Aとの間に発光ダイオード10が配列される。また、上記一対の中間電極83,84の突部83A,84A間に発光ダイオード10が配列される。また、上記中間電極82の突部82Aと第2の電極7の突部57Aとの間に発光ダイオード10が配列される。
ここで、上記発光ダイオード10は、第1の電極56の突部56Aと中間電極81の突部81Aとの間に極性を揃えないでランダムに入り交じって配置される。すなわち、上記第1の電極56にアノードが電気的に接続されていると共に上記中間電極81にカソードが電気的に接続された第1の発光ダイオード10と、上記第1の電極56にカソードが電気的に接続されていると共に上記中間電極81にアノードが電気的に接続された第2の発光ダイオード10とが混在している。
また、上記発光ダイオード10は、中間電極83の突部83Aと中間電極84の突部84Aとの間に極性を揃えないでランダムに入り交じって配置される。すなわち、上記中間電極83にアノードが電気的に接続されていると共に上記中間電極84にカソードが電気的に接続された第1の発光ダイオード10と、上記中間電極83にカソードが電気的に接続されていると共に上記中間電極84にアノードが電気的に接続された第2の発光ダイオード10とが混在している。
また、上記発光ダイオード10は、第2の電極57の突部57Aと中間電極82の突部82Aとの間に極性を揃えないでランダムに入り交じって配置される。すなわち、上記第2の電極57にアノードが電気的に接続されていると共に上記中間電極82にカソードが電気的に接続された第1の発光ダイオード10と、上記第2の電極57にカソードが電気的に接続されていると共に上記中間電極82にアノードが電気的に接続された第2の発光ダイオード10とが混在している。
次に、フォトリソグラフィー技術により、図8Bに示すように、上記中間電極81と中間電極83とを電気的に接続する配線部85と、上記中間電極84と中間電極82とを電気的に接続する配線部86とを形成する。
この工程によって、複数の発光ダイオード10が絶縁基板55上に極性を揃えないでランダムに入り交じって分散配置されて面状光源を構成する光照射装置を作製できる。図9Aは、この変形例の光照射装置の等価回路である。この変形例の光照射装置は、図9Bに示すように、第1の電極56と第2の電極57との間に、予め設定された時間毎に、第1の電極56の電位V1と第2の電極57の電位V2との間の高低が入れ替わるように、第1の電極56と第2の電極57に矩形波電圧が印加される。これにより、第1の電極56の電位V1が第2の電極57の電位V2よりも高くなる期間では、第1の電極56から第2の電極57に電流が流れるときに発光する極性で接続された第2の発光ダイオード10が発光する。一方、第2の電極57の電位V2が第1の電極56の電位V1よりも高くなる期間では、第2の電極57から第1の電極56に電流が流れるときに発光する極性で接続された第1の発光ダイオード10が発光する。
なお、図9Bに示す矩形波電圧に替えて、図9Cに示す正弦波形の電圧を第1の電極56と第2の電極57との間に印加してもよい。この場合、上記第1の電極56の電位V1が正弦波となり、上記第2の電極57の電位V2が0Vで一定となる。
(第2の実施の形態)
次に、この発明の光照射装置の第2実施形態を説明する。
図5Eは、この第2実施形態の光照射装置の平面図であり、図6は、図5EのC‐C線断面図である。
この第2実施形態は、図5Eに示すように、絶縁基板101上に形成された第1の電極102と、上記絶縁基板101上に形成された第2の電極103とを備える。上記第1の電極102と第2の電極103との間で絶縁基板101上に中間電極105と中間電極106が形成されている。
上記第1の電極102は、長手方向に予め設定された間隔を隔てて複数の突部102Aを有する。また、上記中間電極105は、上記第1の電極102の複数の突部102Aに対して予め設定された間隔を隔てて対向する複数の突部105Aを有する。上記第1の電極102の突部102Aと上記中間電極105の突部105Aとに跨るように発光ダイオード110が配置されている。
なお、図5Eでは、第1,第2の電極102,103上に形成されている絶縁層、および、発光ダイオード110のアノードAを第1の電極102または中間電極106に電気的に接続するアノード用配線、および、発光ダイオード110のカソードKを第2の電極103または中間電極105に電気的に接続するカソード用配線を省略している。これらについては、後述する。
また、上記中間電極105は、各突部105Aの反対側に突部105Bが複数形成されている。また、上記中間電極106は、上記中間電極105の各突部105Bに対して予め設定された間隔を隔てて対向する複数の突部106Aを有する。上記中間電極105の突部105Bと上記中間電極106の突部106Aとに跨るように発光ダイオード110が配置されている。
