JP2014073622A - 射出成形品の製造方法、射出成形品、および金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型間への樹脂注入点を増やしたり、型締め力を増加させたりすることなく、薄肉の射出成形品に成形不良が生じるのを防止すること。
【解決手段】本発明は、流動解析により、基準成形品40のモデルのフローフロントF0を取得するフローフロント取得ステップS1と、フローフロントF0に基づいて、基準成形品40に形成する1本以上の放射状リブ31A,31Bを設計するリブ設計ステップS2とを備えている。リブ設計ステップS2では、放射状リブがフローフロントF0の法線NVに沿っていて、1本以上の放射状リブが金型への注入点INを通るとともに、その放射状リブに他の放射状リブが接続され、1本以上の放射状リブが、金型間の終局充填部の近傍に延びているように、放射状リブ31A,31Bを設計する。
【選択図】図5

Description

本発明は、熱可塑性樹脂による薄肉射出成形品の製造方法、薄肉射出成形品、および金型に関する。薄肉射出成形品は、例えば、物品を収容する容器(ケース)全般である。
従来、射出成形された各種の樹脂製容器が存在する。樹脂性容器には、強度および剛性を増すのに寄与するリブが表面に形成されることがある(例えば、特許文献1,2)。
特許文献1に示される洗濯槽の後端壁は、回転ドラム軸の支持手段を保持するための円状貫通口から一定の間隔をおいて放射状に延設し、放射方向末端に向けて低くなる複数のリブを備えている。
特許文献2に示されるプリン、ゼリー等の薄肉カップ容器の底面には、格子模様の凸条が形成されている。その凸条は、金型に形成される斜行凹溝条により成形されている。斜行凹溝条は、金型の有効成形面に、樹脂注入口を中心とする仮想放射線に交差して、多数が形成されている。この斜行凹溝条により樹脂を案内して撹乱流を形成することで、成形品の樹脂の分子配向を異にすることにより、衝撃時に分子配向方向に沿って割れが生じるのを防止している。
特開平10−225968号公報 特開昭58−167131号公報
樹脂製の容器には、樹脂使用量の削減によりコストを低減するという命題から、軽量化が求められる。また、自動車、船舶、航空機などの輸送装置に搭載される装置の樹脂容器には、環境負荷低減のための燃費向上の目的から、薄肉化の要望が高い。
しかし、薄肉の樹脂容器を射出成形で作製する場合、狭い金型間を樹脂が流れ難いために、成形不良が発生し易い。例えば、樹脂流れの先端側が、金型への熱移行により硬化するのが早いために、金型の隅にまで樹脂が充填されない(ショートショット)。また、金型間の流動抵抗が大であるために金型間の樹脂内圧が高まって型締め力を上回れば、バリが生じる。
そこで、ショートショットに対しては、金型間への樹脂の注入点を増やし、金型間での樹脂の移動距離を短くすることが有効となる。しかし、金型に、射出機の出口が接続されるスプールから各ゲート(注入口)まで樹脂を導入する分岐した経路を形成する必要があり、樹脂を保温するためのヒーターを経路の分岐に伴って増設する必要もあるので、コストが増加する。
一方、バリに対しては、より大きい型締め力を有する大型の型締め装置を導入すればよいが、それも当然、コストが増加する。
薄肉の射出成形容器に関する特許文献2には、金型に形成される斜行凹溝条によって樹脂の撹乱流を形成し、それによって、容器の底面から容器の側壁の上端にまで樹脂が流れ込むと記載されている。しかし、金型間を流れる樹脂の流れを撹乱するのは、樹脂の充填効率が良いとは言い難いので、成形不良を防止するのに十分でない。
以上のような課題に基づいて、本発明の目的は、金型間への樹脂注入点を増やしたり、型締め力を増加させたりすることなく、薄肉の射出成形品に成形不良が生じるのを防止することにある。
シミュレーションソフトウェアにより樹脂流動解析(充填解析)を行うと、金型間に注入される樹脂の流動パターンであるフローフロントが得られる。フローフロントは、注入点から流れ拡がる樹脂の時間毎の到達位置を示している。
本発明者は、そのフローフロントの法線の方向に樹脂が流れ易いことに着目した。さらに、フローフロントの法線に沿ってリブを形成することを着想した。リブの位置では金型間の樹脂流路断面積が拡大され、流動抵抗が減少するので、樹脂流動が促進される。
そこでなされた本発明は、基準フローフロント取得ステップと、リブ設計ステップとを備える。
