JP2014074317A - 工事支援装置、その方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】GPSを用いることなく地盤工事の工事管理を適正に行うことで、工事を効率よく進めることができる工事支援装置等を提供する。
【解決手段】所定の大きさで格子状に区画された図面情報と、当該図面情報における格子の各交点を識別する格子点識別情報とをそれぞれ対応付けて記憶する図面情報記憶手段と、地盤工事の対象となる敷地に格子状に配設され、前記格子点識別情報に対応付けられたユニークな識別子を有する現地マーカを前記識別子を含む状態で撮像すると共に、地盤工事の際に用いる重機のアーム先端部を撮像する撮像手段と、撮像された撮像情報に基づいて前記現地マーカ及び前記アーム先端部の位置を演算する位置演算手段と、前記現地マーカの識別子と前記格子点識別情報との対応関係に基づいて、前記図面情報に前記アーム先端部の位置を対応付けて表示する表示制御手段とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】所定の大きさで格子状に区画された図面情報と、当該図面情報における格子の各交点を識別する格子点識別情報とをそれぞれ対応付けて記憶する図面情報記憶手段と、地盤工事の対象となる敷地に格子状に配設され、前記格子点識別情報に対応付けられたユニークな識別子を有する現地マーカを前記識別子を含む状態で撮像すると共に、地盤工事の際に用いる重機のアーム先端部を撮像する撮像手段と、撮像された撮像情報に基づいて前記現地マーカ及び前記アーム先端部の位置を演算する位置演算手段と、前記現地マーカの識別子と前記格子点識別情報との対応関係に基づいて、前記図面情報に前記アーム先端部の位置を対応付けて表示する表示制御手段とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、地盤工事の際の施工状況を現場で管理することで工事の支援を行う工事支援装置に関する。
例えば、地盤改良のような地盤工事を行う場合に、対象となる敷地を複数のブロックに区画してブロックごとに工事を進める方法が行われている。しかしながら、工事によっては施工箇所と非施工箇所との区別が付き難く、既に工事を行った箇所を繰り返して工事したり、施工箇所と非施工箇所との境界部分を重複して工事するといった非効率な状況が生じている。
このような問題に関連して、例えば特許文献1に示す技術が開示されている。特許文献1に示す技術は、作業領域で地雷処理作業を施工する移動式作業機械で、GPS3次元位置計測装置と、表示部と入力部とメモリを有するタブレット・コンピュータ等を備える移動式作業機械に適用され、表示部の画面に作業モニタ画面を表示する第1手段と、GPS3次元位置計測装置で得られた移動式作業機械の作業機の位置座標を基準として作業モニタ画面に移動式作業機械のシンボルを表示する第2手段と、作業モニタ画面で、表示されたシンボルを原点として、作業員の入力操作に基づいて施工作業領域を作成し施工作業領域を表す作業領域ブロックモデルを表示する第3手段とを備えるものである。
しかしながら、特許文献1に示す技術は、GPSにより処理機の位置・姿勢を計測するものであるため、場所によってはGPSによる捕捉ができず、正確な工事管理を行うことができなくなってしまう。
本発明は、GPSを用いることなく地盤工事の工事管理を適正に行うことで、工事を効率よく進めることができる工事支援装置等を提供する。
本発明に係る工事支援装置は、所定の大きさで格子状に区画された図面情報と、当該図面情報における格子の各交点を識別する格子点識別情報とをそれぞれ対応付けて記憶する図面情報記憶手段と、地盤工事の対象となる敷地に格子状に配設され、前記格子点識別情報に対応付けられたユニークな識別子を有する現地マーカを前記識別子を含む状態で撮像すると共に、地盤工事の際に用いる重機のアーム先端部を撮像する撮像手段と、撮像された撮像情報に基づいて前記現地マーカ及び前記アーム先端部の位置を演算する位置演算手段と、前記現地マーカの識別子と前記格子点識別情報との対応関係に基づいて、前記図面情報に前記アーム先端部の位置を対応付けて表示する表示制御手段とを備えるものである。
このように、本発明に係る工事支援装置においては、格子状に区画された図面情報と格子の各交点を識別する格子点識別情報とを対応付けて記憶し、地盤工事の対象となる敷地に格子状に配設された現地マーカの識別子を撮像すると共に、地盤工事の際に用いる重機のアーム先端部を撮像し、撮像情報に基づいて現地マーカ及びアーム先端部の位置を演算し、現地マーカの識別子と格子点識別情報との対応関係に基づいて、図面情報にアーム先端部の位置を対応付けて表示することで、作業しているアーム先端部の位置情報をGPSを用いることなく図面情報上で把握することができ、施工箇所及び非施工箇所の区分を明確にして、工事を効率よく進めることが可能になるという効果を奏する。