また、上記第2の電極103は、長手方向に予め設定された間隔を隔てて複数の突部103Aを有する。また、上記中間電極106は、上記第2の電極103の複数の突部103Aに対して予め設定された間隔を隔てて対向する複数の突部106Bを有する。上記第2の電極103の突部103Aと上記中間電極106の突部106Bとに跨るように発光ダイオード110が配置されている。なお、上記第1,第2の電極102,103の表面には薄い絶縁膜(図示せず)が形成されており、上記中間電極105,106の表面には薄い絶縁膜(図示せず)が形成されている。
図6に示すように、上記発光ダイオード110は、順次積層されたN型AlGaN層113,P型AlGaN層114,透明電極115,絶縁膜116を備える。この絶縁膜116には、コンタクトホール116Aが形成され、アノード用配線117がコンタクトホール116Aを通して透明電極115に電気的に接続されている。このアノード用配線117は、絶縁層118に形成されたコンタクトホール118Aを通して、中間電極106に電気的に接続されている。なお、上記中間電極106上の形成されている薄い絶縁膜(図示せず)は、上記コンタクトホール118Aの箇所では削除されている。これにより、上記発光ダイオード110の表側のP型AlGaN層114が透明電極116とアノード用配線117で中間電極106に電気的に接続されている。
上記絶縁層118は、複数の発光ダイオード110間で上記第1,第2の電極102,103上および中間電極105,106上に形成されている。また、上記アノード用配線117は、各発光ダイオード110において、同様に形成されて、表側のP型AlGaN層114を中間電極106または第1の電極102に電気的に接続している。
一方、上記発光ダイオード110の長手方向の一端部には、段部110Aが形成されている。また、この段部110Aおよび上記第2の電極103上には、上記絶縁層118が形成されており、この絶縁層118には、第2の電極103に達するコンタクトホール118Bと段部110AのN型AlGaN層113に達するコンタクトホール118Cが形成されている。この絶縁層118上には、カソード用配線119が形成されている。このカソード用配線119は、上記コンタクトホール118Bを通して第2の電極103に電気的に接続され、上記コンタクトホール118Cを通してN型AlGaN層113に電気的に接続されている。これにより、上記発光ダイオード110の裏側のN型AlGaN層113がカソード用配線119で第2の電極103に電気的に接続されている。また、上記カソード用配線119は、各発光ダイオード110において、同様に形成されて、裏側のN型AlGaN層113を中間電極105または第2の電極103に電気的に接続している。
次に、図5A〜図5E,図6を順に参照して、この第2実施形態の光照射装置の製造工程を説明する。
まず、図5Aに示すように、AlN基板111上に、順に、エピタキシャル成長AlN層112、N型AlGaN層113、P型AlGaN層114、透明電極115、絶縁膜116を積層する。
次に、図5Bの平面図に示すように、フォトリソグラフィー技術により、予め設定された間隔を隔てて、分離溝121と分離溝122を形成した後、選択エッチングによって、上記エピタキシャル成長AlN層112を除去して、AlN基板111から発光ダイオード110を分離する。
次に、図5Cに示すように、上述のようにして分離した複数の板状の発光ダイオード110を、液体(例えば、純水、IPA(イソプロピルアルコール))にほぼ均一に混ぜる。
次に、図5Dに示す絶縁基板101を用意し、この絶縁基板101上に上記複数の板状の発光ダイオード110を含んだ液体を流す。この絶縁基板101上には、第1の電極102と第2の電極103とが形成されている。また、この絶縁基板101上には、上記第1の電極102の複数の突部102Aに対向する複数の突部131Aを有する中間電極131と、上記第2の電極103の複数の突部103Aに対向する複数の突部132Aを有する中間電極132が形成されている。
また、上記中間電極131と中間電極132との間に予め設定された間隔を隔てて一対の中間電極133,134が形成されている。この中間電極133は、予め設定された間隔を隔てて複数の突部133Aが形成されており、上記中間電極134は、上記複数の突部133Aに対向するように形成された複数の突部134Aを有する。
