JP2014071674A - 流通管理システム及び流通管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大量のロット単位で生産される飲料缶等の物がケースに詰められ、複数の流通拠点を経由して流通される場合に、ケースの横流しや類似品混入等の不正行為を防止することができる流通管理装置を提供すること。
【解決手段】気体、液体及び固体の何れかを収容した容器を含む個体を1乃至複数収納したケースを製造後に、ケース毎に個別の情報であるケースIDを付して出荷する製造工場1と、製造工場1から出荷されたケースを、目的地まで流通する際に当該ケースが一旦保管される拠点となる流通倉庫、卸問屋及び販売店を含む流通拠点4とを備える。更に、製造工場1及び流通拠点4の全ての固有情報であるIDを保持し、ケースが製造工場1から目的地まで流通する際に経由する流通拠点4の固有情報であるIDと、当該ケースのIDとを対応付けてケースを管理する管理センタ5を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、製品が収容されたケースを流通する際に、各流通拠点で真贋チェックや横流し防止を行う流通管理装置及び流通管理方法に関する。
飲料や化粧品等に代表される液体や気体の中間製品が缶容器等に封入された最終製品、或いは、菓子や錠剤等に代表される固形物の中間製品が袋容器等に封入された最終製品がある。これら最終製品が商品として販売される場合、容器に製造ロット番号が印刷されていれば、製造ロットを単位として当該最終製品の生産管理、在庫管理、トレーサビリティを行うことができる。
このような技術として、例えば特許文献1に、容器である金属罐に収容される中間製品である飲料液等のロット追跡のためのコードマークを罐底等の所定の印刷面に透明インクで印刷し、更に、最終製品自体の製造年月日とコードマークを同じ底に印刷する技術が開示されている。コードマークを容器に印刷することで、中間製品が容器に収容された最終製品をロット単位で追跡することが可能となっている。
特開昭57−187288号公報
ところで、特許文献1の技術で追跡されるロット単位とは、生産や発注時の1回の数量を一纏めにした単位であり、一般に流通される飲料缶等の物ではロット単位が大量であることが多い。このように大量生産された製品を消費者へ流通する場合、製品を一定個数に纏めて段ボール箱等のケースに詰め、このケースを流通倉庫、卸問屋や小売店等の複数の流通拠点を経由して行う。
しかし、その流通経路において、ケースが横流しされたり、類似品が混入されたりする等の不正行為が行われる場合がある。このような不正行為が発覚した際に、特許文献1のように該当製品の出所をロット単位で判別しても、結果的に、何処の流通拠点や拠点間で不正行為が行われたかを特定することができないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、大量のロット単位で生産される飲料缶等の物がケースに詰められ、複数の流通拠点を経由して流通される場合に、ケースの横流しや類似品混入等の不正行為を防止することができる流通管理装置及び流通管理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、物が収容されたケースを識別するケースIDに対して、当該ケースの流通経路となる場所を識別する場所IDを複数対応づけて、当該ケースの流通経路の情報とした流通経路情報が記憶される記憶部と、場所毎に配置された通信装置から送信される、当該ケースのケースIDを当該場所に配置されたリーダにより読み取ったケースID読取情報と、当該場所の場所IDとを含む情報を受信する通信部と、受信した情報と記憶部の流通経路情報とに基づき、両情報におけるケースIDと場所IDとが整合しているか否かを判定する整合性判定部とを備えるようにした。
本発明によれば、大量のロット単位で生産される飲料缶等の物がケースに詰められ、複数の流通拠点を経由して流通される場合に、ケースの横流しや類似品混入等の不正行為を防止することができる流通管理装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る流通管理システムの構成を示すブロック図である。 容器準備工程を示す図である。 容器生産管理マップの一例を示す図である。 最終製品生産工程を示す図である。 (a)〜(c)は、缶容器の缶底に印刷される中間製品管理情報と識別情報記号を示す図である。 管理センタの構成例を示すブロック図である。 (a)管理センタのケースID管理テーブルの構成を示す図、(b)管理センタの個体識別ID管理テーブルの構成を示す図である。 第1実施形態の流通管理システムよる流通管理処理の動作を説明するための第1のフローチャートである。 第1実施形態の流通管理システムよる流通管理処理の動作を説明するための第2のフローチャートである。 第1実施形態の流通管理システムよる流通管理処理の動作を説明するための第3のフローチャートである。 第1実施形態の流通管理システムよる流通管理処理の動作を説明するための第4のフローチャートである。 第1実施形態の流通管理システムよる流通管理処理の動作を説明するための第5のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<第1実施形態の構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る流通管理システム100の構成を示すブロック図である。
流通管理システム100は、製造工場1と、複数の流通倉庫2a〜2n及び複数の販売店3a〜3nを含んで成る流通拠点4と、製造工場1及び流通拠点4とインターネットINETを介して接続された管理センタ5とを備えて構成されている。但し、流通倉庫2a〜2nは何れか又は全てが卸問屋であってもよい。また、インターネットINETは、専用のネットワークでもよい。
流通管理システム100における流通経路において、まず、製造工場1において、中間製品である飲料を缶容器に充填して封入し、これを最終製品(単に、製品とも言う)である「缶入飲料」として大量に製造(生産ともいう)する。更に、その生産された製品を予め定められた一定個数ずつケースに詰めて梱包し、このケースを予め定められた数量ずつ纏めてパレット化する。
このパレットは、そのままの状態で各流通倉庫2a〜2nへトラック等で運搬されて一旦保管される。また、製造工場1でパレットがケース単位にばらされ、このばらされたケースや、パレット化されなかったケースが、各流通倉庫2a〜2nに運搬されて保管される場合もある。更には、各流通倉庫2a〜2nでパレットがケース単位にばらされて保管される場合もある。
これらのように各流通倉庫2a〜2nで保管されるケースが各販売店3a〜3nへトラックや軽自動車等で運搬されて保管され、各販売店3a〜3nにおいて消費者6に販売される。なお、販売店3a〜3nが大型店舗で大量受注があった場合は、流通倉庫2a〜2nから販売店3a〜3nにパレットの状態で運搬される場合もある。
本実施形態においては、上記のように製造工場1からパレット単位やケース単位で、流通拠点4へ出荷される製品ケースを、製造工場1及び流通拠点4にインターネットINETを介して接続された管理センタ5で一元管理するようにした。
このような流通管理システム100を詳細に説明する。
まず、製造工場1は、主に容器(缶容器)を準備する容器準備工程P1、中間製品(飲料)を生産する中間製品生産工程P2、飲料を缶容器に充填封入して最終製品(缶入飲料)を生産する最終製品生産工程P3、及び、生産された缶入飲料を倉庫等で保管する保管工程P4を含んで構成される。
図1の符号M10,M11は、容器準備工程P1で缶容器を準備する第1事業者(製缶メーカ)、符号M20は、中間製品生産工程P2、最終製品生産工程P3及び保管工程P4で最終製品である缶入飲料を生産する第2事業者(飲料メーカ)を示す。