本発明に係る工事支援装置は、前記撮像手段が、少なくとも地盤工事の対象となる敷地における仮の原点、仮のX軸上及び仮のY軸上に配設されたそれぞれ現地マーカを撮像し、撮像された撮像情報に基づいて当該撮像情報における原点、X軸及びY軸を設定する座標設定手段を備えるものである。
このように、本発明に係る工事支援装置においては、地盤工事の対象となる敷地における仮の原点、仮のX軸上及び仮のY軸上に配設されたそれぞれ現地マーカを撮像し、撮像された撮像情報に基づいて当該撮像情報における原点、X軸及びY軸を設定することで、図面情報との対応付け及びアーム先端部の位置を正確に演算することができ、工事管理を適正に行うことができるという効果を奏する。
本発明に係る工事支援装置は、前記アーム先端部に、少なくとも3つ以上の先端マーカが配設されており、前記先端マーカの配置関係に基づいて前記アーム先端部の回転角度及び傾きの角度を算出する状態演算手段を備えるものである。
このように、本発明に係る工事支援装置においては、先端マーカの配置関係に基づいてアーム先端部の回転角度及び傾きの角度を算出するため、アーム先端部の状態を正確に把握してより適正に地盤に対する工事管理を行うことができるという効果を奏する。
本発明に係る工事支援装置は、前記アーム先端部の位置及び状態の情報に基づいて、地盤工事がなされた空間領域を演算する工事領域演算手段を備え、前記表示制御手段が、前記図面情報に前記空間領域を表示するものである。
このように、本発明に係る工事支援装置においては、アーム先端部の位置及び状態の情報に基づいて、地盤工事がなされた空間領域を演算し表示するため、地盤工事が行われた平面上の領域だけでなく、地盤工事において非常に重要な深さ方向を含めた立体的な空間を把握することができ、工事状態を適正に管理することができるという効果を奏する。
本発明に係る工事支援装置は、前記表示制御手段が、前記図面情報に前記アーム先端部の位置を表示すると共に、区画された各格子について施工領域と非施工領域とを区別して表示するものである。
このように、本発明に係る工事支援装置においては、図面情報における区画された各格子について施工領域と非施工領域とを区別して表示するため、施工領域と非施工領域とが明確となり、重複工事等の無駄な作業をなくして効率のよい工事を進めることができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明は多くの異なる形態で実施可能である。また、本実施形態の全体を通して同じ要素には同じ符号を付けている。
以下の実施の形態では、主に装置について説明するが、所謂当業者であれば明らかな通り、本発明は方法、及び、コンピュータを動作させるためのプログラムとしても実施できる。また、本発明はハードウェア、ソフトウェア、または、ハードウェア及びソフトウェアの実施形態で実施可能である。プログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、光記憶装置、または、磁気記憶装置等の任意のコンピュータ可読媒体に記録できる。さらに、プログラムはネットワークを介した他のコンピュータに記録することができる。
(本発明の第1の実施形態)
本実施形態に係る工事支援装置について、図1ないし図9を用いて説明する。本実施形態に係る工事支援装置が支援する工事は、例えば土壌改良のような地盤工事とし、土壌改良の対象となる敷地に対して、重機と攪拌機を用いて順次土壌改良を行うような工事とする。攪拌機は、重機のバケットを取り外してアームの先端部に付け替えられており、その攪拌機により地盤が掘削され、コンクリートや土壌改良に必要な材料等による土壌改良が行われる。このような地盤工事の工事管理においては、特に、攪拌深度、攪拌機の傾斜、羽切り回数、施工位置等の情報が重要となる。本実施形態の工事支援装置は、これらの情報を正確に取得して現場及び事務所での工事管理を適正に行うものである。
本実施形態に係る工事支援装置について、図1ないし図9を用いて説明する。本実施形態に係る工事支援装置が支援する工事は、例えば土壌改良のような地盤工事とし、土壌改良の対象となる敷地に対して、重機と攪拌機を用いて順次土壌改良を行うような工事とする。攪拌機は、重機のバケットを取り外してアームの先端部に付け替えられており、その攪拌機により地盤が掘削され、コンクリートや土壌改良に必要な材料等による土壌改良が行われる。このような地盤工事の工事管理においては、特に、攪拌深度、攪拌機の傾斜、羽切り回数、施工位置等の情報が重要となる。本実施形態の工事支援装置は、これらの情報を正確に取得して現場及び事務所での工事管理を適正に行うものである。