次に、上記第1の電極102と上記中間電極131との間に交流電圧を印加する。また、上記一対の中間電極133,134の間に交流電圧を印加する。また、上記中間電極132と第2の電極103との間に交流電圧を印加する。これにより、上記第1の電極102の突部102Aと上記中間電極131の突部131Aとの間に発光ダイオード110が配列される。また、上記一対の中間電極133,134の突部133A,134A間に発光ダイオード110が配列される。また、上記中間電極132の突部132Aと第2の電極103の突部 103Aとの間に発光ダイオード110が配列される。
このとき、絶縁膜116よりもN型AlGaN層113の方が第1の電極102,中間電極131〜134,第2の電極103に強く引かれて、N型AlGaN層113が第1の電極102と中間電極131または中間電極133と134または中間電極132と第2の電極103に接続される。
例えば、図6に示すように、上記発光ダイオード110は、N型AlGaN層113が中間電極106と第2の電極103に接続される。
次に、カソード側の第2の電極103側の端部に段部110Aがエッチングにより形成される。この段部110Aは、N型AlGaN層113の途中まで達している。
次に、上記第1,第2の電極102,103上および中間電極131〜134上に絶縁層118を形成し、上記透明電極116にコンタクトホール116Aを形成し、上記絶縁層118にコンタクトホール118A,118B,118Cを形成する。
次に、フォトリソグラフィー技術により、図5Dに示すように、中間電極131と中間電極133とを電気的に接続する配線部136と、中間電極134と中間電極132とを電気的に接続する配線部137とを形成する。これにより、図5Eに示すように、中間電極105と106が形成される。
また、図6に示すように、上記透明電極116と絶縁層118上にアノード用配線117を形成し、このアノード用配線117をコンタクトホール118Aを通して中間電極106に電気的に接続し、絶縁膜116のコンタクトホール116Aを通してアノード用配線117を透明電極115に電気的に接続する。これにより、表側のP型AlGaN層114を中間電極106に電気的に接続できる。
また、図6に示すように、絶縁層118上にカソード用配線119を形成し、このカソード用配線119をコンタクトホール118Bを通して第2の電極103に電気的に接続し、コンタクトホール118Cを通してN型AlGaN層113に電気的に接続する。これにより、裏側のN型AlGaN層113を第2の電極106に電気的に接続できる。
なお、図6の構造は、中間電極105と中間電極106との間に接続された発光ダイオード110についても同様で、表側のP型AlGaN層114をアノード用配線117で中間電極106に電気的に接続し、裏側のN型AlGaN層113をカソード用配線119で中間電極105に電気的に接続している。また、図6の構造は、第1の電極102と中間電極105との間に接続された発光ダイオード110についても同様で、表側のP型AlGaN層114をアノード用配線117で第1の電極102に電気的に接続し、裏側のN型AlGaN層113をカソード用配線119で中間電極105に電気的に接続している。
以上の製造工程によって、上述の如く、複数の発光ダイオード110が、アノードAをなすP型AlGaN層114が表側となるように絶縁基板5上に分散配置されて面状光源を構成する光照射装置を作製できる。この光照射装置は、複数の発光ダイオード110のアノードAをなす表側のP型AlGaN層114がアノード用配線117に接続され、複数の発光ダイオード110のカソードKをなす裏側のN型AlGaN層113がカソード用配線119に接続されている。
したがって、この光照射装置は、図7Bに示すように、アノード用配線117とカソード用配線119との間にアノード用配線117の電位V1がカソード用配線119の電位V2よりも高くなるような直流電圧が印加されることで、分散配置されて面状光源を構成している複数の発光ダイオード110が発光して紫外線を照射する。
この実施形態の光照射装置によれば、複数の発光ダイオード110が、絶縁基板101上の面状の領域に分散して配置されているので、光を拡散させるための光学部品を用いることなく、照射対象物への紫外線照射を均一化できる。
(第3の実施の形態)
図10は、この発明の光照射装置の第3実施形態を備えた殺菌庫の断面を模式的に示す図である。この殺菌庫は、第1実施形態の光照射装置に替えて、第3実施形態の光照射装置200を備えた点だけが、図1に示す殺菌庫と異なる。
この第3実施形態の光照射装置200は、図11の断面図に示すように、図2に示す絶縁基板5に替えて、絶縁基板205を備える点と、発光ダイオード10に替えて、発光ダイオード210を備える点とが前述の第1実施形態と異なる。
