JP2014074350A - スクリュ圧縮機および圧縮装置 - Google Patents

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大祐 和田
Seiji Yoshimura
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Abstract

【課題】吐出温度を高くできるスクリュ圧縮機を提供する。
【解決手段】スクリュ圧縮機1は、スクリュロータ9,10を収容するロータ室8と、スクリュロータ9,10のロータ軸17,18を支持する軸受20,22を収容し、ロータ室8と反対側の部分に給油流路36,37を介して潤滑油が供給される軸受空間30,31と、ロータ室8と軸受空間30,31の間に設けられ、注油流路41を介して潤滑油が供給される圧油空間42,43と、圧油空間42,43と軸受空間30,31との間に設けられ、軸受空間30,31および圧油空間42,43から潤滑油が漏出可能な中間空間45,46と、中間空間45,46から潤滑油を排出するために中間空間45,46をより低圧の空間に連通させる排油流路48を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、スクリュ圧縮装機および圧縮装置に関する。
例えば、特許文献1〜4に記載されているように、スクリュ圧縮機装置において、スクリュ圧縮機が吐出したガスから油分離器で潤滑油を分離し、分離した潤滑油を、スクリュ圧縮機に再供給する技術がよく知られている。
特に、特許文献1に記載されているように、ロータ室からロータ軸に沿ってガスが漏出しないように、ロータ室と軸受空間との間の軸封部のシールを補助するために軸封部に潤滑油を供給することが多い。この場合、軸封のために供給された潤滑油が軸封部から軸受側に漏出するため、この潤滑油によって軸受を潤滑し、軸受を潤滑した潤滑油を外部に排出するように構成される。
また、軸受と軸封部との間に、バランスピストンを設けて、潤滑油の圧力により圧縮ガスがロータ軸を吸込側に押圧する力を相殺する場合もある。この場合にも、バランスピストンとケーシングとの間の隙間から軸受側に漏出した潤滑油により、軸受の潤滑が行われる。
ここで、ロータ室のシールに使用する潤滑油の温度が低いと、ロータ室の端壁を介してロータ室内のガスと熱交換したり、その一部が直接ロータ室内に侵入したりすることによって、ロータ室内のガスを冷却することになる。圧縮機の用途の中には、吐出ガスに一定以上の温度を要求するものもあるが、その場合、軸封のために供給する潤滑油の温度も高くすることが必要となる。
軸封部に供給する潤滑油の温度を高くすると、軸封部から軸受部に供給される潤滑油の温度も高くなる。しかしながら、軸受に給油する潤滑油の温度が高すぎると、軸受の破損や寿命短縮を招くという問題が生じる。このため、従来の圧縮機では、吐出温度を十分に高くできない場合があった。
また、通常、軸封部やバランスピストンから軸受側に漏出する潤滑油の油量は、軸受を潤滑するために必要な油量よりもかなり多量となるので、軸受には必要以上の潤滑油が供給される。これにより、軸受は、ロータ軸の回転にともなって、過剰に供給された潤滑油を撹拌し、流体抵抗によるエネルギー損失を無用に生じさせる。
特開平10−9179号公報 特開平10−159764号公報 特開2000−337282号公報 特開2005−337242号公報
前記問題点に鑑みて、本発明は、吐出温度を高くできるスクリュ圧縮機および圧縮装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明によれば、スクリュロータによって気体を圧縮し、潤滑油が供給されるスクリュ圧縮機であって、前記スクリュロータを収容するロータ室と、前記スクリュロータのロータ軸を支持する軸受を収容し、前記ロータ室と反対側の部分に給油流路を介して前記潤滑油が供給される軸受空間と、前記ロータ室と前記軸受空間の間に設けられ、注油流路を介して前記潤滑油が供給される圧油空間と、前記圧油空間と前記軸受空間との間に設けられ、前記軸受空間および前記圧油空間から前記潤滑油が漏出可能な中間空間と、前記中間空間から前記潤滑油を排出するために、前記中間空間をより低圧の空間に連通させる排油流路とを有するものとする。
この構成によれば、潤滑油によってシールする軸封部の内部空間およびバランスピストンに油圧を作用させる空間のような圧油空間と軸受空間との間に中間空間を設け、中間空間から潤滑油を排出するようにしたので、圧油空間および軸受空間に、それぞれ適切な温度の潤滑油を個別に供給できる。これにより、軸受の破損や寿命短縮を招くことなく、吐出温度を高く設定できる。