基準フローフロント取得ステップでは、射出成形により製造される成形品のモデルに対して、金型に注入される樹脂の流動解析を行うことにより、樹脂流動パターンである基準フローフロントを取得する。
リブ設計ステップでは、基準フローフロントに基づいて、成形品に形成する1本以上の放射状リブを設計する。
そして、本発明は、リブ設計ステップでは、以下に示す要件の放射状リブを設計することを特徴とする。
放射状リブは、基準フローフロントの法線に沿っている。
1本以上の放射状リブが金型への樹脂注入点を通るとともに、その放射状リブに他の放射状リブが接続(交差)されている。
1本以上の放射状リブが、基準フローフロントによると金型間で最後に充填される箇所または未充填部である終局充填部の近傍に延びている。
この発明によれば、1本以上が注入点を通る放射状リブが、樹脂注入点から樹脂が流れ拡がる方向であるフローフロントの法線に沿って形成されているので、最も流動性が高いところの樹脂流れが促進されることとなる。これにより、狭い金型間にも樹脂がスムーズに流れ込む。その放射状リブによって終局充填部の近傍まで樹脂が案内されることにより、終局充填部にも樹脂が十分に充填されるので、ショートショットを防止できる。
また、金型間を樹脂がスムーズに流れることにより充填効率が向上することで、充填率に対する射出圧力の上昇カーブが緩やかとなるので、型締装置に設定される最大射出圧力に達するのを遅らせる、あるいは達するのを避けることができる。これにより、バリを生じさせないための型締め力の余裕が射出圧力に対して得られる。
したがって、樹脂の注入点を増やしたり、型締め力を大きくするために大型の型締装置を導入する必要がないので、成形コストを抑えながら、従来は充填し得なかった薄肉の射出成形品の製造が可能となる。
さらに、放射状リブの方向に成形品の強度および剛性を向上させることもできる。
本発明の射出成形品の製造方法は、上記のリブ設計ステップに続いて、成形品に放射状リブが形成されてなるリブ有成形品に対応する金型を製作する金型製作ステップと、リブ有成形品の金型を用いてリブ有成形品を射出成形する射出成形ステップとを含んで構成することができる。
本発明の射出成形品の製造方法では、リブ設計ステップでは、基準フローフロントにほぼ沿った1本以上のフローフロントリブを設計することが好ましい。
放射状リブを流れる速い樹脂の流れがフローフロントリブに引き込まれるので、放射状リブに沿って樹脂流動が促進される一の箇所と、同様に促進される他の箇所との間の流れをも促進することができる。それにより得られるフローフロントの形状が、金型間に注入される本来の樹脂流れに近い基準フローフロントに近くなるので、金型の成形面の全体に亘り、樹脂がよりスムーズに流れる。
そのため、射出圧力の上昇勾配がより緩やかとなるので、最大射出圧力に達するのをより遅らせることができる。
本発明の射出成形品の製造方法では、リブ有成形品のモデルに対して、流動解析を行うことにより得られるフローフロントを確認するフローフロント確認ステップを備えることが好ましい。
これにより、リブ有成形品のフローフロントに基づいて、終局充填部まで樹脂が充填されるのを検証できる。
本発明の射出成形品の製造方法では、充填率に対する射出圧力を確認する充填率・射出圧力確認ステップを備えることが好ましい。
そうすれば、射出圧力の勾配および最大射出圧力に対する充填率に基づいて、終局充填部にまで樹脂が充填されるのを検証できる。
本発明は、射出成形品および金型も対象とする。
本発明の射出成形品の表面には、樹脂の流動解析により得られる樹脂流動パターンである基準フローフロントに基づいて1本以上の放射状リブが形成されている。
放射状リブは、基準フローフロントの法線に沿っていて、1本以上が金型への樹脂注入点を通るとともに、その放射状リブに他の放射状リブが接続され、1本以上が、基準フローフロントによると金型間で最後に充填される箇所または未充填部である終局充填部の近傍に延びていることを特徴とする。
本発明の射出成形品では、その表面に、基準フローフロントにほぼ沿った1本以上のフローフロントリブが形成されていることが好ましい。
また、本発明の金型の成形面には、樹脂の流動解析により得られる樹脂流動パターンである基準フローフロントに基づいて1本以上の放射状溝が形成されている。
放射状溝は、基準フローフロントの法線に沿っていて、1本以上が金型への樹脂注入点を通るとともに、その放射状溝に他の放射状溝が接続され、1本以上が、基準フローフロントによると金型間で最後に充填される箇所または未充填部である終局充填部の近傍に延びていることを特徴とする。