上記絶縁基板205は、フレキシブル基板206と、このフレキシブル基板206上に形成された光反射膜207と、この光反射膜207上に形成された絶縁膜208とを有する。上記光反射膜207は、例えば、Al(アルミニウム)膜などの金属薄膜である。
この絶縁基板205上には、図2に示す第1実施形態の光照明装置3と同様に、第1の電極6と第2の電極7と2列の中間電極8とが形成されている。
この第3実施形態の光照射装置200は、図2の複数の発光ダイオード10に替えて、複数の発光ダイオード210を備える。この複数の発光ダイオード210の絶縁基板205上の配置と、第1の電極6と第2の電極7と2列の中間電極8に対する電気的接続は、図2の複数の発光ダイオード10と同様である。
すなわち、この光照射装置200は、上記第1の電極6の突部6AにアノードAが電気的に接続され、上記第1の電極6の突部6Aに対向する中間電極8の突部8AにカソードKが電気的に接続された複数の発光ダイオード210と、上記第2の電極7の突部7AにカソードKが電気的に接続され、この第2の電極7の突部7Aに対向する中間電極8の突部8AにアノードAが電気的に接続された複数の発光ダイオード210を有する。また、この光照射装置200は、上記第1の電極6側の中間電極8の突部8AにアノードAが電気的に接続され、上記第2の電極7側の中間電極8の突部8AにカソードKが電気的に接続された複数の発光ダイオード210を有する。
したがって、上記複数の発光ダイオード210は、上記第1の電極6と第2の電極7に対して極性を揃えて電気的に接続されている。また、上記複数の発光ダイオード210は、上記絶縁基板205上の上記第1の電極6と第2の電極7との間の面状の領域にほぼ均一に分散して配置されている。これにより、この光照射装置200は、面状光源を構成している。
図16に示すように、上記発光ダイオード210は、N型AlGaNで作製されたコア部222と、P型AlGaNで作製されたシェル部224とを有する。このシェル部224は、上記コア部222の外周面を被覆していて、上記コア部222の外周面の一部が上記シェル部224から露出している。このシェル部224から露出したコア部222がカソードKをなし、上記シェル部224がアノードAをなす。また、上記発光ダイオード210は、上記シェル部224の外周面を被覆する透明電極225を有する。この透明電極225は、ITO(酸化インジウム錫)で作製されている。この発光ダイオード210は、紫外線を出射する。
次に、図17A〜図17Eを順に参照して、上記発光ダイオード210の製造工程を説明する。
まず、図17Aに示すように、AlN基板(図示せず)上にAlNバッファ層220とN型AlGaN層221を順に形成し、このN型AlGaN層221上に金属触媒(Ni触媒241)を粒状に形成する。これは、N型AlGaN層221上にNiをスパッタにより堆積し、その後アニールにより凝集させて行なうことができる。またはNiコロイドを含む溶液に浸して行なうこともできる。
次に、図17Bに示すように、MOCVD(有機金属気相成長)装置を用いて、N型のAlGaNを結晶成長させてN型AlGaNのコア部222となる棒状部242を形成する。
次に、図17Cに示すように、MOCVDにより、N型AlGaN層221およびN型AlGaNの棒状部242の全面に、P型AlGaNのシェル部224となるP型AlGaN膜244を形成する。
次に、図17Dに示すように、P型AlGaN膜244上のNi触媒241をエッチングにより除去し、続いて、P型AlGaN膜244上の全面に、ITO膜245を形成する。
次に、図17Eに示すように、エッチングにより、棒状部242の先端部分を被覆している部分のP型AlGaN膜244およびITO膜245を除去して、棒状部242の先端部242Aを露出させる。ITO膜245は、カソード電極をなす透明電極225となり、上記先端部242Aは、コア部222のアノードをなす。
次に、ウエットエッチングによって、上記N型AlGaNの棒状部242とこの棒状部242を被覆しているP型AlGaN膜244およびITO膜245とが構成している棒状の部分を、AlN基板,AlNバッファ層220,N型AlGaN層221が積層されている部分から刈り取る(分離する)。この刈り取った棒状の部分が、上記発光ダイオード210となる。
なお、上記棒状の発光ダイオード210の刈り取りは、レーザーアブレーションを用いて行ってもよいし、超音波(例えば数10KHz)を用いて基板を基板平面に沿って振動させることにより、上記棒状の部分を根元から折り曲げる力で上記棒状の部分を加えることで実施してもよい。
次に、上述のようにして刈り取った複数の棒状の発光ダイオード210を、液体(例えば、純水、IPA(イソプロピルアルコール))にほぼ均一に混ぜる。