なお、図1には、一例として2つの第1事業者M10,M11を記載しているが、この数は限定されるものではなく、1つの第1事業者でもよく、3つ以上の第1事業者でもよい。更に、第1事業者M10,M11及び第2事業者M20の構成は限定されるものではない。例えば、全工程P1〜P4が1つの事業者で実行される構成でもよく、全工程P1〜P4がそれぞれ別の事業者で実行される構成でもよい。つまり、各工程P1〜P4を実行する事業者の組合せは限定されない。
本実施形態において、容器準備工程P1で缶容器を生産(準備)する第1事業者M10,M11は、生産した缶容器の個体を個別に識別するために、缶容器毎に、ユニークな個体識別ID(Identification)を付与して缶容器を個別管理可能な容器管理装置91を備える。この容器管理装置91は、インターネットINETを介してデータ通信可能に、第2事業者M20と接続される。
但し、製造工場1において、2つ以上の第1事業者M10,M11(図1参照)が備わる場合は、缶容器12(図2参照)に印刷される個体識別IDに各事業者を固有に示す情報が含まれることが好ましい。
図2に示すように、容器準備工程P1は、板金80a等の素材から略円筒形の容器である缶容器12を成形する容器成形工程80と、成形された缶容器12を検査する容器検査工程85と、缶容器12に個体識別ID(製造番号、個体番号等)を付与し、この付与した個体識別IDに基づいて缶容器12を個別管理する容器管理工程90と、生産された缶容器12を出荷する容器出荷工程95とを有してなる。
容器成形工程80では、容器成形装置81が板金80aから缶容器12を成形し、更に、予め指定される文字、模様、記号、必要情報等を外周に印刷する。このように成形された缶容器12は容器検査工程85に進められ、容器検査装置86によって異常の有無が検査される。容器検査装置86によって異常が発見された缶容器12は容器検査工程85で容器準備工程P1から排斥され、異常が発見されない缶容器12は容器管理工程90に進められる。
容器検査工程85における缶容器12の検査は、小穴の有無の検査や外観(印刷状態)の検査等一般的な検査であり、容器検査装置86も広く知られた検査装置とすることができる。
また、容器管理工程90では、例えばパーソナルコンピュータ等で構成される容器管理装置91が、缶容器12に付与する個体識別IDを作成し、更に、作成した個体識別IDを2次元コード等に記号化した識別ID記号12dを作成する。そして、容器管理装置91は、作成した識別ID記号12dをインクジェットプリンタ等の印刷装置91aで缶容器12の例えば底部(缶底)に印刷する。なお、識別ID記号12dを以下の説明では個体識別IDとも表現する。
この個体識別IDの印刷には、可視光に対して透明で、消費者6(図1参照)等が可視光下で視認不可能な不可視インク(ステルスインク)が使用される構成が好ましい。このようなステルスインクとして、例えば、紫外線の照射時にルミネッセンス現象で可視光を発光して可視化し、可視光下では消費者6等が視認不可能な性質のインクを利用することができる。その不可視インクでの印刷は、図示せぬ印刷部で行われる。
その後、容器出荷工程95では、所定数の缶容器12が1つの出荷単位(出荷ロット等)に纏められて、第1事業者M10,M11等が所有する容器保管倉庫96で一時保管され、その容器保管倉庫96から必要に応じて第2事業者M20(図1参照)に納品される。
このような容器準備工程P1で缶容器12を生産する第1事業者M10,M11は、図3に一例を示すように、缶容器12の容器生産情報(生産年月日や生産時刻、当該缶容器12の素材となる板金80aのロット番号の板金情報等、缶容器12の生産に関する情報)に、当該缶容器12に付与された個体識別IDをリンクしたマップ(容器生産管理マップ)を容器個別管理情報として容器管理装置91が作成し、保存することが好ましい。
更に、第1事業者M10,M11(図1参照)が容器保管倉庫96(図2参照)を複数有する場合、当該缶容器12が一時保管される容器保管倉庫96を示す倉庫番号等の情報が容器生産管理マップに含まれる構成としてもよい。
図2に示す容器管理装置91は、缶容器12を出荷ロットに纏める場合、缶容器12の個体識別IDに、当該缶容器12が含まれる出荷ロットをリンクして管理可能である。従って、出荷ロットを一時保管する容器保管倉庫96を示す倉庫番号等の情報を出荷ロットにリンクして管理することによって、缶容器12の個体識別IDと容器保管倉庫96を示す情報をリンクして管理可能となる。
なお、図3の容器生産管理マップは、容器管理装置91が缶容器12に「A」、「B」、「C」という個体識別IDを付与(印刷)した場合の一例を示している。
また容器管理装置91は、インターネットINETとの接続インタフェース(図示せず)を有し、図2に示すように、インターネットINETに接続される構成が好ましい。これにより、第2事業者M20(図1参照)は、必要に応じて第1事業者M10,M11が容器管理装置91で作成した容器生産管理マップを、インターネットINETを介して取得(又は参照)することができる。この取得した容器生産管理マップから、第2事業者M20は、第1事業者M10,M11が生産した缶容器12の生産年月日、生産時刻、素材となった板金80aのロット番号、当該缶容器12が一時保管された容器保管倉庫96等の容器生産情報を取得(又は参照)することができる。
第2事業者M20における最終製品生産工程P3は、例えば、図4に示すように、空缶搬送工程10、充填工程20、滅菌工程30、検査工程40、梱包・出荷工程50及び倉入工程60から成り、中間製品生産工程P2(図1参照)で生産される飲料を缶容器12に充填封入して最終製品(缶入飲料)200を生産する工程である。ここで、空缶搬送工程10の側を上流、倉入工程60の側を下流とすると、中間製品生産工程P2は、充填工程20より上流の工程である。
飲料が充填封入される缶容器12は、第1事業者M10,M11(図1参照)から納品された後、空缶搬送工程10から充填工程20まで缶容器12を搬送するように敷設されるコンベア装置1aで搬送される。更に、缶容器12は充填工程20で飲料が充填されて最終製品200になった後、検査工程40まで最終製品200を搬送するように敷設されるコンベア装置1aによって上流から下流に向かって搬送される。このような搬送過程で各工程10〜40が実行される。この実行後、梱包・出荷工程50と倉入工程60では、最終製品200が箱詰めされた梱包箱であるケース12bを運搬する運搬装置(図示せず)によって、ケース12bが運搬されるようになっている。
このような構成において、空缶搬送工程10の搬送装置11で缶容器12が洗浄されると充填工程20に進む。充填工程20では充填装置21で缶容器12に飲料が充填され、蓋部12aが取り付けられ(巻き締められ)て最終製品200になった後、入味検査が行われる。
充填装置21には、例えばフィラーバルブ22aが備わり、中間製品生産工程P2(図1参照)で生産された飲料がフィラーバルブ22aから缶容器12に充填される。フィラーバルブ22aは、図4には1つしか示さないが、複数備えることにより複数の缶容器12に同時に飲料を充填することができる。
また、充填装置21は、例えば、X線検査部23aで、最終製品200にX線を照射して入味検査(バルブ入味検査)する。バルブ入味検査は、最終製品200に充填封入された飲料の充填量を充填装置21のフィラーバルブ22a毎に検査する工程である。
そのバルブ入味検査後、最終製品200は滅菌工程30に進められ、滅菌装置31で、例えば加熱によって滅菌されて検査工程40に進められる。検査工程40では、生産検査装置41による内圧検査、入味検査(製品入味検査)、外観検査が終了したのち、最終製品200の例えば缶底等所定の印刷面に必要な情報が印刷される。
生産検査装置41は、例えばX線検査部42aで最終製品200にX線を照射して飲料の充填量を検査する。また、生産検査装置41は、最終製品200の外観を撮像装置43aで撮像し、撮像した画像(光学画像)と予め登録してある基準の印刷情報とのマッチングによって、主に外観の汚れ、印刷ずれ、ラベルの貼り付け位置ずれ等、外観の異常の有無を検査する。なお、撮像装置43aとしては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラを利用することができる。なお、光学画像は、CCDやCMOS等の撮像素子で光学的に撮像した画像を示す。
