JP2014070925A - テストプラグ - Google Patents

テストプラグ Download PDF

Info

Publication number
JP2014070925A
JP2014070925A JP2012215333A JP2012215333A JP2014070925A JP 2014070925 A JP2014070925 A JP 2014070925A JP 2012215333 A JP2012215333 A JP 2012215333A JP 2012215333 A JP2012215333 A JP 2012215333A JP 2014070925 A JP2014070925 A JP 2014070925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
test
plug
cover
test plug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012215333A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenori Awai
秀紀 粟井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2012215333A priority Critical patent/JP2014070925A/ja
Publication of JP2014070925A publication Critical patent/JP2014070925A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】不適切なテストターミナルへの誤挿入を回避し、また、テストターミナルへの抜き差しに伴う短絡・地絡の発生を有効に防止するための機構を備えたテストプラグを提供する。
【解決手段】凹凸に形成されたプラグ挿入口(7)を有するテストターミナル(5)に挿入されるテストプラグ(50)であって、一端にプラグ挿入口に対応する横断面形状の電極部(47)を、他端にリード線を接続するための複数の端子部(37)を有し、該複数の端子部にはスライドすることでこれらを覆うことが可能な端子カバー(52)が備えられており、該端子カバーには、端子部を覆い端子部にリード線の接続が不可能な状態のときにのみテストターミナルのプラグ挿入口への挿入を許容し、該端子カバーがスライドすることで端子部が露出し端子部にリード線の接続が可能な状態のときにはテストターミナルのプラグ挿入口への挿入を禁止する安全接続機構が設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、不適当なテストターミナルへの誤挿入を回避し、また、テストターミナルへの抜き差しに伴う短絡・地絡の発生を有効に防止するための機構を備えたテストプラグに関する。
変電所内配電盤等には継電器試験等を行うことを前提として、変流器回路や変圧器回路に計器用変圧器テストターミナル(PT用のテストターミナル)や計器用変流器テストターミナル(CT用のテストターミナル)と呼ばれる端子台が組み込まれている。継電器試験により電圧・電流の測定は、このテストターミナルに、計器用変圧器テストプラグ(PT用のテストプラグ)や計器用変流器テストプラグ(CT用のテストプラグ)である接続端子を挿入した上で行われる。
図7は従来から用いられているテストターミナルを示す縦断面図である。同図に示すように、このテストターミナル5は、開口部であるプラグ挿入口7を形成した箱体6を有しており、この箱体6内には、接点装置10がR,W,B相およびN相の各相に対応して並設されている。各接点装置10は、各相に対応する上下一対の可動接触板である電源側導体11及び負荷側導体21で構成されている。
一方、図8に斜視図で示したように、継電器試験等を行う際においてテストターミナル5に挿入されるテストプラグ(PT用のテストプラグ)30は、その裏面側となる一端に、絶縁支持体31から突出した絶縁板32に、各相に対応するとともに、上下に相互に絶縁された各一対の活線側導体35R〜35N及び非活線側導体45R〜45Nが並設された電極部47を有ており、表面側となる他端に、それらの基端が接続され同軸状に配設された4組の端子部37を有している。
継電器試験等の際には、これらの各端子部37を介して所定の試験装置や測定器が接続される。ここで隣接する相の絶縁板32間は、相間絶縁部材33で絶縁されている。
このテストターミナル5には、電源側導体11に変流器(CT)が接続される場合と、計器用変圧器(PT)が接続される場合がある。