本発明の金型では、その成形面に、基準フローフロントにほぼ沿った1本以上のフローフロントリブが形成されていることが好ましい。
本発明によれば、金型間への樹脂注入点を増やしたり、型締め力を増加させたりすることなく、薄肉の射出成形品に成形不良が生じるのを防止できる。
第1実施形態に係る成形品を示し、(a)は、成形品の正面および側面を示す斜視図、(b)は、成形品の背面側の開口および側面を示す斜視図である。 図1の成形品の成形に用いる金型を示す断面図である。 製造工程を示す図である。 設計プロセスに用いられるリブ無の成形品を示し、(a)は、図1(a)に相当する斜視図、(b)は、そのフローフロントを示す図である。 (a)は、放射状リブが形成された本実施形態の成形品を示し、(b)は、そのフローフロントを示す図である。 (a)は、充填率に対する射出圧力を示すグラフである。(b)は、リブ形成が射出圧力の勾配に及ぼす影響を示すグラフである。 第1実施形態の変形例を示す斜視図である。 (a)は、放射状リブの本数と最大射出圧力に対する充填率との関係を示すグラフである。(b)および(c)は、リブの断面図である。 第1実施形態の他の変形例を示す斜視図である。 第2実施形態に係る成形品を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は(a)のフローフロントの模式図、(d)は第1実施形態のフローフロントの模式図である。
以下、添付図面に示す実施形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
なお、以降の説明において、既に説明した構成と同様の構成については、同じ符号を付し、その説明を省略または簡略する。
〔第1実施形態〕
図1に示す成形品10は、熱可塑性樹脂の薄肉射出成形品であり、箱状に形成されている。
成形品10は、矩形状の正面壁11と、正面壁11の四辺から立ち上がる側面壁121〜124とを備え、側面壁121〜124により囲まれる開口13を有している。この成形品10は、他の成形品と組み合わせられることにより、車両に搭載される空気調和機の構成部品および付随する部品を収容する空調装置ケースを構成する。
成形品10の基準板厚(外表面10Aから内表面10Bまでの厚み)は、例えば、0.3mm〜1.5mmとされている。
成形品10の外表面10Aには、正面壁11の平面中心Cを通り、正面壁11の周縁に向かう放射線を形成する2本の放射状リブ31A,31Bが立設されている。正面壁11の長手方向に沿う放射状リブ31Aは、側面壁121,123に連続し、側面壁121の端縁12Eおよび側面壁123の端縁12Eまで延びている。
平面中心Cで放射状リブ31Aに直交する放射状リブ31Bは、側面壁122,124に連続し、側面壁122の端縁12Eおよび側面壁124の端縁12Eまで延びている。
放射状リブ31A,31Bの外表面10Aからの高さは、基準板厚の例えば1.5〜3倍とすることができる。一例を挙げると、基準板厚0.8mm、リブ高さ1.2mmである。後述するフローフロントリブについても同様である。
成形品10の成形には、図2に示す固定金型2Aおよび可動金型2Bを備える型締装置が用いられる。成形品10の側面壁121〜124に沿って、固定金型2Aおよび可動金型2Bの合わせ面が設定されている。
固定金型2Aには、可動金型2Bとの間に樹脂を注入するためのゲート20が1箇所設けられている。ゲート20は、成形品10の正面壁11の平面中心Cに配置されている。ゲート20は、固定金型2Aの厚み方向に沿って形成されるランナー21により、射出機(図示せず)のノズルが接続されるスプール22に連通している。
固定金型2Aの成形面25には、放射状リブ31Aに対応する放射状溝21A、および放射状リブ31Bに対応する放射状溝(図示せず)が形成されている。
射出機は、シリンダ内に投入される樹脂をスクリューの回転によりせん断するとともに、ヒーターで加熱しながら前端に送り、前端に位置する計量された溶融樹脂をスクリューの前進により一定流量で金型内に射出する。射出機には、公知の各種構造のものを用いることができるので、その構成の図示および説明を省略する。
成形品10は、以下に示す設計プロセスを含む製造工程(図3)により製造される。
