JP2014073460A - 携行型浄水キット - Google Patents

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Abstract

【課題】携行型浄水キットの使い勝手の向上を図る。
【解決手段】紙ろ過器12、ポンプ14、砂ろ過器16、活性炭ろ過器18及び膜ろ過器20が、この順番で配管30、32によって接続されることで、浄水器10が容易に構成されるものである。しかも、浄水器10は、これら各構成要素に分解可能に構成され、キャリーケースに、分解状態で収納されることで、コンパクトにまとめられる。紙ろ過器12は、スポンジ等の多孔質材料で構成される円筒状支持部材54に、円筒状支持部材54より長いろ紙56を巻き付け、これらが有底円筒状のハウジング58に収納されて、ハウジング58の開口部を蓋60によって塞いで構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、携行型浄水キットに関するものである。
近年の防災意識の高まりを受けて、緊急時の水の確保に大きな関心が集まっている。本出願人らは、水の浄化に関して鋭意研究を進めており、上記要請に対応した、携行型浄水キットを開発している。この携行型浄水キットは、電力等の動力源が不要な手動式の浄水器を、携帯性に優れるように分解し、使用時には容易に組み立て可能に構成したものである。具体的な構成としては、精密ろ過(MF)膜、限外ろ過(UF)膜又は逆浸透(RO)膜等を使用し、これらろ過膜への水の供給を、手動ポンプで行なうようにしたことで、災害時はもちろんのこと、レジャー目的、軍用装備品等、様々な用途に適合するものとなっている(例えば、特許文献1)。
特開2010−221206号公報
上記の携行型浄水キットは、手動式の浄水器を組立分解可能に構成したキットであって、各構成要素を分離した状態で携行用ケース内に収容可能としたものである。そして、浄化する水源の懸濁物質として含まれる微細粒子、溶存性有機物、藻類及び一般細菌等の除去が可能で、長期に亘り、活性炭筒や膜ろ過器の目詰まりが生じ難く、かつ、取扱いやメンテナンスの容易性を考慮したものとなっている。又、この携行型浄水キットは、膜ろ過器等にかかる水量負荷を略均一に保持し得るように機能するための、砂ろ過筒を備えることで、手動ポンプの脈動の低減を可能としている。更に、紙フィルターカートリッジを用いた前処理装置を備え、これによって小粒子を補足することにより、砂ろ過筒や膜ろ過装置のろ過能力の低下を防ぎ、長時間にわたって安定した水ろ過が可能となっている。一方、前処理装置の構成が複雑で、メンテナンスが容易ではなく、又、コストの上昇を招く点で、改良の余地があった。
本発明は、上記のごとき携行型浄水キットの、さらなる使い勝手の向上を図ることにある。又、携行型浄水キットにより構成される浄水器に必要なろ過能力を確保しつつ、紙フィルターカートリッジを用いた前処理装置の構成を簡素化することにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)紙ろ過器、活性炭ろ過器、膜ろ過器及びポンプを含み、これらの構成要素を連通する配管によって接続されてなる浄水器が、前記各構成要素に分解可能に構成され、前記紙ろ過器は、多孔質の円筒状支持部材と、該円筒状支持部材に巻き付けられる外側ろ紙と、該外側ろ紙を前記円筒状支持部材に巻き付けた状態で収納可能な有底円筒状の、円筒壁に通水スリットが形成されたハウジングと、該ハウジングの開口部をふさぐと共に該ハウジング内部と連通する開口部を中央部に有する蓋と、該蓋の内側から前記開口部に対し着脱可能に接続され、前記円筒状支持部材の中央穴部に挿入される、管壁に通水スリットが形成された集水管とを含む携行型浄水キット(請求項1)。
本項に記載の携行型浄水キットは、紙ろ過器、活性炭ろ過器、膜ろ過器及びポンプを含み、これらが配管によって接続されることで浄水器が構成されるものである。
紙ろ過器は、スポンジ等の多孔質材料で構成される円筒状支持部材の外周に、外側ろ紙を巻き付け、これらが有底円筒状のハウジングに収納される。又、蓋の内側から開口部に対し着脱可能に接続される集水管が、ハウジングに収納された円筒状支持部材の中央孔部に挿入され、ハウジングの開口部が蓋によって塞がれることで、円筒状支持部材、集水管及びこれらを覆う外側ろ紙が、ハウジング内に保持される。
又、紙ろ過器の集水管の管壁にも通水スリットが形成されていることから、紙ろ過器を水源に直接水没させて、紙ろ過器自体を集水口として用いるものである。そして、ハウジングの通水スリットによって、被処理水から、比較的大きな異物、例えば、木の葉、小枝、ビニール片等の夾雑物を除去するものである。
ハウジングの円筒壁の通水スリットによって、夾雑物が除去されハウジング内に進入した原水は、更に、外側ろ紙によってろ過され、通水性に優れた円筒状支持部材を通過する。そして、集水管の通水スリットを介して、集水管から集水されるものである。すなわち、本項に係る紙ろ過器は、ハウジングの通水スリットと、外側ろ紙とで、多重の濾過構造を構成するものである。又、円筒状支持部材によって、外側ろ紙は不用意に潰れたり折れ曲がったりすること無く、ハウジング内で、ろ過に適した形状が維持されるものとなる。
又、紙ろ過器のろ紙の交換を行なう際には、ハウジングから蓋を取り外し、この際、蓋と共に集水管を円筒状支持部材から引き抜く。
続いて、ハウジングから円筒状支持部材と共に外側ろ紙を取り出して、円筒状支持部材に巻き付けられた外側ろ紙を取り去り、新しい外側ろ紙を巻き付ける。
そして、各要素を再び組付けることで、紙ろ過器の所望のろ過性能が回復するものである。
(2)上記(1)項において、前記円筒状支持部材に巻き付けられる外側ろ紙は、前記円筒状支持部材の長さより長く、前記円筒状支持部材の両端部から中央孔部へと折り込まれる態様で、前記ハウジング内に収納される携行型浄水キット(請求項2)。
本項に記載の携行型浄水キットは、円筒状支持部材の長さより長い外側ろ紙が、円筒状支持部材の両端部から中央孔部へと折り込まれることで、外側ろ紙及び円筒状支持部材の弾性と両者間に生ずる摩擦力とにより、外側ろ紙が円筒状支持部材に固定されるものである。又、集水管が、ハウジングに収納された円筒状支持部材の中央孔部に挿入され、ハウジング内に収納されることで、集水管と外側ろ紙とが当接して両者間に緩やかなシールがなされるものである。特に、円筒状支持部材が、スポンジ等の弾性を有する部材で構成されている場合には、円筒状支持部材の弾性変形によって、外側ろ紙及び集水管は、円筒状支持部材に対してより確実に固定されるものとなる。