その後、前述の第1実施形態において、図4Dを参照して説明したのと同様に、上記絶縁基板205上に上記複数の棒状の発光ダイオード210を含んだ液体を流し、第1の電極6と中間電極31との間に交流電圧を印加し、一対の中間電極33,34の間に交流電圧を印加し、中間電極32と第2の電極7との間に交流電圧を印加する。これにより、絶縁基板205において、図2に示す各電極6,7,8の間に、各発光ダイオード210を極性を揃えて接続できる。
以上の製造工程によって、上述の如く、複数の発光ダイオード210が絶縁基板205上に極性が揃った状態で分散配置されて面状光源を構成する光照射装置200を作製できる。
図7Aは、この光照射装置200の等価回路の一例である。この光照射装置200は、図7Bに示すように、第1の電極6と第2の電極7との間に第1の電極6の電位V1が第2の電極7の電位V2よりも高くなるような直流電圧が印加されることで、分散配置されて面状光源を構成している複数の発光ダイオード210が発光して紫外線を照射する。
したがって、この光照射装置200によれば、ケース1内の載置台2に載置された食品トレイ15,16内の食品に紫外線照射を均一に照射でき、食品の殺菌処理を効率良く行える。また、光を拡散させるための光学部品が不要であるので、光学部品が紫外線で劣化する現象は発生せず、光学部品の信頼性が低下するという現象は起こらない。
また、上記光照射装置200は、絶縁基板205をフレキシブル基板206で構成しているので、図10に示すように、ケース1内の縁部200Aを中央部に向けて湾曲させた状態で設置することができる。これにより、第1実施形態の光照射装置3に比べて、紫外線の照射面積を大きくすることができるので、食品トレイ15,16内の食品の殺菌効果を強くできる。また、湾曲の程度も自由に設定可能であるので、デザイン性にも優れ、使用者に優しい印象を与える外観を演出することも可能になる。
また、上記光照射装置200は、フレキシブル基板206に光反射膜207を形成し、光反射膜207でフレキシブル基板206を覆っているので、発光ダイオード210からフレキシブル基板206に向かう紫外線を光反射膜207で反射して、殺菌対象物に向かわせることができる。したがって、プラスチックなどの有機物で構成される樹脂製品であるフレキシブル基板206が紫外線で劣化することを防止できると共に、殺菌対象物に紫外線を効率よく照射できる。
よって、この光照射装置200によれば、効率よく紫外線を殺菌対象物に照射できると共に信頼性も向上できる。
図12は、上記光照射装置200を環状に湾曲させて、管形状の殺菌装置300とした一例を示している。この管形状の殺菌装置300によれば、内周面のほぼ全体から管内に向かって紫外線を照射でき、管内に水や空気等の流体を流すことで、この流体を殺菌できる。
このように、上記光照射装置200によれば、殺菌対象物の種類,形状や用途に応じた形状にすることが可能になり、面光源としての設計の自由度を上げることが可能となり、より小型かつ効率的な殺菌装置を実現することが可能になる。したがって、特に、冷蔵庫における水の殺菌、空気清浄機における除菌などの家庭電化製品への用途や自動車の空気清浄機における除菌等の車載用途等の体積に制約のある用途へ適用すると有効である。
次に、図13に、この第3実施形態の光照射装置200を有する殺菌室401を備えた冷蔵庫400を模式的に示す。
図14Aに示すように、上記殺菌室401は、平坦な平面形状とした光照射装置200が天井付近に設置され、載置台402には、例えば、食品トレイ415,416が載置される。なお、この殺菌室401は、図示しない扉を備え、この扉で、開口404を開閉可能になっている。
この殺菌室401の壁部420の断面を、図14Bに示す。この壁部420は、外側の隔壁421と、この隔壁421の内周面421Aに貼り付けられた光反射膜422とを有している。上記隔壁421は、例えば、プラスチックなどの樹脂材料で作製され、上記光反射膜422は、例えば、Al(アルミニウム)薄膜などで作製されている。
また、この殺菌室401の底部425も、内側面に光反射膜(図示せず)が貼り付けられ、上記扉も、上記隔壁421と同様、閉じたときに開口404に面する内周面に光反射膜(図示せず)が貼り付けられている。
上記構成の殺菌室401によれば、室内空間を囲む壁部420は内側面が光反射膜422で構成され、底部425の内周面および上記扉の内周面にも光反射膜が貼り付けられているので、光照射装置200から出射された紫外線が殺菌室401の外に漏れ出すことを防止できる。したがって、この殺菌室401の外側に配置されたプラスチックなどの樹脂材料で作製されている樹脂部材,樹脂製品が紫外線によって劣化することを防止できる。
また、上記各光反射膜でもって、光照射装置200から出射された紫外線を反射して、食品等の殺菌対象物に照射することができるので、殺菌効果を強くできる。