また、生産検査装置41は、例えばインクジェットプリンタ等の印刷装置で、最終製品200の缶底の表面に、製造ロット番号、製造工場、製造年月日、賞味期限(消費期限)等、必要な情報を文字情報として印刷する。以下、これらの情報を纏めて中間製品管理情報12cと称する。
中間製品管理情報12cは、生産単位(例えば、製造ロット)毎に統一されて中間製品である飲料の収納容器に付与される情報であり、最終製品生産工程P3の運用管理者や消費者6等が直接視認できることが好ましい。このため、中間製品管理情報12cの印刷には、熱硬化インク、紫外線硬化インク等、可視光に対して不透明で視認可能なインク(可視インク)が使用される。
ここで、可視インクによる中間製品管理情報12cの印刷状態と、前述した容器準備工程P1(図2参照)の容器管理装置91において缶容器12の底部にステルスインクで印刷される識別ID記号12dの印刷状態とについて、図5を参照して説明する。
図5(a)に示すように、缶容器12の缶底の略中心部に識別ID記号12dをステルスインクで印刷する。このように識別ID記号12dを缶底の中心部に印刷すれば、搬送時に缶容器12が転がっても中心部は常に一定の高さなので、中心部にステルスインク読取装置を対向状態に設置しておけば、読取装置で、常に缶底の中心部から識別ID記号12dを読み取ることができる。また、ステルスインク読取装置は、ステルスインクでの印刷物に紫外線又は赤外線を照射して人間に可視化可能とする可視化部を備えても良い。
また、検査工程40(図4参照)では、缶容器12(最終製品200)の缶底に可視インクで印刷される中間製品管理情報12cは、図5(b)に示すように、識別ID記号12dと重複部分を有するように上書きされる。しかし、識別ID記号12dはステルスインクなので、図5(c)に示すように可視光下では人に見えず、中間製品管理情報12cのみが見える状態となる。従って、消費者6等は、中間製品管理情報12cである賞味期限等を容易に読み取ることができる。
また、可視光を遮光した中間製品管理情報12cが見えない環境で紫外線を照射することで識別ID記号12dのみを発光させることができ、ステルスインク読取装置が識別ID記号12dを容易に識別することができる。
次に、図4において、生産検査装置41は、最終製品200に印刷された中間製品管理情報12cの印刷状態を検査する。即ち、生産検査装置41は、印刷した中間製品管理情報12cを光学画像として撮像装置45aで撮像し、撮像した文字情報(印刷パターン)と予め登録されている基準の印刷情報とのマッチングによって、印刷位置のずれ、文字のかすれや印刷漏れ等の印刷不良等を検査する。この後、梱包・出荷工程50へ進む。なお、撮像装置45aは、上述したCCDカメラやCMOSカメラを利用することができる。
梱包・出荷工程50では、飲料が充填封入された最終製品200が梱包装置51によってケース12bに箱詰めされる。梱包装置51は、例えば1つ又は複数の最終製品200を吸着保持するマジックハンド51a等で最終製品200を吸着してケース12bに箱詰めする。その後、ケース12bは封印されて重量検査される。ここでは、規格外の重量のケース12bが不良品と判定されて最終製品生産工程P3から排斥される。
一方、良品と判定されたケース12bには、梱包装置51の印刷機能により、上記の中間製品管理情報12cを含む必要な製品情報が文字情報として可視インクで印刷される。同時に、ケース12bを個別に認識するためのケースID及び、当該ケース12bが出荷される製造工場1のIDと、製造工場1から最終拠点まで流通する際に経由する全ての流通拠点4のIDが、ステルスインクで印刷される。
このステルスインクによる各IDの印刷と、可視インクによる製品情報の印刷とは、上述で図5を参照して説明したように、ケース12bの外面に、双方が重複する状態で行っても良いし、別の位置に行っても良い。また、この印刷は、梱包装置51がインターネットINETを介して後述の管理センタ5にアクセスすることにより行われるようになっている。
その後、梱包装置51は、ケース12bに印刷された文字情報の状態を検査する。例えば、ケース12bに印刷された印刷情報等を光学画像として撮像装置54aで撮像し、撮像された印刷パターンと予め登録されている基準の印刷情報とのマッチングによって、印刷位置のずれ、文字のかすれや印刷漏れ等の印刷不良等を検査する。なお、撮像装置54aは、前記したように、CCDカメラやCMOSカメラを利用することができる。
その後、最終製品200は倉入工程60に進められ、最終製品200が箱詰めされたケース12bは倉入装置61によってパレット単位12eに纏められ、所定の倉庫等に搬送される。パレット単位12eは、所定数のケース12bが集められた単位(ユニット)であり、最終製品200に充填封入されている商品の種類、流通量等によって、1つのパレット単位12eを構成するケース12bの数は適宜決定される。例えば、倉入装置61でパレット単位12e毎にパレットIDが付与される。パレットIDは、ケース12bに印刷される必要はないが、ケース12bに印刷される構成であってもよい。パレットIDは、パレット単位12eを識別するための符号であってパレット単位12e毎に個別に付与される。
例えば、倉入装置61は、ケース12bに印刷されたケースIDを読み取り、このケースIDと、パレット単位12eに付与されたパレットIDとをリンクしたパレット管理情報を作成して管理する構成とすれば、任意のパレット単位12eに含まれるケース12bを管理することができる。なお、一例として、梱包装置51では、ケースIDをバーコードでケース12bに印刷し、倉入装置61にバーコードリーダを備える構成にすれば、パレット管理情報を作成する倉入装置61を簡単な構成にすることができる。
次に、図1に示す管理センタ5について説明する。管理センタ5は、図6に示すように、CPU(Central Processing Unit)101a、ROM(Read Only Memory)101b、RAM(Random Access Memory)101c、記憶装置(HDD:Hard Disk Drive等)101dがバス102に接続されて構成されたコンピュータ101と、このコンピュータ101に図示せぬインターフェイスを介して接続されたサーバ103とを備えて構成されている。サーバ103はインターネットINETに接続されている。
サーバ(通信装置)103は、インターネットINETに接続された他のコンピュータ(図示せず)とファイルやデータを送受信する。コンピュータ101は、CPU101aがROM101bに書き込まれたプログラム101fを実行して、インターネットINETを介してサーバ103で受信されるファイルやデータを記憶装置(記憶部)101dに記憶し、この記憶情報や受信ファイル及びデータを用いて、後述の各種制御を実行する。この実行により得られたファイルやデータはサーバ103からインターネットINETへ送信されるようになっている。但し、CPU101aは、整合性判定部、記憶処理部、未入荷通知部を構成する。
このような構成の管理センタ5は、記憶装置101dに、製造工場1及び全ての流通拠点4のIDを保持し、これらIDに基き、製造工場1から出荷されたケース12bが最終拠点まで流通する際に経由する全ての流通拠点4のIDを流通順に他の情報と共に保持している。つまり、管理センタ5は、それらID等を保持して管理することにより、製造工場1で製造される全てのケース12bを一元管理している。
例えば、管理センタ5は、図1に示す製造工場1のID−流通倉庫2aのID−販売店3nのIDを流通順に他の情報と共に、図7(a)に示すケースID管理テーブル5aとして保持している。
