JP2014074528A - 筐体の貫通部構造 - Google Patents

筐体の貫通部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2014074528A
JP2014074528A JP2012221719A JP2012221719A JP2014074528A JP 2014074528 A JP2014074528 A JP 2014074528A JP 2012221719 A JP2012221719 A JP 2012221719A JP 2012221719 A JP2012221719 A JP 2012221719A JP 2014074528 A JP2014074528 A JP 2014074528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
flange
sealing material
flange portion
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012221719A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6078285B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Kaneko
佳亮 金子
Akira Yamamoto
暁 山本
Yasushi Mizuno
康 水野
Naoki Yokoo
直樹 横尾
Norihisa Shibazaki
則久 柴崎
Hiroki Oguro
裕希 小黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainichi Co Ltd
Eneos Corp
Original Assignee
Dainichi Co Ltd
JX Nippon Oil and Energy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainichi Co Ltd, JX Nippon Oil and Energy Corp filed Critical Dainichi Co Ltd
Priority to JP2012221719A priority Critical patent/JP6078285B2/ja
Publication of JP2014074528A publication Critical patent/JP2014074528A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6078285B2 publication Critical patent/JP6078285B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】筐体の部品挿入孔からの排ガスのリークを抑制する。
【解決手段】押さえ部103の凸部103b内には、点火ヒータ32が挿着された碍子体33の鍔部33bが位置している。押さえ部103は、取付基部102の上フランジ部122にねじ止めされて、碍子体33の鍔部33bを下方に押圧する。碍子体33の鍔部33bの下面と取付基部102の下フランジ部123の第2張り出し部133の上面との間には鍔部シール材105が介装されている。取付基部102の下フランジ部123の第1張り出し部131の下面と筐体2の上面との間のシール性は、溶接により確保される。筐体2内の排ガスが筐体2と碍子体33との間の隙間を通って第2空間107b内に達しても、第2空間107b内からの排ガスのリークが、下フランジ部123と筐体2との溶接固定と、鍔部シール材105とによって抑制される。
【選択図】図11

Description

本発明は、部品挿入孔が予め貫通形成された筐体の貫通部構造に関する。
特許文献1では、燃料電池を用いた発電装置において、燃料電池の発電に利用されなった燃料(オフガス)を筐体内の燃焼部で燃焼させている。
また、特許文献1では、筐体(外壁)に部品挿入孔が貫通形成されており、この部品挿入孔に、鍔部を有する碍子管(段付き碍子管)が差し込まれている。この碍子管の鍔部と筐体との間にはシール材(シールパッキン)が介装されている。
また、特許文献1では、碍子管の鍔部のうちシール材に接触する側と反対の側の表面に固定板の一部が接触しており、この固定板の他の一部を筐体の外面に接触させてねじ止めすることで、碍子管を筐体に固定している。
特開2008−135351号公報
しかしながら、前述のように固定板が筐体にねじ止めされる場合には、ねじが筐体を貫通して、ねじの先端部が筐体内に露出していると、筐体内の燃焼部で生成された高温の排ガスが、ねじと筐体との間の僅かな隙間と通って、筐体外にリークする虞がある。
この対策としては、ねじが筐体を貫通しないように、筐体の厚さを十分に厚くすることで、ねじの先端部が筐体内に露出することを防ぐことが考えられる。
しかしながら、筐体の厚さを厚くするほど、筐体の重量が増大する。これによって材料費が増大するので、この結果、製造コストが増大しかねない。
本発明は、このような実状に鑑み、重量の増大を抑制しつつ、筐体の内部から外部への排ガスのリーク(漏洩)を抑制することを目的とする。
そのため本発明では、燃料を燃焼させる燃焼部を内包して、部品挿入孔が予め貫通形成された筐体の貫通部構造として、外部より筐体の部品挿入孔に挿入されて筐体を貫通する部品本体部、及び、この部品本体部の外周面より突出する鍔部を含んで構成される貫通部品と、筐体の外面における部品挿入孔の外周縁部を囲むように配置されて筐体の外面に一側が固定される取付基部、及び、この取付基部の他側に固定されて鍔部を他側から一側に向けて押圧する押さえ部を含んで構成されて、鍔部を収容する空間を前記外周縁部と共に区画形成する固定部と、鍔部と固定部との間に介装されるか、又は、鍔部と前記外周縁部との間に介装される鍔部シール材と、を備える。
本発明によれば、貫通部品を筐体に固定する固定部が、取付基部と押さえ部とを含んで構成される。これにより、例えば、取付基部の一側を筐体の外面に溶接固定することができ、また、取付基部の他側に押さえ部をねじ止めすることができるので、特許文献1のように筐体に直接的にねじ止めすることなく、貫通部品を筐体に固定することができる。従って、前述のように筐体の厚さを厚くすることなく、貫通部品を筐体に固定することができるので、筐体の重量の増大を抑制することができる。
また本発明によれば、鍔部シール材は、鍔部と固定部との間に介装されるか、又は、鍔部と筐体の外面における部品挿入孔の外周縁部との間に介装される。これにより、筐体及び固定部と、貫通部品との間の隙間が、鍔部シール材によってシールされるので、筐体の内部から外部への排ガスのリークを抑制することができる。
燃料電池装置の第1例の概略構成を示す図 本発明の第1実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 同上実施形態における筐体の貫通部構造を示す斜視図 本発明の第2実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 本発明の第3実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 本発明の第4実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 本発明の第5実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 本発明の第6実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 本発明の第7実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 本発明の第8実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 本発明の第9実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 本発明の第10実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 本発明の第11実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 給湯器の概略構成を示す図 燃料電池装置の第2例の概略構成を示す図 本発明の第12実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 本発明の第13実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 本発明の第14実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 本発明の第15実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 本発明の第16実施形態における筐体の貫通部構造を示す図 燃料電池装置の第3例の概略構成を示す図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
尚、以下説明のうち、本発明の第1〜第16実施形態の説明では、本発明の「一側」及び「他側」が、それぞれ、「下側」及び「上側」に対応するが、本発明の「一側」及び「他側」の対応関係はこれに限らず、「一側」が「他側」の反対の側であればよい。
図1は、燃料電池装置の第1例の概略構成を示す。図2Aは、本発明の第1実施形態における筐体の貫通部構造を示す。
図1に示すように、燃料電池装置1は、その筐体2内に、改質部3と、燃焼部4と、発電部5とを配置して構成される。換言すれば、筐体2は、改質部3と、燃焼部4と、発電部5とを内包している。
筐体2は、金属により形成された箱状の外枠体である。
燃料電池装置1には、筐体2の外部から改質部3へ原燃料(炭化水素系燃料など)を供給する原燃料供給通路11が設けられている。
原燃料供給通路11は金属製の配管12を含んで構成される。配管12は、筐体2に予め貫通形成された部品挿入孔13に挿入されて筐体2を貫通する。この配管12が貫通する筐体2の貫通部14では、配管12を筐体2に溶接せずにシール性(気密性)を確保するべく、本発明に係る筐体の貫通部構造が適用され得る。
燃料電池装置1には、筐体2の外部から改質部3へ水蒸気改質用の水(改質水)を供給する改質水供給通路15が設けられている。
改質水供給通路15は金属製の配管16を含んで構成される。配管16は、筐体2に予め貫通形成された部品挿入孔17に挿入されて筐体2を貫通する。この配管16が貫通する筐体2の貫通部18では、配管16を筐体2に溶接せずにシール性を確保するべく、本発明に係る筐体の貫通部構造が適用され得る。