また、本発明によるスクリュ圧縮機は、前記中間空間と前記軸受空間とを区分する仕切板を備えてもよい。
この構成によれば、圧油空間から中間空間に多量の潤滑油が勢いよく流出する場合にも、中間空間の潤滑油が軸受空間に流入しないように、潤滑油の流れを遮断できる。
また、本発明によるスクリュ圧縮機は、前記給油流路における前記潤滑油の流量を制限する流量制限手段を有してもよい。
この構成によれば、軸受に供給される潤滑油の量を最小限に留めて、潤滑油の撹拌による損失を防止することができる。
また、本発明によるスクリュ圧縮機において、前記低圧の空間は、前記ロータ室の閉じ込み空間であってもよい。
この構成によれば、中間空間から潤滑油を排出する圧力を適当に設定できる。
また、本発明による圧縮装置は、前記スクリュ圧縮機のいずれかと、前記スクリュ圧縮機が吐出した気体から前記潤滑油を分離する油分離器とを有し、前記油分離器で分離した前記潤滑油をそのまま前記圧油空間に供給し、前記油分離器で分離した前記潤滑油を冷却してから前記給油流路を介して前記軸受空間に供給するものとする。
この構成によれば、圧油空間の潤滑油が吐出温度であるため、ロータ室内の圧縮ガスを冷却することがない。
本願発明では、圧油空間と軸受空間との間に両空間から潤滑油が漏出する中間空間を設けて、圧油空間および軸受空間にそれぞれ潤滑油を供給し、圧油空間および軸受空間から中間空間を介して潤滑油を排出するようにした。このため、圧油空間および軸受空間にそれぞれ異なる温度の潤滑油を供給でき、軸受温度を低く抑えながら吐出温度を高くできる。
本発明の1つの実施形態の圧縮装置の構成図である。 図1のスクリュ圧縮機の高段吐出側の断面図である。 図1のスクリュ圧縮機の低段吐出側の断面図である。
これより、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の1つの実施形態の圧縮装置を示す。本実施形態の圧縮装置は、油潤滑式のスクリュ圧縮機1と、スクリュ圧縮機1が吐出した圧縮ガスから潤滑油を分離する油分離器2と、油分離器2が分離した潤滑油の一部を冷却するオイルクーラ3とを有する。
スクリュ圧縮機1は、外部から吸い込んだガスを圧縮する低段圧縮部4と、低段圧縮部4が圧縮したガスをさらに圧縮する高段圧縮部5とを有する2段圧縮機であり、低段圧縮部4および高段圧縮部5を駆動するモータ部6が一体となっている。低段圧縮部4、高段圧縮部5およびモータ部6は、一体に接続して形成された共通のケーシング7を有する。
低段圧縮部4は、ケーシング7に形成されたロータ室8に雌雄一対のスクリュロータ9,10を収容してなり、スクリュロータ9,10の回転によって、吸込流路11からロータ室8にガスを吸い込んで圧縮し、接続流路12に吐出する。高段圧縮部5は、ケーシング7に形成されたロータ室13に雌雄一対のスクリュロータ14,15を収容してなり、スクリュロータ14,15の回転よって、接続流路12からロータ室13にガスを吸い込んで圧縮し、吐出流路16に吐出する。
低段圧縮部4のスクリュロータ9および10のロータ軸17,18は、それぞれ軸受19,20および21,22によって支持されている。同様に、高段圧縮部5のスクリュロータ14および15のロータ軸23,24は、それぞれ軸受25,26および27,28によって支持されている。
スクリュロータ9のロータ軸17は、モータ部6の回転子の軸と一体であり、スクリュロータ14のロータ軸23とカップリング29によって一体に接続されている。
図2に、低段圧縮部4の吐出側においてロータ軸17,18を支持する軸受20,22の保持および潤滑に係る構造を詳しく示す。ケーシング7は、軸受20,22の外輪が嵌合する円筒形の内壁を有し、軸受20,22を収容する軸受空間30,31を画定する。軸受空間30,31は、ロータ室8側の端部が仕切板32,33によって画定され、反対側の端部がエンドキャップ34,35によって画定されている。
仕切板32,33は、外周がケーシング7に密接しているが、その内周とロータ軸17との間には、潤滑油が通過できる隙間を形成している。低段圧縮部4のロータ軸17は、エンドキャップ34の開口を貫通して、高段圧縮部5のロータ軸23とカップリング29により接続されている。カップリング29の低段圧縮部4側の端部は、エンドキャップ34の開口の中に挿入されている。