また、紫外線照射に蛍光管を用いる場合と異なり、発光ダイオードで紫外線を照射するので、冷蔵庫内の低温下でも高効率で紫外線を照射できる。
なお、図15に示すように、上記殺菌室401内に、上記光照射装置200の紫外線出射面200Aに対して予め設定された間隔を隔てて波長変換フィルタ501を着脱可能に配置してもよい。この波長変換フィルタ501は、上記紫外線出射面200Aからの紫外線を、橙色光や青色光に変換して、この橙色光や青色光を食品トレイ415や食品トレイ416に載せた野菜等の食品に照射できる。上記橙色光や青色光を野菜等の食品に照射することによって、野菜等の食品の保存性能を高めることができる。
一方、上記波長変換フィルタ501を取り外せば、上記紫外線出射面200Aからの紫外線を、殺菌対象物としての野菜等の食品に照射して、野菜等の食品の殺菌を効率よく行うことができる。
尚、上記各実施形態において、上記第1,第2の電極および中間電極を作製する金属の材料としては、金、銀、銅、タングステン、アルミニウム、タンタルやそれらの合金などを用いることができる。また、上記絶縁基板はガラス、セラミック、アルミナ、樹脂のような絶縁体、またはシリコンのような半導体表面にシリコン酸化膜を形成し、表面が絶縁性を有するような基板である。ガラス基板を用いる場合は、表面にシリコン酸化膜、シリコン窒化膜のような下地絶縁膜を形成するのが好ましい。
1 ケース
2,402 載置台
3,200 光照射装置
5,55,101,205 絶縁基板
6,56,102 第1の電極
6A,56A,102A 突部
7,57,103 第2の電極
7A,57A,103A 突部
8,81,82,83,84,105,106 中間電極
8A,81A,82A,83A,84A,105A,105B,106A,106B 突部
10,110,210 発光ダイオード
11,222 コア部
12,224 シェル部
13,225 透明電極
15,16,415,416 食品トレイ
21 AlN基板
22 AlNバッファ層
23 N型AlGaN層
23A 棒状部分
25 P型AlGaN層
26 ITO膜
31〜34,105,106,131〜134 中間電極
35,36,85,86 配線部
110A 段部
111 AlN基板
112 エピタキシャル成長AlN層
113 N型AlGaN層
114 P型AlGaN層
115 透明電極
116 絶縁膜
116A,118A,118B,118C コンタクトホール
117 アノード用配線
118 絶縁層
119 カソード用配線
121,122 分離溝
206 フレキシブル基板
207 光反射膜
400 冷蔵庫
401 殺菌室
420 壁部
421 隔壁
422 光反射膜
501 波長変換フィルタ

Claims (5)

  1. 基板と、
    上記基板上に形成された第1の電極と、
    上記基板上に形成された第2の電極と、
    上記第1の電極と第2の電極との間に電気的に接続されていると共に紫外線を出射する板状または棒状の複数の発光ダイオードと
    を備え、
    上記複数の発光ダイオードは、
    上記基板上の予め定められた面状の領域に分散して配置されていることを特徴とする光照射装置。
  2. 請求項1に記載の光照射装置において、
    上記基板と上記発光ダイオードとの間に光反射膜が形成されていることを特徴とする光照射装置。
  3. 請求項1または2に記載の光照射装置において、
    上記基板は、
    フレキシブル基板で構成されていることを特徴とする光照射装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の光照射装置において、
    上記複数の発光ダイオードは、
    上記第1の電極にアノードが電気的に接続されていると共に上記第2の電極にカソードが電気的に接続された第1の発光ダイオードと、
    上記第1の電極にカソードが電気的に接続されていると共に上記第2の電極にアノードが電気的に接続された第2の発光ダイオードと
    からなり、
    上記第1の発光ダイオードと第2の発光ダイオードが上記基板上の上記第1の電極と第2の電極との間に極性を揃えないでランダムに入り交じって配置されていることを特徴とする光照射装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1つに記載の光照射装置において、
    上記複数の発光ダイオードは、
    上記第1,第2の電極に対する極性が揃っていることを特徴とする光照射装置。
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