ここで、電源側導体11に変流器(CT)が接続されるCT用のテストターミナルに挿入するテストプラグは、変流器の2次側が開放されるのを避けるため、複数の短絡片により4個の端子部間を連結接続して各活線側導体間を短絡した状態で使用する必要がある。
一方、電源側導体11に計器用変圧器(PT)が接続される、PT用のテストターミナルに挿入するテストプラグ30では、前述の如く短絡片で4個の端子部37間を連結接続した状態で使用した場合には計器用変圧器の短絡事故を起してしまう。
そこで、テストプラグはCT用とPT用との2種類が用意されており、CT用のテストプラグ30はCT用のテストターミナルのみに、PT用のテストプラグはPT用のテストターミナルのみに挿入し得るような構成となっている。
このための具体的な構成を図9及び図10に基づき説明する。図9はPT用の組み合わせを示すもので、(a)はPT用のテストプラグの平面図、(b)はそのX−X断面矢視図、(c)はPT用のテストターミナルの正面図である。また、図10はCT用の組み合わせを示すもので、(a)はCT用のテストプラグの平面図、(b)はそのX−X断面矢視図、(c)はCT用のテストターミナルの正面図である。なお、両図中、図7及び図8と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
図9に示すように、PT用のテストプラグ30は、その3個の相間絶縁部材33のうち中央の1個の表面から突出する凸部33bを有している。一方、PT用のテストターミナル5には、PT用のテストプラグ30の挿入の際に凸部33bと干渉しない位置にプラグ挿入口7に突出する凸部7a,7cが形成してある。
また、図10に示すように、CT用のテストプラグ30は、その3個の相間絶縁部材33のうち両端の2個の表面から突出する凸部33a,33cを有している。一方、CT用のテストターミナル5には、CT用のテストプラグ30の挿入の際に凸部33a,33cと干渉しない位置にプラグ挿入口7に突出する凸部7bが形成してある。
かくして、CT用のテストプラグ30をPT用のテストターミナル5に挿入しようとしても凸部33a,33cと凸部7a,7cとが干渉することでこの挿入を阻止するとともに、PT用のテストプラグ30をCT用のテストターミナル5に挿入しようとしても凸部33bと凸部7bとが干渉することでこの挿入を阻止するようになっている。
この結果、PT用のテストターミナルにはPT用のテストプラグのみを、CT用のテストターミナルにはCT用のテストプラグのみが挿入可能となるため、間違った挿入が物理的に禁止される。
図11にテストターミナルにテストプラグを挿入する様子を部分断面図で示した。
なお、この種のテストプラグを開示する公知刊行物として次の特許文献1が存在する。
特開2007−147372号公報
しかしながら、このようなテストターミナルのプラグ挿入口およびテストプラグの横断面形状の工夫では誤挿入自体は防止できるものの、テストプラグの端子部にリード線を接続したままでの抜き挿しを禁止することができないという問題があった。すなわち、例えばPT用のテストプラグをPT用のテストターミナルに抜き挿しする場合には、短絡および地絡の発生を回避するためにPT用のテストプラグの端子部からリード線は取り外されていなければならないが、従来のPT用のテストプラグにリード線が接続されたままでの抜き挿しを禁止する対策はなされておらず、継電器試験等において短絡や地絡が発生するおそれがあった。
本発明は上記問題を解決するために発案されたものであり、継電器試験等においてテストターミナルへのテストプラグの誤挿入を回避するのみならず、テストプラグにリード線が接続されたままでの抜き挿し等を禁止することが可能なテストプラグを提供することをその目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、凹凸に形成されたプラグ挿入口(7)を有するテストターミナル(5)に挿入されるテストプラグ(50)であって、一端にプラグ挿入口に対応する横断面形状の電極部(47)を、他端にリード線を接続するための複数の端子部(37)を有し、該複数の端子部にはスライドすることでこれらを覆うことが可能な端子カバー(52)が備えられており、該端子カバーには、端子部を覆い端子部にリード線の接続が不可能な状態のときにのみテストターミナルのプラグ挿入口への挿入を許容し、該端子カバーがスライドすることで端子部が露出し端子部にリード線の接続が可能な状態のときにはテストターミナルのプラグ挿入口への挿入を禁止する安全接続機構が設けられている、ことを特徴とするテストプラグを提供する。