まず、図4(a)に示すように、放射状リブ31A,31Bが形成されておらず、外表面10Aが平坦であることを除いて成形品10と同じ形状の基準成形品40をモデルとして、そのフローフロントを得る(図3の基準フローフロント取得ステップS1)。
そのためには、樹脂の充填状態を解析するシミュレーションソフトウェアを用いる。このソフトウェアで流動解析を行うことによって、樹脂の射出時間、充填率、および図4(b)に示すようなフローフロント(流動パターン、メルトフロント)が得られる。
フローフロントは、樹脂の注入点から周囲に拡がる樹脂の到達位置を時間毎に示すもので、色分けされた(あるいは表示形態を変えて示された)パターンとして表示される。
図4(b)ではハッチングの種類を異ならせることによってフローフロントを示している。ゲート20の位置である注入点IN(矢印で示す)から、その周囲に順次、領域R1〜領域R5が並んでいる。領域R1〜R5の各々は、単位時間毎に複数の区画に分けられている。各区画の境界をなす稜線Lが、その時点のフローフロントF0を示す。
以上は、図5(b)でも同様である。
図4(a)の基準成形品40について得られたフローフロントF0によると、注入点INから金型2A,2B間(キャビティ)に注入された樹脂は、正面壁11の面内に放射状に拡がる。その正面壁11では、注入点INを中心とする同心円状のフローフロントF0が得られる。そして、正面壁11から各側面壁121〜124に樹脂が流入し、各々の端縁12Eに向かう。
ここで、正面壁11の長辺から立ち上がる側面壁121,123では、フローフロントF0が、正面壁11側から端縁12Eに向けて凸となる略円弧形状をなしている。このため、側面壁121,123を正面壁11と同一面内に配置するように成形品10を展開すれば、側面壁121,123のフローフロントF0は、正面壁11のフローフロントF0の周りで注入点INを中心とする略同心円状に形成される。領域R1〜R5の各区画の幅を見ると、正面壁11では樹脂がほぼ一定速度で流れているのに対し、側面壁121,123では次第に減速し、端縁12E近傍ではかなり遅くなる。
一方、正面壁11の短辺から立ち上がる側面壁122,124は、その横幅が長辺から立ち上がる側面壁121,123よりも狭く、そのため樹脂が流れる流路断面積が小さいので、側面壁121,123よりも樹脂が流れ難い。
したがって、正面壁11から側面壁122,124に流入した直後のフローフロントF0は、正面壁11のフローフロントF0と連続するように、端縁12Eに向けて凸状とされているが、側面壁122,124を進むうち減速した末に、逆向き(凹状)の形状に転じる。その凹状のフローフロントF0は、側面壁121,123に隣接する側12Sに比べて、側面壁121,123から離間した中央部12Cが正面壁11に向けて窪んでいる。その中央部12Cでは、樹脂の移動速度が側面壁121,123に比べても顕著に遅い。しかも、側面壁122,124の端縁12Eは、注入点INから最も遠い。そのため、凹状のフローフロントF0の最外周OLは端縁12Eの手前に留まる。つまり、最外周OLと端縁12Eまでの間には、樹脂が充填されない未充填部Uが発生する。
上述のフローフロントF0(図4(b))に基づいて、放射状リブの方向、本数、および末端の位置などを定める(図3のリブ設計ステップS2)。
放射状リブが形成される位置では、金型2A,2B間を流れる樹脂の流路断面積が拡大するから、樹脂の流動が促進される。
ここで、フローフロントF0は、時間毎の樹脂到達位置を示すものだから、その凸状部の先端部が、注入点INから樹脂が最も遠くまで移動したところであり、その凸状部の法線NVの方向に最も樹脂が流れ易い。したがって、注入点INから、フローフロントF0の凸状部の法線NVに沿って放射状リブを設けると、最も効率的な流動促進効果が得られる。
フローフロントF0は、同心円状に形成される範囲では、注入点INから全方位に亘って凸状部となるので、半径方向が法線NVの方向と一致する。
以上により、放射状リブの方向を、フローフロントF0の法線NV方向に設定する。
さらに、金型2A,2B間への樹脂充填の最終局面を考慮して放射状リブを設計する。側面壁121〜124では正面壁11と比べて樹脂の流動性が悪く、側面壁121,123では端縁12E近傍で流速が遅くなり、側面壁122,124では端縁12E近傍に未充填部Uが生じる。このため、放射状リブを側面壁121〜124の端縁12E近傍まで延ばせば、ショートショットを生じさせることなく、成形を安定して行える。