ケーシング7には、カップリング29の近傍の接続流路12に開口する給油流路36と、軸受空間31のエンドキャップ35の部分に開口する給油流路37とが形成されている。給油流路36および37は、それぞれ、開口部近傍を縮径することにより流量制限手段として機能するオリフィス部38,39設けられている。これらの給油流路36,37には、外部の配管を介して、スクリュ圧縮機1(高段圧縮部5)の吐出圧力によって油分離器2からオイルクーラ3を介して潤滑油が供給される(図1参照)。
ケーシング7は、ロータ室8の吐出側の端面を画定する壁部40を備え、壁部40の内径は、ロータ軸17,18との間に最低限度の隙間を形成するような大きさである。この壁部40には、ロータ軸17に向かって開口する注油流路41が形成されている。注油流路41には、外部の配管を介して、高段圧縮部5の吐出圧力によって油分離器2から潤滑油が、オイルクーラ3を介さずに供給される(図1参照)。
ロータ軸17,18には、注油流路41から供給される潤滑油を受け入れる圧油空間42,43を形成する溝が形成されている。圧油空間42,43は、壁部40に設けた接続孔44を介して互いに連通している。圧油空間42,43に供給された潤滑油は、その圧力によってロータ室8からロータ軸17,18に沿って圧縮ガスが漏出しないように、壁部40とロータ軸17,18との間の隙間を封止する軸封油として機能する。
また、ケーシング7は、壁部40と仕切板32,33との間において、ロータ軸17,18との間に隙間を設けることによって、中間空間45,46を形成している。中間空間45,46は、ケーシング7に設けた接続孔47を介して互いに連通している。さらに、ケーシング7には、中間空間42に開口する排油流路48が形成されている。排油流路48は、外部の配管を介して、ロータ室8内のスクリュロータ9,10によって隔離された低段圧縮部4の圧縮途中の閉じ込み空間に接続されている(図1参照)。
以上の低段圧縮部4の吐出側の構成において、軸受空間30は、一端が接続流路12に連通し、他端が中間空間45に連通している。接続流路12の圧力は、第1弾圧縮部4の吐出圧力であり、中間空間45の圧力は、第1弾圧縮部4の吐出圧力よりも低い閉じ込み空間の圧力である。このため、軸受空間30の圧力は、接続流路12の圧力よりも低く、中間空間45の圧力よりも高くなる。
このような圧力差により、給油流路36から接続流路12内のロータ軸23上に噴射された潤滑油は、カップリング29とロータ軸23およびロータ軸17との隙間を介して、軸受空間30に流入し、軸受20を潤滑した後、仕切板32とロータ軸17との隙間を介して中間空間45に流出する。また、中間空間45と軸受空間30との圧力差により、圧油空間42から中間空間45に漏出した潤滑油は、軸受空間30に流入できない。そして、圧油空間42および軸受空間30から中間空間45に流出した潤滑油は、いずれも、連通孔47、中間空間46および排油流路48を介して、低段圧縮部4の閉じ込み空間に吸引される。
このため、注油流路41を介して圧油空間42に供給された潤滑油は、中間空間45に漏出しても軸受空間30には流入しない。したがって、本実施形態のように、潤滑油によってロータ室8内の圧縮ガスが冷却されることを防止するために、オイルクーラ3を介さずに吐出ガスと略等しい温度の潤滑油を注油流路41に供給しても、軸受20の温度上昇を招くことがない。
また、スクリュロータ17と壁部40との隙間の大きさ、および、圧油空間42と中間空間45との圧力差によっては、圧油空間42から潤滑油が中間空間45の内部に勢いよく噴出する可能性がある。しかしながら、仕切板32は、そのような潤滑油の流れを遮断して、高温の潤滑油が軸受空間30に流入しないようにする役目を果たす。
また、給油流路36のオリフィス部38の径を調節すれば、カップリング29の隙間を介して軸受空間30に供給される潤滑油の流量を調節して、軸受空間30への過剰な潤滑油の供給を防止できる。これにより、ロータ軸17の回転によって潤滑油が撹拌されることにより損失を生じること、つまり流体抵抗により無用にエネルギー損失を生じることが防止される。
また、軸受空間31には、給油流路37を介して高段圧縮部5の吐出圧と等しい圧力を有する潤滑油が供給され、軸受22を潤滑した潤滑油は、仕切板33とロータ軸18との隙間を介して、高段圧縮部5の吐出圧よりも圧力が低い低段圧縮部4の閉じ込み空間と等しい圧力を有する中間空間45に流出する。また、圧油空間43から中間空間46に漏出した潤滑油、および、圧油空間45から中間空間46に流入した潤滑油は、圧力差のために軸受空間31には流入せず、排油流路48を介して、低段圧縮部4の閉じ込み空間に吸引される。