ここで、前記テストターミナル(5)のプラグ挿入口(7)に前記電極部(47)を挿入し、前記端子カバー(52)をスライドさせて端子部を露出させたときには、テストターミナルからの電極部の引き抜きを禁止する引き抜き禁止機構が設けられている、ことが好ましい。
また、前記テストターミナル(5)の最深部にまで前記電極部(47)が挿入されたときにのみ前記端子カバー(52)のスライドを許容し、端子部(37)を露出させることでリード線の接続を可能な状態とするスライド許容機構が設けられている、ことが好ましい。
本発明のテストプラグでは、テストプラグの端子部を覆うことができるスライド式の端子カバーを設け、端子部がカバーに覆われておらずリード線を接続可能な状態の時にはテストターミナルのプラグ挿入口にテストプラグを挿入することができないようにする安全接続機構を備えてやることで、テストプラグの誤挿入を防止するとともに、テストプラグの端子部にリード線を接続したままでの抜き挿しを物理的に不可能とし、これにより継電器試験等における短絡や地絡の発生を有効に防止することができる。
ここで、テストターミナルへのテストプラグの挿入が適正に完了した状態で、端子カバーをスライドさせて端子部を露出させた場合に、テストターミナルからのテストプラグの引き抜きを禁止する引き抜き禁止機構を備えてやることで、継電器試験等の実施中に不用意にテストプラグを引き抜いてしまうことを物理的に不可能とし、これにより適正な試験の実施を図ることができる。
また、テストターミナルへのテストプラグの挿入が適正に完了した場合にのみ端子カバーのスライドを許容して端子部にリード線の接続を可能とするスライド許容機構を備えてやることで、不完全な挿入状態でのリード線の接続を物理的に不可能とし、これにより継電器試験等の適正な実施を図ることができる。
本実施例のテストプラグの端子カバーの斜視図である。 端子カバーの構造を示すための一部透視・分解斜視図である。 テストプラグの電極部から活線側導体,非活線側導体を取り去った状態の斜視図である。 (a)テストプラグの平面図、(b)Y−Y矢視図および部分拡大図である。 端子カバーのスライドにより長凸部が押し上げられる様子を示した部分断面図である。 端子カバーのスライドにより長凸部が押し上げられる様子を示した斜視図である。 従来から用いられているテストターミナルを示す縦断面図である。 従来から用いられているテストプラグを示す斜視図である。 従来技術に係るPT用のテストプラグとテストターミナルとの組み合わせを示す図で、(a)はPT用のテストプラグの平面図、(b)はそのX−X断面図、(c)はPT用のテストターミナルの正面図である。 従来技術に係るCT用のテストプラグとテストターミナルとの組み合わせを示す図で、(a)はCT用のテストプラグの平面図、(b)はそのX−X断面図、(c)はCT用のテストターミナルの正面図である。 テストターミナルにテストプラグを挿入する様子を示した部分断面図である。
以下本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、従来技術と同一の構造については同一番号を付すことで重複する説明を省略する。本実施例ではPT用のテストプラグを例に説明を行うものとする。
図1は本実施例のテストプラグの端子カバーの斜視図であり、図2は端子カバーの構造を示すための一部透視斜視図である。
本実施例のテストプラグは、電極部47を挿入するための挿入口に凸部7a,7cが形成された上述した従来のPT用のテストターミナル5に挿入されて使用されるものであり、後述する安全接続機構、引き抜き禁止機構、スライド許容機構が設けられていることをその特徴としている。
図1に示すように、このPT用のテストプラグ50は、従来と同様に、絶縁支持体31の一端側に電極部47を構成する絶縁板32、相間絶縁部材33、活線側導体35R〜35N、非活線側導体45R〜45Nと、他端側に端子部37を有している。そして電極部47中央の相間絶縁部材33の上面にはPT用の長凸部53bが形成されている。
上述のように、このPT用の凸部53bは、PT用のテストプラグ50の電極部47をPT用のテストターミナル5(図9(c)参照)の挿入口から挿入する場合、挿入口の内部に形成されたPT用のテストターミナル5の凸部7a,7cと干渉することなく電極部47の挿入を通常は許容するが、CT用のテストターミナル5(図10(c)参照)の挿入口から挿入しようとする場合、挿入口の内部に形成されたCT用のテストターミナル5の凸部7bと干渉して電極部47の挿入を禁止するものである。