改質部3は、金属により形成されたケース内の室に改質触媒を充填して構成されており、原燃料供給通路11及び改質水供給通路15が接続されている。従って、改質部11は、水を気化させて得た水蒸気の存在下で、原燃料を水蒸気改質反応により改質し、水素リッチな燃料ガス(改質ガス)を生成する。ここで、この改質ガスは、本発明の水素含有燃料に対応するものである。尚、水蒸気改質反応に替えて、部分酸化反応又は自己熱改質反応など、更にはこれらの改質反応の組み合わせなど、水素発生手法として公知な手法によって改質ガスを生成してもよい。その場合、燃料電池装置1には、筐体2の外部から改質部3へ酸化剤を供給する酸化剤供給通路(図示せず)が設けられる。
燃料電池装置1は、改質部3の温度を測定する改質部温度測定部19を備える。
改質部温度測定部19は、金属製の保護管20と、この保護管20内に配置される熱電対(図示せず)とを含んで構成される。保護管20は、筐体2に予め貫通形成された部品挿入孔21に挿入されて筐体2を貫通する。この保護管20が貫通する筐体2の貫通部22では、保護管20を筐体2に溶接せずに保護管20を筐体2との間のシール性を確保するべく、本発明に係る筐体の貫通部構造が適用され得る。
発電部5は、燃料電池50を含んで構成される。以下、燃料電池50として、固体酸化物形燃料電池(SOFC)を例にとって説明するが、発電部5を構成する燃料電池の種類はこれに限らない。
燃料電池50を構成する燃料電池スタック(図示せず)は、例えば、複数の固体酸化物形燃料電池セル(図示せず)を直列接続してなる組立体であり、各セルは、固体酸化物電解質の両面に燃料極(アノード)と空気極(カソード)を積層してなり、燃料極には改質部3出口からの改質ガス供給通路51により改質ガスが供給され、空気極には、筐体2に予め設けられた吸気口41から、図示しないカソード用空気供給通路を介して、酸化剤である空気が供給される。
従って、燃料電池50を構成する燃料電池セルの各々において、空気極にて、下記(1)式の電極反応が生起され、燃料極にて、下記(2)式の電極反応が生起されて、発電がなされる。
空気極: 1/2O+2e→O2−(固体電解質) ・・・(1)
燃料極: O2−(固体電解質)+H→HO+2e・・・(2)
燃料電池装置1は、発電部5(燃料電池50)より筐体2外に電流を取り出す電流取出部材24を備える。
電流取出部材24は、その外装部が碍子体25で覆われている。電流取出部材24は、筐体2に予め貫通形成された部品挿入孔26に挿入されて筐体2を貫通する。この電流取出部材24が貫通する筐体2の貫通部27では、電流取出部材24と筐体2との間の絶縁性を碍子体25で確保しつつ、碍子体25と筐体2との間のシール性を確保するべく、本発明に係る筐体の貫通部構造が適用され得る。
燃料電池装置1は、発電部5の温度を測定する発電部温度測定部28を備える。
発電部温度測定部28は、金属製の保護管29と、この保護管29内に配置される熱電対(図示せず)とを含んで構成される。保護管29は、筐体2に予め貫通形成された部品挿入孔30に挿入されて筐体2を貫通する。この保護管29が貫通する筐体2の貫通部31では、保護管29を筐体2に溶接せずに保護管29と筐体2との間のシール性を確保するべく、本発明に係る筐体の貫通部構造が適用され得る。
燃料電池装置1は、燃焼部4の点火源となる点火ヒータ(例えばセラミックヒータ)32を備える。
点火ヒータ32は、その外装部が碍子体33で覆われている。点火ヒータ32は、筐体2に予め貫通形成された部品挿入孔34に挿入されて筐体2を貫通する。この点火ヒータ32が貫通する筐体2の貫通部35では、点火ヒータ32と筐体2との間の絶縁性を碍子体33で確保しつつ、碍子体33と筐体2との間のシール性を確保するべく、本発明に係る筐体の貫通部構造が適用され得る。
燃焼部4は、燃料電池50での余剰の改質ガス(アノードオフガス)を余剰の空気の存在下で燃焼させ、その燃焼熱により改質部3及び燃料電池50を高温状態に維持する。尚、ここでいう燃焼部4とは、物体としての区画を有する燃焼部のみならず物体としての区画を有しない空間としての燃焼部を含む。
燃料電池装置1は、燃焼部4の温度を測定する燃焼部温度測定部36を備える。
燃焼部温度測定部36は、金属製の保護管37と、この保護管37内に配置される熱電対(図示せず)とを含んで構成される。保護管37は、筐体2に予め貫通形成された部品挿入孔38に挿入されて筐体2を貫通する。この保護管37が貫通する筐体2の貫通部39では、保護管37を筐体2に溶接せずにシール性を確保するべく、本発明に係る筐体の貫通部構造が適用され得る。
燃焼部4にて生成された排ガスは、筐体2に予め設けられた排気口42から筐体2外に排出される。
図2Aは、筐体2のうち、点火ヒータ32及び碍子体33が貫通する貫通部35の構造を示す。
電気部品である点火ヒータ32は、例えば、丸棒状のセラミックヒータである。
碍子体33は、円筒状の本体部33aと、この本体部33aの外周面より全周にわたって半径方向外方に突出する鍔部33bと、から成る。
碍子体33の本体部33a内には、点火ヒータ32が挿着されている。
碍子体33の本体部33aは、筐体2の外部より筐体2の部品挿入孔34に挿入されて、筐体2を貫通する。
ここで、碍子体33の本体部33aが、本発明の「部品本体部」に対応する。
また、碍子体33と点火ヒータ32とが、本発明の「貫通部品」を構成する。
点火ヒータ32が挿着された碍子体33を筐体2に固定する固定部101は、円筒状の取付基部102と円環板状の押さえ部103とを含んで構成される。
取付基部102は、筐体2の上面(外面)における部品挿入孔34の外周縁部104を囲むように、筐体2の上面に配置されている。
取付基部102は所定の肉厚を有して、その上面が、押さえ部103の下面との合わせ面になっている。
取付基部102は、その下面が筐体2の上面に面接触して、下端部が筐体2の上面に溶接固定されている。
取付基部102には、上面開口の複数のねじ穴102aが、取付基部102の周方向に互いに間隔を空けて形成されている。
取付基部102の内方には、外周縁部104上に碍子体33の鍔部33bが位置している。
碍子体33の鍔部33bと外周縁部104との間には、鍔部シール材105が介装されている。鍔部シール材105は例えば樹脂製や膨張黒鉛製である。
押さえ部103には、取付基部102のねじ穴102aに対応する位置に、貫通孔103aが貫通形成されている。
押さえ部103の内側縁部の下面は、碍子体33の鍔部33bの上面に面接触している。
ねじ106を、押さえ部103の上側から、押さえ部103の貫通孔103aを通して、取付基部102のねじ穴102aに螺合させることにより、押さえ部103を取付基部102にねじ止めすると、このねじ止めの締め付け力により、押さえ部103が、碍子体33の鍔部33b及び鍔部シール材105を上側から下側に向けて押圧して外周縁部104に押さえつける。換言すれば、碍子体33の鍔部33b及び鍔部シール材105は、押さえ部103と外周縁部104とにより挟持される。
このときに、固定部101は、鍔部2を収容する空間107を外周縁部104と共に区画形成している。
このようにして、固定部101は、点火ヒータ32が挿着された碍子体33を筐体2に固定する。また、鍔部シール材105によって、碍子体33の鍔部33bの下面と筐体2の上面との間のシール性が確保されるので、筐体2内の排ガスのリークが、鍔部シール材105によって抑制される。
ところで、図2Aに示す筐体2の貫通部35の構造は、筐体2の貫通部14、18、22、27、31、及び39の各々の構造に適用可能である。
筐体2の貫通部14の構造に適用する場合には、本発明の「部品本体部」として機能する配管12に、その外周面より外方に突出する鍔部(図示せず)を設けることで、この鍔部及び配管12により本発明の「貫通部品」を構成して、これを、図2Aにおける碍子体33及び点火ヒータ32の代わりとすればよい。
筐体2の貫通部18の構造に適用する場合には、本発明の「部品本体部」として機能する配管16に、その外周面より外方に突出する鍔部(図示せず)を設けることで、この鍔部及び配管16により本発明の「貫通部品」を構成して、これを、図2Aにおける碍子体33及び点火ヒータ32の代わりとすればよい。
筐体2の貫通部22の構造に適用する場合には、本発明の「部品本体部」として機能する保護管20に、その外周面より外方に突出する鍔部(図示せず)を設けることで、この鍔部、保護管20、及び熱電対(図示せず)により本発明の「貫通部品」を構成して、これを、図2Aにおける碍子体33及び点火ヒータ32の代わりとすればよい。
筐体2の貫通部27の構造に適用する場合には、碍子体33と同様に、碍子体25に鍔部(図示せず)を設けて、この碍子体25を碍子体33の代わりとすればよい。また、この場合には、碍子体25内に挿着される電流取出部材24が、本発明の「電気部品」に対応する。
筐体2の貫通部31の構造に適用する場合には、本発明の「部品本体部」として機能する保護管29に、その外周面より外方に突出する鍔部(図示せず)を設けることで、この鍔部、保護管29、及び熱電対(図示せず)により本発明の「貫通部品」を構成して、これを、図2Aにおける碍子体33及び点火ヒータ32の代わりとすればよい。
筐体2の貫通部39の構造に適用する場合には、本発明の「部品本体部」として機能する保護管37に、その外周面より外方に突出する鍔部(図示せず)を設けることで、この鍔部、保護管37、及び熱電対(図示せず)により本発明の「貫通部品」を構成して、これを、図2Aにおける碍子体33及び点火ヒータ32の代わりとすればよい。
ところで、前述の特許文献1のように固定板が筐体にねじ止めされる場合には、ねじが筐体を貫通して、ねじの先端部が筐体内に露出していると、筐体内の燃焼部で生成された高温の排ガスが、ねじと筐体との間の僅かな隙間と通って、筐体外にリークする虞がある。
この対策としては、筐体のねじ孔を筐体の内側より閉じるように、筐体の内面に袋ナットを気密溶接することで、ねじの先端部が筐体内に露出することを防ぐことが考えられる。
しかしながら、袋ナットの溶接箇所は排ガスにより高温になるので、袋ナットの材料として高価な耐熱性材料を用いる必要があり、それゆえ、製造コストが増大しかねない。また、固定板の固定に使用されるねじの本数分の袋ナットを気密溶接する必要があるので、相当の溶接時間を要し、また、当該溶接の気密性検査にも相当の時間を要する虞がある。
この点、本実施形態によれば、碍子体33(貫通部品)を筐体2に固定する固定部101が、取付基部102と押さえ部103とを含んで構成される。これにより、取付基部102の下端部を筐体2の上面に溶接固定することができ、また、取付基部102の上側に押さえ部103をねじ止めすることができるので、特許文献1のように筐体2に直接的にねじ止めすることなく、碍子体33を筐体2に固定することができる。従って、高価な袋ナットを用いることなく、碍子体33を筐体2に固定することができるので、製造コストを抑制することができる。また、取付基部102の下端部のみを筐体2の上面に溶接固定すればよいので、溶接作業やその気密性検査を比較的短時間で行うことができる。