ケースID管理テーブル5aは、上から順に示すように、ケースIDと、製造年月日時分と、製造工場1のID及び当該IDに対応付けられた出荷予定日及び出荷実績日と、流通拠点である流通倉庫2aのID及び当該IDに対応付けられた入荷予定日、入荷実績日、ケース状態(在庫、廃棄)、出荷予定日及び出荷実績日と、流通拠点である販売店3nのID及び当該IDに対応付けられた入荷予定日、入荷実績日、ケース状態(在庫、廃棄)との記載欄を備えて成る。但し、ケース状態の(在庫)とは、当該ケースIDのケース12bをストック中であることを示し、(廃棄)とは、当該ケース12bを廃棄したことを示す。
このケースID管理テーブル5aは、図1に示す管理センタ5がインターネットINETを介して、製造工場1、流通倉庫2a及び販売店3nの各端末機(図示せず)とアクセスすることにより、情報の書込み、書換え及びリセットが行われるようになっている。但し、端末機はサーバ機能(通信装置)を有するパーソナルコンピュータ等のコンピュータである。
また、管理センタ5は記憶装置101dに、図7(b)に示すように、ある1ケース12bに付与されたケースIDsに、当該ケース12bに詰められた複数の缶容器12(最終製品200)の個体識別IDa〜IDnを対応付けた個体識別ID管理テーブル5bを保持している。
<第1実施形態の動作>
次に、第1実施形態の流通管理システム100による流通管理処理の動作を、図8〜図12に示すフローチャートを参照して説明する。
図8に示すステップS1において、図1に示す製造工場1の最終製品生産工程P3における図4に示す梱包装置51で、飲料が充填封入された最終製品200が梱包装置51によってケース12bに予め定められた一定個数箱詰めされる。なお、図1では製造工場1は1つしか表されていないが、複数あるものとする。
この際、ステップS2において、梱包装置51からインターネットINETを介して(以降、インターネットINETを介するといった記載を省略する場合もある)管理センタ5へ、そのケース12bのケースIDsと、箱詰めされた各最終製品200の個体識別IDa〜IDnとが送信される。管理センタ5において、図7(b)に示したように、そのケースIDsと各個体識別IDa〜IDnとが対応付けられて個体識別ID管理テーブル5bに保存される。
次に、ステップS3において、箱詰め後のケース12bに、梱包装置51の印刷機能により、中間製品管理情報12cを含む必要な製品情報が可視インクで印刷される。更に、ケースID及び図1に示す製造工場1のIDと、製造工場1から最終拠点までに経由する全ての流通拠点4(図1参照)のIDが、ステルスインクで印刷される。ここでは、製造工場1のID(=ID1)−流通倉庫2aのID(=ID2a)−販売店3nのID(ID3n)が流通順に印刷されたとする。なお、IDをステルスインクで印刷する場合、顧客の要望等に応じて、目視で読み取れる母国語表記としてもよいし、読み取れないバーコード、2次元コードとしてもよい。
この印刷後、ステップS4において、ケース12bは他のケース12bと共に、図4に示す倉入工程60の倉入装置61によってパレット単位12eに纏められ、所定の倉庫等に搬送される。この際、パレット単位12e毎にパレットIDが付与される。
このパレットIDは、ステップS5において、当該パレットIDが付与されたパレットに纏められたケース12bのケースIDsと共に、倉入装置61からインターネットINETを介して管理センタ5へ送信される。そして、管理センタ5において、図7(b)に示す個体識別ID管理テーブル5bのケースIDsにパレットIDが対応付けられて保存される。
この際、管理センタ5のケースID管理テーブル5aでは、ケースIDとしてIDsが記載され、製造年月日時分として2012年10月18日10時00分が、製造工場1のIDとしてID1が、当該ID1に対応付けられた出荷予定日として2012年10月25日が、流通倉庫2aのIDとしてID2aが、当該ID2aに対応付けられた入荷予定日として2012年10月25日が、出荷予定日として2012年10月26日が、販売店3nのIDとしてID3nが、当該ID3nに対応付けられた入荷予定日として2012年10月26日が記載されているとする。
次に、図8のステップS6において、ケースIDsのケース12bが纏められたパレットからケース12bが分離されて、2012年10月25日に、製造工場1から出荷先の流通倉庫2aへ運搬されたとする。この際、ステップS7において、ケースIDsがステルスインク読取装置で読み取られ、この読取情報が出荷年月日と共に、製造工場1の図示せぬ端末機からインターネットINETを介して管理センタ5へ送信される。そして、管理センタ5では、ケースIDsに係るケースID管理テーブル5aにおいて、製造工場ID1の出荷実績日欄に、2012年10月25日と記載される。
また、ステップS8において、流通倉庫2aでは、そのケース12bが入荷されると、ステルスインク読取装置でケースID及び流通経路IDが読み取られ、この読取情報が入荷年月日の2012年10月25日と共に管理センタ5へ送信される。
図9に示すステップS9において、管理センタ5では、流通倉庫2aに入荷されたケース12bのケースIDsと、流通経路IDである流通倉庫2aのID2aが正しいか否かが判定される。ここでは、管理センタ5が正しいか否かを判断するが、上記ステップS8の各IDの読み取り時に、流通倉庫2aの担当者が、入荷ケース12bが正しいか否かを目視で判断することもできる。
ステップS9の判定結果、正しい(Yes)と判定された場合、ステップS10において、管理センタ5で、流通倉庫2aのID2aに対応付けられた入荷実績日欄に2012年10月25日と記載される。また、ステップS11において、流通倉庫2aの端末機に対してケース12bが正常品であることを示すOK情報が返信される。これによって流通倉庫2aでは、担当者がOK情報を見てケース12bが正常品であることを判断することができる。この場合、ステップS12において、ケースIDsのケース12bは流通倉庫2aに一旦ストックされ、このストック中であることが管理センタ5へ送信され、管理センタ5では、ケース状態を(在庫)と記載する。
一方、ステップS9の判定の結果、正しくない(No)と判定された場合、ステップS13において、流通倉庫2aの入荷実績日欄には何も記載されず、流通倉庫2aの端末機に対してケース12bが異常品であることを示すNG情報が返信される。このNG情報には、流通経路IDやケースIDが本来のIDと異なっている場合は、ケース12bが流通倉庫2aへの該当品で無いことが記載される。更に、ケースIDが無い場合、ケース12bが製造工場1では製造されない偽造品であることが記載される。
ステップS14において、そのようなNG情報を担当者等が見てケース12bが自流通倉庫2aへの未該当品又は偽造品であることを判断する。この結果、未該当品の場合、ステップS15において、出荷元へ返品等を行う。この場合、上記ステップS6に戻って処理を継続する。また、流通倉庫2aでは、正常品が到着するのを待つことになる。また、偽造品の場合、ステップS16において、ケースを廃棄する。この廃棄した場合、廃棄したことが管理センタ5へ送信され、管理センタ5では、ケース状態を(廃棄)と記載する。
更に、上記ステップS12又はS16の処理後、図10に示すステップS17において、管理センタ5では、出荷元の製造工場1等から出荷された全てのケース12bが、該当する出荷先の流通倉庫2a〜2nへ、入荷予定日を過ぎた時点で入荷されているか否かを判定する。この結果、全てが入荷されていれば、ステップS18において、出荷及び入荷数量が正常と判定する。一方、未入荷の流通倉庫(例えば2n)が有る場合、ステップS19において、その未入荷のケース12bが未出荷と判定する。
この場合、ステップS20において、管理センタ5から出荷元の製造工場(例えば1)の端末機へ、流通倉庫2aからの出荷ケース12bが未入荷であることを知らせる情報を送信する。この情報を受信した製造工場1の端末機を確認した担当者が該当ケース12bを確認し、ステップS21において、未出荷又は出荷済みを判断する。
この結果、未出荷と判断された場合、ステップS22において、未出荷品を該当の出荷先へ出荷し、この出荷情報を出荷先の流通倉庫2n及び管理センタ5へ通知する。この通知後は、上記ステップS7に戻って処理が行われる。