ここで本実施例のPT用のテストプラグ50には、スライドすることで端子部37に被さるように覆うことが可能な端子カバー52が備えられている。そしてこのPT用のテストプラグ50には、端子カバー52が端子部37を覆い、端子部37に図示しないリード線の接続が不可能な状態のときにのみPT用のテストターミナル5のプラグ挿入口7への挿入を許容し、端子カバー52がスライドすることで端子部37が露出し端子部37にリード線の接続が可能な状態のときにはPT用のテストターミナル5のプラグ挿入口7への挿入を禁止する安全接続機構が設けられている。
またこのPT用のテストプラグ50には、PT用のテストターミナル5のプラグ挿入口7に電極部47を挿入し、端子カバー52をスライドさせて端子部37を露出させたときには、PT用のテストターミナル5からの電極部47の引き抜きを禁止する引き抜き禁止機構が設けられている。
さらにこのPT用のテストプラグ50には、PT用のテストターミナル5のプラグ挿入口7の最深部にまで電極部47が挿入されたときにのみ端子カバー52のスライドを許容し、端子部37を露出させることでリード線の接続を可能な状態とするスライド許容機構が設けられている。
この端子カバー52は図2に透視斜視図で示したように、直方体形状の絶縁支持体31の側面外周を覆うように形成された矩形断面の枠体70と、枠体70の蓋となりまた端子部37に対応した位置に丸穴73が形成された蓋体71と、枠体70の左右の壁面をその上下方向中央部分、前後方向後ろ寄り部分で連結する連結棒72と、連結棒72の中央部から直角に電極方向(前後方向)に伸長する操作ロッド74から形成されている。なおこの枠体70、蓋体71、連結棒72、操作ロッド74はいずれも絶縁材料でできており、これらは一体的に形成されていてもよいし別体形成したものを組み立てたものであってもよい。
端子カバー52は絶縁支持体31の側面外周に沿って電極部47の伸長方向(前後方向)へスライド移動するものであり、枠体70、蓋体71やそのスライド移動に伴って前後方向に動く連結棒72と操作ロッド74は、安全接続機構、引き抜き禁止機構およびスライド許容機構の一部をなしている。
絶縁支持体31には、絶縁支持体を左右方向に貫通する前後方向に2cm程度の長さで伸びる貫通長孔79がその上下方向中央部分に形成されており、端子カバー52の連結棒72がこの貫通長孔79内を摺動するように伸長することで、絶縁支持体31の側面に沿った枠体70の前後方向のスライド移動が所定の範囲に規制される。なお前述のように絶縁支持体31の前面側には端子部37が、裏面側には電極部47が設けられているが、端子部37と電極部47の活線側導体および非活線側導体との接続は、連結棒72と操作ロッド74の前後方向への移動を妨げないように絶縁支持体31内部で迂回処理されている。
連結棒72から直角に伸びる操作ロッド74は長さが7cm程度、幅が1cm程度の薄板であり、枠体70のスライド移動に伴って、電極部47の活線側導体間に3つ並列する相間絶縁部材33のうち中央の相間絶縁部材(「中央上層相間絶縁部材75」という。)の下層位置で中央上層相間絶縁部材75の一部と接しながら前後方向に動くようになっている。
図3にテストプラグ50の電極部47から活線側導体35R〜35N,非活線側導体45R〜45Nを取り去った状態の斜視図を示した。
図に示すように中央上層相間絶縁部材75は、絶縁板32および他の相間絶縁部材33が一塊として形成されているのに対し、その左右に切り込みが入れられることで、長さが7cm程度で、幅が1cm弱の薄板状の片持ち梁のごとく形成されており可撓性を有している。また中央上層相間絶縁部材75の上面には、その先端から基端寄りの部分にかけて3mm程度の高さで突起する扁平直方体形状の長凸部78が設けられている(長凸部の形成範囲については後述)。なおこの中央上層相間絶縁部材75および長凸部78も安全接続機構、引き抜き禁止機構およびスライド許容機構の一部をなしている。
そして中央上層相間絶縁部材75の下層に位置する操作ロッド74の後ろ方向のスライドによって、この中央上層相間絶縁部材75および長凸部78が4mm程度押し上げられるようになっている。
図4(a)にテストプラグ50の平面図、図4(b)にY−Y矢視図、図5に端子カバーのスライドにより長凸部78が押し上げられる様子を部分断面図で、図6に斜視図で示した。なお図6では理解容易のため端子カバー52の蓋体71を取り去った状態を表している。
すなわち、図2の斜視図および図5の部分断面図に示すように操作ロッド74の上面にはその先端部と基端寄りの部分に、操作ロッド74先端側から基端側に向かって2mm程度の高さとなるテーパー状に形成された第一先端突起74aおよび第一基端突起74bが形成されており、また、中央上層相間絶縁部材75の下面には、操作ロッド74が後ろ方向にスライドして差し込まれた際の第一先端突起74aおよび第一基端突起74bに対応する位置に、中央上層相間絶縁部材75の基端側から先端側に向かって2mm程度の高さとなるテーパー状に形成された第二先端突起75aおよび第二基端突起75bが形成され、さらに、操作ロッド74の下面には絶縁板32と一体形成された中央下層相間絶縁部材33’が配されている(これらは安全接続機構等の一部をなしている。)。