図1は、本実施形態に係る工事支援装置を含むシステム構成図である。工事支援システム1は、現場の担当者が操縦する重機2に配設されたカメラ3、ディスプレイ4及びコンピュータ5と、工事管理者が管理する管理装置6に備えられたCAD処理部7とを有する。
カメラ3は、重機2に固定して配設されており、工事を行う方向を重機2のアーム先端部(アームと攪拌機との接続部分)を含むように常時又は定期的に撮像する。撮像方法は静止画であっても動画であってもよい。撮像された撮像情報はコンピュータ5に取り込まれて画像処理の対象となる。
ディスプレイ4は、重機2の操縦席に配設され、コンピュータ5で処理した結果が出力される。出力内容としては、例えば、工事領域におけるアーム先端部(すなわち、アーム先端部に接続して配設された攪拌機)の位置や施工箇所及び非施工箇所、工事の進捗状況等である。
管理装置6は、現場ではなく事務所のような管理を主体的に行う場所において、管理者が利用する装置であり、少なくともCADによる処理を行うCAD処理部7を備える。CAD処理部7で処理された図面情報等は、重機2に備えられたコンピュータ5に送られてコンピュータ5の処理に利用される。また、コンピュータ5で処理された工事情報をCAD処理部7が受信して、管理者用のCAD図面が作成される。
なお、コンピュータ5の処理については詳細を後述するため、ここでは説明を省略する。また、コンピュータ5と管理装置6との間のデータのやり取りは、例えば、メモリスティックやメモリカードのような記憶媒体を介して行ってもよいし、有線又は無線通信によりやり取りを行ってもよい。
図2は、本実施形態における工事支援装置で用いるコンピュータのハードウェア構成図である。コンピュータ5は、CPU21、RAM22、ROM23、ハードディスク(HDとする)24、通信I/F25、及び入出力I/F26を備える。ROM23やHD24には、オペレーティングシステムや各種プログラム(例えば、工事支援プログラム等)が格納されており、必要に応じてRAM22に読み出され、CPU21により各プログラムが実行される。
通信I/F25は、他の装置間(例えば、カメラ3、ディスプレイ4、管理装置6等)の通信を行うためのインタフェースである。入出力I/F26は、タッチパネル、キーボード、マウス等の入力機器からの入力を受け付けたり、プリンタや画面等にデータを出力するためのインタフェースである。この入出力I/F26は、必要に応じて光磁気ディスク、フロッピーディスク、CD−R、DVD−R等のリムーバブルディスク等に対応したドライブを接続することができる。各処理部はバスを介して接続され、情報のやり取りを行う。なお、上記ハードウェアの構成はあくまで一例であり、必要に応じて変更可能である。
図3は、本実施形態に係る工事支援装置で用いるコンピュータの機能ブロック図である。コンピュータ5は、CAD処理部7で作成されたCAD図面やその他の属性情報等を記憶するCAD情報記憶部31と、カメラ3で撮像された撮像情報を記憶する撮像情報記憶部32と、CAD図面上で設定された識別情報(詳細は後述するが、CAD図面上で区画した格子の各交点に設定された識別情報)と現地に設置された現地マーカの識別情報(詳細は後述するが、地盤工事の対象となる敷地に格子状に配設された現地マーカの識別子)とを1対1で対応付けした対応情報を記憶する対応情報記憶部33と、CAD情報記憶部31における格子の交点の識別情報と撮像情報記憶部32における現地マーカの識別子とを対応情報記憶部33の対応情報に基づいて対応付けする対応付処理部34と、撮像情報記憶部32における撮像情報から、画像処理により重機2のアーム先端部の位置や現地マーカの位置を演算する位置演算部35と、撮像情報記憶部32における撮像情報から、画像処理により重機2のアーム先端部の状態を演算する状態演算部36と、対応付処理部34、位置演算部35及び状態演算部36の処理結果に基づいて、工事に関する様々な情報を演算し、演算結果を工事情報記憶部39に記憶すると共に、表示制御部38に出力する工事情報演算部37と、対応付処理部34、位置演算部35、状態演算部36及び工事情報演算部37の処理結果に基づいて、工事の状態やアーム先端部の位置をディスプレイ4に表示する表示制御部38とを備える。