(3)上記(1)(2)項において、前記集水管に巻き付けられる内側ろ紙を含む携行型浄水キット(請求項3)。
本項に記載の携行型浄水キットは、原水をろ過するろ紙として、更に集水管に巻き付けられる内側ろ紙を含むものである。この内側ろ紙が巻き付けられた集水管が、ハウジングに収納された円筒状支持部材の中央孔部に挿入され、内側ろ紙が、円筒状支持部材に巻き付けられた外側ろ紙と接触する態様で、ハウジング内に収納されることで、内側ろ紙と外側ろ紙との間に、緩やかなシールがなされるものである。特に、円筒状支持部材が、スポンジ等の弾性を有する部材で構成されている場合には、円筒状支持部材の弾性変形によって、内側ろ紙、外側ろ紙及び集水管は、円筒状支持部材に対してより確実に固定されるものとなる。なお、紙ろ過器のろ紙の交換を行なう際には、ハウジングから蓋を取り外し、この際、蓋と共に集水管を円筒状支持部材から引き抜き、新しい内側ろ紙を巻き付けるものである。
そして、ハウジングの円筒壁の通水スリットによって、夾雑物が除去されハウジング内に進入した原水は、外側ろ紙によってろ過された後、更に内側ろ紙によってもろ過され、集水管の通水スリットを介して、集水管から集水されるものである。すなわち、本項に係る紙ろ過器は、ハウジングの通水スリットと、ろ紙とで、3重の濾過構造を構成するものである。
(4)上記(3)項において、前記内側ろ紙は、前記集水管の長さより長く、前記蓋の開口に接続される前記集水管の端部とは反対側の端部に余らせるようにして、前記集水管に巻き付けられ、前記集水管の反対側の端部から集水管内部に折り込まれる態様で、前記集水管と共に前記円筒状支持部材の中央穴部に挿入され、前記集水管の前記内側ろ紙が折り込まれた端部が、前記ハウジングの底部内面に当接する携行型浄水キット(請求項4)。
本項に記載の携行型浄水キットは、前記集水管の長さより長い内側ろ紙が、蓋の開口に接続される集水管の端部とは反対側の端部から集水管内部に折り込まれることで、内側ろ紙及び集水管の間に生ずる摩擦力により、内側ろ紙が集水管に固定されるものである。又、集水管の内側ろ紙が折り込まれた端部と、ハウジングの底部内面との間に内側ろ紙を介在させて、この端部を塞ぐものである。そして、外側ろ紙を迂回した原水が、直接的に、この端部から集水管に浸入することを防ぐものである。
(5)上記(3)(4)項において、前記外側ろ紙は前記円筒状支持部材に対して1層から2層の間で巻きつけられ、前記内側ろ紙は、前記集水管に対して2層から3層の間で巻き付けられている携行型浄水キット(請求項5)
本項に記載の携行型浄水キットは、外側ろ紙が、円筒状支持部材に対して1層から2層の間で巻きつけられる(例えば、1巻き半)ことで、必要十分なろ過能力を確保し、かつ、ろ紙の使用量を必要最小限に抑えるものである。又、紙ろ過器のろ紙の交換を行なう際の、円筒状支持部材に対するろ紙の着脱を容易にするものである。一方、内側ろ紙は、集水管に対して2層から3層の間で巻き付けられる(例えば、2巻き半)。これにより、内側ろ紙の使用量を必要最小限に抑えつつ、内側ろ紙が多重に重なることで、内側ろ紙の見かけ上の目の細かさをより細かくし、内側ろ紙による異物の補足率を高めるものである。
(6)上記(1)から(5)項において、前記外側ろ紙および/又は前記内側ろ紙は、パルプとPETの混繊維からなり、熱ローラにより加熱・加圧処理がされ、該処理後の厚みが30〜70μmであり、表面に撥水処理がされていない携行型浄水キット(請求項6)。
本項に記載の携行型浄水キットは、紙ろ過器の、外側ろ紙および/又は内側ろ紙が、パルプ100%の素材ではなく、パルプとPET等の合成樹脂材料との混繊維で構成されるものであり、合成樹脂材料が含まれることで強度が向上するものである。特にパルプとPETが約1対1の比率(重量比)で含まれる混繊維である場合には、切断強度が増す点で好ましいものとなる。また、PET等の合成樹脂材料との混繊維にすることで熱溶着ができるため、必要な形状への加工等も容易となる。
又、外側ろ紙および/又は内側ろ紙に、熱ロールによる加熱・加圧処理が行われていることが好ましい。外側ろ紙および/又は内側ろ紙に熱ロールによる加熱・加圧処理が施されていることで、ろ過速度を抑止する混繊維の毛羽立ちを低減し得るので、ろ過速度の向上が図られるものとなる。更に、熱ロールによる処理後のろ紙の厚さが、30〜70μm程度であることが好ましい。外側ろ紙および/又は内側ろ紙の厚さが上記範囲にあることで、嵩張りがなく紙ろ過器をコンパクトにし得るので携行に便利であると共に、十分なろ過能力を保持しつつ、ろ過抵抗を低減するものとなる。ろ紙の厚さがより薄いほど、ろ過抵抗を抑え、透水性能を高めるものとなる。
そして、外側ろ紙および/又は内側ろ紙は、撥水処理をしていない素材であることにより、撥水処理を行っている素材に比べ、ろ過速度の向上が図られるものともなる。なお、外側ろ紙および/又は内側ろ紙の目付けを20〜40g/m程度とすることで、ろ過速度と懸濁物質除去性のバランスに優れるものともなる。
(7)上記(1)から(6)項において、前記ハウジングの底部外面から空気流入プラグが突出し、前記ハウジングの底部内面の、少なくとも前記ハウジングの円筒壁内面に沿った位置に、前記空気流入プラグから導入された空気を噴出する、噴出孔が形成されている携行型浄水キット(請求項7)。
本項に記載の携行型浄水キットは、ハウジングの底部外面から突出する空気流入プラグに、ポンプ(上記(1)項のポンプとは別のポンプ)を接続して、ハウジング内に空気を送り込むことが可能となっている。そして、空気流入プラグからハウジング内に送り込まれた空気は、ハウジングの底部内面の、少なくともハウジングの円筒壁内面に沿った位置に設けられた、噴出孔から噴出することで、ハウジングの通水スリット及び外側ろ紙に詰まった異物を除去、洗浄するものである。
(8)上記(7)項において、前記空気流入プラグに対し、常時接続されるサブポンプを備えるサブポンプを備える携行型浄水キット(請求項8)。
本項に記載の携行型浄水キットは、ハウジング底部外面から突出する空気流入プラグに対して、サブポンプによってハウジング内に空気を送り込むものである。本携行型浄水キットの使用時には、空気流入プラグにサブポンプが常時接続されることで、紙ろ過器のハウジングの通水スリット及び外側ろ紙に詰まった異物を除去、洗浄を、常時、適切なタイミングで行うことを可能とするものである。又、空気流入プラグがサブポンプに常時接続されることで、空気流入プラグからハウジング内に、原水が不用意に流入することもない。