放射状リブの末端の位置は、フローフロントF0によると金型2A,2B間で最後に充填される側面壁121,123の端縁12E、または樹脂が充填されない未充填部Uとして残る側面壁122,124の端縁12Eに設定する。各端縁12Eを終局充填部と称する。
側面壁121〜124の各端縁12Eにまで放射状リブを延ばすには、側面壁122の端縁12Eおよび側面壁124の端縁12Eに末端が位置するものと、側面壁121の端縁12Eおよび側面壁123の端縁12Eに末端が位置するものとの合計2本の放射状リブで足りる。このため、本実施形態では放射状リブを2本形成する。
以上の設計プロセスにより、本実施形態では、図5(a)に示すように、注入点INを通って正面壁11の長辺に平行に延び、側面壁122,124の未充填部Uまで延びる放射状リブ31Aを形成するとともに、放射状リブ31Aに注入点INで直交し、側面壁121,123の端縁12Eまで延びる放射状リブ31Bを形成することとする。
次に、上記のように設計された放射状リブ31A,31Bを備える成形品10のモデルに対して流動解析を実施し、そのフローフロントを確認する(図3のフローフロント確認ステップS3)。そのフローフロントF1は、図5(b)に示すように、放射状リブ31A,31Bの位置で樹脂流動が促進されることによって、放射状リブ31A,31Bの末端Eに向けて突出する。それにより、側面壁122,124でも、端縁12Eに向けて凸状のフローフロントF1が形成される。そのフローフロントF1は側面壁122,124の端縁12Eまで達しているので、未充填部Uが生じないことを確認できる。
また、流動解析により、充填率に対する射出圧力も確認する(図3の充填率・射出圧力確認ステップS4)。射出機の動作を制御する制御装置により、スクリューを一定速度で前進させながら、一定流量で樹脂を注入していくと、図6(a)に示すように、金型2A,2B間の全体容積に対する充填率が高まるのに伴って、金型2A,2B間の樹脂内圧(射出圧力)が高まる。充填の進行に伴い、初期値からの立ち上がりの初期勾配D1よりは小さいほぼ一定の傾きで増加する勾配D2に変化する。
ここで、型締装置には、使用可能な射出圧力の上限である最大射出圧力が設定されている。この最大射出圧力は、本実施形態の型締装置では180MPaに設定されている。射出圧力が最大射出圧力に達すると、射出機の動作を制御する制御装置は、一定流量を維持する流量制御から、金型間の射出圧力を最大射出圧力以下に制限する圧力制御に切り替える。
なお、射出圧力は、射出機のノズル部分(スプール22)の樹脂圧力である。
リブ無の基準成形品40の場合、図6(a)に一点鎖線で示すように、充填率が約70%のときに最大射出圧力に達し、それ以降、圧力制御に切り替わる。そうすると、金型間に流れる樹脂の流量が減り、樹脂の流れの速度が低下する。それにより、樹脂が終局充填部まで行き着く前に樹脂流れの先端が硬化すれば、ショートショットが発生してしまう。
これに対して、本実施形態の成形品10では、実線で示すように、射出圧力の上昇カーブが基準成形品40の場合よりも緩やかであるため、最大射出圧力に達するのが遅れ、最大射出圧力に対する充填率は約84%に上がる。本実施形態では最大射出圧力に対する充填率の残余がさほどないため、圧力制御に切り替わっても、樹脂の流れの速度が顕著に低下することなく、終局充填部にまで樹脂が充填される。
図6(b)に、図6(a)の勾配D2に相当する圧力勾配を示す。リブ無の基準成形品40の場合に比べ、放射状リブ31A,31Bを有するリブ有の成形品10の充填時の圧力勾配は小さい。
以上により、設計プロセスを終了し、放射状リブ31A,31Bに対応する放射状溝を固定金型2Aの成形面25に刻設する(金型製作ステップS5)。
そして、射出機および型締装置により、成形品10を射出成形する(射出成形ステップS6)。射出成形は、型締め、射出、保圧、冷却、型開き、および取出しの一連の工程により行う。
スクリューの前進により固定金型2Aのスプール22から射出される溶融樹脂は、ランナー21を経てゲート20から固定金型2Aと可動金型2Bとの間に注入される。そして、注入点INから拡がる樹脂は、放射状リブ31A,31Bの位置で流路断面積が拡大されることにより、圧力損失が減少して加速される。
ここで、放射状リブ31A,31Bは、注入点INから樹脂が流れ拡がる方向であるフローフロントF0の凸状部の法線NVに沿って形成されているので、最も流動性が高いところの樹脂流れが促進されることとなる。こうして、注入される樹脂が備える流動エネルギーが最大限に引き出されることにより、高い流動促進効果が得られる。これにより、狭い金型2A,2B間にも樹脂がスムーズに流れ込む。