なお、工事情報記憶部にて記憶された工事情報は、管理装置6の管理用データとして利用される。このとき工事情報は、例えば、メモリスティックやメモリカードのような記憶媒体を介して行ってもよいし、有線又は無線通信によりやり取りを行ってもよい。
CAD情報記憶部31に記憶されるCAD情報及び撮像情報記憶部32に記憶される撮像情報について、図4の具体例を用いて説明する。図4は、本実施形態に係る工事支援装置で用いるCAD情報及び撮像情報の具体例を示す図である。図4(A)はCAD情報の具体例を示し、図4(B)は撮像情報の具体例を示す。
図4(A)に示すCAD情報は、地盤工事の対象となる敷地の大きさや区画割りする各ブロックの大きさに応じて、複数の格子状に区画された図面として作成される。各格子の交点には、図4(A)に示すような一意の識別情報が属性として設定される。ここでは、1〜20までの数字が識別情報として各交点に割り振られている。
図4(B)に示す撮像情報は、重機2に固定されたカメラ3で撮像された画像である。ここで、現場においてカメラ3の撮像が行われるに当たって、予め現地マーカが配設されている必要がある。現地マーカは、現地の測量情報に基づいて、実際にブロック単位で地盤工事を行う際の各ブロックの交点(各ブロックの頂点)の位置に工事担当者により配設される。ここでは、現地マーカとしてポールを立設しているが、シンボルになるものであれば何でもよい。
現地マーカには、画像処理において各マーカを一意に識別することができる識別子が付与されている。図4(B)の場合は、ポールにおける識別子の位置(ポールの上端部又は当該上端部にある基準となる目印からの位置)に応じて、各現地マーカが一意に識別される。これ以外にも、例えば、各現地マーカごとに異なる色調のものを使用したり、撮像される位置に識別情報を埋め込んだバーコードやQRコード(登録商標)を貼設し、それらのコードを画像処理により読み込むようにしてもよい。
現地マーカの識別子とCAD情報の識別情報とは1対1で対応付けられており、その対応情報は対応情報記憶部33に記憶されている。例えば、図4(A)における識別情報1の交点と図4(B)におけるポールa、図4(A)における識別情報17の交点と図4(B)におけるポールbとが対応付けられているといった情報が記憶されている。なお、この対応情報には、各現地マーカの識別子以外の属性(例えば、工事の開始・終了位置を示すポールであること、危険な地盤の領域であること等)が記憶されるようにしてもよい。これらの属性情報は、CAD情報と撮像情報を対応付けした後に表示制御部38等により出力(ディスプレイ4に表示、又は、スピーカ(図示しない)からの音声での警告等)をするようにしてもよい。
また、撮像情報にはアーム先端部が含まれる。このとき、アーム先端部には攪拌機が設置されており、攪拌機の攪拌動作部分は地中に埋まっている状態である。アーム先端部(アームの先端部に取り付けられた攪拌機の接続部分)には、図4(B)に示すように3つの先端マーカが付設されており、この3つの先端マーカが画像の中のどの位置にどのような位置関係で撮像されるかにより、アーム先端部の位置や状態に付随する攪拌機の位置や状態を特定する。
アーム先端部の位置及び状態の演算について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、本実施形態に係る工事支援装置においてアーム先端部の位置を特定する処理を示す図、図6は、本実施形態に係る工事支援装置においてアーム先端部の状態を特定する処理を示す図である。図5において、まず、地盤工事の対象となる敷地に現地マーカを配設する際に、予め原点、X軸及びY軸の座標を設定する。座標の設定は、対象となる敷地に仮の原点、仮のX軸上の任意の位置及び仮のY軸上の任意の位置に現地マーカを配設し、それを撮像することで、撮像情報における座標が設定される。座標が設定されると、先端マーカが画像のどの位置に撮像されているかにより、アーム先端部の位置(画像に設定された仮想の座標値)を特定することができる。
また、図6に示すように、3つの先端マーカがどのような位置関係で撮像されたかにより、アーム先端部の回転角度及び傾きを算出することができる。アーム先端部の回転角度及び傾きが算出されることで、攪拌機の回転角度及び傾きが算出され、攪拌機の長さから攪拌の深度を求めることができる。すなわち、攪拌機が地盤に侵入する直前の状態を基準位置として特定しておき、攪拌機が地盤に掘進した状態との差を演算することで、アーム先端部の下方への移動距離を算出し、その算出されたアーム先端部の移動距離、攪拌機の長さ、アーム先端部の傾きから、掘進した深度や地盤下の立体的な施工箇所(施工空間)を演算することができる。