一方、ステップS21において、出荷済みと判断された場合、ステップS23において、その出荷済情報を出荷先の流通倉庫2nの端末機及び管理センタ5へ通知する。流通倉庫2nの担当者は、ステップS24において、出荷済情報に記載のケースIDのケース12bが、何らかの原因で紛失したと判断する。この紛失の判断後、調査により横流しが原因であることも知ることが可能である。管理センタ5では、同ケース12bが紛失したことを履歴情報として保存する。
次に、ステップS25において、流通倉庫2aから出荷先の販売店3nへ出荷予定日よりも一日遅れた2012年10月27日に、ケースIDsのケース12bが出荷されたとする。但し、その出荷遅れは事前に出荷先及び管理センタ5へ通知済みであるとする。この際、ステップS26において、ケースIDsがステルスインク読取装置で読み取られ、この読取情報が出荷年月日と共に、流通倉庫2aの端末機から管理センタ5へ送信される。管理センタ5では、図11に示すステップS27において、ケースIDsに係るケースID管理テーブル5aにおいて、流通倉庫2aのID2aの出荷実績日欄に、2012年10月27日と記載される。
次に、ステップS28において、販売店3nでは、そのケース12bが入荷されると、ステルスインク読取装置でケースID及び流通経路IDが読み取られ、この読取情報が入荷年月日の2012年10月27日と共に管理センタ5へ送信される。
ステップS29において、管理センタ5では、販売店3nに入荷されたケース12bのケースIDsと、流通経路IDである販売店3nのID3nが正しいか否かが判定される。ここでは、管理センタ5が正しいか否かを判断するが、上記ステップS28の各IDの読み取り時に、流通倉庫2aの担当者が、入荷ケース12bが正しいか否かを目視で判断することもできる。
ステップS29の判定結果、正しい(Yes)と判定された場合、ステップS30において、管理センタ5で、販売店3nのID3nに対応付けられた入荷実績日欄に2012年10月27日と記載される。また、ステップS31において、販売店3nの端末機に対してケース12bが正常品であることを示すOK情報が返信される。これによって販売店3nでは、担当者がOK情報を見てケース12bが正常品であることを判断することができる。この場合、ステップS32において、ケースIDsのケース12bは販売店3nに一旦ストックされ、このストック中であることが管理センタ5へ送信され、管理センタ5では、ケース状態を(在庫)と記載する。
一方、ステップS29の判定結果、正しくない(No)と判定された場合、ステップS33において、販売店3nの入荷実績日欄には何も記載されず、販売店3nの端末機に対してケース12bが異常品であることを示すNG情報が返信される。このNG情報には、流通経路IDやケースIDが本来のIDと異なっている場合は、ケース12bが販売店3nへの該当品で無いことが記載される。更に、ケースIDが無い場合、ケース12bが製造工場1では製造されない偽造品であることが記載される。
このようなNG情報を担当者が見て、ステップS34において、ケース12bが自販売店3nへの未該当品又は偽造品であることを判断する。未該当品の場合、ステップS35において、出荷元へ返品等を行う。この場合、例えば正常品が到着するのを待つことになる。また、偽造品の場合、ステップS36において、ケースを廃棄する。この廃棄した場合、廃棄したことが管理センタ5へ送信され、管理センタ5では、ケース状態を(廃棄)と記載する。
更に、上記ステップS32又はS36の処理後、図12に示すステップS37において、管理センタ5では、出荷元の流通倉庫2a〜2nから出荷された全てのケース12bが、該当する出荷先の販売店3a〜3nへ、入荷予定日を過ぎた時点で入荷されているか否かを判定する。この結果、全てが入荷されていれば、ステップS38において、出荷及び入荷数量が正常と判定する。一方、未入荷の販売店(例えば3a)が有る場合、ステップS39において、その未入荷のケース12bが流通倉庫(例えば2a)から未出荷と判定する。
この場合、ステップS40において、管理センタ5から出荷元の流通倉庫2aの端末機へ、販売店3aへの出荷ケース12bが未入荷であることを知らせる情報を送信する。この情報を受信した流通倉庫2aの端末機を確認した担当者が該当ケース12bを確認し、ステップS41において、未出荷又は出荷済みを判断する。
この結果、未出荷と判断された場合、ステップS42において、未出荷品を該当の出荷先へ出荷し、この出荷情報を出荷先の販売店3aの端末機及び管理センタ5へ通知する。この通知後は、上記ステップS32に戻って処理が行われる。
一方、ステップS41において、出荷済みと判断された場合、ステップS43において、その出荷済情報を出荷先の販売店3aの端末機及び管理センタ5へ通知する。販売店3aの担当者は、ステップS44において、出荷済情報に記載のケースIDのケース12bが、何らかの原因で紛失したと判断する。この紛失の判断後、調査により横流しが原因であることも知ることが可能である。管理センタ5では、同ケース12bが紛失したことを履歴情報として保存する。
なお、流通倉庫2a〜2n及び販売店3a〜3nの担当者は、入荷されたケース12bを開け、中身の最終製品200の個体識別IDと、当該ケース12bのケースIDとを管理センタ5へ送信して、ケース12bの中身が適正品であるか否かを確認することも可能である。この場合、管理センタ5では、図7(b)に示した個体識別ID管理テーブル5bを参照して確認を行う。
また、ケース12bに収納される最終製品200として、飲料が充填された缶容器12を例に挙げたが、缶容器12には、他の気体、液体及び固体の何れかが単体又は混合して充填されていても良い。更に、ケース12bには、缶容器12の他に衣服や道具等の種々様々な製品等の個体が収納されていてもよい。
<第1実施形態の効果>
以上のように、第1実施形態の流通管理装置を、物が収容されたケース12bを識別するケースIDに対して、当該ケース12bの流通経路となる場所(製造工場1及び流通拠点4)を識別する場所ID(製造工場1及び流通拠点4のID)を複数対応づけて、当該ケース12bの流通経路の情報とした流通経路情報が記憶される記憶部と、場所毎に配置された通信装置から送信される、当該ケース12bに直接又は間接的に印刷されたケースIDを当該場所に配置されたリーダ(読取装置)により読み取ったケースID読取情報と、当該場所の場所IDとを含む情報を受信する受信部と、この受信した情報と記憶部の流通経路情報とに基づき、両情報におけるケースIDと場所IDとが整合しているか否かを判定する整合性判定部とを備えて構成した。
この構成によれば、製造工場1から出荷されたケース12bが、目的地まで流通する際に経由する流通拠点4の何処に入荷されているか否かを、ケース12b毎に把握することができる。
また、ケース12bに収容される物が、包装又は容器詰めされた1又は複数の個体であり、この個体に、当該個体を個別に識別可能な個体識別IDが付され、また、記憶部に、流通されるケース12bのケースIDと、当該ケース12bに収納された個体の個体識別IDとが対応付けられて記憶されている場合に、整合性判定部は、各場所に備わる端末機である通信装置からケースID及び個体識別IDを受信した際に、この受信されたケースID及び個体識別IDが、記憶部に対応付けられて記憶されたケースID及び個体識別IDと整合しているか否かを判定するようにした。
この構成によれば、流通するケース12bのみならず、ケース12bの中身が本来の目的とする中身であるか否かを判断することができる。
また、整合性判定部は、不整合と判定した際に、この判定に係るケースIDの送信元の場所に当該ケースIDのケースの不整合の情報を送信するようにした。
この構成によれば、ケース12bの出荷先の流通拠点4で、入荷されたケース12bが本来受け取るケース12bでないこと等が認識できるので、そのケース12bを回収したり、そのまま他の流通拠点4で使用可能としたり等の処置を適切に行うことができる。また、ケースIDが記憶部に登録されていない場合、流通拠点4の担当者は、そのケース12bの真偽を確認することができる。