そして、最大射出圧力に達する前に、金型2A,2B間の大部分の範囲に樹脂が充填されるので、射出時間内に終局充填部(側面壁121〜124の各端縁12E)にも樹脂が十分に充填される。
その後、冷却により硬化した樹脂を金型2A,2B間から取り出すことにより、成形品10が製造される。
本実施形態によれば、流動解析により得られたフローフロントF0に基づいて設計される放射状リブ31A,31Bを形成することにより、金型2A,2B間の樹脂の流れを促進するため、充填効率の良い射出成形を行うことが可能となる。これによってショートショットを防止できるとともに、最大射出圧力に達するのが遅いために、バリを生じさせないための型締め力の余裕が射出圧力に対して得られる。
したがって、樹脂の注入点INを増やしたり、型締め力を大きくするために大型の型締装置を導入する必要がないので、成形コストを抑えながら、基準板厚の薄肉化が可能となる。
それに加えて、放射状リブ31A,31Bの方向に成形品10の強度および剛性を向上させることができる。
上記実施形態では、2本の放射状リブ31A,31Bが注入点INで十字状に直交するように形成されていたが、本発明における放射状リブは、フローフロントF0の法線NVに沿っていて、注入点INを通る1本以上の放射状リブにすべての放射状リブが接続され、かつ1本以上の放射状リブが終局充填部(端縁12E)の近傍まで延びている限り、例えば図7に示すように、その位置、および本数等は任意である。
終局充填部が複数ある場合は、流速が低い箇所を優先に、放射状リブを延ばすことが好ましい。これに基づいて、図7(a)では、未充填部Uまで延びる1本の放射状リブ31Aのみが形成されている。このように、未充填部Uまで延びる放射状リブ31Aのみを形成し、未充填となる可能性が小さい他の終局充填部については、放射状リブの形成を省略することもできる。
また、放射状リブは、未充填部Uの近傍まで延びていれば、成形不良を防止するのに足りる。未充填部Uへの流動促進作用を高めるため、未充填部Uの近傍まで延びる放射状リブ(放射状リブ31A)が、注入点INを通るのが好ましい。
図7(b)では、放射状リブ31A,31Bと、正面壁11の対角線を構成する放射状リブ31C,31Dとの合計4本の放射状リブが形成されている。放射状リブ31C,31Dは、正面壁11でフローフロントF0の法線NVに沿って延びてから、側面壁121〜124の隣り合う稜線12Lに沿って端縁12Eの位置まで延びている。放射状リブ31C,31Dにより、流動抵抗の高い金型2A,2B間の角部の樹脂流動が促進されることにより、未充填部Uが残るのを防止できる。
図8(a)に、放射状リブの本数に応じて、最大射出圧力に対する充填率がどのように変化するかを示す。基準成形品40のように放射状リブが0本の場合、約71%と充填性に劣るが、図7(a)に示すように1本、図1に示すように2本、そして図7(b)に示すように4本と増やすにつれて、充填性が向上する。
また、図7(c)に示すように、対角線を形成する放射状リブ31C,31Dのみを形成することもできる。
さらに、図7(d)に示すように、放射状リブ31Aに対して傾斜する放射状リブ31E,31Fを形成することもできる。これらの放射状リブ31E,31Fも、注入点INを通り、正面壁11および側面壁121,123でフローフロントF0の法線方向に延びて端縁12Eまで延びているので、側面壁121,123のショートショットを防止できる。
本発明の放射状リブは、成形品10の外表面10Aにではなく、図8(b)に示すように、内表面10Bに形成することもできる。あるいは、図8(c)に示すように、外表面10Aおよび内表面10Bの両方に形成することもできる。
本発明における放射状リブの方向は、理想的にはフローフロントF0の法線NVの方向に一致しているのが理想であるが、本発明は、流動性を促進できる限り、放射状リブがフローフロントF0の法線NVの方向からずれているのを許容する。
また、すべての放射状リブが注入点INを通っていなくても、1本以上の放射状リブが注入点INを通り、その放射状リブに他の放射状リブが接続(交差)していれば足りる。他の放射状リブには、注入点INを通る放射状リブおよび金型2A,2B間の間隙を通じて樹脂が流れる。注入点INを通る放射状リブは、注入点からずれていてもよい。