そのため、枠体70を後ろ方向にスライドさせると、操作ロッド74もこれに伴い移動し、操作ロッド74のテーパー状に形成された第一先端突起74aおよび第一基端突起74bがそれぞれ中央上層相間絶縁部材75の第二先端突起75aおよび第二基端突起75bと接しながらその下側に入り込むことで、中央上層相間絶縁部材75が撓むようにして4mm程度押し上げられる。
逆にこの状態から枠体70を前方向にスライドさせると、操作ロッド74の第一先端突起74aおよび第一基端突起74bが中央上層相間絶縁部材75の第二先端突起75aおよび第二基端突起75bが下側から引き抜かれ、中央上層相間絶縁部材75の撓みが解消されて直線状となりその押し上げも解消される。
以上のように構成された端子カバー52およびそのそのスライド移動に伴って前後方向に動く連結棒72および操作ロッド74と、操作ロッド74の操作により上下動する中央上層相間絶縁部材75および長凸部78とがどのように安全接続機構、引き抜き禁止機構およびスライド許容機構として機能するかについて以下に説明する。
[安全接続機構について]
安全接続機構とは、前述のように端子カバー52が端子部37を覆い端子部37にリード線の接続が不可能な状態のときにのみテストターミナル5のプラグ挿入口7への挿入を許容し、端子カバー52がスライドすることで端子部37が露出し端子部37にリード線の接続が可能な状態のときにはテストターミナル5のプラグ挿入口7への挿入を禁止する機構である。
すなわち端子カバー52が端子部37を覆っていない状態では連結棒72は絶縁支持体の後側に位置し、操作ロッド74も中央上層相間絶縁部材75の下層の後側にスライドして位置するため、操作ロッド74の第一先端突起74aおよび第一基端突起74bが中央上層相間絶縁部材75の第二先端突起75aおよび第二基端突起75bの下側に入り込むことで、長凸部78は押し上げられた状態となっている。この状態では、PT用のテストプラグ50の電極部47をPT用のテストターミナル5のプラグ挿入口7に挿入しようとしても、この長凸部78が挿入口内に形成された凸部7bに干渉しその挿入をすることができない。逆に、端子カバー52を引っ張り端子部37をこれで覆い、これに伴って操作ロッド74を中央上層相間絶縁部材75の下層の手前側にスライドさせて、操作ロッド74の第一先端突起74aおよび第一基端突起74bを中央上層相間絶縁部材75の第二先端突起75aおよび第二基端突起75bの下側から引き抜いてやると、中央上層相間絶縁部材75や長凸部78は通常の位置(押し上げられていない位置)となるため、長凸部78が挿入口内に形成された凸部7aに干渉することなくその挿入をすることができるようになる。
このように、端子カバー52が端子部37を覆った状態のときにのみ、テストプラグ50の電極部47のテストターミナル5の挿入口への挿入を可能とすることで、端子部37にリード線が接続された状態でのテストプラグ50の挿入を禁止して、短絡および地絡の発生を有効に回避することができる。
[引き抜き禁止機構について]
引き抜き禁止機構とは、テストターミナル5のプラグ挿入口7に電極部47を挿入し、端子カバー52をスライドさせて端子部37を露出させたときには、テストターミナル5からの電極部47の引き抜きを禁止する機構である。
テストターミナル5のプラグ挿入口7にテストプラグ50の電極部47を挿入した後には、テストプラグ50と試験装置や測定器と接続するために端子部37にリード線を接続する必要がある。そのため端子カバー52をテストプラグ50の絶縁支持体の後側にスライド移動させることで端子部37が露出される。このとき操作ロッド74の第一先端突起74aおよび第一基端突起74bが中央上層相間絶縁部材75の第二先端突起75aおよび第二基端突起75bが下側に入り込むことで、長凸部78は押し上げられた状態となる。ここでこの長凸部78は電極部47を挿入口からその最深部に差し込んだ状態で、中央上層相間絶縁部材75の先端近傍からプラグ挿入口7の奥側に形成された凸部7aの近傍までの形成されているため、長凸部78が押し上げられた状態でテストプラグ50の電極部47をテストターミナル5のプラグ挿入口7から引き抜こうとしても、凸部7aと長凸部78とが干渉するため引き抜くことはできない。すなわちテストプラグ50を引き抜くためには、中央上層相間絶縁部材75や長凸部78が通常位置(押し上げられていない位置)にある必要があるため、端子カバー52を引っ張り端子部37を端子カバー52で覆うようにすることで、操作ロッド74を中央上層相間絶縁部材75の下層の手前側にスライドさせ、操作ロッド74の第一先端突起74aおよび第一基端突起74bを中央上層相間絶縁部材75の第二先端突起75aおよび第二基端突起75bが下側から引き抜いてやる必要がある。すなわち端子部37が露出して端子部37にリード線が接続可能な状態の時に、テストターミナル5からの電極部47の引き抜きは禁止されるのである。