なお、先端マーカの数は3点以上であればよい。また、撮像情報における座標が設定されていることから、当然撮像位置、すなわち重機2の現在地の座標を求めることも可能である。
対応付処理部34、位置演算部35及び状態演算部36により、上記図4ないし図6のような処理が行われると、それらの処理結果に基づいて工事情報演算部37が工事情報を演算する。工事情報とは、例えば、施工箇所情報、非施工箇所情報、施工深度情報、作業時間情報、作業進捗情報、作業終了予定情報等の工事管理に関する様々な情報を含む。これ以外にも、例えば、攪拌機における一の羽にのみ特殊なマーキングを行い、そのマークの連続撮像状態を見て割り出した羽切り回転数情報や、地盤改良の際に流し込むコンクリートや土壌改良に必要な材料等の流量情報を含むことができる。
演算された工事情報は工事情報記憶部39に記憶されると共に、表示制御部38が表示制御する際の情報として利用される。ここで、表示制御部38の処理について図7の具体例を用いて説明する。図7は、本実施形態に係る工事支援装置における表示制御部の処理を示す図である。図7(A)が第1の具体例であり、図7(B)が第2の具体例である。画面上には、作業しているブロックNo.、作業時間、流量、羽切り回転数、傾斜角度、作業領域の平面図等が表示されている。これらの情報は、対応付処理部34、位置演算部35、状態演算部36及び工事情報処理部37の処理結果から得ることができる。工事担当者である重機2の操縦者は、ディスプレイ4に表示されたこれらの情報を見ながら、重機2を操縦して地盤工事を進めることで、作業を効率よく進めることが可能となる。
工事情報記憶部39に記憶された工事情報は、管理装置6において管理情報としても利用される。管理装置6では、図7に示した画面と同様に工事に関する様々な情報を出力することが可能であると共に、工事情報を利用したCAD処理部7によるCAD図面の作成も可能である。図8に、工事情報記憶部39に記憶された工事情報を用いたCAD図面の具体例を示す。図8に示すように、工事の状況や進捗、施工箇所、非施工箇所等を3次元の立体モデルで表示することができ、事務所にいながら現場の工事状況をリアルに管理することが可能となる。
次に、動作について説明する。図9は、本実施形態に係る工事支援装置の動作を示すフローチャートである。まず、管理装置6のCAD処理部7で作成されたCAD図面情報を重機2のコンピュータ5のCAD情報記憶部31に取り込む(S1)。この取り込みは、上述したように、メモリスティックやメモリカードのような記憶媒体を介して行ってもよいし、有線又は無線通信によりやり取りを行ってもよい。
地盤工事の対象となる現場の敷地では、予め現地マーカにより画像上の原点、X軸及びY軸の座標が設定される。そして、地盤工事の準備として所定の位置に現地マーカが識別子と共に配設される。その状態で地盤工事が開始されると、まず、カメラ3のキャリブレーションが行われ、アーム先端部の基準座標が決定される。そして、地盤工事を進めながら、カメラ3が前方の現地マーカ及びアーム先端部を撮像し(S2)、その撮像情報を撮像情報記憶部32に記憶する。位置演算部35及び状態演算部36は、撮像情報記憶部32に記憶された撮像情報に基づいて、アーム先端部や現地マーカの位置(座標)を演算して特定すると共に、先端マーカの配置位置からアーム先端部の状態(傾き及び回転角度)を演算して特定する(S3)。
対応付処理部34は、CAD図面の識別情報と現地マーカの識別子とを対応情報記憶部33に記憶された対応情報に基づいて対応付けする(S4)。工事情報演算部37は、各処理部の演算結果から、地盤工事に関する様々な工事情報を演算すると共に、工事情報記憶部39に記憶する(S5)。表示制御部38は、各処理部の演算結果に基づいて、地盤工事に関する様々な情報をディスプレイ4に表示する(S6)。工事情報記憶部39に記憶された工事情報は、管理装置2に送信されて工事管理用の情報として利用される。その際に、工事情報が3次元CADで表示されて(S7)、処理を終了する。
なお、CAD図面と撮像情報とを対応付けるする際の画像処理は、例えばアフィン変換等の技術を用いることで対応付けすることができる。また、撮像情報はCAD図面以外にも、例えば、地図情報と対応付けすることで、工事対象となる敷地を地図情報上で正確に特定して施工箇所や非施工箇所等を区分して管理することができる。さらに、先端マーカによりアーム先端部の状態を演算をする際には、個々の先端マーカ自体の大きさの変化を考慮することで、より詳細で且つ正確に攪拌機の状態を特定することができる。
1 工事支援システム
2 重機
3 カメラ
4 ディスプレイ
5 コンピュータ
6 管理装置
7 CAD処理部
21 CPU
22 RAM