上記の放射状リブ31A〜31Fは、成形品を展開したときに、正面壁11の平面中心Cから側面壁121〜124の端縁12Eまで同一直線上に延びているが、途中で少し曲がっていてもよい。
さらに、本発明の射出成形品の形状は任意である。フローフロントF0は、注入点INから注入された直後は同心円状だが、その後、射出成形品の形状によっては、同心円状から大きく変形した形状となる。射出成形品がどのような形状であっても、リブの無い初期形状のフローフロントF0の法線NVに沿って放射状リブを形成する。
成形品の肉厚や形状によっては、図9(a)に示すように、複数の注入点を設けることもできる。この例では、放射状リブ31A上で、成形品の平面中心Cの両側に等間隔に注入点IN1,IN2が設けられるとともに、これら2箇所の注入点IN1,IN2に対応するゲート20およびランナー21が固定金型2Aに形成されている。
この成形品のフローフロントは、注入点IN1から注入される樹脂の拡がりと、注入点IN2から注入される樹脂の拡がりとが合成されたパターンを描く。そのフローフロントの法線に沿って、1本以上の放射状リブが注入点IN1および注入点IN2のいずれかを通り、その放射状リブに他の放射状リブが接続され、かつ1本以上の放射状リブが終局充填部の近傍まで延びるように放射状リブ31A,31Bを形成する。
あるいは、図9(b)に示すように、注入点IN1で放射状リブ31Aに交差する放射状リブ31Gと、注入点IN2で放射状リブ31Aに交差する放射状リブ31Hとを形成することもできる。このように注入点IN1,IN2が多いと、その分、金型2A,2B間の樹脂の移動距離が短くなり、樹脂の流動性の低下が抑えられるので、成形不良をより確実に防止できる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について図10を参照して説明する。
第2実施形態の成形品50には、上述の放射状リブ31A,31Bに加え、フローフロントF0にほぼ沿った複数のフローフロントリブ32が形成されている。
複数のフローフロントリブ32は、各々がフローフロントF0にほぼ沿うように、リブ設計ステップS2で設計されている。そのため、正面壁11では、平面中心Cに対してフローフロントリブ32が同心円状に配置されている(図10(a))。また、側面壁121,123では、フローフロントリブ32は円弧状に形成されている(図10(b))。図示を省略するが、フローフロントリブ32は、側面壁122,124でもフローフロントF0と同様の形状に形成されている。
これらのフローフロントリブ32は、注入点INに最も近いものが、例えば充填率5%〜20%の位置に配置され、そこから、例えば充填率10%〜40%の間隔で配置されている。なお、フローフロントリブ32は、必ずしも等間隔でなくてもよい。
成形品50を成形する金型2A,2Bにも、上記のフローフロントリブ32に対応する形状のフローフロント溝(図示せず)が形成されている。
図10(d)に、放射状リブ31A,31Bのみが形成されているときのフローフロントを模式的に示す。そのフローフロントによると、放射状リブ31A,31Bによる流動促進により、放射状リブ31A,31Bの部分でフローフロントは突出しており、その部分の流速が速いことがわかる。それにより、放射状リブ31A,31Bの間には凹状の部分P1が出現している。
本実施形態のようにフローフロントリブ32が形成されていると、放射状リブ31A,31Bを流れる速い樹脂の流れがフローフロントリブ32に引き込まれるので、図10(c)に示すように、凹状の部分P1の流れが補償される。それにより、放射状リブ31A,31Bおよびフローフロントリブ32が形成されていない基準成形品40のフローフロントF0に近い形状のフローフロントが得られる。
本実施形態によれば、金型2A,2B間に注入された本来の樹脂流れに近い形状のフローフロントが得られるため、注入点INから金型2A,2Bの成形面の全体に亘り、樹脂がよりスムーズに流れる。
そのため、図6(a)および(b)に示すように、射出圧力の上昇勾配がより緩やかとなり、最大射出圧力に達するのをより遅らせることができる。
なお、フローフロントリブ32は1本以上あれば良く、上述したいずれの放射状リブにも組み合わせることができる。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
2A 固定金型
2B 可動金型