本実施形態によれば、燃料を燃焼させる燃焼部4を内包して、部品挿入孔34が予め貫通形成された筐体2の貫通部35の構造として、外部より筐体2の部品挿入孔34に挿入されて筐体2を貫通する本体部33a(部品本体部)、及び、この本体部33aの外周面より突出する鍔部33bを含んで構成される碍子体33(貫通部品)と、筐体2の上面(外面)における部品挿入孔34の外周縁部104を囲むように配置されて筐体2の上面(外面)に下側(一側)が固定される取付基部102、及び、この取付基部102の上側(他側)に固定されて鍔部33bを上側(他側)から下側(一側)に向けて押圧する押さえ部103を含んで構成されて、鍔部2を収容する空間107を外周縁部104と共に区画形成する固定部101と、鍔部33bと外周縁部104との間に介装される鍔部シール材105と、を備える。これにより、碍子体33を筐体2に固定する固定部101が、取付基部102と押さえ部103との別体構造を有するので、取付基部102の下側を筐体2の上面(外面)に溶接固定することができ、また、取付基部102の上側に押さえ部103をねじ止めすることができるので、特許文献1のように筐体に直接的にねじ止めすることなく、碍子体33を筐体2に固定することができる。従って、筐体2へのねじ止めのために筐体2の厚さを厚くすることなく、碍子体33を筐体2に固定することができるので、筐体2の重量の増大を抑制することができる。
また本実施形態によれば、筐体2と碍子体33との間の隙間が、鍔部シール材105によってシールされるので、筐体2の内部から外部への排ガスのリークを抑制することができる。
また本実施形態によれば、貫通部品は、鍔部33b及び筒状の本体部33a(部品本体部)から成る碍子体33と、本体部33内に挿着される点火ヒータ32(電気部品)と、を含んで構成される。これにより、筐体2と点火ヒータ32との間の絶縁性を、碍子体33で確保することができる。また、碍子体33の鍔部33bについては、筐体2に直接ねじ止めしてしまうと碍子が割れる虞があるが、本実施形態によれば、碍子体33の鍔部33bが固定部101によって押圧されて筐体2に固定されるので、碍子の割れの発生を抑制することができる。
また本実施形態によれば、筐体2は、水素含有燃料と酸化剤とを用いて発電する燃料電池50(発電部5)を内包し、燃焼部4では、燃料電池50での余剰の水素含有燃料を燃焼させる。これにより、燃焼部4での燃焼熱を、燃料電池50の高温状態の維持に用いることができる。
また本実施形態によれば、取付基部102の下側(一側)は、筐体2の上面(外面)に溶接固定される。これにより、押さえ部103とのねじ止め用のねじ穴を、筐体2の代わりに取付基部102に形成することができる。
尚、前述の本実施形態の説明では、「一側」及び「他側」が、それぞれ、「下側」及び「上側」に対応していたが、「一側」及び「他側」の対応関係はこれに限らず、「一側」が「他側」の反対の側であればよい。図2Bは、本実施形態を、筐体2の側壁に適用した場合の斜視図である。
図3は、本発明の第2実施形態における筐体の貫通部構造を示す。
図2Aに示した第1実施形態と異なる点について説明する。
図2Aに示した第1実施形態では、鍔部シール材105が、碍子体33の鍔部33bと外周縁部104との間に介装されている一方、図3に示す本実施形態では、鍔部シール材105が、碍子体33の鍔部33bと押さえ部103との間に介装されている。
また本実施形態では、取付基部102と押さえ部103との間に、固定部シール材108が介装されている。固定部シール材108は例えば樹脂製や膨張黒鉛製である。尚、本実施形態では、鍔部シール材105と固定部シール材108とは別体である。
取付基部102の上面と筐体2の上面(外面)との間の距離は、碍子体33の鍔部33bの上面と筐体2の上面との間の距離よりも長い。すなわち、筐体2の上面を基準面として、取付基部102の高さが、碍子体33の鍔部33bの高さよりも高い。このため、固定部シール材108は、その厚さが、鍔部シール材105の厚さよりも薄い。
本実施形態では、鍔部シール材105によって、碍子体33の鍔部33bの上面と固定部101の押さえ部103の下面との間のシール性が確保される。また、固定部シール材108によって、取付基部102の上面と押さえ部103の下面との間のシール性が確保される。また、取付基部102の下面と筐体2の上面との間のシール性は、溶接により確保される。従って、筐体2内の排ガスが碍子体33と筐体2との間の隙間を通って、空間107内に達しても、空間107内からの排ガスのリークが、取付基部102と筐体2との溶接固定と、鍔部シール材105と、固定部シール材108とによって抑制される。
特に本実施形態によれば、鍔部シール材105は、碍子体33の鍔部33bと固定部101の押さえ部103との間に介装される。これにより、固定部101の押さえ部103と碍子体33との間の隙間が、鍔部シール材105によってシールされるので、固定部101内の空間107からの排ガスのリークを抑制することができる。
また本実施形態によれば、固定部シール材108は、取付基部102と押さえ部103との間に介装される。これにより、固定部101の別体構造に起因する排ガスのリークを抑制することができる。
また本実施形態によれば、鍔部シール材105は、碍子体33の鍔部33bの上面と固定部101の押さえ部103の下面との間に介装されている。これにより、筐体2の上面と、鍔部シール材105の下面との間に、碍子体33の鍔部33bが配置されるので、筐体2から鍔部シール材105への直接的な伝熱を抑制することができ、ひいては、鍔部シール材105の温度条件を緩和することができる。
図4は、本発明の第3実施形態における筐体の貫通部構造を示す。
図3に示した第2実施形態と異なる点について説明する。
図3に示した第2実施形態では、鍔部シール材105と固定部シール材108が別体で形成されている一方、図4に示す本実施形態では、鍔部シール材105と固定部シール材108とが、シール材110により、一体で形成されている。すなわち、シール材110は、鍔部シール材105として機能する部分と、固定部シール材108として機能する部分と、を含んで構成されている。
また本実施形態では、取付基部102の上面と筐体2の上面との間の距離が、碍子体33の鍔部33bの上面と筐体2の上面との間の距離に等しい。換言すれば、筐体2の上面を基準面として、取付基部102の高さが、碍子体33の鍔部33bの高さに等しい。それゆえ、固定部シール材108の厚さと鍔部シール材105の厚さとを等しくすることができる。
特に本実施形態によれば、鍔部シール材105と固定部シール材108が一体で形成されているので、部品点数を減少させることができる。
また本実施形態によれば、シール材110については、その固定部シール材108として機能する部分と鍔部シール材105として機能する部分とを、同じ厚さのシート状のシール材で構成することができるので、比較的簡易な構成の1枚のシール材110を用いて、固定部シール材108のシール機能と、鍔部シール材105のシール機能とを実現することができる。
図5は、本発明の第4実施形態における筐体の貫通部構造を示す。
図2Aに示した第1実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、取付基部102は、円筒状の壁部121と、壁部121の上端部より半径方向内方に張り出す上フランジ部122と、壁部121の下端部より半径方向外方に張り出す下フランジ部123と、を含んで構成される。
壁部121は、その下側から上側に向かって延在しており、筐体2の上面における部品挿入孔34の外周縁部104を囲むように、筐体2の上面に配置されている。
取付基部102は、その下フランジ部123の下面が筐体2の上面に面接触して、下フランジ部123の外側縁部123aにて、筐体2の上面に溶接固定されている。
上フランジ部122は、その上面が、押さえ部103の下面との合わせ面になっている。
上フランジ部122には、押さえ部103の各貫通孔103aに対応する位置に、ねじ孔124が貫通形成されている。
本実施形態では、ねじ106を、押さえ部103の上側から、押さえ部103の貫通孔103aを通して、取付基部102の上フランジ部122のねじ孔124に螺合させることにより、押さえ部103を取付基部102にねじ止めする。
特に本実施形態によれば、取付基部102は、その下側(一側)から上側(他側)に向かって延在する円筒状の壁部121と、この壁部121の上側から壁部121の内方に張り出す上フランジ部(第1フランジ部)122とを含んで構成されて、この上フランジ部122に押さえ部103が固定される。これにより、前述の第1実施形態に比べて、肉厚の薄い部材で取付基部102を構成することができるので、取付基部102の軽量化を実現することができる。
尚、本実施形態では、取付基部102が下フランジ部123を含んで構成されているが、下フランジ部123については省略することが可能である。この場合には、取付基部102の壁部121の下端部が筐体2の上面に気密溶接される。
図6は、本発明の第5実施形態における筐体の貫通部構造を示す。
図5に示した第4実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、上フランジ部122が、壁部121の上端部より半径方向外方に張り出す一方、下フランジ部123が、壁部121の下端部より半径方向内方に張り出す。
取付基部102は、その下フランジ部123の下面が筐体2の上面に面接触して、下フランジ部123の内側縁部123bにて、筐体2の上面に溶接固定されている。
上フランジ部122には、押さえ部103の各貫通孔103aに対応する位置に、ねじ孔124が貫通形成されている。
本実施形態では、ねじ106を、押さえ部103の上側から、押さえ部103の貫通孔103aを通して、取付基部102の上フランジ部122のねじ孔124に螺合させることにより、押さえ部103を取付基部102にねじ止めする。
特に本実施形態によれば、取付基部102は、その壁部121の下側から壁部121の内方に張り出す下フランジ部123を含んで構成される。下フランジ部123は、その内側縁部123bにて、筐体2の上面に溶接固定されている。これにより、前述の第4実施形態に比べて、下フランジ部123と筐体2とを溶接固定する溶接線を短くすることができる。
尚、本実施形態では、取付基部102が下フランジ部123を含んで構成されているが、下フランジ部123については省略することが可能である。この場合には、取付基部102の壁部121の下端部が筐体2の上面に気密溶接される。
図7は、本発明の第6実施形態における筐体の貫通部構造を示す。
図6に示した第5実施形態と異なる点について説明する。
下フランジ部123は、壁部121の下端部から半径方向内方に張り出す第1張り出し部131と、第1張り出し部131の内側縁部131aに下端部が接続して、下側から上側に向かって延在する円筒部132と、円筒部132の上端部から半径方向内方に張り出す第2張り出し部133と、を含んで構成される。
取付基部102は、その下フランジ部123の第1張り出し部131の下面が筐体2の上面に面接触して、第1張り出し部131の外側縁部131bにて、筐体2の上面に溶接固定されている。
下フランジ部123の第2張り出し部133の上面には、鍔部シール材105の下面が面接触している。