23 ROM
24 HD
25 通信I/F
26 入出力I/F
31 CAD情報記憶部
32 撮像情報記憶部
33 対応情報記憶部
34 対応付処理部
35 位置演算部
36 状態演算部
37 工事情報演算部
38 表示制御部
39 工事情報記憶部
2 重機
3 カメラ
4 ディスプレイ
5 コンピュータ
6 管理装置
7 CAD処理部
21 CPU
22 RAM
23 ROM
24 HD
25 通信I/F
26 入出力I/F
31 CAD情報記憶部
32 撮像情報記憶部
33 対応情報記憶部
34 対応付処理部
35 位置演算部
36 状態演算部
37 工事情報演算部
38 表示制御部
39 工事情報記憶部
Claims (7)
- 所定の大きさで格子状に区画された図面情報と、当該図面情報における格子の各交点を識別する格子点識別情報とをそれぞれ対応付けて記憶する図面情報記憶手段と、
地盤工事の対象となる敷地に格子状に配設され、前記格子点識別情報に対応付けられたユニークな識別子を有する現地マーカを前記識別子を含む状態で撮像すると共に、地盤工事の際に用いる重機のアーム先端部を撮像する撮像手段と、
撮像された撮像情報に基づいて前記現地マーカ及び前記アーム先端部の位置を演算する位置演算手段と、
前記現地マーカの識別子と前記格子点識別情報との対応関係に基づいて、前記図面情報に前記アーム先端部の位置を対応付けて表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする工事支援装置。 - 請求項1に記載の工事支援装置において、
前記撮像手段が、少なくとも地盤工事の対象となる敷地における仮の原点、仮のX軸上及び仮のY軸上に配設されたそれぞれ現地マーカを撮像し、
撮像された撮像情報に基づいて当該撮像情報における原点、X軸及びY軸を設定する座標設定手段を備えることを特徴とする工事支援装置。 - 請求項1又は2に記載の工事支援装置において、
前記アーム先端部に、少なくとも3つ以上の先端マーカが配設されており、
前記先端マーカの配置関係に基づいて前記アーム先端部の回転角度及び傾きの角度を算出する状態演算手段を備えることを特徴とする工事支援装置。 - 請求項3に記載の工事支援装置において、
前記アーム先端部の位置及び状態の情報に基づいて、地盤工事がなされた空間領域を演算する工事領域演算手段を備え、
前記表示制御手段が、前記図面情報に前記空間領域を表示することを特徴とする工事支援装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の工事支援装置において、
前記表示制御手段が、
前記図面情報に前記アーム先端部の位置を表示すると共に、区画された各格子について施工領域と非施工領域とを区別して表示することを特徴とする工事支援装置。 - コンピュータが、
所定の大きさで格子状に区画された図面情報と、当該図面情報における格子の各交点を識別する格子点識別情報とをそれぞれ対応付けて記憶する図面情報記憶ステップと、
地盤工事の対象となる敷地に格子状に配設され、前記格子点識別情報に対応付けられたユニークな識別子を有する現地マーカを前記識別子を含む状態で撮像されると共に、地盤工事の際に用いる重機のアーム先端部が撮像された撮像情報に基づいて、前記現地マーカと前記アーム先端部との位置関係を演算する位置演算ステップと、
前記現地マーカの識別子と前記格子点識別情報との対応関係に基づいて、前記図面情報に前記アーム先端部の位置を対応付けて表示する表示制御ステップとを実行することを特徴とする工事支援方法。 - 所定の大きさで格子状に区画された図面情報と、当該図面情報における格子の各交点を識別する格子点識別情報とをそれぞれ対応付けて記憶する図面情報記憶手段、
地盤工事の対象となる敷地に格子状に配設され、前記格子点識別情報に対応付けられたユニークな識別子を有する現地マーカを前記識別子を含む状態で撮像されると共に、地盤工事の際に用いる重機のアーム先端部が撮像された撮像情報に基づいて、前記現地マーカと前記アーム先端部との位置関係を演算する位置演算手段、
前記現地マーカの識別子と前記格子点識別情報との対応関係に基づいて、前記図面情報に前記アーム先端部の位置を対応付けて表示する表示制御手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする工事支援プログラム。
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Cited By (6)
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