このように、端子カバー52が端子部37を覆っておらず、端子部37が露出し状態のときに、テストプラグ50の電極部47がテストターミナル5から引き抜くことができないようにすることで、端子部37にリード線が接続されたままでのテストプラグ50の抜き挿しを禁止して、短絡および地絡の発生を有効に回避することができる。
[スライド許容機構について]
スライド許容機構とは、テストプラグ50の電極部47がテストターミナル5の最深部にまで挿入されたときにのみ端子カバー52のスライドを許容し、端子部37を露出させることでリード線の接続を可能な状態とする機構である。
テストターミナル5のプラグ挿入口7にテストプラグ50の電極部47を挿入していくとき、すなわち端子カバー52が端子部37を覆っており、中央上層相間絶縁部材75や長凸部78が通常位置(押し上げられていない位置)にある状態では凸部7aと長凸部78とは干渉することはないが、近接しまたは接触した状態となっている。そのためこの状態で端子カバー52をスライドさせ、操作ロッド74の第一先端突起74aおよび第一基端突起74bが中央上層相間絶縁部材75の第二先端突起75aおよび第二基端突起75bが下側に入り込ませようとしても、長凸部78は凸部7aに邪魔されて押し上げることができず、結果として端子カバー52の押し込み方向へのスライド移動が禁止される。しかしながら、電極部47がテストターミナル5の最深部にまで挿入されると、長凸部78は凸部7aの下を通り抜けるため、この状態であれば長凸部78は凸部7aに邪魔されずに押し上げられることができる。
このように、テストプラグ50が完全にテストターミナル5に挿入されたときにのみ、端子カバー52の押し込み方向のスライドを許容して端子部37を露出させリード線の接続を可能とすることで、確実な接続を担保してテストの適正な実施を図ることができる。
以上説明したように、本発明のテストプラグでは、従来のテストターミナルに改変を要することなく、テストプラグのみの改変により、安全接続機構、引き抜き禁止機構、スライド許容機構を備えてやることで、テストターミナルへのテストプラグの不適切な状態での抜き差しを物理的に禁止して短絡・地絡の発生を有効に防止し、試験の適正な実施を担保することができる。
なお以上の説明ではPT用のテストプラグを例として説明したが、テストプラグはこれに限られるものではなく、CT用のテストプラグなどについても本発明を応用して適用することができるのは勿論である。
5 テストターミナル
6 箱体
7 プラグ挿入口
7a,7b,7c 凸部
10 接点装置
11 電源側導体
21 負荷側導体
30 テストプラグ
31 絶縁支持体
32 絶縁板
33 相間絶縁部材
33’ 中央下層相間絶縁部材
33a,33b,33c 凸部
35R〜35N 活線側導体
45R〜45N 非活線側導体
37 端子部
47 電極部
50 テストプラグ
52 端子カバー
53b 凸部
70 枠体
71
72 連結棒
73
74 操作ロッド
74a 第一先端突起
74b 第一基端突起
75 中央上層相間絶縁部材
75a 第二先端突起
75b 第二基端突起
78 長凸部
79 貫通長孔

Claims (3)

  1. 凹凸に形成されたプラグ挿入口(7)を有するテストターミナル(5)に挿入されるテストプラグ(50)であって、
    一端にプラグ挿入口に対応する横断面形状の電極部(47)を、他端にリード線を接続するための複数の端子部(37)を有し、
    該複数の端子部にはスライドすることでこれらを覆うことが可能な端子カバー(52)が備えられており、
    該端子カバーには、端子部を覆い端子部にリード線の接続が不可能な状態のときにのみテストターミナルのプラグ挿入口への挿入を許容し、該端子カバーがスライドすることで端子部が露出し端子部にリード線の接続が可能な状態のときにはテストターミナルのプラグ挿入口への挿入を禁止する安全接続機構が設けられている、ことを特徴とするテストプラグ。
  2. 前記テストターミナル(5)のプラグ挿入口(7)に前記電極部(47)を挿入し、前記端子カバー(52)をスライドさせて端子部を露出させたときには、テストターミナルからの電極部の引き抜きを禁止する引き抜き禁止機構が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のテストプラグ。