ここで、第1張り出し部131、円筒部132、及び第2張り出し部133を含んで構成される下フランジ部123が、本発明の「第2フランジ部」に対応しており、壁部121のうち上フランジ部(第1フランジ部)122と筐体2との間の部分より壁部121の内方に張り出している。
鍔部シール材105の下方には、下フランジ部123の円筒部132及び第2張り出し部133と、筐体2(外周縁部104)とにより、空間134が区画形成される。
ねじ106を、押さえ部103の上側から、押さえ部103の貫通孔103aを通して、取付基部102の上フランジ部122のねじ孔124に螺合させることにより、押さえ部103を取付基部102にねじ止めすると、このねじ止めの締め付け力により、押さえ部103が、碍子体33の鍔部33b及び鍔部シール材105を上側から下側に向けて押圧して下フランジ部123の第2張り出し部133に押さえつける。換言すれば、碍子体33の鍔部33b及び鍔部シール材105は、押さえ部103と下フランジ部123の第2張り出し部133とにより挟持される。
本実施形態では、鍔部シール材105によって、碍子体33の鍔部33bの下面と下フランジ部123の第2張り出し部133の上面との間のシール性が確保される。また、下フランジ部123の下面と筐体2の上面との間のシール性は、溶接により確保される。従って、筐体2内の排ガスが碍子体33と筐体2との間の隙間を通って、空間134内に達しても、空間134内からの排ガスのリークが、下フランジ部123と筐体2との溶接固定と、鍔部シール材105とによって抑制される。
特に本実施形態によれば、取付基部102は、壁部121のうち上フランジ部(第1フランジ部)122と筐体2との間の部分より壁部121の内方に張り出す第2フランジ部(第1張り出し部131、円筒部132、及び第2張り出し部133を含んで構成される下フランジ部123)を含んで構成され、碍子体33の鍔部33bは、押さえ部103と第2張り出し部133とにより挟持される。また、第2張り出し部133と筐体2との間には、空間134が区画形成されている。すなわち、第2張り出し部133は、筐体2との間に間隙を有する。これにより、鍔部シール材105を筐体2から離して配置することができるので、筐体2から鍔部シール材105への直接的な伝熱を抑制することができ、ひいては、鍔部シール材105の温度条件を緩和することができる。
尚、本実施形態において、押さえ部103の中央部に、上方に突出する凸部(図示せず)を形成し、この凸部内に、碍子体33の鍔部33bと、鍔部シール材105と、下フランジ部123の第2張り出し部133とを位置させることにより、図7に示す空間134が拡張され得る。これにより、鍔部シール材105を筐体2から更に離して配置することができるので、筐体2から鍔部シール材105への直接的な伝熱を更に抑制することができ、ひいては、鍔部シール材105の温度条件を更に緩和することができる。
図8は、本発明の第7実施形態における筐体の貫通構造を示す。
図3に示した第2実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、取付基部102は、円筒状の壁部121と、壁部121の上端部より半径方向内方に張り出す上フランジ部122と、壁部121の下端部より半径方向外方に張り出す下フランジ部123と、を含んで構成される。
壁部121は、その下側から上側に向かって延在しており、筐体2の上面における部品挿入孔34の外周縁部104を囲むように、筐体2の上面に配置されている。
取付基部102は、その下フランジ部123の下面が筐体2の上面に面接触して、下フランジ部123の外側縁部123aにて、筐体2の上面に溶接固定されている。
上フランジ部122は、その上面が、押さえ部103の下面との合わせ面になっており、上フランジ部122の上面と、押さえ部103の下面との間に、固定部シール材108が介装されている。
上フランジ部122には、押さえ部103の各貫通孔103aに対応する位置に、ねじ穴141が形成されている。ねじ穴141は、その上面が開口している一方、下面が閉口している。これにより、ねじ106の先端部が上フランジ部122外に露出することを防ぐことができる。
本実施形態では、ねじ106を、押さえ部103の上側から、押さえ部103の貫通孔103aを通して、取付基部102の上フランジ部122のねじ穴141に螺合させることにより、押さえ部103を取付基部102にねじ止めする。
本実施形態では、鍔部シール材105によって、碍子体33の鍔部33bの上面と固定部101の押さえ部103の下面との間のシール性が確保される。また、固定部シール材108によって、取付基部102の上フランジ部122の上面と押さえ部103の下面との間のシール性が確保される。また、下フランジ部123の下面と筐体2の上面との間のシール性は、溶接により確保される。従って、筐体2内の排ガスが碍子体33と筐体2との間の隙間を通って、空間107内に達しても、空間107内からの排ガスのリークが、下フランジ部123と筐体2との溶接固定と、鍔部シール材105と、固定部シール材108とによって抑制される。
特に本実施形態によれば、取付基部102は、その下側(一側)から上側(他側)に向かって延在する円筒状の壁部121と、この壁部121の上側から壁部121の内方に張り出す上フランジ部(第1フランジ部)122とを含んで構成されて、この上フランジ部122に押さえ部103が固定される。これにより、前述の第2実施形態に比べて、肉厚の薄い部材で取付基部102を構成することができるので、取付基部102の軽量化を実現することができる。
尚、本実施形態では、取付基部102が下フランジ部123を含んで構成されているが、下フランジ部123については省略することが可能である。この場合には、取付基部102の壁部121の下端部が筐体2の上面に気密溶接される。
図9は、本発明の第8実施形態における筐体の貫通構造を示す。
図8に示した第7実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、上フランジ部122が、壁部121の上端部より半径方向外方に張り出す一方、下フランジ部123が、壁部121の下端部より半径方向内方に張り出す。
取付基部102は、その下フランジ部123の下面が筐体2の上面に面接触して、下フランジ部123の内側縁部123bにて、筐体2の上面に溶接固定されている。
上フランジ部122には、押さえ部103の各貫通孔103aに対応する位置に、ねじ孔124が貫通形成されている。
本実施形態では、ねじ106を、押さえ部103の上側から、押さえ部103の貫通孔103aを通して、取付基部102の上フランジ部122のねじ孔124に螺合させることにより、押さえ部103を取付基部102にねじ止めする。
また本実施形態では、取付基部102の上フランジ部122の上面と筐体2の上面との間の距離が、碍子体33の鍔部33bの上面と筐体2の上面との間の距離に等しい。換言すれば、筐体2の上面を基準面として、取付基部102の上フランジ部122の高さが、碍子体33の鍔部33bの高さに等しい。それゆえ、固定部シール材108の厚さと鍔部シール材105の厚さとを等しくすることができる。従って、固定部シール材108と鍔部シール材105とについては、同じ厚さのシート状のシール材を用いることができる。
また本実施形態では、鍔部シール材105と固定部シール材108とが、シール材110により、一体で形成されている。すなわち、シール材110は、鍔部シール材105として機能する部分と、固定部シール材108として機能する部分と、を含んで構成されている。
また本実施形態では、シール材110のうち、鍔部シール材105を構成する部分が、碍子体33の本体部33aに接触して、碍子体33の鍔部33bの上面を全面的に覆っている。
特に本実施形態によれば、取付基部102は、その壁部121の下側から壁部121の内方に張り出す下フランジ部123を含んで構成される。下フランジ部123は、その内側縁部123bにて、筐体2の上面に溶接固定されている。これにより、前述の第7実施形態に比べて、下フランジ部123と筐体2とを溶接固定する溶接線を短くすることができる。
また本実施形態によれば、鍔部シール材105と固定部シール材108が一体で形成されているので、部品点数を減少させることができる。
尚、本実施形態において、鍔部シール材105と固定部シール材108とが別体であってもよい。また、取付基部102の上フランジ部122の上面と筐体2の上面との間の距離が、碍子体33の鍔部33bの上面と筐体2の上面との間の距離と異なっていてもよい。
また本実施形態では、取付基部102が下フランジ部123を含んで構成されているが、下フランジ部123については省略することが可能である。この場合には、取付基部102の壁部121の下端部が筐体2の上面に気密溶接される。
図10は、本発明の第9実施形態における筐体の貫通構造を示す。
図9に示した第8実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、鍔部シール材105と固定部シール材108とが別体である。
下フランジ部123は、壁部121の下端部から半径方向内方に張り出す第1張り出し部131と、第1張り出し部131の内側縁部131aに下端部が接続して、下側から上側に向かって延在する円筒部132と、円筒部132の上端部から半径方向内方に張り出す第2張り出し部133と、を含んで構成される。
取付基部102は、その下フランジ部123の第1張り出し部131の下面が筐体2の上面に面接触して、第1張り出し部131の外側縁部131bにて、筐体2の上面に溶接固定されている。
下フランジ部123の第2張り出し部133の上面には、碍子体33の鍔部33bの下面が面接触している。
ここで、第1張り出し部131、円筒部132、及び第2張り出し部133を含んで構成される下フランジ部123が、本発明の「第2フランジ部」に対応しており、壁部121のうち上フランジ部(第1フランジ部)122と筐体2との間の部分より壁部121の内方に張り出している。
鍔部シール材105の下方には、下フランジ部123の円筒部132及び第2張り出し部133と、筐体2(外周縁部104)とにより、空間134が区画形成される。
ねじ106を、押さえ部103の上側から、押さえ部103の貫通孔103aを通して、取付基部102の上フランジ部122のねじ孔124に螺合させることにより、押さえ部103を取付基部102にねじ止めすると、このねじ止めの締め付け力により、押さえ部103が、鍔部シール材105及び碍子体33の鍔部33bを上側から下側に向けて押圧して下フランジ部123の第2張り出し部133に押さえつける。換言すれば、鍔部シール材105及び碍子体33の鍔部33bは、押さえ部103と下フランジ部123の第2張り出し部133とにより挟持される。
特に本実施形態によれば、取付基部102は、壁部121のうち上フランジ部(第1フランジ部)122と筐体2との間の部分より壁部121の内方に張り出す第2フランジ部(第1張り出し部131、円筒部132、及び第2張り出し部133を含んで構成される下フランジ部123)を含んで構成され、碍子体33の鍔部33bは、押さえ部103と第2張り出し部133とにより挟持される。また、第2張り出し部133と筐体2との間には、空間134が区画形成されている。すなわち、第2張り出し部133は、筐体2との間に間隙を有する。これにより、碍子体33の鍔部33bを筐体2から離して配置することができるので、筐体2から碍子体33の鍔部33bへの直接的な伝熱を抑制することができ、ひいては、碍子体33の鍔部33b上の鍔部シール材105の温度条件を緩和することができる。