また、仕切板33は、仕切板32と同様に、中間空間46内の潤滑油が軸受空間31に流入することを防止する。したがって、注油流路41に高温の潤滑油を供給しても、軸受21の温度上昇を招くことがない。
また、オリフィス部39は、流路面積を制限することによって軸受空間31に流入する潤滑油の流量を制限するので、ロータ軸18の回転にともなって軸受22が潤滑油を撹拌することによる損失の発生、つまり流体抵抗による無用なエネルギー損失の発生を防止する。
このように、注油流路41を介して圧油空間42,43に供給される潤滑油は、軸受空間30,31には流入しない。したがって、本実施形態のように、オイルクーラ3を介さずに吐出ガスと略等しい温度の潤滑油を注油流路41に供給して、ロータ室8内の圧縮ガスを冷却しないようにしても、軸受20,22の温度上昇を招くことがない。よって、軸受20,22の温度上昇による破損を招くことなく、低段圧縮部4の吐出温度を高く設定できる。
逆に、給油流路36,37を介して軸受空間30,31に供給される潤滑油は、低圧の排油流路に吸引されるので、圧力の高い圧油空間42,43には流入しない。このため、本実施形態のように、オイルクーラ3によって冷却した潤滑油を給油流路36,37に供給して、軸受空間30,31に導入される潤滑油を軸受20,22にとって最適な温度としても、圧油空間42,43の潤滑油、ひいては、ロータ室8内の圧縮ガスを冷却することがない。
続いて、図3に、高段圧縮部5の吐出側においてロータ軸23,24を支持する軸受26,28の保持および潤滑に係る構造を詳しく示す。ケーシング7は、軸受26,28の外輪が嵌合する円筒形の内壁を有し、軸受26,28を収容する軸受空間49,50を画定する。軸受空間49,50は、ロータ室13側の端部が仕切板51,52によって画定され、反対側の端部がエンドキャップ53,54によって封止されている。仕切板51,52は、外周がケーシング7に密接しているが、その内周とロータ軸23,24との間には、潤滑油が通過できる隙間を形成している。
エンドキャップ53,54には、軸受空間49,50に開口する給油流路55,56が形成されている。給油流路55,56は、それぞれ、開口部近傍を縮径することにより流量制限手段として機能するオリフィス部57,58設けられている。給油流路55,56には、外部の配管を介して、高段圧縮部5の吐出圧力によって油分離器2からオイルクーラ3介して潤滑油が供給される(図1参照)。
ケーシング7は、ロータ室8の吐出側の端面を画定する壁部59を備え、壁部59の内径は、ロータ軸23,24との間に最低限度の隙間を形成するような大きさである。この壁部59には、ロータ軸24に向かって開口する注油流路60が形成されている。注油流路60には、外部の配管を介して、高段圧縮部5の吐出圧力によって油分離器2から潤滑油が、オイルクーラ3を介さずに供給される(図1参照)。
ロータ軸24には、注油流路60から供給される潤滑油を受け入れる圧油空間61を形成する溝が形成されている。ケーシング7は、壁部59と仕切板52との間のロータ軸24の周囲に中間空間62を画定している。一方、ロータ軸23には、ケーシング7の円筒形の内壁に摺動可能に嵌合するバランスピストン63が固定されている。バランスピストン63は、ケーシング7とロータ軸23との間の空間を、ロータ室13側の圧油空間64と、軸受26側の中間空間65とに区分する。また、ケーシング7には、ロータ軸24の周囲の圧油空間61とロータ軸23周囲の圧油空間62とを接続する接続流路66、および、ロータ軸24の周囲の中間空間62をロータ軸23の周囲の中間空間65に接続する接続孔67が形成されている。また、ケーシング7には、中間空間62に開口する排油流路68が形成されている。排油流路48は、外部の配管を介して、ロータ室13内のスクリュロータ14,15によって隔離された低段圧縮部4の圧縮途中の閉じ込み空間に接続されている(図1参照)。
圧油空間61,64に供給された潤滑油は、その圧力によってロータ室13からロータ軸24,23に沿って圧縮ガスが漏出しないように、壁部59とロータ軸24,23との間の隙間を封止する軸封油として機能する。また、圧油空間64に供給された潤滑油は、その圧力によって、バランスピストン63を軸受23に向かって(吐出側に)押圧する。これにより、ロータ室13内で圧縮されたガスがロータ軸23を吸込側に押圧する力を相殺する。