  3. 前記テストターミナル(5)の最深部にまで前記電極部(47)が挿入されたときにのみ前記端子カバー(52)のスライドを許容し、端子部(37)を露出させることでリード線の接続を可能な状態とするスライド許容機構が設けられている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のテストプラグ。
JP2012215333A 2012-09-28 2012-09-28 テストプラグ Pending JP2014070925A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012215333A JP2014070925A (ja) 2012-09-28 2012-09-28 テストプラグ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012215333A JP2014070925A (ja) 2012-09-28 2012-09-28 テストプラグ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014070925A true JP2014070925A (ja) 2014-04-21

Family

ID=50746280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012215333A Pending JP2014070925A (ja) 2012-09-28 2012-09-28 テストプラグ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014070925A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102018903B1 (ko) * 2019-07-01 2019-09-05 주식회사 피디엔에스 과전압 방지장치가 구비된 테스트 플러그

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102018903B1 (ko) * 2019-07-01 2019-09-05 주식회사 피디엔에스 과전압 방지장치가 구비된 테스트 플러그

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7101741B2 (ja) 電力コネクタシステム
TWI359539B (en) Electric connector
CN105917531A (zh) 具有端子位置保障的电连接器
US9831570B2 (en) Terminal strip and terminal strip block
JP2019527459A (ja) 電力コネクタシステムのためのタブ端子を有するプラグコネクタ
JP6570553B2 (ja) コネクタ
JP2008198613A (ja) コネクタ用のコーディング装置
JP2014070925A (ja) テストプラグ
JP2017096830A (ja) コネクタ
US9190746B2 (en) High-voltage resistance for a connector attached to a circuit board
KR200483632Y1 (ko) 플러그 스위치
CN102650665B (zh) 用于电单元的电触头盒和电触头模块、及电设备和电单元
JP6522459B2 (ja) 電圧計測用治具
JP6878112B2 (ja) 配線用遮断器
JP2017173203A (ja) テストプラグ
JP2009162698A (ja) Ct/pt共用テストプラグ
JP5178755B2 (ja) 短絡用治具
JP7260438B2 (ja) 電気的特性測定装置
US20160308298A1 (en) Connector
JP6830027B2 (ja) 配線用遮断器
JP6622841B2 (ja) 分岐用接続器、コード付延長用接続器及び配線用差込接続器
JP2014017193A (ja) プラグイン型配線用遮断器
CN214337050U (zh) 插接装置
EP2380243A1 (en) Electrical connector assembly and electrical connector to such assembly
JP2010166696A (ja) テストプラグ端子用保護カバー