図11は、本発明の第10実施形態における筐体の貫通部構造を示す。
図7に示した第6実施形態と異なる点について説明する。
押さえ部103の中央部には、上方に突出する凸部103bが形成され、この凸部103b内に、碍子体33の鍔部33bが位置している。
本実施形態では、取付基部102の上フランジ部122の上面と筐体2の上面との間の距離が、取付基部102の下フランジ部123の第2張り出し部133の上面と筐体2の上面との間の距離に等しい。換言すれば、筐体2の上面を基準面として、取付基部102の上フランジ部122の高さが、取付基部102の下フランジ部123の第2張り出し部133の高さに等しい。
また本実施形態では、取付基部102の円筒部132の上面と、押さえ部103の凸部103bにおける下面とが面接触している。
本実施形態では、固定部101と筐体2(外周縁部104)により区画形成される空間107が、3つの空間(第1空間107a、第2空間107b、第3空間107c)に分割されている。換言すれば、空間107は、第1空間107a、第2空間107b、第3空間107cにより構成される。
第1空間107aは、押さえ部103の凸部103bと、取付基部102の下フランジ部123の第2張り出し部133及び鍔部シール材105と、により区画形成されて、碍子体33の鍔部33bを収容する。
第2空間107bは、取付基部102の下フランジ部123の円筒部132及び第2張り出し部133と、筐体2(外周縁部104)とにより区画形成されている。
第3空間107cは、取付基部102の壁部121、下フランジ部123の第1張り出し部131、及び円筒部132と、押さえ部103とにより区画形成されている。
本実施形態では、鍔部シール材105によって、碍子体33の鍔部33bの下面と下フランジ部123の第2張り出し部133の上面との間のシール性が確保される。また、下フランジ部123の第1張り出し部131の下面と筐体2の上面との間のシール性は、溶接により確保される。従って、筐体2内の排ガスが、筐体2と碍子体33との間の隙間を通って、第2空間107b内に達しても、第2空間107b内からの排ガスのリークが、下フランジ部123の第1張り出し部131と筐体2との溶接固定と、鍔部シール材105とによって抑制される。
図12は、本発明の第11実施形態における筐体の貫通部構造を示す。
図9に示した第8実施形態と異なる点について説明する。
碍子体33の鍔部33bの下面には、碍子体33の本体部33aの周囲を囲むように、円環状の凹部33cが形成されている。このように凹部33cを形成することにより、碍子体33の軽量化を実現することができる。
碍子体33の鍔部33bの上面には、上方に突出する凸部33dが形成されている。筒部33dは、碍子体33の本体部33aの周囲を囲むように、円環状に形成されている。凸部33dを含む鍔部33bの上面は、シール材110のうち鍔部シール材105として機能する部分の下面に接触している。
押さえ部103のうち、貫通孔103aより半径方向内側には、下面より下方に突出するように、ビード103cが形成されている。ビード103cは、碍子体33の本体部33aの周囲を囲むように、円環状に形成されている。ビード103cを含む押さえ部103の下面は、シール材110のうち固定部シール材108として機能する部分の上面に接触している。
尚、前述の第1〜第10実施形態では、碍子体33の鍔部33bの表面が平滑面でなくてもよい。すなわち、例えば、前述のような凸部33dが形成されていてもよい。
また、前述の第1〜第10実施形態では、押さえ部103の表面が平滑面でなくてもよい。すなわち、例えば、前述のようなビード103cが形成されていてもよい。
また、前述の第2〜第11実施形態における筐体2の貫通部35の構造は、前述の第1実施形態と同様に、筐体2の貫通部14、18、22、27、31、及び39の各々の構造に適用可能である。
また、前述の第1〜第11実施形態では、燃料電池装置1を例にとって、本発明に係る筐体の貫通部構造について説明したが、本発明に係る貫通部構造の適用対象は、燃料電池装置に限らない。
図13は、本発明に係る貫通部構造が適用され得る、給湯器の概略構成を示す。
図1に示した燃料電池装置1と異なる点について説明する。
給湯器200は、筐体2内に、燃焼部4と、熱交換部201とを配置して構成される。換言すれば、筐体2は、燃焼部4と、熱交換部201とを内包している。
また、筐体2には、吸気口41’及び排気口42’が予め設けられている。
筐体2外の空気は、吸気口41’を通って、筐体2内の燃焼部4に供給される。
燃焼部4で生成された排ガスは、熱交換部201及び排気口42’を経て、筐体2外に排出される。
給湯器200には、筐体2の外部から燃焼部4へ燃料(炭化水素系燃料など)を供給する燃料供給通路202が設けられている。
燃料供給通路202は金属製の配管203を含んで構成される。配管203は、筐体2に予め貫通形成された部品挿入孔204に挿入されて筐体2を貫通する。この配管203が貫通する筐体2の貫通部205では、配管203を筐体2に溶接せずにシール性を確保するべく、図1の貫通部14と同様の貫通部構造が適用され得る。
給湯器200は、燃焼部4の点火ヒータ32を備える。この点火ヒータ32が貫通する筐体2の貫通部35については、図1と同様である。
燃焼部4は、吸気口41’から流入した空気の存在下で、燃料供給通路202からの燃料を燃焼させる。
給湯器200には、筐体2の外部から熱交換部201へ熱回収用の水(熱回収水)を供給する熱回収水供給通路206が設けられている。
熱回収水供給通路206は金属製の配管207を含んで構成される。配管207は、筐体2に予め貫通形成された部品挿入孔208に挿入されて筐体2を貫通する。この配管207が貫通する筐体2の貫通部209では、配管207を筐体2に溶接せずにシール性を確保するべく、図1の貫通部18と同様の貫通部構造が適用され得る。
熱交換部201では、燃焼部4で発生する燃焼熱を熱回収水で回収して温水を得る。
給湯器200には、熱交換部201にて昇温された熱回収水(温水)を熱交換部201から筐体2の外部へ排出する熱回収水排出通路210が設けられている。
熱回収水排出通路210は金属製の配管211を含んで構成される。配管211は、筐体2に予め貫通形成された部品挿入孔212に挿入されて筐体2を貫通する。この配管211が貫通する筐体2の貫通部213では、配管211を筐体2に溶接せずにシール性を確保するべく、図1の貫通部18と同様の貫通部構造が適用され得る。
図14は、燃料電池装置の第2例の概略構成を示す。
図1に示した燃料電池装置の第1例と異なる点について説明する。
筐体2の内部には、内挿部材である箱状のケース60が配置されており、このケース60内に、改質部3と、燃焼部4と、発電部5とが配置されている。換言すれば、改質部3、燃焼部4、及び発電部5は、ケース60の内部空間60aに配置されている。
ケース60は、金属製である。
ケース60には、その内部に酸化剤(例えば空気)を導くための吸気口61と、燃焼部4で生成された排ガスを外部に排出するための排気口62とが設けられている。
筐体2の内面とケース60の外面との間には、全周にわたって、空間63が形成されている。
筐体2の吸気口41には、内管64aと外管64bとから成る二重管64のうち、外管64bの一端が接続されている。
二重管64の内管64aは、その一端がケース60の排気口62に接続されている。
内管64aと外管64bとの間の空間64cは、筐体2の吸気口41を介して、空間63につながっている。
空間63は、ケース60の吸気口61を介して、ケース60の内部空間60aにつながっている。
ケース60の内部空間60aは、ケース60の排気口62を介して、内管64a内の空間64dにつながっている。
従って、外部からの酸化剤(例えば空気)は、二重管64の内管64aと外管64bとの間の空間64c、筐体2の吸気口41、空間63、ケース60の吸気口61、及び、図示しないカソード用空気供給通路を通って、燃料電池50の各セルの空気極に供給される。
また、燃焼部4にて生成された排ガスは、ケース60の排気口62から、二重管64の内管64a内の空間64dを通って、筐体2外に排出される。
原燃料供給通路11を構成する配管12は、更に、ケース60に予め貫通形成された部品挿入孔13’に挿入されてケース60を貫通する。すなわち、筐体2の貫通部14では、配管12が、部品挿入孔13を介して筐体2を貫通し、更に、部品挿入孔13’を介して、ケース60を貫通している。
改質水供給通路15を構成する配管16は、更に、ケース60に予め貫通形成された部品挿入孔17’に挿入されてケース60を貫通する。すなわち、筐体2の貫通部18では、配管16が、部品挿入孔17を介して筐体2を貫通し、更に、部品挿入孔17’を介して、ケース60を貫通している。
改質部温度測定部19を構成する保護管20は、更に、ケース60に予め貫通形成された部品挿入孔21’に挿入されてケース60を貫通する。すなわち、筐体2の貫通部22では、保護管20が、部品挿入孔21を介して筐体2を貫通し、更に、部品挿入孔21’を介して、ケース60を貫通している。
碍子体25を備える電流取出部材24は、更に、ケース60に予め貫通形成された部品挿入孔26’に挿入されてケース60を貫通する。すなわち、筐体2の貫通部27では、電流取出部材24が、部品挿入孔26を介して筐体2を貫通し、更に、部品挿入孔26’を介して、ケース60を貫通している。
発電部温度測定部28を構成する保護管29は、更に、ケース60に予め貫通形成された部品挿入孔30’に挿入されてケース60を貫通する。すなわち、筐体2の貫通部31では、保護管29が、部品挿入孔30を介して筐体2を貫通し、更に、部品挿入孔30’を介して、ケース60を貫通している。
碍子体33を備える点火ヒータ32は、更に、ケース60に予め貫通形成された部品挿入孔34’に挿入されてケース60を貫通する。すなわち、筐体2の貫通部35では、点火ヒータ32が、部品挿入孔34を介して筐体2を貫通し、更に、部品挿入孔34’を介して、ケース60を貫通している。
燃焼部温度測定部36を構成する保護管37は、ケース60に予め貫通形成された部品挿入孔38’に挿入されてケース60を貫通する。すなわち、筐体2の貫通部39では、保護管37が、部品挿入孔38を介して筐体2を貫通し、更に、部品挿入孔38’を介して、ケース60を貫通している。
図15は、本発明の第12実施形態における筐体の貫通部構造を示す。
ここでは、図9に示した第8実施形態での筐体2の貫通部35の構造を、図14に示した燃料電池装置の第2例に適用した場合の、筐体2の貫通部35の構造について説明する。
図9に示した第8実施形態と異なる点について説明する。
ケース60には、筐体2の部品挿入孔34に対応する位置に、取付凸部66が設けられている。