また、出荷元から出荷先へ出荷されたケース12bのケースIDと、当該出荷元及び出荷先の双方の場所IDとを当該出荷元の通信装置から受信した後、予め定められた時間経過後に、出荷先からケースIDのケース12bの入荷通知が無い場合に、当該出荷先へ当該ケースIDのケースの未入荷の情報を通知するCPU101aである未入荷通知部を管理センタ5に備えた。
この構成によれば、ケース12bが何らかの原因で紛失した等の判断を行うことができ、この際、調査により横流しが原因であるといった内容も知ることが可能となる。
また、流通管理装置として、ケース12bを製造工場1等から出荷する際に、流通経路情報(製造工場1及び流通拠点4のID)を、可視光に対して透明で紫外線又は赤外線が照射されたときに読み取り可能となる不可視インクで、ケース12bに直接又は間接的(ケース12bに付けられたタグ)に印刷する印刷部を、ケースの製造工場1等の出荷場所に備える。更に、ケース12bに不可視インクで印刷された流通経路情報を人間に読み取り可能に可視化する可視化部を、出荷されたケース12bの流通経路上の各場所に備えて構成した。
この構成によれば、ケース12b等に、ケース12bが製造工場1から目的地まで流通する際に経由する各場所IDを流通順に不可視インクで印刷する。このケース12bが入荷時に紫外線等のステルスインク可視光を照射すれば、担当者が目視で流通経路を確認し、ケース12bが本来、自流通拠点4に入荷されるものである否か等を判断することができる。また、ステルスインクなので通常は他人に見えることがなく、不正行為を抑制する効果もある。
<第1実施形態の変形例>
また、ケース12bを出荷する際に流通経路情報が書き込まれた図示せぬ無線タグを当該ケース12bに備えてもよい。この場合、ケース12bの入荷時に当該ケース12bの無線タグに書き込まれた流通経路情報を無線で読み取る図示せぬ無線部を、ケース12bの流通経路上の各場所としての製造工場1及び各流通拠点4に備える。
この他、ケース12bに無線タグを備え、当該ケース12bを出荷する際に、この出荷の際の流通経路情報を無線タグに無線で書き込み、ケース12bの入荷時に当該ケース12bの無線タグに書き込まれた流通経路情報を無線で読み取る図示せぬ無線部を、ケース12bの流通経路上の各場所としての製造工場1及び各流通拠点4に備える。
<第2実施形態の構成>
次に、本発明の第2実施形態に係る流通管理システムについて説明する。
第2実施形態の流通管理システムは、ハードウェア構成は第1実施形態の流通管理システム100と同様である。異なる点は、第1実施形態のようにケース12bの流通経路が事前に分かっておらず、製造工場1から出荷されるケース12bが、最終拠点まで順次流通される過程で、出荷元から次の出荷先へケース12bを出荷する都度、ケース12bに出荷元IDと出荷先IDをステルスインク記載すると共に、その出荷元IDと出荷先IDをケースIDと共に管理センタ5へ送信して関連情報とリンクさせ、一元管理するようにした。
また、ケース12bを受け取った出荷先の流通拠点4では、ケース12bの出荷元ID及び出荷先IDをステルスインク読取装置で読み取り、この読取情報をケースIDと共に管理センタ5へ送信し、管理センタ5でその入荷ケース12bが受け取った流通拠点4での該当品か否か、又は偽造品で無いか否かを判断するようになっている。また、その判断は、受取先の担当者がステルスインクを読み取った際に、目視で判断することも可能となっている。
<第2実施形態の動作>
次に、第2実施形態の流通管理システムによる流通管理処理の動作を説明する。但し、説明に当たって、第1実施形態と同一動作の部分は説明を適時省略し、第2実施形態の特徴動作部分の説明を行う。この説明には、図8〜図12のフローチャートを参照する。
第2実施形態の流通管理システム(第2流通管理システムという)では、製造工場1で製造されたケース12bの流通経路が未定である。この場合に、図8に示すステップS1〜S2の処理は第1実施形態と同様である。
ステップS3において、第2流通管理システムでは、最終製品200を箱詰め後のケース12bに、図4に示す梱包装置51の印刷機能により、中間製品管理情報12cを含む必要な製品情報が可視インクで印刷され、また、ケースIDsがステルスインクで印刷される。なお、ケースIDsは可視インクで印刷しても良い。
この印刷後、ステップS4及びS5において、第1実施形態と同様に、ケース12bが他のケース12bと共にパレット単位12eに纏められ、パレット単位12e毎にパレットIDが付与される。このパレットIDは、パレットに纏められたケース12bのケースIDsと共に管理センタ5へ送信され、管理センタ5において、図7(a)に示すケースIDsに係る個体識別ID管理テーブル5bのケースIDsにパレットIDが対応付けられて保存される。
この際、第2流通管理システムでは、ケースID管理テーブル5aに、ケースIDとしてIDsが記載され、製造年月日時分として2012年10月18日10時00分が、製造工場1のIDとしてID1が、当該ID1に対応付けられた出荷予定日として2012年10月25日が記載されている。この欄より下の欄は、出荷先が未定のため空欄となっている。
次に、図8のステップS6において、第2流通管理システムでは、製造工場1からのケースIDsのケース12bの出荷先が流通倉庫2aに決定されたとする。この際、パレットから該当ケース12bが分離され、このケース12bに出荷元IDである製造工場IDと、出荷先IDである流通倉庫2aのID2aがステルスインク印刷装置(図示せず)で印刷される。この印刷情報は管理センタ5へ送信され、管理センタ5で管理される。即ち、管理センタ5では、図7(a)に示すケースID管理テーブル5aの製造工場ID欄の3段下の流通拠点ID欄に、流通倉庫2aのID2aが記載され、この際、ID2aの入荷予定日として、予め定められていた2012年10月25日が記載される。
この後、2012年10月25日に、製造工場1から出荷先の流通倉庫2aへ運搬されたとする。この際、ステップS7において、第1実施形態と同様に、ケースIDsが読み取られ、この読取情報が出荷年月日と共に管理センタ5へ送信され、管理センタ5で、ケースID管理テーブル5aの製造工場ID1の出荷実績日欄に2012年10月25日と記載される。
また、ステップS8において、流通倉庫2aでは、ケース12bの入荷時に、ケースID及び出荷元IDである製造工場IDと、出荷先IDである流通倉庫2aのID2aが読み取られ、この読取情報が入荷年月日の2012年10月25日と共に管理センタ5へ送信される。
図9に示すステップS9において、管理センタ5では、流通倉庫2aに入荷されたケース12bのケースIDsと、ケースID及び出荷元IDである製造工場ID及び、出荷先IDである流通倉庫2aのID2aが正しいか否かが判定される。ここでは、管理センタ5が正しいか否かを判断するが、上記ステップS8の各IDの読み取り時に、流通倉庫2aの担当者が、入荷ケース12bが正しいか否かを目視で判断することもできる。
ステップS9の判定結果、正しい(Yes)と判定された場合、ステップS10〜S12において第1実施形態と同様の処理が行われる。また、ステップS9の判定の結果、正しくない(No)と判定された場合も、ステップS13〜S16において同様の処理が行われる。
次に、図10に示すステップS17〜S24においても、第1実施形態と同様に、出荷元の製造工場1等から出荷された全てのケース12bが、該当する出荷先の流通倉庫2a〜2nへ、入荷予定日を過ぎた時点で入荷されているか否かが判定され、ケース12bの横流し等による紛失が判断される。
次に、ステップS25において、第2流通管理システムでは、まず、流通倉庫2aからケース12bの出荷先が決定される。ここで、出荷先が販売店3nに決定されたとする。この際、出荷ケース12bに出荷元IDである流通倉庫2aのID2aと、出荷先IDである販売店3nのID3nとがステルスインク印刷装置で印刷される。この印刷情報は管理センタ5へ送信され、管理センタ5で、図7(a)に示すケースID管理テーブル5aの製造工場ID欄の9段下の流通拠点ID欄に、販売店3nのID3nが記載され、この際、ID3nの入荷予定日として、予め定められていた2012年10月26日が記載される。