軸受空間49,50には、給油流路55,56を介して高段圧縮部5の吐出圧と等しい圧力を有する潤滑油が供給され、軸受26,28を潤滑した潤滑油は、仕切板51,52とロータ軸23,24との隙間を介して、低段圧縮部4の閉じ込み空間と等しい圧力を有する中間空間45に流出する。また、圧油空間61,64から中間空間62,65に漏出した潤滑油も、圧力差によって、軸受空間49,50には流入しない。このため、低段圧縮部4と同様に、ロータ室13のシールのための潤滑油の温度を高くして、高段圧縮部5の吐出温度を高く設定できるとともに、軸受26,28の潤滑のための潤滑油の温度を吐出温度よりも低い適切な温度に設定できる。
また、オリフィス部57,58は、軸受空間49,50に流入する潤滑油の流量を制限するので、ロータ軸23,24の回転にともなって軸受26,27が潤滑油を撹拌することによる損失の発生、つまり流体抵抗による無用なエネルギー損失の発生を防止する。
また、仕切板51,52は、圧油空間から中間空間65,62に勢いよく漏出する場合にも、中間空間65,62内の潤滑油が、軸受空間49,50に流入することを防止する。したがって、注油流路60に高温の潤滑油を供給しても、軸受26,28の温度上昇を招くことがない。
尚、本実施形態では、排油流路48および68が低段圧縮部4の閉じ込み空間に接続されているが、排油流路48および68は、中間空間45,46および65,62から潤滑油を排出できるような低い圧力を有する他の空間に接続してもよい。また、低段圧縮部4の排油流路48と、高段圧縮部5の排油流路68とを異なる低圧空間に連通させてもよい。
本発明は、上記実施形態のような2段スクリュ圧縮機に限られず、油潤滑される単段または多段のスクリュ圧縮機全般、および、それらを用いた圧縮装置全般に広く適用可能である。また、本発明のスクリュ圧縮機および圧縮装置は、冷凍機やヒートポンプの構成要素として利用できる。
1…スクリュ圧縮機
2…油分離器
3…オイルクーラ
4…低段圧縮部
5…高段圧縮部
7…ケーシング
8…ロータ室
9,10…スクリュロータ
12…接続流路
13…ロータ室
14,15…スクリュロータ
17,18…ロータ軸
20,22,26,28…軸受
30,31…軸受空間
32,33…仕切板
36,37…給油流路
38,39…オリフィス部(流量制限手段)
41…注油流路
42,43…圧油空間
45,46…中間空間
48…排油流路
49,50…軸受空間
51,52…仕切板
55,56…給油流路
57,58…オリフィス部(流量制限手段)
60…注油流路
61,64…圧油空間
62,65…中間空間
63…バランスピストン
68…排油流路

Claims (5)

  1. スクリュロータによって気体を圧縮し、潤滑油が供給されるスクリュ圧縮機であって、
    前記スクリュロータを収容するロータ室と、
    前記スクリュロータのロータ軸を支持する軸受を収容し、前記ロータ室と反対側の部分に給油流路を介して前記潤滑油が供給される軸受空間と、
    前記ロータ室と前記軸受空間の間に設けられ、注油流路を介して前記潤滑油が供給される圧油空間と、
    前記圧油空間と前記軸受空間との間に設けられ、前記軸受空間および前記圧油空間から前記潤滑油が漏出可能な中間空間と、
    前記中間空間から前記潤滑油を排出するために、前記中間空間をより低圧の空間に連通させる排油流路とを有することを特徴とするスクリュ圧縮機。
  2. 前記中間空間と前記軸受空間とを区分する仕切板を備えることを特徴とする請求項1に記載の油冷式スクリュ圧縮機。
  3. 前記給油流路における前記潤滑油の流量を制限する流量制限手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の油冷式スクリュ圧縮機。
  4. 前記低圧の空間は、前記ロータ室の閉じ込み空間であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のスクリュ圧縮機。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のスクリュ圧縮機と、前記スクリュ圧縮機が吐出した気体から前記潤滑油を分離する油分離器とを有し、
    前記油分離器で分離した前記潤滑油をそのまま前記圧油空間に供給し、前記油分離器で分離した前記潤滑油を冷却してから前記給油流路を介して前記軸受空間に供給することを特徴とする圧縮装置。
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