取付凸部66は、ケース60の上面(外面)より上方に延在する円筒状の壁部67と、壁部67の上側開口を塞ぐように配置されて筐体2の下面(内面)との合わせ面を形成する板状の蓋部68とを含んで構成される。蓋部68には、部品挿入孔34’が貫通形成されている。
ケース60の部品挿入孔34’は、筐体2の部品挿入孔34に連続している。
ケース60は、その取付凸部66の蓋部68が、筐体2に溶接固定される。
本実施形態では、筐体2の下面とケース60の取付凸部66の蓋部68の上面との間のシール性は、溶接により確保される。従って、ケース60内の排ガスが、ケース60と筐体2との間の隙間を通って、空間63内にリークすることを抑制することができる。
また本実施形態では、シール材110のうち鍔部シール材105として機能する部分によって、碍子体33の鍔部33bの上面と固定部101の押さえ部103の下面との間のシール性が確保される。また、シール材110のうち固定部シール材108として機能する部分によって、取付基部102の上フランジ部122の上面と押さえ部103の下面との間のシール性が確保される。また、下フランジ部123の下面と筐体2の上面との間のシール性は、溶接により確保される。従って、ケース60内の排ガスが、ケース60及び筐体2と、碍子体33との間の隙間を通って、空間107内に達しても、空間107内からの排ガスのリークが、下フランジ部123と筐体2との溶接固定と、シール材110とによって抑制される。
尚、図14に示した筐体2の貫通部14、18、22、27、31、及び39の各々の構造についても、本実施形態と同様に、ケース60に取付凸部66を形成して部品挿入孔を貫通形成し、取付凸部66を筐体2に溶接固定することが可能である。
尚、本実施形態では、取付基部102が下フランジ部123を含んで構成されているが、下フランジ部123については省略することが可能である。この場合には、取付基部102の壁部121の下端部が筐体2の上面に気密溶接される。
以上のように、本実施形態では、前述の第8実施形態での筐体の貫通部構造を、前述の燃料電池装置の第2例に適用した場合の、筐体の貫通部構造について説明したが、燃料電池装置の第2例に適用される筐体の貫通部構造はこれに限らず、本実施形態と同様に、ケース60に取付凸部66を形成して部品挿入孔を貫通形成し、取付凸部66を筐体2に溶接固定することにより、前述の第1〜第7及び第9〜第11実施形態の貫通部構造のそれぞれを、燃料電池装置の第2例に適用することできる。
図16は、本発明の第13実施形態における筐体の貫通部構造を示す。
ここでは、図3に示した第2実施形態での筐体2の貫通部35の構造の変形例を、図14に示した燃料電池装置の第2例に適用した場合の、筐体2の貫通部35の構造について説明する。
図3に示した第2実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、取付基部102の上面と筐体2の上面との間の距離が、碍子体33の鍔部33bの上面と筐体2の上面との間の距離に等しい。換言すれば、筐体2の上面を基準面として、取付基部102の高さが、碍子体33の鍔部33bの高さに等しい。それゆえ、固定部シール材108の厚さと鍔部シール材105の厚さとを等しくすることができる。
空間107については、締結部材であるねじ150が筐体2に取り付けられ得る大きさとなるように、固定部101と筐体2(外周縁部104)とにより区画形成されている。
筐体2には、その内部と空間107とを連通する複数の連通孔151が予め貫通形成されている。
ケース60には、筐体2の部品挿入孔34に対応する位置に、取付凸部66が設けられている。
取付凸部66は、ケース60の上面(外面)より上方に延在する円筒状の壁部67と、壁部67の上側開口を塞ぐように配置されて筐体2の下面(内面)との合わせ面を形成する板状の蓋部68とを含んで構成される。蓋部68には、部品挿入孔34’が貫通形成されている。
筐体2の下面とケース60の蓋部68の上面との間には、板状のシール材152が介装されている。シール材152は例えば樹脂製や膨張黒鉛製である。シール材152には、その中央部に、部品挿入孔153が予め貫通形成されている。また、シール材152には、筐体2の連通孔151に対応する位置に、貫通孔154が予め貫通形成されている。
ケース60の蓋部68には、シール材152の貫通孔154に対応する位置に、ねじ孔155が予め貫通形成されている。
ケース60の部品挿入孔34’と、シール材152の部品挿入孔153と、筐体2の部品挿入孔34とは、直列に連続している。
ねじ150を、筐体2の空間107より、筐体2の連通孔151、及び、シール材152の貫通孔154を介して、ケース60のねじ孔155に螺合させることで、ケース60が、筐体2に締結固定される。このときに、ねじ150は、連通孔151に挿入されて筐体2を貫通している。
本実施形態では、筐体2の下面とケース60の取付凸部66の蓋部68の上面との間のシール性は、シール材152により確保される。従って、ケース60内の排ガスが、ケース60と筐体2との間の隙間を通って、空間63内にリークすることを抑制することができる。
また本実施形態では、鍔部シール材105によって、碍子体33の鍔部33bの上面と固定部101の押さえ部103の下面との間のシール性が確保される。また、固定部シール材108によって、取付基部102の上面と押さえ部103の下面との間のシール性が確保される。また、取付基部102の下面と筐体2の上面との間のシール性は、溶接により確保される。従って、ケース60内の排ガスが、ケース60及び筐体2と、碍子体33との間の隙間を通って、空間107内に達しても、空間107内からの排ガスのリークが、取付基部102と筐体2との溶接固定と、鍔部シール材105と、固定部シール材108とによって抑制される。
また本実施形態では、ケース60内の排ガスが、ねじ150と、ケース60、シール材152、及び筐体2との間の隙間を通って、空間107内に達しても、空間107内からの排ガスのリークが、取付基部102と筐体2との溶接固定と、鍔部シール材105と、固定部シール材108とによって抑制される。
尚、図14に示した筐体2の貫通部14、18、22、27、31、及び39の各々の構造についても、本実施形態と同様に、ケース60に取付凸部66を形成して部品挿入孔を貫通形成し、取付凸部66を筐体2に締結固定することが可能である。
特に本実施形態によれば、筐体2には、その内部と空間107とを連通する連通孔151が予め貫通形成され、この連通孔151に挿入されて筐体2を貫通するねじ150(締結部材)により、筐体2と、その内部に配置されるケース60(内挿部材)とが互いに締結固定される。この締結固定状態で、ケース60内の排ガスが、ねじ150と、ケース60及び筐体2との間の隙間を通って、空間107内に達しても、空間107内からの排ガスのリークが、取付基部102と筐体2との溶接固定と、鍔部シール材105と、固定部シール材108とによって抑制されるので、ケース60の筐体2への取り付けに起因する排ガスのリークを抑制することができる。
尚、本実施形態での筐体2の貫通部35の構造については、図8に示した第7実施形態での筐体2の貫通部35の構造の変形例を適用することが可能である。この場合には、図8に示した空間107については、締結部材であるねじ150が筐体2に取り付けられ得る大きさとなるように、固定部101と筐体2(外周縁部104)とにより区画形成され得る。また、取付基部102の上面と筐体2の上面との間の距離が、碍子体33の鍔部33bの上面と筐体2の上面との間の距離に等しくなるように構成され得る。
図17は、本発明の第14実施形態における筐体の貫通部構造を示す。
本実施形態では、図9に示した第8実施形態での筐体2の貫通部35の構造の変形例を、図16に示した第13実施形態での筐体2の貫通部35の構造に適用している。
尚、本実施形態における空間107については、締結部材であるねじ150が筐体2に取り付けられ得る大きさとなるように、固定部101と筐体2(外周縁部104)とにより区画形成されている。
また本実施形態では、鍔部シール材105と固定部シール材108とが別体である。
尚、本実施形態では、取付基部102が下フランジ部123を含んで構成されているが、下フランジ部123については省略することが可能である。この場合には、取付基部102の壁部121の下端部が筐体2の上面に気密溶接される。
図18は、本発明の第15実施形態における筐体の貫通部構造を示す。
ここでは、図10に示した第9実施形態での筐体2の貫通部35の構造を、図14に示した燃料電池装置の第2例に適用した場合の、筐体2の貫通部35の構造について説明する。
図10に示した第9実施形態と異なる点について説明する。
筐体2及び下フランジ部123の第1張り出し部131には、筐体2の内部と空間107とを連通するように、複数の連通孔151’が予め貫通形成されている。
ケース60には、筐体2の部品挿入孔34に対応する位置に、取付凸部66が設けられている。
取付凸部66は、ケース60の上面(外面)より上方に延在する円筒状の壁部67と、壁部67の上側開口を塞ぐように配置されて筐体2の下面(内面)との合わせ面を形成する板状の蓋部68とを含んで構成される。蓋部68には、部品挿入孔34’が貫通形成されている。
筐体2の下面とケース60の蓋部68の上面との間には、板状のシール材152が介装されている。シール材152は例えば樹脂製や膨張黒鉛製である。シール材152には、その中央部に、部品挿入孔153が予め貫通形成されている。また、シール材152には、筐体2及び下フランジ部123の第1張り出し部131の連通孔151’に対応する位置に、貫通孔154が予め貫通形成されている。
ケース60の蓋部68には、シール材152の貫通孔154に対応する位置に、ねじ孔155が予め貫通形成されている。
ケース60の部品挿入孔34’と、シール材152の部品挿入孔153と、筐体2の部品挿入孔34とは、直列に連続している。
ねじ150を、筐体2の空間107より、筐体2及び下フランジ部123の第1張り出し部131の連通孔151’、及び、シール材152の貫通孔154を介して、ケース60のねじ孔155に螺合させることで、ケース60が、筐体2に締結固定される。
本実施形態では、筐体2の下面とケース60の取付凸部66の蓋部68の上面との間のシール性は、シール材152により確保される。従って、ケース60内の排ガスが、ケース60と筐体2との間の隙間を通って、空間63内にリークすることを抑制することができる。
また本実施形態では、鍔部シール材105によって、碍子体33の鍔部33bの上面と固定部101の押さえ部103の下面との間のシール性が確保される。また、固定部シール材108によって、取付基部102の上フランジ部122の上面と押さえ部103の下面との間のシール性が確保される。また、下フランジ部123の第1張り出し部131の下面と筐体2の上面との間のシール性は、溶接により確保される。従って、ケース60内の排ガスが、ケース60及び筐体2と、碍子体33との間の隙間を通って、空間107内に達しても、空間107内からの排ガスのリークが、下フランジ部123の第1張り出し部131と筐体2との溶接固定と、鍔部シール材105と、固定部シール材108とによって抑制される。