ここで、出荷元の流通倉庫2aから出荷先の販売店3nへケース12bが出荷されるが、この出荷日が、販売店3nへの出荷予定日よりも一日遅れた2012年10月27日だったとする。
この際、ステップS26,S27において、第2流通管理システムでは、ケース12bの出荷時に出荷元ID及び出荷先IDがケースID及び出荷年月日と共に管理センタ5へ送信され、管理センタ5において、図11に示すステップS27で、ケースID管理テーブル5aの流通倉庫2aのID2aの出荷実績日欄に、2012年10月27日と記載される。
次に、ステップS28において、販売店3nでは、そのケース12bが入荷されると、ステルスインク読取装置でケースIDsと、出荷元IDである流通倉庫2aのID2aと、出荷先IDである販売店3nのID3nとが読み取られ、この読取情報が入荷年月日の2012年10月27日と共に管理センタ5へ送信される。この際、販売店3nの担当者は、各IDの読み取りにより、入荷ケース12bが正しいか否かを目視で判断することができる。
また、管理センタ5でも、ステップS29〜S32において、ケースIDsと、出荷元の流通倉庫ID2a及び出荷先の販売店ID3nとが正しいか否かが判定される。正しい(Yes)と判定された場合、入荷実績日欄に2012年10月27日と記載され、販売店3nの端末機に対してOK情報が返信される。販売店3nでは、担当者がOK情報を見てケース12bが正常品と判断することができ、この場合、当該ケース12bは販売店3nに一旦ストックされ、このストック中が管理センタ5へ送信される。管理センタ5では、ケース状態を(在庫)と記載する。
一方、ステップS29の判定結果、正しくない(No)と判定された場合、ステップS33〜S36において、管理センタ5では、販売店ID3nの入荷実績日欄には何も記載されず、販売店3nの端末機にNG情報が返信される。このNG情報を担当者が見て、ケース12bが自販売店3nへの未該当品又は偽造品であることを判断する。未該当品の場合、出荷元へ返品等を行い、偽造品の場合、ケースを廃棄する。この廃棄の際、管理センタ5では、販売店ID3nのケース状態を(廃棄)と記載する。
そして、図12に示すステップS37〜S44において、第1実施形態と同様の処理が行われる。即ち、管理センタ5では、出荷元から出荷された全てのケース12bが、該当する出荷先の販売店3a〜3nへ入荷されているか否かを判定し、全てが入荷であれば出荷及び入荷数量が正常と判定する。一方、未入荷の販売店(例えば3a)が有る場合、ケース12bには出荷元ID及び出荷先IDが対で対応付けられているので、未入荷のケース12bが流通倉庫(例えば2a)から未出荷と判定できる。
この場合、管理センタ5から出荷元の流通倉庫2aへ、販売店3aへの出荷ケース12bが未入荷であることを通知し、流通倉庫2aでは担当者が該当ケース12bが未出荷又は出荷済みかを判断する。未出荷の場合、該当ケース12bを該当出荷先の販売店3aへ出荷する。一方、出荷済みの場合、この出荷済情報が通知された販売店3aの担当者が、出荷済情報に記載のケースIDのケース12bが、横流し等の原因で紛失したと判断する。その紛失は、管理センタ5で履歴情報として保存される。
<第2実施形態の効果>
以上のように、第2実施形態の流通管理装置を、物が収容されたケース12bについて、当該ケース12bが流通される各場所(製造工場1及び流通拠点4)に備わる通信装置から送信される、当該ケース12bを識別するケースIDをリーダで読み取ったケースID読取情報と、ケース12bの出荷元及び出荷先の場所IDとを受信する通信部(又は受信部)と、受信した情報に基き、各場所における前記ケースID読取情報と前記出荷元及び出荷先の場所IDとを対応づけた対応情報を記憶部に記憶する記憶処理部と、各場所における対応情報に基づいて、ケース12b毎の出荷先と出荷元とが整合しているか否かを判定する整合性判定部とを備える構成とした。
この構成によれば、ケース12bが出荷される都度、当該ケース12bの出荷元IDと出荷先IDが把握できるので、出荷元又は出荷先で確実にケース12bの所在や無くなったことを把握することができる。
また、整合性判定部は、不整合と判定した際に、この判定に係るケースIDの送信元の場所に当該ケースIDのケースの不整合の情報を送信するようにした。
この構成によれば、ケース12bの出荷先の流通拠点4で、入荷されたケース12bが本来受け取るケース12bでないこと等が認識できるので、そのケース12bを回収したり、そのまま他の流通拠点4で使用可能としたり等の処置を適切に行うことができる。また、ケースIDが記憶部に登録されていない場合、流通拠点4の担当者は、そのケース12bの真偽を確認することができる。
また、出荷元から出荷先へ出荷されたケース12bのケースIDと、当該出荷元及び出荷先の双方の場所IDとを当該出荷元の通信装置から受信した後、予め定められた時間経過後に、出荷先からケースIDのケース12bの入荷通知が無い場合に、当該出荷先へ当該ケースIDのケースの未入荷の情報を通知するCPU101aである未入荷通知部を管理センタ5に備えた。
この構成によれば、ケース12bが何らかの原因で紛失した等の判断を行うことができ、この際、調査により横流しが原因であるといった内容も知ることが可能となる。
また、流通管理装置として、ケース12bを出荷する際に、ケース12bの出荷元を識別する出荷元ID及び出荷先を識別する出荷先IDを対にして、可視光に対して透明で紫外線又は赤外線が照射されたときに読み取り可能となる不可視インクでケース12bに直接又は間接的に印刷する印刷部を、ケース12bの出荷場所に備える。更に、入荷されたケース12bに不可視インクで印刷された、対の出荷元ID及び出荷先IDを人間に読み取り可能に可視化する可視化部を、ケース12bの入荷場所に備えて構成した。
この構成によれば、ケース12bに紫外線等のステルスインク可視光を照射すれば、担当者が目視で流通経路を確認し、ケース12bが本来、自流通拠点4に入荷されるものである否か等を判断することができる。また、ステルスインクなので通常は他人に見えることがなく、不正行為を抑制する効果もある。
<第2実施形態の変形例>
また、ケース12bに図示せぬ無線タグを備えても良い。この場合、当該ケース12bを出荷する際に、当該ケースの出荷元を識別する出荷元の場所ID及び出荷先を識別する出荷先の場所IDを無線タグに無線で書き込み、ケース12bの入荷時に当該ケース12bの無線タグに書き込まれた出荷元及び出荷先の場所IDを無線で読み取る図示せぬ無線部を、ケース12bの流通経路上の各場所としての製造工場1及び各流通拠点4に備える構成とする。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部(制御部)、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウエアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、IC(Integrated Circuit)カード、SD(Secure Digital memory)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 製造工場(工場)
2a〜2n 流通倉庫
3a〜3n 販売店
4 流通拠点
5 管理センタ
12 缶容器(容器)
21 充填装置
41 生産検査装置
91 容器管理装置
100 流通管理システム
200 最終製品
M10,M11 第1事業者
M20 第2事業者
P1 容器準備工程
P2 中間製品生産工程
P3 最終製品生産工程
P4 保管工程