10,50 成形品(リブ有成形品)
10A 外表面
10B 内表面
11 正面壁
12E 端縁
13 開口
20 ゲート
21 ランナー
21A 放射状溝
22 スプール
25 成形面
31A〜31H 放射状リブ
32 フローフロントリブ
40 基準成形品
121〜124 側面壁
F0 フローフロント(基準フローフロント)
F1 フローフロント
IN,IN1,IN2 注入点
NV 法線
R1〜R5 領域
U 未充填部

Claims (9)

  1. 射出成形により製造される成形品のモデルに対して、金型に注入される樹脂の流動解析を行うことにより、樹脂流動パターンである基準フローフロントを取得する基準フローフロント取得ステップと、
    前記基準フローフロントに基づいて、前記成形品に形成する1本以上の放射状リブを設計するリブ設計ステップと、
    を備え、
    前記リブ設計ステップでは、
    前記放射状リブが前記基準フローフロントの法線に沿っていて、
    1本以上の前記放射状リブが前記金型への樹脂注入点を通るとともに、その前記放射状リブに他の前記放射状リブが接続され、
    1本以上の前記放射状リブが、前記基準フローフロントによると前記金型間で最後に充填される箇所または未充填部である終局充填部の近傍に延びているように、
    前記放射状リブを設計する、
    ことを特徴とする射出成形品の製造方法。
  2. 前記成形品に前記放射状リブが形成されてなるリブ有成形品に対応する金型を製作する金型製作ステップと、
    前記リブ有成形品の金型を用いて前記リブ有成形品を射出成形する射出成形ステップと、を備える、
    請求項1に記載の射出成形品の製造方法。
  3. 前記リブ設計ステップでは、
    前記基準フローフロントにほぼ沿った1本以上のフローフロントリブを設計する、
    請求項1または2に記載の射出成形品の製造方法。
  4. 前記リブ有成形品のモデルに対して、前記流動解析を行うことにより得られるフローフロントを確認するフローフロント確認ステップを備える、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の射出成形品の製造方法。
  5. 充填率に対する射出圧力を確認する充填率・射出圧力確認ステップを備える、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の射出成形品の製造方法。
  6. 射出成形により製造される成形品であって、
    その表面に、樹脂の流動解析により得られる樹脂流動パターンである基準フローフロントに基づいて1本以上の放射状リブが形成され、
    前記放射状リブは、
    前記基準フローフロントの法線に沿っていて、
    1本以上が前記金型への樹脂注入点を通るとともに、その前記放射状リブに他の前記放射状リブが接続され、
    1本以上が、前記基準フローフロントによると前記金型間で最後に充填される箇所または未充填部である終局充填部の近傍に延びている、
    ことを特徴とする射出成形品。
  7. その表面に、前記基準フローフロントにほぼ沿った1本以上のフローフロントリブが形成されている、
    請求項6に記載の射出成形品。
  8. 射出成形に用いられる金型であって、
    その成形面に、樹脂の流動解析により得られる樹脂流動パターンである基準フローフロントに基づいて1本以上の放射状溝が形成され、
    前記放射状溝は、
    前記基準フローフロントの法線に沿っていて、
    1本以上が前記金型への樹脂注入点を通るとともに、その前記放射状溝に他の前記放射状溝が接続され、
    1本以上が、前記基準フローフロントによると前記金型間で最後に充填される箇所または未充填部である終局充填部の近傍に延びている、
    ことを特徴とする金型。
  9. その成形面に、前記基準フローフロントにほぼ沿った1本以上のフローフロントリブが形成されている、
    請求項8に記載の金型。
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JP2016216529A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 旭化成株式会社 摺動部品
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