また本実施形態では、ケース60内の排ガスが、ねじ150と、ケース60、シール材152、筐体2、及び、下フランジ部123の第1張り出し部131との間の隙間を通って、空間107内に達しても、空間107内からの排ガスのリークが、下フランジ部123の第1張り出し部131と筐体2との溶接固定と、鍔部シール材105と、固定部シール材108とによって抑制される。
尚、図14に示した筐体2の貫通部14、18、22、27、31、及び39の各々の構造についても、本実施形態と同様に、ケース60に取付凸部66を形成して部品挿入孔を貫通形成し、取付凸部66を筐体2に締結固定することが可能である。
特に本実施形態によれば、ねじ150によって、取付基部102の下フランジ部123と、筐体2と、シール材152と、ケース60とを、一度に締結固定することができるので、締結固定用の部品の点数の抑制することができる。
図19は、本発明の第16実施形態における筐体の貫通部構造を示す。
本実施形態では、図11に示した第10実施形態での筐体2の貫通部35の構造の変形例を、図18に示した第15実施形態での筐体2の貫通部35の構造に適用している。
本実施形態では、押さえ部103の貫通孔103a近傍の下面と筐体2の上面との間の距離、押さえ部103の凸部103bの下面と筐体2の上面との間の距離、及び、碍子体33の鍔部33bの下面と筐体2の上面との間の距離が、互いに等しい。
また、押さえ部103の貫通孔103a近傍の下面と取付基部102の上フランジ部122の上面との間には、固定部シール材108が介装されており、更に、固定部シール材108と鍔部シール材105とが、シール材110により一体で形成されている。すなわち、シール材110は、鍔部シール材105として機能する部分と、固定部シール材108として機能する部分と、を含んで構成されている。
また本実施形態では、第1空間107aは、押さえ部103の凸部103bと、シール材110のうち鍔部シール材105として機能する部分により区画形成されて、碍子体33の鍔部33bを収容する。第3空間107cは、取付基部102の壁部121、下フランジ部123の第1張り出し部131、及び円筒部132と、シール材110とにより区画形成されている。
本実施形態において、筐体2及び下フランジ部123の第1張り出し部131には、筐体2の内部と第3空間107cとを連通するように、複数の連通孔151’が予め貫通形成されている。
尚、第3空間107cに関しては、シール材110のうち鍔部シール材105として機能する部分と、固定部シール材108として機能する部分との双方が、取付基部102と押さえ部103とによって挟持されることで、シール性が確保されている。
本実施形態では、ねじ150を、筐体2の第3空間107cより、筐体2及び下フランジ部123の第1張り出し部131の連通孔151’、及び、シール材152の貫通孔154を介して、ケース60のねじ孔155に螺合させることで、ケース60が、筐体2に締結固定される。
本実施形態では、ケース60内の排ガスが、ねじ150と、ケース60、シール材152、筐体2、及び、下フランジ部123の第1張り出し部131との間の隙間を通って、第3空間107c内に達しても、第3空間107c内からの排ガスのリークが、シール材110によって抑制される。
ここで、シール材110については、鍔部シール材105と固定部シール材108とから成る別体構造としてもよい。この場合には、鍔部シール材105と固定部シール材108との双方が、取付基部102と押さえ部103とによって挟持されることで、第3空間107cのシール性が確保される。
尚、図14に示した筐体2の貫通部14、18、22、27、31、及び39の各々の構造についても、本実施形態と同様に、ケース60に取付凸部66を形成して部品挿入孔を貫通形成し、取付凸部66を筐体2に締結固定することが可能である。
図20には、燃料電池装置の第3例の概略構成を示す。
図1に示した燃料電池装置の第1例と異なる点について説明する。
筐体2の内部には、燃焼部4にて生成された高温の排ガスを浄化して排気口42に導く排ガス処理部80が配置されている。
排ガス処理部80は、内挿部材である箱状の金属製のケース81と、ケース81内に充填される排ガス浄化触媒(例えば燃焼触媒)82と、を含んで構成される。
排ガス処理部80では、排ガス中に含まれる一酸化炭素や水素などの成分が、排ガス浄化触媒82により浄化処理される。
燃料電池装置1は、排ガス処理部80の触媒加熱用の電気ヒータ83を備える。
電気ヒータ83は、その外装部が碍子体84で覆われている。電気ヒータ83は、筐体2に予め貫通形成された部品挿入孔85と、ケース81に予め貫通形成された部品挿入孔85’とに挿入されて、筐体2及びケース81を貫通する。この電気ヒータ83が貫通する筐体2の貫通部86については、電気ヒータ83と筐体2及びケース81との間の絶縁性を碍子体84で確保しつつ、碍子体84と筐体2との間のシール性を確保するべく、前述の図14に示した燃料電池装置の第2例に適用された、本発明に係る筐体の貫通部構造を、採用することが可能である。この場合には、ケース81が、ケース60と同様に筐体2に固定される。また、碍子体84内に挿着される電気ヒータ83が、本発明の「電気部品」に対応する。また、碍子体84に鍔部(図示せず)を設けて、碍子体84と電気ヒータ83とにより、本発明の「貫通部品」を構成すればよい。
燃料電池装置1は、排ガス処理部80の温度を測定する排ガス処理部温度測定部87を備える。
排ガス処理部温度測定部87は、金属製の保護管88と、この保護管88内に配置される熱電対(図示せず)とを含んで構成される。保護管88は、筐体2に予め貫通形成された部品挿入孔89と、ケース81に予め貫通形成された部品挿入孔89’とに挿入されて、筐体2及びケース81を貫通する。この保護管88が貫通する筐体2の貫通部90では、保護管88を筐体2に溶接せずにシール性を確保するべく、前述の図14に示した燃料電池装置の第2例に適用された、本発明に係る筐体の貫通部構造を、採用することが可能である。この場合には、ケース81が、ケース60と同様に筐体2に固定される。本発明の「部品本体部」として機能する保護管88に、その外周面より外方に突出する鍔部(図示せず)を設けることで、この鍔部、保護管88、及び熱電対(図示せず)により、本発明の「貫通部品」を構成すればよい。
尚、前述の図1、図14及び図20に示した燃料電池装置1では、燃料電池50の燃料電池セルの燃料極に供給される水素含有燃料として、改質部3で生成される水素リッチな燃料ガス(改質ガス)を用いて説明したが、水素含有燃料はこれに限らず、例えば、水素含有燃料として純水素を用いることが可能である。この場合には、図1、図14及び図20に示した改質部3を省略して、純水素が、燃料電池50の燃料電池セルの燃料極に直接的に供給されるように燃料電池装置1を構築すればよい。
また、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
例えば、前述の図1、図14及び図20に示した燃料電池装置1、及び、図13に示した給湯器200においては、貫通部品が筐体2を貫通して、改質部3、燃焼部4、発電部5、排ガス処理部80、熱交換部201に挿入される形態を例示したが、貫通部品は、筐体に内包されるものであれば前述のもの以外に挿入されてもよい。
また、図14に示した燃料電池装置1において、吸気口と排気口とが二重管構造になっている形態を例示したが、二重管構造でなく、各々異なる場所に配管を接続してもよい。
また、図1、図14、及び図20に示した燃料電池装置1において、改質部3に原燃料供給通路11及び改質水供給通路15が個別に挿入される形態を例示したが、原燃料供給通路11、改質水供給通路15、及び、前述の酸化剤供給通路(図示せず)については、必要に応じて二重管または三重管構造化してもよい。あるいは、原燃料、改質水、及び酸化剤のうち少なくとも2つを混合して一つの配管に供給することで貫通部数を減らしてもよい。
1 燃料電池装置
2 筐体
3 改質部
4 燃焼部
5 発電部
11 原燃料供給通路
12 配管
13、13’ 部品挿入孔
14 貫通部
15 改質水供給通路
16 配管
17、17’ 部品挿入孔
18 貫通部
19 改質部温度測定部
20 保護管
21、21’ 部品挿入孔
22 貫通部
24 電流取出部材(電気部品)
25 碍子体
26、26’ 部品挿入孔
27 貫通部
28 発電部温度測定部
29 保護管
30、30’ 部品挿入孔
31 貫通部
32 点火ヒータ(電気部品)
33 碍子体
33a 本体部(部品本体部)
33b 鍔部
33c 凹部
33d 凸部
34、34’ 部品挿入孔
35 貫通部
36 燃焼部温度測定部
37 保護管
38、38’ 部品挿入孔
39 貫通部
41、41’ 吸気口
42、42’ 排気口
50 燃料電池
51 改質ガス供給通路
60 ケース(内挿部材)
60a 内部空間
61 吸気口
62 排気口
63 空間
64 二重管
64a 内管
64b 外管
64c、64d 空間
66 取付凸部
67 壁部
68 蓋部
80 排ガス処理部
81 ケース(内挿部材)
82 排ガス浄化触媒
83 電気ヒータ(電気部品)
84 碍子体
85、85’ 部品挿入孔
86 貫通部
87 排ガス処理部温度測定部
88 保護管
89、89’ 部品挿入孔
90 貫通部
101 固定部
102 取付基部
102a ねじ穴
103 押さえ部
103a 貫通孔
103b 凸部
103c ビード
104 外周縁部
105 鍔部シール材
106 ねじ
107 空間
107a 第1空間
107b 第2空間
107c 第3空間
108 固定部シール材
110 シール材
121 壁部
122 上フランジ部
123 下フランジ部
123a 外側縁部
123b 内側縁部
124 ねじ孔
131 第1張り出し部
131a 内側縁部
131b 外側縁部
132 円筒部
133 第2張り出し部
134 空間
141 ねじ穴
150 ねじ(締結部材)
151、151’ 連通孔
152 シール材
153 部品挿入孔
154 貫通孔
155 ねじ孔
200 給湯器
201 熱交換部
202 燃料供給通路
203 配管
204 部品挿入孔
205 貫通部
206 熱回収水供給通路
207 配管
208 部品挿入孔
209 貫通部
210 熱回収水排出通路
211 配管
212 部品挿入孔
213 貫通部

Claims (10)

  1. 燃料を燃焼させる燃焼部を内包して、部品挿入孔が予め貫通形成された筐体の貫通部構造であって、
    外部より前記筐体の部品挿入孔に挿入されて前記筐体を貫通する部品本体部、及び、この部品本体部の外周面より突出する鍔部を含んで構成される貫通部品と、
    前記筐体の外面における前記部品挿入孔の外周縁部を囲むように配置されて前記筐体の外面に一側が固定される取付基部、及び、この取付基部の他側に固定されて前記鍔部を前記他側から前記一側に向けて押圧する押さえ部を含んで構成されて、前記鍔部を収容する空間を前記外周縁部と共に区画形成する固定部と、
    前記鍔部と前記固定部との間に介装されるか、又は、前記鍔部と前記外周縁部との間に介装される鍔部シール材と、