本発明は、製品が収容されたケースを流通する際に、各流通拠点で真贋チェックや横流し防止を行う流通管理システム及び流通管理方法に関する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、大量のロット単位で生産される飲料缶等の物がケースに詰められ、複数の流通拠点を経由して流通される場合に、ケースの横流しや類似品混入等の不正行為を防止することができる流通管理システム及び流通管理方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、大量のロット単位で生産される飲料缶等の物がケースに詰められ、複数の流通拠点を経由して流通される場合に、ケースの横流しや類似品混入等の不正行為を防止することができる流通管理システム及び流通管理方法を提供することができる。
この個体識別IDの印刷には、可視光に対して透明で、消費者6(図1参照)等が可視光下で視認不可能な不可視インク(ステルスインク:登録商標)が使用される構成が好ましい。このようなステルスインクとして、例えば、紫外線の照射時にルミネッセンス現象で可視光を発光して可視化し、可視光下では消費者6等が視認不可能な性質のインクを利用することができる。その不可視インクでの印刷は、図示せぬ印刷部で行われる。

Claims (13)

  1. 物が収容されたケースを識別するケースIDに対して、当該ケースの流通経路となる場所を識別する場所IDを複数対応づけて、当該ケースの流通経路の情報とした流通経路情報が記憶される記憶部と、
    前記場所毎に配置された通信装置から送信される、当該ケースのケースIDを当該場所に配置されたリーダにより読み取ったケースID読取情報と、当該場所の場所IDとを含む情報を受信する通信部と、
    前記受信した情報と前記記憶部の流通経路情報とに基づき、両情報における前記ケースIDと前記場所IDとが整合しているか否かを判定する整合性判定部と、
    を備えることを特徴とする流通管理装置。
  2. 請求項1に記載の流通管理装置であって、
    前記流通経路情報は、前記ケースが流通時に経由する場所の場所IDが列記された情報である
    ことを特徴とする流通管理装置。
  3. 物が収容されたケースについて、当該ケースが流通される各場所に備わる通信装置から送信される、当該ケースを識別するケースIDをリーダで読み取ったケースID読取情報と、ケースの出荷元及び出荷先の場所IDとを含む情報を受信する通信部と、
    前記受信した情報に基き、各場所における前記ケースID読取情報と前記出荷元及び出荷先の場所IDとを対応づけた対応情報を記憶部に記憶する記憶処理部と、
    前記各場所における対応情報に基づいて、前記ケース毎の出荷先と出荷元とが各場所間で整合しているか否か判定する整合性判定部と
    を備えることを特徴とする流通管理装置。
  4. 請求項1又は請求項3に記載の流通管理装置であって、
    前記物が、包装又は容器詰めされた1又は複数の個体であり、当該個体に、当該個体を個別に識別可能な個体識別IDが付され、
    前記記憶部に、前記ケースのケースIDと、当該ケースに収納された個体の個体識別IDとが対応付けられて記憶されている場合に、
    前記整合性判定部は、前記各場所に備わる通信装置から前記ケースID及び前記個体識別IDを受信した際に、この受信されたケースID及び個体識別IDが、前記記憶部に対応付けられて記憶されたケースID及び個体識別IDと整合しているか否かを判定する
    ことを特徴とする流通管理装置。
  5. 請求項1又は請求項3に記載の流通管理装置であって、
    前記整合性判定部は、前記不整合と判定した際に、この判定に係る前記ケースIDの送信元の場所に当該ケースIDのケースの不整合の情報を送信する
    ことを特徴とする流通管理装置。
  6. 請求項1又は請求項3に記載の流通管理装置であって、
    前記出荷元から出荷先へ出荷されたケースのケースIDと、当該出荷元及び出荷先の双方の場所IDとを当該出荷元の通信装置から受信した後、予め定められた時間経過後に、前記出荷先から前記ケースIDのケースの入荷通知が無い場合に、当該出荷先へ当該ケースIDのケースの未入荷を通知する情報を送信する未入荷通知部
    を備えることを特徴とする流通管理装置。
  7. 請求項1又は請求項2に記載の流通管理装置であって、
    前記ケースを出荷する際に、前記流通経路情報を、可視光に対して透明で紫外線又は赤外線が照射されたときに読み取り可能となる不可視インクで、前記ケースに直接又は間接的に印刷する印刷部を、前記ケースの出荷場所に備え、
    前記ケースに不可視インクで印刷された前記流通経路情報を人間に読み取り可能に可視化する可視化部を、前記出荷された前記ケースの流通経路上の各場所に備える
    ことを特徴とする流通管理装置。
  8. 請求項3に記載の流通管理装置であって、
    前記ケースを出荷する際に、当該ケースの出荷元を識別する出荷元ID及び出荷先を識別する出荷先IDを対にして前記不可視インクで前記ケースに直接又は間接的に印刷する印刷部を、前記ケースの出荷場所に備え、
    入荷されたケースに不可視インクで印刷された前記対の出荷元ID及び出荷先IDを人間に読み取り可能に可視化する可視化部を、前記ケースの入荷場所に備える
    ことを特徴とする流通管理装置。
  9. 請求項1又は請求項2に記載の流通管理装置であって、
    前記ケースを出荷する際に前記流通経路情報が書き込まれた無線タグを当該ケースに備え、
    前記ケースの入荷時に当該ケースの無線タグに書き込まれた流通経路情報を無線で読み取る無線部を、前記ケースの流通経路上の各場所に備える
    ことを特徴とする流通管理装置。
  10. 請求項1又は請求項2に記載の流通管理装置であって、
    前記ケースに無線タグを備え、当該ケースを出荷する際に前記無線タグに前記流通経路情報を無線で書き込み、前記ケースの入荷時に当該ケースの無線タグに書き込まれた流通経路情報を無線で読み取る無線部を、前記ケースが流通される各場所に備える
    ことを特徴とする流通管理装置。
  11. 請求項3に記載の流通管理装置であって、
    前記ケースに無線タグを備え、当該ケースを出荷する際に当該ケースの出荷元を識別する出荷元の場所ID及び出荷先を識別する出荷先の場所IDを前記無線タグに無線で書き込み、前記ケースの入荷時に当該ケースの無線タグに書き込まれた出荷元及び出荷先の場所IDを無線で読み取る無線部を、前記ケースが流通される各場所に備える
    ことを特徴とする流通管理装置。
  12. 物が収容されたケースを識別するケースIDに対して、当該ケースの流通経路となる場所を識別する場所IDを複数対応づけて、当該ケースの流通経路の情報とした流通経路情報を記憶部に記憶する第1ステップと、
    前記場所毎に配置されたリーダにより読み取られた、前記ケースのケースID及び当該場所の場所IDを含む情報を通信部により受信する第2ステップと、
    前記第2ステップで受信した情報と前記記憶部に記憶された流通経路情報とに基づき、両情報における前記ケースIDと前記場所IDとが整合しているか否かを判定部で判定する第3ステップと、
    を含むことを特徴とする流通管理方法。
  13. 物が収容されたケースを出荷する際に、当該ケースを識別するケースIDと、当該ケースの出荷元及び出荷先の場所IDとを含む情報を、出荷元に備えられた通信部から送信する第1ステップと、
    前記第1ステップで送信された情報を受信部で受信し、この受信した情報に基き、各場所における前記ケースIDと前記出荷元及び出荷先の場所IDとを対応づけた対応情報を記憶部に記憶する第2ステップと、
    前記第1ステップで出荷されたケースが出荷先へ入荷された際に、当該ケースを識別するケースIDと、当該ケースの出荷元及び出荷先の場所IDとを含む情報を、出荷先に備えられた通信部から送信する第3ステップと、
    前記第3ステップで送信された情報を受信部で受信し、この受信した情報と、前記対応情報とを比較し、前記ケースの出荷先と出荷元とが各場所間で整合しているか否かを判定する第4ステップと
    を含むことを特徴とする流通管理方法。
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