(9)上記(1)から(8)項において、前記紙ろ過器、前記ポンプ、前記砂ろ過器、前記活性炭ろ過器及び前記膜ろ過器が、この順番で、前記配管によって直列に接続されて、浄水器が構成される携行型浄水キット(請求項9)。
本項に記載の携行型浄水キットは、紙ろ過器、ポンプ、活性炭ろ過器及び膜ろ過器が、この順番で配管によって直列に接続されて、浄水器が構成されるものである。この浄水器によって浄水化し得る被処理水としては、緊急時等に飲料水化可能な水であれば特に限定されず、例えば、人工池、プール、池、湖沼、小川、浴槽水等が上げられる。
(10)上記(1)から(9)項において、背負いストラップ、ハンドル及びキャスターの少なくとも1つを備えるキャリーケースに、前記各構成要素の一部又は全部が分離した状態で収納されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項記載の携行型浄水キット(請求項10)。
本項に記載の携行型浄水キットは、各構成要素の一部又は全部が分離可能に構成され、ハンドル、背負いストラップ及びキャスターを備えるキャリーケースに、各構成要素が分離状態で収納されることで、コンパクトにまとめられる。そして、運搬時の状況に応じて、キャリーケースの背負いストラップ、ハンドル及びキャスターのいずれかを駆使し、背負う、持つ、引く等、持ち運びの際の高い自由度を確保するものである。
(11)上記(1)から(10)項において、前記活性炭ろ過器の前処理手段として砂ろ過器を備え、該砂ろ過器、前記活性炭ろ過器及び前記膜ろ過器の各々がろ過筒を備え、該ろ過筒の下端部がベースに対して着脱自在なカートリッジとして構成されており、各ろ過筒の下端部に被処理水を導入する導入口と、処理水を取り出す取り出し口とを備え、各導入口及び取り出し口が、前記ベース内に設けられた配管によって直列に接続されることで、ろ過装置アッセンブリーを構成するものである携行型浄水キット。
本項に記載の携行型浄水キットは、砂ろ過器、活性炭ろ過器及び膜ろ過器の、各ろ過筒の下端部に設けられた各導入口及び取り出し口が、ベース内に設けられた配管によって直列に接続され、ろ過装置アッセンブリーを構成することで、主要部分であるろ過装置群の取り扱い性を高めている。又、砂ろ過器、活性炭ろ過器及び膜ろ過器がカートリッジとして構成され、ベースに対して着脱自在となっていることにより、各単体での取り扱い性及び交換の作業性を高めるものである。
(12)上記(11)項において、前記砂ろ過器のろ過層として石英砂層を有し、該石英砂層が、天然の母岩を破砕して得られる破砕石英砂からなり、500〜850μmの粒径のものを重量で全体の50%以上、好ましくは60〜90%含む携行型浄水キット。
砂ろ過器のろ過層として、一般的な海砂、川砂、山砂のように、角が無く表面が平滑なろ材を使用した場合には、ろ過層全体の流路間隔がほぼ同一の単純構成となるので、比較的大きな縣濁物はろ過層上部の表層部で細くされ、微小縣濁物はろ過層を通過してしまう。 一方、本項に記載の携行型浄水キットは、砂ろ過器のろ過層として石英砂層を有し、該石英砂層が、天然の母岩を破砕して得られる破砕石英砂からなるものである。すなわち、天然の母岩(珪石等)を人工的に粉砕し、篩い分けして得られる破砕石英砂は、表面が荒れているため、粒間に大小種々の間隔が生じ、複雑な流路形態が構築されるので、ろ過層全域で種々の大きさの縣濁物を補足し得るものとなる。よって砂ろ過器及びそれよりも後段に位置するろ過器が配置される場合に、それら膜ろ過器等の目詰まりの発生を起こし難くするものとなる。又、破砕石英砂の500〜850μmの粒径のものを重量で全体の50%以上、好ましくは60〜90%含むことで、縣濁物を効率よく排除し得ると共に、砂ろ過器の目詰まりも生じ難いものとなる。
(13)上記(11)(12)項において、前記砂ろ過器によるろ過後のろ過水濁度が1度以下である携行型浄水キット。
本項に記載の携行型浄水キットは、砂ろ過器によるろ過後のろ過水濁度が1度以下であることにより、砂ろ過器よりも後段に活性炭ろ過器や膜ろ過器が配置される場合に、これらの目詰まりが生じ難くなり、長期に渡るろ過能力の確保が図られるものとなる。
(14)上記(1)から(13)項において、前記ポンプが往復動式ポンプ等の吐出脈動を生じるポンプであり、前記砂ろ過器を構成するろ過筒内の前記ろ過層の上方に、空気層を備え、前記ろ過筒の下端部に設けられた、被処理水を導入する導入口から、前記空気層への送水管路を備えている携行型浄水キット。
本項に記載の携行型浄水キットは、砂ろ過器のろ過筒内の前記ろ過層の上方に空気層を備え、ろ過筒の下端部に設けられた被処理水を導入する導入口から、送水管路によって空気層へと被処理水を送るものである。そして、ポンプにより送水される被処理水の脈動を、空気層にて低減することで、砂ろ過器よりも後段に活性炭ろ過器や膜ろ過器が配置される場合に、これらにかかる負荷を軽減し、長期に渡るろ過能力の確保が図られるものとなる。
本発明はこのように構成したので、携行型浄水キットの、さらなる使い勝手の向上を図ることが可能となる。又、携行型浄水キットにより構成される簡易浄水装置ろ過能力を確保しつつ、紙フィルターカートリッジを用いた前処理装置の構成を簡素化することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る携行型浄水キットを組み立てることで構成される、手動式浄水器を示す模式図である。 図1に示される手動式浄水器を分解した状態で格納するキャリーケースを、様々な方向から示す立体図であり、(a)は正面方向斜視図、(b)は背負いストラップを格納した状態における背面方向斜視図、(c)底部斜視図、(d)は背負いストラップを露出させた状態を部分的に示す背面方向斜視図である。 本発明の実施の形態に係る手動式浄水器を構成する紙ろ過器の、ろ紙の交換手順を示す説明図であり、(a)は分解開始の様子を、(b)はろ紙を巻き付けた円筒状支持部材から集水管を取り外す状態を、(c)は円筒状支持部材からろ紙を外す状態を、(d)は紙フィルター筒から新しいろ紙を取り出す様子を、(e)は円筒状支持部材に新しいろ紙を巻き付け、固定する様子を、(f)は、組み立ての様子を示している。 本発明の別の実施の形態に係る携行型浄水キットを組み立てることで構成される、手動式浄水器を示す模式図である。 図4に示される実施の形態に係る砂ろ過器及び砂ろ過器の洗浄手段を抜粋して示したものである。 図5に示される砂ろ過器の、底部の構造を示す斜視図であり、(a)は底部抜粋図、(b)は底部を構成する封止プレートのみ示したものである。 図5に示される砂ろ過器の、蓋及び集水管を示す斜視図であり、(a)は蓋から集水管を取り外した状態を、(b)は集水管に内側ろ紙を巻く前の様子を、(c)は集水管に内側ろ紙を巻き付けた状態を示すものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。
本発明の実施の形態に係る携行型浄水キットは、図1に示されるような、手動式の浄水器10を組立分解可能に構成したキットであって、紙ろ過器12、ポンプ14、砂ろ過器16、活性炭ろ過器18及び膜ろ過器20を備えている。砂ろ過器16、活性炭ろ過器18及び膜ろ過器20は、各々、下端部がベース22に対して着脱自在なろ過筒内に格納された、カートリッジとして構成されている。又、各下端部には、被処理水を導入する導入口と、処理水を取り出す取り出し口とを備え、各導入口及び取り出し口が、ベース22内に設けられた配管によって直列に接続されることで、ろ過装置アッセンブリー24を構成するものである。更に、これら砂ろ過器16、活性炭ろ過器18及び膜ろ過器20の各導入口及び取り出し口と、ベース22内に設けられた配管との接合部には、Oリング等適切なパッキンが設けられており、各々、ベース22に対して着脱自在としつつ接合部の漏水防止シールがなされている。
又、紙ろ過器12、ポンプ14、ろ過装置アッセンブリー24の間を、ホース等の柔軟性を有する配管30、32によって接続するものである。配管30の一端部は紙ろ過器12の、後述する集水管62(図2参照)と連通し、他端部がポンプ14に対して着脱自在、かつ、装着状態でのシールが確保される適切な構成(例えば、ホースの弾性によるしまり嵌め、或いは、着脱プラグ等。以下同様。)を有している。又、配管30には、位置調整可能にフロート28が装着されている。フロート28には、例えば発泡スチロール等が用いられる。配管32は、一端部をポンプ14に、他端部をベース22に対して着脱自在、かつ、装着状態でのシールが確保される適切な構成を有している。
又、ベース22には、最終的に膜ろ過器20でろ過された浄化水を吐出するための蛇口として、パイプ26が設けられ、このパイプ26は、使い勝手を考慮して、角度変更可能にベース22に固定されている。又、膜ろ過器20を構成するカートリッジには、使用開始時及び使用終了時等に使用される、エア抜きパイプ34及びエア抜きバルブ36が設けられている。
なお、図示は省略するが、浄水器10を構成する各要素間の配管に、適宜、圧力計を配置して送水圧を監視することにより、各部の目詰まり等の不具合を、容易に把握できるようにすることも可能である。
そして、本発明の実施の形態に係る携行型浄水キットは、浄水器10を構成する、紙ろ過器12、ポンプ14、ろ過装置アッセンブリー24、配管32を、各々に分解した状態で収納するための、図2に示されるキャリーケース38を備えている。
キャリーケース38は、背負いストラップ40、ハンドル42及びキャスター44を備えている。このうち、背負いストラップ40は、図2(c)に示される線ファスナー46によって、開閉自在なカバーポケット48内に収容されている。そして、線ファスナー46を開放し、図2(c)に示されるようにカバーポケット48を裏返すことにより、背負いストラップ40が露出して、背負いストラップ40が使用可能となる。なお、カバーポケット48は、図2(c)に示されるように裏返した状態で、面ファスナー50によってキャリーケース38の底面に固定可能となっている。又、カバーポケット48は、この状態で、キャスター44を覆い隠すキャスターカバー52を具備している。
又、ハンドル42は、伸縮自在な収納式ハンドルとなっている。キャスター44は、ハンドル42を把持して引き歩く際に、接地するように、キャリーケース38の底面の二箇所に設けられている。
続いて、図1の浄水器10を構成する各構成要素について、詳しく説明する。
紙ろ過器12は、図3(c)(e)に部分的に示される多孔質の円筒状支持部材54と、円筒状支持部材54の長さより長く、円筒状支持部材54の外周に巻きつけられる、長方形に成型されたろ紙(外側ろ紙)56とを備えている。ここで用いられるろ紙56は、パルプ100%の素材ではなく、パルプとPET等の合成樹脂材料との混繊維で構成されるものであり、合成樹脂材料が含まれることで強度が向上するものである。特にパルプとPETが約1対1の比率(重量比)で含まれる混繊維である場合には、切断強度が増す点で好ましいものとなる。また、PET等の合成樹脂材料との混繊維にすることで熱溶着ができるため、必要な形状への加工等も容易となる。
又、ろ紙56に熱ロールによる加熱・加圧処理が施されていることで、ろ過速度を抑止する混繊維の毛羽立ちを低減し得るので、ろ過速度の向上が図られるものとなる。更に、熱ロールによる処理後のろ紙56の厚さが、30〜70μm程度であることで、嵩張りがなく紙ろ過器12をコンパクトにし得るので、携行に便利であると共に、十分なろ過能力を保持しつつ、ろ過抵抗を低減するものとなる。
そして、ろ紙56は、撥水処理をしていない素材であることにより、撥水処理を行っている素材に比べ、ろ過速度の向上が図られるものともなる。なお、ろ紙56の目付けを20〜40g/m程度とすることで、ろ過速度と懸濁物質除去性のバランスに優れるものともなる。
ろ紙56は、上述のごとく、パルプとPETの混繊維からなり、熱ローラにより加熱・加圧処理がされ、該処理後の厚みが30〜70μmであり、表面に撥水処理がされていないものが用いられるが、紙ろ過器12に要求されるろ過性能が得られるものであれば、これに限定されない。
本例では、ろ紙56の厚みは35μmのものが用いられる。又、ろ紙56の平均孔径を28μmとすることで、濁質除去の性能を高めている。又、空隙率51%とすることで、ろ過抵抗を低減し、透水性能を高めている。更に、目付けを略15g/mとすることで、ろ紙のコストを低減させている。
又、ろ紙の使用を長時間にわたって可能とするために、ろ紙の線速度LV(単位時間あたりにろ過筒の断面積を通過する水の速度で、流速をろ過筒の断面積で割ることで計算される。)は、清水では線束(LV)で5〜15m/m/日程度とすることが望ましい。
又、紙ろ過器12は、図3(a)(f)に示されるように、ろ紙56を円筒状支持部材54に巻き付けた状態で収納可能な、有底円筒状のハウジング58と、ハウジング58の開口部をふさぐ蓋60とを備えている。ハウジング58の開口部近傍の円筒内周面には雌ねじが形成され、蓋60の円筒外周面にはハウジング58の雌ねじと螺合する雄ねじが形成されており、これらによってハウジング58と蓋60とはねじ結合される。
又、蓋60の中央部に形成された開口部に対し、着脱自在に接続される集水管62(図3(b)(f)参照)を含んでいる。この集水管62は、円筒状支持部材54の中央穴部54a(図3(b)(e)参照)に挿入されるものである。なお、ハウジング58、蓋60及び集水管62は、ABS樹脂やPVC樹脂等の合成樹脂により構成されており、各々、ブロー成型、押し出し成型等によって一体成型することが可能である。
更に、ハウジング58の少なくとも円筒状の外壁部には、図3(a)(f)に示されるように、長円形の通水スリット58aが形成されている。図示の例では、円筒状のハウジング58の外径が100mm、長さが200mmで、通水スリット58aの開口幅は、3〜5mmとなっている。
又、集水管62の、少なくとも、円筒状支持部材54の中央孔部54aに挿入される部分にも、図3(b)(f)に模式的に線状に示された通水スリット62aが形成されている。この通水スリット62aの開口幅は、1〜3mmとなっている。
そして、図3(e)に示されるように、ろ紙56は、円筒状支持部材54に巻きつけられた状態で、その両端部から中央孔部54aへと折り込まれ、図3(f)に示されるように、集水管62に接触する態様で、ハウジング58内に収納される。多孔質材料で構成される円筒状支持部材54に、スポンジ等の弾性を有する部材を用いることとすれば、円筒状支持部材54の中央孔部54aに、ろ紙56が折り込まれ更に集水管62が挿入されることによって、円筒状支持部材54及びろ紙56の弾性を利用して、これら各部材の接続部分に、緩やかなシール構造が構成されることとなる。
なお、本発明者らの検証によれば、円筒状支持部材54に巻き付けるろ紙は、1〜3層すなわち2重に巻き付けることで、必要十分なろ過能力を発揮するものとなる。
紙ろ過器12のろ紙56については、その表面に汚物が増加し、或いは目詰まり等を生じてろ過能力が低下した際には、ろ紙56の交換を行なうことで、所望のろ過能力を回復させることができる。ろ紙56の交換作業は、次の手順で行なうことが可能である。
まず、図3(a)に示されるように、互いに螺合されたハウジング58と蓋60とを相対回転させて、ハウジング58から蓋60を取り外す。この際、図3(b)に示されるように、ハウジング58から、ろ紙56が巻きつけられた円筒状支持部材54を引き抜き、更に、集水管62を円筒状支持部材54の中央孔部54aから引き抜く。或いは、ハウジング58から蓋60を取り外し、この際、蓋60と共に集水管54を円筒状支持部材54の中央孔部54aから引き抜いた後、ハウジング58から、ろ紙56が巻きつけられた円筒状支持部材54を引き抜く。
続いて、図3(c)に示されるように、円筒状支持部材54と共にろ紙をハウジングから取り出して、円筒状支持部材54に巻き付けられたろ紙56を、取り去る。そして、図3(d)に示されるように、キャリーケース38にセットとして含まれている、ろ紙収納ケース64から、新しいろ紙56を取り出し、図3(e)に示されるように、円筒状支持部材54に新しいろ紙56を巻き付ける。この際、円筒状支持部材54の長さより長いろ紙56の両端部を、折り込んで、指によって中央孔部54aへと挿入する。
その後、図3(f)に示されるように、ろ紙56を巻きつけた状態の円筒状支持部材54を、有底円筒状のハウジング58に挿入し、更に、集水管62を円筒状支持部材54の中央穴部54aに挿入するようにして、ハウジング58の開口部に蓋60を装着する。この際、固定方向へと相対回転させて、ハウジング58と蓋60とを互いに螺合させることで、ろ紙56の交換作業を完了する。
又、図1の浄水器10のポンプ14には、往復動式手動ポンプ等の動力源を必要としないポンプが用いられる。往復動式ポンプ(いわゆる往復ポンプ)は、シリンダ(筒)内をピストン又はプランジャが往復して、シリンダ内の容積を変えることにより、液体を吸い込み、送り出す構造を有するポンプである。具体的には、例えば特許第3457301号公報記載の往復動式ポンプを用いることが可能である。
なお、ポンプ14は、手動式に限定されるものではなく、当然に、電源が確保される場所で使用する際には、電動ポンプを用いることとしても良い。電動ポンプの場合には、往復動式ポンプに限定されることは無く、被処理水を汲み上げて送水することが可能なものであれば、形式に限定さない。
図1の浄水器10の、ろ過装置アッセンブリー24の砂ろ過器16は、円筒状容器内に、ろ過層として石英砂層16a(図1参照)を有するものが用いられる。そして、石英砂層が天然の母岩を破砕して得られる破砕石英砂からなり、500〜850μmの粒径のものを重量で全体の50%以上、好ましくは好ましくは60〜90%含むものが望ましい。
この砂ろ過器16は、ポンプ14により送水された被処理水(原水)を、活性炭ろ過器18及び膜ろ過器20でろ過する際の、前処理手段として用いられるものであり、砂ろ過器16によるろ過後のろ過水濁度が1度以下であることが望ましい。
又、砂ろ過器16の、水面積当りのLVは、3〜6m/m/時程度とすることが望ましい。又、砂ろ過器16の、容積当りの浄水速度すなわち容積速度SV(単位時間あたりに原水がろ過層に接触する時間の逆数で表される)は、30〜50m/m/時程度であることが望ましい。砂ろ過器16のLV及びSVがこのような範囲にあることで、縣濁物の除去性、波動防止、適正設定条件の設定に優れるものとなる。
更に、図示は省略するが、砂ろ過器16を構成するろ過筒内のろ過層16a(図1参照)の上方に空気層を備え、ろ過筒の下端部に設けられた、被処理水を導入する導入口から、空気層への送水管路を備えており、ろ過時には、上方から下方へと通水されることが好ましい。
活性炭ろ過器18は、円筒状容器内に活性炭を充填したものであり、特に、充填される活性炭をカートリッジ方式とすることで、災害時等の緊急時の、取り扱い容易性を向上させるものとなる。
膜ろ過器20は、円筒状容器内に、限外ろ過膜(UF膜)を収納したものであるが、これを、精密ろ過膜(MF膜)、ナノろ過膜(NF膜)又は逆浸透膜等他のろ過膜に置換することとしても良い。
なお、砂ろ過器16については、円筒状容器内から石英砂層を取り出し、浄化水にて洗浄した後に円筒状容器へと戻すことで、浄化機能を回復させることができる。一方、活性炭ろ過器18及び膜ろ過器20については、一定期間の使用の後に、新しいものと交換することで、所定の浄化機能を発揮するものである。
続いて、図1の浄水器10による、水の浄化手順を以下に例示する。
まず、紙ろ過器12を水源66に投入する。この際、水源66の水面や水底に汚濁物質がたまっているような場合には、それらの汚れを吸収することが無いように、配管30に設けられたフロート28の位置を調整し、紙ろ過器12の水中における位置を適切に設定する。なお、紙ろ過器12を水源66に浸水させてからしばらくの間は、紙ろ過器12が水になじむまで、ろ過作業を行なうことなく放置することが望ましい。
続いて、配管30をポンプ14に接続する。そして、ポンプ14に呼び水を注入して、水が確実に汲み上げられることを確認した後に、ポンプ14とろ過装置アッセンブリー24とを、配管32で接続する。そして、各接続部の接続確認を行なった後に、手動ポンプを操作することで、水源66の原水が、紙ろ過器12から吸引される。この際、浄水器10内の目詰まりの原因となる物質の流入をろ紙56(図1参照)で遮断し、所望のろ過性能を維持する。そして、砂ろ過器16では、様々な形状からなる石英砂層16aの粒子により、水の流れに変化が生じ、石英砂層16a全体での不純物の補足を行なうことで、殆どの縣濁物質が捕捉される。続いて、活性炭ろ過器18では、色度成分及び臭気成分が除去される。更に、膜ろ過器20において、それよりも前段階では除去しきれなかった成分(一般細菌や大腸菌等を含む)が除去され、ベース22のパイプ26から、浄化水として供給される。
さて、上記構成をなす本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。
本発明の実施の形態に係る携行型浄水キットは、紙ろ過器12、ポンプ14、砂ろ過器16、活性炭ろ過器18及び膜ろ過器20が、この順番で配管30、32によって接続されることで、浄水器10が容易に構成されるものである。しかも、浄水器10は、これら各構成要素に分解可能に構成され、ハンドル42、背負いストラップ40及びキャスター44を備えるキャリーケース38に、各構成要素が、分解状態で収納されることで、コンパクトにまとめられるものである。そして、運搬時の状況に応じて、キャリーケース38の背負いストラップ40、ハンドル42及びキャスター44のいずれかを駆使し、背負う、持つ、引く等、持ち運びの際の高い自由度を確保することが可能となる。
又、紙ろ過器12が、スポンジ等の多孔質材料で構成される円筒状支持部材54に、円筒状支持部材54より長いろ紙56を巻き付け、これらが有底円筒状のハウジング58に収納されて、ハウジング58の開口部を蓋60によって塞いで構成されるものである。そして、蓋60に固定された集水管62が、ハウジング58に収納された円筒状支持部材54の中央孔部54aに挿入される。この構成により、ハウジング58内の水がろ紙56によってろ過され、通水性に優れた円筒状支持部材54を通過して、集水管62から集水されるものである。この際、円筒状支持部材54によって、ろ紙56は不用意に潰れたり折れ曲がったりすること無く、ろ過に適した形状が維持され、円筒状支持部材54の表面を覆うろ紙56の全体にわたって、ろ過が行なわれるものとなる。
又、紙ろ過器12のろ紙56の交換を行なう際には、ハウジング58から蓋60を取り外し、この際、蓋60と共に集水管62を円筒状支持部材54から引き抜き、円筒状支持部材54と共にろ紙56をハウジング58から取り出して、円筒状支持部材54に巻き付けられたろ紙56を取り去って、新しいろ紙56を巻き付けることで、行なうことが可能である。
又、ろ紙56が円筒状支持部材54の両端部から中央孔部54aへと折り込まれることで、ろ紙56及び円筒状支持部材54の両者間に生ずる摩擦力とにより、ろ紙56が円筒状支持部材54に固定されるものである。又、集水管62が、ハウジング58に収納された円筒状支持部材54の中央孔部54aに挿入され、集水管62に接触する態様で、ハウジング58内に収納されることで、集水管62とろ紙56とが当接して両者間に緩やかなシールがなされるものである。特に、円筒状支持部材54が、スポンジ等の弾性を有する部材で構成されている場合には、円筒状支持部材54の弾性変形によって、ろ紙56及び集水管62は、円筒状支持部材56に対して、より確実に固定されるものとなる。
しかも、ろ紙56は円筒状支持部材54に対して1〜3層に巻きつけられることで、必要十分なろ過能力を確保し、かつ、ろ紙56の使用量を必要最小限に抑えることが可能となる。又、紙ろ過器12のろ紙56の交換を行なう際の、円筒状支持部材54に対するろ紙56の着脱も、容易となる。そして、円筒状支持部材54によって、ろ紙56のろ過に適した形状が維持された状態を維持して、ハウジング58に対する着脱を簡単かつ確実に行なうことが可能となる。
又、集水管62の、少なくとも円筒状支持部材54の中央孔部54aに挿入される部分に、通水スリット62aが形成されていることにより、ハウジング58内の水がろ紙56によってろ過され、通水性に優れた円筒状支持部材54を通過した後、通水スリット62aを介して、集水管62に集水されるものとなる。
又、本発明の実施の形態に係る携行型浄水キットにより構成される浄水器10は、紙ろ過器12のハウジング58に通水スリット58aが形成されていることにより、紙ろ過器12を水源66に直接水没させて、紙ろ過器12自体を集水口として用いることが可能となる。そして、ハウジング58の通水スリット58aによって、被処理水から、比較的大きな異物、例えば、木の葉、小枝、ビニール片等の夾雑物を除去することが可能となる。
又、砂ろ過器12、活性炭ろ過器18及び膜ろ過器20の、各ろ過筒の下端部に設けられた各導入口及び取り出し口が、ベース22内に設けられた配管によって直列に接続され、ろ過装置アッセンブリー24を構成することで、主要部分であるこれらろ過装置群12、18、20の取り扱い性を高めている。又、砂ろ過器12、活性炭ろ過器18及び膜ろ過器20がカートリッジとして構成され、ベース22に対して着脱自在となっていることにより、ろ過装置群12、18、20の各単体での取り扱い性及び交換の作業性を高めることが可能となる。
又、本発明の実施の形態に係る携行型浄水キットにより構成される浄水器10は、砂ろ過器16のろ過層16aとして石英砂層を有し、該石英砂層が、天然の母岩を破砕して得られる破砕石英砂からなるものである。すなわち、天然の母岩(珪石等)を人工的に粉砕し、篩い分けして得られる破砕石英砂は、表面が荒れているため、粒間に大小種々の間隔が生じ、複雑な流路形態が構築されるので、ろ過層16a全域で種々の大きさの縣濁物を補足し得るものとなる。よって砂ろ過器16及びそれよりも後段に位置する活性炭ろ過器18、膜ろ過器20が配置される場合に、それらの目詰まりの発生を起こし難くするものとなる。又、破砕石英砂の500〜850μmの粒径のものを重量で全体の50%以上、好ましくは60〜90%含むことで、縣濁物を効率よく排除し得ると共に、砂ろ過器16の目詰まりも生じ難いものとなる。
そして、砂ろ過器16によるろ過後のろ過水濁度が1度以下であることにより、砂ろ過器16よりも後段に位置する活性炭ろ過器18や膜ろ過器20の目詰まりが生じ難くなり、長期に渡るろ過能力の確保が図られるものとなる。
続いて、図4から図6を参照しながら、本発明の実施の形態の応用例に係る携行型浄水キットを組み立てることで構成される、浄水器70について説明する。ここで、図1に示される浄水器10と同一部分、若しくは相当する部分については、同一符号で示し、詳しい説明を省略する。
図4に示される手動式の浄水器70は、図1に示される浄水器10との相違点として、砂ろ過器16を省略している。すなわち、紙ろ過器14を通過した被処理水を、図1に示される、活性炭ろ過器18及び膜ろ過器20でろ過する際の、前処理手段として用いられる砂ろ過器16を用いることなく、活性炭ろ過器18にて有機物や色度成分等を除去し、更に、膜ろ過器20によって固液分離するものである。膜ろ過器20に用いられるろ過膜としては、MF膜、UF膜、RO膜等が挙げられる。
又、本応用例では、紙ろ過器12の洗浄手段72が設けられている。洗浄手段72は、例えば自転車用空気入れのようなサブポンプ74を、ホース76によって紙ろ過器12に接続し、サブポンプ74から紙ろ過器12に対して空気を送り込むことで、紙ろ過器12の詰まりを解消するものである。このサブポンプ74についても、ポンプ14と同様に、手動式に限定されるものではなく、当然に、電源が確保される場所で使用する際には、電動ポンプを用いることとしても良い。
この洗浄手段72は、次のような構成を有している。図5、図6に示されるように、紙ろ過器12のハウジング58の底部78の外面からは、空気流入プラグ80が突出している。図示の例では、空気流入プラグ80は外周に雄ねじが形成された金属管であり、サブポンプ74から延びるホース76の先端部に設けられた連結プラグ76aの雌ねじと、螺合することによって密閉連結されるものである。
又、空気流入プラグ80は、円盤状の封止プレート82の中央部を貫通するようにして設けられており、封止プレート82の上面には、空気流入プラグ80の内筒壁が露出している。そして、封止プレート82が、ハウジング58の底部78の底板84に対しわずかな隙間を空けて、外側から固定されることにより、ハウジング58の底部78は二重底構造を構成している。
そして、ハウジング58の底部78の内面を構成する底板84の、ハウジング58の円筒壁内面に沿った位置には、噴出孔86が複数の形成されている。このため、封止プレート82と底板84との間に形成されたわずかな隙間を介して、ハウジング58の内部と、空気流入プラグ80とが連通している。図示の例では、空気流入プラグ80の内口径は6mmであり、噴出孔86の径は2〜3mmで、底板84の周縁部に沿って、円周方向に8から10箇所、等間隔で設けられている。
なお、ハウジング58と底板78とは互いに溶着されており、底板78と封止プレート82とも互いに溶着されている。よって、噴出孔86からは、流入プラグ74から導入された空気が噴出し、噴射項86から噴出した空気は、底部78から漏れることなく、ハウジング58内へと供給されるものである。一方、原水66が、底板78を介してハウジング58内に進入することもない。
又、図7(a)に示されるように、集水管62は、本例においても、ハウジング58の蓋60の開口部60aに対し、蓋60の内側から着脱可能に接続されている。ハウジング58の蓋60の開口部60aは円筒状に突出しており、ここに、ホース等の柔軟性を有する配管30が接続されるものである。そして、この集水管62にも、ろ紙(内側ろ紙)56Bを巻き付ける。この際、図7(b)に示されるように、内側ろ紙56Bも、集水管62の長さより長く裁断されている。そして、内側ろ紙56Bは、蓋60の開口60aに接続される集水管62の端部62bとは反対側の端部62cに余らせるようにして、集水管62に巻き付けられる。更に、集水管62の反対側の端部62cから集水管62内部に折り込まれる(図7(c)参照)。
内側ろ紙56が巻き付けられた集水管62は、図3(f)の例と同様に、蓋60に取り付けられた状態で、円筒状支持部材54の中央穴部54aに挿入される。そして、集水管62の内側ろ紙56Bが折り込まれた端部62cが、ハウジング58の底面、すなわち、ハウジング58の底部78の底板84に当接する。
更に、本例においても図3の例と同様に、円筒状支持部材54に、円筒状支持部材54より長いろ紙(外側ろ紙)56を巻き付けて用いるものである。又、外側ろ紙56と、内側ろ紙56Bとは同一仕様である。そして、本例では、外側ろ紙56は、円筒状支持部材54に対して、1巻き半だけ巻き付けられる。一方、内側ろ紙56Bは、集水管62に対して、2巻き半だけ巻き付けられる。
さて、上記構成をなす本発明の応用例に係る実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能となる。
まず、ハウジング58の円筒壁の通水スリット58aによって、夾雑物が除去されハウジング58内に進入した原水は、外側ろ紙56(図3(b)参照)によってろ過され、通水性に優れた円筒状支持部材54(図3(e)参照)を通過する。そして、更に内側ろ紙56B(図7(c)参照)によってもろ過され、集水管62の通水スリット62aを介して、集水管62から集水されるものである。すなわち、ハウジング58の通水スリット58a、外側ろ紙56及び内側ろ紙56Bとで、3重の濾過構造が構成されることとなる。
しかも、外側ろ紙56が、円筒状支持部材54に対して1巻き半だけ巻き付けられることで、必要十分なろ過能力を確保し、かつ、ろ紙の使用量を必要最小限に抑えることができる。又、紙ろ過器12のろ紙の交換を行なう際の、円筒状支持部材54に対する外側ろ紙56の着脱を容易にすることができる。一方、内側ろ紙56Bは、集水管62に対して2巻き半だけ巻き付けられることにより、内側ろ紙56Bの使用量を必要最小限に抑えつつ、内側ろ紙56Bが多重に重なることで、内側ろ紙56Bの見かけ上の目の細かさをより細かくし、内側ろ紙56Bによる異物の補足率を高めることが可能となる。
又、集水管62の長さより長い内側ろ紙56Bが、蓋60の開口60aに接続される集水管62の端部62bとは反対側の端部62cから集水管62内部に折り込まれることで、内側ろ紙56B及び集水管62の間に生ずる摩擦力により、内側ろ紙56Bが集水管62に固定されるものである。又、集水管62の内側ろ紙56Bが折り込まれた端部62cと、ハウジング58の底部内面を構成する底板84との間に内側ろ紙56Bを介在させて、この端部62cを塞ぐものである。よって、ハウジング58内で外側ろ紙56を迂回した原水が、直接的に、この端部62cから集水管62に浸入することを防ぐことが可能となる。
又、ハウジング58の底部外面から突出する空気流入プラグ80に、サブポンプ74を接続して、ハウジング58内に空気を送り込むことが可能となっている。そして、空気流入プラグ80からハウジング58内に送り込まれた空気は、ハウジング58の底部内面を構成する底板84の、少なくともハウジング58の円筒壁内面に沿った位置に設けられた、噴出孔86から噴出することで、ハウジング58の通水スリット58a及び外側ろ紙56に詰まった異物を除去、洗浄することが可能となる。
そして、本浄水器70の使用時には、空気流入プラグ80にサブポンプ74が常時接続されることで、紙ろ過器12のハウジング58の通水スリット58a及び外側ろ紙56に詰まった異物を除去、洗浄を、常時、適切なタイミングで行うことが可能となる。又、空気流入プラグ80がサブポンプ74に常時接続されることで、空気流入プラグ80からハウジング58内に、原水が不用意に流入することもない。サブポンプ74による紙ろ過器12のハウジング58への空気の送り込みのタイミングは、原水の濁度にもよるが、2〜3時間に1回の割合で、かつ、1回あたり1〜2分が目安となる。
なお、紙ろ過器12の洗浄手段72については、図1〜図3に示される例にも採用可能である。その他、図1〜図3の例と同様の作用効果については、詳しい説明を省略する。
本発明者らは、特許文献1記載の擬似原水と同じく、珪藻土、水酸化マグネシウム等の各種縣濁物質と、河川水とを混合したものを原水に用い、本発明の実施の形態に係る浄水器10のろ過能力を検証した。
浄水量についても、特許文献1記載の例と同様に、約60L/時、紙ろ過器12の線速度(LV)は26m/m/日、砂ろ過器16の水面積あたりのLVは4.5m/m/時、砂ろ過器16の容積速度(SV)は約45m/m/時とした。なお、砂ろ過器16の、ろ過筒内部の空気層のSVは90m/m/時とした。
上記条件下において、10時間連続運転後の濁度除去性能は、擬似原水濁度102度、紙ろ過器12の出口濁度30度、砂ろ過器16の出口濁度1度未満、膜ろ過器(UF膜)20の出口濁度1度未満となり、特許文献1記載の例と同様のろ過性能を得るものであった。
又、このときの紙ろ過器12の、ろ紙56の汚れについても、ろ過面が均等に濁質を補足している様子が観察された。また、10時間連続運転後においても、ろ紙56の交換に支障を来たさないことが確認された。
10、70:浄水器、12:紙ろ過器、14:ポンプ、16:砂ろ過器、18:活性炭ろ過器、20:膜ろ過器、22:ベース、24:ろ過装置アッセンブリー、 30、32:配管、38:キャリーケース、40:背負いストラップ、42:ハンドル、44:キャスター、54:円筒状支持部材、54a:中央孔部、56:ろ紙(外側ろ紙)、56B:内側ろ紙、58:ハウジング、58a:通水スリット、60:蓋、62:集水管、62a:通水スリット、 62b、62c:端部、72:ハウジングの底部、74:サブポンプ、76:ホース、78:ハウジングの底部、80:空気流入プラグ、82:封止プレート、84:底板、86:噴出孔

Claims (10)

  1. 紙ろ過器、活性炭ろ過器、膜ろ過器及びポンプを含み、これらの構成要素を連通する配管によって接続されてなる浄水器が、前記各構成要素に分解可能に構成され、
    前記紙ろ過器は、多孔質の円筒状支持部材と、
    該円筒状支持部材に巻き付けられる外側ろ紙と、
    該外側ろ紙を前記円筒状支持部材に巻き付けた状態で収納可能な有底円筒状の、円筒壁に通水スリットが形成されたハウジングと、
    該ハウジングの開口部をふさぐと共に該ハウジング内部と連通する開口部を中央部に有する蓋と、
    該蓋の内側から前記開口部に対し着脱可能に接続され、前記円筒状支持部材の中央穴部に挿入される、管壁に通水スリットが形成された集水管とを含むことを特徴とする携行型浄水キット。
  2. 前記外側ろ紙は、前記円筒状支持部材の長さより長く、前記円筒状支持部材の両端部から中央孔部へと折り込まれる態様で、前記ハウジング内に収納されることを特徴とする請求項1記載の携行型浄水キット。
  3. 前記集水管に巻き付けられる内側ろ紙を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の携行型浄水キット。
  4. 前記内側ろ紙は、前記集水管の長さより長く、前記蓋の開口に接続される前記集水管の端部とは反対側の端部に余らせるようにして、前記集水管に巻き付けられ、前記集水管の反対側の端部から集水管内部に折り込まれる態様で、前記集水管と共に前記円筒状支持部材の中央穴部に挿入され、前記集水管の前記内側ろ紙が折り込まれた端部が、前記ハウジングの底面に当接することを特徴とする請求項3記載の携行型浄水キット。
  5. 前記外側ろ紙は前記円筒状支持部材に対して1層から2層の間で巻きつけられ、前記内側ろ紙は、前記集水管に対して2層から3層の間で巻き付けられていることを特徴とする請求項3又は4記載の携行型浄水キット。
  6. 前記外側ろ紙および/又は前記内側ろ紙は、パルプとPETの混繊維からなり、熱ローラにより加熱・加圧処理がされ、該処理後の厚みが30〜70μmであり、表面に撥水処理がされていないことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の携行型浄水キット。
  7. 前記ハウジングの底部外面から空気流入プラグが突出し、前記ハウジングの底部内面の、少なくとも前記ハウジングの円筒壁内面に沿った位置に、前記空気流入プラグから導入された空気を噴出する、噴出孔が形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の携行型浄水キット。
  8. 前記空気流入プラグに対し、常時接続されるサブポンプを備えることを特徴とする請求項7記載の携行型浄水キット。
  9. 前記紙ろ過器、前記ポンプ、前記活性炭ろ過器及び前記膜ろ過器が、この順番で、前記配管によって直列に接続されて、浄水器が構成されることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の携行型浄水キット。
  10. 背負いストラップ、ハンドル及びキャスターの少なくとも1つを備えるキャリーケースに、前記各構成要素の一部又は全部が分離した状態で収納されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項記載の携行型浄水キット。
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