    を備えることを特徴とする筐体の貫通部構造。
  2. 前記取付基部と前記押さえ部との間に介装される固定部シール材を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の筐体の貫通部構造。
  3. 前記鍔部シール材は、前記鍔部と前記固定部との間に介装され、
    前記筐体には、その内部と前記空間とを連通する連通孔が予め貫通形成され、
    この連通孔に挿入されて前記筐体を貫通する締結部材により、前記筐体と、その内部に配置される内挿部材とが互いに締結固定されることを特徴とする請求項2に記載の筐体の貫通部構造。
  4. 前記鍔部シール材は、前記鍔部と前記押さえ部との間に介装されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の筐体の貫通部構造。
  5. 前記固定部シール材と前記鍔部シール材とは一体に形成されることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1つに記載の筐体の貫通部構造。
  6. 前記取付基部は、その前記一側から前記他側に向かって延在する筒状の壁部と、この壁部の前記他側から前記壁部の外方又は内方に張り出す第1フランジ部とを含んで構成され、この第1フランジ部に前記押さえ部が固定されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の筐体の貫通部構造。
  7. 前記取付基部は、前記壁部のうち前記第1フランジ部と前記筐体との間の部分より前記壁部の内方に張り出す第2フランジ部を更に含んで構成され、
    前記鍔部は、前記押さえ部と前記第2フランジ部とにより挟持され、
    前記第2フランジ部は、前記筐体との間に間隙を有することを特徴とする請求項6に記載の筐体の貫通部構造。
  8. 前記貫通部品は、前記鍔部及び筒状の前記部品本体部から成る碍子体と、前記部品本体部内に挿着される電気部品と、を含んで構成されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の筐体の貫通部構造。
  9. 前記筐体は、水素含有燃料と酸化剤とを用いて発電する燃料電池を更に内包し、
    前記燃焼部では、前記燃料電池での余剰の水素含有燃料を前記燃料として燃焼させることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の筐体の貫通部構造。
  10. 前記取付基部の前記一側は、前記筐体の外面に溶接固定されることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の筐体の貫通部構造。
JP2012221719A 2012-10-03 2012-10-03 筐体の貫通部構造 Expired - Fee Related JP6078285B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012221719A JP6078285B2 (ja) 2012-10-03 2012-10-03 筐体の貫通部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012221719A JP6078285B2 (ja) 2012-10-03 2012-10-03 筐体の貫通部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014074528A true JP2014074528A (ja) 2014-04-24
JP6078285B2 JP6078285B2 (ja) 2017-02-08

Family

ID=50748789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012221719A Expired - Fee Related JP6078285B2 (ja) 2012-10-03 2012-10-03 筐体の貫通部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6078285B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016072054A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 アイシン精機株式会社 燃料電池モジュールおよび燃料電池システム
CN114889112A (zh) * 2022-04-26 2022-08-12 通晟管业(苏州)有限公司 一种塑料管材生产方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60108461U (ja) * 1983-12-22 1985-07-23 トヨタ自動車株式会社 低圧鋳造機のスト−ク取付け構造
JPH0237488Y2 (ja) * 1987-09-14 1990-10-11
JPH0624717U (ja) * 1992-08-31 1994-04-05 石川島播磨重工業株式会社 脱塵装置のセラミックフィルタ取付構造
JPH0741213U (ja) * 1993-12-17 1995-07-21 光洋リンドバーグ株式会社 二重管式ラジアントチューブ
JPH07248193A (ja) * 1994-03-11 1995-09-26 Nkk Corp 電気抵抗加熱式炉
JPH10281418A (ja) * 1997-04-02 1998-10-23 Tokai Baaningu:Kk ガスバーナーの取付構造
JP2008135351A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Tokyo Gas Co Ltd 発電装置
JP2011202744A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Nissin Electric Co Ltd 真空シール構造、真空シール方法および真空装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60108461U (ja) * 1983-12-22 1985-07-23 トヨタ自動車株式会社 低圧鋳造機のスト−ク取付け構造
JPH0237488Y2 (ja) * 1987-09-14 1990-10-11
JPH0624717U (ja) * 1992-08-31 1994-04-05 石川島播磨重工業株式会社 脱塵装置のセラミックフィルタ取付構造
JPH0741213U (ja) * 1993-12-17 1995-07-21 光洋リンドバーグ株式会社 二重管式ラジアントチューブ
JPH07248193A (ja) * 1994-03-11 1995-09-26 Nkk Corp 電気抵抗加熱式炉
JPH10281418A (ja) * 1997-04-02 1998-10-23 Tokai Baaningu:Kk ガスバーナーの取付構造
JP2008135351A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Tokyo Gas Co Ltd 発電装置
JP2011202744A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Nissin Electric Co Ltd 真空シール構造、真空シール方法および真空装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016072054A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 アイシン精機株式会社 燃料電池モジュールおよび燃料電池システム
CN114889112A (zh) * 2022-04-26 2022-08-12 通晟管业(苏州)有限公司 一种塑料管材生产方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6078285B2 (ja) 2017-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2012141309A1 (ja) 燃料電池モジュール
US20190036145A1 (en) Fuel cell
JP6078285B2 (ja) 筐体の貫通部構造
JP2006318857A (ja) 燃料電池及び燃料電池スタック
US8916308B2 (en) Fuel cell
JP4863194B2 (ja) 燃料電池用燃料改質装置
JP5922433B2 (ja) 燃料電池及びその酸化剤供給方法
JP2012182032A (ja) 燃料電池システム
KR20070086617A (ko) 연료 전지 시스템
JP6960886B2 (ja) 燃料電池モジュール及び燃料電池システム
JP2006179285A (ja) 燃料電池システム
US20140178787A1 (en) Solid oxide fuel cell assembly and method for forming seal
JP7033016B2 (ja) 燃料電池モジュール
JP5318192B2 (ja) 燃料電池スタックおよび燃料電池スタックを製造するための方法
JP4288919B2 (ja) 燃料電池システム
WO2012141305A1 (ja) 燃料電池モジュール
JP6068333B2 (ja) 燃料電池モジュール
KR101480838B1 (ko) 유체 가이드를 포함하는 매니폴드형 연료전지
JP5946730B2 (ja) 燃料電池モジュール
TW200921973A (en) Fuel cell module structure
JP5471326B2 (ja) 燃料電池
US20150171458A1 (en) Fuel cell module, fuel cell, manufacturing method of fuel cell module, and method for supplying oxidant to fuel cell module
JP7009317B2 (ja) 燃料電池モジュール及び燃料電池システム
JP5052928B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池
KR100968582B1 (ko) 연료처리장치 및 이를 구비한 연료전지 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150925

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20151222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6078285

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees